説明

カンナビノイドの組合せの抗腫瘍効果

本発明は、がんの治療における使用のための薬剤の製造におけるカンナビノイドの組み合わせ、特にテトラヒドロカンナビノール(THC)とカンナビジオール(CBD)との組合せの使用に関する。特に治療対象のがんは、脳腫瘍、より具体的には神経膠腫、さらにより具体的には多形性膠芽腫(GBM)である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、がんの治療における使用のための薬剤の製造におけるカンナビノイドの組合せの使用に関する。具体的には、治療対象のがんは脳腫瘍、より具体的には神経膠腫、さらにより具体的には多形性膠芽腫(GBM)であり、好ましいカンナビノイドの組合せはテトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビジオール(CBD)を含む。
【背景技術】
【0002】
がんは細胞群の成長が制御されていないという特性を示す疾患である。このことは、細胞が正常な範囲のレベルを超えて成長及び分裂することを意味する。がん細胞は周囲組織に侵入し、それを破壊する可能性もある。さらにがん細胞は転移することもあり、これはがん細胞が血液又はリンパ液を介して身体の他の部位に伝播することを意味する。
【0003】
ほとんどのがんは細胞の遺伝物質の異常により引き起こされる。これらの異常は発がん物質の影響によるものであり得る。他のがん促進性の遺伝子異常はDNA複製エラーによりランダムに起こり得るか又は遺伝的なものであり、このため生まれつき全ての細胞に存在し得る。
【0004】
がんで見られる遺伝子異常は通常、2つの一般的な遺伝子のクラスに影響を与える。がん促進性のがん遺伝子は多くの場合、がん細胞で活性化し、これらの細胞に活動亢進性の成長及び分裂、プログラム細胞死に対する保護、正常な組織境界との関係(respect)の喪失、及び多様な組織環境で樹立される能力のような新たな性質を与える。
【0005】
腫瘍抑制遺伝子は多くの場合、がん細胞で不活性化し、それによりこれらの細胞で、正確なDNA複製、細胞周期にわたる制御、組織内の配向及び接着、並びに免疫系の保護細胞との相互作用のような通常の機能が失われる。
【0006】
多くの異なる種類のがんが存在しており、がんは通常その起源となる組織の種類に従って分類される。
【0007】
がんは通常、以下の1つ又は複数により治療される:外科手術、化学療法、放射線療法、免疫療法及びモノクローナル抗体療法。治療法の種類は、腫瘍の位置及び悪性度、並びに疾患の段階に応じて変わる。
【0008】
身体の他の部分(rest)を損傷させることなくがんを完全に除去することが治療の目的である。これは外科手術によって達成することができることもあるが、がんが隣接組織に侵入する、又は微小転移により離れた部位に伝播する傾向によりその有効性が制限されることが多い。化学療法の有効性は身体での他の組織に対する毒性により制限されることが多い。また放射線療法は正常組織への損傷を引き起こす可能性がある。
【0009】
がんは、胆管がん、膀胱がん、骨がん、腸がん(結腸がん及び直腸がんを含む)、脳がん、乳がん、神経内分泌系のがん(一般的にカルチノイドとして知られる)、頸がん、眼がん、食道がん、頭頸部がん(この群には口、鼻、喉、耳又は舌を覆う表面層の内膜(lining)を形成する細胞から始まる癌腫が含まれる)、カポジ肉腫、腎臓がん、咽頭がん、白血病、肝臓がん、肺がん、リンパ節がん、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、黒色腫、中皮腫、骨髄腫、卵巣がん、膵臓がん、陰茎がん、前立腺がん、皮膚がん、軟部組織肉腫、脊髄のがん、胃がん、精巣がん、甲状腺がん、膣がん、外陰がん及び子宮がんを含む、ほとんどの一般的な種類のがんを有する身体の多くの領域に影響を与えることが知られている。
【0010】
脳で発症する腫瘍は、炎症を生じること、脳の他の部分の圧迫、脳浮腫(脳腫脹)の誘導により脳細胞を破壊又は損傷させる可能性があり、頭蓋内圧(頭蓋骨内の圧力)の増大を引き起こし得る。
【0011】
英国において毎年およそ4300人が脳腫瘍と診断される。原発性脳腫瘍は脳における細胞の成長又は非制御の増殖により生ずる腫瘤(mass)である。悪性の原発性脳腫瘍は、それらの周囲の正常な脳組織に伝播し、脳の周囲領域に対して圧力及び損傷を引き起こすことによる問題を最も引き起こしやすい。これらの腫瘍が脳の外側の身体の他の部位へと伝播することは稀である。しかしながら、がん細胞が身体の他の部位、例えば肺又は乳房から脳へと伝播すると二次性の脳腫瘍が生じる。
【0012】
外科手術は多くの脳腫瘍で選択される治療選択肢である。脳腫瘍によっては完全に切除することができるが、深部にあるか又は脳組織に浸潤している脳腫瘍では取り除くことはできず、量を減らすことしかできない。
【0013】
放射線療法及び化学療法は発症した(involved)腫瘍の種類に応じて推奨されることもある。
【0014】
神経膠腫細胞腫瘍は致死的であり得ることが多い。神経膠腫の特徴的なびまん性浸潤型の腫瘍成長により、これらを外科手術で取り除くことが不可能であることが多く、このことがこれらの患者の臨床管理を非常に複雑にしている。
【0015】
多形性膠芽腫(GBM)は最も一般的で、かつ最も侵攻性の種類の原発性脳腫瘍であり、全ての原発性脳腫瘍症例の52%、及び全ての頭蓋内腫瘍の20%を占める。
【0016】
神経膠腫と診断された患者の死亡率を改善するために、様々なアプローチが研究されている。これらには、神経膠腫細胞を標的とするが正常な細胞は傷付けない治療法、がん細胞の伝播を抑える方法、及び生命維持分子を腫瘍から遮断する治療が含まれる。
【0017】
このような研究領域の1つには抗腫瘍剤としてのカンナビノイドの使用が含まれる。
【0018】
カンナビノイドは大麻植物の活性成分であり、多くの薬理学的性質を示すことが分かっている。
【0019】
例えば特許文献1(Guzman et al.)は、天然又は合成のカンナビノイド、具体的にはTHCの投与による脳腫瘍の治療を説明している。この文献は、特定の受容体を活性化することにより形質転換細胞の選択死がもたらされると主張している。
【0020】
近年、カンナビノイドCBDは抗腫瘍活性を保有することが分かっている(非特許文献1)。この文献に記載の研究は、U87及びU373のヒト神経膠腫細胞株を使用したin vitro、並びにヌードマウスに皮下移植したU87ヒト神経膠腫細胞を使用したin vivoの両方での抗増殖効果を説明している。
【0021】
悪性の神経膠腫は浸潤性及び増殖性が高い腫瘍であり、特徴的な成長パターンに従う。神経膠腫細胞は隣接した正常な脳構造及び周囲の大血管に侵入する。
【0022】
さらに本出願人の以前の特許文献2は、その原発性腫瘍位置から二次部位へと移行するがん細胞の進行を妨げるためのカンナビノイドCBDの使用を説明している。
【0023】
さらには、非特許文献2は、THC及びCBDの生理的及び臨床的効果を論じており、それらの組合せの論拠を提示している。「新生物疾患(neoplastic disease)」(242頁)では、THCが細胞毒性の利点を有し、またCBDも細胞増殖抑制性/細胞毒性を有すると判明したことが認められている。がん治療におけるCBD:THCの組合せの鎮痛効果、化学療法に誘発される嘔吐におけるTHC及びCBDの副次的利益、並びに腫瘍成長及び伝播に対するこれらの一次効果を考えると、さらなる臨床試験に対する強い論拠が存在することが示唆されている。しかしながら、この教示の一般性によっては、化合物単独では最適以下(又は効果がない量)であると考えられているものを組合せて達成され得る利益を予測することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1177790号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第1802274号明細書
【非特許文献】
【0025】
【非特許文献1】Massi et al. 2004
【非特許文献2】Medical hypothesis (2006) vol 66, pages 234-246
【発明の概要】
【0026】
本発明によれば、がんの治療における使用のための薬剤の製造におけるカンナビノイドの組合せの使用が提供される。
【0027】
好ましくはカンナビノイドは、少なくともテトラヒドロカンナビノール(THC)及びカンナビジオール(CBD)を含む。
【0028】
好ましくは、THC及びCBDの比は20:1〜1:20(THC:CBD)である。
【0029】
より好ましくは、THC及びCBDの比は5:1〜1:5(THC:CBD)である。
【0030】
さらにより好ましくは、THC及びCBDの比は2:1〜1:2、さらにより好ましくはおよそ1:1である。
【0031】
それぞれのカンナビノイドは治療的に有効な量で与えられる。THC及びCBDの用量範囲は、好ましくは総カンナビノイドが5mg〜100mgの範囲であるカンナビノイド含有量を参照して決定することができる。
【0032】
治療対象のがんは脳腫瘍であり得る。
【0033】
脳腫瘍は通常、腫瘍の位置、及びがんが発症する細胞の種類に従って分類される。
【0034】
例えば様々な種類の脳腫瘍としては、聴神経腫、星状細胞腫、CNSリンパ腫、上衣腫、血管芽腫、髄芽腫、髄膜腫、神経膠腫、混合性神経膠腫、乏突起膠腫、松果体部腫瘍及び下垂体腫瘍が挙げられる。
【0035】
神経膠腫はグリア細胞の腫瘍であり、これらの細胞は脳において神経細胞を支持及び保護する。神経膠腫は全ての原発性脳腫瘍の半分近く、及び全ての原発性脊髄腫瘍の5分の1を占める。
【0036】
本発明のカンナビノイドの組合せは、脳腫瘍が神経膠腫腫瘍、より具体的には多形性膠芽腫(GBM)である場合に特に有用である。
【0037】
1つ又は複数のカンナビノイドは植物抽出物として、純粋な化合物として、又はそれらの2つの組合せとして存在し得る。
【0038】
植物抽出物は、産業用植物性薬品のためのガイダンス案(the Guidance for Industry Botanical Drug Products Draft Guidance)(2000年8月、米国保健社会福祉省、食品医薬品局、医薬品評価研究センター)に記載されるように植物材料由来の抽出物として定義される。
【0039】
植物材料は、植物又は植物の一部(例えば樹皮、木、葉、幹、根、花、果実、種、液果又はその一部)、及び滲出液として定義される。
【0040】
より好ましくは、植物抽出物は植物性薬品物質の形態である。
【0041】
大麻植物に由来する植物性薬品物質としては、例えば浸軟、パーコレーション(percolation)、加圧下でのC1〜C5アルコール(例えばエタノール)、ノルフルラン(Norflurane)(HFA134a)、HFA227、液体二酸化炭素等の溶媒による抽出、及び高温ガスを使用する抽出のような処理により調製された一次抽出物が挙げられる。一次抽出物を超臨界又は亜臨界抽出、蒸発及びクロマトグラフィによりさらに精製してもよい。上記で挙げられたような溶媒を使用する場合、得られた抽出物は非特異的な脂溶性の材料を含有し得る。この材料は、−20℃への急冷後に濾過してろう様バラスト(waxy ballast)を除去する脱ろう(winterisation)、液体二酸化炭素による抽出、及び蒸留を含む多様な処理により取り出すことができる。
【0042】
植物性薬品物質は、「薬品としての使用を目的とする植物性製品;植物性薬品物質から調製される薬品(A botanical product that is intended for use as a drug; a drug product that is prepared from a botanical drug substance)」として、産業用植物性薬品のためのガイダンス案(2000年8月、米国保健社会福祉省、食品医薬品局、医薬品評価研究センター)で規定される植物性薬品に製剤化される(formulated)。
【0043】
1つ又は複数のカンナビノイドを互いに別個に、順次又は同時に投与してもよい。
【0044】
本発明の或る特定の態様を添付の図面を参照してほんの一例としてさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】対照と比較したTHC、CBD又はTHCとCBDとの組合せによる治療の後のヒトU87MG星状細胞腫細胞の細胞生存率(cell viability)を示す棒グラフである。
【図2A】細胞株U87MGにおける種々の濃度でのin vivo細胞生存率データを示す棒グラフである。
【図2B】細胞株T98Gにおける種々の濃度でのin vivo細胞生存率データを示す棒グラフである。
【図3A】U87MG細胞でのTHCとCBDとの組合せの作用機構を示唆するデータを与える図である。
【図3B】U87MG細胞でのTHCとCBDとの組合せの作用機構を示唆するデータを与える図である。
【図3C】U87MG細胞でのTHCとCBDとの組合せの作用機構を示唆するデータを与える図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下の実施例は、抗腫瘍剤としてのカンナビノイドの組合せの効果を確認するために行った実験を説明している。
【実施例】
【0047】
実施例1:in vitroでのがん細胞成長の阻害に対するTHC及びCBDの効果
大麻植物抽出物形態のテトラヒドロカンナビノール(THC)及びカンナビジオール(CBD)を100mMの濃度までエタノール中に溶解し、これを必要になるまで−20℃で保存した。
【0048】
使用前に、大麻植物抽出物を所望の濃度までさらに希釈し、エタノールの濃度が0.001%未満であることを確認した。
【0049】
U87ヒト神経膠腫細胞を本実験を通して使用した。細胞を5% CO及び95%空気の加湿雰囲気下において37℃で維持した。
【0050】
細胞を、4mMのL−グルタミン、100単位/mlのペニシリン、100mg/mlのストレプトマイシン、1%ピルビン酸ナトリウム、1%非必須アミノ酸及び10%熱不活性化ウシ胎児血清を添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)の入った、75cm容の培養フラスコで培養した。
【0051】
ヒトU87MG星状細胞腫細胞の生存率を様々なカンナビノイド濃度で試験した。THC抽出物及びCBD抽出物を純粋なTHC及びCBDと比較した。
【0052】
結果:
表1:培養液中のヒトU87MG星状細胞腫細胞の細胞生存率
【0053】
【表1】

【0054】
上記の表1を見ても分かるように、THC抽出物及びCBD抽出物の活性は、抽出物中のカンナビノイド量を純粋な化合物と同量まで調整すると、これらの対応する純粋な化合物の活性と比べても全く遜色がない。
【0055】
このことは、THC及びCBDとそれらの抽出物とが神経膠腫細胞成長を阻害するのに効果的であることを示している。
【0056】
実施例2:in vitroでのがん細胞成長の阻害に対するTHC抽出物とCBD抽出物との組合せの効果
本実験は、THC抽出物とCBD抽出物との組合せが、細胞成長の阻害に対して抽出物単独と同程度の効果があるか否かを試験した。
【0057】
使用する方法は上記の実施例1に記載の通りであった。
【0058】
結果:
図1は、THC抽出物単独及びCBD抽出物単独、並びに互いの組合せに対するヒトU87MG星状細胞腫細胞の細胞生存率を示す棒グラフを詳述している。
【0059】
THCとCBDとを組合せて使用した場合を見ると分かるように、細胞生存率は、THC単独又はCBD単独のいずれによる処理の後の細胞生存率と比較しても有意に低減している。
【0060】
このデータは、カンナビノイドTHC及びCBDを組合せて使用すると、腫瘍の治療においてより効果的であることを示唆している。
【0061】
実施例3:in vivoでのがん細胞成長の阻害に対するTHCとCBDとの組合せの効果
本実験は、THC抽出物とCBD抽出物との組合せがin vivoでも効果的であるか否かを試験した。
【0062】
ヒトU87MG星状細胞腫細胞をヌードマウスに異種移植し、試験化合物を1日当たり15mg/kgの濃度で腫瘍周辺に注入した。
【0063】
結果:
表2:処理15日後のゼロ時間と比べた腫瘍体積
【0064】
【表2】

【0065】
上記の表2を見ると分かるように、THC抽出物とCBD抽出物との1:1の組合せによる処理の後の腫瘍体積は、純粋なTHC又はTHC抽出物のいずれか単独による処理よりも有意に優れている。
【0066】
このデータは、カンナビノイドTHC及びCBDは組合せて使用すると、腫瘍の治療においてより効果的であることを示唆している。
【0067】
実施例4:2つの異なる細胞株における細胞生存率に対するカンナビノイド濃度の影響
THC、CBD及びTHCとCBDとの1:1比の混合の作用を、2つの細胞株:U87MG及びT98Gにおいて種々の濃度で試験した。細胞生存率のデータを図2a及び図2bに示す。
【0068】
図2aを参照すると、0.1μg/ml及び0.25μg/mlの効果のない/最適用量以下(sub-optimal)のTHC及びCBDの投与量(doses)(細胞生存率が90%を超える)であっても、組合せる(SAT)と細胞生存率が統計的に有意に低減することが分かり、このデータは増大濃度に伴い用量依存性を示していた(0.25μg/mlで細胞毒性が大きくなる)。
【0069】
図2bで示されるように、同様の結果が細胞株T98G(代替的なヒト神経膠腫細胞株)で得られた。
【0070】
実施例5:作用機構の研究
THCは、ATG1遺伝子及び汎カスパーゼ(pan-caspase)が関与するシグナル伝達経路を使用して細胞死を誘導することが知られている。S6リン酸化、LC3脂質化及びATG1及び汎カスパーゼ阻害剤の効果を調べる研究結果をそれぞれ図3a、図3b及び図3cに示す。
【0071】
図3aから、THC:CBDの組合せが(対照Cと比較して):
・mTORC1活性を阻害し(S6リン酸化レベルによって決定される)、
脂質化形態のLC3の集積(自食作用(autophagy)の特徴)を促進する、
ことが分かる。
【0072】
図3bは、選択的(siATG1)siRNA阻害剤を用いて必須の自食作用遺伝子ATG1をサイレンシングすることにより、対照siCでトランスフェクトした細胞と比較して細胞死の誘導が低減することを示している。
【0073】
最後に図3cは、汎カスパーゼ阻害剤Z−VADで処理した細胞も細胞死の誘導を防ぐことを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
がんの治療における使用のための薬剤の製造におけるカンナビノイドの組合せの使用。
【請求項2】
前記カンナビノイドの組合せが、テトラヒドロカンナビノール(THC)及びカンナビジオール(CBD)を含む、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記THC及び前記CBDの比が20:1〜1:20(THC:CBD)である、請求項2に記載の使用。
【請求項4】
前記THC及び前記CBDの比がおよそ1:1である、請求項2に記載の使用。
【請求項5】
カンナビノイド含有量が、存在する総カンナビノイドが5mg〜100mgの範囲である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項6】
各カンナビノイドを単独で使用する場合最適以下(sub-optimal)であると考えられるレベルで使用する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。
【請求項7】
治療対象の前記がんが脳腫瘍である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用。
【請求項8】
前記脳腫瘍が神経膠腫である、請求項7に記載の使用。
【請求項9】
前記脳腫瘍が多形性膠芽腫(GBM)である、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
前記1つ又は複数のカンナビノイドが植物抽出物として、純粋な化合物として、又はそれらの2つの組合せとして存在する、請求項1に記載の使用。
【請求項11】
前記植物抽出物が植物性薬品物質の形態である、請求項10に記載の使用。
【請求項12】
前記1つ又は複数のカンナビノイドを互いに別個に、順次又は同時に投与する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の使用。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【公表番号】特表2011−522029(P2011−522029A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512222(P2011−512222)
【出願日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際出願番号】PCT/GB2009/050621
【国際公開番号】WO2009/147439
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(508368987)ジーダブリュー・ファーマ・リミテッド (16)
【氏名又は名称原語表記】GW PHARMA LIMITED
【出願人】(000206956)大塚製薬株式会社 (230)
【Fターム(参考)】