カンファレンスコールを開始するためのシステム及び方法
【課題】インスタントメッセージング(IM)システムを介してカンファレンスコールを開始するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】カンファレンスコールを開始したいという要求をカンファレンスコールサーバに知らせるために、要求側当事者とカンファレンスコールサーバとの間のIM接続を用いる。カンファレンスコールサーバは、参加する当事者にカンファレンスブリッジによって電話をかけさせることによって、カンファレンスコールを開始することができ、従ってカンファレンスコールに参加する当事者に要求される労力を低減することができる。
【解決手段】カンファレンスコールを開始したいという要求をカンファレンスコールサーバに知らせるために、要求側当事者とカンファレンスコールサーバとの間のIM接続を用いる。カンファレンスコールサーバは、参加する当事者にカンファレンスブリッジによって電話をかけさせることによって、カンファレンスコールを開始することができ、従ってカンファレンスコールに参加する当事者に要求される労力を低減することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、2003年12月22日出願の米国仮特許出願第60/531,722号の一部継続出願である。その全内容を、参照によってここに援用する。
【0002】
発明の分野
本発明は、一般には、2以上のユーザ間でのカンファレンスコールを開始(起動)するための方法に関し、より詳細には、音声カンファレンスコールのためのパラメータ及びその音声カンファレンスコール自体を開始するためのパラメータを伝達(通信)するセントラルサーバを使用して2以上のユーザ間での音声カンファレンスコールを開始することに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
これまで長い間多くのビジネスミーティングが行われてきており、そこでは参加者間の異なる観点がミーティングの価値を提供する。移動に関連する費用が増加するにつれて、企業は、直接会って行われるミーティングから、電話会議、ビデオ会議(テレビ会議)、更に最近ではオンラインミーティングによるものを含む、参加者が互いに離れた場所にいてもよいミーティングに移行してきている。
【0004】
交通渋滞が国の至る所で増加しており、又ソフトウェアツールが改良されてきているため、世界中の企業は、効果的なミーティングをオンラインで行うことが可能であることを認識してきている。様々な形式のリアルタイム又はオンラインのコラボレーションがある。最も単純な形式は、インスタントメッセージング(インスタントメッセージ)である。所定の時期に参加可能状態にある別のユーザに話すことができるメッセージングソフトウェアの機能は、「プレゼンス(存在、出席、同席)」と呼ばれる。プレゼンスの認知によって、ボイスメール(音声メール)は最大35%削減され、又電子メールは30%程度削減され、特に長いスレッドで構成されたディスカッションが削減されたことが判明している。そのため、インスタントメッセージングは、歴史上で最も速く成長する通信形式になった。ガートナー(Gartner)は、2005年末までに2億を超えるビジネスユーザが何らかの形の企業向けインスタントメッセージングを使用していることになり、2003年からのユーザの増加は1億を超えることになるであろうと予測する。
【0005】
インスタントメッセージングの起源は消費者産業にあるが、ウイルスのように企業の中に入り込んできている。消費者向けメッセージングシステムは、一般に、セキュリティ、使用上のIT制御、及び報告機能を提供しない。又、消費者向けメッセージングシステムは、企業改革法(Sarbanes-Oxley(サーベンスオクスリー法))への米国証券取引委員会(SEC)の要求事項から、新しい医療分野のHIPPA法の要求事項まで、数多くの米国連邦法令の要求事項である、会話履歴の追跡も提供しない。マイクロソフト(Microsoft)とアイビーエム(IBM)の参入によって最近になってビジネス機会が紹介されたものの、企業向けインスタントメッセージングの市場には明白なリーダーが存在しない。
【0006】
メッセージングによって、結局その参加者らとの1回以上のミーティングが必要になることが多い。従来は、これによって移動が必要になり、その結果、ビジネスプロセスを延長させ、又著しく経費を増大させていた。様々な形式のデスクトップアプリケーションシェアリング(共有)の出現によって、今や複数のユーザが同じデスクトップを同時に「見る」ことが可能である。この「リアルタイム」コラボレーションの市場は出現したばかりであり、コラボレイティブ・ストラテジーズ(Collaborative Strategies)によれば、2005年を通じての64%の年平均成長率を伴う、約60億ドルの市場であると予測されており、次の数年間で2000万のユーザが加わると期待されている。
【0007】
フォーチュン1000社のうちの300社に関する、最近のデロイト・コンサルティング(Deloitte Consulting)の調査において、回答者の75%でコラボレーションが最優先事項であった。現在何らかの形のコラボレーションツールを使用しているのは回答者の30%未満であったが、回答者の80%が2005年までに何らかのコラボレーション機能を導入するつもりであると答えた。最近のヤンキー・グループ(Yankee Group)の調査によると、企業は、次の5年間にインターネット上でのコラボレーションによって2230億ドルを節約することになる。
【0008】
この新興の機会の規模が大きいために、マイクロソフトは、最近、プレイスウェア(Placeware)という会社を1億8000万ドルで買収して、オンラインミーティング用のソフトウェアを提供している。プレイスウェアは名称を変更し、現在はマイクロソフトによって、ウィンドウズ2003サーバ(Windows 2003 Server)と結合されて、マイクロソフト・ライブミーティング(Microsoft Live Meeting)として提供されている。マイクロソフトは、5つのミーティングのうち1つだけをオンラインで行った場合でも、時間及び移動のコストにおいて、今年だけで4300万ドルより多く節約できるだろうと内部的に見積もっている。マイクロソフトは、ライブミーティングのプロモーションに今年3億ドルを越えて費やす予定であり、又ロータス・サムタイム(Lotus Sametime)製品を有するアイビーエム、ウェブエックス(WebEx)及び他の36社ほどのより小規模な競合企業の中に参入する。
【0009】
全てのコラボレーション製品の共通点は、一旦ユーザがオンラインミーティングを始めれば、ユーザが数多くのツールを使用することである。それらの多くは何らかの形のアプリケーションシェアリングを必要とし、又それらの全ては、インスタントメッセージングからカンファレンスコールまで、何らかの形の付随の通信手段を必要とする。インスタントメッセージングは時には長大な会話に使用されるが、ほとんどの場合、話し合いは簡潔である。より複雑になる多数の参加者間での「会話」は、各参加者のタイピング技術に依存しており、このことから、結局全員が1つのカンファレンスコールに参加する必要性が出てくる。
【0010】
同様に、リアルタイムコラボレーション製品は、カンファレンスコールの必要性を暗に示している。MSライブミーティング、IBMロータス・サムタイム、ウェブエックス、及び他のソフトウェア製品のホストは全て、ドキュメント(文書)又はスプレッドシート(表計算)が一旦共有されれば、各ユーザがカンファレンスコールに参加した状態にあり、従ってそれについて話し合うことができるという仮定をする。これによってミーティングに真価がもたらされるが、しかしカンファレンスコールのコラボレーションプロセス内への統合は未だ取り組まれていない。
【0011】
従来、テレフォニー製品をソフトウェア内に統合することに関する問題は、PBXとの統合に集中していた。主に、これは、コール開始者のコンピュータが様々なテレフォニーコマンドをPBXに渡す必要があったこと、又同じようなPBXが2つとなかったことのためである。そのため、システムインテグレータを必要とし、現在に至るまで機会拡大の可能性を低減させてきた。
【0012】
更に、ほとんどのPBXシステムは、カンファレンスコールにおいて少数のユーザ間を接続することしかできない。それらは多くの当事者間を接続することはできず、発呼元(発起人、発信者)には、「ミート・ミー」カンファレンスコール又は交換手経由の(オペレータの援助による)カンファレンスコールのいずれかを確立するという選択肢しか残されない。ユーザは一般に無料電話番号(フリーダイヤル番号)などの代表電話番号(セントラルナンバー)にダイヤルし、そしてパスコードを入力しなければならないため、これらのカンファレンスコールを無意識的に行うことは困難である。それにもかかわらず、インスタントメッセージングとオンラインミーティングの両方の必要性がそれを要求する。
【0013】
カンファレンスコール(モデル内コール使用)のセキュリティに関して、更なる懸念が生じる。コールイン番号(呼び出し番号)とパスコードを知っているいずれの発呼者(呼び出し側、発信者)も、カンファレンスコールの他のメンバーに関する知識無しに、そのカンファレンスコールに参加することができる。コールサービス(電話事業者)が接続数を監視することができるが、発呼側番号がブロックされている場合などには、コールサービスが発呼者の身元を確かめることができないことがある。更に、たとえカンファレンスコール中に参加者の身元がカンファレンスコールの発起人に開示されるとしても、そのような情報はカンファレンスコール中には気を散らすものになる可能性がある。
【0014】
現在、カンファレンスコールは次の2つのカテゴリーに分類される。
【0015】
1.「ミート・ミー(Meet Me)」コール
このカンファレンスコールは、公衆交換電話網(以下、「PSTN(publicly switched telephone network)」という)、携帯電話、又はVOIP(Voice over Internet Protocol)ネットワークを経由するコールダイヤリングの全てのユーザ、カンファレンスブリッジに対する代表電話番号又はANI、及びカンファレンスコールに参加するために個人識別番号(以下、「PIN(personal identification number)」という)又はパスコードを入力することを含む。このカンファレンスコールは、発呼(発信)側ユーザ(発起人)によってセットアップ(設定)することができる。即ち、発呼側ユーザが、カンファレンスコールをセットアップするためにウェブサイトを訪問し、交換手(オペレータ)を呼び出してカンファレンスコールをセットアップすることによって、又は時として全てのユーザのダイヤル先となり得るスタティック(静的)DNISをセットアップすることによって行われる。
【0016】
2.ホスト開始コール
このカンファレンスコールは、参加者の全てに対する、ホストが発呼(発信)する電話を含む。このカンファレンスコールを達成するには、ホストは、次の2つの方法のうち1つによってカンファレンスコールを開始しなければならない。
a)ホストが、当人の電話にANIを入力し、又ボタンを組み合わせて押すことによって当事者をカンファレンスコールに参加させ、カンファレンスコールの参加者のそれぞれに対してこのプロセスを繰り返す。又は、
b)ホストが、その後カンファレンスブリッジを開始させて全ての参加者にダイヤルするウェブサイトに入力するか、又は参加者へのカンファレンスコールを開始させる交換手(オペレータ)に手作業で提供するかの何れかによって、全ての予想される参加者の電話番号を入力する。
【0017】
これらの方法は、カンファレンスコール要求者(リクエスタ、依頼者)又はカンファレンスコールの当事者が、カンファレンスコールの各当事者又はカンファレンスブリッジ自体に、そのカンファレンスコールに関するパラメータ、パスワード及び電話番号を手作業で知らせる必要がある点で能率が悪い。
【0018】
インスタントメッセージング(以下、「IM(instant messaging)」という)システムは、インターネットプロトコル(以下、「IP(internet protocol)」という)ネットワーク上でクライアント・サーバモデルを採用して、テキストチャット及びその他の情報をリアルタイムで分散したユーザに配信する。インスタントメッセージングクライアントソフトウェアは、ユーザのワークステーション上へロードされてもよいし、ウェブブラウザ内で使用されてもよい。又、インスタントメッセージングクライアントソフトウェアは、ユーザが遠隔のインスタントメッセージングサーバにログインすることを可能とすることができる。一旦ユーザがログインすれば、ビジネスルールを使用して、その他のいずれのユーザがインスタントメッセージングシステム内の第1のユーザと通信可能な状態にあるかを判断することができる。多くのIMシステムは、ユーザが、当人が通常通信する相手である他のユーザのリストを作成することを可能とする。そのようなリストにあるユーザがIMシステムにログインした時に、サーバは、リストの所有者に、リスト内のユーザがログオンしてチャットが可能な状態にあることを知らせる。又、インスタントメッセージングシステムは、ユーザが別のユーザを検索することを可能とするディレクトリサービスを提供する。一旦ユーザが第2のユーザのアドレスを得れば、第1のユーザは、第2のユーザとの共同チャットセッションを要求することができる。第2のユーザは、そのチャットセッションを受け入れるか又は拒絶するかのいずれかを選択することができる。セッションが受け入れられた後で、ユーザ同士は、テキストメッセージを互いにキーボードで打ち込むことによって個人的な又は公のチャットセッションで通信可能な状態になることができる。メッセージは、セントラルサーバを通して送信するか、又は第1のユーザが一旦IMシステムから第2のユーザの参加可能性を判断すればユーザ間で直接的に(ピアツーピア)送信することができる。これらのチャットセッションは、安全でない(保護されていない)IPネットワーク上で行われることがある。IMの更なる拡張により、複数の参加者をチャットセッションに参加させることが可能になる。
【発明の概要】
【0019】
発明の概要
本発明では、インスタントメッセージングサービスを通じて確立された通信チャネルを使用して、カンファレンスコール要求者と関連付けられたネットワークアクセスデバイスからカンファレンスコールサーバへと、カンファレンスコールを開始させる要求(リクエスト)を送信することができる。カンファレンスコールサーバは、上記要求を受信すると、カンファレンスコール要求者と1以上のコール参加者との間のカンファレンスコールを可能とするカンファレンスブリッジの形成を開始することができる。
【0020】
第1の実施態様では、本発明は、カンファレンスコールを開始する方法において具体化することができる。この方法は、カンファレンスコールサーバを提供するステップと、カンファレンスコール要求者にインスタントメッセージングサービスと通信可能なネットワークアクセス可能デバイスを提供するステップと、カンファレンスコール要求者によってカンファレンスコール要求を生成するステップと、カンファレンスコール要求者からカンファレンスコールサーバへとカンファレンスコール要求を送信するステップと、カンファレンスコールサーバにおいてカンファレンスコール要求を受信するステップと、要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータを判断するためにカンファレンスコール要求を解析するステップと、要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータに従ってカンファレンスコールを開始するステップと、を含む。インスタントメッセージングサービスは、カンファレンスコール要求情報をカンファレンスコールサーバに伝達するように適合させることができきる。
【0021】
本発明では、更にインスタントメッセージングシステムのプレゼンスコンポーネントを使用することができ、見込み出席者がカンファレンスコールに参加可能であるか否かをインスタントメッセージングサービスでのこのプレゼンスによって判断することができる。その後、当事者のアドレス(IMチャネルを通じたものか、又は特定の電話番号若しくはVOIPアドレスにおけるもの)を含む記憶(保存、格納)された情報を使用して、インスタントメッセージングのユーザが、インスタントメッセージングセッション内に存在していてよい何人かのユーザとの間での、PSTN、携帯電話及びVOIPの任意の組み合わせによるカンファレンスコールを速やかに生成できるようにする能力を創造することができる。そして、各ユーザが電話番号をダイヤルしたり、或いはアウトバウンドテレフォンコール(外部への電話)を行うためにホストに各参加者の電話番号を調べさせたりする必要はない。本発明では、様々な手段によって、各ユーザを電話カンファレンスコールに参加させるのに必要な情報を収集し、ダイヤリング情報及び他のパラメータをセントラルサーバに渡し、そしてコール(電話、発呼)を行う前に各参加者に招待状(インビテーション)を送信する。セントラルサーバは、直接的に又は間接的にカンファレンスブリッジを確立し、インスタントメッセージングセッションから選択されたユーザのそれぞれに対する一連のアウトバウンドコールを開始し、そして途切れなく、各ユーザをカンファレンスブリッジを使用してカンファレンスコールに参加させることができる。インスタントメッセージングサービスを介して、カンファレンスコール開始者は、プレゼンスを認識することによって、その者との会議(カンファレンス)を希望する1以上の追加のユーザが参加可能であるか否かを確かめ、そして上記同様の手段によるか、又はコールへの接続方法に関する情報をそのユーザに渡すことによって、そのユーザをカンファレンスコールに招待することができる。任意に、又ユーザの裁量により、セントラルサーバは、録音機器(記録装置)である「サイレント」ユーザをカンファレンスブリッジに追加し、カンファレンスコールを録音(記録)し、そしてカンファレンスコールの終わりにあたり、アーカイブに保管する目的で、録音(記録)された音声の写しをインスタントメッセージングサーバに戻すこともできる。更に、インスタントメッセージングインタフェースを使用すると共に、カンファレンスサーバ機能に基づくことによって、カンファレンスコール開始者は、特定のビジネスルールをカンファレンスコール内の多様な参加者に適用することができる。例えば、カンファレンスコールからある参加者をミュート(音を消す)又はドロップ(降ろす)したり、参加者の電話番号、カンファレンスコールの継続期間、及びカンファレンスコールのセットアップパラメータをアーカイブに保管したりするルールなどである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明に従うカンファレンスコールの開始を説明するフローチャート図である。
【図2】図2は、本発明に従うカンファレンスコールの開始をより包括的に説明するフローチャート図である。
【図3】図3は、各見込み発呼者がネットワークアクセスデバイスへのアクセスを有する環境における本発明に従うカンファレンスコールの開始を説明する概念的フローチャート図である。
【図4】図4は、本発明に従うカンファレンスコールの開始を達成するためのシステムを示すブロック図である。
【図5】図5は、これを通してカンファレンスコールを開始することのできる概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図6】図6は、これを通してカンファレンスコールターゲットを選択することのできる概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図7】図7は、本発明に従って開始されるカンファレンスコールの潜在的ターゲットと関連付けられたパラメータを特定するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図8】図8は、カンファレンスコールに潜在的に参加可能な、以前にカンファレンスコールに参加(関与)したターゲットを特定するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイであって、各ターゲットの参加可能性状況の識別子を含み、そのような潜在的ターゲットがインスタントメッセージングサービスで進行中のプレゼンスを有しているディスプレイを示す図である。
【図9】図9は、カンファレンスコールに潜在的に参加可能な、以前にカンファレンスコールに参加したターゲットを特定するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイであって、アプリケーション共有機能へのアクセスを有する潜在的ターゲットを表示するようにフィルタがかけられたディスプレイを示す図である。
【図10】図10は、カンファレンスコールに潜在的に参加可能な、以前にカンファレンスコールに参加したターゲットを特定するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイであって、電子メールクライアント連絡情報が利用可能な潜在的ターゲットのみを表示するようにフィルタがかけられたディスプレイを示す図である。
【図11】図11は、以前のカンファレンスコールと関連付けられたパラメータを読み出すことを可能とする概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図12】図12は、本発明に従ってカンファレンスコールを開始するための別のシステム及びプロセスを示す図である。
【図13】図13は、カンファレンスコール管理パラメータをカンファレンスコール要求者に対して表示するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図14】図14は、特定のカンファレンスコールと関連付けられたカンファレンスコール管理パラメータを表示するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図15】図15は、本発明に従ってカンファレンスコールを開始するための別のプロセスを説明するフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
詳細な説明
次に示す定義は、本発明をより容易に説明するために提供したものであって、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
【0024】
アクセス認可は、それによってサービスに対する接続及び/又は要求を認証して、当事者がサービスにアクセスすることを許可する手段である。ユーザを認証する方法としては、これらに限定されるものではないが、サインオンIDとパスワード、デジタル署名、電子キーカード、及びバイオメトリック(生体測定)機器を含む、数多くの方法がある。
【0025】
ネットワークアクセスデバイス(以下、「NAD(Network Access Device)」という)は、共通のプロトコルを使用して、1以上の他のネットワークアクセスデバイスとネットワーク上で通信することが可能な任意の機器(デバイス)である。そのようなNADとしては、これらに限定されるものではないが、コンピュータ、サーバ、ワークステーション、インターネット家電(アプライアンス)、端末、ホスト、携帯情報端末(個人用デジタル補助装置)(以下、「PDA(personal digital assistant)」という)、及びデジタル携帯電話を挙げることができる。
【0026】
暗号化は、復号化アルゴリズムを使用することなく読む又は理解することができない形式に、データを変換することである。暗号化の目的は、第三者(カンファレンスコールへの参加が望まれない者)がメッセージの内容を理解する可能性を最小化することである。
【0027】
復号化は、暗号化の逆である。即ち、復号化は、暗号化されたデータを、読むことが可能な形式に変換して戻すことである。
【0028】
アドレス−アドレスは、カンファレンスコールへの参加者の連絡先を示す識別子である。アドレスは、これらに限定されるものではないが、PSTN又は携帯電話の番号、例えばANI、或いはVOIP通信経路と関連付けられた固有の識別子であってよい。
【0029】
ANI−自動番号識別子(Automatic Number Identifier)−ANIは、カンファレンスコールの参加者の直通電話番号であり、一般に、その番号である人に直接電話をかけることができる番号である。
【0030】
カンファレンスブリッジ−カンファレンスブリッジは、参加者に接続された2以上の通信経路を相互に接続(連結)して、参加者間で同時に会話できるようにするために用いられるスイッチング回路である。
【0031】
カンファレンスコール(電話会議、会議通話)−カンファレンスコールは、可聴(音声、オーディオ)データ、口頭データ、又は視覚(ビジュアル)データ、或いはこれらを組み合わせたデータの送信を可能にする接続を使用した、異なる場所に位置する2以上の当事者間での通信(コミュニケーション、交信)である。カンファレンスコールは、互いに口頭で交信できるだけでなく、参加者を他の参加者が見ることのできる、ビデオ(映像、テレビ)会議を含む。
【0032】
PSTN−音声ネットワークは、公衆交換電話網(PSTN)及びそれに関連したサービスと呼ばれる。
【0033】
VOIP−Voice over Internet Protocol(ボイスオーバーインターネット)の略である。
【0034】
図1に示すように、本発明の核心は、インスタントメッセージングを使用して、ホスト開始カンファレンスコールの開始をトリガーすることである。最初のステップは、カンファレンスコールサーバを提供することである(102)。カンファレンスコールサーバは、インターネットプロトコルを基礎としたネットワークなどの、ネットワークに接続されていてよい。カンファレンスコールサーバは、カンファレンスコールの開始を要求するインスタントメッセンジャー(インスタントメッセージ)のメッセージを受信する能力を有していてよい。カンファレンスコールサーバは、例えばVOIP経路によって又は電話網を通じて参加者間を接続するための、1以上のポートを有していてよい。2以上の経路の接続によって、カンファレンスブリッジの形成が可能になる。別法として、カンファレンスサーバは、1以上の第三者ベンダによって提供されるカンファレンスブリッジ機能などの、カンファレンスサーバとは別個の1以上のカンファレンスブリッジを特定(識別)する情報を記憶していてよい。
【0035】
次に、第一者(以下、「カンファレンスコール要求者」という)に、ネットワークアクセスデバイス(以下、「NAD」という)を提供することができる(104)。NADは、カンファレンスコール要求をカンファレンスコールサーバに伝達するように適合されたインスタントメッセージングサービスに接続されているだけでなく、カンファレンスコールサーバが接続されているネットワークにも接続されていてよい。特に、インスタントメッセージングサービスは、カンファレンスコールを開始させる要求を伝達するように適合されていてよく、所望のカンファレンスコールと関連付けられたパラメータを潜在的に含んでいる。インスタントメッセージングサービスは、HTML又はXMLなどの、タグ付きフィールド形式による情報を受信するように適合されていてよい。これによって、メッセージに含まれた情報を正確に解析して、カンファレンスコールサーバに、カンファレンスコールブリッジを適切に開始させること、又はカンファレンスコールブリッジの開始を適切に要求させることができる。
【0036】
カンファレンスコール要求者がカンファレンスコールを開始することを望む時には、そのカンファレンスコール要求者は、カンファレンスコールへの潜在的参加者(「潜在的ターゲット」)である当事者を特定(識別)するカンファレンスサーバに対するメッセージ(以下、「カンファレンス要求メッセージ」という)を生成することができる(106)。カンファレンスコールの潜在的ターゲットは、カンファレンスコール要求者のNAD内においてカンファレンスコールターゲットと関連付けられているユーザ名などの、エイリアス(別名、通称名)によって特定されてよい。別法として、この情報は、カンファレンスサーバ内に記憶された潜在的ターゲットと関連付けられた情報を特定するエイリアスであってもよい。別法として、潜在的ターゲットは、その潜在的ターゲットのための電話番号又は他のアドレスによって特定されてもよい。一旦カンファレンス要求メッセージが生成されれば、このカンファレンス要求メッセージは、NADからカンファレンスコールサーバへと送信することができる(108)。
【0037】
その後、カンファレンスサーバが、カンファレンス要求メッセージを受信することができる(110)。カンファレンスサーバは、選択されたカンファレンスコールターゲットのアドレスを判断するために、受信メッセージを解析することができる(112)。この解析は、明示的に提供されたターゲットの電話番号又はVOIPアドレスをメッセージから取ること、又はメッセージ内で特定されているエイリアスを変換することを含んでいてよい。次いで、カンファレンスコールサーバは、カンファレンスコール要求者とカンファレンスコールターゲットとの間のカンファレンスブリッジを開始するか(114)、又はそのカンファレンスブリッジの開始を要求することができる。
【0038】
図1において気が付かれるであろうが、カンファレンスコールターゲットの参加可能性は、図示のような単純なプロセスで予め決められているものではない。図2に示すように、参加不可能な当事者又は参加することを望まない当事者に対して開かれた通信経路の数を減少させるために、インスタントメッセージング環境を使用することができる。図2に示されるプロセスでは、各カンファレンスコールターゲットは、インスタントメッセージングサービスと通信状態にあるNADを有する。そのような状況は、各ターゲットが共有アプリケーションセッションに参加しており、その共有アプリケーションセッションの外部での通信のためのチャネルを提供するのにIMが使用されている場合に生じ得る。このような状況において、共有アプリケーションセッションサーバと共通であってよいカンファレンスコールサーバは、各カンファレンスコールターゲットと関連付けられた各NADとの間に確立された通信経路(202)を有することができる。カンファレンスコール要求がカンファレンスサーバによって受信されると、カンファレンスサーバは、そのメッセージのターゲット特定(識別)部分を使用して、カンファレンスコールターゲットのNAD上におけるIMソフトウェアのIM機能に対する適切なチャネルを判断し、そしてカンファレンスコールターゲット又はターゲット群に対するカンファレンス要求メッセージを生成することができる(204)。カンファレンスコールターゲットは、カンファレンス要求メッセージを受け取ると、提案されたカンファレンスコールに参加することを希望するか否かを決定し(206)、それに応じて自らのインスタントメッセージングソフトウェアを介して応答することができる。次に、カンファレンスコールサーバは、カンファレンスコールのターゲットのリストを生成し(208)、その後カンファレンスコールを開始することができる(210)。上述のように、カンファレンスコールの開始は、出席者のリストをカンファレンスコールクリエータソフトウェアに転送することによって達成することができる。そして、このカンファレンスコールクリエータソフトウェアは、後述して更に説明するようにしてカンファレンスコールを開始することができる。更に、カンファレンスブリッジは、インスタントメッセンジャーを通して接続されていない潜在的参加者のために確立することができる。但し、IMによらない被招待者については、カンファレンスコールに参加可能な状態にない可能性が潜在的に存在する。
【0039】
図3に示すように、本発明のより確固とした実施例を実行することによって、更なる機能性を達成することができる。例示の目的で、図3には、共有アプリケーションセッション中に生じる可能性のあるチャットセッションなどのIMセッションに参加(関与)している(308)、ユーザA(302)、ユーザB(304)、及びユーザC(306)の3者の当事者が示されている。カンファレンスコール要求者であるユーザA(302)は、ユーザAによって使用されているNADを通じてカンファレンスコールを要求することができる。ユーザAのNADと通信状態にあるIMサービスを、進行中のIMセッションを認識するために使用することができる。これによって、ソフトウェアが、現在IMセッション中にいる当事者のリストから、カンファレンスコールターゲットのリストを判断(確定)することができる。このようにして、ユーザAは、例えば、ユーザAのIMサービスと関連付けられた「call now(直ちに電話する)」ボタン又はアイコンを作動させることなどにより、カンファレンスコールを1ステップで要求することができる。別法として、ユーザAに、進行中IMセッションの参加者のリストを提供し、そして計画中のカンファレンスコールについて潜在的参加者を追加又は削除する機会を提供することができる(312)。
【0040】
ユーザAのNADと通信状態にあるカンファレンスコールサーバに、カンファレンスコールに付随する料金を評価する(見積もる)ための機能を備えることができる。最初のステップは、ユーザAがカンファレンスコールサーバを提供するサービスの加入者であるか否かを判断することであってよい(314)。ユーザAがそのサービスの加入者でない場合、ユーザAに、そのサービスの使用が許可されていないことを知らせることができる(316)。図示されていないが、この時点で、ユーザAにそのサービスに加入する機会を与えることができる。ユーザAが加入者であると判断した場合、ユーザAに、提案されたカンファレンスコールのための料金を支払う方法(例えば、クレジットカードの使用による支払いなど)を特定する情報を提供するように問い合わせることができる。別法として、料金アカウントを加入者と関連付けることができる。これにより、一旦ユーザAが加入者であると判断すれば、その関連付けられたアカウントにカンファレンスコールについての請求がなされることを確認するように、ユーザAを促すことができる。一旦ユーザAが料金情報を提供すれば(318)、その料金情報を確認することができる(320)。料金情報が無効であると判断した場合には、ユーザAにそのように知らせることができる(322)。
【0041】
料金情報が有効であると判断した場合には、カンファレンスコールサーバは、ユーザB及びユーザCに、カンファレンスコールへの招待状を送ることができる(324)。ユーザB及びユーザCがカンファレンスコールへの招待を受け入れた場合(326)、カンファレンスコールサーバは、そのカンファレンスコールのための当人らの電話番号を確認するように、又は利用可能なアドレス情報が無い場合には当人らに電話をかけるための情報を提供するように、ユーザB及びユーザCを、当人らのそれぞれのNAD上のIM機能を介して促すことができる(328)。その確認プロセスは、ユーザB及びユーザCのためにカンファレンスコールサーバ内に予め記憶されている情報の使用を組み入れていてよい。これにより、その予め記憶された情報によって、それが正しいか否かを判断するように、ユーザB及びユーザCを促すことができる(330)。このようにして、必要な情報をカンファレンスコールサーバに提供するためにユーザB及びユーザCに要求される労力を低減することができる。
【0042】
その後、カンファレンスコールサーバは、カンファレンス要求者とターゲットとの間のカンファレンスコールブリッジを開始することができる。カンファレンスブリッジプロバイダは、各ターゲットについて、直通ダイヤル電話(発呼)が使用可能(有効、イネーブル)であると判断された場合には各ターゲットに対する直通ダイヤル番号にダイヤルすることができ(334)、VOIP接続が使用されるべき場合にはVOIP経路に接続することができ、或いは直通ダイヤルとVOIP接続との組み合わせを実行することができる。ターゲットに直接ダイヤルすることができないと判断された場合には、カンファレンスコールサーバは、非直通ダイヤルターゲットにIMメッセージを送信して(336)、提案されたカンファレンスコールについてのコールイン番号とパスコードを提供することができる。更に、カンファレンスコールサーバは、現在のカンファレンスコールが進行中である間は如何なるカンファレンスコール要求機能も使用不可(無効、ディスエーブル)にするように、各ターゲットのNADに指示することができる(338)。
【0043】
カンファレンスコールサーバは、カンファレンスコールサーバ又はカンファレンスコール要求者によって生成されたパラメータに基づいてカンファレンスコールを実際に開始するために、更に第三者カンファレンスコールプロバイダを利用することができる。種々のカンファレンスコールプロバイダが、異なる機能及び/又は料率(レート)構成を提供することができる。その機能は、カンファレンスコールを録音(記録)できること、カンファレンスコールの聞き手を有し得ること(聞くこと及び話すことの両方ができる当事者とは対照的に)、カンファレンスコール中に参加者を追加又はドロップ(降ろす)することができること又はできないこと、カンファレンスコール中に参加者を双方向的にミュートする(音を消す)ことができること、又はビデオ会議を提供できることを含んでいてよい。そのような選択に関連付けられたパラメータは、図7に示すインタフェーススクリーン(画面)(詳しくは後述する)によるなどして、カンファレンスコールサーバに提供されたターゲットの身元情報を通して個々のターゲットのために提供することができる。
【0044】
又、カンファレンスコールプロバイダの選択は、カンファレンスコールの結果として課されることがある長距離通話料と関連付けられた料率に基づいて、又はVOIP経路が使用される場合には好ましい経路指定に基づいて判断(確定)することができる。異なるユーザが、地理的に異なる領域にいる場合がある。そのため、異なる電話サービスプロバイダが、カンファレンスコールの長距離通話の側面について異なる金額を請求することがある。従って、カンファレンスコールターゲットと関連付けられた地理情報に関連する料率情報を使用することによって、カンファレンスコールターゲットの地理的側面に基づいて、長距離通話料を最小化することが可能となる。
【0045】
カンファレンスコールサーバがカンファレンスコール自体を開始する場合、カンファレンスコールサーバは、そのような地理情報を使用して、異なるカンファレンスコールターゲットのための特定の長距離通話又はデータキャリアを選択することができる。従って、この場合、やはり長距離通話、コスト、又は遅延の側面を最小化することが可能となる。そのような選択は、遠い位置にあるコールリピータを選択することを含んでいてよい。これにより、1つの通信サービスが、第2のサービスプロバイダがカンファレンスコールターゲットに接続した状態で、ある地理的領域内にコールを転送することを可能とすることができる。そのような転送は、携帯電話又は衛星電話の経路が関与する場合に重要であることがある。
【0046】
プロセス内においてカンファレンスコールの録音(記録)を実行することもできる。従って、要求側当事者は、カンファレンスコールが録音(記録)されることを要望することを表明することができる(340)。そのような要望を受信した場合、カンファレンスコールを録音(記録)したいという要求を、IMチャネルを介するなどしてユーザB及びユーザCに送信することができる。そして、ユーザB及びユーザCによる録音(記録)の受け入れが判断され、且つ、記録される。この受け入れを記録しておくことは、後日恩恵をもたらすことがある。カンファレンスコールが録音(記録)されていることを知らなかったと主張するユーザによって録音(記録)について異議を申し立てられた場合などである。
【0047】
一旦カンファレンスコールが完了すると、カンファレンスコールサーバは、カンファレンスコールの継続期間(持続時間、通話時間)を記録し(342)、そして指定のアカウントに対する適切な料金を評価することができる。カンファレンスコールの開始中にカンファレンスコール機能が使用不可にされた場合、以前に使用不可にされた機能を再び使用可能にすることができる(344)。更に、カンファレンスコールが録音(記録)されていた場合には、カンファレンスコールの写しが生成され(346)、そして適切な当事者に転送され得る。
【0048】
図4に示すように、本発明を達成するためのシステムは、ネットワーク404に接続されたカンファレンスコールサーバ402内に導入することができる。カンファレンスコールサーバ402は、該サーバ402と関連付けられた、アカウント情報、ユーザ情報、及びコール管理情報などを記憶するためのデータベース406を有していてよい。1以上の第三者カンファレンスブリッジプロバイダが使用されることがある場合には、第三者プロバイダの料率構成に関する情報が記憶されてもよく、これにより、カンファレンスブリッジプロバイダの選択を最適化することが可能となる。カンファレンスコールサーバは更に、直接的に又は第三者カンファレンスブリッジ410a、410b、....を通じて間接的に、電話網408又はVOIP接続に接続されていてよい。
【0049】
共有アプリケーションサーバもまた接続されていてよく、これによって、カンファレンスコールサーバが、共有アプリケーションセッションに参加している当事者のリストを判断(確定)するなどのために、必要に応じて、共有アプリケーションセッション中に生成される情報にアクセスできるようにすることができる。共有アプリケーションセッションは、特定のデータセットについて動作する特定のソフトウェアアプリケーションとのインタフェースを複数の観察者(ビューア)が見る機能を有していてよく、又各観察者が共有アプリケーションを同時に動作させる機能を有していてよい。そのような共有アプリケーションは、本出願人の米国特許公開公報第20030018725号(2001年10月26日出願の米国特許出願第10/015077号)において更に論じられている。その内容を、参照によってここに全体的に援用する。
【0050】
各ユーザは、ネットワークアクセスデバイス(NAD)414を介してシステムに接続することができる。ネットワークアクセスデバイス414は、適切なIMソフトウェアサービスアクセスを有する任意のネットワーク通信可能機器であっよい。別個の要素として示されているが、各ユーザは、当該ユーザと関連付けられた電話機能416も有していてよい。上述のように、電話機能は、デジタル携帯電話、又はネットワークに接続されたデスクトップ型又はラップトップ型コンピュータを通したVOIP接続によるなどして、NAD内に導入することができる。
【0051】
図5に示すように、ディスプレイ(表示)502をカンファレンスコール要求者のNAD上に生成することができる。これにより、IMが潜在的参加者のNAD上に導入されている場合には、カンファレンスコール要求者が、提案されたカンファレンスコールに潜在的参加者を招待することを可能とすることができる。或いは、カンファレンスコールターゲットにIMが使用可能なNADが提供されていない場合には、カンファレンスコール要求者が、直接電話して提案されたカンファレンスコールに参加させるべきターゲットを選択することを可能とすることができる。見込みターゲットの一部又は全てのIMプレゼンスを、IMサーバによって監視することができる。これにより、例えば、IMを介して現在カンファレンスサーバに接続されていない見込みターゲットを見込みターゲットのリストにグレー表示504で示すこと、又はディスプレイ上に存在(プレゼンス)フラグ又は不在(ノット・プレゼンス)フラグを表示することなどによって、見込みターゲットのプレゼンスをカンファレンスコール要求者のために表示することができる。カンファレンスコール要求者にそのような情報を提供することによって、カンファレンスコール要求者に、見込みターゲットの参加可能性に基づいて所定の時期にカンファレンスコールを要求するか否かを決定する根拠となる情報を提供できるという、更なる利点を得ることができる。
【0052】
図6は、見込みターゲットを選択するための概念的情報スクリーン(画面)602を示す。情報スクリーン602は、カンファレンスコール要求者が、当該カンファレンスコール要求者がカンファレンスコールに参加させたい潜在的ターゲットを指定することを可能とするためのチェックボックス604、並びに、カンファレンスコール要求者が、カンファレンスコールが開始され得るようにカンファレンスコールサーバに情報を送信することを可能にするためのフィーチャー(造形)606を含んでいてよい。又、この情報スクリーンには、カンファレンスコール要求者が、進行中のカンファレンスコールが終了されるべきであるという信号をカンファレンスコールサーバに送ることを可能とするためのフィーチャー608も設けられていてよい。
【0053】
図7は、当事者と関連付けられたパラメータの問い合わせ及び受け付け(受信)を行うための概念的情報スクリーン702を示す。図8は、カンファレンスコールを管理するための概念的カンファレンス履歴ディスプレイ802を示す。カンファレンス履歴情報は、NADを介してアクセス可能なように、カンファレンスコールサーバ上に記憶されていてよい。
【0054】
図8は、カンファレンスコール要求者が、以前のカンファレンスコールに参加した潜在的ターゲットだけを特定するためにフィルタにかけられたリストからカンファレンスコールのターゲットを選択することを可能とするための概念的情報スクリーン802を示す。図9は、カンファレンスコール要求者が、ネットワークアクセスデバイス通じたアプリケーション共有機能を有する潜在的ターゲットだけを特定するためにフィルタにかけられたリストからカンファレンスコールのターゲットを選択することを可能とするための概念的情報スクリーン902を示す。
【0055】
図10は、カンファレンスコール要求者が、当該カンファレンスコール要求者の電子メールアプリケーションにおいて連絡が可能な潜在的ターゲットだけを特定するためにフィルタにかけられたリストからカンファレンスコールのターゲットを選択することを可能とするための概念的情報スクリーン1002を示す。別法として、そのような連絡は、連絡リストを維持管理している任意のアプリケーションから得ることができる。
【0056】
図11は、カンファレンスコール要求者が、以前のカンファレンスコールからパラメータを読み出す(検索する)ことを可能とするための概念的情報スクリーン1102を示す。このシステムの1つの特徴として、カンファレンスコールサーバは、以前のカンファレンスコールに関する特定(識別)情報を記憶することができる。この情報としては、これらに限定されるものではないが、参加者のアドレス、企画(プロジェクト)特定情報1104、及び以前のカンファレンスコールの議題(サブジェクト)情報1106を挙げることができる。この情報は、カンファレンスコール要求者が、以前のカンファレンスコールからパラメータを呼び出し、又再利用することを可能とするために、カンファレンスコール要求者のために表示することができる。
【0057】
図12は、本発明を具体化する別のシステムを示す。テキストメッセージングクライアント1204a、1204b、1204c、1204dとして示されているカンファレンスコール要求者と1以上のターゲットとの間でのIMテキストメッセージングを調整するために、テキストメッセージングサーバ1202を提供することができる。テキストメッセージングサーバは、カンファレンスセットアップソフトウェア1206を動作させながら、同時にカンファレンスコールサーバとして機能することができる。テキストメッセージングサーバ1202は、カンファレンスセットアップソフトウェアを通してカンファレンスブリッジ1208に接続することができる。カンファレンスブリッジ1208は、テキストメッセージングサーバ1202と連動して作動されるか、又は第三者カンファレンスコールサービスプロバイダによって維持管理される。テキストメッセージングサーバ1202には更に、有機的(組織的)に又は遠隔的に、データベース1208へのアクセスを提供することができる。これによって、カンファレンスコールサービスだけではなく、インスタントメッセージングサービスとも関連付けられた記憶及び検索(読み出し)を可能とすることができる。カンファレンスブリッジは、いくつかの通信経路1210a、1210b、1210cを有していてよく、これにより、カンファレンスブリッジがカンファレンスコールを達成するために電話線(電話回線)を相互に接続することを可能とすることができる。更に、カンファレンスブリッジには、パーソナルコンピュータ1214などの電子機器と通信可能に接続されたネットワーク経路1212a、1212b、1212cを提供することができる。これにより、ターゲットに対してVOIP通信経路を確立することが可能となる。このネットワーク経路は、VOIPプロトコルに制限されるものではなく、別法として、ビデオ会議機能を提供したり、或いはカンファレンスコールの参加者のために共通のビジュアルディスプレイ(視覚表示)を表示したりするために使用することができる。
【0058】
図13は、完了したカンファレンスコールと関連付けられた、日付情報(「Date」)1304、プロジェクト識別子(「Project」)1306、議題識別子(「Subject」)1308、継続期間情報(「Duration」)1310、出欠情報(「Attendance」)1312、及びコスト(費用)情報(「Amount」)1314などの管理パラメータを表示する概念的情報スクリーン1302を示す。この情報は、カンファレンスコールサーバ又は第三者カンファレンスコールサービスプロバイダによって収集されてよく、そしてカンファレンスコールの管理を可能とするためにカンファレンスコールサーバによって記憶されてよい。そのような情報は、以前のカンファレンスコールの参加者情報の記録として機能するように保持することもできる。上述のように、カンファレンスコールが後の再生又はトランスクリプション(写しの作成)のために録音(記録)されたか否かを示すために、インジケータ(「Recorded」)1316を提供することもできる。
【0059】
図14は、図13のディスプレイ(表示)から掘り下げられるなどして、以前のカンファレンスコールと関連付けられた管理の詳細を表示する、概念的情報スクリーン1402を示す。以前のカンファレンスコールの個々の参加者1404を、そのようなディスプレイ上で一覧表示(列挙)することができる。
【0060】
図15は、本発明を具体化する別のプロセスを示す。図15において、カンファレンスコール要求者(「CCR(conference call requester)」)は、例えば、共有アプリケーションセッションに参加するために、又は単純にカンファレンスコールを開始する目的で、ネットワークアクセスデバイス(「NAD」)にアクセスする(1502)。次いで、CCRは、NADがカンファレンスコールサーバ(「CCS(conference call server)」)に接続されるようにすることができる。これは、例えば、ウェブブラウザにアドレスを入力することによって、或いは最初にインターネット又はCCSに対するダイアルアップ接続を直接確立することによってさえも行うことができる。NADをCCSに接続することによって、NAD上の潜在的カンファレンスコールターゲットに関する情報を、上述のディスプレイを通すなどして提示させることができる。CCRは、そのディスプレイから潜在的ターゲットを選択するか、又は潜在的ターゲットを潜在的ターゲットのリストに手作業で追加することができる。その選択又は追加された潜在的ターゲットは、NAD上で生成され(1510)且つNADによってカンファレンスコールサーバに送信される(1512)ものであるカンファレンスコール要求に含まれるべきものである。次いで、カンファレンスコールサーバは、直接又は第三者カンファレンスコールサービスプロバイダを通じて、カンファレンスコールを開始することができる。好ましくは、カンファレンスコールサーバ又は第三者カンファレンスコールサービスプロバイダは、各ターゲットのために最適化された通信経路を特定し、そして関連する通信経路を相互に接続してカンファレンスコールを形成してカンファレンスコールサーバ又は第三者カンファレンスコールサービスプロバイダから各ターゲットへの接続を行うことができる。
【0061】
本発明のその他の変形及び変更は当業者にとっては明らかであり、又添付の特許請求の範囲にはそのような変形及び変更が含まれることが意図される。上述した特定の値及び構成は、変更することができるものであり、又これらの値及び構成は、単に本発明の特定の実施例を説明するためにのみ引用したものであって、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。本発明の原理に従う限り、本発明の使用には、異なる特性を有する構成要素を含めることができると考えられる。
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、2003年12月22日出願の米国仮特許出願第60/531,722号の一部継続出願である。その全内容を、参照によってここに援用する。
【0002】
発明の分野
本発明は、一般には、2以上のユーザ間でのカンファレンスコールを開始(起動)するための方法に関し、より詳細には、音声カンファレンスコールのためのパラメータ及びその音声カンファレンスコール自体を開始するためのパラメータを伝達(通信)するセントラルサーバを使用して2以上のユーザ間での音声カンファレンスコールを開始することに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
これまで長い間多くのビジネスミーティングが行われてきており、そこでは参加者間の異なる観点がミーティングの価値を提供する。移動に関連する費用が増加するにつれて、企業は、直接会って行われるミーティングから、電話会議、ビデオ会議(テレビ会議)、更に最近ではオンラインミーティングによるものを含む、参加者が互いに離れた場所にいてもよいミーティングに移行してきている。
【0004】
交通渋滞が国の至る所で増加しており、又ソフトウェアツールが改良されてきているため、世界中の企業は、効果的なミーティングをオンラインで行うことが可能であることを認識してきている。様々な形式のリアルタイム又はオンラインのコラボレーションがある。最も単純な形式は、インスタントメッセージング(インスタントメッセージ)である。所定の時期に参加可能状態にある別のユーザに話すことができるメッセージングソフトウェアの機能は、「プレゼンス(存在、出席、同席)」と呼ばれる。プレゼンスの認知によって、ボイスメール(音声メール)は最大35%削減され、又電子メールは30%程度削減され、特に長いスレッドで構成されたディスカッションが削減されたことが判明している。そのため、インスタントメッセージングは、歴史上で最も速く成長する通信形式になった。ガートナー(Gartner)は、2005年末までに2億を超えるビジネスユーザが何らかの形の企業向けインスタントメッセージングを使用していることになり、2003年からのユーザの増加は1億を超えることになるであろうと予測する。
【0005】
インスタントメッセージングの起源は消費者産業にあるが、ウイルスのように企業の中に入り込んできている。消費者向けメッセージングシステムは、一般に、セキュリティ、使用上のIT制御、及び報告機能を提供しない。又、消費者向けメッセージングシステムは、企業改革法(Sarbanes-Oxley(サーベンスオクスリー法))への米国証券取引委員会(SEC)の要求事項から、新しい医療分野のHIPPA法の要求事項まで、数多くの米国連邦法令の要求事項である、会話履歴の追跡も提供しない。マイクロソフト(Microsoft)とアイビーエム(IBM)の参入によって最近になってビジネス機会が紹介されたものの、企業向けインスタントメッセージングの市場には明白なリーダーが存在しない。
【0006】
メッセージングによって、結局その参加者らとの1回以上のミーティングが必要になることが多い。従来は、これによって移動が必要になり、その結果、ビジネスプロセスを延長させ、又著しく経費を増大させていた。様々な形式のデスクトップアプリケーションシェアリング(共有)の出現によって、今や複数のユーザが同じデスクトップを同時に「見る」ことが可能である。この「リアルタイム」コラボレーションの市場は出現したばかりであり、コラボレイティブ・ストラテジーズ(Collaborative Strategies)によれば、2005年を通じての64%の年平均成長率を伴う、約60億ドルの市場であると予測されており、次の数年間で2000万のユーザが加わると期待されている。
【0007】
フォーチュン1000社のうちの300社に関する、最近のデロイト・コンサルティング(Deloitte Consulting)の調査において、回答者の75%でコラボレーションが最優先事項であった。現在何らかの形のコラボレーションツールを使用しているのは回答者の30%未満であったが、回答者の80%が2005年までに何らかのコラボレーション機能を導入するつもりであると答えた。最近のヤンキー・グループ(Yankee Group)の調査によると、企業は、次の5年間にインターネット上でのコラボレーションによって2230億ドルを節約することになる。
【0008】
この新興の機会の規模が大きいために、マイクロソフトは、最近、プレイスウェア(Placeware)という会社を1億8000万ドルで買収して、オンラインミーティング用のソフトウェアを提供している。プレイスウェアは名称を変更し、現在はマイクロソフトによって、ウィンドウズ2003サーバ(Windows 2003 Server)と結合されて、マイクロソフト・ライブミーティング(Microsoft Live Meeting)として提供されている。マイクロソフトは、5つのミーティングのうち1つだけをオンラインで行った場合でも、時間及び移動のコストにおいて、今年だけで4300万ドルより多く節約できるだろうと内部的に見積もっている。マイクロソフトは、ライブミーティングのプロモーションに今年3億ドルを越えて費やす予定であり、又ロータス・サムタイム(Lotus Sametime)製品を有するアイビーエム、ウェブエックス(WebEx)及び他の36社ほどのより小規模な競合企業の中に参入する。
【0009】
全てのコラボレーション製品の共通点は、一旦ユーザがオンラインミーティングを始めれば、ユーザが数多くのツールを使用することである。それらの多くは何らかの形のアプリケーションシェアリングを必要とし、又それらの全ては、インスタントメッセージングからカンファレンスコールまで、何らかの形の付随の通信手段を必要とする。インスタントメッセージングは時には長大な会話に使用されるが、ほとんどの場合、話し合いは簡潔である。より複雑になる多数の参加者間での「会話」は、各参加者のタイピング技術に依存しており、このことから、結局全員が1つのカンファレンスコールに参加する必要性が出てくる。
【0010】
同様に、リアルタイムコラボレーション製品は、カンファレンスコールの必要性を暗に示している。MSライブミーティング、IBMロータス・サムタイム、ウェブエックス、及び他のソフトウェア製品のホストは全て、ドキュメント(文書)又はスプレッドシート(表計算)が一旦共有されれば、各ユーザがカンファレンスコールに参加した状態にあり、従ってそれについて話し合うことができるという仮定をする。これによってミーティングに真価がもたらされるが、しかしカンファレンスコールのコラボレーションプロセス内への統合は未だ取り組まれていない。
【0011】
従来、テレフォニー製品をソフトウェア内に統合することに関する問題は、PBXとの統合に集中していた。主に、これは、コール開始者のコンピュータが様々なテレフォニーコマンドをPBXに渡す必要があったこと、又同じようなPBXが2つとなかったことのためである。そのため、システムインテグレータを必要とし、現在に至るまで機会拡大の可能性を低減させてきた。
【0012】
更に、ほとんどのPBXシステムは、カンファレンスコールにおいて少数のユーザ間を接続することしかできない。それらは多くの当事者間を接続することはできず、発呼元(発起人、発信者)には、「ミート・ミー」カンファレンスコール又は交換手経由の(オペレータの援助による)カンファレンスコールのいずれかを確立するという選択肢しか残されない。ユーザは一般に無料電話番号(フリーダイヤル番号)などの代表電話番号(セントラルナンバー)にダイヤルし、そしてパスコードを入力しなければならないため、これらのカンファレンスコールを無意識的に行うことは困難である。それにもかかわらず、インスタントメッセージングとオンラインミーティングの両方の必要性がそれを要求する。
【0013】
カンファレンスコール(モデル内コール使用)のセキュリティに関して、更なる懸念が生じる。コールイン番号(呼び出し番号)とパスコードを知っているいずれの発呼者(呼び出し側、発信者)も、カンファレンスコールの他のメンバーに関する知識無しに、そのカンファレンスコールに参加することができる。コールサービス(電話事業者)が接続数を監視することができるが、発呼側番号がブロックされている場合などには、コールサービスが発呼者の身元を確かめることができないことがある。更に、たとえカンファレンスコール中に参加者の身元がカンファレンスコールの発起人に開示されるとしても、そのような情報はカンファレンスコール中には気を散らすものになる可能性がある。
【0014】
現在、カンファレンスコールは次の2つのカテゴリーに分類される。
【0015】
1.「ミート・ミー(Meet Me)」コール
このカンファレンスコールは、公衆交換電話網(以下、「PSTN(publicly switched telephone network)」という)、携帯電話、又はVOIP(Voice over Internet Protocol)ネットワークを経由するコールダイヤリングの全てのユーザ、カンファレンスブリッジに対する代表電話番号又はANI、及びカンファレンスコールに参加するために個人識別番号(以下、「PIN(personal identification number)」という)又はパスコードを入力することを含む。このカンファレンスコールは、発呼(発信)側ユーザ(発起人)によってセットアップ(設定)することができる。即ち、発呼側ユーザが、カンファレンスコールをセットアップするためにウェブサイトを訪問し、交換手(オペレータ)を呼び出してカンファレンスコールをセットアップすることによって、又は時として全てのユーザのダイヤル先となり得るスタティック(静的)DNISをセットアップすることによって行われる。
【0016】
2.ホスト開始コール
このカンファレンスコールは、参加者の全てに対する、ホストが発呼(発信)する電話を含む。このカンファレンスコールを達成するには、ホストは、次の2つの方法のうち1つによってカンファレンスコールを開始しなければならない。
a)ホストが、当人の電話にANIを入力し、又ボタンを組み合わせて押すことによって当事者をカンファレンスコールに参加させ、カンファレンスコールの参加者のそれぞれに対してこのプロセスを繰り返す。又は、
b)ホストが、その後カンファレンスブリッジを開始させて全ての参加者にダイヤルするウェブサイトに入力するか、又は参加者へのカンファレンスコールを開始させる交換手(オペレータ)に手作業で提供するかの何れかによって、全ての予想される参加者の電話番号を入力する。
【0017】
これらの方法は、カンファレンスコール要求者(リクエスタ、依頼者)又はカンファレンスコールの当事者が、カンファレンスコールの各当事者又はカンファレンスブリッジ自体に、そのカンファレンスコールに関するパラメータ、パスワード及び電話番号を手作業で知らせる必要がある点で能率が悪い。
【0018】
インスタントメッセージング(以下、「IM(instant messaging)」という)システムは、インターネットプロトコル(以下、「IP(internet protocol)」という)ネットワーク上でクライアント・サーバモデルを採用して、テキストチャット及びその他の情報をリアルタイムで分散したユーザに配信する。インスタントメッセージングクライアントソフトウェアは、ユーザのワークステーション上へロードされてもよいし、ウェブブラウザ内で使用されてもよい。又、インスタントメッセージングクライアントソフトウェアは、ユーザが遠隔のインスタントメッセージングサーバにログインすることを可能とすることができる。一旦ユーザがログインすれば、ビジネスルールを使用して、その他のいずれのユーザがインスタントメッセージングシステム内の第1のユーザと通信可能な状態にあるかを判断することができる。多くのIMシステムは、ユーザが、当人が通常通信する相手である他のユーザのリストを作成することを可能とする。そのようなリストにあるユーザがIMシステムにログインした時に、サーバは、リストの所有者に、リスト内のユーザがログオンしてチャットが可能な状態にあることを知らせる。又、インスタントメッセージングシステムは、ユーザが別のユーザを検索することを可能とするディレクトリサービスを提供する。一旦ユーザが第2のユーザのアドレスを得れば、第1のユーザは、第2のユーザとの共同チャットセッションを要求することができる。第2のユーザは、そのチャットセッションを受け入れるか又は拒絶するかのいずれかを選択することができる。セッションが受け入れられた後で、ユーザ同士は、テキストメッセージを互いにキーボードで打ち込むことによって個人的な又は公のチャットセッションで通信可能な状態になることができる。メッセージは、セントラルサーバを通して送信するか、又は第1のユーザが一旦IMシステムから第2のユーザの参加可能性を判断すればユーザ間で直接的に(ピアツーピア)送信することができる。これらのチャットセッションは、安全でない(保護されていない)IPネットワーク上で行われることがある。IMの更なる拡張により、複数の参加者をチャットセッションに参加させることが可能になる。
【発明の概要】
【0019】
発明の概要
本発明では、インスタントメッセージングサービスを通じて確立された通信チャネルを使用して、カンファレンスコール要求者と関連付けられたネットワークアクセスデバイスからカンファレンスコールサーバへと、カンファレンスコールを開始させる要求(リクエスト)を送信することができる。カンファレンスコールサーバは、上記要求を受信すると、カンファレンスコール要求者と1以上のコール参加者との間のカンファレンスコールを可能とするカンファレンスブリッジの形成を開始することができる。
【0020】
第1の実施態様では、本発明は、カンファレンスコールを開始する方法において具体化することができる。この方法は、カンファレンスコールサーバを提供するステップと、カンファレンスコール要求者にインスタントメッセージングサービスと通信可能なネットワークアクセス可能デバイスを提供するステップと、カンファレンスコール要求者によってカンファレンスコール要求を生成するステップと、カンファレンスコール要求者からカンファレンスコールサーバへとカンファレンスコール要求を送信するステップと、カンファレンスコールサーバにおいてカンファレンスコール要求を受信するステップと、要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータを判断するためにカンファレンスコール要求を解析するステップと、要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータに従ってカンファレンスコールを開始するステップと、を含む。インスタントメッセージングサービスは、カンファレンスコール要求情報をカンファレンスコールサーバに伝達するように適合させることができきる。
【0021】
本発明では、更にインスタントメッセージングシステムのプレゼンスコンポーネントを使用することができ、見込み出席者がカンファレンスコールに参加可能であるか否かをインスタントメッセージングサービスでのこのプレゼンスによって判断することができる。その後、当事者のアドレス(IMチャネルを通じたものか、又は特定の電話番号若しくはVOIPアドレスにおけるもの)を含む記憶(保存、格納)された情報を使用して、インスタントメッセージングのユーザが、インスタントメッセージングセッション内に存在していてよい何人かのユーザとの間での、PSTN、携帯電話及びVOIPの任意の組み合わせによるカンファレンスコールを速やかに生成できるようにする能力を創造することができる。そして、各ユーザが電話番号をダイヤルしたり、或いはアウトバウンドテレフォンコール(外部への電話)を行うためにホストに各参加者の電話番号を調べさせたりする必要はない。本発明では、様々な手段によって、各ユーザを電話カンファレンスコールに参加させるのに必要な情報を収集し、ダイヤリング情報及び他のパラメータをセントラルサーバに渡し、そしてコール(電話、発呼)を行う前に各参加者に招待状(インビテーション)を送信する。セントラルサーバは、直接的に又は間接的にカンファレンスブリッジを確立し、インスタントメッセージングセッションから選択されたユーザのそれぞれに対する一連のアウトバウンドコールを開始し、そして途切れなく、各ユーザをカンファレンスブリッジを使用してカンファレンスコールに参加させることができる。インスタントメッセージングサービスを介して、カンファレンスコール開始者は、プレゼンスを認識することによって、その者との会議(カンファレンス)を希望する1以上の追加のユーザが参加可能であるか否かを確かめ、そして上記同様の手段によるか、又はコールへの接続方法に関する情報をそのユーザに渡すことによって、そのユーザをカンファレンスコールに招待することができる。任意に、又ユーザの裁量により、セントラルサーバは、録音機器(記録装置)である「サイレント」ユーザをカンファレンスブリッジに追加し、カンファレンスコールを録音(記録)し、そしてカンファレンスコールの終わりにあたり、アーカイブに保管する目的で、録音(記録)された音声の写しをインスタントメッセージングサーバに戻すこともできる。更に、インスタントメッセージングインタフェースを使用すると共に、カンファレンスサーバ機能に基づくことによって、カンファレンスコール開始者は、特定のビジネスルールをカンファレンスコール内の多様な参加者に適用することができる。例えば、カンファレンスコールからある参加者をミュート(音を消す)又はドロップ(降ろす)したり、参加者の電話番号、カンファレンスコールの継続期間、及びカンファレンスコールのセットアップパラメータをアーカイブに保管したりするルールなどである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明に従うカンファレンスコールの開始を説明するフローチャート図である。
【図2】図2は、本発明に従うカンファレンスコールの開始をより包括的に説明するフローチャート図である。
【図3】図3は、各見込み発呼者がネットワークアクセスデバイスへのアクセスを有する環境における本発明に従うカンファレンスコールの開始を説明する概念的フローチャート図である。
【図4】図4は、本発明に従うカンファレンスコールの開始を達成するためのシステムを示すブロック図である。
【図5】図5は、これを通してカンファレンスコールを開始することのできる概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図6】図6は、これを通してカンファレンスコールターゲットを選択することのできる概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図7】図7は、本発明に従って開始されるカンファレンスコールの潜在的ターゲットと関連付けられたパラメータを特定するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図8】図8は、カンファレンスコールに潜在的に参加可能な、以前にカンファレンスコールに参加(関与)したターゲットを特定するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイであって、各ターゲットの参加可能性状況の識別子を含み、そのような潜在的ターゲットがインスタントメッセージングサービスで進行中のプレゼンスを有しているディスプレイを示す図である。
【図9】図9は、カンファレンスコールに潜在的に参加可能な、以前にカンファレンスコールに参加したターゲットを特定するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイであって、アプリケーション共有機能へのアクセスを有する潜在的ターゲットを表示するようにフィルタがかけられたディスプレイを示す図である。
【図10】図10は、カンファレンスコールに潜在的に参加可能な、以前にカンファレンスコールに参加したターゲットを特定するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイであって、電子メールクライアント連絡情報が利用可能な潜在的ターゲットのみを表示するようにフィルタがかけられたディスプレイを示す図である。
【図11】図11は、以前のカンファレンスコールと関連付けられたパラメータを読み出すことを可能とする概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図12】図12は、本発明に従ってカンファレンスコールを開始するための別のシステム及びプロセスを示す図である。
【図13】図13は、カンファレンスコール管理パラメータをカンファレンスコール要求者に対して表示するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図14】図14は、特定のカンファレンスコールと関連付けられたカンファレンスコール管理パラメータを表示するための概念的なネットワークアクセスデバイスディスプレイを示す図である。
【図15】図15は、本発明に従ってカンファレンスコールを開始するための別のプロセスを説明するフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
詳細な説明
次に示す定義は、本発明をより容易に説明するために提供したものであって、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
【0024】
アクセス認可は、それによってサービスに対する接続及び/又は要求を認証して、当事者がサービスにアクセスすることを許可する手段である。ユーザを認証する方法としては、これらに限定されるものではないが、サインオンIDとパスワード、デジタル署名、電子キーカード、及びバイオメトリック(生体測定)機器を含む、数多くの方法がある。
【0025】
ネットワークアクセスデバイス(以下、「NAD(Network Access Device)」という)は、共通のプロトコルを使用して、1以上の他のネットワークアクセスデバイスとネットワーク上で通信することが可能な任意の機器(デバイス)である。そのようなNADとしては、これらに限定されるものではないが、コンピュータ、サーバ、ワークステーション、インターネット家電(アプライアンス)、端末、ホスト、携帯情報端末(個人用デジタル補助装置)(以下、「PDA(personal digital assistant)」という)、及びデジタル携帯電話を挙げることができる。
【0026】
暗号化は、復号化アルゴリズムを使用することなく読む又は理解することができない形式に、データを変換することである。暗号化の目的は、第三者(カンファレンスコールへの参加が望まれない者)がメッセージの内容を理解する可能性を最小化することである。
【0027】
復号化は、暗号化の逆である。即ち、復号化は、暗号化されたデータを、読むことが可能な形式に変換して戻すことである。
【0028】
アドレス−アドレスは、カンファレンスコールへの参加者の連絡先を示す識別子である。アドレスは、これらに限定されるものではないが、PSTN又は携帯電話の番号、例えばANI、或いはVOIP通信経路と関連付けられた固有の識別子であってよい。
【0029】
ANI−自動番号識別子(Automatic Number Identifier)−ANIは、カンファレンスコールの参加者の直通電話番号であり、一般に、その番号である人に直接電話をかけることができる番号である。
【0030】
カンファレンスブリッジ−カンファレンスブリッジは、参加者に接続された2以上の通信経路を相互に接続(連結)して、参加者間で同時に会話できるようにするために用いられるスイッチング回路である。
【0031】
カンファレンスコール(電話会議、会議通話)−カンファレンスコールは、可聴(音声、オーディオ)データ、口頭データ、又は視覚(ビジュアル)データ、或いはこれらを組み合わせたデータの送信を可能にする接続を使用した、異なる場所に位置する2以上の当事者間での通信(コミュニケーション、交信)である。カンファレンスコールは、互いに口頭で交信できるだけでなく、参加者を他の参加者が見ることのできる、ビデオ(映像、テレビ)会議を含む。
【0032】
PSTN−音声ネットワークは、公衆交換電話網(PSTN)及びそれに関連したサービスと呼ばれる。
【0033】
VOIP−Voice over Internet Protocol(ボイスオーバーインターネット)の略である。
【0034】
図1に示すように、本発明の核心は、インスタントメッセージングを使用して、ホスト開始カンファレンスコールの開始をトリガーすることである。最初のステップは、カンファレンスコールサーバを提供することである(102)。カンファレンスコールサーバは、インターネットプロトコルを基礎としたネットワークなどの、ネットワークに接続されていてよい。カンファレンスコールサーバは、カンファレンスコールの開始を要求するインスタントメッセンジャー(インスタントメッセージ)のメッセージを受信する能力を有していてよい。カンファレンスコールサーバは、例えばVOIP経路によって又は電話網を通じて参加者間を接続するための、1以上のポートを有していてよい。2以上の経路の接続によって、カンファレンスブリッジの形成が可能になる。別法として、カンファレンスサーバは、1以上の第三者ベンダによって提供されるカンファレンスブリッジ機能などの、カンファレンスサーバとは別個の1以上のカンファレンスブリッジを特定(識別)する情報を記憶していてよい。
【0035】
次に、第一者(以下、「カンファレンスコール要求者」という)に、ネットワークアクセスデバイス(以下、「NAD」という)を提供することができる(104)。NADは、カンファレンスコール要求をカンファレンスコールサーバに伝達するように適合されたインスタントメッセージングサービスに接続されているだけでなく、カンファレンスコールサーバが接続されているネットワークにも接続されていてよい。特に、インスタントメッセージングサービスは、カンファレンスコールを開始させる要求を伝達するように適合されていてよく、所望のカンファレンスコールと関連付けられたパラメータを潜在的に含んでいる。インスタントメッセージングサービスは、HTML又はXMLなどの、タグ付きフィールド形式による情報を受信するように適合されていてよい。これによって、メッセージに含まれた情報を正確に解析して、カンファレンスコールサーバに、カンファレンスコールブリッジを適切に開始させること、又はカンファレンスコールブリッジの開始を適切に要求させることができる。
【0036】
カンファレンスコール要求者がカンファレンスコールを開始することを望む時には、そのカンファレンスコール要求者は、カンファレンスコールへの潜在的参加者(「潜在的ターゲット」)である当事者を特定(識別)するカンファレンスサーバに対するメッセージ(以下、「カンファレンス要求メッセージ」という)を生成することができる(106)。カンファレンスコールの潜在的ターゲットは、カンファレンスコール要求者のNAD内においてカンファレンスコールターゲットと関連付けられているユーザ名などの、エイリアス(別名、通称名)によって特定されてよい。別法として、この情報は、カンファレンスサーバ内に記憶された潜在的ターゲットと関連付けられた情報を特定するエイリアスであってもよい。別法として、潜在的ターゲットは、その潜在的ターゲットのための電話番号又は他のアドレスによって特定されてもよい。一旦カンファレンス要求メッセージが生成されれば、このカンファレンス要求メッセージは、NADからカンファレンスコールサーバへと送信することができる(108)。
【0037】
その後、カンファレンスサーバが、カンファレンス要求メッセージを受信することができる(110)。カンファレンスサーバは、選択されたカンファレンスコールターゲットのアドレスを判断するために、受信メッセージを解析することができる(112)。この解析は、明示的に提供されたターゲットの電話番号又はVOIPアドレスをメッセージから取ること、又はメッセージ内で特定されているエイリアスを変換することを含んでいてよい。次いで、カンファレンスコールサーバは、カンファレンスコール要求者とカンファレンスコールターゲットとの間のカンファレンスブリッジを開始するか(114)、又はそのカンファレンスブリッジの開始を要求することができる。
【0038】
図1において気が付かれるであろうが、カンファレンスコールターゲットの参加可能性は、図示のような単純なプロセスで予め決められているものではない。図2に示すように、参加不可能な当事者又は参加することを望まない当事者に対して開かれた通信経路の数を減少させるために、インスタントメッセージング環境を使用することができる。図2に示されるプロセスでは、各カンファレンスコールターゲットは、インスタントメッセージングサービスと通信状態にあるNADを有する。そのような状況は、各ターゲットが共有アプリケーションセッションに参加しており、その共有アプリケーションセッションの外部での通信のためのチャネルを提供するのにIMが使用されている場合に生じ得る。このような状況において、共有アプリケーションセッションサーバと共通であってよいカンファレンスコールサーバは、各カンファレンスコールターゲットと関連付けられた各NADとの間に確立された通信経路(202)を有することができる。カンファレンスコール要求がカンファレンスサーバによって受信されると、カンファレンスサーバは、そのメッセージのターゲット特定(識別)部分を使用して、カンファレンスコールターゲットのNAD上におけるIMソフトウェアのIM機能に対する適切なチャネルを判断し、そしてカンファレンスコールターゲット又はターゲット群に対するカンファレンス要求メッセージを生成することができる(204)。カンファレンスコールターゲットは、カンファレンス要求メッセージを受け取ると、提案されたカンファレンスコールに参加することを希望するか否かを決定し(206)、それに応じて自らのインスタントメッセージングソフトウェアを介して応答することができる。次に、カンファレンスコールサーバは、カンファレンスコールのターゲットのリストを生成し(208)、その後カンファレンスコールを開始することができる(210)。上述のように、カンファレンスコールの開始は、出席者のリストをカンファレンスコールクリエータソフトウェアに転送することによって達成することができる。そして、このカンファレンスコールクリエータソフトウェアは、後述して更に説明するようにしてカンファレンスコールを開始することができる。更に、カンファレンスブリッジは、インスタントメッセンジャーを通して接続されていない潜在的参加者のために確立することができる。但し、IMによらない被招待者については、カンファレンスコールに参加可能な状態にない可能性が潜在的に存在する。
【0039】
図3に示すように、本発明のより確固とした実施例を実行することによって、更なる機能性を達成することができる。例示の目的で、図3には、共有アプリケーションセッション中に生じる可能性のあるチャットセッションなどのIMセッションに参加(関与)している(308)、ユーザA(302)、ユーザB(304)、及びユーザC(306)の3者の当事者が示されている。カンファレンスコール要求者であるユーザA(302)は、ユーザAによって使用されているNADを通じてカンファレンスコールを要求することができる。ユーザAのNADと通信状態にあるIMサービスを、進行中のIMセッションを認識するために使用することができる。これによって、ソフトウェアが、現在IMセッション中にいる当事者のリストから、カンファレンスコールターゲットのリストを判断(確定)することができる。このようにして、ユーザAは、例えば、ユーザAのIMサービスと関連付けられた「call now(直ちに電話する)」ボタン又はアイコンを作動させることなどにより、カンファレンスコールを1ステップで要求することができる。別法として、ユーザAに、進行中IMセッションの参加者のリストを提供し、そして計画中のカンファレンスコールについて潜在的参加者を追加又は削除する機会を提供することができる(312)。
【0040】
ユーザAのNADと通信状態にあるカンファレンスコールサーバに、カンファレンスコールに付随する料金を評価する(見積もる)ための機能を備えることができる。最初のステップは、ユーザAがカンファレンスコールサーバを提供するサービスの加入者であるか否かを判断することであってよい(314)。ユーザAがそのサービスの加入者でない場合、ユーザAに、そのサービスの使用が許可されていないことを知らせることができる(316)。図示されていないが、この時点で、ユーザAにそのサービスに加入する機会を与えることができる。ユーザAが加入者であると判断した場合、ユーザAに、提案されたカンファレンスコールのための料金を支払う方法(例えば、クレジットカードの使用による支払いなど)を特定する情報を提供するように問い合わせることができる。別法として、料金アカウントを加入者と関連付けることができる。これにより、一旦ユーザAが加入者であると判断すれば、その関連付けられたアカウントにカンファレンスコールについての請求がなされることを確認するように、ユーザAを促すことができる。一旦ユーザAが料金情報を提供すれば(318)、その料金情報を確認することができる(320)。料金情報が無効であると判断した場合には、ユーザAにそのように知らせることができる(322)。
【0041】
料金情報が有効であると判断した場合には、カンファレンスコールサーバは、ユーザB及びユーザCに、カンファレンスコールへの招待状を送ることができる(324)。ユーザB及びユーザCがカンファレンスコールへの招待を受け入れた場合(326)、カンファレンスコールサーバは、そのカンファレンスコールのための当人らの電話番号を確認するように、又は利用可能なアドレス情報が無い場合には当人らに電話をかけるための情報を提供するように、ユーザB及びユーザCを、当人らのそれぞれのNAD上のIM機能を介して促すことができる(328)。その確認プロセスは、ユーザB及びユーザCのためにカンファレンスコールサーバ内に予め記憶されている情報の使用を組み入れていてよい。これにより、その予め記憶された情報によって、それが正しいか否かを判断するように、ユーザB及びユーザCを促すことができる(330)。このようにして、必要な情報をカンファレンスコールサーバに提供するためにユーザB及びユーザCに要求される労力を低減することができる。
【0042】
その後、カンファレンスコールサーバは、カンファレンス要求者とターゲットとの間のカンファレンスコールブリッジを開始することができる。カンファレンスブリッジプロバイダは、各ターゲットについて、直通ダイヤル電話(発呼)が使用可能(有効、イネーブル)であると判断された場合には各ターゲットに対する直通ダイヤル番号にダイヤルすることができ(334)、VOIP接続が使用されるべき場合にはVOIP経路に接続することができ、或いは直通ダイヤルとVOIP接続との組み合わせを実行することができる。ターゲットに直接ダイヤルすることができないと判断された場合には、カンファレンスコールサーバは、非直通ダイヤルターゲットにIMメッセージを送信して(336)、提案されたカンファレンスコールについてのコールイン番号とパスコードを提供することができる。更に、カンファレンスコールサーバは、現在のカンファレンスコールが進行中である間は如何なるカンファレンスコール要求機能も使用不可(無効、ディスエーブル)にするように、各ターゲットのNADに指示することができる(338)。
【0043】
カンファレンスコールサーバは、カンファレンスコールサーバ又はカンファレンスコール要求者によって生成されたパラメータに基づいてカンファレンスコールを実際に開始するために、更に第三者カンファレンスコールプロバイダを利用することができる。種々のカンファレンスコールプロバイダが、異なる機能及び/又は料率(レート)構成を提供することができる。その機能は、カンファレンスコールを録音(記録)できること、カンファレンスコールの聞き手を有し得ること(聞くこと及び話すことの両方ができる当事者とは対照的に)、カンファレンスコール中に参加者を追加又はドロップ(降ろす)することができること又はできないこと、カンファレンスコール中に参加者を双方向的にミュートする(音を消す)ことができること、又はビデオ会議を提供できることを含んでいてよい。そのような選択に関連付けられたパラメータは、図7に示すインタフェーススクリーン(画面)(詳しくは後述する)によるなどして、カンファレンスコールサーバに提供されたターゲットの身元情報を通して個々のターゲットのために提供することができる。
【0044】
又、カンファレンスコールプロバイダの選択は、カンファレンスコールの結果として課されることがある長距離通話料と関連付けられた料率に基づいて、又はVOIP経路が使用される場合には好ましい経路指定に基づいて判断(確定)することができる。異なるユーザが、地理的に異なる領域にいる場合がある。そのため、異なる電話サービスプロバイダが、カンファレンスコールの長距離通話の側面について異なる金額を請求することがある。従って、カンファレンスコールターゲットと関連付けられた地理情報に関連する料率情報を使用することによって、カンファレンスコールターゲットの地理的側面に基づいて、長距離通話料を最小化することが可能となる。
【0045】
カンファレンスコールサーバがカンファレンスコール自体を開始する場合、カンファレンスコールサーバは、そのような地理情報を使用して、異なるカンファレンスコールターゲットのための特定の長距離通話又はデータキャリアを選択することができる。従って、この場合、やはり長距離通話、コスト、又は遅延の側面を最小化することが可能となる。そのような選択は、遠い位置にあるコールリピータを選択することを含んでいてよい。これにより、1つの通信サービスが、第2のサービスプロバイダがカンファレンスコールターゲットに接続した状態で、ある地理的領域内にコールを転送することを可能とすることができる。そのような転送は、携帯電話又は衛星電話の経路が関与する場合に重要であることがある。
【0046】
プロセス内においてカンファレンスコールの録音(記録)を実行することもできる。従って、要求側当事者は、カンファレンスコールが録音(記録)されることを要望することを表明することができる(340)。そのような要望を受信した場合、カンファレンスコールを録音(記録)したいという要求を、IMチャネルを介するなどしてユーザB及びユーザCに送信することができる。そして、ユーザB及びユーザCによる録音(記録)の受け入れが判断され、且つ、記録される。この受け入れを記録しておくことは、後日恩恵をもたらすことがある。カンファレンスコールが録音(記録)されていることを知らなかったと主張するユーザによって録音(記録)について異議を申し立てられた場合などである。
【0047】
一旦カンファレンスコールが完了すると、カンファレンスコールサーバは、カンファレンスコールの継続期間(持続時間、通話時間)を記録し(342)、そして指定のアカウントに対する適切な料金を評価することができる。カンファレンスコールの開始中にカンファレンスコール機能が使用不可にされた場合、以前に使用不可にされた機能を再び使用可能にすることができる(344)。更に、カンファレンスコールが録音(記録)されていた場合には、カンファレンスコールの写しが生成され(346)、そして適切な当事者に転送され得る。
【0048】
図4に示すように、本発明を達成するためのシステムは、ネットワーク404に接続されたカンファレンスコールサーバ402内に導入することができる。カンファレンスコールサーバ402は、該サーバ402と関連付けられた、アカウント情報、ユーザ情報、及びコール管理情報などを記憶するためのデータベース406を有していてよい。1以上の第三者カンファレンスブリッジプロバイダが使用されることがある場合には、第三者プロバイダの料率構成に関する情報が記憶されてもよく、これにより、カンファレンスブリッジプロバイダの選択を最適化することが可能となる。カンファレンスコールサーバは更に、直接的に又は第三者カンファレンスブリッジ410a、410b、....を通じて間接的に、電話網408又はVOIP接続に接続されていてよい。
【0049】
共有アプリケーションサーバもまた接続されていてよく、これによって、カンファレンスコールサーバが、共有アプリケーションセッションに参加している当事者のリストを判断(確定)するなどのために、必要に応じて、共有アプリケーションセッション中に生成される情報にアクセスできるようにすることができる。共有アプリケーションセッションは、特定のデータセットについて動作する特定のソフトウェアアプリケーションとのインタフェースを複数の観察者(ビューア)が見る機能を有していてよく、又各観察者が共有アプリケーションを同時に動作させる機能を有していてよい。そのような共有アプリケーションは、本出願人の米国特許公開公報第20030018725号(2001年10月26日出願の米国特許出願第10/015077号)において更に論じられている。その内容を、参照によってここに全体的に援用する。
【0050】
各ユーザは、ネットワークアクセスデバイス(NAD)414を介してシステムに接続することができる。ネットワークアクセスデバイス414は、適切なIMソフトウェアサービスアクセスを有する任意のネットワーク通信可能機器であっよい。別個の要素として示されているが、各ユーザは、当該ユーザと関連付けられた電話機能416も有していてよい。上述のように、電話機能は、デジタル携帯電話、又はネットワークに接続されたデスクトップ型又はラップトップ型コンピュータを通したVOIP接続によるなどして、NAD内に導入することができる。
【0051】
図5に示すように、ディスプレイ(表示)502をカンファレンスコール要求者のNAD上に生成することができる。これにより、IMが潜在的参加者のNAD上に導入されている場合には、カンファレンスコール要求者が、提案されたカンファレンスコールに潜在的参加者を招待することを可能とすることができる。或いは、カンファレンスコールターゲットにIMが使用可能なNADが提供されていない場合には、カンファレンスコール要求者が、直接電話して提案されたカンファレンスコールに参加させるべきターゲットを選択することを可能とすることができる。見込みターゲットの一部又は全てのIMプレゼンスを、IMサーバによって監視することができる。これにより、例えば、IMを介して現在カンファレンスサーバに接続されていない見込みターゲットを見込みターゲットのリストにグレー表示504で示すこと、又はディスプレイ上に存在(プレゼンス)フラグ又は不在(ノット・プレゼンス)フラグを表示することなどによって、見込みターゲットのプレゼンスをカンファレンスコール要求者のために表示することができる。カンファレンスコール要求者にそのような情報を提供することによって、カンファレンスコール要求者に、見込みターゲットの参加可能性に基づいて所定の時期にカンファレンスコールを要求するか否かを決定する根拠となる情報を提供できるという、更なる利点を得ることができる。
【0052】
図6は、見込みターゲットを選択するための概念的情報スクリーン(画面)602を示す。情報スクリーン602は、カンファレンスコール要求者が、当該カンファレンスコール要求者がカンファレンスコールに参加させたい潜在的ターゲットを指定することを可能とするためのチェックボックス604、並びに、カンファレンスコール要求者が、カンファレンスコールが開始され得るようにカンファレンスコールサーバに情報を送信することを可能にするためのフィーチャー(造形)606を含んでいてよい。又、この情報スクリーンには、カンファレンスコール要求者が、進行中のカンファレンスコールが終了されるべきであるという信号をカンファレンスコールサーバに送ることを可能とするためのフィーチャー608も設けられていてよい。
【0053】
図7は、当事者と関連付けられたパラメータの問い合わせ及び受け付け(受信)を行うための概念的情報スクリーン702を示す。図8は、カンファレンスコールを管理するための概念的カンファレンス履歴ディスプレイ802を示す。カンファレンス履歴情報は、NADを介してアクセス可能なように、カンファレンスコールサーバ上に記憶されていてよい。
【0054】
図8は、カンファレンスコール要求者が、以前のカンファレンスコールに参加した潜在的ターゲットだけを特定するためにフィルタにかけられたリストからカンファレンスコールのターゲットを選択することを可能とするための概念的情報スクリーン802を示す。図9は、カンファレンスコール要求者が、ネットワークアクセスデバイス通じたアプリケーション共有機能を有する潜在的ターゲットだけを特定するためにフィルタにかけられたリストからカンファレンスコールのターゲットを選択することを可能とするための概念的情報スクリーン902を示す。
【0055】
図10は、カンファレンスコール要求者が、当該カンファレンスコール要求者の電子メールアプリケーションにおいて連絡が可能な潜在的ターゲットだけを特定するためにフィルタにかけられたリストからカンファレンスコールのターゲットを選択することを可能とするための概念的情報スクリーン1002を示す。別法として、そのような連絡は、連絡リストを維持管理している任意のアプリケーションから得ることができる。
【0056】
図11は、カンファレンスコール要求者が、以前のカンファレンスコールからパラメータを読み出す(検索する)ことを可能とするための概念的情報スクリーン1102を示す。このシステムの1つの特徴として、カンファレンスコールサーバは、以前のカンファレンスコールに関する特定(識別)情報を記憶することができる。この情報としては、これらに限定されるものではないが、参加者のアドレス、企画(プロジェクト)特定情報1104、及び以前のカンファレンスコールの議題(サブジェクト)情報1106を挙げることができる。この情報は、カンファレンスコール要求者が、以前のカンファレンスコールからパラメータを呼び出し、又再利用することを可能とするために、カンファレンスコール要求者のために表示することができる。
【0057】
図12は、本発明を具体化する別のシステムを示す。テキストメッセージングクライアント1204a、1204b、1204c、1204dとして示されているカンファレンスコール要求者と1以上のターゲットとの間でのIMテキストメッセージングを調整するために、テキストメッセージングサーバ1202を提供することができる。テキストメッセージングサーバは、カンファレンスセットアップソフトウェア1206を動作させながら、同時にカンファレンスコールサーバとして機能することができる。テキストメッセージングサーバ1202は、カンファレンスセットアップソフトウェアを通してカンファレンスブリッジ1208に接続することができる。カンファレンスブリッジ1208は、テキストメッセージングサーバ1202と連動して作動されるか、又は第三者カンファレンスコールサービスプロバイダによって維持管理される。テキストメッセージングサーバ1202には更に、有機的(組織的)に又は遠隔的に、データベース1208へのアクセスを提供することができる。これによって、カンファレンスコールサービスだけではなく、インスタントメッセージングサービスとも関連付けられた記憶及び検索(読み出し)を可能とすることができる。カンファレンスブリッジは、いくつかの通信経路1210a、1210b、1210cを有していてよく、これにより、カンファレンスブリッジがカンファレンスコールを達成するために電話線(電話回線)を相互に接続することを可能とすることができる。更に、カンファレンスブリッジには、パーソナルコンピュータ1214などの電子機器と通信可能に接続されたネットワーク経路1212a、1212b、1212cを提供することができる。これにより、ターゲットに対してVOIP通信経路を確立することが可能となる。このネットワーク経路は、VOIPプロトコルに制限されるものではなく、別法として、ビデオ会議機能を提供したり、或いはカンファレンスコールの参加者のために共通のビジュアルディスプレイ(視覚表示)を表示したりするために使用することができる。
【0058】
図13は、完了したカンファレンスコールと関連付けられた、日付情報(「Date」)1304、プロジェクト識別子(「Project」)1306、議題識別子(「Subject」)1308、継続期間情報(「Duration」)1310、出欠情報(「Attendance」)1312、及びコスト(費用)情報(「Amount」)1314などの管理パラメータを表示する概念的情報スクリーン1302を示す。この情報は、カンファレンスコールサーバ又は第三者カンファレンスコールサービスプロバイダによって収集されてよく、そしてカンファレンスコールの管理を可能とするためにカンファレンスコールサーバによって記憶されてよい。そのような情報は、以前のカンファレンスコールの参加者情報の記録として機能するように保持することもできる。上述のように、カンファレンスコールが後の再生又はトランスクリプション(写しの作成)のために録音(記録)されたか否かを示すために、インジケータ(「Recorded」)1316を提供することもできる。
【0059】
図14は、図13のディスプレイ(表示)から掘り下げられるなどして、以前のカンファレンスコールと関連付けられた管理の詳細を表示する、概念的情報スクリーン1402を示す。以前のカンファレンスコールの個々の参加者1404を、そのようなディスプレイ上で一覧表示(列挙)することができる。
【0060】
図15は、本発明を具体化する別のプロセスを示す。図15において、カンファレンスコール要求者(「CCR(conference call requester)」)は、例えば、共有アプリケーションセッションに参加するために、又は単純にカンファレンスコールを開始する目的で、ネットワークアクセスデバイス(「NAD」)にアクセスする(1502)。次いで、CCRは、NADがカンファレンスコールサーバ(「CCS(conference call server)」)に接続されるようにすることができる。これは、例えば、ウェブブラウザにアドレスを入力することによって、或いは最初にインターネット又はCCSに対するダイアルアップ接続を直接確立することによってさえも行うことができる。NADをCCSに接続することによって、NAD上の潜在的カンファレンスコールターゲットに関する情報を、上述のディスプレイを通すなどして提示させることができる。CCRは、そのディスプレイから潜在的ターゲットを選択するか、又は潜在的ターゲットを潜在的ターゲットのリストに手作業で追加することができる。その選択又は追加された潜在的ターゲットは、NAD上で生成され(1510)且つNADによってカンファレンスコールサーバに送信される(1512)ものであるカンファレンスコール要求に含まれるべきものである。次いで、カンファレンスコールサーバは、直接又は第三者カンファレンスコールサービスプロバイダを通じて、カンファレンスコールを開始することができる。好ましくは、カンファレンスコールサーバ又は第三者カンファレンスコールサービスプロバイダは、各ターゲットのために最適化された通信経路を特定し、そして関連する通信経路を相互に接続してカンファレンスコールを形成してカンファレンスコールサーバ又は第三者カンファレンスコールサービスプロバイダから各ターゲットへの接続を行うことができる。
【0061】
本発明のその他の変形及び変更は当業者にとっては明らかであり、又添付の特許請求の範囲にはそのような変形及び変更が含まれることが意図される。上述した特定の値及び構成は、変更することができるものであり、又これらの値及び構成は、単に本発明の特定の実施例を説明するためにのみ引用したものであって、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。本発明の原理に従う限り、本発明の使用には、異なる特性を有する構成要素を含めることができると考えられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カンファレンスコールを開始する方法であって、
カンファレンスコール要求者にネットワークアクセスデバイスを提供するステップであって、前記ネットワークアクセスデバイスはインスタントメッセージングサービスを介して通信を行うことが可能であり、前記インスタントメッセージングサービスはカンファレンスコール要求情報をカンファレンスコールサーバに伝達するように適合されているステップと、
前記ネットワークアクセスデバイスから前記カンファレンスコールサーバへの通信接続を確立するステップと、
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す表示を前記カンファレンスコール要求者に提示するステップであって、前記表示は更に前記潜在的ターゲットが前記インスタントメッセージングサービスと通信可能に接続されているか否かを示すステップと、
前記カンファレンスコール要求者によってカンファレンスコール要求を生成するステップであって、前記カンファレンスコール要求は該カンファレンスコール要求に関する少なくとも1つの潜在的ターゲットを特定するステップと、
前記カンファレンスコール要求を前記ネットワークアクセスデバイスから前記カンファレンスコールサーバへと送信するステップと、
前記カンファレンスコール要求者に対するカンファレンスコール接続を確立するステップであって、前記カンファレンスコール接続は前記カンファレンスコールサーバによって開始され、前記カンファレンスコール接続は更に少なくとも1つの他のターゲットに接続されるステップと、
を含むことを特徴とするカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項2】
前記インスタントメッセージングサービスは、前記ネットワークアクセスデバイス上でアクティブなソフトウェアクライアントを有することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項3】
前記インスタントメッセージングサービスは、インターネットアクセス可能アプリケーションを有し、前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、インターネットを介して前記ネットワークアクセスデバイスと通信可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項4】
前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、ブラウザ表示可能なウェブページを含むことを特徴とする請求項3に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項5】
前記カンファレンスコール接続は、公衆交換電話網を利用することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項6】
前記カンファレンスコール接続は、VOIP通信経路を利用することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項7】
前記カンファレンスコール接続は、ビデオデータ送信を提供することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項8】
前記カンファレンスコール接続は、携帯電話の通信経路を利用することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項9】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、アプリケーション共有機能を有することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項10】
前記アプリケーション共有機能は、前記ネットワークアクセスデバイス上にインストールされたアプリケーション共有クライアントを有することを特徴とする請求項8に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項11】
前記アプリケーション共有機能は、前記インスタントメッセージングサービスと統合されており、前記統合は、ユーザが、前記アプリケーション共有機能内部から前記インスタントメッセージングサービスを介してカンファレンスコール要求を生成することを可能とする機能を有することを特徴とする請求項8に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項12】
更に、カンファレンスコールに対する少なくとも1つの潜在的ターゲットが前記カンファレンスコールに参加可能であるか否かを、前記少なくとも1つの潜在的ターゲットのIMプレゼンスの存在に依存して判断するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項13】
前記カンファレンスコールを開始するステップは、前記カンファレンスコールサーバから第三者カンファレンスコールサービスへと情報を伝達することを含み、前記第三者カンファレンスコールサービスは、前記カンファレンスコール要求者と少なくとも1つのターゲットとの間のカンファレンスブリッジを確立することを特徴とする請求項12に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項14】
前記カンファレンスブリッジは、コスト基準に依存して複数の代替通信経路の中から選択を行うことを特徴とする請求項13に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項15】
前記代替通信経路は、VOIP経路を含むことを特徴とする請求項14に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項16】
前記カンファレンスブリッジは、パフォーマンス基準に依存して複数の代替通信経路の中から選択を行うことを特徴とする請求項13に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項17】
前記代替通信経路は、VOIP経路を含むことを特徴とする請求項16に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項18】
前記カンファレンスコール要求は、複数の潜在的ターゲットのアドレスを含むことを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項19】
少なくとも1つのアドレスは、自動番号識別子を含むことを特徴とする請求項18に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項20】
少なくとも1つのアドレスは、VOIPアドレスを含むことを特徴とする請求項19に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項21】
前記ネットワークアクセスデバイスは、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項22】
前記ネットワークアクセスデバイスは、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報及びビジュアル情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項23】
カンファレンスコールを開始する方法であって、
カンファレンスコールサーバを提供するステップと、
カンファレンスコール要求者にネットワークアクセス可能デバイスを提供するステップであって、前記ネットワークアクセス可能デバイスはインスタントメッセージングサービスと通信可能に接続されており、前記インスタントメッセージングサービスはカンファレンスコール要求情報を前記カンファレンスコールサーバに伝達するように適合されているステップと、
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す表示を前記カンファレンスコール要求者に提示するステップであって、前記表示は更に前記潜在的ターゲットが前記インスタントメッセージングサービスと通信可能に接続されているか否かを示すステップと、
前記カンファレンスコール要求者によってカンファレンスコール要求を生成するステップであって、前記カンファレンスコール要求はカンファレンスコールへの参加に関する少なくとも1つの潜在的ターゲットを特定するステップと、
前記生成されたカンファレンスコール要求を前記カンファレンスコール要求者から前記カンファレンスコールサーバへと送信するステップと、
前記カンファレンスコールサーバにおいて前記生成されたカンファレンスコール要求を受信するステップと、
要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータを判断するために前記カンファレンスコール要求を解析するステップと、
前記要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータに従ってカンファレンスコールを開始するステップと、
を含むことを特徴とするカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項24】
前記開始されたカンファレンスコールは、VOIP経路を介して少なくとも1つのターゲットに接続することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項25】
前記開始されたカンファレンスコールは、公衆交換電話網を介して少なくとも1つの潜在的コール受信者に接続することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項26】
前記開始されたカンファレンスコールは、ビジュアルデータの送信を提供する少なくとも1つの経路を含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項27】
前記ビジュアルデータは、ビデオ会議画像を含むことを特徴とする請求項26に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項28】
前記ビジュアルデータは、デジタルフォーマットの画像ファイルを含むことを特徴とする請求項26に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項29】
前記カンファレンスコール接続は、携帯電話の通信経路を利用することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項30】
前記インスタントメッセージングサービスは、前記ネットワークアクセスデバイス上でアクティブなソフトウェアクライアントを有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項31】
更に、カンファレンスコール要求者のためにカンファレンスコール状況表示を表示するステップであって、前記カンファレンスコール状況表示は、カンファレンスコールサーバが開始するカンファレンスコールに関与するターゲットを列挙するステップを含むことを特徴とする請求項30に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項32】
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す前記表示は、カンファレンスコールサーバが開始するカンファレンスコールに以前関与した少なくとも1つの潜在的ターゲットを含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項33】
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す前記表示は、前記カンファレンスコール要求者のネットワークアクセスデバイスと関連付けられた電子メールアプリケーションから特定される少なくとも1つの潜在的ターゲットを含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項34】
前記インスタントメッセージングサービスは、インターネットアクセス可能アプリケーションを有し、前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、インターネットを介して前記ネットワークアクセスデバイスと通信可能に接続されていることを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項35】
前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、ブラウザ表示可能なウェブページを含むことを特徴とする請求項34に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項36】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、アプリケーション共有機能を有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項37】
前記アプリケーション共有機能は、前記ネットワークアクセスデバイス上にインストールされたアプリケーション共有クライアントを有することを特徴とする請求項36に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項38】
前記アプリケーション共有機能は、前記インスタントメッセージングサービスと統合されており、前記統合は、ユーザが、前記アプリケーション共有機能内部から前記インスタントメッセージングサービスを介してカンファレンスコール要求を生成することを可能とする機能を有することを特徴とする請求項37に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項38】
前記ネットワークアクセスデバイスは、パーソナルコンピュータを含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項39】
前記ネットワークアクセスデバイスは携帯情報端末を含み、前記携帯情報端末はインターネット接続を有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項40】
前記ネットワークアクセスデバイスは携帯電話を含み、前記携帯電話はインターネット接続を有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項41】
前記カンファレンスコールを開始するステップは、前記カンファレンスコールサーバから第三者カンファレンスコールサービスへと情報を伝達することを含み、前記第三者カンファレンスコールサービスは、前記カンファレンスコール要求者と少なくとも1つのターゲットとの間のカンファレンスブリッジを確立することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項42】
前記カンファレンスコールサーバは更に、コスト基準に依存して複数の利用可能な第三者コールサービスから前記第三者カンファレンスコールサービスを選択することを特徴とする請求項41に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項43】
前記カンファレンスコールを開始するステップは、前記カンファレンスコール要求者と少なくとも1つのターゲットとの間のカンファレンスブリッジを確立する前記カンファレンスコールサーバから情報を伝達することを含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項44】
前記カンファレンスコールサーバは更に、コスト基準に依存して複数の接続経路から前記カンファレンスブリッジのための少なくとも1つの接続経路を選択することを特徴とする請求項43に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項45】
前記代替通信経路は、VOIP経路を含むことを特徴とする請求項44に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項46】
前記カンファレンスコールサーバは更に、パフォーマンス基準に依存して複数の接続経路から前記カンファレンスブリッジのための少なくとも1つの接続経路を選択することを特徴とする請求項43に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項47】
前記カンファレンスコール要求は、複数の潜在的カンファレンスコール受信者のアドレスを含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項48】
少なくとも1つのアドレスは、VOIPアドレスを含むことを特徴とする請求項47に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項49】
前記ネットワークアクセスデバイスは、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項50】
前記ネットワークアクセスデバイスは、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報及びビジュアル情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項51】
カンファレンスコールを開始する方法であって、
カンファレンスコールサーバを提供するステップと、
カンファレンスコール要求者にネットワークアクセス可能デバイスを提供するステップであって、前記ネットワークアクセス可能デバイスはそれ自体にインスタントメッセージングソフトウェアを有しており、前記インスタントメッセージングソフトウェアはカンファレンスコール要求情報を前記カンファレンスコールサーバに伝達するように適合されているステップと、
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す表示を前記カンファレンスコール要求者に提示するステップであって、前記表示は更に前記潜在的ターゲットが前記インスタントメッセージングサービスと通信可能に接続されているか否かを示すステップと、
前記カンファレンスコール要求者によってカンファレンスコール要求を生成するステップと、
前記生成されたカンファレンスコール要求を前記カンファレンスコール要求者から前記カンファレンスコールサーバへと送信するステップと、
前記カンファレンスコールサーバにおいて前記生成されたカンファレンスコール要求を受信するステップと、
要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータを判断するために前記カンファレンスコール要求を解析するステップと、
前記要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータに従ったカンファレンスコール接続を介してカンファレンスコールを開始するステップと、
を含むことを特徴とするカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項52】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、アプリケーション共有機能を有することを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項53】
前記アプリケーション共有機能は、前記ネットワークアクセスデバイス上にインストールされたアプリケーション共有クライアントを有することを特徴とする請求項52に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項54】
前記アプリケーション共有機能は、前記インスタントメッセージングサービスと統合されており、前記統合は、カンファレンスコールが、前記アプリケーション共有機能内部から前記インスタントメッセージングサービスを介してカンファレンスコール要求を生成することを可能とする機能を有することを特徴とする請求項53に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項55】
更に、カンファレンスコール要求者のためにカンファレンスコール状況表示を表示するステップであって、前記カンファレンスコール状況表示は、前記カンファレンスコールサーバによって開始されるカンファレンスコールに関与するターゲットを列挙するステップを含むことを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項56】
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す前記表示は、カンファレンスコールサーバが開始するカンファレンスコールに以前関与した少なくとも1つの潜在的ターゲットの識別表示を含むことを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項57】
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す前記表示は、前記カンファレンスコール要求者のネットワークアクセスデバイスと関連付けられた電子メールアプリケーションから特定される少なくとも1つの潜在的ターゲットの識別表示を含むことを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項58】
前記カンファレンスコールを開始するステップは、前記カンファレンスコールサーバから第三者カンファレンスコールサービスへと情報を伝達することを含み、前記第三者カンファレンスコールサービスは、前記カンファレンスコール要求者と少なくとも1つのコール受信者との間のカンファレンスブリッジを確立することを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項59】
前記第三者カンファレンスコールサービスは、コスト基準に依存してカンファレンスブリッジのための複数の代替通信経路の中から選択を行うことを特徴とする請求項58に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項60】
少なくとも1つの代替通信経路は、VOIP経路であることを特徴とする請求項59に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項61】
前記第三者カンファレンスコールサービスは、パフォーマンス基準に依存してカンファレンスブリッジのための複数の代替通信経路の中から選択を行うことを特徴とする請求項58に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項62】
少なくとも1つの代替通信経路は、VOIP経路であることを特徴とする請求項61に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項63】
前記カンファレンスコール要求は、複数の潜在的カンファレンスコールターゲットのアドレスを含むことを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項64】
少なくとも1つのアドレスは、VOIPアドレスを含むことを特徴とする請求項63に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項65】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項66】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報及びビジュアル情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項67】
カンファレンスコールを開始するシステムであって、
ネットワークアクセスデバイスと通信可能なネットワーク接続を備え、更に見込みターゲット情報を記憶するためのデータベースを備えたカンファレンスコールサーバと、
インスタントメッセージングサービスと通信可能に接続された少なくとも1つのネットワークアクセスデバイスであって、前記インスタントメッセージングクライアントはカンファレンスコール要求を前記カンファレンスコールサーバに伝達するように適合されている少なくとも1つのネットワークアクセスデバイスと、
複数の通信経路と、カンファレンスコールを使用可能にするために前記経路のうち少なくとも2つを連結するためのハードウェア又はソフトウェアと、を備えるカンファレンスコールブリッジと、
を有することを特徴とするカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項68】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、アプリケーション共有機能を有することを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項69】
前記アプリケーション共有機能は、前記ネットワークアクセスデバイス上にインストールされたアプリケーション共有クライアントを有することを特徴とする請求項68に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項70】
前記アプリケーション共有機能は、前記インスタントメッセージングサービスと統合されており、前記統合は、ユーザが、前記アプリケーション共有機能内部から前記インスタントメッセージングサービスを介してカンファレンスコール要求を生成することを可能とする機能を有することを特徴とする請求項69に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項71】
前記インスタントメッセージングサービスは、前記ネットワークアクセスデバイス上でアクティブなソフトウェアクライアントを有することを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項72】
前記インスタントメッセージングサービスは、インターネットアクセス可能アプリケーションを有し、前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、インターネットを介して前記ネットワークアクセスデバイスと通信可能に接続されていることを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項73】
前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、ブラウザ表示可能なウェブページを含むことを特徴とする請求項72に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項74】
複数の通信チャネルのうち少なくとも1つは、VOIPチャネルを含むことを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項75】
複数の通信チャネルのうち少なくとも1つは、公衆交換電話網チャネルを含むことを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項76】
複数の通信チャネルのうち少なくとも1つは、ビジュアル画像を送信することが可能なチャネルを含むことを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項77】
前記カンファレンスコールサーバは更に、前記カンファレンスコールサーバによって開始された以前のカンファレンスコールに由来する情報を含むデータベースを有することを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項78】
前記カンファレンスコールサーバのデータベース情報は、前記カンファレンスコールサーバによって開始された以前のカンファレンスコールに由来するアドレスを含むことを特徴とする請求項77に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項79】
更に、前記カンファレンスコール要求者のネットワークアクセスデバイス上に常駐する電子メールアプリケーションとのインタフェースを有し、前記インタフェースは、潜在的カンファレンスコールターゲットの連絡情報を特定するように前記電子メールアプリケーションに問い合わせることができることを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項1】
カンファレンスコールを開始する方法であって、
カンファレンスコール要求者にネットワークアクセスデバイスを提供するステップであって、前記ネットワークアクセスデバイスはインスタントメッセージングサービスを介して通信を行うことが可能であり、前記インスタントメッセージングサービスはカンファレンスコール要求情報をカンファレンスコールサーバに伝達するように適合されているステップと、
前記ネットワークアクセスデバイスから前記カンファレンスコールサーバへの通信接続を確立するステップと、
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す表示を前記カンファレンスコール要求者に提示するステップであって、前記表示は更に前記潜在的ターゲットが前記インスタントメッセージングサービスと通信可能に接続されているか否かを示すステップと、
前記カンファレンスコール要求者によってカンファレンスコール要求を生成するステップであって、前記カンファレンスコール要求は該カンファレンスコール要求に関する少なくとも1つの潜在的ターゲットを特定するステップと、
前記カンファレンスコール要求を前記ネットワークアクセスデバイスから前記カンファレンスコールサーバへと送信するステップと、
前記カンファレンスコール要求者に対するカンファレンスコール接続を確立するステップであって、前記カンファレンスコール接続は前記カンファレンスコールサーバによって開始され、前記カンファレンスコール接続は更に少なくとも1つの他のターゲットに接続されるステップと、
を含むことを特徴とするカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項2】
前記インスタントメッセージングサービスは、前記ネットワークアクセスデバイス上でアクティブなソフトウェアクライアントを有することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項3】
前記インスタントメッセージングサービスは、インターネットアクセス可能アプリケーションを有し、前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、インターネットを介して前記ネットワークアクセスデバイスと通信可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項4】
前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、ブラウザ表示可能なウェブページを含むことを特徴とする請求項3に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項5】
前記カンファレンスコール接続は、公衆交換電話網を利用することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項6】
前記カンファレンスコール接続は、VOIP通信経路を利用することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項7】
前記カンファレンスコール接続は、ビデオデータ送信を提供することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項8】
前記カンファレンスコール接続は、携帯電話の通信経路を利用することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項9】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、アプリケーション共有機能を有することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項10】
前記アプリケーション共有機能は、前記ネットワークアクセスデバイス上にインストールされたアプリケーション共有クライアントを有することを特徴とする請求項8に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項11】
前記アプリケーション共有機能は、前記インスタントメッセージングサービスと統合されており、前記統合は、ユーザが、前記アプリケーション共有機能内部から前記インスタントメッセージングサービスを介してカンファレンスコール要求を生成することを可能とする機能を有することを特徴とする請求項8に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項12】
更に、カンファレンスコールに対する少なくとも1つの潜在的ターゲットが前記カンファレンスコールに参加可能であるか否かを、前記少なくとも1つの潜在的ターゲットのIMプレゼンスの存在に依存して判断するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項13】
前記カンファレンスコールを開始するステップは、前記カンファレンスコールサーバから第三者カンファレンスコールサービスへと情報を伝達することを含み、前記第三者カンファレンスコールサービスは、前記カンファレンスコール要求者と少なくとも1つのターゲットとの間のカンファレンスブリッジを確立することを特徴とする請求項12に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項14】
前記カンファレンスブリッジは、コスト基準に依存して複数の代替通信経路の中から選択を行うことを特徴とする請求項13に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項15】
前記代替通信経路は、VOIP経路を含むことを特徴とする請求項14に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項16】
前記カンファレンスブリッジは、パフォーマンス基準に依存して複数の代替通信経路の中から選択を行うことを特徴とする請求項13に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項17】
前記代替通信経路は、VOIP経路を含むことを特徴とする請求項16に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項18】
前記カンファレンスコール要求は、複数の潜在的ターゲットのアドレスを含むことを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項19】
少なくとも1つのアドレスは、自動番号識別子を含むことを特徴とする請求項18に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項20】
少なくとも1つのアドレスは、VOIPアドレスを含むことを特徴とする請求項19に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項21】
前記ネットワークアクセスデバイスは、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項22】
前記ネットワークアクセスデバイスは、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報及びビジュアル情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項1に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項23】
カンファレンスコールを開始する方法であって、
カンファレンスコールサーバを提供するステップと、
カンファレンスコール要求者にネットワークアクセス可能デバイスを提供するステップであって、前記ネットワークアクセス可能デバイスはインスタントメッセージングサービスと通信可能に接続されており、前記インスタントメッセージングサービスはカンファレンスコール要求情報を前記カンファレンスコールサーバに伝達するように適合されているステップと、
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す表示を前記カンファレンスコール要求者に提示するステップであって、前記表示は更に前記潜在的ターゲットが前記インスタントメッセージングサービスと通信可能に接続されているか否かを示すステップと、
前記カンファレンスコール要求者によってカンファレンスコール要求を生成するステップであって、前記カンファレンスコール要求はカンファレンスコールへの参加に関する少なくとも1つの潜在的ターゲットを特定するステップと、
前記生成されたカンファレンスコール要求を前記カンファレンスコール要求者から前記カンファレンスコールサーバへと送信するステップと、
前記カンファレンスコールサーバにおいて前記生成されたカンファレンスコール要求を受信するステップと、
要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータを判断するために前記カンファレンスコール要求を解析するステップと、
前記要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータに従ってカンファレンスコールを開始するステップと、
を含むことを特徴とするカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項24】
前記開始されたカンファレンスコールは、VOIP経路を介して少なくとも1つのターゲットに接続することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項25】
前記開始されたカンファレンスコールは、公衆交換電話網を介して少なくとも1つの潜在的コール受信者に接続することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項26】
前記開始されたカンファレンスコールは、ビジュアルデータの送信を提供する少なくとも1つの経路を含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項27】
前記ビジュアルデータは、ビデオ会議画像を含むことを特徴とする請求項26に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項28】
前記ビジュアルデータは、デジタルフォーマットの画像ファイルを含むことを特徴とする請求項26に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項29】
前記カンファレンスコール接続は、携帯電話の通信経路を利用することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項30】
前記インスタントメッセージングサービスは、前記ネットワークアクセスデバイス上でアクティブなソフトウェアクライアントを有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項31】
更に、カンファレンスコール要求者のためにカンファレンスコール状況表示を表示するステップであって、前記カンファレンスコール状況表示は、カンファレンスコールサーバが開始するカンファレンスコールに関与するターゲットを列挙するステップを含むことを特徴とする請求項30に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項32】
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す前記表示は、カンファレンスコールサーバが開始するカンファレンスコールに以前関与した少なくとも1つの潜在的ターゲットを含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項33】
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す前記表示は、前記カンファレンスコール要求者のネットワークアクセスデバイスと関連付けられた電子メールアプリケーションから特定される少なくとも1つの潜在的ターゲットを含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項34】
前記インスタントメッセージングサービスは、インターネットアクセス可能アプリケーションを有し、前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、インターネットを介して前記ネットワークアクセスデバイスと通信可能に接続されていることを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項35】
前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、ブラウザ表示可能なウェブページを含むことを特徴とする請求項34に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項36】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、アプリケーション共有機能を有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項37】
前記アプリケーション共有機能は、前記ネットワークアクセスデバイス上にインストールされたアプリケーション共有クライアントを有することを特徴とする請求項36に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項38】
前記アプリケーション共有機能は、前記インスタントメッセージングサービスと統合されており、前記統合は、ユーザが、前記アプリケーション共有機能内部から前記インスタントメッセージングサービスを介してカンファレンスコール要求を生成することを可能とする機能を有することを特徴とする請求項37に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項38】
前記ネットワークアクセスデバイスは、パーソナルコンピュータを含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項39】
前記ネットワークアクセスデバイスは携帯情報端末を含み、前記携帯情報端末はインターネット接続を有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項40】
前記ネットワークアクセスデバイスは携帯電話を含み、前記携帯電話はインターネット接続を有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項41】
前記カンファレンスコールを開始するステップは、前記カンファレンスコールサーバから第三者カンファレンスコールサービスへと情報を伝達することを含み、前記第三者カンファレンスコールサービスは、前記カンファレンスコール要求者と少なくとも1つのターゲットとの間のカンファレンスブリッジを確立することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項42】
前記カンファレンスコールサーバは更に、コスト基準に依存して複数の利用可能な第三者コールサービスから前記第三者カンファレンスコールサービスを選択することを特徴とする請求項41に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項43】
前記カンファレンスコールを開始するステップは、前記カンファレンスコール要求者と少なくとも1つのターゲットとの間のカンファレンスブリッジを確立する前記カンファレンスコールサーバから情報を伝達することを含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項44】
前記カンファレンスコールサーバは更に、コスト基準に依存して複数の接続経路から前記カンファレンスブリッジのための少なくとも1つの接続経路を選択することを特徴とする請求項43に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項45】
前記代替通信経路は、VOIP経路を含むことを特徴とする請求項44に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項46】
前記カンファレンスコールサーバは更に、パフォーマンス基準に依存して複数の接続経路から前記カンファレンスブリッジのための少なくとも1つの接続経路を選択することを特徴とする請求項43に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項47】
前記カンファレンスコール要求は、複数の潜在的カンファレンスコール受信者のアドレスを含むことを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項48】
少なくとも1つのアドレスは、VOIPアドレスを含むことを特徴とする請求項47に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項49】
前記ネットワークアクセスデバイスは、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項50】
前記ネットワークアクセスデバイスは、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報及びビジュアル情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項23に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項51】
カンファレンスコールを開始する方法であって、
カンファレンスコールサーバを提供するステップと、
カンファレンスコール要求者にネットワークアクセス可能デバイスを提供するステップであって、前記ネットワークアクセス可能デバイスはそれ自体にインスタントメッセージングソフトウェアを有しており、前記インスタントメッセージングソフトウェアはカンファレンスコール要求情報を前記カンファレンスコールサーバに伝達するように適合されているステップと、
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す表示を前記カンファレンスコール要求者に提示するステップであって、前記表示は更に前記潜在的ターゲットが前記インスタントメッセージングサービスと通信可能に接続されているか否かを示すステップと、
前記カンファレンスコール要求者によってカンファレンスコール要求を生成するステップと、
前記生成されたカンファレンスコール要求を前記カンファレンスコール要求者から前記カンファレンスコールサーバへと送信するステップと、
前記カンファレンスコールサーバにおいて前記生成されたカンファレンスコール要求を受信するステップと、
要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータを判断するために前記カンファレンスコール要求を解析するステップと、
前記要求されたカンファレンスコールと関連付けられたパラメータに従ったカンファレンスコール接続を介してカンファレンスコールを開始するステップと、
を含むことを特徴とするカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項52】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、アプリケーション共有機能を有することを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項53】
前記アプリケーション共有機能は、前記ネットワークアクセスデバイス上にインストールされたアプリケーション共有クライアントを有することを特徴とする請求項52に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項54】
前記アプリケーション共有機能は、前記インスタントメッセージングサービスと統合されており、前記統合は、カンファレンスコールが、前記アプリケーション共有機能内部から前記インスタントメッセージングサービスを介してカンファレンスコール要求を生成することを可能とする機能を有することを特徴とする請求項53に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項55】
更に、カンファレンスコール要求者のためにカンファレンスコール状況表示を表示するステップであって、前記カンファレンスコール状況表示は、前記カンファレンスコールサーバによって開始されるカンファレンスコールに関与するターゲットを列挙するステップを含むことを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項56】
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す前記表示は、カンファレンスコールサーバが開始するカンファレンスコールに以前関与した少なくとも1つの潜在的ターゲットの識別表示を含むことを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項57】
カンファレンスコールを開始する相手となり得る少なくとも1つの潜在的ターゲットを示す前記表示は、前記カンファレンスコール要求者のネットワークアクセスデバイスと関連付けられた電子メールアプリケーションから特定される少なくとも1つの潜在的ターゲットの識別表示を含むことを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項58】
前記カンファレンスコールを開始するステップは、前記カンファレンスコールサーバから第三者カンファレンスコールサービスへと情報を伝達することを含み、前記第三者カンファレンスコールサービスは、前記カンファレンスコール要求者と少なくとも1つのコール受信者との間のカンファレンスブリッジを確立することを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項59】
前記第三者カンファレンスコールサービスは、コスト基準に依存してカンファレンスブリッジのための複数の代替通信経路の中から選択を行うことを特徴とする請求項58に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項60】
少なくとも1つの代替通信経路は、VOIP経路であることを特徴とする請求項59に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項61】
前記第三者カンファレンスコールサービスは、パフォーマンス基準に依存してカンファレンスブリッジのための複数の代替通信経路の中から選択を行うことを特徴とする請求項58に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項62】
少なくとも1つの代替通信経路は、VOIP経路であることを特徴とする請求項61に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項63】
前記カンファレンスコール要求は、複数の潜在的カンファレンスコールターゲットのアドレスを含むことを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項64】
少なくとも1つのアドレスは、VOIPアドレスを含むことを特徴とする請求項63に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項65】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項66】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、インターネットプロトコル接続を介してオーディオ情報及びビジュアル情報を通信する機能を有することを特徴とする請求項51に記載のカンファレンスコールを開始する方法。
【請求項67】
カンファレンスコールを開始するシステムであって、
ネットワークアクセスデバイスと通信可能なネットワーク接続を備え、更に見込みターゲット情報を記憶するためのデータベースを備えたカンファレンスコールサーバと、
インスタントメッセージングサービスと通信可能に接続された少なくとも1つのネットワークアクセスデバイスであって、前記インスタントメッセージングクライアントはカンファレンスコール要求を前記カンファレンスコールサーバに伝達するように適合されている少なくとも1つのネットワークアクセスデバイスと、
複数の通信経路と、カンファレンスコールを使用可能にするために前記経路のうち少なくとも2つを連結するためのハードウェア又はソフトウェアと、を備えるカンファレンスコールブリッジと、
を有することを特徴とするカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項68】
前記ネットワークアクセスデバイスは更に、アプリケーション共有機能を有することを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項69】
前記アプリケーション共有機能は、前記ネットワークアクセスデバイス上にインストールされたアプリケーション共有クライアントを有することを特徴とする請求項68に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項70】
前記アプリケーション共有機能は、前記インスタントメッセージングサービスと統合されており、前記統合は、ユーザが、前記アプリケーション共有機能内部から前記インスタントメッセージングサービスを介してカンファレンスコール要求を生成することを可能とする機能を有することを特徴とする請求項69に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項71】
前記インスタントメッセージングサービスは、前記ネットワークアクセスデバイス上でアクティブなソフトウェアクライアントを有することを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項72】
前記インスタントメッセージングサービスは、インターネットアクセス可能アプリケーションを有し、前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、インターネットを介して前記ネットワークアクセスデバイスと通信可能に接続されていることを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項73】
前記インターネットアクセス可能アプリケーションは、ブラウザ表示可能なウェブページを含むことを特徴とする請求項72に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項74】
複数の通信チャネルのうち少なくとも1つは、VOIPチャネルを含むことを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項75】
複数の通信チャネルのうち少なくとも1つは、公衆交換電話網チャネルを含むことを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項76】
複数の通信チャネルのうち少なくとも1つは、ビジュアル画像を送信することが可能なチャネルを含むことを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項77】
前記カンファレンスコールサーバは更に、前記カンファレンスコールサーバによって開始された以前のカンファレンスコールに由来する情報を含むデータベースを有することを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項78】
前記カンファレンスコールサーバのデータベース情報は、前記カンファレンスコールサーバによって開始された以前のカンファレンスコールに由来するアドレスを含むことを特徴とする請求項77に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【請求項79】
更に、前記カンファレンスコール要求者のネットワークアクセスデバイス上に常駐する電子メールアプリケーションとのインタフェースを有し、前記インタフェースは、潜在的カンファレンスコールターゲットの連絡情報を特定するように前記電子メールアプリケーションに問い合わせることができることを特徴とする請求項67に記載のカンファレンスコールを開始するシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−170091(P2012−170091A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−56519(P2012−56519)
【出願日】平成24年3月13日(2012.3.13)
【分割の表示】特願2006−547341(P2006−547341)の分割
【原出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
2.WINDOWS
【出願人】(506215054)リンクウエア インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−56519(P2012−56519)
【出願日】平成24年3月13日(2012.3.13)
【分割の表示】特願2006−547341(P2006−547341)の分割
【原出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
2.WINDOWS
【出願人】(506215054)リンクウエア インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】
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