説明

カーシェアリングシステムにおける認証システム、認証方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体

【課題】ICカードを利用することなく容易に認証処理を行う。
【解決手段】車両利用前の車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、IC運転免許証に記憶された暗証番号を利用して取得する第1の情報および暗証番号を利用せずに取得する第2の情報と当該暗証番号とを記憶する記憶手段と、IC運転免許証に記憶された第2の情報を取得し、記憶手段に記憶された暗証番号を利用してIC運転免許証に記憶された第1の情報を取得する取得手段と、記憶手段に記憶された第2の情報と取得手段で取得された第2の情報とが一致するか否か判断する第1判断手段と、第1判断手段で一致すると判断されると記憶手段に記憶された第1の情報と取得手段により取得された第1の情報とが一致するか否かを判断する第2判断手段と、第2判断手段で一致すると判断されると車両のセキュリティを解除する制御手段とを有するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーシェアリングシステムにおける認証システム、認証方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳細には、利用者の利便性を向上させたカーシェアリングシステムにおける認証システム、認証方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の新しい利用形態として、一台の自動車を複数の会員が共同で利用する、所謂、カーシェアリングが注目されている。
【0003】
ここで、カーシェアリングとは、利用者は自ら自動車を所有せず、管理団体の会員となり、必要に応じてその団体の自動車を借りるというものである。
【0004】
また、カーシェアリングは、ある地域に限定したコミュニティーの中で会員同士で自動車を共有し、インターネットなどを通じて車両の利用状態の確認や利用予約を行うようにしているため、貸し出し手続に時間を必要とせず、貸し出し・返却場所は、居住しているマンションの駐車場であったり、あるいは、通勤駅の近くであったりと、会員が利用するにあたって便利な場所に設定されていることが多い。
【0005】
こうしたカーシェアリングにより、利用者は、自動車を所有する場合に比べて、自動車取得費用、維持経費ならびに駐車料金といった費用を削減することができるようになる。
【0006】
さらに、カーシェアリングが広く普及されることにより、自動車の総台数の低減が見込まれ、都市の交通渋滞の緩和やエネルギー消費量の低減により、二酸化炭素による地球温暖化を抑止する効果が期待されている。
【0007】

ところで、上記したような従来のカーシェアリングにおいては、例えば、図1のブロック構成図に示すようなシステムを構築し、このシステムにより車両の予約や運行の管理が行われている。
【0008】
即ち、従来の技術によるカーシェアリングシステム100は、カーシェアリングシステム100の管理団体のパーソナルコンピューター102と接続されるとともに当該管理団体の会員となった利用者のパーソナルコンピューター104や当該利用者の携帯電話106とネットワークを介して接続されるサーバー108と、車両110に設けられかつ携帯電話網でサーバー108と接続される車載器112と、車両110に設けられるとともに車載器112と接続されるカードリーダー114と、車両110に設けられるとともに車載器112に接続されるキーボックス116とを有して構成されている。
【0009】
なお、カードリーダー114は、FeliCa(登録商標)といったタイプC規格のICチップ内の情報を読み取ることが可能なセンサーが配設されており、カードリーダー114にタイプC規格のICチップを内蔵したICカードを翳すことにより、当該ICチップ内の情報を取得することができる。
【0010】

以上の構成において、図2乃至図4を参照しながら、カーシェアリングシステム100を利用して車両110の予約や利用を行う場合について説明する。
【0011】
まず、利用者が管理団体に対し会員登録を申請すると、管理団体は、利用者固有の登録コードを作成し、当該登録コードを利用者に配布するとともに、サーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶させる。
【0012】
さらに、上記した登録コードと同じ認証用コードが記憶されたICカードと、利用者がサーバー108に設けられた予約サイトにログインする際に必要となるIDおよびパスワードとが利用者に対して配布される。
【0013】
ここで、上記したICカードを取得した利用者が、カーシェアリングシステム100を利用して車両110の予約や利用を行う場合には、利用者がパーソナルコンピューター104または携帯電話106を利用してサーバー108に設けられた予約サイトにアクセスして会員登録時に取得したIDおよびパスワードを入力してログインし、車両110の状態や車両110の予約状況といった情報を閲覧し、利用者の要望にあった車両110の予約を行う(ステップS202)。
【0014】
こうした利用者による車両110の予約が完了し、予約時間になると、携帯電話網を利用して、この予約の情報がサーバー108から車載器112に送られる。
【0015】
そして、利用者は予約した時間に車両110が駐車された駐車場まで行き(ステップS204)、車両110に設けられたカードリーダー114に、会員登録時に取得したICカードに内蔵されたICチップ内の情報を読み取らせて認証を受ける(ステップS206)。
【0016】

ここで、図3のフローチャートには、このステップS206における車両利用前のICカードによる認証処理の詳細な処理内容が示されており、予約時間になり、サーバー108から予約の情報が車載器112に送られると、車載器112の制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて利用者にカードリーダー114の起動を知らせるとともに、カードリーダー114が起動されるので、予約時間に車両110が駐車している駐車場に来た利用者はカードリーダー114に対して会員登録時に取得したICカードを翳し、カードリーダー114に当該ICカードに内蔵されたICチップ内の情報を読み取らせる(ステップS302)。
【0017】
即ち、利用者がカードリーダー114にICカードを翳すことにより、カードリーダー114では当該ICカードに内蔵されたICチップ内に記憶された認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードを車載器112に出力し、車載器112から携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS304)。
【0018】
認証用コードがサーバー108に入力されると、サーバー108では、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かを判断する(ステップS306)。
【0019】
ステップS306の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しないと判断された場合には、サーバー108から認証用コードと登録コードとが一致しないという判断結果を携帯電話網を利用して車載器112に出力し、車載器112の制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させることで、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように警告し(ステップS308)、再度、ステップS302の処理に戻る。
【0020】
一方、ステップS306の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致すると判断された場合には、サーバー108から認証用コードと登録コードとが一致するという判断結果を携帯電話網を利用して車載器112に出力し、車載器112の制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させるとともに、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から車両110のセキュリティを解除した旨の音声ガイダンスを流し、車両110のセキュリティを解除した状態、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とする(ステップS310)。
【0021】
なお、カードリーダー114にICカードが翳されて認証処理が開始され、認証用コードと登録コードとが一致するか否かの判断処理による判断がなされるまで(つまり、認証処理中のことである。)は、車載器112の制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させる。
【0022】
上記した説明において、カードリーダー114が起動したとき、認証処理中、認証用コードと登録コードとが一致しないと判断されたときにおいて、車載器112の制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させるものであるが、こうしたLEDランプの点滅はそれぞれ点滅パターンが異なっている。従って、利用者はこの点滅パターンによって、どのような状態であるかを知ることができる。
【0023】

上記したステップS206の処理による認証が完了すると、利用者は、車両110に乗車してキーボックス116からキーを取り出し(ステップS208)、取り出したキーを利用してエンジンをかけて車両110を利用する(ステップS210)。
【0024】
その後、車両110を利用した利用者は、予約時間が終了するまでに車両110を決められた駐車場に駐車させ(ステップS212)、車両110のキーをキーボックス116に返却し、車両110の全てのドアを閉める(ステップS214)。
【0025】
ステップS214の処理の後に、再度、ICカードを車両110に設けられたカードリーダー114に翳し、車両110に設けられたカードリーダー114にICカードに内蔵されたICチップ内の情報を読み取らせて認証を受ける(ステップS216)。
【0026】

ここで、図4のフローチャートには、このステップS216における車両利用後のICカードによる認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用後のICカードによる認証処理においては、まず、車載器112において、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉じられているか否かの判断を行う(ステップS402)。
【0027】
ステップS402の判断処理において、「車両110のエンジンの停止」、「キーボックスへのキーの返却」、「車両110の全てのドアが閉じられていること」の3つのうち、1つでも行われていないと判断された場合には、継続して車両110を使用すると判断され、認証処理を行わずに処理を終了する。
【0028】
一方、ステップS402の判断処理において、車両110のエンジンが停止し、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉じられていると判断された場合には、車載器112の制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて利用者にカードリーダー114の起動を知らせるとともに、利用者に対してカードリーダー114にICカードを翳す旨の音声ガイダンスをキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から流し、車両110に設けられたカードリーダー114を起動させる。
【0029】
そして、利用者がICカードをカードリーダー114に翳して、カードリーダー114に当該ICカードに内蔵されたICチップ内の情報を読み取らせる(ステップS404)。
【0030】
即ち、利用者がICカードをカードリーダー114に翳すことにより、カードリーダー114では当該ICカードに内蔵されたICチップに記憶された認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードを車載器112に出力し、車載器112から携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS406)。
【0031】
認証用コードがサーバー108に入力されると、サーバー108においては、当該認証用コードと予めサーバー108に記憶された利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS408)。
【0032】
このステップS408の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しないと判断された場合には、サーバー108から認証用コードと登録コードとが一致しないという判断結果を携帯電話網を利用して車載器112に出力し、車載器112の制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させることで、利用者に対して再びカードリーダー114にICカードを翳すように警告し(ステップS410)、再びステップS404の処理に戻る。
【0033】
一方、ステップS408の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致すると判断された場合には、サーバー108において、サーバー108で管理されている予約情報から認証用コードと一致する登録コードの利用者の予約状況を確認し(ステップS412)、当該利用者が利用している車両110が存在しているか否かの判断を行う(ステップS414)。
【0034】
このステップS414の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断された場合には、サーバー108から利用者が利用している車両110が存在しないとの判断結果を携帯電話網を利用して車載器112に出力し、車載器112の制御により、カードリーダー114を起動した状態で、車両110のセキュリティを起動させることなく処理を終了する。
【0035】
即ち、ステップS414の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断された場合には、当該利用者による車両110の返却は不可能であると判断され、車両110が返却されていない状態、つまり、利用者が車両110を利用している状態となる。
【0036】
一方、ステップS414の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在すると判断された場合には、サーバー108から利用者が利用している車両110が存在するとの判断結果を携帯電話網を利用して車載器112に出力し、車載器112の制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて車両110の返却処理の完了を知らせるとともに、車両110のセキュリティが起動した状態、具体的には、車両110のドアロックを行うとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができない状態とする(ステップS416)。
【0037】
なお、カードリーダー114にICカードが翳されて認証処理が開始され、利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断処理による判断がなされるまで(つまり、返却処理中のことである。)は、車載器112の制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させる。
【0038】
上記した説明において、カードリーダー114が起動したとき、返却処理中、認証用コードと登録コードとが一致しないと判断されたとき、利用者が利用している車両110が存在すると判断されたときにおいて、車載器112の制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させるものであるが、こうしたLEDランプの点滅はそれぞれ点滅パターンが異なっている。従って、利用者はこの点滅パターンの違いによって、どのような状態であるかを知ることができる。
【0039】

そして、上記したステップS216の処理による認証が完了すると、車載器112により、走行距離、走行時間ならびに車両110の状態などが確認され、確認された情報をサーバー108に出力し、管理団体がパーソナルコンピューター102によりサーバー108にアクセスし、車載器112からの情報に基づいて車両110の利用に関する料金を算出し、算出した料金を会員のパーソナルコンピューター104もしくは携帯電話106に通知する(ステップS218)。
【0040】

ところで、上記において説明したように、従来のカーシェアリングシステムにおいては、車両利用前ならびに車両利用後の認証処理において、管理団体に対して会員登録する際に取得したICカードを利用している。
【0041】
しかしながら、ICカードを利用した認証処理では、ICカードを紛失すると、その都度ICカードの再発行を行わなければならず、再発行手続などに手間がかかってしまうという問題点があった。
【0042】
また、ICカードは、カーシェアリングによる車両の利用時だけ使用されるため、常に携帯しているものではなく、実際に使用する際には忘れて携帯していないということもあり、車両利用時にICカードを携帯していなかった場合には、その都度ICカードを取りに戻らなくてはならず、認証処理が煩わしい作業となっていた。
【0043】
このため、認証処理のためだけに必要なICカードなどを利用することなく、容易に認証処理を行うことのできるカーシェアリングシステムの提案が強く望まれていた。
【0044】

なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0045】
本発明は、従来の技術の有する上記したような要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、認証処理のためだけに必要なICカードを利用することなく、容易に認証処理を行うことができるようにしたカーシェアリングシステムにおける認証システム、認証方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0046】
上記目的を達成するために、本発明は、2007年1月4日から導入が開始された記憶手段および通信手段を備えたICチップが内蔵された運転免許証(本発明においては、「ICチップが内蔵された運転免許証」を「IC運転免許証」と適宜に称する。)を利用して、当該ICチップ内の情報により認証処理を行うようにしたものである。
【0047】
ここで、IC運転免許証においては、当該IC運転免許証作成時に、第1暗証番号および第2暗証番号の2種類の暗証番号を設定する。
【0048】
そして、この第1暗証番号により、ICチップに記録された「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」および「免許証番号」の情報を確認することができ、第1暗証番号と第2暗証番号とにより、上記した情報に加えて、ICチップに記録された「本籍」および「顔写真」の情報を確認することができる。
【0049】
こうしたIC運転免許証に内蔵されたICチップにおいては、上記したように「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」と「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とがあり、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」としては、カード発行者データ(「仕様書バージョン番号」、「免許証交付年月日」および「有効期限の末日」)と発行前データ(「カード製造者識別子」および「暗号関数識別子」)とがある。
【0050】
そこで、本発明では、会員登録時に利用者のIC運転免許証に内蔵されたICチップに記録された情報とIC運転免許証作成時に設定した第1暗証番号および第2暗証番号とを登録し、当該利用者が車両を予約した後に当該予約した車両を利用する際には、利用者のIC運転免許証を利用し、当該ICチップに記録された情報のうち、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を利用した認証処理を行った後に、暗証番号を利用して取得することのできる情報とを利用した認証処理を行うようにした。
【0051】
即ち、IC運転免許証を利用して認証処理を行う際に、まず、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」により簡易認証を行い、当該簡易認証において認証された後に、暗証番号を利用して取得することのできる情報により詳細認証を行うという、2段階の認証処理を行うようにしたものである。
【0052】
こうした本発明によれば、身分証明などのために常に携帯し、車両を利用する際に携帯していなければならない運転免許証を利用して認証処理を行うことができるので、認証処理の煩わしさを軽減することができるものである。
【0053】
また、本発明によれば、認証処理のためだけに必要となるICカードを作成する必要がなくなり、カーシェア利用にかかる費用を抑えることができる。
【0054】
さらに、本発明によれば、免許が更新されていない場合などには、当該免許の所有者への車両の貸し出しを防止することができ、トラブルを未然に防ぐことができる。
【0055】
ここで、IC運転免許証においては、その仕様により、特定回数誤った暗証番号の入力が行われると、情報の引き出しができない状態となり、こうした状態を解除するためには、各都道府県の警察署などまで行かなければならなかった。
【0056】
しかしながら、本発明によれば、簡易認証の後に詳細認証を行うため、初めから暗証番号を利用して得られる情報により認証を行う詳細認証を行う場合に比べて、異なった暗証番号を使用することにより、情報の引き出しができない状態になり難い。
【0057】

即ち、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、車両に搭載され、上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得するとともに、上記記憶手段に記憶された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する取得手段と、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、上記第1の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段による取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、上記第2の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御手段とを有するようにしたものである。
【0058】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、車両に搭載され、上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得するとともに、上記記憶手段に記憶された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する取得手段と、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、上記第1の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段による取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、上記第2の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、上記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断手段と、上記第3の判断手段において、上記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御手段とを有するようにしたものである。
【0059】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、車両に搭載されるとともに、利用者により上記暗証番号を入力することが可能な入力手段と、上記車両に搭載され、上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得するとともに、上記入力手段により入力された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する取得手段と、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、上記第1の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段による取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、上記第2の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御手段とを有するようにしたものである。
【0060】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、車両に搭載されるとともに、利用者により上記暗証番号を入力することが可能な入力手段と、上記車両に搭載され、上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得するとともに、上記入力手段により入力された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する取得手段と、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、上記第1の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段による取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、上記第2の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、上記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断手段と、上記第3の判断手段において、上記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御手段とを有するようにしたものである。
【0061】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、上記車両に搭載され、上記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得するとともに、上記利用者の携帯電話により入力された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する取得手段と、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、上記第1の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段による取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、上記第2の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御手段とを有するようにしたものである。
【0062】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、上記車両に搭載され、上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得するとともに、上記利用者の携帯電話により入力された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する取得手段と、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、上記第1の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第2の免許証情報と上記取得手段による取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、上記第2の判断手段において、上記記憶手段に記憶された上記第1の免許証情報と上記取得手段により取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、上記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断手段と、上記第3の判断手段において、上記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御手段とを有するようにしたものである。
【0063】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記第1の取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、上記第1の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記記憶工程で記憶された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、上記第2の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御工程とを有するようにしたものである。
【0064】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記第1の取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、上記第1の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記記憶工程で記憶された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、上記第2の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、上記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断工程と、上記第3の判断工程において、上記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御工程とを有するようにしたものである。
【0065】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、上記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記第1の取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、上記第1の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記利用者により上記暗証番号を入力する入力工程と、上記入力工程で入力された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、上記第2の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御工程とを有するようにしたものである。
【0066】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記第1の取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、上記第1の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記利用者により上記暗証番号を入力する入力工程と、上記入力工程で入力された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、上記第2の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、上記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断工程と、上記第3の判断工程において、上記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御工程とを有するようにしたものである。
【0067】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記第1の取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、上記第1の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記利用者の携帯電話により入力された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、上記第2の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御工程とを有するようにしたものである。
【0068】
また、本発明は、利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者による上記車両利用前の上記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および上記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記第1の取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、上記第1の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第2の免許証情報と上記取得工程で取得された上記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記利用者の携帯電話により入力された上記暗証番号を利用して上記利用者の上記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された上記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、上記第2の判断工程において、上記記憶工程で記憶された上記第1の免許証情報と上記第2の取得工程で取得された上記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、上記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、上記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断工程と、上記第3の判断工程において、上記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、上記車両のセキュリティを解除する制御工程とを有するようにしたものである。
【0069】
また、本発明は、上記した発明によるカーシェアリングシステムにおける認証システムとしてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
【0070】
また、本発明は、上記した発明によるカーシェアリングシステムにおける認証方法をコンピューターに実行させるためのプログラムである。
【0071】
また、本発明は、上記した発明によるプログラムを記載したコンピューター読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0072】
本発明は、以上説明したように構成されているので、認証処理のためだけに必要なICカードを利用することなく、容易に認証処理を行うことができるようになるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】図1は、従来の技術によるカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成図である。
【図2】図2は、従来の技術によるカーシェアリングシステムの利用手順を示すフローチャートである。
【図3】図3は、カーシェアリングシステムにおける車両利用前のICカードによる認証処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】図4は、カーシェアリングシステムにおける車両利用後のICカードによる認証処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】図5は、本発明によるカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成図である。
【図6】図6は、カードリーダーを示す概略構成説明図である。
【図7】図7は、本発明によるカーシェアリングシステムの利用手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、カーシェアリングシステムにおける車両利用前のIC運転免許証による認証処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図9は、カーシェアリングシステムにおける車両利用後のIC運転免許証による認証処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】図10(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)(i)(j)は、表示部に表示される図柄の表示例を示す説明図である。
【図11】図11は、車両利用後のIC運転免許証による認証処理の変形例の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】図12は、車両利用前のIC運転免許証による認証処理の変形例の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】図13は、車両利用後のIC運転免許証による認証処理の変形例の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】図14(a)は、カードリーダーとは別体で車両に入力手段を取り付けた状態を示す説明図であり、図14(b)は、カードリーダーとは別体で車両に表示手段を取り付けた状態を示す説明図である。
【図15】図15(a)(b)は、カードリーダーに設けられた表示部を示す説明図である。
【図16】図16は、車両利用前のIC運転免許証による認証処理の変形例の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】図17は、車両利用後のIC運転免許証による認証処理の変形例の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0074】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるカーシェアリングシステムにおける認証システム、認証方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0075】
なお、以下の説明においては、図1乃至図4を参照しながら説明した従来の技術によるカーシェアリングシステム100と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は適宜に省略することとする。

ここで、図5には、本発明によるカーシェアリングシステムにおける認証システムを備えたカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成図が示されている。
【0076】
この図5に示す、本発明によるカーシェアリングシステム10は、カーシェアリングシステム10の管理団体のパーソナルコンピューター102と接続されるとともに管理団体の会員となった利用者のパーソナルコンピューター104や当該利用者の携帯電話106とネットワークなどを介して接続されるサーバー108と、車両110に設けられるとともにサーバー108と携帯電話網を利用して接続される車載器12と、車両110に設けられるとともに車載器12と接続されるカードリーダー14と、車両110に設けられるとともに車載器12と接続されるキーボックス116とを有して構成されている。
【0077】

より詳細には、車載器12は、車両110に備えられた装置や機能に対する監視や当該監視に基づく制御を行うものであり、GPS衛星16と通信するGPSモジュール12aと、携帯電話網と接続する通信モジュール12bと、GPSモジュール12a、通信モジュール12b、監視部12e(後述する。)およびカードリーダー14からの各種情報を処理するとともに、カードリーダー14、キーボックス116ならびに車載器12の全体の動きを制御するメインコントローラー12cと、メインコントローラー12cからの情報により車両110に設けられたエンジンスタータ110aおよびドアロックアンロックシステム110bを操作する操作部12dと、車両110に設けられたドアスイッチ110c、イグニッション110d、バッテリー電圧検出器110e、燃料残量検出器110fおよび車速検出器110gを監視する監視部12eと、メインコントローラー12cからの情報によりキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から音声ガイダンスなどを出力させる音声モジュール12fとを有して構成されている。
【0078】
また、GPSモジュール12aは、GPS衛星16からGPS信号を受信するために必要なアンテナ12aaを備えており、また、通信モジュール12bは、車載器12が各種情報を携帯電話網を介して送受信するためのアンテナ12baを備えている。
【0079】
さらに、音声モジュール12fは、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)に接続されている。
【0080】
また、カードリーダー14は、ISO14443タイプB規格に準拠したICチップ内の情報を読み取ることが可能なセンサーが配設されており、カードリーダー14にISO14443タイプB規格に準拠したICチップを内蔵した運転免許証を翳すことにより当該ICチップ内の情報を取得することができる。
【0081】
即ち、カードリーダー14はIC運転免許証が翳されることによりICチップ内の情報を取得するものであるが、このとき、所定のデータ領域における情報を取得する際に暗証番号が必要であれば、暗証番号をカードリーダー14からICチップに出力し、当該ICチップにおいて暗証番号を照合して一致した場合にのみ、当該ICチップにおける所定のデータ領域にアクセスが可能となり、カードリーダー14において当該所定のデータ領域の情報を取得することができる。
【0082】
なお、こうした暗証番号は、サーバー108に予め記憶されており、必要に応じてメインコントローラー12cを介してカードリーダー14に出力される。
【0083】
さらに、カードリーダー14には、ICカードが翳される面14aにおいて、図6に示すように、LEDランプ18が複数個設けられており、このLEDランプ18の点滅のパターンによって、利用者に対してカードリーダー14や車両110がどのような状態であるかなどを知らせる。
【0084】

以上の構成において、図7乃至図9を参照しながら、カーシェアリングシステム10を利用して車両110の予約や利用を行う場合について説明するが、はじめに各構成要素の機能について説明する。
【0085】
まず、メインコントローラー12cは、サーバー108、カードリーダー14、監視部12eおよびGPS衛星16からの各種情報の入力を行い、入力した情報を記憶するとともに、サーバー108に対して各種情報を出力する。
【0086】
さらに、このメインコントローラー12cは、操作部12d、監視部12e、音声モジュール12f、カードリーダー14およびキーボックス116といった構成要素に対してそれらを制御する出力を行う。
【0087】
また、操作部12dは、監視部12eにおけるイグニッション110dの監視結果などに基づいて、認証処理なしにドアを開けてエンジンをかけようとしてキーが使用されたと判断された場合に、メインコントローラー12cの制御により、エンジンスタータ110aを起動しないように制御することでエンジンがかからないようにする。
【0088】
さらに、操作部12dは、メインコントローラー12cから認証処理による認証が完了したとの情報を入力すると、ドアロックアンロックシステム110bを制御して車両110のドアのロックならびにロックの解除を行う。
【0089】
また、監視部12eは、ドアスイッチ110cから開閉信号を取得することによりドアの開閉状態の監視を行い、イグニッション110dからIG信号を取得することによりエンジンが起動した状態であるか否かの監視を行い、バッテリー電圧検出器110eから電位を取得することにより車両110が動作状態か否かの監視を行い、燃料残量検出器110fから燃料の残量信号を取得することにより車両110の燃料の残量を監視を行い、車速検出器110gから車速信号を取得することにより車両110の走行距離の監視を行い、キーボックス116から所定の情報を取得することによりキーの有無などの監視を行うものであるとともに、こうした監視結果をメインコントローラー12cに出力するものである。
【0090】

また、GPSモジュール12aは、GPS衛星16からのGPS信号を取得し、当該GPS信号をメインコントローラー12cに出力するものであり、メインコントローラー12cにおいては、取得したGPS信号に基づいて車両110の位置情報を取得する。
【0091】
また、通信モジュール12bは、メインコントローラー12cにおける各種情報を携帯電話網を利用してサーバー108に出力するとともに、サーバー108から携帯電話網を利用して出力された各種情報をメインコントローラー12cに入力する。
【0092】
また、音声モジュール12fは、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から音声ガイダンスを流すものである。
【0093】
そして、カードリーダー14は、メインコントローラー12cによりその起動が制御されるとともに、IC運転免許証から取得した情報をメインコントローラー12cに出力するものである。このとき、IC運転免許証から所定の情報を取得する際に、暗証番号が必要であれば、暗証番号をカードリーダー14からICチップに出力し、当該ICチップにおいて暗証番号を照合し一致した場合にのみ、所定の情報を取得することができる。
【0094】
また、キーボックス116は、認証処理が完了した後に、メインコントローラー12cによって、キーの取り出しを可能または不可能な状態に制御されるとともに、音声モジュール12fからの音声ガイダンスを、設けられたスピーカー(図示せず。)から流すものである。
【0095】

次に、図7乃至図9を参照しながら、カーシェアリングシステム10における利用手順およびIC運転免許証を利用した認証処理について説明する。
【0096】
まず、カーシェアリングシステム10を利用するに際して、利用者が管理団体に対し会員登録を申請すると、管理団体は、当該利用者のIC運転免許証に内蔵されたICチップから、当該ICチップに記憶された情報を取得し、当該利用者の免許証情報としてサーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶させる。
【0097】
なお、こうした利用者の免許証情報を取得する際に、使用されるIC運転免許証が正式に発行されたものか否かの検証する。
【0098】
この免許証情報としては、IC運転免許証作成時に設定した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」として、「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」および「本籍」があり、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」として、「カード発行者データ」および「発行前データ」がある。
【0099】
なお、「カード発行者データ」とは、「仕様書バージョン番号」、「免許交付年月日」および「免許証の有効期限の末日」であり、「発行前データ」とは、「カード製造者識別子」および「暗号関数識別子」である。
【0100】
また、管理団体は、利用者からIC運転免許証を作成したときに設定した第1暗証番号および第2暗証番号を取得し、当該利用者のIC運転免許証の免許証情報に関連付けてサーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶させる。
【0101】
さらに、管理団体から利用者に対して、利用者がサーバー108に設けられた予約サイトにログインする際に必要となるIDおよびパスワードが配布される。
【0102】
そして、管理団体への会員登録を完了した利用者は、当該管理団体が管理する車両110を利用しようとする場合には、カーシェアリングシステム10において、パーソナルコンピューター104または携帯電話106を利用してサーバー108に設けられた予約サイトにアクセスして会員登録時に取得したIDおよびパスワードを入力して予約サイトにログインする。その後、ログインした予約サイトにおいて車両110の状態や車両110の予約状況といった情報を閲覧し、利用者の要望にあった車両110の予約を行う(ステップS702)。
【0103】
なお、こうした利用者による車両の予約情報は、サーバー108に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶されるものであるが、このとき、当該予約情報と予約した利用者の免許証情報とが関連付けて記憶される。
【0104】
利用者による車両110の予約が完了し、予約した利用開始時間の15分前になると、予約情報(例えば、利用開始時間や利用終了時間などである。)と免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」たる「カード発行者データ」および「発行前データ」とがサーバー108から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力され、メインコントローラー12cにおいて記憶される。
【0105】
なお、このメインコントローラー12cに記憶された予約情報と「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」たる「カード発行者データ」および「発行前データ」とは、利用者による車両110の利用中はメインコントローラー12cに記憶されており、当該利用者の次の利用者による予約情報と「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」たる「カード発行者データ」および「発行前データ」とがメインコントローラー12cに出力されると自動的に消去されるものである。
【0106】
そして、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14を起動し、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させて利用者にカードリーダー14の起動を知らせる。
【0107】
そして、利用者は予約した利用開始時間に車両110が駐車している駐車場まで行き(ステップS704)、起動したカードリーダー14にIC運転免許証を翳すことにより認証処理を行う(ステップS706)。
【0108】

ここで、図8のフローチャートには、このステップS706における車両利用前のIC運転免許証による認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用前のIC運転免許証による認証処理においては、まず、予約した利用開始時間に予約した車両110が駐車している駐車場に来た利用者は、起動しているカードリーダー14に対してIC運転免許証を翳し、カードリーダー14に当該IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された情報を読み取らせる。(ステップS802)。
【0109】
即ち、ステップS802の処理においては、利用者がカードリーダー14にIC運転免許証を翳すことにより、カードリーダー14ではIC運転免許証に内蔵されたICチップから、まず、IC運転免許証作成時に登録していた「暗証番号(つまり、第1暗証番号および第2暗証番号である。)を利用することなく取得することのできる情報」たる「カード発行者データ」および「発行前データ」を読み取る。
【0110】
そして、読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cにおいて、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するか否かの判断を行う(ステップS804)。
【0111】
このステップS804の判断処理において、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致しないと判断された場合には、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させることで、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないために認証されないことを利用者に対して知らせる(ステップS806)。
【0112】
そして、一定時間LEDランプ18を点滅させた後に、LED18の点滅パターンを変更して、利用者に対して、予約利用開始時間、予約車両などの予約情報の確認を促し(ステップS807)、車両110のセキュリティが解除されないまま、車両利用前のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0113】
一方、ステップS804の判断処理において、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致すると判断された場合には、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するとの判断結果を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS808)。
【0114】
サーバー108において、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するとの判断結果を入力すると、この判断処理が行われている時間において、当該判断結果を出力したメインコントローラー12cが搭載された車両110を予約している利用者を特定するとともに、当該利用者の免許証情報および第1暗証番号、第2暗証暗号を特定する(ステップS810)。
【0115】
次に、サーバー108から、特定した第1暗証番号および第2暗証番号をメインコントローラー12cに出力し、出力された2つの暗証番号をメインコントローラー12cからカードリーダー14に出力する(ステップS812)。
【0116】
カードリーダー14に第1暗証番号および第2暗証番号が入力されると、当該2つの暗証暗号がカードリーダー14に翳された状態のIC運転免許証に内蔵されたICチップに出力され、当該ICチップにおいて入力された2つの暗証番号を利用してICチップに記憶された情報を取得する(ステップS814)。
【0117】
このとき、IC運転免許証においては、ICチップに入力された第1暗証番号および第2暗証番号と当該ICチップに記憶された第1暗証番号および第2暗証番号とが照合される。
【0118】
そして、当該照合において、ICチップに入力された第1暗証番号および第2暗証番号と当該ICチップに記憶された第1暗証番号および第2暗証番号とが一致する場合には、カードリーダー14によってICチップに記憶された「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得することができ、ICチップに入力された第1暗証番号および第2暗証番号と当該ICチップに記憶された第1暗証番号および第2暗証番号とが一致しない場合には、カードリーダー14によってICチップに記憶された「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得することができない。
【0119】
次に、メインコントローラー12cにおいて、カードリーダー14で「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が取得できたか否かの判断を行う(ステップS816)。
【0120】
つまり、ステップS816の判断処理では、カードリーダー14において、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得し、当該情報をメインコントローラー12cに出力した場合に、カードリーダー14で「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が取得できたと判断され、カードリーダー14において、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得することができず、当該情報を取得不可能との情報をメインコントローラー12cに出力した場合に、カードリーダー14で「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が取得できなかったと判断される。
【0121】
このステップS816の判断処理において、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が取得できなかったと判断された場合には、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させることにより、暗証番号が一致しないため認証されないことを利用者に対して知らせる(ステップS818)。
【0122】
そして、一定時間LEDランプ18を点滅させた後に、ステップS807の処理に進み、LED18の点滅パターンを変更して、利用者に対して、予約利用開始時間、予約車両などの予約情報の確認を促し、車両110のセキュリティが解除されないまま、車両利用前のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0123】
一方、ステップS816の判断処理において「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が取得できたと判断された場合には、取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を、メインコントローラー12cから通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS820)。
【0124】
カードリーダー14において取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」がサーバー108に入力されると、サーバー108において、入力された情報と、ステップS810の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」とを照合し、互いに一致するか否かの判断を行う(ステップS822)。
【0125】
つまり、ステップS822の判断処理では、カードリーダー14において取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」たる「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」および「本籍」と、ステップS810の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」たる「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」および「本籍」とが全て一致するか否かの判断を行うものであり、「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」および「本籍」の全てが一致する場合には、一致するとの判断がなされ、いずれか1つでも一致しなければ、一致しないとの判断がなされる。
【0126】
このステップS822の判断処理において、カードリーダー14において取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」と、ステップS810の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」とが一致しないと判断された場合には、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が一致しないとの判断結果をサーバー108から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅することにより、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が一致しないために認証されないことを利用者に対して知らせる(ステップS824)。
【0127】
そして、一定時間LEDランプ18を点滅させた後に、ステップS807の処理に進み、LED18の点滅パターンを変更して、利用者に対して、予約利用開始時間、予約車両などの予約情報の確認を促し、車両110のセキュリティが解除されないまま、車両利用前のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0128】
一方、ステップS822の判断処理において、カードリーダー14において取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」と、ステップS810の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」とが一致すると判断された場合には、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が一致するとの判断結果をサーバー108から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力し(ステップS826)、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させることで利用者に対して認証された旨を知らせるとともに、車両110のセキュリティを解除した状態、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とする(ステップS828)。
なお、上記した認証処理中においては、利用者によりカードリーダー14にIC運転免許証が翳されたままの状態であり、こうした認証処理中は、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させる。
【0129】
上記した説明において、カードリーダー14が起動したとき、認証処理中、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないと判断されたとき、暗証番号が一致しないと判断されたとき、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が一致しないと判断されたとき、予約情報の確認を促すとき、利用者に対して認証された旨を知らせるときにおいて、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させるものであるが、こうしたLEDランプ18の点滅は、それぞれ点滅パターンが異なっている。従って、利用者はこの点滅パターンの違いによって、カードリーダー14や車両110などがどのような状態であるかを知ることができる。
【0130】

上記のようにして、ステップS706の車両利用前のIC運転免許証による認証処理により認証が完了すると、メインコントローラー12cによってカードリーダー14の電源が切られ、利用者は車両110に乗車して、キーボックス116からキーを取り出し(ステップS608)、取り出したキーを利用してエンジンを起動して車両110を利用する(ステップS710)。
【0131】
その後、利用者は、予約した利用終了時間までに車両110を予め決められた駐車場に駐車させ(ステップS712)、キーを利用して車両110のエンジンを停止させ、当該キーをキーボックス116に返却し、車両110から降車して車両110の全てのドアを閉める(ステップS714)。その後、利用者は再度IC運転免許証を車両110に設けられたカードリーダー14に翳し、車両110に設けられたカードリーダー14にIC運転免許証を読み取らせて認証を受ける(ステップS716)。
【0132】

ここで、図9のフローチャートには、このステップS716における車両利用後のIC運転免許証による認証処理の詳細な処理内容が示されており、車両利用後のIC運転免許証による認証処理においては、まず、監視部12eにおけるイグニッション110d、キーボックス116ならびにドアスイッチ110cの監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにより車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められているか否かの判断を行う(ステップS902)。
【0133】
ステップS902の判断処理において、「車両110のエンジンの停止」、「キーボックス116へのキーの返却」、「車両110の全てのドアが閉められていること」の3つのうちの1つでも行われていないと判断された場合には、継続して車両110を使用するものと判断され、認証処理を行わずに処理を終了する。
【0134】
一方、ステップS902の判断処理において、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められていると判断された場合には、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14を起動させるとともにカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させて利用者に対してカードリーダー14の起動を知らせる。
【0135】
このとき、メインコントローラー12cによって音声モジュール12fを介して利用者に対してカードリーダー14にIC運転免許証を翳すように促す旨の音声ガイダンスをキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から流す。
【0136】
そして、利用者がIC運転免許証をカードリーダー14に翳し、カードリーダー14に当該IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された情報を読み取らせる(ステップS904)。
【0137】
即ち、ステップS904の処理では、利用者がカードリーダー14にIC運転免許証を翳すことにより、カードリーダー14ではIC運転免許証に内蔵されたICチップから、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」たる「カード発行者データ」および「発行前データ」を読み取る。
【0138】
そして、読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をカードリーダー14からメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cにおいて、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するか否かの判断を行う(ステップS906)。
【0139】
このステップS906の判断処理において、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致しないと判断された場合には、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させることで、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないために認証されないことを利用者に対して知らせる(ステップS908)。
【0140】
そして、一定時間LEDランプ18を点滅させた後に、LED18の点滅パターンを変更して、利用者に対して、予約利用開始時間、予約車両などの予約情報の確認を促し(ステップS909)、車両110のセキュリティを起動することなく車両利用後のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0141】
一方、ステップS906の判断処理において、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致すると判断された場合には、この判断結果を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS910)。
【0142】
サーバー108では、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するとの判断結果が入力されると、この判断処理が行われている時間において、当該判断結果を出力したメインコントローラー12cが搭載された車両110を予約している利用者を特定するとともに、当該利用者の免許証情報および第1暗証番号、第2暗証番号を特定する(ステップS912)。
【0143】
次に、サーバー108から、特定した第1暗証番号および第2暗証番号をメインコントローラー12cに出力し、出力した2つの暗証番号をメインコントローラー12cからカードリーダー14に出力する(ステップS914)。
【0144】
カードリーダー14に第1暗証番号および第2暗証番号が入力されると、当該2つの暗証番号がカードリーダー14に翳された状態のIC運転免許証に内蔵されたICチップに出力され、当該ICチップにおいて入力された2つの暗証番号を利用してICチップに記憶された情報を取得する(ステップS916)。
【0145】
このとき、IC運転免許証においては、ICチップに入力された第1暗証番号および第2暗証番号と当該ICチップに記憶された第1暗証番号および第2暗証番号とが照合される。
【0146】
そして、当該照合において、ICチップに入力された第1暗証番号および第2暗証番号と当該ICチップに記憶された第1暗証番号および第2暗証番号とが一致する場合には、カードリーダー14によってICチップに記憶された「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得することができ、ICチップに入力された第1暗証番号および第2暗証番号と当該ICチップに記憶された第1暗証番号および第2暗証番号とが一致しない場合には、カードリーダー14によってICチップに記憶された「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得することができない。
【0147】
次に、メインコントローラー12cにおいて、カードリーダー14で「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が取得できたか否かの判断を行う(ステップS918)。
【0148】
つまり、ステップS918の判断処理では、カードリーダー14において、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得し、当該情報をメインコントローラー12cに出力した場合に、カードリーダー14で「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が取得できたと判断され、カードリーダー14において、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得することができず、当該情報を取得不可能との情報をメインコントローラー12cに出力した場合に、カードリーダー14で「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が取得できなかったと判断される。
【0149】
このステップS918の判断処理において、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が取得できなかったと判断された場合には、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させることにより、暗証番号が一致しないため認証されないことを利用者に対して知らせる(ステップS920)。
【0150】
そして、一定時間LEDランプ18を点滅させた後に、LED18の点滅パターンを変更して、利用者に対して、予約利用開始時間、予約車両などの予約情報の確認を促し(ステップS921)、車両110のセキュリティを起動することなく車両利用前のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0151】
一方、ステップS918の判断処理において「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が取得できたと判断された場合には、取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を、メインコントローラー12cから通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS922)。
【0152】
カードリーダー14において取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」がサーバー108に入力されると、サーバー108において、入力された情報と、ステップS912の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」とを照合し、互いに一致するか否かの判断を行う(ステップS924)。
【0153】
つまり、ステップS924の判断処理では、カードリーダー14において取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」たる「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」および「本籍」と、ステップS912の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」たる「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」および「本籍」とが全て一致するか否かの判断を行うものであり、「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」および「本籍」の全てが一致する場合には、一致するとの判断がなされ、いずれか1つでも一致しなければ、一致しないとの判断がなされる。
【0154】
このステップS924の判断処理において、カードリーダー14において取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」と、ステップS912の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」とが一致しないと判断された場合には、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が一致しないとの判断結果をサーバー108から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅することにより、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が一致しないために認証されないことを利用者に対して知らせる(ステップS926)。
そして、一定時間LEDランプ18を点滅させた後に、LED18の点滅パターンを変更して、利用者に対して、予約利用開始時間、予約車両などの予約情報の確認を促し(ステップS927)、車両110のセキュリティを起動することなく車両利用前のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0155】
一方、ステップS924の判断処理において、カードリーダー14において取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」と、ステップS912の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」とが一致すると判断された場合には、サーバー108において、サーバー108で管理されている予約情報からステップS912の処理において特定した利用者の予約状況を確認し(ステップS928)、その時刻において当該利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断を行う(ステップS930)。
【0156】
このステップS930の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しなと判断された場合には、サーバー108から、利用者が利用している車両110が存在しないとの判断結果を、携帯電話網を利用し通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cへ出力し、メインコントローラー12cによりカードリーダー14を起動した状態で、車両110のセキュリティを起動せずに車両利用後のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0157】
即ち、ステップS930の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断された場合には、当該利用者による車両110の返却は不可能であると判断され、車両110が返却されていない状態、つまり、利用者が車両110を使用したままの状態となる。
【0158】
一方、ステップS930の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在すると判断された場合には、サーバー108から、利用者が利用している車両110が存在するとの判断結果を、携帯電話網を利用して通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cへ出力し、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させて、車両110の返却処理の完了を知らせるとともに、車両110のセキュリティが起動した状態、具体的には、車両110のドアロックを行うとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができない状態とする(ステップS932)。
【0159】
なお、上記した認証処理中においては、利用者によりカードリーダー14にIC運転免許証が翳されたままの状態であり、こうした認証処理中は、メインコントローラー12cの制御によるカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させる。
【0160】
上記した説明において、カードリーダー14が起動したとき、認証処理中、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないと判断されたとき、暗証番号が一致しないと判断されたとき、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が一致しないと判断されたとき、予約情報の確認を促すとき、車両110の返却処理の完了を知らせるときにおいて、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させるものであるが、こうしたLEDランプ18の点滅は、それぞれ点滅パターンが異なっている。従って、利用者はこの点滅パターンの違いによって、カードリーダー14や車両110などがどのような状態であるかを知ることができる。
【0161】

そして、上記したステップS716の車両利用後のIC運転免許証による認証処理による認証処理が完了すると、メインコントローラー12cによりカードリーダー14の電源か切られ、利用終了後の車両110において、監視部12eにより走行時間、走行距離、燃料残量、車両110の状態などが監視され、この監視情報をメインコントローラー12cに出力し、さらに、当該監視情報を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する。
【0162】
こうしてサーバー108に出力された監視情報や予約情報の利用開始時間および利用終了時間から算出される利用時間に基づいて、サーバー108において、予め決められた利用者への料金請求日などの所定のタイミングで車両110の利用により生じた料金を算出し、算出した料金を利用者のパーソナルコンピューター104や携帯電話に通知する(ステップS718)。
【0163】

以上において説明したように、本発明によるカーシェアリングシステム10においては、ISO14443タイプB規格に準拠したICチップ内の情報を読み取ることが可能なセンサーが内蔵されたカードリーダー14により、IC運転免許証に内蔵されたICチップから「氏名」や「免許証番号」などの情報を取得し、当該取得した情報により認証処理を行うようにした。
【0164】
このため、本発明によるカーシェアリングシステム10では、認証処理のためだけに必要なICカードを利用することなく、運転時に常に携帯が義務付けられているIC運転免許証を利用して、容易に認証処理を行うことができるものである。
【0165】
また、本発明によるカーシェアリングシステム10においては、IC運転免許証に内蔵されたICチップから、まず、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」に基づいて簡易な認証を行い、この簡易な認証において認証された後にIC運転免許証作成時に登録した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」に基づいて詳細な認証を行うようにした。
【0166】
このため、本発明によるカーシェアリングシステム10では、暗証番号の入力ミスにより、IC運転免許証からの情報の引き出しができなくなるようなことが生じ難くなる。
【0167】
また、本発明によるカーシェアリングシステム10では、管理団体への会員登録時に、利用者のIC運転免許証に内蔵されたICチップから、当該ICチップに記憶された情報を取得するようにした。
【0168】
このため、本発明によるカーシェアリングシステム10では、利用者の会員登録時の情報を手入力から自動入力にすることができる。
【0169】

なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(15)に示すように変形するようにしてもよい。
【0170】
(1)上記した実施の形態においては、認証処理の際に、第1暗証番号および第2暗証番号を利用してIC運転免許証に内蔵されたICチップから「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」および「本籍」といった情報を取得し、こうした情報に基づいて認証処理を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、第1暗証番号のみを利用してIC運転免許証から「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」および「免許証番号」の情報を取得し、第1暗証番号のみを利用して取得した情報に基づいて認証処理を行うようにしてもよい。
【0171】
(2)上記した実施の形態においては、第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得した「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」および「本籍」といった情報に基づいて認証処理を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、第1暗証番号を利用して取得した「免許証番号」のみに基づいて認証処理を行うようにするなど、第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得可能な情報のうち、少なくとも1つの情報に基づいて認証処理を行うようにしてもよい。
【0172】
(3)上記した実施の形態においては、認証処理の際に「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得する場合には、会員登録時に利用者の免許証情報とともに登録した第1暗証番号および第2暗証番号を利用するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0173】
例えば、会員登録時には利用者の免許証情報のみを登録するようにするとともに、カードリーダー14に非接触で入力可能な入力部を設けるようにして、認証処理の際に「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得する場合には、当該入力部を利用して第1暗証番号および第2暗証番号を入力するようにしてもよい。
【0174】
また、カードリーダー14とは別体に非接触で入力可能な入力手段20を設けるようにして、当該入力部を利用して第1暗証番号および第2暗証番号を入力するようにしてもよい。具体的には、この入力手段20は、カードリーダー14が貼り付けられているリアウインド110aにおいて、当該カードリーダー14の近傍に、車両110の外部から入力部20aへの入力が可能なように貼り付けられている(図14(a)を参照する。)。
【0175】
なお、このように利用者により第1暗証番号および第2暗証番号を入力する場合には、入力回数をカウントするようにし、暗証番号の誤入力によりIC運転免許証において情報の引き出しができなくなる回数をnとすると、n回よりも一回少ないn−1回まで第1暗証番号および第2暗証番号を入力することができるようにしてもよい。あるいは、第1暗証番号および第2暗証番号をn回入力可能とし、n回目の第1暗証番号および第2暗証番号の入力の際に、この入力において誤った暗証番号を入力するとIC運転免許証の情報の引き出しができなくなる旨を利用者に知らせるようにしてもよい。
【0176】
具体的には、暗証番号の誤入力によりIC運転免許証の情報の引き出しができなくなる回数が3回とすると、第1暗証番号および第2暗証番号を2回まで入力することができるようにしてもよし、あるいは、第1暗証番号および第2暗証番号を3回まで入力可能とし、3回目の第1暗証番号および第2暗証番号の入力の際に、この入力において誤った暗証番号を入力するとIC運転免許証の情報の引き出しができなくなる旨を利用者に知らせるようにしてもよい。
【0177】

さらに、例えば、会員登録時には利用者の免許証情報のみを登録するようにするとともに、認証処理の際に「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得する場合には、携帯電話106を利用して第1暗証番号および第2暗証番号を入力するようにしてもよい。
【0178】
この場合、まず、利用者が携帯電話106からサーバー108に設けられた認証サイトにアクセスして、会員登録時に取得したIDおよびパスワードを入力してログインする。
【0179】
そのとき、携帯電話106においてはGPS機能により取得した利用者の位置情報をサーバー108に出力し、利用者の位置情報が入力されたサーバー108において、当該利用者の位置情報と車両110の駐車場の位置情報と近いか否かを判断する。なお、こうした位置情報の判断は、例えば、車両110の駐車場の位置情報を中心として数m〜数十mの範囲とする。
【0180】
そして、利用者の位置情報と車両110の駐車場の位置情報とが近いと判断された場合には、携帯電話106の表示画面上に第1暗証番号入力部、第2暗証番号入力部および認証開始ボタンとが表示される。
【0181】
その後、利用者が第1暗証番号入力部に第1暗証番号を入力するとともに第2暗証番号入力部に第2暗証番号を入力し、入力が完了した後に、認証開始ボタンを押すこととなる。
【0182】
携帯電話106において認証開始ボタンが押されると、入力された第1暗証番号および第2暗証番号が携帯電話網を利用してサーバー108に入力されることとなる。
【0183】

さらにまた、例えば、会員登録時には利用者の免許証情報のみを登録するようにするとともに、認証処理の際に「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」を取得する場合には、携帯電話106を利用して、車両110に貼り付けられた2次元バーコードを読み取って認証サイトにアクセスし、第1暗証番号および第2暗証番号を入力するようにしてもよい。
【0184】
この場合、まず、利用者が携帯電話106により車両110に貼り付けられた2次元バーコードを読み取ることにより、認証サイトにログインされ、携帯電話106の表示画面上に第1暗証番号入力部、第2暗証番号入力部および認証開始ボタンとが表示される。
【0185】
その後、利用者が第1暗証番号入力部に第1暗証番号を入力するとともに第2暗証番号入力部に第2暗証番号を入力し、入力が完了した後に、認証開始ボタンを押すこととなる。
【0186】
携帯電話106において認証開始ボタンが押されると、入力された第1暗証番号および第2暗証番号が携帯電話網を利用してサーバー108に入力されることとなる。
【0187】
(4)上記した実施の形態においては、点滅パターンを変更してLEDランプ18を点滅させることにより、利用者に対しカードリーダー14や車両110の状態などを知らせるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0188】
つまり、カードリーダー14に表示部を設けるようにして、利用者に対しカードリーダー14や車両110の状態などをより直接的に示す図柄を当該表示部に表示するようにしてもよい。
【0189】
具体的には、図15(a)に示すように、上記した図柄をカードリーダー14に設けられた液晶画面に表示するようにしてもよいし、図15(b)に示すように、カードリーダー14の所定の領域に描かれた図柄をLEDランプなどにより点灯して表示するようにしてもよい。
【0190】
また、カードリーダー14とは別体に表示手段を設けるようにして、当該表示部にカードリーダー14や車両110の状態などをより直接的に示す図柄を表示するようにしてもよい。具体的には、この表示手段22は、カードリーダー14が貼り付けられているリアウインド110aにおいて、当該カードリーダー14の近傍に、車両110の外部から表示部22aが確認可能なように貼り付けられている(図14(b)を参照する。)。
【0191】
なお、こうした表示部に表示する図柄としては、例えば、図10(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)(i)(j)に示すような図柄が挙げられる。
【0192】
即ち、表示部に図10(a)(b)のような図柄を表示することにより、簡易認証において認証されなかったことを利用者に対して知らせたり、表示部に図10(c)のような図柄を表示することにより、詳細認証において認証されなかったことを利用者に対して知らせたり、表示部に図10(d)のような図柄を表示することにより、車両110のセキュリティが解除されたことを利用者に対して知らせたり、表示部に図10(e)(f)のような図柄を表示することにより、車両110のセキュリティを起動したことを利用者に対して知らせることができる。
【0193】
また、表示部において状態をより直接的に示す図柄を表示するようにしたため、表示部に図10(g)のような図柄を示すことにより、利用者に対して半ドアのため返却することができないことを知らせたり、表示部に図10(h)(i)のような図柄を示すことにより、利用者に対して利用可能な電波範囲外であることを知らせたり、表示部に図10(j)のような図柄を示すことにより、利用者に対して管理団体に連絡を取るべき状態であることを知らせるようにしてもよい。
【0194】
さらに、カードリーダー14に設けられた表示部やカードリーダー14とは別体に設けられた表示手段22において、利用者に対しカードリーダー14や車両110の状態などを示す文章などを表示するようにしてもよい。
【0195】
(5)上記した実施の形態においては、予約した利用開始時間の15分前になると、予約情報と免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とがサーバー108からメインコントローラー12cに出力されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、こうした情報をサーバー108からメインコントローラー12cに出力するのは、例えば、予約した利用開始時間の10分前あるいは5分前であってもよい。要は、利用者が予約した利用開始時間前に、予約情報と免許証情報のうち「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とがメインコントローラー12cに出力されるようにすればよい。
【0196】
(6)上記した実施の形態においては、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」による認証、つまり、詳細認証の際には、単に、カードリーダー14において取得した「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」と、ステップS810(または、ステップS912)の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」とを照合し、互いに一致するか否かの判断を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0197】
例えば、互いの情報が一致したと判断した後に、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」のうちの「運転免許証の有効期限」を確認し、運転免許証が有効期限切れの際には、車両110の貸し出しを不能とする、つまり、認証されないようにしてもよい。
【0198】
(7)上記した実施の形態においては、利用者が予約した利用終了時間までに車両110を予め決められた駐車場に駐車させた後、車両110のエンジが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉じられているか否かを判断するようにした。つまり、予め決められた駐車場に車両110が駐車されたか否かの判断を行っていなかったが、これに限られるものではないことは勿論であり、予め決められた駐車場に車両110が駐車されたか否かをGPS機能を利用して判断するようにしてもよい。
【0199】
具体的には、車両利用時にはGPS機能により常に車両110の位置情報を取得するようになされ、車両110の位置情報が予め決められた駐車場の位置情報と一致あるいは近似したときに、車両110のエンジが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉じられているか否かを判断するようにする。
【0200】
(8)上記した実施の形態においては、ステップS908、920、926の処理において、LEDランプ18を点滅させて認証されないことを利用者に知らせた後に、ステップS909、921、927の処理において、LEDランプ18の点滅パターンを変更し利用者に対して予約情報の確認を促すようにし、車両利用後のIC運転免許証の認証処理を終了するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、ステップS908、920、926の処理の後に、LEDランプ18の点滅パターンを変更し利用者に対して予約情報の確認を促すことなく、車両利用後のIC運転免許証の認証処理を終了するようにしてもよい。
【0201】
(9)上記した実施の形態においては、カードリーダー14が起動したとき、認証処理中、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないと判断されたとき、暗証番号が一致しないと判断されたとき、「第1暗証番号および第2暗証番号を利用して取得することのできる情報」が一致しないと判断されたとき、予約情報の確認を促すとき、車両110の返却処理の完了を知らせるときには、LEDランプ18を点滅させ、その点滅パターンをそれぞれ変更して利用者に対してどのような状態であるかを知らせるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0202】
つまり、LEDランプ18の点滅に換えて、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から、状態を示す音声ガイダンスを流すようにして、利用者に対してより明確に知らせるようにしてもよい。
【0203】
さらに、LEDランプ18の点滅に加えて、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から、状態を示す音声ガイダンスを流すようにして、利用者に対してより明確に知らせるようにしてもよい。
【0204】
(10)上記した実施の形態においては、車両利用後のIC運転免許証による認証処理で、暗証番号を利用することなしに取得することのできる情報を取得して、当該情報により簡易な認証を行い、この簡易な認証において認証されると、第1暗証番号および第2暗証番号を利用することにより取得することのできる情報を取得して、当該情報により詳細な認証を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、車両利用後のIC運転免許証による認証処理においては、詳細な認証を省略するようにしてもよい。
【0205】
以下、図11を参照しながら、詳細な認証を省略する場合の車両利用後のIC運転免許証による認証処理について説明することとする。
【0206】

この図11のフローチャートには、詳細な認証を省略する場合の車両利用後のIC運転免許証による認証処理の詳細な処理内容が示されており、詳細な認証を省略する場合の車両利用後のIC運転免許証による認証処理においては、まず、監視部12eにおけるイグニッション110d、キーボックス116ならびにドアスイッチ110cの監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにより車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められているか否かの判断を行う(ステップS1102)。
【0207】
ステップS1102の判断処理において、「車両110のエンジンの停止」、「キーボックス116へのキーの返却」、「車両110の全てのドアが閉められていること」の3つのうちの1つでも行われていないと判断された場合には、継続して車両110を使用するものと判断され、認証処理を行わずに処理を終了する。
【0208】
一方、ステップS1102の判断処理において、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められていると判断された場合には、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14を起動させるとともにカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させて利用者に対してカードリーダー14の起動を知らせる。
【0209】
このとき、メインコントローラー12cによって音声モジュール12fを介して利用者に対してカードリーダー14にIC運転免許証を翳すように促す音声ガイダンスをキーボックスに設けられたスピーカー(図示せず。)から流す。
【0210】
そして、利用者がIC運転免許証をカードリーダー14に翳し、カードリーダー14に当該IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された情報を読み取らせる(ステップS1104)。
【0211】
即ち、ステップS1104の処理では、利用者がカードリーダー14にIC運転免許証を翳すことにより、カードリーダー14ではIC運転免許証に内蔵されたICチップから、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」たる「カード発行者データ」および「発行前データ」を読み取る。
【0212】
そして、読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をカードリーダー14からメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cにおいて、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1106)。
【0213】
このステップS1106の判断処理において、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致しないと判断された場合には、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させることで、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないために認証されないことを利用者に対して知らせる(ステップS1108)。
【0214】
そして、一定時間LEDランプ18を点滅させた後に、LED18の点滅パターンを変更して、利用者に対して、予約利用開始時間、予約車両などの予約情報の確認を促し(ステップS1109)、車両110のセキュリティを起動することなく車両利用後のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0215】
一方、ステップS1106の判断処理において、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致すると判断された場合には、この判断結果を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS1110)。
【0216】
サーバー108では、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、メインコントローラー12cに記憶された「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するとの判断結果が入力されると、この判断処理が行われている時間において、当該判断結果を出力したメインコントローラー12cが搭載された車両110を予約している利用者を特定する(ステップS1112)。
【0217】
サーバー108において車両110を予約している利用者を特定すると、次に、サーバー108で管理されている予約情報から当該利用者の予約状況を確認し(ステップS1114)、その時刻において当該利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断を行う(ステップS1116)。
【0218】
このステップS1116の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断された場合には、サーバー108から、利用者が利用している車両110が存在しないとの判断結果を携帯電話網を利用し通賃モジュール12bを介してメインコントローラー12cへ出力し、メインコントローラー12cによりカードリーダー14を起動した状態で、車両110のセキュリティを起動せずに車両利用後のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0219】
即ち、ステップS1116の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断された場合には、当該利用者による車両110の返却は不可能であると判断され、車両110が返却されていない状態、つまり、利用者が車両110を使用したままの状態となる。
【0220】
一方、ステップS1116の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在すると判断された場合には、サーバー108から、利用者が利用している車両110が存在するとの判断結果を、携帯電話網を利用して通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cへ出力し、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させて、車両110の返却処理の完了を知らせるとともに、車両110のセキュリティが起動した状態、具体的には、車両110のドアロックを行うとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができない状態とする(ステップS1118)。
【0221】
なお、上記した認証処理中においては、利用者によりカードリーダー14にIC運転免許証が翳されたままの状態であり、こうした認証処理中は、メインコントローラー12cの制御によるカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させる。
【0222】
上記した説明において、カードリーダー14が起動したとき、認証処理中、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないと判断されたとき、予約情報の確認を促すとき、車両110の返却処理の完了を知らせるときにおいて、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させるものであるが、こうしたLEDランプ18の点滅は、それぞれ点滅パターンが異なっている。従って、利用者はこの点滅パターンの違いによって、カードリーダー14や車両110などがどのような状態であるかを知ることができる。
【0223】
(11)上記した実施の形態においては、車両利用前および車両利用前のIC運転免許証による認証処理において、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をメインコントローラー12cにおいて照合するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、車両利用前のIC運転免許証による認証処理において、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をサーバー108において照合するようにしてもよい。
【0224】

以下、図12を参照しながら、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」の照合をサーバーにて行う場合の車両利用前のIC運転免許証による認証処理について説明することとし、図13を参照しながら、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」の照合をサーバーにて行う場合の車両利用後のIC運転免許証による認証処理について説明することとする。
【0225】
なお、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」の照合をサーバーにて行う場合には、利用者による予約が完了し、予約した利用開始時間15分前になると、予約情報のみがサーバー108から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力され、メインコントローラー12cに記憶されるものである。
【0226】

ここで、図12のフローチャートには、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」の照合をサーバーにて行う場合の車両利用前のIC運転免許証による認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用前のIC運転免許証による認証処理においては、まず、予約した利用開始時間に予約した車両110が駐車している駐車場に来た利用者は、起動しているカードリーダー14に対してIC運転免許証を翳し、カードリーダー14に当該IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された情報を読み取らせる。(ステップS1202)。
【0227】
即ち、ステップS1202の処理においては、利用者がカードリーダー14にIC運転免許証を翳すことにより、カードリーダー14ではIC運転免許証に内蔵されたICチップから、まず、IC運転免許証作成時に登録していた「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」たる「カード発行者データ」および「発行前データ」を読み取る。
そして、読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cから通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS1204)。
【0228】
サーバー108において、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を出力したメインコントローラー12cを搭載した車両110を予約している利用者を特定するとともに、当該利用者の免許証情報および第1暗証番号、第2暗証番号を特定する(ステップS1206)。
【0229】
そして、サーバー108において、ステップS1206の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1208)。
【0230】
このステップS1208の判断処理において、ステップS1206の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致しないと判断されると、ステップS1206の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致しないとの判断結果が、サーバー108から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力される(ステップS1210)。
【0231】
そして、メインコントローラー12cに制御により、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させることで、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないために認証されないことを利用者に対して知らせる(ステップS1212)。
【0232】
その後、一定時間LEDランプ18を点滅させた後に、LED18の点滅パターンを変更して、利用者に対して、予約利用開始時間、予約車両などの予約情報の確認を促し(ステップS1213)、車両110のセキュリティが解除されないまま、車両利用前のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0233】
一方、ステップS1208の判断処理において、ステップS1206の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致すると判断されると、ステップS1206の処理において特定した第1暗証番号および第2暗証番号をメインコントローラー12cに出力し、出力された2つの暗証番号をメインコントローラー12cからカードリーダー14に出力する(ステップS1214)。
【0234】
以下、ステップS1216〜ステップS1230の処理はそれぞれ、上記したステップS814〜ステップS828の処理と同様のため、その詳細な説明は省略することとする。
【0235】

次に、図13のフローチャートには、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」の照合をサーバーにて行う場合の車両利用後のIC運転免許証による認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用後のIC運転免許証による認証処理においては、まず、監視部12eにおけるイグニッション110d、キーボックス116ならびにドアスイッチ110cの監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにより車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められているか否かの判断を行う(ステップS1302)。
【0236】
ステップS1302の判断処理において、「車両110のエンジンの停止」、「キーボックス116へのキーの返却」、「車両110の全てのドアが閉められていること」の3つのうちの1つでも行われていないと判断された場合には、継続して車両110を使用するものと判断され、認証処理を行わずに処理を終了する。
【0237】
一方、ステップS1302の判断処理において、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められていると判断された場合には、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14を駆動させるとともにカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させて利用者に対してカードリーダー14の起動を知らせる。
【0238】
このとき、メインコントローラー12cによって音声モジュール12fを介して利用者に対してカードリーダー14にIC運転免許証を翳すように促す旨の音声ガイダンスをキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から流す。
【0239】
そして、利用者がIC運転免許証をカードリーダー14に翳し、カードリーダー14に当該IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された情報を読み取らせる(ステップS1304)。
【0240】
即ち、ステップS1304の処理では、利用者がカードリーダー14にIC運転免許証を翳すことにより、カードリーダー14ではIC運転免許証に内蔵されたICチップから、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」たる「カード発行者データ」および「発行前データ」を読み取る。
【0241】
そして、読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cから通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS1306)。
【0242】
サーバー108において、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を出力したメインコントローラー12cを搭載した車両110を予約している利用者を特定するとともに、当該利用者の運転免許証および第1暗証番号、第2暗証番号を特定する(ステップS1308)。
【0243】
そして、サーバー108において、ステップS1308の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1310)。
【0244】
このステップS1310の判断処理において、ステップS1308の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致しないと判断されると、ステップS1308の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致しないとの判断結果が、サーバー108から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力される(ステップS1312)。
【0245】
そして、メインコントローラー12cに制御により、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させることで、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないために認証されないことを利用者に対して知らせる(ステップS1314)。
【0246】
その後、一定時間LEDランプ18を点滅させた後に、LED18の点滅パターンを変更して、利用者に対して、予約利用開始時間、予約車両などの予約情報の確認を促し(ステップS1315)、車両110のセキュリティが解除されないまま、車両利用前のIC運転免許証による認証処理を終了する。
一方、ステップS1310の判断処理において、ステップS1308の処理において特定した利用者の免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、カードリーダー14により読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致すると判断されると、ステップS1308の処理において特定した第1暗証番号および第2暗証番号をメインコントローラー12cに出力し、出力された2つの暗証番号をメインコントローラー12cからカードリーダー14に出力する(ステップS1316)。
【0247】
以下、ステップS1318〜ステップS1334の処理はそれぞれ、上記したステップS916〜ステップS932の処理と同様のため、その詳細な説明は省略することとする。
【0248】
(12)上記した実施の形態において、管理団体から利用者に対して、予約サイトにログインする際に必要となるIDおよびパスワードが配布され、配布されたIDおよびパスワードを利用して予約サイトにログインするようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、利用者がパスワードを設定して登録し、登録されたパスワードと管理団体から配布されたIDとにより予約サイトにログインするようにしてもよい。
【0249】
(13)上記した実施の形態において、予約した利用開始時間の15分前にサーバー108から出力され、メインコントローラー12cに記憶された予約情報と免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが、利用者による車両110の利用中はメインコントローラー12cに記憶されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0250】
例えば、予約した利用開始時間の15分前になると、予約情報(具体的には、利用開始時間である。)と免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とがサーバー108からメインコントローラー12cに出力され、記憶されるようにする。また、予約した利用終了時間15分前になると、予約情報(具体的には、利用終了時間である。)と免許証情報のうちの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とがサーバー108からメインコントローラー12cに出力され、記憶されるようにしてもよい。
【0251】
この場合には、メインコントローラー12cに記憶された予約情報(利用開始時間)と「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とは、車両利用前のIC運転免許証による認証処理中はメインコントローラー12cに記憶されており、当該認証処理が終了すると自動的に消去されるようにすればよい。また、メインコントローラー12cに記憶された予約情報(利用終了時間)と「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とは、車両利用後のIC運転免許証による認証処理中はメインコントローラー12cに記憶されており、当該認証処理が終了すると自動的に消去されるようにすればよい。
【0252】

また、例えば、予約した利用開始時間の15分前には、予約情報のみがサーバー108からメインコントローラー12cに出力されるものとし、車両利用前のIC運転免許証による認証処理において、ステップS802の処理でIC運転免許証の読み取りを行った後に、メインコントローラー12cからサーバー108に、この処理を行っている時間に予約している利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を問い合わせ、当該問い合わせの結果として取得した「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とステップS802の処理において読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とがメインコントローラー12cにおいて一致するか否かを判断するようにしてもよい。
【0253】
さらに、車両利用後のIC運転免許証による認証処理において、ステップ904の処理でIC運転免許証の読み取りを行った後に、メインコントローラー12cからサーバー108に、この処理を行っている時間に予約している利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を問い合わせ、当該問い合わせの結果として取得した「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とステップS904の処理において読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とがメインコントローラー12cにおいて一致するか否かを判断するようにしてもよい。
【0254】
以下、図16乃至図17を参照しながら、メインコントローラー12cからサーバー108に利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を問い合わせるようにした場合の車両利用前のIC運転免許証による認証処理および車両利用後のIC運転免許証による認証処理について説明することとする。
【0255】

この図16に示すフローチャートには、IC運転免許証の読み取りを行った後に、メインコントローラー12cからサーバー108に利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を問い合わせるようにした場合の車両利用前のIC運転免許証による認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用前のIC運転免許証による認証処理においては、まず、予約した利用開始時間に予約した車両110が駐車している駐車場に来た利用者は、起動しているカードリーダー14に対してIC運転免許証を翳し、カードリーダー14に当該IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された情報を読み取らせる(ステップS1602)。
【0256】
即ち、このステップS1602の処理においては、利用者がカードリーダー14にIC運転免許証を翳すことにより、カードリーダー14ではIC運転免許証に内蔵されたICチップから、まず、IC運転免許証作成時に登録していた「暗証番号を利用することなく取得するこのとできる情報」たる「カード発行者データ」および「発行前データ」を読み取る。
【0257】
そして、読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をカードリーダー14からメインコントローラー12cに出力する(ステップS1604)。
【0258】
メインコントローラー12cにおいて、カードリーダー14からの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が入力されると、メインコントローラー12cから、この処理が行われている時間に車両110を予約している利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をサーバー108に問い合わせる信号を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS1606)。
【0259】
なお、このステップS1606の処理においては、カードリーダー14で読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」がメインコントローラー12cに入力されたとの情報を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力するようにしてもよい。
【0260】
すると、サーバー108では、この処理が行われている時間に車両110を予約している利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を取得し(ステップS1608)、取得した利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を携帯電話網を利用し通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1610)。
【0261】
その後、ステップS1604の処理でメインコントローラー12cに出力したカードリーダー14で読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、ステップS1610の処理でメインコントローラー12cに出力したサーバー108で取得した利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1612)。
【0262】
このステップS1612の判断処理において、ステップS1604の処理でメインコントローラー12cに出力したカードリーダー14で読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、ステップS1610の処理でメインコントローラー12cに出力したサーバー108で取得した利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致しないと判断された場合には、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させることで、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないために認証されないことを利用者に対して知らせるステップS806の処理に進み、ステップS807の処理を経て、車両110のセキュリティが解除されないまま、車両利用前のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0263】
一方、ステップS1612の判断処理において、ステップS1604の処理でメインコントローラー12cに出力したカードリーダー14で読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、ステップS1610の処理でメインコントローラー12cに出力したサーバー108で取得した利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致すると判断された場合には、ステップS1604の処理でメインコントローラー12cに出力したカードリーダー14で読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、ステップS1610の処理でメインコントローラー12cに出力したサーバー108で取得した利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するとの判断結果を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS1614)。
【0264】
その後、サーバー108において、この判断処理が行われている時間において、当該判断結果を出力したメインコントローラー12cが搭載された車両110を予約している利用者を特定するとともに、当該利用者の免許証情報および第1暗証番号、第2暗証暗号を特定するステップS810の処理に進み、ステップS812以降の処理を行う。
【0265】

また、図17に示すフローチャートには、IC運転免許証の読み取りを行った後に、メインコントローラー12cからサーバー108に利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を問い合わせるようにした場合の車両利用後のIC運転免許証による認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用後のIC運転免許証による認証処理においては、まず、監視部12eにおけるイグニッション110d、キーボックス116ならびにドアスイッチ110cの監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにより車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められているか否かの判断を行う(ステップS1702)。
【0266】
ステップS1702の判断処理において、「車両110のエンジンの停止」、「キーボックス116へのキーの返却」、「車両110の全てのドアが閉められていること」の3つのうちの1つでも行われていないと判断された場合には、継続して車両110を使用するものと判断され、認証処理を行わずに処理を終了する。
【0267】
一方、ステップS1702の判断処理において、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められていると判断された場合には、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー14を起動させるとともにカードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させて利用者に対してカードリーダー14の起動を知らせる。
【0268】
このとき、メインコントローラー12cによって音声モジュール12fを介して利用者に対してカードリーダー14にIC運転免許証を翳すように促す旨の音声ガイダンスをキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から流す。
【0269】
そして、利用者がIC運転免許証をカードリーダー14に翳し、カードリーダー14に当該IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された情報を読み取らせる(ステップS1704)。
【0270】
即ち、ステップS1704の処理では、利用者がカードリーダー14にIC運転免許証を翳すことにより、カードリーダー14ではIC運転免許証に内蔵されたICチップから、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」たる「カード発行者データ」および「発行前データ」を読み取る。
【0271】
そして、読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をカードリーダー14からメインコントローラー12cに出力する(ステップS1706)。
【0272】
メインコントローラー12cにおいて、カードリーダー14からの「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が入力されると、メインコントローラー12cから、この処理が行われている時間に車両110を予約している利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」をサーバー108に問い合わせる信号を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS1708)。
【0273】
なお、このステップS1708の処理においては、カードリーダー14で読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」がメインコントローラー12cに入力されたとの情報を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力するようにしてもよい。
【0274】
すると、サーバー108では、この処理が行われている時間に車両110を予約している利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を取得し(ステップS1710)、取得した利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」を携帯電話網を利用し通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1712)。
【0275】
その後、ステップS1706の処理でメインコントローラー12cに出力したカードリーダー14で読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、ステップS1712の処理でメインコントローラー12cに出力したサーバー108で取得した利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1714)。
【0276】
このステップS1714の判断処理において、ステップS1706の処理でメインコントローラー12cに出力したカードリーダー14で読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、ステップS1712の処理でメインコントローラー12cに出力したサーバー108で取得した利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致しないと判断された場合には、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー14に設けられたLEDランプ18を点滅させることで、「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」が一致しないために認証されていないことを利用者に対して知らせるステップS908の処理に進み、ステップS909の処理を経て、車両110のセキュリティを起動することなく車両利用後のIC運転免許証による認証処理を終了する。
【0277】
一方、ステップS1714の判断処理において、ステップS1706の処理でメインコントローラー12cに出力したカードリーダー14で読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、ステップS1712の処理でメインコントローラー12cに出力したサーバー108で取得した利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致すると判断された場合には、ステップS1706の処理でメインコントローラー12cに出力したカードリーダー14で読み取った「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」と、ステップS1712の処理でメインコントローラー12cに出力したサーバー108で取得した利用者の「暗証番号を利用することなく取得することのできる情報」とが一致するとの判断結果を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してサーバー108に出力する(ステップS1716)。
【0278】
その後、サーバー108において、この判断処理が行われている時間において、当該判断結果を出力したメインコントローラー12cが搭載された車両110を予約している利用者を特定するとともに、当該利用者の免許証情報および第1暗証番号、第2暗証番号を特定するステップS912の処理に進み、ステップS914以降の処理を行う。
【0279】
(14)上記した実施の形態においては、エンジンを動力源とする車両110に車載器12を搭載するようにしたが、車載器12を電気モーターを動力源とする車両に搭載するようにしてもよいことは勿論である。
【0280】
この場合、監視部12eは、車両が利用されていることが判断できる信号を伝送する信号線と接続され、当該信号に基づいて利用されている状態であるか否かの監視を行うようにする。
【0281】
こうした信号線を介して伝送される信号としては、エンジンを動力源とする車両の場合には、イグニッション信号となるが、電気モーターを動力源とする車両の場合には、システム自体の電源信号となる。
【0282】
さらに、信号線を介して出力される信号としてアクセサリー信号を用いることもでき、こうした場合には、エンジンや電気モーターといった動力源が異なっている車両の双方に対して用いることができる。
【0283】
しかしながら、こうしたアクセサリー信号を用いる場合、アクセサリー信号としてエンジンを動力源とした車両には、スターターを回している間はアクセサリー信号を出力しない車両もあるため、アクセサリー信号のみでは車両を利用しているか否かの判断を十分に行うことができな場合がある。このため、アクセサリー信号とイグニッション信号や電源信号などと組み合わせて車両を利用しているか否かの判断を行うようにしてもよい。
【0284】
(15)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(14)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0285】
本発明は、カーシェアリングを管理する団体が用いて好適なカーシェアリングシステムである。
【符号の説明】
【0286】
10、100 カーシェアリングシステム
12、112 車載器
12a GPSモジュール
12b 通信モジュール
12c メインコントローラー
12d 操作部
12e 監視部
14、114 カードリーダー
16 GPS衛星
102、104 パーソナルコンピューター
106 携帯電話
108 サーバー
110 車両
116 キーボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、
車両に搭載され、前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得するとともに、前記記憶手段に記憶された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する取得手段と、
前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段による取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御手段と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証システム。
【請求項2】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、
車両に搭載され、前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得するとともに、前記記憶手段に記憶された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する取得手段と、
前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段による取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、前記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断手段と、
前記第3の判断手段において、前記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御手段と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証システム。
【請求項3】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、
車両に搭載されるとともに、利用者により前記暗証番号を入力することが可能な入力手段と、
前記車両に搭載され、前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得するとともに、前記入力手段により入力された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する取得手段と、
前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段による取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御手段と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証システム。
【請求項4】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、
車両に搭載されるとともに、利用者により前記暗証番号を入力することが可能な入力手段と、
前記車両に搭載され、前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得するとともに、前記入力手段により入力された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する取得手段と、
前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段による取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、前記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断手段と、
前記第3の判断手段において、前記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御手段と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証システム。
【請求項5】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、
前記車両に搭載され、前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得するとともに、前記利用者の携帯電話により入力された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する取得手段と、
前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段による取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御手段と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証システム。
【請求項6】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証システムにおいて、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶手段と、
前記車両に搭載され、前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得するとともに、前記利用者の携帯電話により入力された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する取得手段と、
前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第2の免許証情報と前記取得手段による取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段において、前記記憶手段に記憶された前記第1の免許証情報と前記取得手段により取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、前記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断手段と、
前記第3の判断手段において、前記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御手段と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証システム。
【請求項7】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、
前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記第1の取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、
前記第1の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記記憶工程で記憶された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、
前記第2の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御工程と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証方法。
【請求項8】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、
前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記第1の取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、
前記第1の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記記憶工程で記憶された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、
前記第2の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、前記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断工程と、
前記第3の判断工程において、前記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御工程と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証方法。
【請求項9】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、
前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記第1の取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、
前記第1の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記利用者により前記暗証番号を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、
前記第2の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御工程と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証方法。
【請求項10】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、
前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記第1の取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、
前記第1の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記利用者により前記暗証番号を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、
前記第2の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、前記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断工程と、
前記第3の判断工程において、前記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御工程と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証方法。
【請求項11】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することのできる第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、
前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記第1の取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、
前記第1の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記利用者の携帯電話により入力された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、
前記第2の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御工程と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証方法。
【請求項12】
利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者による前記車両利用前の前記車両のセキュリティを解除するカーシェアリングシステムにおける認証方法において、
IC運転免許証作成時に利用者が設定した暗証番号と、前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記暗証番号を利用して取得することができ、免許証の有効期限に関する情報を含む第1の免許証情報および前記暗証番号を利用することなく取得することのできる第2の免許証情報とを記憶する記憶工程と、
前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第2の免許証情報を取得する第1の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記第1の取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致するか否かを判断する第1の判断工程と、
前記第1の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第2の免許証情報と前記取得工程で取得された前記第2の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記利用者の携帯電話により入力された前記暗証番号を利用して前記利用者の前記IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された前記第1の免許証情報を取得する第2の取得工程と、
前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致するか否かを判断する第2の判断工程と、
前記第2の判断工程において、前記記憶工程で記憶された前記第1の免許証情報と前記第2の取得工程で取得された前記第1の免許証情報とが一致すると判断されたときのみ、前記第1の免許証情報における免許証の有効期限に関する情報に基づいて、前記IC運転免許証が有効であるか否かを判断する第3の判断工程と、
前記第3の判断工程において、前記IC運転免許証が有効であると判断されたときのみ、前記車両のセキュリティを解除する制御工程と
を有することを特徴とするカーシェアリングシステムにおける認証方法。
【請求項13】
請求項1、2、3、4、5または6のいずれか1項に記載のカーシェアリングシステムにおける認証システムとしてコンピューターを機能させるためのプログラム。
【請求項14】
請求項7、8、9、10、11または12のいずれか1項に記載のカーシェアリングシステムにおける認証方法をコンピューターに実行させるためのプログラム。
【請求項15】
請求項13または14のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−247818(P2012−247818A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116490(P2011−116490)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(508077654)株式会社サージュ (14)
【Fターム(参考)】