説明

カーソル表示システム

【課題】スクリーンに表示された表示画像上の所望の位置を指示するためにペンを用いるシステムにおいて、見易い位置にカーソルを表示する。
【解決手段】カーソル表示システム1は、スクリーン30に表示された表示画像G上の所望の位置を指示するための指示ペン20と、指示ペン20による表示画像G上の指示位置Pを認識する指示位置認識手段と、指示ペン20による指示を表すカーソルCと、カーソルCを表示画像上に表示する制御を行うカーソル表示制御手段とを備える。カーソル表示制御手段は、指示位置認識手段により認識された指示ペン20の指示位置から、カーソルCの表示位置(カーソル位置P)をずらした位置に表示するよう決定し、表示画像G上にカーソルCを表示する制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーソル表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピューター端末の表示部に表示される画像を、プロジェクターによってスクリーンに投影し、スクリーンに投影されている画像を指示するためにユーザーが用いているペンをカメラによって検出し、スクリーンに投影されている画像に重畳させて、検出したペンの位置にカーソルを表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−234368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような技術、即ち、従来のホバリング機能付きのインタラクティブシステム(ユニット)では、カーソルがペンの一部に隠れて表示され、カーソルが見難いという問題がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、スクリーンに表示された表示画像上の所望の位置を指示するためにペンを用いるシステムにおいて、見易い位置にカーソルを表示するカーソル表示システムを提供することを目的する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明の一態様であるカーソル表示システムは、スクリーンに表示された表示画像上の所望の位置を指示するための指示ペンと、前記指示ペンによる前記表示画像上の指示位置を認識する指示位置認識手段と、前記カーソルを表示画像上に表示する制御を行うカーソル表示制御手段とを備え、前記カーソル表示制御手段は、前記指示位置認識手段により認識された前記指示ペンの指示位置から、前記カーソルの表示位置をずらした位置に表示するよう決定し、前記表示画面上に前記カーソルを表示する制御を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、指示位置からずれたカーソルの表示位置にカーソルが表示されるため、表示画像上においてカーソルが見易くなる。
【0007】
上記カーソル表示システムにおいて、前記カーソル表示制御手段は、前記指示位置の属する前記表示画像上のエリアに応じて、前記指示位置から前記カーソルの表示位置へのずらし方向、又は、ずらし量を決定するようにしてもよい。
上記構成によれば、表示画像上のエリアに応じて最適なカーソルの表示位置を決定することができるため、よりカーソルが見易くなる。
【0008】
上記カーソル表示システムにおいて、前記カーソル表示制御手段は、前記指示ペンの位置情報に応じて、前記指示位置から前記カーソルの表示位置へのずらし方向、又は、ずらし量を決定するようにしてもよい。
上記構成によれば、指示ペンの位置情報に応じて最適なカーソルの表示位置を決定するため、例えば、指示ペンを持つ者の立ち位置や、左右の何れの手で持っているかなどの指示ペンの持ち方に応じて、最適なカーソルの表示位置を決定することができるため、よりカーソルが見易くなる。
【0009】
上記カーソル表示システムにおいて、前記カーソル表示制御手段は、前記指示ペンの指示方向に応じて、前記指示位置から前記カーソルの表示位置へのずらし方向、又は、ずらし量を決定するようにしてもよい。
上記構成によれば、指示ペンの向けられた方向に応じて最適なカーソルの表示位置を決定することができるため、よりカーソルが見易くなる。
【0010】
上記カーソル表示システムにおいて、前記カーソル表示制御手段は、前記表示画像のサイズに応じて、前記指示位置から前記カーソルの表示位置へのずらし方向、又は、ずらし量を決定するようにしてもよい。
上記構成によれば、表示画像のサイズに応じて最適なカーソルの表示位置を決定することができるため、よりカーソルが見易くなる。
【0011】
上記カーソル表示システムにおいて、前記指示ペンは、ユーザーからの操作を受け付ける操作受付手段を備え、前記カーソル表示制御手段は、前記操作受付手段が前記カーソルの表示位置を移動させるカーソル位置移動操作を受け付けた場合、前記カーソル位置移動操作に応じてカーソルの表示位置を移動し、移動した前記カーソルの表示位置に前記カーソルを表示する制御を行うようにしてもよい。
上記構成によれば、簡便に、より見易いカーソルを移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態によるカーソル表示システムの使用状態を示す模式図である。
【図2】図1に示す指示ペンの概略外観図、および、当該指示ペンの使用状態を示す模式図であって、(a)は指示ペンの一例を表し、(b)は右利きの人がスクリーンの右側で指示ペンを使用する状態を表し、(c)は右利きの人がスクリーンの左側で指示ペンを使用する状態を表している。
【図3】指示ペンとカーソルとの位置関係の説明図であって、(a)は左右方向の指示エリアの区分けを表し、(b)は中央に指示位置が存在する場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表し、(c)は左または右に指示位置が存在する場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表している。
【図4】指示ペンとカーソルとの位置関係の説明図であって、(a)は上下方向の指示エリアの区分けを表し、(b)は上に指示位置が存在する場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表し、(c)は中央に指示位置が存在する場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表し、(d)は下に指示位置が存在する場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表している。
【図5】指示ペンとカーソルとの位置関係の説明図であって、(a)は指示方向が上向の場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表し、(b)は指示方向が水平の場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表し、(c)は指示方向が下向の場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表している。
【図6】指示ペンとカーソルとの位置関係の説明図であって、(a)は指示方向が左向の場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表し、(b)は指示方向が垂直の場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表し、(c)は指示方向が右向の場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表している。
【図7】指示ペンとカーソルとの位置関係の説明図であって、(a)は指示方向が左上向の場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表し、(b)は指示方向が右下向の場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表している。
【図8】指示ペンとカーソルとの位置関係の説明図であって、(a)は表示画像の表示サイズが所定値以上の場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表し、(b)は表示画像の表示サイズが所定値未満の場合の指示ペンとカーソルとの位置関係を表している。
【図9】カーソル表示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態によるカーソル表示システム1の使用状態を示す模式図である。図2は、指示ペン20の概略外観図、および、指示ペン20の使用状態を示す模式図である。
【0014】
カーソル表示システム1は、プロジェクター10、指示ペン20、カメラ40及びパーソナルコンピューター50から構成される。プロジェクター10は、パーソナルコンピューター50から画像を入力し、スクリーン30に投影する。
【0015】
指示ペン20は、スクリーン30に表示された表示画像G(投影画像)上の所望の位置を指示するためのペンである。指示ペン20の外観は、図2(a)に示すように、本体21と指示部22とから構成される。本体21には、スクロールボタン23及び押下ボタン24が配置されている。スクロールボタン23及び押下ボタン24は、表示画像G上の操作(例えば、移動、選択、実行)をユーザーから受け付ける操作受付手段である。
【0016】
本体21のボトム部25は、赤外光(赤外線)を発光する発光手段(第1発光手段)として機能する。例えば、ボトム部25の内部に赤外線LEDを配置することによって、ボトム部25を発光手段(第1発光手段)として機能させてもよい。ボトム部25から発光される赤外光は、カメラ40によって感知される(図1の破線参照)
【0017】
本体21のリング部27は、ボトム部25と同様、内部に赤外線LEDを配置することによって、赤外光(赤外線)を発光する発光手段(第3発光手段)として機能する。リング部27から発光される赤外光は、カメラ40によって感知される(図1の破線参照)
【0018】
指示部22は、本体21のトップ部26に設けられている。指示部22は、ユーザーが表示画像G上の所望の位置を指示する指示手段である。即ち、指示ペン20を握ったユーザーは、表示画像G上の所望の位置を指示部22にて指示する。
【0019】
また、指示部22は、上記指示手段のほか、表示画像G上の操作をユーザーから受け付ける操作受付手段としても機能する。
【0020】
また、指示部22は、赤外光を発光する発光手段(第2発光手段)としても機能する。例えば、指示部22(又は、トップ部26)の内部に赤外線LEDを配置することによって、指示部22を発光手段として機能させてもよい。指示部22から発光される赤外光は、カメラ40によって感知される(図1の破線参照)。
【0021】
また、指示ペン20は、無線通信モジュール(無線通信手段)を有し、パーソナルコンピューター50と無線通信を行う。例えば、指示ペン20は、ユーザーの操作に応じた情報、即ち、操作受付手段を介してユーザーから受け付けた操作情報をパーソナルコンピューター50に送信する(図1の点線参照)。つまり、指示ペン20においてなされたボタン操作などの情報は、無線通信手段によってパーソナルコンピューター50に送信される。
【0022】
指示ペン20では、本体21の握り方等に応じて、カメラ40によってボトム部25(第1発光手段)、指示部22(第2発光手段)、リング部27(第3発光手段)の3箇所の赤外光が感知される場合と、ボトム部25、指示部22の2箇所の赤外光が感知された場合とがある。例えば、図2(b)に示すように、スクリーン30の右側において指示ペン20を右手で握った場合、カメラ40側からリング部27の少なくとも一部は見える可能性が高い。従って、カメラ40によってボトム部25、指示部22、リング部27の3箇所の赤外光が感知される。一方、例えば、図2(c)に示すように、スクリーン30の左側において指示ペン20を右手で握った場合、カメラ40側からリング部27が見えなくなる可能性が高い。従って、カメラ40によってボトム部25、指示部22の2箇所の赤外光が感知される。
【0023】
指示ペン20の傾き具合(指示ペン20の指示方向)は、ボトム部25の撮像領域の位置と、指示部22の撮像領域の位置との位置関係に基づいて、以下のように判別される。
カメラ40によって指示ペン20のボトム部25、指示部22、リング部27の3箇所の赤外光が感知された場合には、ボトム部25、指示部22の2箇所の感知部分のうち、面積が大きい方がボトム部25の撮像領域であると特定され、面積の小さい方が指示部22の撮像領域であると特定され、指示ペン20の傾きが判別される。
一方、カメラ40によって指示ペン20のボトム部25、指示部22の2箇所の赤外光が感知された場合には、当該2箇所の感知部分のうち、面積が大きい方がボトム部25の撮像領域であると特定され、面積の小さい方が指示部22の撮像領域であると特定され、指示ペン20の傾きが判別される。なお、上述の指示ペン20の各部(ボトム部25、指示部22、リング部27)の特定、及び、指示ペン20の傾きの判別は、カメラ40による撮像画像に基づいて、パーソナルコンピューター50において行われる。
【0024】
また、カメラ40によるリング部27の赤外光の感知の有無に応じて、カメラ40側から見える指示ペン20の面が、指示ペン20の表面であるか裏面であるかを判別することができる。例えば、指示ペン20において、図2(b)に示すようにスクロールボタン23及び押下ボタン24が配置されている面を表面と定義した場合、リング部27の赤外光が感知された場合にはカメラ40側から見える指示ペン20の面は表面であると判別し、感知されなかった場合にはカメラ40側から見える指示ペン20の面は裏面であると判別する。なお、上述の判別は、カメラ40による撮像画像に基づいて、パーソナルコンピューター50において行われる。
【0025】
また例えば、リング部27の赤外光の感知の有無に応じて、指示ペン20の位置情報(ユーザーがスクリーン30のどちら側に立っているか)を判別することができる。例えば、右利きのユーザー(右手で指示ペン20を握るユーザー)の場合、リング部27の赤外光が感知された場合には、図1に示すように、スクリーン30の右側に立っていると判別し、感知されなかった場合にはスクリーン30の左側に立っていると判別してもよい。なお、上述の判別は、カメラ40による撮像画像に基づいて、パーソナルコンピューター50において行われる。
【0026】
なお、右利きであるか左利きであるかは、ユーザーが指示ペン20を使用し始める際に指示ペン20の位置情報としてユーザーにより指定させる。その指定方法は、パーソナルコンピューター50上において指定させる指定方法でも構わないが、指示ペン20を用いて指定させる指定方法であってもよい。
【0027】
指示ペン20を用いて指定させる指定方法としては、例えば、指示ペン20の操作(操作受付手段)による指定方法と、カメラ40による赤外光の感知を利用した指示ペン20の動きによる指定方法とがある。即ち、指示ペン20の操作ボタンによって利き手を指定させるようにする方法と、指示ペン20の動き(例えば傾き等)によって利き手を指定させる方法である。
【0028】
なお、指示ペン20の位置情報(ユーザーの立ち位置)を判別する手法は、上述のリング部27の赤外光の感知の有無に応じて判別する他にも、以下の判別手法が考えられる。例えば、カメラ40によってユーザーの位置(例えば、熱源である顔)を特定し、ユーザーの位置と、指示ペン20(例えば、ボトム部25又は指示部22)の位置との位置関係に基づいて、ユーザーの立ち位置を判別することができる。なお、上述の判別は、カメラ40による撮像画像に基づいて、パーソナルコンピューター50において行われる。
【0029】
カメラ40は、指示ペン20の各部から発光された赤外光を感知する赤外線カメラである。カメラ40は、スクリーン30の方向を撮像し、撮像画像(動画、又は、連続撮像した静止画)をパーソナルコンピューター50に出力する。
【0030】
パーソナルコンピューター50は、プロジェクター10に、例えば、プレゼンテーション用の画像を出力する。
【0031】
また、パーソナルコンピューター50は、無線通信手段を有し、指示ペン20と無線通信を行う。例えば、パーソナルコンピューター50は、ユーザーの操作に応じた情報を指示ペン20から受信する。
【0032】
また、パーソナルコンピューター50は、カメラ40による撮像画像に基づいて、指示ペン20の各部(例えば、ボトム部25、指示部22)の撮像領域を特定する。また、パーソナルコンピューター50は、指示ペン20の傾き具合の判別、指示ペン20の表面裏面の判別、指示ペン20の位置情報(ユーザーの立ち位置の判別)等、種々の判別を行う。
【0033】
また、パーソナルコンピューター50は、指示ペン20を使用するユーザーの利き手を判別する。例えば、パーソナルコンピューター50は、指示ペン20との無線通信、又は、カメラ40による撮像画像に基づいて、指示ペン20を使用するユーザーの利き手を判別する。
【0034】
また、パーソナルコンピューター50は、カメラ40による撮像画像に基づいて、指示ペン20による指示を表すカーソルCを表示画像G上に表示する。以下、パーソナルコンピューター50が行うカーソルCの表示制御について説明する。
【0035】
パーソナルコンピューター50は、指示ペン20による表示画像G上の指示位置を認識し、指示位置と異なる位置にカーソルCを表示する制御を行う。具体的には、パーソナルコンピューター50は、カーソル位置を指示位置と異なる位置に決定し、決定したカーソル位置にカーソルCを表示する制御を行う。換言すれば、パーソナルコンピューター50は、指示ペン20による表示画像G上の指示位置を認識する指示位置認識手段と、カーソル位置を指示位置からずらした位置に決定し、決定したカーソル位置にカーソルCを表示するカーソル表示制御手段とを備える。
【0036】
(指示位置認識手段)
パーソナルコンピューター50の指示位置認識手段について説明する。パーソナルコンピューター50は、カメラ40から取得した撮像画像に基づいて、指示ペン20による表示画像G上の指示位置を認識する。具体的には、パーソナルコンピューター50は、撮像画像から、指示部22の撮像領域を特定し、当該撮像領域を指示位置として認識する。
【0037】
より詳細には、パーソナルコンピューター50は、撮像画像から赤外光の感知部分(領域)を探し、見つけた感知部分が2箇所であるときは、面積が小さい方の感知部分を指示位置(指示部22の撮像領域)として認識し、見つけた感知部分が3箇所であるときは、両端の2箇所の感知部分のうち面積が小さい方を指示位置(指示部22の撮像領域)として認識する。
【0038】
(カーソル表示制御手段)
パーソナルコンピューター50のカーソル表示制御手段について説明する。具体的には、図3乃至図8を用いて、指示位置(指示ペン20の指示部22の撮像領域)に基づいてカーソル位置を決定する決定方法、即ち、指示位置からカーソル位置へのずらし方向、又は、ずらし量の決定方法について説明する。図3乃至図8は、指示ペン20とカーソルCとの位置関係を説明するための説明図である。
【0039】
パーソナルコンピューター50は、指示位置の属する表示画像G上のエリアに応じて、指示位置からカーソル位置へのずらし方向、又は、ずらし量を決定する。
例えば、パーソナルコンピューター50は、左右方向に区分されたエリアに応じて、ずらし方向、又は、ずらし量を決定してもよい。例えば、パーソナルコンピューター50は、指示位置認識手段によって表示画像G上の左右中央エリア(図3(a)参照)に指示位置Pが認識された場合には、図3(b)に示すように、指示位置Pを基点に、左上向に長さL1ずらした位置をカーソル位置Pとして決定する。また、指示位置認識手段によって表示画像G上の左側エリア又は右側エリアに指示位置Pが認識された場合には、図3(c)に示すように、指示位置Pを基点に、左上向に長さL2(但し、L2>L1)ずらした位置をカーソル位置Pとして決定する。
なお、図3に示す例では、左右中央エリアに指示位置Pが属した場合と、左側エリア又は右側エリアに指示位置Pが属した場合とで、ずらし方向が同一であるが、ずらし方向が異なるようにしてもよい(図4(b)〜(d)参照)。
【0040】
また例えば、パーソナルコンピューター50は、上下方向に区分されたエリアに応じて、ずらし方向、又は、ずらし量を決定してもよい。例えば、パーソナルコンピューター50は、表示画像G上の上側エリア(図4(a)参照)に指示位置Pが属した場合には、指示位置Pを基点に、左に長さL3、上に長さL4ずらした位置をカーソル位置Pとして決定し、表示画像G上の上下中央エリアに指示位置Pが属した場合には、図4(c)に示すように、指示位置Pを基点に、左に長さL3ずらした位置をカーソル位置Pとして決定し、表示画像G上の下側エリアに指示位置Pが属した場合には、図4(d)に示すように、指示位置Pを基点に、左に長さL3、下に長さL4ずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。
なお、図4に示す例では、上下中央エリアに指示位置Pが属した場合と、上側エリアに指示位置Pが属した場合と、下側エリアに指示位置Pが属した場合とで、ずらし方向が異なるが、図3の如く、ずらし方向が同一になるようにしてもよい。
【0041】
また、パーソナルコンピューター50は、左右何れの手で指示ペン20が持たれているかに応じて、指示位置Pからカーソル位置Pへのずらし方向、又は、ずらし量を決定してもよい。具体的には、パーソナルコンピューター50は、右手で指示ペン20が持たれている場合には、指示位置Pを基点に、左上向、左中、左下向の何れかの方向にずらした位置をカーソル位置Pとして決定し、左手で指示ペン20が持たれている場合には、指示位置Pを基点に、右上向、右中、右下向の何れかの方向にずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。例えば、図1に示す例は、右手で指示ペン20が持たれているため、指示位置Pを基点に、左上向にずらした位置をカーソル位置Pとした例である(図1において、P、Pは非図示)。
【0042】
なお、パーソナルコンピューター50は、指示ペン20との無線通信によって、又は、カメラ40による撮像画像に基づいて、指示ペン20を使用するユーザーの利き手を判別し、右利きであれば右手で指示ペン20が持たれていると判断し、左利きであれば左手で指示ペン20が持たれていると判断する。
【0043】
また、パーソナルコンピューター50は、スクリーン30の左右何れ側に指示ペン20を持つ者(ユーザー)がいるかに応じて、指示位置Pからカーソル位置Pへのずらし方向、又は、ずらし量を決定してもよい。具体的には、パーソナルコンピューター50は、ユーザーの立ち位置がスクリーン30の右側である場合には、指示位置Pを基点に、左上向、左中、左下向の何れかの方向にずらした位置をカーソル位置Pとして決定し、ユーザーの立ち位置がスクリーン30の左側である場合には、指示位置Pを基点に、右上向、右中、右下向の何れかの方向にずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。例えば、図1に示す例は、立ち位置がスクリーン30の右側であるため、指示位置Pを基点に、左上向にずらした位置をカーソル位置Pとした例である(図1において、P、Pは非図示)。
【0044】
なお、パーソナルコンピューター50は、ユーザーの利き手、及び、リング部27の赤外光の感知の有無に基づいて、ユーザーの立ち位置を判別する。より詳細には、パーソナルコンピューター50は、判別したユーザーの利き手と、カメラ40から取得した撮像画像からのリング部27の赤外光の感知の有無との組み合わせに基づいて、ユーザーの立ち位置を判別する。例えば、右利きであって、かつ、リング部27の赤外光が感知された場合には、パーソナルコンピューター50は、スクリーン30の右側に立っていると判別し、右利きであって、かつ、リング部27の赤外光が感知されなかった場合には、パーソナルコンピューター50は、スクリーン30の左側に立っていると判別する。また、左利きであって、かつ、リング部27の赤外光が感知された場合には、パーソナルコンピューター50は、スクリーン30の左側に立っていると判別し、左利きであって、かつ、リング部27の赤外光が感知されなかった場合には、パーソナルコンピューター50は、スクリーン30の右側に立っていると判別する。
【0045】
また、パーソナルコンピューター50は、指示ペン20による指示方向(ボトム部25から指示部22に向かう方向)に応じて、指示位置Pからカーソル位置Pへのずらし方向、又は、ずらし量を決定してもよい。例えば、パーソナルコンピューター50は、指示方向が上向であるか下向であるかに応じて、ずらし方向、又は、ずらし量を決定してもよい。
【0046】
即ち、パーソナルコンピューター50は、指示方向が左上向、真上、右上向の何れかの場合には、指示位置Pを基点に、左上向、真上、右上向の何れかにずらした位置をカーソル位置Pとして決定し、指示方向が左下向、真下、右下向の何れかの場合には、指示位置Pを基点に、左下向、真下、右下向の何れかにずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。なお、パーソナルコンピューター50は、指示方向が上向でも下向でもない水平方向の場合、指示方向(左向又は右向)にずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。
例えば、パーソナルコンピューター50は、図5(a)に示すように、指示方向が左上向の場合には、指示位置Pを基点に、左上向にずらした位置をカーソル位置Pとして決定し、図5(c)に示すように、指示方向が左下向の場合には、指示位置Pを基点に、左下向にずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。また、パーソナルコンピューター50は、図5(b)に示すように、指示方向が左向の場合には、指示位置Pを基点に、左向にずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。
【0047】
また、パーソナルコンピューター50は、指示方向が左向であるか右向であるかに応じて、ずらし方向、又は、ずらし量を決定してもよい。
【0048】
即ち、パーソナルコンピューター50は、指示方向が左上向、左中、左下向の何れかの場合には、指示位置Pを基点に、左上向、左中、左下向の何れかにずらした位置をカーソル位置Pとして決定し、指示方向が右上向、右中、右下向の何れかの場合には、指示位置Pを基点に、右上向、右中、右下向の何れかにずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。なお、パーソナルコンピューター50は、指示方向が左向でも右向でもない鉛直方向(真上又は真下)の場合、指示方向(真上又は真下)にずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。
例えば、パーソナルコンピューター50は、図6(a)に示すように、指示方向が左上向の場合には、指示位置Pを基点に、左上向にずらした位置をカーソル位置Pとして決定し、図6(c)に示すように、指示方向が右上向の場合には、指示位置Pを基点に、右上向にずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。また、パーソナルコンピューター50は、図6(b)に示すように、指示方向が真上の場合には、指示位置Pを基点に、真上にずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。
【0049】
また、パーソナルコンピューター50は、図7(a)(b)に示すように、指示位置Pを基点に、指示方向と同一の方向にずらした位置をカーソル位置Pとして決定してもよい。
【0050】
また、パーソナルコンピューター50は、表示画像Gのサイズに応じて、指示位置Pからカーソル位置Pへのずらし方向、又は、ずらし量を決定してもよい。
【0051】
具体的には、表示画像Gの横幅のサイズの大きさを判断するための閾値DS(非表示)と、表示画像Gの横幅のサイズが閾値DS未満である場合のずらし量L6と、表示画像Gの横幅のサイズが閾値DS以上である場合のずらし量L5とを予め決めておき(L6>L5)、パーソナルコンピューター50は、表示画像G1の横幅のサイズD1が閾値DS以上であると判断した場合、図8(a)に示すように、指示位置Pを基点に左方向にL5ずらした位置をカーソル位置Pとして決定し、表示画像G2の横幅のサイズD2が閾値DS未満であると判断した場合、図8(b)に示すように、指示位置Pを基点に左方向にL6ずらした位置をカーソル位置Pとして決定する。つまり、図8(a)に示すスクリーン30上のずれ量(D3)と、図8(b)に示すスクリーン30上のずれ量(D4)と同程度にしようとする場合(D3≒D4としようとする場合)、ずらし量L6>ずらし量L5とする必要があるため、パーソナルコンピューター50は、ずらし量L6>ずらし量L5としている。
【0052】
なお、表示画像Gの横幅のサイズが閾値DS未満である場合のずらし量L6は、表示画像Gの横幅のサイズが閾値DS以上である場合のずらし量L5以上であればよく、ずらし量L5及びずらし量L6は、必ずしも固定値である必要はない。即ち、ずらし量L5及びずらし量L6は、他の条件(図3乃至図7に示した条件)に応じて決定してもよい。
【0053】
また、パーソナルコンピューター50が、スクリーン30に投射されている表示画像Gのサイズを検出する検出方法は種々の検出方法が考えられるが、例えば、所定のマークを出力するサイズ検出用の表示画像をスクリーン30に表示し、カメラ40によって撮像された当該サイズ検出用の表示画像上の上記所定のマークの撮像領域の大きさから、表示画像Gのサイズを検出してもよい。
【0054】
続いて、図9を用いて、カーソル表示システム1の動作を説明する。図9は、カーソル表示システム1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図9に示すフローチャートのスタートにおいて、プロジェクター10は、パーソナルコンピューター50から入力した画像を、スクリーン30に投射しているものとする。
【0055】
カメラ40は、スクリーン30の方向を撮像する(ステップS10)。カメラ40は、撮像画像(動画、又は、連続撮像した静止画)をパーソナルコンピューター50に出力する。パーソナルコンピューター50は、撮像画像に基づいて、指示位置P(指示ペン20の指示部22の撮像領域)を認識する(ステップS12)。
【0056】
パーソナルコンピューター50は、図3乃至図8を用いて説明した方法によって、カーソル位置Pを指示位置Pからずらした位置に決定する(ステップS14)。パーソナルコンピューター50は、決定したカーソル位置P2にカーソルCを表示する制御を行う(ステップS16)。
【0057】
プロジェクター10は、スクリーン30に表示されている表示画像GにカーソルCを表示する(ステップS18)。
そして、本フローチャートは終了する。
【0058】
以上、カーソル表示システム1によれば、指示位置Pからずれたカーソル位置PにカーソルCが表示されるため、ユーザーが指示ペン20をスクリーン30に近づけても、カーソルCが表示画像上において、ユーザーの手や指示ペン20に隠れてしまうことなくカーソルCが見易くなる。
【0059】
なお、上記実施形態では、図1に示すように、プロジェクター10、カメラ40、パーソナルコンピューター50は夫々別体であったが、プロジェクター10とカメラ40とを一体化し、カメラ40の機能をプロジェクター10に具備させてもよい。あるいは、パーソナルコンピューター50とカメラ40とを一体化して、カメラ40の機能をパーソナルコンピューター50に具備させてもよい。また、パーソナルコンピューター50の機能の一部(例えば、指示位置認識手段、又は、カーソル表示制御手段)、又は、全部をプロジェクター10に具備させてもよい。また、パーソナルコンピューター50に代えて、少なくとも指示位置認識手段及びカーソル表示制御手段を有する専用機を用いてもよい。
【0060】
また、図3では、表示画像Gを左右方向に3つのエリアに区分する例を説明したが、表示画像Gを左右方向に2又は4以上に区分してもよい。また、図4では、表示画像Gを上下方向に3つのエリアに区分する例を説明したが、表示画像Gを上下方向に2又は4以上に区分してもよい。また、表示画像Gを左右方向及び上下方向(例えば、左右3×上下3の9区分、左右4×上下3の12区分、左右4×上下4の16区分)に区分してもよい。
【0061】
また、表示画像Gのサイズに応じて、指示位置からカーソル位置へのずらし方向、又は、ずらし量を決定する場合において、図8による説明では、表示画像Gのサイズの大きさを判断するための閾値は1つであったが、複数であってもよい。換言すれば、パーソナルコンピューター50は、表示画像Gを複数のクラス(サイズ毎のクラス)に分類し、分類されたクラスに応じて、ずらし方向、又は、ずらし量を決定してもよい(但し、小さなクラスに分類された場合ほどずらし量を大きくする)。
【0062】
また、上記実施形態では、カメラ40による撮像画像を用いて指示位置Pを認識する例を説明しているが、カメラ40による撮像画像を用いずに指示位置Pを認識してもよい。例えば、スクリーンにセンサ(例えば、タッチセンサ)を組み込み、スクリーンからの検出信号に基づいて指示位置を認識してもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、パーソナルコンピューター50(カーソル表示制御手段)が決定したカーソル位置にカーソルCを表示する旨を説明したが、パーソナルコンピューター50が決定したカーソル位置(即ち、カーソルCの表示位置)を補正(移動)させる機能を指示ペン20に具備させてもよい。例えば、指示ペン20が、ユーザーから、カーソル位置移動操作を受け付けることができるようにし、指示ペン20がカーソル位置移動操作を受け付けた場合に、パーソナルコンピューター50が、当該カーソル位置移動操作に応じてカーソル位置を移動し、移動したカーソル位置にカーソルCを表示する制御を行うようにしてもよい。
【0064】
例えば、スクロールボタン23をボトム部25側からトップ部26側に回転させる操作は、カーソル位置を指示位置から遠ざける方向に移動させるカーソル位置移動操作、スクロールボタン23をトップ部26側からボトム部25側に回転させる操作は、カーソル位置を指示位置に近づける方向に移動させるカーソル位置移動操作であると決めておき、パーソナルコンピューター50は、無線通信手段によって受信したスクロールボタン23の回転方向に応じて、カーソル位置を指示位置から遠ざけたり、近づけたりするように移動させて、カーソルCを表示するように制御してもよい。
【0065】
なお、指示ペン20において、本体21はリング部27を有しなくてもよい。本体21がリング部27を有しない場合であっても、カメラ40によって感知された面積が大きい方の赤外光の感知部分であるボトム部25の撮像領域の位置と、面積の小さい方の赤外光の感知部分が指示部22の撮像領域である指示部22の撮像領域の位置との位置関係に基づいて、指示ペン20の傾きを判別することができる。
【0066】
また、指示ペン20は図1に示すようにペン型であるが、指示に供される形状であればペン型以外でもよい(例えば指揮棒のような長い棒型であってもよい)。また、上記実施形態は、矢印型のカーソルCを用いて説明しているが、他の形状のカーソルであっても同様に制御可能である。
【0067】
なお、本発明の実施形態によるカーソル表示制御手段の処理を実行するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することにより、カーソル表示制御手段の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピューターシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリー等の書き込み可能な不揮発性メモリー、CD−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0068】
さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0069】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0070】
1…カーソル表示システム、10…プロジェクター、20…指示ペン、21…本体、22…指示部(指示手段、操作受付手段、第2発光手段)、23…スクロールボタン(操作受付手段)、24…押下ボタン(操作受付手段)、25…ボトム部(第1発光手段)、26…トップ部、27…リング部(第3発光手段)、30…スクリーン、40…カメラ、50…パーソナルコンピューター(指示位置認識手段、カーソル表示制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーンに表示された表示画像上の所望の位置を指示するための指示ペンと、
前記指示ペンによる前記表示画像上の指示位置を認識する指示位置認識手段と、
前記指示ペンによる指示を表すカーソルと、
前記カーソルを表示画像上に表示する制御を行うカーソル表示制御手段と
を備え、
前記カーソル表示制御手段は、
前記指示位置認識手段により認識された前記指示ペンの指示位置から、前記カーソルの表示位置をずらした位置に表示するよう決定し、前記表示画面上に前記カーソルを表示する制御を行うことを特徴とするカーソル表示システム。
【請求項2】
前記カーソル表示制御手段は、
前記指示位置の属する前記表示画像上のエリアに応じて、前記指示位置から前記カーソルの表示位置へのずらし方向、又は、ずらし量を決定することを特徴とする請求項1に記載のカーソル表示システム。
【請求項3】
前記カーソル表示制御手段は、
前記指示ペンの位置情報に応じて、前記指示位置から前記カーソルの表示位置へのずらし方向、又は、ずらし量を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカーソル表示システム。
【請求項4】
前記カーソル表示制御手段は、
前記指示ペンによる指示方向に応じて、前記指示位置から前記カーソルの表示位置へのずらし方向、又は、ずらし量を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカーソル表示システム。
【請求項5】
前記カーソル表示制御手段は、
前記表示画像のサイズに応じて、前記指示位置から前記カーソルの表示位置へのずらし方向、又は、ずらし量を決定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のカーソル表示システム。
【請求項6】
前記指示ペンは、
ユーザーからの操作を受け付ける操作受付手段を備え、
前記カーソル表示制御手段は、
前記操作受付手段が前記カーソルの表示位置を移動させるカーソル位置移動操作を受け付けた場合、前記カーソル位置移動操作に応じてカーソルの表示位置を移動し、移動した前記カーソルの表示位置に前記カーソルを表示する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のカーソル表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−220678(P2012−220678A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−85556(P2011−85556)
【出願日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】