説明

カーテン用生地

【課題】生地を構成する繊維の量(目付)を飛躍的に増やす必要がなく、したがってコスト高を誘発せずに、遮音性に優れたカーテン用生地を得る。
【解決手段】 無機化合物を1.5重量%以上含み、断面形状が、両端部に膨らみを有し、かつ長軸方向に沿った直線部分を有する偏平断面を有しており、捲縮率が10〜60%であるポリエステル系フィラメントが用いられている遮音カーテン用生地。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル系フィラメントを用いた遮音カーテン用生地及び同生地から構成されたカーテンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、カーテンに使用される生地には、その主な目的である保温性および遮光性等と併せて、以前より遮音性が要求されており、近年では、特により一層の遮音性が求められている。
この要求に応えるために、市場では遮音に対してより大きな効果を発揮する技術が求められており、種々の手法で対応されている。
例えば、単純に繊維量を増やして(すなわち生地を厚くして)、目付をアップさせる方法がある。これは、生地内に空気層を多く含むため遮音性はアップするが、目付が大きくなるため、カーテンの有するドレープ性が阻害されたり、コストが高くなるという欠点も持つ。
【0003】
また、ショートカットされた繊維を生地上に貼り付ける加工(いわゆるフロッキー加工)により遮音性を付加する方法がある。これは軟らかい素材で表面を覆うことで遮音性を実現しているが、1工程増えるためにコストが高くなることが避けられず、また、糊剤の使用のため防炎性が大きく阻害され、実質防炎性カーテンとして上市できないという欠点を有している。
【0004】
また、ポリウレタンの連続気泡膜を布の片面に形成させた布地を遮音性カーテンに使用するという提案もなされているが(特許文献1)、このような布地は目付けが高くならざるを得ず、ドレープ性に優れたカーテンとしては到底採用できるものではない。同様に、プラスチックフィルムの両面に細かい目の布と粗い目の布を重ね合わせた積層布帛を、さらに目の粗い布帛を中間にして、この積層布帛を背中合わせに積層した多層布帛を遮音用カーテン生地に用いるという提案もなされているが(特許文献2)、この技術でも、上記の技術と同様に、布帛が高目付けとなり、到底、ドレープ性に優れたカーテンは得られない。
【0005】
【特許文献1】特開2005−68586(特許請求の範囲)
【特許文献2】特開平11−56596(特許請求の範囲)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような課題に着目してなされたものであり、目付を増やすことなく、またコスト高を誘発せずに遮音性を付加するカーテン用生地を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するための具体的手段について探求した結果、生地内の空気層を表から裏まで連続的につながった状態ではなく、細かく区切った状態が表から裏まで層のように重なるようにすればよいこと、さらに入射された音が繊維表面で反射し通過しないようにすればよいことを見出し、さらにそれを実現するための具体的な繊維の断面形状を調査した。すると、糸断面形状が両端部に膨らみを有し、長軸方向に沿った直線部分を有するものが遮音性の効果が大きいことが判明した。
【0008】
さらには、生地内に空気層をたくさん含むということから、糸が捲縮を有していることにより、大きな遮音性を有することが分かった。また、比重が大きいほど遮音性が高まるため、繊維内に無機化合物を多く含むことによりより一層大きな遮音性が達成されることが分かった。
【0009】
以上のことにより、本発明は、無機化合物を1.5重量%以上含み、断面形状が、両端部に膨らみ部を有し、かつ長軸方向に沿った直線部分を有する偏平断面を有しており、捲縮率が10〜60%であるポリエステル系フィラメントが用いられている遮音カーテン用生地である。
そして、好ましくは、上記ポリエステル系フィラメントの含有率が40〜100重量%であり、かつ目付が200g/m2〜500g/m2である請求項1に記載の遮音カーテン用生地である。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、従来技術のように、生地を構成する繊維の量(目付)を飛躍的に増やす必要がなく、したがってコスト高を誘発せずに、遮音性に優れたカーテン用生地が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を詳細に説明する。
ここでいうカーテンとは、窓際に吊るす生地のことで、ヒダ状に縫製し、吊るしたドレープカーテンといわれるもの、ロールスクリーンといわれるものを含んだもので、本発明はそれら用途用の生地であり、そしてそれらの生地を用いたカーテンである。
【0012】
カーテンを構成する繊維はポリエステル系であることが重要である。繊維形成性のポリエステル系ポリマーは熱可塑性のポリマーであるため、今回提案する断面形状を有する繊維が容易に紡糸できる上に、他の繊維形成性熱可塑性ポリマーの代表例であるポリアミド系やポリオレフィン系の樹脂に比べ比重も大きく、遮音性の面でも有利である。さらには、近年、カーテンに求められる性能として、防炎があげられており、ポリエステル系樹脂は他の繊維形成性樹脂と比べて防炎剤を活用した防炎性付与が容易であり、また、カーテン生地として求められる高度な染色堅牢性においても、分散染料による高圧染色を用いることにより極めて高い染色堅牢度を得ることもできる。
【0013】
本発明でいうポリエステル系とは、エチレングリコール、プロピレングリコールあるいはブチレングリコール等のグリコール類から選ばれる1種のグリコールとテレフタル酸の重合体またはそれらを主体とする共重合体のことを言い、共重合体としては、10mol%以下の割合でイソフタル酸、スルホイソフタル酸ソーダ、オキシカルボン酸等の第3成分からなる単位がポリマー中に存在してもよい。
【0014】
また、酸化チタン、シリカゲル、硫酸バリウム等の無機物が練りこまれているのが遮音性を高める上で必要であり、その練り込み量については1.5重量%以上が必要で、好ましくは2.0重量%である。1.5重量%未満では比重増加による遮音性の効果が得られにくい。紡糸上及び工程通過時のトラブルが生じない限り上限値に関しては特に制限はないが、30重量%以下が紡糸上及び工程通過性の上で好ましく、より好ましくは2.0〜20重量%の範囲である。無機化合物が、それを繊維に添加することにより繊維が着色されることとなるような化合物である場合には、得られる繊維が遮音性のみならず、遮光性も有することとなることからより好ましい。そのような無機化合物の代表例として酸化チタンが挙げられる。
【0015】
また、本発明において、短繊維、いわゆるステープルから紡績等で得られる紡績糸でなく、マルチフィラメントであることが重要である。紡績糸の場合には生地内に空気層を多く含むことが困難であり、遮音効果が低い。
【0016】
さらに、本発明の生地を構成する繊維は、上記したような特殊な偏平断面形状を有していることが必要である。ここでいう偏平断面とは、図1のように繊維断面を見たときに、長軸aと短軸bにおいてa>bの関係にあるものをいうが、本発明では、この偏平率a/bが3以上10以下、特に4以上8以下であることが好ましい。偏平率が3未満の場合には、表から裏まで層のようになって重なりという構造を取りにくい。表から裏まで空気が多層に分かれて生地厚さ方向にほぼ水平に存在している構造が遮音性を達成する上で好ましい。したがって、偏平率は大きいほど良いが、現実には10より大きいと生産性が非常に悪くなる。
【0017】
本発明を構成する繊維は単に偏平断面形状を有しているというだけでは遮音性は大きく改善されない。すなわち、図1のように、両端部に膨らみ部を有し、かつ長軸方向に沿った直線部分を有する断面形状を持つことが重要である。
両端部の膨らみ部は、フィラメント同士がくっつき間に有効な空気層が形成されなくなることを防ぎ、分断される小さな空気層を形成するために必要である。また、長軸方向に沿った直線部分は入射してきた音を受け止めること、必要な適度な厚さを有する空気層を数多く生地厚さ方向に配列できるため、さらに入射した音を反射するために必要である。
【0018】
この長軸方向に沿った直線部分は長軸全体に対して30%以上構成していることが必要で、好ましくは50%以上。より好ましくは60〜80%の範囲である。また、この長軸方向に沿った直線部分というのは、長軸となす角度αの絶対値が10度以下であるものをいう(図2参照)。30%未満の場合には遮音に有効な空気層や反射面が形成されず、所期の目的が達成されない。
なお、両端部に存在する膨らみ部は、完全な円状である必要はなく、楕円状、角張った形状等いずれでもよい。本発明において、両端部に存在する膨らみ部は、両面の直線部から凸状に出ているのが好ましい。片面の直線部からは凸状に突出しているが、反対面の直線部からは突出していない場合には、本発明の効果が減ずることとなる。
【0019】
両端部の膨らみ部の大きさと直線部分の厚さの比は、膨らみ部と直線部の境の長さcと短軸の長さbを用いるとc/bで表される。この値が1.1以上3以下であることが好ましい。1.1未満であると、分断される小さな空気層の形成が効果的でなく、3より大きいと糸を生産することが困難なため好ましくない。より好ましくは1.5〜2.5の範囲である。
すなわち本発明では、使用するポリエステル系フィラメントは、両端部に大きな膨らみ部を有し、その両ふくらみ部の間の部分には、該膨らみ部より厚さの薄い直線部分が存在している偏平断面形状を有している。
本発明で用いるポリエステル系フィラメントは、両端部に膨らみ部を有していることが必要であるが、両端部の膨らみ部は同一の大きさ、同一の形状を有していることは必ずしも必要ではないが、左右の膨らみ部の大きさを積極的にアンバランスにしても、それにより優れた効果は得られない。
【0020】
さらには図3や図4のように、直線部途中に凹凸を有していても構わない。これは入射してきた音波を受け止め、入射した方向へ反射する働きは減ずることになるが、繊維同士がくっつくことを妨げ、細かな空気層を形成する働きが増すことで、遮音性に寄与する。
【0021】
また、本発明において偏平率が異なるマルチフィラメントや太さの異なるフィラメントが混在した生地でもよい。そのとき混在の仕方が、マルチフィラメント内で混在していても、それぞれ偏平率の異なるマルチフィラメント糸の交織でも構わない。
【0022】
糸条のトータル繊度はカーテン用への使用を考えると、50〜700デシテックスが適当である。50デシテックス未満である場合には生地として薄くなりすぎ、カーテン用途には不向きで、遮音カーテンとしはもっと不向きとなる。700デシテックスより大きい糸であるとカーテン生地としては分厚くなり過ぎ、ドレープ性等の点で好ましくない。単繊維繊度は繊度が小さいほど遮音性が優れるため、0.1〜6デシテックスが好ましい。0.1デシテックス未満も遮音効果にとっては好ましいが、毛羽の発生が多くなり製織性が悪くなるため好ましくない。6デシテックスより大きいと風合、ドレープ性の面で好ましくない。より好ましくは、0.6〜3.0デシテックスの範囲である。
【0023】
本発明に用いられるポリエステル系マルチフィラメント糸は多くの空気層を内部に形成するということであり、仮撚加工等によって付与される捲縮は生地内に空気層を保持するという見地から重要である。特に捲縮率が10〜60%のものが好ましく、10%未満の場合には十分な空気層が得られず好ましくなく、60%より大きいとトルクが強すぎ製織性、染色加工性に生産性の低下、斜行等に悪影響を及ぼす。好ましくは、捲縮率20〜50%の場合である。なお、捲縮率Kは次のように測定される。
【0024】
1.手動検尺機で0.044cN/デシテックスの張力下で11110デシテックスのカセを作る。
2.このカセを水温90℃に設定された高温槽で30分間処理し自然乾燥させる。
3.乾燥後10gの荷重をかけて、5分経過後、スケールのついた測定器でカセ長を測定する(この長さをL1とする)。
4.次に上記カセに1000gの荷重をかけて、30秒経過後のカセ長を測定する(この長さをL2とする)。
5.次の計算式により捲縮率Kを算出する。
K=[(L2−L1)/L2]×100
【0025】
カーテン用生地への上記した偏平繊維の混率は多ければ多いほど良いが、少なくとも40重量%あることが好ましく、40重量%未満であると十分な遮音性が得られない。より好ましくは60重量%以上である。
また、上記偏平繊維以外の繊維を併用する場合には、それら併用する繊維もポリエステル系の繊維で占められることが防炎性付与の容易さから好ましく、これはステープルから得られる紡績糸でもマルチフィラメント糸でも構わないが、どちらかと言うとマルチフィラメント糸が好ましい。もちろん、ポリエステル系繊維以外の繊維、例えば他の合成繊維、レーヨン、綿等も使用することができる。
【0026】
生地の目付は遮音カーテン用生地としては200〜500g/m2が適当である。200g/m2未満であれば生地全体の空気層が不足し遮音性の効果が小さく好ましくなく、500g/m2より大きいとカーテンとしては重すぎ、またコストが高くなるため好ましくない。より好ましくは、250〜400g/mの範囲である。
【0027】
本発明の生地や生地を構成する繊維には、通常のカーテン用生地と同様の処理ができる。例えばプリント、樹脂加工、染色処理、難燃処理、紫外線安定化処理、制電処理、防汚処理、撥水処理、防皺加工、抗菌処理、消臭加工等を行うことができる。
【0028】
上記のようにして得られたカーテン用生地は生地内の空気層を十分含み、入射された音が糸表面で反射し通過しないため高い遮音性効果が得られるものとなる。
なお、カーテン生地の織り方、編み方等については特に制限がなく、従来カーテン生地として用いられている平織、斜紋織、綾織、朱子織等の一般的な製織、ラッセル機を使用した製編等が使用される。また、二重組織、三重組織、パイル織物等も使用できる。
【実施例】
【0029】
以下、実施例をもって本発明を説明するが、これにより本発明の範囲が制限されるものではない。
実施例、比較例中にある遮音性は、残響室側から生地に入射する音響エネルギーの無響室側への透過エネルギーをインテンシティー法により測定し、生地の周波数8000Hzの音響透過損失(音の遮断程度)により評価した(福井県工業技術センターにて測定)。
【0030】
実施例1
酸化チタン2.5重量%含むポリエチレンテレフタレートで構成された図1で示された形状の偏平率4、両端部膨らみ比(図1に示すb/c)2.0、捲縮率30%の333デシテックス144フィラメントのポリエステルマルチフィラメントを経糸に、酸化チタン2.5重量%含むポリエチレンテレフタレートで構成された図1で示された形状の偏平率4、両端部膨らみ比2.0、捲縮率35%の84デシテックス72フィラメントのポリエステルマルチフィラメントを緯糸に用い、経27本/cm、緯123本/cmで朱子織で製織した(偏平糸の比率:100重量%)。
その生地を精錬、プレセットし、130℃にて染色加工し、経30本/cm、緯130本/cmとなるように仕上げた。目付は240g/m2であった。このときの遮音性は18.3dBであり、遮音性の優れたものであった。
【0031】
実施例2
捲縮率35%のレギュラー丸断面ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント333デシテックス96フィラメントを経糸に、酸化チタン2.5%含むポリエチレンテレフタレートで構成された図3で示された形状の偏平率4、両端部膨らみ比2.0、捲縮率35%の84デシテックス72フィラメントのポリエステルマルチフィラメントを緯糸に用い、経27本/cm、緯123本/cmで朱子織で製織した(偏平糸の比率:60重量%)。
その生地を精錬、プレセットし、130℃にて染色加工し、経30本/cm、緯130本/cmとなるように仕上げた。目付は240g/m2であった。このときの遮音性は15.8dBであり、遮音性の優れたものであった。
【0032】
比較例1
捲縮率35%レギュラー丸断面ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント333デシテックス96フィラメントを経糸に、酸化チタン2.5%含有ポリエチレンテレフタレートで構成された捲縮率35%丸断面マルチフィラメント84デシテックス72フィラメントを緯糸に用い、経27本/cm、緯123本/cmで朱子織で製織した(偏平糸の比率:0重量%)。
その生地を精錬、プレセットし、130℃にて染色加工し、経30本/cm、緯130本/cmとなるように仕上げた。目付は240g/m2であった。このときの遮音性は12.8dBであり、実施例1や実施例2のものと比べて、遮音性の優れたものとは言えなかった。
【0033】
比較例2
捲縮率35%レギュラー丸断面ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント333デシテックス96フィラメントを経糸に、酸化チタン0.3%含むポリエチレンテレフタレートで構成された図3で示された形状の偏平率4.5、両端部膨らみ比2、捲縮率35%の84デシテックス72フィラメントのマルチフィラメントを緯糸に用い、経27本/cm、緯123本/cmで朱子織で製織した(偏平糸の比率:60%)。
その生地を精錬、プレセットし、130℃にて染色加工し、経30本/cm、緯130本/cmとなるように仕上げた。目付は245g/m2であった。このときの遮音性は14.0dBであり、実施例2に比べ遮音性は低いものであったが、上記比較例1のものと比べるとかなり遮音性に優れるものであった。
【0034】
比較例3
捲縮率35%レギュラー丸断面ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント333デシテックス96フィラメントを経糸に、酸化チタン2.5%含むポリエチレンテレフタレートで構成された図5で示された形状の偏平率4、両端部膨らみ比1.0、捲縮率30%の84デシテックス72フィラメントのマルチフィラメントを緯糸に用い、経27本/cm、緯123本/cmで朱子織で製織した(偏平糸の比率:60%)。
その生地を精錬、プレセットし、130℃にて染色加工し、経30本/cm、緯130本/cmとなるように仕上げた。目付は250g/m2であった。このときの遮音性は13.6dBであり、実施例2に比べると遮音性は低いものであった。
【0035】
比較例4
捲縮率35%レギュラー丸断面ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント333デシテックス96フィラメントを経糸に、酸化チタン2.5%含むポリエチレンテレフタレートで構成された図1で示された形状の偏平率4、両端部膨らみ比2.0、捲縮率1.5%の84デシテックス72フィラメントのポリエステルマルチフィラメントを緯糸に用い、経27本/cm、緯123本/cmで朱子織で製織した(偏平糸の比率:60重量%)。
その生地を精錬、プレセットし、130℃にて染色加工し、経30本/cm、緯130本/cmとなるように仕上げた。目付は230g/m2であった。このときの遮音性は12.3dBであり、遮音性の優れたものではなかった。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の生地を構成する偏平断面繊維の一例の断面図である。
【図2】本発明で規定する「長軸方向に沿った直線部分」を説明するための偏平断面繊維の一例の断面図である。
【図3】本発明の生地を構成する偏平断面繊維の他の一例の断面図である。
【図4】本発明の生地を構成する偏平断面繊維の他の一例の断面図である。
【図5】本発明の範囲から外れる偏平断面繊維の一例の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無機化合物を1.5重量%以上含み、断面形状が、両端部に膨らみを有し、かつ長軸方向に沿った直線部分を有する偏平断面を有しており、捲縮率が10〜60%であるポリエステル系フィラメントが用いられている遮音カーテン用生地。
【請求項2】
ポリエステル系フィラメントの含有率が40〜100重量%であり、かつ目付が200g/m2〜500g/m2である請求項1に記載の遮音カーテン用生地。
【請求項3】
請求項1または2に記載の遮音カーテン用生地から構成されているカーテン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−263813(P2009−263813A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−115130(P2008−115130)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(591121513)クラレトレーディング株式会社 (30)
【Fターム(参考)】