説明

カートン

【課題】複数の個包装された内容物を収納し再封することができ、例えば内容物の一つを使用した場合には、カートンを減容化した上で残りの内容物を収納し再封することができる減容化可能なカートンを提供すること。
【解決手段】本発明のカートンは、長方形状の第1主面板4と、第1主面板4と対を成す第2主面板2と、一対の妻板8,9と、一対の側板1,3とから構成される。側板1の短手方向にわたり直線状に形成された第1破断線L16と、第1主面板4の短手方向にわたり直線状に形成された第2破断線L18と、他方の側板3の短手方向にわたり直線状に形成された第3破断線L19と、第2主面板2と側板3の稜線に沿って妻板8方向に直線状に形成された第4破断線L20と、第2主面板2と側板1の稜線に沿って妻板8方向に直線状に形成された第5破断線L21と、第6破断線L22とを第2主面板2上に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物を使用した後に、収納されていた商品の半分又は一部を、そのまま収納した状態で、カートンを減容化させて保管することができるカートンに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、チーズ、バターなどの個包装された内容物を二個収納するカートンでは、一個取り出した後に、残りの一個をカートン内に収納したままで冷蔵庫などに保存する場合がある。従来は、このような場合に、カートンを、余分なスペースがあるままの大きさで保管したり、余分なスペースを適当に折り畳んだり、または鋏で切り取って保管していた。
【0003】
しかしながら、上述した内容物を一個取り出した状態のカートンをそのまま保管することは、無駄な保管スペースをとるという問題があった。また、余分なスペースを折り畳んだカートンは、保管中に折り畳んだ部分が元に戻ったりするという問題があった。また、余分なスペースを鋏で切り取ったカートンは、保管中や取り扱うときに、切り口から収納する内容物がはみ出したり、落ちたりするという問題があった。
そこで、内容物の容量に合わせて減容化できるカートンが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−30757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の減容化可能なカートンでは、カートン中央部付近に設けたジッパー部から開封する構成となっている。そのため、例えば、二つの内容物のうち、一つを完全に使用しなかった場合には、ジッパー部が開封されてしまっているために、両方の内容物を再封することができないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、減容化しない状態で複数の個包装された内容物を収納し再封することができ、さらに、例えば内容物の一つを使用した場合には、カートンを減容化した上で残りの内容物を収納し再封することができる減容化可能なカートンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の構成によるものである。
(1)長方形状の第1主面板と、第1主面板と対を成す第2主面板と、第1主面板と第2主面板の短辺間をつなぐ一対の妻板と、第1主面板と第2主面板の主面板の長辺間をつなぐ一対の側板とから構成されるカートンであって、一方の側板の長手方向略中央部に短手方向にわたり直線状に形成された第1破断線と、前記第1破断線から連続し、前記第1主面板の短手方向にわたり直線状に形成された第2破断線と、前記第2破断線から連続し、他方の側板の短手方向にわたり直線状に形成された第3破断線と、前記第3破断線から連続し、前記第2主面板と側板の稜線に沿って一方の妻板方向に直線状に形成された第4破断線と、前記第1破断線から連続し、前記第2主面板と側板の稜線に沿って前記妻板方向に直線状に形成された第5破断線と、前記第4破断線と前記第5破断線をつなぐ第6破断線とを前記第2主面板上に設けたことを特徴とする、容量変更可能なカートン。
【0008】
(2)前記第1破断線、第2破断線または第3破断線と、前記第2主面板と前記側板との稜線とが為す角が各々略直角であることを特徴とする(1)記載のカートン。
(3)前記第6破断線が、凸状乃至略凸状のつまみ部又は押し込み部を形成することを特徴とする(1)または(2)記載のカートン。
【0009】
(4)前記第2主面板上に、第1破断線の端点と、前記第3破断線の端点とを結ぶ第1罫線を設け、当該第1罫線の第6破断線側かつ第1罫線から側板の短手方向の長さ分離れた位置に、第1罫線と平行に第4破断線と第5破断線とを結ぶ第2罫線を設けたことを特徴とする(1)乃至(3)記載のカートン。
(5)前記第1破断線乃至第6破断線に沿って破断し、前記第1罫線および第2罫線を内側に折り込んだ際に、前記第1主面板上における前記凸状乃至略凸状のつまみ部又は押し込み部が達する位置に切込みを設けたことを特徴とする(4)記載のカートン。
(6)一方の妻板には、開封時に切り取り可能に設けられた開封用切り取り部が設けられていることを特徴とする(1)乃至(5)記載のカートン。
【発明の効果】
【0010】
本発明のカートンは、複数の個包装された内容物を収納し再封することができ、例えば内容物の一つを使用した場合には、カートンを減容量した上で残りの内容物を収納し再封することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態にかかるカートンのブランク状態を示す展開平面図。
【図2】前記実施形態にかかるカートンの組立完了状態を第2主面板および開封口が見えるように示す斜視図。
【図3】前記実施形態にかかるカートンの組立完了状態を前記図2で示されていない部分が見えるように示す斜視図。
【図4】前記実施形態にかかるカートンの開封途中の状態を示す斜視図。
【図5】前記実施形態にかかるカートンを開封した状態を示す斜視図。
【図6】前記実施形態にかかるカートンの減容化途中の状態を示す斜視図。
【図7】前記実施形態にかかるカートンを減容化した際の残部を示す斜視図。
【図8】前記実施形態にかかるカートンを減容化した状態を示す斜視図。
【図9】前記実施形態にかかる減容化後のカートンを再封した状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のカートンは、長方形状の第1主面板と、第1主面板と対を成す第2主面板と、第1主面板と第2主面板の短辺間をつなぐ一対の妻板と、第1主面板と第2主面板の主面板の長辺間をつなぐ一対の側板とから構成されるカートンであって、一方の側板の長手方向略中央部に短手方向にわたり直線状に形成された第1破断線と、前記第1破断線から連続し、前記第1主面板の短手方向にわたり直線状に形成された第2破断線と、前記第2破断線から連続し、他方の側板の短手方向にわたり直線状に形成された第3破断線と、前記第3破断線から連続し、前記第2主面板と側板の稜線に沿って一方の妻板方向に直線状に形成された第4破断線と、前記第1破断線から連続し、前記第2主面板と側板の稜線に沿って前記妻板方向に直線状に形成された第5破断線と、前記第4破断線と前記第5破断線をつなぐ第6破断線とを前記第2主面板上に設けたことを特徴とする容量変更可能なものである。
本発明においては、減容化時には、前記破断線によって、前記破断線により区画形成される部分を切り取って、減容化後のカートンとすることができる。また、減容化後のカートンにおいては、このカートンに残る第2主面板が蓋として機能することで、減容化後のカートンを再封することができる。
【0013】
本発明のカートンにおいては、前記第1破断線、第2破断線または第3破断線と、前記第2主面板と前記側板との稜線とが為す角が各々略直角であることが好ましい。
このように第1破断線、第2破断線、第3破断線と、第2主面板と側板との稜線とが為す角が各々略直角であることにより、内容物に合わせた減容化が可能となる。
【0014】
本発明のカートンにおいては、前記第6破断線が、凸状乃至略凸状のつまみ部又は押し込み部を形成してもよい。
このように第6破断線が凸状乃至略凸状のつまみ部又は押し込み部を形成することにより、第4破断線および第5破断線に沿った破断が容易となり、減容化しやすいという機能を有する。
【0015】
本発明のカートンにおいては、前記第2主面板上に、第1破断線の端点と、前記第3破断線の端点とを結ぶ第1罫線を設け、当該第1罫線の第6破断線側で第1罫線から側板の短手方向の長さ分離れた位置に、第1罫線と平行に第4破断線と第5破断線とを結ぶ第2罫線を設けてもよい。
このように第1罫線、第2罫線を設けることにより、減容化後のカートンに残る第2主面板を蓋として機能させる際に、容易に折込むことが可能となる。
【0016】
本発明のカートンにおいては、前記第1破断線乃至第6破断線に沿って破断し、前記第1罫線および第2罫線を内側に折り込んだ際に、前記第1主面板上における前記凸状乃至略凸状のつまみ部又は押し込み部が達する位置に切込みを設けてもよい。
このような構成により、破断線によって切り取ることで形成されるつまみ部又は押し込み部を、第1主面板に設けられた切込みに差し込むことで、減容化後のカートンを再封することができる。
なお、このような切込みを設けない場合は、つまみ部を減容化後のカートンの内側に入れ込むことで再封することも可能である。
【0017】
本発明のカートンにおいては、一方の妻板には、開封時に切り取り可能に設けられた開封用切り取り部が設けられていることが好ましい。
このような構成とすれば、開封時には開封用切り取り部を切り取った後に、一方の妻板を開封口として内容物を取り出すことができる。一方で、この開封用切り取り部を切り取らない限りは、一方の妻板を開封できないようにしておけば、不正開封などの意図しない開封を抑制できる。
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図9は、本発明のカートンを説明するための図である。
【0019】
本実施形態にかかるカートンは、図1に示すブランクPを折り畳んで形成することができる。このブランクPは、板紙などのシート材を打抜き加工する等により形成することができる。
このブランクPは、折線L1,L2,L3,L4を介して第1側板1、第2主面板2、第2側板3、第1主面板4、貼着板5を順に連設し、第1側板1および第2側板3の上下両端には折線L9,L11,L5,L7を介してそれぞれ天部耳片6,10、底部耳片7,11を連設し、第2主面板2の上下両端には折線L10,L6を介してそれぞれ妻板8、妻板9を連設し、第1主面板4の上下両端には折線L12,L8を介してそれぞれ重合妻板12、重合妻板13を連設している。また、妻板8の上部と妻板9の下部には、折線L13,L14が設けられている。
第1側板1および貼着板5の長手方向略中央部に短手方向にわたり直線状に第1破断線L16,L17が穿設されている。また、第1破断線L16,L17から連続し、第1主面板4の短手方向にわたり直線状に第2破断線L18が穿設されている。さらに、第2破断線L18から連続し、第2側板3の短手方向にわたり直線状に第3破断線L19が穿設されている。また、第3破断線L19から連続し、第2主面板2と第2側板3の稜線に沿って妻板8の方向に直線状に第4破断線L20が穿設されている。さらに、第1破断線L16から連続し、第2主面板2と第1側板1の稜線に沿って妻板8の方向に直線状に第5破断線L21が穿設されている。また、第4破断線L20と第5破断線L21をつなぐ第6破断線L22が第2主面板2上に穿設されている。そして、第6破断線L22は、破断線によって切り取ることで、凸状のつまみ部21を形成するように屈曲して、穿設されている。
重合妻板12と第1主面板4の稜線に沿って直線状にジッパー用破断線L23が穿設されている。また、重合妻板12には、ジッパー用破断線L23と平行に、その短手方向にわたり直線状にジッパー用破断線L24が穿設されている。そして、ジッパー用破断線L23,L24により、開封時に切り取り可能に設けられた開封用切り取り部aが区画形成されている。
第2主面板2上には、第1破断線L16の端点と、第3破断線L19の端点とを結ぶ第1罫線L25が設けられている。また、第1罫線L25の第6破断線L22側かつ第1罫線L25から第1側板1の短手方向の長さ分離れた位置に、第1罫線L25と平行に第4破断線L20と第5破断線L21とを結ぶ第2罫線L26が設けられている。また、第2罫線L26と平行に第4破断線L20の端点と、第5破断線L21の端点とを結ぶ罫線L27が設けられている。
第1主面板4上には、第1破断線L16,L17乃至第6破断線L22に沿って破断し、第1罫線L25および第2罫線L26を内側に折り込んだ際に、第1主面板4上のつまみ部21が達する位置に切込み41が設けられている。
【0020】
図2は、本実施形態にかかるカートンの組立完了状態を第2主面板および開封口が見えるように示す斜視図である。また、図3は、本実施形態にかかるカートンの組立完了状態を前記図2で示されていない部分が見えるように示す斜視図である。
ブランクPからの組立に際して、先ず折線L1およびL3を用いて折り曲げ、貼着板5と第1側板1の貼着により接続を行い平板な筒状を形成する。次に折線L1、L2、L3、L4を用いて紙箱を角筒状に起立させ、底部耳片7,11、妻板9、重合妻板13を折線L5,L7,L14,L6,L8を用いて順に折り立て、所定位置を貼着して底部を閉鎖形成する。次いで、チーズなどの内容物を収納した後、天部耳片6,10、妻板8、重合妻板12を折線L9,L11,L13,L10,L12を用いて順に折り立て、所定位置を貼着し天部を閉鎖形成して組立を完了する。ここで、第1破断線L16,L17、第2破断線L18または第3破断線L19と、第2主面板2と第1側板1および第2側板3との稜線とが為す角が各々略直角であることが好ましい。
【0021】
図4は、本実施形態にかかるカートンの開封途中の状態を示す斜視図である。図5は、本実施形態にかかるカートンを開封した状態を示す斜視図である。
図4に示すように、開封用切り取り部aを引き上げ、ジッパー用破断線L23,L24を用いて順に破断し、開封用切り取り部aをカートンから切除する。次いで、図5に示すように、妻板8をカートンから引き抜くと開口部が形成され、これを開封口として内容物を取り出すことができる。このとき、収納されている内容物が一部露出するが、内容物については、以下説明する図面を含め図示は省略している。
本実施形態においては、妻板9は重合妻板13に貼着されており、妻板9からは容易に開封できないようになっている。そのため、開封用切り取り部aを切り取らない限りは、容易に開封できず、意図しない開封を抑制できる。
また、本実施形態においては、妻板8を開封口として内容物を取り出し、また、使用途中の内容物を収納し、妻板8をカートンに差し込むことで、再封することができる。
【0022】
図6は、本実施形態にかかるカートンの減容化途中の状態を示す斜視図である。図7は、本実施形態にかかるカートンを減容化した際の残部を示す斜視図である。図8は、本実施形態にかかるカートンを減容化した状態を示す斜視図である。前述のように、妻板8を開封口として内容物を取り出し、例えば、複数の個包装された内容物の一つを完全に使用した場合には、本実施形態にかかるカートンを減容化し、残りの一部の内容物を収納して再封することができる。
カートンを減容化する場合には、先ず図6に示すように、凸状のつまみ部21を引き上げ、第6破断線L22、第4破断線L20および第5破断線L21を用いて破断する。その後、第1破断線L16,L17、第2破断線L18および第3破断線L19を用いて破断し、図7に示すような残部をカートンから切除する。このようにして、図8に示すように、カートンを減容化することができる。
【0023】
図9は、本実施形態にかかる減容化後のカートンを再封した状態を示す斜視図である。
図9に示すように、第1罫線L25を山折りして蓋部bで開口部を覆うと共に、第2罫線L26を山折りして、凸状のつまみ部21を第1主面板4の切込み41に重合状態とする。このようにして、減容化後のカートンに一部の内容物を収納し、再封することができる。
また、図示は省略したが、再開放に際しては、前述した再封操作の手順を逆にたどることとなる。すなわち、凸状のつまみ部21と切込み41との重合状態を解き、蓋部bをカートンから引き離すことで開口部が形成される。
【0024】
以上のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)本実施形態においては、減容化時には、第1破断線L16,L17〜第6破断線L22によって、これらの破断線により区画形成される部分を切り取って、減容化後のカートンとすることができる。また、減容化後のカートンにおいては、このカートンに残る第2主面板2の一部が蓋部bとして機能することで、減容化後のカートンを再封することができる。
(2)第1破断線L16,L17、第2破断線L18または第3破断線L19と、第2主面板2と第1側板1および第2側板3との稜線とが為す角が各々略直角であることにより、内容物に合わせた減容化が可能となる。
(3)第6破断線L22が、凸状のつまみ部21を形成するようになっていることにより、第4破断線L20および第5破断線L21に沿った破断が容易となり、減容化しやすいという機能を有する。
(4)第2主面板2に、第1罫線L25および第2罫線L26を設けることにより、減容化後のカートンに残る第2主面板2の一部を蓋部bとして機能させる際に、容易に折込むことが可能となる。
(5)第1破断線L16,L17〜第6破断線L22に沿って破断し、第1罫線L25および第2罫線L26を内側に折り込んだ際に、第1主面板4上のつまみ部21が達する位置に切込み41を設けたことにより、つまみ部21を、第1主面板4に設けられた切込み41に差し込むことで、減容化後のカートンを再封することができる。
(6)妻板9は重合妻板13に貼着されており、妻板9からは容易に開封できないようになっているため、開封用切り取り部aを切り取らない限りは、容易に開封できず、意図しない開封を抑制できる。
【0025】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、ブランクPでは、第1側板1、第2主面板2、第2側板3、第1主面板4、貼着板5を順に連設したが、貼着板5、第1側板1、第2主面板2、第2側板3、第1主面板4を順に連設してもよい。このような場合、貼着板5は第1主面板4に貼着されることになる。
前記実施形態では、第2主面板2に凸状のつまみ部21を形成するようにしたが、略凸状の押し込み部を形成するようにしてもよい。このような押し込み部から開封する場合には、押し込み部を押し込んで、第6破断線L22を破断すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、チーズ、バターなどのカートンとして好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0027】
1…第1側板
2…第2主面板
3…第2側板
4…第1主面板
8…妻板
9…妻板
21…つまみ部
41…切込み
a…開封用切り取り部
P…ブランク
L16,L17…第1破断線
L18…第2破断線
L19…第3破断線
L20…第4破断線
L21…第5破断線
L22…第6破断線
L23,L24…ジッパー用破断線
L25…第1罫線
L26…第2罫線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形状の第1主面板と、第1主面板と対を成す第2主面板と、第1主面板と第2主面板の短辺間をつなぐ一対の妻板と、第1主面板と第2主面板の主面板の長辺間をつなぐ一対の側板とから構成されるカートンであって、
一方の側板の長手方向略中央部に短手方向にわたり直線状に形成された第1破断線と、
前記第1破断線から連続し、前記第1主面板の短手方向にわたり直線状に形成された第2破断線と、
前記第2破断線から連続し、他方の側板の短手方向にわたり直線状に形成された第3破断線と、
前記第3破断線から連続し、前記第2主面板と側板の稜線に沿って一方の妻板方向に直線状に形成された第4破断線と、
前記第1破断線から連続し、前記第2主面板と側板の稜線に沿って前記妻板方向に直線状に形成された第5破断線と、
前記第4破断線と前記第5破断線をつなぐ第6破断線とを前記第2主面板上に設けたことを特徴とする、容量変更可能なカートン。
【請求項2】
前記第1破断線、第2破断線または第3破断線と、前記第2主面板と前記側板との稜線とが為す角が各々略直角であることを特徴とする請求項1記載のカートン。
【請求項3】
前記第6破断線が、凸状乃至略凸状のつまみ部又は押し込み部を形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載のカートン。
【請求項4】
前記第2主面板上に、第1破断線の端点と、前記第3破断線の端点とを結ぶ第1罫線を設け、当該第1罫線の第6破断線側かつ第1罫線から側板の短手方向の長さ分離れた位置に、第1罫線と平行に第4破断線と第5破断線とを結ぶ第2罫線を設けたことを特徴とする請求項1乃至3記載のカートン。
【請求項5】
前記第1破断線乃至第6破断線に沿って破断し、前記第1罫線および第2罫線を内側に折り込んだ際に、前記第1主面板上における前記凸状乃至略凸状のつまみ部又は押し込み部が達する位置に切込みを設けたことを特徴とする請求項4記載のカートン。
【請求項6】
一方の妻板には、開封時に切り取り可能に設けられた開封用切り取り部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5記載のカートン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−103756(P2013−103756A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250730(P2011−250730)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(711002926)雪印メグミルク株式会社 (65)
【Fターム(参考)】