説明

カート装置

【課題】執務空間におけるカート装置及ぶテーブル什器の設置面積を最小限としつつ、執務者の使い勝手を良好とし、使用時の安全性にも十分に配慮することができるカート装置を提供する。
【解決手段】カート装置1は、ベース部2と、支持基体3と、カート天板4と、天板支持部5と、支持基体3に設けられ、カート天板4及び天板支持部5を含むカート天板4の下面に垂下して設けられた下面取付部材6の高さを調整する高さ調整手段7とを備え、高さ調整手段7は、カート天板4及び下面取付部材6が、組み合わせて用いられるテーブル什器のテーブル天板の上面より高い位置となる第一調整領域と、カート天板4の上面が、少なくともテーブル天板の上面以下の高さとなる第二調整領域とに調整可能であるとともに、第一調整領域と第二調整領域との間が固定不能な固定不可領域としていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カート装置、特にオフィス、病院、又は公共施設等における執務空間にて使用される電子機器載置用天板を有するカートとして好適なカート装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィス、病院、公共施設等における執務空間においては、執務空間内の様々な場所に移動しながら電子機器を用いて執務を行う場合がある。この場合、カート装置の天板上に電子機器を載置し、執務者がカート装置と共に移動し、随時必要に応じた場所にて執務が行われていた。
ここで、多人数の執務者が、各々のカート装置を用いて執務を行う場合には、カート装置の面積及び台数に応じた収納場所が必要となる。また、カート装置に電子機器を載置した状態で、電子機器への充電を行う場合には、電源周辺に複数のカート装置が集中して配置されるので、電源周辺エリアが煩雑になってしまうという状況があった。
そこで、カート装置の天板下方において、移動方向の前方、左方、及び右方の空間が連続して開放され、その空間部分に前方より後方に向かってテーブル什器の天板の挿入を可能とするカート装置が採用されている(例えば、下記特許文献1参照)。これにより、カート装置の天板の下方にテーブル什器の天板が重合して配設されるので、全体として設置面積を小さくしつつ、且つ重合した状態で電子機器の使用が可能である。
また、執務者の体格や使用態様に合わせて、カート装置の天板高さの調整を可能とする高さ調整機能を有するカート装置も採用されている(例えば、下記特許文献2、3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−017929号公報
【特許文献2】特許第4616741号公報
【特許文献3】特許第4345450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、前述のテーブル什器と重合して配設することができるカート装置(例えば、特許文献1参照)に、前述の高さ調整機能(例えば、特許文献2、3参照)を付加させたカート装置を採用することが考えられる。
しかしながら、前述の高さ調整機能は、一定領域において任意の高さに高さ調整が可能な仕様となっている。よって、カート装置の天板の下方にテーブル什器の天板を重合して配設する場合に、カート装置の天板高さ次第では、カート装置の天板又はカート装置の天板の下方に設けられた棚若しくは支持部材等とテーブル什器の天板とが干渉してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、前述の従来技術における問題を解決するために、執務空間におけるカート装置及びテーブル什器の設置面積を最小限としつつ、執務者の使い勝手を良好とし、使用時の安全性にも十分に配慮したカート装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係るカート装置は、床面上を走行可能な複数のキャスターが設けられたベース部と、該ベース部から上方に向かって立設された支持基体と、該支持基体の上方に配されたカート天板と、前記支持基体に取り付けられ、前記カート天板を支持する天板支持部と、前記支持基体に設けられ、前記カート天板及び前記天板支持部を含む前記カート天板の下面に垂下して設けられた下面取付部材の高さを調整する高さ調整手段とを備え、前記カート天板及び前記天板支持部に囲まれるようにして、前方、左方、及び右方に連続して開口する前部空間を形成し、前記高さ調整手段は、前記カート天板及び前記下面取付部材が、組み合わせて用いられるテーブル什器のテーブル天板の上面より高い位置となる第一調整領域と、前記カート天板の上面が、少なくとも前記テーブル天板の上面以下の高さとなる第二調整領域とに調整可能であるとともに、前記第一調整領域と前記第二調整領域との間が固定不能な固定不可領域としていることを特徴とする。
【0007】
この構成では、高さ調整手段により第一調整領域にカート天板の高さ調整が可能なので、カート天板及び下面取付部材をテーブル天板の上面より高い位置に、カート装置の高さを調整することができる。そして、第一調整領域に調整した状態では、カート天板下方に設けられて前方、左方及び右方に連続して開口する前部空間に、テーブル天板を配設することができるので、カート装置及びテーブル什器の設置面積を最小限にすることが可能となる。
また、高さ調整手段により第二調整領域にカート天板の高さ調整が可能なので、カート天板の上面の高さがテーブル天板の上面の高さ以下の高さになる位置に、カート装置の高さを調整することができる。
また、高さ調整手段は、第一調整領域と第二調整領域の間の固定不可領域では、カート天板の固定が不可能なので、カート天板及び下面取付部材とテーブル天板が干渉する高さに、カート装置の天板の高さを調整することができない。よって、カート天板及び下面取付部材とテーブル天板が不用意に干渉してしまうことがないので、執務者の使用時の安全性も十分に配慮される。
【0008】
また、本発明に係るカート装置は、前記高さ調整手段は、前記第二調整領域内で、前記カート天板の上面が前記テーブル天板の上面と同じ高さとなる位置に調整可能であることを特徴とする。
【0009】
この構成では、第二調整領域内におけるカート天板の高さ調整により、カート天板の上面をテーブル天板の上面と同じ高さにすることができる。よって、執務者がカート装置とテーブル什器を並べて執務する場合には、カート天板とテーブル天板が同一平面上にあるので、使い勝手を良好にすることができる。
【0010】
また、本発明に係るカート装置は、前記高さ調整手段は、前記第二調整領域内で、前記カート天板の上面が前記テーブル天板の下面よりも低くなる位置に調整可能であることを特徴とする。
【0011】
この構成では、第二調整領域内におけるカート天板の高さ調整により、カート天板の上面がテーブル天板の下面よりも低くなる位置に、カート装置の高さを調整することができる。よって、テーブル天板の下方に設けられた空間にカート天板を配設することができるので、カート装置及びテーブル什器の設置面積を最小限にすることが可能となる。
【0012】
また、本発明に係るカート装置は、前記高さ調整手段は、前記第一調整領域内で、複数の位置に調整可能であることを特徴とする。
【0013】
この構成では、第一調整領域内で複数の位置に、カート装置の高さを調整することができる。よって、特に、カート天板の下方に設けられた前部空間にテーブル天板を配設した状態で、執務者にとってより最適なカート天板の高さにて執務をすることができるので、使い勝手をより一層良好にすることができる。
【0014】
また、本発明に係るカート装置は、前記支持基体は、前記ベース部に設けられた第一支持部材と、前記天板支持部に取り付けられ前記天板支持部に対して上下方向に進退可能な第二支持部材とを有し、前記高さ調整手段は、前記第一支持部材又は前記第二支持部材のいずれか一方に設けられた被係合部と、前記第一支持部材又は前記第二支持部材の他方に設けられ、前記被係合部と第一調整領域に対応する位置で係合可能な第一係合部、及び前記第二調整領域に対応する位置で係合可能な第二係合部とを有するとともに、前記第一係合部と前記第二係合部との間に設けられ、前記被係合部を案内する案内部を有することを特徴とする。
【0015】
この構成では、第一支持部材又は第二支持部材のいずれか一方に設けられた被係合部と、第一支持部材又は第二支持部材の他方に設けられた第一係合部又は第二係合部が係合することにより、第一支持部材と第二支持部材の相対的な上下方向の位置関係が決まる。ここで、ベース部の上に第一支持部材が設けられ、第二支持部材は天板支持部に取り付けられ、天板支持部はカート天板を支持している。また、被係合部と第一係合部又は第二係合部が係合されれば、第一調整領域又は第二調整領域に対応する位置となる。よって、被係合部と第一係合部又は第二係合部が係合されることにより、第一調整領域又は第二調整領域においてカート装置の高さを調整することが可能となる。
さらに、第一係合部と第二係合部との間には被係合部を案内する案内部があるので、被係合部は、第一係合部と第二係合部との間において、係合されることなく第一係合部又は第二係合部へと案内されることとなる。よって、カート装置は、第一調整領域と第二調整領域との間において固定不可領域として固定されることなく、第一調整領域または第二調整領域でカート装置の高さ調整が可能となる。
【0016】
また、本発明に係るカート装置は、前記高さ調整手段は、前記被係合部を、前記第一係合部又は前記第二係合部と係合された係合状態と前記第一係合部又は前記第二係合部との係合が解除された解除状態に相互に切替可能な切替部を有することを特徴とする。
【0017】
この構成では、被係合部を第一係合部又は第二係合部と係合された係合状態にすると、カート装置を第一調整領域又は第二調整領域の対応する位置に固定させることができる。また、被係合部を第一係合部又は第二係合部との係合が解除された解除状態にすると、カート装置を上下方向に移動させることができる。さらに、係合状態と解除状態を切替可能な切替部を有することにより、カート装置を上下に移動させるとともに、カート装置を第一調整領域又は第二調整領域にて固定させることが可能となる。
【0018】
また、本発明に係るカート装置は、前記切替部は、前記第二支持部材に設けられ、前記被係合部と前記係合状態となる位置から前記解除状態となる位置まで所定のスライド方向にスライド可能に支持する第一スライド支持部と、前記第二支持部材に対して上下方向に進退可能に設けられ、被係合部を前記スライド方向に沿って次第に上下方向に相対移動するようにスライド可能に支持する第二スライド支持部とを有すること特徴とする。
【0019】
この構成では、第二スライド支持部は、上下方向に進退可能であり、被係合部の上下方向の移動を可能としている。よって、第二スライド支持部が上側又は下側に向かって移動することにより、被係合部は相対的に下側又は上側に向かって移動し、これに伴ってスライド方向のいずれかの側に向かって移動させられる。
したがって、係合状態にある被係合部を、第一スライド支持部及び第二スライド支持部をスライドすることにより解除状態に切替えることができる。あるいは、解除状態にある被係合部を、第一スライド支持部及び第二スライド支持部をスライドすることにより係合状態に切替えることができる。
【0020】
また、本発明に係るカート装置は、前記下面取付部材として前記カート天板の下面に支持されて、物品を載置可能な物品載置部を備えていることを特徴とする。
【0021】
この構成では、下面取付部材としてカート天板の下面に物品載置部が設けられ物品を載置することができるので、執務者の使い勝手を良好にする。また、物品載置部がカート天板の下面に支持されているので、物品の荷重をカート装置にて確実に支持し転倒する恐れがないので、執務者の使用時の安全性にも十分配慮される。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係るカート装置によれば、執務空間におけるカート装置及びテーブル什器の設置面積を最小限としつつ、執務者の使い勝手を良好とし、使用時の安全性にも十分に配慮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第一実施形態に係るカート装置の縦断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係るカート装置の立面図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係るカート装置の平面図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係るカート装置の第一調整領域、第二調整領域、固定不可領域を示す立面図である。
【図5】本発明の第一実施形態に係るカート装置を第一調整領域に高さ調整した場合の立面図である。
【図6】本発明の第一実施形態に係るカート装置を第二調整領域に高さ調整した場合の立面図である。
【図7】第二調整領域内で係合状態にある場合における高さ調整手段部分の図1のA−A断面図である。
【図8】第二調整領域内で係合状態にある場合における高さ調整手段部分の図2のB−B断面図である。
【図9】第一支持部材、第二支持部材、及びレバー部材の関係を示すイメージ図である。
【図10】第二調整領域内で解除状態にある場合における高さ調整手段部分の図2のB−B断面図である。
【図11】第一調整領域と第二調整領域の間における高さ調整手段部分の図2のB−B断面図である。
【図12】第二調整領域内で解除状態にある場合における高さ調整手段部分の図2のB−B断面図である。
【図13】第二調整領域内で係合状態にある場合における高さ調整手段部分の図2のB−B断面図である。
【図14】本発明の第一実施形態の変形例に係るカート装置を第二調整領域に高さ調整した場合の立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態に係るカート装置1について、図面を参照して説明する。
(全体構成)
図1乃至図3に示すように、本発明に係るカート装置1は、床面F上を走行可能な複数のキャスター21が設けられたベース部2と、ベース部2から上方向かって立設された支持基体3と、支持基体3の上方に配されたカート天板4と、支持基体3に取り付けられ、カート天板4を支持する天板支持部5と、支持基体3に設けられ、カート天板4及び天板支持部5を含むカート天板4の下面に垂下して設けられた下面取付部材6の高さを調整する高さ調整手段7と、操作ハンドル部8と、を備える。そして、執務者は、カート天板4上に載置した電子機器を使用可能であるとともに、操作ハンドル部8を把持して操作力を与えることでキャスター21により床面F上でカート装置1を移動させることが可能となっている。ここで、執務者が操作ハンドル部8と対向するように位置して操作ハンドル部8を押し引きする方向となる図3の紙面上下方向をカート装置1の前後方向Yとし、操作ハンドル部8を押す側となる紙面上側をカート装置1の「前方」、操作ハンドル部8を引く側となる紙面下側をカート装置1の「後方」と称する。また、平面視して前後方向Yと直交する方向となる図3の紙面左右方向をカート装置1の左右方向Xとし、紙面右側をカート装置1の「右側」、紙面左側をカート装置1の「左側」と称する。そして、カート装置1は、前部において、カート天板4及び天板支持部5と、ベース部2とに囲まれるようにして、前方、左方、及び右方に連続して開口する前部空間9が形成されており、後述するようにテーブル什器Tのテーブル天板Bを挿入可能となっている。
以下、各構成の詳細を説明する。
【0025】
(支持基体3の構成)
支持基体3は、ベース部2に設けられた第一支持部材31と、天板支持部5に取り付けられ天板支持部5に対して上下方向に進退可能な第二支持部材32と、を有する。
図7に示すように、第一支持部材31は、上下方向に沿って配された筒状の外装部136と、外装部136の内部に挿入された筒状の内装部137とを有する。内装部137の上端にはフランジ状に張り出した張出部138が設けられている。そして、内装部137の張出部138が外装部136の上端部に係止され、内装部137と外装部136とは一体として第一支持部材31を構成している。
第二支持部材32は、第一支持部材31の内装部137の内部に挿入された筒状の部材であり、第一支持部材31の内部を上下方向に進退することができる。第二支持部材32は、上端にて天板支持部5が取り付けられカート天板4を支持している。また、第二支持部材32には、後述する高さ調整手段7の第一スライド支持部171が設けられている。
【0026】
(下面支持部材の構成)
カート天板4の下面に垂下して設けられる下面取付部材6としては、天板支持部5の他に、本実施形態ではさらに、カート天板4の下面に支持されて、物品を載置可能な物品載置部61を備えている。物品載置部61には、物品として、書類などを収容可能なトレイを配置しても良いし、カート天板4上で使用する電子機器のバッテリを配置しても良い。
【0027】
(高さ調整手段7の構成)
高さ調整手段7は、図4に示すように、カート天板4及び下面取付部材6が、組み合わせて用いられるテーブル什器Tのテーブル天板Bの上面B1より高い位置となる第一調整領域R1と、カート天板4の上面4aが、テーブル天板Bの上面B1と同じ高さとなる第二調整領域R2とに調整可能であるとともに、第一調整領域R1と第二調整領域R2との間を固定不能な固定不可領域R3としている。以下、詳細を説明する。
図7は図1における切断線A−Aでの断面図である。また、図8は図2における切断線B−Bでの断面図である。ここで、後述するレバー部材76については理解を容易にするため仮想線で示している(図10乃至図13も同じ)。
図7乃至図9に示すように、高さ調整手段7は、第二支持部材32に設けられた被係合部であるピン部材71と、第二支持部材32の外周面から突出する突設部79と、第一支持部材31に設けられてピン部材71及び突設部79を係合し、また、案内する案内構造Sと、案内構造Sにピン部材71が係合された係合状態と、係合が解除された解除状態に切り替える切替部75とを有する。
ピン部材71の両端部は、第二支持部材32を貫通して、第二支持部材32の両側から突出している。
また、案内構造Sは、第一支持部材31の内装部137の内周面において、ピン部材71の両端部のそれぞれと対応する位置に形成され、ピン部材71の各端部が挿入された溝である。具体的には、案内構造Sは、ピン部材71を第一調整領域R1に対応する位置で係合可能な第一係合部である第一凹部72と、ピン部材71を第二調整領域R2に対応する位置で係合可能な第二係合部である第二凹部73と、第一凹部72と第二凹部73との間に設けられ、ピン部材71を案内する案内部である第一案内溝74と、第一案内溝74と略平行に配設され、突設部79を案内する第二案内溝80と、を備える。
第一案内溝74及び第二案内溝80は、上下方向に沿うようにして配設されている。
そして、第一案内溝74は、ピン部材71の端部を挿入可能であり、挿入されたピン部材71の端部を上下方向に案内可能である。また、第二案内溝80には、突設部79が挿入されており、挿入された突設部79を上下方向に案内可能である。
【0028】
第一凹部72は、第一案内溝74から直交する向きとなる周方向Dに延出された凹部であり、ピン部材71を係合して上下方向に位置決めすることで、カート天板4及び下面取付部材6をテーブル什器Tのテーブル天板Bの上面B1より高い位置とする、すなわち第一調整領域R1に位置決めすることが可能である。
ここで、本実施形態では、第一凹部72は、第一調整領域R1に対応する範囲で上下方向に互いに所定のピッチを有して複数形成されていて、最も上側に設けられたものが第一案内溝74の上端に形成されている。
【0029】
第二凹部73は、第一案内溝74から直交する向きとなる周方向Dに延出された凹部であり、ピン部材71を係合して上下方向に位置決めすることで、カート天板4の上面4aをテーブル什器Tのテーブル天板Bの上面B1と略等しい位置とする、すなわち第二調整領域R2に位置決めすることが可能である。
本実施形態では、第二凹部73は、カート天板4の上面4aをテーブル什器Tのテーブル天板Bの上面B1と略等しい位置と対応して、第一案内溝74の下端に一つ形成されている。
そして、ピン部材71は、以下に詳細を示す切替部75により、第一凹部72または第二凹部73に挿入され係合された係合状態と、第一凹部72及び第二凹部73から離脱して第一案内溝74内に位置し、上下方向に移動可能な解除状態とに切り替え可能となっている。
【0030】
(切替部75の構成)
切替部75は、第二支持部材32に設けられ、ピン部材71が係合状態となる位置から解除状態となる位置まで所定のスライド方向にスライド可能に支持する第一スライド支持部171と、ピン部材71をスライド方向に沿って次第に上下方向に移動するようにスライド可能に支持する第二スライド支持部172と、第二スライド支持部172を上下方向に移動させるレバー部材76と、を備える。
レバー部材76は、第二支持部材32の内部に挿入された本体部177と、本体部177の上端から第二支持部材32の外周側に向かって突出した把持部178とを有する。
本体部177は、第二支持部材32に隙間を有して配設されているとともに、一部に第二支持部材32の内周面に向かって突出し当接する突設部79が形成されている。このため、本体部177は、第二支持部材32に対して、上下方向と直交する方向に位置決めされつつ、上下方向に相対移動することが可能となっている。
また、第二支持部材32には、把持部178と対応する位置に上下方向に沿って貫通孔139が形成されており、把持部178は、該貫通孔139を通って第二支持部材32の内部から外部へと突出している。ここで、貫通孔139は、把持部178を上下方向に移動可能とするように上下方向に沿って延設されている。このため、レバー部材76は、貫通孔139内で把持部178が上下方向に移動可能な範囲で第二支持部材32に対して相対移動可能となっている。
また、第一スライド支持部171は、第二支持部材32の中心軸に直交する周方向Dに細長に形成され、ピン部材71が挿通された長穴である。そして、第一スライド支持部171は、細長の長手方向となる周方向Dをスライド方向として、スライド可能にピン部材71を支持している。
また、第二スライド支持部172は、第一スライド支持部171のスライド方向に沿って次第に上下方向に向かうように傾斜して細長にレバー部材76に形成され、ピン部材71が挿通された長穴である。そして、第二スライド支持部172は、細長の長手方向に沿ってスライド可能にピン部材71を支持している。
ここで、図8及び図10に示すように、第一スライド支持部171の一端部F1及び第二スライド支持部172の一端部S1と、第一案内溝74とは、周方向Dに位置を一致させている。
また、第一スライド支持部171の他端部F2及び第二スライド支持部172の他端部S2と、第一凹部72及び第二凹部73とは、周方向Dに位置を一致させている。
すなわち、第一スライド支持部171の一端部F1と第二スライド支持部172の一端部S1とは、上下方向に位置を一致させることで互いに連通可能であるとともに、第一案内溝74と連通している。
また、第一スライド支持部171の他端部F2と第二スライド支持部172の他端部S2とは、上下方向に位置を一致させることで互いに連通可能であるとともに、第一凹部72又は第二凹部73とも上下方向の位置を一致させることで連通可能である。
【0031】
(付勢手段の構成)
また、第二支持部材32の内部には上下方向に第一の付勢手段としてガススプリング77が設けられていて、常時上方向に付勢力が働いている。ガススプリング77の上端は第二支持部材32と固定され、下端は第一支持部材31と固定されている。
第二支持部材32の内部には上下方向に第二の付勢手段としてスプリング78が設けられていて、常時上方向に付勢力が働いている。スプリング78の上端はカート天板4と、下端はレバー部材76と固定されている。
【0032】
次に、本実施形態のカート装置1の作用について説明する。
図7及び図8においては、第一スライド支持部171及び第二スライド支持部172に支持されたピン部材71は、第一支持部材31に設けられた案内構造Sにおいて第二凹部73に係合され、これにより第一支持部材31と第二支持部材32の相対的な上下方向の位置関係が位置決めされる。そして、第二凹部73が第二調整領域R2と対応する位置に形成されていることから、図6に示すように、第二調整領域R2としてカート天板4の上面4aをテーブル天板Bの上面B1と同じ高さにカート装置1の高さを調整することができる。よって、執務者がカート装置1とテーブル什器Tを並べて執務する場合には、カート天板4とテーブル天板Bが同一平面上にあるので、天板面を広く使用することができるので使用時の利便性を高め、使い勝手を良好にすることができる。
ここで、図7及び図8に示すように、第二凹部73に係合されているピン部材71は、第一スライド支持部171の他端部F2に位置しているとともに、第二スライド支持部172の他端部S2、すなわちスライド方向に対して上下方向に傾斜して配された第二スライド支持部172の上端側に位置している。その一方で、第二スライド支持部172が形成されたレバー部材76は、スプリング78により下方に向けて付勢されている。このため、第二スライド支持部172の他端部S2に位置するピン部材71は、第二スライド支持部172に対して相対的に上方に付勢された状態となり、すなわちスプリング78の付勢力により上側に位置する第二スライド支持部172の他端部S2に位置決めされ状態となっている。このため、ピン部材71を、第二スライド支持部172の他端部S2と連通する第二凹部73に係合された係合状態を確実に維持させることができる。さらに、レバー部材76に設けられた突設部79は、第二案内溝80に挿入されていて、上下方向へは移動可能である一方、周方向Dへの移動は規制されている。このため、レバー部材76及び第二支持部材32がスプリング78の付勢力により第一支持部材31に対して周方向Dに相対移動してしまうことなく、第二凹部73にピン部材71が係合された状態を確実に維持することができる。
【0033】
次に、第二調整領域R2から第一調整領域R1への切替について説明する。
第二調整領域R2から第一調整領域R1に、上下方向上側にカート天板4を移動させるためには、まずピン部材71が第二凹部73に係合された係合状態から、係合が解除された解除状態にする必要がある。
そこで、執務者は、レバー部材76の把持部178を把持し、スプリング78の付勢に抗して、第二支持部材32に対してレバー部材76を引き上げる。
ここで、ピン部材71は、第二支持部材32に形成された第一スライド支持部171に挿通されているため、周方向Dに沿うスライド方向にはスライド可能である一方、上下方向には移動を制限されたままである。
このため、図10に示すように、レバー部材76を引き上げることで、ピン部材71は、レバー部材76に形成された第二スライド支持部172に対して相対的に上下方向下側へ移動することとなる。すなわち、ピン部材71は、第二スライド支持部172において上側に位置する第二スライド支持部172の他端部S2から、下側に位置する第二スライド支持部172の一端部S1へと相対移動し、これに伴ってスライド方向に沿っても移動することとなる。
これにより、ピン部材71は、第一スライド支持部171及び第二凹部73内でもスライド方向に移動し、第一スライド支持部171の一端部F1、第二凹部73と連通する第一案内溝74の下端に位置し、解除状態へと切り替わる。
この際、レバー部材76に設けられた突設部79は第二案内溝80により周方向Dの移動が規制されているので、ピン部材71がスライド方向に移動しても、レバー部材76及び第二支持部材32がこれに伴ってスライド方向と対応する周方向Dに移動してしまうことはない。
【0034】
そして、解除状態となることで、ピン部材71、ピン部材71が支持された第二支持部材32、及びレバー部材76とともに、第二支持部材32に固定されたカート天板4を、第一案内溝74に沿って上下方向上側に向かって移動させることが可能な状態となる。
このため、レバー部材76の把持部178を把持したまま、カート天板4及び第二支持部材32に上向きの力を与えることで、カート天板4を第一調整領域R1に向かって上昇させることができる。
ここで、カート天板4及び第二支持部材32は、第二支持部材32の内部に配設され、上端が第二支持部材32に固定され、下端が第一支持部材31に固定されたガススプリング77により、常時上下方向上向きの付勢力が働いている。このため、カート天板4及び第二支持部材32の重力をガススプリング77の付勢力にて負担することができ、容易にカート天板4を上下方向上側へ移動させることができ、執務者の上方向の高さ調整時の負担も軽減することができる。
【0035】
また、第一調整領域R1と第二調整領域R2の間では、ピン部材71は第一案内溝74によって上下方向に沿って案内されるものの、上下方向への移動を規制する構造が存在せず、上下方向に固定されることはない。よって、第一調整領域R1と第二調整領域R2の間は、固定不能な固定不可領域R3となる。
【0036】
このため、当該固定不可領域R3とされるカート天板4及び下面取付部材6とテーブル天板Bが干渉する高さには、カート装置1の高さを調整することができない。よって、高さ調整時におけるカート天板4及び下面取付部材6とテーブル天板Bの衝突を防止することができ、使用時の安全性も十分に配慮される。
【0037】
そして、図12に示すように、さらにカート天板4及び第二支持部材32を上下方向上側に向かって移動させると、カート天板4は、第一調整領域R1まで位置することとなる。第一調整領域R1に位置すると、第一案内溝74に挿入されたピン部材71のスライド方向一方側には、その高さに応じていずれかの第一凹部72が開口していることとなる。そして、
図13に示すように、第一調整領域R1において固定させたい高さまでカート天板4を移動させて、レバー部材76の把持部178を把持した状態を解除する。すると、レバー部材76にはスプリング78から下向きの付勢力が作用し、レバー部材76は第二支持部材32に対して相対的に下方に移動することとなる。このため、レバー部材76に形成された第二スライド支持部172も、第二支持部材32の第一スライド支持部171によって上下方向の移動が規制されたピン部材71に対して相対的に下方に移動することとなる。ここで、第二支持部材32は下方に移動していないため第一スライド支持部171も移動しないので、ピン部材71は第一スライド支持部171により上下方向の移動が制限されている。
このため、図13に示すように、レバー部材76を下方に移動することで、ピン部材71は、レバー部材76に形成された第二スライド支持部172に対して相対的に上下方向上側へ移動することとなる。すなわち、ピン部材71は、第二スライド支持部172において下側に位置する第二スライド支持部172の一端部S1から、上側に位置する第二スライド支持部172の他端部S2へと相対移動し、これに伴ってスライド方向に沿っても移動することとなる。
これにより、ピン部材71は、第一スライド支持部171及び第一案内溝74内でもスライド方向に移動し、第一スライド支持部171の他端部F2、第一案内溝74と連通する第一凹部72内に位置し、ピン部材71が第一凹部72と係合される係合状態へと切り替わる。そして、係合状態では、ピン部材71が第二凹部73に係合された時と同様にスプリング78の付勢力により係合状態が確実に維持される。
【0038】
そして、第一凹部72が第一調整領域R1と対応する位置に形成されていることから、図5に示すように、第一調整領域R1としてカート天板4及び下面取付部材6をテーブル天板Bの上面B1より高い位置に、カート装置1の高さを調整することができる。よって、執務者は高い領域内で最適な高さにカート装置1の高さを調整することができるので、執務者の使い勝手を良好にし、作業性を向上させる。
さらに、カート天板4下方に設けられて前方、左方及び右方に連続して開口する前部空間9に、テーブル天板Bを配設することができるので、カート装置1及びテーブル什器Tの設置面積を最小限にすることが可能となり、執務空間を有効に活用することができる。
さらに、本実施形態では、第一調整領域R1と対応して複数の第一凹部72が形成されているので、複数の位置にカート天板4の高さを調整することができる。よって、特に、カート天板4の下方に設けられた前部空間9にテーブル天板Bを配設した状態で、執務者にとってより最適なカート天板4の高さにて執務をすることができるので、使い勝手をより一層良好にすることができる。また、複数の執務者が同一のカート天板4を使用する場合には、執務者それぞれにとって最適なカート天板4の高さに、カート装置1の高さを調整することができるので、利便性が高い。
また、上記のとおり、高さ調整手段7は、第一調整領域R1と第二調整領域R2の間の固定不可領域R3では、カート天板4の固定が不可能なので、カート天板4及び下面取付部材6とテーブル天板Bが干渉する高さに、カート装置1のカート天板4の高さを調整することができない。よって、カート天板4及び下面取付部材6とテーブル天板Bが不用意に干渉してしまうことがないので、執務者の使用時の安全性も十分に配慮される。
【0039】
また、下面取付部材6として、カート天板4の下面に物品載置部61が設けられているので、執務者は使用時に必要な物品を物品載置部61に載置することができ、作業性を向上し、使い勝手を良好にする。
また、物品載置部61がカート天板4の下面に支持されているので、物品の荷重をカート装置1にて確実に支持し転倒する恐れがないので、執務者の使用時の安全性にも十分配慮される。
【0040】
尚、上述の動作手順おいては、第二調整領域R2から固定不可領域R3、第一調整領域R1への高さ調整について説明したが、第一調整領域R1から固定不可領域R3、第二調整領域R2への高さ調整についても同様である。
すなわち、第一調整領域R1から固定不可領域R3への切替は、第二調整領域R2から固定不可領域R3への切替と同じ手順となる。
そして、下方向への移動については、レバー部材76の把持部178を把持し、下向きに力を加えると、ガススプリング77に下向きの付勢力が作用し、カート天板4を下方に移動させることが可能となる。
また、固定不可領域R3から第二調整領域R2への切替は、固定不可領域R3から第一調整領域R1への切替と同じ手順となる。
【0041】
なお、本実施形態では被係合部であるピン部材71は第二支持部材32に、第一係合部である第一凹部72及び第二係合部である第二凹部73は第一支持部材31にそれぞれ設けられているが、ピン部材71が第一支持部材31に、第一凹部72及び第二凹部73が第二支持部材32にそれぞれ設けられていてもよい。この場合は、例えば、ピン部材71が第一支持部材31の内装部137より中心軸に向かって突設し、第二支持部材32の外周面には第一凹部72、第二凹部73、及び第一案内溝74がピン部材71と係合及び解除可能に配されることとなる。
【0042】
(第一実施形態の変形例)
なお、上記において、第二調整領域R2として、カート天板4の上面4aの高さをテーブル天板Bの下面の高さと略等しい高さに設定するものとしたが、少なくともカート天板4の上面4aの高さをテーブル天板Bの下面の高さと以下に設定可能であれば良い。
すなわち、図14に示すように、第二調整領域R2を、カート天板4の上面4aの高さをテーブル天板Bの下面より低い位置としてもよい。
【0043】
このような構成では、第二調整領域R2では、カート天板4の上面4aの高さをテーブル天板Bの上面B1より低い位置に、カート装置1の高さを調整することができる。よって、執務者は低い領域内で最適な高さにカート装置1の高さを調整することができるので、執務者の使い勝手を良好にし、作業性を向上させる。
また、テーブル天板Bの下方に設けられた空間に、カート天板4を配設することができるので、カート装置1及びテーブル什器Tの設置面積を最小限にすることが可能となり、執務空間を有効に活用することができる。
【0044】
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【符号の説明】
【0045】
1…カート装置
2…ベース部
3…支持基体
4…カート天板
5…天板支持部
6…下面取付部材
7…高さ調整手段
9…前部空間
21…キャスター
31…第一支持部材
32…第二支持部材
61…物品載置部
71…ピン部材(被係合部)
72…第一係合部(第一凹部)
73…第二係合部(第二凹部)
74…第一案内溝(案内部)
75…切替部
171…第一スライド支持部
172…第二スライド支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面上を走行可能な複数のキャスターが設けられたベース部と、
該ベース部から上方に向かって立設された支持基体と、
該支持基体の上方に配されたカート天板と、
前記支持基体に取り付けられ、前記カート天板を支持する天板支持部と、
前記支持基体に設けられ、前記カート天板及び前記天板支持部を含む前記カート天板の下面に垂下して設けられた下面取付部材の高さを調整する高さ調整手段とを備え、
前記カート天板及び前記天板支持部に囲まれるようにして、前方、左方、及び右方に連続して開口する前部空間を形成し、
前記高さ調整手段は、
前記カート天板及び前記下面取付部材が、組み合わせて用いられるテーブル什器のテーブル天板の上面より高い位置となる第一調整領域と、
前記カート天板の上面が、少なくとも前記テーブル天板の上面以下の高さとなる第二調整領域とに調整可能であるとともに、
前記第一調整領域と第二調整領域との間が固定不能な固定不可領域としていることを特徴とするカート装置。
【請求項2】
請求項1に記載のカート装置において、
前記高さ調整手段は、
前記第二調整領域内で、前記カート天板の上面が前記テーブル天板の上面と同じ高さとなる位置に調整可能であることを特徴とするカート装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のカート装置において、
前記高さ調整手段は、
前記第二調整領域内で、前記カート天板の上面が前記テーブル天板の下面よりも低くなる位置に調整可能であることを特徴とするカート装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカート装置において、
前記高さ調整手段は、
前記第一調整領域内で、複数の位置に調整可能であることを特徴とするカート装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のカート装置において、
前記支持基体は、
前記ベース部に設けられた第一支持部材と、
前記天板支持部に取り付けられ前記天板支持部に対して上下方向に進退可能な第二支持部材とを有し、
前記高さ調整手段は、
前記第一支持部材又は前記第二支持部材のいずれか一方に設けられた被係合部と、
前記第一支持部材又は前記第二支持部材の他方に設けられ、前記被係合部と第一調整領域に対応する位置で係合可能な第一係合部、及び前記第二調整領域に対応する位置で係合可能な第二係合部とを有するとともに、
前記第一係合部と前記第二係合部との間に設けられ、前記被係合部を案内する案内部を有することを特徴とするカート装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のカート装置において、
前記高さ調整手段は、
前記被係合部を、前記第一係合部又は前記第二係合部と係合された係合状態と前記第一係合部又は前記第二係合部との係合が解除された解除状態に相互に切替可能な切替部を有することを特徴とするカート装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のカート装置において、
前記切替部は、
前記第二支持部材に設けられ、前記被係合部と前記係合状態となる位置から前記解除状態となる位置まで所定のスライド方向にスライド可能に支持する第一スライド支持部と、
前記第二支持部材に対して上下方向に進退可能に設けられ、被係合部を前記スライド方向に沿って次第に上下方向に相対移動するようにスライド可能に支持する第二スライド支持部とを有すること特徴とするカート装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のカート装置において、
前記下面取付部材として前記カート天板の下面に支持されて、物品を載置可能な物品載置部を備えていることを特徴とするカート装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−17703(P2013−17703A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154283(P2011−154283)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】