説明

カードリーダ及びその磁気読取ヘッド保護機構

【課題】カード挿通溝内に2個の磁気読取ヘッドを向かい合わせに備えた携帯型手動式のカードリーダとその磁気読取ヘッド保護機構を提供する。
【解決手段】カードリーダはカード挿通溝8内に2個の磁気読取ヘッド9aと9bを向かい合わせに備える。磁気読取ヘッド保護機構としては、カード挿通溝8の底部に切り欠き部27が形成され、切り欠き部27を介してカード挿通溝8内を進退可能に仕切り板28が配置され、仕切り板28の底部に仕切り板28をカード挿通溝8内に進出するように付勢する螺旋バネ31が係合する。仕切り板28はカードがカード挿通溝8に挿通されていないときは螺旋バネ31に付勢されてカード挿通溝8内に突出し、2個の磁気読取ヘッド間に挿通されて、2個の磁気読取ヘッドの衝突を防止する。カードがカード挿通溝8に挿通されるとカードの下縁に摺接しながら切り欠き部27の下方に向けて押し込まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードリーダ及びその磁気読取ヘッド保護機構に係わり、更に詳しくはカード挿通溝内に2個の磁気読取ヘッドを向かい合わせに備えた携帯型手動式のカードリーダとその磁気読取ヘッド保護機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カードリーダには、大別して、カードと非接触でカードと情報の交換をするもの、カードと接触式でカードと情報の交換をするものとがある。カードと非接触で情報交換を行うものではICチップを埋め込まれたカードと至近距離で電波を相互に発信して情報交換を行うものが一般的である。
【0003】
一方、カードと接触式で情報交換をするものでは、帯状の磁気部を一方の面に形成されているカードの磁気部に書き込まれている情報を磁気ヘッドで読み取って、又は磁気ヘッドからの情報を磁気部に書き込んで、カードと情報の交換をする。
【0004】
銀行等に設置されているATM(automated teller [telling] machine)等の大型機では、カードの磁気部と読み書きの両方を行うが、携帯型の小型電子機器では、読み取りのみに専用されるものが多い。読み取り専用のカードリーダとしては、例えば、特許文献1、特許文献2、又は特許文献3に記載されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−117249号公報
【特許文献2】特開2003−248800号公報
【特許文献3】特開2000−251009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の特許文献1にはカード読取装置及びバーコード読取方法に関する技術について記載され、特許文献2にはICカードを利用した端末制御装置および端末制御方式に関する技術について記載され、特許文献3にはカード読取り装置に関する技術について記載されている。
【0007】
ところで、例えば銀行や証券会社あるいは種々の電子機器のサービスセンターの接客窓口では、データ入力用の電子端末機器を小型な携帯型にしたほうが便利であるという要望がある。
【0008】
接客窓口で使用されるデータ入力用の電子端末機器は、顧客から渡されるIDカードから顧客情報を読み取るためのカードデータ読取専用のカードリーダである。このような携帯型のデータ入力用に用いる小型電子端末機器のカードリーダには、上記の特許文献1、2又は3に記載されている技術構成を利用することができる。
【0009】
ところで、近年の磁気カードには、カードの両面に帯状の磁気部を備えたものが流通している。一方で、カードリーダに備えられる磁気部読取ヘッドは通常は1個のみである。1個の磁気部読取ヘッドで、両面に帯状の磁気部を備えたカードの情報を読み取らせるためには、カードを反転させて、2回の読み取りを行わせなければならない。
【0010】
通常、接客窓口で使用されるデータ入力用の電子端末機器は手動式であるから、2回の読み取りは手数が掛かって面倒であるという問題がある。この問題を解決するには、カード両面の帯状の磁気部を同時に読み取る必要がある。
【0011】
そして、カード両面の磁気部を同時に読み取るためには、カードが挿通されるカード挿通溝を挟んでカード挿通溝の両壁に、2個の磁気読取ヘッドを向かい合わせて備える必要がある。
【0012】
ところで、磁気読取ヘッドがカード挿通溝に挿通されるカードの帯状の磁気部の情報を読み取るためには、磁気読取ヘッドが磁気部に適正な圧力で摺接する必要がある。このため、一般的には、磁気読取ヘッドはカード挿通溝の側壁の外側から内側に向けて付勢部材で付勢されるように構成されている。
【0013】
ところが、カードが挿通されるカード挿通溝の両壁の間隔は、カードの厚さと殆ど同程度の間隔であり極めて狭い。その間隔の狭い両壁からそれぞれ磁気部読取ヘッドが向かい合わせで配置されたのでは、カードリーダ本体に僅かの衝撃でも加わるとカード挿通溝内で2個の磁気部読取ヘッドが衝突して破損するという解決すべき課題がある。
【0014】
上記の特許文献1、2又は3に記載されている技術構成には、両面に帯状の磁気部を備えたカードに対する対処方法や、カード挿通溝の両壁に2個の磁気部読取ヘッドを向かい合わせて備えた場合に発生する不具合に対する対処方法については何らの記載も無い。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の課題を解決するために、本発明は、カード挿通溝内に2個の磁気読取ヘッドを向かい合わせに備えた携帯型手動式のカードリーダとその磁気読取ヘッド保護機構を提供することを目的とする。
【0016】
先ず、第1の発明のカードリーダの磁気読取ヘッド保護機構は、カード挿通溝内に複数の磁気読取ヘッドを向かい合わせに備えたカードリーダの磁気読取ヘッド保護機構において、上記カード挿通溝の底部に形成された切り欠き部と、該切り欠き部を介して上記カード挿通溝内を進退可能に配置された仕切り板と、該仕切り板の底部を上記切り欠き部を介して上記カード挿通溝内に進出するように付勢する付勢部材と、を有することを特徴とする。
【0017】
上記仕切り板は、例えば、上記カードリーダの使用時において、上記カードが上記カード挿通溝に挿通されていないとき、上記付勢部材の付勢力により上記切り欠き部から上記カード挿通溝内に突出して複数の上記磁気読取ヘッド間に挿通され、外部からの衝撃時において複数の上記磁気読取ヘッドが相互に衝突することを防止し、上記カードが上記カード挿通溝に挿通されたとき、挿通される上記カードの縁に摺接しながら上記付勢部材の付勢力に抗して上記切り欠き部の下方に向けて押し込まれ、上記カード挿通溝を挿通される上記カードの挿通を許容する、ように構成される。
【0018】
また、上記付勢部材は、例えば、上記仕切り板の底部と上記カードリーダの本体フレームとの間に介装された押し付勢力を有する弾性部材であるように構成してもよく、また、例えば、中央部を上記仕切り板の底部の中央部に固定され、両端部に形成された撓み時の水平方向の伸縮に対応し、上記カードリーダの本体フレームに支持される弾性部材である、ように構成してもよい。
【0019】
また、上記付勢部材は、例えば、一端を上記仕切り板の下部の一方の端部に固定され、他端を上記カードリーダの本体フレームに撓み時の水平方向の伸縮に対応し、支持される第1の弾性部材と、一端を上記仕切り板の下部の他方の端部に固定され、他端を上記カードリーダの本体フレームに撓み時の水平方向の伸縮に対応し、支持される第2の弾性部材と、から成るように構成してもよい。
【0020】
更に、上記付勢部材は、例えば、一端を上記仕切り板の下部の一方の端部に係止し、他端を上記カードリーダの本体フレームに係止する引き付勢力を有する第1の弾性部材と、一端を上記仕切り板の下部の他方の端部に係止し、他端を上記カードリーダの本体フレームに係止する引き付勢力を有する第2の弾性部材と、から成るように構成することもできる。
【0021】
次に、第2の発明のカードリーダは、カードからの情報を読み取るカードリーダにおいて、カードを挿通するカード挿通溝と、該カードからの情報を読み取る磁気読取ヘッドとを有し、該カード挿通溝内に該カード挿通溝を挟んで向かい合わせに且つ該カード挿通溝の長手方向に位置をずらして配置された複数の磁気読取ヘッドを備えたことを特徴とする。
【0022】
更に、第3の発明のカードリーダの磁気読取ヘッド保護部材は、カード挿通溝内に複数の磁気読取ヘッドを向かい合わせに備えたカードリーダの磁気読取ヘッド保護部材において、上記カードリーダの不使用時において外部からの汚染防止のために上記カード挿通溝に被覆される保護蓋に、該保護蓋が上記カード挿通溝に被覆されたことに伴い上記カード挿通溝内の上記複数の磁気読取ヘッド間に挿通されて外部からの衝撃時において上記複数の磁気読取ヘッドが相互に衝突することを防止するための仕切り板を備えた、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、カードリーダのカード挿通溝内に2個の磁気読取ヘッドを向かい合わせに備えるので、両面に帯状の磁気部を備えたカードに対しても、両面の磁気部の情報を同時に読み取ることが出来るという効果を奏する。
【0024】
また、カード挿通溝内に2個の磁気読取ヘッドを向かい合わせに備えた携帯型手動式のカードリーダにおいて、不使用時又は使用時においても、カードリーダ本体に衝撃が加わったとき磁気読取ヘッド同士が衝突して破損することを防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】(a)は実施例1又は2に係る携帯型端末装置の正面図、(b)はその側面図である。
【図2】(a)は実施例1又は2に係る携帯型端末装置のカードリーダ部の内部構造を示す正面図、(b)はその右側面図、(c)はその下側面図である。
【図3】(a),(b),(c)は実施例2に係る磁気読取ヘッド保護機構における保護蓋の構成を示す図である。
【図4】(a),(b)は実施例2に係る保護蓋を携帯型端末装置に装着した時の態様を示す図である。
【図5】(a),(b),(c)は実施例3に係る磁気読取ヘッド保護機構の構成を示す図である。
【図6】(a),(b),(c)は実施例3に係る磁気読取ヘッド保護機構の動作状態を示す図である。
【図7】(a)〜(d)は実施例4に係る磁気読取ヘッド保護機構の構成と動作を示す図である。
【図8】(a)〜(d)は実施例5に係る磁気読取ヘッド保護機構の構成と動作を示す図である。
【図9】(a)〜(d)は実施例6に係る磁気読取ヘッド保護機構の構成と動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】
【0027】
図1(a)は実施例1に係る携帯型端末装置の正面図であり、同図(b) はその側面図である。図1(a),(b)に示すように、携帯型端末装置1は本体筐体2の上部にカードリーダ部3を備えている。
【0028】
その下方には、例えば液晶表示装置からなる表示部4を備え、更にその下方には、上下左右の4個のカーソルキーと、それら4個のカーソルキーの中央に配置された決定キーかなるカーソル部5と、テンキーとファンクションキーからなるデータ入力部6とからなるらキー入力操作部7を備えている。
【0029】
そして、本体筐体2の上部にあるカードリーダ部3は、カード挿通溝8を備えている。このカード挿通溝8には後述するカードが矢印aで示すように挿通される。このカード挿通溝8には、2個の磁気読取ヘッド9(9a、9b)が、カード挿通溝8の両壁に、対向して配置されている。
【0030】
より具体的には、2個の磁気読取ヘッド9の取付位置は、図1(b)に示すようにカード挿通溝8の深さD方向に対して、同じ深さ位置に配置されている。そして、2個の磁気読取ヘッド9の左右の取付位置は、図1(a)に示すように、カード挿通溝8の幅(長手)W方向に対して、ほぼ中央で向かい合わせではあるが、磁気読取ヘッド9aは中央よりやや左側に、また、磁気読取ヘッド9bは中央より右側にずれている。
【0031】
図2(a)はカードリーダ部3の内部構造を示す正面図であり、同図(b)はその右側面図、同図(c)はその下側面図である。図2(a),(b),(c)に示すように、2つの磁気読取ヘッド9はカード挿通溝8の側壁8−1、8−2に各1つ設けられていて、片側壁に1つの外側から内側に向けて付勢部材で付勢されるように構成されている。より具体的には、2個の磁気読取ヘッド9は、カード挿通溝8の外側にある中央部9−1の周囲を板バネ12に保持されている。
【0032】
磁気読取ヘッド9の背面には4個の接続部13が突起状に設けられている。この4個の接続部13は、それぞれ不図示のフレキシブル基板の信号線回路に接続されている。
上記の板バネ12は、付勢部材であり、弾性部材である。この板バネ12は、中央部で磁気読取ヘッド9の中央部9−1を保持すると共に、端部12−1は、カード挿通溝8の外壁に固設されている突起部14にネジ15を介して保持されている。
【0033】
板バネ12の端部12−1と中央部の磁気読取ヘッド9保持部との間に、外側規制部材16と内側規制部材17が配置されている。外側規制部材16は、カード挿通溝8にカードが挿入した時、磁気読取ヘッド9は付図示のカードにより押され、磁気読取ヘッド9の先端部9−2に力が加わり、カード挿通溝8から外部へ向かって移動する。
【0034】
この時、磁気読取ヘッド9を固定している弾性部材の板バネ12は、磁気読取ヘッド9固定部(板バネ12の中央部)は、カードからの力を受けて板バネ12の中央部は、外側へ向かって変形する。
【0035】
しかし、磁気読取ヘッド9は、不図示のカードの帯状帯状の磁気部から情報を読み取る必要があり、一定の圧力が掛かった状態を維持させる必要があり、この状態を保つために板バネの弾力性で維持し、また、他の力が掛かった場合でも、これ以上板バネを外部に変形させる力を阻止するために外部規制部材が設けられている。
【0036】
内側規制部材17は、カード挿通溝8の磁気読取ヘッド9を通過した時、磁気読取ヘッド9は不図示のカードからの圧力がなくなり、押されていた磁気読取ヘッド9を取り付けている板バネ12は、元の状態(平らな状態)に戻ろうとカード挿通溝8の内部へ向かって変形する。
【0037】
この時、元の状態以上に内部側に向かって変形しようとするので、一定の変形以上に、板バネの変形を阻止するために内部規制部材が設けられている。これにより、板バネ12の磁気読取ヘッド支持部のカード挿通溝8方向への移動範囲は。外側規制部材16の規制位置と内側規制部材17の規制位置とで決まる規制範囲18の範囲内に移動を抑えられている。
【0038】
また、図2(a)には、前述したように、ほぼ向かい合わせではあるが、やや左右にずれている2個の磁気読取ヘッド9の位置関係を示している。このように、2個の磁気読取ヘッド9を、その向かい合わせ位置をやや左右にずらして配置するのは、2個の磁気読取ヘッド9の先端部9−2間の間隙bが、真正に向かい合うときの間隙よりも広くなるように考慮されているからである。
【0039】
カード挿通溝8の中心のカード走行路19に沿ってカード挿通溝8に挿通される不図示のカードの帯状の磁気部に圧接するために、2個の磁気読取ヘッド9を同じ位置で向かい合わせにしてカード挿通溝8に突出させると、磁気読取ヘッド9の先端部9−2が近接し過ぎてしまう。
【0040】
磁気読取ヘッド9の先端部9−2が近接し過ぎると、挿入されたカードが抜かれたとき、カードとの圧接で外側にやや後退していた磁気読取ヘッド9が元の位置に戻ったとき、戻り動作の慣性で戻り過ぎ、磁気読取ヘッド9の先端部9−2同士が衝突し合って損傷するという不具合が起きる。
【0041】
この不具合を避けるために、2個の磁気読取ヘッド9は向かい合わせ位置をやや左右にずらして配置されている。本実施例では、向かい合う2つの磁気読取ヘッド9をカード挿通溝8の長手(幅W)方向に対して磁気読取ヘッド9の約半分ほどずらして配置されている。
【0042】
しかし、これに限らず、2つの磁気読取ヘッド9が長手(幅W)方向に対して干渉しないような位置にずらすことにより、磁気読取ヘッド9aと磁気読取ヘッド9bが衝突し合って損傷することを避けることが可能である。また、溝の深さD方向に対しても、干渉しないような位置にずらすことも可能である。
【実施例2】
【0043】
図3(a),(b),(c)は実施例2に係る磁気読取ヘッド保護機構を示す図である。本例の磁気読取ヘッド保護機構は、カードリーダとしての携帯型端末装置1の不使用時において外部からの汚染防止のためにカード挿通溝8に被覆される保護蓋20によって構成される。
【0044】
図3(a)は保護蓋20の正面図を示し、図3(b)はその右側面図、図3(c)はその下側面図を示している。この保護蓋20は、例えば樹脂等で成形されたものである。
図3(a),(b),(c)に示すように、保護蓋20は、蓋本体21と、この蓋本体21の両端からそれぞれ垂直に下方に突設された溝端挿入部22と、蓋本体21の中央から垂直に下方に突設されたヘッド仕切り板23を備えている。
【0045】
図4(a),(b)は、上記保護蓋20を携帯型端末装置1に装着した時の態様を示す図である。尚、図4(a),(b)に示す携帯型端末装置1は、図1示したものと同一の装置でる。図4(a),(b)に示すように、携帯型端末装置1の不使用時には、カード挿通溝8の内部が外部から異物(埃やゴミ)で汚染されないように、カード挿通溝8の上部を保護蓋20の蓋本体21で被覆する。
【0046】
このとき溝側挿入部22がカード挿通溝8の両端部に挿入されて、カード挿通溝8の端部側面からの異物(埃やゴミ)の進入を防止するとともに、保護蓋20をカード挿通溝8に固定する。このとき、仕切り板23も2個の磁気読取ヘッド9a、9bの間に挿通される。
【0047】
これにより、カード挿通溝8内に2個の磁気読取ヘッド9a、9bを向かい合わせに備えた手動式の携帯型端末装置1(カードリーダ)において、外部からの衝撃時に2個の磁気読取ヘッド9a、9bが相互に衝突することを防止することができる。
【実施例3】
【0048】
図5(a),(b),(c)は、実施例3に係る磁気読取ヘッド保護機構の構成を示す図である。本例の磁気読取ヘッド保護機構は、カードリーダとしての携帯型端末装置1の使用時において携帯型端末装置1本体に衝撃が加わった時における2個の磁気読取ヘッド9の衝突を防止する。
【0049】
尚、図5(a)に示す正面図、図5(b)の右側面図、図5(c)の下側面図は、磁気読取ヘッド保護機構部25の構成を除いて、図2(a),(b),(c)に示した構成と同一であるので、説明に必要な部分にのみ図2(a),(b),(c)と同一の番号を付与し、磁気読取ヘッド保護機構部25としての新たな構成には新たな番号を付与して示している。また、図5(d)は図5(a)のa−a´断面矢視図である。
【0050】
図5(b)〜(d)に示すように、磁気読取ヘッド保護機構部25は、カード挿通溝8の下方に連設された本体フレーム26の内部に形成されている。図5(a)〜(d)に示すように、本例の磁気読取ヘッド保護機構部25は、カード挿通溝8の底部に形成された切り欠き部27と、この切り欠き部27を介してカード挿通溝8内を進退可能に配置された仕切り板28とを備えている。
【0051】
仕切り板28は、カード挿通溝8の底部中央に突起部29を備え、この突起部29に螺旋バネ31の上端部が係止している。螺旋バネ31の下端部は、磁気読取ヘッド保護機構部25の螺旋バネ保持部32の底部に設けられている突起部33に係止している。
【0052】
螺旋バネ31は、仕切り板28を、切り欠き部27を介してカード挿通溝8内に進出する方向に付勢している。これにより、カード挿通溝8にカードが挿通されていなときは、仕切り板28は、図5(d)に示すように2個に磁気読取ヘッド9の先端部9−2、より正確には先端部9−2の読取部9−3との間に挿通される。
【0053】
このように、本例の磁気読取ヘッド保護機構部25は、カード挿通溝8内に2個の磁気読取ヘッド9を向かい合わせに備えた手動式の携帯型端末装置1において、携帯型端末装置1の使用時にカードがカード挿通溝8に挿通されていないとき、携帯型端末装置1本体に衝撃が加わった時の2個の磁気読取ヘッド9の衝突を防止する。
【0054】
図6(a),(b),(c)は、本例の磁気読取ヘッド保護機構25の動作状態を示す図である。尚、図6(a),(b),(c)は、図5(d)に示した図5(a)のa−a´矢視断面図において、カード挿通溝8にカードが挿通され、そのカードがカード走行路19に沿って挿通されるときの状態を示している。
【0055】
図6(a)に示すように、携帯型端末装置1の使用時において、両面に帯状の磁気部34を有するカード35が、矢印cで示すように、カード挿通溝8に挿通され始める。
このように、カード35がカード挿通溝8に完全には挿通されていないときは、図5(d)に示した場合と同様に、仕切り板28は付勢部材であり、弾性部材としての螺旋バネ31の付勢力により、切り欠き部27からカード挿通溝8内にまだ突出している。
【0056】
突出している仕切り板28は、2個の磁気読取ヘッド9間に挿通されて、外部からの衝撃時において2個の磁気読取ヘッド9が相互に衝突することを防止している。
カード35がカード挿通溝8に挿通され始めてから、図6(b)に矢印dで示すように、カード35の挿通方向前方の下端部35aが仕切り板28の円弧状の縁部28aに当接する。
【0057】
そのまま更にカード35が、図6(c)に示すように、カード挿通溝8内をカード走行路19に沿って挿通されることにより、仕切り板28は、挿通されるカード35の下部の縁に摺接しながら螺旋バネ31の付勢力に抗して切り欠き部27の下方に向けて押し込まれ、カード挿通溝8を挿通されるカード35の挿通を許容する。
【0058】
これにより、カード35の両面に形成されている帯状の磁気部34の情報が、カード挿通溝8の両側の2個の磁気読取ヘッド9の読取部9−3によって同時に読み取られる。
【実施例4】
【0059】
図7(a)〜(d)は、実施例4に係る磁気読取ヘッド保護機構の構成と動作を示す図である。本例の磁気読取ヘッド保護機構も、携帯型端末装置1の使用時において携帯型端末装置1本体に衝撃が加わった時における2個の磁気読取ヘッド9の衝突を防止する。
【0060】
尚、ここでは、図5(a),(b)と同様の正面図及び右側面図は図示を省略し、図7(a)に図5(c)と同様の下側面図を示し、図7(b)は図5(d)に示した図と同様の正面図の矢視断面図を示している。また、図7(c),(d)は本例の仕切り板28における図6(b),(c)に示した動作と同様の動作状態を示している。
【0061】
また、本例においては、磁気読取ヘッド保護機構の構成を除く他の構成部分は、図5(c),(d)に示した構成と同一であるので、説明に必要な部分にのみ図5(c),(d)と同一の番号を付与して示し、本例の磁気読取ヘッド保護機構としての新たな構成には新たな番号を付与して示している。
【0062】
図7(a),(b)に示すように、本例の磁気読取ヘッド保護機構は、カード挿通溝8の底部のカード走行路19の中央に形成された切り欠き部27と、この切り欠き部27を介してカード挿通溝8内を進退可能に配置された仕切り板28とを備えている。
【0063】
仕切り板28の底部中央部には突起部36が設けられている。この突起部36に、付勢部材であり、弾性部材としての1枚の板バネ37の中央部がネジ38によって固定されている。板バネ37の両端部37−1には、板バネ37が撓んだときの水平方向の伸縮に対応する逃げ部となる長孔39が形成されている。
【0064】
一方、携帯型端末装置1の本体フレームには、カード挿通溝8の両端部の下方に、それぞれ支持柱41が固設されている。この支持柱41の先端に、板バネ37の両端部37−1が、ネジ42によって、逃げ部の長孔39を介して係合して、支持柱41により摺動可能に支持されている。
【0065】
この状態で、仕切り板28は、板バネ37の伸長力により底部を保持されて、先端部がカード挿通溝8への挿入状態となり、更に向かい合う2個の磁気読取ヘッド9の間への挿入状態となって、携帯型端末装置1本体に衝撃が加わった時における2個の磁気読取ヘッド9の衝突を防止している。
【0066】
本例における上記構成の磁気読取ヘッド保護機構において、カード35がカード挿通溝8に挿通されると、図6(b)に示した動作と同様に、カード35の挿通方向前方の下端部35aが、図7(c)に示す仕切り板28の円弧状の縁部28aに当接して、仕切り板28が切り欠き部27内を降下する。
【0067】
そのまま更にカード35が、図6(c)に示した動作と同様に、カード挿通溝8内をカード走行路19に沿って挿通されると、仕切り板28は、挿通されるカード35の挿通方向前方の下端部35aに摺接しながら、図7(d)に示すように、板バネ37の付勢力に抗して切り欠き部27の下方に向けて押し込まれ、カード挿通溝8を挿通されるカード35の挿通を許容する。
【0068】
このとき、板バネ37は、仕切り板28により下方に押し込まれて撓み、撓んだ分、水平方向の長さが縮む。この縮んだ長さ分は、逃げ部の長孔39によって吸収される。
本例のように構成とすると、仕切り板28がカード35によって最も下方に押し込まれたときにカード挿通溝8の下方に形成される磁気読取ヘッド保護機構が占める空間の上下の間隔は、支持柱41の長さに、仕切り板28が押し込まれた高さfを加算した距離であり、実施例3の場合よりも、カード挿通溝8の下方に形成される磁気読取ヘッド保護機構が占める空間の上下の間隔を小さくすることができる。
【実施例5】
【0069】
図8(a)〜(d)は、実施例5に係る磁気読取ヘッド保護機構の構成と動作を示す図である。本例の磁気読取ヘッド保護機構も、携帯型端末装置1の使用時において携帯型端末装置1本体に衝撃が加わった時における2個の磁気読取ヘッド9の衝突を防止する。
【0070】
尚、ここでも、図5(a),(b)と同様の正面図及び右側面図は図示を省略し、図8(a)に図5(c)と同様の下側面図を示し、図8(b)は図5(d)に示した図と同様の正面図の矢視断面図を示している。また、図8(c),(d)は本例の仕切り板28における図6(b),(c)に示した動作と同様の動作状態を示している。
【0071】
また、本例においては、磁気読取ヘッド保護機構の構成を除く他の構成部分は、図5(c),(d)に示した構成と同一であるので、説明に必要な部分にのみ図5(c),(d)と同一の番号を付与して示し、本例の磁気読取ヘッド保護機構としての新たな構成には新たな番号を付与して示している。
【0072】
図8(a),(b)に示すように、本例の磁気読取ヘッド保護機構は、カード挿通溝8の底部のカード走行路19の中央に形成された切り欠き部27と、この切り欠き部27を介してカード挿通溝8内を進退可能に配置された仕切り板28とを備えている。
【0073】
仕切り板28の底部両端にはそれぞれ仕切り板28を固定するための固定部43が設けられている。この固定部43に、付勢部材であり、弾性部材であり、中間に段差傾斜部44−1を有する2枚の板バネ44(44a、44b)の一方の端部44−2がそれぞれネジ45によって固定されている。
【0074】
これら2枚の板バネ44の他方の端部44−3には、板バネ44が撓んだときの水平方向の伸縮に対応する逃げ部となる長孔46がそれぞれ形成されている。
一方、携帯型端末装置1の本体フレームには、カード挿通溝8の両端部の下方に、それぞれ支持柱47が固設されている。これらの支持柱47の先端に、2枚の板バネ44a及び44bの他方の端部44−3が、ネジ45によって、逃げ部の長孔46を介して係合して、支持柱47により摺動可能に支持されている。
【0075】
この状態で、仕切り板28は、水平状態で本体フレームに支持されている2枚の板バネ44により底部両端を保持されて、先端部がカード挿通溝8への挿入状態となり、更に向かい合う2個の磁気読取ヘッド9の間への挿入状態となって、携帯型端末装置1本体に衝撃が加わった時における2個の磁気読取ヘッド9の衝突を防止している。
【0076】
本例における上記構成の磁気読取ヘッド保護機構において、カード35がカード挿通溝8に挿通されると、図6(b)に示した動作と同様に、カード35の挿通方向前方の下端部35aが、図8(c)に示す仕切り板28の円弧状の縁部28aに当接して、仕切り板28が切り欠き部27内を降下する。
【0077】
そのまま更にカード35が、図6(c)に示した動作と同様に、カード挿通溝8内をカード走行路19に沿って挿通されると、仕切り板28は、挿通されるカード35の挿通方向前方の下端部35aに摺接しながら、図8(d)に示すように、板バネ44a及び44bの付勢力に抗して切り欠き部27の下方に向けて押し込まれ、カード挿通溝8を挿通されるカード35の挿通を許容する。
【0078】
このとき、板バネ44a及び44bは、仕切り板28により下方に押し込まれて撓み、撓んだ分、水平方向の長さが縮む。この縮んだ長さ分は、逃げ部の長孔46によって吸収される。
【0079】
本例のように構成とすると、仕切り板28がカード35によって最も下方に押し込まれたときにカード挿通溝8の下方に形成される磁気読取ヘッド保護機構が占める空間の上下の間隔は、カード挿通溝8の下部面8−3から仕切り板28の底部両端と2枚の板バネ44との固定部までの距離に支持柱41の長さに、仕切り板28が押し込まれた高さfを加算した距離であり、実施例4の場合と同様にすることができる。
【実施例6】
【0080】
図9(a)〜(d)は、実施例6に係る磁気読取ヘッド保護機構の構成と動作を示す図である。本例の磁気読取ヘッド保護機構も、携帯型端末装置1の使用時において携帯型端末装置1本体に衝撃が加わった時における2個の磁気読取ヘッド9の衝突を防止する。
【0081】
尚、ここでも、図5(a),(b)と同様の正面図及び右側面図は図示を省略し、図9(a)に図5(c)と同様の下側面図を示し、図9(b)は図5(d)に示した図と同様の正面図の矢視断面図を示している。また、図9(c),(d)は本例の仕切り板28における図6(b),(c)に示した動作と同様の動作状態を示している。
【0082】
また、本例においては、磁気読取ヘッド保護機構の構成を除く他の構成部分は、図5(c),(d)に示した構成と同一であるので、説明に必要な部分にのみ図5(c),(d)と同一の番号を付与して示し、本例の磁気読取ヘッド保護機構としての新たな構成には新たな番号を付与して示している。
【0083】
図9(a),(b)に示すように、本例の磁気読取ヘッド保護機構は、カード挿通溝8の底部のカード走行路19の中央に形成された切り欠き部27と、この切り欠き部27を介してカード挿通溝8内を進退可能に配置された仕切り板28とを備えている。
【0084】
仕切り板28の底部両端にはそれぞれバネ係止孔48が形成されている。この両端のバネ係止孔48に、弾性部材である2個の螺旋バネ49(49a、49b)の一方の端部49−1がそれぞれ係止している。
【0085】
一方、携帯型端末装置1の本体フレームには、カード挿通溝8の両端部の下方に、それぞれバネ支持部51が固設されている。これらのバネ支持部51の先端には、それぞれバネ係止孔52が形成されている。この両端のバネ係止孔52に、2個の螺旋バネ49(49a、49b)の他方の端部49−2がそれぞれ係止している。
【0086】
上記2個の螺旋バネ49は引き付勢力を有しており、仕切り板28の底部両端をそれぞれ外側に引き付勢力により引くことにより、2個の螺旋バネ49は、仕切り板28の底部と共に、水平方向にほぼ直線状態を維持している。
【0087】
この水平方向にほぼ直線状態となることにより、仕切り板28は、その先端部がカード挿通溝8への挿入状態となり、更に向かい合う2個の磁気読取ヘッド9の間への挿入状態となって、携帯型端末装置1本体に衝撃が加わった時における2個の磁気読取ヘッド9の衝突を防止している。
【0088】
本例における上記構成の磁気読取ヘッド保護機構において、カード35がカード挿通溝8に挿通されると、図6(b)に示した動作と同様に、カード35の挿通方向前方の下端部35aが、図9(c)に示す仕切り板28の円弧状の縁部28aに当接して、仕切り板28が切り欠き部27内を降下する。
【0089】
そのまま更にカード35が、図6(c)に示した動作と同様に、カード挿通溝8内をカード走行路19に沿って挿通されると、仕切り板28は、挿通されるカード35の挿通方向前方の下端部35aに摺接しながら、図9(d)に示すように、螺旋バネ49a及び49bの水平方向への引き付勢力に抗して切り欠き部27の下方に向けて押し込まれ、カード挿通溝8を挿通されるカード35の挿通を許容する。
【0090】
本例のように構成とすると、仕切り板28がカード35によって最も下方に押し込まれたときにカード挿通溝8の下方に形成される磁気読取ヘッド保護機構が占める空間の上下の間隔は、螺旋バネ49a及び49bをカード挿通溝8の下部面に沿って水平に配置する高さに、仕切り板28が押し込まれた高さfを加算した距離であり、実施例5の場合よりも、更に小さくすることができる。
【0091】
以上、述べたように、本発明の実施例3乃至実施例6の磁気読取ヘッド保護機構によれば、カードリーダとしての携帯型端末装置1の使用時において携帯型端末装置1本体に衝撃が加わった時における2個の磁気読取ヘッド9の衝突を防止することが可能となる。
【0092】
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を採ることができる。例えば、上記各実施の形態によるネジ15、42、45等は、固定手段であれば、接着やかしめ等でもよい。
【0093】
また、板バネ37、44は板である必要はなく、別のバネや樹脂成形品やゴム等の弾性部材でもよく、螺旋バネ31、49は螺旋である必要はなく、板バネやゴム等の別の弾性部材でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、カード挿通溝内に複数の磁気読取ヘッドを向かい合わせに備えたカードリーダとその磁気読取ヘッド保護機構に利用することができる。
【符号の説明】
【0095】
1 携帯型端末装置
2 本体筐体
3 カードリーダ部
4 表示部
5 カーソル部
6 データ入力部
7 キー入力操作部
8 カード挿通溝
8−1、8−2 側壁
8−3 下部面
9(9a、9b) 磁気読取ヘッド
9−1 中央部
9−2 先端部
9−3 読取部
12 板バネ
13 接続部
14 突起部
15 ネジ
16 外側規制部材
17 内側規制部材
18 規制範囲
19 カード走行路
20 保護蓋
21 蓋本体
22 溝端挿入部
23 ヘッド仕切り板
25 磁気読取ヘッド保護機構部
26 本体フレーム
27 切り欠き部
28 仕切り板
28a 円弧状の縁部
29 突起部
31 螺旋バネ
32 螺旋バネ保持部
33 突起部
34 帯状の磁気部
35 カード
35a 挿通方向前方の下端部
36 突起部
37 板バネ
37−1 両端部
38 ネジ
39 逃げ部の長孔
41 支持柱
42 ネジ
43 固定部
44(44a、44b) 板バネ
44−1 段差傾斜部
44−2 一方の端部
44−3 他方の端部
45 ネジ
46 逃げ部の長孔
47 支持柱
48 バネ係止孔
49(49a、49b) 螺旋バネ
49−1 一方の端部
49−2 他方の端部
51 バネ支持部
52 バネ係止孔
D 溝の深さ
W 溝の幅(長手)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード挿通溝内に複数の磁気読取ヘッドを向かい合わせに備えたカードリーダの磁気読取ヘッド保護機構において、
前記カード挿通溝の底部に形成された切り欠き部と、
該切り欠き部を介して前記カード挿通溝内を進退可能に配置された仕切り板と、
該仕切り板の底部を前記切り欠き部を介して前記カード挿通溝内に進出するように付勢する付勢部材と、
を有することを特徴とするカードリーダの磁気読取ヘッド保護機構。
【請求項2】
前記仕切り板は、
前記カードリーダの使用時において、前記カードが前記カード挿通溝に挿通されていないとき、前記付勢部材の付勢力により前記切り欠き部から前記カード挿通溝内に突出して複数の前記磁気読取ヘッド間に挿通され、外部からの衝撃時において複数の前記磁気読取ヘッドが相互に衝突することを防止し、
前記カードが前記カード挿通溝に挿通されたとき、挿通される前記カードの縁に摺接しながら前記付勢部材の付勢力に抗して前記切り欠き部の下方に向けて押し込まれ、前記カード挿通溝を挿通される前記カードの挿通を許容する、
ことを特徴とする請求項1記載のカードリーダの磁気読取ヘッド保護機構。
【請求項3】
前記付勢部材は、前記仕切り板の底部と前記カードリーダの本体フレームとの間に介装された押し付勢力を有する弾性部材である、
ことを特徴とする請求項1記載のカードリーダの磁気読取ヘッド保護機構。
【請求項4】
前記付勢部材は、中央部を前記仕切り板の底部の中央部に固定され、両端部に形成された撓み時の水平方向の伸縮に対応し、前記カードリーダの本体フレームに支持される弾性部材である、
ことを特徴とする請求項1記載のカードリーダの磁気読取ヘッド保護機構。
【請求項5】
前記付勢部材は、
一端を前記仕切り板の下部の一方の端部に固定され、他端を前記カードリーダの本体フレームに撓み時の水平方向の伸縮に対応し、支持される第1の弾性部材と、
一端を前記仕切り板の下部の他方の端部に固定され、他端を前記カードリーダの本体フレームに撓み時の水平方向の伸縮に対応し、支持される第2の弾性部材と、
から成ることを特徴とする請求項1記載のカードリーダの磁気読取ヘッド保護機構。
【請求項6】
前記付勢部材は、
一端を前記仕切り板の下部の一方の端部に係止し、他端を前記カードリーダの本体フレームに係止する引き付勢力を有する第1の弾性部材と、
一端を前記仕切り板の下部の他方の端部に係止し、他端を前記カードリーダの本体フレームに係止する引き付勢力を有する第2の弾性部材と、
から成ることを特徴とする請求項1記載のカードリーダの磁気読取ヘッド保護機構。
【請求項7】
カードからの情報を読み取るカードリーダにおいて、
カードを挿通するカード挿通溝と、該カードからの情報を読み取る磁気読取ヘッドとを有し、
該カード挿通溝内に該カード挿通溝を挟んで向かい合わせに且つ該カード挿通溝の長手方向に位置をずらして配置された複数の磁気読取ヘッドを備えたことを特徴とするカードリーダ。
【請求項8】
カード挿通溝内に複数の磁気読取ヘッドを向かい合わせに備えたカードリーダの磁気読取ヘッド保護機構において、
前記カードリーダの不使用時において外部からの汚染防止のために前記カード挿通溝に被覆される保護蓋に、該保護蓋が前記カード挿通溝に被覆されたことに伴い前記カード挿通溝内の前記複数の磁気読取ヘッド間に挿通されて外部からの衝撃時において前記複数の磁気読取ヘッドが相互に衝突することを防止するための仕切り板を備えた、
ことを特徴とするカードリーダの磁気読取ヘッド保護部材。

【図3】
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【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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