説明

カード作成装置、携帯型通信端末装置、カード作成方法およびカード作成プログラム

【課題】カード決済の利便性を損なうことなく、カードの使いすぎを抑制し、カードを安心して利用させること。
【解決手段】カード作成装置120は、カード会員が所有する少なくとも1枚の第1のカードを特定するカード情報を読み取り、第1のカードの暗証番号の入力および自己設定限度額に関する情報の入力を受け付ける。そして、入力された暗証番号を照合し、照合された結果、暗証番号が一致した場合に、第1のカードのカード情報、入力された暗証番号および自己設定限度額に関する情報に基づいて、第1のカードとは別の第2のカードを作成するとともに、第2のカードに関する情報を、カード会社サーバ110へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カードの利用を支援するカード作成装置、携帯型通信端末装置、カード作成方法およびカード作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、クレジットカードなどのカードを利用したカード決済が広く普及している。カード決済は、たとえば「1ヶ月の利用限度額が50万円」などのように、所定期間ごとに定められた利用限度額(与信限度額、与信枠)の範囲内でおこなうことができる。この利用限度額は、たとえばカード会員の年収などに基づき、カードの発行に際して、カードの発行元であるカード会社などによってあらかじめ設定される。
【0003】
従来、たとえば利用者が自らクレジットカードの利用限度額を設定することで、より安全なクレジットカードの管理方法を実現するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【0004】
また、従来、クレジットカード会員の現在の可処分所得の範囲にてクレジットカード利用限度額を設定し、さらにクレジットカード正会員が家族会員の利用限度額を設定することができるようにすることで、クレジットカード利用限度額を適正に設定することができるようにした技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−352168号公報
【特許文献2】特開2006−59193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、利用限度額は、たとえばカード会員の年収などに基づいて設定される。具体的には、利用限度額は、たとえば高額商品の購入時や急な支払いが生じた場合などを想定して、カード会員の支払い能力に見合った金額の上限額に近い金額に設定されていることが多い。このため、利用限度額は必ずしもカードの所有者が確実に支払うことができる金額ではない場合があり、定められた期日に利用金額を支払うことができないカード会員がいるという現状があった。
【0007】
多くのカード会員は、毎月のカード決済の利用額が利用限度額を超えるようなことはなく、毎月のカード決済の利用額は利用限度額よりも十分に低い。このため、平時であれば、カードの発行時に設定された利用限度額よりも少額の利用限度額に設定しなおしたとしても支障なくカードを利用することができるカード会員も多い。
【0008】
一方で、カード決済は、上記のように高額商品の購入を含む想定外の急な支払いが生じた場合に決済を成立させることができるということが利便性の1つとして挙げられる。このようなことから、たとえば毎月の支払いが確実にできるように、カードの発行時に設定されるこれまでの利用限度額よりも少額の利用限度額を設定すると、急な高額決済など、カード決済の必要が生じた場合に決済を成立させることができず、カードを所有しているにもかかわらず、カード決済の利便性を十分に発揮させることができなくなってしまうことが危惧される。
【0009】
また、上述した特許文献1に記載された従来の技術においては、自らが設定した利用限度額を上回ってカード決済を利用したい状況が生じても、自らが設定した利用限度額より高額の決済であればカード決済を利用することができない。この場合、高額商品の購入時や急な支払いが生じる度にいちいち現金を用意しなくてはならず、カードを所有しているにもかかわらず、カード決済の利便性を十分に発揮させることができないという問題があった。
【0010】
また、上述した特許文献2に記載された従来の技術では、クレジットカード会員の家族などあらかじめ登録された家族会員の利用限度額を制限するものであり、カード会員本人の使いすぎを制限するものではないという問題があった。また、上述した特許文献2に記載された従来の技術では、家族会員のクレジットカードの発行に際しての手間がかかるため煩わしく、また発行を申請してから手元に届くまでに時間がかかってしまうという問題があった。
【0011】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、カード決済の利便性を損なうことなく、カードの使いすぎを抑制し、カードを安心して利用させることができるカード作成装置、携帯型通信端末装置、カード作成方法およびカード作成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるカード作成装置は、カード会員が所有する少なくとも1枚のカード(以下「第1のカード」という)を特定するカード情報を読み取るカード情報読取手段と、前記第1のカードの暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力手段と、前記第1のカードの利用限度額の範囲内で利用可能な金額に関する情報の入力を受け付ける利用可能金額情報入力手段と、前記暗証番号を照合する暗証番号照合手段と、前記暗証番号照合手段によって照合された結果、前記暗証番号が一致した場合に、前記第1のカードのカード情報、前記暗証番号および前記利用可能な金額に関する情報に基づいて、前記カード会員が前記利用限度額の範囲内で利用可能な、前記第1のカードとは別の第2のカードを作成するカード作成手段と、前記カード作成手段によって作成された第2のカードに関する情報を、カード会社サーバへ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかるカード作成装置は、上記の発明において、前記第2のカードの有効期限に関する情報の入力を受け付ける有効期限情報入力手段を備え、前記カード作成手段が、前記有効期限に関する情報に基づいて、当該有効期限においてのみ利用可能な前記第2のカードを作成することを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかるカード作成装置は、上記の発明において、前記第2のカードでの利用が可能な有効加盟店に関する情報の入力を受け付ける有効加盟店情報入力手段を備え、前記カード作成手段が、前記有効加盟店に関する情報に基づいて、当該有効加盟店においてのみ利用可能な前記第2のカードを作成することを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかるカード作成装置は、上記の発明において、前記第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報の入力を受け付ける有効地域情報入力手段を備え、前記カード作成手段が、前記有効地域に関する情報に基づいて、当該有効地域においてのみ利用可能な前記第2のカードを作成することを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかるカード作成装置は、上記の発明において、前記第1のカードの暗証番号とは異なる前記第2のカードの暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力手段を備え、前記カード作成手段は、前記第2のカードの暗証番号が入力された場合のみまたは前記第1のカードの暗証番号と前記第2のカードの暗証番号の両方が入力された場合のみ利用可能な前記第2のカードを作成することを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかるカード作成装置は、上記の発明において、前記カード作成手段が、前記第2のカードの所定の記録領域に所定のデータを書き込む書込手段と、前記第2のカードの少なくとも片面に、所定の文字または画像を印刷する印刷手段と、からなることを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかるカード作成装置は、上記の発明において、さらに、前記第2のカードに書き込まれた所定のデータを消去する消去手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかる携帯型通信端末装置は、上記のいずれかのカード作成装置を備えた、あるいは当該カード作成装置が接続可能なことを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかるカード作成方法は、カード情報読取手段と、暗証番号入力手段と、利用可能金額情報入力手段と、暗証番号照合手段と、カード作成手段と、送信手段と、を備えたカード作成装置が実行するカード作成方法であって、前記カード情報読取手段が、カード会員が所有する少なくとも1枚のカード(以下「第1のカード」という)を特定するカード情報を読み取るカード情報読取工程と、前記暗証番号入力手段が、前記第1のカードの暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力工程と、前記利用可能金額情報入力手段が、前記第1のカードの利用限度額の範囲内で利用可能な金額に関する情報の入力を受け付ける利用可能金額情報入力工程と、前記暗証番号照合手段が、前記暗証番号を照合する暗証番号照合工程と、前記カード作成手段が、前記暗証番号照合工程によって照合された結果、前記暗証番号が一致した場合に、前記第1のカードのカード情報、前記暗証番号および前記利用金額に関する情報に基づいて、前記カード会員が前記利用金額の範囲内で利用可能な、前記第1のカードとは別の第2のカードを作成するカード作成工程と、前記送信手段が、前記カード作成工程によって作成された第2のカードに関する情報を、カード会社サーバへ送信する送信工程と、を含んだことを特徴とする。
【0021】
また、この発明にかかるカード作成プログラムは、カード情報読取手段と、暗証番号入力手段と、利用可能金額情報入力手段と、暗証番号照合手段と、カード作成手段と、送信手段と、を備えたカード作成装置に実行させるためのカード作成プログラムであって、前記カード情報読取手段が、カード会員が所有する少なくとも1枚のカード(以下「第1のカード」という)を特定するカード情報を読み取るカード情報読取工程と、前記暗証番号入力手段が、前記第1のカードの暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力工程と、前記利用可能金額情報入力手段が、前記第1のカードの利用限度額の範囲内で利用可能な金額に関する情報の入力を受け付ける利用可能金額情報入力工程と、前記暗証番号照合手段が、前記暗証番号を照合する暗証番号照合工程と、前記カード作成手段が、前記暗証番号照合工程によって照合された結果、前記暗証番号が一致した場合に、前記第1のカードのカード情報、前記暗証番号および前記利用金額に関する情報に基づいて、前記カード会員が前記利用金額の範囲内で利用可能な、前記第1のカードとは別の第2のカードを作成するカード作成工程と、前記送信手段が、前記カード作成工程によって作成された第2のカードに関する情報を、カード会社サーバへ送信する送信工程と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明にかかるカード作成装置、携帯型通信端末装置、カード作成方法およびカード作成プログラムによれば、カード決済の利便性を損なうことなく、カードの使いすぎを抑制し、カードを安心して利用させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明にかかる実施の形態のカード作成システムのシステム構成を示す説明図である。
【図2】カード作成装置の外観を示す説明図である。
【図3】カード会社サーバを実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】この発明にかかる実施の形態のカード作成装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【図5】利用者データベースの一例を示す説明図である。
【図6】作成カードデータベースの一例を示す説明図である。
【図7】この発明にかかる実施の形態のカード作成装置の機能的構成を示す説明図である。
【図8】この発明にかかる実施の形態のカード作成装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図9−1】カード作成装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図9−2】カード作成装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図9−3】カード作成装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その3)である。
【図9−4】カード作成装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その4)である。
【図9−5】カード作成装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その5)である。
【図9−6】カード作成装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その6)である。
【図10−1】第2のカードの表面の印刷例を示す説明図(その1)である。
【図10−2】第2のカードの表面の印刷例を示す説明図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるカード作成装置、携帯型通信端末装置、カード作成方法およびカード作成プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
まず、この発明にかかる実施の形態のカード作成システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態のカード作成システムのシステム構成を示す説明図である。図1において、この発明にかかる実施の形態のカード作成システム100は、カード会社サーバ110と、カード作成装置120と、を含んで構成されている。カード作成システム100において、カード会社サーバ110およびカード作成装置120は、インターネットなどのネットワーク130に接続されている。
【0026】
カード作成システム100において、カード会社サーバ110は、たとえばパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置(図2を参照)によって実現することができる。カード会社サーバ110を実現するコンピュータ装置は、たとえばカードの発行元となるカード会社が管理運用するサーバコンピュータとすることができる。カード会社サーバ110は、利用者データベース111(図5を参照)や作成カードデータベース112(図6を参照)を備えている。利用者データベース111および作成カードデータベース112については説明を後述する。
【0027】
カード作成システム100において、カード作成装置120は、第1のカードとは別の第2のカードを作成する。第1のカードは、たとえばICチップあるいは磁気テープなど、不揮発性の記憶媒体を備えたカード形状の媒体によって実現することができる。具体的には、第1のカードは、たとえばクレジットカード、デビットカード、キャッシュカードなどの各種カードによって実現することができる。
【0028】
第2のカードは、不揮発性の記憶媒体を備えたカード形状の媒体によって実現することができる。第2のカードは、たとえば券面の大きさが第1のカードと同等であって、第1のカードよりも厚さが薄いカード形状の媒体によって実現することができる。第1のカードよりも厚さを薄くすることにより、第1のカードと同等の取り扱い性を維持したまま、第1のカードに対して外観上の差別化を図り、第1のカードと第2のカードとの取り違いを防止することができる。
【0029】
具体的には、第2のカードは、たとえば全面磁気カードによって実現することができる。全面磁気カードは、たとえばPET材料などを用いて形成された薄手のシート状部材の一面(裏面)側全体に、磁性体によって形成された記録層を設けることによって構成されている。
【0030】
このような全面磁気カードにおいては、記録層が設けられた裏面全体に情報を不揮発に記録することができ、表面には任意の情報を印刷することができる。カード作成装置120は、情報を記録していない状態の第2のカード(空のカード)を、あらかじめ複数保持している。
【0031】
第2のカードの表面に対する印刷方式は、たとえば追記式であってもよいし、リライト式であってもよい。追記式の印刷方式は、たとえばサーマル方式、インクジェット方式など公知の各種の印刷方式が挙げられる。リライト式の印刷方式は、たとえば白濁方式やロイコ方式などの公知の各種の印刷方式が挙げられる。追記式の印刷方式、リライト式の印刷方式、およびこれらの印刷方式による印刷を実現する全面磁気カードについては、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。
【0032】
また、カード作成装置120は、カードの作成にかかる処理の実行に際して、カード会社サーバ110との間で通信をおこない、作成した第2のカードに関する情報を、カード会社サーバ110へ送信する。
【0033】
(カード作成装置120の外観)
つぎに、カード作成装置120の外観について説明する。図2は、カード作成装置120の外観を示す説明図である。図2において、カード作成装置120は、たとえばATM、券売機や自動販売機のように、公共の場所に設置して使用することができる。具体的には、カード作成装置120は、たとえばコンビニエンスストアや駅などに設置することができる。
【0034】
カード作成装置120は、第1のカードの挿入を受け付けるカード挿入口201や、第2のカードを発行するカード発行口202などを備えている。カード発行口202は、第2のカードの挿入を受け付けることも可能とされている。具体的には、カード発行口202には、たとえば既に発行された第2のカードを再利用する場合などに、第2のカードが挿入される。
【0035】
カード挿入口201には、第1のカードのICチップや磁気ストライプなどに記憶された情報を読み取るカードリーダ(図4における符号418を参照)が接続されている。カード作成装置120は、カードリーダに代えて、第1のカードのICチップや磁気ストライプなどに記憶された情報を読み取ったり、第1のカードのICチップや磁気ストライプなどに情報を書き込んだりするカードリーダライタを備えていてもよい。
【0036】
カード発行口202には、第2のカードの記録層に記録された情報を読み取ったり、第2のカードの記録層に対して情報を書き込んだりするカードリーダライタ(図4における符号409を参照)が接続されている。カードリーダライタは、具体的には、たとえば磁気ヘッドや磁気ヘッドに対向配置されたプラテンなどによって構成することができる。
【0037】
また、カード発行口202には、第2のカードの表面に対して印刷をおこなうプリンタ(図4における符号410を参照)が接続されている。プリンタは、具体的には、たとえばサーマルヘッドや当該サーマルヘッドに対向配置されたプラテンなどによって構成することができる。
【0038】
また、カード作成装置120は、第2のカードの作成に際して各種の入力操作を受け付ける操作部203を備えている。操作部203は、たとえば液晶パネルなどによって実現されるディスプレイ(図4における符号404を参照)と、当該ディスプレイに積層したタッチパネル(図4における符号405を参照)と、によって構成したソフトキーボードによって実現することができる。ソフトキーボードは、タッチパネル機能を有する表示画面に入力位置を案内する各種キーの画像を表示することによって実現される。また、操作部203は、テンキー(図4における符号406を参照)などを備えていてもよい。
【0039】
また、カード作成装置120は、生体認証に用いる生体情報を読み取る生体情報読取部204を備えている。生体情報読取部204は、具体的には、たとえばカード会員の手指の指紋を読み取るスキャナや、当該スキャナで読み取った画像解析処理をおこなうマイクロコンピュータあるいはプログラムなどによって実現することができる。
【0040】
また、カード作成装置120は、カード会社サーバ110と直接あるいは間接的に通信をおこなう通信機能を備えている。具体的には、カード作成装置120は、たとえば通信回線を通じて上記のネットワーク130に接続された通信インターフェース(図4における符号407を参照)によって実現することができる。
【0041】
(コンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、カード会社サーバ110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図3は、カード会社サーバ110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0042】
図3において、コンピュータ装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、HD(ハードディスク)305と、FDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ)306と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フロッピーディスク)307と、ネットワークI/F(インターフェース)308と、を備えている。また、コンピュータ装置300が備える各部301〜308は、バス309によってそれぞれ接続されている。
【0043】
CPU301は、コンピュータ装置300全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304は、CPU301の制御にしたがってHD305に対するデータのリード/ライトを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0044】
FDD306は、CPU301の制御にしたがってFD307に対するデータのリード/ライトを制御する。FD307は、FDD306の制御で書き込まれたデータを記憶する。着脱可能な記録媒体として、FD307の他、CD−ROM(CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)などであってもよい。
【0045】
ネットワークI/F308は、通信回線を通じてネットワーク130に接続され、ネットワーク130を介してカード作成装置120などの外部装置に接続される。そして、ネットワークI/F308は、ネットワーク130と内部とのインターフェースを司り、コンピュータ装置300からのデータの入出力を制御する。
【0046】
(カード作成装置120のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード作成装置120のハードウエア構成について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態のカード作成装置120のハードウエア構成を示す説明図である。
【0047】
図4において、この発明にかかる実施の形態のカード作成装置120は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ディスプレイ404と、タッチパネル405と、テンキー406と、通信I/F407と、カードリーダ408と、カードリーダライタ409と、プリンタ410と、生体情報読取部204と、を備えている。カード作成装置120が備える各部401〜410、204は、バス411によってそれぞれ接続されている。
【0048】
CPU401は、カード作成装置120全体の制御を司る。ROM402は、第2のカードの作成に際して実行させる各種のプログラムなどを記憶している。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。CPU401は、第2のカードの作成に際して、通信I/F407を介してカード会社サーバ110との間で通信をおこなう。
【0049】
ディスプレイ404は、たとえば液晶パネルを備えた表示装置によって実現することができる。ディスプレイ404を実現する液晶パネルは、たとえば第2のカードの作成にかかるメニュー画面や第2のカードに関する情報を入力する画面などの各種の表示画面(図9−1〜図9−6を参照)、操作内容を案内する定型メッセージ、入力操作に応じた数字や記号などを表示することができる。
【0050】
タッチパネル405は、第2のカードの作成をおこなうカード会員などによる第2のカードの作成にかかる各種の入力操作を受け付け、当該入力操作によって入力された情報をCPU401に出力する。具体的には、タッチパネル405は、第2のカードの作成に際して、たとえば第2のカードの作成にかかるメニュー画面を表示させる入力操作、暗証番号や有効期限に関する情報の入力操作を受け付ける。
【0051】
テンキー406は、メニュー画面や各種の案内画面にしたがって数字を入力する際に用いることができる。テンキー406は、テンキー406に対する入力操作によって入力された情報をCPU401に出力する。テンキー406は、カーソルキーやエンター(確定)キーなどを備えていてもよい。
【0052】
カードリーダ408は、カード挿入口201から挿入された第1のカードのカード情報を読み取る。カードリーダ408は、たとえば第1のカードがカード挿入口201から挿入された場合に、第1のカードのカード情報を読み取る。また、カードリーダ408は、たとえばタッチパネル405やテンキー406において所定の入力操作を受け付けた場合に、カード挿入口201からの第1のカードの挿入を許容し、挿入された第1のカードのカード情報を読み取るようにしてもよい。
【0053】
たとえばICチップを備えたICカードによって第1のカードを実現する場合、カードリーダ408は、第1のカードのICチップに送信する送信信号を復調する復調器、復調器が復調した送信信号の電波を発するアンテナ、アンテナを介してICチップから受信した信号を変調する変調器、などによって実現することができる。カードリーダ408は、復調する送信信号をCPU401から受信し、アンテナを介して外部に出力する。また、カードリーダ408は、アンテナを介して受信し、変調器によって変調された信号をCPU401に出力する。
【0054】
たとえば磁気ストライプを備えた磁気カードによって第1のカードを実現する場合、カードリーダ408は、第1のカードの磁気ストライプに対向する位置に配置された磁気ヘッドによって実現することができる。カード作成装置120においては、カードリーダ408に代えて、第1のカードに対して所定の情報を書き込むカードリーダライタとしてもよい。
【0055】
カードリーダライタ409は、第2のカードに対して所定の情報を書き込んだり、全面磁気カードに書き込まれた情報を読み取ったりする。また、カードリーダライタ409は、第2のカードに記録された情報を消去することが可能とされている。カードリーダライタ409は、たとえばタッチパネル405やテンキー406において所定の入力操作を受け付けた場合に、第2のカードに対する情報の書き込み、読み取りあるいは消去をおこなう。
【0056】
たとえば磁性体によって形成された記録層を備えた全面磁気カードによって第2のカードを実現する場合、磁気ヘッドによってカードリーダライタ409を実現することができる。全面磁気カードに対する情報の読み取り、記録および消去をおこなう磁気ヘッドについては、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。
【0057】
プリンタ410は、第2のカードの表面に対して印刷をおこなう。具体的には、プリンタ410は、たとえば印刷ヘッドや当該印刷ヘッドに対向配置されたプラテンなどを備えて構成され、プラテンなどを用いて第2のカードを所定方向に搬送しながら印刷ヘッドを駆動することによって印刷をおこなう。
【0058】
(利用者データベース111の一例)
つぎに、カード会社サーバ110が備えた利用者データベース111について説明する。図5は、利用者データベース111の一例を示す説明図である。図5において、利用者データベース111は、カードの発行あるいはカード決済に必要とする各種の情報(以下「カード管理情報」)を記憶している。
【0059】
利用者データベース111は、カード会員の識別情報ごとにカード管理情報を対応付けて記憶している。たとえばクレジットカードによって第1のカードを実現する場合、カード番号によってカード会員の識別情報を実現することができる。また、たとえばデビットカードによって第1のカードを実現する場合、口座番号によってカード会員の識別情報を実現することができる。
【0060】
カード管理情報は、たとえばカードの有効期限、カード会員の氏名、住所、電話番号、性別、利用限度額、当月の利用金額などを特定可能な情報とすることができる。たとえばクレジットカードによって第1のカードを実現する場合、利用限度額は、クレジットカードに対して設定された利用限度額とすることができる。また、たとえばデビットカードによって第1のカードを実現する場合、利用限度額は、当該デビットカードの発行元が1日に出金可能な上限額として定めている金額とすることができる。
【0061】
当月の利用金額は、たとえば1ヶ月ごとに締め日がある場合の、前回の締め日の翌日から次回の締め日までの累積の利用金額とする。カード管理情報は、たとえば引き落とし口座番号、カード会員の年収、支払い方法などを特定可能な情報を含んでいてもよい。これらのカード管理情報は、たとえばクレジットカードによって第1のカードを実現する場合であれば、カードの発行時(申し込み時)などに、カード会員から事前に取得し、カードの発行元によって利用者データベース111に登録することができる。
【0062】
(作成カードデータベース112の一例)
つぎに、カード会社サーバ110が備えた作成カードデータベース112について説明する。図6は、作成カードデータベース112の一例を示す説明図である。図6において、作成カードデータベース112は、第2のカードに関する情報を記憶する。作成カードデータベース112は、第2のカードに関する情報を、カード会員の識別情報ごとに対応付けて記憶している。
【0063】
第2のカードに関する情報は、第2のカードの識別情報、第2のカードの有効期限、第2のカードの暗証番号、第2のカードの自己設定限度額などを特定可能な情報とすることができる。第2のカードの暗証番号は、カード会員がそれぞれ設定してもよいし、第1のカードに設定されている暗証番号と同じ暗証番号を設定してもよい。第2のカードの暗証番号を第1のカードの暗証番号と異ならせるかどうかは、第2のカードを作成するカード会員が選択できるようにしてもよい。
【0064】
第2のカードは、第2のカードの利用限度額の合計が第1のカードの利用限度額を超えない範囲であれば、第1のカード1枚に対して複数枚作成することができる。同じ第1のカードから作成した複数枚の第2のカードの暗証番号は、それぞれ異なる暗証番号であってもよいし、一部あるいはすべて同じ暗証番号であってもよい。
【0065】
(カード作成装置120の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード作成装置120の機能的構成について説明する。図7は、この発明にかかる実施の形態のカード作成装置120の機能的構成を示す説明図である。
【0066】
図7において、この発明にかかる実施の形態のカード作成装置120は、第1カード情報読取部(カード情報読取部)701と、第1暗証番号入力部(暗証番号入力部)702と、暗証番号照合部703と、利用可能金額情報入力部704と、有効期限情報入力部705と、有効加盟店情報入力部706と、有効地域情報入力部707と、第2暗証番号入力部(第2の暗証番号入力部)708と、第2カード作成部(カード作成部)709と、消去部710と、第2カード情報送信部(送信部)711と、を備えている。
【0067】
第1カード情報読取部701は、第1のカードを特定するカード情報を読み取る。第1のカードは、カード会員が所有するクレジットカード、デビットカード、キャッシュカードなどの各種カードのうちの少なくとも1枚のカードによって実現することができる。第1カード情報読取部701が読み取るカード情報は、第1のカードを特定可能な情報とする。
【0068】
たとえば第1のカードをクレジットカードによって実現する場合は、カード番号(クレジットカード番号)とすることができる。カード情報は、第1のカードを特定可能な情報であればよく、第1のカードに設定された第1のカード自体の識別情報であってもよい。
【0069】
たとえば第1のカードが、磁気ストライプを備えたカードである場合、カードリーダが備えた磁気ヘッドを用いてカードの磁気ストライプ部分を読み取ることによってカード情報を読み取ることができる。この実施の形態においては、カードリーダ408によって第1カード情報読取部701としての機能を実現することができる。
【0070】
また、たとえば第1のカードが、券面にエンボス加工が施されたカードである場合、当該エンボス加工部分の形状を認識してカード番号を判別することによってカード情報を読み取るようにしてもよい。また、カード情報は、カード会員の氏名および住所、カード会員の氏名および暗証番号などのように、複数の情報を組み合わせた情報であってもよい。
【0071】
第1暗証番号入力部702は、第1のカードの暗証番号の入力を受け付ける。第1暗証番号入力部702は、暗証番号の入力を指定する所定の操作がおこなわれた後に入力された数字情報を、暗証番号として受け付ける。暗証番号は、具体的には、たとえばカード会員がタッチパネル(ソフトキーボード)405やテンキー406などを操作することによって入力することができる。この実施の形態においては、タッチパネル405やテンキー406によって第1暗証番号入力部702としての機能を実現することができる。
【0072】
暗証番号照合部703は、暗証番号を照合する。暗証番号照合部703は、たとえば第1暗証番号入力部702によって入力を受け付けた暗証番号が、第1のカードに対応付けられた暗証番号と一致するか否かを判定する。
【0073】
たとえば第1のカードが備えたICチップや磁気ストライプに暗証番号に関する情報が記憶されている場合、暗証番号照合部703は、記憶されている情報に基づいて、第1暗証番号入力部702によって入力を受け付けた暗証番号が、第1のカードに記憶されている暗証番号と一致するか否かを判定する。この場合、RAM403をワークエリアとしながら、ROM402に記憶されたプログラムをCPU401によって実行することによって暗証番号照合部703としての機能を実現することができる。
【0074】
また、たとえば第1暗証番号入力部702によって入力を受け付けた暗証番号および第1のカードのカード情報に基づいて、カード会社サーバ110との間で通信をおこなうことによって照合してもよい。この場合、ROM402に記憶されたプログラムをRAM403をワークエリアとしながらCPU401によって実行し、適宜通信I/F407を介してカード会社サーバ110との間で通信をおこなうことによって、暗証番号照合部703としての機能を実現することができる。
【0075】
利用可能金額情報入力部704は、第1のカードの利用限度額の範囲内で利用可能な金額(以下「自己設定限度額」という)に関する情報の入力を受け付ける。第1のカードの利用限度額は、たとえば1ヶ月などの所定期間におけるカード決済に利用可能な金額の上限額であって、第1のカードの所有者であるカード会員の年収などに基づいて、カードの発行元であるカード会社などによってあらかじめ設定されている。第1のカードの利用限度額は、たとえばカードの発行に際して設定され、カード発行以降はカード会員のカード利用状況などによって変更することが可能とされている。
【0076】
自己設定限度額に関する情報は、具体的には、たとえばカード会員がタッチパネル(ソフトキーボード)405やテンキー406などを操作することによって入力することができる。この実施の形態においては、タッチパネル405やテンキー406によって利用可能金額情報入力部704としての機能を実現することができる。
【0077】
有効期限情報入力部705は、第2のカードの有効期限に関する情報の入力を受け付ける。有効期限に関する情報は、具体的には、たとえばカード会員がタッチパネル(ソフトキーボード)405やテンキー406などを操作することによって入力することができる。この実施の形態においては、タッチパネル405やテンキー406によって有効期限情報入力部705としての機能を実現することができる。
【0078】
具体的には、たとえば第2のカードの作成日が3/1である場合、「3月15日まで」という有効期限を設定することができる。また、具体的には、たとえば4月1日〜4月8日までの期間で海外旅行に行く予定がある場合、海外旅行の期間に合わせて「4月1日〜4月8日」という有効期限を設定することができる。
【0079】
また、具体的には、たとえば「カード作成日時から16時間のみ」、「土日のみ」、「毎月10日と25日」という有効期限を設定することができる。1枚の第2のカードに対して、複数の有効期限が設定されていてもよい。具体的には、たとえば、1ヶ月間に2回海外に出張する予定がある場合「3月1日〜3月10日および3月20日〜3月30日」などのように複数の期間を設定してもよい。
【0080】
有効加盟店情報入力部706は、第2のカードでの利用が可能な有効加盟店に関する情報の入力を受け付ける。有効加盟店に関する情報は、具体的には、たとえばカード会員がタッチパネル(ソフトキーボード)405やテンキー406などを操作することによって入力することができる。この実施の形態においては、タッチパネル405やテンキー406によって有効加盟店情報入力部706としての機能を実現することができる。
【0081】
有効加盟店に関する情報は、具体的には、たとえば店舗名称および所在地、あるいは店舗番号などのように、具体的な店舗を特定する情報とすることができる。特定のチェーン店を有効加盟店とする場合は、たとえば「××コンビニエンスストア」などのように、店舗名称のみであってもよい。
【0082】
また、有効加盟店に関する情報は、店舗の属性であってもよい。具体的には、たとえば「レストラン、飲食店のみ」などのような情報であってもよい。あるいは「××百貨店」、「○○デパート」などのように、特定の建物において出店しているテナントを指定するようにしてもよい。有効加盟店は、1つであってもよく、複数であってもよい。
【0083】
有効地域情報入力部707は、第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報の入力を受け付ける。第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報は、具体的には、たとえばカード会員がタッチパネル(ソフトキーボード)405やテンキー406などを操作することによって入力することができる。この実施の形態においては、タッチパネル405やテンキー406によって有効地域情報入力部707としての機能を実現することができる。
【0084】
第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報は、具体的には、たとえば「米国のみ」、「日本国のみ」のように、第2のカードの利用を許可する国を指定する情報とすることができる。また、第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報は、具体的には、たとえば「ハワイ」、「沖縄」などのように、国の中の特定の地域を限定する情報であってもよい。
【0085】
第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報は、複数の地域を指定するものであってもよい。具体的には、たとえばフランス、イギリス、ベルギーを巡る海外旅行を予定しているカード会員であれば、「フランス、イギリス、ベルギー」のように、第2のカードの利用を許可する国を指定してもよい。
【0086】
第2暗証番号入力部708は、第2のカードの暗証番号の入力を受け付ける。第2のカードの暗証番号は、具体的には、たとえばカード会員がタッチパネル(ソフトキーボード)405やテンキー406などを操作することによって入力することができる。この実施の形態においては、タッチパネル405やテンキー406によって第2暗証番号入力部708としての機能を実現することができる。
【0087】
第2のカードの暗証番号は、第1のカードの暗証番号とは異なる暗証番号とすることができる。第2のカードの暗証番号を、第1のカードとは異なる暗証番号に設定することにより、第2のカードが盗難された場合の当該第2のカードの不正使用を抑制することができる。
【0088】
第2のカードの暗証番号は、第1のカードの暗証番号と同じ暗証番号を設定できるようにしてもよい。第2のカードの暗証番号は、第2のカードの作成に際して、第2のカードの暗証番号について何の指定もしない場合に、第1カードと同じ暗証番号を第2のカードの暗証番号として設定するようにしてもよい。
【0089】
第2カード作成部709は、暗証番号照合部703によって照合された結果、暗証番号が一致した場合に、第1のカードのカード情報、暗証番号および利用金額に関する情報に基づいて、第2のカードを作成する。第2のカードは、カード会員が利用金額の範囲内で利用可能であって、第1のカードとは別のカードによって実現するものであり、具体的には、たとえば上記の全面磁気カードのような媒体によって実現することができる。
【0090】
第2カード作成部709は、書込部709aと印刷部709bとによって構成されている。書込部709aは、第2のカードの所定の記録領域に所定のデータを書き込む。具体的には、書込部709aは、たとえばカードリーダライタ409によって実現することができる。印刷部709bは、第2のカードの少なくとも片面(たとえば表面)に、所定の文字または画像を印刷する。具体的には、印刷部709bは、たとえばプリンタ410によって実現することができる。
【0091】
第2カード作成部709は、第2のカードの作成に際して、書込部709aによって、1枚の空のカードの記録層に対して第2のカードの作成に必要なカード情報を書き込む。また、第2カード作成部709は、第2のカードの作成に際して、カード情報が書き込まれる1枚の空のカード、あるいは既にカード情報が書き込まれた全面磁気カードの表面に、カード情報に応じた所定事項を印刷する。
【0092】
この実施の形態においては、RAM403をワークエリアとしながら、ROM402に記憶されたプログラムをCPU401によって実行し、カードリーダライタ409やプリンタ410を駆動制御することによって第2カード作成部709としての機能を実現することができる。
【0093】
第2カード作成部709は、有効期限情報入力部705によって第2のカードの有効期限に関する情報の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた有効期限に関する情報に基づいて、当該有効期限においてのみ利用可能な第2のカードを作成する。具体的には、書込部709aによって、有効期限を特定可能な情報を全面磁気カードの記録層に書き込むことによって、カード会員に指定された有効期限においてのみ利用可能な第2のカードを作成する。
【0094】
また、第2カード作成部709は、有効期限情報入力部705によって第2のカードの有効期限に関する情報の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた有効期限に関する情報に基づいて、第2のカードの表面に有効期限を案内する情報を印刷した第2のカードを作成する。具体的には、印刷部709bによって、たとえば「3月15日まで有効」などのメッセージを印刷によって明示した第2のカードを作成する。
【0095】
第2カード作成部709は、有効期限情報入力部705によって第2のカードの有効期限に関する情報の入力を受け付けた場合、有効期限を案内する情報は印刷せず、有効期限を特定可能な情報を全面磁気カードの記録層のみに書き込んだ第2のカードを作成してもよい。このように、第2のカードの有効期限を明示しないことにより、第2のカードが盗難された場合の当該第2のカードの不正使用を抑制することができる。
【0096】
また、第2カード作成部709は、有効加盟店情報入力部706によって第2のカードでの利用が可能な有効加盟店に関する情報の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた有効加盟店に関する情報に基づいて、当該有効加盟店においてのみ利用可能な第2のカードを作成する。具体的には、書込部709aによって、有効加盟店を特定可能な情報を全面磁気カードの記録層に書き込むことによって、カード会員に指定された有効加盟店においてのみ利用可能な第2のカードを作成する。
【0097】
また、第2カード作成部709は、有効加盟店情報入力部706によって第2のカードでの利用が可能な有効加盟店に関する情報の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた有効加盟店に関する情報に基づいて、第2のカードの表面に有効加盟店を案内する情報を印刷した第2のカードを作成する。具体的には、印刷部709bによって、たとえば「××百貨店でのみ有効」などのメッセージを印刷によって明示した第2のカードを作成する。
【0098】
第2カード作成部709は、有効加盟店情報入力部706によって第2のカードでの利用が可能な有効加盟店に関する情報の入力を受け付けた場合、有効加盟店を案内する情報は印刷せず、有効加盟店を特定可能な情報を全面磁気カードの記録層のみに書き込んだ第2のカードを作成してもよい。このように、第2のカードが利用可能な有効加盟店を明示しないことにより、第2のカードが盗難された場合の当該第2のカードの不正使用を抑制することができる。
【0099】
また、第2カード作成部709は、有効地域情報入力部707によって第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報の入力を受け付けた場合、当該有効地域に関する情報に基づいて、指定された有効地域においてのみ利用可能な第2のカードを作成する。具体的には、書込部709aによって、有効地域を特定可能な情報を全面磁気カードの記録層に書き込むことによって、カード会員に指定された有効地域においてのみ利用可能な第2のカードを作成する。
【0100】
また、第2カード作成部709は、有効地域情報入力部707によって第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた有効地域に関する情報に基づいて、第2のカードの表面に有効地域を案内する情報を印刷した第2のカードを作成する。具体的には、印刷部709bによって、たとえば「ハワイでのみ有効」などのメッセージを印刷によって明示した第2のカードを作成する。
【0101】
第2カード作成部709は、有効地域情報入力部707によって第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報の入力を受け付けた場合、有効地域を案内する情報は印刷せず、有効地域を特定可能な情報を全面磁気カードの記録層のみに書き込んだ第2のカードを作成してもよい。このように、第2のカードが利用可能な有効地域を明示しないことにより、第2のカードが盗難された場合の当該第2のカードの不正使用を抑制することができる。
【0102】
また、第2カード作成部709は、第2暗証番号入力部708によって第2のカードの暗証番号の入力を受け付けた場合には、第2のカードの暗証番号が入力された場合にのみ利用可能とする第2のカードを作成するようにしてもよい。具体的には、書込部709aによって、第2のカードの暗証番号あるいは第2のカードの暗証番号が存在することを示す情報を全面磁気カードの記録層に書き込むことによって、第2のカードの暗証番号が入力された場合にのみ利用可能とする第2のカードを作成する。これによって、第2のカードの不正使用を抑制することができる。
【0103】
さらに、第2カード作成部709は、第2暗証番号入力部708によって第2のカードの暗証番号の入力を受け付けた場合には、第2のカードの暗証番号に加えて、第1のカードの暗証番号が入力された場合にのみ利用可能とする第2のカードを作成するようにしてもよい。
【0104】
具体的には、書込部709aによって、第1のカードおよび第2のカードの暗証番号、あるいは第1のカードおよび第2のカードの暗証番号が存在することを示す情報を全面磁気カードの記録層に書き込むことによって、第2のカードの暗証番号が入力された場合にのみ利用可能とする第2のカードを作成する。この場合、第1のカードの暗証番号と第2のカードの暗証番号との両方が入力された場合のみ利用可能な第2のカードを作成することができる。
【0105】
消去部710は、第2のカードに書き込まれた所定のデータを消去する。具体的には、消去部710は、たとえば書込部709aを実現するカードリーダライタ409によって実現することができる。消去部710によって第2のカードに書き込まれた所定のデータを消去することにより、第2のカードを繰り返して利用することができる。
【0106】
第2のカードは、全面磁気カードなどを用いて実現することによって安価に実現することができる。また、安価な全面磁気カードによって第2のカードを実現することにより、第2のカードの有効期限が到来した場合や、自己設定限度額分のカード決済をおこなった場合は使い捨てることができる。
【0107】
発行済みの第2のカードに記録された情報を消去部710によって消去することにより、第2のカードをなす全面磁気カードを使い回すことができる。消去部710は、たとえば挿入された第2のカードの有効期限が切れている場合は、挿入された第2のカードに書き込まれているデータを、自動的に消去するようにしてもよい。
【0108】
また、消去部710は、たとえば挿入された第2のカードの有効期限が残っている場合は、第2のカードに設定された暗証番号が入力され、入力された暗証番号が照合された場合に、第2のカードに書き込まれているデータを消去するようにしてもよい。これによって、まだ使用できる第2のカードに記憶された情報を不用意に消去することを防止することができる。
【0109】
第2カード情報送信部711は、第2カード作成部709によって作成された第2のカードに関する情報を、カード会社サーバ110へ送信する。この実施の形態においては、第2のカードに関する情報を、CPU401の制御によって通信I/F407を介してカード会社サーバ110に送信することによって第2カード情報送信部711としての機能を実現することができる。
【0110】
第2カード情報送信部711は、たとえば第2のカードの識別番号や第2のカードの作成条件などの情報を、カード会社サーバ110に送信する。第2のカードの作成条件は、具体的には、たとえば自己設定限度額や有効期限を特定可能な情報とすることができる。また、第2のカードの作成条件は、具体的には、たとえば第2のカードの有効期限、第2のカードでの利用が可能な有効加盟店、第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報とすることができる。
【0111】
カード会社サーバ110は、第2カード情報送信部711を介してカード作成装置120から送信された情報を受信した場合、作成カードデータベース112を更新する。カード会社サーバ110は、受信した情報を適宜加工して、作成された第2カードによる認証の実現に要する情報を作成し、作成カードデータベース112に記憶する。
【0112】
作成カードデータベース112の更新、および、更新された情報に基づくカード決済の実行を可能とするために時間を要する場合、カード会社サーバ110は、第2のカードの利用開始時期を案内する情報をカード作成装置120に送信するようにしてもよい。具体的には、たとえば第2のカードの作成日時が4/1であって、作成カードデータベース112の更新に2日を要する場合、4/4から利用可能であることを案内する情報を送信する。カード作成装置120は、カード会社サーバ110から受信した情報に基づいて、第2のカードの表面に当該第2のカードの利用開始日を印刷してもよい。
【0113】
カード作成装置120が備える各部は、たとえば携帯型電話機などの携帯型通信端末装置に搭載することができる。このように、カード作成装置120を備えた携帯型通信端末装置を構成することによって、カード会員は、第2のカードを作成したくなったその場で第2のカードを作成することができる。
【0114】
カード作成装置120は、当該カード作成装置120における上記の各部を可搬性を備えた筐体に収容することによって携帯可能な構成とし、携帯型電話機などの携帯型通信端末装置に接続可能な構成としてもよい。これによって、カード作成装置120は、携帯型通信端末装置が備える通信機能を利用してカード会社サーバ110と通信をおこなうことができる。
【0115】
(カード作成装置120の処理手順)
つぎに、カード作成装置120の処理手順について説明する。図8は、この発明にかかる実施の形態のカード作成装置120の処理手順を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、まず、第1のカードのカード情報を読み取るまで待機する(ステップS801:No)。第1のカードのカード情報を読み取った場合(ステップS801:Yes)は、第1のカードの暗証番号の入力があるまで待機する(ステップS802:No)。
【0116】
ステップS802において、第1のカードの暗証番号の入力があった場合(ステップS802:Yes)は、入力された第1のカードの暗証番号の照合をおこなう(ステップS803)。ステップS803においては、ステップS801:Yesにおいて読み取った第1のカード情報に含まれる第1のカードの暗証番号と、ステップS802:Yesにおいて入力された第1のカードの暗証番号と、が一致するか否かを判定することによって照合をおこなう。そして、一致した場合に認証を許可する。
【0117】
ステップS801:Yesにおいて読み取った第1のカード情報に含まれる第1のカードの暗証番号と、ステップS802:Yesにおいて入力された暗証番号と、が一致したために認証が許可された場合(ステップS804:Yes)は、第2のカードの作成条件に関する情報の入力があったか否かを判断する(ステップS805)。
【0118】
ステップS805においては、自己設定限度額、第2のカードの有効期限、第2のカードでの利用が可能な有効加盟店、第2のカードでの利用が可能な有効地域、などに関する情報や、第2のカードの暗証番号の入力があったか否かを判断する。ステップS805においては、ステップS804:Yesにおいて認証を許可してから、タッチパネル405あるいはテンキー406において第2のカードの作成条件に関する情報の入力を終了する入力操作がおこなわれるまでの間に、上記のいずれかの情報が入力された場合に、第2のカードの作成条件に関する情報の入力があったと判断する。
【0119】
ステップS805においては、第2のカードの作成条件に関する情報の入力があるまで待機する(ステップS805:No)。そして、第2のカードの作成条件に関する情報の入力があった場合(ステップS805:Yes)は、第2のカードを作成する(ステップS806)。
【0120】
ステップS806においては、カード作成装置120が保持している全面磁気カードの中の1枚に対して、当該全面磁気カードの記録層にステップS805:Yesにおいて入力を受け付けた情報を書き込むとともに、同じ全面磁気カードの表面に所定の情報を印刷する。
【0121】
その後、ステップS805:Yesにおいて入力を受け付けた第2のカードの作成条件に関する情報をカード会社サーバ110に送信して(ステップS807)、一連の処理を終了する。ステップS807においては、ステップS804:Yesにおいて認証を許可してから、タッチパネル405あるいはテンキー406において第2のカードの作成条件に関する情報の入力を終了する入力操作がおこなわれるまでの間に入力された情報を、カード会社サーバ110に送信する。
【0122】
また、ステップS807においては、第2のカードの作成条件に関する情報に、ステップS801:Yesにおいて読み取った第1のカード情報を対応付けた情報を送信する。具体的には、たとえば第2のカードの作成条件に関する情報に、第1のカードの識別情報を対応付けた情報を送信する。
【0123】
ステップS804において、ステップS801:Yesにおいて読み取った第1のカード情報に含まれる第1のカードの暗証番号と、ステップS802:Yesにおいて入力された暗証番号と、が一致しなかったために認証が不成立となった場合(ステップS804:No)は、エラーを報知して(ステップS808)、一連の処理を終了する。
【0124】
(表示画面例)
つぎに、第2のカードの作成に際して、カード作成装置120のディスプレイ404に表示される表示画面例について説明する。図9−1、図9−2、図9−3、図9−4、図9−5および図9−6は、カード作成装置120のディスプレイ404に表示される表示画面例を示す説明図である。
【0125】
図9−1において、表示画面910は、第2のカードの作成の待機中にカード作成装置120のディスプレイ404に表示される。表示画面910においては、「いらっしゃいませ」や「第2のカードを作成しますか」などのメッセージと、「作成する」や「説明をみる」などのカード会員の意志を確認するための操作キーを示す画像が表示されている。
【0126】
第2のカードを作成するカード会員は、「作成する」をタッチするなどして第2のカードを作成する意志を示すことによって第2のカードの作成を開始することができる。表示画面910において「説明をみる」が操作された場合、第2のカードについて説明する表示画面(図示を省略する)を表示する。
【0127】
図9−2において、表示画面920は、表示画面910において「作成する」が操作された場合にディスプレイ404に表示される。表示画面920においては、「お手持ちのクレジットカードを挿入してください」などの具体的な操作内容を案内するメッセージや、クレジットカードの挿入位置であるカード挿入口201の場所を案内する画像(あるいはイラスト)が表示されている。また、表示画面920においては、第2のカードの作成を中断する「キャンセル」キーを示す画像が表示されている。
【0128】
第2のカードの作成を続行するカード会員は、カード挿入口201にクレジットカードなどの第1のカードを挿入する。カード作成装置120は、カード挿入口201に第1のカードが挿入された場合、ディスプレイ404に表示画面930を表示する。また、カード作成装置120は、「キャンセル」キーをタッチするなどして第2のカードの作成を中断する意志が示された場合、ディスプレイ404に表示画面910を表示する。
【0129】
図9−3において、表示画面930は、「暗証番号を入力してください」などの具体的な操作内容を案内するメッセージや、入力された暗証番号の桁数を示すフレームなどを表示している。表示画面930においては、入力した暗証番号を確定して、第2のカードの作成にかかる操作を次段階へ進める「次へ」キーなどが表示されている。また、表示画面930においては、第2のカードの作成を中断する「キャンセル」キーを示す画像が表示されている。
【0130】
第2のカードの作成を続行するカード会員は、第1のカードの暗証番号を入力し、「次へ」キーを操作する。カード作成装置120は、「次へ」キーが操作された場合、入力された第1のカードの暗証番号の照合をおこない、認証が許可された場合にディスプレイ404に表示画面940を表示する。また、カード作成装置120は、「キャンセル」キーをタッチするなどして第2のカードの作成を中断する意志が示された場合、ディスプレイ404に表示画面910を表示する。
【0131】
図9−4において、表示画面940は、表示画面930において「次へ」キーが操作され、認証が許可された場合に表示される。表示画面940においては、「設定する項目を選んでください」などの具体的な操作内容を案内するメッセージや、設定する項目群が表示されている。設定する項目群が複数存在し、1画面内にすべての項目を表示することができない場合は、スクロールキーを表示してもよい。
【0132】
第2のカードの作成を続行するカード会員は、設定する項目を選択し、「設定」キーを操作する。カード作成装置120は、選択された項目を強調して表示し、選択された項目を強調した状態で「設定」キーが操作されると、「設定」キーが操作された時点で強調表示していた項目についての設定をおこなう表示画面を表示する。
【0133】
図9−5において、表示画面950は、表示画面940において「自己設定限度額」の項目が選択された状態で「設定」キーが操作された場合に表示される。表示画面950においては、「自己設定限度額を入力してください」などの具体的な操作内容を案内するメッセージや、入力された自己設定限度額を示すフレームなどを表示している。
【0134】
また、表示画面950においては、「あなたの1ヶ月の利用限度額は500,000円です。利用限度額以下の金額を設定してください」などのように、入力内容に対する詳細な説明が表示されている。このような説明やカード会員の利用限度額などを表示画面950に表示することにより、カード会員に対して、利用限度額よりも低い自己設定限度額を簡単に設定させることができる。
【0135】
第2のカードの作成を続行するカード会員は、選択した項目(たとえば自己設定限度額)に対する設定が完了した場合は、「OK」キーを操作して選択した項目における設定内容を確定する。設定内容を確定する操作がなされた場合、カード作成装置120は、選択された項目における設定内容を示す表示画面960を表示する。
【0136】
図9−6において、表示画面960は、表示画面940に対して、表示画面950において入力された自己設定限度額「70,000円」が追加して表示されている。第2のカードの作成を続行するカード会員は、表示画面960における該当する項目を選択した状態で「設定」キーを操作し、各項目についての設定をおこなう。
【0137】
第2のカードの作成を続行するカード会員は、各項目についての設定内容を確定し、該当するすべての項目についての設定内容を確定した場合に「カード作成」キーを操作する。カード作成装置120は、「カード作成」キーが操作された時点の各項目における設定内容に基づいて、第2のカードを作成し、作成したカードをカード発行口202から発行する。
【0138】
カード作成装置120は、「カード作成」キーが操作された時点において設定項目に漏れがあるか否かを判断し、第2のカードの作成に必要な項目における設定内容に誤りがある場合あるいは設定項目が不足している場合は、たとえば「自己設定限度額が利用限度額を超えています」などのエラーメッセージを表示する表示画面(図示を省略する)をディスプレイ404に表示してもよい。
【0139】
また、カード作成装置120は、たとえば第2のカードの暗証番号の項目に対する設定がなされていない場合は、エラーメッセージを表示せず、第1のカードの暗証番号を第2のカードの暗証番号として設定した第2のカードを作成してもよい。さらにカード作成装置120は、たとえば第2のカードの有効期限の項目に対する設定がなされていない場合は、第1のカードの次回の締め日や、作成日から1週間など、あらかじめ定められたデフォルトの値を第2のカードの有効期限として設定した第2のカードを作成してもよい。
【0140】
つぎに、第2のカードの表面の印刷例を説明する。図10−1および図10−2は、第2のカードの表面の印刷例を示す説明図である。図10−1および図10−2において、第2のカード1010、1020の表面には、たとえば第2のカード1010、1020の有効期限や、第2のカード1010、1020の有効加盟店などを示す情報が印刷されている。第2のカード1010、1020の表面に印刷する内容は、第2のカード1010、1020の作成にかかる表示画面940などにおいて、カード会員が任意に指定できるようにしてもよい。
【0141】
第2のカード1010、1020の表面に印刷する内容を、カード会員自らが指定することによって、第2のカード1010、1020の内容を忘れたり、第2のカード1010、1020を複数枚作成した場合に混乱したりすることを防止することができる。
【0142】
このようにして作成した第2のカード1010、1020は、第1のカードと同様に利用することができる。具体的には、たとえばクレジットカードを第1のカードとし、この第1のカードに基づいて作成された第2のカード1010、1020の有効期限を海外旅行にあわせて設定する。この場合、第1カードを海外に持って行かず、第2のカード1010、1020のみを持って行く。
【0143】
そして、現地での買い物や飲食にかかる費用を、第2のカード1010、1020を用いたカード決済によって支払う。カード決済による支払いは、有効期限に該当する期間内における累積の利用金額が、自己設定限度額に達するまで繰り返し利用することができる。第2のカード1010、1020は、利用限度額まで利用できる第1のカードと同様の利用方法によって自己設定限度額に達するまで繰り返し利用することができる。
【0144】
これにより、旅行先において、財布ごと盗まれたり第2のカード1010、1020を落としたりして紛失した第2のカード1010、1020が、悪意の第三者に不正に利用された場合にも、第2のカード1010、1020に設定された自己設定限度額が最大の損害額となる。これによって、第2のカード1010、1020の不正利用によるカード会員あるいはカードの保険会社の損害額を抑えることができる。
【0145】
また、第2のカード1010、1020を紛失した場合にも、不正利用がおこなわれうる期間は当該第2のカード1010、1020に設定された有効期限の間だけとなるため、損害額の拡大を抑えることができる。さらに、第2のカード1010、1020は、安価な全面磁気カードによって実現されているため、第1のカード(本来のクレジットカード)を紛失した場合のように再発行する必要がない。
【0146】
これによって、紛失による再発行に起因する手間などの煩わしさをなくすことができる。また、さらに、第1のカード(本来のクレジットカード)よりも厚さが薄いため、財布などがかさばらなくて済み、第2のカードにかかる持ち運びの負担や財布がかさばることによるストレスをなくすことができる。
【0147】
また、第2のカード1010、1020は、具体的には、たとえばカード会員の子供などに渡して、渡された子供に対して自己設定限度額の範囲内で自由に買い物をさせるような使い方ができる。これによって、子供の買い物に同行することなく子供が必要とする任意の物品を購入することができるとともに、購入後は請求書などで購入した物品や金額を確認することができるので当該子供が不要な買い物をしてしまうことを抑制できる。このような使い方をすることによって、同行することができない状況であっても子供の必要品を購入することができるとともに、子供に現金を持たせる場合よりも当該子供が犯罪に巻き込まれる危惧を減らすことが期待できる。
【0148】
また、具体的には、たとえば会社やサークルなどの団体での食事に際して、上司や先輩などの第1のカードに基づいて作成した第2のカード1010、1020を部下あるいは後輩に渡しておくことで、支払い時に不在であっても当該上司や先輩が飲食代の支払いを負担する(奢る)ことができる。
【0149】
これによって、たとえば当該上司や先輩などが食事会の終盤までいられないような事情があった場合にも、自分の飲食費や部下や後輩の飲食費の支払いを負担することができる。また、後から請求される飲食費は自己設定限度額の範囲であることがあらかじめわかっているので、飲食費の請求が想定外の高額となって請求時(引き落とし時)に支払いが滞るような不具合を防止できる・
【0150】
また、具体的には、たとえばカード会員が、たとえば1週間ごとのように、それぞれ異なる期限に区切った複数枚の第2のカード1010、1020を作成し、所持するような使い方をしてもよい。これによって、締め日の翌日から1週間ごとに第2のカードを1枚ずつ利用しながらカード決済をおこなう、という計画的な利用ができる。これによって、カードの使いすぎを防止するとともに、1ヶ月の期間におけるカードの利用金額を分散し、締めの期間の最初の期間に高額な買い物をしてしまい、月の後半に生活が苦しくなってしまうような偏った生活を防止できる。
【0151】
このように、各種の方法での利用が可能な第2のカード1010、1020を、手軽に作成できるようにしたことで、カード決済の利便性を損なうことなく、第1のカードにかかる請求金額を減らして、カードの使いすぎを抑制し、カードを安心して利用させることができる。これによって、支払いを滞らせることなく、カード利用を促進することができる。
【0152】
以上説明したように、この実施の形態のカード作成装置120は、カード会員が所有する少なくとも1枚の第1のカードを特定するカード情報を読み取り、第1のカードの暗証番号の入力および自己設定限度額に関する情報の入力を受け付ける。そして、入力された暗証番号を照合し、照合された結果、暗証番号が一致した場合に、第1のカードのカード情報、入力された暗証番号および自己設定限度額に関する情報に基づいて、第1のカードとは別の第2のカードを作成するとともに、第2のカードに関する情報を、カード会社サーバ110へ送信することを特徴としている。
【0153】
この実施の形態のカード作成装置120によれば、カード会員自らが自己設定限度額を設定した第2のカード1010、1020を発行することにより、第2のカード1010、1020を用いたカード決済による利用金額を自己限度額の範囲内に制限することができる。このように、第2のカード1010、1020を用いたカード決済による利用金額が利用限度額よりも少額になるように制限することにより、カードの使いすぎを抑制し、カードを安心して利用させることができる。
【0154】
また、第2のカード1010、1020を用いたカード決済は、第1のカードを用いたカード決済と同様におこなわれるため、現金やプリペイドカードのようにあらかじめ支払いを済ませた有価証券などを携帯することなく、カード決済をおこなうことができる。これによって、カード決済の利便性を損なうことなく、カードの使いすぎを抑制し、カードを安心して利用させることができる。
【0155】
さらに、この実施の形態のカード作成装置120によれば、第1のカードを用いて決済をおこなった場合には、第1のカードに対して設定された本来の利用限度額でのカード決済は、引き続き認可される。第1のカードを用いたカード決済は、第2のカード1010、1020の利用金額の合計と第1のカードの利用金額の合計とが、第1のカードの利用限度額に達するまでおこなうことができる。
【0156】
すなわち第1のカードの利用限度額自体は減額されるわけではないため、第1のカードを用いたカード決済による利便性は引き続き確保することができる。このように、この実施の形態のカード作成装置120によれば、カード決済の利便性を損なうことなく、カードの使いすぎを抑制し、カードを安心して利用させることができる。そして、これによってカード決済の利用促進を図ることができる。
【0157】
また、この実施の形態のカード作成装置120は、第2のカード1010、1020の有効期限に関する情報(有効期限情報)の入力を受け付け可能とし、有効期限に関する情報の入力を受け付けた場合には、入力された有効期限に関する情報に基づいて、指定された有効期限においてのみ利用可能な第2のカード1010、1020を作成することを特徴としている。この実施の形態のカード作成装置120によれば、第2のカード1010、1020を用いたカード決済が有効となる期間を制限することができる。
【0158】
これによって、たとえばカード会員が第2のカード1010、1020を紛失し、紛失した第2のカード1010、1020を悪意の第三者が不正に利用した場合にも、第2のカード1010、1020を用いたカード決済が有効となる期間が制限されているため第2のカードを用いた決済の乱発(第2のカード1010、1020の乱用)を制限することができる。
【0159】
また、この実施の形態のカード作成装置120は、第2のカード1010、1020での利用が可能な有効加盟店に関する情報(有効加盟店情報)の入力を受け付け可能とし、有効加盟店に関する情報の入力を受け付けた場合には、入力された有効加盟店に関する情報に基づいて、指定された有効加盟店においてのみ利用可能な第2のカード1010、1020を作成することを特徴としている。
【0160】
この実施の形態のカード作成装置120によれば、第2のカード1010、1020の利用を可能とする店舗を制限することができる。これによって、たとえばカード会員が第2のカード1010、1020を紛失し、紛失した第2のカード1010、1020を悪意の第三者が不正に利用した場合にも、第2のカード1010、1020を用いたカード決済が有効となる店舗が制限されているため第2のカード1010、1020を用いた決済の乱発(第2のカード1010、1020の乱用)を制限することができる。
【0161】
また、この実施の形態のカード作成装置120は、第2のカード1010、1020での利用が可能な有効地域に関する情報(有効地域情報)の入力を受け付け可能とし、有効地域に関する情報の入力を受け付けた場合には、入力された有効地域に関する情報に基づいて、指定された有効地域においてのみ利用可能な第2のカード1010、1020を作成することを特徴としている。
【0162】
この実施の形態のカード作成装置120によれば、第2のカード1010、1020の利用を可能とする地域を制限することができる。これによって、たとえばカード会員が第2のカード1010、1020を紛失し、紛失した第2のカード1010、1020を悪意の第三者が不正に利用した場合にも、第2のカード1010、1020を用いたカード決済が有効となる地域が制限されているため第2のカード1010、1020を用いた決済の乱発(第2のカード1010、1020の乱用)を制限することができる。
【0163】
また、この実施の形態のカード作成装置120は、第1のカードの暗証番号とは異なる第2のカード1010、1020の暗証番号の入力を受け付け、第2のカード1010、1020の暗証番号が入力された場合のみ利用可能な第2のカード1010、1020を作成することを特徴としている。
【0164】
この実施の形態のカード作成装置120によれば、第2のカード1010、1020は第1のカードの完全なコピーではないので、第2のカード1010、1020の利用者を、第2のカード1010、1020の暗証番号を知っている者のみに制限することができる。これによって、たとえばカード会員が第2のカード1010、1020を紛失し、紛失した第2のカード1010、1020を悪意の第三者が不正に利用した場合にも、第2のカード1010、1020を用いたカード決済が有効となる地域が制限されているため第2のカード1010、1020を用いた決済の乱発(第2のカード1010、1020の乱用)を制限することができる。
【0165】
あるいは、この実施の形態のカード作成装置120においては、第1のカードの暗証番号とは異なる第2のカード1010、1020の暗証番号の入力を受け付け、第1のカードの暗証番号と第2のカードの暗証番号との両方が入力された場合のみ利用可能な前記第2のカードを作成することができる。
【0166】
この実施の形態のカード作成装置120によれば、第2のカードは第1のカードの完全なコピーではなく、第2のカード1010、1020の利用に際しては、第1のカードおよび第2のカード1010、1020の2枚分の暗証番号が必要になるので、第2のカードの利用者を確実に制限することができる。
【0167】
また、この実施の形態のカード作成装置120は、第2のカード1010、1020の所定の記録領域に所定のデータを書き込む書込部709aと、第2のカード1010、1020の少なくとも片面に、所定の文字または画像を印刷する印刷部709bと、からなることを特徴としている。
【0168】
この実施の形態のカード作成装置120によれば、第2のカード1010、1020を用いたカード決済に際しては所定の記録領域に書き込まれた所定のデータに基づいて不正使用を防止するとともに、第2のカード1010、1020に印刷した所定の文字または画像によってカード会員自身に対してカードの正偽を容易に判別させることができる。
【0169】
これによって、1枚の第1のカードに対して、第2のカード1010、1020を複数枚作成した場合にも、それぞれの第2のカード1010、1020を容易に判別することができ、カード決済に際して迷ったり、意図した第2のカード1010、1020とは別の第2のカード1010、1020を使用してしまったりすることを防止できる。
【0170】
また、この実施の形態のカード作成装置120は、第2のカード1010、1020に書き込まれた所定のデータを消去する消去部710を備えたことを特徴としている。
【0171】
この実施の形態のカード作成装置120によれば、第2のカード1010、1020に関する情報を書き込んだ全面磁気カードを、第2のカード1010、1020として発行する前の初期状態に戻すことができる。これによって、第2のカード1010、1020を実現する全面磁気カードなどのカード媒体を繰り返して利用することができる。
【0172】
たとえば、カード作成システム100の運用上、第2のカード1010、1020の発行をデポジット制とし、作成した第2のカード1010、1020に対して少額の預かり金を加算するようにしてもよい。そして、このような運用をおこなう場合、有効期限が切れた第2のカード1010、1020や、自己設定限度額に達した第2のカード1010、1020などを、カード作成装置120に戻した場合に預かり金を返金することによって、使用済みの第2のカード1010、1020の回収率および再利用率を高めることができる。返金は、第2のカード1010、1020に書き込まれた情報に基づいて特定されるカード会員の口座に返金したり、次回の請求金額を減額したり、現金で直接返金してもよい。
【0173】
また、この実施の形態の携帯型通信端末装置は、カード作成装置120を備えた、あるいは当該カード作成装置120が接続可能なことを特徴としている。この実施の形態の携帯型通信端末装置によれば、携帯型通信端末装置を用いて第2のカード1010、1020を作成することができるので、第2のカード1010、1020の発行場所を制限することなく、必要に応じて適宜第2のカード1010、1020を作成することができる。
【0174】
これによって、カード会員は、第2のカード1010、1020の必要性を感じた時に直ちに第2のカード1010、1020を作成することができ、第2のカード1010、1020によるカード決済による上記の各種の利便性を十分に発揮させることができる。
【0175】
なお、この実施の形態で説明したカード作成方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0176】
以上のように、この発明にかかるカード作成装置、携帯型通信端末装置、カード作成方法およびカード作成プログラムは、カードの利用を支援するカード作成装置、携帯型通信端末装置、カード作成方法およびカード作成プログラムに有用であり、特に、カードを利用する状況に応じた支援をおこなうカード作成装置、携帯型通信端末装置、カード作成方法およびカード作成プログラムに適している。
【符号の説明】
【0177】
100 カード作成システム
110 カード会社サーバ
120 カード作成装置
701 第1カード情報読取部(カード情報読取部)
702 第1暗証番号入力部(暗証番号入力部)
703 暗証番号照合部
704 利用可能金額情報入力部
705 有効期限情報入力部
706 有効加盟店情報入力部
707 有効地域情報入力部
708 第2暗証番号入力部(第2の暗証番号入力部)
709 第2カード作成部(カード作成部)
710 消去部
711 第2カード情報送信部(送信部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード会員が所有する少なくとも1枚のカード(以下「第1のカード」という)を特定するカード情報を読み取るカード情報読取手段と、
前記第1のカードの暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力手段と、
前記第1のカードの利用限度額の範囲内で利用可能な金額に関する情報の入力を受け付ける利用可能金額情報入力手段と、
前記暗証番号を照合する暗証番号照合手段と、
前記暗証番号照合手段によって照合された結果、前記暗証番号が一致した場合に、前記第1のカードのカード情報、前記暗証番号および前記利用可能な金額に関する情報に基づいて、前記カード会員が前記利用限度額の範囲内で利用可能な、前記第1のカードとは別の第2のカードを作成するカード作成手段と、
前記カード作成手段によって作成された第2のカードに関する情報を、カード会社サーバへ送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とするカード作成装置。
【請求項2】
前記第2のカードの有効期限に関する情報の入力を受け付ける有効期限情報入力手段を備え、
前記カード作成手段は、前記有効期限に関する情報に基づいて、当該有効期限においてのみ利用可能な前記第2のカードを作成することを特徴とする請求項1に記載のカード作成装置。
【請求項3】
前記第2のカードでの利用が可能な有効加盟店に関する情報の入力を受け付ける有効加盟店情報入力手段を備え、
前記カード作成手段は、前記有効加盟店に関する情報に基づいて、当該有効加盟店においてのみ利用可能な前記第2のカードを作成することを特徴とする請求項1または2に記載のカード作成装置。
【請求項4】
前記第2のカードでの利用が可能な有効地域に関する情報の入力を受け付ける有効地域情報入力手段を備え、
前記カード作成手段は、前記有効地域に関する情報に基づいて、当該有効地域においてのみ利用可能な前記第2のカードを作成することを特徴とする請求項1または2に記載のカード作成装置。
【請求項5】
前記第1のカードの暗証番号とは異なる前記第2のカードの暗証番号の入力を受け付ける第2の暗証番号入力手段と、
前記カード作成手段は、前記第2のカードの暗証番号が入力された場合のみまたは前記第1のカードの暗証番号と前記第2のカードの暗証番号の両方が入力された場合のみ利用可能な前記第2のカードを作成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のカード作成装置。
【請求項6】
前記カード作成手段は、
前記第2のカードの所定の記録領域に所定のデータを書き込む書込手段と、
前記第2のカードの少なくとも片面に、所定の文字または画像を印刷する印刷手段と、
からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のカード作成装置。
【請求項7】
さらに、前記第2のカードに書き込まれた所定のデータを消去する消去手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載のカード作成装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一つに記載のカード作成装置を備えた、あるいは当該カード作成装置が接続可能なことを特徴とする携帯型通信端末装置。
【請求項9】
カード情報読取手段と、暗証番号入力手段と、利用可能金額情報入力手段と、暗証番号照合手段と、カード作成手段と、送信手段と、を備えたカード作成装置が実行するカード作成方法であって、
前記カード情報読取手段が、カード会員が所有する少なくとも1枚のカード(以下「第1のカード」という)を特定するカード情報を読み取るカード情報読取工程と、
前記暗証番号入力手段が、前記第1のカードの暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力工程と、
前記利用可能金額情報入力手段が、前記第1のカードの利用限度額の範囲内で利用可能な金額に関する情報の入力を受け付ける利用可能金額情報入力工程と、
前記暗証番号照合手段が、前記暗証番号を照合する暗証番号照合工程と、
前記カード作成手段が、前記暗証番号照合工程によって照合された結果、前記暗証番号が一致した場合に、前記第1のカードのカード情報、前記暗証番号および前記利用金額に関する情報に基づいて、前記カード会員が前記利用金額の範囲内で利用可能な、前記第1のカードとは別の第2のカードを作成するカード作成工程と、
前記送信手段が、前記カード作成工程によって作成された第2のカードに関する情報を、カード会社サーバへ送信する送信工程と、
を含んだことを特徴とするカード作成方法。
【請求項10】
カード情報読取手段と、暗証番号入力手段と、利用可能金額情報入力手段と、暗証番号照合手段と、カード作成手段と、送信手段と、を備えたカード作成装置に実行させるためのカード作成プログラムであって、
前記カード情報読取手段が、カード会員が所有する少なくとも1枚のカード(以下「第1のカード」という)を特定するカード情報を読み取るカード情報読取工程と、
前記暗証番号入力手段が、前記第1のカードの暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力工程と、
前記利用可能金額情報入力手段が、前記第1のカードの利用限度額の範囲内で利用可能な金額に関する情報の入力を受け付ける利用可能金額情報入力工程と、
前記暗証番号照合手段が、前記暗証番号を照合する暗証番号照合工程と、
前記カード作成手段が、前記暗証番号照合工程によって照合された結果、前記暗証番号が一致した場合に、前記第1のカードのカード情報、前記暗証番号および前記利用金額に関する情報に基づいて、前記カード会員が前記利用金額の範囲内で利用可能な、前記第1のカードとは別の第2のカードを作成するカード作成工程と、
前記送信手段が、前記カード作成工程によって作成された第2のカードに関する情報を、カード会社サーバへ送信する送信工程と、
を実行させることを特徴とするカード作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図9−3】
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【図9−4】
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【図9−5】
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【図9−6】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【公開番号】特開2010−277498(P2010−277498A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−131852(P2009−131852)
【出願日】平成21年6月1日(2009.6.1)
【出願人】(594103301)三井住友カード株式会社 (39)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】