説明

カード洗浄装置、カード洗浄方法、およびカード作成装置

【課題】カード表面に付着した不要物を効果的かつ確実に除去することが可能なカード洗浄装置、カード洗浄方法、およびカード作成装置を提供する。
【解決手段】カード洗浄装置11は、カード10を移送する移送機構32と、移送機構32の上方に設けられ、カード10の表面10aの不要物Dを除去する除去機構12と、移送機構32を制御する制御部31とを備えている。制御部31は、移送機構32により所定の移送方向に向けて移送されてきたカード10の後端10dが除去機構12に達したとき、移送機構32を制御して、カード10を前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させる。これにより、カード10の表面10aの不要物Dを効果的に除去することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード表面の不要物を除去するカード洗浄装置、カード洗浄装置を用いたカード洗浄方法、およびこのようなカード洗浄装置を備えたカード作成装置に係り、とりわけカード表面に付着した不要物を効果的かつ確実に除去することが可能なカード洗浄装置、カード洗浄方法、およびカード作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、社員カード、銀行カード、運転免許証等のカードを作製するため、カードに対して必要な文字および顔画像等を印字するカード作成装置が用いられている(特開2003−1977号公報参照)。
【0003】
このようなカード作成装置においては、カードに印刷を施す前に、予めカード表面に付着したゴミ等を除去しておく必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−1977号公報
【特許文献2】特開平3−116063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特開平3−116063号公報には、像担持体表面に残留したトナーを除去するブレードが記載されている。しかしながら、このようなブレードを上述したカード作成装置にそのまま用いたとしても、カード表面に付着した不要物を十分に除去することができない。その理由は、カード表面に付着した不要物の中には接着剤のように粘着性の高いものがあり、このようなブレードでは粘着性の高い不要物を十分に除去することができないからである。
【0006】
他方、カード作成装置においては、粘着性の高い不要物を除去するために固いブレードを用いることも考えられる。しかしながら、ブレードを固くした場合、カードの円滑な移送が妨げられたり、カードに傷が付いてしまったりするという問題が生じる。
【0007】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、カード表面に付着した不要物を効果的かつ確実に除去することが可能なカード洗浄装置、カード洗浄方法、およびカード作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、カード表面の不要物を除去するカード洗浄装置において、カードを移送する移送機構と、移送機構上方に設けられ、カード表面の不要物を除去する除去機構と、移送機構に接続され、移送機構を制御する制御部とを備え、制御部は、移送機構により所定の移送方向に向けて移送されてきたカードの後端が除去機構に達したとき、移送機構を制御して、カードを前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させることを特徴とするカード洗浄装置である。
【0009】
本発明は、制御部は、カードを前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させた後、カードの前端が除去機構に達したとき、移送機構を制御して、カードを前記移送方向に向けて再度移送させることを特徴とするカード洗浄装置である。
【0010】
本発明は、除去機構は、上端が固定されたブレードからなることを特徴とするカード洗浄装置である。
【0011】
本発明は、ブレードは、ポリエチレン、ポリスチレン、またはポリエチレンテレフタレートからなることを特徴とするカード洗浄装置である。
【0012】
本発明は、カードを移送する移送機構と、移送機構上方に設けられ、カード表面の不要物を除去する除去機構とを有するカード洗浄装置を用いたカード洗浄方法において、移送機構によりカードを所定の移送方向に向けて移送する工程と、前記移送方向に向けて移送されてきたカードの後端が除去機構に達したとき、移送機構を制御して、カードを前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させることにより、カード表面の不要物を除去する工程とを備えたことを特徴とするカード洗浄方法である。
【0013】
本発明は、カード表面の不要物を除去する工程の後、カードの前端が除去機構に達したとき、移送機構により、カードを前記移送方向に向けて再度移送させる工程を更に備えたことを特徴とするカード洗浄方法である。
【0014】
本発明は、カード洗浄装置と、カード洗浄装置の除去機構下流側に設けられ、カード洗浄装置の移送機構によって移送されてきたカードに対して印刷を施す印刷部とを備えたことを特徴とするカード作成装置である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、移送機構により移送方向に向けて移送されてきたカードの後端が除去機構に達したとき、移送機構を制御して、カードを前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させる。これにより、除去機構によりカード表面に付着した不要物を効果的かつ確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態によるカード洗浄装置を示す斜視図。
【図2】図2(a)−(d)は、本発明の一実施の形態によるカード洗浄装置の作用を示す図。
【図3】図3(a)−(c)は、本発明の一実施の形態によるカード洗浄装置の作用を示す図。
【図4】図4は、本発明の一実施の形態によるカード作成装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。図1乃至図4は、本発明の一実施の形態を示す図である。
【0018】
まず、図1により、本発明の一実施の形態によるカード洗浄装置の概略について説明する。
【0019】
本実施の形態によるカード洗浄装置は、カード10の表面10aに付着する不要物Dを除去するものである。
【0020】
このようなカード洗浄装置11は、図1に示すように、カード10を所定の移送方向(図1の矢印方向)に沿って移送する移送機構32と、移送機構32上方に設けられ、カード10の表面10aに付着する不要物Dを除去する除去機構12とを備えている。
【0021】
このうち移送機構32は、水平に載置されたカード10を直線的に搬送する機構であれば良く、例えば従来から使用されているカード搬送装置等を用いることができる。なお移送機構32は、カード10を移送方向(図1の矢印方向)に向けて移送させるほか、後述するように、カード10を前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させることもできる。
【0022】
また本実施の形態において、除去機構12は上下鉛直方向に延びる矩形状のブレード13からなっており、このブレード13は、固定物37に固定された上端13aと、固定されることなく自由端となっている下端13bとを有している。
【0023】
なお、除去機構12を構成するブレード13は、移送されてきたカード10によって容易に曲げられるよう、柔軟性を有する材料からなることが好ましい。このような材料としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、またはポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂を挙げることができる。
【0024】
またブレード13の下端13bと移送機構32との間には、隙間17が形成されている。この隙間17の垂直方向の距離hは、カード10の厚みt(例えば0.5mm〜0.8mm)より狭くする必要がある。具体的には、例えばカード10の厚みtの50%〜70%(すなわち0.5t〜0.7t)とすることができる。
【0025】
また図1において、ブレード13の厚みtは、例えば0.1mm〜0.4mmとすることができる。
【0026】
一方、移送機構32には、移送機構32を制御する制御部31が接続されている。
【0027】
さらに除去機構12の近傍であって、除去機構12に対してカード10の移送方向上流側および下流側に、それぞれカード10の有無を検知する第1のセンサ19aおよび第2のセンサ19bが設けられている。これら第1のセンサ19aおよび第2のセンサ19bは、それぞれ制御部31に接続されている。
【0028】
この第1のセンサ19aおよび第2のセンサ19bは、それぞれその前方にカード10が存在するか否かを検知する機能を有している。そして第1のセンサ19aおよび第2のセンサ19bは、その前方にカード10が存在している場合、それぞれ制御部31に対してカード10が存在する旨(「カード有り」)の信号を送信し、逆にカード10が存在していない場合、それぞれ制御部31に対してカード10が存在しない旨(「カード無し」)の信号を送信するようになっている。
【0029】
後述するように制御部31は、移送機構32により移送方向(図1の矢印方向)に向けて移送されてきたカード10の後端10dが除去機構12に達したとき、移送機構32を制御して、カード10を前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させることができる。
【0030】
具体的には、制御部31は、移送機構32によりカード10が移送方向に向けて移送されている際、第1のセンサ19aからの送信内容が「カード有り」から「カード無し」に変化した場合、カード10の後端10dが除去機構12に達したと判断する。この際、制御部31は移送機構32を制御して、カード10を前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させるようになっている。
【0031】
本実施の形態において、ブレード13は、補強部材42を介して、ボルト、ネジ等からなる複数(図1では2つ)の取付部材43により固定物37に固定されている。すなわちブレード13の上端13aは、補強部材42と固定物37との間に挟持されている。この場合、補強部材42は、細長い板材等からなるとともに、ブレード13の幅方向に沿って延びている。
【0032】
ブレード13を固定物37に固定する場合、このように補強部材42を介在させることは以下の理由に基づく。すなわちブレード13が柔軟な部材からなる場合であっても、補強部材42を介在させていることにより、ネジ等の取付部材43を締め付けた際、ブレード13が破損するおそれがない。また、ブレード13がうねりを伴った状態で固定物37に固定されるおそれがない。さらに、複数の取付部材43によりブレード13を固定する場合であっても、ブレード13がたわむことがないので、ブレード13がカード10に当たる力がカード10の幅方向にばらつくおそれがない。
【0033】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について、図2(a)−(d)および図3(a)−(c)を用いて説明する。なお図2(a)−(d)は、カードを移送方向と逆の方向に向けて逆送させる前の作用を示し、図3(a)−(c)は、カードを移送方向と逆の方向に向けて逆送させた後の作用を示している。
【0034】
まず図2(a)に示すように、表面10aに不要物Dが付着したカード10が移送機構32によって所定の移送方向(図2(a)の矢印方向)に沿って移送され、除去機構12を構成するブレード13の下方近傍に到達する。この間、第1のセンサ19aおよび第2のセンサ19bは、ともに「カード無し」の信号を制御部31に送信している。
【0035】
移送機構32によるカード10の移送速度は、例えば12.2mm/s〜36.6mm/sとすることができる。なお不要物Dとしては、カード10の表面10aに単に載置されている小片やほこり等のゴミのほか、接着剤のように粘着性が高いものであっても良い。
【0036】
次に、カード10の前端10bが、ブレード13の下端13bに当接する(図2(b))。この間、第1のセンサ19aから制御部31に送信される信号が、「カード無し」から「カード有り」に変化する。
【0037】
続いて、カード10が更に下流側に移送されることにより、ブレード13の下端13bはカード10の前端10bによって押され、移送方向下流側に向けて湾曲する(図2(c))。このとき第2のセンサ19bから制御部31に送信される信号も、「カード無し」から「カード有り」に変化する。
【0038】
次いで、ブレード13の下端13bは、移送方向下流側に湾曲した状態でカード10の表面10a上を摺接する。この場合、カード10は移送方向(図2(c)の矢印方向)に沿って移動するが、この際ブレード13の下端13bは移送方向下流側に向けて湾曲している。したがって、この場合ブレード13によって不要物Dの一部が除去されるが、例えば粘着性の高い不要物Dについては十分に除去しきれないおそれがある。
【0039】
その後、カード10は、移送機構32により移送方向に沿って更に下流側に移送され、カード10の後端10dが除去機構12に達する(図2(d))。なお、ブレード13の下端13bは、引き続きカード10の表面10aに当接したままである。
【0040】
このとき第1のセンサ19aから制御部31に送信される信号が、「カード有り」から「カード無し」に変化する。したがって、制御部31はカード10の後端10dが除去機構12に達したと判断する。続いて制御部31は、移送機構32を制御して、ブレード13の下端13bがカード10の表面10aに当接した状態で、カード10を前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させる。
【0041】
この際、ブレード13の下端13bは、移送方向下流側に向けて湾曲した状態でカード10の表面10a上を摺接する。すなわち、カード10は移送方向と逆の方向(図3(a)の矢印方向、すなわち移送方向上流側)に向けて逆送するが、ブレード13の下端13bは移送方向下流側に湾曲したままである。したがって、カード10の表面10aに付着した不要物Dは、それが粘着性の高いものであってもブレード13によってこすり取られ、カード10の表面10aから確実に除去される(図3(a))。
【0042】
次にカード10は、引き続き移送機構32により移送方向と逆の方向に向かって移送され、その後カード10の前端10bが除去機構12に達する(図3(b))。
【0043】
このとき第1のセンサ19aから制御部31に送信される信号が、「カード有り」から「カード無し」に変化する。したがって、制御部31はカード10の前端10bが除去機構12に達したと判断する。続いて制御部31は、移送機構32を制御して、カード10を前記移送方向に向けて再度移送させる(図3(c))。
【0044】
その後、このようにして不要物Dが取り除かれたカード10は、移送機構32によって次工程に向けて下流側に移送されていく(図3(d))。
【0045】
以上説明したように本実施の形態によれば、制御部31は、移送機構32により移送方向に向けて移送されてきたカード10の後端10dが除去機構12に達したとき、移送機構32を制御して、カード10を前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させる。
【0046】
このことにより、カード10が移送方向と逆の方向に移送される際、ブレード13の下端13bを移送方向下流側に向けて湾曲させた状態でカード10の表面10aに当接させることができる。このことにより、カード10の表面10aに付着した不要物Dを効果的かつ確実に剥離除去することができる。
【0047】
この場合、移送機構32の移送方向を制御するだけで良いので、除去機構12(ブレード13)側を移動させなくて良く、複雑な機構が必要となることもない。
【0048】
また本実施の形態によれば、ブレード13は、ポリエチレン、ポリスチレン、またはポリエチレンテレフタレートからなっていても良い。この場合、ブレード13を容易に回動させることができ、移送機構32によるカード10の移送が妨げられることがない。また、ブレード13によってカード10の表面10aが傷付けられるおそれもない。
【0049】
ところで、このようなカード洗浄装置11が設けられる場所は問わないが、例えばカード作成装置の内部に設置することもできる。以下、このようなカード作成装置(カード用プリンタ)の概略について図4を用いて説明する。
【0050】
本実施の形態によるカード作成装置40は、例えばICチップ10cを含むカード(ICカードともいう)10に対して各個人の情報等を印字し、ICチップ10c内に各種情報を書込んで、例えば社員カード、銀行カード、運転免許証等のカード10を作製するものである。
【0051】
このようなカード作成装置40は図4に示すように、ケーシング20と、ケーシング20内上部に設けられカード10を積層して収納するカード用スタッカ21と、カード用スタッカ21からのカード10を搬送する上述した移送機構32(以下第1移送機構32ともいう)と、第1移送機構32に沿って配置されカード10の表面に顔画像情報を印字するY印刷部22、M印刷部23およびC印刷部24とを有している。このうちY印刷部22はカード10の表面10aにイエロー印刷を施すものであり、M印刷部23はカード10の表面10aにマゼンタ印刷を施すものであり、C印刷部24はカード10の表面10aにシアン印刷を施すものである。
【0052】
またC印刷部24の下流側には、Y印刷部22、M印刷部23およびC印刷部24によって印刷されたインキをカード10の表面10aに定着させるインキ定着部25が設けられている。さらにインキ定着部25の下流側には、カード10の表面に黒色の文字情報等を印字する表面印字部26が設けられている。
【0053】
表面印字部26を通過したカード10は第1移送機構32から第1リーダライタ27および裏面印字部28へ送られた後、ケーシング20下方にある第2移送機構33へ送られる。このうち、第1リーダライタ27は、カード10のICチップ10cに情報を書込むものであり、裏面印字部28はカード10の裏面に文字情報等を印字するものである。
【0054】
さらに第2移送機構33に沿って、カード10の表面10aを保護するためカード10の表面上に第1保護シート(図示せず)を設ける第1保護シート形成部29が設けられ、第1保護シート形成部29の下流側に第1保護シート上に更に第2保護シート(図示せず)を設ける第2保護シート形成部30が設けられている。
【0055】
また第2移送機構33の下流側には、カード10を受け取り、集積部35a、35b、35cへカード10を振分ける振分け機構34が設けられている。
【0056】
なお、カード作成装置40は制御部31を有しており、カード作成装置40における各構成部分は、この制御部31により駆動制御される。
【0057】
ところで、図4に示すカード作成装置40において、第1移送機構32と、第1移送機構32上方に設けられた除去機構12と、第1移送機構32に接続された制御部31とにより、図1に示すカード洗浄装置11が構成されている。
【0058】
この場合、除去機構12は、カード用スタッカ21とY印刷部22との間に設けられている。しかしながらこれに限らず、除去機構12は、カード用スタッカ21とY印刷部22との間、Y印刷部22内(点P)、M印刷部23内(点P)、C印刷部24内(点P)、インキ定着部25内(点P)、および表面印字部26内(点P)の全てまたは一部に設けられていても良い。すなわち、印刷部(Y印刷部22、M印刷部23、C印刷部24、インキ定着部25、および表面印字部26)のうち少なくとも1つが、除去機構12の下流側に位置していれば良い。
【符号の説明】
【0059】
10 カード
11 カード洗浄装置
12 除去機構
13 ブレード
19a 第1のセンサ
19b 第2のセンサ
32 移送機構
40 カード作成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード表面の不要物を除去するカード洗浄装置において、
カードを移送する移送機構と、
移送機構上方に設けられ、カード表面の不要物を除去する除去機構と、
移送機構に接続され、移送機構を制御する制御部とを備え、
制御部は、移送機構により所定の移送方向に向けて移送されてきたカードの後端が除去機構に達したとき、移送機構を制御して、カードを前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させることを特徴とするカード洗浄装置。
【請求項2】
制御部は、カードを前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させた後、カードの前端が除去機構に達したとき、移送機構を制御して、カードを前記移送方向に向けて再度移送させることを特徴とする請求項1記載のカード洗浄装置。
【請求項3】
除去機構は、上端が固定されたブレードからなることを特徴とする請求項1または2記載のカード洗浄装置。
【請求項4】
ブレードは、ポリエチレン、ポリスチレン、またはポリエチレンテレフタレートからなることを特徴とする請求項3記載のカード洗浄装置。
【請求項5】
カードを移送する移送機構と、移送機構上方に設けられ、カード表面の不要物を除去する除去機構とを有するカード洗浄装置を用いたカード洗浄方法において、
移送機構によりカードを所定の移送方向に向けて移送する工程と、
前記移送方向に向けて移送されてきたカードの後端が除去機構に達したとき、移送機構を制御して、カードを前記移送方向と逆の方向に向けて逆送させることにより、カード表面の不要物を除去する工程とを備えたことを特徴とするカード洗浄方法。
【請求項6】
カード表面の不要物を除去する工程の後、カードの前端が除去機構に達したとき、移送機構により、カードを前記移送方向に向けて再度移送させる工程を更に備えたことを特徴とする請求項5記載のカード洗浄方法。
【請求項7】
請求項1乃至4のいずれか一項記載のカード洗浄装置と、
カード洗浄装置の除去機構下流側に設けられ、カード洗浄装置の移送機構によって移送されてきたカードに対して印刷を施す印刷部とを備えたことを特徴とするカード作成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−126191(P2011−126191A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−288004(P2009−288004)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】