説明

カード発行システム

【課題】工程およびコストを増加させることなく、欠陥カードと正常カードとを確実に識別可能とすることができるカード発行システムを提供する。
【解決手段】カード発行システム10は、カードホッパ12の下流側に設けられ、ICチップ4内の電子情報を読み出すICチップ読出部14と、ICチップ読出部14の下流側に設けられ、ICカード1に印字する第1印字部と、を備えている。ICチップ読出部14は、ICチップ4の欠陥に関する欠陥情報を検出する機能を有しており、当該欠陥情報は、制御部30に送信される。この場合、制御部30は、欠陥が検出されたICチップ4を有するICカード1の表面2に欠陥マーク5が印字されるよう、第1印字部16を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子情報を含むICチップを有するICカードを発行するカード発行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子情報を含むICチップを有するICカードを発行する際、カード発行システムにおいて、ICカードの表面または裏面に、ICカード保有者のID情報などの印字情報が印字される。またカード発行システムにおいては、ICチップ読出部により、各ICカードのICチップが正常チップであるか欠陥チップであるかが検査される。
【0003】
ICチップが欠陥チップであることがICチップ読出部による検査によって判明した場合、当該欠陥チップを含むICカードは、欠陥カードとして分別される。このような分別を作業者が人手によって行う場合、欠陥カードと正常カードとの間に外観上の差異が無いため、分別ミスが発生することが考えられる。
【0004】
このような課題を解決するため、欠陥チップを含むICカードにレーザマーカを用いてマーキングする不良品マーキング部を備えたカード発行システムが提案されている(例えば、特許文献1)。これによって、欠陥カードと正常カードとの間の外観上の差異が明らかとなり、このことにより、欠陥カードと正常カードとの分別をより確実に行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−236881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のカード発行システムにおいては、欠陥カードと正常カードとをより確実に分別するため、カード発行システムの通常の構成要素に加えて、不良品マーキング部が追加で設けられている。このため、従来のカード発行システムに比べて、工程が複雑になるとともに、カード発行システムのコストが増加すると考えられる。また一般に、レーザマーカにより印字されるマークは、インクリボンなどにより印字されるマークに比べて、その濃度が薄くなっている。従って、レーザマーカにより印字されるマークに基づいて、欠陥カードと正常カードとを確実に分別するのは困難であると考えられる。
【0007】
ところで、レーザマーカにより印字されるマークの識別性を向上させるために、ICカードのうちレーザマーカによりマークが印字される箇所に黒発色加工を施すことが一般に知られている。しかしながら、このような黒発色加工をICカードに施すことは、ICカードのデザイン上の制約により一般に困難である。
【0008】
本発明は、このような課題を効果的に解決し得るカード発行システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、電子情報を含むICチップを有するICカードを発行するカード発行システムにおいて、多数のICカードを蓄積して順次排出するカードホッパと、前記カードホッパの下流側に設けられ、ICチップ内の電子情報を読み出すICチップ読出部と、前記カードホッパの下流側に設けられ、ICカードに印字する印字部と、前記カードホッパ、前記ICチップ読出部および前記印字部を制御する制御部と、を備え、前記印字部は、前記ICチップ読出部より下流側に配置され、ICカードに第1印字情報を印字する第1印字部を含み、前記ICチップ読出部は、ICチップの読み出しの際に検出されたICチップの欠陥に関する欠陥情報を制御部に送信し、前記制御部は、前記ICチップ読出部からの前記欠陥情報に基づき、前記第1印字部により、欠陥が検出されたICチップを有するICカードに欠陥マークを印字することを特徴とするカード発行システムである。
【0010】
本発明によるカード発行システムは、前記ICチップ読出部より下流側に設けられ、ICカードに前記第1印字情報と異なる第2印字情報を印字する第2印字部をさらに備えていてもよい。この場合、前記制御部は、前記ICチップ読出部からの前記欠陥情報に基づき、欠陥が検出されたICチップを有するICカードに第2印字情報が印字されないよう前記第2印字部を制御してもよい。
【0011】
本発明によるカード発行システムは、前記印字部より下流側に設けられ、欠陥マークが印字されたICカードを、欠陥マークが印字されていないICカードとは異なる場所に振り分ける振分け部を更に備えていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明のカード発行システムによれば、印字部は、ICチップ読出部より下流側に配置され、ICカードに第1印字情報を印字する第1印字部を含んでいる。また、ICチップ読出部は、ICチップの読み出しの際に検出されたICチップの欠陥に関する欠陥情報を制御部に送信する。そして、制御部は、ICチップ読出部からの欠陥情報に基づき、第1印字部により、欠陥が検出されたICチップを有するICカードに欠陥マークを印字する。このように、新たな構成要素を追加することなく、第1印字部により、欠陥が検出されたICチップを有するICカードに欠陥マークを印字することができる。このことにより、カード発行システムの工程およびコストを増加させることなく、欠陥カードと正常カードとをより確実に識別可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施の形態におけるカード発行システムを示す図。
【図2】図2(a)は、本発明の実施の形態において、第1印字情報が印字された正常カードの表面を示す図、図2(b)は、第2印字情報が印字された正常カードの裏面を示す図。
【図3】図3(a)は、本発明の実施の形態において、欠陥マークが印字された欠陥カードの表面を示す図、図3(b)は、欠陥カードの裏面を示す図。
【図4】図4は、本発明の実施の形態において、カード発行システムによりカードを発行する工程を示すフローチャート。
【図5】図5(a)(b)は、欠陥カードの表面に印字される欠陥マークの変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図1乃至図4を参照して、本発明の実施の形態について説明する。はじめに図2(a)(b)を参照して、本実施の形態によるカード発行システムによって発行されるICカード1について説明する。
【0015】
ICカード
図2(a)(b)に示すように、ICカード1は、電子情報を含むICチップ4を有している。図2(a)に示すように、このICカード1の表面2には、カード発行システムによって第1印字情報2aが印字される。第1印字情報2aは、図2(a)に示すように、例えばICカード1を所有する人の氏名、ID番号または住所などのID情報からなっている。
【0016】
また図2(b)に示すように、ICカード1の裏面3には、カード発行システムによって第2印字情報3aが印字される。第2印字情報3aは、図2(b)に示すように、例えばICカード1の表面2に印字しきれなかったID情報からなっている。
【0017】
なお、ICカード1の表面2および裏面3に印字される第1印字情報2aおよび第2印字情報3aが上述の例に限られることはなく、任意の情報をICカード1の表面2および裏面3に印字することができる。また、ICカード1の表面2および裏面3に印字情報が印刷される例を示したが、これに限られることはなく、例えば図2(a)に示すように、ICカード1の表面2に画像情報2bが印刷されてもよい。
【0018】
また、ICチップ4に含まれる電子情報の内容が特に限られることはない。ICチップ4は、例えば、ICカード1の表面2および裏面3に印字される上述の第1印字情報2aおよび第2印字情報3aに対応する電子情報を含んでいてもよく、その他の電子情報を含んでいてもよい。
【0019】
カード発行システム
次に、ICカード1を発行するためのカード発行システムについて、図1を参照して説明する。
【0020】
図1に示すように、カード発行システム10は、多数のICカード1を蓄積するとともに、ICカード1を搬送路31に向けて順次排出するカードホッパ12と、カードホッパ12の下流側に設けられ、ICチップ4内の電子情報を読み出すICチップ読出部14と、カードホッパ12の下流側に設けられ、ICカード1に印字する印字部15と、印字部15により印字されたICカード1を、欠陥マーク(後述)の有無に応じて振り分ける振分け部20と、を備えている。このうち印字部15は、図1に示すように、ICチップ読出部14より下流側に設けられ、ICカード1の表面2に第1印字情報2aを印字する第1印字部16と、ICチップ読出部14より下流側に設けられ、ICカード1の裏面3に第2印字情報3aを印字する第2印字部18と、を有している。また、カードホッパ12、ICチップ読出部14、印字部15および振分け部20は、制御部30により制御される。
【0021】
以下、カード発行システム10の各構成要素について詳細に説明する。
【0022】
カードホッパ
図1に示すように、カードホッパ12には、ICチップ4を有する、印字処理が施される前の多数のICカード1が蓄積されている。なお本実施の形態において、ICチップ4の電子情報は予め書き込まれているものとする。
【0023】
ICチップ読出部
ICチップ読出部14は、ICカード1のICチップ4内の電子情報を読み出すものである。ICチップ4内の電子情報を読み出す手段が特に限られることはなく、例えば電磁波を用いてICチップ4と非接触方式で通信することにより、ICチップ4内の電子情報が読み出される。また、ICチップ4に接続されている端子がICカード1の表面2または裏面3に設けられている場合、当該端子を用いてICチップ4と接触方式で通信することにより、ICチップ4内の電子情報を読み出してもよい。
【0024】
またICチップ読出部14は、ICチップ4の欠陥に関する欠陥情報を検出する機能も有している。そして、ICチップ読出部14によってICカード1のICチップ4内の電子情報を読み出す際、ICチップ4の欠陥に関する欠陥情報が検出されると、当該欠陥情報が制御部30に送信される。ここで、ICチップ4の欠陥に関する欠陥情報としては、例えば、ICチップ4の電子情報を読み取ることができない旨の情報、または、ICチップ4から読み取られた電子情報に欠陥が含まれている旨の情報などが挙げられる。このうち、ICチップ4の電子情報を読み取ることができない場合の例としては、ICチップ読出部14とICチップ4との間に通信が確立されなかった場合や、ICチップ4内に何ら電子情報が記録されていない場合などが挙げられる。また、ICチップ4から読み取られた電子情報に欠陥が含まれている場合の例としては、読み取られた電子情報が予め定められた形式や記憶量から逸脱している場合などが挙げられる。
【0025】
第1印字部
図1に示すように、第1印字部16は、ICカード1の表面2に第1印字情報2aを印字する第1印字ヘッド16aと、第1印字ヘッド16aとの間でICカード1を挟持する第1プラテンロール16bと、を有している。このような第1印字部16により、制御部30からの制御に基づいて、第1印字情報2aがICカード1の表面2に順次印字される。なお、上述のICチップ読出部14によってICチップ4の欠陥に関する欠陥情報が検出された場合、後述するように、第1印字部16は、欠陥が検出されたICチップ4を有するICカード1の表面2に欠陥マーク5を印字する(図3(a)参照)。図3(a)に示すように、この欠陥マーク5は例えば「×」マークとなっている。また図3(a)に示すように、欠陥マーク5が印字されるICカード1に対しては、第1印字情報2aが印字されない。
【0026】
第2印字部
図1に示すように、第2印字部18は、ICカード1の裏面3に第2印字情報3aを印字する第2印字ヘッド18aと、第2印字ヘッド18aとの間でICカード1を挟持する第2プラテンロール18bと、を有している。このような第2印字部18により、制御部30からの制御に基づいて、第2印字情報3aがICカード1の裏面3に順次印字される。なお、上述のICチップ読出部14によってICチップ4の欠陥に関する欠陥情報が検出された場合、後述するように、第2印字部18は、欠陥が検出されたICチップ4を有するICカード1の裏面3に第2印字情報3aを印字することなく、ICカード1を通過させる。
【0027】
振分け部
振分け部20は、ICカード1に欠陥マーク5が印字されているかどうかによってICカード1を分別するものである。より具体的には、振分け部20は、欠陥マーク5を検出する機能を有するとともに、図1に示すように、欠陥マーク5が検出されなかったICカード1を第1振分け経路20aに振分け、欠陥マーク5が検出されたICカード1を第2振分け経路20bに振分けるものである。図1に示すように、欠陥マーク5が印字されていないICカード1(以下、正常カード1a)は、第1振分け経路20aを介して第1集積部22aに集積される。一方、欠陥マーク5が印字されているICカード1(以下、欠陥カード1b)は、第2振分け経路20bを介して第2集積部22bに集積される。
【0028】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、はじめに、印字部15によりICカード1に印字情報2a,3aまたは欠陥マーク5が印字される作用について説明する。次に、振分け部20により欠陥マーク5の有無に応じてICカード1が分別される作用について説明する。
【0029】
まず、所定の電子情報を含むICチップ4を有するICカード1をカードホッパ12内に蓄積させる。次に、カードホッパ12内のICカード1を、搬送路を介してICカード読出部14へ送り出す(S101)。
【0030】
ICカード読出部14は、ICカード1のICチップ4内の電子情報を、接触方式または非接触方式で読み出すとともに、読み出し結果が正常かどうかを判定する(S102)。ここで、読み出し結果が正常でない場合、すなわちICチップ4の欠陥に関する欠陥情報が検出された場合、ICカード読出部14は、当該欠陥情報を制御部30に送信する(S105)。ICカード読出部14を経たICカード1は、図1に示すように、第1印字部16へ送られる。
【0031】
ICチップ4の読み出し結果が正常であった場合、第1印字部16は、ICカード1の表面2に第1印字情報2aを印字する(S103)。次に、ICカード1が第2印字部18へと送られ、第2印字部は、ICカード1の裏面3に第2印字情報3aを印字する(S104)。その後、ICカード1が振分け部20へ送り出される(S108)
【0032】
一方、欠陥情報がICカード読出部14から制御部30へ送信された場合、制御部30は、欠陥が検出されたICチップ4を有するICカード1の表面2に欠陥マーク5が印字されるよう、第1印字部16を制御する(S106)。次に、ICカード1が第2印字部18へと送られる。この場合、制御部30は、欠陥が検出されたICチップ4を有するICカード1の裏面3に第2印字情報3aが印字されないよう、第2印字部18を制御する(S107)。その後、ICカード1が振分け部20へ送り出される(S108)
【0033】
振分け部20は、ICカード1に欠陥マーク5が印字されているかどうかを判定する(S109)。ここで、ICカード1に欠陥マーク5が印字されているかどうかを判定する手段が特に限られることはなく、様々な手段が適宜用いられる。例えば、CCDカメラなどの撮像手段を用いてICカード1の表面2を撮像するとともに、撮像された画像を解析することにより、欠陥マーク5が印字されているかどうかが判定される。
【0034】
ICカード1に欠陥マーク5が印字されていない場合、図1に示すように、ICカード1が第1振分け経路20aを介して第1集積部22a(正常カード1aの集積部)に集積される(S110)。一方、ICカード1に欠陥マーク5が印字されている場合、図1に示すように、ICカード1が第2振分け経路20bを介して第2集積部22b(欠陥カード1bの集積部)に集積される(S111)。このようにして、正常カード1aと欠陥カード1bとが分別される。
【0035】
このように本実施の形態によれば、カード発行システム10は、ICチップ読出部14より下流側に配置された第1印字部16を備えている。また、ICチップ読出部14は、ICチップ4の読み出しの際にICチップ4の欠陥が検出された場合、ICチップ4の欠陥に関する欠陥情報を制御部30に送信する。そして、制御部30は、ICチップ読出部14からの欠陥情報に基づき、第1印字部16により、欠陥が検出されたICチップ4を有するICカード1に欠陥マーク5を印字する。このように本実施の形態によれば、新たな構成要素を追加することなく、第1印字部16により、欠陥が検出されたICチップ4を有するICカード1に欠陥マーク5を印字することができる。このことにより、カード発行システム10の工程およびコストを増加させることなく、また、ICカード1に黒発色加工を施すことなく、欠陥カード1bと正常カード1aとを確実に識別可能とすることができる。
【0036】
また本実施の形態によれば、振分け部20により、欠陥マーク5が印字された欠陥カード1bが、正常カード1aとは異なる場所に振り分けられる。これによって、欠陥カード1bと正常カード1aとを確実に分別することができる。
【0037】
なお本実施の形態において、振分け部20が、欠陥マーク5を検出する機能を有している例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、振分け部20が、欠陥マーク5を検出する機能を有していなくてもよい。この場合であっても、振分け部20は、制御部30からの制御に基づいて、欠陥が検出されたICチップ4を有する欠陥カード1bと、正常カード1aとを分別することができる。
【0038】
また本実施の形態において、正常カード1aと欠陥カード1bとを分別する振分け部20が設けられている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、正常カード1aと欠陥カード1bとの分別が作業者によって人手で行われてもよい。この場合であっても、作業者は、欠陥カード1bに印字された欠陥マーク5に基づいて、正常カード1aと欠陥カード1bとを容易に分別することができる。
【0039】
また本実施の形態において、ICチップ読出部14より下流側に2つの印字部16,18が設けられている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、少なくとも1つの印字部がICチップ読出部14より下流側に設けられていればよい。この場合、ICチップ読出部14より下流側に設けられている印字部により、ICカード1に欠陥マーク5が印字される。また、印字部ではなく、ICカード1に上述の画像情報2bを印画する印画部(図示せず)をICチップ読出部14より下流側に設け、この印画部によりICカード1に欠陥マーク5を印画(印刷)してもよい。
【0040】
また本実施の形態において、欠陥マーク5が「×」マークからなる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、振分け部20が検出可能な様々なマーク、または、作業者が目視により容易に認識可能な様々なマークを欠陥マーク5として用いることができる。例えば、図5(a)に示すように、ICカード1全面にわたって印刷された「■」を欠陥マーク5として用いてもよく、また図5(b)に示すように、「リードエラー」という文字を欠陥マークとして用いてもよい。
【0041】
また本実施の形態において、予めICチップ4に電子情報が予め書き込まれている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、カード発行システム10においてICチップ4に電子情報が書き込まれてもよい。この場合、ICチップ読出部14の代わりに、またはICチップ読出部14に加えて、ICチップ4に電子情報を書き込むリーダライタ(図示せず)が設けられる。このリーダライタは、ICチップ4に電子情報を書き込むとともに、ICチップ4に電子情報が正常に書き込まれたかどうかを検査する機能を有している。そして、書き込みの際、ICチップ4に正常に電子情報を書き込むことができなかった場合、その情報(欠陥情報)がリーダライタから制御部30へ送信される。
【符号の説明】
【0042】
1 ICカード
1a 正常カード
1b 欠陥カード
2 ICカードの表面
2a 第1印字情報
2b 画像情報
3 ICカードの裏面
3a 第2印字情報
4 ICチップ
5 欠陥マーク
10 カード発行システム
12 カードホッパ
14 ICカード読出部
15 印字部
16 第1印字部
16a 第1印字ヘッド
16b 第1プラテンロール
18 第2印字部
18a 第2印字ヘッド
18b 第2プラテンロール
20 振分け部
20a 第1振分け経路
20b 第2振分け経路
22a 第1集積部
22b 第2集積部
30 制御部
31 搬送路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子情報を含むICチップを有するICカードを発行するカード発行システムにおいて、
多数のICカードを蓄積して順次排出するカードホッパと、
前記カードホッパの下流側に設けられ、ICチップ内の電子情報を読み出すICチップ読出部と、
前記カードホッパの下流側に設けられ、ICカードに印字する印字部と、
前記カードホッパ、前記ICチップ読出部および前記印字部を制御する制御部と、を備え、
前記印字部は、前記ICチップ読出部より下流側に配置され、ICカードに第1印字情報を印字する第1印字部を含み、
前記ICチップ読出部は、ICチップの読み出しの際に検出されたICチップの欠陥に関する欠陥情報を制御部に送信し、
前記制御部は、前記ICチップ読出部からの前記欠陥情報に基づき、前記第1印字部により、欠陥が検出されたICチップを有するICカードに欠陥マークを印字することを特徴とするカード発行システム。
【請求項2】
前記ICチップ読出部より下流側に設けられ、ICカードに前記第1印字情報と異なる第2印字情報を印字する第2印字部をさらに備え、
前記制御部は、前記ICチップ読出部からの前記欠陥情報に基づき、欠陥が検出されたICチップを有するICカードに第2印字情報が印字されないよう前記第2印字部を制御することを特徴とする請求項1に記載のカード発行システム。
【請求項3】
前記印字部より下流側に設けられ、欠陥マークが印字されたICカードを、欠陥マークが印字されていないICカードとは異なる場所に振り分ける振分け部を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のカード発行システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate