説明

カード発行機能付き端末装置及び該カード発行機能付き端末装置における情報提供方法

【課題】 本発明の目的は、振替や残高照会等の取引とカード発行ができ、しかも、カード発行の待ち時間に、利用者に有用な情報を表示する、カード発行機能付き端末装置及び該カード発行機能付き端末装置における情報提供方法を提供する。
【解決手段】 装置外部に、表示手段10aと、利用者が有する固有情報を取得する情報取得手段10a,10b,10c,10hを備え、利用者の指示に従って振替を含む各種手続きとカードの発行を行うカード発行機能付き端末装置10であって、装置内部に、発行用の複数種類のカードを保持する収納手段と、この収納手段から取り出された発行用カードに加工を行う加工手段を備え、利用者の固有情報に基づいて加工手段が発行用カードに加工を行い、カードの加工中に、利用者の個人的な属性とは関係しない宣伝・広報情報が表示手段10aに提示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード発行機能付き端末装置及び該カード発行機能付き端末装置における情報提供方法に係り、特に、振替や残高照会等の取引を扱うと共に、これらの取引で使用されるカードを自動的に且つ即時に発行することが可能な、カード発行機能付き端末装置及び該カード発行機能付き端末装置における情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、金融機関等には、カードに記録された情報を利用して、種々の取引を行う端末装置が設置されている。カードは、顧客が窓口での申し込み郵送による申し込みを行うことにより発行される。
カードは、郵送により顧客に送付される。このため、顧客がカードを手にするのは、申し込みから数日後となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のように、従来では、申し込みからカードが発行されるまでに日数を要しており、顧客からは、カードの即時発行に対する要望が出されていた。
このため、取引を行う端末装置とは別にカード発行装置を設けることがある。しかし、取引端末とカード発行装置の両方を設けると場所をとってしまい、店舗内が狭くなるという問題があった。
このため、ローンカードの発行については、ローン契約とカード発行の両機能を備えた無人契約機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−325453号公報(第6頁、図1)
【0004】
特許文献1の技術によれば、ローン契約とカード発行の両方を行うことができる。しかし、特許文献1の装置は、顧客の信用調査を行う際に、スキャナによる申込書や本人確認書類の読み取り、或いは撮像カメラによる顧客の観察を行っており、装置構成が複雑になるとともに、運用に人手と手間がかかっていた。
また、カードを自動的に発行するには多少の時間がかかる。利用者はカードが発行されるまでの間、カード発行装置の前に佇み、カードが発行されるのをただ待っているしかなかった。サービスの提供者側にとっても、この待ち時間を有効に使うことができれば好適である。
さらに、カードを発行するとき、カードにエンボス文字やインデント文字が刻印されるが、利用者にとってこれらの音が気になることがあった。
【0005】
本発明の目的は、振替や残高照会等の取引とカード発行ができ、しかも、カード発行の待ち時間に、利用者に有用な情報を表示する、カード発行機能付き端末装置及び該カード発行機能付き端末装置における情報提供方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、カード発行時に音声を発生し、カード発行の雑音が気にならないカード発行機能付き端末装置及び該カード発行機能付き端末装置における情報提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、請求項1に係るカード発行機能付き端末装置によれば、装置外部に、表示手段と、前記利用者が有する固有情報を取得する情報取得手段を備え、前記利用者の指示に従って振替を含む各種手続きとカードの発行を行うカード発行機能付き端末装置であって、装置内部に、発行用の複数種類のカードを保持する収納手段と、該収納手段から取り出された発行用カードに加工を行う加工手段を備え、前記利用者の固有情報に基づいて前記加工手段が前記発行用カードに加工を行い、前記カードの加工中に、前記利用者の個人的な属性とは関係しない宣伝・広報情報が前記表示手段に提示されることにより解決される。
前記宣伝・広報情報は前記カード発行機能付き端末装置または前記カード発行機能付き端末装置と通信回線網を介して接続された上位装置のいずれかが備えている。
【0007】
本発明のカード発行機能付き端末装置によれば、振替等の手続きが可能な端末装置に、カードの発行機能が設けられており、一台の装置で振替等の手続きとカード発行を行うことができるので、コンパクトで、設置に場所をとらず、店舗スペースを有効に活用することが可能となる。
また、利用者の固有情報、すなわちカード発行元から予め発行された識別情報に基づいてカードが発行されるので、端末装置に本人確認用のスキャナや撮像カメラを設ける必要がなく、低コスト化が図れるとともに、運用に人手や手間がかからず好適である。
【0008】
また、本発明のカード発行機能付き端末装置は、カード発行中に情報提供を行うように構成されており、利用者はカード発行中の時間を持て余すことなく、カード発行を待つことができる。
提供される情報は、利用者の個人的な属性とは関係しない情報であるから、利用者のプライバシー保護の観点から好適である。
【0009】
利用者に提供される情報としては、例えば、作成されるカードの種類に対応する情報、または前記カードの発行元であるクレジットカード会社または金融機関に対応する情報、または前記カード発行機能付き端末装置の設置店舗に対応する情報等がある。前記カードの種類,カードの発行元,カード発行機能付き端末装置の設置店舗は、前記固有情報に基づいて判定される。すなわち、固有情報に基づいて、カードの種類等が特定され、固有情報の入力に基づいて操作端末が特定される。
【0010】
なお、前記カード発行機能付き端末装置または前記上位装置では、前記宣伝・広報情報の提供回数が計数される。この計数情報に基づいて、情報提供者に請求を行うことができる。
【0011】
前記宣伝・広報情報は動画情報及び音声情報からなり、前記音声情報を出力する音声出力手段が設けられている。
前記音声情報が前記加工手段から発生する加工音よりも大きい音量に設定され、加工音をカバーし得る音量とされていると、カード発行時に装置から発生する加工音が利用者に聞こえにくくなり、加工音が利用者の耳障りになることがなく、好適である。
【0012】
本発明のカード発行機能付き端末装置では、前記振替手続きの他に、さらに振込,残高照会,電子マネーのチャージ,サービスポイントの照会,ICカードへのアプリケーションのダウンロード等の各処理を行うことができる。なお、本発明のカード発行機能付き端末装置で行う手続きは、現金取引に関する手続きを含まないものである。
【0013】
本発明のカード発行機能付き端末装置における情報提供方法は、次の特徴を備えている。
利用者の指示に従って振替を含む各種手続きを行う処理と、カードの発行処理とを行うカード発行機能付き端末装置における情報提供方法であって、前記カードの発行処理で、前記利用者から固有情報を取得する処理と、該固有情報に基づいてカード発行に必要な情報を取得する処理と、前記カードを加工する処理と、該加工処理の所要時間内に前記利用者の個人的な属性とは関係しない宣伝・広報情報を提示する処理と、がなされることを特徴とする。
【0014】
なお、宣伝・広報情報を提供するときは、カード発行機能付き端末装置または上位装置から、宣伝・広報情報を取得する処理がなされる。
【0015】
また、宣伝・広報情報を提供するときは、前記利用者から取得した固有情報に基づいて前記宣伝・広報情報を選択する処理がなされる。
【0016】
さらに、宣伝・広報を提示した後に、宣伝・広報情報の提示数をカウントし、請求情報を作成する処理がなされる。前記宣伝・広報情報の提示数をカウントし、請求情報を作成する処理は前記カード発行機能付き端末装置または上位装置でなされる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明のカード発行機能付き端末装置によれば、広いスペースを必要とすることなく、利用者に対して、振替等の各種手続サービスと、カード発行サービスの両方を提供することが可能となる。
【0018】
また、本発明のカード発行機能付き端末装置は、カード発行中に情報提供を行う機能を備えているので、カードの発行元や、端末装置の設置店舗は、本発明の端末装置を介して、利用者に宣伝・広報情報を提示することが可能となる。
【0019】
利用者にとっても、カード発行中に提示される宣伝・広報情報を見ることにより、カード発行時に退屈することがなく、また新たな知識を得ることができる。
提供される宣伝・広報情報は、カードの宣伝やキャンペーン情報、カード利用の際の注意事項等の広報情報、クレジットカード会社や銀行の宣伝情報、端末装置の設置店舗の宣伝情報、設置店舗周辺の各種情報など、利用者の個人的な属性とは関係しない情報である。このため、万一、他者に情報を見られても、利用者がどのような人物なのかを特定することはできず、プライバシー保護の観点から好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
【0021】
図1乃至図6は、本発明に係る一実施形態を示すものであり、図1はカード発行機能付き端末装置の斜視図、図2はカード発行機能付き端末装置及び上位装置の構成を示すブロック図、図3は銀行系のクレジットカードの発行手順の概要を示す説明図、図4はカード発行機能付き端末装置の内部に設けられたカード発行手段の構成を示す説明図、図5はカード発行機能付き端末装置の制御部での処理を示すフローチャート、図6は上位装置での広告料カウントに関する処理を示すフローチャートである。
【0022】
本発明のカード発行機能付き端末装置10は、金融機関の本店,支店,無人店舗,コンビニエンスストア等に設置されている。
カード発行機能付き端末装置10は、図1に示すように、装置前面に、表示手段及び操作手段としてのディスプレイ10aと、操作部10bと、カード入出口10cと、音声出力手段としてのスピーカ10dと、レシート等が発行される発券口10eと、非接触ICカードのリーダ10hを備えている。
ディスプレイ10aはタッチパネルディスプレイであり、表示のほかに、入力も可能であり、表示手段と操作手段の両方の機能を備えているものである。
【0023】
さらに、カード発行機能付き端末装置10は、CCDカメラ10fと、生体認証装置10gを備え、セキュリティの強化が図られている。
CCDカメラ10fは、利用者の画像を撮影し、この画像データは取引データとともに記憶される。この画像データにより、取引状況の確認を確実に行うことが可能となる。
生体認証装置10gは、利用者の静脈のパターン認証を行い、偽造や成りすましを防止するものである。
【0024】
利用者の生体パターンはICカードのICチップに予め登録されている。カードによる取引を行う際に、利用者が生体認証装置10gに手や指をかざすと、近赤外光が照射され、静脈パターンが抽出される。この抽出された静脈パターンと、予め登録された静脈パターンとが照合され、本人確認がなされる。
【0025】
カード発行機能付き端末装置10の装置内部には、図2に示すように、制御部18aと、記憶部18bと、通信制御部18cと、カード発行手段10Aとが設けられている。
制御部18aは、上記各構成を含むカード発行機能付き端末装置10の全体制御を行い、次述する各種処理を行う。
【0026】
記憶部18bには、カード発行機能付き端末装置10の制御プログラムが格納されている。また、カード発行中に利用者に提示される宣伝・広報情報を、カード発行機能付き端末装置10から読み込む構成とする場合は、これら宣伝・広報情報が格納される。
【0027】
カード発行手段10Aは、発行用カードを収納するホッパー部11と、カードに格納される情報の読取及び書き込みを行うエンコード部13と、カードにインデント文字を印字するインデント部14と、カードにエンボス文字を打刻するエンボス部15と、エンボス文字に着色を行うティッパー部16と、これらの間でカードを搬送するキャレージ12とを備えて構成されている。
【0028】
本例のカード発行機能付き端末装置10は、一台で複数の処理ができるように構成されている。
本例のカード発行機能付き端末装置10は、(1)振替,振込,残高照会等の各種処理、(2)ICカードへの電子マネーのチャージ処理、(3)カード発行処理、(4)カード発行処理中における利用者への情報提供処理、(5)サービスポイントの照会、(6)ICカードへのアプリケーションのダウンロード、等の各種処理を行う。
【0029】
カード発行機能付き端末装置10は、上位装置20との間で情報をやり取りし、これにより上記各処理を行う。本例のカード発行機能付き端末装置10と上位装置20とは、通信回線30を介して接続されている。通信回線30として、専用線,LAN,RS232C,USB等、種々の手段を選択することが可能である。
【0030】
上位装置20は、金融機関の勘定系コンピュータに相当するものであり、通常は金融機関の事務センターに置かれている。
上位装置20は、制御部21と、記憶部22と、入力部23と、出力部24と、通信制御部25とを備えている。
【0031】
記憶部22には、振替を含む各種手続きを行うために必要な情報が記憶されている。
カードを発行するために必要な情報としては、利用者の受付番号,暗証番号,発行するカードの種類,氏名,生年月日,電話番号,住所,引き落とし口座番号等に関する情報が格納されている。
また、記憶部22には、既に発行されたカードに関する情報として、カード番号,そのカードの所有者の暗証番号,氏名,生年月日,電話番号,住所,引き落とし口座番号等に関する情報が格納されている。
さらに、記憶部22には、利用者の電子マネーに関する情報、サービスポイントに関する情報、各種アプリケーションデータが格納されている。
【0032】
銀行の店舗等に設置されたカード発行機能付き端末装置10と、金融機関の事務センターJに設置された上位装置20とは、図3に示すように、顧客である利用者Uと、銀行BKと、クレジットカード会社CRとの間で各種情報をやり取りし、各種の処理を行う。
【0033】
以下、本例のカード発行機能付き端末装置10で行われる各種処理について説明する。
(1)振替,振込,残高照会等の各種処理
カード発行機能付き端末装置10で上記処理を行う場合、まず利用者Uがカード入出口10cにカードを挿入する。カードはICカードや磁気カードからなる、クレジットカードやキャッシュカードである。
【0034】
カード入出口10cから装置内に取り込まれたカードは、エンコード部13に搬送され、カードに書き込まれた情報が読み取られる。
これとほぼ同時に、ディスプレイ10aには、暗証番号の入力要求が表示される。
【0035】
利用者が適正な暗証番号を入力すると、カードから読み取られた情報と暗証番号情報が、通信制御部18cから上位装置20に送られる。
上位装置20は、送られてきた情報と、記憶部22に記憶された情報とを照合する。
カードから読み取られた情報と暗証番号とが適正な情報であると判断された場合、上位装置20は、利用者に指定された各種処理を行う。
【0036】
(2)ICカードへの電子マネーのチャージ処理
カード発行機能付き端末装置10で上記処理を行う場合、まず利用者Uがカード入出口10cにカードを挿入する。このとき使用されるカードは、IC部を備える電子マネーカードである。
【0037】
カード入出口10cから装置内に取り込まれたカードは、エンコード部13に搬送され、カードに書き込まれた情報が読み取られる。
これとほぼ同時に、ディスプレイ10aには、現在残高が表示されるとともに、暗証番号の入力要求が表示される。
【0038】
利用者が適正な暗証番号を入力すると、カードから読み取られた情報と暗証番号情報が、通信制御部18cから上位装置20に送られる。
上位装置20は、送られてきた情報と、記憶部22に記憶された情報とを照合する。
カードから読み取られた情報と暗証番号とが適正な情報であると判断された場合、上位装置20は、利用者の口座から資金移動を行い、チャージ信号を端末装置10に向けて送信する。カード発行機能付き端末装置10は、チャージ信号を受けて、電子マネーカードに所定額の電子マネーを書き込む処理を行う。
【0039】
(3)カード発行処理
本例のカード発行機能付き端末装置10は、ICカード、キャッシュカード、クレジットカード、プリペイドカード型電子マネーカード等、種々のカードを発行することが可能である。
【0040】
図3において、カード発行処理の一例として、銀行系のクレジットカードの発行手順の概要を説明する。
【0041】
図3には、顧客である利用者Uと、銀行BKと、クレジットカード会社CRと、銀行及びクレジットカード会社の事務センターJと、カード発行機能付き端末装置10と、これらの間でやり取りされる手続a〜hが示されている。
【0042】
利用者Uがカードを作成する場合は、銀行BKに申し込みを行う(手続a)。申し込みは、郵送,電子メール経由で、またはインターネットのサイト上で行われる。或いは、銀行窓口に利用者Uが直接赴くことにより行われる。
【0043】
銀行BKは利用者Uからの申し込みを受けると、クレジットカード会社CRに審査及び信用チェックを依頼する(手続b)。
クレジットカード会社CRでは、種々の手法により、利用者Uの審査を行う。
【0044】
審査が終了すると、クレジットカード会社CRは、カード発行の可否を銀行BKに通知する(手続c)。カードの発行が許可された場合は、クレジットカード会社CRは、カード発行に必要な情報を事務センターJに送信する(手続d)。
クレジットカード会社CRからは、利用者Uの氏名,生年月日,電話番号,住所等の情報が送信される。
【0045】
また、カード発行が許可された場合、銀行BKからも、カード発行に必要な情報が事務センターJに送信される(手続e)。銀行BKからは、受付番号,暗証番号,引き落とし口座番号に関する情報が送信される。
【0046】
本例のカード発行機能付き端末装置10は、カード発行手段10Aを備えており、即時にカードを発行することが可能である。
【0047】
カード発行が許可された場合、銀行BKから利用者Uへ、識別情報としての受付番号が通知される(手続f)。
利用者Uはカード発行機能付き端末装置10の設置場所へ赴き、受付番号及び暗証番号を入力する(手続g)。
カード発行機能付き端末装置10は、受付番号及び暗証番号に基づいて上位装置20に照会を行う。上位装置20は、送られてきた情報と、記憶部22に記憶された情報とを照合する。受付番号及び暗証番号が適正なものであることが確認されたら、事務センターJから情報を取得して、カードが作成される(手続h)。
【0048】
なお、上記した流れは、新規にカードを発行する場合であるが、本例のカード発行機能付き端末装置10は、さらに期限切れのカードから、自動的に新しいカードを作成する機能も備えている。
また、磁気カードを元に、ICカードを発行する機能も備えている。
【0049】
この場合の処理について説明する。利用者Uがカード入出口10cに期限切れのカードを挿入すると、カードはエンコード部13に搬送され、カードから利用者の名前や口座番号に関する情報等が読み取られる。
カード発行機能付き端末装置10のカード発行手段10Aは、期限切れのカードから読み取られた情報を、新しいカードに移し変えて発行する。
【0050】
ここで、図2及び図4に基づき、カード発行手段10Aの構成要素の説明とあわせて、カード発行処理について、さらに詳細に説明する。
カード発行手段10Aは、ホッパー部11,キャレージ12,エンコード部13,インデント部14,エンボス部15,ティッパー部16を備えて構成されており、これらは筐体1に格納されている。
ホッパー部11には、カードが積層されて収納されている。本例のホッパー部11は、5つのホッパカセット11aを備えており、それぞれのホッパカセット11aは筐体1に並んで配設されている。ホッパカセット11aには、それぞれ別種類のカードが収納されている。
【0051】
キャレージ12は、カード保持部12aと、装置内に架設されたバー12bから構成されている。
カード保持部12aはカードを挟んで保持するように構成されており、バー12bに沿って移動する。
すなわち、カード保持部12aは左右方向(X方向)に移動可能であり、バー12bが上下方向(Y方向)に移動可能であるため、カード保持部12aは、図4に示す仮想面1b上を移動することが可能となる。
【0052】
カードは、上記仮想面上はキャレージ12により搬送され、他の箇所では、搬送路19a及び搬送路19bにより搬送される。
キャレージ12は各手段(本例では、インデント部14,エンボス部15,ティッパー部16)との間で直接カードを受け渡したり、または各手段に隣接して設けられ、カードの運搬を行う搬送路(本例では搬送路19a,19b)との間でカードの受渡を行ってカードを搬送し、所定の手順に従って加工されるようにカードを移動させる。
【0053】
本例のカード発行機能付き端末装置10では、従来のベルトコンベア式のカード搬送手段に比して、カード搬送のためにスペースが極力少なくなっており、結果としてカード発行機能付き端末装置10の小型化が図られている。
【0054】
エンコード部13は磁気ヘッド及びICヘッドを有しており、これらのヘッドは、カードに設けられたICや磁気ストライプ部分に、カード所有者、口座番号等の情報を書き込む。データは符号化されており、上位装置から送信されたものである。
【0055】
エンコード部13の磁気ヘッド及びICヘッドは、ステッピングモーターにより一定の速度で駆動され、エンコードデータをカード上の磁気ストライプ(MS)にJIS規格、ISO規格に準じて書き込む。さらにICモジュールへデータの書き込みが行われる。
【0056】
インデント部14は、インデント用活字ドラムより文字を選択し、指定された位置にインデント処理を行う。インデント文字は、偽造防止のために付されるものである。
【0057】
エンボス部15は、エンボス用活字ドラムにより文字を選択し、指定された位置にエンボス処理を行う。カード上には、カード所有者の氏名、口座番号等の個人情報が打刻される。打刻が終わると、ティッパー部16にカードが搬送され、エンボスされた文字の凸部分に着色が行われる。
【0058】
カードは図1に示すカード入出口10cから発行される。
なお、エラーカードは、リジェクトボックス17に回収される。リジェクトボックス17は、カード入出口10cとエンコード部13の付近に設けられており、エンコード部13で書き込みエラーのあったカードや、カード入出口10cから取り込まれた不適正なカードを回収するように構成されている。
【0059】
(4)カード発行処理中における利用者への情報提供処理
本例のカード発行機能付き端末装置10では、上記カード発行処理の間、宣伝・広報情報が提示されるように構成されている。
【0060】
本例のカード発行機能付き端末装置10では、利用者の個人的な属性とは関係しない情報が提示される。
宣伝・広報情報としては、作成されるカードの種類別の宣伝や、またはカードの発行元であるクレジットカード会社または金融機関の宣伝や広報情報、またはカード発行機能付き端末装置10の設置店舗に関する情報等がある。
カードを発行するとき、利用者が端末装置10にカードを挿入したり受付番号の入力を行うと、この入力情報に基づいて、上位装置20側でカード発行のために必要な情報が照会され、これに基づいてカードの種類やクレジットカード会社が特定される。そして、特定されたカード種類やクレジットカード会社に関する宣伝・広報情報が提示される。
また、利用者の入力操作により利用操作端末が特定されるので、この利用操作端末が設置された店舗に関する宣伝・広報情報が特定される。
【0061】
カードの種類別に提示される情報として、例えば、利用者Uに対して発行されたカードに関する広告が提示される。ディスプレイ10aには、カードの特徴に関する情報や、利用者への特典やサービス情報などが提示される。
【0062】
カードの発行元であるクレジットカード会社または金融機関に関する情報として、クレジットカード会社や金融機関からのお知らせや、カード作成時の注意事項や、カード使用時の注意事項などの広報情報が提示される。
【0063】
より具体的には、新しい金融商品の宣伝を行ったり、新店舗の紹介などを行う。また、カードに関する注意事項として、作成時の暗証番号に関する注意事項や、海外でカードを使用する際の注意事項などが提示される。
【0064】
カード発行機能付き端末装置10の設置店舗に関する情報としては、端末装置が設置されている店舗のピーアール情報や、店舗の周囲の地域情報などが提示される。
より具体的には、店舗で行っているキャンペーン情報や、その店舗で行っている独自のサービスなどの情報が提示される。
【0065】
また、店舗の周囲の地域情報として、駅、コンビニエンスストア、コーヒーショップ、書店、飲食店、派出所、などの情報が提示される。
【0066】
利用者は、カードが発行される間、これらの情報を見ることができ、カード発行までの待ち時間を退屈することなく過ごすことができる。また、提示される情報のなかから、自分にとって有効な情報を得ることができる。
【0067】
本例で提示される宣伝・広報情報は、発行されるカードや店舗に係る情報であり、個人に依存した情報ではない。
近年では、プライバシーの観点から、或いは個人の安全を守る観点から、個人情報を守ることが殊更に重視されている。
【0068】
このため、カード発行機能付き端末装置10のディスプレイ10a上でも、個人が特定されるような情報が表示されるのは好ましくない。
個人が特定されなくても、個人の好みが反映されたような情報が提示されるのは好ましくない。
【0069】
本例では、宣伝・広報情報として、利用者の個人的な属性とは関係しない情報が提示されるので、情報の提示中に、万一他人にディスプレイ10aを覗き込まれたり、音声が聞かれたとしても、利用者Uがどのような人物なのかを把握することができない。
【0070】
利用者Uにとっては、個別に選別された情報ではないものの、自分が使用するカードに関する情報や、自分が利用している店舗に関する情報であり、カードを使用する際にメリットとなる情報を得ることが可能となる。
【0071】
利用者に提示される情報は、動画と音声とから構成されている。動画はカード発行機能付き端末装置10のディスプレイ10aに表示される。
音声は、情報の説明や音楽であり、カード発行機能付き端末装置10のスピーカ10dから出力される。
カード発行処理の間に、動画と音声からなる情報が提示されることにより、利用者Uはカード発行までの間、退屈することなく待機することができる。
【0072】
また、本例のカード発行機能付き端末装置10では、スピーカ10dから音声が出力されるので、カード発行処理時の機械音をカバーすることができる。
カード発行処理では、インデント処理やエンボス処理が行われるため、機械音が発生する。この機械音が利用者Uにとって耳障りとなることがある。
【0073】
本例のカード発行機能付き端末装置10では、スピーカ10dから発生する音声で機械音をカバーし、利用者Uに機械音が届きにくくなっている。
利用者Uは、動画や音声を楽しみながらカード発行時間を過ごすことができる。
【0074】
スピーカ10dから発生する音声は、人の耳で聞いたときに、カードの加工音が聞こえにくくなる程度の音量に設定される。すなわち、カード加工音のレベル(デシベル)がスピーカ10dから発生される音声レベルよりも小さくなるように設定される。
カード加工音の音量は端末装置10の制御部18aに、音声調整手段を設けることにより、端末装置10側で音量を調整することができる。
また、宣伝・広報情報のデータ上で音量を設定することも可能である。データ上で音量を設定する場合は、音量の変更タイミングや時間について細かい設定を行うことが可能となる。例えば、カード加工時のみ音量が増加するように設定したり、磁気カードとICカードとで加工時間が異なる場合は、それぞれの加工時間に合わせて音量が増加するタイミングを設定することができる。
【0075】
宣伝・広報情報が提示されるのは、利用者による入力が終わってから処理が終了するまでの間であるが、このうち、カード加工開始時間から終了時間まで音量が増加するようにデータの設定を行い、カード加工の雑音をカバーする。
なお、音量の増加により加工音をカバーする他に、カード加工の間に、加工音が聞こえにくくなるような音声を流すことにより雑音をカバーする構成としても良い。
【0076】
カード発行機能付き端末装置10には、発券口10eが設けられているので、宣伝情報を見た利用者Uがクーポンの発券を所望したときなどには、この発券口10eからクーポン券を発行する構成としても良い。
【0077】
なお、本実施例では、上位装置20の記憶部22に宣伝・広報情報が格納されている構成となっているが、カード発行機能付き端末装置10側に、宣伝・広報情報が格納された構成としても良い。
【0078】
(5)サービスポイントの照会
本例のカード発行機能付き端末装置10では、サービスポイントの照会も行うことができる。
上位装置20は、ICカードに関する情報をデータベース化して管理している。
上位装置20では、利用者からサービスポイントの照会要求があると、カードの正当性を照会し、カードが正当なものであった場合は、データベースから現在のポイント数を読み込み、カード発行機能付き端末装置10に送信する。カード発行機能付き端末装置10のディスプレイ10aには、利用者のポイント数が表示される。
このようにして、利用者は現在のポイント数を確認することができる。
(6)ICカードへのアプリケーションのダウンロード
ICカードは、交通乗車券としての機能や、ポイント取引機能、電子マネー機能等を有しているが、これらの機能は、ICカードに蓄積されたアプリケーションにより設定されるものである。
本例のカード発行機能付き端末装置10では、新たなICカードの発行、または磁気カードからICカードへの切り替え、または期限切れのICカードに基づく新しいICカードの発行、のそれぞれの処理が行われる。このとき、発行されるICカードに、利用者の所望するアプリケーションデータをダウンロードできるように構成されている。
【0079】
上位装置20は、各種アプリケーションデータを有しており、利用者からの要求に応じて、アプリケーションデータを送信する。
利用者は、クレジット等の基本的な機能に加えて、交通乗車券や、ポイントサービス、或いは電子マネー等の種々の機能が一つまたは複数付加されたカードを取得することが可能となる。
【0080】
ここで、図5において、本例のカード発行機能付き端末装置10の制御部18aでなされる処理を示す。
制御部18aは、利用者Uからの指示情報を取得する(ステップS1)。利用者Uからは、カード発行,振替,振込,残高照会,電子マネーのチャージ,ポイント照会,アプリケーションダウンロード等の各種処理が指定される。
【0081】
制御部18aは、利用者Uへ、固有情報と暗証番号の入力を要求する(ステップS2)。
固有情報の入力は、受付番号の入力、或いは、カード入出口10cへのカードの挿入、或いはICカードのリーダ10hにおける情報読み取りにより行われる。受付番号や暗証番号などの入力は、利用者Uがディスプレイ10a或いは操作部10bに数値を入力することにより行われる。ディスプレイ10a,操作部10b,カード入出口10c,リーダ10hは本発明における情報取得手段を構成する。
【0082】
制御部18aは、取得した固有情報及び暗証番号を、上位装置20に送信する(ステップS3)。
上位装置20では、受信した情報と、記憶部22の情報を照合し、カード発行機能付き端末装置10から送られてきた情報が、適正なものであるか否かを判定する。
ステップS4では、上位装置20により了解が得られたか否かが判定される。
【0083】
上位装置20での了解が得られた場合(ステップS4;Yes)は、利用者Uが指定した各種処理が行われる(ステップS5)。
カードにエラーあったり、受付番号や暗証番号が不適正であり、上位装置20での了解が得られなかった場合(ステップS4;No)、エラーが報知され(ステップS6)、処理を終了する。
【0084】
さらに、制御部18aは、利用者へ提示される宣伝・広報情報をディスプレイ10aに出力する処理と、スピーカ10dに出力する処理を行う(ステップS7)。
ディスプレイ10aは動画情報を受信して動画情報の表示を行い、スピーカ10dは音声情報を受信して音声情報の出力を行う。
【0085】
カード発行処理がなされた場合は、処理が終了すると、カード入出口10cからカードが排出される。
制御部18aは、処理が終了した後に、終了済み通知を上位装置20に送信する(ステップS8)。こうして、処理が終了する。
【0086】
図6は、広告料カウントに関する処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、上位装置20にて行われる。
【0087】
上位装置20はカード発行機能付き端末装置10に情報を送信すると(ステップS11)、上位装置20の制御部21は、カウンタを一つ繰り上げる処理を行う(ステップS12)。
次いで、現在の日時が、予め決められた請求期日を過ぎているか否かが判定される(ステップS13)。
予め決められた期日とは、広告料金請求の〆日であり、例えば毎月20日の17時、月末の18時等、具体的に指定されている。期日を過ぎているか否かは、装置内のタイマにより判定することができる。
【0088】
現在の日時が予め決められた期日を過ぎていない場合(ステップS13;No)、処理を終了する。
現在の日時が予め決められた期日を過ぎている場合(ステップS13;Yes)、一定期間のカウンタ値が固定される(ステップS14)。
【0089】
次いで、カウンタ値に基づいて、請求額の計算が行われる(ステップS15)。
請求額の計算は、カウンタ値に、予め契約等で規定された広告料を乗算することにより算出される。
【0090】
請求額の算出がなされたら、この請求額に基づく請求書の作成が行われる(ステップS16)。
請求書は、所定フォーマットに、算出された請求額を反映させることにより作成される。
作成された請求書は、メールまたは郵送にて、広告主へ送付される。
【0091】
このように、本例のカード発行機能付き端末装置10及び上位装置20によれば、情報の提示回数に応じて、広告主に請求を行うことができる。
したがって、本例のカード発行機能付き端末装置10を新たに導入する場合であっても、広告料の請求処理までが既にシステム化されているので、広告料に関する事務処理などの手間が増えることなく、導入をスムーズに行うことが可能である。
【0092】
図7及び図8は、他の実施例を示すものである。
図7は本実施例で使用されるホッパカセット11aを示す斜視図、図8は本実施例でのカード発行機能付き端末装置10と上位装置20との間での情報の流れを示す説明図である。
【0093】
本実施例は、カードの種類別に情報が提示される場合の情報提示方法に関するものである。
本例では、カード発行機能付き端末装置10の5つのホッパカセット11aに、センサ11bをそれぞれ設けておき、このセンサ11bがカードの繰り出しを検出したときを契機として、情報が選択及び提示されるように構成されている。
【0094】
センサ11bは、ホッパカセット11aのカード繰出口11cの付近に設けられている、
センサ11bは、カード繰出口11cからカードが繰り出されたことを検知し、検知信号を出力するものである。この検知信号は、どのホッパカセット11aから出力されたものなのかを特定可能に構成されている。
検知信号は、カード発行機能付き端末装置10から上位装置20に送信される。
【0095】
カード発行処理が開始され、カード発行機能付き端末装置10のホッパカセット11aが検知信号を受信すると、この検知信号が上位装置20に送信される。
【0096】
上位装置20は、送信されてきた検知信号より、どのホッパカセット11aからカードが繰り出されたかを判定し、ホッパカセット11aの特定をすることにより、カードの種類を特定する。
このようにしてカードの種類が特定されたら、上位装置20は特定されたカードに対応する宣伝・広報情報を選択し、宣伝・広報情報をカード発行機能付き端末装置10に送信する処理を行う。
【0097】
本実施例では、上位装置20が宣伝・広報情報を選択するとき、ホッパカセット11aからの検知信号により選択するものであり、図8に示すように、情報の提示処理において、振替やカード作成等の処理と、宣伝・広報情報の提示処理とを、別系統で処理している。
【0098】
したがって、宣伝・広報情報の置き場所をより自由に設定することが可能となる。
すなわち、宣伝・広報情報を格納する別のコンピュータを用意しておき、この別のコンピュータに検知信号を送信して、別のコンピュータから宣伝・広報情報等を取得する構成とすることができる。
【0099】
宣伝・広報情報を別のコンピュータに格納すれば、宣伝・広報情報の記憶量を増やすことができるので、よりバリエーションに富んだ宣伝・広報情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明のカード発行機能付き端末装置の斜視図である。
【図2】カード発行機能付き端末装置及び上位装置の構成を示すブロック図である。
【図3】銀行系のクレジットカードの発行手順の概要を示す説明図である。
【図4】カード発行機能付き端末装置の内部に設けられたカード発行手段の構成を示す説明図である。
【図5】カード発行機能付き端末装置の制御部での処理を示すフローチャートである。
【図6】上位装置での広告料カウントに関する処理を示すフローチャートである。
【図7】他の実施例で使用されるホッパカセットを示す斜視図である。
【図8】他の実施例でのカード発行機能付き端末装置と上位装置との間の情報の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
【0101】
10 カード発行機能付き端末装置
10A カード発行手段
10a ディスプレイ
10b 操作部
10c カード入出口
10d スピーカ
10e 発券口
10f CCDカメラ
10g 生体認証装置
10h 非接触ICカードのリーダ
11 ホッパー部
11a ホッパカセット
11b センサ
11c カード繰出口
12 キャレージ
12a カード保持部
12b バー
13 エンコード部
14 インデント部
15 エンボス部
16 ティッパー部
17 リジェクトボックス
18a 制御部
18b 記憶部
18c 通信制御部
19a,19b 搬送路
20 上位装置
21 制御部
22 記憶部
23 入力部
24 出力部
25 通信制御部
30 通信回線
BK 銀行
CR クレジットカード会社
J 事務センター
U 利用者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置外部に、表示手段と、前記利用者が有する固有情報を取得する情報取得手段を備え、
前記利用者の指示に従って振替を含む各種手続きとカードの発行を行うカード発行機能付き端末装置であって、
装置内部に、発行用の複数種類のカードを保持する収納手段と、該収納手段から取り出された発行用カードに加工を行う加工手段を備え、
前記利用者の固有情報に基づいて前記加工手段が前記発行用カードに加工を行い、前記カードの加工中に、前記利用者の個人的な属性とは関係しない宣伝・広報情報が前記表示手段に提示される、ことを特徴とするカード発行機能付き端末装置。
【請求項2】
前記宣伝・広報情報は前記カード発行機能付き端末装置または前記カード発行機能付き端末装置と通信回線網を介して接続された上位装置のいずれかが備えることを特徴とする請求項1記載のカード発行機能付き端末装置。
【請求項3】
前記利用者の固有情報とは、カード発行元から予め発行された識別情報を含む情報であることを特徴とする請求項1記載のカード発行機能付き端末装置。
【請求項4】
前記宣伝・広報情報は、作成されるカードの種類に対応する情報、または前記カードの発行元であるクレジットカード会社または金融機関に対応する情報、または前記カード発行機能付き端末装置の設置店舗に対応する情報のいずれかを含むことを特徴とする請求項1記載のカード発行機能付き端末装置。
【請求項5】
前記カードの種類,カードの発行元,カード発行機能付き端末装置の設置店舗は、前記固有情報に基づいて判定されることを特徴とする請求項4記載のカード発行機能付き端末装置。
【請求項6】
前記カード発行機能付き端末装置または前記上位装置では、前記宣伝・広報情報の提供回数が計数されることを特徴とする請求項1または2記載のカード発行機能付き端末装置。
【請求項7】
前記宣伝・広報情報は動画情報及び音声情報からなり、前記音声情報を出力する音声出力手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載のカード発行機能付き端末装置。
【請求項8】
前記音声情報は前記カードの加工音よりも大きい音量に設定されていることを特徴とする請求項7記載のカード発行機能付き端末装置。
【請求項9】
前記振替を含む各種手続きは、さらに振込,残高照会,電子マネーのチャージ,サービスポイントの照会,ICカードへのアプリケーションのダウンロード等の各処理を含み、前記手続きには現金取引は含まれないことを特徴とする請求項1記載のカード発行機能付き端末装置。
【請求項10】
利用者の指示に従って振替を含む各種手続きを行う処理と、カードの発行処理とを行うカード発行機能付き端末装置における情報提供方法であって、
前記カードの発行処理で、前記利用者から固有情報を取得する処理と、該固有情報に基づいてカード発行に必要な情報を取得する処理と、前記カードを加工する処理と、該加工処理の所要時間内に前記利用者の個人的な属性とは関係しない宣伝・広報情報を提示する処理と、がなされることを特徴とするカード発行機能付き端末装置における情報提供方法。
【請求項11】
前記宣伝・広報情報を提供する処理よりも前に、前記カード発行機能付き端末装置または上位装置から前記宣伝・広報情報を取得する処理がなされることを特徴とする請求項10記載のカード発行機能付き端末装置における情報提供方法。
【請求項12】
前記宣伝・広報情報を提供する処理よりも前に、前記利用者から取得した固有情報に基づいて前記宣伝・広報情報を選択する処理を備えることを特徴とする請求項10記載のカード発行機能付き端末装置における情報提供方法。
【請求項13】
前記宣伝・広報情報を提示する処理よりも後に、前記宣伝・広報情報の提示数をカウントし、請求情報を作成する処理がなされることを特徴とする請求項10記載のカード発行機能付き端末装置における情報提供方法。
【請求項14】
前記宣伝・広報情報の提示数をカウントし、請求情報を作成する処理は前記カード発行機能付き端末装置または上位装置でなされることを特徴とする請求項13記載のカード発行機能付き端末装置における情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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