説明

カード等収納ケース

【課題】 カードとカードパックとを対応づけて収納することができるカード等収納ケースを提供する。
【解決手段】基板5,7に対して枠体13及び15を設ける。枠体13及び15には、カードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部19とカードが封入されたカードパックまたはカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパックを収納するカードパック収納部21とを隣接して設ける。枠体13及び15に対して、透明な一体成形の蓋部材31及び33を嵌める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードゲーム等で使用されるカードとカードパックとを一緒に収納できるカード等収納ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開2001−270584号公報[特許文献1]には、複数のカード収納ポケットを備えた透明なカード収納シートを複数枚重ねて綴じて本の形態にしたカード収納ケースが示されている。
【0003】
また実用新案登録第3099862号公報[特許文献2]には、複数枚のカードを収納する複数のカード収納室を備えた枠体が基板上に取り付けられたカード収納ケースが示されている。
【0004】
特開2001−80239号公報[特許文献3]には、複数枚のカードが袋に収納されてなる複数のカードパックを収納する複数のカードパック収納室を備えたカードパック収納ケースが示されている。
【0005】
さらに特開2002−2845号公報[特許文献4]には、複数のカードパックを重ねて収納し且つ外側から見えるようにしたトレーディングカード用収納体が示されている。
【特許文献1】特開2001−270584号公報 図1
【特許文献2】実用新案登録第3099862号公報 図1及び図2
【特許文献3】特開2001−80239号公報 図2及び図3
【特許文献4】特開2002−2845号公報 図1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来提案されているカード等収納ケースは、カードを整理する目的のためにカードを一枚ずつ収納するカード収納タイプか、カードパックを傷つけないようにして販売する目的や販売店におけるカードパックの盗難防止の目的のために、カードパックを収納するパック収納タイプのいずれかであった。そのため従来は、カード及びカードパックをそれぞれ別個の収納ケースに収納するしかなかった。そのため収集または整理してあるカードとカードパックとの対応関係が判らなくなる問題があった。
【0007】
本発明の目的は、カードとカードパックとを対応づけて収納することができるカード等収納ケースを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、カード及びカードパックの収納量が多いカード等収納ケースを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、カード及びカードパックの出し入れが容易でしかもこれらの飛び出しを防止できる機能を備えたカード等収納ケースを提供することにある。
【0010】
本発明の更に他の目的は、飛び出し防止のための蓋部材の取り付けが容易なカード等収納ケースを提供することにある。
【0011】
本発明の更に他の目的は、飛び出し防止のための蓋部材の取り外しが容易なカード等収納ケースを提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、蓋部材と枠体との係合を簡単に行え且つ簡単に解除できるカード等収納ケースを提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、蓋部材と枠体とを簡単な機構でしかもしっかりと係合させることができるカード等収納ケースを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、蓋部材を枠体に取り付けた後にカードまたはカードパックが蓋部材と枠体との間に挟まれる位置まで移動するのを阻止することができるカード等収納ケースを提供することにある。
【0015】
本発明の別の目的は、カードとカードパックの両方を収納状態で見ることができるカード等収納ケースを提供することにある。
【0016】
本発明の別の目的は、バインダまたはブック状に構成したカード等収納ケースを提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、容易に開くことがないバインダまたはブック状に構成したカード等収納ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明のカード等収納ケースは、カードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部を有する枠体を備えている。カード収納部は、一方向に向かって開口するカード挿入用開口部及び該カード挿入用開口部に連続して形成されて1枚以上のカードが収納されるカード収納室を有する。そして枠体は、カードが封入されたカードパックまたはカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパック収納部をカード収納部に隣接して備えている。より具体的には、カード等収納ケースは、基板と、基板に対して設けられてカードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部を有する枠体とを備えている。基板は枠体を設けるのに適した強度を有していればよく、その材質及び構造は任意である。また基板と枠体とが一体に成型されていてもよいのは勿論である。カード収納部は、基板と対向する位置にカード挿入用開口部とこのカード挿入用開口部に連続して形成されて1枚以上のカードが収納されるカード収納室とを有する。カード収納部の数は任意であり、またカード収納部の深さは、収納可能なカードの枚数に応じて定めればよい。さらに1枚の基板に対して2以上の枠体を設けてもよいのは勿論である。
【0019】
本発明のカード等収納ケースは、枠体に、カード収納部に隣接して複数枚のカードが封入されたカードパックまたは複数枚のカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパック収納部を備えている。そしてカードパック収納部は、基板と対向する位置にカードパック挿入用開口部とこのカードパック挿入用開口部に連続して形成されてカードパックが収納されるカードパック収納室とを有する。カードパック収納部の深さは、収納可能なカードパックの数に応じて定めればよい。このように枠体にカード収納部とカードカードパック収納部とを隣接して設けると、カード収納部に収納するカードとカードパック収納部に収納するカードパックとを対応付けて一緒に収納することができる。そのため時間が経過しても、カードとカードパックとの対応関係を忘れることがないという利点が得られる。基板と枠体とから構成した本発明のカード等収納ケースを単位として、これを複数重ねたり、または横に並べて保存してもよく、その保存形態は任意である。
【0020】
持ち運びを考慮して、次のようにカード等収納ケースを構成してもよい。2枚の基板と、2枚の基板を横に並んだ並列状態と互いに間隔をあけて対向する対向状態とにすることを許容するように2枚の基板を連結する基板連結機構と、2枚の基板に対してそれぞれ設けられ、カードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部を備えた2つの枠体とを備えた構造とする。この場合のカード収納部の構造は、前記と同様である。また枠体には、カード収納部に隣接してカードが封入されたカードパックまたはカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパック収納部を設ける。このカードパック収納部の構造も前記と同様である。また2枚の基板の一方にのみ枠体を設けて、他方の基板には枠体を設けないようにしてもよい。このように2つの基板を基板連結機構により連結して2枚の基板を対向状態にできるようにすると、バインダまたはブック状にカード等収納ケースを構成することができる。
【0021】
形態をバインダまたはブック状にする場合でも、またしない場合でも、枠体には、複数のカード収納部と複数のカードパック収納部とをそれぞれ一対一の関係で並ぶように設けるのが好ましい。ここで一対一の関係とは、明確に対応関係が判ればよく、例えば1つのカード収納部の上または下に対応する1つのカードパック収納部を並べる、または1つのカード収納部の横(右横または左横)に対応する1つのカードパック収納部を並べる、さらには1つのカードパック収納部の斜め下または斜め上に対応する1つのカードパック収納部を並べる等するのが好ましい。このようにするとカードとカードパックとの対応関係をより明確なものとすることができる。なお、複数のカード収納部を直線状のカード収納部列を形成するように配置し、複数のカードパック収納部を直線状のカード収納部列と並ぶ1本のカードパック収納部列を形成するように配置してもよい。このようにすると枠体に無駄なスペースを設ける必要がなくなって、枠体の寸法(カード等収納ケースの寸法)を極力小さいものとすることができる。なお複数のカード収納部及び複数のカードパック収納部を、互い違いに交互に並ぶように配置してもよい。このようにした場合でも、複数のカード収納部と複数のカードパック収納部とをそれぞれ一対一の関係で並ぶように設けることは可能である。
【0022】
またカードは厚みが薄いため、カード収納室からカードを取り出し難い問題がある。そこでカード収納部のカード収納室を囲む内壁部に、カード挿入用開口部及びカード収納室とそれぞれ連続して形成された指挿入用凹部を設けるのが好ましい。このような指挿入用凹部を設ければ、厚みの薄いカードを容易にカード収納室から取り出すことができる。
【0023】
カード収納室及びカードパック収納室の深さは任意である。収納容量を増大させるためには、カード収納室の深さ寸法を複数枚のカードを収納可能な寸法とし、カードパック収納室の深さ寸法を複数組のカードパックが収納可能な寸法にしてもよい。
【0024】
また本発明のカード等収納ケースにおいて、カード収納室に収納されたカード及びカードパック収納室に収納されたカードパックが外部から見えるようにカード挿入用開口部及びカードパック挿入用開口部を塞ぐ蓋部材を設けると、収納後にカード及びカードパックを確認できる上、カード等収納ケースをどのような姿勢にしたとしても、収納したカード及びカードパックが枠体から飛び出すのを蓋部材が阻止することができる。したがってカード等収納ケースの取り扱いが容易になる。
【0025】
なお蓋部材を設ける場合は、蓋部材を枠体に対して取り外し可能に取り付ける機構を設けるのが好ましい。蓋部材を枠体から取り外すことができると、カード及びカードパックの挿入及び取り出しの際に、蓋部材が邪魔になることがなく、スムーズにカード等の挿入及び取り出しを行うことができる。
【0026】
蓋部材を枠体に対して取り外し可能に取り付ける機構は、任意である。例えば、蓋部材に係合部を設け、枠体に係合部と係合する被係合部を設ける。そして係合部を被係合部に係合させた状態で、蓋部材を枠体に取り付けるようにしてもよい。このような構造を採用すると、係合部と被係合部との係合作業及び係合解除作業だけで、蓋部材を枠体に取り付けることができ、また蓋部材を枠体から取り外すことができる。
【0027】
なお係合部と被係合部とは、蓋部材を枠体と対向する位置から枠体に向かって近づけることにより、係合部と被係合部とが係合状態になる構造をそれぞれ有しているのが好ましい。このような構造にすると、蓋部材を枠体に直線的に近づけるまたは蓋部材を枠体から直線的に引き離すという作業により、蓋部材を枠体に装着しまた蓋部材を枠体から取りはずことができる。したがって蓋部材の枠体に対する取り付け作業が容易になる。
【0028】
蓋部材の材質は任意である。例えば、蓋部材を枠体から取り外す際に、係合部と被係合部との係合状態を蓋部材を変形させることにより解除することを可能にする可撓性を有する材料で蓋部材を構成すると、係合部と被係合部の係合及び係合解除作業を簡単に行うことができる。
【0029】
蓋部材の構造は任意である。例えば、枠体に取り付けられた状態で、カード挿入用開口部及びカードパック挿入用開口部と対向する対向壁部と、この対向壁部の周縁部と連続し且つ枠体の枠体周壁部の外周面と対向する蓋部材周壁部とを備えた蓋部材を、合成樹脂製の一体成型品として形成してもよい。このような一体成型品は、大量生産が可能で、コストの引き下げに寄与する。なお蓋部材を枠体に装着した後もカード及びカードパックを外部から見ることができるようにするためには、この一体成型品は、少なくともカード挿入用開口部及び前記カードパック挿入用開口部と対向する複数の部分を透明または半透明にする。
【0030】
また蓋部材のカード挿入用開口部及びカードパック挿入用開口部と対向する複数の部分は、蓋部材が枠体に取り付けられた状態で、カード収納室またはカードパック収納室内に嵌り込むように膨出した形状を有しているのが好ましい。このような膨出形状を採用すると、カード等収納ケースの搬送中に、蓋部材を下にした状態でカード等収納ケースに振動が加わった場合でも、カード収納室に収納したカード及びカードパック収納室に収納したカードパックが、蓋部材と枠体との間に形成される隙間に入り込むのを阻止することができる。したがってどのような姿勢でもカード等収納ケースを搬送することができるようになり、カード等収納ケースの取り扱いが容易になる。
【0031】
枠体の枠体周壁部の輪郭形状がほぼ矩形状を呈している場合には、蓋部材周壁部は、枠体を間に挟んで対向する2組の一対の周壁構成部によって構成されることになる。このような場合には、1組の一対の周壁構成部に、それぞれ前記係合部の一部を構成する1以上の係合用凸部を一体に設け、また枠体の枠体周壁部には、前記被係合部の一部を構成し且つ1以上の係合用凸部と係合する1以上の被係合用凹部を形成するのが好ましい。係合部と被係合部をこのように設けると、簡単な一体成型構造で蓋部材を形成した場合であっても、蓋部材を枠体に対して簡単に外れないように取り付けることができる。
【0032】
なお1つの周壁構成部には周方向に距離を離して2つの係合用凸部を設け、1つの周壁構成部と対向する枠体周壁部の周壁部分には、2つの係合用凸部が嵌合する2つの被係合用凹部を周方向に距離を離して設けるのが好ましい。2つの係合用凸部と2つの被係合用凹部が離れた位置で係合すると、蓋部材が大きくなった場合でも、またカードパックの重さが重くなった場合でも、蓋部材を下にした状態でカード等収納ケースを持ち歩いたとしても、蓋部材は簡単に外れることがない。またこのような構造を採用すると、2つの係合用凸部の間にある周壁構成部を指で掴んで枠体から蓋部材を引き離す作業をすることにより、比較的容易に蓋部材を枠体から取りはずことができる。
【0033】
なお係合用凸部の外面の形状は、その外面が枠体周壁部の外周面上をスライドしながら被係合用凹部内にスムーズに入り込むことを可能にする湾曲面を含むように構成されているのが好ましい。このような構成にすると、蓋部材を枠体に向かって直線的に近づける作業により蓋部材を枠体に装着する際の作業がより容易になる。
【0034】
なお蓋部材は、蓋部材周壁部と連続し且つ基板に沿って外側に延びるフランジ部を一体に有しているのが好ましい。このようなフランジ部を設けると、蓋部材を枠体から取り外す際に、フランジ部に指先の爪を引っかけることができる。そのため、蓋部材を枠体から取り外す際には、フランジ部に爪を引っかけた状態で蓋部材を枠体から引き離すことができ、蓋部材の取り外し作業が容易になる。
【0035】
なお前述のバインダまたはブック状にカード等収納ケースを構成する場合には、蓋部材が枠体に取り付けられた状態で2枚の基板を対向状態にしたときに、2つの枠体に取り付けられた蓋部材の対向壁部どうしが接触し且つ2枚の基板がほぼ並行に並ぶように、連結機構部を構成する。このようにすると、バインダまたはブック状にカード等収納ケースを閉じた状態にして保存する際に、厚み方向からカード等収納ケースに外力が加わったとしても、外力は接触した2つの蓋部材と2つの枠体にも分散することになり、連結機構部に加わる外力は小さくなる。その結果、連結機構部が破損しにくくなる。
【0036】
また2枚の基板が対向状態にあるときに、2枚の基板が離れるのを選択的に阻止する基板分離阻止機構を更に備えているのが好ましい。このような基板分離阻止機構を設けると、2枚の基板が離れるのを有効に阻止することができ、バインダまたはブック状のケース収納ケースの取り扱いが容易になる。
【0037】
なお基板分離阻止機構は、2枚の基板の一方に一端が連結され且つ2枚の基板の他方の裏面側まで延びる長さを有するベルト部材と、ベルト部材の他端に設けられた結合部材と、2枚の基板の他方に設けられてベルト部材の結合部材と分離可能に結合する被結合部材とから構成することができる。この構成では、二枚の基板をベルト部材を介して結合するため、
簡単な構成でしかも少ない部品点数で基板分離阻止機構を構成することができる。なお基板分離阻止機構は、結合部材及び被結合部材が、永久磁石の磁力を結合力として結合するように構成するのが好ましい。このようにすると結合部材及び被結合部材の構成が簡単になるだけでなく、基板及びベルト部材の構成が簡単になる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、枠体にカード収納部とカードカードパック収納部とを隣接して設けるため、カード収納部に収納するカードとカードパック収納部に収納するカードパックとを対応付けて一緒に収納することができ、時間が経過しても、カードとカードパックとの対応関係を忘れることがないという利点が得られる。また併せてカード収集家の趣向を高めることができるという利点も得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明をバインダまたはブック状のカード等収納ケース1に適用した一実施の形態を開いた状態にして分解した斜視図を示している。また図2はこのカード等収納ケース1を閉じた状態を示す斜視図である。更に図3は、このカード等収納ケース1を開いた状態にした正面図である。カード等収納ケース1のケース本体3は、2枚の基板5及び7と、2枚の基板5及び7が横に並んだ並列状態と互いに間隔をあけて対向する対向状態とにすることを許容するように2枚の基板5及び7を連結する基板連結機構9と、後に説明する基板分離阻止機構の一部を構成するベルト部材11と、2つの枠体13及び15とから構成されている。本実施の形態では、2枚の基板5及び7と基板連結機構9とは、一体に構成されている。これらの部材は、いわゆるバインダまたはブックの表紙と同様の構造を有しており、基板連結機構9は、2本の折り目9A及び9Bを介して2枚の基板5及び7と連結されている。
【0040】
2つの枠体13及び15は、合成樹脂の一体成型品または紙基材の一体加工品により構成されている。なお2つの枠体13及び15の外表面を、手触り感と高級感を出すために、表面加工を施したり、多少毛足のある布状のシートで覆ったりしてもよいのは勿論である。枠体13及び15は、2枚の基板5及び7に対してそれぞれ接着剤を介して接合されている。枠体13及び15は、それぞれ1枚以上のカードを収納する3つのカード収納部19と3つのカードパック収納部21とを一体に有している。図3乃至図6に示すように、これらカード収納部19及びカードパック収納部21の底壁部19C及び21Cは、基板5及び7に接着剤で接合されている。カード収納部19は、基板5または7と対向する位置にカード挿入用開口部19Aとこのカード挿入用開口部19Aに連続して形成されて1枚以上のカードCが収納されるカード収納室19Bとを有する。またカードパック収納部21も、基板5または7と対向する位置にカードパック挿入用開口部21Aとこのカードパック挿入用開口部19Aに連続して形成されて1以上のカードパックPが収納されるカード収納室21Bとを有する。カードCに比べて、カードパックPの長さ及び幅寸法は長いため、カードパック収納部19の各部の寸法は、カード収納部21の各部の寸法よりも大きく設定されている。
【0041】
枠体13及び15は、枠体周壁部13A及び15Aと天板壁部13B及び15Bとを備えている。枠体周壁部13A及び15Aは、その輪郭形状がほぼ矩形状を呈する構造を有している。そして枠体周壁部13A及び15Aは、枠体を間に挟んで対向する2組の一対の周壁構成部13C及び13D並びに13E及び13Fと15C及び15D並びに15E及び15Fとを備えている。そして図4〜図6に示すように、枠体周壁部13A及び15Aの縁部には、基板5及び7に接合される環状のフランジ部13G及び15Gが一体に設けられている。このフランジ部13G及び15Gも接着剤を用いて基板5及び7に接合されている。
【0042】
枠体13及び15の一対の周壁構成部13E及び13F並びに15E及び15Fには、後述する被係合部の一部を構成し且つ後述する蓋部材 に設けた2つの係合用凸部と係合する2つの被係合用凹部23及び23並びに25及び25が形成されている。これら2つの被係合用凹部23及び23並びに25及び25の開口部は、細長い楕円形状または両端に円弧を有する細長い長方形形状を有している。
【0043】
それぞれ図1に示した位置関係では、3つのカード収納部19と3つのカードパック収納部21とが、一対一の関係で上下に並ぶように設けられている。また図1に示された関係では、3つのカード収納部19及び3つのカードパック収納部21が、それぞれ横に直線状に列を構成している。なお図1に示した状態を90度回転させて見る場合には、3つのカード収納部19と3つのカードパック収納部21とは、一対一の関係で左右に並ぶように設けられており、3つのカード収納部19及び3つのカードパック収納部21は、それぞれ縦に直線状に列を構成することになる。
【0044】
また本実施の形態では、カードCの厚みが薄いため、カード収納部19の深さが深くなると、カードCをカード収納室19Bから取り出し難くなる。そこでこの問題を解消するために、本実施の形態では、図5に示すように、カード収納部21のカード収納室19Bを囲む内壁部に、カード挿入用開口部19A及びカード収納室19Bとそれぞれ連続して形成された指挿入用凹部20を設けている。このような指挿入用凹部20を設ければ、厚みの薄いカードを容易にカード収納室19Bから取り出すことができる。
【0045】
なお上記のように、カード収納室19B及びカードパック収納室21Bの深さは任意である。収納容量を増大させるためには、カード収納室19Bの深さ寸法を複数枚のカードを収納可能な寸法とし、カードパック収納室21Bの深さ寸法を複数組のカードパックが収納可能な寸法にしてもよい。
【0046】
ベルト部材11は、基板5に一端が連結され且つ基板7の裏面7a(枠体15が設けられる面とは反対側の面)側まで延びる長さを有している。ベルト部材11の他端には、永久磁石からなる結合部材27が設けられている。また基板7の裏面7aに近接した内部には、ベルト部材11の結合部材27と分離可能に結合する磁性体または永久磁石からなる被結合部材29が埋設されている。本実施の形態では、結合部材27と被結合部材29とにより、永久磁石の磁力を結合力として結合する基板分離阻止機構が構成されている。
【0047】
本実施の形態では、枠体13及び15に対して、合成樹脂により一体に成型された一体成型品の透明な蓋部材31及び33が嵌められる。なお蓋部材31及び33は半透明であってもよく、また一部が半透明または不透明でカード挿入用開口部19A及びカードパック挿入用開口部21Aと対向する一部が透明であってもよい。この蓋部材31及び33は、カード収納室19Bに収納されたカードC及びカードパック収納室21Bに収納されたカードパックPが外部から見えるようにカード挿入用開口部19A及びカードパック挿入用開口部21Aを塞ぐ目的で設けられている。このような蓋部材31及び33を設けると、収納後にカードC及びカードパックPを確認できる上、カード等収納ケース1をどのような姿勢にしたとしても、収納したカードC及びカードパックPが枠体13及び15から飛び出すのを蓋部材31及び33によって阻止することができる。
【0048】
蓋部材31及び33は、枠体13及び15に取り付けられた状態で、カード挿入用開口部19A及びカードパック挿入用開口部21Aと対向する対向壁部31A及び33Aと、この対向壁部31A及び33Aの周縁部と連続し且つ枠体13及び15の枠体周壁部13A及び15Aの外周面と対向する蓋部材周壁部31B及び33Bとを備えている。蓋部材31及び33のカード挿入用開口部19A及びカードパック挿入用開口部21Aと対向する複数の部分32及び34は、蓋部材31及び33が枠体13及び15に取り付けられた状態で、カード収納室19Bまたはカードパック収納室内21Bに嵌り込むように膨出した形状を有している。このような膨出形状を採用すると、カード等収納ケース1の搬送中に、蓋部材31及び33を下にした状態でカード等収納ケース1に振動が加わった場合でも、カード収納室19Bに収納したカードC及びカードパック収納室21Bに収納しカードパックPが、蓋部材31及び33と枠体13及び15との間に形成される隙間に入り込むのを阻止することができる。したがってどのような姿勢でもカード等収納ケース1を搬送することができるようになる。
【0049】
蓋部材31及び33は、枠体13及び15に対して取り外し可能に取り付けられる構造を有している。蓋部材31及び33を枠体13及び15に対して取り外し可能に取り付ける機構は、任意である。本実施の形態のように枠体13及び15の枠体周壁部13A及び15Aの輪郭形状がほぼ矩形状を呈しているので、蓋部材周壁部31B及び33Bは、枠体13及び15を間に挟んで対向する2組の一対の周壁構成部(31C及び31Dと31E及び31F;33C及び33Dと33E及び33F)によって構成されることになる。そして1組の一対の周壁構成部31E及び31F並びに33E及び33Fには、それぞれ係合部のを構成する2つの係合用凸部35及び37が一体に設けられている。1つの周壁構成部に対して、2つの係合用凸部(35及び35並びに37及び37)が蓋部材周壁部(31B及び33B)の周方向に距離をあけて設けられている。そしてこれらの係合用凸部35及び37は、図4及び図6に示すように蓋部材周壁部31B及び33Bから内側に向かって突出しており、それぞれ枠体13及び15に設けた被係合用凹部23及び25と嵌合する。2つの係合用凸部(35及び37)と2つの被係合用凹部(23及び25)が離れた位置で係合すると、蓋部材31及び33が大きくなった場合でも、またカードパックPの重さが重くなった場合に、蓋部材31及び33を下にした状態でカード等収納ケース1を持ち歩いたとしても、蓋部材33及び33は簡単に外れることがない。また2つの係合用凸部35及び35並びに37及び37の間にある周壁構成部を指で掴んで枠体13及び15から蓋部材31及び33を引き離す作業をすることにより、比較的に容易に蓋部材31及び33を枠体13及び15から取り外すことができる。係合用凸部35及び37の外面の形状は、その外面が枠体周壁部13A及び15Aの外周面上をスライドしながら被係合用凹部23及び25内にスムーズに入り込むことを可能にする湾曲面を含むように構成されている。
【0050】
また蓋部材31及び33は、蓋部材周壁部31B及び33Bと連続し且つ基板5及び7に沿って外側に延びるフランジ部31G及び33Gを一体に有している。このようなフランジ部31G及び33Gを設けると、蓋部材31及び33を枠体13及び15から取り外す際に、フランジ部31G及び33Gに指先の爪を引っかけることができる。そのため、蓋部材31及び33を枠体13及び15から取り外す際には、フランジ部31G及び33Gに爪を引っかけた状態で蓋部材31及び33を枠体から引き離すことができる。
【0051】
本実施の形態では、前述の係合機構を採用することにより、係合部(35,37)と被係合部(23,25)との係合作業及び係合解除作業だけで、蓋部材31及び33を枠体13及び15に取り付けることができ、また蓋部材を枠体から取り外すことができる。特に本実施の形態では、係合部(35,37)と被係合部(23、25)とは、蓋部材31及び33を枠体13及び15と対向する位置から枠体13及び15に向かって近づけることにより、係合部(35,37)と被係合部(23、25)とが係合状態になる構造を有しているので、蓋部材31及び33を枠体13及び15に直線的に近づけるまたは蓋部材31及び33を枠体13および15から直線的に引き離すという作業により、蓋部材31及び33を枠体13及び15に装着しまた蓋部材31及び33を枠体13及び15から取り外すことができる。したがって蓋部材の枠体に対する取り付け作業が容易になる。
【0052】
なお本実施の形態では、蓋部材31及び33を枠体13及び15から取り外す際に、係合部(35,37)と被係合部(23、25)との係合状態を蓋部材31及び33を変形させることにより解除することを可能にするために、蓋部材31及び33を可撓性を有する合成樹脂材料(例えばポリプロピレン等)により一体に成型している。
【0053】
また本実施の形態のバインダまたはブック状のカード等収納ケース1では、蓋部材31及び33が枠体13及び15に取り付けられた状態で2枚の基板5及び7を対向状態にしたときに、2つの枠体13及び15に取り付けられた蓋部材31及び33の対向壁部31A及び33Aどうしが接触し且つ2枚の基板5及び7がほぼ並行に並ぶように、連結機構部9を構成してある。したがって図2に示すように、バインダまたはブック状にカード等収納ケースを閉じた状態にして保存する際に、厚み方向からカード等収納ケース1に外力が加わったとしても、外力は接触した2つの蓋部材31及び33と2つの枠体13及び15にも分散することになり、連結機構部9に加わる外力は小さくなる。その結果、連結機構部9が破損しにくくなっている。
【0054】
なお図1においては、カード収納部19及びカードパック収納部21のすべてにカードC及びカードパックPが収納されていない。しかしこのカード等収納ケース1をカード商品の販売のためのカード商品セット(カード等収納ケースにカードとカードパックとが付いた状態で販売される商品)に使用する場合には、すべてのカード収納部19及びカードパック収納部21にカードCとカードパックPを収納してもよいのは勿論である。またその場合に、カード収納部19及びカードパック収納部21に、それぞれ複数枚のカードCと複数のカードパックPを収納してもよい。
【0055】
カード商品セットの一部としてカード等収納ケースを利用する場合には、カード収納部19に収納するカードとカードパック収納部21に収納するカードパックとの間には、何らかの関係を持たせるのが好ましい。例えば、カード収納部19に収納されたカードCを、カードゲームに用いることが可能な複数枚のカードの中で存在率が最も小さいグループに属するカードにする。ここで存在率が最も小さいグループとは、カードゲームに使用可能な複数枚のカードが、それぞれ複数種類のグループに分けられる場合に、最も枚数が少ないカードによって構成されるグループのことである。存在率が最も小さいグループに属するカードは、ある意味で貴重なカードまたは重要なカードになる。言い換えると、そのようなカードは購買者にとって、最も関心の高いカードである。外部から見えるカードとしてこのようなカードを選択すると、購買者の注目を集めやすく、また購買者の購買意欲を高めることができる。
【0056】
またカード収納部19に収納されるカードCを、カードパック収納部21に収納されたカードパック内の複数枚のカードが属する種類と同じ種類に属するものにしてもよい。このようにするとカードパックに収納されているカードの内容(種類)を一部知ることができるので、購買者の期待を裏切ることがなく、しかも購買者の購買意欲も高くなる利点が得られる。またこの場合でも、カード収納部19に収納されたカードを、カードパック収納部21に収納されたカードパックP内の複数枚のカードが属する種類に分類される多数枚のカードの中で存在率が最も小さいグループに属するカードにすると、前述と同様に購買者の注目を集めやすくなり、また購買者の購買意欲を高めることができる。
【0057】
上記実施の形態では、ベルト部材11を設けているが、図7に示すように、ベルト部材を設けなくてもよいのは勿論である。この場合には、リング状のゴムベルト等を用いて、閉じた基板5及び7が離れないようにしてもよい。また2つの枠体13及び15にそれぞれ互いに引き合う関係の永久磁石を内蔵させ、これらの永久磁石の磁気吸引力により枠体13及び15が離れないようにしてもよい。図8(A)乃至(F)は、図7に示したカード等収納ケースにおいて、蓋部材31及び33を設けないで使用する場合の平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図9(A)は、蓋部材を設けない場合において、2枚の基板を開いた状態のカード等収納ケースの斜視図であり、図9(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。そして図10は、蓋部材を用いないカード等収納ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【0058】
また図11に示すように、カード収納部119とカードパック収納部121とを交互に配置するようにしてもよい。この場合には、カード収納部119及びカードパック収納部121と対向する蓋部材131及び133の部分(窓部分)132及び134の形状もそれぞれ交互に異なる形状となる。なお図11には、図1に示した実施の形態と同様の部分に、図1に示した実施の形態に付した部号の数に100の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。 図12(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースにおいて、蓋部材131及び133を設けないで使用するカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図13(A)は、蓋部材を設けない場合において、2枚の基板を開いた状態のカード等収納ケースの斜視図であり、図13(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【0059】
また図14(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースの構造を応用したベルト部材を設けないで使用するカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図15(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、図15(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【0060】
また図16に示すように、1つの枠体213及び215に設けるカード収納部219及びカードパック収納部221の数を異ならせてもよい。なお図16には、図1に示した実施の形態と同様の部分に、図1に示した実施の形態に付した部号の数に200の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。
【0061】
図17(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースの構造を応用したベルト部材を備えたカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図18(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、図18(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【0062】
さらに図19に示すように、ブックタイプに構成する場合には、一方の基板305にのみ枠体313を取り付けるようにしても良いのは勿論である。なお図19には、図1に示した実施の形態と同様の部分に、図1に示した実施の形態に付した部号の数に300の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。図20(A)乃至(F)は、図19に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図21(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、図21(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。そして図22(A)及び(B)は、図20のA−A線断面図及びB−B線断面図である。そして図23は、カード等収納ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【0063】
また図24に示すように、一枚の基板405上に1つの枠体413と蓋部材431を設けるユニットタイプのカード等収納ケースにも本発明を適用することができる。このようなユニットタイプのカード等収納ケースでは、本を開く動作をすることなく、収納されているカード及びカードパックを蓋部材431の外部から見ることができる。したがって多くのカード商品セットの中から所望のカード商品セットを選択する場合に、短い時間で購買者は所望のカード商品セットを見つけることができる。
【0064】
またこの場合においても、図25に示すように、カード収納部519とカードパック収納部521を交互に配置してもよい。図26(A)乃至(F)は、図25に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図27(A)は、このカード等収納ケースの斜視図であり、図27(B)は、角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。
【0065】
さらに図28及び図29に示すように、カード収納部619及び719並びにカードパック収納部621及び721の数を異ならせてもよい。なお図28乃至図29においても、図1に示した実施の形態と同様の部分には、図1に示した実施の形態に付した部号の数に600または700の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。図30(A)乃至(F)は、図28に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図31(A)は、このカード等収納ケースの斜視図であり、図31(B)は、角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。また図32(A)乃至(F)は、図29に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図33(A)は、このカード等収納ケースの斜視図であり、図33(B)は、角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。
【0066】
上記各実施の形態では、カード収納部に指挿入用凹部を設けているが、図34及び図35に示すカード等収納ケースのように、カード収納部に指挿入用凹部を設けなくてもよい。
【0067】
図34(A)乃至(F)は、カード収納部に指挿入用凹部を設けていないカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図35(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、図35(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【0068】
また図36は、本発明のカード等収納ケース他の他の実施の形態の斜視図である。この実施の形態では、2枚の基板の縦方向の端部を基板連結機構によって連結している点で図1の実施の形態とは相違する。図37(A)乃至(E)は、図36にカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図及び右側面図である。また図38は、図36のカード等収納ケースの分解斜視図である。
【0069】
図39は、一枚の基板の上に2つの枠体を設け、2つの枠体に蓋部材を装着した本発明の他の実施の形態の斜視図を示している。そして図40(A)乃至(F)は、図39に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【0070】
また上記実施の形態のいくつかでは蓋部材を用いているが、カード等収納ケースを逆さにすることがなければ、蓋部材は必ずしも必要ない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明をバインダまたはブック状のカード等収納ケースに適用した一実施の形態を開いた状態にして分解した斜視図である。
【図2】図1のカード等収納ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【図3】図1のカード等収納ケースを開いた状態にした正面図である。
【図4】(A)は図3のA−A線拡大断面図であり、(B)は図3のB−B線拡大断面図である。
【図5】図3のC−C拡大端面図である。
【図6】図3のD−D拡大端面図である。
【図7】図1に示したカード等収納ケースの機構を応用したベルト部材を設けないで使用するカード等収納ケースの形態を開いた状態にして分解した斜視図である。
【図8】(A)乃至(F)は、図7に示したカード等収納ケースにおいて、蓋部材を設けないで使用する場合の平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図9】(A)は、蓋部材を設けない場合において、2枚の基板を開いた状態のカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図10】図8の蓋部材を用いないカード等収納ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【図11】本発明のカード等収納ケースの他の実施の形態の斜視図である。
【図12】(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースにおいて、蓋部材を設けないで使用するカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図13】(A)は、蓋部材を設けない場合において、2枚の基板を開いた状態のカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図14】(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースの機構を応用したベルト部材を設けないで使用するカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図15】(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図16】本発明のカード等収納ケースの他の実施の形態の構成を示す図である。
【図17】(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースの機構を応用したベルト部材を備えたカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図18】(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図19】本発明のカード等収納ケースの他の実施の形態の構成を示す図である。
【図20】(A)乃至(F)は、図19に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図21】(A)は図19の2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図22】(A)及び(B)は、図20のA−A線断面図及びB−B線断面図である。
【図23】カード等収納ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【図24】一枚の基板上に1つの枠体と蓋部材を設けたユニットタイプのカード等収納ケースに本発明を適用した例を示す図である。
【図25】カード収納部とカードパック収納部を交互に配置した本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図26】(A)乃至(F)は、図25に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図27】(A)は図25のカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。
【図28】カード収納部及びカードパック収納部の数を異ならせた例を示す図である。
【図29】カード収納部及びカードパック収納部の数を異ならせた例を示す図である。
【図30】(A)乃至(F)は、図28に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図31】(A)は図28に示したカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。
【図32】(A)乃至(F)は、図29に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図33】(A)は図29に示したカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。
【図34】(A)乃至(F)は、カード収納部に指挿入用凹部を設けていないカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図35】(A)は2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図36】本発明のカード等収納ケース他の他の実施の形態の斜視図である。
【図37】(A)乃至(E)は、図36にカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図及び右側面図である。
【図38】図36のカード等収納ケースの分解斜視図である。
【図39】一枚の基板の上に2つの枠体を設け、2つの枠体に蓋部材を装着した別の本発明の他の実施の形態の斜視図を示している。
【図40】(A)乃至(F)は、図39に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【符号の説明】
【0072】
1 カード等収納ケース
3 ケース本体
5,7 基板
9 基板連結機構
11 ベルト部材
13,15 枠体
19 カード収納部
21 カードパック収納部
23,25 被係合用凹部(被係合部)
31,33 蓋部材
35,37 係合用凸部(係合部)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードゲーム等で使用されるカードとカードパックとを一緒に収納できるカード等収納ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開2001−270584号公報[特許文献1]には、複数のカード収納ポケットを備えた透明なカード収納シートを複数枚重ねて綴じて本の形態にしたカード収納ケースが示されている。
【0003】
また実用新案登録第3099862号公報[特許文献2]には、複数枚のカードを収納する複数のカード収納室を備えた枠体が基板上に取り付けられたカード収納ケースが示されている。
【0004】
特開2001−80239号公報[特許文献3]には、複数枚のカードが袋に収納されてなる複数のカードパックを収納する複数のカードパック収納室を備えたカードパック収納ケースが示されている。
【0005】
さらに特開2002−2845号公報[特許文献4]には、複数のカードパックを重ねて収納し且つ外側から見えるようにしたトレーディングカード用収納体が示されている。
【特許文献1】特開2001−270584号公報 図1
【特許文献2】実用新案登録第3099862号公報 図1及び図2
【特許文献3】特開2001−80239号公報 図2及び図3
【特許文献4】特開2002−2845号公報 図1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来提案されているカード等収納ケースは、カードを整理する目的のためにカードを一枚ずつ収納するカード収納タイプか、カードパックを傷つけないようにして販売する目的や販売店におけるカードパックの盗難防止の目的のために、カードパックを収納するパック収納タイプのいずれかであった。そのため従来は、カード及びカードパックをそれぞれ別個の収納ケースに収納するしかなかった。そのため収集または整理してあるカードとカードパックとの対応関係が判らなくなる問題があった。
【0007】
本発明の目的は、カードとカードパックとを対応づけて収納することができるカード等収納ケースを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、カード及びカードパックの収納量が多いカード等収納ケースを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、カード及びカードパックの出し入れが容易でしかもこれらの飛び出しを防止できる機能を備えたカード等収納ケースを提供することにある。
【0010】
本発明の更に他の目的は、飛び出し防止のための蓋部材の取り付けが容易なカード等収納ケースを提供することにある。
【0011】
本発明の更に他の目的は、飛び出し防止のための蓋部材の取り外しが容易なカード等収納ケースを提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、蓋部材と枠体との係合を簡単に行え且つ簡単に解除できるカード等収納ケースを提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、蓋部材と枠体とを簡単な機構でしかもしっかりと係合させることができるカード等収納ケースを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、蓋部材を枠体に取り付けた後にカードまたはカードパックが蓋部材と枠体との間に挟まれる位置まで移動するのを阻止することができるカード等収納ケースを提供することにある。
【0015】
本発明の別の目的は、カードとカードパックの両方を収納状態で見ることができるカード等収納ケースを提供することにある。
【0016】
本発明の別の目的は、バインダまたはブック状に構成したカード等収納ケースを提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、容易に開くことがないバインダまたはブック状に構成したカード等収納ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明のカード等収納ケースは、カードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部を有する枠体を備えている。カード収納部は、一方向に向かって開口するカード挿入用開口部及び該カード挿入用開口部に連続して形成されて1枚以上のカードが収納されるカード収納室を有する。そして枠体は、カードが封入されたカードパックまたはカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパック収納部をカード収納部に隣接して備えている。より具体的には、カード等収納ケースは、基板と、基板に対して設けられてカードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部を有する枠体とを備えている。基板は枠体を設けるのに適した強度を有していればよく、その材質及び構造は任意である。また基板と枠体とが一体に成型されていてもよいのは勿論である。カード収納部は、基板と対向する位置にカード挿入用開口部とこのカード挿入用開口部に連続して形成されて1枚以上のカードが収納されるカード収納室とを有する。カード収納部の数は任意であり、またカード収納部の深さは、収納可能なカードの枚数に応じて定めればよい。さらに1枚の基板に対して2以上の枠体を設けてもよいのは勿論である。
【0019】
本発明のカード等収納ケースは、枠体に、カード収納部に隣接して複数枚のカードが封入されたカードパックまたは複数枚のカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパック収納部を備えている。そしてカードパック収納部は、基板と対向する位置にカードパック挿入用開口部とこのカードパック挿入用開口部に連続して形成されてカードパックが収納されるカードパック収納室とを有する。カードパック収納部の深さは、収納可能なカードパックの数に応じて定めればよい。このように枠体にカード収納部とカードパック収納部とを隣接して設けると、カード収納部に収納するカードとカードパック収納部に収納するカードパックとを対応付けて一緒に収納することができる。そのため時間が経過しても、カードとカードパックとの対応関係を忘れることがないという利点が得られる。基板と枠体とから構成した本発明のカード等収納ケースを単位として、これを複数重ねたり、または横に並べて保存してもよく、その保存形態は任意である。
【0020】
持ち運びを考慮して、次のようにカード等収納ケースを構成してもよい。2枚の基板と、2枚の基板を横に並んだ並列状態と互いに間隔をあけて対向する対向状態とにすることを許容するように2枚の基板を連結する基板連結機構と、2枚の基板に対してそれぞれ設けられ、カードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部を備えた2つの枠体とを備えた構造とする。この場合のカード収納部の構造は、前記と同様である。また枠体には、カード収納部に隣接してカードが封入されたカードパックまたはカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパック収納部を設ける。このカードパック収納部の構造も前記と同様である。また2枚の基板の一方にのみ枠体を設けて、他方の基板には枠体を設けないようにしてもよい。このように2つの基板を基板連結機構により連結して2枚の基板を対向状態にできるようにすると、バインダまたはブック状にカード等収納ケースを構成することができる。
【0021】
形態をバインダまたはブック状にする場合でも、またしない場合でも、枠体には、複数のカード収納部と複数のカードパック収納部とをそれぞれ一対一の関係で並ぶように設けるのが好ましい。ここで一対一の関係とは、明確に対応関係が判ればよく、例えば1つのカード収納部の上または下に対応する1つのカードパック収納部を並べる、または1つのカード収納部の横(右横または左横)に対応する1つのカードパック収納部を並べる、さらには1つのカードパック収納部の斜め下または斜め上に対応する1つのカードパック収納部を並べる等するのが好ましい。このようにするとカードとカードパックとの対応関係をより明確なものとすることができる。なお、複数のカード収納部を直線状のカード収納部列を形成するように配置し、複数のカードパック収納部を直線状のカード収納部列と並ぶ1本のカードパック収納部列を形成するように配置してもよい。このようにすると枠体に無駄なスペースを設ける必要がなくなって、枠体の寸法(カード等収納ケースの寸法)を極力小さいものとすることができる。なお複数のカード収納部及び複数のカードパック収納部を、互い違いに交互に並ぶように配置してもよい。このようにした場合でも、複数のカード収納部と複数のカードパック収納部とをそれぞれ一対一の関係で並ぶように設けることは可能である。
【0022】
またカードは厚みが薄いため、カード収納室からカードを取り出し難い問題がある。そこでカード収納部のカード収納室を囲む内壁部に、カード挿入用開口部及びカード収納室とそれぞれ連続して形成された指挿入用凹部を設けるのが好ましい。このような指挿入用凹部を設ければ、厚みの薄いカードを容易にカード収納室から取り出すことができる。
【0023】
カード収納室及びカードパック収納室の深さは任意である。収納容量を増大させるためには、カード収納室の深さ寸法を複数枚のカードを収納可能な寸法とし、カードパック収納室の深さ寸法を複数組のカードパックが収納可能な寸法にしてもよい。
【0024】
また本発明のカード等収納ケースにおいて、カード収納室に収納されたカード及びカードパック収納室に収納されたカードパックが外部から見えるようにカード挿入用開口部及びカードパック挿入用開口部を塞ぐ蓋部材を設けると、収納後にカード及びカードパックを確認できる上、カード等収納ケースをどのような姿勢にしたとしても、収納したカード及びカードパックが枠体から飛び出すのを蓋部材が阻止することができる。したがってカード等収納ケースの取り扱いが容易になる。
【0025】
なお蓋部材を設ける場合は、蓋部材を枠体に対して取り外し可能に取り付ける機構を設けるのが好ましい。蓋部材を枠体から取り外すことができると、カード及びカードパックの挿入及び取り出しの際に、蓋部材が邪魔になることがなく、スムーズにカード等の挿入及び取り出しを行うことができる。
【0026】
蓋部材を枠体に対して取り外し可能に取り付ける機構は、任意である。例えば、蓋部材に係合部を設け、枠体に係合部と係合する被係合部を設ける。そして係合部を被係合部に係合させた状態で、蓋部材を枠体に取り付けるようにしてもよい。このような構造を採用すると、係合部と被係合部との係合作業及び係合解除作業だけで、蓋部材を枠体に取り付けることができ、また蓋部材を枠体から取り外すことができる。
【0027】
なお係合部と被係合部とは、蓋部材を枠体と対向する位置から枠体に向かって近づけることにより、係合部と被係合部とが係合状態になる構造をそれぞれ有しているのが好ましい。このような構造にすると、蓋部材を枠体に直線的に近づけるまたは蓋部材を枠体から直線的に引き離すという作業により、蓋部材を枠体に装着しまた蓋部材を枠体から取りはずことができる。したがって蓋部材の枠体に対する取り付け作業が容易になる。
【0028】
蓋部材の材質は任意である。例えば、蓋部材を枠体から取り外す際に、係合部と被係合部との係合状態を蓋部材を変形させることにより解除することを可能にする可撓性を有する材料で蓋部材を構成すると、係合部と被係合部の係合及び係合解除作業を簡単に行うことができる。
【0029】
蓋部材の構造は任意である。例えば、枠体に取り付けられた状態で、カード挿入用開口部及びカードパック挿入用開口部と対向する対向壁部と、この対向壁部の周縁部と連続し且つ枠体の枠体周壁部の外周面と対向する蓋部材周壁部とを備えた蓋部材を、合成樹脂製の一体成型品として形成してもよい。このような一体成型品は、大量生産が可能で、コストの引き下げに寄与する。なお蓋部材を枠体に装着した後もカード及びカードパックを外部から見ることができるようにするためには、この一体成型品は、少なくともカード挿入用開口部及び前記カードパック挿入用開口部と対向する複数の部分を透明または半透明にする。
【0030】
また蓋部材のカード挿入用開口部及びカードパック挿入用開口部と対向する複数の部分は、蓋部材が枠体に取り付けられた状態で、カード収納室またはカードパック収納室内に嵌り込むように膨出した形状を有しているのが好ましい。このような膨出形状を採用すると、カード等収納ケースの搬送中に、蓋部材を下にした状態でカード等収納ケースに振動が加わった場合でも、カード収納室に収納したカード及びカードパック収納室に収納したカードパックが、蓋部材と枠体との間に形成される隙間に入り込むのを阻止することができる。したがってどのような姿勢でもカード等収納ケースを搬送することができるようになり、カード等収納ケースの取り扱いが容易になる。
【0031】
枠体の枠体周壁部の輪郭形状がほぼ矩形状を呈している場合には、蓋部材周壁部は、枠体を間に挟んで対向する2組の一対の周壁構成部によって構成されることになる。このような場合には、1組の一対の周壁構成部に、それぞれ前記係合部の一部を構成する1以上の係合用凸部を一体に設け、また枠体の枠体周壁部には、前記被係合部の一部を構成し且つ1以上の係合用凸部と係合する1以上の被係合用凹部を形成するのが好ましい。係合部と被係合部をこのように設けると、簡単な一体成型構造で蓋部材を形成した場合であっても、蓋部材を枠体に対して簡単に外れないように取り付けることができる。
【0032】
なお1つの周壁構成部には周方向に距離を離して2つの係合用凸部を設け、1つの周壁構成部と対向する枠体周壁部の周壁部分には、2つの係合用凸部が嵌合する2つの被係合用凹部を周方向に距離を離して設けるのが好ましい。2つの係合用凸部と2つの被係合用凹部が離れた位置で係合すると、蓋部材が大きくなった場合でも、またカードパックの重さが重くなった場合でも、蓋部材を下にした状態でカード等収納ケースを持ち歩いたとしても、蓋部材は簡単に外れることがない。またこのような構造を採用すると、2つの係合用凸部の間にある周壁構成部を指で掴んで枠体から蓋部材を引き離す作業をすることにより、比較的容易に蓋部材を枠体から取りはずことができる。
【0033】
なお係合用凸部の外面の形状は、その外面が枠体周壁部の外周面上をスライドしながら被係合用凹部内にスムーズに入り込むことを可能にする湾曲面を含むように構成されているのが好ましい。このような構成にすると、蓋部材を枠体に向かって直線的に近づける作業により蓋部材を枠体に装着する際の作業がより容易になる。
【0034】
なお蓋部材は、蓋部材周壁部と連続し且つ基板に沿って外側に延びるフランジ部を一体に有しているのが好ましい。このようなフランジ部を設けると、蓋部材を枠体から取り外す際に、フランジ部に指先の爪を引っかけることができる。そのため、蓋部材を枠体から取り外す際には、フランジ部に爪を引っかけた状態で蓋部材を枠体から引き離すことができ、蓋部材の取り外し作業が容易になる。
【0035】
なお前述のバインダまたはブック状にカード等収納ケースを構成する場合には、蓋部材が枠体に取り付けられた状態で2枚の基板を対向状態にしたときに、2つの枠体に取り付けられた蓋部材の対向壁部どうしが接触し且つ2枚の基板がほぼ並行に並ぶように、連結機構部を構成する。このようにすると、バインダまたはブック状にカード等収納ケースを閉じた状態にして保存する際に、厚み方向からカード等収納ケースに外力が加わったとしても、外力は接触した2つの蓋部材と2つの枠体にも分散することになり、連結機構部に加わる外力は小さくなる。その結果、連結機構部が破損しにくくなる。
【0036】
また2枚の基板が対向状態にあるときに、2枚の基板が離れるのを選択的に阻止する基板分離阻止機構を更に備えているのが好ましい。このような基板分離阻止機構を設けると、2枚の基板が離れるのを有効に阻止することができ、バインダまたはブック状のカード等収納ケースの取り扱いが容易になる。
【0037】
なお基板分離阻止機構は、2枚の基板の一方に一端が連結され且つ2枚の基板の他方の裏面側まで延びる長さを有するベルト部材と、ベルト部材の他端に設けられた結合部材と、2枚の基板の他方に設けられてベルト部材の結合部材と分離可能に結合する被結合部材とから構成することができる。この構成では、二枚の基板をベルト部材を介して結合するため、簡単な構成でしかも少ない部品点数で基板分離阻止機構を構成することができる。なお基板分離阻止機構は、結合部材及び被結合部材が、永久磁石の磁力を結合力として結合するように構成するのが好ましい。このようにすると結合部材及び被結合部材の構成が簡単になるだけでなく、基板及びベルト部材の構成が簡単になる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、枠体にカード収納部とカードパック収納部とを隣接して設けるため、カード収納部に収納するカードとカードパック収納部に収納するカードパックとを対応付けて一緒に収納することができ、時間が経過しても、カードとカードパックとの対応関係を忘れることがないという利点が得られる。また併せてカード収集家の趣向を高めることができるという利点も得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明をバインダまたはブック状のカード等収納ケース1に適用した一実施の形態を開いた状態にして分解した斜視図を示している。また図2はこのカード等収納ケース1を閉じた状態を示す斜視図である。更に図3は、このカード等収納ケース1を開いた状態にした正面図である。カード等収納ケース1のケース本体3は、2枚の基板5及び7と、2枚の基板5及び7が横に並んだ並列状態と互いに間隔をあけて対向する対向状態とにすることを許容するように2枚の基板5及び7を連結する基板連結機構9と、後に説明する基板分離阻止機構の一部を構成するベルト部材11と、2つの枠体13及び15とから構成されている。本実施の形態では、2枚の基板5及び7と基板連結機構9とは、一体に構成されている。これらの部材は、いわゆるバインダまたはブックの表紙と同様の構造を有しており、基板連結機構9は、2本の折り目9A及び9Bを介して2枚の基板5及び7と連結されている。
【0040】
2つの枠体13及び15は、合成樹脂の一体成型品または紙基材の一体加工品により構成されている。なお2つの枠体13及び15の外表面を、手触り感と高級感を出すために、表面加工を施したり、多少毛足のある布状のシートで覆ったりしてもよいのは勿論である。枠体13及び15は、2枚の基板5及び7に対してそれぞれ接着剤を介して接合されている。枠体13及び15は、それぞれ1枚以上のカードを収納する3つのカード収納部19と3つのカードパック収納部21とを一体に有している。図3乃至図6に示すように、これらカード収納部19及びカードパック収納部21の底壁部19C及び21Cは、基板5及び7に接着剤で接合されている。カード収納部19は、基板5または7と対向する位置にカード挿入用開口部19Aとこのカード挿入用開口部19Aに連続して形成されて1枚以上のカードCが収納されるカード収納室19Bとを有する。またカードパック収納部21も、基板5または7と対向する位置にカードパック挿入用開口部21Aとこのカードパック挿入用開口部21Aに連続して形成されて1以上のカードパックPが収納されるカードパック収納室21Bとを有する。カードCに比べて、カードパックPの長さ及び幅寸法は長いため、カードパック収納部21の各部の寸法は、カード収納部19の各部の寸法よりも大きく設定されている。
【0041】
枠体13及び15は、枠体周壁部13A及び15Aと天板壁部13B及び15Bとを備えている。枠体周壁部13A及び15Aは、その輪郭形状がほぼ矩形状を呈する構造を有している。そして枠体周壁部13A及び15Aは、枠体を間に挟んで対向する2組の一対の周壁構成部13C及び13D並びに13E及び13Fと15C及び15D並びに15E及び15Fとを備えている。そして図4〜図6に示すように、枠体周壁部13A及び15Aの縁部には、基板5及び7に接合される環状のフランジ部13G及び15Gが一体に設けられている。このフランジ部13G及び15Gも接着剤を用いて基板5及び7に接合されている。
【0042】
枠体13及び15の一対の周壁構成部13E及び13F並びに15E及び15Fには、後述する被係合部の一部を構成し且つ後述する蓋部材に設けた2つの係合用凸部と係合する2つの被係合用凹部23及び23並びに25及び25が形成されている。これら2つの被係合用凹部23及び23並びに25及び25の開口部は、細長い楕円形状または両端に円弧を有する細長い長方形形状を有している。
【0043】
それぞれ図1に示した位置関係では、3つのカード収納部19と3つのカードパック収納部21とが、一対一の関係で上下に並ぶように設けられている。また図1に示された関係では、3つのカード収納部19及び3つのカードパック収納部21が、それぞれ横に直線状に列を構成している。なお図1に示した状態を90度回転させて見る場合には、3つのカード収納部19と3つのカードパック収納部21とは、一対一の関係で左右に並ぶように設けられており、3つのカード収納部19及び3つのカードパック収納部21は、それぞれ縦に直線状に列を構成することになる。
【0044】
また本実施の形態では、カードCの厚みが薄いため、カード収納部19の深さが深くなると、カードCをカード収納室19Bから取り出し難くなる。そこでこの問題を解消するために、本実施の形態では、図5に示すように、カード収納部19のカード収納室19Bを囲む内壁部に、カード挿入用開口部19A及びカード収納室19Bとそれぞれ連続して形成された指挿入用凹部20を設けている。このような指挿入用凹部20を設ければ、厚みの薄いカードを容易にカード収納室19Bから取り出すことができる。
【0045】
なお上記のように、カード収納室19B及びカードパック収納室21Bの深さは任意である。収納容量を増大させるためには、カード収納室19Bの深さ寸法を複数枚のカードを収納可能な寸法とし、カードパック収納室21Bの深さ寸法を複数組のカードパックが収納可能な寸法にしてもよい。
【0046】
ベルト部材11は、基板5に一端が連結され且つ基板7の裏面7a(枠体15が設けられる面とは反対側の面)側まで延びる長さを有している。ベルト部材11の他端には、永久磁石からなる結合部材27が設けられている。また基板7の裏面7aに近接した内部には、ベルト部材11の結合部材27と分離可能に結合する磁性体または永久磁石からなる被結合部材29が埋設されている。本実施の形態では、結合部材27と被結合部材29とにより、永久磁石の磁力を結合力として結合する基板分離阻止機構が構成されている。
【0047】
本実施の形態では、枠体13及び15に対して、合成樹脂により一体に成型された一体成型品の透明な蓋部材31及び33が嵌められる。なお蓋部材31及び33は半透明であってもよく、また一部が半透明または不透明でカード挿入用開口部19A及びカードパック挿入用開口部21Aと対向する一部が透明であってもよい。この蓋部材31及び33は、カード収納室19Bに収納されたカードC及びカードパック収納室21Bに収納されたカードパックPが外部から見えるようにカード挿入用開口部19A及びカードパック挿入用開口部21Aを塞ぐ目的で設けられている。このような蓋部材31及び33を設けると、収納後にカードC及びカードパックPを確認できる上、カード等収納ケース1をどのような姿勢にしたとしても、収納したカードC及びカードパックPが枠体13及び15から飛び出すのを蓋部材31及び33によって阻止することができる。
【0048】
蓋部材31及び33は、枠体13及び15に取り付けられた状態で、カード挿入用開口部19A及びカードパック挿入用開口部21Aと対向する対向壁部31A及び33Aと、この対向壁部31A及び33Aの周縁部と連続し且つ枠体13及び15の枠体周壁部13A及び15Aの外周面と対向する蓋部材周壁部31B及び33Bとを備えている。蓋部材31及び33のカード挿入用開口部19A及びカードパック挿入用開口部21Aと対向する複数の部分32及び34は、蓋部材31及び33が枠体13及び15に取り付けられた状態で、カード収納室19Bまたはカードパック収納室内21Bに嵌り込むように膨出した形状を有している。このような膨出形状を採用すると、カード等収納ケース1の搬送中に、蓋部材31及び33を下にした状態でカード等収納ケース1に振動が加わった場合でも、カード収納室19Bに収納したカードC及びカードパック収納室21Bに収納しカードパックPが、蓋部材31及び33と枠体13及び15との間に形成される隙間に入り込むのを阻止することができる。したがってどのような姿勢でもカード等収納ケース1を搬送することができるようになる。
【0049】
蓋部材31及び33は、枠体13及び15に対して取り外し可能に取り付けられる構造を有している。蓋部材31及び33を枠体13及び15に対して取り外し可能に取り付ける機構は、任意である。本実施の形態のように枠体13及び15の枠体周壁部13A及び15Aの輪郭形状がほぼ矩形状を呈しているので、蓋部材周壁部31B及び33Bは、枠体13及び15を間に挟んで対向する2組の一対の周壁構成部(31C及び31Dと31E及び31F;33C及び33Dと33E及び33F)によって構成されることになる。そして1組の一対の周壁構成部31E及び31F並びに33E及び33Fには、それぞれ係合部を構成する2つの係合用凸部35及び37が一体に設けられている。1つの周壁構成部に対して、2つの係合用凸部(35及び35並びに37及び37)が蓋部材周壁部(31B及び33B)の周方向に距離をあけて設けられている。そしてこれらの係合用凸部35及び37は、図4及び図6に示すように蓋部材周壁部31B及び33Bから内側に向かって突出しており、それぞれ枠体13及び15に設けた被係合用凹部23及び25と嵌合する。2つの係合用凸部(35及び37)と2つの被係合用凹部(23及び25)が離れた位置で係合すると、蓋部材31及び33が大きくなった場合でも、またカードパックPの重さが重くなった場合に、蓋部材31及び33を下にした状態でカード等収納ケース1を持ち歩いたとしても、蓋部材31及び33は簡単に外れることがない。また2つの係合用凸部35及び35並びに37及び37の間にある周壁構成部を指で掴んで枠体13及び15から蓋部材31及び33を引き離す作業をすることにより、比較的に容易に蓋部材31及び33を枠体13及び15から取り外すことができる。係合用凸部35及び37の外面の形状は、その外面が枠体周壁部13A及び15Aの外周面上をスライドしながら被係合用凹部23及び25内にスムーズに入り込むことを可能にする湾曲面を含むように構成されている。
【0050】
また蓋部材31及び33は、蓋部材周壁部31B及び33Bと連続し且つ基板5及び7に沿って外側に延びるフランジ部31G及び33Gを一体に有している。このようなフランジ部31G及び33Gを設けると、蓋部材31及び33を枠体13及び15から取り外す際に、フランジ部31G及び33Gに指先の爪を引っかけることができる。そのため、蓋部材31及び33を枠体13及び15から取り外す際には、フランジ部31G及び33Gに爪を引っかけた状態で蓋部材31及び33を枠体から引き離すことができる。
【0051】
本実施の形態では、前述の係合機構を採用することにより、係合部(35,37)と被係合部(23,25)との係合作業及び係合解除作業だけで、蓋部材31及び33を枠体13及び15に取り付けることができ、また蓋部材を枠体から取り外すことができる。特に本実施の形態では、係合部(35,37)と被係合部(23、25)とは、蓋部材31及び33を枠体13及び15と対向する位置から枠体13及び15に向かって近づけることにより、係合部(35,37)と被係合部(23、25)とが係合状態になる構造を有しているので、蓋部材31及び33を枠体13及び15に直線的に近づけるまたは蓋部材31及び33を枠体13および15から直線的に引き離すという作業により、蓋部材31及び33を枠体13及び15に装着した蓋部材31及び33を枠体13及び15から取り外すことができる。したがって蓋部材の枠体に対する取り付け作業が容易になる。
【0052】
なお本実施の形態では、蓋部材31及び33を枠体13及び15から取り外す際に、係合部(35,37)と被係合部(23、25)との係合状態を蓋部材31及び33を変形させることにより解除することを可能にするために、蓋部材31及び33を可撓性を有する合成樹脂材料(例えばポリプロピレン等)により一体に成型している。
【0053】
また本実施の形態のバインダまたはブック状のカード等収納ケース1では、蓋部材31及び33が枠体13及び15に取り付けられた状態で2枚の基板5及び7を対向状態にしたときに、2つの枠体13及び15に取り付けられた蓋部材31及び33の対向壁部31A及び33Aどうしが接触し且つ2枚の基板5及び7がほぼ並行に並ぶように、連結機構部9を構成してある。したがって図2に示すように、バインダまたはブック状にカード等収納ケースを閉じた状態にして保存する際に、厚み方向からカード等収納ケース1に外力が加わったとしても、外力は接触した2つの蓋部材31及び33と2つの枠体13及び15にも分散することになり、連結機構部9に加わる外力は小さくなる。その結果、連結機構部9が破損しにくくなっている。
【0054】
なお図1においては、カード収納部19及びカードパック収納部21のすべてにカードC及びカードパックPが収納されていない。しかしこのカード等収納ケース1をカード商品の販売のためのカード商品セット(カード等収納ケースにカードとカードパックとが付いた状態で販売される商品)に使用する場合には、すべてのカード収納部19及びカードパック収納部21にカードCとカードパックPを収納してもよいのは勿論である。またその場合に、カード収納部19及びカードパック収納部21に、それぞれ複数枚のカードCと複数のカードパックPを収納してもよい。
【0055】
カード商品セットの一部としてカード等収納ケースを利用する場合には、カード収納部19に収納するカードとカードパック収納部21に収納するカードパックとの間には、何らかの関係を持たせるのが好ましい。例えば、カード収納部19に収納されたカードCを、カードゲームに用いることが可能な複数枚のカードの中で存在率が最も小さいグループに属するカードにする。ここで存在率が最も小さいグループとは、カードゲームに使用可能な複数枚のカードが、それぞれ複数種類のグループに分けられる場合に、最も枚数が少ないカードによって構成されるグループのことである。存在率が最も小さいグループに属するカードは、ある意味で貴重なカードまたは重要なカードになる。言い換えると、そのようなカードは購買者にとって、最も関心の高いカードである。外部から見えるカードとしてこのようなカードを選択すると、購買者の注目を集めやすく、また購買者の購買意欲を高めることができる。
【0056】
またカード収納部19に収納されるカードCを、カードパック収納部21に収納されたカードパック内の複数枚のカードが属する種類と同じ種類に属するものにしてもよい。このようにするとカードパックに収納されているカードの内容(種類)を一部知ることができるので、購買者の期待を裏切ることがなく、しかも購買者の購買意欲も高くなる利点が得られる。またこの場合でも、カード収納部19に収納されたカードを、カードパック収納部21に収納されたカードパックP内の複数枚のカードが属する種類に分類される多数枚のカードの中で存在率が最も小さいグループに属するカードにすると、前述と同様に購買者の注目を集めやすくなり、また購買者の購買意欲を高めることができる。
【0057】
上記実施の形態では、ベルト部材11を設けているが、図7に示すように、ベルト部材を設けなくてもよいのは勿論である。この場合には、リング状のゴムベルト等を用いて、閉じた基板5及び7が離れないようにしてもよい。また2つの枠体13及び15にそれぞれ互いに引き合う関係の永久磁石を内蔵させ、これらの永久磁石の磁気吸引力により枠体13及び15が離れないようにしてもよい。図8(A)乃至(F)は、図7に示したカード等収納ケースにおいて、蓋部材31及び33を設けないで使用する場合の平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図9(A)は、蓋部材を設けない場合において、2枚の基板を開いた状態のカード等収納ケースの斜視図であり、図9(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。そして図10は、蓋部材を用いないカード等収納ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【0058】
また図11に示すように、カード収納部119とカードパック収納部121とを交互に配置するようにしてもよい。この場合には、カード収納部119及びカードパック収納部121と対向する蓋部材131及び133の部分(窓部分)132及び134の形状もそれぞれ交互に異なる形状となる。なお図11には、図1に示した実施の形態と同様の部分に、図1に示した実施の形態に付した符号の数に100の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。
【0059】
図12(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースにおいて、蓋部材131及び133を設けないで使用するカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図13(A)は、蓋部材を設けない場合において、2枚の基板を開いた状態のカード等収納ケースの斜視図であり、図13(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【0060】
また図14(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースの構造を応用したベルト部材を設けないで使用するカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図15(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、図15(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【0061】
また図16に示すように、1つの枠体213及び215に設けるカード収納部219及びカードパック収納部221の数を異ならせてもよい。なお図16には、図1に示した実施の形態と同様の部分に、図1に示した実施の形態に付した符号の数に200の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。
【0062】
図17(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースの構造を応用したベルト部材を備えたカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図18(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、図18(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【0063】
さらに図19に示すように、ブックタイプに構成する場合には、一方の基板305にのみ枠体313を取り付けるようにしても良いのは勿論である。なお図19には、図1に示した実施の形態と同様の部分に、図1に示した実施の形態に付した符号の数に300の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。図20(A)乃至(F)は、図19に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図21(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、図21(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。そして図22(A)及び(B)は、図20のA−A線断面図及びB−B線断面図である。そして図23は、カード等収納ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【0064】
また図24に示すように、一枚の基板405上に1つの枠体413と蓋部材431を設けるユニットタイプのカード等収納ケースにも本発明を適用することができる。このようなユニットタイプのカード等収納ケースでは、本を開く動作をすることなく、収納されているカード及びカードパックを蓋部材431の外部から見ることができる。したがって多くのカード商品セットの中から所望のカード商品セットを選択する場合に、短い時間で購買者は所望のカード商品セットを見つけることができる。
【0065】
またこの場合においても、図25に示すように、カード収納部519とカードパック収納部521を交互に配置してもよい。図26(A)乃至(F)は、図25に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図27(A)は、このカード等収納ケースの斜視図であり、図27(B)は、角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。
【0066】
さらに図28及び図29に示すように、カード収納部619及び719並びにカードパック収納部621及び721の数を異ならせてもよい。なお図28乃至図29においても、図1に示した実施の形態と同様の部分には、図1に示した実施の形態に付した符号の数に600または700の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。図30(A)乃至(F)は、図28に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図31(A)は、このカード等収納ケースの斜視図であり、図31(B)は、角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。また図32(A)乃至(F)は、図29に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図33(A)は、このカード等収納ケースの斜視図であり、図33(B)は、角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。
【0067】
上記各実施の形態では、カード収納部に指挿入用凹部を設けているが、図34及び図35に示すカード等収納ケースのように、カード収納部に指挿入用凹部を設けなくてもよい。
【0068】
図34(A)乃至(F)は、カード収納部に指挿入用凹部を設けていないカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図35(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、図35(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【0069】
また図36は、本発明のカード等収納ケースの他の実施の形態の斜視図である。この実施の形態では、2枚の基板の縦方向の端部を基板連結機構によって連結している点で図1の実施の形態とは相違する。図37(A)乃至()は、図36にカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。また図38は、図36のカード等収納ケースの分解斜視図である。
【0070】
図39は、一枚の基板の上に2つの枠体を設け、2つの枠体に蓋部材を装着した本発明の他の実施の形態の斜視図を示している。そして図40(A)乃至(F)は、図39に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【0071】
また上記実施の形態のいくつかでは蓋部材を用いているが、カード等収納ケースを逆さにすることがなければ、蓋部材は必ずしも必要ない。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明をバインダまたはブック状のカード等収納ケースに適用した一実施の形態を開いた状態にして分解した斜視図である。
【図2】図1のカード等収納ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【図3】図1のカード等収納ケースを開いた状態にした正面図である。
【図4】(A)は図3のA−A線拡大断面図であり、(B)は図3のB−B線拡大断面図である。
【図5】図3のC−C拡大端面図である。
【図6】図3のD−D拡大端面図である。
【図7】図1に示したカード等収納ケースの機構を応用したベルト部材を設けないで使用するカード等収納ケースの形態を開いた状態にして分解した斜視図である。
【図8】(A)乃至(F)は、図7に示したカード等収納ケースにおいて、蓋部材を設けないで使用する場合の平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図9】(A)は、蓋部材を設けない場合において、2枚の基板を開いた状態のカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図10】図8の蓋部材を用いないカード等収納ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【図11】本発明のカード等収納ケースの他の実施の形態の斜視図である。
【図12】(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースにおいて、蓋部材を設けないで使用するカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図13】(A)は、蓋部材を設けない場合において、2枚の基板を開いた状態のカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図14】(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースの機構を応用したベルト部材を設けないで使用するカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図15】(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図16】本発明のカード等収納ケースの他の実施の形態の構成を示す図である。
【図17】(A)乃至(F)は、図11に示したカード等収納ケースの機構を応用したベルト部材を備えたカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図18】(A)は、2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図19】本発明のカード等収納ケースの他の実施の形態の構成を示す図である。
【図20】(A)乃至(F)は、図19に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図21】(A)は図19の2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は、一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図22】(A)及び(B)は、図20のA−A線断面図及びB−B線断面図である。
【図23】カード等収納ケースを閉じた状態を示す斜視図である。
【図24】一枚の基板上に1つの枠体と蓋部材を設けたユニットタイプのカード等収納ケースに本発明を適用した例を示す図である。
【図25】カード収納部とカードパック収納部を交互に配置した本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図26】(A)乃至(F)は、図25に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図27】(A)は図25のカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。
【図28】カード収納部及びカードパック収納部の数を異ならせた例を示す図である。
【図29】カード収納部及びカードパック収納部の数を異ならせた例を示す図である。
【図30】(A)乃至(F)は、図28に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図31】(A)は図28に示したカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。
【図32】(A)乃至(F)は、図29に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図33】(A)は図29に示したカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は角度を変えて見たこのカード等収納ケースの斜視図である。
【図34】(A)乃至(F)は、カード収納部に指挿入用凹部を設けていないカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図35】(A)は2枚の基板を開いた状態のこのカード等収納ケースの斜視図であり、(B)は一方の基板を他方の基板と対向する対向状態にする途中の状態を示す斜視図である。
【図36】本発明のカード等収納ケース他の他の実施の形態の斜視図である。
【図37】(A)乃至(F)は、図36にカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【図38】図36のカード等収納ケースの分解斜視図である。
【図39】一枚の基板の上に2つの枠体を設け、2つの枠体に蓋部材を装着した別の本発明の他の実施の形態の斜視図を示している。
【図40】(A)乃至(F)は、図39に示したカード等収納ケースの平面図、正面図、底面図、左側面図、右側面図及び背面図である。
【符号の説明】
【0073】
1 カード等収納ケース
3 ケース本体
5,7 基板
9 基板連結機構
11 ベルト部材
13,15 枠体
19 カード収納部
21 カードパック収納部
23,25 被係合用凹部(被係合部)
31,33 蓋部材
35,37 係合用凸部(係合部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部を有する枠体を備え
たカード等収納ケースであって、
前記カード収納部は一方向に向かって開口するカード挿入用開口部及び該カード挿入用開口部に連続して形成されて前記1枚以上のカードが収納されるカード収納室を有し、
前記枠体は、カードが封入されたカードパックまたはカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパック収納部を前記カード収納部に隣接して備えており、
前記カードパック収納部は、前記一方向に向かって開口するカードパック挿入用開口部及び該カードパック挿入用開口部に連続して形成されて前記カードパックが収納されるカードパック収納室を有することを特徴とするカード等収納ケース。
【請求項2】
基板と、前記基板に対して設けられてカードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部を有する枠体とを備えたカード等収納ケースであって、、
前記カード収納部が、前記基板と対向する位置にカード挿入用開口部と該カード挿入用開口部に連続して形成されて前記1枚以上のカードが収納されるカード収納室とを有し、
前記枠体は、カードが封入されたカードパックまたはカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパック収納部を前記カード収納部に隣接して備え、
前記カードパック収納部が、前記基板と対向する位置にカードパック挿入用開口部と該カードパック挿入用開口部に連続して形成されて前記カードパックが収納されるカードパック収納室とを有することを特徴とするカード等収納ケース。
【請求項3】
2枚の基板と、
前記2枚の基板を横に並んだ並列状態と互いに間隔をあけて対向する対向状態とにすることを許容するように前記2枚の基板を連結する基板連結機構と、
前記2枚の基板に対してそれぞれ設けられ、カードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部を備えた2つの枠体とを備え、
前記カード収納部が、前記基板と対向する位置にカード挿入用開口部と該カード挿入用開口部に連続して形成されて前記1枚以上のカードが収納されるカード収納室とを有し、
前記枠体は、カードが封入されたカードパックまたはカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパック収納部を前記カード収納部に隣接して備え、
前記カードパック収納部が、前記基板と対向する位置にカードパック挿入用開口部と該カードパック挿入用開口部に連続して形成されて前記カードパックまたはカードパック収納室とを有することを特徴とするカード等収納ケース。
【請求項4】
前記枠体には、複数の前記カード収納部と複数の前記カードパック収納部とがそれぞれ一対一の関係で並ぶように設けられている請求項1,2または3に記載のカード等収納ケース。
【請求項5】
前記複数のカード収納部は直線状のカード収納部列を形成するように配置されており、
前記複数のカードパック収納部は前記カード収納部列と並ぶ直線状のカードパック収納部列を形成するように配置されている請求項4に記載のカード等収納ケース。
【請求項6】
前記複数のカード収納部及び前記複数のカードパック収納部は、それぞれ互い違いに交互に並ぶように配置されている請求項4に記載のカード等収納ケース。
【請求項7】
前記カード収納室を囲む前記カード収納部の内壁部には、前記カード挿入用開口部及び前記カード収納室とそれぞれ連続して形成された指挿入用凹部が設けられている請求項1,2または3に記載のカード等収納ケース。
【請求項8】
前記カード収納室は複数枚の前記カードを収納可能な深さ寸法を有しており、
前記カードパック収納室は複数組の前記カードパックが収納可能な深さ寸法を有している請求項1,2または3に記載のカード等収納ケース。
【請求項9】
前記カード収納室に収納された前記カード及び前記カードパック収納室に収納された前記カードパックが外部から見えるように前記カード挿入用開口部及び前記カードパック挿入用開口部を塞ぐ蓋部材を備え、
前記蓋部材は前記枠体に対して取り外し可能に取り付けられる構造を有している請求項1,2または3に記載のカード等収納ケース。
【請求項10】
前記蓋部材には係合部が設けられ、
前記枠体には前記係合部と係合する被係合部が設けられ、
前記蓋部材は、前記係合部を前記被係合部に係合させた状態で、前記枠体に取り付けられている請求項9に記載のカード等収納ケース。
【請求項11】
前記係合部と前記被係合部とは、前記蓋部材を前記枠体と対向する位置から前記枠体に向かって近づけることにより、前記係合部と前記被係合部とが係合状態になる機構をそれぞれ有している請求項10に記載のカード等収納ケース。
【請求項12】
前記蓋部材は、前記蓋部材を前記枠体から取り外す際に、前記係合部と前記被係合部との係合状態を、前記蓋部材を変形させることにより解除することを可能にする可撓性を有している請求項11に記載のカード等収納ケース。
【請求項13】
前記蓋部材は、前記枠体に取り付けられた状態で、前記カード挿入用開口部及び前記カードパック挿入用開口部と対向する対向壁部と、該対向壁部の周縁部と連続し且つ前記枠体の枠体周壁部の外周面と対向する蓋部材周壁部とから構成された、合成樹脂製の一体成型品である請求項9乃至12のいずれか1項に記載のカード等収納ケース。
【請求項14】
前記一体成型品は、少なくとも前記カード挿入用開口部及び前記カードパック挿入用開口部と対向する複数の部分が透明または半透明である請求項13に記載のカード等収納ケース。
【請求項15】
前記対向する複数の部分は、前記蓋部材が前記枠体に取り付けられた状態で、前記カード収納室または前記カードパック収納室内に嵌り込むように膨出した形状を有している請求項14に記載のカード等収納ケース。
【請求項16】
前記枠体の前記枠体周壁部の輪郭形状は、ほぼ矩形状を呈しており、
前記蓋部材周壁部は、前記枠体を間に挟んで対向する2組の一対の周壁構成部によって構成され、
1組の前記一対の周壁構成部には、それぞれ前記係合部の一部を構成する1以上の係合用凸部が一体に設けられ、前記枠体の前記枠体周壁部には前記被係合部の一部を構成し且つ前記1以上の係合用凸部と係合する1以上の被係合用凹部が形成されている請求項13に記載のカード等収納ケース。
【請求項17】
1つの前記周壁構成部には周方向に距離を離して2つの前記係合用凸部が設けられ、
前記1つの周壁構成部と対向する前記枠体周壁部の周壁部分には、前記2つの係合用凸部が嵌合する2つの前記被係合用凹部が周方向に距離を離して設けられている請求項16に記載のカード等収納ケース。
【請求項18】
前記係合用凸部の外面の形状は、前記外面が前記枠体周壁部の外周面上をスライドしながら前記被係合用凹部内にスムーズに入り込むことを可能にする湾曲面を含んで構成されている請求項16に記載のカード等収納ケース。
【請求項19】
前記蓋部材は、前記蓋部材周壁部と連続し且つ前記基板に沿って外側に延びるフランジ部を一体に有している請求項13に記載のカード等収納ケース。
【請求項20】
前記連結機構部は、前記蓋部材が前記枠体に取り付けられた状態で前記2枚の基板を前記対向状態にしたときに、2つの前記枠体に取り付けられた前記蓋部材の前記対向壁部どうしが接触し且つ前記2枚の基板がほぼ平行に並ぶように構成されている請求項9に記載のカード等収納ケース。
【請求項21】
前記2枚の基板が前記対向状態にあるときに、前記2枚の基板が離れるのを選択的に阻止する基板分離阻止機構を更に備えている請求項3に記載のカード等収納ケース。
【請求項22】
前記基板分離阻止機構は、前記2枚の基板の一方に一端が連結され且つ前記2枚の基板の他方の裏面側まで延びる長さを有するベルト部材と、前記ベルト部材の他端に設けられた結合部材と、前記2枚の基板の他方に設けられて前記ベルト部材の前記結合部材と分離可能に結合する被結合部材とからなる請求項21に記載のカード等収納ケース。
【請求項23】
前記基板分離阻止機構は、前記結合部材及び前記被結合部材が、永久磁石の磁力を結合力として結合するように構成されている請求項22に記載のカード等収納ケース。
【請求項24】
2枚の基板と、
前記2枚の基板を横に並んだ並列状態と互いに間隔をあけて対向する対向状態とにすることを許容するように前記2枚の基板を連結する基板連結機構と、
前記2枚の基板の一方の基板に対して設けられ、カードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納するカード収納部を備えた枠体とを備え、
前記カード収納部が、前記一方の基板と対向する位置にカード挿入用開口部と該カード挿入用開口部に連続して形成されて前記1枚以上のカードが収納されるカード収納室とを有するカード等収納ケースであって、
前記枠体は、前記カード収納部に隣接して複数枚のカードが封入されたカードパックまたは前記複数枚のカードが封入されていないカードパックが収納されるカードパック収納部を備え、
前記カードパック収納部が、前記一方の基板と対向する位置にカードパック挿入用開口部と該カードパック挿入用開口部に連続して形成されて前記カードパックが収納されるカードパック収納室とを有することを特徴とするカード等収納ケース。
【請求項25】
1枚の基板と、前記1枚の基板に対して設けられてカードゲーム等に用いる1枚以上のカードを収納する複数のカード収納部を有する複数の枠体とを備え、
前記カード収納部が、前記基板と対向する位置にカード挿入用開口部と該カード挿入用開口部に連続して形成されて前記1枚以上のカードが収納されるカード収納室とを有するカード等収納ケースであって、
前記枠体は、前記複数枚のカード収納部に隣接して複数枚のカードが封入されたカードパックまたは前記複数枚のカードが封入されていないカードパックが収納される複数のカードパック収納部を備え、
前記カードパック収納部が、前記基板と対向する位置にカードパック挿入用開口部と該カードパック挿入用開口部に連続して形成されて前記カードパックが収納されるカードパック収納室とを有することを特徴とするカード等収納ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公開番号】特開2006−187329(P2006−187329A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−381776(P2004−381776)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(000105637)コナミ株式会社 (106)
【Fターム(参考)】