説明

ガスエンジンの燃焼方法及び装置

【課題】排気ガス中のTHC濃度の増加を抑制し得、ノッキングの発生を防止でき、着火の安定性を高め得るガスエンジンの燃焼方法及び装置を提供する。
【解決手段】燃料噴射弁30から燃焼室4へ燃料ガスを直接噴射し、該噴射された燃料ガスが存在する位置へ軽油等の液体燃料を噴射する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスエンジンの燃焼方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図7はガスエンジンの構成の一例と作動を示す説明図、図8は予燃焼器の構成の一例を示す断面図であり、ガスエンジンは、図7に示すように、シリンダ1に収容されるピストン2とシリンダヘッド3との間に主燃焼室4´を形成しており、前記シリンダヘッド3には、主燃焼室4´に燃料ガスと空気とが混合された吸気5を吸気弁6の開操作により供給する吸気ポート7と、主燃焼室4´の排気ガス8を排気弁9の開操作により排出する排気ポート10とが備えられている。
【0003】
更に、前記シリンダヘッド3には予燃焼器11が設置されている。該予燃焼器11は、図8に示すように、ガスエンジンの圧縮行程で主燃焼室4´内の希薄混合気が加圧された加圧混合気12を口金13に設けた連通口14を介して導入するようにした予燃焼室15を有している。前記予燃焼室15の上部(前記連通口14に対して反対側)には液体燃料噴射弁16が設けてあり、該液体燃料噴射弁16により予燃焼室15内の加圧混合気12中に軽油等の液体燃料17を噴射することで該液体燃料17を着火燃焼せしめ、この着火火炎18を連通口14から主燃焼室4´内の希薄混合気中に噴出して希薄混合気を燃焼させるようにしている。前記予燃焼器11に設けられる連通口14は、図9に示すように、口金13の軸中心に対して放射方向に複数個形成されている。
【0004】
次に、図7を参照してガスエンジンの作動を説明する。
【0005】
図7(a)は吸気行程を示し、ピストン2の下降時に吸気ポート7の吸気弁6を開けて、燃料ガスと空気とが混合された吸気5を主燃焼室4´に吸入している。
【0006】
図7(b)は、圧縮行程を示し、ピストン2の上昇により主燃焼室4´の希薄混合気を圧縮している。この時、図8に示すように主燃焼室4´の加圧された加圧混合気12が予燃焼器11の口金に設けた連通口14を通して予燃焼室15に導入される。
【0007】
図7(c)は、液体燃料の噴射状態を示し、ピストン2の上死点の直前において、図8の液体燃料噴射弁16から予燃焼室15内に導入される加圧混合気12中に軽油等の液体燃料17を噴射し、該液体燃料17を着火燃焼させる。
【0008】
図7(d)は、着火火炎の噴出状態を示し、ピストン2の上死点の直後において、図8の予燃焼室15内で着火燃焼された着火火炎18が連通口14を通して主燃焼室4´に噴出されることにより主燃焼室4´内の希薄混合気に着火される。
【0009】
図7(e)は、主燃焼室4´内での燃焼状態を示し、主燃焼室4´の着火された希薄混合気が一気に燃焼される。尚、上記図7(c)、(d)、(e)は燃焼(爆発)行程を表わしている。
【0010】
図7(f)は、膨張行程を示し、主燃焼室4´内での燃焼によってピストン2が押し下げられて仕事が行われる。
【0011】
図7(g)は、排気行程を示し、ピストン2の上昇時に排気ポート10の排気弁9を開けて、主燃焼室4´内の排気ガス8を排気している。
【0012】
尚、前述の如きガスエンジンと関連する一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
【特許文献1】特開2005−171975号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、前述の如き従来のガスエンジンにおいては、図7(g)に示す排気行程から図7(a)に示す吸気行程に移行する際の排気弁9と吸気弁6とのオーバラップ期間中に吸気側から排気側へ吸気5が吹き抜けるため、該吸気5中に含まれる未燃の燃料ガスが排気ガス8と一緒に排気ポート10から排出され、該排気ガス8中のTHC(Total Hydro Carbon)濃度が増加してしまう虞があった。
【0014】
又、火炎が伝播していく先に、吸気行程において主燃焼室4´に吸入された燃料ガスを全量含む予混合気としての吸気5が存在するため、該予混合気が自着火し、ノッキングが発生しやすくなるという欠点を有していた。
【0015】
更に又、燃料ガス投入量(エンジン出力)一定の場合、燃料ガスと空気を均一混合すると、燃料ガス濃度が希薄になることから、着火の安定性が低下するという欠点をも有していた。
【0016】
本発明は、斯かる実情に鑑み、排気ガス中のTHC濃度の増加を抑制し得、ノッキングの発生を防止でき、着火の安定性を高め得るガスエンジンの燃焼方法及び装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、燃焼室へ燃料ガスを直接噴射し、該噴射された燃料ガスが存在する位置へ液体燃料を噴射することを特徴とするガスエンジンの燃焼方法にかかるものである。
【0018】
前記ガスエンジンの燃焼方法においては、吸気行程において、空気のみとした吸気を燃焼室に吸入し、続く圧縮行程において、前記吸気を圧縮した状態で、前記燃焼室へ燃料ガスを、要求されるエンジン出力に見合う全量噴射することができる。
【0019】
又、前記ガスエンジンの燃焼方法においては、吸気行程において、燃料ガスと空気とが混合された吸気を燃焼室に吸入し、続く圧縮行程において、前記吸気を圧縮した状態で、前記燃焼室へ燃料ガスを、要求されるエンジン出力に見合う全量から前記吸気に混合される燃料ガス量を差し引いた分だけ噴射し、前記燃焼室へ噴射される燃料ガスの前記吸気に混合される燃料ガスに対する比率を大きく設定するようにしても良い。
【0020】
一方、本発明は、燃焼室へ燃料ガスを直接噴射し、該噴射された燃料ガスが存在する位置へ液体燃料を噴射する燃料噴射弁を備えたことを特徴とするガスエンジンの燃焼装置にかかるものである。
【0021】
本発明のガスエンジンの燃焼方法及び装置によれば、以下のような作用が得られる。
【0022】
排気行程から吸気行程に移行する際の排気弁と吸気弁とのオーバラップ期間中に吸気側から排気側へ吸気が吹き抜けたとしても、燃料ガスの全量或いは大部分は圧縮行程から燃焼(爆発)行程への移行時に燃焼室に噴射され、吸気行程において燃焼室に吸入される吸気は、空気のみ或いは燃料ガスを僅かに含む空気であり、燃料ガス濃度が高くないので、未燃の燃料ガスが排気ガスと一緒に排気ポートから排出されにくくなり、該排気ガス中のTHC濃度が増加してしまうことが避けられる。
【0023】
又、火炎が伝播していく先に存在する吸気は、吸気行程において燃焼室に吸入された空気のみ或いは燃料ガスを僅かに含む空気であり、燃料ガス濃度が高くないので、予混合気が自着火する心配はなく、ノッキングは発生しなくなる。
【0024】
更に又、燃料ガス投入量(エンジン出力)一定の場合であっても、燃料ガス濃度が局所的に高まることから、着火を安定して行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0025】
本発明のガスエンジンの燃焼方法及び装置によれば、排気ガス中のTHC濃度の増加を抑制し得、ノッキングの発生を防止でき、着火の安定性を高め得るという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0027】
図1〜図4は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図7と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、燃焼室4へ燃料ガスを直接噴射し、該噴射された燃料ガスが存在する位置へ軽油等の液体燃料を噴射する燃料噴射弁30を備えたものである。
【0028】
本図示例の場合、図1(a)に示す吸気行程において、空気のみとした吸気5を燃焼室4に吸入し、続く図1(c)に示す圧縮行程において、前記吸気5を圧縮した状態で、前記燃焼室4へ燃料ガスを、要求されるエンジン出力に見合う全量噴射するようにしてある。
【0029】
尚、図1(a)に示す吸気行程において、燃料ガスと空気とが混合された吸気5を燃焼室4に吸入し、続く図1(c)に示す圧縮行程において、前記吸気5を圧縮した状態で、前記燃焼室4へ燃料ガスを、要求されるエンジン出力に見合う全量から前記吸気5に混合される燃料ガス量を差し引いた分だけ噴射し、前記燃焼室4へ噴射される燃料ガスの前記吸気5に混合される燃料ガスに対する比率を大きく設定するようにしても良い。
【0030】
前記燃料噴射弁30は、図2に示す如く、燃料ガス噴射弁31の軸芯部に、液体燃料噴射弁32を同芯状に配設してなる構成を有している。前記燃料ガス噴射弁31は、円筒状の燃料ガス噴射弁本体31aに、燃料ガスが燃料ガス噴射制御弁31bを介して導入される燃料ガス導入路31cと、該燃料ガス導入路31cに連通する円環状の燃料ガス溜部31dと、該燃料ガス溜部31dの円周方向複数所要箇所(図3(a)の例では六箇所)から先端側へ延びる燃料ガス噴射孔31eとを形成し、前記燃料ガス噴射制御弁31bの開閉制御により、所要のタイミングで所要量の燃料ガスを燃料ガス噴射孔31eから噴射し得るようにしてある。又、前記液体燃料噴射弁32は、前記燃料ガス噴射弁本体31aの軸芯部に挿入配置される液体燃料噴射弁本体32aに、液体燃料が導入される液体燃料導入路32cと、該液体燃料導入路32cに連通する液体燃料溜部32dと、該液体燃料溜部32dの前記燃料ガス噴射孔31eに対応する円周方向複数所要箇所(図3(b)の例では六箇所)から先端側へ延びる液体燃料噴射孔32eとを形成すると共に、前記液体燃料噴射弁本体32aの軸芯部にニードル弁32bを挿入配置し、該ニードル弁32bの昇降に伴う開閉制御により、前記燃料ガスの噴射直後の所要のタイミングで所要量の液体燃料を液体燃料噴射孔32eから噴射し得るようにしてある。
【0031】
尚、前記燃料噴射弁30の外周側に配設される燃料ガス噴射孔31eと、内周側に配設される液体燃料噴射孔32eは、内外を逆に設定することも可能である。
【0032】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【0033】
先ず、図1(a)に示す吸気行程では、ピストン2の下降時に吸気ポート7の吸気弁6を開けて、空気のみとした吸気5或いは燃料ガスと空気とが混合された吸気5が燃焼室4に吸入される。
【0034】
続く、図1(b)に示す圧縮行程では、ピストン2の上昇により燃焼室4の吸気5が圧縮され、図1(c)に示す如く、ピストン2の上死点の直前において、燃料噴射弁30の燃料ガス噴射弁31から燃焼室4内に燃料ガスが噴射される。このとき、前記燃料ガス噴射弁31の燃料ガス噴射孔31eから噴射される燃料ガスは、図3(a)に示すような形となる。
【0035】
そして、図1(d)に示す如く、ピストン2の上死点の直後において軽油等の液体燃料が噴射されるが、該噴射され液体燃料は、図3(b)に示すような形となるため、前記燃焼室4内においては、図4に示す如く、前記噴射された燃料ガスが存在する位置へ軽油等の液体燃料が噴射される形となり、これにより、燃焼室4内の燃料ガスに着火される。
【0036】
図1(e)は、燃焼室4内での燃焼状態を示し、燃焼室4の着火された燃焼ガスと液体燃料とが一気に燃焼する。尚、上記図1(c)、(d)、(e)は燃焼(爆発)行程を表わしている。
【0037】
この後、図1(f)に示す膨張行程では、燃焼室4内での燃焼によってピストン2が押し下げられて仕事が行われる。
【0038】
更に、図1(g)に示す排気行程では、ピストン2の上昇時に排気ポート10の排気弁9が開かれて、燃焼室4内の排気ガス8が排気され、再び図1(a)に示す吸気行程に戻り、以下、前述と同様の作動が繰り返される。
【0039】
この結果、図1(g)に示す排気行程から図1(a)に示す吸気行程に移行する際の排気弁9と吸気弁6とのオーバラップ期間中に吸気側から排気側へ吸気5が吹き抜けたとしても、燃料ガスの全量或いは大部分は図1(c)に示す圧縮行程から燃焼(爆発)行程への移行時に燃焼室4に噴射され、吸気行程において燃焼室4に吸入される吸気5は、空気のみ或いは燃料ガスを僅かに含む空気であり、燃料ガス濃度が高くないので、未燃の燃料ガスが排気ガス8と一緒に排気ポート10から排出されにくくなり、該排気ガス8中のTHC濃度が増加してしまうことが避けられる。
【0040】
又、火炎が伝播していく先に存在する吸気5は、吸気行程において燃焼室4に吸入された空気のみ或いは燃料ガスを僅かに含む空気であり、燃料ガス濃度が高くないので、予混合気が自着火する心配はなく、ノッキングは発生しなくなる。
【0041】
更に又、燃料ガス投入量(エンジン出力)一定の場合であっても、燃料ガス濃度が局所的に高まることから、着火を安定して行うことが可能となる。
【0042】
こうして、排気ガス8中のTHC濃度の増加を抑制し得、ノッキングの発生を防止でき、着火の安定性を高め得る。
【0043】
一方、前記燃料噴射弁30は、図2に示す如く、燃料ガス噴射弁31の軸芯部に、液体燃料噴射弁32を同芯状に配設する代わりに、図5に示す如く、燃料ガス噴射弁31と液体燃料噴射弁32とをホルダ33内に並設することによって構成することもできる。この場合、前記燃料ガス噴射弁31は、前記ホルダ33内に挿入配置される燃料ガス噴射弁本体31aに、燃料ガスが燃料ガス噴射制御弁31bを介して導入される燃料ガス導入路31cと、該燃料ガス導入路31cに連通する円環状の燃料ガス溜部31dと、該燃料ガス溜部31dの円周方向複数所要箇所(図6(a)の例では六箇所)から先端側へ延びる燃料ガス噴射孔31eとを形成し、前記燃料ガス噴射制御弁31bの開閉制御により、所要のタイミングで所要量の燃料ガスを燃料ガス噴射孔31eから噴射し得るようにし、又、前記液体燃料噴射弁32は、前記ホルダ33内に前記燃料ガス噴射弁本体31aと平行となるよう挿入配置される液体燃料噴射弁本体32aに、液体燃料が導入される液体燃料導入路32cと、該液体燃料導入路32cに連通する液体燃料溜部32dと、該液体燃料溜部32dの前記燃料ガス噴射孔31eに対応させる形とした円周方向複数所要箇所(図6(b)の例では六箇所)から先端側へ延びる液体燃料噴射孔32eとを形成すると共に、前記液体燃料噴射弁本体32aの軸芯部にニードル弁32bを挿入配置し、該ニードル弁32bの昇降に伴う開閉制御により、前記燃料ガスの噴射直後の所要のタイミングで所要量の液体燃料を液体燃料噴射孔32eから噴射し得るようにしてある。
【0044】
前記燃料噴射弁30を図5に示す如く構成しても、燃焼室4へ燃料ガスを直接噴射し、該噴射された燃料ガスが存在する位置へ軽油等の液体燃料を噴射することが可能となり、前述と同様の作用効果が得られることとなる。
【0045】
尚、本発明のガスエンジンの燃焼方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)は本発明を実施する形態の一例とその作動を示す説明図である。
【図2】本発明を実施する形態の一例における燃料噴射弁を示す側断面図である。
【図3】図2のIII−III矢視相当図であって、(a)は燃料ガス噴射時を示す図、(b)は液体燃料噴射時を示す図である。
【図4】本発明を実施する形態の一例における燃焼室に噴射された燃料ガス噴流と液体燃料噴霧とを示す概略平面図である。
【図5】本発明を実施する形態の一例における他の燃料噴射弁を示す側断面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視相当図であって、(a)は燃料ガス噴射時を示す図、(b)は液体燃料噴射時を示す図である。
【図7】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)は従来のガスエンジンの一例とその作動を示す説明図である。
【図8】従来のガスエンジンの一例における予燃焼器を示す断面図である。
【図9】従来のガスエンジンの一例における予燃焼器の連通口部分を示す切断平面図である。
【符号の説明】
【0047】
4 燃焼室
5 吸気
6 吸気弁
7 吸気ポート
8 排気ガス
9 排気弁
10 排気ポート
30 燃料噴射弁
31 燃料ガス噴射弁
31e 燃料ガス噴射孔
32 液体燃料噴射弁
32e 液体燃料噴射孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼室へ燃料ガスを直接噴射し、該噴射された燃料ガスが存在する位置へ液体燃料を噴射することを特徴とするガスエンジンの燃焼方法。
【請求項2】
吸気行程において、空気のみとした吸気を燃焼室に吸入し、続く圧縮行程において、前記吸気を圧縮した状態で、前記燃焼室へ燃料ガスを、要求されるエンジン出力に見合う全量噴射する請求項1記載のガスエンジンの燃焼方法。
【請求項3】
吸気行程において、燃料ガスと空気とが混合された吸気を燃焼室に吸入し、続く圧縮行程において、前記吸気を圧縮した状態で、前記燃焼室へ燃料ガスを、要求されるエンジン出力に見合う全量から前記吸気に混合される燃料ガス量を差し引いた分だけ噴射し、前記燃焼室へ噴射される燃料ガスの前記吸気に混合される燃料ガスに対する比率を大きく設定するようにした請求項1記載のガスエンジンの燃焼方法。
【請求項4】
燃焼室へ燃料ガスを直接噴射し、該噴射された燃料ガスが存在する位置へ液体燃料を噴射する燃料噴射弁を備えたことを特徴とするガスエンジンの燃焼装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−242699(P2010−242699A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−94859(P2009−94859)
【出願日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【出願人】(503116899)新潟原動機株式会社 (61)
【Fターム(参考)】