説明

ガスケット

【課題】ゴム単体ガスケットにおける取り扱い性の悪さを克服するとともに、成形条件に制約なく、材料歩留りの良いガスケットを提供する。
【解決手段】ゴム状弾性体の単体よりなる平面状のガスケット本体11に、その取り扱い性を向上させるためのタブ41を設ける。タブ41は樹脂片または金属片よりなり、樹脂片または金属片よりなるタブ41がガスケット本体11に複数取り付けられている。またタブ41はガスケット本体11よりも薄肉のゴム状弾性体よりなり、薄肉のゴム状弾性体よりなるタブ41がガスケット本体11に複数一体成形されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シール技術に係るガスケットに関するものである。本発明のガスケットは例えば、燃料電池用ガスケットとして用いられ、あるいはその他の一般ガスケットとして用いられる。
【背景技術】
【0002】
例えば燃料電池用ガスケットは燃料電池のセル間に配置され、燃料ガス(水素)、空気、冷媒等をシールする役目を有している。またこの燃料電池用ガスケットには、燃料電池の反応面外周および各マニホールドをシールすること、密接する相手材がカーボンプレートや金属薄板であることから低反力の要求があり、大型ではあるが小断面のガスケットとなるため、ゴム単体では取り扱い性が悪く、プレートへの一体化や狭持されるMEA側への一体化等の検討が進められている。
【0003】
しかしながら、このような一体化を考える場合、相手部材の仕様により成形条件等が制約され、低温成形や低圧成形等生産性を悪化させる条件下での対応が必要となる。またゴム単体での取り扱い性を向上させるためにフレーム材として樹脂フィルムまたは金属薄板との一体成形も考えられるが、この場合、フレームは窓枠状に生産するため、材料歩留りが悪く、コスト高となる可能性がある。
【0004】
【特許文献1】特開2006−210234号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上の点に鑑みて、ゴム単体ガスケットにおける取り扱い性の悪さを克服するとともに、成形条件に制約なく、材料歩留りの良いガスケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるガスケットは、ゴム状弾性体の単体よりなる平面状のガスケット本体に、その取り扱い性を向上させるためのタブを設けたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項2によるガスケットは、上記した請求項1記載のガスケットにおいて、タブは樹脂片または金属片よりなり、前記樹脂片または金属片よりなるタブがガスケット本体に複数取り付けられていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項3によるガスケットは、上記した請求項1記載のガスケットにおいて、タブはガスケット本体よりも薄肉のゴム状弾性体よりなり、前記薄肉のゴム状弾性体よりなるタブがガスケット本体に複数一体成形されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項4によるガスケットは、上記した請求項1記載のガスケットにおいて、当該ガスケットは燃料電池用ガスケットであって、ガスケット本体は燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位および各マニホールド外周部をシールする部位を有して平面矩形状をなし、前記平面矩形状をなすガスケット本体の四隅それぞれにタブが設けられていることを特徴とする。
【0010】
更にまた、本発明の請求項5によるガスケットは、上記した請求項1記載のガスケットにおいて、当該ガスケットは燃料電池用ガスケットであって、ガスケット本体は燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位および各マニホールド外周部をシールする部位を有し、前記ガスケット本体におけるシールラインコーナー部およびシールライン交差部を支持するようにタブが設けられていることを特徴とする。
【0011】
ガスケットは、要求されるシール機能を果たすためにシール部としてガスケット本体を有しているが、本発明では、このガスケット本体に付加的にタブが設けられており、取り扱い時にこのタブをチャッキングすることで、製品の絡みや捩れを防止するとともに、自動組み立てが可能なガスケットを提供する。
【0012】
タブとしては、樹脂片または金属片よりなるものが好適であり、この樹脂片または金属片よりなるタブがガスケット本体に複数取り付けられている。樹脂片または金属片よりなるタブは、タブ専用部品であってガスケットの構成要素であるため、ガスケットとしては独自に都合の良い成形条件を設定することが可能となる。
【0013】
また、タブとしては、ガスケット本体よりも薄肉のゴム状弾性体よりなるものが好適であり、この薄肉のゴム状弾性体よりなるタブがガスケット本体に複数一体成形されている。ゴム状弾性体よりなるタブは、ガスケット本体と同時一体成形されるため、ガスケットとしては新たに成形条件が課されることがなく、独自に都合の良い成形条件を設定することが可能となる。
【0014】
また、ガスケットが燃料電池用ガスケットである場合、ガスケット本体としては、燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位(反応面シール部)および各マニホールド外周部をシールする部位(マニホールドシール部)を有して平面矩形状をなすものがあるが、この平面矩形状をなすガスケット本体の四隅それぞれにタブが設けられると、この四隅それぞれのタブを同時にチャッキングすることで、製品に絡みや捩れが生じにくくなる。
【0015】
また、同じくガスケットが燃料電池用ガスケットである場合、ガスケット本体としては、燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位(反応面シール部)および各マニホールド外周部をシールする部位(マニホールドシール部)を有するものがあるが、このガスケット本体におけるシールラインコーナー部およびシールライン交差部を支持するようにタブが設けられると、タブによってシールラインコーナー部およびシールライン交差部が補強されることになる。したがってタブをチャッキングしたときにシールラインが変形しにくいことから、この場合にも製品に絡みや捩れが生じにくくなる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明によれば、ゴム状弾性体の単体よりなる平面状のガスケット本体に付加的にタブが設けられているために、このタブをチャッキングすることにより、製品の絡みや捩れを防止するとともに、自動組み立てが可能なガスケットを提供することができる。タブとしては樹脂片または金属片よりなるものや薄肉のゴム状弾性体よりなるもの等が考えられるが、何れにしてもガスケット本体をMEA等の相手部材に一体成形するのではなくガスケット独自に成形されるため、ガスケット独自に都合の良い成形条件を設定することができる。タブの平面形状は限定されず窓枠状である必要がないために、材料歩留りを向上することができる。したがって以上のことから、本発明所期の目的どおり、ゴム単体ガスケットにおける取り扱い性の悪さを克服するとともに、成形条件に制約なく、材料歩留りの良いガスケットを提供することができる。
【0017】
また、平面矩形状をなすガスケット本体の四隅それぞれにタブを設ける場合やガスケット本体におけるシールラインコーナー部およびシールライン交差部を支持するようにタブを設ける場合には、これらタブをチャッキングすることにより特に有効に製品の絡みや捩れを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
【0019】
第一実施形態・・・
(1−1)本発明では、ゴム単体ガスケットの取り扱い性を向上するために、部分的に樹脂または金属のタブを設け(一体成形し)、製品は、そのタブを利用して取り扱うことで、ゴム単体時の取り扱い性の悪さを克服するとともに、成形条件に制約がなく、材料歩留りの良いガスケットを提案する。
(1−2)ゴム単体ガスケットの取り扱い性を向上させるため、製品形状維持に有効な箇所に、樹脂片、金属片等を一体成形し、タブ構造とする。このタブをチャッキングして取り扱うことで、製品の絡みや捩れを防止するとともに、自動組立が可能なガスケットを供給する。
(1−3)タブの材料は、樹脂片については、PET、PEN、PI、PPなど特に限定されない。金属片については、SUSなど防錆に優れた材料であれば特に限定されない。ゴム材料は、フッ素、シリコーン、EPDMなど、燃料電池に使用できる材料であれば特に限定されない。
(1−4)タブの形状は、材料歩留りの良い角型(平面矩形状)が良いが、製品形状に合わせた異形形状(平面矩形以外の形状)も可能である。
(1−5)タブとガスケット(ガスケット本体)は、ゴム材に含まれる内添接着剤により加硫成形時に一体化するのが理想であるが、予め接着処理しても構わない。タブは金型にインサートして一体成形するが、その後はこのタブをチャックして、離型、二次加硫、梱包等の各工程でのガイドとして使用可能となる。
【0020】
第二実施形態・・・
(2−1)燃料電池に使用される流体のシールは、反応面外周とマニホールド外周に配置されるが、キャリア(タブ)一体ガスケットのキャリア材をシールラインに対して、必要な形状を必要な部位に配置させ、自動化工程への対応が可能であり、かつ、キャリア材使用量の低減が可能となる。このため具体的には、シールラインコーナー部ならびにシールライン交差部には少なくともキャリア材が配置されており、キャリア材により未補強のガスケット単体領域では、シールラインが直線となるような配置方法となる。
【0021】
(2−2)後記第二実施例に係る図4にキャリア材の平面形状とシールラインに対する配置例を示す。反応面の短辺側にマニホールドが配置されている例であり、マニホールドのシールラインを連結した形状のキャリア材を配置した例である。ガスケットはガスケット単体の箇所とキャリア一体の箇所があり、キャリア材の表裏面を例えば真空チャック等を利用することで、ハンドリングの自動化が可能となる。また、スタックへの組付け等の位置決めが必要な場合は、ハンドリングのポイントを適宜選択し、ガスケットを必要な方向へ延伸することが可能となる。キャリア一体の箇所のガスケット断面は図5(A),(C)〜(G)の様な断面構成、形状の適用が可能である。尚、ハンドリングに不要な箇所は、図5(E)(F)(G)のように、キャリア材端部をゴムで内包しても良い。
【0022】
(2−3)後記第三実施例に係る図6にキャリア材の平面形状とシールラインに対する配置例を示す。反応面の短辺側にマニホールドが配置されている例であり、マニホールドのシールラインに沿った形状のキャリア材を配置した例である。ガスケットはガスケット単体の箇所とキャリア一体の箇所があり、キャリア材の表裏面を例えば真空チャック等を利用することで、ハンドリングの自動化が可能となる。また、スタックへの組付け等の位置決めが必要な場合は、ハンドリングのポイントを適宜選択し、ガスケットを必要な方向へ延伸することが可能となる。キャリア一体の箇所のガスケット断面は図5(A),(C)〜(G)の様な断面構成、形状の適用が可能である。尚、ハンドリングに不要な箇所は、図5(E)(F)(G)のように、キャリア材端部をゴムで内包しても良い。
【0023】
(2−4)後記第四実施例に係る図7にキャリア材の平面形状とシールラインに対する配置例を示す。反応面の短辺側にマニホールドが配置されている例であり、キャリア材の配置が必要となる箇所を短冊形状のキャリア材を配置した例である。ガスケットはガスケット単体の箇所とキャリア一体の箇所があり、キャリア材の表裏面を例えば真空チャック等を利用することで、ハンドリングの自動化が可能となる。また、スタックへの組付け等の位置決めが必要な場合は、ハンドリングのポイントを適宜選択し、ガスケットを必要な方向へ延伸することが可能となる。キャリア一体の箇所のガスケット断面は図5(A),(C)〜(G)の様な断面構成、形状の適用が可能である。尚、ハンドリングに不要な箇所は、図5(E)(F)(G)のように、キャリア材端部をゴムで内包しても良い。
【0024】
(2−5)後記第五実施例に係る図8にキャリア材の平面形状とシールラインに対する配置例を示す。上記(2−2)〜(2−4)とはシールラインが異なり、各マニホールドが独立したラインとなっている例であり、キャリア材の配置が必要となる箇所を短冊形状のキャリア材を配置した例である。ガスケットはガスケット単体の箇所とキャリア一体の箇所があり、キャリア材の表裏面を例えば真空チャック等を利用することで、ハンドリングの自動化が可能となる。また、スタックへの組付け等の位置決めが必要な場合は、ハンドリングのポイントを適宜選択し、ガスケットを必要な方向へ延伸することが可能となる。キャリア一体の箇所のガスケット断面は図5(A),(C)〜(G)の様な断面構成、形状の適用が可能である。尚、ハンドリングに不要な箇所は、図5(E)(F)(G)のように、キャリア材端部をゴムで内包しても良い。
【0025】
(2−6)後記第六実施例に係る図9にキャリア材の平面形状とシールラインに対する配置例を示す。上記(2−2)〜(2−5)とはシールラインが異な例であり、キャリア材の配置が必要となる箇所を短冊形状のキャリア材を配置した例である。ガスケットはガスケット単体の箇所とキャリア一体の箇所があり、キャリア材の表裏面を例えば真空チャック等を利用することで、ハンドリングの自動化が可能となる。また、スタックへの組付け等の位置決めが必要な場合は、ハンドリングのポイントを適宜選択し、ガスケットを必要な方向へ延伸することが可能となる。キャリア一体の箇所のガスケット断面は図5(A),(C)〜(G)の様な断面構成、形状の適用が可能である。尚、ハンドリングに不要な箇所は、図5(E)(F)(G)のように、キャリア材端部をゴムで内包しても良い。
【0026】
(2−7)後記第七実施例に係る図10にキャリア材の平面形状とシールラインに対する配置例を示す。上記(2−2)〜(2−6)とは反応面に対するマニホールドの配置が異なる例であり、キャリア材の配置が必要となる箇所を短冊形状のキャリア材を配置した例である。ガスケットはガスケット単体の箇所とキャリア一体の箇所があり、キャリア材の表裏面を例えば真空チャック等を利用することで、ハンドリングの自動化が可能となる。また、スタックへの組付け等の位置決めが必要な場合は、ハンドリングのポイントを適宜選択し、ガスケットを必要な方向へ延伸することが可能となる。キャリア一体の箇所のガスケット断面は図5(A),(C)〜(G)の様な断面構成、形状の適用が可能である。尚、ハンドリングに不要な箇所は、図5(E)(F)(G)のように、キャリア材端部をゴムで内包しても良い。
【0027】
第三実施形態・・・
(3−1)本発明では、部分的にゴムのタブを設け(一体成形し)、そのタブを利用して取り扱うことで、取り扱い性を向上させるとともに、成形条件に制約がなく、材料歩留まりの良いガスケットを提案する。
(3−2)ゴム単体での取り扱い性を向上するため、製品形状維持に有効な箇所にタブ構造を設ける。このタブを吸引・凹凸部をチャックすること等で、製品の絡みや捩れを防止するとともに、自動組立てが可能なガスケットを供給する。
(3−3)ゴム材料は、フッ素、シリコーン、EPDMなど、燃料電池に使用できる材料であれば特に限定されない。タブの形状は、材料歩留まりの良い角型(平面矩形状)が良いが、製品形状に合わせた異形形状(平面矩形以外の形状)も可能である。また組付け部材に応じて、タブの表裏に凹凸や貫通穴を設けることで、取り扱い性、組付け時の位置合わせ精度の向上などが可能である。また凹凸にテーパー等を設けることで、ガスケット同士での位置決めも可能である。またタブの厚みを所望するクリアランスと一致させることで、定寸止めの役割を担うことも可能であり、各セル一様なクリアランスを実現することができる。
【実施例】
【0028】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0029】
以下に述べる各実施例に係るガスケットはいずれも燃料電池用ガスケットであって、ゴム状弾性体の単体よりなる平面状のガスケット本体11に、その取り扱い性を向上させるためのタブ41が設けられている。
【0030】
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係るガスケットの平面図を示しており、図2(A)は図1におけるA−A線拡大断面図、図2(B)は図1におけるB−B線拡大断面図を示している。また図3は同ガスケットの取り扱い状態の一例を示している。
【0031】
ガスケット本体11は、燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位(以下、「反応面シール部」とも称する)21および各マニホールド外周部をシールする部位(以下、「マニホールドシール部」とも称する)31を一体に有して全体として平面矩形状(四角形)とされており、この平面矩形状のガスケット本体11における四隅にそれぞれタブ41が設けられている。
【0032】
ガスケット本体11において、反応面シール部21は反応面Hの周りを取り囲むよう平面長方形の枠状をなしており、すなわち点a,b,c,dを結ぶ直線4辺によって構成され、その長辺の外側にそれぞれマニホールドシール部31が一体に設けられている。図上上下のマニホールドシール部31は互いに同一形状であるので、その一方のみを説明すると、マニホールドMは2つ並んで配置されているので、マニホールドシール部31も2つ並んで設けられている。各マニホールドシール部31は、マニホールドMの周りを取り囲むように平面矩形の枠状をなし、直線4辺によって構成されている。互いに隣り合うシール部21,31はそれぞれ境の辺を共用している。尚、図示していないが、反応面HおよびマニホールドM間で流体を流通させる部位については、流路を確保するためシール部21,31間の境の辺が一部省略されるか薄肉化されることになる。
【0033】
一方、タブ41は、上記したようにガスケット本体11の四隅にそれぞれ配置され、それぞれガスケット本体11よりも薄肉の、平面矩形のプレート状の金属片(金属板)または樹脂片(樹脂フィルムまたは樹脂板)によって構成されている。そして、このタブ41が4枚用意され、ガスケット本体11の四隅に配置され、片持ち構造にてガスケット本体11にインサート成形されている。したがってタブ41は、ガスケット本体11に埋め込まれる端部(矩形における互いに直交する2辺)以外の部位が露出しており、この露出部位に図3に示すように真空チャック51等が当てられることによりハンドリングの自動化が可能とされている。
【0034】
両面ガスケットを構成するガスケット本体11の断面形状としては、図2(A)(B)に示した断面四角形のほか、図2(C)に示すような断面八角形(四角形の四隅を面取りした形状)、図2(D)に示すような断面円形、または図2(E)に示すような基部12の両面にそれぞれ断面三角形または断面円弧形のシールリップ13を設けたもの等であっても良く、何れにしてもガスケット本体11の側面部には、タブ41の端部を埋設保持するための張り出し状のタブ保持部14が設けられている。
【0035】
第二実施例・・・
図4(A)は、本発明の第二実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図を示しており、図4(B)はガスケット全体の平面図を示している。また図5(A)は図4(B)におけるC−C線拡大断面図、図5(B)は図4(B)におけるD−D線拡大断面図を示している。
【0036】
ガスケット本体11は、燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位(以下、「反応面シール部」とも称する)21および各マニホールド外周部をシールする部位(以下、「マニホールドシール部」とも称する)31を一体に有して全体として平面矩形状とされており、このガスケット本体11におけるシールラインコーナー部およびシールライン交差部を支持するようにタブ41が設けられている。したがってガスケット本体11のみによる単体部は、シールライン直線部のみとされている。
【0037】
ガスケット本体11において、反応面シール部21は反応面Hの周りを取り囲むよう平面長方形の枠状をなしており、すなわち点a,b,c,dを結ぶ直線4辺によって構成され、その短辺の外側にそれぞれマニホールドシール部31が一体に設けられている。図上左右のマニホールドシール部31は互いに同一形状であるので、その一方のみを説明すると、マニホールドMは3つ並んで配置されているので、マニホールドシール部31も3つ並んで設けられている。各マニホールドシール部31は、マニホールドMの周りを取り囲むように平面矩形の枠状をなし、直線4辺によって構成されている。互いに隣り合うシール部21,31はそれぞれ境の辺を共用している。尚、図示していないが、反応面HおよびマニホールドM間で流体を流通させる部位については、流路を確保するためシール部21,31間の境の辺が一部省略されるか薄肉化されることになる。
【0038】
一方、タブ41は、平面矩形のプレート状の金属片(金属板)または樹脂片(樹脂フィルムまたは樹脂板)よりなり、マニホールドシール部3つ分の平面形状を有し、すなわち1枚のプレートにマニホールド穴が3つ設けられた部品によって構成されている。そして、このタブ41が2枚用意され、ガスケット本体11の左右短辺部に配置され、インサート成形され、その表裏両面にガスケット本体11が被着されている。タブ41の線幅はガスケット本体11の線幅よりも大きく設定されているので、タブ41は一部が露出しており、この露出部位に真空チャック等が当てられることによりハンドリングの自動化が可能とされている。
【0039】
両面ガスケットを構成するガスケット本体11の断面形状としては、図5(A)(B)に示した断面円形のほか、図5(C)(D)に示すように、基部12の平面上に断面三角形または断面円弧形のシールリップ13を設けたものであっても良い。またタブ41においてハンドリングに不要な箇所は、図5(E)(F)(G)に示すように、タブ41の端部をガスケット本体(ゴム)11で内包するようにしても良い。
【0040】
第三実施例・・・
図6(A)は、本発明の第三実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図を示しており、図6(B)はガスケット全体の平面図を示している。
【0041】
ガスケット本体11は、燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位(以下、「反応面シール部」とも称する)21および各マニホールド外周部をシールする部位(以下、「マニホールドシール部」とも称する)31を一体に有して全体として平面矩形状とされており、このガスケット本体11におけるシールラインコーナー部およびシールライン交差部を支持するようにタブ41が設けられている。したがってガスケット本体11のみによる単体部は、シールライン直線部のみとされている。
【0042】
ガスケット本体11において、反応面シール部21は反応面Hの周りを取り囲むよう平面長方形の枠状をなしており、すなわち点a,b,c,dを結ぶ直線4辺によって構成され、その短辺の外側にそれぞれマニホールドシール部31が一体に設けられている。図上左右のマニホールドシール部31は互いに同一形状であるので、その一方のみを説明すると、マニホールドMは3つ並んで配置されているので、マニホールドシール部31も3つ並んで設けられている。各マニホールドシール部31は、マニホールドMの周りを取り囲むように平面矩形の枠状をなし、直線4辺によって構成されている。互いに隣り合うシール部21,31はそれぞれ境の辺を共用している。尚、図示していないが、反応面HおよびマニホールドM間で流体を流通させる部位については、流路を確保するためシール部21,31間の境の辺が一部省略されるか薄肉化されることになる。
【0043】
一方、タブ41は、平面矩形のプレート状の金属片(金属板)または樹脂片(樹脂フィルムまたは樹脂板)よりなり、マニホールドシール部1つ分の平面形状を有し、すなわち1枚のプレートにマニホールド穴が1つ設けられた部品によって構成されている。そして、このタブ41が4枚用意され、ガスケット本体11の四隅に配置され、インサート成形され、その表裏両面にガスケット本体11が被着されている。タブ41の線幅はガスケット本体11の線幅よりも大きく設定されているので、タブ41は一部が露出しており、この露出部位に真空チャック等が当てられることによりハンドリングの自動化が可能とされている。ガスケット本体11の断面形状は上記第二実施例と同じであるので、説明を省略する。
【0044】
第四実施例・・・
図7(A)は、本発明の第四実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図を示しており、図7(B)はガスケット全体の平面図を示している。
【0045】
ガスケット本体11は、燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位(以下、「反応面シール部」とも称する)21および各マニホールド外周部をシールする部位(以下、「マニホールドシール部」とも称する)31を一体に有して全体として平面矩形状とされており、このガスケット本体11におけるシールラインコーナー部およびシールライン交差部を支持するようにタブ41が設けられている。したがってガスケット本体11のみによる単体部は、シールライン直線部のみとされている。
【0046】
ガスケット本体11において、反応面シール部21は反応面Hの周りを取り囲むよう平面長方形の枠状をなしており、すなわち点a,b,c,dを結ぶ直線4辺によって構成され、その短辺の外側にそれぞれマニホールドシール部31が一体に設けられている。図上左右のマニホールドシール部31は互いに同一形状であるので、その一方のみを説明すると、マニホールドMは3つ並んで配置されているので、マニホールドシール部31も3つ並んで設けられている。各マニホールドシール部31は、マニホールドMの周りを取り囲むように平面矩形の枠状をなし、直線4辺によって構成されている。互いに隣り合うシール部21,31はそれぞれ境の辺を共用している。尚、図示していないが、反応面HおよびマニホールドM間で流体を流通させる部位については、流路を確保するためシール部21,31間の境の辺が一部省略されるか薄肉化されることになる。
【0047】
一方、タブ41は、平面矩形のプレート状の金属片(金属板)または樹脂片(樹脂フィルムまたは樹脂板)よりなり、短冊状の平面形状を有し、すなわち上記反応面シール部21における点a,d間の直線部(短辺部)またはマニホールドシール部31における点e,f間の直線部(外辺部)を支持する形状の部品によって構成されている。タブ41にマニホールド穴は設けられていない。そして、このタブ41が4枚用意され、ガスケット本体11の左右短辺部に2枚ずつ配置され、インサート成形され、その表裏両面にガスケット本体11が被着されている。タブ41の線幅はガスケット本体11の線幅よりも大きく設定されているので、タブ41は一部が露出しており、この露出部位に真空チャック等が当てられることによりハンドリングの自動化が可能とされている。ガスケット本体11の断面形状は上記第二実施例と同じであるので、説明を省略する。
【0048】
第五実施例・・・
図8(A)は、本発明の第五実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図を示しており、図8(B)はガスケット全体の平面図を示している。
【0049】
ガスケット本体11は、燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位(以下、「反応面シール部」とも称する)21および各マニホールド外周部をシールする部位(以下、「マニホールドシール部」とも称する)31を別体に有して全体として平面矩形状とされており、このガスケット本体11におけるシールラインコーナー部およびシールライン交差部を支持するようにタブ41が設けられている。したがってガスケット本体11のみによる単体部は、シールライン直線部のみとされている。
【0050】
ガスケット本体11において、反応面シール部21は反応面Hの周りを取り囲むよう平面長方形の枠状をなしており、すなわち点a,b,c,dを結ぶ直線4辺によって構成され、その短辺の外側にそれぞれマニホールドシール部31が別体に設けられている。図上左右のマニホールドシール部31は互いに同一形状であるので、その一方のみを説明すると、マニホールドMは3つ並んで配置されているので、マニホールドシール部31も3つ並んで設けられている。各マニホールドシール部31は、マニホールドMの周りを取り囲むように平面矩形の枠状をなし、直線4辺によって構成されている。互いに隣り合うシール部21,31はそれぞれ境の辺を共用しておらずそれぞれ独自の辺を有し、よって2本の辺が若干離れて平行に配置されている。尚、図示していないが、反応面HおよびマニホールドM間で流体を流通させる部位については、流路を確保するためシール部21,31間の境の辺が一部省略されるか薄肉化され、かつシール部21,31が互いに連結されている。
【0051】
一方、タブ41は、平面矩形のプレート状の金属片(金属板)または樹脂片(樹脂フィルムまたは樹脂板)よりなり、短冊状の平面形状を有し、すなわち上記反応面シール部21における点a,d間の直線部(短辺部)およびマニホールドシール部31における点g,h間の直線部(内辺部)、またはマニホールドシール部31における点e,f間の直線部(外辺部)を支持する形状の部品によって構成されている。タブ41にマニホールド穴は設けられていない。そして、このタブ41が4枚用意され、ガスケット本体11の左右短辺部に2枚ずつ配置され、インサート成形され、その表裏両面にガスケット本体11が被着されている。タブ41の線幅はガスケット本体11の線幅よりも大きく設定されているので、タブ41は一部が露出しており、この露出部位に真空チャック等が当てられることによりハンドリングの自動化が可能とされている。ガスケット本体11の断面形状は上記第二実施例と同じであるので、説明を省略する。
【0052】
第六実施例・・・
図9(A)は、本発明の第六実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図を示しており、図9(B)はガスケット全体の平面図を示している。
【0053】
ガスケット本体11は、燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位(以下、「反応面シール部」とも称する)21および各マニホールド外周部をシールする部位(以下、「マニホールドシール部」とも称する)31を一体に有して全体としてほぼ平面矩形状とされており、このガスケット本体11におけるシールラインコーナー部およびシールライン交差部を支持するようにタブ41が設けられている。したがってガスケット本体11のみによる単体部は、シールライン直線部のみとされている。
【0054】
ガスケット本体11において、反応面シール部21は反応面Hの周りを取り囲むよう平面長方形の枠状をなしており、すなわち点a,b,c,dを結ぶ直線4辺によって構成され、その短辺の外側にそれぞれマニホールドシール部31が一体に設けられている。図上左右のマニホールドシール部31は互いに同一形状であるので、その一方のみを説明すると、マニホールドMは3つ並んで配置されているので、マニホールドシール部31も3つ並んで設けられている。各マニホールドシール部31は、マニホールドMの周りを取り囲むように平面矩形の枠状をなし、直線4辺によって構成されている。互いに隣り合うシール部21,31はそれぞれ境の辺を共用している。尚、図示していないが、反応面HおよびマニホールドM間で流体を流通させる部位については、流路を確保するためシール部21,31間の境の辺が一部省略されるか薄肉化されることになる。
【0055】
一方、タブ41は、平面矩形のプレート状の金属片(金属板)または樹脂片(樹脂フィルムまたは樹脂板)よりなり、短冊状の平面形状を有し、すなわち上記反応面シール部21における点a,d間の直線部(短辺部)またはマニホールドシール部31における点e,f間の直線部(外辺部、尚、この点e,f間の直線部は点a,d間の直線部よりも若干短く設定されている)を支持する形状の部品によって構成されている。タブ41にマニホールド穴は設けられていない。そして、このタブ41が4枚用意され、ガスケット本体11の左右短辺部に2枚ずつ配置され、インサート成形され、その表裏両面にガスケット本体11が被着されている。タブ41の線幅はガスケット本体11の線幅よりも大きく設定されているので、タブ41は一部が露出しており、この露出部位に真空チャック等が当てられることによりハンドリングの自動化が可能とされている。ガスケット本体11の断面形状は上記第二実施例と同じであるので、説明を省略する。
【0056】
第七実施例・・・
図10(A)は、本発明の第七実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図を示しており、図10(B)はガスケット全体の平面図を示している。
【0057】
ガスケット本体11は、燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位(以下、「反応面シール部」とも称する)21および各マニホールド外周部をシールする部位(以下、「マニホールドシール部」とも称する)31を一体に有して全体として平面ほぼ矩形状とされており、このガスケット本体11におけるシールラインコーナー部およびシールライン交差部を支持するようにタブ41が設けられている。したがってガスケット本体11のみによる単体部は、シールライン直線部のみとされている。
【0058】
ガスケット本体11において、反応面シール部21は反応面Hの周りを取り囲むよう平面長方形の枠状をなしており、すなわち点a,b,c,dを結ぶ直線4辺によって構成され、その長辺の外側にそれぞれマニホールドシール部31が一体に設けられている。また短辺の外側にはそれぞれ張り出し枠部15が一体に設けられている。図上上下のマニホールドシール部31は互いに同一形状であるので、その一方のみを説明すると、マニホールドMは1つ配置されているので、マニホールドシール部31も1つ設けられている。各マニホールドシール部31は、マニホールドMの周りを取り囲むように平面矩形の枠状をなし、直線4辺によって構成されている。互いに隣り合うシール部21,31はそれぞれ境の辺を共用している。尚、図示していないが、反応面HおよびマニホールドM間で流体を流通させる部位については、流路を確保するためシール部21,31間の境の辺が一部省略されるか薄肉化されることになる。
【0059】
一方、タブ41は、平面矩形のプレート状の金属片(金属板)または樹脂片(樹脂フィルムまたは樹脂板)よりなり、マニホールドシール部31の配置とは別に上記平面長方形状のガスケット本体11における短辺の外側にそれぞれ配置され、図示するような平面コ字状の部品によって構成されている。そして、このタブ41が2枚用意され、ガスケット本体11の左右短辺部に配置され、インサート成形され、その表裏両面にガスケット本体11が被着されている。タブ41の線幅はガスケット本体11の線幅よりも大きく設定されているので、タブ41は一部が露出しており、この露出部位に真空チャック等が当てられることによりハンドリングの自動化が可能とされている。ガスケット本体11の断面形状は上記第二実施例と同じであるので、説明を省略する。
【0060】
第八実施例・・・
図11は、本発明の第八実施例に係るガスケットの平面図を示しており、図12(A)は図11におけるE−E線拡大断面図、図12(B)は図11におけるF−F線拡大断面図を示している。
【0061】
ガスケット本体11は、燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位(以下、「反応面シール部」とも称する)21および各マニホールド外周部をシールする部位(以下、「マニホールドシール部」とも称する)31を一体に有して全体として平面矩形状とされており、この平面矩形状のガスケット本体11における四隅にそれぞれタブ41が一体に設けられている。
【0062】
ガスケット本体11において、反応面シール部21は反応面Hの周りを取り囲むよう平面長方形の枠状をなしており、すなわち点a,b,c,dを結ぶ直線4辺によって構成され、その長辺の外側にそれぞれマニホールドシール部31が一体に設けられている。また短辺の外側にはそれぞれ平面コ字形の張り出し枠部15が一体に設けられている。図上上下のマニホールドシール部31は互いに同一形状であるので、その一方のみを説明すると、マニホールドMは2つ並んで配置されているので、マニホールドシール部31も2つ並んで設けられている。各マニホールドシール部31は、マニホールドMの周りを取り囲むように平面矩形の枠状をなし、直線4辺によって構成されている。互いに隣り合うシール部21,31はそれぞれ境の辺を共用している。尚、図示していないが、反応面HおよびマニホールドM間で流体を流通させる部位については、流路を確保するためシール部21,31間の境の辺が一部省略されるか薄肉化されることになる。
【0063】
一方、タブ41は、上記したようにガスケット本体11の四隅にそれぞれ配置され、それぞれガスケット本体11よりも薄肉の、平面矩形のプレート状のゴム状弾性体によって構成されている。またこのタブ41はガスケット本体11に対して同時一体成形されており、一層詳細にはガスケット本体11におけるマニホールドシール部31短辺および張り出し枠部15短辺に対して一体成形されている。したがってタブ41は、そのすべての部位が露出しており、この露出部位に真空チャック等が当てられることによりハンドリングの自動化が可能とされている。
【0064】
両面ガスケットを構成するガスケット本体11の断面形状としては、図12(A)(B)(C)に示した断面円形のほか、図12(D)に示すような断面四角形、図12(E)に示すような断面八角形(四角形の四隅を面取りした形状)、または図12(F)に示すような基部12の両面にそれぞれ断面三角形または断面円弧形のシールリップ13を設けたもの等であっても良い。また図12(C)(D)(E)の例では、ガスケット本体11の側面部に張り出し状の連結部16が設けられている。
【0065】
また、上記タブ41については、以下のようにその構成を付加、変更することが考えられる。
【0066】
第九実施例・・・
図13および図14(A)に示すように、タブ41の一面に凸部42を設ける。図では平面円形の凸部42が設けられている。
【0067】
第十実施例・・・
図14(B)に示すように、タブ41の一面に凹部43を設ける。
【0068】
第十一実施例・・・
図14(C)に示すように、タブ41の一面に凸部42を設け、その裏面側に位置を合わせて凹部43を設ける。
【0069】
第十二実施例・・・
図14(D)に示すように、タブ41にその厚み方向に貫通する貫通穴44を設ける。
【0070】
これらの構成によれば、組付け部材に応じて、凸部42、凹部43、貫通穴44を設けることにより、取り扱い性、組付け時の位置合わせ精度を向上させることができる。
【0071】
第十三実施例・・・
図15(A)または(B)に示すように、タブ41の一面に凸部42を設けるとともにその裏面側に位置を合わせて凹部43を設け、これら凸部42および凹部43に、対応するテーパー45,46を設ける。
【0072】
この構成によれば、図16に示すように、スタック組み立て時、ガスケット同士を正確に位置決めすることができる。符号sはセパレータ、符号mは膜電極複合体(MEA)を示している。
【0073】
また、この図16に示すように、タブ41の厚みをセパレータs同士の間隔cと一致させることにより、タブ41に定寸止めとしての役割を担わせることも可能であり、これによれば各セル一様なクリアランスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第一実施例に係るガスケットの平面図
【図2】(A)は図1におけるA−A線拡大断面図、(B)は図1におけるB−B線拡大断面図、(C)(D)(E)はそれぞれガスケット本体の他の断面形状の例を示す断面図
【図3】同ガスケットの取り扱い状態の一例を示す説明図
【図4】(A)は本発明の第二実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図、(B)は同ガスケットの平面図
【図5】(A)は図4(B)におけるC−C線拡大断面図、(B)は図4(B)におけるD−D線拡大断面図、(C)(D)(E)(F)(G)はそれぞれガスケット本体の他の断面形状の例を示す断面図
【図6】(A)は本発明の第三実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図、(B)は同ガスケットの平面図
【図7】(A)は本発明の第四実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図、(B)は同ガスケットの平面図
【図8】(A)は本発明の第五実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図、(B)は同ガスケットの平面図
【図9】(A)は本発明の第六実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図、(B)は同ガスケットの平面図
【図10】(A)は本発明の第七実施例に係るガスケットに備えられるタブの単品平面図、(B)は同ガスケットの平面図
【図11】本発明の第八実施例に係るガスケットの平面図
【図12】(A)は図11におけるE−E線拡大断面図、(B)は図11におけるF−F線拡大断面図、(C)(D)(E)(F)はそれぞれガスケット本体の他の断面形状の例を示す断面図
【図13】本発明の第九実施例に係るガスケットの平面図
【図14】(A)は図13におけるG−G線拡大断面図、(B)は本発明の第十実施例に係るガスケットの要部断面図、(C)は本発明の第十一実施例に係るガスケットの要部断面図、(D)は本発明の第十二実施例に係るガスケットの要部断面図
【図15】(A)は本発明の第十三実施例に係るガスケットの要部断面図、(B)は凸部および凹部の他の断面形状の例を示す断面図
【図16】同ガスケットのスタック組み立て状態を示す説明図
【符号の説明】
【0075】
11 ガスケット本体
12 基部
13 シールリップ
14 タブ保持部
15 張り出し枠部
16 連結部
21 反応面シール部
31 マニホールドシール部
41 タブ
42 凸部
43 凹部
44 貫通穴
45,46 テーパー
51 チャック
H 反応面
M マニホールド
s セパレータ
m 膜電極複合体
c セパレータ間の間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴム状弾性体の単体よりなる平面状のガスケット本体に、その取り扱い性を向上させるためのタブを設けたことを特徴とするガスケット。
【請求項2】
請求項1記載のガスケットにおいて、
タブは樹脂片または金属片よりなり、前記樹脂片または金属片よりなるタブがガスケット本体に複数取り付けられていることを特徴とするガスケット。
【請求項3】
請求項1記載のガスケットにおいて、
タブはガスケット本体よりも薄肉のゴム状弾性体よりなり、前記薄肉のゴム状弾性体よりなるタブがガスケット本体に複数一体成形されていることを特徴とするガスケット。
【請求項4】
請求項1記載のガスケットにおいて、
当該ガスケットは燃料電池用ガスケットであって、ガスケット本体は燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位および各マニホールド外周部をシールする部位を有して平面矩形状をなし、前記平面矩形状をなすガスケット本体の四隅それぞれにタブが設けられていることを特徴とするガスケット。
【請求項5】
請求項1記載のガスケットにおいて、
当該ガスケットは燃料電池用ガスケットであって、ガスケット本体は燃料電池セルにおける反応面外周部をシールする部位および各マニホールド外周部をシールする部位を有し、前記ガスケット本体におけるシールラインコーナー部およびシールライン交差部を支持するようにタブが設けられていることを特徴とするガスケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−112401(P2010−112401A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−283356(P2008−283356)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【出願人】(000004385)NOK株式会社 (1,527)
【Fターム(参考)】