説明

ガスタービンエンジン用のコンフォーマル入口装置

【課題】ガスタービンエンジン用の入口装置を提供する。
【解決手段】本ガスタービンエンジン用の入口装置は、回転ファンブレードの少なくとも1つの列を囲み、円形の前面面積を有しかつ第1の入口平面を形成するようになったファンダクトと、ファンダクトを囲む外側ダクトとを含み、外側ダクトは、それを通して空気が流れることができる少なくとも1つのローブを、ファンダクトの外面と協働して第1の入口平面に形成した第1の前面面積形状と、それを通して空気が流れることができる環状空間を、ファンダクトの外面と協働して円形である前端部から軸方向下流に設置された第2の入口平面に形成した第2の前面面積形状とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は総括的には、ガスタービンエンジンに関し、より具体的には、そのようなエンジン用の入口ダクトに関する。
【背景技術】
【0002】
航空機ガスタービンエンジンからブリード空気を抽出して航空機におけるフラップブローイング、境界層制御、推力ベクトル調整、揚力強化及び排気冷却のような補助機能を実行することは公知である。多くの場合、そのような航空機は、飛行の段階に応じてエンジン推力がその最大値の約20%〜100%の範囲にわたって変化する可能性があってもブリード空気の流量及び圧力レベルを実質的に一定に維持することが必要である。
【0003】
推力レベルを維持しながらブリード空気を供給する1つの公知の方法は、ターボファンエンジンの従来型のファンにおいて「FLADE」段(FLADEは、「ブレード上のファン」における頭文字語である)を組入れることである。FLADE段の各ブレードは、従来型のファンブレードの先端から延びる外側ファンブレードを含む。外側ファンブレードは、従来型のファンダクトを囲む外側ダクト内に配置される。
【0004】
従来技術の設計では、共通環状円形ダクトを使用してエンジンの機体統合平面(「AIP」)からフレード段入口に空気を供給する。殆どのケースにおいて、フレードファンは、可変入口案内ベーン(「IGV」)を使用して、主ファンがその設計最大推力レベルで作動している時に設計最大値よりも非常に小さい流量を維持するように調整される。これら構成要素間の作動の差異により、同じ総空気流量寸法の従来型のターボエンジンで必要となるよりもより大きい入口直径が推進される。新規な飛行体が設計されているような状況では、このより大きな直径は飛行体全体の寸法及びコストの上昇をもたらす。確定据付け位置/機体が存在するような状況ではこのより大きな直径は、FLADEファン段を備えたエンジンの利用を阻害する可能性がある。
【0005】
円形入口環状空間制約が強くなった場合には、同じ直径の改善を行なうのに使用することができる残留パラメータのみにより、主ファン半径比の減少或いはファン設計特定空気流量の増大が生じることになる。ファン特定流量における増大は、ファン性能に大きなかつ悪い影響を与えることになる。主ファン半径比における減少は、既に使用中である最新式機械設計に優る大きな進歩を必要とすることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、従来型の寸法制限内においてFLADE段に適応するガスタービンエンジン入口装置に対する必要性が存在する。
【0007】
この必要性は、本発明によって解決され、本発明は、FLADE段に送風する外側ダクトによって囲まれた従来型のファン用の円形ダクトを有するガスタービンエンジン用の入口装置を提供する。外側ダクトの前端部は、非円形であり、かつその外部寸法を従来型のエンジンと同様に保ちながらFLADE段に空気を流すようになったローブを形成する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの態様によると、ガスタービンエンジン用の入口装置は、回転ファンブレードの少なくとも1つの列を囲み、円形の前面面積を有しかつ第1の入口平面を形成するようになったファンダクトと、ファンダクトを囲む外側ダクトとを含む。外側ダクトは、それを通して空気が流れることができる少なくとも1つローブを、非円形でありかつファンダクトの外面と協働して第1の入口平面に形成した第1の前面面積形状と、それを通して空気が流れることができる環状空間を、ファンダクトの外面と協働して円形である前端部から軸方向下流に設置された第2の入口平面に形成した第2の前面面積形状とを含む。
【0009】
本発明の別の態様によると、ガスタービンエンジンは、加圧燃焼ガスの流れを発生するように作動可能であるターボ機械コアと、コアによって駆動されるように作動可能でありまた該コアの軸方向上流に配置されかつ回転ファンブレードの少なくとも1つの列を備えたファンを含む低圧ターボ機械スプールと、ファンブレードを囲み、円形の前面面積を有しかつ第1の第1の入口平面を形成したファンダクトと、ファンによって機械的に駆動される翼形部のリングの形態でありかつファンダクトを囲む外側ダクト内に配置された補助ファンとを含む。外側ダクトは、それを通して該外側ダクト内に空気が流れることができる少なくとも1つローブを、ファンダクトの外面と協働して第1の入口平面に形成した第1の前面面積形状と、それを通して補助ファンに空気が流れることができる環状空間を、ファンダクトの外面と協働して円形である第1の入口平面から軸方向下流に設置された第2の入口平面に形成した第2の前面面積形状とを含む。
【0010】
本発明は、添付図面の図と関連させて行った以下の説明を参照することによって、最も良く理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明により構成した入口装置を備えたガスタービンエンジンの概略断面図。
【図2】図1のエンジンの一部分の前面図。
【図3】図2の線3−3に沿って取った断面図。
【図4】図2の線4−4に沿って取った断面図。
【図5】図1に示すエンジンの一部分の斜視図。
【図6】別の入口装置の前面図。
【図7】図6の線7−7に沿って取った断面図。
【図8】図6の線8−8に沿って取った断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
同一の参照番号が様々な図全体にわたって同じ要素を示している図面を参照すると、図1は、その全体を参照番号10で示した例示的なガスタービンエンジンの一部分を示している。エンジン10は、長手方向中心線つまり軸線Aと軸線Aの周りに同心にかつ該軸線Aに沿って同軸に配置された外側固定環状ケーシング12とを有する。エンジン10は、直列流れ関係で配置された、ファン14、圧縮機16、燃焼器18、高圧タービン20及び低圧タービン22を含む。作動中に圧縮機16からの加圧空気が燃焼器18内で燃料と混合されかつ点火されてそれによって高圧燃焼ガスを発生する。幾らかの仕事が、高圧タービン20によってこれらのガスから抽出され、高圧タービン20は外側シャフト24を介して圧縮機16を駆動する。燃焼ガスは次に、低圧タービン22内に流れて低圧タービン22は、内側シャフト26を介してファン14を駆動する。ファン14、内側シャフト26及び低圧タービン22は、まとめて「低圧スプール」つまり「LPスプール」の一部分と考えられる。
【0013】
ファンの吐出の一部分が、まとめてエンジン10の「コア」28と呼ばれる圧縮機16、燃焼器18及び高圧タービン20を通って流れる。ファンの吐出の別の部分は、コア28を囲む環状バイパスダクト30を通って流れる。図示したファン14は、直列流れ状態で、非回転ファン入口案内ベーンつまり「IGV」32の列、回転ファンブレード34の第1の段、非回転中間段ベーン36の列及び回転ファンブレード38の第2の段を含む。回転ファンブレード34及び38は、ファンダクト39によって囲まれる。従来技術の実施によると、ファンダクト39は、その前面図において円形でありかつファンブレード34及び38の先端部を緊密に囲んでエンジン作動時にその先端部を通って逸出する空気流れによる損出を最小にする。ファンダクト39は、従来型のファンケーシングの一部又は該ファンケーシングと一体形にすることができる。ファンダクト39の前端部は、上述したようにAIPと一致した第1の入口平面「P1」を形成する。
【0014】
入口案内ベーン32は、空気流れに対するそれらの迎え角を有し、また公知の形式のアクチュエータ40を使用することによって選択的に変更されるそれらの開口流れ面積を有することができる。任意選択的に、中間段ベーン36は、空気流れに対するそれらの迎え角を有し、また公知の形式のアクチュエータ42を使用することによって選択的に変更されるそれらの開口流れ面積を有することができる。まとめて、ファンIGV32及び中間段ベーン36は、ファンステータ組立体と呼ばれる。
【0015】
エンジン10はまた、環状シュラウド46から半径方向外向きに延びかつファン14(このケースでは、第2の段36)によって駆動される翼形部のリングの形態になった「FLADE」段44と呼ばれる補助ファンを含む。FLADE段44は、外側ダクト48内に配置される。外側ダクト48の前端部は、ファンダクト39を囲み、このことについては以下により詳細に説明する。FLADE段44は、ファン14のそれらとは異なった流れ及び圧力比で付加的流れストリームを供給する。他のファン段は、ファン及びFLADE圧力比の最終選択に応じて1つよりも多いファンブレード上の実施可能なFLADE段もまた使用することができる状態にするのに重要である。FLADE段流れは、公知の形式の選択航空機ブリード空気駆動システムのために十分なブリード空気圧力及び流れを供給するような大きさである。アクチュエータ52によって作動される可変角度FLADE入口案内ベーン50の列は、開口及び閉鎖位置間で移動可能であってFLADE段44を通る流れを変化させる。
【0016】
外側ダクト48は、流れを航空機ブリード空気システムに導く1つ又はそれ以上のブリード空気出口54を含む。ブリード空気バルブ56はまた、ブリード空気出口54を選択的に閉鎖しまたFLADE段流れを外側ダクト48を通して下流に導くように設けることができる。
【0017】
排出ダクト58は、コア28の下流に配置されかつコア28及びバイバスダクト30の両方から混合空気流れを受ける。ミキサ60(例えば、ローブ又はシュート型のミキサ)をコア28及びバイパスダクト30流れストリームの接合部に配置して2つのストリームの効率的混合を促進する。任意選択的に、外側ダクト48からのFLADE段流れは、コア又はバイパス流れストリームと混合することができる。
【0018】
次に、図2〜図5を参照して、外側ダクト48の前端部をより詳細に説明する。上述したように、外側ダクト48はファンダクト39を囲む。外側ダクト48は、第1の入口平面P1と一致した前端部49を有する。第2の入口平面(P2)が、第1の入口平面P1の軸方向下流にかつFLADE段44の直ぐ上流に形成される。本発明は、一例としてFLADE段を備えたエンジンを使用して説明しているが本発明の原理は、共通の環状流れストリームを備えたその他のエンジン構成にも同様に適用可能である。
【0019】
他の外側ダクト48の前端部49の前面面積形状は、第2の入口平面P2内に位置する少なくとも1つの他の軸線に沿ってファンダクト39とほぼ同じ寸法に制約されているが、第1の入口平面P1内に位置する少なくとも1つの軸線に沿ってファンダクト39の前端部の前面面積形状よりも著しく大きい。図2〜図5に示す実施例では、外側ダクト48は凸形半径コーナ部を備え、その形状が凸形湾曲部70によって相互結合された対向する左側及び右側エッジ62及び64並びに対向する上部及び下部エッジ66及び68を有することによって形成されたほぼ方形である前面面積を有する。図示した特定の実施例では、エッジ62、64、66及び68の各々が、単一の時計位置、例えば12時、3時、6時及び9時の位置においてファンダクト39の円形形状に対して接線方向になっている。従って、これらの時計位置において外側ダクト48の前端部49の流れ面積は、ゼロである。ファンダクト39の外面及び湾曲部70の各々間に形成された開口面積は、それを通して空気が流れることができるローブ72を表している。任意選択的なものとして、ファンダクト39の周辺全体の周りに幾らかの開口面積を有することができる。換言すると、ローブ72は、第1の入口平面P1において互いに分離することができ、或いはそれらローブ72は、第1の入口平面P1において互いに相互結合することができる。
【0020】
第2の入口平面P2では、外側ダクト48の前面面積は前面図において円形でありかつFLADE段44のブレードの先端部を緊密に囲む。第1の入口平面P1及び第2の入口平面P2間で外側ダクト48は、前端部形状からFLADE入口形状に向けてテーパしかつ移行しており、換言するとローブ72は、軸方向に前面から背面に移行しかつ環状空間が第2の入口平面P2において外側ダクト48及びファンダクト39間に形成されるように円形形状に滑らかに移行して徐々に消滅している。このテーパ部は、図4及び図5において最もよく見られる。特に、非円形から円形への移行が第1の入口平面P1の後方に生じることまた恰もFLADE段44が存在するように実質的に同じ少なくとも1つの寸法を維持しながら(つまり、第1の入口平面P1におけるエンジン全体寸法が外側ダクト48の壁厚さだけファンダクト39全体にわたって増大させながら)FLADE段流れに必要な余分の流れ面積を設けることができることに注目されたい。
【0021】
図示した実施例では、外側ダクト48の前方部分は、入口アダプタ80によって形成される。入口アダプタ80は、第1の入口平面P1と一致した前端部及び環状の半径方向外向きに延びるフランジ82を備えた後端部を有する別個の構成要素であり、後端部は外側ダクト48の残部の前端部に配置された合せフランジ84に結合することができるようになっている。フランジ82及び84は、互いに恒久的に又は取外し可能に接合することができる。本明細書で使用する場合に、「恒久的に接合された」という用語は、エンジン10の正常寿命の間に通常はまた妥当な理由がなければ分離することを意図しない装置及び方法、例えば溶接又は接着剤結合を暗に意味している。本明細書で使用する場合に、「取外し可能に接合された」という用語は、エンジン10の正常寿命の間に分離することを意図する装置及び方法(例えば、ネジファスナ又は機械的インターロック接合)を暗に意味している。外側ダクト48は、前面図において入口アダプタ80及び該外側ダクト48の残部間の接合平面で円形である。この構成は、単に異なる入口アダプタ80を設けることによって単一のベーシック・エンジン10の構成に大きな変更を加えない状態でそのエンジン10を異なる機体構成に合せるのを可能にする。
【0022】
図6〜図8は、エンジン10で使用する別の外側ダクト148の前方部分を示している。外側ダクト148は、上述した外側ダクト48とその構成が同じである。外側ダクト148は、第1の入口平面P1と一致した前端部149を有する。
【0023】
図6〜図8に示した実施例では、外側ダクト148は、ほぼ長円形である前面面積を有する。長円形の短軸の頂点162は、12時及び6時の位置においてファンダクト39の円形形状と接触する。従って、これらの時計位置において外側ダクト148の前端部149の流れ面積は、ゼロである。長円形の長軸の頂点164は、ファンダクト39の外面から間隔をおいていて、それを通して空気が流れることができるローブ172が、例えば3時及び9時の位置において、ファンダクト39及び外側ダクト148間に形成される。任意選択的なものとして、ファンダクト39の周辺全体の周りに幾らかの開口面積を有することができる。換言すると、ローブ172は、第1の入口平面P1において互いに分離することができ、或いはそれらローブ172は、第1の入口平面P1において互いに相互結合することができる。
【0024】
第2の入口平面P2では、外側ダクト148の前面面積は前面図において円形でありかつFLADE段44の先端部を緊密に囲む。第1の入口平面P1及び第2の入口平面P2間で外側ダクト148は、前端部形状からFLADE入口形状に向けてテーパしかつ移行しており、換言するとローブ172は、軸方向に前面から背面に移行しかつ環状空間が第2の入口平面P2において外側ダクト148及びファンダクト39間に形成されるように円形形状に滑らかに移行して徐々に消滅している。このテーパ部は、図8において最もよく見られる。特に、非円形から円形への移行が第1の入口平面P1の後方に生じることまた恰もFLADE段44が存在するように実質的に同じ少なくとも1つの寸法を維持しながら(つまり、第1の入口平面P1におけるエンジン全体寸法が外側ダクト148の壁厚さだけファンダクト39全体にわたって増大させながら)FLADE段流れに必要な余分の流れ面積を設けることができることに注目されたい。
【0025】
第1の入口平面P1における2つの特定の前面面積形状の実施例を上述してきたが、ファンダクトと協働した状態の少なくとも1つのローブを形成する外側ダクトのあらゆる形状又は構成を使用することができる。実施例として、ローブは、互いに同心でない2つの同じ形状(例えば、2つの円形面積つまり一方が他方から側方にオフセットした)を使用することによって形成することができる。特定の用途に適合させる必要に応じて、ローブのあらゆる数、形状又は構成を第1の入口平面に設けることができる。
【0026】
本明細書に記載した入口ダクト装置は、従来技術と比較して幾つかの利点を有する。本入口ダクト装置は、機体が一定高さ、固定幅混合流れターボファン(「MFTF」)エンジン通路、並びに同一ファン高さ及び幅のFLADE段を有するエンジンを備えた改造型のそのようなFMTFを有する既存の機体/エンジン組合せを持つことを可能にする。FLADE流れは、エンジンカーカスがネックダウンし始めた時に、エンジンベイの側部又はコーナ部から引戻しかつ次に更に後方に向けて円周方向パターンに向け直すことができる。それに代えて、新規な機体を設計している場合には本発明は、所定のエンジン流れ容量のための従来の円筒形入口に比較して必要な飛行体の全体寸法を減少させることを可能にする。寸法の減少により機体重量、ドラッグ及びコストの減少が得られる。
【0027】
上記の説明は、ガスタービンエンジン用の入口ダクト装置について説明した。本発明の特定の実施形態について説明したが、本発明の技術思想及び技術的範囲から逸脱せずにそれらに対する様々な変更を加えることができることは当業者には明らかであろう。従って、本発明の好ましい実施形態及び本発明を実施するための最良の形態の上記説明は、限定の目的ではなく例示の目的のためのみに提示しており、本発明は特許請求の範囲によってのみ定められる。
【符号の説明】
【0028】
10 エンジン
12 外側固定環状ケーシング
14 ファン
16 圧縮機
18 燃焼器
20 高圧タービン
22 低圧タービン
24 外側シャフト
26 内側シャフト
28 コア
30 バイパスダクト
32 ファン入口案内ベーンつまりファンIGV
34 回転ファンブレード
36 中間段ベーン
38 回転ファンブレード
39 ファンダクト
40 アクチュエータ
42 アクチュエータ
44 FLADE段
46 環状シュラウド
48 外側ダクト
49 前端部
50 可変角度FLADE入口案内ベーン
52 アクチュエータ
54 ブリード空気出口
56 ブリード空気バルブ
58 排出ダクト
60 ミキサ
62 左側エッジ
64 右側エッジ
66 上部エッジ
68 下部エッジ
70 凸形湾曲部
72 ローブ
80 入口アダプタ
82 フランジ
84 フランジ
148 外側ダクト
149 前端部
162 長円形の短軸の頂点
164 長円形の長軸の頂点
172 ローブ
P1 第1の入口平面
P2 第2の入口平面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービンエンジン用の入口装置であって、
回転ファンブレードの少なくとも1つの列を囲み、円形の前面面積を有しかつ第1の入口平面を形成するようになったファンダクトと、
前記ファンダクトを囲む外側ダクトと、
を含み、前記外側ダクトが、
それを通して空気が流れることができる少なくとも1つのローブを、前記ファンダクトの外面と協働して前記第1の入口平面に形成した第1の前面面積形状と、
それを通して空気が流れることができる環状空間を、前記ファンダクトの外面と協働して円形である前記第1の入口平面端部から軸方向下流に設置された第2の入口平面に形成した第2の前面面積形状と、を含む、
入口装置。
【請求項2】
前記ローブが前記第1の入口平面において互いに分離される、請求項1記載の入口装置。
【請求項3】
前記外側ダクトの第1の前面面積形状が、凸形湾曲部によって相互結合された線形エッジを備えた矩形の形態である、請求項1記載の入口装置。
【請求項4】
前記外側ダクトの第1の前面面積形状が長円形である、請求項1記載の入口装置。
【請求項5】
前記外側ダクトが、
前記第1及び第2の前面面積形状を形成した入口アダプタと、
前記入口アダプタに取外し可能に結合された後方部分と、を含む、
請求項1記載の入口装置。
【請求項6】
前記外側ダクトの入口アダプタ及び後方部分が合せフランジによって接合される、請求項5記載の入口装置。
【請求項7】
前記加圧燃焼ガスの流れを発生するように作動可能であるターボ機械コアと、
前記コアによって駆動されるように作動可能でありまた該コアの軸方向上流に配置されかつ回転ファンブレードの少なくとも1つの列を備えたファンを含む低圧ターボ機械スプールと、
前記ファンブレードを囲み、円形の前面面積を有しかつ第1の第1の入口平面を形成したファンダクトと、
前記ファンによって機械的に駆動される翼形部のリングの形態でありかつ前記ファンダクトを囲む外側ダクト内に配置された補助ファンと、
を含み、前記外側ダクトが、
それを通して該外側ダクト内に空気が流れることができる少なくとも1つローブを、前記ファンダクトの外面と協働して前記第1の入口平面に形成した第1の前面面積形状と、
それを通して前記補助ファンに空気が流れることができる環状空間を、前記ファンダクトの外面と協働して円形である前記第1の入口平面から軸方向下流に設置された第2の入口平面に形成した第2の前面面積形状と、を含む、
ガスタービンエンジン。
【請求項8】
前記ローブが前記第1の入口平面において互いに分離される、請求項7記載のエンジン。
【請求項9】
前記外側ダクトの第1の前面面積形状が、凸形湾曲部によって相互結合された線形エッジを備えた矩形の形態である、請求項7記載のエンジン。
【請求項10】
前記外側ダクトの第1の前面面積形状が長円形である、請求項7記載のエンジン。
【請求項11】
前記外側ダクトが、
前記第1及び第2の前面面積形状を形成した入口アダプタと、
前記入口アダプタに取外し可能に結合された後方部分と、を含む、
請求項7記載のエンジン。
【請求項12】
前記外側ダクトの入口アダプタ及び後方部分が合せフランジによって接合される、請求項11記載のエンジン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−79644(P2013−79644A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−209037(P2012−209037)
【出願日】平成24年9月24日(2012.9.24)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】