説明

ガス分析用試料油のバイアルへの注入装置

【課題】O2 やN2 などの空気含有成分の分析精度を高めるとともに、試料油の注入操作時間を短縮させる。
【解決手段】バイアル1のガス封入口10へ第1ニードル3および第2ニードル4が差し込まれるとともにキャリアガスが第1ニードル3からバイアル1内を介して第2ニードル4へ吹き流され、その後、シリンジ11内に採取されている試料油が第1ニードル3からバイアル1内へ注入されてなるガス分析用試料油のバイアル1への注入装置において、キャリアガスが吹き流される前にバイアル1内が真空引きされる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油入電気機器,油浸ケーブルおよび油浸ブッシング等の絶縁油に溶解しているガスをガスクロマトグラフによって分析するためにその絶縁油をガス分析用試料油としてバイアルへ注入する装置に関し、特に、分析精度を高めることのできるガス分析用試料油のバイアルへの注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器などの油入電気機器について、その異常診断や保守管理を行うためにその機器の絶縁油を試料油としてシリンジに採取し、ヘッドスペース法でもって試料油に溶解している各種類のガスの量をガスクロマトグラフによって分析することが行われている。油入電気機器が異常になると、局部加熱や放電を伴い必ず局部的な発熱現象が起きる。この発熱によって絶縁油や絶縁紙類が熱分解するので種々のガスが発生し、その大部分が絶縁油中に溶解する。そのために、O2 ,N2 ,H2 ,CO,CO2 ,CH4 ,C2 2 ,C2 4 ,C2 6 など多くの種類のガスが分析の対象とされて油入電気機器の異常診断が行われている。その内、油入電気機器の異常の際に顕著に発生するガスとしては、例えば、C2 2 ,C2 4 が挙げられる。すなわち、C2 2 は放電が起きたときに発生する特有のガスであり、C2 4 は放電や過熱が起きたときに発生する特有のガスである。したがって、これらのガスはいずれも異常診断を行う上で重要なガスとされている。我国の電気協同研究会では、油入電気機器の異常診断において、C2 2の要注意レベルを0.5ppm、C2 4 の要注意レベルを10ppmとしている。また、油入電気機器の保守管理において重要なガス成分としては、O2 ,N2 などの空気含有成分が挙げられる。高電圧の油入電気機器の場合、その絶縁油に外部から空気が混入すると絶縁上の問題が生ずる。絶縁油の絶縁性を良好に保つために、O2 やN2 の絶縁油への溶解量が0.5%ないし数%以下であることが必要であるとされている。
【0003】図3は、ヘッドスペース法の分析原理を説明する断面図であり、(A)は試料油2がバイアル1(ガラス瓶)に収納されている状態を示し、(B)はバイアル1が加熱攪拌された状態を示している。図3の(A)において、油入電気機器からシリンジによって採取された試料油2がバイアル1内に収納され、ガス封入口10がパッキング付の蓋17でもって封印されている。なお、この試料油2のガス溶解量はCa であったものとする。バイアル1内では、液状の試料油2の上部に気相部2Aが形成されるようにしておく。バイアル1を加熱攪拌すると、図3の(B)のように試料油2に溶解していたガス2Cが気相部2Bに抽出される。ここで、液状の試料油2のガス濃度をCi とするとともに気相部2Bのガス濃度をCg とし、その分配係数KをCi /Cg と定義する。ヘッドスペース法は、バイアル1内のガス濃度Cg ,Ci がそれぞれ各種類のガス成分の分配係数Kに依存して平衡状態になるという原理を利用している。分配係数Kはそのガスの種類と温度に依存するので、平衡状態における気相部2Bのガス濃度Cg から図3R>3の(A)における試料油2のガス濃度Ca (試料油2のガス溶解量)を求めることができる。したがって、図3R>3の(B)における気相部2Bのガスをガスクロマトグラフ側へ供給することによってガス分析がなされる。このヘッドスペース法でもってガス分析する場合、予め油入電気機器からシリンジでもって採取された試料油2は外気に触れないようにしてバイアル1へ注入しておく必要がある。
【0004】図4は、従来のガス分析用試料油のバイアルへの注入装置の構成を示す一部破砕側面図である。すなわち、図4の境界線50より上側は側面図であり、境界線50より下側は内部構成が見えるような断面図となっている。バイアル1の蓋17に第1ニードル3と第2ニードル4とが差し込まれている。第1ニードル3の上端は3方コック8に接続されるとともに下端はバイアル1の内部と連通している。一方、第2ニードル4の上端は外気に開放されるとともに下端はバイアル1の内部と連通している。3方コック8はガス流量計7と開閉バルブ6Aとを介してキャリアガス供給装置6に接続されるとともにシリンジ11の第3ニードル5に接続されている。シリンジ11の内部押圧部12は手動プッシャー13と一体であり、人手14でもって手動プッシャー13を押圧することができるようになっている。
【0005】図4において、シリンジ11内部の試料油2を押し出す前に、3方コック8を、ガス流量計7側と第1ニードル3側とだけが連通するようにセットする。次に、開閉バルブ6Aを開けてキャリアガス供給装置6から、例えばArガスなどのキャリアガスを取り出し、第1ニードル3を介してバイアル1の内部へ流すとともに第2ニードル4を介して外気へ放出させる。このようなキャリアガスの吹き流しによって、バイアル1の内部の残留空気を追いやる。次に、3方コック8をシリンジ11の第3ニードル5側と第1ニードル3側とだけが連通するようにセットする。その状態で手動プッシャー13を人手14でもって下方へ押圧すると、試料油2がバイアル1の内部へ流れ込む。バイアル1への注油が済んだ後は、第1ニードル3および第2ニードル4が引き抜かれ、そのバイアル1が図示されていないガスクロマトグラフにセットされ、ガス分析が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述したような従来のガス分析用試料油のバイアルへの注入装置は、空気含有成分のガス分析精度が悪いとともに操作に時間がかかるという問題があった。すなわち、従来の装置は、キャリアガスの吹き流しだけであるためバイアル内の残留空気の排除率が低く、試料油へ溶解している空気と同じ種類のガスであるO2 やN2 の分析精度を悪くしていた。また、従来の装置が手動操作なので、試料油の注入操作に多くの時間を要するとともに分析結果にもバラツキが生じていた。この発明の目的は、O2 やN2 などの空気含有成分の分析精度を高めるとともに、試料油の注入時間を短縮させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、この発明によれば、試料油に溶解しているガスを分析するために前記試料油をバイアルへ注入する装置であって、前記バイアルのガス封入口へ第1ニードルおよび第2ニードルが差し込まれるとともにキャリアガスが第1ニードルからバイアル内を介して第2ニードルへ吹き流され、その後、シリンジ内に採取されている前記試料油が第1ニードルからバイアル内へ注入されてなるガス分析用試料油のバイアルへの注入装置において、前記キャリアガスが吹き流される前にバイアル内が真空引きされてなるようにするとよい。それによって、バイアル内が真空引きによって空気がほぼ完全に抜かれるので、ガス分析におけるO2 やN2 などの空気含有成分の分析精度が向上する。
【0008】また、かかる構成において、バイアル内の真空排気工程と、キャリアガスのバイアル内への吹き流し工程と、シリンジからバイアル内への試料油の注入工程とが自動的に操作されてなるようにしてもよい。それによって、試料油の注入時間が従来より短縮される。また、かかる構成において、前記バイアルのガス封入口へ差し込まれる第1および第2ニードルが下方に向けて突設されるとともにシリンジからの第3ニードルが上方から挿入されたバルブヘッドが備えられ、前記バルブヘッドが第1ニードルから真空排気装置へ連通する第1逆止弁と、第1ニードルからキャリアガス供給装置へ連通する第2逆止弁と、第1ニードルからシリンジの第3ニードルへ連通する第3逆止弁と、第2ニードルから外気へ連通する第4逆止弁とを備え、第1および第2ニードルは前記バルブヘッドを下方へ移動させることによってバイアルのガス封入口へ差し込まれてなるようにしてもよい。それによって、配管類の接続個所が纏めてバルブヘッド内に収納され、その配管類にそれぞれ逆止弁が介装されるようになる。したがって、バイアル側へは試料油以外の成分が一切混入する余地がないので、ガス分析の精度がさらに向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づいて説明する。図1は、この発明の実施例にかかるガス分析用試料油のバイアルへの注入装置の構成を示す斜視図であり、図2は、図1の配管系統図である。第1ニードル3および第2ニードル4がバイアル1のガス封入口10へ向くようにしてバルブヘッド16の下部に突設されるとともに、透明な安全カバー26でもって覆われている。バルブヘッド16の上部にはシリンジ11の第3ニードル5が挿入されている。シリンジ11は受け板34でもって支えられ、バルブヘッド16とともに手動ハンドル23に連結されている。したがって、その手動ハンドル23の操作でもってバルブヘッド16とシリンジ11とが一緒に上下移動するようになっている。また、シリンジ11の図示されていない内部押圧部は、プッシャー24を介してエアシリンダ25に連結されている。このエアシリンダ25にエアホース27が接続され、図示されていない高圧空気供給装置からの高圧空気27Aが矢印の向きに流されエアホース27を介してエアシリンダ25へ供給されている。バルブヘッド16にはレギュレータ31を介してキャリアガス管29が接続され、図示されていないキャリアガス供給装置からのキャリアガス29A、例えば、Arガスなどが矢印の向きに流されキャリアガス管29を介してレギュレータ31へ供給されている。キャリアガス29Aは、レギュレータ31でもって流量調整されてバルブヘッド16へ供給される。また、バルブヘッド16には真空配管28が接続され、この真空配管28に真空ゲージ32が取り付けられるとともに図示されていない真空排気装置が接続され、バルブヘッド16内の空気28Aを矢印の向きに排気するように構成されている。
【0010】図2において、前述のように、バルブヘッド16の容器16A(点線の枠)の上部からシリンジ11の第3ニードル5が挿入され、容器16Aの下部に第1ニードル3と第2ニードル4とが突設されている。バルブヘッド16の内部では、第1ニードル3の上端が、第1逆止弁18を介して真空配管28に接続されるとともに、第2逆止弁19を介してキャリアガス管29に接続されている。また、第1ニードル3の上端は、第3逆止弁20を介して第3ニードル5にも接続されている。一方、第2ニードル4の上端は、第4逆止弁21を介して外気と連通する排ガス管30に接続されている。第1ニードル3と第2ニードル4とは、バルブヘッド16下部のバイアル1のガス封入口10に突き刺される位置に配されている。第1逆止弁18は空気28Aを矢印の方向(バイアル1内部からの排気側)にだけ流すものであり、第2逆止弁19はキャリアガス29Aを矢印の方向(バイアル1内部への供給側)にだけ流すものである。また、第3逆止弁20は試料油2を矢印の方向(バイアル1内部への供給側)にだけ流すものであり、第4逆止弁21はキャリアガス29Aを矢印の方向(バイアル1内部からの排気側)にだけ流すものである。また、エアホース27にはレギュレータ41と電磁開閉弁27Bとが介装され、キャリアガス管29にはレギュレータ31と電磁開閉弁29Bとが介装されている。さらに、真空配管28には真空ゲージ32が取り付けられるとともに電磁開閉弁28Bが介装されている。真空配管28の端部には真空排気装置36が接続され、キャリアガス管29の端部にはキャリアガス供給装置6が接続されている。また、エアホース27の端部には高圧空気供給装置37が接続されている。なお、電磁開閉弁27B.28B,29Bは、コントロールボックス22(図1)でもって自動制御することができるようになっている。
【0011】図1および図2において、試料油をバイアル1へ注入する工程について次に説明する。まず、試料油2が採取されたシリンジ11を受け板34にセットするとともにその第3ニードル5をバルブヘッド16の容器16A内に差し込む。次に、空のバイアル1内に空気が入ったまま封入口10を封印し、そのバイアル1をクランプ1Aでもって挟むようにしてセットする。次に、手動ハンドル23を下げるとバルブヘッド16が連動して下がり、第1ニードル3と第2ニードル4とがバイアル1の封入口10に差し込まれる。以上が準備の工程であるが、次からの工程は、コントロールボックス22でもって自動的に制御され、各工程順に連続的に実行される。図2において、先ず、バイアル1内の真空排気工程から始まり、エアホース27の電磁開閉弁27Bおよびキャリアガス管29の電磁開閉弁29Bが閉成された状態において真空配管28の電磁開閉弁28Bが開成されてバイアル1内の空気28Aが真空排気装置36によって除去され、バイアル1内部が真空状態になる。その状態で真空配管28の電磁開閉弁28Bが閉成され、キャリアガスのバイアル1内への吹き流し工程に入る。その工程では、キャリアガス管29の電磁開閉弁29Bが開成され、キャリアガス供給装置6からのキャリアガス29Aが第1ニードル3からバイアル1内に入り、矢印のように流れて第2ニードル4を介して排ガス管30へ導かれ外気に放出される。バイアル1内がキャリアガス29Aでもって吹き流されるので、バイアル1内部がキャリアガス29Aだけでもって充満された状態になる。最後に、キャリアガス管29の電磁開閉弁29Bが閉成され、シリンジ11からバイアル1内への試料油の注入工程に入る。エアホース27の電磁開閉弁27Bが開成され、高圧空気供給装置37からの高圧空気27Aがエアシリンダ25へ送られる。それによって、エアシリンダ25が動作し、プッシャー24が下方へ押圧されるので、シリンジ11の試料油2が下方へ押圧される。そのために、試料油2が第1ニードル3を介してバイアル1内へ注入される。シリンジ11の一回の動作における試料油2の注入量は、調整用つまみ33でもって一定の量、例えば、15mlになるように予めセットすることができる。
【0012】上記の実施例において、バイアル1内が真空引きによって予め空気がほぼ完全(バイアル1内の空気の排除率が99.99%以上)に抜かれるので空気含有成分が0.01%以下になり、ガス分析におけるO2 やN2 などの空気含有成分の分析精度が向上する。それによって、油入電気機器の保守管理の信頼性が従来より高まるようになった。また、試料油のバイアル1内への注入工程が自動操作でもって行われるようになったので、試料油2の注入時間を従来より短縮することができるようになり、油入電気機器の保守管理のコストを低減することができる。さらに、図2のように配管類の接続個所を全て纏めてバルブヘッド16内に収納するとともにその配管類にそれぞれ逆止弁を介装させた。それによって、ガスや油類の逆流が一切抑えられ、空気の浸入などバイアル1内部に試料油2以外の成分が一切混入する余地がないので、ガス分析の精度がさらに向上する。したがって、油入電気機器の保守管理の信頼性をさらに高まるようになった。
【0013】
【発明の効果】この発明は前述のように、キャリアガスが吹き流される前にバイアル内が真空引きされてなるようにすることによって、ガス分析におけるO2 やN2 などの空気含有成分の分析精度が向上し、油入電気機器の保守管理の信頼性が従来より高まるようになった。
【0014】また、かかる構成において、バイアル内の真空排気工程と、キャリアガスのバイアル内への吹き流し工程と、シリンジからバイアル内への試料油の注入工程とが自動的に操作されてなるようにすることによって、試料油の注入時間を従来より短縮することができ、油入電気機器の保守管理のコストが低減された。また、かかる構成において、バルブヘッド内に配管類の接続個所を纏めて収納するとともにその配管類にそれぞれ逆止弁を介装させることによって、バイアル内部に試料油以外の成分が一切混入する余地がないので、ガス分析の精度がさらに向上し、油入電気機器の保守管理の信頼性がさらに高まるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかるガス分析用試料油のバイアルへの注入装置の構成を示す斜視図
【図2】図1の配管系統図
【図3】ヘッドスペース法の分析原理を説明する断面図であり、(A)は試料油がバイアルに収納されている状態、(B)はバイアルが加熱攪拌された状態である。
【図4】従来のガス分析用試料油のバイアルへの注入装置の構成を示す一部破砕側面図
【符号の説明】
1:バイアル、1A:クランプ、2:試料油、3:第1ニードル、4:第2ニードル、5:第3ニードル、6:キャリアガス供給装置、10:ガス封入口、11:シリンジ、16:バルブヘッド、17:蓋、18:第1逆止弁、19:第2逆止弁、20:第3逆止弁、21:第4逆止弁、22:コントロールボックス、23:手動ハンドル、24:プッシャー、25:エアシリンダ、26:安全カバー、27:エアホース、27A:高圧空気、27B,28B,29B:電磁開閉弁、28:真空配管、28A:空気、29:キャリアガス管、29A:キャリアガス、30:排ガス管、31,41:レギュレータ、32:真空ゲージ、33:調整用つまみ、34:受け板、36:真空排気装置、37:高圧空気供給装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】試料油に溶解しているガスを分析するために前記試料油をバイアルへ注入する装置であって、前記バイアルのガス封入口へ第1ニードルおよび第2ニードルが差し込まれるとともにキャリアガスが第1ニードルからバイアル内を介して第2ニードルへ吹き流され、その後、シリンジ内に採取されている前記試料油が第1ニードルからバイアル内へ注入されてなるガス分析用試料油のバイアルへの注入装置において、前記キャリアガスが吹き流される前にバイアル内が真空引きされてなることを特徴とするガス分析用試料油のバイアルへの注入装置。
【請求項2】請求項1に記載のガス分析用試料油のバイアルへの注入装置において、バイアル内の真空排気工程と、キャリアガスのバイアル内への吹き流し工程と、シリンジからバイアル内への試料油の注入工程とが自動的に操作されてなることを特徴とするガス分析用試料油のバイアルへの注入装置。
【請求項3】請求項1または2に記載のガス分析用試料油のバイアルへの注入装置において、前記バイアルのガス封入口へ差し込まれる第1および第2ニードルが下方に向けて突設されるとともにシリンジからの第3ニードルが上方から挿入されたバルブヘッドが備えられ、前記バルブヘッドが第1ニードルから真空排気装置へ連通する第1逆止弁と、第1ニードルからキャリアガス供給装置へ連通する第2逆止弁と、第1ニードルからシリンジの第3ニードルへ連通する第3逆止弁と、第2ニードルから外気へ連通する第4逆止弁とを備え、第1および第2ニードルは前記バルブヘッドを下方へ移動させることによってバイアルのガス封入口へ差し込まれてなることを特徴とするガス分析用試料油のバイアルへの注入装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2001−235403(P2001−235403A)
【公開日】平成13年8月31日(2001.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−44601(P2000−44601)
【出願日】平成12年2月22日(2000.2.22)
【出願人】(000005234)富士電機株式会社 (3,146)