説明

ガス化される液体の投与を圧力均等化後に分配する方法と装置

本発明は、例えば炭酸飲料のような中に溶解物質を含む液体の容器から投与液を分配する方法に関する。液体の分配に先だって、液体が分配されるスペース内の周囲圧力と容器内の圧力とを均等化する。液体が分配されるスペースと容器との間では、まずガスの接続が確立され、次に液体の接続が確立される。本発明によると、液体は容器から投与チャンバを経て分配されるが、液体を投与チャンバに移動する前に、容器内の圧力は投与チャンバ内の圧力と均等化される。液体が容器から投与チャンバを経て分配される前に、チャンバ内の圧力は液体が分配されるスペース内の周囲圧力と均等化される。本発明は、さらに上記方法が行われる分配装置に関し、また、この分配装置と容器のアセンブリに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶解した物質を含む液体の容器からの投与液を分配する方法に関し、また、上記方法を実施するための装置に関する。より詳細には、本発明は、クレーム1の前提部に記載された方法と、クレーム6の前提部に記載された分配装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
このような分配方法と分配装置は、例えば米国特許第4715516号のような従来技術において、既に知られている。
【0003】
溶解物質を含む液体の最も良く知られた例としては、炭酸飲料がある。炭酸飲料は、水または水溶液に溶けた二酸化炭素を含む。このプロセスは、炭酸水や発泡性ミネラルウォーターに対しては「フィズ(fizz)」を生じ、ビールに対しては泡立ちを生じ、シャンペンや発泡性ワインに対してはコルク音と気泡とを生じる。上記「フィズ」は、気泡が液体を通過したり液体から逃出す際の、気泡の状態や泡立ち音を表現するために用いられる言葉である。また、フィズは、液体容器の頂部でのこのガスと液体との泡の形成を表す。ガス溶液からのガスの抜けを表現する正式用語は、泡立ち(effervescence)である。この泡立ちの結果として、コーラやビールのような炭酸飲料では、溶解した二酸化炭素が減圧されて、頂部に乳濁液を形成する際に、泡が形成される。容器を開けるときや、炭酸飲料をグラスに注ぐときに、この泡立ちが生じる。
【0004】
上記泡立ちは、炭酸水を分配する際に問題を起こす可能性がある。特に、炭酸水が分配されるスペースと飲料容器の内部との間の差圧が大きいと、泡立ちが過剰な発泡となり、そのために、正確に測定された投与液の分配、例えば充分に注がれるグラスへの分配がいっそう困難になる。
【0005】
炭酸水を分配するときのもう1つの問題は、容器内部と周囲空気との間の直接的な連通によって、炭酸が液体から分解して容器から逃出することである。この炭酸の逃出は、さらに、活性の喪失となって残った液体の味に影響する。炭酸飲料は、出荷傾向として、より大きな瓶で販売されることが要求されている。より大きな瓶からは、瓶が空になる前に、より多くの投与(グラス)に分配される。このガス状の炭酸が瓶から逃出するという問題は、長年に渡って重要な課題となっている。
【0006】
これらの問題を解消しようとする試みの1つとして、上述した従来技術文献の米国特許第4715516号が、本体部を有する容器から炭酸飲料を分配する装置を開示している。上記装置は容器頂部の螺子式蓋を置き換えるように改造されている。上記本体部は管を有し、上記管は内容物が目減りする容器内に突出する。上記管は、通常は閉じている通気弁を介して大気に通気する。通常閉じている流体弁は、流体チャンバと注ぎ口との間の本体部に配置されている。本体部が取り付けられた容器は、使用時には原則的に反転されて、スタンドに支持される。上記本体に取り付けられた分配レバーが押圧されて、通気弁と流体弁とを連続的に開放する。まず、通気弁を開放して、内容物に収集された二酸化炭素ガスを通気して、液体が勢い良く噴出することを防止する。次に、流体弁を開放して、重力によって飲料を容器から流し出す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、この既知の分配装置とその使用方法は、液体の投与を分配する毎に、容器内の液体の上に収集された二酸化炭素ガスが消失するという欠点がある。こうして、容器内の二酸化炭素ガスの量が急速に減少し、そのために、泡立ちが無くなって、液体の味が変化する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、これらの問題を少なくとも或る程度未然に防ぐ投与分配方法を提供することである。本発明によると、これはクレーム1の方法によって達成される。2ステップ分配方法が、分離したチャンバを介して液体を分配することによって得られる。この方法では、圧力が突然減少することが少なくなり、これによって、液体が泡立つ傾向は減少する。さらに、第1の圧力均等化のステップでは、投与チャンバと容器とが閉じたシステムを形成しているので、二酸化炭素ガスの損失は生じない。
【0009】
本発明による方法の好ましい変形例は、従属クレーム2〜5に定義されている。
【0010】
また、本発明は、上記方法を実施できる装置を提供することを目的とする。本発明によると、これはクレーム6の分配装置によって達成される。
【0011】
本発明による上記分配装置の好ましい実施形態は、従属クレーム7〜24に定義されている。
【0012】
最後に、本発明は、クレーム25から26に記載されているように、分配装置と容器のアセンブリに関する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】移動位置や貯蔵位置での容器に取り付けられて梱包箱内に配置されているアセンブリを示す本発明の第1実施形態による分配装置の側面図である。
【図2】移動位置や貯蔵位置での容器に取り付けられて梱包箱内に配置されているアセンブリを示す本発明の第1実施形態による分配装置の正面図である。
【図3】図1の上記分配装置と容器と梱包箱との斜視図であって、如何にして上記分配装置が移動位置や貯蔵位置から使用位置にもたらされるかを示す。
【図4】図2の上記分配装置と容器と梱包箱との斜視図であって、如何にして上記分配装置が移動位置や貯蔵位置から使用位置にもたらされるかを示す。
【図5】この実施形態の上記分配装置の斜視図であって、横臥位置で使用される上記アセンブリを示す。
【図6】上記容器からの液体の投与を分配する前の図1〜5の上記分配装置と容器の一部分との縦断面図であって、梱包箱は図を明確にするために省略されている。
【図7】容器と投与チャンバとの間の圧力を均等化する時の図6に対応する分配装置の図である。
【図8】容器からの液体が投与チャンバに移動する時の図6および図7に対応する分配装置の図である。
【図9】上記投与チャンバからの液体の投与を分配する前の、他の側から見たときの、第1実施形態の梱包箱のない分配装置と容器の一部分との部分切断側面図である。
【図10】上記投与チャンバと周囲領域との間における圧力を均等化するときの、図9に対応する分配装置の図である。
【図11】投与チャンバからの液体の投与を分配するときの、図9と10に対応する分配装置の図である。
【図12】移動位置や貯蔵位置での容器に取り付けられて梱包箱内に配置されているアセンブリを示す本発明の第2実施形態の分配装置の側面図である。
【図13】図12の分配装置の詳細斜視図である。
【図14】横臥位置で使用されるこの実施形態の上記分配装置の斜視図である。
【図15】梱包箱から突き出した分配装置の作動部材と流出導管とを示す詳細側面図である。
【図16】分配装置の背面斜視図である。
【図17】図16の分配装置の水平斜視断面図である。
【図18】図18は、投与チャンバのフロントカバーの背面斜視図である。
【図19A】この実施形態で使用される分配装置の環状閉塞要素の正面斜視図である。
【図19B】この実施形態で使用される分配装置の環状閉塞要素の背面斜視図である。
【図20A】この実施形態で使用される分配装置の管状閉塞要素の斜視図である。
【図20B】この実施形態で使用される分配装置の管状閉塞要素の側面図である。
【図21】如何に作動部材が移動位置や貯蔵位置から第1の使用位置に移動するのかを示す梱包箱内の分配装置の正面斜視図である。
【図22】容器と投与チャンバとの間の圧力を均等化するときの分配装置と容器の一部分との垂直断面詳細斜視図である。
【図23】容器から投与チャンバへ液体を移動させるときの分配装置の水平断面詳細斜視図である。
【図24】梱包箱内の上記装置の正面図であって、図22と図23のステップのときの作動部材を示す。
【図25】投与チャンバから投与する液体を分配する前の分配装置の垂直断面詳細側面図である。
【図26】図24に対応する図であって、作動部材の分配前の位置への移動を示す。
【図27】投与チャンバと周囲領域との間の圧力を均等化するときの、他の側から見た分配装置の垂直断面詳細斜視図である。
【図28】投与チャンバから投与する液体を分配するときの分配装置の垂直断面詳細斜視図である。
【図29】図24と図26とに対応する図であって、図27と図28とに示すステップのときの作動部材の移動を示す。
【図30】図28に対応する図であって、分配サイクルの最後の通気のときの分配装置を示す。
【図31】この実施形態における分配装置の投与チャンバと容器との間の接続部の詳細斜視図である。
【図32】本発明による第3実施形態の分配装置の垂直断面詳細側面図であって、明確化のために梱包箱が省略されている。
【図33】容器と投与チャンバとの間の圧力を均等化するときの図32の分配装置の垂直断面詳細斜視図である。
【図34】図33の矢印XXXIVに沿った詳細図である。
【図35】容器から投与チャンバに液体を移動するときの分配装置の水平断面詳細斜視図である。
【図36】この実施形態における投与チャンバと周囲領域との間の圧力を均等化するときの分配装置の垂直断面詳細側面図である。
【図37】投与チャンバから投与する液体を分配し、続いて、投与サイクルの最後の通気するときの分配装置の垂直断面詳細斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、添付の図面に言及して、幾つかの例として図示される。図面では、様々な実施形態において対応する要素は、100だけ増大した参照番号によって識別されている。
【0015】
本発明によると、例えば炭酸飲料のような溶解物質を含む液体Lの容器2から投与されて分配する装置1は、容器2に接続された投与チャンバ3を備える。分配装置1は、液体Lの投与に先立って、液体Lが投与されるスペース(空間)の周囲圧力と、容器2の中の圧力とを均等化する手段を備える。本発明に従って、この圧力の均等化は2つのステップにおいて生じる。すなわち、2つのステップは、容器2と投与チャンバ3との間の第1ステップと、投与チャンバと液体が投与されて分配される周囲領域Sとの間の第2ステップとである。
【0016】
容器2と投与チャンバ3との間および投与チャンバ3と周囲領域Sとの間の圧力の均等化は、常に、圧力が均等化されるべきスペース間の液体の接続を確立する前に、上記スペース間のガスの接続を確立することによって生じる。
【0017】
そのために、圧力均等化手段は、まず、容器2と投与チャンバ3とを接続する主ガスライン4を備える。主ガスライン4は第1弁5によって閉塞可能である。容器2と投与チャンバ3とは、さらに、液体ライン6によって接続されている。この液体ライン6は第2弁7によって閉塞可能である。液体の接続が形成される前にガスの接続を確立するために、第1弁5は第2弁が開になる前に開になるようになっている。この目的のために、第1弁5と第2弁7とは、互いに接続されるか、或いは一体に形成される。
【0018】
図に示された実施形態では、容器2は瓶の形状をしている。瓶にはネック部8が設けられ、上記ネック部8には流出開口9が形成されている。分配装置1は接続要素10を含み、接続要素10は、容器2のネック部8にスナップ止めされるか、固定されるか、或いは螺子止めされる。この接続要素10は、投与チャンバ3に導く導管11を形成する。環状閉塞要素12は、導管11内において、軸方向に滑動可能である。この閉塞要素12は、回転作動部材または回転ノブ13によって作動される。回転作動部材または回転ノブ13は、管状スタッブ14に接続されている。上記管状スタッブ14は、閉塞要素12の自由端に回転可能且つ滑動可能に配置されている。この目的のために、溝15が閉塞要素12内に形成され、この溝15において、管状スタッブ14の外周に配置されたカム16が滑動可能となる。
【0019】
管状閉塞要素12は比較的厚い底部17を有し、底部17は軸方向の盲穴18を有する。この盲穴18に、薄いプラスチックチューブの形態をした主ガスライン4の端部が配置されている。この穴8から、半径方向に開口19が形成されている。この開口19は、2つの環状ガスケット20,21の間の閉塞要素12の側壁において終了している。これらのガスケット20,21は、容器2のネック部のカラー22に接触して密閉する。上記ネック部では、環状部材12が僅かに遊びを設けて配置され、ガスケット20,21は第1弁5と第2弁7として機能する。閉塞要素12はさらに環状ガスケット23,24を含む。上記ガスケット23と24は、それぞれ、容器2のネック部8の広い部分と、分配装置1の接続要素10の壁部とに接触して密閉する。最後に、流入開口25と流出開口26とは環状閉塞要素12の側壁に形成される。
【0020】
圧力均等化手段は、更に、投与チャンバ3と周囲領域Sとを接続する副ガスライン27を備え、副ガスライン27は第3弁28によって閉塞可能である。最後に、投与チャンバ3は流出導管29によって周囲領域Sに接続されている。流出導管29は第4弁30によって閉塞可能である。液体の接続が形成される前にガスの接続を確立するため、第3弁28は、第4弁30が開となる前に、開となるようになっている。この目的のために、第3弁28と第4弁30とは、互いに接続されるか、或いは一体に形成される。
【0021】
流出導管29は投与チャンバ3の一部分に形成されている。上記投与チャンバ3の一部分は、容器2と分配装置1の使用横臥位置では、最下点に存在する。投与チャンバ3内の中空の棒状閉塞要素31は、一方において流出導管29内に、他方においてネック部32内に、滑動可能に配置されている。このネック部32は、通気開口44を有するキャップ33によって、閉塞される。また、この棒状閉塞要素31は、回しノブ13によって作動され、共通作動要素として機能する。この目的のために、環状スタッブ14の一部分がピニオン34として形成され、一方、閉塞要素31が部分的にギアーラック35として形成されている。
【0022】
使用時に下方に向く上記棒状閉塞要素は、肉厚部36を側部に有する。肉厚部36は、少し遊びをもって、流出導管29に嵌合する。この肉厚部36には、環状のガスケット37が設けられている。環状ガスケット37は、流出導管29の壁に接触して密閉し、第4弁30として機能する。上記棒状閉塞要素は、反対側において、異なる直径を有するディスク形状部分38,39を備える。これらのディスク38,39は、内壁が2階段になったネック部32に、少し遊びを設けて配置されている。各ディスク38,39は環状ガスケット40,41を備える。上記ガスケット40,41は、ネック部32の内壁の対応部分に接触して密閉する。下のディスク38の環状ガスケット40は第3弁28を形成し、一方、上のディスク39の環状ガスケット41は第5弁を形成する。第5弁は、通気開口44から投与チャンバ3の内部に至る通気ラインを閉塞する。半径方向の穴42は、2つのディスク38,39の間の閉塞要素31内に形成されている。この半径方向の穴42は、軸方向の穴43に通じている。この軸方向の穴43は、流出導管29に通じている。穴42と43とは、副ガスライン27の一部を形成する。
【0023】
最後に、図示の実施形態の容器2と分配装置1とは、矩形の厚紙梱包箱45の中に配置されている。この梱包箱45の頂部から、回しノブ13が突出している。梱包箱45の側壁46には、開口47が形成されている。開口47は開放可能なフラップ48によって閉塞される。容器2と分配装置1とは、複雑な形状を有し、また互いに対して移動可能であるが、この梱包箱45には、分配装置1をうっかり作動させて液体を容器2から流出させるといったようなこともなく、簡単且つ信頼のあるやり方で、容器2と分配装置1とが貯蔵、移動され得るという効果がある。
【0024】
例えば炭酸飲料やビールのような、溶解した物質を含む液体の容器2から投与され分配する際の装置1は、次のように作動する。
【0025】
まず、フラップ48が開放されて、梱包箱45の側壁46の開口47が露出する(図3を参照)。次に、回しノブ13を回すことによって、分配装置1が容器2に対して1/4回転以上回転される。その結果、分配装置1は移動や貯蔵の位置から使用の位置になる。分配装置1は、移動や貯蔵の位置では、容器の中央線に最も近い首部8の側に位置し(図1と図2)、使用の位置では、容器の中央線から離れた首部8の側に位置する(図4)。ここにおいて、分配装置1と容器2との間には、一度限りの螺子切りまたはバヨネット(フード取り付け爪)の機構が用いられる。この使用の位置では、分配装置1は、容器2の平坦な側部49を越えて突出する(図6)。次に、梱包箱45は冷蔵庫内の棚50の上に水平に置かれ(図5)、この後、分配装置1は使える状態になる(図6)。
【0026】
この位置では、回しノブ13は、中央の位置を占めて上方を向き、環状閉塞要素12は、容器2の首部8において極限位置にある。この位置では、環状ガスケット20,21すなわち第1弁5,第2弁7の付いた上記閉塞要素12は、主ガスライン4と液体ライン4との両方を閉塞する。その結果、投与チャンバ3は容器2から完全に分離される。さらに、この回しノブ13の中央位置においては、棒状閉塞部材31は最も低い位置にあり、その結果、環状ガスケット38,37すなわち第3弁28,第4弁30は、副ガスライン27と流出導管29とを閉塞する(図9)。また、この閉塞部材31の位置では、通気開口44は、頂部ディスク39上の環状ガスケット41すなわち第5弁によって、投与チャンバ3から閉塞されている。その結果、チャンバは、周囲の領域Sから完全に分離されている。
【0027】
さて、回しノブ13を、図6〜8では図の平担な面に向かって、反時計回りに回す。これによって、環状閉塞要素12は、環状スタッブ14上のカム16と溝15との間の協力により、図6〜8では左の方に、首部8から引き抜かれる。第1の例では、これは主ガスライン4の解放に繋がる。ガスケット20がカラー22の端部を通過して移動し、これによって、半径方向の穴19が閉塞要素12の周りの導管11に繋がるからである。このようにして、ガスの接続が確立され、ガスGが容器2から投与チャンバ3に流れて、圧力が均等になる(図7)。主ガスライン4は、非常に狭く液体を通すことができなく、また、容器2の中の液体のレベルの上で終わっているので、このラインを通って、液体が容器2から流れることはできない。液体ラインは、ガスケット21により、閉塞されたままである。
【0028】
ノブ13が更に同じ方向に回されると、環状閉塞要素12は、首部8から更に引き抜かれ、その結果、ガスケット21もカラー22の端部を通過する。そして、液体Lは、閉塞要素12の底部17の周りの導管11に流れ込む(図8)。この導管の拡がった部分から、液体Lが流入開口25を通って閉塞要素12に流れ込み、次に、液体Lは流入開口26を通って投与チャンバ3に流れる。こうして、容器2と投与チャンバ3との間の液体の接続が確立される。
【0029】
圧力は既に均等化されているので、液体Lは容器2から投与チャンバ3に滑らかに流れ、液体の中の溶解された物質は突然放出されることはない。したがって、投与チャンバ3では、過剰な泡立ちが生じることはない。さらに、圧力を均等化する時に容器2から投与チャンバ3に流れたガスGは、液体Lの到着によって、強制的に投与チャンバから出される。このガスGは容器2に逆流し、これによって、投与時のガスの損失が最小になる。
【0030】
回しノブ13を回転移動させている時の第1弁5と第2弁7の開口の瞬間は、溝15の形状によって決まる。図示の実施形態では、上記溝はキンク(捩れ)を有する。その結果、ノブ13の回転移動と閉塞要素12の滑動移動との比は変化する。
【0031】
回しノブ13が反時計回りに動かす際には、棒状の閉塞要素31は移動しない。何故なら、ギアーラックセグメント35が、その位置では、環状スタッブ14上のピニオン34と噛合しないからである。したがって、投与チャンバ3は、周囲領域Sと分離されたままである。
【0032】
投与チャンバ3が充填されると、ノブ13は、中間位置に達したことを示す上方に再び向くまで、時計方向に回される(図9)。こうして、環状閉塞部材12は容器2の首部8に押し込まれ、その結果、第1弁5と第2弁7とが再び閉じて、投与チャンバ3は容器3から再度分離される。注目すべきことは、このチャンバ3が少なくとも部分的に透明あるいは半透明な材料からできているので、投与チャンバ3への充填が外から見えることである。
【0033】
液体Lの投与は、投与チャンバ3から、例えば、流出導管29の下に保持されたグラス(図示せず)に至るようにして、分配されてもよい。この目的のために、ノブ13が、図9〜11では図の平担な面に向かって、時計方向に回転される。これによって、環状スタッブ14上のピニオン34は、棒状の閉塞要素31上のギアーラック35と噛合し、その結果、閉塞要素31は上方に移動する。
【0034】
第3弁28を形成する底部ディスク38上の環状ガスケット40は、移動に際して、最初に、首部32の内壁の底部ステップから移動する(図10)。こうして、投与チャンバ3と周囲領域Sとの間において、副ガスライン4を介して、ガスの接続が確立される。副ガスライン4は、とりわけ、穴42,43によって形成されている。圧力を均等化するために、このラインを通して、ガスGを投与チャンバ3から周囲領域Sに流すことができる。副ガスライン27は、液体を通過させるには狭過ぎて、また、上記液体のレベルより上の投与チャンバ3で終了しているので、液体は投与チャンバ3からこのラインを通して流れない。液体ライン29は、ガスケット37または第4弁30により、閉じたままである。注目すべきことは、たとえ非常に小さな液滴が副ガスライン27を通して運ばれても、漏出には至らないことである。何故なら、このガスラインは、流出導管29で終了し、その下にはグラスが保持されるからである。
【0035】
ノブ13を同一方向にさらに回すと、棒状閉塞部材31は上方にさらに移動し、その結果、ガスケット37は流出導管29から解放される。そして、液体Lが投与チャンバ3から流れる(図11)。こうして、投与チャンバ3と周囲領域Sとの間において、液体の接続が確立する。圧力は既に均等化されているので、液体Lは投与チャンバ3からグラスに滑らかに流れて、その中に溶けた物質は急に放出されることはない。したがって、グラス内で過剰な泡立ちは生じない。閉塞部材31がこのように動くとき、頂部ディスク39上のガスケット41は、首部32の内壁の中間ステップを通過する。その結果、キャップ44内の通気開口44と投与チャンバ3との間が接続される。こうして、周囲領域Sからの外気が流れ込んで液体Lと入れ替わり、液体Lが流出するが、「ゴボゴボという音」を立てることなく、均一な流出となる。このことは、炭酸飲料には特に重要である。さらに、ユーザーは、通気開口44を指で部分的に覆うことによって、流出速度を制御することができる。
【0036】
注目すべきは、投与チャンバ3から液体Lを分配するとき、第1弁5と第2弁7は閉じたままであり、したがって、容器2を投与チャンバ3や周囲領域Sから分離していることである。これは、溝15が管状閉塞要素12の接線方向に延在する部分を有し、したがって、管状タブ14の回転は、管状閉塞要素12上での軸方向の滑動を与えるものではないという事実による。
【0037】
投与チャンバ3から投与される液体Lの全てがグラスに注がれた後には、ノブ13は、上方を指す中央位置まで、反時計回りに回し戻される(図6)。その後、分配装置1は、再び、次の液体Lの投与を分配する準備ができた状態になっている。
【0038】
本発明の第2実施形態では、分配装置101は、移動位置や貯蔵位置から使用位置に旋回可能になっているのではなく、容器102の首部108に固定されている。軸方向の固定はスナップカップリング162によって成され、一方、半径方向の固定はスナップ式のバヨネット(フード取り付け爪)163によって成される(図31)。この実施形態では、分配装置は2つの投与チャンバ103を含む。2つの投与チャンバ103は、容器の首部108の両側に配置されて接続部品110によって接続されている。容器102および分配装置101は、端部壁146に開口147を有する矩形厚紙箱145の中に配置される。梱包箱145はステップ部分151を含む。ステップ部分151は、容器102が移動位置や貯蔵位置(図12,図13)から使用位置(図14,図15)に動く際に、分配装置101が容器102よりも下に在ることを確実にする。なお、使用位置では、開口147を通して、分配装置101にアクセスすることができる。
【0039】
この第2実施形態では、同様に、第1弁105と第2弁107とは、環状ガスケット120,121によって形成され、管状閉塞要素102の周囲に配置されて容器首部108のカラー122を密閉する。主ガスライン104は、再度同様に、閉塞要素12の底部117の穴118で終了する薄管である。半径方向の開口119は、この穴118から、2つの環状ガスケット120,121の間の閉塞要素112の側壁にまで及ぶ。
【0040】
この実施形態の管状閉塞要素112は、単に滑動可能なだけではなく、回転もできる。管状閉塞要素112は、両側に配置された2つの螺旋溝115を含んでいる。この溝115は、接続部品110の内壁に形成されたカム116と協働する。管状閉塞要素112の動きは、回転作動部材または回しノブ113によって与えられる。回しノブ113は、管状スタッブ114によって、管状閉塞要素112に接続されている。回しノブ113は、スナップ接続によって、管状スタッブ114に固定されている。この管状スタッブ114は、環状閉塞要素131と一体に形成されている。この環状閉塞要素131は、第3弁128と第4弁130とを支持している。管状スタッブ114内のスリット152は、管状閉塞要素112上のリブ153と噛合し、回しノブ113からの回転運動を伝えて、管状閉塞要素112を管状スタッブ114に対して軸方向に滑動させる。
【0041】
環状閉塞要素131は、分配装置101のフロントカバー158のコップ形状をした突起157の中に収容される。閉塞要素131は、その外表面に配置された3つの窪み154,155,156を有する。第1窪み154は、カバー158の底部に配置された流出導管129と位置が合うとき、副ガスライン129の一部を形成する。第2窪み155は、流出導管129と位置が合うとき、液体を投与チャンバ103から流出導管129に通させる。最後に、第3窪み156は、カバー158の頂部に配置された通気開口と位置が合うとき、通気ラインの一部を形成する。第3弁128と第4弁130とは、種々の窪み154,155,156の間の密封表面140,137によって形成される。これらの密封表面140,137は、それぞれ、流出導管129の口部の周り及び通気開口144の周りの突起157の内壁の密封層159と協働する。密封層159は、カバー158よりも少し柔らかく弾力のある材料からできている。
【0042】
この実施例の分配装置101の操作は、次の通りである。分配装置101が使用位置に移動され(図14,図15)、その後、回しノブ113が垂直な中立位置に向かって回転される(図21)。この中立位置では、弁は全て閉塞される。この動きの間、回しノブ113の不正使用防止部160は、フロントカバー158上の突起161によって解除されている。
【0043】
次に、ノブ113は、時計方向に小角度回転され、その結果、管状環状閉塞要素112は少し軸方向に移動する。そのため、ガスケット120がカラー122を通過して、主ガスライン104は、容器102と投与チャンバ103の間での接続を形成することになる。これにより、ガスGが投与チャンバ103に流れ込み、したがって、容器102(図22)内の圧力が均等化される。この位置は、回しノブ113と接触するフロントカバー158上の小さな突起(図示せず)によって、抵抗を少し増大させて、示すことができる。
【0044】
回しノブ113を引き続き時計方向に動かすと、管状閉塞要素112は、さらに、容器の首部108から投与チャンバ103の方に引っ張られる。その結果、第2ガスケット121はカラーを通過し、容器102と投与チャンバ103との間で液体の接続が確立される(図23,図24)。環状閉塞要素131の窪み154〜156の位置は、密閉表面137,140が流出開口129および通気開口144の周りの密封層159と接触し続ける位置である。したがって、投与チャンバ103は、周囲領域Sから分離されたままとなる。
【0045】
投与チャンバ103が充填された後、ノブ113は反時計方向に中立位置まで動かされる(図25,図26)。次に、ノブ113は、管状環状閉塞要素112の第1窪み154が流出導管129と合う位置までさらに動かされる(図27)。これにより、投与チャンバ103と周囲領域との間において、ガスの接続が確立されて、圧力が均等化される。窪み154は、非常に小さいので、圧力が均等化されるときに、液体は実質上逃出しない。しかしながら、たとえ液体が逃出したとしても、流出導管129を通って流れて、装置のユーザーが保持するグラス内に至る。したがって、漏出はない。
【0046】
次に、ノブ113がさらに反時計回りに回転されて、流出導管129と大きな第2窪み155との位置が合うようになる(図28)。こうして、液体の接続が確立されて、投与チャンバ103から液体Lが分配される。回しノブ113は動きの終端に至ると、環状閉塞要素131内の第3窪み156は、通気開口144と位置が合うようになる。そして、投与チャンバ103が通気されて、液体Lが分配される際に、真空になるのが防止される(図29,図30)。投与チャンバ103が空になると、ノブ113は時計方向に中立位置まで回し戻される。こうして、全ての弁が閉塞される。
【0047】
第3実施形態の分配装置201(図32)においては、管状閉塞要素212は、如何なる分離ガスケットも有していない。密閉は、管状閉塞要素212自身の外周部によって行われる。管状閉塞要素212は、半径方向に突起したリッジ(棟状部)221を有する。リッジは、カラー222と係合し、第2弁207を形成する。このことは、管状閉塞要素212のために、前の実施形態よりも少し弾力性のある材料を選択することによって可能となる。
【0048】
漏出となりかねない環状閉塞要素212の変形を防止するため、管状スタッブ214は環状閉塞要素212の全長に渡って延在する。このスタッブ214は硬い材料から作られる。この実施形態では、容器の首部208を閉塞する底部217は、環状閉塞要素212の一部ではなく、管状スタッブ214の一部を形成する。その結果、主ガスライン204の一部を形成する穴218,219は、管状スタッブ214内に形成されている。主ガスライン204を選択的に閉塞する第5弁205は、環状閉塞要素212の内側の環状フランジ220によって形成されている。このフランジ220は小さな窪みを含み、この窪みは、閉塞要素212の初期の回転移動時に、穴219と位置が合致する(図33,図34)。
【0049】
この第3実施形態の分配装置201は、作動に際して、上に詳述した第2実施形態の分配装置101に実質的に対応する。圧力を均等化するために第1弁205を開くことによって容器202と投与チャンバ203との間のガスの接続を確立するステップと、第2弁207を開くことによって容器202と投与チャンバ203との間の液体の接続を確立するステップと、容器202および周囲領域Sから投与チャンバ203を分離するステップと、圧力を均等化するために第3弁240を開くことによって容器202と周囲領域Sとの間のガスの接続を確立するステップと、液体Lを分配するために第4弁237を開くことによって投与チャンバ203と周囲領域Sとの間の液体の接続を確立するステップと、第5弁を開くことによって投与チャンバ203を通気するステップとの一連のステップは、それぞれ、図33,図34,図35,図36,図37によって図示されている。
【0050】
このようにして、本発明は、炭酸飲料のような溶解物質を含んだ液体が、溶解物質を突然放出して過剰な泡立ちを起こすといったことがなく、制御された正確に投与されるやり方で、分配される方法と装置とを提供する。
【0051】
本発明は、一例として記載されているが、これに限定されないことは明らかである。例えば、圧力均等化手段は、ここに記載され例示されたものと異なるように具体化されてもよい。圧力均等化手段は、例えば、容器や投与チャンバに一体化される閉塞可能な開口や導管の形態において、或いはその他のやり方で、具体化されてもよい。さらに、ガスラインおよび液体ラインの弁は、例えば分離作動部材によって、異なるように作動することが考えられる。さらに、投与チャンバが使用されるとき、両ステップにおいて圧力均等化をすることは、必ずしも必要がない。しばしば、容器が殆ど満杯である間、圧力差は特に大きくなる。したがって、容器がさらに空の状態になっていくと、圧力均等化の必要性は少なくなる。最後に、強調すべきことは、本発明は、主として、炭酸飲料に関連して記載されているが、溶解物質を含む他の液体にも適用される。例えば、或る飲料においては、二酸化炭素でなく窒素が、「フィズ」を生じさせるために使用される。飲料以外の液体も、本発明の方法と装置を用いた分配のための潜在的候補であることは明らかである。
【0052】
必然的に、本発明の範囲はクレームのみによって決定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中に溶解物質を含む液体の容器からの投与液を分配するための方法であって、上記液体の分配に先だって、容器内の圧力は上記液体が分配されるスペース内の周囲圧力と均等化され、上記圧力は、上記容器と上記液体が分配される上記スペースとの間において、まずガスの接続が確立され、次に液体の接続が確立されることのみによって、均等化される方法において、
上記液体は上記容器から投与チャンバを経て分配され、
上記液体の上記投与チャンバへの移動に先だって、上記容器内の圧力が上記投与チャンバ内の圧力と均等化され、且つ
上記投与チャンバからの上記液体の分配に先だって、上記投与チャンバ内の圧力は上記液体が分配される上記スペース内の上記周囲圧力と均等化されることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
上記容器内と上記投与チャンバ内の上記圧力は、上記容器と上記スペースとの間において、まずガスの接続が確立され、次に液体の接続が確立されることのみによって、均等化され、
上記投与チャンバ内の上記圧力が上記スペース内の上記圧力と均等化される前に、上記容器と上記スペースとの間における上記ガスの接続および上記液体の接続は切断されることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の方法において、
上記投与チャンバは、上記投与チャンバからの上記液体の分配中および分配後に、通気されることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法において、
上記投与チャンバは、上記投与チャンバと上記スペースとの間において付加的なガスの接続を確立することによって、通気されることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一つに記載の方法において、
上記容器は複数の投与液を含み、上記容器内の圧力は、少なくとも第1の投与液を分配する前に、上記液体が分配される上記スペース内の上記周囲圧力と均等化されることを特徴とする方法。
【請求項6】
中に溶解物質を含む液体の容器からの投与液を分配するための装置であって、上記装置は、上記液体の分配に先だって、上記液体が分配されるスペース内の周囲圧力と容器内の圧力とを均等化する圧力均等化手段を備え、上記圧力均等化手段は、上記容器と上記スペースとを接続する少なくとも1つの閉塞可能なガスラインを備えている分配装置において、
投与チャンバが上記容器に接続され、上記圧力均等化手段は、上記容器と上記投与チャンバとを接続するとともに第1弁により閉塞可能な少なくとも1つの主ガスラインと、上記投与チャンバと上記スペースとを接続するとともに第3弁により閉塞可能な少なくとも1つの副ガスラインとを備えていることを特徴とする分配装置。
【請求項7】
請求項6に記載の分配装置において、
上記容器と上記投与チャンバとは、第2弁により閉塞可能な液体導管によって接続され、上記第1弁は上記第2弁が開く前に開くようになっていることを特徴とする分配装置。
【請求項8】
請求項7に記載の分配装置において、
上記第1弁と上記第2弁とは互いに接続されていることを特徴とする分配装置。
【請求項9】
請求項7に記載の分配装置において、
上記第1弁と上記第2弁とは一体に形成されていることを特徴とする分配装置。
【請求項10】
請求項8または9に記載の分配装置において、
上記容器は、出口開口を形成する首部を有し、上記第1弁と上記第2弁とは、上記容器首部に滑動可能に配置された管状閉塞要素に配置されている間隔の開いた環状ガスケットを備えていることを特徴とする分配装置。
【請求項11】
請求項10に記載の分配装置において、
上記管状閉塞要素は、カムと溝の機構を通して、回転作動部材に作動可能に接続されていることを特徴とする分配装置。
【請求項12】
請求項6乃至11のいずれか一つに記載の分配装置において、
上記投与チャンバは、第4弁によって閉塞可能な流出導管によって上記スペースと接続され、上記第3弁は、上記第4弁が開かれる前に、開かれるようになっていることを特徴とする分配装置。
【請求項13】
請求項12に記載の分配装置において、
上記第3弁と上記第4弁とは、互いに接続されていることを特徴とする分配装置。
【請求項14】
請求項12に記載の分配装置において、
上記第3弁と上記第4弁とは、一体に形成されていることを特徴とする分配装置。
【請求項15】
請求項13または14に記載の分配装置において、
上記第3弁と上記第4弁とは、上記流出導管に滑動可能に配置された棒状閉塞要素に配置されている間隔の開いた環状ガスケットを備えていることを特徴とする分配装置。
【請求項16】
請求項15に記載の分配装置において、
上記棒状閉塞要素は、ラックとオピニオンの機構を通して、回転作動部材に作動可能に接続されていることを特徴とする分配装置。
【請求項17】
請求項13または14に記載の分配装置において、
上記第3弁と上記第4弁とは、上記流出導管に隣接して回転可能に配置された環状閉塞要素の外周上に配置されている密閉表面を備えていることを特徴とする分配装置。
【請求項18】
請求項11または17に記載の分配装置において、
上記環状閉塞要素は、上記回転作動部材と上記管状閉塞要素とを相互に接続していることを特徴とする分配装置。
【請求項19】
請求項12乃至18のいずれか一つに記載の分配装置において、
上記第1弁と上記第2弁とは、上記第3弁と上記第4弁のうちの少なくとも1つが開くとき、閉じるようになっており、且つ、
上記第3弁と上記第4弁のうちの少なくとも1つは、上記第1弁と上記第2弁とが開くとき、閉じるようになっていることを特徴とする分配装置。
【請求項20】
請求項19に記載の分配装置において、
上記第1弁と上記第2弁と上記第3弁と上記第4弁とは、全て、共通の作動部材に作動可能に接続され、上記作動部材は中間位置を有し、上記中間位置では全ての弁が閉じ、上記作動部材は上記中間位置から第1の方向に移動でき、引き続いて上記第1弁と上記第2弁とは開くが、上記第3弁と上記第4弁とは閉じたままであり、さらに、上記作動部材は上記中間位置から第2の方向に移動でき、引き続いて上記第3弁と上記第4弁とは開くが、上記第1弁と上記第2弁とは閉じたままであることを特徴とする分配装置。
【請求項21】
請求項11または20に記載の分配装置において、
上記溝は、上記管状閉塞要素の軸方向に少なくとも部分的に延在する第1部分と、上記管状閉塞要素の実質的に接線方向に延在する第2部分とを有することを特徴とする分配装置。
【請求項22】
請求項6乃至21のいずれか一つに記載の分配装置において、
上記投与チャンバを上記スペースに接続する通気ラインは、第5弁によって閉塞可能であり、上記第5弁は上記第4弁が開いた後に開くようになっていることを特徴とする分配装置。
【請求項23】
請求項13,14,22のいずれか一つに記載の分配装置において、
上記第5弁は、上記第3弁および上記第4弁に接続されるか、或いは、上記第3弁および第4弁と一体に形成されていることを特徴とする分配装置。
【請求項24】
請求項20,22,23のいずれか一つに記載の分配装置において、
上記第5弁は、上記共通作動部材に作動可能に接続されていることを特徴とする分配装置。
【請求項25】
請求項6乃至24のいずれか一つに記載の分配装置と容器のアセンブリにおいて、
上記容器は、出口開口を形成する首部を有し、上記首部は上記容器の中心線に対してずれていることを特徴とするアセンブリ。
【請求項26】
請求項25に記載のアセンブリにおいて、
上記分配装置は、運搬位置または貯蔵位置から使用位置に移動できるようにして、上記容器の首部に回転可能に接続され、上記運搬位置または上記貯蔵位置では、上記容器の中心線の最も近い上記首部の側に位置し、上記使用位置では、上記中心線から離隔した首部の側に位置することを特徴とするアセンブリ。
【請求項27】
請求項25に記載のアセンブリにおいて、
上記分配装置は、上記首部に両側に配置された2つの投与チャンバを有していることを特徴とするアセンブリ。
【請求項28】
請求項25乃至27のいずれか一つに記載のアセンブリにおいて、
上記容器と上記分配装置とは、実質的に矩形の梱包箱の中に配置され、上記梱包箱は、取り外し可能なカバーによって閉塞されるアクセス用開口を含んでいることを特徴とするアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A−20B】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公表番号】特表2010−505714(P2010−505714A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−532311(P2009−532311)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【国際出願番号】PCT/NL2007/000256
【国際公開番号】WO2008/044920
【国際公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(509103532)ディスペンシング・テクノロジーズ・ベスローテン・フェンノートシャップ (4)
【氏名又は名称原語表記】Dispensing Technologies B.V.
【Fターム(参考)】