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ガス測定装置
説明

ガス測定装置

【課題】管体内のダストを効果的に除去することができるガス測定装置を提供する。
【解決手段】出口管14のガス導出口14aとは反対側の端部にはガス導出口14aに向けてパージエアを供給するパージエア供給口46を設けた。また、入口管13の煙道外に露出した部位のガス導入口13a寄りにはガス導入口13aに向けて斜めにパージエアを供給するパージエア供給口31を設けた。このため、出口管14はパージエア供給口46からガス導出口14a側へ流れるパージエアにより堆積した煤塵(ダスト)が除去される。一方、パージエア供給口31からパージエアを供給することによるエゼクタ効果により、パージエア供給口46からのパージエアが吸引され入口管13に分流する。入口管13はパージエア供給口31からのパージエア及び連結管15を介して流入したパージエアにより堆積した煤塵(ダスト)が除去される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボイラ及び焼却炉等の煙道ガスを採取し、その煙道ガスに含まれる煤塵の濃度を測定するガス測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、大気汚染の抑制等を目的として、ボイラ及び焼却炉等から排出される煙道ガス(以下、「被測定ガス」という。)に含まれている塵埃等のダスト濃度を測定し、その測定値に基づいてボイラ及び焼却炉等の運転管理(例えば燃焼制御)が行われている。このような被測定ガスに含まれている粉塵等のダスト濃度を測定するガス測定装置としては、主に光透過方式及び光散乱方式の2タイプが知られている。光透過方式は被測定ガスに光を照射してその光の透過量を測定しその測定値に基づいてダスト濃度を求めるようにしたものである。光散乱方式は被測定ガスに光を照射してその光の散乱量又は反射量を測定しその測定値に基づいてダスト濃度を求めるようにしたものである。
【0003】
また、前述と同様の目的で、煙道ガスの所定成分濃度(例えば、酸素濃度)を測定することも行われており、そうしたガス測定装置としては、例えば特許文献1に示されるような構成が知られている。即ち、図5に示すように、このガス測定装置100は煙道内を流れる被測定ガスAを取り込むための管体101を備えている。この管体101は、煙道内に挿入される導入管102、同じく排出管103及び両管をそれらの外端側で連結するU字状の主流路104を備えており、当該主流路104において排出管103の外端部に対応する部位にはエゼクタ105が接続されている。また、主流路104における導入管102接続側の途中には分流管106の両端がそれぞれ接続されており、当該分流管106の途中には酸素濃度検出器107が設けられている。さらに、主流路104には2本のパージ管108a,108bがそれぞれ接続されており、一方のパージ管108aは導入管102に近くなるように、また他方のパージ管108bは排出管103に近くなるように配置されている。
【0004】
さて、エゼクタ105から主流路104へエゼクタエアB(空気)が供給されることにより煙道内の被測定ガスAが導入管102内へ導入され、この導入された被測定ガスAは主流路104を通って排出管103を介して煙道内へ排出される。ここで、導入管102から導入された被測定ガスAの一部は分流管106へ分流し、酸素濃度検出器107を通って主流路104へ戻る。この分流管106へ分流した被測定ガスの酸素濃度が酸素濃度検出器107により検出される。
【0005】
ガス測定装置100の使用に伴って導入管102、排出管103及び主流路104内には被測定ガスに含まれる煤塵が徐々に堆積する。このため、前記両パージ管108a,108bからパージエアCが主流路104内に適宜供給され、これにより主流路104内の煤塵(ダスト)が除去される。一方のパージ管108aから供給されるパージエアCにより導入管102側が、また他方のパージ管108bから供給されるパージエアCにより排出管103側が掃除される。
【特許文献1】実公平7−26683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来のガス測定装置においては、図示しない圧縮ポンプから両パージ管108a,108bまでの配管109における圧損に起因するパージエアCの圧力の低下を抑制するために、配管109の途中にパージタンク110を設けるようにしていた。即ち、圧縮ポンプにより生成されたパージエアCをパージタンク110内に一旦蓄積して当該パージタンク110内の圧力を高める。そしてその圧力が高められた状態で配管109におけるパージタンク110の下流側に設けられた弁体111を開くことにより両パージ管108a,108bに高圧力のパージエアCを送り込む。この構成により、前記圧縮ポンプからパージタンク110までの配管109による圧損は考慮する必要がなく、両パージ管108a,108bにおけるパージエアCの圧力が確保される。ちなみに、パージタンク110を設けないようにした場合には、前記圧縮ポンプから両パージ管108a,108bまでの配管109による圧損により両パージ管108a,108bでの圧力が低下し、主流路104内の塵を十分に除去できないおそれがある。
【0007】
ところが、前述したようなガス測定装置において、導入管102の長さは煙道の大きさ(煙道径)に合わせて設定される。このため、煙道が大きくなるほど導入管102も長くする必要があり長大化する。そしてそのような場合にはパージエアの圧力が特に不足しがちであり、前述したようにパージエアをパージタンク110に一旦蓄積することにより、両パージ管108a,108bにおける圧力を確保するようにしても、なお圧力が不足することも懸念される。これは、パージエアが両パージ管108a,108bから導入管102を通過するまでの間においても主流路104及び導入管102による圧損に起因して徐々にエア圧力は弱まるからである。従って、管体101内のダストをいっそう効果的に除去するための新たな構成あるいは更なる改善が望まれていた。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、管体内のダストを効果的に除去することができるガス測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、煙道に挿入された管体のガス導入口から被測定ガスを導入し、この導入された被測定ガスを煙道外に導いて所定成分濃度を測定し、前記管体のガス導出口から煙道内に導出するようにしたガス測定装置において、前記管体は、一端部に前記ガス導入口が設けられた入口管と、一端部に前記ガス導出口が設けられた出口管と、それら両管における前記両口とは反対側の他端部間を連結する連結管とを備え、前記出口管におけるガス導出口とは反対側の他端部には当該ガス導出口に向けてパージエアを供給する第1のパージエア供給口を設けると共に、前記入口管の煙道外に露出した部位におけるガス導入口寄りには当該ガス導入口に向けて斜めにパージエアを供給する第2のエア供給口を設けるようにしたことを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のガス測定装置において、前記連結管の内面には、入口管の内面と出口管の内面とを滑らかに連続する曲面状の案内部を形成するようにしたことを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のガス測定装置において、前記出口管におけるガス導出口とは反対側の他端部にはアダプタを着脱可能に設け、当該アダプタには前記出口管のガス導出口に向けてエゼクタエアを供給するエゼクタエア供給口を設けると共に前記第1のパージエア供給口を設けるようにしたことを要旨とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のガス測定装置において、前記アダプタを出口管に装着した状態において、第1のパージエア供給口は出口管の管軸よりも入口管側に位置するように設けるようにしたことを要旨とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載のガス測定装置において、前記アダプタの内面にはノズル部材を出口管内に突出するように設け、当該ノズル部材を介してエゼクタエア供給口からのエゼクタエアを出口管内に供給するようにし、前記ノズル部材はその先端が連結管の管軸よりもガス導出口側に位置するように設けるようにしたことを要旨とする。
【0014】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、出口管のガス導出口とは反対側の端部に設けられた第1のパージエア供給口からパージエアが供給されると、当該出口管はそのガス導出口側へ流れるパージエアによって浄化される。一方、第2のエア供給口から供給されたパージエアは入口管に対してそのガス導入口へ向かって斜めに供給される。また、このパージエアの供給により負圧が発生し(いわゆるエゼクタ効果)、第1のパージエア供給口から供給されたパージエアの一部が連結管を介して吸引されて入口管の外端側に流入する。そして、入口管は第2のエア供給口からのパージエア及び連結管を介して流入したパージエアにより浄化される。このように、前記エゼクタ効果を利用することにより、管体内のダストを万遍なく且つ効果的に除去することができる。また、入口管の煙道外に露出した部位におけるガス導入口寄りからパージエアを供給するようにしたことにより、入口管の長大化にも対応できる。
【0015】
そして、請求項2に記載の発明のように、連結管の内面に入口管の内面と出口管の内面とを滑らかに連続する曲面状の案内部を形成すれば、当該出口管の第1のパージエア供給口から供給されたパージエアは、前記案内部に案内されることにより入口管の外端側にいっそう滑らかに分流する。また、前記エゼクタ効果によるパージエアの入口管内への吸引効果も高められる。従って、入口管のダストをいっそう効果的に除去することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、前記出口管のガス導出口と反対側の端部からエゼクタエアを供給することにより負圧が発生し、その結果、前記煙道内の被測定ガスはガス導入口を介して入口管に導入される。その導入された被測定ガスは連結管を介して出口管に合流し、さらにそのガス導出口へ向かって流れる前記エゼクタエアと共に煙道内へ導出される。また、本発明では、出口管に対して着脱可能に設けたアダプタにエゼクタエア供給口及び第1のパージエア供給口をそれぞれ設けるようにしているので、エゼクタエア供給口及び第1のパージエア供給口をそれぞれ管体(正確には、出口管)に設けるようにした場合に比べて、当該管体の構成の簡素化が図られる。また、アダプタを出口管に装着するだけでエゼクタエア供給口及び第1のパージエア供給口を設けることができるので、管体の組付性も向上する。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の作用に加えて、アダプタを出口管に装着した状態において、第1のパージエア供給口は出口管の管軸よりも入口管側に位置するので、当該第1のパージエア供給口からのパージエアは案内部に吹き付けられやすくなる。このため、入口管へ分流するパージエアを効率的に確保することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、請求項3又は請求項4に記載の発明の作用に加えて、ノズル部材の先端が連結管の管軸よりもガス導出口側に位置することにより、ノズル部材からのエゼクタエアの連結管及び入口管への流入が抑制される。このため、煙道内の被測定ガスの吸引効果を確保することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、管体内のダストを効果的に除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を、ボイラ及び焼却炉等の排気管に取り付けられて当該排気管内の煙道を流れる排ガス等の被測定ガスに含まれる煤塵の濃度を測定する光散乱方式のダスト濃度計に具体化した一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。光散乱方式は、煤塵等のダスト粒子の性状(形状分布、色彩及び組成等)が一定であれば、そのダスト粒子に光を照射したときの光散乱量(光散乱強度)はダスト重量、即ちダスト濃度に比例する特性を利用したものである。
【0021】
図1に示すように、排気管の管壁である煙道壁Wには筒状の挿入口Mが突設されており、当該挿入口Mの先端外周縁には環状のフランジ部Maが形成されている。このフランジ部Maには図3に併せ示すように複数の挿通孔Mbが当該フランジ部Maの周方向において所定間隔毎に形成されている。そして、このフランジ部Maを利用して本発明におけるガス測定装置としてのダスト濃度計11が煙道壁Wに取り付けられている。
【0022】
ダスト濃度計11は、前記挿入口Mを介して煙道に挿入されて当該煙道を流れる被測定ガスを取り込む管体12を備えている。管体12は、一端部にガス導入口13aが設けられた入口管13と、同じく一端部にガス導出口14aが設けられた出口管14と、それら入口管13のガス導入口13a及び出口管14のガス導出口14aとは反対側の他端部間を連結する連結管15とから、全体としてU字状に形成されている。また、管体12は入口管13及び出口管14をそれぞれ貫通するように設けられたフランジ部16を備えている。フランジ部16には複数の植え込みボルト17が当該管体12の挿入側の側面から突出するように、且つフランジ部16の周方向において所定間隔毎に設けられている。
【0023】
そして、管体12はガス導入口13a及びガス導出口14aが形成された先端側から挿入口Mに挿入されると共にフランジ部16の各植え込みボルト17をフランジ部Maの各挿通孔Mbに挿通し、それら植え込みボルト17にそれぞれナット18を締め付けることにより、煙道壁W(正確には、挿入口Mのフランジ部Ma)に固定されている。また、挿入口Mのフランジ部Maと管体12のフランジ部16との間にはパッキン等のシール部材19が介在されており、当該シール部材19により煙道の内外、即ち両フランジ部Ma,16間の気密が確保されている。
【0024】
<入口管>
入口管13の外端側の途中には測定室21が設けられていると共に当該測定室21に対応するように発光部22及び受光部23がそれぞれ設けられている。発光部22は赤外線を発する図示しないフォトLED等の光源を有しており、当該光源から発せられた赤外線等の光は測定室21を流れる被測定ガスに照射される。受光部23は被測定ガス中の煤塵等のダストによる散乱光を受光する図示しないフォトダイオード等のセンサを有しており、当該センサにより検出された受光量に基づいて被測定ガスのダスト濃度が求められる。受光部23は発光部22(正確には、前記光源)の光軸に対して所定角度(例えば70度程度)をなすように設けられている。
【0025】
入口管13のガス導入口13aとは反対側の端部には、図3に併せ示すようにスパン棒挿入口24が形成されており、当該スパン棒挿入口24はキャップ25が取り付けられることにより閉塞されている。スパン校正時にはキャップ25を取り外し、スパン棒挿入口24には図示しないスパン棒が挿入される。
【0026】
入口管13において、フランジ部16と測定室21との間におけるガス導入口13a寄りの管壁にはパージエア供給口31が設けられている。図4に併せ示すように、パージエア供給口31はガス導入口13aに向けて斜めに開口形成されている。このパージエア供給口31の中心軸と入口管13の管軸とのなす角度θは後述するエゼクタ効果を得る観点から小さくするほどよく、本実施形態では45度とされている。
【0027】
入口管13の外周面において、パージエア供給口31の開口縁には両端が開口した円筒状のコネクタ部材32が突設されており、当該コネクタ部材32の管軸は入口管13の管軸に直交している。コネクタ部材32にはコンプレッサ等のパージエア供給源33が接続され、当該パージエア供給源33において生成されたパージエアはコネクタ部材32及びパージエア供給口31を介してガス導入口13aに向けて斜めに供給される。
【0028】
パージエア供給源33からパージエア供給口31までの供給経路上には図示しない逆止弁が設けられており、当該パージエア供給源33からパージエア供給口31へのエアの流れのみ許容されている。即ち、ガス導入口13aから導入された被測定ガスのパージエア供給口31からパージエア供給源33への逆流が抑制される。
【0029】
なお、図3に示すように、入口管13においてフランジ部16(正確には、パージエア供給口31)と測定室21との間には、弁機構34が設けられている。弁機構34は図2に併せ示すハンドル34aを操作することにより開閉し、これにより入口管13は遮断又は連通する。
【0030】
<出口管>
前記出口管14のガス導出口14aとは反対側の端部にはアダプタ装着口41が形成されており、当該アダプタ装着口41には図2に併せ示すように直方体状のアダプタ42が着脱可能に装着されている。このアダプタ42の内面には円筒状のノズル部材43が突設されていると共に、同じく下面にはエゼクタエア供給口44が、同じく上面には逆L字上のパージエア供給口46がそれぞれ形成されている。
【0031】
前記ノズル部材43は、その中心軸が出口管14の管軸とほぼ一致するように配置されていると共に、ノズル部材43の先端が出口管14内において前記連結管15に対応する部位に位置するように当該ノズル部材43のアダプタ42の内面からの突出高さが設定されている。具体的には、ノズル部材43はその先端が連結管15の管軸よりもガス導出口14a側に位置するように設けられている。
【0032】
前記エゼクタエア供給口44はアダプタ42の下面において前記ノズル部材43の内部に連通するように開口形成されている。エゼクタエア供給口44にはコンプレッサ等のエゼクタエア供給源45が図示しない配管を介して接続されており、当該エゼクタエア供給源45により生成されたエゼクタエアはエゼクタエア供給口44を介してガス導出口14aに向けてまっすぐに供給される。
【0033】
前記パージエア供給口46はアダプタ42の上面において管体12内に連通するように開口形成されている。パージエア供給口46におけるパージエアの出口はアダプタ42の内面においてノズル部材43よりも入口管13側に配置されている。パージエア供給口46にはパージエア供給源33が図示しない配管を介して接続されており、当該パージエア供給源33において生成されたパージエアはパージエア供給口46を介してガス導出口14aに向けてまっすぐに供給される。
【0034】
なお、図3に示すように、出口管14の途中には弁機構47が前記弁機構34と対応するように設けられており、当該弁機構47は図2に併せ示すハンドル47aを操作することにより開閉する。これにより出口管14は遮断又は連通する。
【0035】
連結管15の内面には、入口管13及び出口管14の配置方向において両者の内面を滑らかに連続する曲面状の案内部15aが形成されている。この案内部15aはアダプタ42のパージエア供給口46から供給されたパージエアが吹き付けられ、その一部を入口管13側に案内する。
【0036】
<測定時の作用>
次に、前述のように構成したダスト濃度計によるダスト濃度測定時の作用を説明する。
煙道内を流れる被測定ガスのダスト濃度を測定する場合には、弁機構34,47を開放した状態で、エゼクタエア供給源45からのエゼクタエアを、ノズル部材43を介して管体12内に供給する。ノズル部材43から噴出したエゼクタエアは出口管14の外端側からガス導出口14aへ向けて流れる。すると、出口管14内をその外端側から内端側へ流れるエゼクタエアの流動圧力が、煙道内を流れる被測定ガスの流動圧力がよりも小さくなる。即ち、出口管14側が負圧になること(いわゆるエゼクタ効果)により、煙道内を流れる被測定ガスはガス導入口13aから入口管13内に取り込まれる。その取り込まれた被測定ガスは連結管15及び出口管14を通過してガス導出口14aから煙道内に還流する。その一方、入口管13に取り込まれた被測定ガスには測定室21を通過する際において前記光源から赤外線等の光を照射し、その散乱量を受光部23のセンサにより検出する。そして、得られたセンサ出力に基づいて図示しない制御装置はダスト濃度を求める。以上のようにして、煙道内を流れる煙道ガスのダスト濃度が連続的に測定される。
【0037】
<パージ時の作用>
次に、管体12内のパージ時におけるダスト濃度計の作用を説明する。
管体12のパージはエゼクタエアの供給を停止した状態で行われる。即ち、パージエア供給源33を駆動させると、当該パージエア供給源33により生成されたパージエア(圧縮空気)はアダプタ42のパージエア供給口46及びパージエア供給口31にそれぞれ供給される。
【0038】
そして、アダプタ42のパージエア供給口46を介して出口管14内に供給されたパージエアの大部分は出口管14の管軸に沿うようにガス導出口14aへ向かってまっすぐに流れ、ガス導出口14aから煙道内へ排出される。パージエアが出口管14内を通過することにより当該出口管14の内面に付着した煤塵等のダストが吹き飛ばされて当該パージエアと共に煙道内に排出される。
【0039】
また、アダプタ42のパージエア供給口46から供給されたパージエアの一部分は連結管15の案内部15aに案内されて入口管13内に分流する。そしてその分流したパージエアが連結管15を通過することにより当該連結管15の内面に付着したダストが吹き飛ばされる。入口管13の外端側に流入したパージエアはガス導入口13aに向かって流れ、パージエア供給口31から供給されたパージエアと合流してガス導入口13aから煙道内に排出される。これにより、入口管13の外端側からパージエア供給口31近傍までの区間のダストの除去が行われる。
【0040】
一方、パージエア供給口31から供給されたパージエアは、入口管13内にガス導入口13aへ向かって斜めに供給され、当該ガス導入口13aから煙道内に排出される。このように、入口管13の煙道外に露出した部位におけるガス導入口13aになるべく近い部位からパージエアを供給することにより、当該パージエアの圧力は極力保たれた状態で入口管13のガス導入口13aへ流れる。このため、入口管13の煙道内に挿入された部位におけるダストの除去が効果的に行われる。
【0041】
例えばパージエアを入口管13の外端側(スパン棒挿入口24の側)から供給するようにした場合には、そのパージエアが当該入口管13における煙道内への挿入部位に達するまでの間にも圧損が生じ、パージエアの圧力は弱められる。また、入口管13における煙道内への挿入部位を流れる際にも圧損は生じるので、ガス導入口13aへ流れるにつれてパージエアの圧力も弱まる。ここで、煙道が大きくなるほど入口管13(正確には、煙道への挿入部位)を長くする必要があり、入口管13における煙道内への挿入部位が長大化するほど前述した圧力低下の問題は顕著なものとなる。そしてそのような場合には本実施形態のパージエア供給口31の配置は特に有効であり、パージエアの圧力不足に起因するパージ不良が抑制される。
【0042】
また、パージエアが入口管13のガス導入口13aへ向かって斜めに供給されることにより測定室21に負圧が発生し、その結果、アダプタ42のパージエア供給口46から出口管14内に供給されたパージエアが積極的に入口管13内に吸引される。即ち、いわゆるエゼクタ効果により、パージエア供給口46から供給されたパージエアの入口管13内への分流が促進されると共に、連結管15及び入口管13内をそれぞれガス導入口13a側へ流れるパージエアの流速が高められる。ここで、曲面形状に形成された案内部15aによる管路抵抗の低減作用により、前記エゼクタ効果によるパージエアの入口管13内への吸引効果も高められる。このため、連結管15及び入口管13の外端側からパージエア供給口31近傍までの区間のダストの除去も効果的に行われる。以上のように、管体12の内部においては、万遍なく且つ効果的にダストの除去が行われる。
【0043】
<実施形態の効果>
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)出口管14におけるガス導出口14aとは反対側の端部には当該ガス導出口14aに向けてパージエアを供給するパージエア供給口46を設けるようにした。また、入口管13の煙道外に露出した部位においてガス導入口13a寄りには当該ガス導入口13aに向けて斜めにパージエアを供給するパージエア供給口31を設けるようにした。このため、パージエア供給口46からパージエアが供給されると、出口管14はガス導出口14a側へ流れるパージエアによって堆積した煤塵(ダスト)が除去(浄化)される。一方、パージエア供給口31から供給されたパージエアは入口管13に対してガス導入口13aへ向かうように斜めに供給される。また、このパージエアによるエゼクタ効果によってパージエア供給口46から供給されたパージエアの一部が連結管15を介して吸引されて入口管13の外端側に流入する。そして、入口管13はパージエア供給口31からのパージエア及び連結管15を介して流入したパージエアにより堆積した煤塵(ダスト)が除去(浄化)される。このように、前記エゼクタ効果を利用することにより、管体12内のダストを万遍なく且つ効果的に除去することができる。
【0044】
(2)また、入口管13の煙道外に露出した部位におけるガス導入口13a寄りからパージエアを供給するようにしたことにより、入口管13の長大化にも対応できる。
(3)連結管15の内面には、入口管13の内面と出口管14の内面とを滑らかに連続する曲面状の案内部15aを形成するようにした。このため、出口管14のパージエア供給口46から供給されたパージエアは、案内部15aに案内されて入口管13の外端側に滑らかに分流する。また、連結管15から入口管13へのパージエアの流れが円滑になることにより、前記エゼクタ効果によるパージエアの入口管13内への吸引効果も高められる。従って、入口管13のダストをいっそう効果的に除去することができる。
【0045】
(4)出口管14におけるガス導出口14aとは反対側の端部にはアダプタ42を着脱可能に設けるようにした。そして、このアダプタ42にはエゼクタエア供給口44及びパージエア供給口46をそれぞれ設けるようにした。このため、エゼクタエア供給口44及びパージエア供給口46をそれぞれ管体12(正確には、出口管14)に設けるようにした場合に比べて、当該管体12の構成の簡素化が図られる。また、アダプタ42をアダプタ装着口41に装着するだけでエゼクタエア供給口44及びパージエア供給口46を設けることができるので、管体12の組付性も向上する。
【0046】
(5)アダプタ42をアダプタ装着口41に装着した状態において、パージエア供給口46は出口管14の管軸よりも入口管13側に位置するように設けるようにした。このため、パージエア供給口46からのパージエアは案内部15aに吹き付けられ易くなり、入口管13へ分流するパージエアを効率的に確保することができる。
【0047】
(6)アダプタ42の内面にはノズル部材43を出口管14内に突出するように設け、当該ノズル部材43を介してエゼクタエア供給口44からのエゼクタエアを出口管14内に供給するようにした。そして、ノズル部材43はその先端が連結管15の管軸よりもガス導出口14a側に位置するように設けるようにした。このため、ノズル部材43からのエゼクタエアの連結管15及び入口管13への流入が抑制され、煙道内の被測定ガスの吸引効果を確保することができる。
【0048】
<別の実施形態>
尚、前記各実施形態は、次のように変更して実施してもよい。
・本実施形態では、連結管15をその管軸が入口管13及び出口管14の管軸に対して直交するように設けるようにしたが、連結管15の管軸が入口管13及び出口管14の管軸に対して傾斜して交差するようにしてもよい。例えば、連結管15の入口管13接続部位をガス導入口13a側にずらす(傾斜させる)ようにする。このようにすれば、パージエア供給口46からのパージエアはいっそう連結管15に分流しやすくなる。
【0049】
・パージエア供給源33とパージエア供給口31,46との間にパージタンク(図示略)を設けるようにしてもよい。即ち、パージエア供給源33により生成されたパージエアをパージタンク内に一旦蓄積することにより圧力を高め、その圧力が高められたパージタンク内のパージエアをパージエア供給口31,46に供給する。このようにすれば、管体12内のダストをいっそう効果的に除去することができる。
【0050】
・本実施形態ではダスト濃度計11を光散乱方式としたが、光透過方式及び光反射方式としてもよい。
・本実施形態では、本発明をダスト濃度計11に適用したが、例えば酸素濃度及び窒素酸化物濃度等を測定するガス測定装置に応用してもよい。この場合、発光部22及び受光部23を酸素センサ等に置換し、それにより測定室21内の被測定ガスを測定する。
【0051】
・本実施形態では、ダスト濃度測定時においてエゼクタエア供給源45からのエゼクタエアを、ノズル部材43を介して管体12内に供給し、煙道内を流れる被測定ガスをガス導入口13aから入口管13内に取り込むようにしたが、次のようにしてもよい。即ち、煙道内を流れる被測定ガスの流速が速くガス導入口13aから入口管13内に自然に取り込むことができる場合には、エゼクタエア供給源45からのエゼクタエアを供給しなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本実施形態のガス測定装置の概略構成図。
【図2】同じくガス測定装置を構成する発信機本体の外観を示す概略斜視図。
【図3】同じく発信機本体の正断面図。
【図4】図3における1−1線断面図。
【図5】従来のガス測定装置の概略構成図。
【符号の説明】
【0053】
11…ダスト濃度計(ガス測定装置)、12…管体、13…入口管、
13a…ガス導入口、14…出口管、14a…ガス導出口、15…連結管、
15a…案内部、31…パージエア供給口(第2のパージエア供給口)、
42…アダプタ、43…ノズル部材、44…エゼクタエア供給口、
46…パージエア供給口(第1のパージエア供給口)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
煙道に挿入された管体のガス導入口から被測定ガスを導入し、この導入された被測定ガスを煙道外に導いて所定成分濃度を測定し、前記管体のガス導出口から煙道内に導出
するようにしたガス測定装置において、
前記管体は、一端部に前記ガス導入口が設けられた入口管と、一端部に前記ガス導出口が設けられた出口管と、それら両管における前記両口とは反対側の他端部間を連結する連結管とを備え、
前記出口管におけるガス導出口とは反対側の他端部には当該ガス導出口に向けてパージエアを供給する第1のパージエア供給口を設けると共に、前記入口管の煙道外に露出した部位におけるガス導入口寄りには当該ガス導入口に向けて斜めにパージエアを供給する第2のエア供給口を設けるようにしたガス測定装置。
【請求項2】
請求項1に記載のガス測定装置において、
前記連結管の内面には、入口管の内面と出口管の内面とを滑らかに連続する曲面状の案内部を形成するようにしたガス測定装置。
【請求項3】
前記出口管におけるガス導出口とは反対側の他端部にはアダプタを着脱可能に設け、当該アダプタには前記出口管のガス導出口に向けてエゼクタエアを供給するエゼクタエア供給口を設けると共に前記第1のパージエア供給口を設けるようにした請求項1又は請求項2に記載のガス測定装置。
【請求項4】
請求項3に記載のガス測定装置において、
前記アダプタを出口管に装着した状態において、第1のパージエア供給口は出口管の管軸よりも入口管側に位置するように設けるようにしたガス測定装置。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載のガス測定装置において、
前記アダプタの内面にはノズル部材を出口管内に突出するように設け、当該ノズル部材を介してエゼクタエア供給口からのエゼクタエアを出口管内に供給するようにし、
前記ノズル部材はその先端が連結管の管軸よりもガス導出口側に位置するように設けるようにしたガス測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−234568(P2006−234568A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−49436(P2005−49436)
【出願日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(000102636)エナジーサポート株式会社 (51)
【Fターム(参考)】