説明

ガラス基板エッチング装置

【課題】ガラス基板エッチング装置を提供する。
【解決手段】ガラス基板エッチング装置100は、エッチング液115を収容する容器110と、容器内に配置され、ガラス基板125が水平に安着する第1プレート120と、ガラス基板と向き合うように容器内に配置され、第1プレート上または第1プレート下でエッチング液を流動させる流動部130とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエッチング装置に関し、さらに詳細には、ガラス基板エッチング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
平板ディスプレイはシリコン酸化物からなるガラス基板を含む。ガラス基板は平板ディスプレイで占める重量が一番大きくて、平板ディスプレイの軽量化及び薄膜化の一環としてガラス基板の重量を減らす研究が活発に進行されている。
【0003】
ガラス基板の重量を減らす方法の代表的な例ではガラス基板の厚さを薄くする薄板化である。ガラス基板の薄板化はエッチング工程を遂行した後、表面が滑らかでなければならない。すなわち、ガラス基板の薄板化は均一度が重要であり、均一度を確保しなければ、平板ディスプレイの画質に欠陥が発生することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、均一であり、且つ効率的にガラス基板をエッチングすることができるガラス基板エッチング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例に係るガラス基板エッチング装置は、エッチング液を収容する容器と、前記容器内に配置され、ガラス基板が水平に安着する第1プレートと、前記ガラス基板と向き合うように前記容器内に配置され、前記第1プレート上または前記第1プレート下で前記エッチング液を流動させる流動部とを含む。
【0006】
本発明の実施例に係る流動部は、前記第1プレートに対向する第2プレートと、前記第2プレートの下部面に付着した回転翼とを含むことができる。
【0007】
本発明の実施例に係る流動部は、前記第2プレートを制御する駆動部をさらに含み、前記駆動部は前記第1プレートと前記第2プレートとの隔離距離を調節し、前記第2プレートの回転速度を調節することができる。
【0008】
本発明の実施例に係るガラス基板エッチング装置は、前記第1プレートに隣接した前記容器の側壁に配置され、前記ガラス基板の厚さを測定するセンサと、前記センサから受信信号が伝達されて前記駆動部に駆動信号を伝達する制御部とをさらに含むことができる。
【0009】
本発明の実施例に係るガラス基板エッチング装置は、前記容器の底面に連結され、前記エッチング液を排出する回収管をさらに含み、前記ガラス基板のエッチング物は前記エッチング液の流れによって前記回収管に到逹することができる。
【0010】
本発明の実施例に係るガラス基板エッチング装置は、前記回収管のエッチング液の流れを調節するバルブと、前記バルブを通過したエッチング液を浄化するフィルタと、前記容器に前記エッチング液を供給する供給管と、前記フィルタで浄化されたエッチング液を前記供給管に伝達するポンプとをさらに含むことができる。
【0011】
本発明の実施例に係る前記第1プレート及び前記第2プレートは平面的に円形であり得る。
【0012】
本発明の実施例に係る前記流動部は前記第1プレート上で水平移動して前記エッチング液を流動させることができる。
【0013】
本発明の実施例に係る前記流動部は、ボディーと、前記ボディーに付着した水平移動羽と、前記ボディーの動作を制御する駆動部とを含み、前記駆動部は前記第1プレートと前記ボディーとの隔離距離を調節し、前記ボディーの水平移動速度を調節することができる。
【0014】
本発明の実施例に係る前記第1プレートは平面的に四角形であり得る。
【0015】
本発明の実施例に係るガラス基板エッチング装置は、エッチング液を収容する容器と、前記容器内に配置され、ガラス基板が水平に安着するプレートとを含み、前記第1プレートは回転されて前記エッチング液の相対的流動を誘導する。
【0016】
本発明の実施例に係るガラス基板エッチング装置は、前記プレートを制御する駆動部をさらに含み、前記駆動部は前記プレートの垂直移動と前記プレートの回転速度を調節することができる。
【0017】
本発明の実施例に係るガラス基板エッチング装置は、前記プレートに隣接した容器の側壁に配置され、前記ガラス基板の厚さを測定するセンサと、前記センサから受信信号が伝達されて前記駆動部に駆動信号を伝達する制御部とをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のガラス基板エッチング装置によれば、均一であり、且つ効率的にガラス基板をエッチングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施例に係るガラス基板エッチング装置を説明するための図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るガラス基板エッチング装置の容器及びプレートの形状を詳細に示すための図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るプレートと回転翼を詳細に示す図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るガラス基板エッチング装置を説明するための図である。
【図5】本発明の第3実施例に係るガラス基板エッチング装置を説明するための図である。
【図6】本発明の第3実施例に係るガラス基板エッチング装置の容器、プレート及び流動部の形状を詳細に示すための図である。
【図7】本発明の第4実施例に係るガラス基板エッチング装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。しかし、本発明の実施例は、多様な形態に変形でき、本発明の範囲が後述する実施例に限定されると解釈されてはならない。本発明の実施例は、本発明をさらに完全に説明するために提供されるものである。
【0021】
本明細書において、ある構成要素が異なる構成要素上にあると記載された場合に、前記ある構成要素上に直接形成されるか、またはそれらの間に第3の構成要素が介在され得る。明細書の全体にかけて同じ符号は同じ要素を示す。
【0022】
本発明の理想的な実施例を概略的に図示した断面図及び/または斜視図を参照して本発明の実施例を説明する。各実施例は、例えば、製造技術及び/または許容誤差の結果として図示された形状から偏差がありえる。
【0023】
本明細書の様々な実施例において、第1、第2、第3などの用語は様々な構成要素の記述のために使用できるが、それらの構成要素は、それらの用語に限定されると解釈されてはならない。それらの用語は、1つの構成要素を他の構成要素と区別するために用いられるだけである。ここに説明及び例示する実施例はそれの相補的な実施例も含む。
【0024】
本明細書で使われる用語は、特定の実施例を記述するための目的として用いられるものであり、本発明の範囲を制限するためのものではない。本明細書で、単数として使われた用語は、それについての単数であることを示す明白な背景に関する言及がない限り、複数も含むものである。また、本明細書で使われる「包含する」という用語は、言及された構成要素を特定するものではあるが、1つまたはそれ以上の他の構成要素の存在または付加を除外するものではない。
【0025】
図1は、本発明の第1実施例に係るガラス基板エッチング装置を説明するための図である。図2は、本発明の第1実施例に係るガラス基板エッチング装置の容器及びプレートの形状を詳細に示すための斜視図である。図3は、本発明の第1実施例に係るプレートと回転翼を詳細に示す図である。
【0026】
図1〜図3に示すように、本発明の第1実施例に係るガラス基板エッチング装置100は、エッチング液115を収容する容器110と、前記容器110内に配置され、ガラス基板125が水平に安着する第1プレート120と、前記容器110内に配置され、前記第1プレート120上で前記エッチング液115を流動させる流動部130とを含む。
【0027】
前記ガラス基板125は真空吸着方式で前記第1プレート120に安着することができる。前記第1プレート120に安着した前記ガラス基板125は複数個であり得る。複数個のガラス基板125が同時に薄型化されて製造費用を減少させることができる。前記エッチング液115は、フッ化物塩、硫酸塩、窒酸塩、スルホン酸塩、フッ化水素酸、硫酸または窒酸などを含むことができる。前記エッチング液115はエッチング速度を増加させるために加熱することができる。前記ガラス基板125はディスプレイ装置、例えばタッチスクリーンパネル(touch screen panel)に使用することができる。
【0028】
前記流動部130は前記第1プレート120に対向する第2プレート132及び前記第2プレート132の下部面に付着した回転翼135を含むことができる。前記第1プレート120及び前記第2プレート132は平面的に円形であり得る。前記容器110は円筒状であり得る。
【0029】
前記流動部130は前記第2プレート132を制御する駆動部138をさらに含むことができる。前記駆動部138は前記第2プレート132を垂直方向に移動させることができる。前記第2プレート132が垂直方向に移動され、前記第2プレート132と前記第1プレート120との離隔距離Lを調節することができる。また、前記駆動部138は前記第2プレート132の回転速度を調節することができる。前記回転翼135は渦流を発生させることができ、前記渦流は前記ガラス基板125に接触するエッチング液115の流動に影響を及ぼすことができる。
【0030】
前記駆動部138は前記第2プレート132の垂直方向への移動及び回転速度を制御して前記ガラス基板125のエッチング速度を調節することができる。前記駆動部138は前記回転翼135を利用してエッチング液115を一定の速度で流動させることができ、前記ガラス基板125の一面をエッチングすることができる。
【0031】
前記ガラス基板エッチング装置100は、前記第1プレート120に隣接した容器110の側壁に配置され、前記ガラス基板125の厚さを測定するセンサ140をさらに含むことができる。前記センサ140はレーザーセンサであり得る。前記センサ140は反射された信号によってガラス基板125の厚さを測定することができる。前記ガラス基板エッチング装置100は前記センサ140から受信信号が伝達されて前記駆動部130に駆動信号を伝達する制御部145をさらに含むことができる。前記センサ140によってガラス基板125のエッチングされた厚さを測定し、前記制御部145の駆動信号を利用して前記駆動部130はエッチング速度を調節することができる。前記センサ140、前記駆動部130及び制御部145を利用して前記ガラス基板125を薄い厚さ、例えば約0.02mmまでエッチングすることができる。前記ガラス基板125が薄い厚さを有するので、ディスプレイ装置(例えば、タッチスクリーンパネルの基板、液晶表示素子の基板または有機電界発光素子の基板)の厚さ及び重さを減らすことができる。前記ガラス基板125は薄い厚さを有するので、撓ませることができる。前記ガラス基板125は例えば、フレキシブルディスプレイ(flexible display)に適用することができる。
【0032】
前記ガラス基板エッチング装置100は前記容器110にエッチング液115を供給する供給管160、前記容器110の底面に連結されて前記エッチング液115を排出する回収管175、及び前記第1プレート120と前記容器110との間の排出口150をさらに含むことができる。これと異なり、前記排出口150は前記第1プレート120を貫通するように形成することができる。前記供給管160によって供給されたエッチング液115は前記流動部130によって流動され、前記排出口150を経由して前記回収管175に到逹することができる。このようなエッチング液115の流れによって前記ガラス基板125がエッチングされ、これは流体流れグラインディング(fluid flow grinding)と名付けることができる。
【0033】
前記ガラス基板エッチング装置100は前記回収管175のエッチング液115の流れを調節するバルブ172、前記バルブ172を通過したエッチング液115を浄化するフィルタ174及び前記フィルタ174で浄化されたエッチング液115を前記供給管160に伝達するポンプ176をさらに含むことができる。前記フィルタ174は前記ガラス基板125のエッチング物127を濾過することができる。前記エッチング液115は前記回収管175、フィルタ174、ポンプ176及び供給管160によって循環することができる。したがって、エッチング液115は再使用することができる。
【0034】
図4は、本発明の第2実施例に係るガラス基板エッチング装置を説明するための図である。図1〜図3を参照して第1実施例で説明した技術的特徴は説明の簡略化のために省略する。
【0035】
図4に示すように、本発明の第2実施例に係るガラス基板エッチング装置200は、エッチング液215を収容する容器210と、前記容器210内に配置され、ガラス基板225が水平に安着する第1プレート220と、前記容器210内に配置され、前記第1プレート220下で前記エッチング液215を流動させる流動部230とを含む。
【0036】
前記ガラス基板225は真空吸着方式で前記第1プレート220に安着することができる。前記ガラス基板225は前記第1プレート220の下部面に吸着することができる。前記ガラス基板225はディスプレイ装置、例えばタッチスクリーンパネル(touch screen panel)に使用することができる。
【0037】
前記流動部230は前記第1プレート220に対向する第2プレート232と、前記第2プレート232の上部面に付着した回転翼235とを含むことができる。前記第1プレート220及び前記第2プレート232は平面的に円形であり得る。前記容器210は円筒状であり得る。
【0038】
前記流動部230は前記第2プレート232を制御する駆動部238をさらに含むことができる。前記駆動部238は前記第2プレート232を垂直方向に移動させることができる。前記第2プレート232が垂直方向に移動されて前記第2プレート232と前記第1プレート220との離隔距離Lを調節することができる。また、前記駆動部238は前記第2プレート232の回転速度を調節することができる。
【0039】
前記駆動部238は前記第2プレート232の垂直方向への移動及び回転速度を制御して前記ガラス基板225のエッチング速度を調節することができる。前記エッチング液215の流動によって、前記ガラス基板225の露出された一面をエッチングすることができる。
【0040】
前記ガラス基板エッチング装置200は前記第1プレート220に隣接した容器210の側壁に配置され、前記ガラス基板225の厚さを測定するセンサ240をさらに含むことができる。前記センサ240はレーザーセンサであり得る。前記センサ240は反射された受信信号によってガラス基板225の厚さを測定することができる。前記ガラス基板エッチング装置200は前記センサ240から受信信号が伝達されて前記駆動部230に駆動信号を伝達する制御部245をさらに含むことができる。前記センサ240によってガラス基板225のエッチングされた厚さを測定し、前記制御部245の駆動信号を利用して前記駆動部230はエッチング速度を調節することができる。
【0041】
前記ガラス基板エッチング装置200は前記容器210にエッチング液215を供給する供給管260、前記容器210の底面に連結されて前記エッチング液215を排出する回収管275及び前記第1プレート220と前記容器210との間の排出口250をさらに含むことができる。これと異なり、前記排出口250は前記第1プレート220を貫通するように形成することができる。
【0042】
前記ガラス基板エッチング装置200は前記回収管275のエッチング液215の流れを調節するバルブ272、前記バルブ272を通過したエッチング液215を浄化するフィルタ274及び前記フィルタ274で浄化されたエッチング液215を前記供給管260に伝達するポンプ276をさらに含むことができる。前記フィルタ274は前記ガラス基板225のエッチング物227を濾過することができる。前記エッチング液215は前記回収管275、フィルタ274、ポンプ276及び供給管260によって循環することができる。したがって、エッチング液215は再使用することができる。
【0043】
図5は、本発明の第3実施例に係るガラス基板エッチング装置を説明するための図である。図6は、本発明の第3実施例に係るガラス基板エッチング装置の容器、プレート及び流動部の形状を詳細に示すための図である。図1〜図3を参照して第1実施例で説明した技術的特徴は説明の簡略化のために省略する。
【0044】
図5及び図6に示すように、本発明の第3実施例に係るガラス基板エッチング装置300は、エッチング液315を収容する容器310と、前記容器310内に配置され、ガラス基板325が水平に安着する第1プレート320と、前記容器310内に配置され、前記第1プレート320の上で前記エッチング液315を流動させる流動部330とを含む。
【0045】
前記ガラス基板325は真空吸着方式で前記第1プレート320に安着することができる。前記ガラス基板325は前記第1プレート320の上部面に安着することができる。前記ガラス基板325はタッチスクリーンパネル(touch screen panel)に使用することができる。
【0046】
前記流動部330は前記第1プレート320上のボディー332及び前記ボディー332の下部面に付着した水平移動羽335を含むことができる。前記第1プレート320は平面的に四角形であり得る。
【0047】
前記流動部330は前記ボディー332の移動を制御する駆動部338をさらに含むことができる。前記駆動部338は前記ボディー332を垂直方向に移動させることができる。前記ボディー332が垂直方向に移動されて前記ボディー332と前記第1プレート320との離隔距離Lを調節することができる。また、前記駆動部338は前記第ボディー332の水平移動速度を調節することができる。
【0048】
前記駆動部338は前記ボディー332の垂直方向と水平方向への移動速度を制御して前記ガラス基板325のエッチング速度を調節することができる。前記エッチング液315の流動によって、前記ガラス基板325の露出された一面をエッチングすることができる。
【0049】
前記ガラス基板エッチング装置300は前記第1プレート320に隣接した容器310の側壁に配置され、前記ガラス基板325の厚さを測定するセンサ340をさらに含むことができる。前記センサ340はレーザーセンサであり得る。前記センサ340は反射された受信信号によってガラス基板325の厚さを測定することができる。前記ガラス基板エッチング装置300は前記センサ340から受信信号が伝達されて前記駆動部330に駆動信号を伝達する制御部345をさらに含むことができる。前記センサ340によってガラス基板325のエッチングされた厚さを測定し、前記制御部345の駆動信号を利用して前記駆動部330はエッチング速度を調節することができる。
【0050】
前記ガラス基板エッチング装置300は前記容器310にエッチング液315を供給する供給管360、前記容器310の底面に連結されて前記エッチング液315を排出する回収管375及び前記第1プレート320と前記容器310との間の排出口350をさらに含むことができる。これと異なり、前記排出口350は前記第1プレート320を貫通するように形成することができる。
【0051】
前記ガラス基板エッチング装置300は前記回収管375のエッチング液315の流れを調節するバルブ372、前記バルブ372を通過したエッチング液315を浄化するフィルタ374及び前記フィルタ374で浄化されたエッチング液315を前記供給管360に伝達するポンプ376をさらに含むことができる。前記フィルタ374は前記ガラス基板325のエッチング物327を濾過することができる。前記エッチング液315は前記回収管375、フィルタ374、ポンプ376及び供給管360によって循環することができる。したがって、エッチング液315は再使用することができる。
【0052】
本発明の第3実施例によれば、ガラス基板エッチング装置300は前記ガラス基板325を薄い厚さになるようにエッチングすることができる。また、ガラス基板エッチング装置300は水平移動する流動部330を有するので、均一性が確保されて前記ガラス基板325を同一の厚さにエッチングすることができる。
【0053】
図7は、本発明の第4実施例に係るガラス基板エッチング装置を説明するための図である。
【0054】
図7に示すように、本発明の第4実施例に係るガラス基板エッチング装置400は、エッチング液415を収容する容器410と、前記容器410内に配置され、ガラス基板425が水平に安着するプレート420とを含む。前記プレート420は回転されて前記エッチング液415の相対的流動を誘導することができる。
【0055】
前記ガラス基板425は真空吸着方式で前記プレート420に安着することができる。前記ガラス基板425は前記プレート420の上部面に安着することができる。前記ガラス基板425はタッチスクリーンパネル(touch screen panel)に使用することができる。
【0056】
前記ガラス基板エッチング装置400は前記プレート420を制御する駆動部430をさらに含むことができる。前記駆動部430は前記プレート420の回転速度を調節することができる。また、前記駆動部430は前記プレート420を垂直方向に移動させることができる。
【0057】
前記駆動部430は前記プレート420の垂直方向への移動と回転速度を制御して前記ガラス基板425のエッチング速度を調節することができる。前記エッチング液415の相対的流動によって、前記ガラス基板425の露出された一面をエッチングすることができる。
【0058】
前記ガラス基板エッチング装置400は前記プレート420に隣接した容器410の側壁に配置され、前記ガラス基板425の厚さを測定するセンサ440をさらに含むことができる。前記センサ440はレーザーセンサであり得る。前記ガラス基板エッチング装置400は前記センサ440から受信信号が伝達されて前記駆動部430に駆動信号を伝達する制御部445をさらに含むことができる。前記センサ440によってガラス基板425のエッチングされた厚さを測定し、前記制御部445の駆動信号を利用して前記駆動部430はエッチング速度を調節することができる。
【0059】
前記ガラス基板エッチング装置400は前記容器410にエッチング液415を供給する供給管460、前記容器410の底面に連結されて前記エッチング液415を排出する回収管475及び前記プレート420と前記容器410との間の排出口450をさらに含むことができる。これと異なり、前記排出口450は前記プレート420を貫通するように形成することができる。
【0060】
前記ガラス基板エッチング装置400は前記回収管475のエッチング液415の流れを調節するバルブ472、前記バルブ472を通過したエッチング液415を浄化するフィルタ474及び前記フィルタ474で浄化されたエッチング液415を前記供給管460に伝達するポンプ476をさらに含むことができる。前記フィルタ474は前記ガラス基板425のエッチング物427を濾過することができる。前記エッチング液415は前記回収管475、フィルタ474、ポンプ476及び供給管460によって循環することができる。したがって、エッチング液415は再使用することができる。
【0061】
表1は本発明の実施例と比較例によるガラス基板の厚さを比較する表である。S1はガラス基板をエッチング液に単純に沈積させてエッチングする比較例であり、S2は本発明の実施例に係るガラス基板エッチング装置を利用した場合である。
【0062】
下記の表に示すように、比較例より厚さを1/10程度まで減少させることができる。また、本発明の実施例によって製作されたガラス基板はフレキシブル特性が優れており、曲率半径が約10cmとして測定された。
【0063】
【表1】

【符号の説明】
【0064】
110 容器、
120 第1プレート、
130 流動部、
132 第2プレート、
135 回転翼、
138 駆動部、
145 制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エッチング液を収容する容器と、
前記容器内に配置され、ガラス基板が水平に安着する第1プレートと、
前記ガラス基板と向き合うように前記容器内に配置され、前記第1プレート上または前記第1プレート下で前記エッチング液を流動させる流動部とを含むことを特徴とするガラス基板エッチング装置。
【請求項2】
前記流動部は、
前記第1プレートに対向する第2プレートと、
前記第2プレートの下部面に付着した回転翼とを含むことを特徴とする請求項1に記載のガラス基板エッチング装置。
【請求項3】
前記流動部は前記第2プレートを制御する駆動部をさらに含み、
前記駆動部は前記第1プレートと前記第2プレートとの隔離距離を調節し、前記第2プレートの回転速度を調節することを特徴とする請求項2に記載のガラス基板エッチング装置。
【請求項4】
前記第1プレートに隣接した前記容器の側壁に配置され、前記ガラス基板の厚さを測定するセンサと、
前記センサから受信信号が伝達されて前記駆動部に駆動信号を伝達する制御部とをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のガラス基板エッチング装置。
【請求項5】
前記第1プレート及び前記第2プレートは平面的に円形であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のガラス基板エッチング装置。
【請求項6】
前記容器の底面に連結され、前記エッチング液を排出する回収管をさらに含み、
前記ガラス基板のエッチング物は前記エッチング液の流れによって前記回収管に到逹することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス基板エッチング装置。
【請求項7】
前記回収管のエッチング液の流れを調節するバルブと、
前記バルブを通過したエッチング液を浄化するフィルタと、
前記容器に前記エッチング液を供給する供給管と、
前記フィルタで浄化されたエッチング液を前記供給管に伝達するポンプとをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のガラス基板エッチング装置。
【請求項8】
前記流動部は前記第1プレート上で水平移動して前記エッチング液を流動させることを特徴とする請求項1に記載のガラス基板エッチング装置。
【請求項9】
前記流動部はボディー、前記ボディーに付着した水平移動羽及び前記ボディーの動作を制御する駆動部を含み、
前記駆動部は前記第1プレートと前記ボディーとの隔離距離を調節し、前記ボディーの水平移動速度を調節することを特徴とする請求項8に記載のガラス基板エッチング装置。
【請求項10】
前記第1プレートは平面的に四角形であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のガラス基板エッチング装置。
【請求項11】
エッチング液を収容する容器と、
前記容器内に配置され、ガラス基板が水平に安着するプレートとを含み、
前記プレートは回転されて前記エッチング液の相対的流動を誘導することを特徴とするガラス基板エッチング装置。
【請求項12】
前記プレートを制御する駆動部をさらに含み、
前記駆動部は前記プレートの垂直移動と前記プレートの回転速度を調節することを特徴とする請求項11に記載のガラス基板エッチング装置。
【請求項13】
前記プレートに隣接した容器の側壁に配置され、前記ガラス基板の厚さを測定するセンサと、
前記センサから受信信号が伝達されて前記駆動部に駆動信号を伝達する制御部とをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のガラス基板エッチング装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−92001(P2012−92001A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208705(P2011−208705)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】