説明

ガラス管ヒータと冷蔵庫

【課題】 ガラス管ヒータのガラス管内に水分やガス等が侵入することを防止したガラス管ヒータと冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】 ガラス管1と、上記ガラス管1内に収容・配置された抵抗線5と、リード線挿入孔が形成され上記ガラス管1の両端に被冠・固定されるキャップ11,15と、上記リード線挿入孔を通り上記抵抗線5の両端に接続されたリード線9,13と、を具備したガラス管ヒータにおいて、狭窄具23により上記キャップ11,15の一部を狭窄し、上記リード線挿入孔と上記リード線9,13との間に形成される隙間を封止することを特徴とするガラス管ヒータ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、冷蔵庫において除霜手段として用いられるガラス管ヒータに使用されているガラス管ヒータと該ガラス管ヒータを使用した冷蔵庫に係り、特に、狭窄具により上記キャップの一部を狭窄し、リード線挿入孔とリード線との間に形成される隙間を封止することにより、ガラス管ヒータのガラス管内に水分やガス等が侵入することを防止したものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、冷蔵庫や冷凍庫においては冷媒として特定フロン(CFC5種)が使用されていた。ところが、その種の特定フロン(CFC5種)が大気中に放出された場合にはオゾン層が破壊されることがわかり、今日では冷蔵庫や冷凍庫においても脱フロン化が叫ばれている。そこで、特定フロン(CFC5種)に代わるものとして炭化水素系の冷媒(プロパン、イソブタン等)の使用が考えられている。
【0003】
ところで、冷蔵庫においては冷凍サイクルを構成する蒸発器の除霜を行う除霜手段としてガラス管ヒータが使用されている。このようなガラス管ヒータを使用した場合には、ガラス管ヒータの表面温度がある程度の高温になってしまう。一方、既に説明したプロパンやイソブタンは可燃性ガスである。この危険性を検証するため、冷蔵庫内にプロパンを充満させ、プロパンの爆発濃度雰囲気とした状態で従来公知のガラス管ヒータに通電し、通常の仕様状況と同じ状況にて除霜を行う試験が近年行われた(例えば、非特許文献1参照。)。従来公知のガラス管ヒータの表面温度は600℃程度とプロパンの発火温度以上になるのだが、この試験では、爆発が起こるようなことはなかった。又、ガラス管内の抵抗線は、ガラス管ヒータ表面よりも高温となるため、プロパンがガラス管内に侵入し、抵抗線に起因して爆発することも危惧されたが、実際には抵抗線により爆発が起こるようなことはなかった。このような試験結果は得られたものの、爆発による重大事故を未然に防止するという観点から、更なる安全性のための各種の提案がなされている。例えば、そのような提案の一例を開示するものとして特許文献1〜特許文献9がある。
【0004】
【非特許文献1】冷凍 第73巻 第845号、第18〜24頁、社団法人日本冷凍空調学会 発行、平成10年12月15日
【特許文献1】特開2000−329447号公報
【特許文献2】特開2002−195735号公報
【特許文献3】特開2003−4362号公報
【特許文献4】特開2003−4363号公報
【特許文献5】特開2003−7436号公報
【特許文献6】特開2003−90672号公報
【特許文献7】特開2003−332031号公報
【特許文献8】特開2005−133993号公報
【特許文献9】特開平9−61041号公報
【0005】
上記特許文献1にはガラス管ヒータの表面温度が所定温度以上に上昇しないように温度管理する発明が開示されている。
又、特許文献2〜特許文献8には、ガラス管ヒータを構成するガラス管を二重管構造として、それによって、ガラス管ヒータの表面温度の上昇を防止することが提案されている。
又、特許文献9には、ガラス管の開口部を密封し、可燃性ガス等の侵入を防止する構造が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の構成によると次のような問題があった。
図6に示すように、特許文献1〜8によるガラス管ヒータ500は、構造上、キャップ511においてリード線509との間に隙間があり、ガラス管内部空間503と外気とが連通した構成となっている。ここで、このようなガラス管ヒータ500では、ガラス管501の表面こそ可燃性ガスの発火温度未満となるが、ガラス管501内の抵抗線505はそれ以上の温度になる。そのため、ガラス管501内に可燃性ガスが侵入した場合には、危険となり得ることが考えられる。確かに、上記したように、ガラス管501内に可燃性ガスが侵入しても爆発を起こさないとの試験結果はあるが、更なる安全性追求と言う点でより高いレベルを目指す必要がある。又、ガラス管内部空間503と外気とが連通していると、融解した霜に起因する水分や、食品等から発生する腐食性ガスなどもガラス管501内に侵入することになり、これにより、抵抗線505が腐食し断線することも考えられる。又、ガラス管ヒータ500は冷熱サイクルを繰り返すものであるため、ガラス管501内に水分が侵入すると、これが原因となってガラス管501を破損してしまうことにもなる。
【0007】
図7に示すような、特許文献9記載のガラス管ヒータ600は、ガラス管内部空間603と外部とが連通しておらず、ガラス管601内へのガスや水分の侵入を確実に防止できるものである。しかし、その構成は、ボルト617とナット619によりキャップ611を押圧し、更に、キャップ611とリード線609とを溶着するというものである。ここで、符号605は抵抗線を示す。そのため、組立に際しては非常に手間がかかる構成で、工程に負荷がかかるとともに、部材も増加してしまうことから、実際の製造は非常に困難なものであった。
【0008】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、狭窄具により上記キャップの一部を狭窄し、リード線挿入孔とリード線との間に形成される隙間を封止することにより、ガラス管ヒータのガラス管内に水分やガス等が侵入することを防止したガラス管ヒータと冷蔵庫を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるガラス管は、ガラス管と、上記ガラス管内に収容・配置された抵抗線と、リード線挿入孔が形成され上記ガラス管の両端に被冠・固定されるキャップと、上記リード線挿入孔を通り上記抵抗線の両端に接続されたリード線と、を具備したガラス管ヒータにおいて、狭窄具により上記キャップの一部を狭窄し、上記リード線挿入孔と上記リード線との間に形成される隙間を封止することを特徴とするものである。
又、請求項2によるガラス管ヒータは、請求項1記載のガラス管ヒータにおいて、上記ガラス管は外側ガラス管と内側ガラス管とからなる二重管構造であることを特徴とするものである。
又、請求項3によるガラス管ヒータは、上記外側ガラス管と上記内側ガラス管との間の環状空間を閉空間としたことを特徴とするものである。
又、請求項4による冷蔵庫は、冷蔵庫本体と、上記冷蔵庫本体内に設けられた冷凍サイクルと、上記冷蔵庫本体内に設けられた除霜手段と、を具備してなる冷蔵庫において、上記除霜手段を請求項1〜請求項3の何れかに記載のガラス管ヒータとしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
以上詳述したように本願発明によるガラス管ヒータによると、狭窄具によってキャップの一部を狭窄し、リード線挿入孔とリード線との間に形成される隙間を封止することにより、ガラス管ヒータのガラス管内に水分やガス等が侵入することを確実に防止することができる。これにより、ガラス管内に水分や腐食性ガスが侵入しないため、抵抗線の腐食を防ぐことが可能となる。又、ガラス管内に侵入した水分により、ガラス管が破損することも防ぐことができる。更に、可燃性ガスの冷媒を使用した冷蔵庫においても、ガラス管内に可燃性ガスが侵入しないため、抵抗線に起因した爆発を確実に防ぐことができる。そして、本発明は、キャップの一部を狭窄具により狭窄するのみの簡単な構成であるため、非常に生産性に優れたものとなる。
このような構成は、一重タイプのガラス管、二重タイプのガラス管等に適用可能であり、何れの場合に対しても、上記した効果を奏することができるものである。
そして、このような構成をなすガラス管ヒータは冷蔵庫の除霜手段として好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図1乃至図3を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。この第1の実施の形態は、一重タイプのガラス管を使用したガラス管ヒータに本願発明を適用した例を示すものである。
図1は本実施の形態によるガラス管ヒータの全体の構成を示す斜視図であり、図2は同上の構成をその一部を切り欠いて示す正面図である。まず、ガラス管1がある。このガラス管1は石英ガラス製であって、その内径が8.5mm、外径が10.5mm、厚さが1.0mmである。
【0012】
上記ガラス管1の内部空間3内には抵抗線5が収容・配置されている。この抵抗線5によって発熱するものである。上記抵抗線5は、この実施の形態の場合には、線径が0.35mm、巻きピッチが0.39〜3mm、外径が7.5mmである。又、その材質は、例えば、ニッケル・クロム合金製或いは鉄・クロム・アルミ合金製とすることが考えられる。又、ヒータ容量であるが、この実施の形態の場合には140Wである。
【0013】
上記抵抗線5の一端側をみてみると、ステンレス製の接続端子7を介してリード線9の導体に接続されている。又、ガラス管1の一端側にはシリコーンゴム製のガラス管ヒータ用キャップ11が被冠・固定されている。又、上記リード線9としては、例えば、シリコーンゴム被覆電線或いは架橋ポリエチレン被覆電線が考えられる。上記接続端子7は、図2にも示すように、鍔部7aと該鍔部7aより後方に延長されたかしめ板状部7bとから構成されている。上記接続端子7は、本件特許出願人の所有による特許第2954354号に係る発明の実施品である。
尚、抵抗線5の他端側も同様の構成になっている。すなわち、抵抗線5の他端は図示しないステンレス製の接続端子(上記接続端子7と同じものである)を介してリード線13の導体に接続されており、又、ガラス管1の他端にはガラス管ヒータ用キャップ15が被冠・固定されている。このガラス管ヒータ用キャップ15は上記ガラス管ヒータ用キャップ11と同じ構成のものである。
【0014】
上記ガラス管ヒータ用キャップ11は、次のような構成になっている。すなわち、図2に示すように、キャップ11,15本体があり、このキャップ11,15本体には、上記ガラス管1の端部が挿入されるガラス管挿入凹部23が形成されている。又、このガラス管挿入凹部23に連続するようにリード線9が貫通・配置されるリード線挿入孔25が介して形成されている。
【0015】
上記構成をなすガラス管ヒータは、例えば、図3に示すように、冷蔵庫の除霜手段として使用される。すなわち、冷蔵庫の冷蔵庫本体31内には冷凍サイクル33が内装されている。この冷凍サイクル33は、圧縮機35と、凝縮器37と、減圧機構39と、蒸発器41と、ファン43等から構成されている。そして、上記蒸発器41における除霜を行うために、既に説明したガラス管ヒータを使用するものである。
【0016】
次に、組立の手順であるが、上記ガラス管1の内部空間3内に抵抗線5を挿入する。次に、抵抗線5の両端に接続端子7、7を介してリード線9、13を接続する。ここで、リード線9、13は、既にキャップ11,15のリード線挿入孔25に挿入された状態になっている。次に、キャップ11,15を被冠・固定する。そして、キャップの一部、ここでは、リード線がガラス管内から外部へ出る部分の近傍を、狭窄具23としての結束バンドにより狭窄し、リード線挿入孔25とリード線9,13との隙間を封止するものである。それによって、図1に示すようなガラス管ヒータを得ることができるものである。
尚、ガラス管1の表面に脱臭触媒を塗布することが考えられる。
【0017】
上記の狭窄具23としては、一般的に狭窄や縮径をさせるような部材や構成であり、リード線挿入孔25とリード線9,13との隙間を封止できるものであれば特に限定はない。上記したような結束バンドの他に、例えば、ゴム紐、糸、ワイヤ等で縛っても良いし、粘着テープ等を固く巻付けても良いし、かしめ部材によりかしめても良いし、ホースクリップやホースクランプ等を使用しても良い。特にインシュロック(登録商標)の名で市販されているものを使用すれば、簡便に作業をすることができる。又、熱収縮チューブを使用し、収縮の力を利用して狭窄することも考えられ、この場合は、熱収縮チューブの一部がリード線9,13を直接覆うように配置すると、より確実にガラス管内3へのガスや水分の侵入を防止することができる。又、シール材によりリード線挿入孔25を封止することも考えられるが、通常、キャップ11,15にはシリコーンゴムが使用されることから、一般的なシール材では封止ができず、特殊なシール材やシール方法が必要となることから、生産性に劣り好ましくない。
【0018】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、ガラス管ヒータのガラス管内に水分やガス等が侵入することを防止することができる。これにより、ガラス管内に水分や腐食性ガスが侵入しないため、抵抗線の腐食を防ぐことが可能となる。又、ガラス管内に侵入した水分により、ガラス管が破損することも防ぐことができる。更に、過粘性ガスの冷媒を使用した冷蔵庫においても、ガラス管内に可燃性ガスが侵入しないため、抵抗線に起因した爆発を確実に防ぐことができる。
そして、本発明は、キャップの一部を狭窄具により狭窄するのみの簡単な構成であるため、非常に生産性に優れたものとなる。
【0019】
次に、図4、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態の場合には、ガラス管を二重構造とし、そこに本願発明を適用した例を示すものである。
図4はこの第2の実施の形態によるガラス管ヒータの全体の構成を示す斜視図であり、図5は同上の構成をその一部を切り欠いて示す正面図である。まず、二重構造をなすガラス管構造部101がある。このガラス管構造部101は、外側ガラス管103と、この外側ガラス管103の内周側に間隔を存した状態で配置された内側ガラス管105とから構成されている。上記外側ガラス管103と内側ガラス管105は同心状に配置されていて、その両端部は熱溶着封止されている。図中熱溶着封止部を符合107、109でそれぞれ示す。
【0020】
上記外側ガラス管103と内側ガラス管105に関して詳しく説明すると、この実施の形態の場合には、外側ガラス管103はその内径が17mm、外径が20mm、厚さが1.5mmである。又、内側ガラス管105はその内径が8.3mm、外径が10.5mm、厚さが1.1mmである。又、外側ガラス管103と内側ガラス管105との間隔は3.25mm程度である。又、外側ガラス管103と内側ガラス管105は共に石英ガラス製である。
【0021】
上記ガラス管構造部101の長手方向の右隅には減圧穴111が設けられていて、この減圧穴111を介してガラス管構造部101内の環状空間113内を減圧し、その後、この減圧穴111を熱溶着封止するものである。すなわち、外側ガラス管103と内側ガラス管105を二重に重ねた状態とし、その状態で両端を熱溶着封止する。次に、減圧穴111に、例えば、チューブを介して真空ポンプを接続して環状空間113内を吸引して減圧する。減圧作業を終了した後減圧穴111を熱溶着封止することになる。図中熱溶着封止部を符合115で示す。
又、減圧穴111の位置や減圧の程度は任意である。又、減圧する場合には図示しない真空ポンプや注射器をチューブ・配管類を介して減圧穴111に接続して吸引することにより行うものである。
尚、その他の構成は上記第1の実施の形態の場合と同じであり、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
【0022】
したがって、このような二重管構造のガラス管の場合にも、上記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるものである。
又、上記のような二重管構造のガラス管構造部101を採用していることによって、次のような効果を奏することができる。
まず、ガラス管構造部101の環状空間113内は閉空間として構成され、且つ、減圧されているので、熱膨張による圧力の上昇に起因してガラス管構造部101、すなわち、外側ガラス管103や内側ガラス管105が破損してしまうようなことを防止することができる。
又、ガラス管構造部101は二重管構造にはなっているが、その両端部が熱溶着封止されているので、取扱上は一本のガラス管と同じである。よって、組込作業も簡単であって、外側ガラス管と内側ガラス管がそれぞれ別個に独立している場合のように組立作業に困難を要することはない。
【0023】
ここで、本発明のように、ガラス管内が密封された構成のガラス管ヒータの場合においては、抵抗線の加熱によりガラス管内の空気が膨張し、ガラス管内の圧力が上昇して、ガラス管が破損したりキャップが外れたりすることが危惧されていた。しかし、上記第1〜第2の実施の形態によるガラス管ヒータを冷蔵庫の除霜用として適用し、実使用の状況に則して使用してみたのだが、上記のようにガラス管が破損したりキャップが外れたりすることはなく、好適に使用することが可能であった。
【0024】
尚、本発明は上記第1〜第2の実施の形態に限定されるものではない。
まず、二重管構造にする場合において、外側ガラス管や内側ガラス管の厚み、環状空間の大きさ、減圧の程度等については任意に設定すればよい。
又、二重管構造とする場合には、上記のようにガラス管両端部を熱溶着封止したものでなくても良く、外側ガラス管と内側ガラス管とがそれぞれ別個に独立した状態となっていて、それらを両側の端栓に組み込んでいくという構成のものでも良い。但し、この場合は、作業性が悪く組立に困難を要してしまうことになる。
又、冷蔵庫の蒸発器の除霜を例に挙げて説明したが、一般に使用される暖房機器等、その他の用途も考えられる。
その他、図示した構成はあくまで一例であって様々な変形が想定される。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は、ガラス管ヒータを改良したものであり、狭窄具によりキャップの一部を狭窄し、リード線挿入孔とリード線との間に形成される隙間を封止することにより、ガラス管ヒータのガラス管内に水分やガス等が侵入することを防止したものである。そして、冷蔵庫の除霜用のガラス管ヒータとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータの構成を一部切り欠いて示す正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータを冷蔵庫に組み込んだ構成を模式的に示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータの構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す図で、ガラス管ヒータの構成を一部切り欠いて示す正面図である。
【図6】従来例を示す図で、ガラス管ヒータの構成を一部切り欠いて示す正面図である。
【図7】従来例を示す図で、ガラス管ヒータの構成を一部切り欠いて示す正面図である。
【符号の説明】
【0027】
1 ガラス管
3 内部空間
5 抵抗線
7 接続端子
7a 接続端子の鍔部
7b 接続端子のかしめ板状部
9 リード線
11 ガラス管ヒータ用キャップ
13 リード線
15 ガラス管ヒータ用キャップ
23 狭窄具
25 リード線挿入孔
101 ガラス管構造部
103 外側ガラス管
105 内側ガラス管
107 熱溶着封止部
109 熱溶着封止部
111 減圧穴
115 封止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス管と、上記ガラス管内に収容・配置された抵抗線と、リード線挿入孔が形成され上記ガラス管の両端に被冠・固定されるキャップと、上記リード線挿入孔を通り上記抵抗線の両端に接続されたリード線と、を具備したガラス管ヒータにおいて、
狭窄具により上記キャップの一部を狭窄し、上記リード線挿入孔と上記リード線との間に形成される隙間を封止することを特徴とするガラス管ヒータ。
【請求項2】
請求項1記載のガラス管ヒータにおいて、
上記ガラス管は外側ガラス管と内側ガラス管とからなる二重管構造であることを特徴とするガラス管ヒータ。
【請求項3】
請求項2記載のガラス管ヒータにおいて、
上記外側ガラス管と上記内側ガラス管との間の環状空間を閉空間としたことを特徴とするガラス管ヒータ。
【請求項4】
冷蔵庫本体と、
上記冷蔵庫本体内に設けられた冷凍サイクルと、
上記冷蔵庫本体内に設けられた除霜手段と、
を具備してなる冷蔵庫において、
上記除霜手段を請求項1〜請求項3の何れかに記載のガラス管ヒータとしたことを特徴とする冷蔵庫。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−329082(P2007−329082A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−161068(P2006−161068)
【出願日】平成18年6月9日(2006.6.9)
【出願人】(000129529)株式会社クラベ (125)
【Fターム(参考)】