説明

ガードル等のような女性用下着

【課題】ガードル等のような女性用下着を提供する。
【解決手段】本発明はガードル等のような女性用下着に関する。下着は、場合によっては腹部範囲を補強した前側範囲(21)と、後側範囲(22)と、大腿部を取り囲む脚範囲(24)と、好ましくは収縮性繊維材料からなるウエスト範囲(23)とを有する。その際、個々の範囲を形成する下着の部分は互いに割り当てられた縁部において相互接合、特に縫い合わせられている。本発明に従い、下着は実質的に基本材料の唯一の裁断片(1)からなり、この裁断片の中央部分(7)が前側範囲(21)を形成し、裁断片の側方縁部がウエスト範囲(23)から股上範囲(10)まで延在する背部縫着部(18)と、股上範囲(10)内と、脚範囲(24)の内側で相互接合、特に縫い合わせられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分(所謂おいて部分、プリアンブル部分)に記載した特徴を有する、ガードル等のような女性用下着に関する。
【背景技術】
【0002】
特にガードル等のような女性用下着は通常、好ましくは収縮性のある繊維材料の1枚または複数枚の裁断片からなっている。この裁断片はガードルの前側範囲(前身頃)と後側範囲(後身頃)とを有し、下着を形成するためにウエスト開口と2つの脚口を残して、相応する縁部において相互に接合、特に縫い合わせられている。
【0003】
このようなガードルは特に腹部範囲と腰部(臀部)範囲において女性の体の形を整える役目があるので、ガードルはしばしばこの範囲では小さな収縮性の材料からなる裁断部材を上張りまたは内張りすることによって補強されている。この補強部材と基本材料の接合は通常縫い合わせによって行われ、この縫合は材料のほつれを防止するために大抵さらに縁かがりによって補強されている。この補強部材の設けられる場所次第では、この縫着部がガードルの装着快適性を損ない、特に外側の衣服が密着している場合にこの外側の衣服に浮き出て、ガードルによって改善すべきである外観が損なわれるという恐れがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この背景に照らして、本発明の根底をなす課題は、縫着部の数を最小限に減らした、この種のガードルの構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に従い、この課題は、請求項1に記載した特徴を有する、ガードル等のような女性用下着によって解決される。
【0006】
他の有利な実施形態は従属請求項から明らかである。
【0007】
本発明の基本思想は、本発明に係るガードルが実質的に、体を覆い、整形する主部分だけからなり、主部分の上縁部に設けられかつウエストを取り巻いて補強するウエストバンド部分がこの主部分に補足可能である点にある。
【0008】
本発明に係る解決策は実質的に、主部分の裁断片の形状に存する。この裁断片は収縮性繊維材料のほぼ長方形の片からなり、かつ中央範囲が腹部範囲を形成するようにガードルに形成され、一方、裁断片は、背部範囲から股上範囲まで達して大腿部の内側で脚範囲まで続く縫着部によって、ガードルに加工され得るように、側方縁部と下縁部範囲において形成されている。
【0009】
前側の腹部範囲に補強部分が設けられている場合には、この補強部分は本発明に従い、主部分の材料に面で接合、特に接着されている。場合によっては適当な方法で大腿部の範囲に他の補強範囲を設けることができる。
【0010】
本発明は、縫着部が非常に少なく、装着快適性に関しておよび接触する外側衣服に関して邪魔に感じない場所、すなわち背部範囲と股上範囲に、縫着部が設けられるという効果を有する。
【0011】
次に、図に基づいて本発明を詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
特に、本発明に係るガードルの主部分1のための、図1に示した裁断片の形状が、本発明にとって重要である。この主部分1はほぼ長方形であり、その上縁部2と下縁部3はほぼ真っ直ぐにかつ互いに平行に延在しているが、幾分弧状に湾曲していてもよい。この主部分1の側方縁部範囲は対称軸線S−Sから出発して、ほぼ三角形に形成されている。側方縁部において上側の縁部範囲4は上縁部2から尖端部5へやや内側に湾曲している。下縁部範囲6は尖端部5から下縁部3まで再びやや内側に湾曲して延在している。反対側の縁部は対称に形成されている。
【0013】
図1からさらにわかるように、主部分1の中央部分7には、ほぼ三角形の補強部8が設けられている。この補強部の側方縁部9は下縁部3の方へ股上範囲10まで互いに斜めに延在している。股上範囲10は狭い切欠き11によって示してある。この切欠きは主部分1の下縁部3から2つの平行な縁部12に沿ってほぼ円弧状の画成部13まで延在している。
【0014】
ガードルとしての用途に相応して、主部分1は収縮性繊維材料からなっている。この材料はその収縮特性によって、着用者の体に整形力を加える。補強部分8によって得られるそれ自体公知の腹部範囲の補強部は本発明に従い、基本材料よりも収縮性が小さな収縮性材料からなり、接着によって基本材料に接合されている。この補強部8は着用者の体から見て、外側または内側に貼ることができる。接着は全面でまたは縁部のみで行うことができる。いかなる場合でも、この補強部8を固定するための縫い目が省略されるので、外側の衣服が密着している状態でも補強部はガードルの意図した整形作用を損なうことがない。
【0015】
本発明に係るガードルには、図1に示した主部分1の裁断片のほかに、図2に示したウエストバンド部分14が含まれる。このウエストバンド部分は細長い帯状に形成されている。ウエストバンド部分は幾分弧状に湾曲している上縁部15と、同様に弧状に湾曲している下縁部16と、2つの側方縁部17とによって画成されている。
【0016】
本発明による完成したガードルが図3、4および5に正面図、側面図および背面図で示してある。これらの図に基づいて、ガードルの仕立てについて説明する。
【0017】
全体を20で示すガードルを仕立てるために、主部分1の上側の側方縁部範囲4が股上範囲10の尖端部5に達するまで互いに縫い合わせられる。下側の側方縁部範囲6はそれぞれ、切欠き11の範囲内の縁部範囲12に縫い合わせられ、それによって下縁部3がそれぞれ脚範囲のヘム(縁部)19を形成する。縁部のほつれを防止するために、その都度個々の糸を引っ張ることができる材料を、裁断片のための基本材料として使用することができる。
【0018】
本発明に係るガードルは全体が前側範囲21と、後側範囲22(図5)と、ウエスト範囲23と、脚範囲24とからなっている。主部分1の裁断片の形成により、ガードル20の前側範囲21と、後側範囲22までの側方範囲25とが、縫い合わせ部を有していないことが、図3〜5からわかる。縫着部は、主部分1の縁部4を接合するために必要である、股上範囲10に達する背部縫着部18と、ウエスト部分14を主部分1の裁断片に接合するためのウエスト範囲23内の縫着部26だけである。
【0019】
前側範囲21の腹部範囲内の補強部8はその縁部9によって示してある。場合によっては、腰部と大腿部の範囲に、他の補強部を類似の方法で設けることができる。他の補強部の図示は見やすくするために省略してある。
【0020】
本発明の適用はもちろん、ガードルの図示例に限定されない。本発明は、例えばオールインワン、コルセット、水着等のような他の下着にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係るガードルの主部分のための裁断片の形状を概略的に示す。
【図2】ウエストバンド部分のための裁断片を示す。
【図3】完成したガードルの正面図である。
【図4】完成したガードルの側面図である。
【図5】完成したガードルの背面図である。
【符号の説明】
【0022】
1 主部分
2 上縁部
3 下縁部
4 上側の縁部範囲
5 尖端部
6 下側の縁部範囲
7 中央部分
8 補強部
9 縁部
10 股上範囲
11 切欠き
12 縁部
13 円弧状画成部
14 ウエストバンド部分
15 上縁部
16 下縁部
17 側方縁部
18 背部縫着部
19 縁どり部
20 ガードル
21 前側範囲
22 後側範囲
23 ウエスト範囲
24 脚範囲
25 側方範囲
26 縫着部
S−S 対称軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
場合によっては腹部範囲を補強した前側範囲(21)と、後側範囲(22)と、大腿部を取り囲む脚範囲(24)と、好ましくは収縮性繊維材料からなるウエスト範囲(23)とを有するガードル等のような女性用下着にして、上記個々の範囲を形成する下着の部分が互いに割り当てられた縁部にて相互接合、特に縫い合わせられている、女性用下着において、
下着(1)が実質的に基本材料の唯一の裁断片(1)からなり、この裁断片の中央部分(7)が上記前側範囲(21)を形成し、裁断片の側方縁部が上記ウエスト範囲(23)から股上範囲(10)まで延在する背部縫着部(18)と、上記股上範囲(10)内と、上記脚範囲(24)の内側で相互接合、特に縫い合わせられていることを特徴とする下着。
【請求項2】
上記股上範囲(10)が上記前側範囲(21)を形成する裁断片(1)の中央部分(7)の下側範囲にて、下縁部(3)から延びる切欠き(11)によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の下着。
【請求項3】
上記裁断片(1)がほぼ横長の方形であり、上縁部(2)がウエスト範囲(23)を形成し、下縁部(3)が脚範囲(24)の下側へりを形成していることを特徴とする請求項1または2に記載の下着。
【請求項4】
上記裁断片(1)の中央部分(7)から外側に向いた縁部が、ウエスト範囲(23)から延びる上側範囲(4)にて斜め外側に向けられ、股上範囲を示す尖端部から下縁部(3)までの下側範囲(6)にてまた斜め内側に延在していることを特徴とする請求項3に記載の下着。
【請求項5】
上記前側範囲(21)を形成する裁断片(1)の中央部分(7)の上側範囲(4)が、腹部範囲を整形するために補強されて形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の下着。
【請求項6】
補強部(8)がウエスト範囲(23)から股上範囲(10)までほぼ三角形に延在するように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の下着。
【請求項7】
補強部(8)が裁断片(1)の材料よりも収縮性の小さな繊維材料からなっていることを特徴とする請求項5または6に記載の下着。
【請求項8】
補強部(8)が、分かれた部分として、裁断片(1)の材料に確実に接合されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の下着。
【請求項9】
接合部が平面状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の下着。
【請求項10】
補強部(8)の材料が裁断片(1)の材料に接着されていることを特徴とする請求項9に記載の下着。
【請求項11】
下着(1)がウエスト範囲(23)にてウエストバンドによって補強されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の下着。
【請求項12】
ウエストバンドが帯状に形成された別個の部材(14)として裁断片(1)の上縁部(2)に設けられ、この上縁部に接合、特に縫い合わせられていることを特徴とする請求項11に記載の下着。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−274536(P2008−274536A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−118367(P2008−118367)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【出願人】(508123319)トリンフ インタートレード アーゲー (16)
【Fターム(参考)】