説明

キッチンキャビネット

【課題】シンクを有すると共に左右の側板間のシンク前方に幕板が架設されたキッチンキャビネットにおいて、下方に突出するシンクの一方の側部とこの側部に対向する一方の側板との間の所定幅の空間を含む上下方向に細長い空間に対し、引き出しに収納された高さの高い物品の出し入れを可能にしつつ幕板の剛性を良好に維持する。
【解決手段】金属製の幕板30は、シンク5aの前方で左右に延びる面状の垂直部31と、この垂直部31の左側の端部からシンク5aの左側の側部に沿うように後方に延びる垂直面状の後方延設部32と、この後方延設部32の後部上端からシンク5aの左側の側部とこの側部に対向する左側の側版11との間に形成された空間Sの上部を横断し、前記側板11方向に延びる水平面状の横方向延設部33とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シンクを有するキッチンキャビネットに関し、台所用家具の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
シンクが設けられたワークトップを有するキッチンキャビネットでは、内部空間にシンクが突出するため、このシンクの一方の側部とこの側部に対向する一方の側板との間に幅の狭い空間が形成されることがある。この狭い空間は、ともすればデッドスペースになりがちであるが、これを有効に使用しようとする要望がある。そこで、前記キャビネットの幅寸法を前述した狭い空間分だけ減らし、代わりに、上下方向に細長い収納空間を有する別のキャビネットを並設し、この別のキャビネットに、高さの高い物品を収納することがある。また、シンクの側方に中仕切り板を設け、この中仕切り板と側板との間の空間に、高さの高い物品を収納することがある。しかしながら、これらの場合には別のキャビネットあるいは中仕切り板が余分に必要であるので、コスト面で問題がある。
【0003】
そして、別のキャビネットを並設したり中仕切り板を設けたりしないものとして、例えば特許文献1には、キャビネット内部において、シンクの側方の幅の狭い空間を含む上下方向に細長い空間を、幅の狭い空間部分に相当する上方部分は片開きの小扉により開閉し、下方部分は前後方向にスライド自在な引き出しの前板により開閉する構成が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−296759号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、キャビネット内部の上方部分を正面視で隠す等の目的のため、キャビネットの左右の側板間の上部前面に、幕板を架設することがある。そうすると、引き出しに収納される物品は、収納状態で幕板に干渉しない高さのものに限定される。一方、高さの高い物品の出し入れを可能に、幅の狭い空間側の幕板部分を切除すると、幕板の剛性が低下し、正面からの荷重を受けて変形するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、シンクを有すると共に左右の側板間のシンク前方に幕板が架設されたキッチンキャビネットにおいて、下方に突出するシンクの一方の側部とこの側部に対向する一方の側板との間の所定幅の空間を含む上下方向に細長い空間に対し、引き出しに収納された高さの高い物品の出し入れを可能にしつつ幕板の剛性を良好に維持することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0008】
まず、請求項1に記載の発明は、左右の側板と、該側板間の上部前面に架設された幕板と、該幕板の下方で左右の側板間に前後方向にスライド自在に支持された引き出しと、該側板上に載置されるシンクが設けられたワークトップとを有し、該ワークトップにおけるシンクの一方の側部と該側部に対向する一方の側板との間に所定幅の空間が設けられたキッチンキャビネットであって、前記幕板は、前記空間と反対側の端部が他方の側板に取り付けられて前記シンクの前方で左右に延びると共に、前記空間側の端部には、該幕板を前記一方の側板に取り付けるための幕板取付部材が設けられており、かつ、該幕板取付部材は、前記幕板の端部から前記シンクの一方の側部に沿うように後方に延びる後方延設部と、該後方延設部の後部上端から前記空間の上部を横断して前記一方の側板方向に延びる横方向延設部とを有し、該横方向延設部の先端が、前記一方の側板に取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のキッチンキャビネットにおいて、前記空間の上部にワークトップの下面を支持する補強桟が備えられていると共に、前記幕板取付部材の横方向延設部は、該補強桟に結合されていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載のキッチンキャビネットにおいて、前記幕板取付部材の後方延設部は、垂直面状とされていることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のキッチンキャビネットにおいて、前記引き出しは前板を備えていると共に、前記側板間の上部前面には、前記前板の後面に当接する戸当たり桟が架設されており、かつ、前記幕板の上端縁は、該戸当たり桟に結合されていることを特徴とする。
【0012】
そして、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のキッチンキャビネットにおいて、前記幕板と幕板取付部材とは、金属製の板材を折曲加工することにより一体に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
まず、請求項1に記載の発明によれば、ワークトップのシンクの一方の側部とこの側部に対向する一方の側板との間に所定幅の空間が設けられたキッチンキャビネットにおいて、前記空間と反対側の端部が他方の側板に取り付けられてシンクの前方で左右に延びる幕板の前記空間側の端部に設けられた幕板取付部材を、幕板の端部からシンクの一方の側部に沿うように後方に延びる後方延設部と、この後方延設部の後部上端から前記空間の上部を横断して前記一方の側板方向に延びる横方向延設部とを有し、この横方向延設部の先端が前記一方の側板に取り付けられるように構成したので、前記横方向延設部は、幕板の下端より高い箇所に位置することになる。その結果、シンクの一方の側部とこの側部に対向する一方の側板との間の所定幅の空間を含む上下方向に細長い空間に対し、引き出しに収納された高さの高い物品の出し入れが可能となる。
【0014】
そして、幕板と幕板取付部材とで構成される平面視屈曲構造により、例えば、高さの高い物品を収納可能に幕板の一方の側部を切除した構成に比べ、幕板の剛性は良好に維持される。したがって、正面からの荷重を受けても幕板の変形が回避され、特に側板間が広い場合に効果的である。なお、幕板の剛性が良好に維持されるため、輸送中においても幕板の形状を良好に維持することができる。
【0015】
次に、請求項2に記載の発明によれば、幕板取付部材の横方向延設部は、ワークトップを支持する補強桟に結合されているので、この幕板取付部材の設置状態が一層安定すると共に、幕板の剛性向上に寄与する。
【0016】
また、請求項3に記載の発明によれば、後方延設部は垂直面状に延設されているので、引き出しを前後方向にスライドさせるとき、この後方延設部により、引き出しに収納された高さの高い物品の側方を案内したり、引き出しを押し込んだ状態で収納された高さの高い物品の横方向への転倒を防止したりすることができる。
【0017】
また、請求項4に記載の発明によれば、幕板の上端縁は戸当たり桟に結合されているので、幕板の架設状態が一層安定すると共に、幕板の剛性向上が図られる。
【0018】
そして、請求項5に記載の発明によれば、幕板と幕板取付部材とは金属製の板材を折曲加工することにより一体に形成されているので、比較的簡便に幕板及び幕板取付部材で構成される部材を製作することができる。しかも、折曲加工前の板材を裏返して折曲加工することにより、容易に左右勝手を逆にすることができる。
【0019】
また、幕板は金属製であるので、例えば木質製の場合に比較して、強度を維持しつつ厚みを薄くすることができる。したがって、シンクとの干渉を避けつつシンクの前面に近接して幕板を設置した場合、幕板と後方に押し込んだ引き出しの前板との間に、例えば、まな板のような厚みの薄い物品を収納可能な空間が形成されるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態に係るキッチンキャビネットとしてのシンク用キャビネットを備えたシステムキッチンについて説明する。
【0021】
図1に示すように、このシステムキッチン1は、シンク用キャビネット2と調理台用キャビネット3とガスコンロ用キャビネット4とが並設された構成とされており、上方にワークトップ5が載置されている。このワークトップ5は、シンク用キャビネット2に対応してシンク5aが設けられており、また、ガスコンロ用キャビネット4に対応してガスコンロ5bが設けられている。
【0022】
図2に示すように、シンク用キャビネット2は、上方及び前方に開口する箱状のキャビネット本体10と、このキャビネット本体10に前後方向にスライド自在に支持された上下2段の引き出し20とを備えている(図2には上段のみ図示、図1には2段とも図示)。
【0023】
本体キャビネット10は、左右の側板11,11と、側板11,11間の後部に架設された背板12と、側板11,11間の下部に架設された底板13とを有している。
【0024】
図示する引き出し20は、底板21と、底板21の左右両端部に立設された左右の側板22,22と、底板21の前後両端部にそれぞれ立設された前板23及び背板24と、両側板22,22の上方で前板23と背板24との間に架設された左右のバー部材25,25とを備えている。その場合、各側板22は、キャビネット本体10の各側板11内面に固定された図示しないレール部材に係合する同じく図示しないレール部材を内蔵している。
【0025】
また、キャビネット本体10の左右の側板11,11間の上部前面に、引き出し20を押し込んだときに前板23の後面に当接する戸当たり桟14が架設されている。
【0026】
また、キャビネット本体10上に載置されたワークトップ5のシンク5aの左側の側部とこの側部に対向する左側の側板11との間に、所定幅の空間Sが設けられている。この空間Sは、幅が狭く、上下方向に細長い空間であり、上部にワークトップ5の下面を支持する前後方向に延びる補強桟5cが位置している。さらに、左右の側板11,11間の上部前面つまりシンク5aの前方かつ戸当たり桟14の概ね下方に、正面視でシンク5aを隠す幕板30が架設されている。
【0027】
そして、引き出し20の底板21上の左側端部近傍には、左側の側板22に近接して、2つの箱状容器40,40と台座50に載置されたペーパーホルダー60とが前後方向に一列に収納されている。ここでは詳述しないが、箱状容器40,40はバー部材25に支持され、台座50は側板22に支持されている。なお、ペーパーホルダー60は、ロール状のキッチンペーパーPを保持するためのもので、高さが高く、前記空間Sに収納される。
【0028】
次に、本発明の特徴部分である幕板30について説明する。
【0029】
幕板30は、例えば鋼板のような金属製であり、図2〜5に示すように、この幕板30は、シンク5aの前方で左右に延びる面状の垂直部31と、この垂直部31の左側の端部からシンク5aの左側の側部に沿うように後方に延びる垂直面状の後方延設部32と、この後方延設部32の後部上端から前記空間Sの上部を横断し、キャビネット本体10の左側の側板11方向に延びる水平面状の横方向延設部33とを有している。その場合、垂直部31は特許請求の範囲における幕板に対応し、後方延設部32と横方向延設部33とは同じく幕板取付部材に対応する。
【0030】
また、垂直部31の右側の端部に若干後方に延びる取付部34が設けられており、この取付部34の上下の端部にそれぞれ形成された切り欠き34a,34a(図3参照)を介してビスでキャビネット本体10の右側の側板11に取り付けられる。一方、横方向延設部33の先端に下方に延びる取付部35が設けられており、この取付部35に形成された一対の丸穴35a,35a(図3に一方のみ図示)を介してビスB,Bでキャビネット本体10の左側の側板11に取り付けられる。
【0031】
また、垂直部31の上端に前方に延びる結合部36が設けられており、この結合部36に形成された複数の長穴36a…36a(図3参照)を介してビスB…Bでキャビネット本体10の戸当たり桟14に下方から結合される。一方、横方向延設部33に複数の丸穴33a…33a(図3参照)が形成されており、横方向延設部33は、これらの丸穴33a…33aを介してビスB…Bでワークトップ5の下面の補強桟5cに結合される。
【0032】
また、垂直部31の下端に後方に延びる補強部37が設けられており、垂直部31の剛性維持が図られる。さらに、後方延設部32の後端に右方に延びる補強部38が設けられており、後方延設部32の剛性維持が図られる。
【0033】
そして、図5に示すように、幕板30に、木質製のものに比べて強度に優れ、厚みの薄い金属製のものを使用し、この幕板30を、垂直部31の上端から前方に延設された結合部36を介して戸当たり桟14の下端に結合することから、戸当たり桟14の下方で、前方の引き出し20の前板23と後方の幕板30の垂直部31との間に、厚みが薄いものの空間S′が形成される。図例では、この空間S′は、まな板Yの収納に利用されている。
【0034】
ここで、幕板30の製作方法について説明する。
【0035】
図6に示す形状の一枚の鋼板のような金属製の幕板素材30′は、図3に示した幕板30に形成されたときに垂直部31と後方延設部32と横方向延設部33と2つの取付部34,35と結合部36と2つの補強部37,38とを構成可能に、垂直部用部分31′と後方延設部用部分32′と横方向延設部用部分33′と2つの取付部用部分34′,35′と結合部用部分36′と2つの補強部用部分37′,38′と有すると共に、所定の箇所に切り欠き34a′,34a′と丸穴33a′…33a′,35a′,35a′と長穴36a′…36a′とが設けられている。そして、一点鎖線で示す箇所で折曲加工することにより、図3に示した形状の幕板30が得られることになる。
【0036】
以上のように構成したことにより、まず、ワークトップ5のシンク5aの一方の側部とこの側部に対向する一方の側板11との間に所定幅の空間Sが設けられたシンク用キャビネット2において、前記空間Sと反対側の取付部34が他方の側板11に取り付けられてシンク5aの前方で左右に延びる幕板30の本体部分である垂直部31の、前記空間S側の端部に設けられた幕板取付部材に相当する部分を、垂直部31の端部からシンク5aの一方の側部に沿うように後方に延びる後方延設部32と、この後方延設部32の後部上端から前記空間Sの上部を横断して前記一方の側板11方向に延びる横方向延設部33とを有し、この横方向延設部33の先端の取付部35が前記一方の側板11に取り付けられるように構成したので、前記横方向延設部33は、垂直部31の下端より高い箇所に位置することになる。その結果、図4に示したように、シンク5aの一方の側部とこの側部に対向する一方の側板11との間の所定幅の空間Sを含む上下方向に細長い空間に対し、引き出し20に収納された例えばペーパーホルダー60のような高さの高い物品の出し入れが可能となる。
【0037】
そして、垂直部31と後方延設部32と横方向延設部33とで構成される平面視屈曲構造により、例えば、高さの高い物品を収納可能に幕板の一方の側部を切除した構成に比べ、垂直部31の剛性は良好に維持される。したがって、正面からの荷重を受けても垂直部31の変形が回避され、特に側板11,11間が広い場合に効果的である。なお、垂直部31ひいては幕板30の剛性が良好に維持されるため、輸送中においても垂直部31ないし幕板30の形状を良好に維持することができる。
【0038】
次に、幕板取付部材を構成する横方向延設部32は、ワークトップ5を支持する補強桟5cに結合されているので、後方延設部32と横方向延設部33とで構成される幕板取付部材の設置状態が一層安定すると共に、幕板30を構成する垂直部31の剛性向上に寄与する。
【0039】
また、後方延設部32は垂直面状に延設されているので、引き出し20を前後方向にスライドさせるとき、図2、4からわかるように、この後方延設部32により、収納された例えばペーパーホルダー60のような高さの高い物品の側方を案内したり、引き出し20を押し込んだ状態で収納された高さの高い物品の横方向への転倒を防止したりすることができる。
【0040】
また、幕板30を構成する垂直部31の上端に設けられた結合部36は戸当たり桟14に結合されているので、垂直部31の架設状態が一層安定すると共に、垂直部31の剛性向上が図られる。
【0041】
そして、幕板30は金属製の板状の幕板素材30′を折曲加工することにより一体に形成されているので、比較的簡便に幕板30を製作することができる。しかも、折曲加工前の幕板素材30′を裏返して折曲加工することにより、容易に左右勝手を逆にすることができる。
【0042】
また、幕板30は金属製であるので、例えば木質製の場合に比較して、強度を維持しつつ厚みを薄くすることができる。したがって、図5に示したように、シンク5aとの干渉を避けつつシンク5aの前面に近接して幕板30を構成する垂直部31を設置した場合、垂直部31と後方に押し込んだ引き出し20の前板23との間に、まな板Yのような厚みの薄い物品を収納可能な空間S′が形成されるようになる。
【0043】
なお、本発明は、具体的に詳述した前記実施の形態に限定されない。
【0044】
例えば、前記実施の形態では、一体成形された幕板30を使用したが、垂直部31と、後方延設部32及び横方向延設部33で構成される部分とを別体としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上説明したように、本発明によれば、シンクを有すると共に左右の側板間のシンク前方に幕板が架設されたキッチンキャビネットにおいて、下方に突出するシンクの一方の側部とこの側部に対向する一方の側板との間の所定幅の空間を含む上下方向に細長い空間に対し、引き出しに収納された高さの高い物品の出し入れを可能にしつつ幕板の剛性を良好に維持することができ、本発明は、家具の技術分野に広く利用される可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステムキッチンの斜視図である。
【図2】シンク以外のワークトップの記載を省略したシンク用キャビネットの斜視図である。
【図3】幕板単体の斜視図である。
【図4】引き出しをキャビネット本体に押し込んだ状態における要部正面図であり、シンク以外のワークトップ及び引き出しの前板の記載を省略している。
【図5】図4のI−I線による断面図である。
【図6】幕板素材の平面図である。
【符号の説明】
【0047】
2 シンク用キャビネット(キッチンキャビネット)
5 ワークトップ
5a シンク
5c 補強桟
11 側板
14 戸当たり桟
20 引き出し
30 幕板
30′ 幕板素材(金属製の板材)
31 垂直部(幕板)
32 後方延設部(幕板取付部材)
33 横方向延設部(幕板取付部材)
S 空間(所定幅の空間)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の側板と、該側板間の上部前面に架設された幕板と、該幕板の下方で左右の側板間に前後方向にスライド自在に支持された引き出しと、該側板上に載置されるシンクが設けられたワークトップとを有し、該ワークトップにおけるシンクの一方の側部と該側部に対向する一方の側板との間に所定幅の空間が設けられたキッチンキャビネットであって、
前記幕板は、前記空間と反対側の端部が他方の側板に取り付けられて前記シンクの前方で左右に延びると共に、
前記空間側の端部には、該幕板を前記一方の側板に取り付けるための幕板取付部材が設けられており、かつ、
該幕板取付部材は、前記幕板の端部から前記シンクの一方の側部に沿うように後方に延びる後方延設部と、
該後方延設部の後部上端から前記空間の上部を横断して前記一方の側板方向に延びる横方向延設部とを有し、
該横方向延設部の先端が、前記一方の側板に取り付けられていることを特徴とするキッチンキャビネット。
【請求項2】
前記請求項1に記載のキッチンキャビネットにおいて、
前記空間の上部にワークトップの下面を支持する補強桟が備えられていると共に、
前記幕板取付部材の横方向延設部は、該補強桟に結合されていることを特徴とするキッチンキャビネット。
【請求項3】
前記請求項1または請求項2に記載のキッチンキャビネットにおいて、
前記幕板取付部材の後方延設部は、垂直面状とされていることを特徴とするキッチンキャビネット。
【請求項4】
前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のキッチンキャビネットにおいて、
前記引き出しは前板を備えていると共に、
前記側板間の上部前面には、前記前板の後面に当接する戸当たり桟が架設されており、かつ、
前記幕板の上端縁は、該戸当たり桟に結合されていることを特徴とするキッチンキャビネット。
【請求項5】
前記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のキッチンキャビネットにおいて、
前記幕板と幕板取付部材とは、金属製の板材を折曲加工することにより一体に形成されていることを特徴とするキッチンキャビネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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