説明

キナゾリン化合物

【課題】血管新生および/または増加した血管透過性に関連した疾患状態の処置方法、及びヒトなどの温血動物において抗血管新生作用および/または血管透過性減少作用を生じるのに用いるための薬剤、医薬組成物、およびそれらの使用方法の提供。
【解決手段】下記一般式(I)に表すキナゾリン誘導体及びそれらを含有する医薬組成物。


[式中、環Aは、フェニル環、または本明細書中に定義のような5員または6員複素環式環であり;Zは、−O−、−NH−または−S−であり;mは、0〜5までの整数である。]


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、環Aは、フェニル環、または飽和、部分飽和または不飽和であってよいし、芳香族または非芳香族であってよいし、そしてO、NおよびSより選択される1個、2個または3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員複素環式環であり;
Zは、−O−、−NH−または−S−であり;
mは、0〜5までの整数であり;
1は、水素、ヒドロキシ、ハロゲノ、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルキルチオまたは−NR56(式中、R5およびR6は、同じであってよいしまたは異なっていてよく、水素またはC1-3アルキルである)であり;
2は、水素、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノまたはニトロであり;
3は、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルカノイルオキシ、トリフルオロメチル、シアノ、アミノまたはニトロであり;但し、環Aが5員または6員複素環式環である場合、少なくとも一つのR3は、ヒドロキシかまたはハロゲノであるという条件付きであり;
1は、−O−、−CH2−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR7−、−NR7CO−、−CONR7−、−SO2NR7−または−NR7SO2−(R7は、水素、C1-3アルキルまたはC1-3アルコキシC2-3アルキルである)であり;
4は、次の基
(1)−Y12COR8
[式中、−Y1−はC2-5アルキレン鎖であり、各々のメチレン基(α炭素のもの以外)は、ヒドロキシ、ハロゲノ、アミノおよびC1-4アルカノイルオキシより独立して選択される1個の置換基で置換されていてよく、但し、このC2-5アルキレン鎖上には、1個以上で3個以下の置換基が存在するという条件付きであり;
2は、−O−または−NR9−(式中、R9は、水素、C1-3アルキルまたはC1-3アルコキシC2-3アルキルである)であり、そして
8は、C1-3アルキル、−NR1011または−OR12(R10、R11およびR12は、同じであってよいしまたは異なっていてよく、水素、C1-3アルキルまたはC1-3アルコキシC2-3アルキルである)である];
(2)−Y2−X313
[式中、−Y2−は、C2-5アルキレン、C3-5アルケニレンまたはC3-5アルキニレンであり、各々のメチレン基(α炭素のもの以外)は、ヒドロキシ、ハロゲノ、アミノおよびC1-4アルカノイルオキシより独立して選択される1個の置換基で置換されていてよく、但し、このアルキレン鎖、アルケニレン鎖またはアルキニレン鎖上には、1個以上で3個以下の置換基が存在するという条件付きであり;
3は、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−OCO−、−NR7CO−、−CONR7−、−SO2NR7−、−NR7SO2−または−NR7−(R7はここに定義の通りである)であり、そして
13は、水素またはC1-3アルキルであり、このC1-3アルキル基は、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲノおよびC1-4アルコキシより選択される1個または2個の置換基を有していてよい;
(3)−Y1−X61-5アルキルR14
[式中、Y1はここに定義の通りであり、
6は、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR7CO−、−CONR7−、−SO2NR7−、−NR7SO2−または−NR7−(R7はここに定義の通りである)であり、そして
14は、C3-7シクロアルキル、またはO、SおよびNより独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する3〜7員の飽和または部分飽和複素環式基であり、この炭素環式基または複素環式基は、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1-4アルキル(このC1-4アルキル基は、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲノ、アミノ、ニトロ、モルホリノ、C3-5シクロアルキル、ピペリジン−1−イルおよびピペラジン−1−イルより選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい)、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4ヒドロキシアルキル、C1-4アルコキシ、カルバモイル、C1-3アルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1-3アルキル)カルバモイル、C2-4アルカノイル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニル、C1-4アルキルスルホニル、C2-4アルカノイルアミノ、N−C1-3アルキル−C2-4アルカノイルアミノ、N−C1-3アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[C1-3アルキル]スルファモイル、C1-3アルカンスルホニルアミノおよびN−C1-3アルキル−C1-3アルカンスルホニルアミノより選択される1個または2個の置換基で置換されていてよいし、または
14は、ピリドン基、フェニル基、またはO、NおよびSより独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員芳香族複素環式基であり、そしてこのピリドン基、フェニル基または複素環式基は、ハロゲノ、アミノ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ヒドロキシアルキル、C1-4アミノアルキル、C1-4アルキルアミノ、C1-4ヒドロキシアルコキシ、カルボキシ、シアノ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニル、C1-4アルキルスルホニル、N−C1-3アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[C1-3アルキル]スルファモイル、C1-3アルカンスルホニルアミノ、N−C1-3アルキル−C1-3アルカンスルホニルアミノ、−CONR1011および−NR10COR11(R10およびR11は、ここに定義の通りである)より選択される5個までの置換基で置換されていてよい];
(4)−Y1−X41-5アルキルX515
[式中、Y1はここに定義の通りであり、そして
4およびX5は、同じであってよいしまたは異なっていてよく、各々、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR7CO−、−CONR7−、−SO2NR7−、−NR7SO2−または−NR7−(R7はここに定義の通りであり、R15は、水素またはC1-3アルキルである)である];
(5)−Y1−O−C1-3アルキル
(式中、Y1はここに定義の通りである)、但し、X1は、−O−、−S−、−SO−または−SO2−であるという条件付きである;
(6)−Y2−R16
{式中、Y2はここに定義の通りであり、そして
16は、O、SおよびNより独立して選択される3個までのヘテロ原子を含有する飽和または部分飽和の3〜7員複素環式環である[この複素環式環は、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニルおよびC3-7シクロアルキル(C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニルおよびC3-7シクロアルキルはそれら自体、ヒドロキシ、ハロゲノ、シアノ、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルカノイルオキシ、トリフルオロメチル、アミノ、ニトロおよびここに定義のR14より選択される3個までの置換基で置換されていてよい)、C1-4アルコキシ、カルバモイル、C1-4アルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1-4アルキル)カルバモイル、C2-4アルカノイル、C1-4アルコキシカルボニル、C3-7シクロアルキル、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニル、C1-4アルキルスルホニル、C2-4アルカノイルアミノ、N−C1-3アルキル−C2-4アルカノイルアミノ、N−C1-3アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[C1-3アルキル]スルファモイル、C1-3アルカンスルホニルアミノおよびN−C1-3アルキル−C1-3アルカンスルホニルアミノより選択される3個までの置換基で置換されていてよいし、または
16は、ピリドン基、フェニル基、またはO、NおよびSより独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員芳香族複素環式基であり、そしてこのピリドン基、フェニル基または複素環式基は、ハロゲノ、アミノ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ヒドロキシアルキル、C1-4アミノアルキル、C1-4アルキルアミノ、C1-4ヒドロキシアルコキシ、カルボキシ、シアノ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルフィニル、C1-4アルキルスルホニル、N−C1-3アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[C1-3アルキル]スルファモイル、C1-3アルカンスルホニルアミノ、N−C1-3アルキル−C1-3アルカンスルホニルアミノ、−CONR1011および−NR10COR11(R10およびR11は、ここに定義の通りである)より選択される5個までの置換基で置換されていてよい];
(7)−Y2−X6−R14
(式中、Y2、X6およびR14は、ここに定義の通りである);および
(8)−Y2−NR1718
[式中、Y2はここに定義の通りであり、そして
17およびR18は、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルまたはC1-3アルコキシC1-6アルキル(R17またはR18中のいずれのアルキル基も、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルカノイルオキシ、トリフルオロメチル、シアノ、アミノまたはニトロより選択される2個までの置換基で置換されていてよい)より独立して選択される];
(9)−Y3−Ra
(式中、Y3は、C1-5アルキレン、C2-5アルケニレンまたはC2-5アルキニレンであり、ここにおいて、各々のメチレン基(α炭素のもの以外)は、ヒドロキシ、ハロゲノ、アミノおよびC1-4アルカノイルオキシより独立して選択される1個の置換基で置換されていてよく、但し、このアルキレン鎖、アルケニレン鎖またはアルキニレン鎖上には、3個を越える置換基は存在しないという条件付きであり;そして
aは、C3-7シクロアルキルであって、Y3に連結した環炭素上に、ヒドロキシ、アミノおよびハロゲノより選択される1個の置換基で置換されていて、そして更に、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、カルバモイル、C1-4アルキルカルバモイル、N,N−ジ(C1-4アルキル)カルバモイル、C2-4アルカノイル、C1-4アルコキシカルボニルおよびC3-7シクロアルキル(C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニルおよびC3-7シクロアルキルはそれら自体、ヒドロキシ、ハロゲノ、シアノ、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3アルカノイルオキシ、トリフルオロメチル、シアノ、アミノ、ニトロおよびここに定義のR14より選択される3個までの置換基で置換されていてよい)より選択される3個までの置換基で置換されていてよいものである)
の内の一つより選択される]
を有する化合物であって;
但し、mが1〜3の整数であり;
1がメトキシであり;
2が水素であり;
Zが−NH−であり;
3がハロゲノまたはC1-3アルキルであり;そして
1が−O−である場合;
4は、次の3種類の基:
(a)−C2-5アルキルR19
(式中、R19は、ピペリジン−4−イルであって、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1-4アルキル、C1-4ヒドロキシアルキルおよびC1-4アルコキシより選択される1個または2個の置換基を有していてよいものである);
(b)−C2-5アルケニルR19
(式中、R19はここに定義の通りである);
(c)−C2-5アルキニルR19
(式中、R19はここに定義の通りである)
の内の一つより選択されないという条件付きであり;
ここにおいて、上の基(a)〜(c)中のいずれのアルキレン鎖、アルケニレン鎖またはアルキニレン鎖も、ヒドロキシ、ハロゲノおよびアミノより選択される1個またはそれより多い置換基で置換されていてよい化合物;またはその塩。
【請求項2】
2が水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
1が水素またはメトキシである請求項12に記載の化合物。
【請求項4】
環Aがフェニルまたはピリジルである請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
3が、ヒドロキシ、ハロゲノ、C1-2アルキル、C1-2アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノ、アミノまたはニトロである請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
mが2または3である請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
(R3mを有する環Aが、2−フルオロ−4−クロロ−5−ヒドロキシフェニル、2−フルオロ−4−ブロモ−5−ヒドロキシフェニル、2−フルオロ−4−クロロフェニルまたは2−フルオロ−4−ブロモフェニルである請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
1が、−O−、−S−、−NR7CO−または−NR7SO2−(R7は、水素、メチルまたはエチルである)である請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
4が、式−Y2−R16、−Y2−NR1718または−Y3−Ra(式中、Y2、Y3、Ra、R16、R17およびR18は、請求項1に定義の通りである)を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
4中のY1またはY2中のアルキレン鎖、アルケニレン鎖またはアルキニレン鎖が、ヒドロキシまたはアセトキシで置換されていて、Y1、Y2およびR4は、請求項1に定義の通りである請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシ)キナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(ピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシ)キナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシ)キナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(モルホリノ)プロポキシ]−6−メトキシ)キナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(チアゾリン−3−イル)プロポキシ]−6−メトキシ)キナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(3−ピロリン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(4−(2−モルホリノエチル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(N−tertブチル−N−メチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(N−イソプロピル−N−メチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン塩酸塩
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(N−イソブチル−N−メチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(モルホリノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(N,N−ジメチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(ピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(N,N−ジメチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(ホモピペリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(3−ピロリン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(チオモルホリン−4−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−{2−ヒドロキシ−3−[4−(2−モルホリノエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−{2−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(2,5−ジメチル−3−ピロリン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(4−メチルピペリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(2−メチルピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(N−(2−シアノエチル)−N−メチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(N−イソプロピル−N−メチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−(4−クロロ−2−フルオロフェニルアミノ)−7−[2−ヒドロキシ−3−(N−イソブチル−N−メチルアミノ)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシフェニルアミノ−7−[2−ヒドロキシ−3−(ピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−クロロ−2−フルオロ−5−ヒドロキシフェニルアミノ−7−(2−アセトキシ−3−ピペリジノプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン
4−ブロモ−2−フルオロ−5−ヒドロキシフェニルアミノ−7−[2−アセトキシ−3−(ピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリン
4−ブロモ−2−フルオロ−5−ヒドロキシフェニルアミノ−7−[2−ヒドロキシ−3−(ピロリジン−1−イル)プロポキシ]−6−メトキシキナゾリンより選択される化合物;またはその塩。
【請求項12】
薬学的に許容しうる塩の形の請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩の製造方法であって、
(a)式III
【化2】

(式中、R1、R2、X1およびR4は、請求項1に定義の通りであり、そしてL1は置換可能な部分である)
を有する化合物と、式IV
【化3】

(式中、環A、Z、R3およびmは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物との反応;
(b)式IIa
【化4】

(式中、環A、R3およびmは、請求項1に定義の通りである)
を有する基が、1個またはそれより多いヒドロキシ基を有する環である場合、式V
【化5】

(式中、環A、X1、m、R1、R2、R3、R4およびZは、請求項1に定義の通りであり、Pはヒドロキシ保護基であり、そしてp1は、保護されたヒドロキシ基の数に等しい1〜5の整数であり、m−p1が、保護されたヒドロキシではない置換基R3の数に等しいようにある)
を有する化合物の脱保護;
(c)置換基X1が、−O−、−S−または−NR7−(式中、R7は請求項1に定義の通りである)である式(I)の化合物およびそれらの塩は、式VI
【化6】

(式中、環A、m、X1、R1、R2、R3およびZは、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物と、式VII
4−L1 (VII)
(式中、R4は請求項1に定義の通りであり、L1はここに定義の通りである)
を有する化合物との反応によって製造することができる;
(d)式VIII
【化7】

を有する化合物と、式IX
4−X1−H (IX)
(式中、環A、R1、R2、R3、R4、Z、mおよびX1は、いずれも請求項1に定義の通りであり、L1はここに定義の通りである)
を有する化合物との反応;
(e)R4が、−NR1718(式中、R17およびR18は請求項1に定義の通りである)で置換された2−ヒドロキシプロピル鎖、または環窒素原子を含有し且つそれによって連結されていて、しかもO、SおよびNより独立して選択される2個までの追加の環ヘテロ原子を含有する飽和または部分飽和の複素環式環である式(I)の化合物およびそれらの塩は、式X
【化8】

(式中、環A、R1、R2、R3、Z、mおよびX1はいずれも、請求項1に定義の通りである)
を有する化合物を適当なアミンと反応させることによって製造することができ、類似した反応を用いて、R4がより長いヒドロキシ置換されたアルキレン鎖、アルケニレン鎖またはアルキニレン鎖を含む式(I)の化合物を生じることができる;
(f)−Y1−または−Y2−に連結したR4中の基が、N、OまたはS原子によって連結されている式(I)の化合物およびそれらの塩は、式(XI)
【化9】

(式中、環A、X1、R1、R2、R3、Zおよびmは、請求項1に定義の通りであり、L1はここに定義の通りであり、そしてQは、−Y1−または−Y2−(−Y1−または−Y2−は請求項1に定義の通りである)である)
を有する化合物と、HN、HOおよびHS基を含有する適当な化合物とを反応させることによって製造することができる;および
式Iの化合物の薬学的に許容しうる塩が必要とされる場合、所望の薬学的に許容しうる塩を得るための、得られた化合物と酸または塩基との反応
を含む方法。
【請求項14】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を、薬学的に許容しうる賦形剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項15】
ヒトなどの温血動物において抗血管新生作用および/または血管透過性減少作用を生じるのに用いるための薬剤の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用。
【請求項16】
抗血管新生作用および/または血管透過性減少作用を生じる処置を必要としている温血動物において抗血管新生作用および/または血管透過性減少作用を生じる方法であって、該動物に、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の有効量を投与することを含む方法。

【公開番号】特開2012−136537(P2012−136537A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−37026(P2012−37026)
【出願日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【分割の表示】特願2001−575560(P2001−575560)の分割
【原出願日】平成13年4月3日(2001.4.3)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】