説明

キナーゼ阻害剤としてのピラゾロイソキノリン誘導体

キナーゼ阻害剤としての新規なピラゾロイソキノリン誘導体が開示され、これは、その経過にNIKの増加した活性が関与する疾患の予防および治療のための医薬を製造するために適している。
【化1】


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なピラゾロイソキノリン誘導体、それらを製造するための方法、および医薬としてのそれらの使用、詳細にはキナーゼを阻害するためのそれらの使用に関する。より詳細には、NFκB−誘導キナーゼ(NIK)を阻害するためのそれらの使用に関する。従って、ピラゾロイソキノリン誘導体を、NIK活性の増大に起因する炎症性成分が関与する種々の疾患状態、特に多発性硬化症(MS)を処置するために使用することができる。
【背景技術】
【0002】
NFκBは、多数の遺伝子、とりわけ、IL−1、IL−2、TNFαまたはIL−6のような炎症誘発性サイトカインをコードする遺伝子を活性化することができるヘテロ二量体転写因子である。NFκBは、細胞の細胞質ゾルに存在し、ここでその天然に存在する阻害剤IκBと複合体化されている。例えば、サイトカインによる細胞の刺激は、IκBのリン酸化をもたらし、続いてタンパク質分解により分解される。このタンパク質分解による分解は、NFκBの活性化をもたらし、次いでこれが細胞の核に移動し、そこで多数の炎症誘発性遺伝子を活性化する。
【0003】
慢性関節リウマチ(炎症に関連する)、変形性関節症またはぜん息のような疾患において、NFκBは正常な程度を超えて活性化される。グルココルチコイド、サリチレートまたは金塩のようなリウマチの治療において使用される医薬が、NFκB−活性化シグナル連鎖を種々の時点で阻害するか、または遺伝子の転写を直接妨害することが実証された。
【0004】
IκBキナーゼ(IKK)は、IκBのリン酸化を媒介するので、NFκBシグナル伝達経路において中心的機能を有する。IKKは、リン酸化により同様に活性化される。NFκB−誘導キナーゼ(NIK)は、Ser/Thrキナーゼであり、そしてIKKの活性化に関与する。細胞培養においてNIKを過剰発現させることにより、刺激依存性の様式で、NFκB−活性化レポーター遺伝子の発現またはNFκB−誘導接着分子ICAM1の発現を増大させることが可能であった。NIKは、IKKのIKKαサブユニットと相互作用し、そしてリン酸化することによりこの効果を媒介する。対照的に、細胞培養において優性ネガティブNIK変異体を過剰発現させることによって、NFκB−活性化レポーター遺伝子の発現、および接着分子ICAM1のIL1−誘導発現を阻害することが可能であった。IKKとの相互作用の原因であるNIKのC末端ドメインを過剰発現させることにより、細胞培養においてNFκB−活性化レポーター遺伝子のTNFα−誘導発現を阻害することが可能であった。NIKに対する阻害活性を有するピラゾロイソキノリン誘導体は、同様に、LPS−刺激およびIL1β−刺激ヒト末梢血リンパ球におけるTNFαの放出、ならびにLPS−刺激ヒト全血におけるIL1β、TNFαおよびIL6の放出を阻害し得る。抗炎症活性を有するピラゾロイソキノリン化合物は、刊行物GB 2 185 255 Aにすでに記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
疾患の経過にNFkB−誘導キナーゼの増大した活性が関与する疾患を処置するために有効な化合物を得る努力において、本発明のピラゾロイソキノリン誘導体が、NIKの強力で非常に特異的な阻害剤であり、そして水中で良好な溶解性を示すことが見いだされた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、本発明は、式I:
【化1】

の化合物、または式Iの化合物の立体異性体もしくは製薬上許容しうる塩に関する。
式中、
Aは、−(C1−C6)−アルキル[ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−CN、により1回またはそれ以上場合により置換され、ここでR1は、
水素、
−(C1−C6)−アルキル、
−(C6−C14)アリール、または
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシであり、ここでnは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である]、
−O−R1
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1
−C(O)−OR1
式−Cnxyのフルオロアルキルまたは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−CN、
5〜14環員を有するヘテロアリール〔ここで、ヘテロアリールは、非置換であるかまたは、互いに独立して、R2により1回またはそれ以上場合により置換され、ここでR2は、
−(C1−C4)−アルキル、
−OH、
−O−(C1-4)−アルキル、
ハロゲン、
−N(R3)−R4[ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子または−(C1−C4)−アルキルである]、または
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜4の整数であり、xは、0〜8の整数であり、yは、1〜9の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−CN、
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1、または
−C(O)−NR11である〕、
−(C3−C6)−シクロアルキル(ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は上で定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで、複素環は、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)
であり、
Bは、共有結合、
−C=CR1−、
−C≡C−、
−O(CH2a− (ここで、aは、1〜4の整数である)、
O、S、NR2、−C(O)−、−NR2−C(O)−、−C(O)−NR2−、−NR2−SO2−、−SO2−NR2−、−NR2−C(O)−NR2−(ここでR2は、上で定義されたとおりである)、または
−(C1−C4)−アルキレン (ここで、アルキレンは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、R1により1回またはそれ以上場合により置換され、そしてR1は、上で定義されたとおりである)であり、
Dは、−(C1−C6)−アルキル (ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、R1により1回またはそれ以上場合により置換され、そしてR1は、上で定義されたとおりである)、
5〜14環員を有するヘテロアリール (ここで、ヘテロアリールは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環 (ここで、複素環は、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)、
−(C6−C14)−アリール (ここで、アリールは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)、または
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)であり、または
B−Dは、水素、
ハロゲン、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜4の整数であり、xは、0〜8の整数であり、yは、1〜9の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−(CH2a−Y−R3[ここで、aは、1〜4の整数であり、Yは、O、S、NR2であり、そしてR3は、
−(C1−C6)−アルキル、
−(C6−C14)−アリール、
−(C3−C6)−シクロアルキルである]
であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C6)−アルキル、または
−(C6−C14)−アリール−(C1−C6)−アルキル (ここで、アリールは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)であり、そして
XおよびZは、同一であるか、または異なり、互いに独立して、
水素原子、
−(C1−C4)−アルキル、
−OH、
−O−(C1−C4−アルキル)、
ハロゲン、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここでnは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−C(O)−OR1
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−NR1−C(O)−NR11
−NR1−C(O)−R1
−NR1−C(O)−OR1
−O−C(O)−NR11
−CN、
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1
−S(O)2−NR11
−NR1−SO2−R1(ここでR1は上で定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで複素環は、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)、または
−(C3−C6)−シクロアルキル(ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)
より選択され、
ただし、Aが−(C1−C6)−アルキル、−O−R1、−C(O)−OR1、またはヘテロアリールである場合、以下:
Bは共有結合もしくは−(C1−C4)−アルキレンではない、
Dはヘテロアリール、複素環、−(C6−C14)−アリール、−(C3−C6)−シクロアルキルではない、または
XおよびZは、−(C1−C4)−アルキル、−OH、−O−(C1−C4)−アルキル、もしくはハロゲンではない、
の少なくとも1つが適用される。
【0007】
本発明はさらに、式(I)
{式中、
Aは、−(C1−C3)−アルキル〔ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1[ここでR1は、
水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−CF3である]、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ[ここで、nは、1〜3の整数であり、xは、0〜6の整数であり、yは、1〜7の整数であり、xとyとの合計は2n+1である]により1または2回置換される〕であり、
Bは、共有結合であり、
Dは、フェニルまたはナフチル〔ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、または3回置換され、ここでR2は、
水素、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−CF3
−(C1−C4)−アルキルまたは
−N(R3)−R4[ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子もしくは−(C1−C3)−アルキルである]である〕、
ピリジル(ここで、ピリジルは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回、2回もしくは3回置換され、ここでR2は、上で定義されたとおりである)、または
−(C4−C6)−シクロアルキル(ここで、シクロアルキルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−フェニル−(C1−C3)−アルキルであり、そして
XおよびZは、同一であるかまたは異なり、互いに独立して、水素、−C(O)−O(C1−C3)アルキル、−OCH3、−N(CH32またはハロゲンである}
の化合物に関する。
【0008】
本発明はさらに、式(I)
{式中、
Aは、−(C1−C3)−アルキル〔ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1[ここでR1は、
水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−CF3である]、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ[ここで、nは、1〜3の整数であり、xは、0〜6の整数であり、yは、1〜7の整数であり、xとyとの合計は2n+1である]により1回または2回場合により置換される〕であり、
Bは、共有結合であり、
Dは、フェニルまたはナフチル〔ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、ここでR2は、
水素、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−CF3
−(C1−C4)−アルキルまたは
−N(R3)−R4[ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子または−(C1−C3)−アルキルである]である〕、
ピリジル、フラニル、ピロリル、イソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニルおよびチオフェニルからなる群より選択されるヘテロアリール[ここで、ヘテロアリールは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、ここでR2は、
−(C1−C2)−アルキル、
−OH、
−O−(C1-2)−アルキル、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−N(CH32または
−CF3である]、または
−(C4−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)であり、または
B−Dは、(CH2a−Y−R3[ここで、aは、1〜2の整数であり、YはOであり、そしてR3は−(C1−C3)−アルキルである]であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−フェニル−(C1−C3)−アルキルであり、そして
XおよびZは、同一であるかまたは異なり、互いに独立して、水素、−C(O)−O(C1−C3)アルキル、−OCH3、−N(CH32もしくはハロゲンである}
の化合物に関する。
【0009】
本発明はさらに、
5−ピリジン−2−イル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1−ベンジル−5−シクロヘキシル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1−ベンジル−5−ナフチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
【0010】
5−メトキシメチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−メトキシカルボニル−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−メトキシカルボニル−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
6−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
8−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
3−メチル−5−フェニル−9−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−ピリジン−2−イル−9−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、および
3−メチル−5−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
の群より選択される式Iの化合物に関する。
【0011】
本発明の別の局面において、本発明はまた、以下の群:
5−ベンゾ[b]チオフェン−2イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ブロモ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ブロモ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
5−(3−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
5−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−エチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−エチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−エチル−5−ピリジン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
5−フラン−2イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
【0012】
7−メトキシ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−メチル−ベンゾフラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−フルオロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−フルオロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−フルオロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
【0013】
3,9−ジメチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−ブロモ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−ブロモ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
【0014】
3−メチル−5−(2,6−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−クロロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−フルオロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−クロロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−フルオロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−クロロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
【0015】
9−フルオロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3,9−ジメチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−キノリン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−キノリン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−キノキサリン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−チオフェン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、および
3−メチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
より選択される式(I)の範囲内のさらなる化合物に関する。
【0016】
用語「(C1−C6)−アルキル」は、その炭素鎖が直鎖または分枝鎖であり、そして1〜6個の炭素原子を含有する炭化水素ラジカルを意味すると理解され、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第三級−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2,3−ジメチルブタンまたはネオヘキシルである。(C3−C6)−シクロアルキルラジカルの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルのような、3〜6員の単環から誘導される化合物である。用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味すると理解される。
【0017】
用語「アリール」は、6〜14個の炭素原子を環に有する芳香族炭化水素ラジカルを意味すると理解される。(C6−C14)−アリールラジカルの例は、フェニル、ナフチル(例えば、1−ナフチルおよび2−ナフチル)、ビフェニル(例えば、2−ビフェニル、3−ビフェニルおよび4−ビフェニル)、アンスリルおよびフルオレニルである。ビフェニルラジカル、ナフチルラジカルおよび、特に、フェニルラジカルが好ましいアリールラジカルである。アリールラジカル(特にフェニルラジカル)は、同一かまたは異なるラジカルにより、好ましくは、(C1−C8)−アルキル[特に、(C1−C4)−アルキル]、(C1−C8)−アルコキシ[特に、(C1−C4)−アルコキシ]、ハロゲン、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、ヒドロキシ(C1−C4)−アルキル(例えば、ヒドロキシメチルまたは1−ヒドロキシエチルまたは2−ヒドロキシエチル)、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、ホルミル、アセチル、シアノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、(C1−C4)−アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ベンジルオキシおよびテトラゾリルの系列からのラジカルにより、1回または1回より多く、好ましくは1回、2回、もしくは3回置換され得る。同じ事が、対応する様式で、例えばアリールアルキルまたはアリールカルボニルのようなラジカルに適用される。アリールアルキルラジカルは、特に、ベンジルであり、そしてまた1−および2−ナフチルメチル、2−、3−および4−ビフェニルメチルならびに9−フルオレニルメチルである。置換されたアリールアルキルラジカルは、例えば、アリール部分において1つまたはそれ以上の(C1−C8)−アルキルラジカル[特に、(C1−C4)−アルキルラジカル]により置換されたベンジルラジカルおよびナフチルメチルラジカル(例えば、2−、3−および4−メチルベンジル、4−イソブチルベンジル、4−tert−ブチルベンジル、4−オクチルベンジル、3,5−ジメチルベンジル、ペンタメチルベンジル、2−、3−、4−、5−、6−、7−および8−メチル−1−ナフチルメチル、ならびに1−、3−、4−、5−、6−、7−および8−メチル−2−ナフチルメチル)、アリール部分において1つまたはそれ以上の(C1−C8)−アルコキシラジカル[特に、(C1−C4)−アルコキシラジカル]で置換されたベンジルラジカルおよびナフチルメチルラジカル(例えば、4−メトキシベンジル、4−ネオペンチルオキシベンジル、3,5−ジメトキシベンジル、3,4−メチレンジオキシベンジル、2,3,4−トリメトキシベンジル、ニトロベンジルラジカル(例えば、2−、3−および4−ニトロベンジル)、ハロベンジルラジカル(例えば、2−、3−および4−クロロベンジル、2−、3−および4−フルオロベンジル、3,4−ジクロロベンジル、ペンタフルオロベンジル)、ならびにトリフルオロメチルベンジルラジカル[例えば、3−および4−トリフルオロメチルベンジルならびに3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]である。
【0018】
一置換フェニルラジカルにおいて、置換基は、2位、3位または4位に位置することができる。二重に置換されたフェニルは、2,3位、2,4位、2,5位、2,6位、3,4位または3,5位で置換され得る。三重に置換されたフェニルラジカルにおいて、置換基は、2,3,4位、2,3,5位、2,4,5位、2,4,6位、2,3,6位または3,4,5位に位置することができる。
【0019】
アリールラジカルに関する説明は、対応する様式で、二価のアリーレンラジカル、例えば、存在し得るフェニレンラジカル(例えば、1,4−フェニレンまたは1,3−フェニレン)に適用される。フェニレン−(C1−C6)−アルキルは、特に、フェニレンメチル(−C64−CH2−)およびフェニレンエチルであり、(C1−C6)−アルキレンフェニル、特に、メチレンフェニル(−CH2−C64−)である。フェニレン−(C2−C6)−アルケニルは、特に、フェニレンエテニルおよびフェニレンプロペニルである。
【0020】
語句「5〜14環員を有するヘテロアリール」は、5〜14の環員を有し、1、2、3、4または5個のヘテロ原子を環員として含有する単環式または多環式の芳香族系のラジカルを意味する。ヘテロ原子の例は、N、OおよびSである。いくつかのヘテロ原子が存在する場合、それらは同一であっても異なってもよい。ヘテロアリールラジカルはまた、−(C1−C8)−アルキル[特に、−(C1−C4)−アルキル]、−(C1−C8)−アルコキシ[特に、−(C1−C4)−アルコキシ]、ハロゲン、ニトロ、−N(R102、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル(例えば、ヒドロキシメチルまたは1−ヒドロキシエチルもしくは2−ヒドロキシエチル)、メチレンジオキシ、ホルミル、アセチル、シアノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、−(C1−C4)−アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ベンジルオキシおよびテトラゾリルの系列からの同一かまたは異なるラジカルにより、1回または数回、好ましくは1回、2回または3回、置換され得る。5〜14環員を有するヘテロアリールは好ましくは、1、2、3または4個(特に、1、2または3個)の、N、O およびSの系列からの同一または異なるヘテロ原子を含有する単環式または二環式の芳香族ラジカルであり、そして−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルコキシ、フッ素、塩素、ニトロ、−N(R102、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、−(C1−C4)−アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、ベンジルオキシおよびベンジルの系列からの、1、2、3または4つ(特に、1〜3)の、同一または異なる置換基により置換され得る。特に好ましくは、ヘテロアリールは、1、2または3個(特に、1または2個)の、N、OおよびSの系列からの同一または異なるヘテロ原子を含有する、5〜10環員を有する単環式または二環式の芳香族ラジカル、特に5員または6員の単環式芳香族ラジカルであり、そして−(C1−C4)−アルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、−N(R102、−(C1−C4)−アルコキシ、フェニル、フェノキシ、ベンジルオキシおよびベンジルの系列からの1つまたは2つの同一または異なる置換基により置換され得る。
【0021】
用語「5〜12環員を有する複素環」は、部分的に飽和かまたは完全に飽和の単環式または二環式の5員〜12員複素環式環を意味する。ヘテロ原子の例は、N、OおよびSである。複素環は、非置換であるか、または1個もしくはそれ以上の炭素原子または1個もしくはそれ以上のヘテロ原子において同一かもしくは異なる置換基により置換される。これらの置換基は、ヘテロアリールラジカルに関して上で定義されている。
【0022】
用語「5〜14環員を有するヘテロアリール」および「5〜12環員を有する複素環」の例は、アクリジニル、アザスピロデカニル、アゼピニル、アゼチジニル、アジリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイミダゾリニル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、4,5−ジヒドロオキサゾリニル、ジオキサゾリル、ジオキサジニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジオキソレニル、6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]−テトラヒドロフラニル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、2−イソオキサゾリニル、ケトピペラジニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2−オキサ−チエパニル、1,2−オキサチオラニル、1,4−オキサアゼパニル、1,2−オキサジニル、1,3−オキサジニル、1,4−オキサジニル、オキサゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリル、オキセタニル、オキソカニル、フェナンスリジニル、フェナンスロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラジニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアアンスレニル、1,2−チアジニル、1,3−チアジニル、1,4−チアジニル、1,3−チアゾリル、チアゾリル、チアゾリジニル、チアゾリニル、チエニル、チエタニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チエタニル、チオモルホリニル、チオフェニル、チオフェノリル、チオピラニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリルおよびキサンテニルのようなラジカルである。
【0023】
好ましいラジカルは、ベンゾジオキソラン、ベンゾフラン、ベンゾチアゾール、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、β−カルボリン、キナゾリン、キノリン、キノキサリン、シンノリン、シクロヘプタ[b]−5−ピロール、4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール、ジヒドロピリジン、4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール、1,3−ジオキソラン、フラン、3−ヒドロキシピロ−2,4−ジオン、イミダゾール、2−イミダゾリン、イミダゾリジン、インダゾール、インドール、インドリン、イソキノリン、イソインドール、イソインドリン、イソオキサゾロン、イソチアゾール、イソオキサゾール、モルホリン、オキサジアゾリジンジオン、オキサジアゾロン、1,2,3,5−オキサチアジアゾール 2−オキシド、オキサゾール、1,3−オキサゾリジン、5−オキソ−1,2,4−チアジアゾール、ペルヒドロアゼピン、ペルヒドロ−1,4−ジオキサン、フタラジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラジン、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、ピロリン、テトラヒドロフラン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、テトラヒドロピリジン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、テトラヒドロチオフェン、テトラゾール、1,3−チアゾール、チアゾリジン、チオモルホリン、チオフェン、トリアゾールおよびトリアゾロンから誘導され得るラジカルである。
【0024】
本発明はさらに、式Iの化合物および/または式Iの化合物の立体異性体および/または式Iの化合物の生理学的に忍容性の塩を製造するための方法に関し、この方法は、
a)式IV
【化2】

の化合物を、式VaまたはVb
【化3】

の化合物と反応させて、式VI
【化4】

の化合物を得、そして五酸化リンおよびオキシ塩化リンの存在下で式VIの化合物を反応させて、保護された式Iの化合物を得、そして最後には保護基を除去すること、
【0025】
b)式Iの化合物[これは方法a)に従って製造され、その化学構造から鏡像体と思われる]を、鏡像異性的に純粋な酸もしくは塩基と塩を形成すること、キラル固定相でのクロマトグラフィーまたはアミノ酸のようなキラルな鏡像異性的に純粋な化合物を使用して誘導体化し、得られたジアステレオマーを分離し、そしてキラル補助基を除去することにより、純粋な鏡像体に分割すること、または
【0026】
c)方法a)またはb)に従って製造された式Iの化合物を、遊離形態かまたは、酸性もしくは塩基性の基が存在する場合、生理学的に忍容性の塩に変換して、単離すること、を含む。
【0027】
式IV、VaおよびVbの出発化合物、ならびに使用される試薬は、公知の方法を使用して製造することができるか、または購入することができる。
【0028】
スキームIに要約されるように、3,5−置換1H−ピラゾール−4−イルアミン(式IVの化合物)を、カルボジイミド法に従って酸(式Vaの化合物)と反応させるか、または酸塩化物(式Vbの化合物)と反応させて、対応するアミド(式VIの化合物)を得ることにより、反応が行われる。式VIの化合物を形成するためのこれらのアミド形成反応は、当該分野で公知の任意の手順を使用して行うことができる。一般的には、式(Vb)の酸塩化物の使用により、所望のアミドが得られることが見いだされている。反応は、一般的には、アミン溶媒のような適切な有機塩基の存在下で周囲反応条件にて行うことができる。アミン溶媒の例としては、ピリジン、トリエチルアミン等が挙げられる。特定の場合において、さらなる有機溶媒が共溶媒として使用され得る。共溶媒の例としては、クロロホルム、塩化メチレンなどのようなハロゲン化溶媒が挙げられる。ピリジン/塩化メチレンまたはトリエチルアミン/塩化メチレンの共溶媒の組み合わせが好ましい。
【0029】
【化5】

【0030】
式(IV)の出発化合物はまた、スキームIIに示されるような工程により製造することができる。スキームIIの工程Aにおいて、式(II)の1,3ジケト化合物を、適切な試薬で処理して、式(IIIa)のオキシムを形成する。このような変換を行うための公知の反応条件のいずれかを上記変換のために使用することができる。例えば、上記反応は、酸(例えば、酢酸)の存在下で、亜硝酸ナトリウムのような亜硝酸塩を使用して行うことができる(J.Fluor.Chem.,(1997),84,p107を参照のこと)。
【0031】
【化6】

【0032】
工程B(スキームII)において、式(IIIa)のオキシムを、ヒドラジンとさらに反応させて、Rが水素である式(IIIb)のニトロソ化合物を形成する(J.Fluor.Chem.,(1997),84,p107も参照のこと)。次いで、式(IIIb)のニトロソ化合物を水素添加して、式(IV)の出発化合物を形成する。公知の水素添加反応のいずれも、ニトロソ基をアミノ基に還元するために使用することができる。一般的には、パラジウム/炭素での接触水素化により、式(IV)の化合物が得られることが見いだされている。
【0033】
スキームIIIに示されるように、いくつかの例において有利に、スキームIIの工程Bにおける過剰なヒドラジンを使用することにより、直接的に式(IV)のアミノ出発化合物に至ることが見いだされている。このことは、水素添加工程(スキームIIにおける工程c)をなくすので、特に有利であり経済的である。
【0034】
【化7】

【0035】
全ての保護された式Iの化合物は、五酸化リンおよびオキシ塩化リンの存在下で沸騰キシレン中で式VIの化合物から製造することができる。いくつかの例において、反応は、五酸化リンおよび沸騰オキシ塩化リンの存在下で溶媒を存在させずに行うこともできる。この環化工程はまた、2つの工程;最初に式(VI)の化合物を沸騰ニトロベンゼン中でオキシ塩化リンと反応させ、次いでこの混合物を塩化すずと反応させることで行うことができることも見いだされている。この反応工程はまた、他の適切なLewis酸のいずれかを使用して行うことができる。式Iの保護された化合物は、官能基の脱保護およびさらなる官能基化のための出発化合物として使用される。
【0036】
ジアステレオ異性体または鏡像体で生成し、そしてそれらの混合物が選択された合成において生じる場合、式Iの化合物は、場合によりキラルな支持体材料におけるクロマトグラフィーにより、または式Iのラセミ化合物が塩形成し得る場合には、補助物質として光学活性な塩基もしくは酸を使用して形成されるジアステレオ塩を分別結晶化させることのいずれかにより、プロセスの工程b)において純粋な立体異性体に分離される。鏡像体の薄層クロマトグラフィーまたはカラムクロマトグラフィー分離に適切なキラル固定相の例は、改質シリカゲル支持体(Pirkle相と呼ばれる)およびトリアセチルセルロースのような高分子量炭水化物である。分析目的には、当業者に公知の適切な誘導体化の後、キラル固定相でのガスクロマトグラフィー法を使用することも可能である。ラセミカルボン酸を鏡像体に分割するために、光学活性な、一般に市販されている塩基(例えば、(−)−ニコチン、(+)−および(−)−フェニルエチルアミン、キニン塩基、L−リジンまたはL−およびD−アルギニン)を、異なる溶解性のジアステレオマー塩を形成するために使用し、その後、より難溶性の成分を固体として単離し、より易溶性のジアステレオマーを、母液から分離し、そしてこの方法で得られたジアステレオマー塩から純粋な鏡像体を単離する。おおむね同じ方法で、(+)−10−カンファスルホン酸、D−およびL−酒石酸、D−およびL−乳酸ならびに(+)−および(−)−マンデル酸のような光学活性な酸を使用して、アミノ基のような塩基性基を含む式Iのラセミ化合物を純粋な鏡像体に変換することが可能である。適切に活性化されたかもしくは場合によりN−保護された鏡像異性的に純粋なアミノ酸を使用して、アルコールもしくはアミン官能基を含むキラル化合物を、対応するエステルもしくはアミドに変換すること、または逆に、カルボキシ−保護された鏡像異性的に純粋なアミノ酸を使用してキラルなカルボン酸をアミドに変換すること、または乳酸のような鏡像異性的に純粋なヒドロキシカルボン酸を使用して対応するキラルエステルに変換することも可能である。次いで、鏡像異性的に純粋な形態で導入されたアミノ酸またはアルコールラジカルのキラリティーを使用して、現在存在しているジアステレオマー分離方法により、即ち、結晶化または適切な固定相でのクロマトグラフィー、およびその後に適切な方法を使用して、同伴されたキラル分子部分を再び除去することにより、異性体を分離することができる。
【0037】
式Iの化合物の酸性生成物または塩基性生成物は、それらの塩の形態または遊離形態で存在することができる。薬理学的に耐性の塩、例えば、天然の塩基またはカルボン酸の、アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩、または塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、ヘミスルファート、全ての可能なリン酸塩およびアミノ酸の塩は好ましい。
【0038】
生理学的に忍容性の塩は、塩形成し得る式Iの化合物(それらの立体異性体を含む)から、それ自体公知の方法で、工程c)のプロセスに従って製造される。式Iの化合物は、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、アルコキシド、およびアンモニアまたは有機塩基、例えば、トリメチルアミンもしくはトリエチルアミン、エタノールアミンもしくはトリエタノールアミン、または他の塩基性アミノ酸、例えば、リジン、オルニチンもしくはアルギニンのような塩基性試薬と、安定なアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩または場合により置換されたアンモニウム塩を形成する。式Iの化合物が塩基性の基を有する場合、安定な酸付加塩もまた、強酸を使用して製造できる。塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、4−ブロモベンゼンスルホン酸、シクロヘキシルアミドスルホン酸、トリフルオロメチルスルホン酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸、琥珀酸およびトリフルオロ酢酸のような無機酸および有機酸の両方が、この目的に適している。
【0039】
本発明はまた、製薬上適切で生理学的に忍容性の担体物質、添加物ならびに/または他の活性化合物および補助物質に加えて、有効な含有量の、式Iの化合物の少なくとも1つ、および/または式Iの化合物の生理学的に忍容性の塩、および/または場合により式Iの化合物の立体異性体を特徴とする医薬に関する。
【0040】
本発明はまた、式Iの化合物の全ての立体異性体の少なくとも1つ、およびこれらの任意の比率の混合物、および/またはその生理学的に忍容性の塩、ならびに製薬上適切で生理学的に忍容性の賦形剤、ならびに適切な場合、他の適切な活性化合物、添加物もしくは補助物質を含む医薬組成物に関する。
【0041】
それらの薬理学的特性によって、本発明の化合物は、その疾患の経過にNIKの増加した活性が関与する全ての疾患の選択的予防および治療のための医薬を製造するのに適切である。
【0042】
本発明はまた、NIKの増加した活性に関連する疾患状態を処置する方法に関し、この方法は、この疾患状態に罹患している患者に、治療有効量の式(I):
【化8】

[式中、A、B、D、X、ZおよびRは、本明細書中に記載されるとおりである]の化合物または式Iの化合物の立体異性体もしくは製薬上許容しうる塩を投与することからなる。
【0043】
本発明はさらに、本明細書中で上記される実施態様の1つの化合物を使用して、本明細書中に記載されるような疾患状態を処置する方法に関する。概して、本発明の化合物は、炎症性成分に起因して引き起こされる疾患状態を処置するのに適している。
【0044】
これらの疾患としては、変形性関節症および慢性関節リウマチのような変性関節疾患が挙げられる。式Iの化合物はさらに、ぜん息、ならびに移植された器官に対する身体の一部における拒絶反応、および同様に、器官が移植された身体に対するその移植された器官の一部における拒絶反応のような移植を処置するのに適切である。式IIの化合物もまた、過敏性腸疾患、アルツハイマー病、発作、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症を処置するのに適切である。
【0045】
本発明のさらなる局面において、本発明は、炎症に関連する疾患状態を処置する方法に関し、この方法は、この疾患状態に罹患した患者に、治療有効量の式(I):
【化9】

{式中、
Aは、−(C1−C6)−アルキル[ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−CNにより1回またはそれ以上場合により置換され、ここでR1は、
水素、
−(C1−C6)−アルキル、
−(C6−C14)アリールまたは
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシであり、ここでnは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である]
−O−R1
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1
−C(O)−OR1
式−Cnxyのフルオロアルキルまたは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−CN、
5〜14環員を有するヘテロアリール〔ここで、ヘテロアリールは、非置換であるかまたは、互いに独立して、R2により1回またはそれ以上場合により置換され、ここでR2は、
−(C1−C4)−アルキル、
−OH、
−O−(C1-4)−アルキル、
ハロゲン、
−N(R3)−R4[ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子または−(C1−C4)−アルキルである]、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ[ここで、nは、1〜4の整数であり、xは、0〜8の整数であり、yは、1〜9の整数であり、xとyとの合計は2n+1である]、
−CN、
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1または
−S(O)2−NR11
である〕、
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は上で定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで、複素環は、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)
であり、
Bは、共有結合、
−C=CR1−、
−C≡C−、
−O(CH2a− (ここで、aは、1〜4の整数である)、
O、S、NR2、−C(O)−、−NR2−C(O)−、−C(O)−NR2−、−NR2−SO2−、−SO2−NR2−、−NR2−C(O)−NR2− [ここでR2は、上で定義されたとおりである]、または
−(C1−C4)−アルキレン (ここで、アルキレンは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、R1により1回またはそれ以上場合により置換され、そしてR1は、上で定義されたとおりである)であり、
Dは、−(C1−C6)−アルキル (ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、R1により1回またはそれ以上場合により置換され、そしてR1は、上で定義されたとおりである)、
5〜14環員を有するヘテロアリール (ここで、ヘテロアリールは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環 (ここで、複素環は、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)、
−(C6−C14)−アリール (ここで、アリールは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)、または
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)であり、または
B−Dは、水素、
ハロゲン、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜4の整数であり、xは、0〜8の整数であり、yは、1〜9の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−(CH2a−Y−R3[ここで、aは、1〜4の整数であり、Yは、O、S、NR2であり、そしてR3は、
−(C1−C6)−アルキル、
−(C6−C14)−アリール、
−(C3−C6)−シクロアルキルである]
であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C6)−アルキル、もしくは
−(C6−C14)−アリール−(C1−C6)−アルキル (ここで、アリールは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)であり、そして
XおよびZは、同一であるか、もしくは異なり、互いに独立して、
水素原子、
−(C1−C4)−アルキル、
−OH、
−O−(C1−C4−アルキル)、
ハロゲン、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ[ここでnは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である]、
−C(O)−OR1
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−NR1−C(O)−NR11
−NR1−C(O)−R1
−NR1−C(O)−OR1
−O−C(O)−NR11
−CN、
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1
−S(O)2−NR11
−NR1−SO2−R1[ここでR1は上で定義されたとおりである]、
5〜12環員を有する複素環(ここで複素環は、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)、または
−(C3−C6)−シクロアルキル(ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)
より選択される}
の化合物、または式Iの化合物の立体異性体もしくは製薬上許容しうる塩を投与することからなる。
【0046】
本発明の方法のさらなる局面において、化合物は、以下の置換基を有している:
Aは、−(C1−C3)−アルキル〔ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1[ここでR1は、
水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−CF3である]、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜3の整数であり、xは、0〜6の整数であり、yは、1〜7の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)により場合により1回または2回置換される〕であり、
Bは、共有結合であり、
Dは、フェニルまたはナフチル〔ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、ここでR2は、
水素、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−CF3
−(C1−C4)−アルキルまたは
−N(R3)−R4[ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子もしくは−(C1−C3)−アルキルである]である〕、
ピリジル、フラニル、ピロリル、イソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニルおよびチオフェニルからなる群より選択されるヘテロアリール[ここで、ヘテロアリールは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、ここでR2は、
−(C1−C2)−アルキル、
−OH、
−O−(C1-2)−アルキル、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−N(CH32または
−CF3である]、または
−(C4−C6)−シクロアルキル(ここで、シクロアルキルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、そしてR2は、上で定義されたとおりである)であり、または
B−Dは、(CH2a−Y−R3[ここで、aは、1〜2の整数であり、YはOであり、そしてR3は−(C1−C3)−アルキルである]であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−フェニル−(C1−C3)−アルキルであり、そして
XおよびZは、同一であるかまたは異なり、互いに独立して、水素、−C(O)−O(C1−C3)アルキル、−OCH3、−N(CH32またはハロゲンである。
【0047】
本発明の方法のこの局面の実施において、本明細書中に列挙される特定の化合物の全てを使用することができる。
【0048】
上述の種々の疾患状態は、本発明の方法のこの局面で処置することができる。より詳細には、全く制限せずに、処置することができる疾患状態は、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症(atheroslerosis)、炎症性腸疾患、アルツハイマー病、発作および糖尿病である。
【0049】
本発明の医薬は、経口で、吸入により、直腸に、もしくは経皮的に、または皮下、関節内、腹腔内もしくは静脈内の注射により、投与することができる。経口投与が好ましい。
【0050】
本発明はまた、式IIの化合物の少なくとも1つを、製薬上適切でそして生理学的に忍容性の賦形剤、および適切な場合には他の適切な活性化合物、添加物または補助物質と共に、投与に適切な形態にすることからなる、医薬を製造するための方法に関する。
【0051】
適切な固形または生薬の(galenic)製剤形態の例は、顆粒、散剤、糖衣錠、錠剤、(マイクロ)カプセル、坐剤、シロップ剤、ジュース、懸濁剤、乳剤、滴剤または注射液、および活性化合物の持続的な放出を伴う製剤であり、その製造において、担体物質、崩壊剤、結合材、被覆剤、膨張剤、流動促進剤または滑沢剤、矯味矯臭剤、甘味料および溶解剤のような慣例の補助物質が使用される。言及してもよい頻繁に使用される補助物質は、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ラクトース、マンニトールおよび他の糖類、タルク、乳タンパク質、ゼラチン、デンプン、セルロースおよびその誘導体、動物油および植物油(例えば、肝油、ひまわり油、落花生油またはゴマ油)、ポリエチレングリコールおよび溶媒(例えば、滅菌水および一価または多価アルコール(例えば、グリセロール)である。
【0052】
医薬製剤は、好ましくは投薬単位で製造および投与され、各単位は活性成分として、本発明の式IIの化合物の特定の用量を含有する。錠剤、カプセル、糖衣錠または坐剤のような固形投薬単位の場合、この用量は、約1000mgまで、好ましくは約50mg〜300mg、そしてアンプル形態の注射液の場合、約300mgまで、好ましくは約10mg〜100mgであり得る。
【0053】
式IIの化合物の活性に依存して、約20mg〜1000mg、好ましくは約100mg〜500mgの活性化合物の日用量が、体重約70kgの成人患者を処置するために指示される。しかしながら、より高いかまたはより低い日用量も場合により適切であり得る。日用量は、単回投薬単位もしくは数個のより小さな投薬単位の形態で一度だけの投与か、または所定の間隔で細分された用量を複数回投与することのいずれかにより、投与することができる。
【0054】
一般に、質量分析法(FAB−MS、ESI−MS)が、最終生成物を決定するために使用され、各場合において主要なピークを示す。温度は、摂氏温度で示され;RTは、室温(22℃〜26℃)を示す。使用される略号は、説明されているかまたは慣例に対応する。
本発明は、実施例を用いて以下により詳細に説明される。
【実施例】
【0055】
製造実施例
概して、以下で製造される本発明の化合物を、以下の3つの方法のうちの1つを使用して高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により特徴づけた:
方法A:HPLCを、Synergi 2U Hydro−RP 20×4.0MM COL、水(0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)=10/90→90/10)で実行した。
方法B:Agilent 1100 Series LC/MSD YMC Pro C18 S5 120A 4.6×30MM Col、水(Waterf)(0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)=95/5→5/95)、実行時間 5分。
【0056】
マススペクトルを以下のように実行した:
方法A:Micromass LCT−TOF MS、スキャンM/Z 100−1000。
方法B:Micromass LCZ−TOF MS、スキャンM/Z 100−800。
【0057】
実施例1
3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(1)
a)N−(3,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンジルアミン(2)
574mgのヒドロキシベンゾトリアゾールおよび822μlのジイソプロピルカルボジイミドを、260mgの安息香酸の10mlの塩化メチレン中の溶液に加え、その後2mlのアセトニトリル中500mgの3,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミンを、0℃で滴下した;次いで、混合物を室温(RT)で12時間(h)撹拌し、その後、水を加え、そして全体を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物は表題化合物を含有しており、これをさらに精製することなく以下の反応において使用した。
【0058】
b)3,5−ジフェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(1)
201mgの五酸化リンを、240mgのN−(3,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンジルアミン(2)の10mlのキシレン中の溶液に加え、その後、195μlのオキシ塩化リンを150℃で滴下した。反応溶液を150℃で4h撹拌し、次いでRTで12h撹拌した;次いで、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液を加え、そして全体を塩化メチレンで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、そしてHPLC[Merk−Hibar−Lichrospher 100−RP−18、水(0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)=80/20→10/90]により精製した。以下が得られた:
1.C22153(321.38);MS(ESI)322(M+H)。
【0059】
実施例2
5−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(3)
a)3−メトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(4)
311mgのヒドロキシベンゾトリアゾールおよび445μlのジイソプロピルカルボジイミドを、160mgの3−メトキシ安息香酸の10mlのジメチルホルムアミド中の溶液に加え、その後、200mgの3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミンを加えた;次いで、混合物をRTで12h撹拌し、その後、水を加え、そして全体を塩化メチレンで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、そしてHPLC[Merk−Hibar−Lichrospher 100−RP−18、水(0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)=80/20→10/90]により精製した。以下を得た:4 C171532(293.33);MS(ESI)294(M+H)。
【0060】
b)5−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(3)
128mgの3−メトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(4)を、5mlのキシレンに懸濁し、そしてその懸濁液を160℃で沸騰させた;次いで、119mgの五酸化リンを加え、そして混合物を続けて160℃で15分間撹拌した。27μlのオキシ塩化リンを懸濁液に滴下し、次いでこれを160℃で12h撹拌した;次いで、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液を加え、そして全体を酢
酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、そしてHPLC[Merk−Hibar−Lichrospher 100−RP−18、水(0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)=80/20→10/90]により精製した。以下を得た:3.C18153O(298.34);MS(ESI 290(M+H)。
【0061】
実施例3
3−(3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン−5−イル)フェノール(5)
380μlの三臭化ホウ素の1M塩化メチレン溶液を、−78℃にて、55mgの5−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(3)の3mlの塩化メチレン中の溶液に滴下した。反応溶液をRTで12h撹拌し、減圧下で濃縮し、そしてHPLC[Merk−Hibar−Lichrospher 100−RP−18、水(0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)=80/20→10/90]で精製した。以下を得た:5.
17133O(275.31);MS(ESI 276(M+H)。
【0062】
実施例4
5−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(6)
a)2−メトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(7)
175mgの2−メトキシ安息香酸から開始して、実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:7.C181732(307.36);MS(ESI)308(M+H)。
【0063】
b)5−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(6)
90mgの2−メトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(7)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:6.
181532(289.34);MS(ESI)290(M+H)。
【0064】
実施例5
5−(2,3−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(8)
a)2,3−ジメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(9)
210mgの2,3−ジメトキシ安息香酸から開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:9.C191933(337.38);
MS(ESI 338)(M+H)。
【0065】
b)5−(2,3−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(8)
40mgの2,3−ジメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(9)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:8.C191732(319.37);MS(ESI)320(M+H)。
【0066】
実施例6
5−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(10)
a)2,4−ジメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(11)
210mgの2,4−ジメトキシ安息香酸から開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:11.C191933(337.38);MS(ESI)338(M+H)。
【0067】
b)5−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(10)
87mgの2,4−ジメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(11)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:10.
191732(319.37);MS(ESI)320(M+H)。
【0068】
実施例7
5−(2,6−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(12)
a)2,6−ジメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(13)
210mgの2,6−ジメトキシ安息香酸から開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:13.C191933(337.38);MS(ESI)338(M+H)。
【0069】
b)5−(2,6−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(12)
100mgの2,6−ジメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(13)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:12.C191732(319.37);MS(ESI 320)(M+H)。
【0070】
実施例8
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(14)
a)3,4−ジメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(15)
210mgの3,4−ジメトキシ安息香酸から開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:15.C191933(337.38);MS(ESI)338(M+H)。
【0071】
b)5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(14)
100mgの3,4−ジメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(15)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:14.C191732(319.37);MS(ESI)320(M+H)。
【0072】
実施例9
5−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(16)
a)3,5−ジメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(17)
210mgの3,5−ジメトキシ安息香酸から開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:17.C191933(337.38);MS(ESI)338(M+H)。
【0073】
b)5−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(16)
60mgの3,5−ジメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(17)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:16.C191732(319.37);MS(ESI)320(M+H)。
【0074】
実施例10
5−(2,3,4−トリメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(18)
a)2,3,4−トリメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(19)
244mgの2,3,4−トリメトキシ安息香酸から開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:19.C202134(367.41);MS(ESI)368(M+H)。
【0075】
b)5−(2,3,4−トリメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(18)
73mgの2,3,4−トリメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(19)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:18.C201933(349.39) MS(ESI)350(M+H)。
【0076】
実施例11
5−(2,4,6−トリメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(20)
a)2,4,6−トリメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(21)
244mgの2,4,6−トリメトキシ安息香酸から開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:21.C202134(367.41);MS(ESI)368(M+H)。
【0077】
b)5−(2,4,6−トリメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(18)
63mgの2,4,6−トリメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(21)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:20.C201933(349.39);MS(ESI)350(M+H)。
【0078】
実施例12
5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(22)
a)3,4,5−トリメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(23)
244mgの3,4,5−トリメトキシ安息香酸から開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:23.C202134(367.41);MS(ESI)368
(M+H)。
【0079】
b)5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(22)
65mgの3,4,5−トリメトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(23)から開始して実施例2b)と同様に製造を行った。以下を得た:22.C201933(349.39);MS(ESI)350(M+H)。
【0080】
実施例13
5−(2−エトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(24)
a)2−エトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(25)
191mgの2−エトキシ安息香酸から開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:25.
191932(321.389);MS(ESI)322(M+H)。
b)5−(2−エトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(24)
60mgの2−エトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(25)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:24.C19173O(303.37);MS(ESI)304(M+H)。
【0081】
実施例14
5−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(26)
a)4−ジエチルアミノ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(27)
222mgの4−ジエチルアミノ安息香酸から開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:27.C21244O(348.45);MS(ESI)349(M+H)。
【0082】
b)5−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(26)
130mgの4−ジエチルアミノ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(27)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:26.C21224(330.44);
MS(ESI)331(M+H)。
【0083】
実施例15
3−メチル−5−ピリジン−4−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(28)
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)イソニコチンアミド(29)
205mgの塩化イソニコチノイル*HClを、200mgの3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミンの2mlのピリジン中の溶液に加え、次いで混合物をRTで12h撹拌した;次いで水を加え、そして全体を塩化メチレンで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、そしてHPLC[Merk−Hibar−Lichrospher 100−RP−18、水(0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)=80/20→10/90]で精製した。
以下を得た:27.C16144O(278.32);MS(ESI)279(M+H)。
【0084】
b)3−メチル−5−ピリジン−4−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(28)
110mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)イソニコチンアミド(29)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:28.C16124(260.30);MS(ESI)261(M+H)。
【0085】
実施例16
3−メチル−5−ピリジン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(30)
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチンアミド(31)
205mgのニコチノイルクロリド*HClから開始して実施例15a)と同様に製造を行った。以下を得た:31.
16144O(278.32);MS(ESI)279(M+H)。
【0086】
b)3−メチル−5−ピリジン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(30)
140mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ニコチンアミド(31)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:30.C16124(260.30);MS(ESI)261(M+H)。
【0087】
実施例16A
3−メチル−5−ピリジン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(30)
表題化合物も、本明細書中に記載される改変した手順により製造した。
a)ピリジン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(C1)。
生成物をMPLC(12g SiO2、45%酢酸エチル:ヘプタン)を使用して精製したことを除き、1.207g塩化ピコリノイル塩酸塩から開始して実施例33(B1)と同様に製造を行い、表題化合物を淡黄褐色非晶質固体として得た。
HPLC RT=2.33分。
16144O(278.32)MS(ESI、方法A)279(M+H)。
【0088】
b)3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(C)。
1.349gのピリジン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドから開始して実施例33(B)と同様に製造を行った。表題化合物を、黄褐色固体として得た。
HPLC RT=2.05分。
16124(260.30)MS(ESI、方法A)261(M+H)。
【0089】
実施例17
3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(32)
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリジン−2−カルボキサミド(33)
205mgのピリジン−2−カルボニルクロリド*HClから開始して実施例15a)と同様に製造を行った。以下を得た:33.C16144O(278.32);MS(ESI)279(M+H)。
【0090】
b)3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(32)
110mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリジン−2−カルボキサミド(33)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:32.
16124(260.30);MS(ESI)261(M+H)。
【0091】
実施例18
5−ベンジル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(34)
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−フェニルアセトアミド(35)
152μlのフェニルアセチルクロリドから開始して実施例15a)と同様に製造を行った。以下を得た:35.
18173O(291.36);MS(ESI)292(M+H)。
【0092】
b)5−ベンジル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(34)
50mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−フェニルアセトアミド(35)を使用して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:34.C18153(273.34);MS(ESI)274(M+H)。
【0093】
実施例19
3−メチル−5−フェネチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(36)
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−フェニルプロピオンアミド(37)
172μlの3−フェニルプロピオニルクロリドから開始して実施例15a)と同様に製造を行った。以下を得た:37.C19193O(305.38);MS(ESI)306(M+H)。
【0094】
b)3−メチル−5−フェネチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(36)
110mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−フェニルプロピオンアミド(37)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:36.
18153(287.37);MS(ESI)288(M+H)。
【0095】
実施例20
3−メチル−5−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(38)
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−メチルピペリジン−4−カルボキサミド(39)
207mgの1−メチルピペリジン−4−カルボン酸*HClおよび197μlのジイソプロピルエチルアミンから開始して実施例2a)と同様に製造を行った。以下を得た:39.
17224O(298.39);MS(ESI)299(M+H)
【0096】
b)3−メチル−5−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(38)
220mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−メチルピペリジン−4−カルボキサミド(39)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:38.
17204(280.38);MS(ESI)281(M+H)。
【0097】
実施例21
7,8−ジメトキシ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(40)
a)1−(3,4−ジメトキシフェニル)ブタン−1,3−ジオン(41)
3.9gの水素化ナトリウムを、最初に150mlのシクロヘキサン中に導入し、そして15gの1−(3,4−ジメトキシフェニル)エタノンの16.3mlの酢酸エチル中の溶液を加えた。反応溶液を80℃で1h沸騰させ、その後、酢酸を加え、そして全体をMTB−エーテルで抽出した。MTB−エーテル相を硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてロータリーエバポレーションにかけた。残留物をシリカゲルに通してクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン 1/6)を行った。以下を得た:41 C12144(222.24);MS(ESI)223(M+H)。
【0098】
b)1−(3,4−ジメトキシフェニル)ブタン−1,2,3−トリオン 2−オキシム(42)
5gの1−(3,4−ジメトキシフェニル)ブタン−1,3−ジオン(41)を、最初に25mlの酢酸中に導入し、次いで、5mlの水に溶解した1.71gの亜硝酸ナトリウムを15℃で滴下した。反応溶液をRTで1h撹拌し、次いで2h放置した。50gの氷を溶液に加え、次いで全体を0℃で12h保管し、これに伴い生成物が沈澱した。続けて生成物を吸引ろ過し、そして50℃にて乾燥オーブンで乾燥した。以下を得た:42 C1213NO5(251.24);MS(ESI)252(M+H)。
【0099】
c)5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール(43)
6.77gの1−(3,4−ジメトキシフェニル)ブタン−1,2,3−トリオン 2−オキシム(42)を、54mlの酢酸に溶解し、その後、0.96gのヒドラジンをRTで滴下し、そして混合物を続けて60℃で2h撹拌した。氷を反応溶液に加え、次いでこれを炭酸ナトリウムで中和し、そしてMTB−エーテルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてロータリーエバポレーションにかけた。以下を得た:43.C121333(247.26);
MS(ESI)248(M+H)。
【0100】
d)5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(44)
4.84gの5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール(43)を、80mlのエタノールに溶解し、そして0.5gのPd/Cをこの溶液に加えた。溶液を水素下で2h振盪し、次いで硫酸マグネシウムに通してろ過し、そしてロータリーエバポレーションにかけた。残留物をシリカゲルに通してクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン 3/1)を行った。以下を得た:44 C121532(233.27);MS(ESI)234(M+H)。
【0101】
e)N−[5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンズアミド(45)
500mgの5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(44)および280μlの塩化ベンゾイルから開始して実施例15a)と同様に製造を行った。以下を得た:45
191933(337.38);MS(ESI)338(M+H)
【0102】
f)7,8−ジメトキシ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(40)
187mgのN−[5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンズアミド(45)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:40
191732(319.37) MS(ESI)320(M+H)。
【0103】
実施例22
7−メトキシ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(46)
a)1−(4−メトキシフェニル)ブタン−1,3−ジオン(47)
15gの1−(4−メトキシフェニル)エタノンから開始して実施例21a)と同様に製造を行った。以下を得た:47
11123(192.22);MS(ESI)193(M+H)。
【0104】
b)1−(4−メトキシフェニル)ブタン−1,2,3−トリオン 2−オキシム(48)
5gの1−(4−メトキシフェニル)ブタン−1,3−ジオン(47)から開始して実施例21b)と同様に製造を行った。以下を得た:48 C1111NO4(221.21)MS(ESI)222(M+H)。
【0105】
c)5−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−4−ニトロソ−1H−ピラゾール(49)
4.19gの1−(4−メトキシフェニル)ブタン−1,2,3−トリオン 2−オキシム(48)から開始して実施例21c)と同様に製造を行った。以下を得た:49.C111132(217.23)MS(ESI)218(M+H)。
【0106】
d)5−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(50)
3.17gの5−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール(49)から開始して実施例21d)と同様に製造を行った。以下を得た:50.C11133O(203.25) MS(ESI)204(M+H)
【0107】
e)N−[5−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンズアミド(51)
500mgの5−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(50)および315μlの塩化ベンゾイルから開始して実施例15a)と同様に製造を行った。以下を得た:51
181732(307.36) MS(ESI)308(M+H)。
【0108】
f)7−メトキシ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(46)
230mgのN−[5−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンズアミド(51)から開始して、実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:46
18153O(289.34) MS(ESI)290(M+H)。
【0109】
実施例22A
7−メトキシ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(46)
表題化合物もまた、以下に記述される手順を使用して本明細書中に記載される改変された手順により製造した。
a)5−(4−メトキシ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(A2)(実施例22(d)
6.80gの亜ジチオン酸ナトリウムを、1.23gの5−(4−メトキシ−フェニル)−3−メチル−4−ニトロソ−1H−ピラゾール(実施例22(c))と50mlの水との混合物に70℃で加え、そして反応混合物を15分間撹拌した。5mlのエタノールを加え、そして反応混合物を10分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして濃縮した。エーテルで摩砕して表題化合物をベージュ固体(融点120−122℃)として得た、C11133O 203.24)、MS(ESI、方法B)204(M+H)。
【0110】
b)N−[5−(4−メトキシ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ベンズアミド(A1)(実施例22(e))
110μlのピリジンを、230mgの5−(4−メトキシ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミンの10mlのジクロロメタン中の溶液に加え、直後に174mgの塩化ベンゾイルを加えた。反応混合物を室温で2h撹拌し、次いで濃縮した。残留物をMPLC(80/20 酢酸エチル/ヘプタンで溶出)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(融点230−232℃)、C181732(307.36)、MS(ESI、方法B)308(M+H)。
【0111】
c)7−メトキシ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(A)(実施例22(f))
740mgの五酸化リンを、108mgのN−[5−(4−メトキシ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ベンズアミドの1.7mlのオキシ塩化リン中の溶液に加え、そして反応溶液を4.5h還流して撹拌した。冷却後、氷を注意深く加え、続いて炭酸水素ナトリウムの飽和溶液を加えた。全体を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、そして残留物をMPLC(50/50 ヘプタン/酢酸エチルで溶出)により精製した。これにより表題化合物をオフホワイト固体として得た、C18153O(289.34)、MS(ESI、方法A)290(M+H)、HPLC RT 2.87分。
【0112】
実施例23
7,8−ジメトキシ−5−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ−[4,3−c]イソキノリン(52)
a)N−[5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−3−メトキシベンズアミド(53)
300mgの5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(44)および242mgの3−メトキシベンゾイルクロリドから開始して実施例15a)と同様に製造を行った。以下を得た:53
202134(367.41) MS(ESI)368(M+H)。
【0113】
b)7,8−ジメトキシ−5−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(52)
291mgのN−[5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−3−メトキシベンズアミド(53)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:52
201933(349.39) MS(ESI)350(M+H)。
【0114】
実施例24
7,8−ジメトキシ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(54)
a)N−[5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボキサミド(55)
200mgの5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(44)および168mgのピリジン−2−カルボニルクロリド*HClから開始して実施例15a)と同様に製造を行った。以下を得た:55 C181843(338.37);MS(ESI)339(M+H)。
【0115】
b)7,8−ジメトキシ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ−[4,3−c]イソキノリン(54)
160mgのN−[5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−カルボキサミド(55)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:54
201933(320.35) MS(ESI)321(M+H)。
【0116】
実施例25
7,8−ジメトキシ−3−メチル−5−ピリジン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(56)
a)N−[5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ニコチンアミド(57)
200mgの5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(44)および168mgのニコチノイルクロリド*HClから開始して実施例15a)と同様に製造を行った。以下を得た:57.
181843(338.37)MS(ESI)339(M+H)
【0117】
b)7,8−ジメトキシ−3−メチル−5−ピリジン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(56)
126mgのN−[5−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ニコチンアミド(57)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:56
201933(320.35) MS(ESI)321(M+H)。
【0118】
実施例26
7−メトキシ−5−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ−[4,3−c]イソキノリン(58)
a)3−メトキシ−N−[5−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンズアミド(59)
300mgの5−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(50)および277mgの3−メトキシベンゾイルクロリドから開始して実施例15a)と同様に製造を行った。以下を得た:59.
191933(337.38) MS(ESI)338(M+H)。
【0119】
b)7−メトキシ−5−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(58)
263mgの3−メトキシ−N−[5−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンズアミド(59)から開始して実施例1b)と同様に製造を行った。以下を得た:58
191732(319.37) MS(ESI)320(M+H)。
【0120】
実施例27
5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン−3−カルボン酸(60)
36mlの水中の2.1gの過マンガン酸カリウムを、600mgの5−フェニル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリンの36mlのピリジン中の溶液に加えた。混合物を40℃で12h撹拌した。得られた懸濁液をシリカゲルを通して吸引ろ過し、その後、ろ液を減圧下で濃縮し、そして残留物をHPLC[Merk−Hibar−Lichrospher 100−RP−18、水(0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)=80/20→10/90]により精製した。以下を得た:60.
171132(289.30) MS(ESI)290(M+H)。
【0121】
実施例28
5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン−3−カルボン酸メチル(61)
18μlの塩化チオニルを、最初に0.5mlのメタノール中に導入し、そして混合物を30分間撹拌した。次いで0.5mlのメタノール中の19mgの5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン−3−カルボン酸(60)を滴下した。混合物をRTで12h撹拌し、その後、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液を加え、そして全体を、酢酸エチルおよび塩化メチレンで1回ずつ抽出した。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮し、そして残留物をHPLC[Merk−Hibar−Lichrospher 100−RP−18、水(0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)=80/20→10/90]により精製した。以下を得た:61.
181332(303.32) MS(ESI)304(M+H)。
【0122】
実施例29
(5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン−3−イル)メタノール(62)
7.5mgの水素化アルミニウムリチウムを最初に1.5mlのテトラヒドロフラン中に導入し、そして混合物を10分間撹拌した。次いで、1.5mlのテトラヒドロフラン中の6mgの5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン−3−カルボン酸メチル(61)を滴下した。混合物を80℃で3h撹拌し、その後、水を加え、そして全体を塩化メチレンで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮し、そして残留物をHPLC(Merk−Hibar−Lichrospher 100−RP−18、水(0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)=80/20→10/90)で精製した。以下を得た:62.
171331(275.31) MS(ESI)276(M+H)。
【0123】
実施例30
2−(3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン−5−イル)フェノール(63)
210mgの5−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(6)を使用して実施例3と同様に製造を行った。以下を得た:63.C17133O(275.31) MS(ESI)276(M+H)。
【0124】
実施例31
4−(3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン−5−イル)ベンゼン−2,4−ジオール(64)
9mgの5−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(16)から開始して実施例3と同様に製造を行った。以下を得た:64.C171332(291.31);MS(ESI)292(M+H)。
【0125】
実施例32
4−(3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン−5−イル)ベンゼン−1,2−ジオール(65)
40mgの5−(2,3−ジメトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(8)から開始して実施例3と同様に製造を行った。以下を得た:65.
171332(291.31);MS(ESI)292(M+H)。
【0126】
実施例33
3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(B)
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(B1)。
550mgの3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(UK 2 185 255、実施例2Aに記載される手順に従って製造された)の8.5mlのピリジン中のrt溶液に、370μlの塩化ベンゾイルを加えた。反応系を1h撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をクロロホルムに溶解し、そして0.5Nの塩酸で洗浄し、次いで飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機部分を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮し、そしてMPLC(12g SiO2、40%酢酸エチル:ヘプタン)により精製して、表題化合物を無色固体として得た。
HPLC RT=2.35分。
17153O(277.33)MS、(ESI、方法A)278(M+H)。
【0127】
b)3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(B)。
565mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドの混合物に、5mlのニトロベンゼンを加え、続いて270μlのPOCl3を加え、そして得られた混合物を185℃に加熱した。1h後、0.4mlのSnCl4溶液(1.0Mヘプタン溶液)を加え、そして混合物をさらに2h加熱し、次いで減圧下で濃縮し、そしてMPLC(12g SiO2、35%酢酸エチル:ヘプタン)により精製して表題化合物を黄褐色固体として得た。
HPLC RT=2.85分。
17133(259.31)MS、(ESI、方法A)260(M+H)。
【0128】
実施例34
3−メチル−5−チオフェン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(D)
a)チオフェン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(D1)。
生成物をMPLC(12g SiO2、30%酢酸エチル:ヘプタン)により精製したことを除いて、120μlの2−チオフェンカルボニルクロリドから開始して実施例33(B1)と同様に製造を行い、表題化合物を非晶質橙色固体として得た。
HPLC RT=2.28分。
15133OS(283.36)MS(ESI、方法A)284(M+H)。
b)3−メチル−5−チオフェン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(D)。
682.4mgのチオフェン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドの11.0mlのオキシ塩化リン中の懸濁液に、5.00gの五酸化リンを加え、そして得られた懸濁液を120℃で5h加熱した。反応混合物をrtに冷却し、そして氷および水を加えてクエンチし、次いで固体炭酸ナトリウムで中和した。水性混合物を酢酸エチルで抽出し、そして合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)そして減圧下で濃縮した。残留物をMPLC(4g SiO2、30%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製して、表題化合物を黄褐色固体として得た。
HPLC RT=3.19分。
15113S(265.34)MS(ESI、方法A)266(M+H)。
【0129】
実施例35
5−フラン−2−イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)フラン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(E1)。
337.3mgの3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミンの4mlの塩化メチレン中のrt溶液に、407μlのトリエチルアミンおよび201μlの2−フロイルクロリドを加えた。室温で2h後、反応混合物を減圧下で濃縮し、そして残留物をクロロホルムに溶解し、そして飽和炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機部分を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物は、黄色非晶質固体として表題化合物を含んでおり、そしてこれをさらに精製することなく使用した。HPLC RT=2.08分。
151332(267.30)MS(ESI、方法A)268(M+H)。
【0130】
b)5−フラン−2−イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(E)。
残留物をMPLC(12g SiO2、20%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製したことを除いて、419.1mgのE1から開始して実施例Cと同様に製造を行い、表題化合物を淡黄色固体として得た。
HPLC RT=2.73分。
15113O(249.29)MS(ESI、方法A)250(M+H)。
【0131】
実施例36
5−(3−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)3−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(F1)。
627mgの3−クロロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニルクロリドから開始して実施例35(E1)と同様に製造を行った。表題化合物を、オフホワイト固体として得た。
HPLC RT=3.08分。
1914ClN3OS(367.86)MS(ESI、方法A)368(M+H)。
【0132】
b)5−(3−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(F)。
484mgの3−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドから開始して実施例34(D)と同様に製造を行った。表題化合物を、淡黄褐色固体として得た。
HPLC RT=3.63分。
1912ClN3S(349.85)MS(ESI、方法A)350(M+H)。
【0133】
実施例37
5−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)6−クロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ニコチンアミド(G1)。
426mgの6−クロロニコチノイルクロリドから開始して実施例35(E1)と同様に製造を行った。表題化合物を無色固体として得た。
HPLC RT=2.27分。
1613ClN4O(312.76)MS(ESI、方法A)313(M+H)。
【0134】
b)5−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(G)
400mgの6−クロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ニコチンアミドから開始して、反応時間が48hであったことを除いて実施例34(D)と同様に製造を行った。表題化合物を淡黄褐色固体として得た。
HPLC RT=2.70分。
1611ClN4(294.07)MS(ESI、方法A)295(M+H)。
【0135】
実施例38
5−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)2−クロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ニコチンアミド(H1)。
404mgの2−クロロニコチノイルクロリドから開始して実施例35(E1)と同様に製造を行った。表題化合物を、黄褐色非晶質固体として得た。
HPLC RT=2.03分。
1613ClN4O(312.76)MS(ESI、方法A)313(M+H)。
【0136】
b)5−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(H)。
反応時間が36hであり、残留物をMPLC(4g SiO2、40%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製することを除いて、511.5mgの2−クロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ニコチンアミドから開始して実施例34(D)と同様に製造を行い、表題化合物を淡黄褐色固体として得た。
HPLC RT=2.42分。
1611ClN4(294.76)MS、方法A(ESI)295(M+H)。
【0137】
実施例39
5−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(I1)。
4.6mlのピリジン中の380mgの3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミンおよび454mgベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニルクロリドから開始して実施例33(B1)と同様に製造を行った。後処理後の残留物は表題化合物を黄色固体として含んでおり、そしてさらに精製することなく使用した。
HPLC RT=2.77分。
19153OS(333.41)MS(ESI、方法A)334(M+H)。
【0138】
b)5−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(I)。
544mgのベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドから開始して、残留物を酢酸エチルからの再結晶により精製したことを除いて実施例34(D)と同様に製造を行い、表題化合物を黄褐色固体として得た。
HPLC RT=3.62分。
19133S(315.40)MS(ESI、方法A)316(M+H)。
【0139】
実施例40
3−メチル−5−(3−メチル−ベンゾフラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(J1)。
492mgの3−メチルベンゾフラン−2−カルボニルクロリドから開始して実施例39(I1)と同様に製造を行った。表題化合物を黄色非晶質固体として得た。
HPLC RT=2.88分。
201732(331.38)MS(ESI、方法A)332(M+H)。
【0140】
b)3−メチル−5−(3−メチル−ベンゾフラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(J)。
735mgの3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドから開始して実施例39(I)と同様に製造を行った。表題化合物を褐色固体として得た。
HPLC RT=3.58分。
20153O(313.37)MS(ESI、方法A)314(M+H)。
【0141】
実施例41
3−メチル−5−キノキサリン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)キノキサリン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(K1)
393.4mgの2−キノキサロイルクロリドから開始して実施例38(H1)と同様に製造を行った。表題化合物を栗色固体として得た。
HPLC RT=2.57分。
19155O(329.36)MS(ESI、方法A)330(M+H)。
【0142】
b)3−メチル−5−キノキサリン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(K)
残留物をメタノールからの再結晶により精製したことを除いて、423mgのキノキサリン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドから開始して実施例34(D)と同様に製造を行った。表題化合物を黄褐色固体として得た。
HPLC RT=3.34分。
19135(311.35)MS(ESI、方法A)312(M+H)。
【0143】
実施例42
5−イソオキサゾール−5−イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)イソオキサゾール−5−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(L1)。
315mgのイソオキサゾール−5−カルボニルクロリドから開始して実施例39(I1)と同様に製造を行った。表題化合物を黄褐色固体として得た。
HPLC RT=1.97分。
141242(268.28)MS(ESI、方法A)269(M+H)。
【0144】
b)5−イソオキサゾール−5−イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(L)。
反応時間が24hであり、そして残留物をMPLC(4g SiO2、40%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製したことを除いて、274.6mgのイソオキサゾール−5−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドから開始して実施例34(D)と同様に製造を行い、表題化合物をオフホワイトの固体として得た。
HPLC RT=2.45分。
14104O(250.26)MS(ESI、方法A)251(M+H)。
【0145】
実施例43
3−メチル−5−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(M1)。
301mgのN−メチルピロール−2−カルボニルクロリドから開始して実施例39(I1)と同様に製造を行った。表題化合物を黄褐色非晶質固体として得た。
HPLC RT=2.33分。
16164O(280.34)MS(ESI、方法A)281(M+H)。
【0146】
b)3−メチル−5−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(M)。
残留物をMPLC(4g SiO2、40%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製したことを除いて、432mgの1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドから開始して実施例34(D)と同様に製造を行い、表題化合物を黄色固体として得た。
HPLC RT=2.72分。
16144(262.32)MS(ESI、方法A)263(M+H)。
【0147】
実施例44
3−メチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(N1)。
414mgの3−メチルチオフェン−2−カルボニルクロリドから開始して実施例39(I1)と同様に製造を行った。表題化合物を黄褐色固体として得た。
HPLC RT=2.45分。
15163OS(297.39)MS(ESI、方法A)298(M+H)。
【0148】
b)3−メチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(N)
残留物をメタノールに溶解し、次いでMPLC(4g SiO2、10%酢酸エチル:ジクロロメタン、より極性の高い画分)により精製したことを除いて、562mgの3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドから開始して実施例34(D)と同様に製造を行い、N−メチル化化合物(以下の実施例45(O)を参照のこと)と共に表題化合物を黄褐色固体として得た。HPLC RT=2.95分。
16133S(279.08)MS(ESI、方法A)280(M+H)。
【0149】
実施例45
1,3−ジメチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)1,3−ジメチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(O)。
化合物を3−メチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(上の実施例44の化合物N)と共にMPLC(4g SiO2、10%酢酸エチル:ジクロロメタン、より極性の低い画分)により単離して表題化合物を黄褐色固体として得た。
HPLC RT=3.25分。
17153S(293.10)MS(ESI、方法A)294(M+H)。
【0150】
実施例46
5−フェニル−3−エチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)1−フェニルペンタン−1,3−ジオン−2−オキシム(P4)
この化合物を、本明細書中に記載されるようにSaloutinら、J.Flourine Chem、vol 84、pp107−111に述べられる手順に従って製造した。8.8gの1−フェニルペンタン−1,3−ジオンの25mLの氷酢酸中の撹拌懸濁液を、3.85gの亜硝酸ナトリウムの20mlの水中の溶液で、15℃より低く温度を維持して処理した。反応混合物をrtまで昇温させ、そして4h撹拌した。反応混合物を100mLの水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮により表題化合物を黄色固体(融点87−88℃)として得た。
1111NO3(205.23)、MS(ESI、方法B)204(M−H)。
TLC(3/7 酢酸エチル/ヘプタン)Rf=0.3。
【0151】
b)3−エチル−4−ニトロソ−5−フェニル−1H−ピラゾール(P3)
9.45gの1−フェニルペンタン−1,3−ジオン−2−オキシムの100mLのエタノール中の溶液を0℃に冷却し、そして2.7mlのヒドラジン水和物の10mlのエタノール中の溶液で処理し、そしてRTで一晩撹拌した。反応混合物を乾固するまでエバポレートし、そして残留物を酢酸エチルに溶解した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮により緑色オイルを得、これは放置すると凝固し、これを3/2 酢酸エチル/ヘプタンで溶出するMPLCにより精製して、表題化合物を褐色半固体として得た。
11113O(201.23)、MS(ESI、方法B)200(M−H)
TLC(1/1 酢酸エチル/ヘプタン)Rf=0.25。
【0152】
c)4−アミノ−3−エチル−5−フェニル−1H−ピラゾール(P2)
6.3gの3−エチル−4−ニトロソ−5−フェニル−1H−ピラゾールの220mLのエタノール中の溶液を、2.0gの10%パラジウム/炭素触媒で処理し、そしてRTで50psiにて16h水素添加した。反応混合物をセライトを通してろ過し、そしてエタノールで十分洗浄した。ろ液を濃縮して表題化合物を褐色オイルとして得た。
11133(187.25)、MS(ESI、方法B)188(M+H)。
TLC(1/1 酢酸エチル/ヘプタン)Rf=0.28。
【0153】
d)N−(3−エチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(P1)
反応混合物をRTで5時間撹拌し、次いで濃縮したことを除き、2.0mlの塩化ベンゾイルを使用して実施例A1と同様に製造を行った。残留物を酢酸エチルと水との間で分配した。有機部分をブラインで洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮し、そして2/3 酢酸エチル/ヘプタンで溶出するMPLCにより精製して、表題化合物を白色固体(融点215−216℃)として得た。
18173O(291.14)、MS(ESI、方法B)292(M+H)
HPLC RT 2.47分。
【0154】
e)5−フェニル−3−エチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(P)
残留物をメタノールから再結晶したことを除き、0.87gのN−(3−エチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して実施例34(D)と同様に製造を行い、表題化合物を黄褐色結晶性固体(融点250−251℃)として得た。
18153(273.13)、MS(ESI、方法B)272(M−H)。
HPLC RT=3.03分。
【0155】
実施例47
3−エチル−5−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)N−(ピリジン−3−イル)−(3−エチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アミド(Q1)
420mgのニコチノイルクロリド塩酸塩および0.383mlのピリジンを使用してRTで16時間撹拌して、実施例22eと同様に製造を行った。反応混合物を水およびブラインで洗浄し、そして有機部分を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで濃縮した。残留物を3/1 酢酸エチル/ヘプタンで溶出するMPLCにより精製して、表題化合物を白色固体(融点212−213℃)として得た。
17164O(292.35)、MS(ESI、方法A)293(M+H)
HPLC RT=1.85分。
【0156】
b)3−エチル−5−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(Q)
700mgのN−(ピリジン−3−イル)−(3−エチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アミドを使用し、6h還流し、実施例34(D)と同様に製造を行った。残留物を4/1 酢酸エチル/ヘプタンで溶出するMPLCにより精製し、表題化合物を白色固体(融点219−220℃)として得た。
17144(274.23)、MS(ESI、方法A)275(M+H)
HPLC RT=2.29分。
【0157】
実施例48
5−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール[4,3−c]イソキノリン、トリフルオロ酢酸塩
a)2,6−ジフルオロ−N−(3−メチル−5−フェニルH−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(R1)
268.5mgの2,6−ジフルオロベンゾイルクロリドを、263.4mgの3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミンの4.5mlのピリジン中の溶液に室温で滴下した。反応混合物を24h撹拌し、形成した沈澱をろ取し、そしてジクロロメタンで洗浄して、表題化合物を得た。
HPLC RT=2.37分。
171323O(313.31)MS(ESI、方法A)314(M+H)。
【0158】
b)5−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール[4,3−c]イソキノリン、トリフルオロ酢酸塩(R)
残留物をMPLC(4g SiO2、ジクロロメタン/メタノール、95/5→40/60の勾配)により精製したことを除いて、188mgの2,6−ジフルオロ−N−(3−メチル−5−フェニルH−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドから開始して、実施例33(B)と同様に製造を行った。分取HPLC[Monochrome 10u C18 100×21.2mm カラム、水(0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)、95/5→0/100の勾配]によりさらに精製して、表題化合物を得た。
HPLC RT 2.77分。
171123(295.09)、MS(ESI、方法A)296(M+H)
【0159】
実施例49
5−(2−クロロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)2−クロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(S1)
濃縮する前に反応混合物を24h撹拌したことを除いて、266mgの2−クロロ−ベンゾイルクロリドから開始して、実施例33(B1)と同様に製造を行った。残留物をジクロロメタンで摩砕して、表題化合物を白色沈澱として得た。
HPLC RT 2.42分。
1714ClN3O(312.06)MS(ESI、方法A)313(M+H)。
【0160】
b)5−(2−クロロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(S)
401mgの2−クロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して、実施例33(B)と同様に製造を行った。反応混合物を水で希釈し、そしてジクロロメタンで抽出した。有機部分を減圧下で濃縮し、そしてMPLC(4g SiO2、ジクロロメタン/メタノール=99/1→50/50)により精製して、表題化合物を得た。
HPLC RT 2.94分。
1712ClN3(293.76)MS(ESI、方法A)294(M+H)。
【0161】
実施例50
5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)4−フルオロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(T1)
241mgの4−フルオロベンゾイルクロリドから開始して実施例48(S1)と同様に製造を行い、表題化合物を白色沈澱物として得た。
HPLC RT 2.46分
1714FNO3(295.31)MS(ESI、方法A)296(M+H)
【0162】
b)5−(4−フルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(T)
反応混合物を10h還流したことを除き、236mgの4−フルオロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して実施例22Aのように製造を行った。後処理後のクリーム色固体残留物が表題化合物であった。
HPLC(方法A)RT
1712FN3 (297.30) MS(ESI、 )。
【0163】
実施例51
3−メチル−5−p−トリル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)4−メチル−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(U1)
227mgのp−トルオイルクロリドを使用して実施例33(B1)と同様に製造を行った。反応混合物を濃縮して固体を得、これをジクロロメタンで摩砕して表題化合物を得た。
HPLC RT 2.55分
181730(291.36)MS(ESI、方法A)292(M+H)
【0164】
b)3−メチル−5−p−トリル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(U)
反応混合物を水で希釈し、そしてジクロロメタンで抽出したことを除いて、192mgの4−メチル−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して実施例33(B)と同様に製造を行った。有機部分を減圧下で濃縮し、そしてMPLC(4g SiO2、ジクロロメタン/メタノール、勾配=99/1→50/50)により精製して、表題化合物を得た。
HPLC RT 3.08分。
18153(273.34) MS(ESI、方法A) 274(M+H)。
【0165】
実施例52
3−メチル−5−o−トリル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)2−メチル−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンズアミド(V1)
301mgのo−トルオイルクロリドを使用して実施例33(B1)と同様に製造を行った。反応混合物を濃縮して固体を得、これをジクロロメタンで摩砕し、次いで酢酸エチルから再結晶して、表題化合物を得た。
HPLC RT 2.46分
181730(291.36)MS(ESI、方法A)292(M+H)
【0166】
b)3−メチル−5−o−トリル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(V)
反応系を4h加熱し、残留物をメタノールで摩砕したことを除き、303mgの2−メチル−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)を使用して実施例22Aと同様に製造を行い、表題化合物を得た。
HPLC RT 2.90分
18153(273.34)MS(ESI、方法A)274(M+H)
【0167】
実施例53
5−(4−クロロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)4−クロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(W1)
283mgの4−クロロベンゾイルクロリドを使用して実施例33(B1)と同様に製造を行った。反応混合物を濃縮して固体を得、これをジクロロメタンで摩砕して表題化合物を得た。
HPLC RT 2.66分
1714 ClN30(311.77)、MS(ESI、方法A)312(M+H)
【0168】
b)5−(4−クロロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(W)
289mgの4−クロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して実施例33(B)と同様に製造を行った。反応混合物を水とジクロロメタンとの間で分配した。有機部分を濃縮し、そして熱酢酸エチルで摩砕した。黄褐色固体残留物をMPLC(5g SiO2、ジクロロメタン/メタノール=100/0→0/100の溶媒勾配)により精製して、表題化合物を得た。
HPCL RT 3.29分
1712ClN3 (293.07)、 MS(ESI、方法A) 294(M+H)。
【0169】
実施例54
5−(2−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)2−フルオロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(X1)
249mgの4−フルオロベンゾイルクロリドを使用して実施例33(B1)と同様に製造を行った。濃縮により得られた残留物をジクロロメタンで摩砕した。得られた固体をMPLC(5g SiO2、メタノール/ジクロロメタン=0/100→10/100)により精製して、表題化合物を得た。
HPLC RT 2.43分
1714FN30(295.32) MS(ESI、方法A)296(M+H)
【0170】
b)5−(2−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(X)
10.7mlのオキシ塩化リンを使用して、反応系を4時間撹拌したことを除き、182mgの2−フルオロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して実施例34(D)と同様に製造を行った。残留物を酢酸エチル/ジクロロメタン(1/1)で摩砕して、表題化合物をクリーム色固体として得た。
HPLC RT 2.82分
1712FN3(277.10) MS(ESI、方法A)278(M+H)
【0171】
実施例55
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)2,4−ジフルオロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(Y1)
297mgの2,4−ジフルオロベンゾイルクロリドを使用して実施例33(B1)と同様に製造を行った。残留物をジクロロメタンで摩砕して表題化合物を得た。
HPLC RT 2.53分
1713230(313.31) MS(ESI、方法A)314(M+H)
【0172】
b)5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(Y)
反応混合物をSnCl4の添加後4h加熱し、そして水を加えて黄褐色沈澱物を得たことを除いて、233mgの2,4−ジフルオロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して実施例33(B)と同様に製造を行った。この物質を熱メタノールで摩砕して固体を得、これをさらにジクロロメタンおよびメタノールで摩砕して表題化合物を白色固体として得た。
HPLC RT 2.93分
171123(295.09) MS(ESI、方法A)296(M+H)
【0173】
実施例56
3−メチル−5−(3−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)3−メチル−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(Z1)
268mgのm−トルオイルクロリドを使用して実施例33(B1)と同様に製造を行った。白色沈澱が反応混合物中に形成し、これをろ過により集め、酢酸エチルで洗浄し、
真空乾燥し、そして表題化合物として同定した。
HPLC RT 2.56分
181730(291.36)MS(ESI、方法A)292(M+H)
【0174】
b)3−メチル−5−(3−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(Z)
10mlのオキシ塩化リンを使用し、そして反応系を4時間撹拌したことを除いて、404mgの3−メチル−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して実施例34(D)と同様に製造を行った。残留物をジクロロメタン/メタノール(95/5)で摩砕して、表題化合物をオフホワイト固体として得た。
HPLC RT 3.29分
18153(273.13)MS(ESI、方法A)274(M+H)
【0175】
実施例57
5−(2−ブロモ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)2−ブロモ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(AA1)
反応混合物を16h撹拌したことを除いて、380.5mgの2−ブロモベンゾイルクロリドを使用して実施例33(B1)と同様に製造を行った。残留物をジクロロメタン中1%メタノールで摩砕することにより精製して表題化合物を得た。
HPLC RT 2.48分
1714BrN30 (355) MS(ESI、方法A)356(M+H)
【0176】
b)5−(2−ブロモ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AA)
6mlのオキシ塩化リンを使用し、そして反応系を4時間撹拌したことを除いて、196mgの2−ブロモ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して実施例34(D)と同様に製造を行った。残留物をジクロロメタンで摩砕して表題化合物を白色固体として得た。
HPLC RT 3.17分
1712BrN3 (337.02) MS(ESI、方法A) 338(M+H)
【0177】
実施例58
5−(2,4−ジクロロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロイソキノリン
a)2,4−ジクロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(AB1)
反応混合物を16h撹拌したことを除いて、363mgの2,4−ジクロロベンゾイルクロリドを使用して実施例33(B1)と同様に製造を行った。残留物を酢酸エチル/ジクロロメタン(4/6)で摩砕して表題化合物をクリーム色固体として得た。
HPLC RT 2.74分
1715Cl230(345.04) MS(ESI、方法A)346(M+H)
【0178】
b)5−(2,4−ジクロロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AB)
115mgの2,4−ジクロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して実施例34(D)と同様に製造を行った。クリーム色固体残留物は、表題化合物であることがわかった。
HPLC RT 3.49分
1711Cl23 (327.03) MS(ESI、方法A) 328(M+H)。
【0179】
実施例59
3−メチル−5−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(AC1)
400mgの2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−ベンゾイルクロリドを使用して実施例33(B1)と同様に製造を行った。残留物をメタノール/ジクロロメタン(95/5)で摩砕して表題化合物を得た。
HPLC RT 2.72分
1710530(367.28) MS(ESI、方法A)368(M+H)
【0180】
b)3−メチル−5−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AC)
147mgの2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して、製造を実施例50(T)のように行い、表題化合物を淡クリーム色固体として得た。
HPLC(方法A)RT 3.15分
17853 (349.06) MS(ESI、方法A) 350(M+H)
【0181】
実施例60
5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)3,4−ジクロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(AD1)
反応混合物を70h撹拌したことを除いて、368mgの塩化ベンゾイルを使用して実施例33(B1)のように製造を行った。後処理により得られたクリーム色固体は、表題化合物であることがわかった。
HPLC(方法A)RT 2.87分
1713Cl23O 345.04 MS(ESI、方法A) 346.05(M+H)
【0182】
b)5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AD)
484mgの3,4−ジクロロ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドを使用して実施例22Aのように製造を行った。後処理をして表題化合物をベージュ色固体として得、これはさらに精製する必要はなかった。
HPLC(方法B) RT 3.61分
1711Cl23 327 MS(ESI、方法B)328(M+H)
【0183】
実施例61
5−(3−ブロモ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)3−ブロモ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(AE1)
385mgの塩化ベンゾイルを使用して実施例60(AD)のように製造を行い、表題化合物を淡黄色固体として得た。
HPLC(方法A)RT 2.68分
1714BrN3O 355.03 MS(ESI、方法A) 356.06
b)5−(3−ブロモ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AE)
表題化合物を、本明細書中に記載される方法と同様に製造した。
【0184】
実施例62
7−ブロモ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノ
リン
a)N−[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ベンズアミド(AF1)
反応混合物16時間撹拌し、そのときにろ過することにより表題化合物を白色固体(融点273−4℃)として得たことを除き、504mgの4−アミノ−5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−ピラゾール(Lankauら、Pharmazie(1999)、54(9)、705−706)を使用して実施例22A(A1)と同様に製造を行った。
HPLC(方法A)RT 2.12分
1613BRN4O 356.03、 MS(ESI、方法A) 357(M+H)
【0185】
b)7−ブロモ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AF)
反応混合物を2h還流し、そして残留物をMPLC(4/1 酢酸エチル/ヘプタン)により精製したことを除いて、756mgのN−[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ベンズアミドを使用して実施例34(D)と同様に製造を行い、表題化合物を白色固体(融点299−300℃)として得た。
HPLC (方法A)RT 3.65分
1712BRN3 337.02、MS(ESI、方法A) 338(M+H)。
【0186】
実施例63
7−ブロモ−3−メチル−5−ピリダ−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)N−[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ニコチンアミド(AG1)
反応混合物を16h撹拌したことを除き、756mgの4−アミノ−5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−ピラゾールを使用して実施例22A(A1)と同様に製造を行った。反応混合物中の白色沈澱をろ過し、水およびジクロロメタンで洗浄し、そして乾燥して表題化合物(融点262−4℃)を得た。
HPLC(方法A)RT 2.12分
1613BRN4O 356.02 MS(ESI、方法A) 357.04(M+H)
【0187】
b)7−ブロモ−3−メチル−5−ピリダ−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AJ)
表題化合物を、本明細書中に記載される方法と同様に製造した。
【0188】
実施例64
5−(2,5−ジメチル−フラン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4
,3−c]イソキノリン
a)2,5−ジメチル−フラン−3−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(AI1)
424.5mgの2,5−ジメチル−3−フロイルクロリドから開始して実施例35(E1)と同様に製造を行った。表題化合物を橙色固体として得た。
HPLC(方法A) RT=2.80分。
171732(295.34)MS(ESI、方法A)296(M+H)。
【0189】
b)5−(2,5−ジメチル−フラン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AI)
残留物をMPLC(4g SiO2、35%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製したことを除き、562.8mgの2,5−ジメチル−フラン−3−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドから開始して実施例34(D)と同様に製造を行い、表題化合物を橙色固体として得た。
HPLC(方法B)RT=3.22分。
17153O(277.33)MS(ESI、方法B)278(M+H)。
【0190】
実施例65
3−メチル−5−チオフェン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)チオフェン−3−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(AJ1)
403.5mgの3−チオフェンカルボニルクロリドから開始して実施例35(E1)と同様に製造を行った。表題化合物を黄色/橙色固体として得た。
HPLC(方法A) RT=2.55分。
15133OS(283.35)MS(ESI、方法A)284(M+H)。
【0191】
b)3−メチル−5−チオフェン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AJ)
残留物をジクロロメタンからの再結晶により精製したことを除き、683.3mgのチオフェン−3−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドから開始して実施例34(D)と同様に製造を行った。表題化合物を黄褐色固体として得た。
HPLC(方法B)RT=3.14分。
15113S(265.34)MS(ESI、方法B)265(M+H)。
【0192】
実施例66
6−ジメチルアミノ−5−フェニル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)1−(3−ジメチルアミノ)−フェニルブタン−1,3−ジオン(AK4)
この化合物を、Popicら(Synthesis、1991、195)の手順により、8.15gの(3−ジメチルアミノ)アセトフェノンを使用して製造した。反応が完了するのに20hかかった。残留物を銅キレートにより精製して、表題化合物を緑色固体として得た。
1215NO2 205 MS(ESI、方法B) 206(M+H)
【0193】
b)1−(3−ジメチルアミノ)−フェニルブタン−1,2,3−トリオン 2−オキシム(AK3)
反応混合物をrtで4h撹拌したことを除き、実施例22(b)のように製造を行った。水を加え、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして濃縮して表題化合物を黄色/緑色固体として得た。C121423 234 MS(ESI、方法B) 235(M+H)
【0194】
c)4−アミノ−5−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−3−メチルピラゾール(AK2)
1.25gの1−(3−ジメチルアミノ)−フェニルブタン−1,2,3−トリオン 2−オキシムの40mlのエタノール中の溶液を、2.8mlのヒドラジン水和物で5℃にて処理し、そしてこの温度で1h撹拌し、その後rtで20h撹拌した。反応混合物を濃縮すると黄褐色固体が残り、これをエーテルで摩砕して表題化合物を黄褐色固体として得た。
12164 216 MS(ESI、方法B) 217(M+H)
【0195】
d)N−[5−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ベンズアミド(AK1)
反応混合物を16h撹拌し、そして残留物をMPLC(溶離液として酢酸エチル)により精製したことを除いて、460mgのベンゾイルクロリドおよび700mgの4−アミノ−5−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−3−メチルピラゾールを使用して実施例22Aのように製造を行い、表題化合物を黄褐色固体として得た。
HPLC(方法B)RT 2.55分
19204O 320 MS(ESI、方法B) 321(M+H)
【0196】
e)6−ジメチルアミノ−5−フェニル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AK)
660mgのN−[5−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ベンズアミドを使用して実施例22Aのように製造を行った。残留物をMPLC(溶離液として4/1 酢酸エチル:ヘプタン)により精製して、表題化合物を黄色固体として得、これは残留物のより低い極性の成分であった。
HPLC(方法B)RT 3.083分
19184 302 MS(ESI、方法B) 303(M+H)
【0197】
実施例67
8−ジメチルアミノ−5−フェニル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
表題化合物を、実施例66(AK)のより高い極性の成分として、黄色固体として単離した。
HPLC(方法B)RT 3.076分
19184 302 MS(ESI、方法B) 303(M+H)
【0198】
実施例68
3−メチル−5−(2−メチルスルファニル−ピリジン−3−イル)−1H−ピラ
ゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−メチルスルファニル−ニコチンアミド(AL1)
489.2mgの2−(メチルチオ)ニコチノイルクロリドから開始して実施例35(E1)と同様に製造を行った。表題化合物をオフホワイト固体として得た。
HPLC RT=2.54分。
17164OS(324.41)MS(ESI、方法A)325(M+H)。
【0199】
b)5−(2,5−ジメチル−フラン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(AL)
残留物をMPLC(4gSiO2、35%酢酸エチル:ジクロロメタン)により精製したことを除いて、263.8mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−メチルスルファニル−ニコチンアミドから開始して実施例34(D)と同様に製造を行い、表題化合物を無色固体として得た。
HPLC(方法B)RT=3.35分。
17144S(306.39)MS(ESI、方法B)307(M+H)。
【0200】
実施例69
5−メトキシメチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)2−メトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトアミド(BA1)。
416mgの3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミンの4.6mlのピリジン中の室温溶液に、242μlのメトキシアセチルクロリドを加えた。rtで2h後、反応混合物を減圧下で濃縮し、そして残留物をクロロホルムに溶解し、そして0.5Nの塩酸および飽和炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機部分を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物は表題化合物を黄褐色非晶質固体として含んでおり、これをさらに精製すること無く使用した。
HPLC RT=1.80分。
131532(245.29)MS(ESI)246(M+H)。
【0201】
b)5−メトキシメチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(BA)。
320mgの2−メトキシ−N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトアミドの6mlのオキシ塩化リン中の懸濁液に、2.70gの五酸化リンを加え、そして得られた懸濁液を120℃に5h加熱した。反応混合物をrtまで冷却し、そして氷および水を加えてクエンチし、次いで固体炭酸ナトリウムで中和した。水性混合物を酢酸エチルで抽出し、そして合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、そして減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルから再結晶して精製した。表題化合物を黄赤褐色固体として得た。
HPLC RT=2.42分。
13133O(227.27)MS(ESI)228(M+H)。
【0202】
実施例70
1−ベンジル−5−シクロヘキシル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)1−ベンジル−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(BB2)。
2.32gの1−フェニル−ブタン−1,2,3−トリオン 2−オキシムの31mlのEtOH中の0℃溶液に、2.43gベンジルヒドラジン二塩酸塩の9mlのEtOH中の懸濁液を加えた。反応混合物をrtに加温し、そして96h撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてMPLC(120gSiO2、45%EtOAc:ヘプタン)により精製して、1−ベンジル−3−メチル−4−ニトロソ−5−フェニル−1H−ピラゾールを得た。2.55gの1−ベンジル−3−メチル−4−ニトロソ−5−フェニル−1H−ピラゾール、34mlのEtOAcおよび500mgの10%Pd/Cの懸濁液を、40psiのH2雰囲気下でParr装置を使用して反応させた。4h後、懸濁液をCeliteを通して(EtOH溶出)ろ過し、そしてろ液を減圧下で濃縮し、そしてMPLC(120gSiO2、60%EtOAc:ヘプタン)により精製して、表題化合物を橙色オイルとして得た。
HPLC RT=2.02分。
17173(263.36)MS(ESI)264(M+H)。
【0203】
b)シクロヘキサンカルボン酸(1−ベンジル−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(BB1)。
445mgの1−ベンジル−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミンの3.6mlのピリジン中の室温溶液に、250μlのシクロヘキサンカルボニルクロリドを加えた。rtで2h後、反応混合物を減圧下で濃縮し、そして残留物をクロロホルムに溶解し、そして0.5Nの塩酸および飽和炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機部分を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下濃縮した。残留物は表題化合物を淡黄色非晶質固体として含んでおり、そしてこれをさらに精製することなく使用した。
HPLC RT=3.18分。
24273O(373.52)MS(ESI)374(M+H)。
【0204】
c)1−ベンジル−5−シクロヘキシル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(BB)。
462mgのシクロヘキサンカルボン酸(1−ベンジル−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド チオフェン−2−カルボン酸(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドの5.6mlのオキシ塩化リン中の懸濁液に、2.57gの五酸化リンを加え、そして得られた懸濁液を120℃で5h加熱した。反応混合物をrtに冷却し、そして氷および水を加えてクエンチし、次いで固体炭酸ナトリウムで中和した。水性混合物を酢酸エチルで抽出し、そして合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、そして減圧下で濃縮した。残留物をMPLC(12gSiO2、40%EtOAc:ヘプタン)により精製して、表題化合物を黄褐色固体として得た。
HPLC RT=4.35分。
24253(355.51)MS(ESI)356(M+H)。
【0205】
実施例71
1−ベンジル−5−ナフタ−2−イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)ナフタレン−2−カルボン酸(1−ベンジル−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミド(BC1)。
反応系を1h撹拌し、そして生成物をMPLC(4gSiO2、30%EtOAc:ヘプタン)により精製したことを除き、275.0mgの2−ナフトイルクロリドから開始して実施例70(BB1)と同様に製造を行い、表題化合物を淡黄色固体として得た。
HPLC RT=3.32分。
28233O(417.53)MS(ESI)418(M+H)。
【0206】
b)1−ベンジル−5−ナフタ−2−イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(BC)
表題化合物を、本明細書中に記載される方法と同様に製造する。
【0207】
実施例72
3−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール[4,3−c]イソキノリン
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−トリフルオロメチル−ベンズアミド(BD1)
361mgの4−トリフルオロメチルベンゾイルクロリドを、300mgの3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルアミンの5mlのピリジン中の溶液に室温で滴下した。反応混合物を16h撹拌し、次いで濃縮した。残留物をジクロロメタンに抽出し、そして0.5M塩酸で洗浄し、この時点で表題化合物が沈澱した。
HPLC RT 2.77分
181433O 345.32MS(ESI、方法A)346(M+H)
【0208】
b)3−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール[4,3−c]イソキノリン(BD)
393mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−トリフルオロメチル−ベンズアミドの15mlのオキシ塩化リン中の溶液を、2.557
gの五酸化リンで処理し、そして120℃で32時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、そして残留物を注意深く氷水上に注いだ。混合物を炭酸水素ナトリウムで中和し、そして酢酸エチルで抽出した。有機部分を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして濃縮して固体を得た。MPLC(5g SiO2、酢酸エチル/ヘプタン、10/90→100/0の勾配)により精製して、表題化合物を得た。
HPLC RT 3.54分。
181233(327.31) MS(ESI、方法A)328(M+H)
【0209】
実施例73
3−メチル−5−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール[4,3−c]イソキノリン
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−トリフルオロメチル−ベンズアミド(BE1)
表題化合物を反応混合物から直接ろ過により単離したことを除いて、317mgの2−トリフルオロメチル−ベンゾイルクロリドを使用して実施例72(BD1)と同様に製造を行った。
HPLC RT 2.54分
181433O(345.33) MS(ESI、方法A)346(M+1)
【0210】
b)3−メチル−5−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール[4,3−c]イソキノリン(BE)
174mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−トリフルオロメチル−ベンズアミドおよび67μlのオキシ塩化リンの2mlのニトロベンゼン中の溶液を、185℃に加熱した。1h後、118μlのSnCl4溶液(ヘプタン中1.0M)を加え、そして反応系をさらに2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、そしてMPLC(4g SiO2、酢酸エチル/ヘプタン、50/50→100/0の勾配、次いで酢酸エチル/メタノール、95/5→80/20の勾配)により精製して、表題化合物を得た。
HPLC RT 2.92分
181233(327.31) MS(ESI、方法A)328(M+1)
【0211】
実施例74
3−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、トリフルオロ酢酸塩
a)N−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(BF1)
317mgの3−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリドから開始し、そして濃縮前に24h撹拌して、実施例72(BD1)と同様に製造を行った。残留物をメタノール/ジクロロメタン(5/95)の溶液で摩砕して表題化合物を白色沈澱として得た。
HPLC RT 2.75分
1814330(345.33)MS(ESI、方法A)346(M+H)
【0212】
b)3−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、トリフルオロ酢酸塩(BF)
残留物をHPLC(Monochrome 10u C18、100×21.2mm カラム、水(0.1%トリフルオロ酢酸)/アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸)、勾配=95/5→0/100)により精製したことを除いて、305mgのN−(3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミドを使用して実施例73(BE)と同様に製造を行い、表題化合物を得た。
HPLC RT 3.31分
181233 (327.10)MS(ESI、方法A)328(M+H)
【0213】
実施例75
5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)4−アミノ−5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール(BG2)
6.6gの4−ニトロソ−5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール(Saloutinら、J.Flourine Chem、vol 84、pp107−111のように製造した)の200mlのエタノール中の溶液を、2.0g10%パラジウム/炭素触媒で処理し、そしてRTにてそして50psiで7.5時間水素添加した。反応混合物をセライトを通してろ過し、そしてエタノールで十分洗浄した。ろ液を濃縮して表題化合物を黄色固体として得た。
10833(227.20)、MS(ESI、方法B)228(M+H)。
TLC(1/1 酢酸エチル/ヘプタン)Rf=0.35。
【0214】
b)N−(5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミド(BG1)
1.0gの4−アミノ−5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾールの30mlのジクロロメタン中の溶液を、1.1mlのピリジン、続いて0.57mlの塩化ベンゾイルで処理した。反応混合物をRTで5時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物を酢酸エチルと水との間で分配した。有機部分をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして濃縮した。残留物を2/3 酢酸エチル/ヘプタンで溶出するMPLCにより精製して、表題化合物を白色固体(融点229−230℃)として得た。
171233O(331.31)、MS(ESI、方法B)330(M−H)。
【0215】
c)5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(BG)
1.02gのN−(5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−ベンズアミドの10mlのニトロベンゼン中の混合物を、0.41mlのオキシ塩化リンで処理し、そして185℃で6h撹拌した。溶媒を高真空下で留去し、残留物を酢酸エチルと水との間で分配した。有機部分を飽和炭酸水素ナトリウム、水およびブラインで洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮し、そして1/3 酢酸エチル/ヘプタンで溶出するMPLCにより精製して表題化合物を白色固体(融点264−265℃)を得た。
HPLC RT 3.32分
171033(313.29)、MS(ESI、方法B)314(M+H)。
【0216】
実施例76
5−(ピリジン−2−イル)−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン
a)N−(ピリジン−2−イル)−(5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミド(BH1)
1.0gの4−アミノ−5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾールの30mlのジクロロメタン中の溶液を、1.1mlのピリジンで処理し、続いて0.94gのピコリルクロリドで処理した。反応混合物をRTで24時間撹拌し、そして濃縮した。残留物を酢酸エチルと水との間で分配した。有機部分をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過しそして濃縮した。残留物を3/7 酢酸エチル/ヘプタンで溶出するMPLCにより精製して、表題化合物を黄色半固体として得た。
161134O(332.31)、MS(ESI、方法B)331(M−H)
TLC(1/1 酢酸エチル/ヘプタン)Rf=0.50。
【0217】
d)5−(ピリジン−2−イル)−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン(BH)
反応混合物を濃縮して、次いで酢酸エチルと水との間で分配したことを除いて、1.02gのN−(ピリジン−2−イル)−(5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミドを使用して実施例75(BG)のように製造を行った。有機部分を飽和炭酸水素ナトリウム、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。残留物を1/1酢酸エチル/ヘプタンで溶出するMPLCにより精製して、表題化合物をベージュ固体として得た。
HPLC RT 2.77分
16934(314.29)、MS(ESI、方法B)315(M+H)。
【0218】
薬理学的実施例
実施例77
本発明のピラゾロイソキノリン誘導体を、種々のインビトロアッセイ系においてNIKに対する阻害活性について試験した。これに関連して、ヒト抹消血リンパ球を、異なる濃度の化合物と共に1h予備インキュベートし、次いで24h、LPSまたはIL1βで刺激した。その後、市販のELISA試験キットを使用して、培養上清中のTNFαの放出を測定し、そして所定の化合物についてのIC50を決定した。細胞傷害性を、市販の試験キットを使用してLDH放出により測定し、そして所定の化合物についてのLD50を決定した。
別のアッセイにおいて、ヘパリン化ヒト全血を、異なる濃度の化合物と共に1h予備インキュベートし、次いでLPSで24h刺激した。市販の試験キットを使用して、24h後の上清中のIL1β、TNFαおよびIL6の放出を測定し、そして所定の化合物についてのIC50を決定した。
結果を以下の表1、2および3に示す。
【0219】
【表1】

【0220】
【表2】

【0221】
【表3】

【0222】
実施例78
EAEモデル
この実施例は、多発性硬化症の処置における本発明の化合物の有効性を例証する。本明細書中に記載されるように、実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)モデルを使用してこのような有効性を示す。以下の手順をこのモデルで使用した。
【0223】
動物:
SJL/J雌性マウス(8週齢)をJackson Laboratoriesから入手した。
【0224】
抗原:
ミエリンプロテオリピドタンパク質(PLP 139−151)(HSLGKWLGHPDKF)(カタログ番号h−2478)をBACHEM、Bioscience、Inc.、3700 Horizon Dr.、King of Prussia、PA 19406、1−610−239−0300(電話)、1−610−239−0800(fax)から入手した。
完全フロイントアジュバントH37 Ra[1mg/ml 結核菌H37 Ra]をDifco 1−800−521−0851(カタログ番号3114−60−5、6×10ml)から入手した。
結核菌は、Difco、1−800−521−0851(カタログ番号3114−33−8、6×100mg)からも入手した。
【0225】
百日咳毒素
百日咳菌、(PBSおよびラクトースを含有する凍結乾燥粉末)を、List Biological Laboratories、1−408−866−6363(製品番号180、50ug@$140.00ea.)から入手した(obtainde)。
【0226】
マウスにおけるEAEの誘導
PLP139−151ペプチドをH2O:PBS(1:1)溶液に溶解して、7.5mg/10mlの濃度(1グループあたり75ugのPLP)にし、そして40mg/10mlの加熱殺菌結核菌H37Raを補充した等容量のCFAで乳化した。マウスの側腹部に0.2ml(各側に0.1mlずつ)のペプチドエマルジョンを皮下注射した。同日および72時間後に、マウスに100□lの生理食塩中それぞれ35ngおよび50ngの百日咳毒素を静脈内注射した。
【0227】
臨床評価
0期 :正常
0.5期:部分的に尾をひきずる
1期 :完全に尾をひきずる
2期 :減損した対光反射
2.5期:対光反射が遅延している(3期になるほど十分には弱くない)
3期 :部分的な後肢麻痺
3.5期:1本の脚が完全に麻痺し、そして1本の脚が部分的に麻痺している、
4期 :完全な後肢麻痺
4.5期:脚が完全に麻痺し、そして瀕死である
5期 :EAEに起因する死亡
【0228】
EAEの臨床経過
急性期:最初の臨床エピソード(10〜18日)
寛解期:臨床エピソード後の臨床的改善期;急性期のピークのスコアまたは疾患の再発の少なくとも2日後についての臨床スコアにおける低減(>=1段階)により特徴づけられる。
再発:寛解期に達した少なくとも2日後についての臨床スコアにおける少なくとも1段階の増加。
本発明の化合物で処置された動物は概して臨床スコアにおける改善を示すと期待される。
【0229】
実施例79
この実施例は、アルツハイマーβアミロイドペプチド1−42により活性化されたヒトマクロファージからのIL−1βのNIK媒介放出を阻害することにより、本発明の化合物の有効性を例証する。
細胞単離:以下のように単球を、末梢血単核細胞(PBMC)から単離した。全血をHistopak 1077−1カラム(Sigma Biochemicals)上に直接層状に重ね、そして800×gで15分間遠心分離した。細胞のPBMCバンドを新鮮な50mlの培養管に移し、そして洗浄緩衝液(リン酸緩衝化生理食塩水、pH7.4 2mMのEDTAおよび5mg/mlのBSAを含有)で1:1希釈し、続いて800×gで5分間遠心分離した。次いで細胞を、連続的に細胞ペレットを洗浄緩衝液に再懸濁して600×gで5分間遠心分離することにより洗浄した。洗浄プロセスを、上清に混入血小板が無くなるまで(5〜6回の洗浄)繰り返した。次いで、非単球性細胞に対する抗体を含有する単球単離キット(Miltenyi Biotec、Inc)使用し、細胞を磁気カラムに通して抗体結合細胞を除去し、そして単球の通過容積を集める陰性選択により、単球をPBMCから精製した。単球を洗浄緩衝液で1回洗浄し、そして96ウェルプレートにおいて100μlの無血清RPMI 1640中に1ウェルあたり10E5個の細胞を播種し、そして1時間37℃で5%CO2/95%加湿組織培養インキュベーターにおいてインキュベートした。1時間後、培地を100μlの完全培地(RPMI 1640、10%ヒト血清型AB(熱不活性化)、25mM HEPES、2mMグルタミン、50U/mlずつのペニシリンおよびストレプトマイシン)と置き換え、そして一晩インキュベートした(16時間)。
【0230】
投薬計画:翌日、培地を100μlの新鮮な完全培地(βアミロイド1−42ペプチド(5μM)有りまたは無し)と置き換え、そして37℃で5%CO2/95%加湿組織培養インキュベーターで5時間インキュベートした。次いで培地を除去し、廃棄した。各ウェルをHanks緩衝化生地食塩水(HBSS)(1mM CaCl2を含む)で1回洗浄し、続いて80μlのHBSS/CaCl2を加えた。次いで、サンプルに10μlのHBSS/CaCl2または10μlの本発明のNIK阻害化合物のいずれかを入れ(最終濃度23nMおよび206nMについてHBSS/CaCl2中10×ストック)、そして組織培養インキュベーターで15分間インキュベートし、続いて10μlのHBSS/CaCl2または10μlのベンゾイルベンゾイルATP(BzATP;300μMの最終濃度についてHBSS/CaCl2中3mMのストック)のいずれかを加え、そしてさらに30分間組織培養インキュベーターでインキュベートした。次いで、IL−β含量をELISA(R&D Systemsより)により定量するまで−70℃で保管するために培地を新しい96ウェルプレートに移した。細胞をHBSS/CaCl2で1回洗浄し、続いて100μlの氷冷溶解緩衝液(100mM Tris、pH7.6、1%triton X−100、および30mlの完全TMプロテアーゼ阻害剤(Roche Biochemicals、Incから))で溶解した。IL−1βをELISAにより定量するまで細胞溶解物を−70℃で保管した。
【0231】
本発明のの化合物は、概してBzATP−誘導IL−1β分泌における減少を示すことが期待される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

の化合物、または式Iの化合物の立体異性体もしくは製薬上許容しうる塩。
式中、
Aは、−(C1−C6)−アルキル [ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−CN、により1回またはそれ以上場合により置換され、ここでR1は、
水素、
−(C1−C6)−アルキル、
−(C6−C14)アリール、または
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシであり、ここでnは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である]
−O−R1
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1
−C(O)−OR1
式−Cnxyのフルオロアルキルまたは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−CN、
5〜14環員を有するヘテロアリール〔ここで、ヘテロアリールは、非置換であるかまたは、互いに独立して、R2により1回またはそれ以上場合により置換され、ここでR2は、
−(C1−C4)−アルキル、
−OH、
−O−(C1−C4)−アルキル、
ハロゲン、
−N(R3)−R4 [ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子または−(C1−C4)−アルキルである]、または
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜4の整数であり、xは、0〜8の整数であり、yは、1〜9の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)である〕、
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は上記定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで、複素環は、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)
であり、
Bは、共有結合、
−C=CR1−、
−C≡C−、
−O(CH2a− (ここで、aは、1〜4の整数である)、
O、S、NR2、−C(O)−、−NR2−C(O)−、−C(O)−NR2−、−NR2−SO2−、−SO2−NR2−、−NR2−C(O)−NR2−(ここでR2は、上記定義されたとおりである)、または
−(C1−C4)−アルキレン(ここで、アルキレンは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、R1により1回またはそれ以上場合により置換され、そしてR1は、上記定義されたとおりである)であり、
Dは、−(C1−C6)−アルキル (ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、R1により1回またはそれ以上場合により置換され、そしてR1は、上記定義されたとおりである)、
5〜14環員を有するヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで、複素環は、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、
−(C6−C14)−アリール (ここで、アリールは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、または
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)であり、または
B−Dは、水素、
ハロゲン、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜4の整数であり、xは、0〜8の整数であり、yは、1〜9の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−(CH2a−Y−R3[ここで、aは、1〜4の整数であり、Yは、O、S、NR2であり、そしてR3は、
−(C1−C6)−アルキル、
−(C6−C14)−アリール、
−(C3−C6)−シクロアルキルである]
であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C6)−アルキル、または
−(C6−C14)−アリール−(C1−C6)−アルキル(ここで、アリールは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、
上記定義されたとおりである)であり、そして
XおよびZは、同一であるか、または異なり、互いに独立して、
水素原子、
−(C1−C4)−アルキル、
−OH、
−O−(C1−C4−アルキル)、
ハロゲン、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ (ここでnは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−C(O)−OR1
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−NR1−C(O)−NR11
−NR1−C(O)−R1
−NR1−C(O)−OR1
−O−C(O)−NR11
−CN、
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1
−S(O)2−NR11
−NR1−SO2−R1 (ここでR1は上記定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで複素環は、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、または
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)
より選択され、
ただし、Aが−(C1−C6)−アルキル、−O−R1、−C(O)−OR1、またはヘテロアリールである場合、以下:
Bは共有結合もしくは−(C1−C4)−アルキレンではない、
Dはヘテロアリール、複素環、−(C6−C14)−アリール、−(C3−C6)−シクロアルキルではない、または
XおよびZは、−(C1−C4)−アルキル、−OH、−O−(C1−C4)−アルキル、もしくはハロゲンではない、
の少なくとも1つが適用される。
【請求項2】
Aは、−(C1−C3)−アルキル[ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1(ここでR1は、
水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−CF3である)、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜3の整数であり、xは、0〜6の整数であり、yは、1〜7の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)により1または2回場合により置換される]であり、
Bは、共有結合であり、
Dは、フェニルまたはナフチル[ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、ここでR2は、
水素、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−CF3
−(C1−C4)−アルキルまたは
−N(R3)−R4(ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子もしくは−(C1−C3)−アルキルである)である]、
ピリジル、フラニル、ピロリル、イソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニルおよびチオフェニルからなる群より選択されるヘテロアリール[ここで、ヘテロアリールは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、ここでR2は、
−(C1−C2)−アルキル、
−OH、
−O−(C1−C2)−アルキル、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−N(CH32もしくは
−CF3である]、または
−(C4−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)であり、または
B−Dは、(CH2a−Y−R3[ここで、aは、1〜2の整数であり、YはOであり、そしてR3は−(C1−C3)−アルキルである]であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−フェニル−(C1−C3)−アルキルであり、そして
XおよびZは、同一であるかまたは異なり、互いに独立して、水素、−C(O)−O(C1−C3)アルキル、−OCH3、−N(CH32またはハロゲンである、
請求項1に記載の式Iの化合物。
【請求項3】
5−ピリジン−2−イル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1−ベンジル−5−シクロヘキシル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1−ベンジル−5−ナフチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−メトキシメチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−メトキシカルボニル−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−メトキシカルボニル−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
6−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
8−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
3−メチル−5−フェニル−9−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−ピリジン−2−イル−9−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、および
3−メチル−5−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
からなる群より選択される、請求項1に記載の式Iの化合物。
【請求項4】
5−ベンゾ[b]チオフェン−2イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ブロモ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ブロモ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
5−(3−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
5−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−エチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−エチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−エチル−5−ピリジン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
5−フラン−2イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−メトキシ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−メチル−ベンゾフラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−フルオロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−フルオロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−フルオロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3,9−ジメチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−ブロモ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−ブロモ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,6−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−クロロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−フルオロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−クロロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−フルオロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−クロロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−フルオロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3,9−ジメチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−キノリン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−キノリン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−キノキサリン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−チオフェン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、および
3−メチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
からなる群より選択される化合物。
【請求項5】
治療に有効な含有量の請求項1に記載の式Iの化合物の少なくとも1つを、製薬上適切な担体と共に、適切な添加物、他の活性化合物および補助物質と場合により組み合わせて含む、医薬組成物。
【請求項6】
疾患の経過にNIKの増加した活性が関与する全ての疾患の選択的な予防および治療用医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項7】
疾患の経過にNIKの増加した活性が関与する全ての疾患の選択的な予防および治療用医薬の製造のための、請求項2に記載の化合物の使用。
【請求項8】
化合物が、
5−ピリジン−2−イル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1−ベンジル−5−シクロヘキシル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1−ベンジル−5−ナフチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−メトキシメチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−メトキシカルボニル−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−メトキシカルボニル−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
6−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
8−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
3−メチル−5−フェニル−9−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−ピリジン−2−イル−9−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、および
3−メチル−5−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
からなる群より選択される、請求項6に記載の使用。
【請求項9】
疾患状態が、炎症性成分に起因して引き起こされる、請求項6に記載の使用。
【請求項10】
疾患が、変形性関節症、慢性関節リウマチ、ぜん息、過敏性腸疾患、アルツハイマー病、発作、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、移植された器官に対する身体の一部における拒絶反応、または身体に対する移植された器官の一部における拒絶反応である、請求項6に記載の使用。
【請求項11】
式I:
【化2】

の化合物、または式Iの化合物の立体異性体もしくは製薬上許容しうる塩を含む医薬組成物。
式中、
Aは、−(C1−C6)−アルキル[ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−CNにより1回またはそれ以上場合により置換され、ここでR1は、
水素、
−(C1−C6)−アルキル、
−(C6−C14)アリールまたは
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシであり、ここでnは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である]
−O−R1
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1
−C(O)−OR1
式−Cnxyのフルオロアルキルまたは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−CN、
5〜14環員を有するヘテロアリール〔ここで、ヘテロアリールは、非置換であるかまたは、互いに独立して、R2により1回またはそれ以上場合により置換され、ここでR2は、
−(C1−C4)−アルキル、
−OH、
−O−(C1-4)−アルキル、
ハロゲン、
−N(R3)−R4 (ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子または−(C1−C4)−アルキルである)、または
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜4の整数であり、xは、0〜8の整数であり、yは、1〜9の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−CN、
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1または
−C(O)−NR11
である〕、
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は上記定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで、複素環は、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)であり、
Bは、共有結合、
−C=CR1−、
−C≡C−、
−O(CH2a− (ここで、aは、1〜4の整数である)、
O、S、NR2、−C(O)−、−NR2−C(O)−、−C(O)−NR2−、−NR2
−SO2−、−SO2−NR2−、−NR2−C(O)−NR2− (ここでR2は、上記定義されたとおりである)、または
−(C1−C4)−アルキレン (ここで、アルキレンは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、R1により1回またはそれ以上場合により置換され、そしてR1は、上記定義されたとおりである)であり、
Dは、−(C1−C6)−アルキル (ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、R1により1回またはそれ以上場合により置換され、そしてR1は、上記定義されたとおりである)、
5〜14環員を有するヘテロアリール (ここで、ヘテロアリールは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環 (ここで、複素環は、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、
−(C6−C14)−アリール (ここで、アリールは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、または
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)であり、または
B−Dは、水素、
ハロゲン、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ (ここで、nは、1〜4の整数であり、xは、0〜8の整数であり、yは、1〜9の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−(CH2a−Y−R3[ここで、aは、1〜4の整数であり、Yは、O、S、NR2であり、そしてR3は、
−(C1−C6)−アルキル、
−(C6−C14)−アリール、
−(C3−C6)−シクロアルキルである]であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C6)−アルキル、または
−(C6−C14)−アリール−(C1−C6)−アルキル (ここで、アリールは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)であり、そして
XおよびZは、同一であるか、または異なり、互いに独立して、
水素原子、
−(C1−C4)−アルキル、
−OH、
−O−(C1−C4−アルキル)、
ハロゲン、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ (ここでnは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−C(O)−OR1
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−NR1−C(O)−NR11
−NR1−C(O)−R1
−NR1−C(O)−OR1
−O−C(O)−NR11
−CN、
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1
−S(O)2−NR11
−NR1−SO2−R1 (ここでR1は上記定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで複素環は、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、または
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)
より選択され、
ただし、Aが−(C1−C6)−アルキル、−O−R1、−C(O)−OR1、またはヘテロアリールである場合、以下:
Bは共有結合もしくは−(C1−C4)−アルキレンではない、
Dはヘテロアリール、複素環、−(C6−C14)−アリール、−(C3−C6)−シクロアルキルではない、または
XおよびZは、−(C1−C4)−アルキル、−OH、−O−(C1−C4)−アルキル、もしくはハロゲンではない、
の少なくとも1つが適用される。
【請求項12】
Aは、−(C1−C3)−アルキル[ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1(ここでR1は、
水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−CF3である)、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜3の整数であり、xは、0〜6の整数であり、yは、1〜7の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)により1回または2回場合により置換される]であり、
Bは、共有結合であり、
Dは、フェニルまたはナフチル[ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、ここでR2は、
水素、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−CF3
−(C1−C4)−アルキル、または
−N(R3)−R4[ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子もしくは−(C1−C3)−アルキルである]である〕、
ピリジル、フラニル、ピロリル、イソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニルおよびチオフェニルからなる群より選択されるヘテロアリール[ここで、ヘテロアリールは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、ここでR2は、
−(C1−C2)−アルキル、
−OH、
−O−(C1−C2)−アルキル、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−N(CH32もしくは
−CF3である]、または
−(C4−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)であり、または
B−Dは、(CH2a−Y−R3[ここで、aは、1〜2の整数であり、YはOであり、そしてR3は−(C1−C3)−アルキルである]であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−フェニル−(C1−C3)−アルキルであり、そして
XおよびZは、同一であるかまたは異なり、互いに独立して、水素、−C(O)−O(C1−C3)アルキル、−OCH3、−N(CH32またはハロゲンである、
請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
式Iの化合物が、
5−ピリジン−2−イル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1−ベンジル−5−シクロヘキシル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1−ベンジル−5−ナフチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−メトキシメチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−メトキシカルボニル−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−メトキシカルボニル−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
6−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
8−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
3−メチル−5−フェニル−9−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−ピリジン−2−イル−9−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、および
3−メチル−5−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン
からなる群より選択される、請求項11に記載の組成物。
【請求項14】
式I:
【化3】

の化合物および/または式Iの化合物の立体異性体もしくは製薬上許容しうる塩の使用であって、疾患の経過に炎症が関与する全ての疾患の選択的予防および/または処置および治療用医薬を製造するための使用。
式中、
Aは、−(C1−C6)−アルキル[ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−CNにより1回またはそれ以上場合により置換され、ここでR1は、
水素、
−(C1−C6)−アルキル、
−(C6−C14)アリールまたは
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシであり、ここでnは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である]
−O−R1
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1
−C(O)−OR1
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−CN、
5〜14環員を有するヘテロアリール[ここで、ヘテロアリールは、非置換であるかまたは、互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、ここでR2は、
−(C1−C4)−アルキル、
−OH、
−O−(C1-4)−アルキル、
ハロゲン、
−N(R3)−R4(ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子または−(C1−C4)−アルキルである)、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜4の整数であり、xは、0〜8の整数であり、yは、1〜9の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−CN、
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1または
−C(O)−NR11
である]、
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は上記定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで、複素環は、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)
であり、
Bは、共有結合、
−C=CR1−、
−C≡C−、
−O(CH2a− (ここで、aは、1〜4の整数である)、
O、S、NR2、−C(O)−、−NR2−C(O)−、−C(O)−NR2−、−NR2−SO2−、−SO2−NR2−、−NR2−C(O)−NR2−(ここでR2は、上記定義されたとおりである)、または
−(C1−C4)−アルキレン (ここで、アルキレンは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、R1により場合により1回またはそれ以上置換され、そしてR1は、上記定義されたとおりである)であり、
Dは、−(C1−C6)−アルキル (ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、R1により1回またはそれ以上場合により置換され、そしてR1は、上記定義されたとおりである)、
5〜14環員を有するヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで、複素環は、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、
−(C6−C14)−アリール (ここで、アリールは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、または
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)であり、または
B−Dは、水素、
ハロゲン、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜4の整数であり、xは、0〜8の整数であり、yは、1〜9の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−(CH2a−Y−R3[ここで、aは、1〜4の整数であり、Yは、O、S、NR2であり、そしてR3は、
−(C1−C6)−アルキル、
−(C6−C14)−アリール、
−(C3−C6)−シクロアルキルである]
であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C6)−アルキル、または
−(C6−C14)−アリール−(C1−C6)−アルキル (ここで、アリールは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)であり、そして
XおよびZは、同一であるか、または異なり、互いに独立して、
水素原子、
−(C1−C4)−アルキル、
−OH、
−O−(C1−C4−アルキル)、
ハロゲン、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここでnは、1〜6の整数であり、xは、0〜12の整数であり、yは、1〜13の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)、
−C(O)−OR1
−C(O)−NR11
−C(O)−NR1−SO21
−NR11
−NR1−C(O)−NR11
−NR1−C(O)−R1
−NR1−C(O)−OR1
−O−C(O)−NR11
−CN、
−SR1
−S(O)−R1
−S(O)2−R1
−S(O)2−NR11
−NR1−SO2−R1 (ここでR1は上記定義されたとおりである)、
5〜12環員を有する複素環(ここで複素環は、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)、または
−(C3−C6)−シクロアルキル (ここで、シクロアルキルは、非置換であるか、または互いに独立して、R2により1回またはそれ以上置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである)
より選択される。
【請求項15】
Aは、−(C1−C3)−アルキル[ここで、アルキルは、直鎖または分枝鎖であり、互いに独立して、
−O−R1または
−C(O)−OR1(ここでR1は、
水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−CF3である)、
式−Cnxyのフルオロアルキルもしくは式−OCnxyのフルオロアルコキシ(ここで、nは、1〜3の整数であり、xは、0〜6の整数であり、yは、1〜7の整数であり、xとyとの合計は2n+1である)により1回または2回場合により置換される]であり、
Bは、共有結合であり、
Dは、フェニルまたはナフチル〔ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、ここでR2は、
水素、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−CF3
−(C1−C4)−アルキルまたは
−N(R3)−R4[ここで、R3およびR4は、互いに独立して、水素原子もしくは−(C1−C3)−アルキルである]である〕、
ピリジル、フラニル、ピロリル、イソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニルおよびチオフェニルからなる群より選択されるヘテロアリール[ここで、ヘテロアリールは、非置換であるか、または互いに独立してR2により1回またはそれ以上置換され、ここでR2は、
−(C1−C2)−アルキル、
−OH、
−O−(C1-2)−アルキル、
フッ素、塩素もしくは臭素、
−N(CH32もしくは
−CF3である]、または
−(C4−C6)−シクロアルキル[ここで、シクロアルキルは、非置換であるかまたは互いに独立して、R2により1回、2回、もしくは3回置換され、そしてR2は、上記定義されたとおりである]であり、または
B−Dは、(CH2a−Y−R3[ここで、aは、1〜2の整数であり、YはOであり、そしてR3は−(C1−C3)−アルキルである]であり、そして
Rは、水素、
−(C1−C3)−アルキル、または
−フェニル−(C1−C3)−アルキルであり、そして
XおよびZは、同一であるかまたは異なり、互いに独立して、水素、−C(O)−O(C1−C3)アルキル、−OCH3、−N(CH32もしくはハロゲンである、
請求項14に記載の使用。
【請求項16】
式(I)の化合物が、
5−ピリジン−2−イル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1−ベンジル−5−シクロヘキシル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1−ベンジル−5−ナフチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−メトキシメチル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−メトキシカルボニル−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−メトキシカルボニル−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
7−ジメチルアミノ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ジメチルアミノ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
1,3−ジメチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
3−メチル−5−フェニル−9−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−ピリジン−2−イル−9−トリフルオロメチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、および
3−メチル−5−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
からなる群より選択される、請求項14に記載の使用。
【請求項17】
式Iの化合物が、
5−ベンゾ[b]チオフェン−2イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ブロモ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−ブロモ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
5−(3−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
5−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
5−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−エチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−エチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−エチル−5−ピリジン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
5−フラン−2イル−3−メチル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
7−メトキシ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]
イソキノリン、
3−メチル−5−(3−メチル−ベンゾフラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]−イソキノリン、
3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−フルオロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−フルオロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−クロロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−フルオロ−3−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3,9−ジメチル−5−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−メチル−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−ブロモ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3−ブロモ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,6−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−クロロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
6−フルオロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−クロロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
8−フルオロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−クロロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
9−フルオロ−3−メチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3,9−ジメチル−5−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−キノリン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−キノリン−3−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−キノキサリン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
3−メチル−5−チオフェン−2−イル−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、および
3−メチル−5−(3−メチル−チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]イソキノリン、
からなる群より選択される、請求項14に記載の使用。
【請求項18】
疾患が、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患、アルツハイマー病、発作および糖尿病からなる群より選択される、請求項14に記載の使用。

【公表番号】特表2007−521227(P2007−521227A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−507449(P2005−507449)
【出願日】平成15年7月3日(2003.7.3)
【国際出願番号】PCT/US2003/021144
【国際公開番号】WO2005/012301
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(500137976)アベンティス・ファーマスーティカルズ・インコーポレイテツド (76)
【Fターム(参考)】