説明

キャップ

【課題】 弾性体が復元した際において、蓋体とキャップ本体との離間距離を大きくできるにも関わらず、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際において、キャップの容積が大きくなることを抑制できるといった、フレキシブルな設計を行なえるキャップを提供する。
【解決手段】 キャップ本体1及び蓋体2を連結する弾性体3は、蓋体2がキャップ本体1に取り付けられた際に、弾性変形すると共に、蓋体2がキャップ本体1から取り外された際に、復元し、キャップ本体1から蓋体2を離反させるキャップにおいて、キャップ本体1及び蓋体2を連結する連結体4,4を備え、連結体4は、第1のヒンジ機構41を介して、キャップ本体1に接続されると共に、第1のヒンジ機構41の軸心と平行な軸心を有する第2のヒンジ機構42を介して、蓋体2に接続されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャップ本体及び蓋体を連結する弾性体により、キャップ本体から蓋体を離反可能に構成されるキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キャップ本体と、キャップ本体に着脱される蓋体とを備えるキャップとして、キャップ本体及び蓋体を連結する弾性体により、キャップ本体から蓋体を離反可能に構成されるキャップが知られている(例えば、特許文献1)。斯かるキャップにおいては、キャップ本体及び蓋体は、径方向に突出する突出片を備え、各突出片同士は、ヒンジ機構を介して接続されている。
【0003】
そして、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際においては、弾性体が弾性変形する一方、蓋体がキャップ本体から取り外された際においては、弾性体が復元することにより、蓋体は、ヒンジ機構により回動し、キャップ本体から離反する。これにより、蓋体がキャップ本体から離れた位置で保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭63−175047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記キャップにおいては、例えば、弾性体が復元した際に、蓋体とキャップ本体との離間距離を大きくするためには、それに応じて、キャップ本体及び蓋体に設けられる突出片の突出量を大きく設計する必要がある。これにより、蓋体とキャップ本体との離間距離を大きくするためには、必然的に、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際に、突出片が大きく突出して、キャップの容積が大きくなるといった設計上の制約が生じる。
【0006】
よって、本発明は、斯かる事情に鑑み、弾性体が復元した際に、蓋体とキャップ本体との離間距離を大きくできるにも関わらず、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際に、キャップの容積が大きくなることを抑制できるといった、フレキシブルな設計を行なえるキャップを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るキャップは、容器に装着され、容器の内容物を注出するための注出口を有するキャップ本体と、注出口を開閉すべく、キャップ本体に着脱される蓋体と、キャップ本体及び蓋体を連結する弾性体とを備え、弾性体は、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際に、弾性変形すると共に、蓋体がキャップ本体から取り外された際に、復元し、キャップ本体から蓋体を離反させるキャップにおいて、キャップ本体及び蓋体を連結する連結体を備え、連結体は、第1のヒンジ機構を介して、キャップ本体に接続されると共に、第1のヒンジ機構の軸心と平行な軸心を有する第2のヒンジ機構を介して、蓋体に接続されることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るキャップによれば、キャップ本体及び蓋体を連結する連結体が第1のヒンジ機構を介してキャップ本体に接続されるため、連結体が第1のヒンジ機構により回動すると、連結体及び蓋体が一体的になってキャップ本体と接離する。そして、連結体が第1のヒンジ機構の軸心と平行な軸心を有する第2のヒンジ機構を介して蓋体に接続されるため、蓋体が第2のヒンジ機構により回動すると、蓋体がキャップ本体と接離する。したがって、例えば、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際に、連結体がキャップ本体に接近した状態となるように、設計することもできる。
【0009】
また、本発明に係るキャップにおいては、弾性体及び連結体は、キャップ本体に接続される各端部がヒンジ機構の軸心方向と直交する方向において離間して配置されてもよい。
【0010】
斯かる構成のキャップによれば、キャップ本体に接続される各端部がヒンジ機構の軸心方向と直交する方向において離間するように、弾性体及び連結体が配置されている。これにより、弾性体が復元した状態において、弾性体及び連結体は、均衡した位置で、蓋体が回動するのを規制し、蓋体を保持できる。
【0011】
また、本発明に係るキャップにおいては、注出口は、キャップ本体の一端側に配置され、弾性体は、連結体よりも一端側でキャップ本体に接続されてもよい。
【0012】
斯かる構成のキャップによれば、注出口が一端側に配置されるキャップ本体に対して、弾性体が連結体よりも一端側でキャップ本体に接続されている。これにより、例えば、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際に、弾性体が湾曲状に弾性変形する一方、蓋体がキャップ本体から取り外された際に、弾性体が直線状に復元するように、設計することもできる。
【0013】
また、本発明に係るキャップにおいては、注出口は、キャップ本体の一端側に配置され、連結体は、弾性体よりも一端側でキャップ本体に接続されてもよい。
【0014】
斯かる構成のキャップによれば、注出口が一端側に配置されるキャップ本体に対して、連結体が弾性体よりも一端側でキャップ本体に接続されている。これにより、例えば、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際に、弾性体が直線状に弾性変形する一方、蓋体がキャップ本体から取り外された際に、弾性体が湾曲状に復元するように、設計することもできる。
【0015】
また、本発明に係るキャップにおいては、キャップ本体は、蓋体が接近する際に、連結体が第1のヒンジ機構により所定角度以上回動するのを規制すべく、連結体を係止する係止部を備え、係止部は、連結体を係止する状態において、第2のヒンジ機構を支持する支持部を備えてもよい。
【0016】
斯かる構成のキャップによれば、蓋体がキャップ本体に接近する際に、係止部が連結体を係止するため、係止部は、連結体が第1のヒンジ機構により所定角度以上回動することを規制する。そして、係止部が連結体を係止する状態において、支持部が第2のヒンジ機構を支持するため、蓋体が第2のヒンジ機構により容易に回動できる。
【発明の効果】
【0017】
以上の如く、本発明に係るキャップによれば、弾性体が復元した際に、蓋体とキャップ本体との離間距離を大きくできるにも関わらず、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際に、キャップの容積が大きくなることを抑制できるといった、フレキシブルな設計を行なえるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の斜視図、(b)は蓋体が開かれた状態の斜視図を示す。
【図2】同実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の正面図、(b)は蓋体が開かれた状態の正面図を示す。
【図3】同実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の平面図、(b)は蓋体が開かれた状態の平面図を示す。
【図4】同実施形態に係るキャップの全体図であって、図3(a)のA−A線における断面図を示す。
【図5】同実施形態に係るキャップにおける作用を説明する全体図であって、(a)〜(d)はそれぞれ正面図を示す。
【図6】本発明の他の実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の斜視図、(b)は蓋体が開かれた状態の斜視図を示す。
【図7】同実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の平面図、(b)は蓋体が開かれた状態の平面図、(c)は蓋体が閉じられた状態の正面図、(d)は蓋体が開かれた状態の正面図を示す。
【図8】同実施形態に係るキャップにおける作用を説明する全体図であって、(a)〜(d)はそれぞれ正面図を示す。
【図9】本発明のさらに他の実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の斜視図、(b)は蓋体が開かれた状態の斜視図を示す。
【図10】同実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の平面図、(b)は蓋体が開かれた状態の平面図、(c)は蓋体が閉じられた状態の正面図、(d)は蓋体が開かれた状態の正面図を示す。
【図11】本発明のさらに他の実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の平面図、(b)は蓋体が開かれた状態の平面図、(c)は蓋体が閉じられた状態の正面図、(d)は蓋体が開かれた状態の正面図を示す。
【図12】同実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は図11(a)のB−B線における断面図、(b)は図11(b)のC−C線における断面図を示す。
【図13】本発明のさらに他の実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の平面図、(b)は蓋体が開かれた状態の平面図、(c)は蓋体が閉じられた状態の正面図、(d)は蓋体が開かれた状態の正面図を示す。
【図14】本発明のさらに他の実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の平面図、(b)は蓋体が開かれた状態の平面図、(c)は蓋体が閉じられた状態の正面図、(d)は蓋体が開かれた状態の正面図を示す。
【図15】本発明のさらに他の実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の縦断面図、(b)は蓋体が開かれた状態の縦断面図を示す。
【図16】本発明のさらに他の実施形態に係るキャップの全体図であって、(a)は蓋体が閉じられた状態の縦断面図、(b)は蓋体が開かれた状態の縦断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係るキャップにおける第1の実施形態について、図1〜図5を参酌して説明する。
【0020】
本実施形態に係るキャップは、樹脂(例えばプラスチック)で形成される。そして、キャップは、図1〜図4に示すように、容器Xの開口部X1に装着され、容器Xの内容物を注出するための注出口12aを有するキャップ本体1と、注出口12aを開閉すべく、キャップ本体1に着脱される蓋体2と、キャップ本体1及び蓋体2を連結する弾性体3とを備える。また、キャップは、弾性体3とは別に、キャップ本体1及び蓋体2を連結する連結体4,4を一対備える。
【0021】
さらに、キャップは、蓋体2がキャップ本体1に取り付けられた際に、弾性体3が弾性変形すると共に、蓋体2がキャップ本体1から取り外された際に、弾性体3が復元することにより、蓋体2がキャップ本体1から離反するように構成されている。なお、各連結体4は、第1ヒンジ機構41を介してキャップ本体1に接続されると共に、第1ヒンジ機構41の軸心と平行な軸心を有する第2ヒンジ機構42を介して蓋体2に接続される。
【0022】
キャップ本体1は、弾性体3及び連結体4,4が接続される周壁部11と、周壁部11の一端側に配置される注出口12aを有する注出部12とを備える。また、キャップ本体1は、蓋体2が接近する際に、連結体4,4を係止する係止部13を備える。
【0023】
周壁部11は、円筒状に形成され、弾性体3及び連結体4,4と外周部にて接続されている。また、周壁部11は、容器Xの開口部X1に装着されるべく、内周部に螺子部11aを備え、容器Xの開口部X1と螺合可能に構成される。
【0024】
注出部12は、周壁部11の軸心方向に沿って、周壁部11の一端側から延設される。そして、注出部12は、注出口12aを先端(一端)側に配置すると共に、蓋体2が注出口12aを閉塞する際に、蓋体2を固定すべく、蓋体2と係合する係合部12bを基端側に備える。なお、注出部12は、全体的には、先端側に向けて小径となる円錐形状に形成される一方、係合部12bの部位においては、先端側に向けて大径となるように形成されている。
【0025】
また、注出部12は、注出口12aを介して、周壁部11の内部とキャップ本体1(周壁部11)の外部とを連通させる。即ち、注出部12は、キャップ本体1が容器Xに装着された際には、容器Xの内部と外部とを連通させる。
【0026】
係止部13は、周壁部11の一端側の外縁から軸心方向に突出し、湾曲した板状に立設される。これにより、係止部13は、連結体4,4が第1ヒンジ機構41により所定角度以上回動するのを規制するように構成される。また、係止部13は、連結体4を係止する状態において、蓋体2が第2ヒンジ機構42により回動するのを容易にすべく、第2ヒンジ機構42を支持する支持部13aを先端部に備える。
【0027】
蓋体2は、注出部12を収容すべく、円筒状に形成される収容部21と、注出口12aに当接することにより、注出口12aを封止する封止部22とを備える。また、蓋体2は、弾性体3及び連結体4,4が接続される接続片23と、キャップ本体1から取り外される際に、操作(掛止)される鍔部24とを備える。
【0028】
収容部21は、注出部12を内挿(外嵌)することにより、注出部12を収容する。そして、収容部21は、蓋体2(封止部22)が注出口12aを閉塞する際に、キャップ本体1(注出部12)に固定されるべく、注出部12の係合部12bに係合される被係合部21aを備える。また、収容部21は、キャップ本体1の周壁部11よりも小径に形成される。なお、被係合部21aは、収容部21の先端側で、径方向の内方に突出して形成される。
【0029】
封止部22は、収容部21の基端側で内方に向けて凸状に形成される。そして、封止部22は、収容部21が注出部12に固定された際に、注出口12aの内縁と密着することにより、注出口12aを封止(閉塞)する。
【0030】
接続片23は、収容部21から径方向に突出し、板状に形成される。そして、接続片23は、収容部21が注出部12に固定された際に、弾性体3及び連結体4,4に接続される端部が、周壁部11(収容部21)の軸心方向において、周壁部11の外縁部と略一致するように構成される。
【0031】
弾性体3は、各ヒンジ機構41,42の軸心と平行な軸心を有する第3ヒンジ機構31を介して、キャップ本体1に接続される。また、弾性体3は、帯状に形成されると共に、連結体4よりも長く形成される。そして、弾性体3及び連結体4は、キャップ本体1に接続される各一端部が各ヒンジ機構31,41,42の軸心方向と直交する方向において離間して配置される。
【0032】
具体的には、弾性体3は、連結体4よりも一端(注出部12)側でキャップ本体1(周壁部11)に接続される。これにより、弾性体3は、蓋体2がキャップ本体1に取り付けられた際に、湾曲状に弾性変形すると共に、蓋体2がキャップ本体1から取り外された際に、直線状に復元するように構成される。なお、第3ヒンジ機構31は、弾性体3の端部の厚みを薄くすることにより、形成される。
【0033】
各連結体4は、剛性を有して、帯状で且つ直線状に形成される。そして、一対の連結体4,4は、弾性体3を挟むようにして並設される。また、各連結体4は、蓋体2がキャップ本体1に取り付けられた際に、周壁部11に沿って配置される。なお、各ヒンジ機構41,42は、連結体4の各端部の厚みを薄くすることにより、形成される。
【0034】
そして、各連結体4は、第1ヒンジ機構41を介して、キャップ本体1に接続されることにより、蓋体2と一体的になって、キャップ本体1と接離可能に構成される。さらに、各連結体4は、第2ヒンジ機構42を介して、蓋体2に接続されることにより、蓋体2をキャップ本体1と接離可能に構成される。なお、各連結体4は、各ヒンジ機構41,42を介して回動する際、直線状である形状を維持する、即ち、変形しない。
【0035】
本実施形態に係るキャップの構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るキャップの作用について図5を参酌して説明する。
【0036】
まず、蓋体2をキャップ本体1から取り外す場合について説明する。図5(a)に示すように、蓋体2がキャップ本体1に取り付けられている際においては、弾性体3は、湾曲状に弾性変形している。そして、各連結体4は、周壁部11に沿って、配置されている。
【0037】
そして、蓋体2がキャップ本体1から取り外されると、弾性体3がヒンジ機構を介さずに蓋体2と接続されているため、図5(b)に示すように、蓋体2の接続片23と弾性体3の端部とが直線状となるように、弾性体3が復元する。このとき、蓋体2は、第2ヒンジ機構42により、回動する。
【0038】
その後、図5(c)に示すように、弾性体3が全体的に直線状となるように復元しようとするため、蓋体2、弾性体3及び各連結体4が一体的になって、キャップ本体1から離反する。このとき、蓋体2及び各連結体4は、第1ヒンジ機構41により回動し、弾性体3は、復元(変形)しつつ、第3ヒンジ機構31により回動している。
【0039】
そして、図5(d)に示すように、弾性体3が直線状に復元すると、弾性体3及び各連結体4は、均衡した位置で蓋体2を保持する。即ち、弾性体3及び各連結体4は、キャップ本体1から離反した位置で蓋体2を保持する。
【0040】
次に、蓋体2をキャップ本体1に取り付ける場合について説明する。図5(d)に示すように、弾性体3及び各連結体4が蓋体2を保持している状態から、蓋体2を付勢すると、図5(c)に示すように、蓋体2、弾性体3及び各連結体4が一体的になって、キャップ本体1に接近する。
【0041】
このとき、弾性体3は、弾性変形しつつ、第3ヒンジ機構31により回動し、蓋体2及び各連結体4は、第1ヒンジ機構41により回動している。すると、図5(b)に示すように、係止部13が各連結体4を係止するため、各連結体4は、第1ヒンジ機構41により回動することを規制される。それに伴い、蓋体2及び弾性体3もそれぞれ第1ヒンジ機構41、第3ヒンジ機構31により回動することを規制される。
【0042】
そして、蓋体2がさらに付勢されると、係止部13の支持部13aが第2ヒンジ機構42を支持した状態で、蓋体2が第2ヒンジ機構42により回動する。すると、図5(a)に示すように、弾性体3がさらに湾曲状に弾性変形し、各連結体4が周壁部11に沿って配置された状態で、蓋体2がキャップ本体1に取り付けられる。
【0043】
以上より、本実施形態に係るキャップによれば、各連結体4が第1ヒンジ機構41を介してキャップ本体1に接続されるため、各連結体4が第1ヒンジ機構41により回動すると、蓋体2、弾性体3及び各連結体4が一体的になってキャップ本体1と接離する。そして、各連結体4が第2ヒンジ機構42を介して蓋体2に接続されるため、蓋体2が第2ヒンジ機構42により回動すると、蓋体2がキャップ本体1と接離する。これにより、蓋体2は、二つの異なった軸心により回動することにより、キャップ本体1と接離できる。
【0044】
さらには、蓋体2がキャップ本体1に取り付けられた際に、各連結体4がキャップ本体1に接近した状態となるように、設計されている。したがって、弾性体3が復元した際に、蓋体2とキャップ本体1との離間距離を大きくできるにも関わらず、蓋体2がキャップ本体1に取り付けられた際に、キャップの容積が大きくなることを抑制できる。
【0045】
また、本実施形態に係るキャップによれば、弾性体3と連結体4との各端部が周壁部11の軸心方向に沿って離間している。これにより、弾性体3が復元した状態において、弾性体3及び各連結体4は、均衡した位置で、蓋体2が回動するのを規制し、安定的に蓋体2を保持できる。
【0046】
また、本実施形態に係るキャップによれば、弾性体3が各連結体4よりも一端側でキャップ本体1の周壁部11に接続されている。これにより、弾性体3は、蓋体2がキャップ本体1に取り付けられた際に、湾曲状に弾性変形する一方、蓋体2がキャップ本体1から取り外された際に、直線状に復元できる。
【0047】
また、本実施形態に係るキャップによれば、蓋体2がキャップ本体1に接近する際に、係止部13が連結体4を係止するため、係止部13は、連結体4が第1ヒンジ機構41により所定角度以上回動することを規制する。そして、係止部13が連結体4を係止する状態において、係止部13の先端部に設けられる支持部13aが第2ヒンジ機構42を支持するため、蓋体2が第2ヒンジ機構42により容易に回動できる。
【0048】
また、本実施形態に係るキャップによれば、弾性体3が第3ヒンジ機構31を介してキャップ本体1の周壁部11に接続されている。これにより、弾性体3の端部が局部的に変形することを防止できるため、弾性体3が塑性変形することを防止できる。
【0049】
次に、本発明に係るキャップにおける第2の実施形態について、図6〜図8を参酌して説明する。なお、図6〜図8において、図1〜図5の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と同一の構成又は要素を表す。
【0050】
本実施形態に係るキャップは、樹脂(例えばプラスチック)で形成される。そして、キャップは、図6及び図7に示すように、注出口112aを有するキャップ本体110と、注出口112aを開閉すべく、キャップ本体110に着脱される蓋体120と、キャップ本体110及び蓋体120を連結する弾性体130と、キャップ本体110及び蓋体120を連結する一対の連結体140,140とを備える。
【0051】
なお、各連結体140は、第1ヒンジ機構141を介してキャップ本体110に接続されると共に、第1ヒンジ機構141の軸心と平行な軸心を有する第2ヒンジ機構142を介して蓋体120に接続される。また、弾性体130は、各ヒンジ機構141,142の軸心と平行な軸心を有する第3ヒンジ機構131を介して、キャップ本体110に接続される。
【0052】
キャップ本体110は、弾性体130及び連結体140,140に接続される周壁部111と、周壁部111の一端側に配置される注出口112aを有する注出部112とを備える。また、キャップ本体110は、蓋体120が接近する際に、連結体140,140を係止する係止部113と、蓋体120が注出口112aを閉塞する際に、蓋体120を固定すべく、注出部112の周りに配置され且つ蓋体120と係合する凸状の係合部114,114,114とを備える。
【0053】
係止部113は、湾曲した板状に立設され、連結体140,140が第1ヒンジ機構141により所定角度以上回動するのを規制するように構成される。また、係止部113は、連結体140を係止する状態において、蓋体120が第2ヒンジ機構142により回動するのを容易にすべく、第2ヒンジ機構142を支持する支持部113aを先端部に備える。
【0054】
蓋体120は、円筒状に形成されて注出部112を収容する収容部121と、注出口112aを封止する封止部122とを備える。また、蓋体120は、収容部121から径方向に突出し、弾性体3及び連結体4,4が接続される接続片123と、キャップ本体110から取り外される際に、操作される鍔部124とを備える。なお、収容部121は、注出部112及び係合部114を内挿する際に、係合部114に係合されるべく、径方向内方に突出する被係合部121aを備える。
【0055】
弾性体130は、帯状に形成されると共に、連結体140よりも長く形成される。そして、弾性体130及び連結体140は、キャップ本体110の周壁部111に接続される各一端部が各ヒンジ機構131,141,142の軸心方向と直交する方向において離間して配置される。
【0056】
また、弾性体130は、各連結体140よりも他端側でキャップ本体110(周壁部111)に接続される。即ち、各連結体140は、弾性体130よりも一端(注出部112)側でキャップ本体110に接続される。これにより、弾性体130は、蓋体120がキャップ本体110に取り付けられた際に、直線状に弾性変形すると共に、蓋体120がキャップ本体110から取り外された際に、内方に突出するように湾曲状に復元するように構成される。
【0057】
各連結体140は、剛性を有して、帯状に形成される。そして、一対の連結体140,140は、弾性体130を挟んで並設される。また、各連結体140は、蓋体120がキャップ本体110に取り付けられた際に、直線状に弾性変形することにより、周壁部111に沿って配置される。
【0058】
本実施形態に係るキャップの構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るキャップの作用について図8を参酌して説明する。
【0059】
まず、蓋体120をキャップ本体110から取り外す場合について説明する。図8(a)に示すように、蓋体120がキャップ本体110に取り付けられている際においては、弾性体130は、直線状に弾性変形している。そして、弾性体130及び各連結体140は、周壁部111に沿って、配置されている。
【0060】
そして、蓋体120がキャップ本体110から取り外されると、弾性体130が内方、即ち、キャップ本体110(周壁部111)側に突出するように湾曲状に復元する。これにより、図8(b)に示すように、蓋体120が第2ヒンジ機構142により回動すると共に、弾性体130が周壁部111を押すため、蓋体120、弾性体130及び各連結体140も、一体的になって回動する。
【0061】
その後、図8(c)に示すように、弾性体130が全体的に湾曲状となるように復元しようとするため、蓋体120、弾性体130及び各連結体140が一体的になって、さらに回動し、キャップ本体110からさらに離反する。そして、図8(d)に示すように、弾性体3が湾曲状に復元すると、弾性体130及び各連結体140は、均衡した位置で蓋体120を保持する。即ち、弾性体130及び各連結体140は、キャップ本体110から離反した位置で蓋体120を保持する。
【0062】
次に、蓋体120をキャップ本体110に取り付ける場合について説明する。図8(d)に示すように、弾性体130及び各連結体140が蓋体120を保持している状態から、蓋体120を付勢すると、図8(c)に示すように、蓋体120、弾性体130及び各連結体140が一体的になって、キャップ本体110に接近する。
【0063】
すると、図8(b)に示すように、係止部113は、各連結体140を係止することにより、各連結体140が第1ヒンジ機構141により回動することを規制する。そして、蓋体120がさらに付勢されると、係止部113の支持部113aが第2ヒンジ機構142を支持した状態で、蓋体120が第2ヒンジ機構142により回動する。
【0064】
すると、図8(a)に示すように、直線状に弾性変形した弾性体130及び各連結体140が周壁部111に沿って配置された状態で、蓋体120がキャップ本体110に取り付けられる。
【0065】
以上より、本実施形態に係るキャップによれば、各連結体140が第1ヒンジ機構141を介してキャップ本体1に接続されるため、蓋体120、弾性体130及び各連結体140が一体的になってキャップ本体110と接離する。そして、各連結体140が第2ヒンジ機構142を介して蓋体120に接続されるため、蓋体120がキャップ本体110と接離する。
【0066】
これにより、蓋体120がキャップ本体110に取り付けられた際に、各連結体140がキャップ本体110に接近した状態となるように、設計されている。したがって、弾性体130が復元した際に、蓋体120とキャップ本体110との離間距離を大きくできるにも関わらず、蓋体120がキャップ本体110に取り付けられた際に、キャップの容積が大きくなることを抑制できる。
【0067】
また、本実施形態に係るキャップによれば、各連結体140が弾性体130よりも一端側でキャップ本体110の周壁部111に接続されている。これにより、弾性体130は、蓋体120がキャップ本体110に取り付けられた際に、直線状に弾性変形する一方、蓋体120がキャップ本体110から取り外された際に、湾曲状に復元できる。
【0068】
なお、本発明に係るキャップは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用してもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0069】
例えば、上記第2実施形態に係るキャップにおいては、弾性体130は、蓋体120がキャップ本体110から取り外された際に、内方に突出するように湾曲状に復元する場合を説明したが、斯かる場合に限られない。具体的には、弾性体130’は、図9及び図10に示すように、ヒンジ機構131’を介してキャップ本体110に接続され、蓋体120がキャップ本体110から取り外された際に、外方に突出するように湾曲状に復元する場合でもよい。
【0070】
また、上記第1及び第2実施形態に係るキャップにおいては、弾性体3,130及び連結体4,140は、キャップ本体1,110に接続される各一端部がヒンジ機構31,41,42,131,141,142の軸心方向と直交する方向において離間して配置されると共に、蓋体2,120に接続される各他端部がヒンジ機構31,41,42,131,141,142の軸心方向と直交する方向において一致して配置される場合を説明したが、斯かる場合に限られない。
【0071】
例えば、弾性体及び連結体は、各一端部及び各他端部が一致して配置される場合でもよく、また、弾性体及び連結体は、各一端部が一致して配置されると共に、各他端部が離間して配置される場合でもよい。なお、各一端部及び各他端部が一致して配置される場合においては、弾性体は、ヒンジ機構を介することなく、キャップ本体及び蓋体に接続される方が好ましい。
【0072】
さらに、図11及び図12に示すように、弾性体230及び各連結体240は、キャップ本体210に接続される一端部だけでなく、蓋体220に接続される他端部も、ヒンジ機構231,241,242と直交する方向において離間して配置される場合でもよい。なお、斯かるキャップにおいては、キャップ本体210の周壁部211が係止部213として機能し、周壁部211(係止部213)の上端部が支持部213aとして機能している。
【0073】
加えて、図13に示すように、弾性体330を挟むように並設される一対の第1連結体340,340と、両第1連結体340,340をさらに挟むように並設される一対の第2連結体350,350とを備え、第1連結体340及び第2連結体350は、キャップ本体310に接続される一端部だけでなく、蓋体320に接続される他端部も、ヒンジ機構331,341,342,351,352と直交する方向において離間して配置される場合でもよい。
【0074】
また、上記第1及び第2実施形態に係るキャップにおいては、弾性体3,130及び連結体4,140が略同じ幅寸法で形成される場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、弾性体が連結体より幅広に形成される場合でもよく、また、図14に示すように、キャップ本体410及び蓋体420を連結する連結体440が、弾性体430,430より幅広に形成される場合でもよい。なお、弾性体430及び連結体440は、両端部に、それぞれヒンジ機構431,432、441,442を備える場合でもよい。
【0075】
また、上記第1及び第2実施形態に係るキャップにおいては、一対の連結体4,140が弾性体3,130を挟むようにして並設される場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、図14に示すように、一対の弾性体430,430が連結体440を挟むようにして並設される場合でもよい。要するに、弾性体や連結体の数量については、限定されることはなく、また、その配置についても限定されることはない。
【0076】
また、上記第1及び第2実施形態に係るキャップにおいては、注出部12,112が側壁部11,111から突出する場合を説明したが、斯かる場合に限られず、図15に示すように、キャップ本体510は、周壁部511の一端部に注出口512aを配置する場合でもよい。即ち、注出口512aは、突出した注出部に配置されていない場合でもよい。
【0077】
なお、注出口512aは、図15(a)に示すように、弾性体530及び連結体540を介して、キャップ本体510と連結される蓋体520に封止される。また、斯かるキャップにおいては、キャップ本体510の周壁部511が係止部513として機能している。
【0078】
また、上記第1及び第2実施形態においては、蓋体2,120がキャップ本体1,110から取り外される際には、蓋体2,120の鍔部24,124が操作される場合を説明したが、斯かる場合に限られない。
【0079】
例えば、図11及び図12で説明したキャップのように、キャップ本体210の係合部212bが蓋体220の被係合部221aを係合する状態から、キャップ本体210の周壁部211が押圧されることにより、キャップ本体210と蓋体220とを相対的に変位させ、係合部212bが被係合部221aとの係合を解除する状態へ切り替え可能に構成される場合でもよい。
【0080】
具体的には、図12(a)に示すように、係合部212bが被係合部221aを係合する状態において、キャップ本体210の周壁部211を径方向の内方(図12(a)におけるD矢印方向)に押圧すると、キャップ本体210の周壁部211が変形する。これにより、キャップ本体210に設けられる凸状且つテーパー状の案内部214が、蓋体220に設けられる凸状且つテーパー状の被案内部224を案内するため、蓋体220は、キャップ本体210に対して相対的に上方へ変位する。
【0081】
すると、係合部212bが被係合部221aに対して、相対的に変位するため、係合部212bが被係合部221aとの係合を解除する状態に切り替えられる。したがって、図12(b)に示すように、弾性変形していた弾性体230が復元し、蓋体220は、連結体240を介して連結されるキャップ本体210から離反する。
【0082】
さらに、例えば、図16に示すように、キャップ本体610の係合部614が蓋体620の被係合部621aを係合する状態と、係合部614が被係合部621aと相対的に変位することにより、係合部614が被係合部621aとの係合を解除する状態とを切り替え可能に構成される場合でもよい。
【0083】
具体的には、図16(a)に示すように、係合部614が被係合部621aを係合する状態において、キャップ本体610の周壁部611を径方向の内方(図16(a)におけるE矢印方向)に押圧すると、キャップ本体610の周壁部611が変形する。これにより、係合部614が被係合部621aに対して、相対的に変位するため、係合部614が被係合部621aとの係合を解除する状態に切り替えられる。したがって、図16(b)に示すように、弾性変形していた弾性体630が復元し、蓋体620は、連結体640を介して連結されるキャップ本体610から離反する。
【0084】
また、上記第1実施形態に係るキャップにおいては、弾性体3が湾曲状(一つの凹状又は凸状を有する曲線状)に弾性変形し且つ直線状に復元し、また、上記第2実施形態に係るキャップにおいては、弾性体130が直線状に弾性変形し且つ湾曲状に復元する場合を説明したが、斯かる場合に限られない。
【0085】
例えば、弾性体は、複数の凹凸を有する波状の曲線状に、弾性変形する場合でもよく、そして、復元する場合でもよく、さらに、弾性変形し且つ復元する場合でもよい。要するに、弾性体は、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際に、弾性変形すると共に、蓋体がキャップ本体から取り外された際に、復元し、キャップ本体から蓋体を離反させる構成であれば、弾性変形した際、及び、復元した際の形状が制限されることはない。
【0086】
また、上記第1及び第2実施形態に係るキャップにおいては、連結体4,140が直線状に形成される場合を説明したが、斯かる場合に限られず、例えば、連結体が曲線状に形成される場合や、湾曲状に形成される場合でもよい。要するに、連結体は、各ヒンジ機構により回動したり、蓋体がキャップ本体に着脱されたりしても、変形しないように剛性を有して形成されていればよい。
【0087】
また、上記第1及び第2実施形態に係るキャップにおいては、各ヒンジ機構31,41,42,131,141,142は、弾性体3,130又は連結体4,140の端部の厚みを薄くすることにより形成される場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、各ヒンジ機構は、ヒンジ部材(蝶番)を採用される場合でもよい。
【0088】
また、上記第1及び第2実施形態に係るキャップにおいては、樹脂(プラスチック)で形成される場合を説明したが、斯かる場合に限られない。例えば、キャップは、全体的に金属で形成される場合でもよく、複数の材質を組み合わせて形成される場合でもよい。
【符号の説明】
【0089】
1…キャップ本体、2…蓋体、3…弾性体、4…連結体、12a…注出口、13…係止部、13a…支持部、41…第1(の)ヒンジ機構、42…第2(の)ヒンジ機構、X…容器、X1…開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に装着され、容器の内容物を注出するための注出口を有するキャップ本体と、注出口を開閉すべく、キャップ本体に着脱される蓋体と、キャップ本体及び蓋体を連結する弾性体とを備え、弾性体は、蓋体がキャップ本体に取り付けられた際に、弾性変形すると共に、蓋体がキャップ本体から取り外された際に、復元し、キャップ本体から蓋体を離反させるキャップにおいて、
キャップ本体及び蓋体を連結する連結体を備え、連結体は、第1のヒンジ機構を介して、キャップ本体に接続されると共に、第1のヒンジ機構の軸心と平行な軸心を有する第2のヒンジ機構を介して、蓋体に接続されることを特徴とするキャップ。
【請求項2】
弾性体及び連結体は、キャップ本体に接続される各端部がヒンジ機構の軸心方向と直交する方向において離間して配置される請求項1に記載のキャップ。
【請求項3】
注出口は、キャップ本体の一端側に配置され、弾性体は、連結体よりも一端側でキャップ本体に接続される請求項2に記載のキャップ。
【請求項4】
注出口は、キャップ本体の一端側に配置され、連結体は、弾性体よりも一端側でキャップ本体に接続される請求項2に記載のキャップ。
【請求項5】
キャップ本体は、蓋体が接近する際に、連結体が第1のヒンジ機構により所定角度以上回動するのを規制すべく、連結体を係止する係止部を備え、係止部は、連結体を係止する状態において、第2のヒンジ機構を支持する支持部を備える請求項1〜4の何れか1項に記載のキャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−202204(P2010−202204A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−46570(P2009−46570)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000206185)大成化工株式会社 (83)
【Fターム(参考)】