説明

キャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンク

【課題】 キャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクに関し、誘導磁界を相殺し、ESLを低減させる。
【解決手段】 絶縁性基材(絶縁板6)の一面側にある第1の導体パターン(8)と、絶縁性基材の他面側にある第1の導体パターンとほぼ同一形状又は相似形状に設定された第2の導体パターン(10)と、第2の導体パターンの分割により形成されてキャパシタ(C1〜C12)のプラス端子(12)側に接続されるとともに、絶縁性基材を貫通させて第1の導体パターン側と導通させたプラス側パターン(34)と、第2の導体パターンの分割により形成されてキャパシタ間の直列接続に用いられる連結パターン(20)と、第2の導体パターンの分割により形成されてキャパシタのマイナス端子(14)側に接続させたマイナス側パターン(36)とを備え、プラス側及び側パターンとの間に形成される導電経路長をほぼ同一化させた構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のキャパシタを搭載してバンク構造を実現するキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のキャパシタを併設し、各キャパシタを直列化や並列化して一つのキャパシタ装置として構成するキャパシタバンクが実用化されている。斯かるキャパシタバンクを構成する各キャパシタの接続形態は、ワイヤー接続から基板接続に変遷している。
【0003】
このようなキャパシタの接続やキャパシタバンクに関し、キャパシタを端子接続板により接続したもの等がある(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】特開平11−288855号公報(図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、複数のキャパシタを並列化し、又は、直列化した場合、接続導体に流れる電流によって誘導磁界が発生し、この誘導磁界がキャパシタバンクの等価直列インダクタンス(ESL)を増加させ、電流損失やノイズ発生の原因になる。
【0006】
そこで、本発明は、キャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクに関し、誘導磁界を相殺し、ESLを低減させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決した本発明の構成は次の通りである。
【0008】
本発明の第1の側面は、複数のキャパシタが接続されるキャパシタバンク用電極板であって、絶縁性基材の一面側に配置された第1の導体パターンと、前記絶縁性基材の他面側に前記第1の導体パターンと前記絶縁性基材を挟んで対向する位置に配置されて前記第1の導体パターンとほぼ同一形状又は相似形状に設定された第2の導体パターンと、前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタのプラス端子側に接続されるとともに、前記絶縁性基材を貫通させて前記第1の導体パターン側とを共通に導通させたプラス側パターンと、前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタ間の直列接続に用いられる連結パターンと、前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタのマイナス端子側に接続させたマイナス側パターンとを備え、前記プラス側パターンと前記マイナス側パターンとの間に接続される前記キャパシタの前記プラス端子と前記マイナス端子との間に介在する前記プラス側パターンと前記マイナス側パターンとの間に形成される導電経路長をほぼ同一化させた構成である。
【0009】
斯かる構成とすれば、プラス側パターンとマイナス側パターンとに流れる電流を互いに逆方向にすることができ、導電経路長がほぼ同一化されているため、発生する誘導磁界を相殺でき、ESLを低減することが可能になる。
【0010】
本発明のキャパシタバンク用電極板において、好ましくは、前記プラス側パターン又は前記マイナス側パターンは、接続された複数の前記キャパシタの各電流の重畳値に応じて段階的に幅を異ならせた構成としてもよい。
【0011】
斯かる構成とすれば、パターン幅に関係なく、電流密度が一様化され、ESLの低減に寄与することになる。
【0012】
本発明の第2の側面は、共通の電極板に複数のキャパシタを搭載してなるキャパシタバンクであって、前記電極板が、絶縁性基材の一面側に配置された第1の導体パターンと、前記絶縁性基材の他面側に前記第1の導体パターンと前記絶縁性基材を挟んで対向する位置に配置されて前記第1の導体パターンとほぼ同一形状又は相似形状に設定された第2の導体パターンと、前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタのプラス端子側に接続されるとともに、前記絶縁性基材を貫通させて前記第1の導体パターン側とを共通に導通させたプラス側パターンと、前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタ間の直列接続に用いられる連結パターンと、前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタのマイナス端子側に接続させたマイナス側パターンとを備え、前記プラス側パターンと前記マイナス側パターンとの間に接続される前記キャパシタの前記プラス端子と前記マイナス端子との間に介在する前記プラス側パターンと前記マイナス側パターンとの間に形成される導電経路長をほぼ同一化させた構成である。
【0013】
斯かる構成とすれば、プラス側パターンとマイナス側パターンとに流れる電流を互いに逆方向にすることができ、導電経路長がほぼ同一化されているため、発生する誘導磁界を相殺でき、ESLを低減したキャパシタバンクが得られる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、上記構成により、次のような効果が得られる。
【0015】
(1) 絶縁性基材を挟んで導体パターンに流れる電流を互いに逆方向にすることができ、発生する誘導磁界を相殺できるので、ESLを低減できる。
【0016】
(2) 絶縁性基材を挟んで導体パターンに流れる電流を互いに逆方向にすることができ、発生する誘導磁界を相殺できるので、ESLを低減したキャパシタバンクを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
〔第1の実施の形態〕
【0018】
本発明の第1の実施の形態について、図1、図2、図3、図4及び図5を参照して説明する。図1は、一面(A面)側から見たキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを示す平面図、図2は、他面(B面)側から見たキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを示す平面図、図3は、両面を重ねて表示したキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを示す平面図、図4は、キャパシタの接続構造を示す断面図、図5は、キャパシタバンクの等価回路を示す回路図である。
【0019】
このキャパシタバンク2には、ほぼ長方形状の単一の電極板4が用いられており、この電極板4には絶縁性基材によって形成された絶縁板6の一面(電極板4のA面)側に第1の導体パターン8(図1)、その他面(電極板4のB面)側に第2の導体パターン10(図2)が設置されている。絶縁板6は例えば、絶縁性合成樹脂の薄板で構成される。各導体パターン8、10は銅等の導電性金属の蒸着や印刷等によって形成される。なお、電極板としては、絶縁板の表裏に導体パターンとして金属バーを配置させた構成であってもよい。
【0020】
この実施の形態では、電極板4のA面を部品設置面、電極板4のB面を部品のはんだ付け面に設定されている。この実施の形態では、複数の電解コンデンサや電気二重層キャパシタ等のキャパシタとして20個のキャパシタC1、C2・・・C20が用いられ、キャパシタC1〜C5、C6〜C10、C11〜C15、C16〜C20がキャパシタ列を構成し、直列接続されたキャパシタ対としてキャパシタ対C1−C6、C2−C7、C3−C8、C4−C9、C5−C10、C11−C16、C12−C17、C13−C18、C14−C19、C15−C20が構成されている。
【0021】
導体パターン8は、電極板4のA面側に設置されたプラス側パターンを構成している。絶縁板6には、キャパシタC1〜C20のプラス端子12(図4)及びマイナス端子14(図4)を貫通させるための貫通孔16が形成され、また、導体パターン8には、各プラス端子12及びマイナス端子14と導体パターン8との電気的な絶縁を確保するため、この貫通孔16と同心円上に開口部18が形成されている。そして、導体パターン8は、電極板4のB面側の導体パターン10とほぼ同一形状及び相似形を成し、絶縁板6を挟んで同一位置に設置されている。即ち、導体パターン8と導体パターン10は絶縁板6を挟んで、表裏で対称的な形状となっている。キャパシタ対C1−C6、C2−C7、C3−C8、C4−C9、C5−C10、C11−C16、C12−C17、C13−C18、C14−C19、C15−C20を形成するための後述の10個の連結パターン部20に対応した複数のパターン部が形成され、これらパターン部を形成するために、平行四辺形からなる複数の透孔部24及び複数の切込部26が形成されている。また、導体パターン8にはプラス端子部28が形成され、このプラス端子部28は、絶縁板6の1つの角部近傍より突出した突出部30に張り出して形成され、透孔部29を備えている。また、導体パターン8は、スルーホール部32を介してB面側の導体パターン10のプラス側パターン部34と接続されている。なお、スルーホール部32は、絶縁板6の突出部30が形成された角部と、対角を成す角部近傍に形成されている。
【0022】
導体パターン10は、電極板4のB面側に設置されてプラス側パターン部34とマイナス側パターン部36とに分割され、それぞれがほぼ馬蹄形を成し、互いに噛み合うように配置されている。既述した通り、キャパシタC1〜C20のプラス端子12及びマイナス端子14を貫通させるための貫通孔16について、キャパシタ対C1−C6、C2−C7、C3−C8、C4−C9、C5−C10、C11−C16、C12−C17、C13−C18、C14−C19、C15−C20を形成させる10個の連結パターン部20が形成されている。即ち、キャパシタ対C1−C6について見ると、キャパシタC1のマイナス端子14とキャパシタC6のプラス端子12とが連結パターン部20によって接続される。このような関係は、他のキャパシタ対C2−C7、C3−C8、C4−C9、C5−C10、C11−C16、C12−C17、C13−C18、C14−C19、C15−C20についても同様である。
【0023】
そして、プラス側パターン部34及びマイナス側パターン部36には、電流密度に応じたパターン幅に成形した階段状パターン部38、40が形成されている。また、導体パターン10にはマイナス端子部42が形成され、このマイナス端子部42は、絶縁板6の突出部30のB面側に張り出して形成され、透孔部44を備えている。
【0024】
このキャパシタバンク2について、A面側から見てB面の導体パターン10を重ねて表示すると、図3に示すように、ほぼ同一形状の導体パターン8、10が絶縁板6を挟んで形成されていることになる。
【0025】
また、図4に示すように、各キャパシタC1〜C20の各プラス端子12及びマイナス端子14は、貫通孔16を貫通させて、プラス側パターン部34、マイナス側パターン部36又は連結パターン部20にはんだ46によって電気的に接続される。
【0026】
そして、このキャパシタバンク2の各キャパシタC1〜C20及び導体パターン8、10との電気的な接続関係は、図5に示す等価回路の通りである。また、キャパシタバンク2に流れる電流について、プラス端子部28からの電流は、スルーホール部32で折り返してマイナス端子部42に流れる。この結果、A面側の電流とB面側の電流とは絶縁板6を挟んで互いに反対方向となる。
【0027】
斯かる構成とすれば、絶縁板6を挟んで導体パターン8、10に流れる電流は互いに逆向きになるため、誘導磁界が相殺され、キャパシタバンク2におけるESLを低減することができる。
【0028】
また、階段状パターン部38、40では、電流密度がほぼ一定となるので、誘導磁界による影響を軽減することができる。
【0029】
また、キャパシタバンク2に搭載される各キャパシタC1〜C20の電極板4のプラス端子部28からマイナス端子部42までの導電経路長即ち、パターン長を同一にすることができる。即ち、この実施の形態では、プラス端子部28とマイナス端子部42とが絶縁板6の突出部30の表裏側の近接位置に設置され、電極板4に占める幅や長さを一致させている。また、プラス端子部28及びマイナス端子部42と電極板4の対角線にあたる位置で表裏を連絡するスルーホール部32を形成することにより、各キャパシタC1〜C20の電極板4のプラス端子部28からマイナス端子部42までの全導電経路長のばらつきを5%以内とすることができる。
【0030】
〔第2の実施の形態〕
【0031】
本発明の第2の実施の形態について、図6、図7及び図8を参照して説明する。図6は、一面(A面)側から見たキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを示す平面図、図7は、他面(B面)側から見たキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを示す平面図、図8は、両面を重ねて表示したキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを示す平面図である。図6、7及び図8において、図1〜5に示すキャパシタバンクや電極板と同一部分には同一符号を付してある。
【0032】
この実施の形態では、複数のキャパシタとして18個のキャパシタC1〜C18を3行6列に配置してキャパシタバンク2が構成されており、キャパシタ対C1−C4、C2−C5、C3−C6、C7−C10、C8−C11、C9−C12、C13−C16、C14−C17、C15−C18が構成されている。
【0033】
この実施の形態においても、導体パターン8は、電極板4のA面側に設置されたプラス側パターンを構成している。絶縁板6には、キャパシタC1〜C18のプラス端子12及びマイナス端子14を貫通させるための貫通孔16が形成され、また、導体パターン8には、各プラス端子12及びマイナス端子14と導体パターン8との電気的な絶縁を確保するため、この貫通孔16と同心円上に開口部18が形成されている。そして、導体パターン8は、電極板4のB面側の導体パターン10とほぼ同一形状及び相似形を成し、絶縁板6を挟んで同一位置に設置されている。キャパシタ対C1−C4、C2−C5、C3−C6、C7−C10、C8−C11、C9−C12、C13−C16、C14−C17、C15−C18を形成するための後述の9個の連結パターン部20に対応した複数のパターン部が形成され、これらパターン部を形成するために、長方形からなる複数の透孔部24、25が形成されている。また、導体パターン8にはプラス端子部28が形成され、このプラス端子部28は、絶縁板6の突出部30に張り出して形成され、透孔部29を備えている。また、導体パターン8は、スルーホール部32を介してB面側の導体パターン10のプラス側パターン部34と接続されている。
【0034】
また、同様に導体パターン10は、電極板4のB面側に設置されてプラス側パターン部34とマイナス側パターン部36とに分割され、それぞれがほぼ櫛歯形を成し、互いに噛み合うように配置されている。既述した通り、キャパシタC1〜C18のプラス端子12及びマイナス端子14を貫通させるための貫通孔16について、キャパシタ対C1−C4、C2−C5、C3−C6、C7−C10、C8−C11、C9−C12、C13−C16、C14−C17、C15−C18を形成させる9個の連結パターン部20が形成されている。即ち、キャパシタ対C1−C4について見ると、キャパシタC1のプラス端子12とキャパシタC4のマイナス端子14とが連結パターン部20によって接続される。このような関係は、他のキャパシタ対C2−C5、C3−C6、C7−C10、C8−C11、C9−C12、C13−C16、C14−C17、C15−C18についても同様である。
【0035】
このキャパシタバンク2について、A面側から見てB面の導体パターン10を重ねて表示すると、図8に示すように、ほぼ同一形状の導体パターン8、10が絶縁板6を挟んで形成されていることになる。
【0036】
斯かる構成とすれば、絶縁板6を挟んで導体パターン8、10に流れる電流は互いに逆向きになるため、誘導磁界が相殺され、キャパシタバンク2におけるESLを低減することができる。しかも、各キャパシタの電極板4のプラス端子部28からマイナス端子部42までの全導電経路長のばらつきが5%以内となっているため、導体パターンそのものが有する電気抵抗も同じ値となる。従って、各導体パターン8、10には均等に電流が流れるようになる。このように、電極板4に形成した導体パターン8、10の表裏でほぼ均等の電流が流れることにより、誘導磁界の相殺効果が高まり、キャパシタバンク2におけるESLのさらなる低減を図ることができる。
【0037】
以上述べたように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は、発明を実施するための最良の形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であり、斯かる変形や変更が本発明の範囲に含まれることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、複数のキャパシタを搭載してバンク構造を実現するキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクに関し、電極板の表裏面にほぼ同一形状の導体パターンを同一の位置に配置するとともに、互いに流れる電流を逆方向に設定したことにより、誘導磁界の相殺が可能となり、ESLの低減を図ることができ、有用である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】第1の実施の形態に係るキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを一面側から見て示した平面図である。
【図2】他面側から見たキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを示す平面図である。
【図3】両面を重ねて表示したキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを示す平面図である。
【図4】キャパシタの接続構造を示す断面図である。
【図5】キャパシタバンクの等価回路を示す回路図である。
【図6】第2の実施の形態に係るキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを一面側から見て示した平面図である。
【図7】他面側から見たキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを示す平面図である。
【図8】両面を重ねて表示したキャパシタバンク用電極板及びキャパシタバンクを示す平面図である。
【符号の説明】
【0040】
2 キャパシタバンク
4 電極板
8 第1の導体パターン
10 第2の導体パターン
12 プラス端子
14 マイナス端子
20 連結パターン部
34 プラス側パターン部
36 マイナス側パターン部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のキャパシタが接続されるキャパシタバンク用電極板であって、
絶縁性基材の一面側に配置された第1の導体パターンと、
前記絶縁性基材の他面側に前記第1の導体パターンと前記絶縁性基材を挟んで対向する位置に配置されて前記第1の導体パターンとほぼ同一形状又は相似形状に設定された第2の導体パターンと、
前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタのプラス端子側に接続されるとともに、前記絶縁性基材を貫通させて前記第1の導体パターン側とを共通に導通させたプラス側パターンと、
前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタ間の直列接続に用いられる連結パターンと、
前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタのマイナス端子側に接続させたマイナス側パターンとを備え、
前記プラス側パターンと前記マイナス側パターンとの間に接続される前記キャパシタの前記プラス端子と前記マイナス端子との間に介在する前記プラス側パターンと前記マイナス側パターンとの間に形成される導電経路長をほぼ同一化させたキャパシタバンク用電極板。
【請求項2】
請求項1のキャパシタバンク用電極板において、
前記プラス側パターン又は前記マイナス側パターンは、接続された複数の前記キャパシタの各電流の重畳値に応じて段階的に幅を異ならせたキャパシタバンク用電極板。
【請求項3】
共通の電極板に複数のキャパシタを搭載してなるキャパシタバンクであって、
前記電極板が、絶縁性基材の一面側に配置された第1の導体パターンと、
前記絶縁性基材の他面側に前記第1の導体パターンと前記絶縁性基材を挟んで対向する位置に配置されて前記第1の導体パターンとほぼ同一形状又は相似形状に設定された第2の導体パターンと、
前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタのプラス端子側に接続されるとともに、前記絶縁性基材を貫通させて前記第1の導体パターン側とを共通に導通させたプラス側パターンと、
前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタ間の直列接続に用いられる連結パターンと、
前記第2の導体パターンの分割により形成されて前記キャパシタのマイナス端子側に接続させたマイナス側パターンとを備え、
前記プラス側パターンと前記マイナス側パターンとの間に接続される前記キャパシタの前記プラス端子と前記マイナス端子との間に介在する前記プラス側パターンと前記マイナス側パターンとの間に形成される導電経路長をほぼ同一化させたキャパシタバンク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−286917(P2006−286917A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−104570(P2005−104570)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000228578)日本ケミコン株式会社 (514)
【Fターム(参考)】