説明

キャビンの空調装置

【課題】車両のキャビンにおいて、空調装置の左右ドアデフロスタ吹出し口付きのダクトを容易に組立てる。
【解決手段】アウタールーフ13aとインナールーフ13bとからなルーフ13を設け、アウタールーフ13aとインナールーフ13bとの間隙部に空調装置21を内装する車両のキャビンにおいて、ルーフ13の周囲部を支持するルーフフレーム12の左右両側には左右空調取付ステー50,50を取り付け、左右空調取付ステー50,50に空調装置21を取り付け、空調装置21の前排風口21fには左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31d付きダクト32を接続し、左右空調取付ステー50,50から前側に延出した左右ダクト取付ステー52a,52aにより、ダクト32の左右両側部を支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタ等の走行車両におけるキャビンの空調装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
キャビンの空調装置において、キャビンのルーフ内に空調機構を配置し、ルーフにキャビン内側に連通する内気導入口とキャビン外側に連通する外気導入口とを形成し、ルーフ内に内気導入口及び外気導入口から導入した空気を空調機構に吸引させる導入路を形成し、内気導入口と外気導入口とを開閉するダンパーを有するダンパー機構を設けたものは公知である(特許文献1)。
【特許文献1】特開平9−71119号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この発明は、アウタールーフとインナールーフとからなルーフに空調装置を内装する車両のキャビンにおいて、空調装置に対してダクトを所定位置に配置接続し、組立て作業を容易にしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、ルーフ(13)に空調装置(21)を設けた車両のキャビンにおいて、前記ルーフ(13)の周囲部を支持するルーフフレーム(12)の左右両側に支持されている左右空調取付ステー(50,50)に前記空調装置(21)を取り付け、前記空調装置(21)の前排風口(21f)には左右ドアデフロスタ吹出し口(31d,31d)付きのダクト(32)を接続し、前記左右空調取付ステー(50,50)から前側に延出した左右ダクト取付ステー(52a,52a)により前記ダクト(32)の左右両側部を支持したことを特徴とするキャビンの空調装置とする。
【0005】
前記構成によると、車両のキャビンのルーフ(13)には空調装置(21)が設けられていて、ルーフ(13)の周囲部はルーフフレーム(12)により支持されている。また、ルーフフレーム(12)の左右両側には取り付けられている左右空調取付ステー(50,50)により空調装置(21)は支持され、また、左右空調取付ステー(50,50)から前側に延出した左右ダクト取付ステー(52a,52a)により、左右ドアデフロスタ吹出し口(31d,31d)付きのダクト(32)が支持され、空調装置(21)の前排風口(21f)から吹き出した冷暖気はダクト(32)を経由して左右ドアデフロスタ吹出し口(31d,31d)から左右ドア(16,16)に吹き出される。
【0006】
請求項2の発明は、前記ダクト(32)の左右中央部には前ガラス(14)に冷暖気を吹き出す前デフロスタ吹出し口(31f,…)を設け、前記空調装置(21)の下面左右中央に取り付けている中央取付ステー(51)から前方に延出しているダクト取付ステー(52b)により、前記ダクト(32)の左右中央部を下側から支持したことを特徴とする請求項1記載のキャビンの空調装置とする。
【0007】
前記構成によると、請求項1の発明の前記作用に加えて、ダクト(32)の左右中央部には前ガラス(14)に冷暖気を吹き出すが設けられていて、空調装置(21)の下面左右中央に取り付けている中央取付ステー(51)から前方に延出しているダクト取付ステー(52b)により、ダクト(32)の下側部が支持され、空調装置(21)からの冷暖気はダクト(32)を経由して前デフロスタ吹出し口(31f,…)から前ガラス(14)に吹き出される。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明は、空調装置(21)をルーフフレーム(12)に取り付ける左右空調取付ステー(50)には、左右ダクト取付ステー(52a,52a)を介して左右ドアデフロスタ吹出し口(31d,31d)付きのダクト(32)の左右両側部を取り付けるので、空調装置(21)とダクト(32)の取付状態が一定となり、ダクト(32)の気密性を高めることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明の前記効果に加えて、空調装置(21)に取付ステー(51)、ダクト取付ステー(52b)を介してダクト(32)の中央部を支持するので、ダクト取付ステー(52b)に前デフロスタ吹出し口(31f,…)、左右ドアデフロスタ吹出し口(31d,31d)付きのダクト(32)サブ組立てすることができ組立て作業能率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1はトラクタ1の全体側面図を示している。トラクタTは車体前側部のボンネット1内部にエンジンEを備え、このエンジンEの回転動力をミッションケース2内の各種変速装置を経由して、後輪3R,3Rへ伝達して二輪駆動で走行したり、あるいは、前後輪3F,3F,3R,3Rへ伝達して四輪駆動で走行するように構成している。また、エンジンEの回転動力を利用して、エンジンE前方のバッテリ4へ電気を充電したり、後述する空調装置21の冷媒や温水を循環するように構成している。そして、エンジンEの後方に、ハンドル5や操縦席6を囲むキャビンCを設けている。
【0011】
このキャビンCには、図1に示すように、ハンドル5の下方から操縦席6まで延設されるフロア7を設け、このフロア7の左右両側に左右フェンダ8,8を設けている。このフロア7には、キャビンフレーム11を設けている。このキャビンフレーム11は、左右前支柱11F,11Fと、左右中間支柱11M,11Mと、左右後支柱11R,11Rと、これら支柱の上端に取り付ける平面四角形状のルーフフレーム11Uと、これら支柱の下部に取り付ける平面視四角形状の下部フレーム11Dとにより構成されていて、このルーフフレーム11Uにルーフ13を取り付けている。
【0012】
また、左右前支柱11F,11F間には前ガラス14を取り付け、左右後支柱11R,11R間には後ガラス15を取り付け、左右中間支柱11M,11Mと左右後支柱11R,11R間には左右後ガラス15L,15Rを取り付け、左右前支柱11F,11Fと左右中間支柱11M,11M間には、左右ドアガラス16,16を開閉自在に取り付けている。
【0013】
前記キャビンCのルーフ13は、図2及び図3に示すように、アウタールーフ13a及びインナールーフ13bを合成樹脂材によりブロー成形したり、あるいは、プレス加工した板金を上下に張り合わせて上下二層の内部空洞状に形成し、空気が流動するように構成している。アウタールーフ13a及びインナールーフ13bをルーフフレーム11Uに固着している。
【0014】
次に、ルーフ13に設ける空調装置21の構成、空調装置21内の空気の流れについて説明する。
空調装置21は、図3、図4に示すように、ルーフ13の内側前部に配設し、その本体を合成樹脂製ケース21aにより構成し、車体前方に向かってケース21aの右側部に(図4の上側)にファン22を配設し、中央部にエバポレータ23、左側部にヒータ24を内装し、これらファン22、エバポレータ23及びヒータ24の左右両側部を互いに前後にずらして隣り合うように配置し、正面視で一部重合するように構成している。そして、エバポレータ23をケース21a後側部の後排風口21rに向かうようにし、また、ヒータ24をケース21aの左側面に向かうように構成している。
【0015】
また、ケース21aにおけるファン22の上方に吸風口21bを開口し、ケース21aの左側部に前排風口21fを開口し、ケース21aの後側部中央に後排出口21rを開口している。
【0016】
また、前記前排風口21fには、図2に示すように、前デフロスタ吹出し口31f,…及び左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31dを有するダクト32を取り付け、前記後排風口21rには、後デフロスタ吹出し口31r,…を有するダクト35を取り付けている。また、前記ダクト32,35は、風下ほど先細り状に構成して通気体積を次第に小さくし、デフロスタ吹出し口31f,…、31r,…から吹き出す風速を速くするように構成している。
【0017】
また、前記エバポレータ23の後方には、上下方向の軸P1,…回りに回動する風路切替第一シャッタ36,…を設け、図示省略の操作レバーによりリンク機構を介して一体的に回動させて、後排風口21rへの風路を開閉するように構成している。しかして、風路切替第一シャッタ36,…を切り替えて、ファン22から流れてくる空気を、後排風口21rへ直接流すか、あるいは、ヒータ24側に流すかを選択することができる。
【0018】
また、図4に示すように、ヒータ24の左側にも上下方向の軸P2,…回りに回動する風路切替第二シャッタ37,…を設け、図示省略の操作レバーによりリンク機構を介して一体的に回動させて、エバポレータ23から流れてくる空気を、前排風口21fへ流すか、あるいは、後排風口21rに流すかを選択することができる。
【0019】
キャビンC内を冷却するときには、ファン22及びエバポレータ23を作動し、ファン22の吸風口21bから取り入れた空気を、エバポレータ23、風路切替第一シャッタ36,…、後排風口21rを経て後デフロスタ吹出し口31r,…31から吹き出す。また、キャビンC内を暖房するときには、ファン22及びヒータ24を作動し、ファン22の吸風口21bから取り入れた空気を、非作動状態のエバポレータ23、ヒータ24、後排風口21rを経て後デフロスタ吹出し口31r,…31からキャビンC内に吹き出す。
【0020】
また、前ガラス14、ガラス製の左右ドアガラス16に冷風あるいは温風を当てるときには、ファン22及びエバポレータ23を作動し、吸風口21bから取り入れた空気を、エバポレータ23、ヒータ24、第二シャッタ37、前排風口21fを経て前デフロスタ31f,…及び左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31dから吹き出す構成である。
【0021】
前記のように構成した空調装置21は、エバポレータ23とヒータ24を前後にずらしながら斜め方向に沿わせて配置しているので、ケース21aの左右幅を狭くしコンパクトに構成することができる。また、エバポレータ23を後排風口21rへ向けて斜めに配置し、冷却した空気を後排風口21rから短い距離でキャビンC内に排風することができ、キャビンC内の熱効率を高めることができる。
【0022】
次に、図2及び図3に基づき空調装置21への通風路について説明する。
アウタールーフ13aの左右両端部には、前記ルーフフレーム11Uの左右両側部の外側を覆うように断面視L字型の外側中空部13c,13cを形成し、中央部にも前後方向の列状で且つ断面偏平の中空部13d,…を形成すると共に、これら中空部13d,…をアウタールーフ13aの後端部下面に開口した外気導入口13eに連通するように構成している。また、外気導入口13eには、ペーパーフィルタ(図示省略)を内装するフィルタケース(図示省略)を嵌め込み、ノブボルトにより着脱自在に支持している。
【0023】
また、アウタールーフ1aの前部では、図5に示すように、左右の外側中空部13c,13cと内側中空部13d,…とを合流させて外気通路13fを前方に延設し、アウタールーフ13a下面の右側前部に開口した連通孔13gから、外気をインナールーフ13bとの間隙部に連通するように構成している。
【0024】
そして、連通孔13g近傍に位置するルーフフレーム11Uの前側部には、ブラケットを介して連通孔13gを開閉する内外気切替シャッタ41を設けている。これにより、内外気切替シャッタ41で連通孔13gを遮蔽しているときには、空調装置21のファン22へ内気を送り込み、連通孔13gを開放しているときには、外気と内気をファン22に送りこむ構成となっている。
【0025】
なお、ルーフ13のインナールーフ13bの下面を表皮材と同一の例えば発泡材を充填すると、ルーフ13の変形を防止し、断熱性の向上をはかることができる。また、ルーフ13の下面に内装板を配置し、ルーフ13の後端部下面に開口した前記外気導入口13eから導入した外気を、ルーフ13の下面と内装板の間を通してファン22に導くように構成してもよい。
【0026】
また、図6に示すように、ルーフフレーム11U前側部の右前支柱11Fの突出部から、空調装置21のエバポレータ23へ冷媒を循環させる往復クーラホース43a,43b、及び、前記ファン22や、ルーフに取り付ける各種電気機器の配線(図示省略)を挿入配索し、また、ルーフフレーム11Uの右側部の左右突出部から、空調装置21のヒータ24へ温水を循環させるホース44,44を挿入配索し、左右前支柱11F,11R内に沿って下方に配索している。
【0027】
次に、図7に基づきルーフフレーム11Uへの空調装置21の取付構成について説明する。
前記ルーフフレーム11Uの左右両側前側部には左右空調取付ステー50,50を取り付け、この左右空調取付ステー50,50に空調装置21の左右両側部をボルト・ナットにより取り付けている。そして、左右空調取付ステー50,50から前側に延出した左右ダクト取付ステー52a,52aにより、前記ダクト32の左右方向の左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31d部を取り付けている。
【0028】
前記構成によると、空調装置21をルーフフレーム11Uに取り付ける左右空調取付ステー50には、左右ダクト取付ステー52a,52aを介してダクト32の左右両側部を取り付けるので、空調装置21とダクト32の取付位置が一定となり、ダクト32の気密性を高めることができる。
【0029】
次に、図8に基づき空調装置21へのダクト32の左右中間部の前デフロスタ吹出し口31f,左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31d部の取り付け構成について説明する。図8にはキャビンC内からルーフ13を見た図面が示されている。
【0030】
空調装置21の前側には、前排風口21fにダクト32を接続し、このダクト32の左右中央部には、前記前ガラス14に冷暖気を吹き出す前デフロスタ吹出し口31f,…を、左右両側部には左左右ドアガラス16,16に向けて空気を吹き出す左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31dを設けている。そして、空調装置21の下面左右中央には、取付ステー51を取り付け、この取付ステー51から前方に延出したダクト取付ステー52bにより、ダクト32の左右中央部及び前デフロスタ吹出し口31f、左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31d部を下側から支えるようにして支持している。また、取付ステー51の前側部には取付片53a,53aを介してサンバイザー53を取り付けている。
【0031】
空調装置21に取付ステー51、ダクト取付ステー52bを介してダクト32を固定しているので、空調装置21とダクト32とを所定位置を保持し、ダクト32の気密性を高めることができる。また、ダクト取付ステー52bにより、前デフロスタ吹出し口31f、左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31d付きの左右に長いダクト32をサブ組立てできるので、組立て作業を能率的に行なうことができる。
【0032】
また、図9に示すように、前デフロスタ吹出し口31fと左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31dとをダクト32を構成する板状態により一体的に構成しているので、気密性を高めると共に部品点数を少なくし、組立て作業を簡単化することができる。
【0033】
次に、図10及び図11に基づきルーフ13のシール構成について説明する。
ルーフフレーム11Uにルーフ13を取り付けている。このルーフフレーム11Uは横断面中空状に構成し、外側上部膨出部11Uaにシール56を介在させてルーフ13の上側外周部を載置し、内側下部膨出部11Ubにルーフ13の下部外周部を当接支持して、ルーフフレーム11Uの取付片12a,…にボルト・ナット55で取り付けている。
【0034】
このシール56は図11(D)に示すように、例えばEPDMスポンジ材で、ソリッド状のベース部56aと、ベース部56aの左右一側から上方へ突出しているソリッドシール片56bと、ベース部56aの左右他側から上方へ突出している中空シール部56cにより構成されていている。
【0035】
そして、ソリッドシール片56bを外側に、中空シール部56cを内側に配した状態で、ルーフフレーム11Uに取り付ける。しかして、シール56の変形を防止し、外側のソリッドシール片56bにより圧力水に耐え、シール性能を高めることができる。
【0036】
また、図12及び図13に示すように、前記左右前支柱11F,11F、左右中間支柱11M,11M、左右後支柱11R,11R,…の上端間には、平面四角形状をなすようにルーフフレーム11U,…架け渡して溶接固着し、このルーフフレーム11U,…の前後左右の角部には、ルーフフレーム11Uの下側面に角支持板57,…を溶接し固着し、この角支持板57,…の内側部に切欠き部57a,…を構成している。また、図13に示すように、ルーフ13の前後左右の角部に切欠き部13e,…を構成し、ルーフフレーム11U側の切欠き部57a,…にルーフ13側の切欠き部13e,…を嵌合装着している。
【0037】
前記構成によると、ルーフフレーム11Uにルーフ13を取り付ける際には、ルーフ13の角部の切欠き部13e,…をルーフフレーム11Uの角部に対向して接近させると、ルーフフレーム11U側の角支持板57,…によりルーフ13の角部を載置し仮固定することができ、組立て作業が容易になる。
【0038】
また、図14及び図15に示すように、キャビンCの前側下部中央部には、前記エンジンEの後側に対向するように前側板58を設け、前側板58の上部にパネル(図示省略)を取り付け、この前側板58の前側面周部に正面視で略逆U字型の覆い板体58aを前方に向けて固着し、この覆い板体58aの内部に断熱材(図示省略)を内装している。前記構成によると、覆い板体58aにより断熱材を覆うことができキャビンCの前側部の美観を向上させることができる。
【0039】
また、図16に示すように、キャビンフレーム11の左右下部フレーム11D,11Dの内側部には、左右フェンダ8,8を例えば樹脂リベット59,…により取り付け、下部フレーム11Dのフェンダ8,8取り付け部位の外側部には、例えば鉄板からなる凸条60を前後方向に沿わせて溶着し、凸条60によりフェンダ8,8の取り付け部をを隠し、外側から見えないように構成している。前記構成によると、フェンダ8,8取付部の美観を向上させることができる。
【0040】
また、図17及び図18に示すように、キャビンCの左右後支柱11R,11Rの上端部左右両側部に、キャビン吊り上げ用の左右フック61,61を左右両側に突出するように取り付け、左右後支柱11R,11Rの左右フック61,61の後側で且つ操縦席6のオペレータから左右斜め後方の死角になる部位に、ブラケット62a,62aを介して左右ステー62,62を取り付けている。そして、この左右ステー62,62に左右回転灯63,63を取り付けると共に、ブラケット62a,62aにはウオッシャノズル64,64を取り付けている。
【0041】
前記構成によると、オペレータの視角の邪魔にならない部位に回転灯63,63及びウオッシャノズル64,64を配置でき、後方視界を良くすることができる。また、キャビン吊り上げ用の左右フック61,61の近傍にブラケット62a,62aを介して左右ステー62,62を取り付けているので、左右フック61,61の強度を高めることができる。
【0042】
次に、図19に基づきミラー66とマフラーテールパイプ67との関連構成について説明する。右前支柱11Fの前方右側近傍にマフラーテールパイプ67を縦方向に沿わせて配設し、その排気口67aを右側斜め前方に向けて開口し、エンジンEのマフラー68からの排気を排出するように構成している。また、キャビンフレーム11の右前支柱11F上部におけるマフラーテールパイプ67の排気口67aの近傍には、ブラケット66aを設け、ブラケット66aには逆U字型ミラーアーム66bを縦軸部66c回りに回動調節自在に支持し、ミラーアーム66bの先端にミラー66を取り付け、ミラーアーム66bの逆U字型の中途部がマフラーテールパイプ67の先端を迂回して左右に回動できるように構成している。なお、マフラーテールパイプ67をカバー67bで被覆し、左前支柱11Fにも同様にして左ミラー66を取り付けている。前記構成によると、エンジンEからの排気位置を高くしながら、ミラー66を左前支柱11Fの内側の前ガラス14の前方まで格納することができる。
【0043】
また、図19乃至図21に示すように、左右前支柱11F,11Fのミラー66,66の下方には、キャビンCに乗り込む際に握るハンドキャッチャ69,69を左右両側に突出するように取り付けている。また、左右前支柱11F,11Fのハンドキャッチャ69,69の上下中間部には、支持アーム69a,69aを前方左右に延出し、支持アーム69a,69aにより左右インシュレータ70,70を支持し、左右インシュレータ70,70の先端に左右フロントワークランプ71,71及び左右フロントコンビネーションランプ72,72を取り付けている。
【0044】
また、左右前支柱11F,11Fのハンドキャッチ69,69の上下中間部から延出したハーネス73,73を左右インシュレータ70,70内を通して左右フロントワークランプ71,71及び左右フロントコンビネーションランプ72,72に接続している。前記構成にり、フロントワークランプ71,71及び左右フロントコンビネーションランプ72,72部のデザインを向上させ、ハーネス73,73の断線を防ぐことができる。
【0045】
次に、図22乃至図24に基づきフロア7の開閉構成について説明する。
フロア7の後側には操縦席6取付用のボックス78を配設し、フロア7の左右中間部を開口する開口部7a、及び、前記ボックス78の前側下部を開口する開口部78aを設け、この開口部7a,78aを側面視L字状に屈折した閉鎖板7bにより開閉できるように構成している。また、ボックス78の前側上部に左右に沿わせてフレーム78bを取り付け、フレーム78bには調節ロッド79を後下がり傾斜状に軸支し、この調節ロッド89により、例えば、作業機昇降用の油圧機器(図示省略)の下降速度調節バルブ(図示省略)を操作できるように構成している。
【0046】
前記構成によると、フロア7及びボックス78に開口部7a,78bを設けたので、ミッションケーシング2の上方を広く開口することができ、ミッションケーシング2の後部上方に配置している作業機昇降用の油圧機器(図示省略)のメンテナンス作業を容易にすることができる。また、閉鎖板7bを側面視L字状に形成しているので、操縦席6を取り付けたままで閉鎖板7bを取り外すことができ、メンテナンス作業が容易になる。また、ボックス78の前側上部のフレーム78bを残したまま閉鎖板7bを取り外した際に、フレーム7bが上方にあり、また、調節ロッド79は後下がり傾斜状に配置されているので、メンテナンス作業の邪魔にならない。
【0047】
次に、図6、図27乃至図31に基づき、キャビンフレーム11における空調装置21の往復クーラホース43a,43bの配索構成について説明する。
空調装置21のエバポレータ23で蒸発気化した冷媒は前記復クーラホース43bを経由して、エンジンEの近傍の前記コンプレッサ83、前記コンデンサ81に送られて液化し、液化した冷媒は往クーラホース43aにより後述のレシーバーチューブ84、膨脹弁(図示省略)を経てエバポレータ23に還流する構成である。
【0048】
また、図6に示すように、ルーフフレーム11Uの左右前角部内側に左右前支柱11F,11Fを配設固着して、その左右前支柱11F,11Fの上端部をルーフフレーム11Uから少し上方に突出させると共に、その突出部内側を切欠き切除して左右上部開口部11Fa,11Faを構成している。そして、ルーフフレーム11Uの左右両側部と前側部との接合部を補強材12b,12bにより固着し、補強材12b,12bの上面を水平面に構成している。
【0049】
空調装置21のエバポレータ23に接続している往復クーラホース43a,43bを、前記 補強材12bの平面部で支持しながら右前支柱11Fの右開口部11Faから挿入し下方に導いている。また、前記ヒータ24に接続している往復ヒータホース44a,44bを補強材12bの平面部で支持しながら左前開口部11Faから左前支柱11Fに挿入し、下方に導いている。また、左右ドレンホース47,47を前記左右補強材12b,12bの下方を通して左右前支柱11F,11F内に挿入して下方に導き、ルーフ13に溜った水を排水するように構成している。
【0050】
また、キャビンフレーム11の下部前後左右には左右前後にマウントブラケット76,…を設け、このブラケット76,…の下面をゴムマウント(図示省略)を介して車体に取り付けている。このブラケット76,…は、図30に示すように、L字状の屈折構成し、この屈折部に補強材76aを固着し補強している。この右前支柱11F内には前記往復クーラホース43a,43bを挿通して下方に導き、更に、内側に屈折してブラケット76の補強材76a上を通して内側に導き、更に、前側に屈折しエンジンE近傍まで延出している。
【0051】
そして、取付ブラケット76の補強材76aの端部には左右方向のプレート76bを取り付けて、往復クーラホース43a,43bを支持して脱落を防止し、ブラケット76の往復クーラホース43a,43bの上方及び前側をステップ前カバー76cにより被覆している。
【0052】
また、右前支柱11F内の往復ヒータホース44a,44bを下方まで導き、更に、内側に屈折してブラケット76の補強材76a上を通して内側に導き、更に、前側に導きエンジンEの近傍に導き、ラジエータ82に接続している。
【0053】
次に、図25及び図26に基づき空調装置21のコンデンサ81の取付構成について説明する。
エンジンEの前側にラジエータ82を配設し、ラジエータ82の後側にはコンプレッサ83を設け、ラジエータ82の前側にはコンデンサ81のコンデンサフレーム81Fを設けている。このコンデンサフレーム81Fは、車体から立設している側面視L字型の左右支持棒81Fa,81Faにより四辺形状の枠体81Fbを取り付けて構成し、このコンデンサフレーム81Fにコンデンサブラケット80を左側に取り外し自在に支持している。このコンデンサブラケット80は正面視四辺形状に構成されていて、後側からコンデンサ81を嵌合支持するように構成し、コンデンサブラケット80を左側に移動し取り外し可能に構成している。
【0054】
また、コンデンサブラケット80の前側にはネット挿入用のガイド81e,…を設け、このガイド81e,…にコンデンサ81のコア面積よりも広いネット80fを支持している。
【0055】
また、コンデンサフレーム81Fの上ガイド81Fuを下ガイド81Fdよりも左側に長く突出するように構成し、上ガイド81Fuの左側端部に係止孔81Fhを構成している。また、コンデンサブラケット80の上ガイド板80uの右側端部に右側下がりの傾斜面80dを構成し、こ傾斜面80dの右側端部にノッチ80nを突出するように構成している。
【0056】
前記構成によると、メンテナンス時にコンデンサフレーム81Fからコンデンサブラケット80を左側に取り出すときに、上ガイド81Fuの傾斜面81dが上ガイド81Fuの右側端部まで移動すると、コンデンサブラケット80の左側部が下方に回動し、更に左側に移動させると、ノッチ80nが上ガイド81Fuの左側端部の係止孔81Fhに係合し、コンデンサブラケット80は取り外し位置で支持される。
【0057】
従って、ボンネット1を後側下部を左右方向のピン回りに上方に回動した状態で、左側に取り外した位置で支持されいるコンデンサブラケット80からネット80fを左斜め上方へ引き抜くことにより、ボンネット1の傾斜下端縁1a、左外側面と左前輪3Fとの間から上方に容易に取り外すことができ、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0058】
次に、図32〜図35に基づき、往復クーラホース43a,43bのエンジンEの配索構成について説明する。
エンジンEの近傍に延出した復クーラホース43bは、コンプレッサ83、コンデンサ81を経由してレシーバーチューブ84に接続されている。また、往クーラホース43aの始端側はレシーバーチューブ84に接続され、その終端側は前記エバポレータ23に接続されている。
【0059】
また、図32に示すように、エンジンEを被覆するボンネット1は、その後側下端部を左右方向のピン回りに回動自在に軸支して、ボンネット1の左後側下部を上り傾斜部1aに形成している。
【0060】
また、前記往復クーラホース43a,43bを前側に導くにあたり、下方に回動した閉鎖状態のボンネット1の上り傾斜部1aの下方を前後方向に沿うように配設し、この上り傾斜部1aの近傍に設けたクランプ86aにより往クーラホース43aを支持している。
【0061】
そして、図33乃至図35に示すように、往復クーラホース43a,43bをラジエータ82の後側部を通して上方に導いて、コンプレッサ83に支持したクランプ86b,86bにより支持し、更に、ラジエータフレーム82aら上方へ延出した仕切板82b(この仕切板は閉鎖状態のボンネット1内を前後に仕切っている。)の凹部82cにより支持して前側のコンデンサ81に導いている。
【0062】
そして、復クーラホース43bをコンデンサフレーム81Fに取り付けたクランプ86cで支持し、更に右側に屈折してその終端側をコンデンサ81に接続している。また、往クーラホース43aの始端側部を前側に導き、コンデンサフレーム81Fに取り付けたクランプ86dにより保持して、レシーバーチューブ84に接続している。
【0063】
前記構成によると、往復クーラホース43a,43bのボンネット1の下端部との接触を防止し、耐久性を高めることができる。また、コンデンサフレーム81Fからコンデンサブラケット80を左側に取り外したときにも、往復クーラホース43a,43bをラジエータフレーム82a側の仕切板82bの凹部82cにより支持した状態で、コンデンサブラケット80からネット80fを上方に移動させて取り外すことができ、取り外し操作を簡単化することができる。
【0064】
また、往復クーラホース43a,43b及び往復ヒータホース44a,44bの組立て作業が容易となり、組立て後の見栄えが良くなり、また、ドレンホース47,47の変形やつぶれを防止し、確実に排水することができる。
【0065】
また、図35に示すように、往クーラホース43aの始端側部分を、エンジンEの前側上部に設けた左右方向に幅広のクランプ86bで支持して、レシーバーチューブ84に接続し、往クーラホース43aを左右移動自在に支持している。従って、コンデンサブラケット80及びコンデンサ81を左側に取り外す際に、往クーラホース43aが円滑に左右に移動し、ホースの損傷を防止することができる。
【0066】
次に、図36及び図37に基づき左右ドアガラス16、16のドアキャッチ機構について説明する。左右ドアガラス16,16には内外キャッチ機構90a,90bを取り付け、キャビンフレーム11の左右前支柱11F,11F側にコ字形状のストライカー(図示省略)を設け、内外キャッチ機構90a,90bの開閉操作部90c,90cを操作すると、内外キャッチ機構90a,90bとストライカーとの噛み合いがロックあるいは解除されるように構成している。なお、90dは把っ手である。
【0067】
また、左右ドアガラス16,16を、図36に示すように、上下方向中間部が左右外側に膨らむ膨らみ部16aを構成し、その上下方向中間部の膨らみ部16aの下方の平面部を利用して、前記内外キャッチャ機構90a,90aを取り付けている。
【0068】
また、外キャッチ機構90bを左右ドアガラス16,16に取り付けるにあたり、外キャッチ機構90bの内側面と左右ドアガラス16,16の外側面との間に、不透明なスクリーン91,91を介装して取り付けている。そして、左右ドアガラス16,16の正面視(図37の状態)で、外キャッチャ機構90bの外周よりもスクリーン91の外周端部を上下左右にオフセットして大きく構成し、しかも、上下方向よりも左右方向のオフセット量を大に構成している。
【0069】
前記構成によると、スクリーン91を比較的小さく構成しながら、ドアの外側からスクリーン91により内キャッチ機構90aが隠れるようになり、見栄えを良くすることができる。また、内外キャッチャ機構90a,90bをドアガラス16の下方位置の平面部に取り付けることができ、外側から乗り込む際に外キャッチャ機構90bの操作が容易となる。
【0070】
また、図38に示すように、左右ドアガラス16,16内側面の内外キャッチャ機構90a,90aの上方部位に、ドアフレーム92を前後方向に沿わせて取り付け、ドアフレーム92の基端部とキャビンフレーム11の左右中間支柱11M,11Mとをヒンジ93で連結し、開閉自在に構成している。そして、ドアフレーム92の基部にダンパー取付ステー94aを介して、ダンパー94の一端を取り付け、ダンパー94の他端の突起94bを左右中間支柱11M,11M側の支持溝94cに係合し、左右ドアガラス16,16の開放位置を規制するように構成している。前記構成によると、降車時にダンパー94が邪魔にならずにドアフレーム92を握り左右ドアガラス16,16を開閉操作することができる。
【0071】
次に、図39及び図40に基づきキャビンフレーム11への前ガラス14の取付構成について説明する。
キャビンフレーム11の左右前支柱11F,11Fの上半分の溝部(図示省略)に、上前ガラス14uの左右両側部を嵌合装着し、左右前支柱11F,11Fの下半分の溝部(図示省略)に、左右下前ガラス14d,14dの左右両側部を嵌合装着している。そして、上前ガラス14uと左右下側前ガラス14d,14dの間に、インシュレータ95,95を介装している。
【0072】
そして、このインシュレータ95,95は、図40に示すように、左右上リブ95a,95aと、左右下リブ95b,95bと、これら左右上リブ95a,95a及び左右下リブ95b,95bを接続する左右方向の横リブ95cと、横リブ95cに取り付けている左右上内リブ95d,95d、及び、左右下リブ95e,95eにより、断面変形H型に構成している。
【0073】
前記構成によると、インシュレータ95の左右上リブ95a,95a、及び、内側の左右上内リブ95d,95dにより、前ガラス14uの下部を嵌合支持し、左右下リブ95b,95b、及び、左右下リブ95e,95eにより左右下前ガラス14d,14dの上部が嵌合支持されるので、インシュレータ95の変形を防止し、追加のインシュレータを不要にし、コストの低減を図りながら水漏れを防ぐことができる。
【0074】
また、空調装置21の冷気及び暖気を吹き出すにあたり、後デフロスタ吹出し口31rからの後吹き出しモードと、前デフロスタ吹出し口31f、左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31dから吹き出すガラス部吹き出しモードと、前デフロスタ吹出し口31f、左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31d及び後デフロスタ吹出し口31rから吹き出す全体吹き出しモードに切り替え可能に構成している。そして、全体吹き出しモードのときのファン22の回転数を、後吹き出しモード、あるいは、ガラス部吹き出しモードの回転数より高くなるように構成している。
【0075】
なお、前記風路切替第一シャッタ36,…、風路切替第二シャッタ37,…を操作する操作レバー(図示省略)が切り替えられて、全体吹き出しモードになったことを検出手段(図示省略)により検出すると、例えばファン22駆動用モータの電圧を上げて回転数を上げる構成である。
【0076】
冷暖房の性能を上げる際に、ファン22の回転数を上げて吹き出し風量を上げる場合には、回転数を上げ過ぎると、吹き出し口から水が飛散することがある。しかし、前記構成によると、全体吹き出しモードのときには、ファン22の回転数を上げても、全体吹き出しにより風量が分散されて、水の飛散を回避しながら冷暖房の性能アップを図ることができる。
【0077】
また、図41に示すように、ファン22の吸引部上方に抵抗板88を設け、サーボモータ88Mにより抵抗板88を上下調節し、ファン22の吸込み風量を増減調節するように構成している。そして、全体吹き出しモードの切替を検出手段(図示省略)が検出すると、制御部(図示省略)の制御指令により抵抗板88を上方に移動調節し、吸入抵抗を減少させ、風量のアップを図っても同様の効果が期待できる。
【0078】
また、空調装置21の風路29を図42のように構成してもよい。空調装置21から冷暖気の流れる風路29には、前デフロスタ吹出し口31fと左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31dの境界部分に切替板89を設け、風路29を閉鎖したり、あるいは、開閉度を広狭に調節可能に構成している。しかして、前デフロスタ吹出し口31fと左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31dの吹き出し量を自在に調節したり、左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31dの吹き出しを停止し、前デフロスタ吹出し口31fからだけ吹き出すようにすることができる。
【0079】
また、前デフロスタ吹出し口31fから吹き出す前ガラス14に温度検出手段(図示省略)を設け、左右ドアデフロスタ吹出し口31d,31dから左右ドアガラス16に吹き出し部位に温度検出手段(図示省略)を設け、温度検出手段の検出温度差により、前記切替板89を自動的に調節するように構成してもよい。
【0080】
前記構成によると、検出温度の低い側のデフロスタ吹き出し量を増やすことにより、前ガラス14及び左右ドアガラス16,16を効率的に解氷することができる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】トラクタの全体側面図
【図2】ルーフの平面図
【図3】(A)図2のA−A線断面図 (B)図2のB−B線断面図
【図4】空調装置の平面図
【図5】空調装置の側面図
【図6】ルーフに取り付けた空調装置の斜視図
【図7】ルーフに取り付けた空調装置の平面図
【図8】ルーフに取り付けた空調装置を下から見た図
【図9】デフロスタ吹出し口の斜視図
【図10】(A)ルーフの平面図 (B)ルーフの後部の断面図 (C)ルーフの前部の断面図
【図11】(A)ルーフの切断側面図 (B)ルーフフレームの切断側面図 (C)ルーフフレームの断面図 (D)シールの断面図
【図12】キャビンフレームの斜視図
【図13】ルーフの斜視図
【図14】キャビンフレームの斜視図
【図15】ボンネット及びキャビンフレームの側面図
【図16】キャビンフレームの背面図、断面図
【図17】キャビンの斜視図
【図18】キャビンの後部の斜視図
【図19】キャビンフレーム前側部の斜視図
【図20】キャビンフレーム前側部の斜視図
【図21】ハンドキャッチャ部の斜視図
【図22】フロア部の斜視図
【図23】操縦席取付部の斜視図
【図24】フロア部の斜視図
【図25】コンデンサ部の斜視図
【図26】コンデンサ部の斜視図
【図27】キャビンフレームの斜視図
【図28】キャビンの斜視図
【図29】キャビンフレームの斜視図
【図30】キャビンフレームの斜視図
【図31】キャビンフレームの正面図
【図32】エンジン、ボンネット部の側面図
【図33】エンジン部の側面図
【図34】エンジン部の側面図
【図35】エンジン、コンデンサ部の斜視図
【図36】ドアガラス部の断面図
【図37】ドアガラスの正面図
【図38】ドアガラスの斜視図
【図39】キャビンフレームの正面図、側面図
【図40】インシュレータの断面図
【図41】空調装置の斜視図
【図42】デフロスタ吹出し口の断面図
【符号の説明】
【0082】
T トラクタ
12 ルーフフレーム
13 ルーフ
13a アウタールーフ
13b インナールーフ
14 前ガラス
16 左右ドア
21 空調装置
21f 前排風口
31d 左右ドアデフロスタ吹出し口
31f 前デフロスタ吹出し口
32 ダクト
50 左右空調取付ステー
51 中央取付ステー
52a 左右ダクト取付ステー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルーフ(13)に空調装置(21)を設けた車両のキャビンにおいて、前記ルーフ(13)の周囲部を支持するルーフフレーム(12)の左右両側に支持されている左右空調取付ステー(50,50)に前記空調装置(21)を取り付け、前記空調装置(21)の前排風口(21f)には左右ドアデフロスタ吹出し口(31d,31d)付きのダクト(32)を接続し、前記左右空調取付ステー(50,50)から前側に延出した左右ダクト取付ステー(52a,52a)により前記ダクト(32)の左右両側部を支持したことを特徴とするキャビンの空調装置。
【請求項2】
前記ダクト(32)の左右中央部には前ガラス(14)に冷暖気を吹き出す前デフロスタ吹出し口(31f,…)を設け、前記空調装置(21)の下面左右中央に取り付けている中央取付ステー(51)から前方に延出しているダクト取付ステー(52b)により、前記ダクト(32)の左右中央部を下側から支持したことを特徴とする請求項1記載のキャビンの空調装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公開番号】特開2008−7055(P2008−7055A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−182027(P2006−182027)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】