説明

キャビン

【課題】従来のキャビンルーフやキャビン支柱の内部に形成した外気導入路は、外気温の影響を受けて夏季は熱く、冬季は冷たくなり、導入空気も大きく影響を受けて熱気や冷気がエアコンユニットに導入される課題があった。そして、従来のキャビンルーフは、強度的に弱くて軽い衝突で変形が起こったり、外気の影響を受けるから、エアコン効率を大きく阻害する課題もあった。
【解決手段】この発明は、キャビンルーフ5の内部に、発泡樹脂材4を充填して構成し、該キャビンルーフ5は、軒先部8の下面側からキャビン6室内に連通する通風路9を、前記発泡樹脂材4の中をくり抜いて形成し、途中位置にフィルター10を内装して終端部分を室内の空調装置11に接続して構成したキャビンとしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、樹脂素材によりインナールーフとアウタールーフとの間に発泡樹脂材を充填してキャビンルーフを構成し、該発泡樹脂材をくり抜いて、空調装置に外気を導入する通風路を形成したキャビンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、キャビンの空調装置に外気を導入する風路として、キャビンのルーフやキャビン支柱などの内部に形成された空洞を利用した構成が知られている。このような風路は、ルーフや支柱フレームを製造する過程にできる空洞であって、特段のコストが掛からず安価であるから、よく利用されている。
【0003】
例えば、特開平8−108741号公開特許公報に記載されている公知技術は、公報に添付されている図面(主として図1、及び図3)、及び明細書に記載されているように、トラクタ車体1を構成する伝動ケース4にキャビン7を搭載し、エアコンユニット33を、運転席23下方側の伝動ケース4とフェンダ14との間に配置し、中間支柱11を中空状に形成してその上端開口を外気導入口21に連通させると共に、フェンダ14に、中間支柱11の下端開口とエアコンユニット33とを連通するダクトを構成する補強部材34を設けて外気導入口21からの外気を、中間支柱11から補強部材34を経てエアコンユニット33に導入する構成が開示されている。
【特許文献1】特開平8−108741号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来から知られているキャビンルーフやキャビン支柱の内部に形成された空洞を利用して外気をエアコンユニットに導入する構成は、キャビンルーフやキャビン支柱の外側が直接外気に晒されて、外気温の影響を受けて夏季は熱く、冬季は冷たくなり、その内部空洞を通過する導入空気も大きく影響を受けて熱気や冷気がエアコンユニットに導入される課題があった。
【0005】
更に、キャビンルーフは、内部が空洞のままであると、室内の空気が外気の影響を受けて夏は暑く、冬は寒くなり、エアコン効率を大きく阻害する課題と共に、ルーフそのものが強度的に弱く、軽い衝突で変形等の課題もある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、樹脂素材のブロー成形によって、インナールーフ(1)とアウタールーフ(2)との間に形成した中空部(3)に、発泡樹脂材(4)を充填してキャビンルーフ(5)を構成し、該キャビンルーフ(5)は、キャビン(6)を構成する支柱フレーム(7)の上部に装着して少なくとも一部をキャビン(6)室外に位置させて軒先部(8)を形成し、該軒先部(8)の下面側からキャビン(6)室内に連通する通風路(9)を、前記発泡樹脂材(4)の中をくり抜いて形成し、該通風路(9)は、途中位置にフィルター(10)を内装して終端部分を室内の空調装置(11)に接続して構成したキャビンであって、インナールーフ(1)とアウタールーフ(2)との間に形成した中空部(3)に発泡樹脂材(4)を充填して構成したキャビンルーフ(5)は、中空部分を空洞としている従来の構成に比較すると、強度上強くなり、軽い衝突では変形することがほとんどない。
【0007】
そして、請求項1の発明は、キャビンルーフ(5)に充填した発泡樹脂材(4)をくり抜いて外気を導入する通風路(9)を形成したから、キャビンルーフ(5)の外側が外気に晒されても、発泡樹脂材(4)の内部にある通風路(9)まで外気温の影響を受けることはほとんどなく、暑い夏でも、寒い冬でも温度変化の少ない空気を空調装置(11)に導入できるものとなっている。
【0008】
更に、請求項1の発明は、キャビンルーフ(5)の中空部(3)に発泡樹脂材(4)を充填することによって、外気温が室内に伝播するのを防止できるから、室温が外気の影響を受けることが少なく、エアコン効率を高めることができる。
【0009】
そして、請求項1の発明は、フィルター(10)を通風路(9)内に装置することで室内の有効スペースを少しでも広く使用できる利点もある。
つぎに、請求項2に記載した発明は、前記キャビン(6)室内に開口した前記通風路(9)の出口部分に設けた取付ベース(12)は、通風孔(13)を開口した板面の下部と、一側部とに、フィルタケース(14)の下部と側部に設けた挿入支持部(15)(15)を着脱自由に保持する受具(16)(16)を設け、前記フィルタケース(14)は、前記取付ベース(12)に対して上下方向と左右方向とにスライドして各挿入支持部(15,15,15)を前記受具(16,16,16)に係合して、他側部をねじ(17)締めにより着脱自由に取り付ける構成とした請求項1記載のキャビンであって、フィルタケース(14)の取付位置が、上下左右にばらつくことがほとんどなく一定位置に安定よく取り付けができて、操作が楽になる利点がある。
【発明の効果】
【0010】
まず、請求項1に記載した発明は、インナールーフ(1)とアウタールーフ(2)との間に形成した中空部(3)に発泡樹脂材(4)を充填して構成したキャビンルーフ(5)は、中空部分を空洞としている従来の構成に比較すると、強度が強くなり、軽い衝突程度では変形することがほとんどない特徴がある。
【0011】
また、請求項1の発明は、キャビンルーフ(5)内の発泡樹脂材(4)をくり抜いて通風路(9)を形成したから、キャビンルーフ(5)のアウタールーフ(2)が外気に晒されて外気温の影響を受けても、発泡樹脂材(4)の内部にある通風路(9)まで影響を受けることはほとんどなく、暑い夏でも、寒い冬でも温度変化の少ない空気を空調装置(11)に導入できる特徴がある。
【0012】
さらに、請求項1の発明は、キャビンルーフ(5)の中空部(3)に発泡樹脂材(4)を充填することによって、外気温が室内に伝播するのを防止できるから、室温が外気温の影響を受けることが少ないためにエアコン効率を高めることができる特徴がある。
【0013】
そして、請求項2に記載した発明は、フィルタケース(14)の取付位置が、上下・左右にばらつくことがなく、一定位置に安定よく取り付けることができ、シャッターの切替え操作が楽になる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、作業車両は、図5に示すように、四輪駆動とした前・後輪20,20・21,21を有し、車体22の前後両側に農作業機を着脱自由に装着できる構成とし、それぞれにPTOを装備して構成している。そして、キャビン6は、図面に示すように、車体22の中央部位から後部にかけて搭載し、室内には中間後部に運転操縦席を設け、その周囲に各操作装置を配置して運転操縦ができる構成としている。そして、上記キャビン6は、キャビンドア23や前後左右の窓も気密性の高い構成とし、室内に装備した空調装置11の効率を高める構成としている。
【0015】
つぎに、キャビンドア23に関して、2,3の実施例を説明する。
まず、キャビンドア23は、図5、乃至図10に示すように、ドアガラス24が曲面状に形成され、外側にアウタハンドル25が、内側にドアロック装置26を収納したカバー27が取り付けられており、このカバー27の上部とドアガラス24とのドアロックプレート28を両者の隙間に配置して構成している。
【0016】
このように、実施例のキャビンドア23は、隙間をドアロックプレートで埋めることによって外観上を整えて美観を損なわない構成にしている。
そして、ドアガラス24は、上述のように、外側面を曲面状に緩く屈曲させた構成とした一枚物のガラス素材からなり、図7、及び図8に示すように、内側にヒンジ29,29を設けてキャビン6の中央支柱フレーム7(図5参照)に開閉自由に支持した構成としている。この場合、ドアガラス24は、図面に示すように、上下の略中間部分を基点にして上下がキャビン室内側に屈曲した構成としている。そして、内側のドアロック装置26と外側のアウタハンドル25とは、屈曲基点より下側に取り付けた構成としている。
【0017】
そして、ドアフレーム30は、図8に示す実施例の場合、上部を、下側ヒンジ29の取付具31に連結して支持し、開き側(実施例ではキャビン6室内の前方側)に延長して、前部から下方側に折り曲げて前記ドアロック装置26の下側まで延長して取り付けた構成としている。
【0018】
このように構成すると、キャビンドア23は、ドアロックのフィーリングが改善でき、ドアフレーム30は、一枚物のドアガラスを補強し、乗降時のハンドキャチャーとして便利に利用できる利点がある。
【0019】
そして、ドアフレーム30は、図9、及び図10に示す2実施例の場合、図8の実施例と異なり、前側の縦フレーム30aと後側の横フレーム30bとに分けた構成としている。
【0020】
まず、縦フレーム30aは、図面に示すように、ドアロック装置26と前記した屈曲起点とを跨いだ状態にして上部と下部とをそれぞれドアガラス24に固着して取り付けた構成としている。そして、横フレーム30bは、図9に示す実施例では、前端部を縦フレーム30aの上部に接着固定した構成とし、図10に示す実施例は、上下に調節孔32,32を有する調節板33に上下調節自在に取り付けた構成としている。
【0021】
以上のように構成したキャビンドア23は、ドアガラス24の剛性が保たれて開け、閉め操作で歪が起きることがほとんどなく、キャビン6室内の機密性が保持され、ドアフレーム30を乗降時のハンドキャッチャーとして利用して安全に乗り降りができる利点がある。
【0022】
つぎに、この出願発明の主要な実施例となる外気をキャビン6室内に導入する通風路9と、該通風路9に設けるフィルター10の取付装置について実施例を説明する。
まず、キャビンルーフ5は、図2に示す内側から見た斜面図で解るように、合成樹脂素材のブロー成形によって、図1に示すように、インナールーフ1とアウタールーフ2との間に中空部3を形成して空洞状態に構成する。そして、該ルーフ5は、図面に示すように、前記中空部3に発泡樹脂材4を隙間がないように充填して剛性が強い、しかし、重量的には著しく軽量のキャビンルーフ5を構成する。
【0023】
このようにして構成したキャビンルーフ5は、図5に示すように、キャビン6を枠組みして構成する周囲の各支柱フレーム7の上部に載置状態にして固着し、外縁部分をキャビン6の室外にまで突出させて軒先部8を形成している。そして、通風路9は、図1に示すように、前記軒先部8の下面側からキャビン6室内に向けて側面視でL字型に前記発泡樹脂材4の中をくり抜いて、外気をキャビン6の室内に導入するための通路を構成している。この場合、通風路9は、図面に示すように、軒先部8に上下方向のくり抜き路を形成し、ルーフ5の略上下中間位置に達したところで、室内に向けて水平方向にくり抜いて軒先部8から室内に連通させた構成としている。
【0024】
そして、該通風路9は、図面では詳細な図示を省略しているが、途中位置にフィルター10を内装して終端部分をキャビン6室内の空調装置11に接続して外気を空調装置11まで導入できる構成としている。
【0025】
以上、説明したように、インナールーフ1とアウタールーフ2との間に形成した中空部3に発泡樹脂材4を充填して構成したキャビンルーフ5は、中空部分を空洞としている従来装置のキャビンのルーフに対比すると、強度的にはるかに強くなって、少しくらいの衝突などで外形が変形することはほとんどなくなった。
【0026】
そして、外気を空調装置11まで導入する通風路9は、キャビンルーフ5内に充填している発泡樹脂材4をくり抜いて形成したから、ルーフ5のアウター側が外気に晒されて外気温の影響を受けても、発泡樹脂材4の内部にある通風路9まで影響を受けることはほとんどなく、暑い夏でも、寒い冬でも温度変化の少ない空気を空調装置11に導入して供給することができるものとなった。
【0027】
更に、この発明の実施例は、キャビンルーフ5の中空部3に発泡樹脂材4を充填することによって、外気温が室内に伝播するのを防止できるから、室温が外気温の影響を受けることがきわめて少なくなって、エアコンの効率を高めることができるものとなっている。
【0028】
そして、この発明の実施例の場合、フィルター10を通風路9内に装置することで、従来のようにキャビン6の室内に装置した構成に比較して、室内の有効スペースを広くできる利点がある。
【0029】
つぎに、フィルターケース14の取付けに関し、図3、及び図4に基づいて実施例を説明する。
まず、取付ベース12は、図3に示すように、板面に横方向に3個の通風孔13,13,13を配列して開口し、前記通風路9の出口部でキャビン6の室内に開口した位置にねじ35,35によって取り付けて構成している。そして、取付ベース12は、図面に示すように、板面の下部に上側から差し込まれる板の端縁を受け止めるように断面が小型U字状に形成した受具16,16を設け、更に、一側部には、フィルタケース14の側部に設けた挿入支持部15を着脱自由に保持する受具16を設けて構成している。
【0030】
そして、前記フィルタケース14は、図3に示すように、前記取付ベース12に対して上下方向と左右方向とにスライドして各挿入支持部15,15,15を前記受具16,16,16に係合して、他側部をねじ17締めにより着脱自由に取り付ける構成としている。
【0031】
このように、この発明の実施例は、フィルタケース14の取付手段を構成しているから、ケース14の位置が従来のように、取付ける度に上下・左右にばらつくことがなくなり、定位置に安定よく取り付けができて、シャッターの切替操作が楽になるものとなっている。
【0032】
つぎに、コントロールパネル36の取付装置について、図11、及び図12に基づいて実施例を説明する。
まず、コントロールパネル36は、図面に示すように、操作面に調整風の吹出量を強・弱と停止とに切替えるダイヤル37と、吹出口切替レバー38と、冷暖房の切替レバー39とを配置してキャビン6の室内に設ける構成としている。そして、取付用ステー40は、下側に取付用開口部41を切欠状に形成した上側ステー40aと、上側に取付用開口部42を切欠状に形成した下側ステー40bとを構成している。そして、前記取付用ステー40は、上側ステー40aを図11に示すように、キャビン6側のフレーム43に取付けて定位置に固定し、その裏側に下側ステー40bを位置させて、両ステー40a,40bによって形成されている取付用開口部41,42内に、裏側に操作連動機構45を装置した前記コントロールパネル36を挿入する。
【0033】
つぎに、前記上側ステー40aの取付開口部41の左右両側の位置に設けた大径の取付、兼調節孔46,46にコントロールパネル36の取付ビス47,47を挿し通して裏側の下側ステ40bにねじ止めする。
【0034】
このように、コントロールパネル36は、上側ステー40aの取付、兼調節孔46,46に挿し通した取付ビス47,47によって下側ステー40bに係止すると、これら一連の装置が取付用ステー40(主として上側ステー40aによって)に支持されている。
【0035】
そして、コントロールパネル36は、前記した取付、兼調節孔46,46の範囲内において、挿し通している取付ビス47,47を上下左右に移動調節しながら取付け位置の調節ができる。
【0036】
以上述べたように、コントロールパネル36は、図12に示すように、周囲に配置しているキャビン6室内のルーフ側の周辺パネル49に対して、上下・左右に位置調節が可能であるから、周囲との隙間をなくするように調節することができて隙間を作らず、外観上美観を損なわない装置を提供することができた。
【0037】
つぎに、リヤウインド50に関して3つの実施例を説明する。
まず、リヤウインド50は、図13に示すように、上部の左右にヒンジ51,51を設けて上部支点で下部を室外に開閉できる構成とし、下側にロック装置52を設けている。そして、実施例のロック装置52は、ウインド50の取付アーム53の左右中心部位にロックレバ54を回動自由に枢着して、これにロック爪55を設けてロック位置と、解除位置とに切替できる構成としている。一方、ロック溝56は、室内のロック位置(図15参照)と室外のロック位置(図16参照)とに位置を切替できるように回動するロックアーム58の基部と先端部とに設けた構成としている。
【0038】
そして、前記取付アーム53は、図13、及び図14に示すように、リヤウインド50の内側において、左右に広く拡げて両端部位を固定した構成としている。
このように、ロック装置52は、取付アーム53の両端部分の取付位置を左右に広く位置させているから、ロック時の支持力が分散されてリヤウインド50のたわみ量が少なく、機密性が確保されて水の浸入等を少なくできる特徴がある。
【0039】
つぎに図17、及び図18に示す実施例は、取付アーム53の両端部に上端部を前記ヒンジ51,51に連結したフレーム60,60の下端部を連結してこれらを一体構成にしている。
【0040】
このように、実施例は、上部位置のヒンジ51、51と下部位置の取付アーム53とをフレーム60,60(ハンドキャッチャーとして利用する)で連結して、これらを一体に構成しているから、リヤウインド50の平面ガラスの強度を増して開閉を繰り返してもたわみが少なくて機密性が保持でき、水の浸入が少なくなった効果がある。
【0041】
つぎに、図19の実施例は、リヤウインド50の内側に、上下方向に配置してハンドキャッチャー61を、図面に示すように、クランク形状に構成している。
通常、大型トラクタでリヤウインド50を全開位置まで外側上方に開放した場合、ダンパーの荷重も働いて、ハンドキャッチャー61がストレートの形状であると、閉め難く、難儀している。ハンドキャッチャー61を、上記実施例の形状の如く、クランク形状に形成すると、握り易く閉め易い利点がある。
【0042】
つぎに、図20に示す実施例は、サイドガラス65のロック機構に関するものである。
実施例の場合、サイドガラス65は、一連のロック機構66を介してキャビンフレーム67にロックする構成とした点を特徴としている。そして、ロック機構66は、長孔68の取付部材にガラス65側の開閉腕69を係合して関節的に開閉できる構成となっている。
【0043】
このように構成することによって、実施例は、サイドガラス65の調整が容易にできる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】キャビンルーフの切断斜面図
【図2】キャビンルーフの内部斜面図
【図3】取付ベースとフィルタケースとの斜面図
【図4】取付後のフィルタケースの斜面図
【図5】作業車両の側面図
【図6】ドアガラスの断面図
【図7】キャビンドアの斜面図
【図8】キャビンドアの室内側の斜面図
【図9】キャビンドアの室内側の斜面図
【図10】キャビンドアの室内側の斜面図
【図11】コントロールパネルを取付ける装置の分解斜面図
【図12】取付後のコントロールパネルの斜面図
【図13】リヤウインドの背面図
【図14】リヤウインドの平面図
【図15】リヤウインドを閉めた状態の左側面図
【図16】リヤウインドを開いた状態の右側面図
【図17】リヤウインドウの背面図
【図18】リヤウインドの平面図
【図19】リヤウインドの背面図
【図20】サイドガラスの斜面図。
【符号の説明】
【0045】
1 インナールーフ 2 アウタールーフ
3 中空部 4 発泡樹脂材
5 キャビンルーフ 6 キャビン
7 支柱フレーム 8 軒先部
9 通風路 10 フィルター
11 空調装置 12 取付ベース
13 通風孔 14 フィルターケース
15 挿入支持部 16 受具
17 ねじ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂素材のブロー成形によって、インナールーフ(1)とアウタールーフ(2)との間に形成した中空部(3)に、発泡樹脂材(4)を充填してキャビンルーフ(5)を構成し、該キャビンルーフ(5)は、キャビン(6)を構成する支柱フレーム(7)の上部に装着して少なくとも一部をキャビン(6)室外に位置させて軒先部(8)を形成し、該軒先部(8)の下面側からキャビン(6)室内に連通する通風路(9)を、前記発泡樹脂材(4)の中をくり抜いて形成し、該通風路(9)は、途中位置にフィルター(10)を内装して終端部分を室内の空調装置(11)に接続して構成したキャビン。
【請求項2】
前記キャビン(6)室内に開口した前記通風路(9)の出口部分に設けた取付ベース(12)は、通風孔(13)を開口した板面の下部と、一側部とに、フィルタケース(14)の下部と側部に設けた挿入支持部(15)(15)を着脱自由に保持する受具(16)(16)を設け、前記フィルタケース(14)は、前記取付ベース(12)に対して上下方向と左右方向とにスライドして各挿入支持部(15)(15)(15)を前記受具(16)(16)(16)に係合して、他側部をねじ(17)締めにより着脱自由に取り付ける構成とした請求項1記載のキャビン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−137464(P2008−137464A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−324822(P2006−324822)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】