説明

キャラクタ作成装置及びキャラクタ作成プログラム

【課題】
本発明は、ユーザが希望するキャラクタにより近似したキャラクタを簡便な操作で作成できるキャラクタ作成装置及びキャラクタ作成プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】
(a)のように、指示情報表示領域42に図形の描画要求が表示される。表示画面40は鏡となり、ユーザはタッチパネル上に自らの顔を描画できる。(b)のように、目を表す図形の描画要求がなされると、ユーザは描画領域41dに描画を行う。全ての部位の図形入力が行なわれると、(c)のように、作成された基準キャラクタ44aとそれに近似した候補キャラクタ45a〜cが表示される。ユーザが候補キャラクタ45aを仮選択すると、(d)のように候補キャラクタ45aが新たな基準キャラクタ44bとなる。ユーザは希望するキャラクタを見つけることができた段階で、キャラクタの決定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが、自らが希望するキャラクタを描画するという簡便な操作だけで、キャラクタを作成することができるキャラクタ作成装置及びキャラクタ作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを通じたコミュニケーションが、仮想3次元空間において、複数のユーザを相手に同時に行なわれるようになってきた。このとき、個々のユーザを表現する仮想的なキャラクタとしてアバターというものが用いられている。
【0003】
このようなコミュニケーションの場で用いられるアバターは、主に人型のキャラクタである。通常、アバターはユーザ固有のキャラクタとして用いられるため、目、鼻、口などのパーツを組み合わせることで、ユーザ自身に似たアバターを作成すること等が行なわれている。
【0004】
例えば、特許文献1では、絵心がないユーザでも、思い通りのキャラクタを手軽な操作で作成することのできるゲームプログラム及びゲーム装置が開示されている。このゲームプログラム及びゲーム装置では、各部位ごとに予め用意されているパーツオブジェクトを組み合わせて基準キャラクタと、これに類似した候補キャラクタを表示装置に表示させ、候補キャラクタの中から自ら作成したいと希望するキャラクタに最も近いものを選択させ、さらに、選択されたキャラクタに類似した新たな候補キャラクタを表示し、その新たな候補キャラクタを選択させるということを繰り返して、思い通りのキャラクタを作成することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−61896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示された方法では、ランダムに表示されるいくつかのキャラクタの候補の中から、ユーザ自身が基準となるキャラクタを選択しなければならないため、ユーザが希望する基準キャラクタの候補を見つけるのが煩わしく、また、希望する基準キャラクタの候補が存在しない場合もある。そのため、ユーザが希望するキャラクタを作成するまでに、時間と労力がかかるという問題があった。本発明は、このような問題を解消するためのものであり、ユーザが希望するキャラクタに近似したキャラクタを簡便な操作で作成できるキャラクタ作成装置及びキャラクタ作成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、キャラクタを構成する部位ごとにユーザが描画した図形を認識し、描画データと近似する形状を有するパーツオブジェクトを組み合わせることで、ユーザが希望するキャラクタにより近似したキャラクタを簡便な操作で作成することを可能としたものである。すなわち、本発明は、入力装置及び表示装置を備え、ユーザの入力装置への操作に従ってキャラクタを作成するためのキャラクタ作成装置であって、キャラクタを構成する部位ごとに記憶された複数種のパーツオブジェクトと、各パーツオブジェクトと関連付けて記憶された形状データを記憶するパーツオブジェクト記憶手段と、ユーザが入力装置へ描画した描画データを、部位ごとに受け付ける描画データ受付手段と、パーツオブジェクト記憶手段に記憶されたパーツオブジェクトの中から、描画データ受付手段により受け付けた描画データと近似する形状データを有するパーツオブジェクトを部位ごとに特定するパーツオブジェクト特定手段と、パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトを組み合わせることで、キャラクタを作成するキャラクタ作成手段と、作成されたキャラクタを表示装置に表示するキャラクタ表示手段とを備えることを特徴とするキャラクタ作成装置に関する。
【0008】
本発明においては、例えば、タッチパネル方式の入力装置が用いられる。ユーザが顔の頭、眉、目、鼻、口又は顔の輪郭などの各部位の図形をタッチパネルへ描画すると、描画された図形の形状が認識され、予め記憶された各部位のパーツオブジェクトの中から、認識された描画データと近似する形状を有するパーツオブジェクトが特定される。そして、部位ごとに得られたパーツオブジェクトを組み合わせることで、ユーザが希望するキャラクタを作成するものである。ユーザは、自らが希望するキャラクタを描画するという簡便な操作だけでキャラクタを作成することができ、また、ユーザにより描画された図形はキャラクタを構成する部位ごとに認識され、部位ごとに、予め記憶されているパーツオブジェクトの図形データとマッチングが行なわれているため、よりユーザの描画したキャラクタに近いキャラクタを作成することが可能である。
【0009】
本発明では、入力装置は、ユーザからの操作に従って2次元平面上の座標位置の入力を受け付けるものであり、部位ごとに関連付けられた、2次元平面上の座標位置に応じた領域が予め設定されており、描画データ受付手段は、入力装置に入力された座標位置が属する領域を特定し、特定された領域に対応する部位ごとに描画データを受け付けることが好ましい。
【0010】
例えば、キャラクタの顔を作成する際に、顔の頭、眉、目、鼻、口又は顔の輪郭などの部位について、それぞれ別々に認識してパーツオブジェクトが特定される。例えば、ユーザが、タッチパネル上で予め設定された目の領域に図形を描画すると、複数の目のパーツオブジェクトの中から、描画された描画データに近似する形状を有する図形データを有するパーツオブジェクトが特定される。同様にして、ユーザが、タッチパネル上で予め設定された頭の領域、鼻の領域、口の領域、輪郭の領域にそれぞれ図形を描画することで、頭、鼻、口、顔の輪郭についてのパーツオブジェクトが特定されることになる。ユーザが、部位ごとにタッチパネル上に図形を描画して、これに近似する形状のパーツオブジェクトが特定されるため、ユーザの描画したキャラクタに、より近いキャラクタを作成することが可能である。
【0011】
本発明は、入力装置及び表示装置を備え、ユーザの入力装置への操作に従ってキャラクタを作成するためのキャラクタ作成装置であって、キャラクタを構成する部位ごとに記憶された複数種のパーツオブジェクトと、各パーツオブジェクトと関連付けて記憶された形状データを記憶するパーツオブジェクト記憶手段と、ユーザが入力装置へ描画した描画データを、部位ごとに受け付ける描画データ受付手段と、パーツオブジェクト記憶手段に記憶されたパーツオブジェクトの中から、描画データ受付手段により受け付けた描画データと近似する形状データを有するパーツオブジェクトを部位ごとに特定するパーツオブジェクト特定手段と、パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトを組み合わせることで、基準キャラクタを作成する基準キャラクタ作成手段と、基準キャラクタ作成手段により作成された基準キャラクタを表示装置に表示する基準キャラクタ表示手段と、基準キャラクタに近似する候補キャラクタを作成するために、基準キャラクタを構成する複数の部位のうちの少なくとも1つの部位のパーツオブジェクトを他のパーツオブジェクトに変更する第一のパーツオブジェクト変更手段と、パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトのうち、第一のパーツオブジェクト変更手段により変更されたパーツオブジェクト以外のパーツオブジェクト、及び、第一のパーツオブジェクト変更手段により変更された他のパーツオブジェクトを組み合わせることで、第一の候補キャラクタを作成する第一の候補キャラクタ作成手段と、第一の候補キャラクタ作成手段により作成された第一の候補キャラクタを表示装置に表示する第一の候補キャラクタ表示手段と、ユーザの入力装置への操作に従って、基準キャラクタ又は第一の候補キャラクタのいずれかを、ユーザが仮想空間内で操作するキャラクタとして選択する第一の操作キャラクタ選択手段とを備えることを特徴とするキャラクタ作成装置に関する。
【0012】
ユーザは、自らが希望するキャラクタを描画するという簡便な操作だけで、基準キャラクタを作成することができるため、希望する基準キャラクタを見つけるのが煩わしい、或いは、希望するキャラクタ候補が存在しないといった問題を解消することができる。また、仮に、入力装置へ描画した結果、作成された基準キャラクタが、自らの希望するキャラクタと若干異なっていたとしても、その基準キャラクタに比較的近似する候補キャラクタが表示され、その候補キャラクタを選択することも可能であるため、かなりの精度で自らの希望するキャラクタを作成することが可能となる。
【0013】
本発明では、ユーザの入力装置への操作に従って、第一の候補キャラクタを仮選択するキャラクタ仮選択手段と、キャラクタ仮選択手段により仮選択された仮選択キャラクタを構成する複数の部位のうちの少なくとも1つの部位のパーツオブジェクトを他のパーツオブジェクトに変更する第二のパーツオブジェクト変更手段と、仮選択キャラクタを構成する複数の部位のパーツオブジェクトのうち、第二のパーツオブジェクト変更手段により変更されたパーツオブジェクト以外のパーツオブジェクト、及び、第二のパーツオブジェクト変更手段により変更された他のパーツオブジェクトを組み合わせることで、第二の候補キャラクタを作成する第二の候補キャラクタ作成手段と、第二の候補キャラクタ作成手段により作成された第二の候補キャラクタを表示装置に表示する第二の候補キャラクタ表示手段と、ユーザの入力装置への操作に従って、仮選択キャラクタ又は第二の候補キャラクタのいずれかを、ユーザが仮想空間内で操作するキャラクタとして選択する第二の操作キャラクタ選択手段とを備えることが好ましい。
【0014】
ユーザが描画した図形をもとに作成された基準キャラクタ又はその基準キャラクタに近似する候補キャラクタのいずれかを仮選択すると、仮選択されたキャラクタが新たな基準キャラクタとなり、その新たな基準キャラクタと近似したキャラクタが候補キャラクタとして表示される。このような処理を繰り返すことで、ユーザが希望するキャラクタにより近いキャラクタを作成することができる。また、ユーザが描画した図形をもとに最初の基準キャラクタが作成されるため、自らの希望するキャラクタにより近いキャラクタが最初の基準キャラクタとして作成できるため、何度も候補キャラクタを選択することなく、効率良くキャラクタを作成することが可能となる。
【0015】
本発明では、ユーザの入力装置への操作に従って、キャラクタを構成する複数の部位のうちの少なくとも1つの部位を選択する部位選択手段とを備え、第一のパーツオブジェクト変更手段、及び、第二のパーツオブジェクト変更手段は、部位選択手段により選択された部位に応じて、パーツオブジェクトを変更する部位を特定することが好ましい。
【0016】
基準キャラクタに近似するキャラクタとして候補キャラクタが表示されるが、例えば、基準キャラクタの口や目については変更する必要がないのに、口や目のパーツオブジェクトまで変更した候補キャラクタが表示されるといったことを防止するため、目や口などの変更したくない部位を選択して、そのパーツオブジェクトは固定されたまま、それ以外のパーツオブジェクトのみが変更された候補キャラクタを作成することが可能となる。その結果、ユーザは希望するキャラクタを効率良く作成することが可能となる。
【0017】
本発明は、入力装置及び表示装置を備えたコンピュータ装置に、ユーザの入力装置への操作に従ってキャラクタの作成を実行させるキャラクタ作成プログラムであって、コンピュータ装置を、キャラクタを構成する部位ごとに記憶された複数種のパーツオブジェクトと、各パーツオブジェクトと関連付けて記憶された形状データを記憶するパーツオブジェクト記憶手段と、ユーザが入力装置へ描画した描画データを、部位ごとに受け付ける描画データ受付手段と、パーツオブジェクト記憶手段に記憶されたパーツオブジェクトの中から、描画データ受付手段により受け付けた描画データと近似する形状データを有するパーツオブジェクトを部位ごとに特定するパーツオブジェクト特定手段と、パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトを組み合わせることで、キャラクタを作成するキャラクタ作成手段と、作成されたキャラクタを表示装置に表示するキャラクタ表示手段として機能させることを特徴とするキャラクタ作成プログラムに関する。
【0018】
本発明は、入力装置及び表示装置を備えたコンピュータ装置に、ユーザの入力装置への操作に従ってキャラクタの作成を実行させるキャラクタ作成プログラムであって、コンピュータ装置を、キャラクタを構成する部位ごとに記憶された複数種のパーツオブジェクトと、各パーツオブジェクトと関連付けて記憶された形状データを記憶するパーツオブジェクト記憶手段と、ユーザが入力装置へ描画した描画データを、部位ごとに受け付ける描画データ受付手段と、パーツオブジェクト記憶手段に記憶されたパーツオブジェクトの中から、描画データ受付手段により受け付けた描画データと近似する形状データを有するパーツオブジェクトを部位ごとに特定するパーツオブジェクト特定手段と、パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトを組み合わせることで、基準キャラクタを作成する基準キャラクタ作成手段と、基準キャラクタ作成手段により作成された基準キャラクタを表示装置に表示する基準キャラクタ表示手段と、基準キャラクタに近似する候補キャラクタを作成するために、基準キャラクタを構成する複数の部位のうちの少なくとも1つの部位のパーツオブジェクトを他のパーツオブジェクトに変更する第一のパーツオブジェクト変更手段と、パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトのうち、第一のパーツオブジェクト変更手段により変更されたパーツオブジェクト以外のパーツオブジェクト、及び、第一のパーツオブジェクト変更手段により変更された他のパーツオブジェクトを組み合わせることで、第一の候補キャラクタを作成する第一の候補キャラクタ作成手段と、第一の候補キャラクタ作成手段により作成された第一の候補キャラクタを表示装置に表示する第一の候補キャラクタ表示手段と、ユーザの入力装置への操作に従って、基準キャラクタ又は第一の候補キャラクタのいずれかを、ユーザが仮想空間内で操作するキャラクタとして選択する第一の操作キャラクタ選択手段として機能させることを特徴とするキャラクタ作成プログラムに関する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置の外観図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置にて設定されるパーツテーブルを表す図である。
【図4】パーツオブジェクトの系統及びレベルと、パーツオブジェクトの表示態様との関係の一例を表す図である。
【図5】発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置において基準キャラクタ作成処理を実行する際のフローチャートを表す図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置の第二表示器の表示画面の一例である。
【図7】本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置のタッチパネル上に設けられる描画領域の一例を表す図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置において設定されるキャラクタテーブルを表す図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置において候補キャラクタ作成処理を実行する際のフローチャートを表す図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置においてキャラクタ決定処理を実行する際のフローチャートを表す図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置の第2表示器の表示画面の変化を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この実施の形態に適用されるゲーム装置(キャラクタ作成装置)の構成を示す外観図である。携帯型のゲーム装置1は、第1表示器11を上部ハウジング17aに収納し、第2表示器12を下部ハウジング17bに収納している。上部ハウジング17aの下辺にはヒンジ部17cが設けられ、下部ハウジング17bの上辺と接続され、開閉が自在となっている。上部ハウジング17aの第1表示器11の右方には、スピーカ15の音抜き孔が形成されている。
【0021】
操作部14には、動作スイッチの○ボタン14a、△ボタン14b、□ボタン14c及び×ボタン14dと、方向指示スイッチの十字キー14eと、スタートボタン14h、セレクトボタン14j、側面スイッチのLボタン14g及びRボタン14fが含まれる。○ボタン14a、△ボタン14b、□ボタン14c及び×ボタン14dは、下部ハウジング17bにおいて第2表示器12の右方に設置されている。十字キー14eは、下部ハウジング17bにおいて第2表示器12の左方に設置されている。Lボタン14f及びRボタン14gは、下部ハウジング17bにおける上辺の左端、右端に設置されており、必要に応じて、所定の指示入力に使用される。また、図1では図示しないが、第2表示器12の上面にはタッチパネル13が設けられている。タッチパネル13は、スティック又は指等で押圧したり、スティックを移動させることで、その座標位置を検出するものである。
【0022】
下部ハウジング17bの上辺側の側面は、ゲームプログラムを格納した記憶媒体であるカートリッジ16を挿入することが可能なカートリッジ挿入部が設けられている。カートリッジ挿入部の内部には、カートリッジ16と接続するためのコネクタ28が内蔵されている。
【0023】
次に、ゲーム装置1の回路構成について説明する。図2は、ゲーム装置1の構成を示すブロック図である。ハウジング17に収納される電子回路基板には、CPUコア21が実装される。CPUコア21は、ワーキングRAM(WRAM)22、第1のグラフィック処理ユニット(第1GPU)24、第2のグラフィック処理ユニット(第2GPU)26、入出力インターフェース(I/F)回路27及びコネクタ28に接続されている。CPUコア21は、コネクタ28を介してカートリッジ16との接続が可能である。CPUコア21は、システムプログラムを記憶したROMと、内部タイマを備える。I/F回路27は、タッチパネル13、操作部14、及びスピーカ15等の外部入出力装置とCPUコア21との間のデータの受け渡しを行なう回路である。
【0024】
カートリッジ16は、ゲームプログラムを格納した記憶媒体であり、ゲームプログラムを記憶するROM16aとバックアップデータが書き換え可能なRAM16bとを搭載している。カートリッジ16のROM16aに記憶されたゲームプログラムは、WRAM22にロードされ、ロードされたゲームプログラムがCPUコア21によって実行される。CPUコア21がゲームプログラムを実行して得られる一時的なデータや画像を生成するためのデータは、WRAM22に記憶される。
【0025】
第1GPU24及び第2GPU26は、CPUコア21からの指示に応じて、フレーム単位(例えば、30分の1秒単位)で、WRAM22に記憶されているデータに基づいてキャラクタ画像を生成し、第1VRAM23、第2VRAM25に描画する。第1GPU24及び第2GPU26は、CPUコア21からの指示に応じて、第1VRAM23、第2VRAM25のそれぞれに描画されたゲーム画像を第1表示器11及び第2表示器12に表示する。
【0026】
無線通信装置29は、無線通信ポートを介して通信ネットワークに接続され、他のゲーム装置やサーバ装置とインターネットを介して通信を行なうことができる。また、アンテナを有する通信ユニットを介して、他のゲーム装置やサーバ装置と無線により通信を行なうことが可能である。
【0027】
次に、パーツテーブルについて説明する。図3は、本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置にて設定されるパーツテーブルを表す図である。パーツテーブル30は、WRAM22に設定される。パーツテーブル30には、パーツID31、部位32、系統33及びレベル34が関連付けて記憶されている。
【0028】
パーツID31は、パーツオブジェクトを特定するための識別子である。パーツオブジェクトのモデルデータとテクスチャデータは、パーツID31と関連付けて記憶されている。部位32は、そのパーツID31のパーツオブジェクトがいずれの部位(頭、眉、目、鼻、口又は輪郭)のものであるかを特定するものである。系統33は、同じ部位の中でその形状がどのような特徴を持っているかを分類するものである。例えば、部位32が目の場合は、上がり目、通常の目又は下がり目などのように、その形状の特徴に応じて複数のグループに分類することができる。系統33は、そのパーツオブジェクトがどの分類に属するかを特定するものである。レベル34は、同じ系統33の中でも、その系統における特徴がどの程度の強さで表れているかを示すものであり、例えば、系統33が「上がり目」の場合、レベルがあがればあがるほど、より目が上方向に吊りあがった鋭い目のデザインを有するパーツオブジェクトとなる。また、図示しないが、パーツテーブル30には、後述する特徴量もパーツID31と関連付けて記憶されている。特徴量はパーツオブジェクトの形状に関する特徴を数値化した形状に関するデータである。
【0029】
図4は、パーツオブジェクトの系統及びレベルと、パーツオブジェクトの表示態様との関係の一例を表す図である。図4は、目のパーツオブジェクトに関するものである。系統1に属するパーツオブジェクトはいずれも「上がり目」に分類され、系統2は「通常の目」に分類され、系統3は「下がり目」に分類されるものである。例えば、いずれの系統33の場合であっても、レベルがあがればあがるほど目が鋭くなるような構成とすることで、同じ系統33であっても、レベルが上がるほど、「上がり目」や「下がり目」の特徴がより強調される。
【0030】
次に基準キャラクタ作成処理について説明する。図5は、本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置において基準キャラクタ作成処理を実行する際のフローチャートを表す図である。まず、ユーザに対してタッチパネル13への図形の描画を要求する(ステップS1)。図形の描画要求は、第2表示器12の表示画面上に、例えば、「目を描いてください」、「鼻を描いてください」といったように、テキスト情報を表示することで行なわれる。第2表示器12の表示画面には、点線により囲まれた複数の領域が表示され、各領域が顔の各部位に対応している。
【0031】
図6は、本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置の第二表示器12の表示画面の一例である。タッチパネル13の2次元平面上には、予めユーザの顔に対応した複数の描画領域41が設定されている。タッチパネル13の左上の点線で囲まれた描画領域41aは頭に対応し、その下の左側の描画領域41bは右眉に対応し、その右側に存在する描画領域41cは左眉に対応している。描画領域41bの下側にある描画領域41dは右目に対応し、描画領域41cの下側にある描画領域41eは左目に対応している(後述するように、第二表示器12の表示画面を鏡面状としてユーザ自らの顔を表示画面上に映し出して描画を行う場合は、描画領域41bはユーザの左眉に対応し、描画領域41cはユーザの右眉に対応する。同様に目についても、描画領域41dはユーザの左目に対応し、描画領域41eはユーザの右目に対応している)。描画領域41d及び40eの中央下側の描画領域41fは鼻に対応しており、描画領域41fの下側の描画領域41gは口に対応している。また、描画領域41a〜g以外の領域は、顔の輪郭に対応する描画領域41hである。これらの領域は、第二表示器12の表示画面40上に点線で囲われることで表示されるため、ユーザは表示画面40で各描画領域41を視認することができる。
【0032】
ユーザが、タッチパネル13上の描画領域41a〜hのいずれかへ図形を描画すると、CPUコア21にて描画領域41ごとに描画図形の入力が受け付けられ(ステップS2)、パーツテーブル30を参照し、ステップS2にて認識された図形データと近似する形状データを有する顔パーツオブジェクトが特定される(ステップS3)。
【0033】
ステップS3における近似する顔パーツオブジェクトの特定は、公知の図形認識技術を用いて行なうことができる。図7は、本発明の実施の形態にかかる描画領域41d(右目の描画領域)の一例を表す図である。図7では、描画領域41dに描画された図形を上下左右の方向で4分割している。ステップS3は、この第1領域41d〜第4領域41dに描画された図形43aや43bの特徴量を抽出し、パーツテーブル30に記憶された(この場合は、目に関する)パーツオブジェクトのうち、第1領域41d〜第4領域41dの図形43a及び43bの特徴量が最も近似するパーツオブジェクトを特定することによって実行される。
【0034】
描画された図形の特徴を表すための特徴量としては、例えば、垂直線分と水平線分のそれぞれの長さの合計、描画された図形の各画素の連結数から求められる端点、分岐点、交差点の数、描画された図形を構成する線分の方位コードやベクトル、描画された図形を構成する線分の交点の位置や数等があげられる。なお、ここでは、描画領域41を4分割することとしたが、どのように分割するかについては特に制限はなく、9分割や16分割等であってもよい。描画領域41をより細かく分割する方が、描画した図形の認識をより正確に行なうことが可能となる。
【0035】
すべての部位についての図形データのタッチパネルへの入力が受け付けられ、すべての顔パーツオブジェクトが特定された場合(ステップS4にてYES)は、ユーザによる操作部14への操作に従って、各パーツオブジェクトの大きさを拡大したり、縮小したり(例えば、目を大きくする、口を小さくするなど)、各パーツオブジェクトの傾きを変更したり(例えば、眉の一方の高さを少し上げるなど)、又は、予め定められた位置から各パーツオブジェクトの位置を変更(目の位置をもう少し上にする等)するなどの詳細な調整情報が受け付けられる(ステップS5)。
【0036】
そして、この調整情報に従って、特定された顔パーツオブジェクトを組み合わせることで、基準キャラクタのキャラクタオブジェクトが作成される(ステップS6)。特定された複数の顔パーツオブジェクトのパーツID31は、図8に示すような、WRAM22に設定されたキャラクタテーブル35に記憶される(ステップS7)。キャラクタテーブル35には、頭のパーツオブジェクトに関する頭パーツID31a、眉に関する眉パーツID31b、目に関する目パーツID31c、鼻に関する鼻パーツID31d、口に関する口パーツID31e、及び、輪郭に関する輪郭パーツID31fがそれぞれ記憶される。また、作成された基準キャラクタは、第2表示器12の表示画面に表示される(ステップS8)。
【0037】
一方、顔パーツオブジェクトが特定されていない部位が存在する場合は(ステップS4にてNO)は、再度、ステップS1において、特定されていない部位への描画要求が行なわれる。ステップS1〜ステップS3までの処理は、キャラクタを構成する全ての部位について顔パーツオブジェクトが特定されるまで、繰り返し実行される。
【0038】
次に、基準キャラクタをもとに候補キャラクタを作成する候補キャラクタ作成処理について説明する。図9は、本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置において候補キャラクタ作成処理を実行する際のフローチャートを表す図である。まず、ユーザの操作部14への入力にしたがって、基準キャラクタを構成する部位のうち、変更しない部位の選択入力が受け付けられる(ステップS11)。ただし、すべての部位を変更しないこととすると候補キャラクタの作成ができないため、少なくとも1つの部位は変更な可能なものとして、残されることになる。なお、ステップS11において、変更しない部位の選択入力を受け付けるのではなく、逆に、変更する部位の選択入力を受け付けるような構成とすることも可能である。
【0039】
ステップS11にて、ユーザにより変更しない部位が選択された場合は、基準キャラクタを構成する顔パーツオブジェクトのうち、ユーザにより選択されていない変更が可能な部位について、基準キャラクタを構成する顔パーツオブジェクトが変更される(ステップS12)。変更後に用いられる顔パーツオブジェクトは、キャラクタテーブル35に記憶された顔パーツオブジェクトの中からランダムに選択されるようにしても良いが、変更前の基準キャラクタを構成する顔パーツオブジェクトと近似した形状を有する顔パーツオブジェクトが選択されるような構成とすることも可能である。
【0040】
例えば、変更前のパーツオブジェクトと同じ部位32と同じ系統33ではあるが、レベル34が近いパーツオブジェクトに変更されたり(例えば、部位1・系統1・レベル1のパーツオブジェクトが、部位1・系統1・レベル2のパーツオブジェクトに変更されたり)、或いは、同じ部位32で異なる系統33ではあるが、同じレベル34のパーツオブジェクトに変更される(例えば、部位1・系統1・レベル1のパーツオブジェクトが、部位1・系統2・レベル1のパーツオブジェクトに変更される)。このように、系統又はレベルの値が近いパーツオブジェクトに変更することにより、基準キャラクタから大きく変化のない候補キャラクタを作成することになり、ユーザは、自らの希望するキャラクタにより近いキャラクタを候補キャラクタから探すことが可能となる。
【0041】
ステップS12において、顔パーツオブジェクトが変更されると、変更された顔パーツオブジェクトと、変更されなかった基準キャラクタを構成する顔パーツオブジェクトを組み合わせることで、候補キャラクタのキャラクタオブジェクトが作成される(ステップS13)。作成された候補キャラクタを構成する顔パーツオブジェクトはWARM22のキャラクタテーブル35に記憶され(ステップS14)、作成された候補キャラクタが、基準キャラクタとともに第2表示器12の表示画面に表示される(ステップS15)。なお、1つの基準キャラクタに対して、複数の候補キャラクタを作成することも可能である。複数の候補キャラクタを一度に作成し、表示画面に表示することで、ユーザは、自らの希望するキャラクタをより効率良く探すことが可能となる。
【0042】
次に、表示画面に表示された基準キャラクタと候補キャラクタの中からユーザが希望するキャラクタを決定するキャラクタ決定処理について説明をする。図10は、本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置においてキャラクタ決定処理を実行する際のフローチャートを表す図である。ユーザから操作部14への操作に従って、候補キャラクタの仮選択の入力を受け付けると(ステップS21)、仮選択された候補キャラクタが、新たな基準キャラクタとして設定され(ステップS22)、基準キャラクタとして表示画面上に表示される。この場合、新たな基準キャラクタを構成するパーツオブジェクトをもとに、つまり、新たな基準キャラクタのキャラクタテーブル35に記憶されたパーツID31をもとに、ステップS11〜S16の処理を実行することにより、新たな候補キャラクタが作成される(ステップS23)。ユーザが、表示画面に表示された、あらたな基準キャラクタ又は候補キャラクタの中からキャラクタを決定するよう操作部14に入力を行なうと(ステップS24)、一連の処理は終了し、ユーザは選択したキャラクタを仮想世界で操作することが可能となる。
【0043】
次に、本発明において、基準キャラクタ作成処理からキャラクタ決定処理までの一連の処理を実行した際における、第2表示器の表示画面の変化について、説明する。図11は、本発明の実施の形態にかかるキャラクタ作成装置の第2表示器の表示画面の変化を表す図である。図11(a)は、ステップS1において、ユーザに対してタッチパネル13への図形の描画を要求する際の表示画面の様子を表す図である。表示画面40のうち、下部を除く略全面にわたって、タッチパネル13へ描画された図形の認識が可能な描画領域41が設けられている。描画領域41はそれぞれ点線で囲まれており、頭、眉、目、鼻、口及び顔の輪郭等の部位に対応している。
【0044】
表示画面40の下部には、ユーザに対する操作の指示に関する情報が表示される指示情報表示領域42が設けられている。図形の描画要求の際には、図11(a)のように、指示情報表示領域42に「顔を映してください」と表示される。ここで、描画領域41は黒色状の背景か、あるいは、鏡面状の背景とすることが可能であり、ユーザが第2表示器12を覗き込むと、表示画面40が鏡となって、ユーザの顔が映し出される。表示画面40を黒色状の背景にする方法としては、第2表示器12のバックライトを消灯する方法があげられる。また、表示画面40を鏡面状の背景にする方法としては、表示画面40の略全体にわたり、印加電圧に応じて配向を切替える液晶を透明板により封止し、液晶に印加電圧を与えることで鏡面状にすることが考えられる。ディスプレイの表示面側とは反対側に液晶を封止することで、液晶を鏡面状にした場合であっても、文字等を表示画面40に表示することが可能である。ユーザは、表示画面40に映し出された顔のうち、頭、眉、目、鼻及び口等の位置を、それぞれの部位に対応する描画領域41の位置とあわせながら、タッチパネル13上に自らの顔を描くことができる。このようにすることで、ユーザは自らの顔をもとにキャラクタを描画することになるので、自らの顔に非常に良く似たキャラクタオブジェクトを簡便な操作で作成することが可能となる。
【0045】
図11(b)は、目についての描画要求がされている画面を表すものである。指示情報表示領域42には「目を描いてください」と表示され、ユーザは目に対応する描画領域41dに目を表す図形を描画する。なお、右目と左目は左右対称であるため、一方の図形のみを入力すれば、他方の図形はそれと左右対称の図形が入力されたものとして、図形の入力を省くこととしても良い。
【0046】
すべての部位について図形の入力が行なわれると、各部位のパーツオブジェクトが特定され、これらを組み合わせることで、キャラクタオブジェクトが作成される。図11(c)に示すように、作成されたキャラクタオブジェクトは基準キャラクタ44aとして表示画面40上に表示される。また、作成されたキャラクタオブジェクトを構成するパーツオブジェクトの少なくとも1つのパーツオブジェクトが変更された、候補キャラクタ45が表示される。複数の候補キャラクタ45a〜45cのうち、ユーザが操作部14を操作してカーソル46を移動させ、候補キャラクタ45aを仮選択すると、図11(d)に示すように、候補キャラクタ45aが新たな基準キャラクタ44bとして表示される。また、新たな基準キャラクタ44bを構成するパーツオブジェクトの少なくとも1つのパーツオブジェクトが変更された、候補キャラクタ45d〜45fが表示画面40上に表示される。ユーザは候補キャラクタ45の中から希望するキャラクタが表示されるまで、繰り返し候補キャラクタの仮選択を行い、希望するキャラクタを見つけることができた段階でキャラクタの決定を行う。
【0047】
また、上述した実施の形態では、顔の頭、眉、目、鼻、口又は輪郭などの部位について、それぞれ別々に描画データを認識して、それぞれの部位ごとの顔パーツオブジェクトを特定して、キャラクタの顔を作成することとしたが、例えば、キャラクタの胴体、腕、手、脚又は足などの部位について、ユーザが操作部14へ入力を行ない、それぞれの部位ごとのパーツオブジェクトを特定し、これらを組み合わせることで、キャラクタ全体のデザインを作成することも可能である。
【0048】
上述した実施の形態では、主に人型のキャラクタを作成することについて記載したが、人型だけでなく、犬型や猫型などの動物型のキャラクタや、ロボット型のキャラクタなど、部位ごとに描画をして、近似するパーツオブジェクトを組み合わせることで、1つのキャラクタを作成することが可能なものであれば、そのキャラクタがどのようなものであるかについては、特に限定されない。
【0049】
さらに、上述した実施の形態では、ユーザがタッチパネルへ図形を描画すること、希望するキャラクタを作成することとしたが、顔写真のデータを活用して、キャラクタを作成することも可能である。例えば、顔写真データの各画素の濃度に基づいて、画素ごとに数値化を行う。たとえば、白色の場合が255、黒色の場合が0で、その色の濃さに応じて0〜255の濃度値のいずれかで表される。そのうえで、全画素について上下方向及び左右方向に走査し、隣接する画素との濃度値の変化が所定値以上となる画素を抽出することで、顔写真中の輪郭線を抽出することができる。この顔写真データから輪郭線を抽出した図形データをキャラクタオブジェクトとして利用する。また、顔写真データから輪郭線を抽出した図形データをもとに、目、口、鼻、頭、輪郭等の部位ごとに図形認識し、部位ごとに近似するパーツオブジェクトを特定すること可能である。この場合、特定されたパーツオブジェクトを組み合わせることでキャラクタを作成することができ、また、このキャラクタを基準キャラクタとして、さらにより近いキャラクタが作成できるまで、候補キャラクタを繰り返し選択し続けることも可能である。
【符号の説明】
【0050】
1 ゲーム装置
11 第1表示器
12 第2表示器
13 タッチパネル
14 操作部
15 スピーカ
16 カートリッジ
17 ハウジング
21 CPUコア
22 WRAM
23 第1VRAM
24 第1GPU
25 第2VRAM
26 第2GPU
27 I/F回路
28 コネクタ
29 無線通信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力装置及び表示装置を備え、ユーザの入力装置への操作に従ってキャラクタを作成するためのキャラクタ作成装置であって、
キャラクタを構成する部位ごとに記憶された複数種のパーツオブジェクトと、各パーツオブジェクトと関連付けて記憶された形状データを記憶するパーツオブジェクト記憶手段と、
ユーザが入力装置へ描画した描画データを、部位ごとに受け付ける描画データ受付手段と、
パーツオブジェクト記憶手段に記憶されたパーツオブジェクトの中から、描画データ受付手段により受け付けた描画データと近似する形状データを有するパーツオブジェクトを部位ごとに特定するパーツオブジェクト特定手段と、
パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトを組み合わせることで、キャラクタを作成するキャラクタ作成手段と、
作成されたキャラクタを表示装置に表示するキャラクタ表示手段と
を備えることを特徴とするキャラクタ作成装置。
【請求項2】
入力装置が、ユーザからの操作に従って2次元平面上の座標位置の入力を受け付けるものであり、
部位ごとに関連付けられた、2次元平面上の座標位置に応じた領域が予め設定されており、
描画データ受付手段が、入力装置に入力された座標位置が属する領域を特定し、特定された領域に対応する部位ごとに描画データを受け付けることを特徴とする請求項1記載のキャラクタ作成装置。
【請求項3】
入力装置及び表示装置を備え、ユーザの入力装置への操作に従ってキャラクタを作成するためのキャラクタ作成装置であって、
キャラクタを構成する部位ごとに記憶された複数種のパーツオブジェクトと、各パーツオブジェクトと関連付けて記憶された形状データを記憶するパーツオブジェクト記憶手段と、
ユーザが入力装置へ描画した描画データを、部位ごとに受け付ける描画データ受付手段と、
パーツオブジェクト記憶手段に記憶されたパーツオブジェクトの中から、描画データ受付手段により受け付けた描画データと近似する形状データを有するパーツオブジェクトを部位ごとに特定するパーツオブジェクト特定手段と、
パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトを組み合わせることで、基準キャラクタを作成する基準キャラクタ作成手段と、
基準キャラクタ作成手段により作成された基準キャラクタを表示装置に表示する基準キャラクタ表示手段と、
基準キャラクタに近似する候補キャラクタを作成するために、基準キャラクタを構成する複数の部位のうちの少なくとも1つの部位のパーツオブジェクトを他のパーツオブジェクトに変更する第一のパーツオブジェクト変更手段と、
パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトのうち、第一のパーツオブジェクト変更手段により変更されたパーツオブジェクト以外のパーツオブジェクト、及び、第一のパーツオブジェクト変更手段により変更された他のパーツオブジェクトを組み合わせることで、第一の候補キャラクタを作成する第一の候補キャラクタ作成手段と、
第一の候補キャラクタ作成手段により作成された第一の候補キャラクタを表示装置に表示する第一の候補キャラクタ表示手段と、
ユーザの入力装置への操作に従って、基準キャラクタ又は第一の候補キャラクタのいずれかを、ユーザが仮想空間内で操作するキャラクタとして選択する第一の操作キャラクタ選択手段と
を備えることを特徴とするキャラクタ作成装置。
【請求項4】
ユーザの入力装置への操作に従って、第一の候補キャラクタを仮選択するキャラクタ仮選択手段と、
キャラクタ仮選択手段により仮選択された仮選択キャラクタを構成する複数の部位のうちの少なくとも1つの部位のパーツオブジェクトを他のパーツオブジェクトに変更する第二のパーツオブジェクト変更手段と、
仮選択キャラクタを構成する複数の部位のパーツオブジェクトのうち、第二のパーツオブジェクト変更手段により変更されたパーツオブジェクト以外のパーツオブジェクト、及び、第二のパーツオブジェクト変更手段により変更された他のパーツオブジェクトを組み合わせることで、第二の候補キャラクタを作成する第二の候補キャラクタ作成手段と、
第二の候補キャラクタ作成手段により作成された第二の候補キャラクタを表示装置に表示する第二の候補キャラクタ表示手段と、
ユーザの入力装置への操作に従って、仮選択キャラクタ又は第二の候補キャラクタのいずれかを、ユーザが仮想空間内で操作するキャラクタとして選択する第二の操作キャラクタ選択手段と
を備えることを特徴とする請求項3記載のキャラクタ作成装置。
【請求項5】
ユーザの入力装置への操作に従って、キャラクタを構成する複数の部位のうちの少なくとも1つの部位を選択する部位選択手段とを備え、
第一のパーツオブジェクト変更手段、及び、第二のパーツオブジェクト変更手段が、部位選択手段により選択された部位に応じて、パーツオブジェクトを変更する部位を特定することを特徴とする請求項4記載のキャラクタ作成装置。
【請求項6】
入力装置及び表示装置を備えたコンピュータ装置に、ユーザの入力装置への操作に従ってキャラクタの作成を実行させるキャラクタ作成プログラムであって、
コンピュータ装置を、
キャラクタを構成する部位ごとに記憶された複数種のパーツオブジェクトと、各パーツオブジェクトと関連付けて記憶された形状データを記憶するパーツオブジェクト記憶手段と、
ユーザが入力装置へ描画した描画データを、部位ごとに受け付ける描画データ受付手段と、
パーツオブジェクト記憶手段に記憶されたパーツオブジェクトの中から、描画データ受付手段により受け付けた描画データと近似する形状データを有するパーツオブジェクトを部位ごとに特定するパーツオブジェクト特定手段と、
パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトを組み合わせることで、キャラクタを作成するキャラクタ作成手段と、
作成されたキャラクタを表示装置に表示するキャラクタ表示手段
として機能させることを特徴とするキャラクタ作成プログラム。
【請求項7】
入力装置及び表示装置を備えたコンピュータ装置に、ユーザの入力装置への操作に従ってキャラクタの作成を実行させるキャラクタ作成プログラムであって、
コンピュータ装置を、
キャラクタを構成する部位ごとに記憶された複数種のパーツオブジェクトと、各パーツオブジェクトと関連付けて記憶された形状データを記憶するパーツオブジェクト記憶手段と、
ユーザが入力装置へ描画した描画データを、部位ごとに受け付ける描画データ受付手段と、
パーツオブジェクト記憶手段に記憶されたパーツオブジェクトの中から、描画データ受付手段により受け付けた描画データと近似する形状データを有するパーツオブジェクトを部位ごとに特定するパーツオブジェクト特定手段と、
パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトを組み合わせることで、基準キャラクタを作成する基準キャラクタ作成手段と、
基準キャラクタ作成手段により作成された基準キャラクタを表示装置に表示する基準キャラクタ表示手段と、
基準キャラクタに近似する候補キャラクタを作成するために、基準キャラクタを構成する複数の部位のうちの少なくとも1つの部位のパーツオブジェクトを他のパーツオブジェクトに変更する第一のパーツオブジェクト変更手段と、
パーツオブジェクト特定手段により部位ごとに特定されたパーツオブジェクトのうち、第一のパーツオブジェクト変更手段により変更されたパーツオブジェクト以外のパーツオブジェクト、及び、第一のパーツオブジェクト変更手段により変更された他のパーツオブジェクトを組み合わせることで、第一の候補キャラクタを作成する第一の候補キャラクタ作成手段と、
第一の候補キャラクタ作成手段により作成された第一の候補キャラクタを表示装置に表示する第一の候補キャラクタ表示手段と、
ユーザの入力装置への操作に従って、基準キャラクタ又は第一の候補キャラクタのいずれかを、ユーザが仮想空間内で操作するキャラクタとして選択する第一の操作キャラクタ選択手段
として機能させることを特徴とするキャラクタ作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−200288(P2012−200288A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−64829(P2011−64829)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(308033283)株式会社スクウェア・エニックス (173)
【Fターム(参考)】