説明

キャリアプレートおよびチップ部品の製造方法

【課題】表面や取り出し容器の側面に部品素体が付着しにくいキャリアプレートを提供する。
【解決手段】キャリアプレート1は、直方体状の部品素体41を挿入するための開口が一方主面11a側に形成され、部品素体を取り出すための開口が他方主面11b側に形成された、厚さ方向に貫通している複数の保持穴12を有する保持板11と、保持板11の他方主面11b上に、保持穴12の一部を覆うように設けられているプラスチックフィルム21と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品素体の端部に電極を形成する際に用いるキャリアプレートに関するものである。また、キャリアプレートを用いたチップ部品の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、抵抗器、コンデンサ等のチップ部品が知られている。これらのチップ部品は、直方体状の部品素体と、部品素体の長手方向の端部に形成されており、外部との電気的な接続に用いられる電極と、を備えている。そして、電極形成工程では、電極を効率的に形成するために、多数の部品素体を保持することが可能なキャリアプレートが用いられている。
【0003】
このキャリアプレートは、厚さ方向に貫通している複数の保持穴を有している。電極の形成は、例えば、下記のように行う。まず、キャリアプレートの保持穴に部品素体を挿入して、部品素体を保持する。そして、部品素体のうち保持穴から露出した端部に、銀やパラジウム等の導電性ペーストを塗布して乾燥させる。その後、熱処理により導電性ペーストを焼き付けて、電極を形成する。その後、キャリアプレートの保持穴から部品素体を取り出す。
【0004】
ところが、部品素体の挿入時や取り出し時に、保持穴と部品素体の間に摩擦が生じる。そして、部品素体が帯電して、キャリアプレートの表面や、取り出し後に部品素体を収納する取り出し容器の側面に部品素体が付着するという問題がある。この問題を解決するために、例えば特許文献1に記載のキャリアプレートが知られている。
【0005】
特許文献1では、図11のように、キャリアプレート101はプレート本体102を有している。そして、プレート本体102には、厚さ方向に貫通する多数のプレート貫通穴103が多数配列されている。そして、プレート貫通穴103の内部に電子部品支持体105が配設されている。この電子部品支持体105は、導電性を有するシリコンゴムからなる。このように、導電性を有するシリコンゴムで電子部品支持体105を形成することにより、部品素体の摩擦帯電が生じにくくなるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−339240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、特許文献1に記載のキャリアプレートを用いたとしても、帯電が完全になくならない。このため、キャリアプレートの表面や取り出し容器の側面に部品素体が付着するという問題が生じていた。
【0008】
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであって、表面や取り出し容器の側面に部品素体が付着しにくいキャリアプレートと、このキャリアプレートを用いたチップ部品の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るキャリアプレートは、開口が一方主面側に形成され、直方体状の部品素体を取り出すための開口が他方主面側に形成された、厚さ方向に貫通している複数の保持穴を有する保持板と、保持板の他方主面上に、保持穴の一部を覆うように設けられているプラスチックフィルムと、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るキャリアプレートでは、プラスチックフィルムは、厚さ方向に貫通しているフィルム貫通穴を有し、その厚さ方向から透視した場合に、フィルム貫通穴の一部の領域が保持穴と重なっており、フィルム貫通穴の面積が、保持穴の面積よりも小さいことが好ましい。
【0011】
また、本発明に係るキャリアプレートでは、保持穴とフィルム貫通穴は互いに四角形状であり、フィルム貫通穴の一辺が、保持穴の一辺と平行であることが好ましい。
【0012】
また、本発明に係るキャリアプレートでは、厚さ方向から透視した場合に、フィルム貫通穴の全領域が保持穴と重なっており、プラスチックフィルムは、フィルム貫通穴の角と保持穴の角とを結ぶ方向に設けられている切り欠きをさらに有することが好ましい。
【0013】
また、本発明に係るキャリアプレートでは、プラスチックフィルムは、PETフィルムからなることが好ましい。
【0014】
また、本発明は、一方主面と他方主面とを有し、厚さ方向に貫通している複数の保持穴を有する保持板と、保持板の他方主面上に、保持穴の一部を覆うように設けられているプラスチックフィルムと、を備えるキャリアプレートを用意する工程と、直方体状の部品素体を保持穴に挿入して、プラスチックフィルムをたわませた状態で部品素体を保持穴で保持する工程と、保持穴で保持された部品素体の端部に電極を形成する工程と、部品素体に加えられる外力とプラスチックフィルムの弾性力を利用して、部品素体を保持穴から保持板の他方主面側へ取り出す工程と、を備えるチップ部品の製造方法にも向けられる。
【0015】
また、本発明は、一方主面と他方主面とを有し、厚さ方向に貫通している複数の保持穴を有する保持板を用意する工程と、直方体状の部品素体を保持穴に挿入して、部品素体を保持穴で保持する工程と、保持穴で保持された部品素体の端部に電極を形成する工程と、保持板の他方主面上に、保持穴の一部を覆うようにプラスチックフィルムを設ける工程と、部品素体に加えられる外力とプラスチックフィルムの弾性力を利用して、部品素体を保持穴から保持板の他方主面側へ取り出す工程と、を備えるチップ部品の製造方法にも向けられる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、キャリアプレートからの部品素体の取り出し時に、外力だけでなくプラスチックの弾性力も利用して取り出すことになる。そのため、部品素体の取り出し時の速度を向上させることが可能となり、キャリアプレートの表面や取り出し容器の側面に部品素体が付着しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るキャリアプレートを示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】保持穴とフィルム貫通穴の位置関係を示す拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るチップ部品の製造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るチップ部品の製造方法を示す断面図で、図4の続きを示すものである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るチップ部品の製造方法を示す断面図で、図5の続きを示すものである。
【図7】部品素体の取り外し前後のプラスチックフィルムとの位置関係を示す模式図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るチップ部品の製造方法を示す断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るチップ部品の製造方法を示す断面図で、図4の続きを示すものである。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るチップ部品の製造方法を示す断面図で、図5の続きを示すものである。
【図11】従来のキャリアプレートを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下において、本発明を実施するための形態について説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るキャリアプレートを示す平面図である。また、図2は図1のA−A断面図である。なお、理解のため、本明細書中の図の縮尺は一部変更して記載している。
【0020】
キャリアプレート1は、保持板11と、プラスチックフィルム21と、を備える。
【0021】
保持板11は、矩形状の平板であり、一方主面11aと他方主面11bとを有する。保持板11は、厚さ方向に貫通している複数の保持穴12を有している。本実施形態では、複数の保持穴12は格子状に配置されている。この複数の保持穴12は千鳥状に配置されていてもよい。
【0022】
保持穴12は、開口が保持板11の一方主面11a側に形成されている。また、直方体状の部品素体を取り出すための開口が他方主面11b側に形成されている。電極形成時には、部品素体は保持穴12により保持される。そして、電極形成後に、部品素体は保持穴12から他方主面11b側へ取り出される。保持穴12の大きさは、部品素体の大きさと、部品素体を保持する保持力を決定するクリアランスとを考慮して決定される。
【0023】
保持板11の材質は特に限定されるものではないが、アルミ等の金属や、樹脂等の非金属が挙げられる。また、保持板11の一方主面11aの一部、他方主面11bの一部、及び保持穴12の内部等、部品素体の接触が多い箇所の表面には、保持力を向上させるために、シリコンゴムが形成されていてもよい。
【0024】
本実施形態では、プラスチックフィルム21は、保持板11の他方主面11b上に、保持穴12の一部を覆うように設けられている。そのため、キャリアプレート1による保持時に、部品素体はプラスチックフィルム21と接触した状態となる。また、部品素体はプレスピン等から加わる外力によってキャリアプレート1から取り出される。このとき、部品素体はプラスチックフィルム21によって弾かれるため、部品素体はプレスピンによる外力とプラスチックフィルム21による弾性力の両方を受けて、加速されて取り出される。そのため、取り出し後に部品素体を収納する取り出し容器の側面に、部品素体が付着しにくくなる。また、保持板11の他方主面11b側にはプラスチックフィルムが設けられているので、キャリアプレート1の表面には、部品素体が付着しにくくなる。プラスチックフィルムの材質としては、PETフィルムが好ましい。
【0025】
図3は、保持穴とフィルム貫通穴の位置関係を示す拡大図である。図3から分かるように、プラスチックフィルム21は、厚さ方向に貫通しているフィルム貫通穴22を有している。厚さ方向から透視した場合に、このフィルム貫通穴22の少なくとも一部の領域は、保持穴12と重なっている。そして、フィルム貫通穴22の面積が保持穴12の面積よりも小さいことが好ましい。
【0026】
保持穴12とフィルム貫通穴22は互いに四角形状であり、フィルム貫通穴22の一辺が、保持穴12の一辺と平行であることが好ましい。この場合には、取り出し時に、プラスチックフィルム21の一辺が部品素体の一辺と平行になるため、プラスチックフィルム21の弾性力がより部品素体に伝わりやすい。
【0027】
本実施形態では、キャリアプレート1の厚さ方向から透視した場合に、フィルム貫通穴22の全領域が保持穴12と重なっている。そして、プラスチックフィルム21は、フィルム貫通穴22と、切り欠き23と、を有する。切り欠き23は、フィルム貫通穴22の角と保持穴12の角とを結ぶ方向に沿って設けられている。切り欠き23の長さは、フィルム貫通穴22の角と保持穴12の角とを結ぶ距離よりも長くなるように形成されている。切り欠き23は、部品素体がプラスチックフィルム21と接触しながら取り出される際に、プラスチックフィルム21が部品素体から加わる力を逃がすために設けられている。このため、プラスチックフィルム21が設けられることによって、部品素体がキャリアプレート1から取り出されにくくなることはない。
【0028】
保持穴12とフィルム貫通穴22とは、中心が同一になるように設けられている。この場合には、図3において、保持穴12の上側の長辺からフィルム貫通穴22の上側の長辺までの距離が、保持穴12の下側の長辺からフィルム貫通穴22の下側の長辺までの距離と等しくなる。同様に、保持穴12の左側の短辺からフィルム貫通穴22の左側の短辺までの距離が、保持穴12の右側の短辺からフィルム貫通穴22の右側の短辺までの距離と等しくなる。すなわち、保持穴12に露出しているプラスチックフィルム21の幅が、上下で等しくなり、かつ、左右で等しくなる。このため、プラスチックフィルム21で弾かれた部品素体は、左右から、および上下から均等に力を受けるため、保持穴12のから下方に向かって真っすぐに落下しやすくなる。
【0029】
次に、上記で説明したキャリアプレートを用いたチップ部品の製造方法の一例について、図4〜図6を参照しながら説明する。
【0030】
最初に、図4(A)のように、キャリアプレート1を用意する。このキャリアプレート1は、図1〜図3で説明したものである。
【0031】
次に、直方体状の部品素体を用意する。そして、図4(B)のように、部品素体41を保持穴12へ挿入する。本実施形態では、プレスピン31を部品素体41に接触させ、プレスピン31からの外力により、部品素体41を保持穴12へと押し込む。また、部品素体41を保持板11の一方主面11a側から挿入している。部品素体41は保持板11の他方主面11b側から挿入してもよい。挿入後は、保持板11により部品素体41が保持される。また、プラスチックフィルム21は部品素体41によりたわんだ状態となる。
【0032】
次に、部品素体の端部に電極を形成する。まず、図4(C)のように、部品素体41の一方の端部に電極42を形成する。電極42は、保持板11の他方主面11b側から突き出た部品素体41の端部に形成される。例えば、電極42は、ディップによる導電性ペーストの塗布、乾燥後に、導電性ペーストを熱処理によって焼き付けることによって形成される。
【0033】
その後、図5(D)のように、部品素体41の他方の端部を保持板11から露出させる。部品素体41の端部は、プレスピン31により、保持板11の一方主面11a側に突き出される。
【0034】
その後、図5(E)のように、部品素体41の他方の端部に電極42を形成する。電極の形成方法は、図5(C)と同様である。
【0035】
次に、図6(F)、(G)のように、両端部に電極42が形成された部品素体41を保持穴12から取り出す。図6(F)は部品素体41を押し出す前の断面図であり、図6(G)は部品素体を押し出した後の断面図である。本実施形態では、プレスピン31を部品素体41に接触させ、プレスピン31からの外力により、部品素体41を保持穴12から押し出す。
【0036】
プラスチックフィルム21は保持板11の他方主面11b上に設けられている。そのため、保持板11が露出している場合に比べて、部品素体41がキャリアプレート1に付着しにくい。
【0037】
キャリアプレート1の下方であって、保持板11の他方主面11b側には、取り出し容器33が設けられている。取り出し容器33は、キャリアプレート1から取り出された部品素体41を収納するために設置されている。
【0038】
保持板11の他方主面11b側であって、プラスチックフィルム21が形成されている側には、金属格子32が設けられている。金属格子32はプラスチックフィルム21と接触している。金属格子32はキャリアプレート1を支持している。金属格子32は取り出し容器33内に設けられている。
【0039】
図7は、部品素体の取り出し前後のプラスチックフィルムとの位置関係を示す模式図である。
【0040】
図7(A)はプラスチックフィルム21が部品素体41と接触している状態の図である。このとき、プラスチックフィルム21は弾性によりたわんだ状態となっている。一方、図7(B)のように、プレスピン31がさらに下降して、部品素体41がプラスチックフィルム21から離れる。すると、たわんだ状態のプラスチックフィルム21の弾性力により、プラスチックフィルム21が部品素体41を弾く。このプラスチックフィルム21の弾性力とプレスピン31の外力により、部品素体41は左右から、および上下から均等に力を受けるため、保持穴12から下方に向かって真っすぐに落下しやすくなる。そのため、取り出し容器33の側面や金属格子32に部品素体41が付着しにくくなる。
【0041】
以上のようにして、チップ部品が作製される。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、保持板とプラスチックフィルムが一体となっているキャリアプレートと、そのキャリアプレートを用いたチップ部品の製造方法について説明した。本実施形態では、チップ部品の取り出しの直前に保持板の表面にプラスチックフィルムを設ける例について説明する。第1の実施形態と共通する部分については記載を省略する。
【0042】
図8〜10は、本発明の第2の実施形態に係るチップ部品の製造方法を示す断面図である。
【0043】
最初に、図8(A)のように、保持板11を用意する。この保持板11は、一方主面11aと他方主面11bとを有し、厚さ方向に貫通している複数の保持穴12を有している。
【0044】
次に、直方体状の部品素体41を用意する。そして、図8(B)のように、部品素体41を保持穴12に挿入して、部品素体41を保持穴12で保持する。
【0045】
次に、部品素体41の端部に電極42を形成する。まず、図8(C)のように、部品素体41の一方の端部に電極42を形成する。その後、図9(D)のように、部品素体41の他方の端部を保持板11から露出させる。その後、図9(E)のように、部品素体41の他方の端部に電極42を形成する。
【0046】
次に、図10(F)のように、保持板11の他方主面11b上に、保持穴12の一部を覆うようにプラスチックフィルム21を設ける。本実施形態では、プラスチックフィルム21は、金属格子32により、保持板21と密着するように支持されている。金属格子32は、プラスチックフィルムの位置を決める機能を有する。
【0047】
最後に、図10(G)のように、部品素体41に加えられる外力とプラスチックフィルム21の外力を利用して、部品素体41を保持穴12から取り出す。部品素体41は、保持板11の他方主面11b側へ取り出される。部品素体41は、取り出し容器33内へ収納される。本実施形態においても、プラスチックフィルム21の弾性力とプレスピン31の外力により、部品素体41は加速された状態で取り出されることになる。
【0048】
なお、本実施形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 キャリアプレート
11 保持板
11a 一方主面
11b 他方主面
12 保持穴
21 プラスチックフィルム
22 フィルム貫通穴
23 切り欠き
31 プレスピン
32 金属格子
33 取り出し容器
41 部品素体
42 電極
101 キャリアプレート
102 プレート本体
103 プレート貫通穴
105 電子部品支持体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口が一方主面側に形成され、直方体状の部品素体を取り出すための開口が他方主面側に形成された、厚さ方向に貫通している複数の保持穴を有する保持板と、
前記保持板の前記他方主面上に、前記保持穴の一部を覆うように設けられているプラスチックフィルムと、
を備えることを特徴とするキャリアプレート。
【請求項2】
前記プラスチックフィルムは、厚さ方向に貫通しているフィルム貫通穴を有し、前記厚さ方向から透視した場合に、前記フィルム貫通穴の一部の領域が前記保持穴と重なっており、前記フィルム貫通穴の面積が、前記保持穴の面積よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載のキャリアプレート。
【請求項3】
前記保持穴と前記フィルム貫通穴は互いに四角形状であり、前記フィルム貫通穴の一辺が、前記保持穴の一辺と平行であることを特徴とする、請求項2に記載のキャリアプレート。
【請求項4】
前記厚さ方向から透視した場合に、前記フィルム貫通穴の全領域が前記保持穴と重なっており、前記プラスチックフィルムは、前記フィルム貫通穴の角と前記保持穴の角とを結ぶ方向に設けられている切り欠きをさらに有することを特徴とする、請求項3に記載のキャリアプレート。
【請求項5】
前記プラスチックフィルムは、PETフィルムからなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のキャリアプレート。
【請求項6】
一方主面と他方主面とを有し、厚さ方向に貫通している複数の保持穴を有する保持板と、前記保持板の前記他方主面上に、前記保持穴の一部を覆うように設けられているプラスチックフィルムと、を備えるキャリアプレートを用意する工程と、
直方体状の部品素体を前記保持穴に挿入して、前記プラスチックフィルムをたわませた状態で前記部品素体を前記保持穴で保持する工程と、
前記保持穴で保持された前記部品素体の端部に電極を形成する工程と、
前記部品素体に加えられる外力と前記プラスチックフィルムの弾性力を利用して、前記部品素体を前記保持穴から前記保持板の前記他方主面側へ取り出す工程と、
を備えることを特徴とするチップ部品の製造方法。
【請求項7】
一方主面と他方主面とを有し、厚さ方向に貫通している複数の保持穴を有する保持板を用意する工程と、
直方体状の部品素体を前記保持穴に挿入して、前記部品素体を前記保持穴で保持する工程と、
前記保持穴で保持された前記部品素体の端部に電極を形成する工程と、
前記保持板の前記他方主面上に、前記保持穴の一部を覆うようにプラスチックフィルムを設ける工程と、
前記部品素体に加えられる外力と前記プラスチックフィルムの弾性力を利用して、前記部品素体を前記保持穴から前記保持板の前記他方主面側へ取り出す工程と、
を備えることを特徴とするチップ部品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−33859(P2013−33859A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−169325(P2011−169325)
【出願日】平成23年8月2日(2011.8.2)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【Fターム(参考)】