説明

キャンドルフィルタアセンブリおよびキャンドルフィルタエレメント

【課題】フィルタデバイス用のキャンドルフィルタアセンブリを提供すること。
【解決手段】フィルタデバイス(10)用のキャンドルフィルタアセンブリ(24)には、外表面(32)と内表面(34)とを有し、それを貫いて延びる複数の開口部(35)を含む管状コア(30)と、コアによって支持された、コア/濾材サブアセンブリを画定する濾材(36)と、ドレンパイプの外表面とドレンパイプの内側との間を流体が流れるようにするための、それを貫いて延びる複数の開口部(39)を含むドレンパイプ(38)とが含まれる。該キャンドルフィルタアセンブリには、また、エンドキャップ(40)と、ドレンパイプ開口部(54)を含む第1のシーリングブロック(52)とが含まれる。該キャンドルフィルタアセンブリには、第1のシーリングブロックを貫いて延びるドレンパイプにねじ式に係合する圧縮ナット(66)がさらに含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、液体濾過デバイスアセンブリに関し、より詳細には、フィルタデバイスのシーリングを改善するフィルタエレメントアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
流れている流体から浮遊汚染物質を除去する、様々な装置および方法が使用されている。一般に、汚染流体は、外圧または外力によって多孔質濾過材を通り抜ける。多孔質濾過材の孔径は、流体を通過させるが、汚染物質が該多孔質濾過材を通って流れるのを妨げるように選択される。汚染物質は、多孔質濾材によって阻止されるが、流体は、多孔質濾材を通り抜ける。
【0003】
しばらくすると、濾材によって捕集された汚染物質は、多孔質濾材の孔隙を覆い、それによって孔隙を閉塞させ、濾材を通って流れる流体を低減する。捕集された汚染物質によって濾材の孔隙が閉塞すると、流体フィルタを通る流体の流量が減少するので、該流体フィルタがそれ以上の使用には望ましくないものになる。多くの場合、流体濾過プロセスにおける所望の流体流量を回復するために、流体フィルタが廃棄されて新しい流体フィルタに取り替えられる。
【0004】
通常のキャンドルフィルタでは、多孔質濾材が、該濾材を据え付ける、または懸吊する、フィルタ支持体などに固定される。円筒状フィルタの場合、濾材は、円筒状の構成に成形され、該濾材の第1および第2の円筒端が、それぞれ、第1および第2のエンドキャップなど、第1および第2のフィルタ据付部材に接合される。第1および第2のエンドキャップは、濾材を流体入力源および流体出力源に対して据え付ける。
【特許文献1】米国特許第6,413,422B1号公報
【特許文献2】米国特許第6,428,593B1号公報
【特許文献3】米国特許第6,451,081B1号公報
【特許文献4】米国特許第6,464,757B2号公報
【特許文献5】米国特許第6,468,322B1号公報
【特許文献6】米国特許第6,471,877B1号公報
【特許文献7】米国特許第6,627,079B2号公報
【特許文献8】米国特許第6,652,615B2号公報
【特許文献9】米国特許第6,630,016B2号公報
【特許文献10】米国特許第6,733,575B1号公報
【特許文献11】米国特許第6,827,864B2号公報
【特許文献12】米国特許第6,843,821B2号公報
【特許文献13】米国特許第6,854,601B2号公報
【特許文献14】米国特許第6,860,394B1号公報
【特許文献15】米国特許第6,863,868B1号公報
【特許文献16】米国特許第6,866,704B2号公報
【特許文献17】米国特許第6,872,310B2号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多くの場合、濾材の第1および第2の円筒端を第1および第2のエンドキャップに添着するために、溶接プロセスが使用される。溶接プロセスは、初めに濾材を支持コア上に設置することによって達成される。濾材の第1および第2の円筒端は、濾材を下層の支持コア上に圧密化するようにスエージ加工される。圧密化された濾材の第1および第2の端部に第1および第2の溶接リングが溶接される。最後に、第1および第2の溶接リングに第1および第2のエンドキャップが溶接される。濾材の第1および第2の円筒端を圧密化かつ溶接すると、濾材の圧密端近くで該濾材の濾過能力がほとんどすべて破壊された。
【0006】
公知のキャンドルフィルタエレメントアセンブリは、また、クランプを使用してキャンドルフィルタの濾材を配管ヘッダおよび/または支持コア上に添着する。これらのクランプは、通常、金属製であり、化学的侵食、機械的磨耗、および隣接クランプからの損傷にさらされる。また、クランプは、濾材表面に切り込むことによって、または隣接濾材を引っ掻くことによって、濾材を損傷する虞がある。また、公知のクランプを使用して完全な濾過デバイスを組み立てるのに要する時間が長いので、結果として経費が高くなっており、濾過デバイスがオフラインのときにしか実施できないので、やはり追加経費が発生する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態では、フィルタデバイス用のキャンドルフィルタアセンブリが提供される。該キャンドルフィルタアセンブリには、外表面と内表面とを有し、それを貫いて延びる複数の開口部を含む管状コアと、該コアによって支持された、コア/濾材サブアセンブリ(コア及び濾材のサブアセンブリ)を形成する濾材と、ドレンパイプの外表面とドレンパイプの内側との間を流体が流れるようにするための、それを貫いて延びる複数の開口部を含むドレンパイプとが含まれる。ドレンパイプは、コアの内側に配置される。該キャンドルフィルタアセンブリには、また、エンドキャップと、ドレンパイプ開口部を含む第1のシーリングブロックとが含まれる。ドレンパイプは、第1のシーリングブロックのドレンパイプ開口部を通って延びる。該キャンドルフィルタアセンブリには、第1のシーリングブロックを貫いて延びるドレンパイプにねじ式に係合する圧縮ナットがさらに含まれる。
【0008】
他の実施形態では、液体濾過デバイスが提供される。該液体濾過デバイスには、フィルタハウジングと、該フィルタハウジングに結合した、該フィルタハウジングを封止する着脱式ハウジングカバーと、該フィルタハウジング内部に位置決めされたフィルタ支持エレメントと、該フィルタ支持エレメントに据え付けられ、かつフィルタハウジング内部に位置決めされた少なくとも1つのキャンドルフィルタアセンブリとが含まれる。各キャンドルフィルタアセンブリには、外表面と内表面とを有し、それを貫いて延びる複数の開口部を含む管状コアと、該コアによって支持された、コア/濾材サブアセンブリを形成する濾材と、ドレンパイプの外表面とドレンパイプの内側との間を流体が流れるようにするための、それを貫いて延びる複数の開口部を含むドレンパイプとが含まれる。該ドレンパイプは、コアの内側に配置される。該キャンドルフィルタアセンブリには、また、エンドキャップと、ドレンパイプ開口部を含む第1のシーリングブロックとが含まれる。ドレンパイプは、第1のシーリングブロックのドレンパイプ開口部を通って延びる。キャンドルフィルタアセンブリには、第1のシーリングブロックを貫いて延びるドレンパイプにねじ式に係合する圧縮ナットがさらに含まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
濾過デバイスで使用するためのキャンドルフィルタアセンブリについて、以下で詳細に説明する。例示的な一実施形態では、キャンドルフィルタアセンブリには、円筒状の外部コア上に据え付けられた濾材が含まれる。外部コアは、最上部シーリングブロックと底部エンドキャップとの間に位置決めされており、ドレンパイプが、底部エンドキャップから、外部コアの中央を通り、最上部シーリングブロックを貫いて延びている。ドレンパイプの端部上に圧縮ナットが螺着されて、最上部シーリングブロック、底部エンドキャップ、外部コア、濾材、およびドレンパイプを併せて固定する。キャンドルフィルタアセンブリは、均一なケーキ形成、フィルタキャンドルの長さにわたる均等な流量分布、最適なケーキ除去のための有効な逆流パルスフラッシュ洗浄(back pulse flush)、ならびに、濾材を損傷する虞のあるクランプを使用しない濾材の容易な注入(instillation)をもたらす。
【0010】
諸図面を参照すると、図1は、例示的な一実施形態による濾過デバイス10の切欠斜視図である。濾過デバイス10には、ハウジング12と、該ハウジング12に結合してハウジングキャビティ16を画定する着脱式カバー14とが含まれる。ハウジング12には、濾過すべき流体を濾過デバイス10に流入させるための流体入口18と、濾液を濾過デバイス10から流出させるための流体出口20とが含まれる。ハウジング12のフィルタケーキ排出口22は、濾過デバイス10を逆流フラッシュ洗浄した後で、該濾過デバイス10からフィルタケーキを除去させる。複数のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ24が、ハウジングキャビティ16内に配置され、フィルタ支持エレメント26、例えばチューブシートに据え付けられており、次にそれがハウジング12の内部に据え付けられる。代替的な一実施形態では、フィルタ支持エレメント26は、キャンドルフィルタアセンブリ24が据え付けられるヘッダである。
【0011】
使用時には、流体は、圧力を受けてハウジング12の流体入口18を通って濾過デバイス10に流入し、キャンドルフィルタアセンブリ24内を通り抜ける。流れる流体中に浮遊した固体は、流体から分離され、キャンドルフィルタエレメントアセンブリ24上にフィルタケーキとして堆積する。濾液は、フィルタアセンブリ24内を通り抜け、流体出口20を通ってフィルタデバイス10から流出する。フィルタケーキは、例えば、逆流洗浄または逆流パルス洗浄によって、定期的にフィルタアセンブリ24から除去される。除去されたフィルタケーキは、開いた排出口22を通ってフィルタデバイス10から排出される。
【0012】
図2は、キャンドルフィルタエレメントアセンブリ24の概略断面図である。図2を参照すると、例示的な実施形態では、キャンドルフィルタエレメントアセンブリ24には、孔あきの管状または円筒状外部コア30が含まれており、該外部コア30が、外表面32と、内表面34と、該外表面32と該内表面34との間で該外部コア30を貫いて延びる複数の開口部35とを有する。代替的な一実施形態では、外部コア30を多孔質セラミック構造にすることができる。濾材36が、外部コア30の外表面32を取り囲む。複数のドレン開口部39を有するドレンパイプ38が、外部コア30の内側に位置決めされ、底部エンドキャップ40に取り付けられる。ドレンパイプ38は、いずれか適切な方法によって、例えば、ねじ山、接着接合、および/または溶接を用いて、底部エンドキャップ40に取り付けることができる。さらに図3も参照すると、例示的な実施形態では、ドレンパイプ38の第1の末端部分42には複数のねじ山44が含まれており、底部エンドキャップ40には、ドレンパイプ38の第1の末端部分42にねじ式に係合するようにサイズ設定された、いくらか底部エンドキャップ40内を延びるねじ山付きボア46が含まれる。ドレンパイプ38は、ねじ山付き末端部分42をねじ山付きボア46に螺入することによって、底部エンドキャップ40に取り付けられる。底部エンドキャップ40には、また、外部コア30および濾材36を受けるようにサイズ設定された環状溝48も含まれる。外部コア30および底部エンドキャップ40を封止するために、圧縮型シールガスケット50が溝48内に位置決めされる。
【0013】
最上部シーリングブロック52には、該シーリングブロックを貫いて延びる、ドレンパイプの第2の末端部分56が最上部シーリングブロック52内を摺動可能に延びられるようにサイズ設定された、ドレンパイプ開口部54が含まれる。最上部シーリングブロック52の底面58には、外部コア30および濾材36を受けるようにサイズ設定された環状溝60が含まれる。外部コア30および最上部シーリングブロック52を封止するために、圧縮型シールガスケット62が溝60内に位置決めされる。ドレンパイプ28の第2の末端部分56には、圧縮ナット66内を延びるねじ山付きボア64にねじ式に係合するようにサイズ設定された複数のねじ山45が含まれる。圧縮ナット66を締め付けると、最上部シーリングブロック52が底部エンドキャップ40に向かって移動し、その結果、濾材で巻かれた外部コア30が、溝48および60内にそれぞれ位置決めされたシーリングガスケット50および62を圧縮する。
【0014】
キャンドルフィルタアセンブリ24を作製する際、いずれか適切な材料または材料の組合せを使用することができる。特に、濾材36を、例えば延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)および/またはポリプロピレンから形成される、膜、ニードルドフェルト(needled felt)、織布製品、ラミネート、または非ラミネートの形態にすることができる。圧縮型シールガスケット50および62は、例えば、EPDMおよび/またはポリウレタンから形成することができる。外部コア30、ドレンパイプ38、底部エンドキャップ40、最上部シーリングブロック52、および圧縮ナット66は、これだけに限るものではないが、金属、例えばステンレス鋼およびチタン、ならびに/または熱可塑性材料、例えばCPVCおよび/もしくはポリプロピレンなどのポリオレフィンを含め、いずれか適切な材料から形成することができる。
【0015】
図4は、他の例示的な実施形態によるキャンドルフィルタエレメントアセンブリ70の概略断面図である。キャンドルフィルタエレメントアセンブリ70には、前述のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ24に類似して、管状の外部コア72が含まれており、該外部コア72が、外表面74と、内表面76と、該外表面74から該内表面76まで該外部コア72を貫いて延びる複数の開口部78とを有する。濾材80が、外部コア72の外表面74を取り囲む。複数のドレン開口部83を有するドレンパイプ82が、外部コア72の内側に位置決めされ、底部エンドキャップ84に取り付けられる。ドレンパイプ82の第1の末端部分86には、複数のねじ山88が含まれる。底部エンドキャップ84には、第1の末端部分86にねじ式に係合するようにサイズ設定された、いくらか底部エンドキャップ84内を延びるねじ山付きボア90が含まれる。ドレンパイプ82は、ねじ山付き末端部分86をねじ山付きボア90に螺入することによって、底部エンドキャップ84に取り付けられる。
【0016】
底部シーリングブロック92が、底部エンドキャップ84に隣接して位置決めされており、該底部シーリングブロック92には、ドレンパイプ82がその中を摺動可能に延びられるようにサイズ設定された、ねじ山のない開口部94が含まれる。底部シーリングブロック92には、また、上面98に環状溝96が含まれる。底部シーリングブロック92が底部カウンタブロック100と底部エンドキャップ84との間に配置されるように、底部カウンタブロック100が、底部シーリングブロック92に隣接して位置決めされる。底部カウンタブロック100には、ドレンパイプ82の第1のねじ山付き末端部分86にねじ式に係合するようにサイズ設定された、その中を延びるねじ山付きボア104を有する主要部分102が含まれる。主要部102から、底部シーリングブロック92の環状溝96内で受けられるようにサイズ設定された環状突出部106が延びている。環状ノッチ108が、主要部102の外表面110に配置され、外部コア72を受けるようにサイズ設定される。
【0017】
最上部シーリングブロック112には、該シーリングブロックを貫いて延びる、ドレンパイプ82の第2の末端部分116が最上部シーリングブロック112を貫いて延びられるようにサイズ設定された、ねじ山のないドレンパイプ開口部114が含まれる。最上部シーリングブロック112の底面118には、環状溝120が含まれる。最上部カウンタブロック122が、最上部シーリングブロック112に隣接して位置決めされる。最上部カウンタブロック122には、その中を延びるねじ山付きボア126を有する主要部分124が含まれる。主要部124から、最上部シーリングブロック112の環状溝120内で受けられるようにサイズ設定された環状突出部128が延びている。環状ノッチ130が、主要部124の外表面132に配置され、外部コア72を受けるようにサイズ設定される。ドレンパイプ82の第2の末端部分116には、最上部カウンタブロック122のねじ山付きボア126にねじ式に係合し、かつ圧縮ナット138内を延びるねじ山付きボア136にねじ式に係合するようにサイズ設定された、複数のねじ山134が含まれる。
【0018】
キャンドルフィルタエレメント70は、底部カウンタブロック100をドレンパイプ82の第1の末端部分86上に螺着させ、底部シーリングブロック92を第1の末端部分86上に摺動させ、次いで底部エンドキャップ84を第1の末端部分86上に螺着させて、底部シーリングブロック92を底部エンドキャップ84と底部カウンタブロック100との間で捕捉することによって組み立てられる。濾材80は、該濾材80の両端が外部コア72の両端を越えて延びる状態で、外部コア72の外表面74の周りに位置決めされる。外部コア72および濾材80は、外部コア72の近位端140がカウンタブロック100の環状ノッチ108内で受けられ、かつ濾材80の延長端が底部シーリングブロック92の環状溝96内に位置決めされるように位置決めされる。圧縮型シールガスケット142が、濾材80と底部シーリングブロック92との間で環状溝96内に位置決めされる。底部エンドキャップ84を締め付けると、底部シーリングブロック92が底部カウンタブロック100に向かって移動し、その結果、環状延長部106がシールガスケット142を圧縮して、濾材80と底部シーリングブロック92との間にシールを形成する。
【0019】
フィルタエレメント70は、引き続き、最上部カウンタブロック122をドレンパイプ82の第2の末端部分116上に螺着させ、最上部シーリングブロック112を第2の末端部分116上に摺動させ、次いで圧縮ナット138を第2の末端部分116上に螺着させて、最上部シーリングブロック112を最上部カウンタブロック122と圧縮ナット138との間で捕捉することによって組み立てられる。外部コア72および濾材80は、外部コア72の遠位端144が最上部カウンタブロック122の環状ノッチ130内で受けられ、かつ濾材80の延長端が最上部シーリングブロック112の環状溝120内に位置決めされるように位置決めされる。圧縮型シールガスケット146が、濾材80と最上部シーリングブロック112との間で環状溝120内に位置決めされる。圧縮ナット138を締め付けると、最上部シーリングブロック112が最上部カウンタブロック122に向かって移動し、その結果、環状延長部128がシールガスケット146を圧縮して、濾材80と最上部シーリングブロック112との間にシールを形成する。
【0020】
キャンドルフィルタエレメントアセンブリ70は、ドレンパイプ82のねじ山付き末端部分116に係合するようにサイズ設定されたねじ山付きボア150を含む据付ナット148を用いて、パイプシート26に据え付けられる。圧縮型シールガスケット152が、圧縮ナット138とパイプシート26との間に位置決めされる。
【0021】
使用時には、濾過すべき液体は、圧力を受けて濾材80を通って流れ、流れる流体中に浮遊した固体は、流体から分離され、濾材上にフィルタケーキとして凝集する。濾過された流体は、外部コア72の開口部78を通って流れ、ドレンパイプ82のドレン開口部83を通って該ドレンパイプ82に到達する。濾過された流体は、ドレンパイプ82の第2の末端部分116を通ってフィルタエレメントアセンブリ70から出ていき、次いで濾過デバイス10の流体出口20(図1参照)から流れ出る。
【0022】
図5は、他の例示的な実施形態によるキャンドルフィルタエレメントアセンブリ200の概略断面図である。キャンドルフィルタエレメントアセンブリ200には、前述のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ70に類似して、管状の外部コア202が含まれており、該外部コア202が、外表面204と、内表面206と、該外表面204から該内表面206まで該外部コア202を貫いて延びる複数の開口部208とを有する。濾材210が、外部コア202の外表面204を取り囲む。複数のドレン開口部213を有するドレンパイプ212が、外部コア202の内側に位置決めされる。ドレンパイプ212の第1の部分216には、複数のねじ山218が含まれる。
【0023】
底部エンドキャップ214には、該エンドキャップ内を延びる、ねじ山付きボルト222が底部エンドキャップ214内を延びられるようにサイズ設定された、ねじ山のないボア220が含まれる。エンドキャップ214には、上面226に環状溝224が含まれる。底部カウンタブロック228が、底部エンドキャップ214に隣接して位置決めされる。底部カウンタブロック228には、ねじ山付きボルト222にねじ式に係合するようにサイズ設定された、ねじ山付きボア230が含まれる。底部カウンタブロック228の外表面232には、外部コア202の内表面206の第1のねじ山付き部分236にねじ式に係合するようにサイズ設定された、複数のねじ山234が含まれる。代替的な一実施形態では、底部カウンタブロック228の外表面232がねじ山を含まず、底部カウンタブロック228が、いずれか適切な方法、例えば、溶接、接着接合、および/または締着具によって、外部コア202に取り付けられる。
【0024】
最上部シーリングブロック238には、該シーリングブロックを貫いて延びる、ドレンパイプ212が最上部シーリングブロック238を貫いて延びられるようにサイズ設定された、ねじ山のないドレンパイプ開口部240が含まれる。最上部シーリングブロック238の底面242には、環状溝244が含まれる。最上部カウンタブロック246が、最上部シーリングブロック238に隣接して位置決めされる。最上部カウンタブロック246には、該カウンタブロック内を延びる、ねじ山付きドレンパイプのねじ山付き部分216にねじ式に係合するようにサイズ設定された、ねじ山付きボア248が含まれる。最上部カウンタブロック246の外表面250には、外部コア202の内表面206の第2のねじ山付き部分254にねじ式に係合するようにサイズ設定された、複数のねじ山252が含まれる。ドレンパイプ212のねじ山付き部分216は、最上部カウンタブロック246のねじ山付きボア248にねじ式に係合し、かつ圧縮ナット258内を延びるねじ山付きボア256にねじ式に係合するようにサイズ設定される。代替的な一実施形態では、最上部カウンタブロック246の外表面250がねじ山を含まず、最上部カウンタブロック246が、いずれか適切な方法、例えば、溶接、接着接合、および/または締着具によって、外部コア202に取り付けられる。
【0025】
キャンドルフィルタアセンブリ200は、濾材210を外部コア202の外表面204の周りに位置決めし、外部コア202を底部カウンタブロック228上に螺着させることによって組み立てられる。次いで、外部コア202および濾材210の近位端がエンドキャップ214の環状溝224内で受けられた状態で、ねじ山付きボルト222によって底部エンドキャップ214が底部カウンタブロック228に取り付けられる。圧縮型シールガスケット260が、環状溝224内に位置決めされる。ねじ山付きボルト222を締め付けると、底部エンドキャップ214が底部カウンタブロックに向かって移動し、それがシールガスケット260を圧縮して、濾材210と底部エンドキャップ214との間にシールを形成する。
【0026】
最上部カウンタブロック246が、外部コア202の第2のねじ山付き部分254上に螺着され、ドレンパイプ212が、ドレンパイプのねじ山付き部分216を最上部カウンタブロック246のねじ山付きボア248に螺入することによって、最上部カウンタブロックにねじ式に結合される。最上部シーリングブロック238は、ドレンパイプ212上に摺動され、外部コア202および濾材210が最上部シーリングブロック238の環状溝244内で受けられた状態で、最上部カウンタブロック246に隣接して位置決めされており、圧縮ナット258は、ドレンパイプ212のねじ山付き部分216上に螺着される。圧縮型シールガスケット262が、濾材と最上部シーリングブロック238との間で環状溝244内に位置決めされる。圧縮ナット258を締め付けると、最上部シーリングブロック238が最上部カウンタブロック246に向かって移動し、その結果、シールガスケット262を圧縮させて、濾材210と最上部シーリングブロック238との間にシールを形成する。
【0027】
キャンドルフィルタアセンブリ200は、ドレンパイプ212のねじ山付き部分216に係合するようにサイズ設定されたねじ山付きボア266を含む据付ナット264を用いて、パイプシート26に据え付けられる。圧縮型シールガスケット268が、圧縮ナット258とパイプシート26との間に位置決めされる。
【0028】
本発明を様々な特定の諸実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲および趣旨内にある修正形態によって本発明を実施できることが当業者には認識されよう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】濾過デバイスの切欠斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態による、図1に示したキャンドルフィルタアセンブリの概略断面図である。
【図3】図1に示したドレンパイプの概略側面図である。
【図4】本発明の他の実施形態によるキャンドルフィルタアセンブリの概略断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態によるキャンドルフィルタアセンブリの概略断面図である。
【符号の説明】
【0030】
10 濾過デバイス
12 ハウジング
14 着脱式カバー
16 ハウジングキャビティ
18 流体入口
20 流体出口
22 排出口
24 キャンドルフィルタアセンブリ
26 フィルタ支持エレメント
30 外部コア
32 外表面
34 内表面
35 開口部
36 濾材
38 ドレンパイプ
39 開口部
40 底部エンドキャップ
42 ドレンパイプの第1の末端部分
44 ねじ山
46 ねじ山付きボア
48 環状溝
50 シールガスケット
52 最上部シーリングブロック
54 ドレンパイプ開口部
56 ドレンチューブの第2の末端部分
58 底面
60 環状溝
62 シールガスケット
64 ねじ山付きボア
66 圧縮ナット
70 キャンドルフィルタアセンブリ
72 外部コア
74 外表面
76 内表面
78 開口部
80 濾材
82 ドレンパイプ
84 底部エンドキャップ
86 ドレンパイプの第1の末端部分
88 ねじ山
90 ねじ山付きボア
92 底部シーリングブロック
94 開口部
96 溝
98 上面
100 底部カウンタブロック
102 主要部
104 ねじ山付きボア
106 環状突出部
108 環状ノッチ
110 外表面
112 最上部シーリングブロック
114 開口部
116 ドレンパイプの第2の末端部分
118 底面
120 環状溝
122 最上部カウンタブロック
124 主要部
126 ねじ山付きボア
128 環状突出部
130 環状ノッチ
132 外表面
134 ねじ山
136 ねじ山付きボア
138 圧縮ナット
140 コア近位端
142 シーリングガスケット
144 遠位端
146 シーリングガスケット
148 据付ナット
150 ねじ山付きボア
152 シールガスケット
200 キャンドルフィルタエレメントアセンブリ
202 管状の外部コア
204 外表面
206 内表面
208 開口部
210 濾材
212 ドレンパイプ
213 開口部
214 底部エンドキャップ
216 ドレンパイプの第1の部分
218 ねじ山
220 ボア
222 ねじ山付きボルト
224 環状溝
226 上面
228 底部カウンタブロック
230 ねじ山付きボア
232 外表面
234 ねじ山
236 コアの第1のねじ山付き部分
238 最上部シーリングブロック
240 ドレンパイプ開口部
242 底面
244 環状溝
246 最上部カウンタブロック
248 ボア
250 外表面
252 ねじ山
254 コアの第2のねじ山付き部分
256 ボア
258 圧縮ナット
260 シールガスケット
262 シールガスケット
264 据付ナット
266 ボア
268 シールガスケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタデバイス(10)用のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ(24)であって、
外表面(32)と内表面(34)とを有し、これらを貫いて延びる複数の開口部(35)を含む管状の外部コア(30)と、
前記外部コアによって支持されてコア/濾材サブアセンブリを形成するように適合された濾材(36)と、
ドレンパイプ(38)とを含んでおり、
前記ドレンパイプが、前記ドレンパイプの外表面と前記ドレンパイプの内側との間を流体が流れるようにするために複数の開口部(39)がそれを貫いて延びている管状表面によって画定され且つ前記外部コアの内側に配置されるように適合されており、
前記キャンドルフィルタエレメントアセンブリは更に、エンドキャップ(40)と、
ドレンパイプ開口部(54)を含む第1のシーリングブロック(52)と、圧縮ナット(66)とを含んでおり、
前記ドレンパイプは、前記第1のシーリングブロックの前記ドレンパイプ開口部を通って延びることができ、
圧縮ナット(66)は、第1の最上部シーリングブロックを貫いて延びる前記ドレンパイプにねじ式に係合する、キャンドルフィルタエレメントアセンブリ。
【請求項2】
前記エンドキャップ(40)が、前記外部コア(30)/濾材サブアセンブリを受けるようにサイズ設定された環状溝(48)を含んでおり、
前記第1のシーリングブロック(52)が、前記外部コア/濾材サブアセンブリを受けるようにサイズ設定された環状溝(60)を含んでおり、
前記キャンドルフィルタアセンブリがさらに、
前記エンドキャップと前記外部コア/濾材サブアセンブリとの間に液体シールを作り出すように、前記エンドキャップ(40)の前記溝(48)内に位置決めされた第1のシールガスケット(50)と、
前記第1のシーリングブロックと前記外部コア/濾材サブアセンブリとの間に液体シールを作り出すように、前記第1のシーリングブロックの前記溝(60)内に位置決めされた第2のシールガスケット(62)とを含む、請求項1記載のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ(24)。
【請求項3】
前記エンドキャップ(40)がねじ山付きボア(46)を含んでおり、
前記ドレンパイプ(38)が近位のねじ山付き末端部分(42)を含んでおり、
前記近位のねじ山付き末端部分が前記エンドキャップの前記ねじ山付きボアにねじ式に結合するように適合されており、
前記ドレンパイプが遠位のねじ山付き末端部分(56)をさらに含んでおり、
前記遠位のねじ山付き末端部分が前記圧縮ナット(66)にねじ式に係合するように適合される、請求項1記載のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ(24)。
【請求項4】
前記ドレンパイプ(82)の前記遠位のねじ山付き末端部分(116)にねじ式に係合するように適合された第1のカウンタブロック(122)をさらに含んでおり、
前記第1のカウンタブロックが、
その中を延びるねじ山付きボア(126)を含む主要部(124)と、
前記主要部から延びる、前記第1のシーリングブロック(112)の環状溝内で受けられるようにサイズ設定された環状突出部(128)と、
前記主要部の外表面(132)にある環状ノッチ(130)とを含んでおり、
前記環状ノッチが前記外部コアを受けるようにサイズ設定される、請求項3記載のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ(70)。
【請求項5】
環状溝(96)を含む第2のシーリングブロック(92)をさらに含んでおり、
前記第2のシーリングブロックが前記エンドキャップ(84)に隣接して位置決めされる、請求項4記載のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ(70)。
【請求項6】
前記ドレンパイプ(82)の近位のねじ山付き末端部分(86)にねじ式に係合するように適合された第2のカウンタブロック(100)をさらに含んでおり、
前記第2のカウンタブロックが、
その中を延びるねじ山付きボア(104)を含む主要部(102)と、
前記主要部から延びる、前記第2のシーリングブロック(92)の前記環状溝(96)内で受けられるようにサイズ設定された環状突出部(106)と、
前記主要部の外表面(110)にある環状ノッチ(108)とを含んでおり、
前記ノッチが前記外部コア(72)を受けるようにサイズ設定される、請求項5記載のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ(70)。
【請求項7】
前記第1のシーリングブロックと前記外部コア(72)/濾材(80)サブアセンブリとの間に液体シールを作り出すように、前記第1のシーリングブロック(112)の前記溝(120)内に位置決めされた第1のシールガスケット(142)と、
前記第2のシーリングブロックと前記外部コア/濾材サブアセンブリとの間に液体シールを作り出すように、前記第2のシーリングブロック(92)の前記溝(96)内に位置決めされた第2のシールガスケット(146)とをさらに含む、請求項6記載のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ(70)。
【請求項8】
前記エンドキャップ(214)が、前記エンドキャップ内を延びるねじ山のないボア(220)と、前記外部コア(202)/濾材(210)サブアセンブリを受けるようにサイズ設定された環状溝(224)とを含んでおり、
前記第1のシーリングブロック(238)が、前記外部コア/濾材サブアセンブリを受けるようにサイズ設定された環状溝(244)を含む、請求項1記載のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ(200)。
【請求項9】
前記ドレンパイプ(212)のねじ山付き部分(216)にねじ式に係合するように適合された第1のカウンタブロック(246)をさらに含んでおり、
前記第1のカウンタブロックが、
前記第1のカウンタブロック内を延びる、前記ドレンパイプの前記ねじ山付き部分(216)にねじ式に係合するようにサイズ設定されたねじ山付きボア(248)と、
外周表面(250)とを含んでおり、前記コア(202)の前記内表面(206)が前記第1のカウンタブロック(246)の前記外周表面に取り付けられる、請求項8記載のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ(200)。
【請求項10】
第2のカウンタブロック(228)とねじ山付きボルト(222)とをさらに含んでおり、
前記第2のカウンタブロックが、前記第2のカウンタブロック内を延びる、前記ねじ山付きボルトにねじ式に係合するようにサイズ設定されたねじ山付きボア(230)と、外周表面(232)とを含んでおり、
前記コア(202)の前記内表面(206)が前記第2のカウンタブロックの前記外周表面に取り付けられており、
前記ねじ山付きボルト(222)が、前記エンドキャップ(214)の前記ねじ山のないボア(220)を通って延びるようにサイズ設定される、請求項9記載のキャンドルフィルタエレメントアセンブリ(200)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−61817(P2007−61817A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−231840(P2006−231840)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【出願人】(500421543)ビーエイチエイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド (2)