説明

キレート剤の存在下で高安定性を有するアミラーゼ変異体を含む洗浄組成物

本発明は、親酵素と比較して、キレート剤への改善された安定性を有するアルファ−アミラーゼの変異体含む洗浄組成物、及びそのような組成物を含む洗浄プロセスに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄組成物であって、
(a)親アルファ−アミラーゼの変異体であって、配列番号6による番号付けを用いて、195、193、197、198、200、203、206、210、212、213及び243からなる群から選択される1つ以上の位置での置換を含む、変異体と、
(b)好ましくは、0.01〜99.9重量%の量の洗浄補助剤と、任意で、
(c)少なくとも1つのキレート剤であって、10mM未満の濃度の前記キレート剤が、21℃及びpH 8.0で測定されるとき、遊離カルシウムイオンの濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができる、キレート剤と、を含む、洗浄組成物。
【請求項2】
キレート剤を含み、
(a)10mM未満の濃度の前記キレート剤が、80mMの塩化カリウム及び49mMのEPPS中で、21℃及びpH 8.0で測定されるとき、遊離カルシウムイオンの濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができ、及び/又は
(b)10mM未満の濃度の前記キレート剤が、実施例2aに記載のアッセイで測定されるとき、遊離カルシウムイオンの濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができ、及び/又は
(c)前記キレート剤が、8mM未満、好ましくは7mM未満、好ましくは6mM未満、好ましくは5mM未満、好ましくは4mM未満のキレート剤濃度で、遊離カルシウムイオンの濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができ、及び/又は
(d)前記キレート剤が、21℃及びpH 8で測定されるとき、遊離カルシウムイオン濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができるクエン酸塩の濃度の0.9倍未満のキレート剤濃度で、遊離カルシウムイオン濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができ、及び/又は
(e)前記キレート剤が、遊離カルシウムイオン濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができるクエン酸塩の濃度の0.7倍未満、例えば0.5倍未満、例えば0.3倍未満のキレート剤濃度で、遊離カルシウムイオン濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができる、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
洗浄組成物であって、
(a)親アルファ−アミラーゼの変異体であって、配列番号6による番号付けを用いて、195、193、197、198、200、203、206、210、212、213及び243からなる群から選択される1つ以上の位置での置換を含む、変異体と、
(b)好ましくは、0.01〜99.9重量%の量の洗浄補助剤と、任意で、
(c)少なくとも1つのキレート剤であって、21℃及びpH 8.0で測定されるとき、遊離カルシウムイオンを2.0mMから0.10mMに減少させることができるクエン酸塩の濃度の0.9倍未満のキレート剤濃度で、遊離カルシウムイオン濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができる、キレート剤と、を含む、洗浄組成物。
【請求項4】
(a)前記変異体が、配列番号6による番号付けを用いて、195、193、197、198、200、203、206、210、212、213又は243位に相当する1つ以上の位置での少なくとも2つの置換を含み、及び/又は
(b)前記親アルファ−アミラーゼ配列が、193が、[G、A、S、T又はM]であるか、195位が、[F、W、Y、L、I又はV]であるか、197位が、[F、W、Y、L、I又はV]であるか、198位が、[Q又はN]であるか、200位が、[F、W、Y、L、I又はV]であるか、203位が、[F、W、Y、L、I又はV]であるか、206位が、[F、W、Y、N、L、I、V、H、Q、D又はE]であるか、210位が、[F、W、Y、L、I又はV]であるか、212位が、[F、W、Y、L、I又はV]であるか、又は213位が、[G、A、S、T又はM]であるか、あるいは243が、[F、W、Y、L、I又はV]である置換のうちの少なくとも1つによって修飾され、及び/又は
(c)前記親アルファ−アミラーゼ配列が、193がTであるか、195位がF又はYであるか、197位がF又はLであるか、198位がNであるか、200位がFであるか、203位がFであるか、206位がYであるか、210位がYであるか、212位がVであるか、又は213位がAであるか、あるいは243位がFである置換のうちの少なくとも1つによって修飾され、かつ/あるいは前記変異体が、(配列番号6の番号付けを用いて)181、182、183、又は184のアミノ酸領域における少なくとも1つ、少なくとも2つ、又は少なくとも3つの欠失を更に含み、及び/又は
(d)前記変異体が、配列番号6の成熟ポリペプチドの193、195、197、198、200、203、206、210、212、213位に相当する1つ以上の位置での置換と、116、118、129、133、142、146、147、149、151、152、169、174、186、235、244、303、320、339、359、418、431、434、447、458位に相当する1つ以上の位置での置換と、を含み、及び/又は
(e)前記変異体が、キレート剤の存在下で、pH 8及び31℃で18時間後、少なくとも60%の残存活性を有し、10mM未満の濃度の前記キレート剤が、21℃及びpH 8.0で、遊離カルシウムイオンの濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができ、及び/又は
(f)前記変異体が、キレート剤の存在下で、pH 8及び31℃で18時間後、少なくとも70%の残存活性を有し、10mM未満の濃度の前記キレート剤が、21℃及びpH 8.0で、遊離カルシウムイオンの濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができ、前記残存活性が、「材料及び方法」に記載されるように測定され、及び/又は
(g)前記変異体が、「材料及び方法」に記載のAMSAで測定されるとき、前記親アルファ−アミラーゼと比較して、改善された洗浄性能を有する、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項5】
前記キレート剤が、EDTA、MGDA、EGTA、DTPA、DTPMP、HEDP及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記親アルファ−アミラーゼの変異体が、配列番号6の成熟ポリペプチドの195、197、198、200、203、206、210、212、213、243からなる群から選択される位置に相当する1つ以上の位置での変更を含み、116、118、129、133、142、146、147、149、151、152、169、174、186、235、244、303、320、339、359、418、431、434、447、458からなる群から選択される位置に相当する1つ以上の位置での変更を更に含み、
(a)前記(1つ又は複数の)変更が独立して、
(i)前記位置のすぐ下流で隣接したアミノ酸の挿入、
(ii)前記位置を占有する前記アミノ酸の欠失、及び/又は
(iii)前記位置を占有する前記アミノ酸の置換であり、
(b)前記変異体が、アルファ−アミラーゼ活性を有し、及び
(c)それぞれの位置が、配列番号6のアミノ酸配列を有する酵素のアミノ酸配列の位置に相当する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記親アルファ−アミラーゼの変異体が、181、182、183、又は184のアミノ酸領域において少なくとも1つ、少なくとも2つ、又は少なくとも3つの欠失を含み、195、197、198、200、203、206、210、212、213、243からなる群から選択される1つ以上の位置での変更を更に含み、116、118、129、133、142、146、147、149、151、152、169、174、186、235、244、303、320、339、359、418、431、434、447、458からなる群から選択される1つ以上の位置での変更を更に含み、
(a)前記(1つ又は複数の)変更が独立して、
(i)前記位置のすぐ下流で隣接したアミノ酸の挿入、
(ii)前記位置を占有する前記アミノ酸の欠失、及び/又は
(iii)前記位置を占有する前記アミノ酸の置換であり、
(b)前記変異体が、アルファ−アミラーゼ活性を有し、及び
(c)それぞれの位置が、配列番号6のアミノ酸配列を有する酵素のアミノ酸配列の位置に相当する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記変異体が、キレート剤を含む組成物において、前記親アルファ−アミラーゼと比較して、又は配列番号6と比較して、改善された安定性を有し、10mM未満の濃度の前記キレート剤が、21℃及びpH 8.0で、遊離カルシウムイオンの濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができ、好ましくは、前記変異体が、キレート剤の存在下で、pH 8で18時間後、少なくとも60%の残存活性を有し、10mM未満の濃度の前記キレート剤が、21℃及びpH 8.0で、遊離カルシウムイオンの濃度を2.0mMから0.10mMに減少させることができ、前記残存活性が、「材料及び方法」に記載されるように測定される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
デンプン分解活性を有する前記変異体が、配列番号6、8、10、12、18又は20の成熟ポリペプチドと少なくとも60%、より好ましくは少なくとも65%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも85%、更により好ましくは少なくとも90%、及び最も好ましくは少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
デンプン分解活性を有する前記親ポリペプチドが、好ましくは少なくとも低ストリンジェンシー条件、より好ましくは少なくとも中程度のストリンジェンシー条件、更により好ましくは少なくとも中程度〜高ストリンジェンシー条件、及び最も好ましくは少なくとも高ストリンジェンシー条件下で、(i)配列番号5、7、9又は11、17、19の成熟ポリペプチドコード配列、(ii)配列番号5、7、9、11、17、19の成熟ポリペプチドコード配列を含むゲノムDNA配列、又は(iii)(i)若しくは(ii)の全長相補鎖とハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記アミラーゼが、親アルファ−アミラーゼの変異体であり、前記親アルファ−アミラーゼが、配列番号6のものであり、前記変異体が、前記欠失D183及びG184と、
(a)N195F+H210Y、
(b)N195F+V206L、H、Y、
(c)N195F+V206L+H210Y、
(d)N195F+V206Y+Y243F、
(e)NS18056(我々が変異を得る場合)
(f)S193T+V206L、
(g)G133E+G149R+N195Y+Y203F+V206L、
(h)I206L、Y、
(i)Y243F、
(j)N195F+V206L+Y243F、
(k)N195F、又は
(l)V206F+Y243Fの組の変異のうちの1つを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記キレート剤が、DTPA、HEDP、MGDA、DTPMP及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
前記洗浄補助剤が、香料マイクロカプセル、布地色相剤、プロテアーゼ、ポリエチレンイミンポリマー、リパーゼ、及びこれらの任意の混合物のうちの1つ以上を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記組成物が、液体洗濯洗剤組成物である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
洗濯方法であって、好ましくは30℃以下の温度で、又はより好ましくは20℃以下の温度で、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物で衣類を洗濯する工程を含む、方法。

【公表番号】特表2013−519757(P2013−519757A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552988(P2012−552988)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2011/024321
【国際公開番号】WO2011/100410
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】