キーボタン構造及びそのキーボタン構造を有する携帯端末機器
【課題】ユーザの設定する入力モードに応じて希望の文字を容易かつ確実に見つけられるように表示する。
【解決手段】キートップ1の裏面に遮光部8を形成する。遮光部8は、キーボタンに割り当てられている文字を種類別の表示領域毎に抜き文字印刷して形成する。金属ドーム4を覆うドーム固定シート5内にキーバックライト6を設ける。キーバックライト6は、遮光部8の数字表示領域を照光するキーバックライト6‐1と、かな表示領域を照光するキーバックライト6‐2と、アルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3とに分割して配置する。例えば、数字入力モードが設定された場合、数字表示領域を照光するキーバックライト6‐1のみ点灯することにより、数字入力モードで必要な数字だけを明るく表示させる。
【解決手段】キートップ1の裏面に遮光部8を形成する。遮光部8は、キーボタンに割り当てられている文字を種類別の表示領域毎に抜き文字印刷して形成する。金属ドーム4を覆うドーム固定シート5内にキーバックライト6を設ける。キーバックライト6は、遮光部8の数字表示領域を照光するキーバックライト6‐1と、かな表示領域を照光するキーバックライト6‐2と、アルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3とに分割して配置する。例えば、数字入力モードが設定された場合、数字表示領域を照光するキーバックライト6‐1のみ点灯することにより、数字入力モードで必要な数字だけを明るく表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)等の携帯端末機器に適用されるキーボタン構造に関し、特にキーボタンに割り当てられている複数の文字を表示する構造及びそのキーボタン構造を有する携帯端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の携帯電話機は、電話帳機能やメール機能を有しており、キーボタンを操作して数字、かな文字、アルファベット等の文字入力を行う機会が多い。
【0003】
携帯電話機は大きさや重さの制約があり、キー操作部のスペースやキーボタン数が限定されるため、一つのキーボタンに数字、かな文字、アルファベット等の複数種類の文字を割り当てている。
【0004】
図13は、キー操作部のテンキーおよび記号キーに割り当てられる複数種類の文字の一例を示す図である。
【0005】
テンキーの各キーボタンには、数字、かな文字、アルファベット等の複数種類の文字がそれぞれ割り当てられている。
【0006】
ユーザが文字入力を行う際は、キーボタンに表示されている文字を視認し、入力モードに応じて希望の文字に該当するキーボタンを探して押下する。しかし、複数種類の文字が割当てられている各キーから、所望の文字を視認しキーを選択する必要があり、表示文字を視認しにくい。このため入力スピードが低下したり入力ミスが発生したりする。
【0007】
キーボタンの表示文字の視認性を向上させるために、特開2001−6479号公報(特許文献1)は、透明材料で形成されたボタン本体の裏面側に、表示する数字、かな文字等を凹状に形成して着色し、背面から照光して表示が立体的に見えるようにすることにより、視認性を向上できるスイッチボタンを開示している。
【0008】
特開2002−320005号公報(特許文献2)は、透明で所定の厚みを有するキー本体の表面側にかな文字、アルファベットを表記し、キー本体の底面側には数字を表記することにより、表示領域を拡張して表示サイズを拡大し視認性を向上できる携帯端末装置のキー構造を開示している。
【0009】
【特許文献1】特開2001−6479号公報
【特許文献2】特開2002−320005号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述した特許文献1では、凹状に形成された数字、かな文字等が立体的に表示されるので見易くなるが、しかし、凹状に形成された数字、かな文字等の複数の文字が一緒に表示される。このため、入力モードに対応して希望の文字を選択する際に、入力時に必要とする文字以外も表示されるので、入力したい文字を探す妨げになり、素早い入力ができないばかりでなく、入力ミスも発生し易い。
【0011】
特許文献2では、キー本体の表面側および底面側の両面にサイズを拡大して文字を表示するので見易くなるが、しかし、本体の表面側および底面側にそれぞれ表記した文字が重なって見える。このため、入力モードに対応する希望の文字を選択する際に、入力したい文字を探す妨げになり、素早い入力ができないばかりでなく、入力ミスも発生し易い。
【0012】
例えば、かな入力モードで入力する場合、キーボタンに割り当てられたかな文字以外のアルファベットや数字等も一緒に重なって見えるので、希望するかな文字を探すのは容易でなく、入力スピードが低下して入力ミスも発生し易い。
【0013】
本発明の目的は、入力モードに対応して希望の文字を容易かつ確実に見つけられるように表示することにより、視認性を改善して入力スピードの向上、入力ミスの防止に役立つキーボタン構造を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、入力モードに対応して希望の文字を容易かつ確実に見つけられるように表示することにより、キーボタンの視認性を改善して入力スピードを向上でき、入力ミスも防止できる携帯端末機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明によれば、一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)が割り当てられている携帯端末機器のキーボタン構造であって、キーボタンに割り当てられている文字が種類別に印刷されている透明材質のキートップと、前記キートップに種類別に印刷されている文字を背面から照光するキーバックライトとを有し、前記キーバックライトは、前記種類別に印刷されている文字の表示領域をそれぞれ個別に独立して照光するように形成されていることを特徴とするキーボタン構造が得られる。
【0016】
望ましくは、前記キートップは種類別に印刷される文字を抜き文字印刷した遮光部を有する。
【0017】
前記遮光部は前記キートップの表面に形成されてもよいし、裏面に形成されてもよい。
【0018】
本発明の実施形態によれば、前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御される。
【0019】
望ましくは、前記キーバックライトは、前記文字表示領域毎に異なる色で照光する。
【0020】
本発明によれば、また、一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)が割り当てられている携帯端末機器のキーボタン構造であって、ユーザにより押下される透光材質のキートップと、前記キートップの面にキーボタンに割り当てられている文字を種類別に抜き文字印刷して形成される遮光部と、キートップの押下によりプリント基板に形成された接点に接触する弾力性の金属ドームと、前記金属ドームを覆うようにして固定する弾力性の透光材質のドーム固定シートと、前記ドーム固定シート内に設けられ前記遮光部の種類別の文字表示領域をそれぞれ個別に照光するキーバックライとを有することを特徴とするキーボタン構造が得られる。
【0021】
前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御される。
【0022】
望ましくは、前記キーバックライトは前記文字表示領域毎に異なる色で照光する。
【0023】
また、本発明によれば、一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)を割り当てたキーボタン構造を有する携帯端末機器であって、前記キーボタン構造は、キーボタンに割り当てられている文字が種類別に印刷されている透明材質のキートップと、前記キートップに種類別に印刷されている文字の種類別領域を背面から個別に独立して照光するキーバックライトとを有することを特徴とする携帯端末機器が得られる。
【0024】
前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御される。
【0025】
望ましくは、前記キーバックライトは、前記文字の種類別領域毎に異なる色で照光する。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、各キーボタンに割り当てられている複数種類(数字・かな・アルファベット等)の文字が種類別に表示される文字表示領域を、領域毎に個別に独立して照光するキーバックライトをそれぞれ配置することにより、ユーザが設定した入力モード応じてキーバックライトを点灯し、設定した入力モードで必要な文字のみを表示させることができるので、ユーザは希望の文字を容易かつ確実に見つけることができ、入力スピードを向上できと共に入力ミスを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
次に本発明について図面を参照して説明する。
【0028】
図1は本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のキーボタンの構造を示す断面図である。
【0029】
図1において、キーボタンは、携帯電話機の筐体表面から突出しユーザにより押下される透光材質のキートップ1と、プリント基板2に形成される接点3と、接点3の上方に設けられ押下に応じて接点間を電気的に接続する弾力性の金属ドーム4と、金属ドーム4を覆うように固定する弾力性の透光材質のドーム固定シート5と、ドーム固定シート5内に設けられるキーバックライト6と、キートップ1の裏面側に設けられドーム固定シート5の中央部分を押下する突起(押し子)を形成された透光材質のラバーシート7とを有している。
【0030】
キートップ1の裏面には、キーボタンに割り当てられている文字が種類別に抜き文字印刷されて形成される遮光部8を設けている。
【0031】
図2は、テンキー及び記号キーのキートップに印刷される遮光部8の各文字の種類にバックライトを照射した状態で表面から見た一例を示す図である。
【0032】
数字、かな文字、アルファベット等の文字種類毎に文字表示の領域が定められている。すなわち、テンキーでは、数字(1,2,3,4,5,6,7,8,9,0)が、記号キーでは、記号(*,#)が遮光部の左側の表示領域に配置されている。かな文字の表示領域はテンキーの1から9については右側上部に、0については右側上部及び右側下部に配置されている。アルファベットの表示領域は1及び0を除くテンキーについては右側下部に配置されている。
【0033】
また、キーボタンに割り当てられている文字の部分は光を通過させるが、文字部分以外は遮光するように抜き文字印刷されている。
【0034】
キーバックライト6は、例えば、薄膜EL(エレクトロルミネセンス)であり、キートップ1の裏面の遮光部8の文字表示領域を背面から照光する。
【0035】
またキーバックライト6は、後に説明するように、遮光部8の文字表示領域をそれぞれ個別に独立して照光できるように、数字表示領域を照光するキーバックライト6-1と、かな表示領域を照光するキーバックライト6‐2と、アルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3とに分割して配置されている。
【0036】
遮光部8は、文字表示領域毎にキーバックライトから光を受け、抜き文字印刷された文字部分を透過する光によって、キーボタンに割り当てられた文字が文字種類毎に明るく見える。
【0037】
図3は、遮光部8の文字表示領域とキーバックライト6との配置関係を示している。
【0038】
同図を参照すると、数字「2」、かな文字「か」、アルファベット「ABC」がそれぞれ割り当てられたキーボタンの遮光部8の一例と、その各領域を照射する数字表示領域照光用バックライト6‐1、かな文字表示領域照光用バックライト6‐2及びアルファベット表示領域照光用バックライト6‐3との対応関係が示されている。各表示領域は、それぞれ個別のバックライトの照光を受ける。
【0039】
ここで、遮光部8の数字表示領域81を照光するキーバックライト6―1を点灯させれば、数字「2」だけを明るく表示させることができる。図4には、数字「2」の表示領域を照光するキーバックライト6‐1だけを点灯した状態と、そのときの数字「2」が明るく表示される状態を示している。
【0040】
同様に、図5を参照すると、かな文字表示領域82を照光するキーバックライト6‐2が点灯され、かな文字「か」だけを明るく表示した状態が例示されている。
同様に、アルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3を点灯させれば、アルファベット「ABC」だけを明るく表示させることができる。
【0041】
図6を参照すると、数字入力モード、かな文字入力モード及びアルファベット入力モードのおのおのに対する文字の明るさの見え方が例示されている。キーバックライト6‐1、6‐2、6‐3は、入力モードに応じて点灯制御される。
【0042】
図7は、本発明のキーボタンが適用される携帯電話機の一例を示す正面図であり、携帯電話機の折り畳み筐体の一方にはアンテナ11、音声を送出するスピーカ12、各種データを表示する表示部13が配置されている。折り畳み筐体の他方にはユーザが操作するキー操作部14、マイク15が配置されている。キー操作部14のテンキー、記号キーに上記キーボタンが使用される。
【0043】
図8はキーバックライト6‐1、6‐2、6‐3の点灯制御を示すフローチャートである。点灯制御は図示しない制御部が、入力操作部の入力モードを選択する機能キー、電源スイッチ等の操作にしたがって行う。
【0044】
同図を参照すると、ユーザが携帯電話機の電源スイッチをONにした初期状態では(ステップ101)、遮光部8の全ての文字表示領域のキーバックライトを点灯する(ステップ102)。すなわち、数字表示領域を照光するキーバックライト6‐1、かな表示領域を照光するキーバックライト6‐2、およびアルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3を点灯する。
【0045】
その後、ユーザが数字入力モードを設定した場合は(ステップ103)、遮光部8の数字表示領域を照光するキーバックライト6‐1のみ点灯し、かな文字表示領域およびアルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐2および6‐3を消灯する(ステップ104)。この場合は、図9に示すように、数字表示領域の文字のみが照光され、数字入力モードで必要な表示文字が明るく際立って表示される。
【0046】
ユーザが、かな入力モードを設定した場合は(ステップ105)、遮光部8のかな表示領域を照光するキーバックライト6‐2のみ点灯し、数字表示領域およびアルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐1.6‐3を消灯する(ステップ106)。この場合は、図10に示すように、かな表示領域の文字のみが照光され、かな入力モードで必要な表示文字が明るく際立って表示される。
【0047】
ユーザがアルファベット入力モードを設定した場合は(ステップ107)、遮光部8のアルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3のみ点灯し、数字表示領域およびかな表示領域を照光するキーバックライト6‐1および6‐2を消灯する(ステップ108)。この場合は、図11に示すように、アルファベット表示領域の文字のみが照光され、アルファベット入力モードで所定の表示文字が明るく際立って表示される。
【0048】
ステップ201,301,401で電源がOFFになるまで、入力モードに変更がければ(ステップ202、302,402でNO)、各モードに従った点灯を続ける。入力モードに変更があれば(ステップ202、302,402でYES)、結合子Aからステップ103へ行き、入力モードに従った点灯制御を行う。
【0049】
このように、ユーザが設定した入力モードに応じて該当文字表示領域のみを照光して必要な文字のみ表示させることにより、文字入力時の視認性を向上できる。
【0050】
なお、数字表示領域を照光するキーバックライト6‐1、かな表示領域を照光するキーバックライト6‐2、およびアルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3の発光色を、それぞれ異なる色にしてもよい。
【0051】
例えば、キーバックライト6‐1を青色、キーバックライト6‐2を黄緑色、キーバックライト6‐3をオレンジ色にすれば、表示される文字の色を見ることにより、数字、かな、アルファベットの文字種別を識別できるので、視認性を一層向上させることができる。
【0052】
また、キーバックライト6は、薄膜EL(エレクトロルミネセンス)に限定されるものではなく、例えば、LED等を使用することも可能である。
【0053】
図12はキーボタン構造の他の実施例を示す断面図である。
【0054】
この実施例におけるキーボタン構造の図1に示したキーボタン構造との相違点は、遮光部8をキートップ1の表面に設けている点である。その他の各構成要素は図1に示したものと同じであるので説明は省略する。そして、このように遮光部をキートップの表面に設けても、裏面に設けた場合と同様の効果が得られる
この構造のキーボタン構造は、第1の実施例のキーボタン構造と同様に図7の携帯電話機に適用し、点灯制御を行うことができる。
【0055】
上記実施例では、数字、かな文字及びアルファベット文字の配置をそれぞれ各キーボタンで同じような配置にしたが、そのような場合に限定されずキーボタン毎に変えてもよい。例えば、数字キー「7」及び「9」ではアルファベットを4文字が右側下部に配置されているが、その一部をかな文字の横に配置し、それに合わせてバックライトの形状及び配置を変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のキーボタンの構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例におけるテンキーの各キーボタンに形成される遮光部8の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施例における遮光部8の文字表示領域と各キーバックライトとの配置関係を示す図である。
【図4】本発明の実施例におけるキーボタンの表示とバックライトの照光との関係を示し、数字「2」の表示領域を照光するキーバックライト6‐1を点灯した状態と、そのときの数字「2」が明るく表示される状態を示す図である。
【図5】本発明の実施例におけるキーボタンの表示とバックライトの照光との関係を示し、かな文字「か」の表示領域を照光するキーバックライト6‐2を点灯した状態と、そのときのかな文字「か」が明るく表示される状態を示す図である。
【図6】本発明の実施例における1つのキーボタンについての数字入力モード、かな文字入力モード及びアルファベット入力モードのおのおのに対する文字の明るさの見え方を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例のキーボタン構造を使用した携帯電話機の一例を示す正面図である。
【図8】本発明の実施例におけるキーバックライトの点灯制御を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例における数字入力モードにおけるテンキーの表示文字を示す図である。
【図10】本発明の実施例におけるかな入力モードにおけるテンキーの表示文字を示す図である。
【図11】本発明の実施例におけるアルファベット入力モードにおけるテンキーの表示文字を示す図である。
【図12】本発明の他の実施例のキーボタン構造を示す断面図である。
【図13】キー操作部のテンキーの配置例を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
1 キートップ
4 金属ドーム
5 ドーム固定シート
6 キーバックライト
8 遮光部
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)等の携帯端末機器に適用されるキーボタン構造に関し、特にキーボタンに割り当てられている複数の文字を表示する構造及びそのキーボタン構造を有する携帯端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の携帯電話機は、電話帳機能やメール機能を有しており、キーボタンを操作して数字、かな文字、アルファベット等の文字入力を行う機会が多い。
【0003】
携帯電話機は大きさや重さの制約があり、キー操作部のスペースやキーボタン数が限定されるため、一つのキーボタンに数字、かな文字、アルファベット等の複数種類の文字を割り当てている。
【0004】
図13は、キー操作部のテンキーおよび記号キーに割り当てられる複数種類の文字の一例を示す図である。
【0005】
テンキーの各キーボタンには、数字、かな文字、アルファベット等の複数種類の文字がそれぞれ割り当てられている。
【0006】
ユーザが文字入力を行う際は、キーボタンに表示されている文字を視認し、入力モードに応じて希望の文字に該当するキーボタンを探して押下する。しかし、複数種類の文字が割当てられている各キーから、所望の文字を視認しキーを選択する必要があり、表示文字を視認しにくい。このため入力スピードが低下したり入力ミスが発生したりする。
【0007】
キーボタンの表示文字の視認性を向上させるために、特開2001−6479号公報(特許文献1)は、透明材料で形成されたボタン本体の裏面側に、表示する数字、かな文字等を凹状に形成して着色し、背面から照光して表示が立体的に見えるようにすることにより、視認性を向上できるスイッチボタンを開示している。
【0008】
特開2002−320005号公報(特許文献2)は、透明で所定の厚みを有するキー本体の表面側にかな文字、アルファベットを表記し、キー本体の底面側には数字を表記することにより、表示領域を拡張して表示サイズを拡大し視認性を向上できる携帯端末装置のキー構造を開示している。
【0009】
【特許文献1】特開2001−6479号公報
【特許文献2】特開2002−320005号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述した特許文献1では、凹状に形成された数字、かな文字等が立体的に表示されるので見易くなるが、しかし、凹状に形成された数字、かな文字等の複数の文字が一緒に表示される。このため、入力モードに対応して希望の文字を選択する際に、入力時に必要とする文字以外も表示されるので、入力したい文字を探す妨げになり、素早い入力ができないばかりでなく、入力ミスも発生し易い。
【0011】
特許文献2では、キー本体の表面側および底面側の両面にサイズを拡大して文字を表示するので見易くなるが、しかし、本体の表面側および底面側にそれぞれ表記した文字が重なって見える。このため、入力モードに対応する希望の文字を選択する際に、入力したい文字を探す妨げになり、素早い入力ができないばかりでなく、入力ミスも発生し易い。
【0012】
例えば、かな入力モードで入力する場合、キーボタンに割り当てられたかな文字以外のアルファベットや数字等も一緒に重なって見えるので、希望するかな文字を探すのは容易でなく、入力スピードが低下して入力ミスも発生し易い。
【0013】
本発明の目的は、入力モードに対応して希望の文字を容易かつ確実に見つけられるように表示することにより、視認性を改善して入力スピードの向上、入力ミスの防止に役立つキーボタン構造を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、入力モードに対応して希望の文字を容易かつ確実に見つけられるように表示することにより、キーボタンの視認性を改善して入力スピードを向上でき、入力ミスも防止できる携帯端末機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明によれば、一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)が割り当てられている携帯端末機器のキーボタン構造であって、キーボタンに割り当てられている文字が種類別に印刷されている透明材質のキートップと、前記キートップに種類別に印刷されている文字を背面から照光するキーバックライトとを有し、前記キーバックライトは、前記種類別に印刷されている文字の表示領域をそれぞれ個別に独立して照光するように形成されていることを特徴とするキーボタン構造が得られる。
【0016】
望ましくは、前記キートップは種類別に印刷される文字を抜き文字印刷した遮光部を有する。
【0017】
前記遮光部は前記キートップの表面に形成されてもよいし、裏面に形成されてもよい。
【0018】
本発明の実施形態によれば、前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御される。
【0019】
望ましくは、前記キーバックライトは、前記文字表示領域毎に異なる色で照光する。
【0020】
本発明によれば、また、一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)が割り当てられている携帯端末機器のキーボタン構造であって、ユーザにより押下される透光材質のキートップと、前記キートップの面にキーボタンに割り当てられている文字を種類別に抜き文字印刷して形成される遮光部と、キートップの押下によりプリント基板に形成された接点に接触する弾力性の金属ドームと、前記金属ドームを覆うようにして固定する弾力性の透光材質のドーム固定シートと、前記ドーム固定シート内に設けられ前記遮光部の種類別の文字表示領域をそれぞれ個別に照光するキーバックライとを有することを特徴とするキーボタン構造が得られる。
【0021】
前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御される。
【0022】
望ましくは、前記キーバックライトは前記文字表示領域毎に異なる色で照光する。
【0023】
また、本発明によれば、一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)を割り当てたキーボタン構造を有する携帯端末機器であって、前記キーボタン構造は、キーボタンに割り当てられている文字が種類別に印刷されている透明材質のキートップと、前記キートップに種類別に印刷されている文字の種類別領域を背面から個別に独立して照光するキーバックライトとを有することを特徴とする携帯端末機器が得られる。
【0024】
前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御される。
【0025】
望ましくは、前記キーバックライトは、前記文字の種類別領域毎に異なる色で照光する。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、各キーボタンに割り当てられている複数種類(数字・かな・アルファベット等)の文字が種類別に表示される文字表示領域を、領域毎に個別に独立して照光するキーバックライトをそれぞれ配置することにより、ユーザが設定した入力モード応じてキーバックライトを点灯し、設定した入力モードで必要な文字のみを表示させることができるので、ユーザは希望の文字を容易かつ確実に見つけることができ、入力スピードを向上できと共に入力ミスを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
次に本発明について図面を参照して説明する。
【0028】
図1は本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のキーボタンの構造を示す断面図である。
【0029】
図1において、キーボタンは、携帯電話機の筐体表面から突出しユーザにより押下される透光材質のキートップ1と、プリント基板2に形成される接点3と、接点3の上方に設けられ押下に応じて接点間を電気的に接続する弾力性の金属ドーム4と、金属ドーム4を覆うように固定する弾力性の透光材質のドーム固定シート5と、ドーム固定シート5内に設けられるキーバックライト6と、キートップ1の裏面側に設けられドーム固定シート5の中央部分を押下する突起(押し子)を形成された透光材質のラバーシート7とを有している。
【0030】
キートップ1の裏面には、キーボタンに割り当てられている文字が種類別に抜き文字印刷されて形成される遮光部8を設けている。
【0031】
図2は、テンキー及び記号キーのキートップに印刷される遮光部8の各文字の種類にバックライトを照射した状態で表面から見た一例を示す図である。
【0032】
数字、かな文字、アルファベット等の文字種類毎に文字表示の領域が定められている。すなわち、テンキーでは、数字(1,2,3,4,5,6,7,8,9,0)が、記号キーでは、記号(*,#)が遮光部の左側の表示領域に配置されている。かな文字の表示領域はテンキーの1から9については右側上部に、0については右側上部及び右側下部に配置されている。アルファベットの表示領域は1及び0を除くテンキーについては右側下部に配置されている。
【0033】
また、キーボタンに割り当てられている文字の部分は光を通過させるが、文字部分以外は遮光するように抜き文字印刷されている。
【0034】
キーバックライト6は、例えば、薄膜EL(エレクトロルミネセンス)であり、キートップ1の裏面の遮光部8の文字表示領域を背面から照光する。
【0035】
またキーバックライト6は、後に説明するように、遮光部8の文字表示領域をそれぞれ個別に独立して照光できるように、数字表示領域を照光するキーバックライト6-1と、かな表示領域を照光するキーバックライト6‐2と、アルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3とに分割して配置されている。
【0036】
遮光部8は、文字表示領域毎にキーバックライトから光を受け、抜き文字印刷された文字部分を透過する光によって、キーボタンに割り当てられた文字が文字種類毎に明るく見える。
【0037】
図3は、遮光部8の文字表示領域とキーバックライト6との配置関係を示している。
【0038】
同図を参照すると、数字「2」、かな文字「か」、アルファベット「ABC」がそれぞれ割り当てられたキーボタンの遮光部8の一例と、その各領域を照射する数字表示領域照光用バックライト6‐1、かな文字表示領域照光用バックライト6‐2及びアルファベット表示領域照光用バックライト6‐3との対応関係が示されている。各表示領域は、それぞれ個別のバックライトの照光を受ける。
【0039】
ここで、遮光部8の数字表示領域81を照光するキーバックライト6―1を点灯させれば、数字「2」だけを明るく表示させることができる。図4には、数字「2」の表示領域を照光するキーバックライト6‐1だけを点灯した状態と、そのときの数字「2」が明るく表示される状態を示している。
【0040】
同様に、図5を参照すると、かな文字表示領域82を照光するキーバックライト6‐2が点灯され、かな文字「か」だけを明るく表示した状態が例示されている。
同様に、アルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3を点灯させれば、アルファベット「ABC」だけを明るく表示させることができる。
【0041】
図6を参照すると、数字入力モード、かな文字入力モード及びアルファベット入力モードのおのおのに対する文字の明るさの見え方が例示されている。キーバックライト6‐1、6‐2、6‐3は、入力モードに応じて点灯制御される。
【0042】
図7は、本発明のキーボタンが適用される携帯電話機の一例を示す正面図であり、携帯電話機の折り畳み筐体の一方にはアンテナ11、音声を送出するスピーカ12、各種データを表示する表示部13が配置されている。折り畳み筐体の他方にはユーザが操作するキー操作部14、マイク15が配置されている。キー操作部14のテンキー、記号キーに上記キーボタンが使用される。
【0043】
図8はキーバックライト6‐1、6‐2、6‐3の点灯制御を示すフローチャートである。点灯制御は図示しない制御部が、入力操作部の入力モードを選択する機能キー、電源スイッチ等の操作にしたがって行う。
【0044】
同図を参照すると、ユーザが携帯電話機の電源スイッチをONにした初期状態では(ステップ101)、遮光部8の全ての文字表示領域のキーバックライトを点灯する(ステップ102)。すなわち、数字表示領域を照光するキーバックライト6‐1、かな表示領域を照光するキーバックライト6‐2、およびアルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3を点灯する。
【0045】
その後、ユーザが数字入力モードを設定した場合は(ステップ103)、遮光部8の数字表示領域を照光するキーバックライト6‐1のみ点灯し、かな文字表示領域およびアルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐2および6‐3を消灯する(ステップ104)。この場合は、図9に示すように、数字表示領域の文字のみが照光され、数字入力モードで必要な表示文字が明るく際立って表示される。
【0046】
ユーザが、かな入力モードを設定した場合は(ステップ105)、遮光部8のかな表示領域を照光するキーバックライト6‐2のみ点灯し、数字表示領域およびアルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐1.6‐3を消灯する(ステップ106)。この場合は、図10に示すように、かな表示領域の文字のみが照光され、かな入力モードで必要な表示文字が明るく際立って表示される。
【0047】
ユーザがアルファベット入力モードを設定した場合は(ステップ107)、遮光部8のアルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3のみ点灯し、数字表示領域およびかな表示領域を照光するキーバックライト6‐1および6‐2を消灯する(ステップ108)。この場合は、図11に示すように、アルファベット表示領域の文字のみが照光され、アルファベット入力モードで所定の表示文字が明るく際立って表示される。
【0048】
ステップ201,301,401で電源がOFFになるまで、入力モードに変更がければ(ステップ202、302,402でNO)、各モードに従った点灯を続ける。入力モードに変更があれば(ステップ202、302,402でYES)、結合子Aからステップ103へ行き、入力モードに従った点灯制御を行う。
【0049】
このように、ユーザが設定した入力モードに応じて該当文字表示領域のみを照光して必要な文字のみ表示させることにより、文字入力時の視認性を向上できる。
【0050】
なお、数字表示領域を照光するキーバックライト6‐1、かな表示領域を照光するキーバックライト6‐2、およびアルファベット表示領域を照光するキーバックライト6‐3の発光色を、それぞれ異なる色にしてもよい。
【0051】
例えば、キーバックライト6‐1を青色、キーバックライト6‐2を黄緑色、キーバックライト6‐3をオレンジ色にすれば、表示される文字の色を見ることにより、数字、かな、アルファベットの文字種別を識別できるので、視認性を一層向上させることができる。
【0052】
また、キーバックライト6は、薄膜EL(エレクトロルミネセンス)に限定されるものではなく、例えば、LED等を使用することも可能である。
【0053】
図12はキーボタン構造の他の実施例を示す断面図である。
【0054】
この実施例におけるキーボタン構造の図1に示したキーボタン構造との相違点は、遮光部8をキートップ1の表面に設けている点である。その他の各構成要素は図1に示したものと同じであるので説明は省略する。そして、このように遮光部をキートップの表面に設けても、裏面に設けた場合と同様の効果が得られる
この構造のキーボタン構造は、第1の実施例のキーボタン構造と同様に図7の携帯電話機に適用し、点灯制御を行うことができる。
【0055】
上記実施例では、数字、かな文字及びアルファベット文字の配置をそれぞれ各キーボタンで同じような配置にしたが、そのような場合に限定されずキーボタン毎に変えてもよい。例えば、数字キー「7」及び「9」ではアルファベットを4文字が右側下部に配置されているが、その一部をかな文字の横に配置し、それに合わせてバックライトの形状及び配置を変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のキーボタンの構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例におけるテンキーの各キーボタンに形成される遮光部8の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施例における遮光部8の文字表示領域と各キーバックライトとの配置関係を示す図である。
【図4】本発明の実施例におけるキーボタンの表示とバックライトの照光との関係を示し、数字「2」の表示領域を照光するキーバックライト6‐1を点灯した状態と、そのときの数字「2」が明るく表示される状態を示す図である。
【図5】本発明の実施例におけるキーボタンの表示とバックライトの照光との関係を示し、かな文字「か」の表示領域を照光するキーバックライト6‐2を点灯した状態と、そのときのかな文字「か」が明るく表示される状態を示す図である。
【図6】本発明の実施例における1つのキーボタンについての数字入力モード、かな文字入力モード及びアルファベット入力モードのおのおのに対する文字の明るさの見え方を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例のキーボタン構造を使用した携帯電話機の一例を示す正面図である。
【図8】本発明の実施例におけるキーバックライトの点灯制御を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例における数字入力モードにおけるテンキーの表示文字を示す図である。
【図10】本発明の実施例におけるかな入力モードにおけるテンキーの表示文字を示す図である。
【図11】本発明の実施例におけるアルファベット入力モードにおけるテンキーの表示文字を示す図である。
【図12】本発明の他の実施例のキーボタン構造を示す断面図である。
【図13】キー操作部のテンキーの配置例を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
1 キートップ
4 金属ドーム
5 ドーム固定シート
6 キーバックライト
8 遮光部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)が割り当てられている携帯端末機器のキーボタン構造であって、キーボタンに割り当てられている文字が種類別に印刷されている透明材質のキートップと、前記キートップに種類別に印刷されている文字を背面から照光するキーバックライトとを有し、前記キーバックライトは、前記種類別に印刷されている文字の表示領域をそれぞれ個別に独立して照光するように形成されていることを特徴とするキーボタン構造。
【請求項2】
前記キートップは種類別に印刷される文字を抜き文字印刷した遮光部を有することを特徴とする請求項1記載のキーボタン構造。
【請求項3】
前記遮光部は前記キートップの表面に形成されることを特徴とする請求項2記載のキーボタン構造。
【請求項4】
前記記遮光部は前記キートップの裏面に形成されることを特徴とする請求項2記載のキーボタン構造。
【請求項5】
前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御されることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のキーボタン構造。
【請求項6】
前記キーバックライトは、前記文字表示領域毎に異なる色で照光することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のキーボタン構造。
【請求項7】
前記キーバックライトは、EL素子により構成されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のキーボタン構造。
【請求項8】
前記キーバックライトは、LED素子により構成されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のキーボタン構造。
【請求項9】
一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)が割り当てられている携帯端末機器のキーボタン構造であって、ユーザにより押下される透光材質のキートップと、前記キートップの面にキーボタンに割り当てられている文字を種類別に抜き文字印刷して形成される遮光部と、キートップの押下によりプリント基板に形成された接点に接触する弾力性の金属ドームと、前記金属ドームを覆うようにして固定する弾力性の透光材質のドーム固定シートと、前記ドーム固定シート内に設けられ前記遮光部の種類別の文字表示領域をそれぞれ個別に照光するキーバックライとを有することを特徴とするキーボタン構造。
【請求項10】
前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御されることを特徴とする請求項9記載のキーボタン構造。
【請求項11】
前記キーバックライトは、前記文字表示領域毎に異なる色で照光することを特徴とする請求項9又は10記載のキーボタン構造。
【請求項12】
前記遮光部は、前記キートップの表面に設けられることを特徴とする請求項9、10又は11記載のキーボタン構造。
【請求項13】
前記遮光部は、前記キートップの裏面に設けられることを特徴とする請求項9、10又は11記載のキーボタン構造。
【請求項14】
一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)を割り当てたキーボタン構造を有する携帯端末機器であって、前記キーボタン構造は、キーボタンに割り当てられている文字が種類別に印刷されている透明材質のキートップと、前記キートップに種類別に印刷されている文字の種類別領域を背面から個別に独立して照光するキーバックライトとを有することを特徴とする携帯端末機器。
【請求項15】
前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御されることを特徴とする請求項14記載の携帯端末機器。
【請求項16】
前記キーバックライトは、前記文字の種類別領域毎に異なる色で照光することを特徴とする請求項15記載の携帯端末機器。
【請求項1】
一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)が割り当てられている携帯端末機器のキーボタン構造であって、キーボタンに割り当てられている文字が種類別に印刷されている透明材質のキートップと、前記キートップに種類別に印刷されている文字を背面から照光するキーバックライトとを有し、前記キーバックライトは、前記種類別に印刷されている文字の表示領域をそれぞれ個別に独立して照光するように形成されていることを特徴とするキーボタン構造。
【請求項2】
前記キートップは種類別に印刷される文字を抜き文字印刷した遮光部を有することを特徴とする請求項1記載のキーボタン構造。
【請求項3】
前記遮光部は前記キートップの表面に形成されることを特徴とする請求項2記載のキーボタン構造。
【請求項4】
前記記遮光部は前記キートップの裏面に形成されることを特徴とする請求項2記載のキーボタン構造。
【請求項5】
前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御されることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のキーボタン構造。
【請求項6】
前記キーバックライトは、前記文字表示領域毎に異なる色で照光することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のキーボタン構造。
【請求項7】
前記キーバックライトは、EL素子により構成されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のキーボタン構造。
【請求項8】
前記キーバックライトは、LED素子により構成されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のキーボタン構造。
【請求項9】
一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)が割り当てられている携帯端末機器のキーボタン構造であって、ユーザにより押下される透光材質のキートップと、前記キートップの面にキーボタンに割り当てられている文字を種類別に抜き文字印刷して形成される遮光部と、キートップの押下によりプリント基板に形成された接点に接触する弾力性の金属ドームと、前記金属ドームを覆うようにして固定する弾力性の透光材質のドーム固定シートと、前記ドーム固定シート内に設けられ前記遮光部の種類別の文字表示領域をそれぞれ個別に照光するキーバックライとを有することを特徴とするキーボタン構造。
【請求項10】
前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御されることを特徴とする請求項9記載のキーボタン構造。
【請求項11】
前記キーバックライトは、前記文字表示領域毎に異なる色で照光することを特徴とする請求項9又は10記載のキーボタン構造。
【請求項12】
前記遮光部は、前記キートップの表面に設けられることを特徴とする請求項9、10又は11記載のキーボタン構造。
【請求項13】
前記遮光部は、前記キートップの裏面に設けられることを特徴とする請求項9、10又は11記載のキーボタン構造。
【請求項14】
一つのキーボタンに複数種類の文字(数字・かな文字・アルファベット等)を割り当てたキーボタン構造を有する携帯端末機器であって、前記キーボタン構造は、キーボタンに割り当てられている文字が種類別に印刷されている透明材質のキートップと、前記キートップに種類別に印刷されている文字の種類別領域を背面から個別に独立して照光するキーバックライトとを有することを特徴とする携帯端末機器。
【請求項15】
前記キーバックライトは、ユーザにより設定される入力モードに応じて点灯制御されることを特徴とする請求項14記載の携帯端末機器。
【請求項16】
前記キーバックライトは、前記文字の種類別領域毎に異なる色で照光することを特徴とする請求項15記載の携帯端末機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−60334(P2006−60334A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−237766(P2004−237766)
【出願日】平成16年8月17日(2004.8.17)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月17日(2004.8.17)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
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