キーボード清掃用ブラシ
【課題】 ブラシ枠体の構造とブラシ毛の植設位置を適切にすることによって、横一直線の複数の横細溝底部を効率良く清掃できるとともに、上下に互い違いに配置された縦細溝底部を、同一のブラシを90°回転させた状態で効率良く、当該縦溝内の埃を上記横溝内に掃き出すことのできるブラシを提供する。
【解決手段】 ブラシ枠体と多数の毛束とからなるキーボード清掃用ブラシであって、ブラシ枠体は中央部の植毛台座部と、該植毛台座部と一体形成された一対の挟持部とを有した断面略U字状であり、前記植毛台座部の表面には多数の毛束列が形成され、該多数の毛束列は互いに約20mmの間隔で形成されており、これらの毛束列のそれぞれは等間隔に植毛された7本の毛束からなっており、前記一対の挟持部にはその外側面に多数の凸細条が、略垂直方向に形成されている。
【解決手段】 ブラシ枠体と多数の毛束とからなるキーボード清掃用ブラシであって、ブラシ枠体は中央部の植毛台座部と、該植毛台座部と一体形成された一対の挟持部とを有した断面略U字状であり、前記植毛台座部の表面には多数の毛束列が形成され、該多数の毛束列は互いに約20mmの間隔で形成されており、これらの毛束列のそれぞれは等間隔に植毛された7本の毛束からなっており、前記一対の挟持部にはその外側面に多数の凸細条が、略垂直方向に形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサのキーボードを簡単且つ確実に清掃できる清掃用ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりパーソナルコンピュータやワードプロセッサのキーボードを清掃するための装置としては、例えば特許文献1に示す事務機器の清掃装置が知られている。
この装置の概略は、清掃装置のキーボード保持枠に清掃すべきキーボードを設置し、このキーボードに向けて設けられたブラシを、前記キーボード保持枠の前面に向いて往復動するブラシ取付台に設け、前記ブラシ取付台に板バネを介して連結された振動装置を用いて上記ブラシの毛先を振動させることにより、キーボード全体を清掃するものである。
【0003】
このような公知のキーボード清掃装置においては、装置自体が大掛かりであることはもちろんのこと、キーボードを清掃するために当該キーボード自体を上記清掃装置のキーボード保持枠に装着する必要があり、パーソナルコンピュータやワードプロセッサのキーボードをその使用状態において常時清掃することができない欠点があった。
【0004】
一方、清掃用ブラシ自体の公知例について見ると、例えば特許文献2に示すように、清掃すべき対象の形状に合わせてその毛先形状を加工した清掃用ブラシが知られている。
しかしながら、当該公知文献に記載された清掃用ブラシは、特に建物の開口部に設けられたアルミサッシ枠のレール溝を清掃するものであって、ベース板部に植設された多数のブラシ毛はその先端位置を複数段階に段差を設けて切り揃えられている。
【0005】
また、このように段差を設けて切り揃えられた多数のブラシ毛は1個のベース板部に植設されているけれども、このベース板部に一体構成された把手は、通常のブラシ同様の棒状体であるか、あるいは引掛け穴を構成するためのループ状把手によるものである。そして、上記複数段に切り揃えられたブラシ毛の各端は、いずれも清掃されるべきレール溝巾に合わせたものであって、このレール溝に沿って上記ブラシの把手を持って移動、清掃するものである。
【0006】
このために、ブラシの把手を持って清掃すべきレール溝に沿って移動させる場合に、把手と手首との角度が変化し易く、レールに平行に移動させることが可成り困難である。
また当然に、このような多数のブラシ毛先が切り揃えられたブラシによって、例えばキーボードの各キー間の溝部を有効に清掃することは困難である。
【特許文献1】特開平5−317813号公報
【特許文献2】特開2004−44282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述の通りのパーソナルコンピュータ又はワードプロセッサのキーボードにおける、特に各キー間の溝部に溜まった埃等を掃き出すための清掃ブラシを提供するものである。
ここで、パーソナルコンピュータ又はワードプロセッサのキーボードの構造についてみると、各キーの大きさは約19mm×19mmの正方形であり、このようなキーが多数、一般的には上下6段に配列されており、これらの各段列間には横方向に細長い横溝が形成されている。
【0008】
一方、上下の段列に配置された多数のキーは、その左右方向において各段毎に概略半分の巾寸法だけ互いにズレて配置されており、従って、横方向に並んだ各キー間の溝は上下の段毎にキー巾の約半分近い寸法だけズレて形成されている。
その結果、通常のブラシである多数のブラシ毛先が面一に切り揃えられたブラシでは、上下キーボードの縦及び横の細溝底を清掃することが困難であるのが当然であるが、例えば特許文献2に記載されたごとく、ブラシ毛先を複数段に長さを変えて切り揃えたブラシによっても、上記キーボードの溝底を清掃することは容易なことではない。
【0009】
上記の事情に鑑み、本発明は上下に複数段、しかも各段毎に横方向にズレて配置された多数のキーによって形成される横一直線の複数横細溝と、各段互い違いに形成される縦方向の多数の縦細溝とを有するパーソナルコンピュータ及びワードプロセッサ用キーボードの清掃に適した清掃ブラシを提供するものである。
【0010】
更に、ブラシ枠体の構造とブラシ毛の植設位置を適切にすることによって、横一直線の複数の横細溝底部を効率良く清掃できるとともに、上下に互い違いに配置された縦細溝底部を、同一のブラシを90°回転させた状態で効率良く、当該縦溝内の埃を上記横溝内に掃き出すことのできるブラシを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、ブラシ枠体と多数の毛束とからなるキーボード清掃用ブラシであって、ブラシ枠体は中央部の植毛台座部と、該植毛台座部と一体形成された一対の挟持部とを有した断面略U字状であり、前記植毛台座部の表面には多数の毛束列が形成され、該多数の毛束列は互いに約20mmの間隔で形成されており、これらの毛束列のそれぞれは等間隔に植毛された7本の毛束からなっており、前記一対の挟持部にはその外側面に多数の凸細条が、略垂直方向に形成されていることを特徴とするキーボード清掃用ブラシである。
また、上記植毛台座部の表面の多数の毛束列はそれぞれ中間に約10mmの間隔を設けて左右に各3本づつの毛束とすることができる。
更に、上記上面側の毛束の他に、下面にも毛束が一列3本で4列が植毛されたキーボード清掃用ブラシとすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のキーボード清掃用ブラシによれば、ブラシ枠体の植毛台座部と一対の挟持部とを一体とし、当該挟持部表面に多数の凸細条を設けたので、ブラシの直線操作性が向上した。
植毛台座には複数列の毛束列を設け、その毛束列の間隔とキー間細溝の間隔とを一致させたので、同時に多数のキー間細溝を清掃でき、特に6段キー配列に対して5列の毛束列のブラシを用いれば一度の横方向清掃で完了することができる。
また、各毛束列の中間部に約10mmの隙間を設けることによって、各毛束列の端部毛束端による縦溝清掃において、毛束端の溝内への進入度が向上した。
更に、縦溝専用の下面側毛束列を設けることによって、縦溝内への毛束端の嵌入が深くなり、縦溝内清掃の効率が良くなった。
更にまた、本発明の各毛束列を約25mmの長さとすることによって、横溝の清掃時に各毛束列が溝内に納まり良くなり、適当な毛束の柔軟度と相俟ってブラシの清掃移動速度を上げることができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の第1の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシを示している。図1に斜視図として示すキーボード清掃用ブラシ1は、ブラシ枠体2及び多数の毛束Aにより構成されている。また、ブラシ枠体2は植毛台座部3及び該植毛台座部の両側に一体形成された挟持部4,4からなっている。
【0014】
多数の毛束を植毛するために、上記植毛台座部3の表面には多数の毛束穴5〜5が穿設されている。この実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1にあっては、上記毛束穴5〜5の総数は、縦17個横7列の合計119個設けられている。また、各毛束穴5,5間の間隔dは概ね5mmとされ、それぞれの毛束穴の内径は約2mmであり、その穿設深さは2〜3mmである。
なお、これらの毛束穴の配置及び大きさ等はそれ自体が特別なものではない。
【0015】
上記ブラシ枠体2の両側部に植毛台座部3と一体的に設けられた挟持部4,4には、その表面に多数の細凸条6〜6が設けられており、その大きさ、間隔等は適宜決定されるけれども、この多数の凸条によって、上記ブラシ1を片手で挟持した場合に、当該凸条が指表面に軽く喰い込むことによって滑り止めの役目を果たしている。また、上記のごとく両挟持部表面に多数の凸条6〜6を設けたことによって、後述する毛束列を正確にキー間溝に沿って移動させることが容易となる。
【0016】
図1に示すように、上記多数の毛束穴5,5のうちの長手方向両端列と、その中間に等間隔で3列とに毛束Aが植毛されている。従ってこの実施形態にあっては、図1、図2を参照して、最左端の1列に7本の毛束A〜Aが植設され、続いて3列の植設されていない毛束穴列が存在し、次の第2番目の毛束列が存在するように形成され、結局、合計5列の毛束列が設けられている。
【0017】
それぞれの毛束A〜Aは、1本の合成樹脂性細毛の直径が約0.3mmのものを多数集めて束として構成され、この毛束の直径は約2mmとされている。また、当該毛束Aの植毛台座部表面からの突出長さは約25mmである。
このようにして植設された多数の毛束列は、図2により明らかなように、各毛束列間の巾fが約20mmとなり、一辺19mmに規定されたキーボードの列間における縦横の細溝間隔と概略一致するものである。
【0018】
図3及び図4は、図1に示す第1の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1の正面図及び底面図である。
図3から明らかなように、ブラシ枠体2の植毛台座部3の巾Fは約40mm、一対の挟持部4,4の高さHは約20mmとされており、これらの挟持部4,4はその下方がやや拡がるように、断面形状略U字状に形成されている。
【0019】
図4は、上述の通り第1実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1の底面図であり、図中の黒丸は植毛されている毛束穴の位置を、白丸は植毛されていない毛束穴位置をそれぞれ示している。
ただし、実際にはいずれの毛束穴も植毛台座部3の途中まで穿設されているもので、その毛束穴の位置のみを示している。また、ブラシ枠体2の全長Lは約90〜100mmである。
【0020】
図5〜図8は、本発明の第2の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1を示している。
キーボード清掃用ブラシ1の表側面を示す図5の斜視図を参照して、毛束Aの構成である太さ、長さ、毛束列数字は全て、図1に示す第1の実施形態のものと同一の構造である。
しかしながら、この実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1にあっては、ブラシ枠体2における一対の挟持部4A,4Aの高さHは約10mmに設定されている。
【0021】
図6〜図8において明らかなように、この実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1は、植毛台座部3の裏面に他の下方植毛台座7が一体成形されている。
そしてこの下方植毛台座7にも、上記植毛台座部3の場合と同様の多数の毛束穴5〜5が穿設されており、上記と同様の多数の毛束Aが植設されている。
ただし、この下方植毛台座7には図面で明らかなように、横方向に3本の毛束Aが、縦方向に4列設けられている。そして、各毛束列の間にはそれぞれ3列の植毛されない毛束穴列が存在し、従って、各毛束列の間隔fは図7に示すごとく約20mmであり、各毛束穴間隔dは当然に、上方の植毛台座部3の場合と同様に約5mmとされている。
【0022】
上記のごとく構成されたキーボード清掃用ブラシ1にあっては、例えば図5の上方側の毛束A群によって、キーボードの横方向細溝を専用で清掃することになる。また、図6に示す上方側の各3本、4列の毛束群によって、キーボードの縦方向細溝を専用に清掃すると便利である。なお、これらの作用は別途詳述する。
【0023】
本発明の第3の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1は、図9〜図12に詳しく記載されている。
図9は、この実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1の斜視図であるが、図1のものと概略同一である。しかしながら、この実施例に係るブラシ1の各毛束列は、図に明らかなように、各毛束列における中間の毛束が省略されて、それぞれ6本の毛束Aで構成されている。
【0024】
この状態は、特に図10、図12によく表されており、例えば図1〜図4に示す構造のキーボード清掃用ブラシ1から、そのそれぞれの毛束列における中間の毛束1本分を全て取り去った構造である。
従って、特に図10において左側の3本の毛束と右側の3本の毛束の各内側端部間に間隔lが約10mmの隙間を生じている。そして、その他の部分の構造は全て、図1〜図4に示す第1の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシと同一構造であるので、図面に係る詳細な説明は省略する。
【作用】
【0025】
続いて、上記各実施形態に係るキーボード清掃用ブラシの使用方法について説明する。
先ず、第1又は第3の実施形態に係るブラシにあっては、利用者はこれらのキーボード清掃用ブラシ1の一対の挟持部4,4を、親指とその他のなるべく4本の指とで挟持する。この時、挟持部4,4の表面に設けられた多数の凸条が、各指の表面に軽く喰い込み、挟持が安定すると同時に、親指と他の4本の指とで挟持移動されるブラシ本体の方向性が安定するものである。
【0026】
次に、当該キーボード清掃用ブラシ1の長手方向を横に向け、その5本の毛束列の最上方部又は最下方部に対応する毛束が、キーボードの各ボード列のいずれからボード間の縦細溝間に嵌入する位置で、ブラシ枠体2を上下いずれかに傾斜させてキーボード面に当接する。
【0027】
この場合、キーボードにおける各キーの側面には傾斜面が設けられているので、上記キーボード清掃用ブラシ1全体を上下に傾斜させたままで左右いずれかに少し移動させると、縦方向に向いている各毛束列の毛束先端部が当該キーの傾斜側面に当接するので、この状態のままブラシを下降させることで、容易に毛束列の端部毛束端を上記いずれからキー間縦細溝内に嵌入させることができる。
【0028】
その結果、各毛束列の上方端部又は下方端部が、それぞれ該当する毛束一本分の巾であるキー間縦細溝内に嵌入するので、第1の実施形態に係るブラシにおいては、この状態でキーボード清掃用ブラシ1の全体を上下に微少往復移動させることにより、該当縦細溝内の全ての埃を上下いずれかの横細溝内に移動除去させることができる。このような作業をキーボードの全表面に施すことで、全ての縦細溝内の埃はその上下の横細溝内に移送できる。
【0029】
第3の実施形態に係るブラシにおいては、キーボード清掃用ブラシ1全体を、キーボード上方端部から左右どちらか斜めに縦細溝に沿ってキーボード下方端部まで移動させることによって、縦細溝内の埃を掃き出すことができる。この場合、本実施形態に係るブラシは、3本ずつの毛束の中間に10mmの間隔を設けることによって、一方向に斜めに移動するのみで縦細溝の清掃ができる。また、毛束の長さを25mmにすることによって、縦細溝低部まで届いて埃を容易に掃き出すことができる。
【0030】
続いて当該キーボード清掃用ブラシ1を縦方向に向け、上記と同様に各毛束列をキーボードの横細溝内に嵌入する。そして、このブラシを当該横細溝内に沿って左右いずれかに移動させ又は往復動させて、横細溝内に集められた埃をキーボード端側に払い出すことができる。
この場合に、上記挟持部4,4を片方の手の親指と他の4本の指とで挟持することで、その挟持部4,4に設けられた多数の細凸条6〜6の作用と相俟って、ブラシを性格に左右移動させることが可能となる。
【0031】
次に第2の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシの使用方法を説明する。
先ず、図7及び図8に示す状態で左右一対の挟持部4,4を、親指及び他のなるべく4本の指で挟持する。そして、図の下方側の毛束A〜Aをキーボードの縦細溝内に嵌入させるために、当該ブラシの長手方向を横向きに保持する。
【0032】
続いて、上記[0026]に記載したようにいずれかの毛束列の3本の毛束先端を、いずれかのキー間の縦細溝内に嵌入させるべく下降させる。この場合、キーボード清掃用ブラシ全体を左右どちらかに少し移動させながら降下させ、毛束先端がいずれかのキーの傾斜面に当接すると、この傾斜面をガイドとして容易に対応する全縦細溝内に毛束列を嵌入させることができる。
【0033】
次に、キーボード清掃用ブラシ1全体を、キーボード上方端部から左右どちらか斜めに縦細溝に沿ってキーボード下方端部まで移動させることによって、縦細溝内の埃を掃き出すことができる。この場合、本実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1の下方側毛束はいずれも3本で構成されてその巾は12mmであり、それぞれの列が20mmの間隔であるから、一方向に斜めに移動するのみで縦細溝の清掃ができる。
また、毛束の長さを25mmにすることによって、縦細溝低部まで届いて埃を容易に掃き出すことができる。
【0034】
その後上記[0030]と同様に、キーボード清掃用ブラシ1を裏返しとし、各7本の毛束からなる5列の毛束列をキーボードの横細溝内に嵌入させるとともに、左右に埃を払い出すことによって、極めて簡単な動作でキーボードにおける縦横のキー間細溝内を清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシの斜視図である。
【図2】図1に示すキーボード清掃用ブラシの側面図である。
【図3】図1に示すキーボード清掃用ブラシの正面図である。
【図4】図1に示すキーボード清掃用ブラシの底面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシの斜視図である。
【図6】図5に示すキーボード清掃用ブラシの底面図である。
【図7】図5に示すキーボード清掃用ブラシの側面図である。
【図8】図5に示すキーボード清掃用ブラシの正面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシの斜視図である。
【図10】図9に示すキーボード清掃用ブラシの正面図である。
【図11】図9に示すキーボード清掃用ブラシの側面図である。
【図12】図9に示すキーボード清掃用ブラシの底面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 キーボード清掃用ブラシ
2 ブラシ枠体
3 植毛台座部
4 挟持部
5 毛束穴
6 細凸条
7 下方植毛台座
A 毛束
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサのキーボードを簡単且つ確実に清掃できる清掃用ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりパーソナルコンピュータやワードプロセッサのキーボードを清掃するための装置としては、例えば特許文献1に示す事務機器の清掃装置が知られている。
この装置の概略は、清掃装置のキーボード保持枠に清掃すべきキーボードを設置し、このキーボードに向けて設けられたブラシを、前記キーボード保持枠の前面に向いて往復動するブラシ取付台に設け、前記ブラシ取付台に板バネを介して連結された振動装置を用いて上記ブラシの毛先を振動させることにより、キーボード全体を清掃するものである。
【0003】
このような公知のキーボード清掃装置においては、装置自体が大掛かりであることはもちろんのこと、キーボードを清掃するために当該キーボード自体を上記清掃装置のキーボード保持枠に装着する必要があり、パーソナルコンピュータやワードプロセッサのキーボードをその使用状態において常時清掃することができない欠点があった。
【0004】
一方、清掃用ブラシ自体の公知例について見ると、例えば特許文献2に示すように、清掃すべき対象の形状に合わせてその毛先形状を加工した清掃用ブラシが知られている。
しかしながら、当該公知文献に記載された清掃用ブラシは、特に建物の開口部に設けられたアルミサッシ枠のレール溝を清掃するものであって、ベース板部に植設された多数のブラシ毛はその先端位置を複数段階に段差を設けて切り揃えられている。
【0005】
また、このように段差を設けて切り揃えられた多数のブラシ毛は1個のベース板部に植設されているけれども、このベース板部に一体構成された把手は、通常のブラシ同様の棒状体であるか、あるいは引掛け穴を構成するためのループ状把手によるものである。そして、上記複数段に切り揃えられたブラシ毛の各端は、いずれも清掃されるべきレール溝巾に合わせたものであって、このレール溝に沿って上記ブラシの把手を持って移動、清掃するものである。
【0006】
このために、ブラシの把手を持って清掃すべきレール溝に沿って移動させる場合に、把手と手首との角度が変化し易く、レールに平行に移動させることが可成り困難である。
また当然に、このような多数のブラシ毛先が切り揃えられたブラシによって、例えばキーボードの各キー間の溝部を有効に清掃することは困難である。
【特許文献1】特開平5−317813号公報
【特許文献2】特開2004−44282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述の通りのパーソナルコンピュータ又はワードプロセッサのキーボードにおける、特に各キー間の溝部に溜まった埃等を掃き出すための清掃ブラシを提供するものである。
ここで、パーソナルコンピュータ又はワードプロセッサのキーボードの構造についてみると、各キーの大きさは約19mm×19mmの正方形であり、このようなキーが多数、一般的には上下6段に配列されており、これらの各段列間には横方向に細長い横溝が形成されている。
【0008】
一方、上下の段列に配置された多数のキーは、その左右方向において各段毎に概略半分の巾寸法だけ互いにズレて配置されており、従って、横方向に並んだ各キー間の溝は上下の段毎にキー巾の約半分近い寸法だけズレて形成されている。
その結果、通常のブラシである多数のブラシ毛先が面一に切り揃えられたブラシでは、上下キーボードの縦及び横の細溝底を清掃することが困難であるのが当然であるが、例えば特許文献2に記載されたごとく、ブラシ毛先を複数段に長さを変えて切り揃えたブラシによっても、上記キーボードの溝底を清掃することは容易なことではない。
【0009】
上記の事情に鑑み、本発明は上下に複数段、しかも各段毎に横方向にズレて配置された多数のキーによって形成される横一直線の複数横細溝と、各段互い違いに形成される縦方向の多数の縦細溝とを有するパーソナルコンピュータ及びワードプロセッサ用キーボードの清掃に適した清掃ブラシを提供するものである。
【0010】
更に、ブラシ枠体の構造とブラシ毛の植設位置を適切にすることによって、横一直線の複数の横細溝底部を効率良く清掃できるとともに、上下に互い違いに配置された縦細溝底部を、同一のブラシを90°回転させた状態で効率良く、当該縦溝内の埃を上記横溝内に掃き出すことのできるブラシを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、ブラシ枠体と多数の毛束とからなるキーボード清掃用ブラシであって、ブラシ枠体は中央部の植毛台座部と、該植毛台座部と一体形成された一対の挟持部とを有した断面略U字状であり、前記植毛台座部の表面には多数の毛束列が形成され、該多数の毛束列は互いに約20mmの間隔で形成されており、これらの毛束列のそれぞれは等間隔に植毛された7本の毛束からなっており、前記一対の挟持部にはその外側面に多数の凸細条が、略垂直方向に形成されていることを特徴とするキーボード清掃用ブラシである。
また、上記植毛台座部の表面の多数の毛束列はそれぞれ中間に約10mmの間隔を設けて左右に各3本づつの毛束とすることができる。
更に、上記上面側の毛束の他に、下面にも毛束が一列3本で4列が植毛されたキーボード清掃用ブラシとすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のキーボード清掃用ブラシによれば、ブラシ枠体の植毛台座部と一対の挟持部とを一体とし、当該挟持部表面に多数の凸細条を設けたので、ブラシの直線操作性が向上した。
植毛台座には複数列の毛束列を設け、その毛束列の間隔とキー間細溝の間隔とを一致させたので、同時に多数のキー間細溝を清掃でき、特に6段キー配列に対して5列の毛束列のブラシを用いれば一度の横方向清掃で完了することができる。
また、各毛束列の中間部に約10mmの隙間を設けることによって、各毛束列の端部毛束端による縦溝清掃において、毛束端の溝内への進入度が向上した。
更に、縦溝専用の下面側毛束列を設けることによって、縦溝内への毛束端の嵌入が深くなり、縦溝内清掃の効率が良くなった。
更にまた、本発明の各毛束列を約25mmの長さとすることによって、横溝の清掃時に各毛束列が溝内に納まり良くなり、適当な毛束の柔軟度と相俟ってブラシの清掃移動速度を上げることができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の第1の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシを示している。図1に斜視図として示すキーボード清掃用ブラシ1は、ブラシ枠体2及び多数の毛束Aにより構成されている。また、ブラシ枠体2は植毛台座部3及び該植毛台座部の両側に一体形成された挟持部4,4からなっている。
【0014】
多数の毛束を植毛するために、上記植毛台座部3の表面には多数の毛束穴5〜5が穿設されている。この実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1にあっては、上記毛束穴5〜5の総数は、縦17個横7列の合計119個設けられている。また、各毛束穴5,5間の間隔dは概ね5mmとされ、それぞれの毛束穴の内径は約2mmであり、その穿設深さは2〜3mmである。
なお、これらの毛束穴の配置及び大きさ等はそれ自体が特別なものではない。
【0015】
上記ブラシ枠体2の両側部に植毛台座部3と一体的に設けられた挟持部4,4には、その表面に多数の細凸条6〜6が設けられており、その大きさ、間隔等は適宜決定されるけれども、この多数の凸条によって、上記ブラシ1を片手で挟持した場合に、当該凸条が指表面に軽く喰い込むことによって滑り止めの役目を果たしている。また、上記のごとく両挟持部表面に多数の凸条6〜6を設けたことによって、後述する毛束列を正確にキー間溝に沿って移動させることが容易となる。
【0016】
図1に示すように、上記多数の毛束穴5,5のうちの長手方向両端列と、その中間に等間隔で3列とに毛束Aが植毛されている。従ってこの実施形態にあっては、図1、図2を参照して、最左端の1列に7本の毛束A〜Aが植設され、続いて3列の植設されていない毛束穴列が存在し、次の第2番目の毛束列が存在するように形成され、結局、合計5列の毛束列が設けられている。
【0017】
それぞれの毛束A〜Aは、1本の合成樹脂性細毛の直径が約0.3mmのものを多数集めて束として構成され、この毛束の直径は約2mmとされている。また、当該毛束Aの植毛台座部表面からの突出長さは約25mmである。
このようにして植設された多数の毛束列は、図2により明らかなように、各毛束列間の巾fが約20mmとなり、一辺19mmに規定されたキーボードの列間における縦横の細溝間隔と概略一致するものである。
【0018】
図3及び図4は、図1に示す第1の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1の正面図及び底面図である。
図3から明らかなように、ブラシ枠体2の植毛台座部3の巾Fは約40mm、一対の挟持部4,4の高さHは約20mmとされており、これらの挟持部4,4はその下方がやや拡がるように、断面形状略U字状に形成されている。
【0019】
図4は、上述の通り第1実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1の底面図であり、図中の黒丸は植毛されている毛束穴の位置を、白丸は植毛されていない毛束穴位置をそれぞれ示している。
ただし、実際にはいずれの毛束穴も植毛台座部3の途中まで穿設されているもので、その毛束穴の位置のみを示している。また、ブラシ枠体2の全長Lは約90〜100mmである。
【0020】
図5〜図8は、本発明の第2の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1を示している。
キーボード清掃用ブラシ1の表側面を示す図5の斜視図を参照して、毛束Aの構成である太さ、長さ、毛束列数字は全て、図1に示す第1の実施形態のものと同一の構造である。
しかしながら、この実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1にあっては、ブラシ枠体2における一対の挟持部4A,4Aの高さHは約10mmに設定されている。
【0021】
図6〜図8において明らかなように、この実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1は、植毛台座部3の裏面に他の下方植毛台座7が一体成形されている。
そしてこの下方植毛台座7にも、上記植毛台座部3の場合と同様の多数の毛束穴5〜5が穿設されており、上記と同様の多数の毛束Aが植設されている。
ただし、この下方植毛台座7には図面で明らかなように、横方向に3本の毛束Aが、縦方向に4列設けられている。そして、各毛束列の間にはそれぞれ3列の植毛されない毛束穴列が存在し、従って、各毛束列の間隔fは図7に示すごとく約20mmであり、各毛束穴間隔dは当然に、上方の植毛台座部3の場合と同様に約5mmとされている。
【0022】
上記のごとく構成されたキーボード清掃用ブラシ1にあっては、例えば図5の上方側の毛束A群によって、キーボードの横方向細溝を専用で清掃することになる。また、図6に示す上方側の各3本、4列の毛束群によって、キーボードの縦方向細溝を専用に清掃すると便利である。なお、これらの作用は別途詳述する。
【0023】
本発明の第3の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1は、図9〜図12に詳しく記載されている。
図9は、この実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1の斜視図であるが、図1のものと概略同一である。しかしながら、この実施例に係るブラシ1の各毛束列は、図に明らかなように、各毛束列における中間の毛束が省略されて、それぞれ6本の毛束Aで構成されている。
【0024】
この状態は、特に図10、図12によく表されており、例えば図1〜図4に示す構造のキーボード清掃用ブラシ1から、そのそれぞれの毛束列における中間の毛束1本分を全て取り去った構造である。
従って、特に図10において左側の3本の毛束と右側の3本の毛束の各内側端部間に間隔lが約10mmの隙間を生じている。そして、その他の部分の構造は全て、図1〜図4に示す第1の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシと同一構造であるので、図面に係る詳細な説明は省略する。
【作用】
【0025】
続いて、上記各実施形態に係るキーボード清掃用ブラシの使用方法について説明する。
先ず、第1又は第3の実施形態に係るブラシにあっては、利用者はこれらのキーボード清掃用ブラシ1の一対の挟持部4,4を、親指とその他のなるべく4本の指とで挟持する。この時、挟持部4,4の表面に設けられた多数の凸条が、各指の表面に軽く喰い込み、挟持が安定すると同時に、親指と他の4本の指とで挟持移動されるブラシ本体の方向性が安定するものである。
【0026】
次に、当該キーボード清掃用ブラシ1の長手方向を横に向け、その5本の毛束列の最上方部又は最下方部に対応する毛束が、キーボードの各ボード列のいずれからボード間の縦細溝間に嵌入する位置で、ブラシ枠体2を上下いずれかに傾斜させてキーボード面に当接する。
【0027】
この場合、キーボードにおける各キーの側面には傾斜面が設けられているので、上記キーボード清掃用ブラシ1全体を上下に傾斜させたままで左右いずれかに少し移動させると、縦方向に向いている各毛束列の毛束先端部が当該キーの傾斜側面に当接するので、この状態のままブラシを下降させることで、容易に毛束列の端部毛束端を上記いずれからキー間縦細溝内に嵌入させることができる。
【0028】
その結果、各毛束列の上方端部又は下方端部が、それぞれ該当する毛束一本分の巾であるキー間縦細溝内に嵌入するので、第1の実施形態に係るブラシにおいては、この状態でキーボード清掃用ブラシ1の全体を上下に微少往復移動させることにより、該当縦細溝内の全ての埃を上下いずれかの横細溝内に移動除去させることができる。このような作業をキーボードの全表面に施すことで、全ての縦細溝内の埃はその上下の横細溝内に移送できる。
【0029】
第3の実施形態に係るブラシにおいては、キーボード清掃用ブラシ1全体を、キーボード上方端部から左右どちらか斜めに縦細溝に沿ってキーボード下方端部まで移動させることによって、縦細溝内の埃を掃き出すことができる。この場合、本実施形態に係るブラシは、3本ずつの毛束の中間に10mmの間隔を設けることによって、一方向に斜めに移動するのみで縦細溝の清掃ができる。また、毛束の長さを25mmにすることによって、縦細溝低部まで届いて埃を容易に掃き出すことができる。
【0030】
続いて当該キーボード清掃用ブラシ1を縦方向に向け、上記と同様に各毛束列をキーボードの横細溝内に嵌入する。そして、このブラシを当該横細溝内に沿って左右いずれかに移動させ又は往復動させて、横細溝内に集められた埃をキーボード端側に払い出すことができる。
この場合に、上記挟持部4,4を片方の手の親指と他の4本の指とで挟持することで、その挟持部4,4に設けられた多数の細凸条6〜6の作用と相俟って、ブラシを性格に左右移動させることが可能となる。
【0031】
次に第2の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシの使用方法を説明する。
先ず、図7及び図8に示す状態で左右一対の挟持部4,4を、親指及び他のなるべく4本の指で挟持する。そして、図の下方側の毛束A〜Aをキーボードの縦細溝内に嵌入させるために、当該ブラシの長手方向を横向きに保持する。
【0032】
続いて、上記[0026]に記載したようにいずれかの毛束列の3本の毛束先端を、いずれかのキー間の縦細溝内に嵌入させるべく下降させる。この場合、キーボード清掃用ブラシ全体を左右どちらかに少し移動させながら降下させ、毛束先端がいずれかのキーの傾斜面に当接すると、この傾斜面をガイドとして容易に対応する全縦細溝内に毛束列を嵌入させることができる。
【0033】
次に、キーボード清掃用ブラシ1全体を、キーボード上方端部から左右どちらか斜めに縦細溝に沿ってキーボード下方端部まで移動させることによって、縦細溝内の埃を掃き出すことができる。この場合、本実施形態に係るキーボード清掃用ブラシ1の下方側毛束はいずれも3本で構成されてその巾は12mmであり、それぞれの列が20mmの間隔であるから、一方向に斜めに移動するのみで縦細溝の清掃ができる。
また、毛束の長さを25mmにすることによって、縦細溝低部まで届いて埃を容易に掃き出すことができる。
【0034】
その後上記[0030]と同様に、キーボード清掃用ブラシ1を裏返しとし、各7本の毛束からなる5列の毛束列をキーボードの横細溝内に嵌入させるとともに、左右に埃を払い出すことによって、極めて簡単な動作でキーボードにおける縦横のキー間細溝内を清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシの斜視図である。
【図2】図1に示すキーボード清掃用ブラシの側面図である。
【図3】図1に示すキーボード清掃用ブラシの正面図である。
【図4】図1に示すキーボード清掃用ブラシの底面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシの斜視図である。
【図6】図5に示すキーボード清掃用ブラシの底面図である。
【図7】図5に示すキーボード清掃用ブラシの側面図である。
【図8】図5に示すキーボード清掃用ブラシの正面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るキーボード清掃用ブラシの斜視図である。
【図10】図9に示すキーボード清掃用ブラシの正面図である。
【図11】図9に示すキーボード清掃用ブラシの側面図である。
【図12】図9に示すキーボード清掃用ブラシの底面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 キーボード清掃用ブラシ
2 ブラシ枠体
3 植毛台座部
4 挟持部
5 毛束穴
6 細凸条
7 下方植毛台座
A 毛束
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシ枠体と多数の毛束とからなるキーボード清掃用ブラシであって、ブラシ枠体は中央部の植毛台座部と、該植毛台座部と一体形成された一対の挟持部とを有した断面略U字状であり、前記植毛台座部の表面には多数の毛束列が形成され、該多数の毛束列は互いに約20mmの間隔で形成されており、これらの毛束列のそれぞれは等間隔に植毛された7本の毛束からなっており、前記一対の挟持部にはその外側面に多数の凸細条が、略垂直方向に形成されていることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項2】
請求項1記載のキーボード清掃用ブラシであって、上記毛束は長さ約25mm、直径約2mmであり、各毛束列の毛束間隔は約5mmとして7本植毛されており、当該毛束列は植毛台座部に約20mmの間隔で5列形成されており、上記植毛台座部は縦横それぞれ略40mm、95mmの平面視矩形状であり、上記挟持部の高さは略20mmとされていることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項3】
ブラシ枠体と多数の毛束とからなるキーボード清掃用ブラシであって、ブラシ枠体は中央部の植毛台座部と、該植毛台座部と一体形成された一対の挟持部とを有した断面略U字状であり、前記植毛台座部の表面には多数の毛束列が形成されており、該多数の毛束列は、それぞれ中間に約10mmの間隔を設けて左右に各3本づつの毛束を有しており、これらの毛束列の間隔は約20mmであるとともに、上記一対の挟持部の外側面には多数の凸細条が略垂直方向に形成されていることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項4】
請求項3記載のキーボード清掃用ブラシであって、上記の毛束は長さ約25mm、直径約2mmであり、各毛束列の毛束間隔は約5mmとされており、上記毛束列は合計5列設けられており、上記植毛台座部は縦横略40mm、95mmの平面視矩形状であり、上記一対の挟持部の高さは略20mmであることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項5】
ブラシ枠体と多数の毛束とからなるキーボード清掃用ブラシであって、ブラシ枠体は中央部の植毛台座部と、該植毛台座部と一体形成された一対の挟持部とを有しており、上記植毛台座部にはその上下面に多数の毛束が植毛されており、その上面側の毛束は互いに約20mm間隔を有して5列の毛束列を形成しており、その下面の毛束は一列3本の毛束が植毛されており、これらの各毛束列はそれぞれ略20mm間隔を有して4列形成されているとともに、前記一対の挟持部には多数の凸細条が略垂直に設けられていることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項6】
請求項5記載のキーボード清掃用ブラシであって、上記の毛束は長さが約25mm、直径約2mmであり、各毛束列の毛束間隔は約5mmとされており、上記一対の挟持部の高さは約10mmであることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項1】
ブラシ枠体と多数の毛束とからなるキーボード清掃用ブラシであって、ブラシ枠体は中央部の植毛台座部と、該植毛台座部と一体形成された一対の挟持部とを有した断面略U字状であり、前記植毛台座部の表面には多数の毛束列が形成され、該多数の毛束列は互いに約20mmの間隔で形成されており、これらの毛束列のそれぞれは等間隔に植毛された7本の毛束からなっており、前記一対の挟持部にはその外側面に多数の凸細条が、略垂直方向に形成されていることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項2】
請求項1記載のキーボード清掃用ブラシであって、上記毛束は長さ約25mm、直径約2mmであり、各毛束列の毛束間隔は約5mmとして7本植毛されており、当該毛束列は植毛台座部に約20mmの間隔で5列形成されており、上記植毛台座部は縦横それぞれ略40mm、95mmの平面視矩形状であり、上記挟持部の高さは略20mmとされていることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項3】
ブラシ枠体と多数の毛束とからなるキーボード清掃用ブラシであって、ブラシ枠体は中央部の植毛台座部と、該植毛台座部と一体形成された一対の挟持部とを有した断面略U字状であり、前記植毛台座部の表面には多数の毛束列が形成されており、該多数の毛束列は、それぞれ中間に約10mmの間隔を設けて左右に各3本づつの毛束を有しており、これらの毛束列の間隔は約20mmであるとともに、上記一対の挟持部の外側面には多数の凸細条が略垂直方向に形成されていることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項4】
請求項3記載のキーボード清掃用ブラシであって、上記の毛束は長さ約25mm、直径約2mmであり、各毛束列の毛束間隔は約5mmとされており、上記毛束列は合計5列設けられており、上記植毛台座部は縦横略40mm、95mmの平面視矩形状であり、上記一対の挟持部の高さは略20mmであることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項5】
ブラシ枠体と多数の毛束とからなるキーボード清掃用ブラシであって、ブラシ枠体は中央部の植毛台座部と、該植毛台座部と一体形成された一対の挟持部とを有しており、上記植毛台座部にはその上下面に多数の毛束が植毛されており、その上面側の毛束は互いに約20mm間隔を有して5列の毛束列を形成しており、その下面の毛束は一列3本の毛束が植毛されており、これらの各毛束列はそれぞれ略20mm間隔を有して4列形成されているとともに、前記一対の挟持部には多数の凸細条が略垂直に設けられていることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【請求項6】
請求項5記載のキーボード清掃用ブラシであって、上記の毛束は長さが約25mm、直径約2mmであり、各毛束列の毛束間隔は約5mmとされており、上記一対の挟持部の高さは約10mmであることを特徴とするキーボード清掃用ブラシ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−29352(P2010−29352A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−193355(P2008−193355)
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(593024058)電通セントラル株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(593024058)電通セントラル株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
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