説明

キーボード

【課題】 機器ケースを分解しなくても、仕様に応じて簡単にキー釦の表記部分を交換できるようにする。
【解決手段】 押圧操作により回路基板8の接点部9をスイッチ動作するキー釦6が、上部ケース2内に上下方向に移動可能に取り付けられた釦本体部12と、この釦本体部12の上部に着脱可能に取り付けられて上部ケース2のキー開口部11から上方に突出する表記釦部13とを有し、上部ケース2の上面に着脱可能に取り付けられた化粧パネル7に、表記釦部13が挿入する釦挿入孔10を設けた。従って、化粧パネル7を上部ケース2の上面から取り外すと、表記釦部13を上部ケース2の外部に露出させることができ、これにより表記釦部13を釦本体部12から取り外すことができる。このため、従来の透明なキャップなどを用いず、機器ケースを分解しなくても、仕様に応じて簡単にキー釦6の表記釦部13を交換することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子辞書、携帯電話機、電卓、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などの携帯型の電子機器に用いられるキーボードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯型の電子機器においては、機器ケースの表面にキーボードと表示部とを備え、表示部に表示された情報を見ながらキーボードをキー操作できるように構成されている。このような電子機器のキーボードは、文字キー、数字キー、カーソルキー、機能キーなどの各種のキー釦が機器ケースの表面に露呈して配置され、各キーを押圧操作すると、機器ケース内に設けられた回路基板の各接点部がスイッチ動作するように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような従来のキーボードでは、機器ケースに設けられた各キー挿入孔にそれぞれ各キー釦を機器ケースの内側から挿入して外部に抜け出さないように機器ケースの表面に露出させることにより、各キー釦を機器ケースに組み込んでいるため、キー釦のキー表記が異なる仕様のキーボードを少量多品種生産する場合、仕様ごとに初期工程から組み立てなければならず、組み立てに時間がかかり、生産性が悪いという問題がある。また、在庫の製品を仕様変更する場合には、組み立てられた製品を分解しなければ、仕様に合ったキー釦を組み直すことができないという問題もある。
【0004】
なお、このような問題を解消するキーボードとして、特許文献1に記載されているように、キー釦のキー表記を簡単に変更できるようにした構造のものがある。この種のキーボードは、各キー釦のうち、変更頻度の高い一部のキー釦に透明なキャップを開閉可能に取り付け、この透明なキャップが取り付けられたキー釦の上面に表記シートを配置して透明なキャップで覆うように構成されている。
【特許文献1】実開平7−5227号公報
【0005】
このような特許文献1のキーボードでは、キー釦を交換する必要がなく、透明なキャップを開閉して簡単に表記シートを交換することができるので、キー釦のキー表記を毎日変更するような交換頻度の高い大型のキー釦に有効であり、電子レジスタなどの据置きタイプの電子機器に用いられるキーボードの一部のキー釦には最適である。
【0006】
しかし、電子辞書などの携帯型の電子機器に用いられるキーボードでは、キー釦が小さいため、透明なキャップを取り付けることが難しばかりか、透明なキャップを取り付けると、キー釦全体が大きくなり、外観やデザインが損なわれると共に、機器全体も大型化し、商品価値が低下するという問題がある。また、このようなキーボードでは、キー釦を一度組み込んだ後にキー釦をほとんど交換する必要がないため、透明なキャップを用いるのは不向きであるという問題もある。
【0007】
この発明が解決しようとする課題は、透明なキャップを用いず、機器ケースを分解しなくても、仕様に応じて簡単にキー釦の表記部分を交換することができるキーボードを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
【0009】
請求項1に記載の発明は、図1〜図7に示すように、機器ケース(1)に複数のキー釦(6、20、30)が設けられ、これら複数のキー釦を押圧操作することにより回路基板(8)の各接点部(9)をスイッチ動作させるキーボードにおいて、
前記複数のキー釦のうち、少なくとも一部のキー釦は、前記機器ケースの上面に設けられたキー開口部(11)に対応して前記機器ケース内に上下方向に移動可能に取り付けられた釦本体部(12、33)と、この釦本体部の上部に着脱可能に取り付けられて前記機器ケースの前記キー開口部から上方に突出する上面にキー表記が設けられた表記釦部(13、27、28、32)とを有し、
前記機器ケースの上面には、前記キー釦の表記部分である前記表記釦部が挿入する釦挿入孔(10、25、26、34)が設けられた化粧パネル(7)が着脱可能に取り付けられていることを特徴とするキーボード(5、20、30)である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、図1〜図3に示すように、前記釦本体部(12)に、前記化粧パネル(7)の前記釦挿入孔(10)内に挿入する一対の係止フック部(14)が設けられ、前記表記釦部(13)が中空状に形成され、この表記釦部の周囲の側壁部(13a)には、前記係止フック部が係脱可能に係合する係合孔(15)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキーボードである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、図4および図5に示すように、前記表記釦部(27、28)は異なる形状の複数の種類が形成され、前記化粧パネル(23、24)は前記複数種類の表記釦部の形状に応じた釦挿入孔(25、26)がそれぞれ設けられた複数の種類が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のキーボードである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、図6および図7に示すように、前記化粧パネル(7)の前記釦挿入孔(34)が円形状に形成され、前記表記釦部(32)が上部の塞がれた円筒状に形成されて前記化粧パネルの前記釦挿入孔内に回転可能に挿入され、前記釦本体部(33)には前記化粧パネルの前記釦挿入孔内に挿入する一対の係止フック部(14)が設けられ、前記表記釦部の側壁部(32a)には前記表記釦部の回転および上下移動によって前記係止フック部が係脱可能に係合するガイド係合部(35)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキーボードである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、図6および図7に示すように、前記ガイド係合部(35)が、前記表記釦部(32)の側壁部(32a)に円周方向に沿って設けられた係合孔(38)と、前記表記釦部の側壁部の下端部から前記係合孔の端部に亘って設けられたガイド溝(39)とを有し、前記釦本体部(33)の前記係止フック部(14)を前記表記釦部の下側から前記ガイド溝に沿って前記係合孔にガイドすると共に、前記係止フック部が前記係合孔に沿って円周方向に移動可能に係合することを特徴とする請求項4に記載のキーボードである。
【0014】
請求項6に記載の発明は、図6および図7に示すように、前記表記釦部(32)に突起部(36)が設けられ、前記機器ケース(1)と前記化粧パネル(7)とに、前記表記釦部の前記突起部が上下方向に移動可能に係合して前記突起部の回転方向への移動を規制する回転規制部(回転規制溝37)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のキーボードである。
【0015】
請求項7に記載の発明は、図6および図7に示すように、前記回転規制部(回転規制溝37)が、前記機器ケース(1)の前記キー開口部(11)の内周面に上下方向に設けられた第1縦溝(37a)と、前記化粧パネル(7)の前記釦挿入孔(34)の内周面に上下方向に設けられて上部が塞がれた第2縦溝(37b)とを有し、前記化粧パネルを前記機器ケース上に取り付けたときに、前記第1、第2縦溝が上下に対応して連続し、この状態で前記表記釦部(32)の前記突起部(36)が上下方向に移動可能に挿入して前記突起部の回転方向への移動を規制することを特徴とする請求項6に記載のキーボードである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、押圧操作により回路基板の各接点部をそれぞれスイッチ動作する複数のキー釦のうち、少なくとも一部のキー釦が、機器ケースのキー開口部に対応して機器ケース内に上下方向に移動可能に取り付けられた釦本体部と、この釦本体部の上部に着脱可能に取り付けられて機器ケースのキー開口部から上方に突出する表記釦部とを有し、機器ケースの上面に着脱可能に取り付けられた化粧パネルに、キー釦の表記部分である表記釦部が挿入する釦挿入孔を設けたので、化粧パネルを機器ケースの上面から取り外すと、キー釦の表記部分である表記釦部を機器ケースの外部に露出させることができ、これにより機器ケースの外部から表記釦部を釦本体部から取り外すことができる。このため、従来の透明なキャップなどを用いず、機器ケースを分解しなくても、仕様に応じて簡単にキー釦の表記部分である表記釦部を交換することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、釦本体部に、化粧パネルの釦挿入孔内に挿入する一対の係止フック部が設けられ、表記釦部が中空状に形成され、その周囲の側壁部に係止フック部が係脱可能に係合する係合孔が設けられていることにより、化粧パネルを機器ケースの上面から取り外すと、表記釦部の係合孔が機器ケースの外部に露出するので、この係合孔に工具を差し込むことにより、釦本体部の係止フック部による表記釦部の係止を解除することができ、これにより簡単に表記釦部を釦本体部から取り外すことができる。また、表記釦部を釦本体部に取り付けるときには、機器ケースの外部に露出している釦本体部の係止フック部に表記釦部の係合孔を相対的に係合させることにより、機器ケースを分解しなくても、簡単に表記釦部を釦本体部に取り付けることができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、表記釦部が異なる形状の複数の種類形成され、化粧パネルは複数種類の表記釦部の形状に応じて釦挿入孔がそれぞれ設けられた複数の種類形成されていることにより、例えば三角形、四角形、五角形などの多角形や星形、あるいは楕円形などの非円形の各種の形状の異なる複数種類の表記釦部のうちから、ユーザが希望する形状の表記釦部を自由に選択することができ、この選択した表記釦部の形状に合う釦挿入孔が設けられた化粧パネルを機器ケースに取り付けることにより、ユーザの好み応じた表記釦部および化粧パネルを組み合わせて取り付けることができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、化粧パネルの釦挿入孔が円形状に形成され、表記釦部が上部の塞がれた円筒状に形成されて化粧パネルの釦挿入孔内に回転可能に挿入され、釦本体部には化粧パネルの釦挿入孔内に挿入する一対の係止フック部が設けられ、表記釦部の側壁部には表記釦部の回転および上下移動によって係止フック部が係脱可能に係合するガイド係合部が設けられているので、化粧パネルを機器ケースの上面から取り外して表記釦部を機器ケースの外部に露出させ、この状態で表記釦部を回転および上下移動させることにより、係止フック部をガイド係合部に対して係合または離脱させることができる。このため、表記釦部を回転および上下移動させるだけの簡単な操作で、釦本体部に対し表記釦部を容易に着脱することができ、これにより工具などを用いず、機器ケースを分解しなくても、簡単に表記釦部を交換することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、ガイド係合部が、表記釦部の側壁部に円周方向に沿って設けられた係合孔と、表記釦部の側壁部の下端部から係合孔の端部に亘って設けられたガイド溝とを有し、釦本体部の係止フック部を表記釦部の下側からガイド溝に沿って係合孔にガイドすると共に、係止フック部が係合孔に沿って円周方向に移動可能に係合することにより、簡単な構造で、ガイド係合部を設けることができる。この場合、表記釦部を釦本体部から取り外すときには、係止フック部がガイド係合部の係合孔に係合していても、表記釦部を回転させることができるので、表記釦部を回転させて係止フック部をガイド係合部の係合孔に沿って相対的に移動させることができ、この後、表記釦部を引き上げると、係止フック部がガイド係合部のガイド溝に沿って相対的に下方に移動するので、係止フック部を表記釦部から下側に離脱させることができ、これにより表記釦部を釦本体部から容易に取り外して交換することができる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、表記釦部の側壁部に突起部が外周側に突出して設けられ、機器ケースと化粧パネルとに、表記釦部の突起部が上下方向に移動可能に係合して突起部の回転方向への移動を規制する回転規制部が設けられていることにより、表記釦部が化粧パネルの釦挿入孔に回転可能に挿入され、且つ釦本体部に対して回転可能に取り付けられていても、機器ケースと化粧パネルとに設けられた回転規制部によって表記釦部の突起部の回転方向への移動を規制することができるので、表記釦部が勝手に回転しないように表記釦部を釦本体部に取り付けることができる。また、この状態で表記釦部が押圧操作されると、突起部が化粧パネルと機器ケースとの回転規制部に沿って上下方向に移動するので、表記釦部が釦本体部と共に下方向に移動して接点部を良好にスイッチ動作させることができる。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、回転規制部が、機器ケースのキー開口部の内周面に上下方向に設けられた第1縦溝と、化粧パネルの釦挿入孔の内周面に上下方向に設けられて上部が塞がれた第2縦溝とを有し、化粧パネルを機器ケース上に取り付けたときに、第1、第2縦溝が上下に対応して連続し、この状態で突起部が化粧パネルの上方に抜け出さないように上下方向に移動可能に挿入するので、化粧パネルを機器ケースから取り外すだけで、簡単に表記釦部の突起部の回転方向への規制を解除することができると共に、化粧パネルを機器ケースに取り付けるだけで、簡単に且つ確実に表記釦部の回転を規制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(実施形態1)
以下、図1〜図3を参照して、この発明を電子機器に適用した実施形態1について説明する。
図1はこの発明を適用した電子機器の外観斜視図、図2はその要部を示した拡大断面図、図3は図1のキー釦を交換する状態を示した分解斜視図である。
この電子機器は、図1に示すように、機器ケース1を備えている。この機器ケース1は、上部ケース2と下部ケース3とを接合してなり、上部ケース2の上面には、表示部4とキーボード5とが設けられている。
【0024】
表示部4は、液晶表示素子やEL表示素子(エレクトロルミネッセンス表示素子)などの平面型の表示素子からなり、電気光学的に情報を表示するもので、図1に示すように、上部ケース2の上面における上辺側に表示面を露呈させた状態で配置されている。キーボード5は、文字キー、数字キー、カーソルキー、機能キーなどの各種のキー釦6、および化粧パネル7を備え、図1に示すように、上部ケース2の上面における下辺側にキー釦6の上部が化粧パネル7の上方に露呈した状態で配置されている。
【0025】
この場合、キーボード5の各キー釦6は、図2に示すように、上部ケース2内に配置された回路基板8の各接点部9の上側に対応して配置され、この状態でキー釦6を上方から押圧操作すると、これに対応する接点部9がスイッチ動作するように構成されている。この接点部9は、ゴムシートをドーム状に膨出形成してなる膨出部9aの内面に可動接点9bが設けられ、この可動接点9bが回路基板8上に設けられた固定接点9cに接離可能に離間対向し、この状態でドーム状の膨出部9aが押圧されて弾性変形すると、可動接点9bが固定接点9cに接触するように構成されている。
【0026】
ところで、化粧パネル7は、図1〜図3に示すように、上部ケース2の上面に着脱可能に取り付けられており、この化粧パネル7には、各キー釦6の上部が挿入して上方に突出する釦挿入孔10が上部ケース2に設けられた複数のキー開口部11にそれぞれ対応して設けられている。また、複数のキー釦6のうち、少なくとも一部のキー釦6、つまりこの実施形態1では全てのキー釦6は、図2に示すように、上部ケース2のキー開口部11に対応して上部ケース2内に上下方向に移動可能に取り付けられた釦本体部12と、この釦本体部12の上部に着脱可能に取り付けられた表記釦部13とを備えた構成になっている。
【0027】
すなわち、このキー釦6は、図2に示すように、表記釦部13が上部ケース2上に取り付けられた化粧パネル7の釦挿入孔10内に挿入して上方に突出し、この状態で表記釦部13が上方から押圧操作されると、この表記釦部13と釦本体部12とが下方向に移動するように構成されている。釦本体部12は、四角形のほぼ平板状に形成され、図2に示すように、上部ケース2に形成されたキー開口部11に対応した状態で、上部ケース2内に上下方向に移動可能に配置され、その下面が回路基板8上に設けられた接点部9によって弾力的に押し上げられている。
【0028】
この場合、釦本体部12は、図2に示すように、その周縁部の上面がキー開口部11の内周面に設けられた鍔部11aの下面に当接することにより、上方に抜け出さないように、上限位置が規制されている。また、この釦本体部12の上面には、上部ケース2のキー開口部11を通して化粧パネル7の釦挿入孔10内に挿入する一対の係止フック部14が前後(図2では左右)に立設されている。
【0029】
一方、表記釦部13は、図2に示すように、下側に開放された四角形の箱状に形成されており、その前後(図2では左右)に位置する各側壁部13aには、釦本体部12の係止フック部14がそれぞれ表記釦部13の内側から係脱可能に係合する係合孔15が内周面側から外周面側に貫通して設けられている。このため、表記釦部13は、側壁部13aの係合孔15に釦本体部12の係止フック部14が係脱可能に係合することにより、釦本体部12に着脱可能に取り付けられている。
【0030】
また、この表記釦部13は、図2に示すように、釦本体部12が回路基板8の接点部9によって弾力的に押し上げられた状態のときに、側壁部13aの下端部が上部ケース2のキー開口部11内に挿入すると共に、表記釦部13の上部が化粧パネル7の釦挿入孔10を通して上方に突出し、この状態で側壁部13aの係合孔15が化粧パネル7の釦挿入孔10の内周面によって塞がれ、これにより係合孔15が外部から見えないように構成されている。
【0031】
この場合、表記釦部13は、図3に示すように、その上面に印刷などによって各キー釦6ごとに異なるキー表記が施されているほか、特に一つのキー釦6に対してキー表記が異なる複数の種類が形成されている。例えば、図3に示すように、キー表記がAの表記釦部13、キー表記がBの表記釦部13、キー表記がCの表記釦部13などの複数種類の表記釦部13がそれぞれ用意され、そのいずれかの表記釦部13が釦本体部12に取り付けられるようになっている。
【0032】
このようなキーボード5では、図2に示すように、通常はキー釦6の釦本体部12が回路基板8の接点部9によって弾力的に押し上げられ、釦本体部12の周縁部の上面が上部ケース2のキー開口部11に形成された鍔部11aの下面に当接するので、この釦本体部12によって表記釦部13が押し上げられ、表記釦部13の上部が化粧パネル7の釦挿入孔10から上方に突出した状態で配置されている。この状態で、表記釦部13を上方から押圧操作すると、表記釦部13が釦本体部12を押し下げるので、この釦本体部12が上部ケース2内に配置された回路基板8上の接点部9を押し下げて接点部9の膨出部9aを弾性変形させることにより、回路基板8の接点部9をスイッチ動作させる。
【0033】
このように、このキーボード5によれば、押圧操作により回路基板8の接点部9をスイッチ動作するキー釦6が、上部ケース2のキー開口部11に対応して上部ケース2内に上下方向に移動可能に取り付けられた釦本体部12と、この釦本体部12の上部に着脱可能に取り付けられて上部ケース2のキー開口部11から上方に突出する表記釦部13とを有し、上部ケース2の上面に着脱可能に取り付けられた化粧パネル7に、キー釦6の表記部分である表記釦部13が挿入して上方に突出する釦挿入孔10を設けているので、この化粧パネル7を上部ケース2の上面から取り外すと、表記釦部13を上部ケース2の外部に露出させることができ、これにより上部ケース2の外部において表記釦部13を釦本体部12から取り外すことができる。
【0034】
すなわち、キー釦6は、釦本体部12の上部に一対の係止フック部14が化粧パネル7の釦挿入孔10内に挿入して設けられ、表記釦部13が中空状の四角形の箱状に形成され、その前後に位置する各側壁部13aに係止フック部14が係脱可能に係合する係合孔15が内周面側から外周面側に貫通して設けられているので、釦本体部12の一対の係止フック部14を表記釦部13の各係合孔15に係合させることにより、表記釦部13を釦本体部12に取り付けることができ、この状態で化粧パネル7を上部ケース2の上面から取り外すと、表記釦部13の係合孔15を上部ケース2の外部に露出させることができる。
【0035】
このため、表記釦部13の係合孔15にドライバーなどの工具を差し込むことにより、釦本体部12の係止フック部14を表記釦部13の係合孔15から離脱させて、係止フック部14による表記釦部13の係止を解除することができるので、上部ケース2の外部において簡単に表記釦部13を釦本体部12から取り外すことができる。また、表記釦部13を釦本体部12に取り付けるときには、釦本体部12の係止フック部14が上部ケース2の外部に露出しているので、この係止フック部14に表記釦部13の係合孔15を係合させることができる。
【0036】
これにより、機器ケース1を分解しなくても、簡単に表記釦部13を交換することができる。このため、従来例のような透明なキャップをキー釦6に設ける必要がないので、外観やデザインを損なうことがなく、良好にキー釦6の表記釦部13を交換することができる。また、キー釦6の表記釦部13に施されたキー表記が異なる仕様に迅速に対応することができ、これによりキー釦6の組み直し時間を短縮することができるので、生産性が良く、在庫の製品を大幅に削減することができ、在庫管理の簡素化をも図ることができる。
【0037】
(実施形態2)
次に、図4および図5を参照して、この発明を電子機器に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図3に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子機器のキーボード20は、異なる形状のキー釦21、22を2種類用意し、この2種類のキー釦21、22の形状に応じた釦挿入孔25、26がそれぞれ形成された化粧パネル23、24を2種類用意した構成になっている。すなわち、キー釦21、22は、図4および図5に示すように、形状の異なる2種類の表記釦部27、28を備え、この2種類の表記釦部27、28が共通の釦本体部12に着脱可能に取り付けられるように構成されている。
【0038】
この場合、2種類の表記釦部27、28のうち、1種類の表記釦部27は、図4に示すように、実施形態1と同様、下側に開放された四角形の箱状に形成されており、その前後に位置する各側壁部27aには、釦本体部12の係止フック部14がそれぞれ表記釦部13の内側から係脱可能に係合する係合孔15が内側から外側に貫通して設けられている。他の種類の表記釦部28は、図5に示すように、両側がくびれて下側に開放されたほぼ四角形の箱状に形成されており、その前後に位置する各側壁部28aには、釦本体部12の係止フック部14がそれぞれ表記釦部13の内側から係脱可能に係合する係合孔15が内側から外側に貫通して設けられている。
【0039】
また、2種類の化粧パネル23、24のうち、1種類の化粧パネル23は、図4に示すように、実施形態1と同様、キー釦21の表記釦部27が挿入して上方に突出する四角形状の釦挿入孔25が、上部ケース2に設けられたキー開口部11に対応してそれぞれ設けられている。他の種類の化粧パネル24は、図5に示すように、キー釦22の表記釦部28が挿入して上方に突出する両側がくびれたほぼ四角形状の釦挿入孔26が、上部ケース2に設けられたキー開口部11に対応してそれぞれ設けられている。
【0040】
このようなキーボード20では、表記釦部27、28の形状が異なる2種類のキー釦21、22を用意し、この2種類のキー釦21、22の形状に応じた釦挿入孔25、26がそれぞれ形成された2種類の化粧パネル23、24を用意したので、形状の異なる2種類の表記釦部27、28のうちから、ユーザが希望する形状の表記釦部27、28を自由に選択することができ、この選択した表記釦部27、28の形状に合う釦挿入孔25、26が形成された化粧パネル23、24を上部ケース2に取り付けることにより、ユーザの好み応じた形状のキー釦21、22および化粧パネル23、24を組み合わせて取り付けることができる。
【0041】
なお、上記実施形態2では、キー釦21、22の表記釦部27、8として、その形状が単純な四角形と両側がくびれたほぼ四角形との2種類を用意した場合について述べたが、これに限らず、例えば、三角形、五角形などの多角形や星形、あるいは楕円形などの非円形の各種の形状の表記釦部を複数の種類用意し、これらキー釦の形状に対応する釦挿入孔がそれぞれ形成された化粧パネルを複数の種類用意しても良い。このようにすれば、複数種類の表記釦部とこれに対応する複数種類の化粧パネルとをユーザが好みに応じて自由に選択して組み合わせて用いることができる。
【0042】
(実施形態3)
次に、図6および図7を参照して、この発明を電子機器に適用した実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図3に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子機器のキーボード30は、キー釦31の表記釦部32をほぼ円筒状に形成し、この表記釦部31を回転および上下移動の操作によって釦本体部33に対し着脱可能に取り付けるように構成し、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。この場合、化粧パネル7には、表記釦部32が挿入する釦挿入孔34が円形状に形成されている。
【0043】
また、キー釦31の表記釦部32は、図6および図7に示すように、上部が塞がれた円筒状に形成され、化粧パネル7の釦挿入孔34内に回転可能に挿入するように構成されている。釦本体部33は、実施形態1と同様、その上面に上部ケース2のキー開口部11を通して化粧パネル7の釦挿入孔34内に挿入する一対の係止フック部14が設けた構成になっている。この場合、釦本体部33は、四角形の平板であっても良いが、円形の平板であっても良い。なお、円形の平板の場合には、図6に示すように、その外周部に回転を規制する突起33aを設け、この突起33aを上部ケース2の内面に設けられた規制溝2aに上下動可能に係合させた構成であれば良い。
【0044】
一方、表記釦部32の円筒状の側壁部32aには、図6に示すように、表記釦部32の回転および上下移動によって係止フック部14が係脱可能に係合するガイド係合部35が設けられており、この表記釦部32の外周面における所定個所には、表記釦部32の回転を規制するための突起部36が外周側に突出して設けられている。また、上部ケース2と化粧パネル7とには、表記釦部32の突起部36が上下方向に移動可能に挿入して突起部36の回転方向への移動を規制する回転規制溝37が設けられている。
【0045】
この場合、ガイド係合部35は、図7に示すように、表記釦部32の円筒状の側壁部32aにその円周方向に沿って設けられた係合孔38と、表記釦部32の側壁部32aの下端部から係合孔38の端部に亘って設けられたガイド溝39とからなり、このガイド溝39に沿って係止フック部14が表記釦部32の下側から係合孔38内にガイドされ、このガイドされた係止フック部14が係合孔38に沿って表記釦部32の円周方向に移動可能に係合することにより、表記釦部32を釦本体部33に係脱可能に取り付けるように構成されている。
【0046】
また、回転規制溝37は、図6に示すように、上部ケース2のキー開口部11の内周面に上下方向に設けられた第1縦溝37aと、化粧パネル7の釦挿入孔34の内周面に上下方向に設けられて上部が塞がれた第2縦溝37bとで構成されている。これにより、回転規制溝37は、化粧パネル7が上部ケース2上に取り付けられたときに、第1、第2縦溝37a、37bが上下に対応して連続し、この状態で表記釦部32の突起部36が表記釦部32の上方に抜け出さないように上下方向に移動可能に挿入して突起部36の回転方向への移動を規制するように構成されている。
【0047】
このようなキーボード30によれば、化粧パネル7に形成された円形状の釦挿入孔34内に、上部が塞がれた円筒状の表記釦部32を回転可能に挿入し、この表記釦部32に設けられたガイド係合部35に、釦本体部33の係止フック部14を表記釦部32の回転および上下移動によって係脱可能に係合させているので、化粧パネル7を上部ケース2の上面から取り外して表記釦部32を上部ケース2の外部に露出させ、この状態で表記釦部32を回転および上下移動させるだけの簡単な操作で、係止フック部14をガイド係合部35に対し係合または離脱させることができる。これにより、表記釦部32を釦本体部33に対し着脱することができるので、工具などを用いず、機器ケース1を分解しなくても、簡単に表記釦部32を交換することができる。
【0048】
この場合、ガイド係合部35が、表記釦部32の側壁部32aに円周方向に沿って設けられた係合孔38と、表記釦部32の側壁部32aの下端部から係合孔38の端部に亘って設けられたガイド溝39とからなるので、簡単な構造で、ガイド係合部35を設けることができる。特に、表記釦部32を釦本体部33から取り外すときには、係止フック部14がガイド係合部35の係合孔38に係合していても、表記釦部32を回転させることができるので、表記釦部32を回転させて係止フック部14をガイド係合部35の係合孔38に沿って相対的に移動させることができ、この後、表記釦部32を引き上げると、係止フック部14がガイド係合部35のガイド溝39に沿って相対的に下方に移動するので、係止フック部14を表記釦部32から下側に離脱させることができ、これにより表記釦部32を容易に取り外すことができる。
【0049】
また、このキー釦31では、表記釦部32の側壁部32aに突起部36が外周側に突出して設けられ、上部ケース2と化粧パネル7とに、突起部36が上下方向に移動可能に係合して突起部36の回転方向への移動を規制する回転規制溝37が設けられていることにより、表記釦部32が化粧パネル7の釦挿入孔34に回転可能に挿入され、且つ釦本体部33に対し回転可能に取り付けられていても、上部ケース2と化粧パネル7とに設けられた回転規制溝37によって表記釦部32の突起部36の回転方向への移動を規制することができ、これにより表記釦部32が勝手に回転しないように表記釦部32を釦本体部33に取り付けることができる。
【0050】
この状態では、化粧パネル7に設けられた釦挿入孔34の上方に突出した表記釦部32を上方から押圧操作すると、表記釦部32の突起部36が化粧パネル7と上部ケース2とに形成された回転規制溝37に沿って下方向に移動するので、表記釦部32が釦本体部33と共に下方向に移動して、上部ケース2内に配置された回路基板8上の接点部9を押圧し、これにより接点部9を良好にスイッチ動作させることができる。
【0051】
この場合、回転規制溝37は、上部ケース2のキー開口部11の内周面に上下方向に設けられた第1縦溝37aと、化粧パネル7の釦挿入孔34の内周面に上下方向に設けられて上部が塞がれた第2縦溝37bとを有し、化粧パネル7を上部ケース2上に取り付けたときに、第1、第2縦溝37a、37bが上下に対応して連続し、この状態で突起部36が化粧パネル7の上方に抜け出さないように上下方向に移動可能に挿入するので、化粧パネル7を上部ケース2から取り外すだけで、簡単に表記釦部32の突起部36の回転方向への規制を解除することができると共に、化粧パネル7を上部ケース2に取り付けるだけで、簡単に且つ確実に表記釦部32の回転を規制することができる。
【0052】
なお、上記実施形態3では、表記釦部32の側壁部32aに形成されたガイド係合部35のガイド溝39が表記釦部32の軸方向(図7では垂直方向)に形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば表記釦部32の側壁部32aに、その下端部から係合孔38の端部に亘って螺旋状に斜めに形成しても良い。このようにガイド溝を螺旋状に形成すれば、釦本体部33に対して表記釦部32を着脱するときに、表記釦部32を回転させるだけの操作で、簡単に表記釦部32を釦本体部33に対し着脱することができるので、より一層、着脱操作性の良いものを得ることができる。
【0053】
また、上記実施形態1〜3では、キーボード5、20、30の全てのキー釦6、21、22、31を釦本体部12、33と表記釦部13、27、28、32とで構成した場合について述べたが、これに限らず、キーボードの一部のキー釦6、21、22、31のみを釦本体部12、33と表記釦部13、27、28、32とで構成し、他のキー釦は釦本体部と表記釦部とを一体に形成した通常の構成であっても良い。
【0054】
さらに、上記実施形態1〜3では、機器ケース1が上部ケース2と下部ケース3とを接合した構成になっている場合について述べたが、これに限らず、機器ケースは、例えば第1、第2ケースをヒンジ部によって開閉可能に連結した折り畳み式の構造であっても良い。この場合には、第1、第2ケースの一方に表示部を設け、他方にキーボードを設ければ良い。このような機器ケースでは、第1、第2ケースを開いて使用することができ、折り畳むとコンパクトに携帯することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】この発明を適用した電子機器の外観斜視図である。(実施形態1)
【図2】図1のA−A矢視における要部の拡大断面図である。
【図3】図1のキー釦を交換する状態を示した分解斜視図である。
【図4】この発明を適用した電子機器において2種類のキー釦のうち、1種類のキー釦を分解した状態を示した斜視図である。(実施形態2)
【図5】図4において形状の異なる他の種類のキー釦における表記釦部とこれに対応する化粧パネルとを示した分解斜視図である。
【図6】この発明を適用した電子機器においてキー釦の要部を示した拡大断面図である。(実施形態3)
【図7】図6の表記釦部を示した拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0056】
1 機器ケース
2 上部ケース
3 下部ケース
4 表示部
5、20、30 キーボード
6、21、22、31 キー釦
7、23、24 化粧パネル
8 回路基板
9 接点部
10、25、26、34 釦挿入孔
11 キー開口部
12、33 釦本体部
13、27、28、32 表記釦部
13a、27a、28a、32a 側壁部
14 係止フック部
15 係合孔
35 ガイド係合部
36 突起部
37 回転規制溝
37a 第1縦溝
37b 第2縦溝
38 係合孔
39 ガイド溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器ケースに複数のキー釦が設けられ、これら複数のキー釦を押圧操作することにより回路基板の各接点部をスイッチ動作させるキーボードにおいて、
前記複数のキー釦のうち、少なくとも一部のキー釦は、前記機器ケースの上面に設けられたキー開口部に対応して前記機器ケース内に上下方向に移動可能に取り付けられた釦本体部と、この釦本体部の上部に着脱可能に取り付けられて前記機器ケースの前記キー開口部から上方に突出する上面にキー表記が設けられた表記釦部とを有し、
前記機器ケースの上面には、前記キー釦の表記部分である前記表記釦部が挿入する釦挿入孔が設けられた化粧パネルが着脱可能に取り付けられていることを特徴とするキーボード。
【請求項2】
前記釦本体部には、前記化粧パネルの前記釦挿入孔内に挿入する一対の係止フック部が設けられ、前記表記釦部は中空状に形成され、この表記釦部の周囲の側壁部には、前記係止フック部が係脱可能に係合する係合孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項3】
前記表記釦部は異なる形状の複数の種類が形成され、前記化粧パネルは前記複数種類の表記釦部の形状に応じた釦挿入孔がそれぞれ設けられた複数の種類が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のキーボード。
【請求項4】
前記化粧パネルの前記釦挿入孔は円形状に形成され、前記表記釦部は上部が塞がれた円筒状に形成されて前記化粧パネルの前記釦挿入孔内に回転可能に挿入され、前記釦本体部には前記化粧パネルの前記釦挿入孔内に挿入する一対の係止フック部が設けられ、前記表記釦部の側壁部には前記表記釦部の回転および上下移動によって前記係止フック部が係脱可能に係合するガイド係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項5】
前記ガイド係合部は、前記表記釦部の側壁部に円周方向に沿って設けられた係合孔と、前記表記釦部の側壁部の下端部から前記係合孔の端部に亘って設けられたガイド溝とを有し、前記釦本体部の前記係止フック部を前記表記釦部の下側から前記ガイド溝に沿って前記係合孔にガイドし、前記係止フック部が前記係合孔に沿って円周方向に移動可能に係合することを特徴とする請求項4に記載のキーボード。
【請求項6】
前記表記釦部の側壁部には突起部が外周側に突出して設けられ、前記機器ケースと前記化粧パネルとには、前記表記釦部の前記突起部が上下方向に移動可能に係合して前記突起部の回転方向への移動を規制する回転規制部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のキーボード。
【請求項7】
前記回転規制部は、前記機器ケースの前記キー開口部の内周面に上下方向に設けられた第1縦溝と、前記化粧パネルの前記釦挿入孔の内周面に上下方向に設けられて上部が塞がれた第2縦溝とを有し、前記化粧パネルを前記機器ケース上に取り付けたときに、前記第1、第2縦溝が上下に対応して連続し、この状態で前記表記釦部の前記突起部が上下方向に移動可能に挿入して前記突起部の回転方向への移動を規制することを特徴とする請求項6に記載のキーボード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−179361(P2006−179361A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−372515(P2004−372515)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】