説明

キーボード

【課題】本発明は、異なる電子製品に適用できるキーボードを提供する。
【解決手段】本発明に係る電子製品を操作するために用いられ、入力ユニットと、コードスイッチングユニットと、デコーディングユニットと、無線出力ユニットと、を備え、前記入力ユニットは、ユーザーの操作指令を受信してデコーディングユニットに送信し、前記コードスイッチングユニットは、前記電子製品に対応するデコーディング指令を受信して前記デコーディングユニットに送信し、前記デコーディングユニットは、前記デコーディング指令によって前記操作指令を前記電子製品が識別できる操作信号に変換し、前記無線出力ユニットは、前記操作信号を受信し且つ前記電子製品に無線接続されて無線伝送方式で前記操作信号を前記電子製品に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる電子製品を操作できるキーボードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、タブレットコンピューターなどの電子製品は、タッチパネルを入力装置とするが、電子メールを編集するような大量の文字を入力する場合、タッチパネルによって入力することは、キーボードを採用して入力することに比較して非効率的である。だから、スマートフォン、タブレットコンピューターなどの電子製品にキーボードのような文字入力機能を有するホルダーを備えつけることができる。しかし、異なる電子製品は異なるホルダーを必要とするので、このようなホルダーは通用性を有しなく、従って使用不便であり且つコストも高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、前記課題を解決し、異なる電子製品に適用できるキーボードを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するため、本発明に係るキーボードは、電子製品を操作するために用いられ、入力ユニットと、コードスイッチングユニットと、デコーディングユニットと、無線出力ユニットと、を備え、前記入力ユニットは、ユーザーの操作指令を受信してデコーディングユニットに送信し、前記コードスイッチングユニットは、前記電子製品に対応するデコーディング指令を受信して前記デコーディングユニットに送信し、前記デコーディングユニットは、前記デコーディング指令によって前記操作指令を前記電子製品が識別できる操作信号に変換し、前記無線出力ユニットは、前記操作信号を受信し且つ前記電子製品に無線接続されて無線伝送方式で前記操作信号を前記電子製品に送信する。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係るキーボードのデコーディングユニットは、異なるデコーディング指令によって操作指令を異なる操作信号に変換してから無線出力ユニットによって対応する電子製品に送信し、異なる操作信号は異なる電子製品に対応するので、コードスイッチングユニットに異なるデコーディング指令を入力することにより、キーボードで異なる電子製品を操作することができ、従ってキーボードの通用性を高める。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の第一実施形態に係るキーボードのブロック図である。
【図2】本発明の第二実施形態に係るキーボードのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1を参照すると、本発明の第一実施形態に係るキーボードは、入力ユニット10と、コードスイッチングユニット20と、デコーディングユニット30と、接続モードスイッチ40と、有線出力ユニット50と、無線出力ユニット60と、無線マッチングユニット70と、を備える。
【0008】
入力ユニット10は、ユーザーの操作指令を受信してデコーディングユニット30に送信する。本実施形態において、入力ユニット10は、キーボードのキーボタンであり、キーボードのキーボタンを押して入力ユニット10に操作指令を入力する。
【0009】
コードスイッチングユニット20は、ユーザーからのデコーディング指令を受信してデコーディングユニット30に送信する。異なるデコーディング指令は、パーソナルコンピューター、スマートフォン、タブレットコンピューターなどの異なる電子製品に対応する。
【0010】
デコーディングユニット30は、コードスイッチングユニット20からのデコーディング指令によって、入力ユニット10から送信する操作指令をデコーディング指令に対応する電子製品が識別できる操作信号に変換し、且つ接続モードスイッチ40によって操作信号を有線出力ユニット50又は無線出力ユニット60に送信する。
【0011】
接続モードスイッチ40は、キーボードが有線通信モードで作動するかそれとも無線通信モードで作動するかを選択するために用いられる。キーボードが有線通信モードで作動する場合、有線出力ユニット50は、ケーブルによって電子製品に接続され且つ操作信号を電子製品に送信する。キーボードが無線通信モードで作動する場合、無線出力ユニット60は電子製品に無線接続され且つ無線伝送方式によって操作信号を電子製品に送信する。キーボードがただ無線接続機能を有する場合、キーボードは有線出力ユニット50及び接続モードスイッチ40を備えない。
【0012】
有線出力ユニット50は、ケーブルによってユーザーが選択した電子製品に接続され、且つケーブルによって操作信号を電子製品に送信する。
【0013】
無線出力ユニット60は、無線接続方式によって無線通信機能を有する電子製品に接続され、且つ無線伝送方式によって操作信号を電子製品に送信する。無線伝送方式は、ブルートゥース(登録商標)、ワイヤレスフィデリティ(Wi−Fi)又は無線周波数(RF)などを備える。
【0014】
無線マッチングユニット70は、ユーザーからの製品選択指令を受信して無線出力ユニット60に接続される電子製品を指定する。例えば、無線出力ユニット60は、ブルートゥース技術を採用してブルートゥース機能を有する複数の電子製品を発現した場合、これらのブルートゥース機能を有する電子製品は全て無線マッチングユニット70のオプションになり、ユーザーはその中のいずれか1つの電子製品を選択して無線出力ユニット60に無線接続することができ、且つブルートゥース伝送方式によって操作信号を選択した電子製品に送信する。しかし、ただ選択した電子製品がコードスイッチングユニット20が受信したデコーディング指令に対応する電子製品である場合、選択された電子製品は操作信号を識別することができ、従ってキーボードで選択した電子製品を操作することができる。例えば、コードスイッチングユニット20が受信したデコーディング指令はスマートフォンに対応し、無線マッチングユニット70によって選択した製品がスマートフォンである場合、キーボードはこのスマートフォンを操作することができる。コードスイッチングユニット20が受信したデコーディング指令はスマートフォンに対応するが、無線マッチングユニット70によって選択した製品がパーソナルコンピューターであると、キーボードはパーソナルコンピューターに無線接続することができるが、パーソナルコンピューターはキーボードの操作信号を識別することができなく、従ってキーボードでパーソナルコンピューターを操作することができない。
【0015】
ユーザーが本発明の第一実施形態に係わるキーボードを利用して無線通信モードで電子製品Aを操作する場合、ユーザーはコードスイッチングユニット20に電子製品Aに対応するデコーディング指令を入力し、接続モードスイッチ40で無線通信モードを選択し、電子製品Aは無線マッチングユニット70のオプションになり、無線マッチングユニット70を操作して電子製品Aを選択して、無線出力ユニット60と電子製品Aを無線接続する。この時、ユーザーは入力ユニット10に操作指令を入力して電子製品Aを操作することができる。
【0016】
キーボードの有効無線伝送距離内で、キーボードに無線接続することができる電子製品の数が複数である場合、例えば、電子製品A、電子製品B…電子製品Nである場合、これらの電子製品A、電子製品B…電子製品Nは、全て無線マッチングユニット70のオプションになり、ユーザーは無線マッチングユニット70を操作して操作しようとする電子製品を選択して、無線出力ユニット60と選択した電子製品を無線接続することができ、従ってキーボードによって選択した電子製品を操作する。
【0017】
図2を参照すると、本発明の第二実施形態に係わるキーボードにおいて、ワイヤレスアダプター80で無線マッチングユニット70を取り替える。無線出力ユニット60は、ワイヤレスアダプター80に無線接続する。異なる無線伝送方式によって、ワイヤレスアダプター80は、ブルートゥースアダプター又は無線LANカードである。
【0018】
ユーザーが本発明の第二実施形態に係わるキーボードを利用して無線通信モードで電子製品aを操作する場合、ワイヤレスアダプター80を電子製品aに無線接続する。ユーザーはコードスイッチングユニット20に電子製品aに対応するデコーディング指令を入力し、接続モードスイッチ40で無線通信モードを選択し、無線出力ユニット60は、ワイヤレスアダプター80を識別し且つワイヤレスアダプター80に無線接続する。この時、ユーザーは入力ユニット10に操作指令を入力して電子製品aを操作することができる。
【0019】
以上本発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨から逸脱しない範囲において、種々変更可能であることは勿論であって、本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって規定される。
【符号の説明】
【0020】
10 入力ユニット
20 コードスイッチングユニット
30 デコーディングユニット
40 接続モードスイッチ
50 有線出力ユニット
60 無線出力ユニット
70 無線マッチングユニット
80 ワイヤレスアダプター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子製品を操作するために用いられるキーボードであって、
入力ユニットと、コードスイッチングユニットと、デコーディングユニットと、無線出力ユニットと、を備え、
前記入力ユニットは、ユーザーの操作指令を受信してデコーディングユニットに送信し、
前記コードスイッチングユニットは、前記電子製品に対応するデコーディング指令を受信して前記デコーディングユニットに送信し、
前記デコーディングユニットは、前記デコーディング指令によって前記操作指令を前記電子製品が識別できる操作信号に変換し、
前記無線出力ユニットは、前記操作信号を受信し且つ前記電子製品に無線接続されて無線伝送方式で前記操作信号を前記電子製品に送信することを特徴とするキーボード。
【請求項2】
前記キーボードは、接続モードスイッチ及び有線出力ユニットをさらに備え、前記接続モードスイッチは、キーボードが有線通信モードで作動するかそれとも無線通信モードで作動するかを選択するために用いられ、キーボードが有線通信モードで作動する場合、前記操作信号は、ケーブルによって前記有線出力ユニットから前記電子製品に送信されることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項3】
前記キーボードは、無線マッチングユニットをさらに備え、複数の電子製品が前記無線出力ユニットに無線接続することができる場合、前記無線マッチングユニットは、製品選択指令を受信して前記無線出力ユニットに接続される電子製品を指定することを特徴とする請求項1〜2のいずれの一項に記載のキーボード。
【請求項4】
前記キーボードは、ワイヤレスアダプターをさらに備え、前記ワイヤレスアダプターは選択された電子製品に接続され、前記無線出力ユニットは、前記ワイヤレスアダプターを識別して前記ワイヤレスアダプターに接続されて、無線伝送方式で前記操作信号を前記ワイヤレスアダプターに送信し、さらに前記電子製品に送信することを特徴とする請求項1〜2のいずれの一項に記載のキーボード

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−114681(P2013−114681A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−251157(P2012−251157)
【出願日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【出願人】(503023069)鴻富錦精密工業(深▲セン▼)有限公司 (399)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】