説明

ギヤモータのシリーズ

【課題】効率の異なる各基本シリーズのモータを共用化することによって、全シリーズにおけるモータの種類を抑制し、各基本シリーズを低コストで構成する。
【解決手段】枠番が異なる複数種のギヤG1〜G3と、枠番が異なる複数種のモータMa〜Meと、を有し、特定の枠番のギヤ(G1〜G3のいずれか)とモータMa〜Meのいずれかとを連結してギヤモータを構成するギヤモータのシリーズであって、モータMa1〜Mc1の効率が低い基本シリーズIE1と、該基本シリーズIE1よりもモータMb2〜Md2の効率が高い基本シリーズIE2を含み、例えば前記基本シリーズIE1の特定の枠番2のギヤG2と連結されるモータMb1が、基本シリーズIE2の前記特定の枠番2よりも小さい枠番のギヤG1と連結され、基本シリーズIE2の高効率モータMb2として使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ギヤモータのシリーズに関する。
【背景技術】
【0002】
駆動力を発生するモータと該モータの回転速度をより低速でかつより強い出力トルクに変換する減速機(ギヤ)等が組み合わされたギヤモータが、多くの産業機械等で広く使用されている。
【0003】
この種のギヤモータは、通常、ユーザの便宜を考慮し、様々な許容トルク(容量や大きさの概念として捉えることも可)および様々な減速比が選定できるようにシリーズ化されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図2に、従来の代表的なギヤモータのシリーズの構成を示す。
【0005】
図2のギヤモータのシリーズは、許容し得るトルク(あるいは容量)に依存して設定される枠番が異なる複数種(図示の例では、1〜5の5種)のギヤG1〜G5と、発生し得るトルクに依存して設定される枠番が異なる複数種のモータ(標準モータ)M1〜M5と、を有し、その中から選択された特定の枠番(例えば枠番3)のギヤG3とモータM3とを連結してギヤモータGM3を構成するようにしている。
【0006】
ギヤG1〜G5には、それぞれR1〜R6の6種の減速比が用意される。結局、5種の枠番のモータごとに6種類の減速比を有する5×6=30種のギヤが連結されることによって、計30種のギヤモータがシリーズ化されていることになる。ユーザは、このようにして複数種類用意されたギヤモータの中から任意の許容トルク(或いは容量)の任意の減速比のギヤモータを選定し、単独で、或いは他のマシン(例えば物流機械)の一つの部品として使用することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−110793号公報(図21)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年、一定の速度で回転するモータについて、効率の算定方法を規定するIEC(国際電気標準会議)60034−2−1が2007年に発行され、その算定方法を用いて効率クラスを規定するIEC60034−30が2008年10月に発行された。ここで効率クラスとは、効率基準値をクラスで分類したもので、最も高い効率からIE4(スーパープレミアム効率)、IE3(プレミアム効率)、IE2(高効率)、及びIE1(標準効率)が規定されている。
【0009】
省エネの流れにより、各国とも標準効率のモータ(IE1)は、使用が規制されていくスケジュールが示されている。しかしながら、従来のIE1型のモータも、規制が実際に実行されるまでは販売が可能であり、安価であるが故にユーザのニーズもある。また、規制前に被駆動装置の駆動部品として設置されたIE1型のモータに対しては、規制後であっても交換部品として在庫しておく必要がある。
【0010】
このことは、モータのメーカーは、これからしばらくの間は、同じ発生トルク或いは容量のモータに対して効率の異なる複数種類のモータを用意する必要があることを意味している。これは、もし、IE2〜IE4型のモータについても、従来と同様な基本シリーズを構築しようとした場合には、それぞれの効率ごとに図2で示したような3種類の基本シリーズを「新たに」構築しなければならないことに外ならない。すなわち、従来のIE1型のモータのみで全シリーズを構築していたときに比べ、用意しなければならないモータの種類は4倍に増大することになり、メーカーは、極めて重い製造負担、あるいは在庫負担を余儀なくされることになる。
【0011】
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、効率の異なる各基本シリーズのモータを合理的に共用化することによって、全シリーズにおけるモータの種類をトータルで抑制し、結果として各基本シリーズにおいて低コストのギヤモータを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、許容トルクまたは容量に依存して設定される枠番が異なる複数種のギヤと、発生トルクまたは容量に依存して設定される枠番が異なる複数種のモータと、を有し、その中から選択された特定の枠番のギヤとモータとを連結してギヤモータを構成するギヤモータのシリーズであって、モータの効率が低い第1基本シリーズと、該第1基本シリーズよりもモータの効率が高い第2基本シリーズを含み、前記第1基本シリーズの前記特定の枠番のギヤと連結されるモータが、第2基本シリーズの前記特定の枠番よりも小さい枠番のギヤと連結される構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
【0013】
モータの効率を高めるには、例えば、(1)IPMやSPMのような磁石を用いたモータとする;(2)コアや巻き線等の構成部材の素材(材料)を変える;(3)コイルの巻き線の太さや巻き方(スロットの形状)等を変える;(4)流す電流を小さめに抑える;等の種々の手法が知られている。本発明では、主に、(4)の手法に着目し、これをトルク或いは容量に関する枠番の概念との関係で相対的に捉えた。
【0014】
すなわち、本発明は、効率の異なるモータの基本シリーズを、単独で捉えるのではなく、該モータとギヤとを連結したギヤモータのシリーズの形で捉え、第1基本シリーズの特定の枠番のギヤと連結されるモータが、第2基本シリーズの当該特定の枠番よりも小さい枠番のギヤと連結される構成とした。
【0015】
本発明に係るギヤモータのシリーズによれば、全く同一のモータを、低効率の基本シリーズ、及びより高効率の基本シリーズにも共用できるため、全シリーズ中のモータの種類の増大を大幅に抑えることができ、シリーズ全体のモータの製造コストおよび在庫コストを激減させることができる。
【発明の効果】
【0016】
効率の異なる各基本シリーズのモータを合理的に共用化することによって、全シリーズにおけるモータの種類をトータルで抑制し、結果として各基本シリーズにおいて低コストのギヤモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係るギヤモータのシリーズの構成例を示す模式図
【図2】従来のギヤモータのシリーズの構成例を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係るギヤモータのシリーズの一例を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係るギヤモータのシリーズの構成例を示す模式図である。
【0020】
図1において、一番左の列の基本シリーズIE1が、従来(図2)の標準のギヤモータのシリーズに相当している。また、中央の列の基本シリーズIE2がIE1のモータより高効率のモータを採用している基本シリーズ、一番右の列の基本シリーズIE3が更に高効率のモータを採用している基本シリーズにそれぞれ相当している。なお、ここではギヤG1〜G3はそれぞれ1種のみ表示されているが、各ギヤG1〜G3は、従来(図2)と同様に、それぞれ複数の減速比にて展開されている。
【0021】
標準の効率の基本シリーズIE1は、許容トルク(容量の概念を含む)に依存して設定される枠番が異なる複数種(この例では1〜3の3種)のギヤG1〜G3と、発生トルク(容量の概念を含む)に依存して設定される枠番が異なる複数種(この例では1〜3の3種)のモータMa1〜Mc1と、を有している。そして、その中から選択された特定の枠番(例えば枠番1)のギヤG1と(同じ枠番1の)モータ(この場合モータMa1)とを連結してギモータG1・Ma1を構成する。この基本シリーズの体系は、従来と同様である。
【0022】
高効率の基本シリーズIE2も、該基本シリーズIE2でのギヤG1〜G3とモータMb2、Mc2、Md2の関係は基本シリーズIE1のそれと同様であり、結果としてギヤモータG1・Mb2、G2・Mc2、及びG3・Md2がシリーズ化されている。
【0023】
更に、一層高効率の基本シリーズIE3も、該基本シリーズIE3でのギヤG1〜G3とモータMc3、Md3、Me3の関係は、基本シリーズIE1のそれと同様であり、結果としてギヤモータG1・Mc3、G2・Md3、及びG3・Me3がシリーズ化されている。
【0024】
ギヤG1〜G3は、基本シリーズIE1〜IE3とも共通である。枠番は、この例では各基本シリーズとも1〜3の三つが用意されており、この順に伝達トルク(容量)が順次大きくなっている。各ギヤG1〜G3は枠番が上がるごとに許容トルクが大きくなっている(G1<G2<G3)。すなわち、枠番1の伝達トルク(容量)が最も小さく、枠番3の伝達トルク(容量)が最も大きい。したがって、ギヤG1〜G3の許容トルクの大きさは、G1<G2<G3である。
【0025】
ここで、各モータに付されている符号は、中央の小文字のアルファベットがモータの種類を示し、最後の数字が効率のカテゴリを示している。即ち、例えば、各基本シリーズにそれぞれ存在するMc1、Mc2、Mc3は、モータがMcという同一(同一の詳細な定義は後述)のモータであり、かつ、モータMc1はIE1、モータMc2はIE2、モータMc3はIE3の規格条件をそれぞれ満足していることを意味している。
【0026】
各モータも枠番が上がるごとに発生トルク(あるいは容量)が大きくなっている。したがって、各モータの発生トルクの大きさは、各基本シリーズ中では枠番通りであって、Ma1<Mb1<Mc1であり、Mb2<Mc2<Md2であり、Mc3<Md3<Me3である。
【0027】
なお、大きさの異なるギヤG1〜G3と各モータを連結するために、継カバーKa1〜Kc1、Ka2〜Kc2、Ka3〜Kc3が、ギヤG1〜G3と各モータの間に配置されている。この継カバーKa1〜Kc1、Ka2〜Kc2、Ka3〜Kc3は、ギヤG1〜G3及びモータと独立した部材とした方が継カバーとしての機能上は優れるが、必ずしも独立した部材とする必要はなく、モータの負荷側カバーまたはギヤG1〜G3の反負荷側カバーに当該継カバーとしての機能を持たせるようにしても良い。
【0028】
図1から明らかなように、このギヤモータのシリーズでは、基本シリーズIE1の特定の枠番のギヤと連結されているモータが、基本シリーズIE2の当該特定の枠番よりも小さい枠番のギヤと連結されていることがわかる。
【0029】
例えば、基本シリーズIE1の特定の枠番2のギヤG2と連結されていたモータMb1が、基本シリーズIE2の(当該特定の枠番2よりも小さい枠番である)枠番1のギヤG1と連結されて基本シリーズIE2のモータMb2として使用されている。また、基本シリーズIE1の特定の枠番3のギヤG3と連結されていたモータMc1が、基本シリーズIE2の(当該特定の枠番3よりも小さい枠番である)枠番2のギヤG2と連結されて基本シリーズIE2のモータMc2として使用されている。
【0030】
そして、この基本シリーズIE2のモータMc2は、更に、基本シリーズIE3の(当該特定の枠番2よりも小さい枠番である)枠番1のギヤG1と連結されて該基本シリーズIE3のモータMc3として使用されている。これは、基本シリーズIE3のモータMc3と基本シリーズIE1のモータMc1との関係で見るならば、基本シリーズIE1の特定の枠番3のギヤG3と連結されていたモータMc1が、基本シリーズIE3の(当該特定の枠番3よりも小さい枠番である)枠番1のギヤG1と連結されて基本シリーズIE3のモータMc3として使用されているということでもある。
【0031】
基本シリーズIE1の特定の枠番、例えば、枠番2のギヤG2と連結されていたモータMb1が、基本シリーズIE2の該特定の枠番2よりも小さい枠番1のギヤG1と連結されるときは、基本シリーズIE2のモータMb2として使用されることになるため、基本シリーズIE1のモータMb1として用いられるときの(定格)容量よりも小さい(定格)容量のモータとして使用されることになる。そのため、該基本シリーズIE2のモータMb2として使用されるべき(定格)容量が該モータMb2の銘板に表示される。
【0032】
例えば、基本シリーズIE1のモータMb1として使用されるときは、1.5kwの定格容量で使用されることから、銘板に1.5kw、基本シリーズIE2のモータMb2として使用されるときは、0.75kwの定格容量で使用されることから、銘板に0.75kwと表示される。また、このとき、定格容量に加えて、IE1、IE2といった効率が表示されてもよい。なお、定格容量の表示位置は銘板に限定されず、モータのいずれかの箇所に表示されていればよい。表示方法も、定格容量を直接表示するものに限らず、定格容量を識別可能であれば、例えば各定格容量と予め対応付けられた色や記号でもよい。
【0033】
要するならば、本実施形態においてモータが共用化されているのは(モータが同一というのは)、あくまでハード系の構成要素、例えば、ケーシング(より正確には、もしケーシングの負荷側カバーに継カバーとしての機能を持たせる場合には継カバー以外のケーシング)、ロータ、ステータ、モータ軸、軸受、オイルシール等の部材である。これらのハード系の構成要素は、素材を含めて完全に共用化される。
【0034】
しかし、電気系、制御系の構成は、各モータを電源に繋いだときに、例えばモータMb1は、基本シリーズIE1の枠番2のモータに要求されるトルク特性が確保されるように、また、モータMb2は基本シリーズIE2の枠番1のモータに要求されるトルク特性が確保されるように、流れる電流等がそれぞれ調整される。具体的には、基本シリーズIE1のモータMb1として使用されるときは、枠番2で求められるトルクが発生するように(従来と同様な)大きな電流が流され、一方、基本シリーズIE2のモータMb2として使用されるときは、枠番1で求められるトルクが発生できれば、十分であるから、より低めに抑えられた電流が流れるように設計されることになる。逆に言うならば、この「流す電流を抑えられること」が、モータMb1をモータMb2として使用できる大きな要因となっているものである。
【0035】
前述したように、もとより「枠番」は、「トルク(或いは容量)」の概念をベースとしてクラス分けされているものであり、効率のクラス分けとは対応していない。したがって、例えば枠番2のギヤG2と組み合わされていたモータMb1を単純に1クラス小さな枠番1のギヤG1と組み合わせたとしても、直ちにIE2のモータとして機能するようになるわけではない。
【0036】
そこで、本実施形態では、各モータMa〜Meの効率を、実際に使用されるIE2〜IE3の規格に合致させるような作業が必須となる。但し、この作業は、具体的には、既に述べたような、(1)IPMやSPMのような磁石を用いたモータとする;(2)コアや巻き線等の構成部材の素材(材料)を変える;(3)コイルの巻き線の太さや巻き方(スロットの形状)等を変える;(4)流す電流を小さめに抑える;等の手法と不離一体であり、この意味で開発手順が別途増えるという性質のものではない。当然、できるだけコストの上昇を抑えた上で、各基本シリーズIE2〜IE3で要求されている規格を満足させるような開発が行われるべきであるが、本実施形態の場合、既に、(4)の手法が「採用済」であることから、(1)〜(3)の手法による開発負荷は小さい傾向となり、各基本シリーズIE2〜IE3の規格の実現はむしろ容易である。
【0037】
本実施形態に係るギヤモータのシリーズによれば、図1の構成例でいうならば、9個必要となるモータを5個で済ますことができる。実際は、各基本シリーズの枠番の数は10個程度であることが多いため、ハード構成が全く同一のモータを、効率の異なる基本シリーズ間で共通に使用できるようになることで、シリーズ全体のモータの製造コストおよび在庫コストを激減させることができる。なお、発明者の試験では、当該モータMa〜Meを使用するある基本シリーズのある枠番で当該基本シリーズに要求される規格を満足させようとすると、他の基本シリーズのある枠番では過剰品質(要求された効率よりかなり高い効率)となってしまうことがある。しかしながら、過剰品質は、メーカーの信頼性を向上させることはあっても基本的には問題となることはなく、同一のハード構成のモータを異なる基本シリーズ間で流用できる効果によるメリットの方が大きい。
【0038】
なお、上記実施形態においては、基本シリーズIE1〜IE3までのシリーズ構成例が示されていたが、本技術思想を基本シリーズIE4にまで発展させて適用するのは勿論可能である。
【0039】
また、上記実施形態においては、効率が1ランク異なる基本シリーズの場合には、同一のハード構成のモータを枠番1ランク分だけ小さなギヤと組み合わせるようにし、かつ、効率が2ランク異なる基本シリーズの場合には、同一のハード構成のモータを枠番が2ランク分小さなギヤと組み合わせるようにしていた。しかし、本発明では、このように基本シリーズのランクと枠番のランクのシフトは、必ずしも関連させる必要はなく、例えば基本シリーズIE1とIE2、或いはIE2とIE3の間のように、基本シリーズのランクが1ランクしか異ならなくても、枠番が2ランク、或いは3ランク以上小さなギヤと組み合わせるようにしてもよい。枠番の数が多く、核枠番間の差が小さい場合には、このような2ランク以上枠番が異なるギヤとの組み合わせる手法が、有効になる場合がある。
【0040】
逆に、モータMcのように3以上の基本シリーズに使用されるモータの場合は、例えば、1の基本シリーズにおいて過剰品質となってしまうようなときは、基本シリーズが2ランク異なっていたとしても、枠番を1ランクずらすだけとしてもよい。この場合、必然的に1ランクしか違わない基本シリーズには同一枠番のギヤに同一のモータをそのまま使うという選択肢となるが、本発明ではこれを禁止しない(この例の場合は、2ランク異なる基本シリーズ間でのみ本発明が適用されていることになるに過ぎない)。このように、本発明は、全シリーズの中において、一部の領域で実施されていれば足り、必ずしもギヤモータのシリーズ全体が統一の取れた単一のシフト関係で構築されている必要はない。
【符号の説明】
【0041】
IE1…標準効率の基本シリーズ
IE2…高効率の基本シリーズ
IE3…更に高効率の基本シリーズ
Ma1〜Mc1…基本シリーズIE1のモータ
Mb2〜Md2…基本シリーズIE2のモータ
Mc3〜Me3…基本シリーズIE3のモータ
Ka1〜Kc1、Ka2〜Kc2、Ka3〜Kc3…継カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
許容トルクまたは容量に依存して設定される枠番が異なる複数種のギヤと、発生トルクまたは容量に依存して設定される枠番が異なる複数種のモータと、を有し、その中から選択された特定の枠番のギヤとモータとを連結してギヤモータを構成するギヤモータのシリーズであって、
モータの効率が低い第1基本シリーズと、該第1基本シリーズよりもモータの効率が高い第2基本シリーズを含み、
前記第1基本シリーズの前記特定の枠番のギヤと連結されるモータが、第2基本シリーズの前記特定の枠番よりも小さい枠番のギヤと連結される
ことを特徴とするギヤモータのシリーズ。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1基本シリーズの前記特定の枠番のモータが、第2基本シリーズの前記特定の枠番よりも小さい枠番のギヤと連結されるときは、当該モータが、前記第1基本シリーズで用いられるときの定格容量よりも小さい定格容量のモータとして使用される
ことを特徴とするギヤモータのシリーズ。
【請求項3】
請求項2において、
前記第1基本シリーズの前記特定の枠番のモータが、第2基本シリーズの前記特定の枠番よりも小さい枠番のギヤと連結されるときは、
該第2基本シリーズのモータとして使用されるべき定格容量が該モータに識別可能に表示される
ことを特徴とするギヤモータのシリーズ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
更に、第2基本シリーズよりもモータの効率が高い第3基本シリーズを含み、
前記第2基本シリーズの前記特定の枠番のモータが、第3基本シリーズの該特定の枠番よりも小さい枠番のギヤと連結される
ことを特徴とするギヤモータのシリーズ。
【請求項5】
請求項4において、
第1基本シリーズの前記特定の枠番のモータが、第3基本シリーズの該特定の枠番よりも小さい枠番のギヤと連結される
ことを特徴とするギヤモータのシリーズ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−244775(P2012−244775A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112581(P2011−112581)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(000002107)住友重機械工業株式会社 (2,241)
【Fターム(参考)】