説明

クライアント装置、情報処理方法および情報処理システム

【課題】第1クライアント装置により使用することができるコンテンツデータを第2クライアント装置により使用するために、コンテンツデータを第1クライアント装置からサーバ装置にアップロードする手間を低減する。
【解決手段】コンテンツデータを記憶している記憶部と、記憶部により記憶されているコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得する制御部と、自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報と制御部により取得されたコンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置200に送信し、コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをサーバ装置200が保持している場合に、ユーザ識別情報とコンテンツ識別情報とが対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報としてサーバ装置200に保持させる送信部と、を備える、クライアント装置100が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クライアント装置、情報処理方法および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータが担う役割をクライアント装置とサーバ装置とに分担させたクライアントサーバシステムが様々な場面において活用されている。クライアントサーバシステムにおいては、一般的に、ユーザがクライアント装置の画面を閲覧しながら所望の指示をクライアント装置に入力し、クライアント装置はユーザから入力された指示に応じた要求をサーバ装置に送信する。サーバ装置は、クライアント装置から送信された要求を受信し、その要求に応じた操作を実行し、実行して得られた結果をその要求に対する応答としてクライアント装置に返信する。
【0003】
クライアント装置とサーバ装置との間では様々な情報が送受信され得る。例えば、クライアント装置からサーバ装置に対してコンテンツデータの送信要求が送信されると、その送信要求に対する応答としてサーバ装置によって保持されているコンテンツデータがクライアント装置に送信されるクライアントサーバシステムが一般に知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−85479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、情報通信機器の普及に伴い、例えば、ユーザが複数のクライアント装置を所有しており、複数のクライアント装置のそれぞれにより同一のコンテンツデータを使用したいと考える場面も増加してきている。コンテンツデータは、例えば、再生する処理や表示する処理などといった様々な処理を行うことにより使用することができる。例えば、ユーザは、第1クライアント装置により使用していたコンテンツデータと同一のコンテンツデータを、第2クライアント装置により使用しようとする場面も想定される。
【0006】
かかる場面においては、上記したような一般的なクライアントサーバシステムを使用した場合、ユーザは、第1クライアント装置により使用していたコンテンツデータを第1クライアント装置からサーバ装置にアップロードするための操作を行う必要がある。その後、コンテンツデータのアップロードが完了すると、ユーザは、サーバ装置にアップロードされたコンテンツデータを第2クライアント装置にダウンロードするための操作を行う。その操作の結果として、ユーザは、ダウンロードしたコンテンツデータを第2クライアント装置により使用することができるようになる。
【0007】
以上に説明したように、ユーザは第1クライアント装置により使用していたコンテンツデータを第2クライアント装置により使用する前に、第1クライアント装置からサーバ装置にコンテンツデータをアップロードするための操作を行う必要がある。したがって、ユーザにはその操作のための手間が掛かってしまうという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、第1クライアント装置により使用することができるコンテンツデータを第2クライアント装置により使用するために、コンテンツデータを第1クライアント装置からサーバ装置にアップロードする手間を低減することが可能な、新規かつ改良された技術を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある実施形態によれば、コンテンツデータを記憶している記憶部と、上記記憶部により記憶されている上記コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得する制御部と、自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報と上記制御部により取得された上記コンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置に送信し、上記コンテンツ識別情報により識別される上記コンテンツデータを上記サーバ装置が保持している場合に、上記ユーザ識別情報と上記コンテンツ識別情報とが対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報として上記サーバ装置に保持させる送信部と、を備える、クライアント装置が提供される。
【0010】
上記送信部は、上記コンテンツ識別情報により識別される上記コンテンツデータを上記サーバ装置が保持していない場合に、上記サーバ装置による上記ユーザ別登録情報の保持を禁止させることとしてもよい。
【0011】
上記送信部は、上記コンテンツ識別情報により識別される上記コンテンツデータを上記サーバ装置が保持していない場合に、上記ユーザ別登録情報を上記サーバ装置に保持させるとともに、上記記憶部により記憶されている上記コンテンツデータを上記サーバ装置に送信し、上記コンテンツデータを上記サーバ装置に保持させることとしてもよい。
【0012】
上記記憶部は、複数のコンテンツ識別情報が再生順に並べられてなるプレイリストをさらに記憶しており、上記制御部は、上記記憶部により記憶されている上記プレイリストを取得し、上記送信部は、上記プレイリストをさらに上記サーバ装置に送信し、上記プレイリストから上記ユーザ別登録情報に含まれていない上記コンテンツ識別情報を除外したリストを上記ユーザ識別情報に対応付けて上記サーバ装置に保持させることとしてもよい。
【0013】
上記記憶部は、複数のコンテンツ識別情報が再生順に並べられてなるプレイリストをさらに記憶しており、上記制御部は、上記記憶部により記憶されている上記プレイリストを取得し、上記送信部は、上記プレイリストをさらに上記サーバ装置に送信し、上記プレイリストを上記ユーザ識別情報に対応付けて上記サーバ装置に保持させることとしてもよい。
【0014】
本発明の他の実施形態によれば、自装置を使用するユーザにより指定されたコンテンツ識別情報を選択情報として取得する制御部と、上記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と上記制御部により取得された上記選択情報とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置に送信し、上記ユーザ識別情報と上記選択情報とが対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報として上記サーバ装置が保持している場合に、上記コンテンツ送信要求に対する応答として上記選択情報により識別されるコンテンツデータの送信を上記サーバ装置に実行させる送信部と、上記サーバ装置から送信された上記コンテンツデータを受信する受信部と、を備える、クライアント装置が提供される。
【0015】
上記送信部は、上記選択情報が上記コンテンツ識別情報として上記ユーザ識別情報に対応付けられて上記サーバ装置により保持されていない場合に、上記サーバ装置による上記選択情報により識別される上記コンテンツデータの送信を禁止させることとしてもよい。
【0016】
コンテンツデータを記憶している記憶部をさらに備え、上記制御部は、上記記憶部により記憶されている上記コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得し、上記送信部は、上記ユーザ識別情報と上記制御部により取得された上記コンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置に送信し、上記コンテンツ識別情報により識別される上記コンテンツデータを上記サーバ装置が保持している場合に、上記ユーザ識別情報と上記コンテンツ識別情報とが対応付けられてなる情報を上記ユーザ別登録情報として上記サーバ装置に保持させることとしてもよい。
【0017】
上記送信部は、上記ユーザ識別情報と上記制御部により取得された上記コンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置に送信し、上記コンテンツ識別情報により識別される上記コンテンツデータを上記サーバ装置が保持している場合に、上記サーバ装置により既に保持されている上記ユーザ別登録情報を継続して保持させるとともに上記ユーザ識別情報と上記コンテンツ識別情報とが対応付けられてなる情報を上記ユーザ別登録情報に追加させることとしてもよい。
【0018】
上記送信部は、上記サーバ装置が保持しているコンテンツデータに関連する情報であるコンテンツ関連情報を取得するための要求である情報送信要求を上記サーバ装置に送信し、上記クライアント装置は、上記コンテンツ関連情報を上記情報送信要求に対する応答として上記サーバ装置から受信する受信部をさらに備え、上記制御部は、上記受信部により上記サーバ装置から受信された上記コンテンツ関連情報を所定の表示部に表示させることとしてもよい。
【0019】
上記送信部は、自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を上記情報送信要求に含めて上記サーバ装置に送信し、上記制御部は、上記受信部により上記サーバ装置から受信された上記コンテンツ関連情報に、上記情報送信要求に含まれているユーザ識別情報に対応付けられて上記ユーザ別登録情報に上記コンテンツ識別情報が登録されていない旨を示す情報が含まれている場合には、上記コンテンツ関連情報を上記所定の表示部に表示させるとともに、上記コンテンツ識別情報により識別される上記コンテンツデータを上記ユーザに購入させるための所定のオブジェクトを上記コンテンツ関連情報に対応させて上記所定の表示部に表示させることとしてもよい。
【0020】
上記送信部は、自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を含む登録情報取得要求を上記サーバ装置に送信し、上記クライアント装置は、上記ユーザ別登録情報において上記ユーザ識別情報に対応付けられて上記サーバ装置により保持されている上記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータに関連する情報であるコンテンツ関連情報を上記登録情報取得要求に対する応答として上記サーバ装置から受信する受信部をさらに備え、上記制御部は、上記受信部により上記サーバ装置から受信された上記コンテンツ関連情報を所定の表示部に表示させることとしてもよい。
【0021】
上記受信部は、上記ユーザ別登録情報において上記ユーザ識別情報に対応付けられて上記サーバ装置により保持されていない上記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータに関連する情報であるコンテンツ関連情報を上記登録情報取得要求に対する応答として上記サーバ装置からさらに受信し、上記制御部は、上記コンテンツ関連情報を上記所定の表示部に表示させるとともに、上記コンテンツ識別情報により識別される上記コンテンツデータを上記ユーザに購入させるための所定のオブジェクトを上記コンテンツ関連情報に対応させて上記所定の表示部に表示させることとしてもよい。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明によれば、第1クライアント装置により使用することができるコンテンツデータを第2クライアント装置により使用するために、コンテンツデータを第1クライアント装置からサーバ装置にアップロードする手間を低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るサーバ装置により保持されているコンテンツデータを他クライアント装置により使用する処理の流れを説明するための図である。
【図3】本発明の実施形態に係る第1クライアント装置により保持されている各種情報の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る第1クライアント装置によりサーバ装置にコンテンツ識別情報を登録する処理の流れを説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態に係る第1クライアント装置によりサーバ装置にプレイリストを登録する処理の流れを説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態に係るサーバ装置に登録されたプレイリストに従って第2クライアント装置によりコンテンツデータを使用する処理の流れを説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態に係る第1クライアント装置の機能構成を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るサーバ装置の機能構成を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る第2クライアント装置の機能構成を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係るサーバ装置により保持されているコンテンツデータに関連する情報がクライアント装置により表示される場合の表示例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係るクライアント装置により使用できないコンテンツデータを購入させるためのオブジェクトが配置された画面例(その1)を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係るクライアント装置により使用できないコンテンツデータを購入させるためのオブジェクトが配置された画面例(その2)を示す図である。
【図13】本発明の実施形態に係るクライアント装置を介してユーザにより購入される予定のコンテンツデータの表示例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る第1クライアント装置により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【図15】本発明の実施形態に係るサーバ装置により実行される処理(その1)の流れを示すフローチャートの一例である。
【図16】本発明の実施形態に係る第2クライアント装置により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【図17】本発明の実施形態に係るサーバ装置により実行される処理(その2)の流れを示すフローチャートの一例である。
【図18】本発明の実施形態に係るクライアント装置により実行されるコンテンツデータ購入処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【図19】本発明の実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図20】本発明の実施形態に係るクライアント装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付すことにより重複説明を省略する。
【0025】
また、以下の順序にしたがって当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.実施形態
1−1. 情報処理システムの構成
1−2. コンテンツデータを他クライアント装置により使用する処理
1−3. 第1クライアント装置により保持されている各種情報の一例
1−4. 第1クライアント装置によりコンテンツ識別情報を登録する処理
1−5. 第1クライアント装置によりプレイリストを登録する処理
1−6. 第2クライアント装置によりコンテンツデータを使用する処理
1−7. 第1クライアント装置の機能構成
1−8. サーバ装置の機能構成
1−9. 第2クライアント装置の機能構成
1−10.コンテンツデータに関連する情報の表示例
1−11.コンテンツデータを購入させるための画面例(その1)
1−12.コンテンツデータを購入させるための画面例(その2)
1−13.ユーザにより購入される予定のコンテンツデータの表示例
1−14.第1クライアント装置により実行される処理
1−15.サーバ装置により実行される処理(その1)
1−16.第2クライアント装置により実行される処理
1−17.サーバ装置により実行される処理(その2)
1−18.クライアント装置により実行されるコンテンツデータ購入処理
1−19.サーバ装置のハードウェア構成の一例
1−20.クライアント装置のハードウェア構成の一例
2.変形例
3.まとめ
【0026】
<1.実施形態>
[1−1.情報処理システムの構成]
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
【0027】
図1に示すように、本発明の実施形態に係る情報処理システム10は、少なくとも、クライアント装置100の一例としての第1クライアント装置100A1と、クライアント装置100の一例としての第2クライアント装置100A2と、サーバ装置200とを含むものである。第1クライアント装置100A1とサーバ装置200とはネットワーク300を介して通信可能にされている。同様に、クライアント装置100の一例としての第2クライアント装置100A2とサーバ装置200とはネットワーク300を介して通信可能にされている。
【0028】
第1クライアント装置100A1と第2クライアント装置100A2とは、同一のユーザ(以下、「ユーザA」と言う。)により使用されるものである。なお、ここでは、ユーザAにより使用されるクライアント装置100は、第1クライアント装置100A1と第2クライアント装置100A2との2台であるものとして説明を続けるが、ユーザAにより使用されるクライアント装置100の台数は、2台に限定されるものではなく、複数台であればよい。
【0029】
また、本発明の実施形態では、情報処理システム10は、クライアント装置100の一例としての他クライアント装置100Bを含んでいるものとする。他クライアント装置100Bは、ユーザA以外のユーザ(以下、「ユーザB」と言う。)により使用されるものであり、他クライアント装置100Bとサーバ装置200とは、同様に、ネットワーク300を介して通信可能にされている。しかしながら、情報処理システム10は、他クライアント装置100Bを含んでいないこととしてもよい。
【0030】
一般的には、ユーザAは、第1クライアント装置100A1により使用していたコンテンツデータを第2クライアント装置100A2により使用する前に、第1クライアント装置100A1からサーバ装置200にコンテンツデータをアップロードするための操作を行う必要がある。したがって、ユーザAにはその操作のための手間が掛かってしまうのが一般的である。本発明の実施形態では、第1クライアント装置100A1により使用することができるコンテンツデータを第2クライアント装置100A2により使用するために、コンテンツデータを第1クライアント装置100A1からサーバ装置200にアップロードする手間を低減することが可能な技術について詳細に説明する。
【0031】
[1−2.コンテンツデータを他クライアント装置により使用する処理]
図2は、本発明の実施形態に係るサーバ装置200により保持されているコンテンツデータを他クライアント装置100Bにより使用する処理の流れを説明するための図である。図2を参照しながら、本発明の実施形態に係るサーバ装置200により保持されているコンテンツデータを他クライアント装置100Bにより使用する処理の流れについて説明する。
【0032】
図2に示すように、本発明の実施形態に係るサーバ装置200は、コンテンツデータCとコンテンツデータCを識別するためのコンテンツ識別情報Iとを記憶している。コンテンツ識別情報Iは、コンテンツデータCを識別するための情報であればどのような情報であってもよい。例えば、コンテンツ識別情報Iは、コンテンツデータCに一意に割り当てられたIDや、コンテンツデータCのタイトル、出演者名、ジャンルなどであってもよい。
【0033】
また、サーバ装置200は、ユーザごとの登録情報であるユーザ別登録情報Tを記憶することが可能である。図2に示した例では、ユーザ別登録情報Tとして、他クライアント装置100Bを使用するユーザBの登録情報であるユーザ別登録情報TBがサーバ装置200に事前に登録されている。
【0034】
ユーザ別登録情報TBは、少なくとも、ユーザ識別情報UBと送信可能コンテンツ情報MBとが対応付けられてなる情報である。ユーザ識別情報UBは、ユーザBを識別するための情報であればどのような情報であってもよい。例えば、ユーザ識別情報UBは、ユーザBに一意に割り当てられたIDや、ユーザBの名前などであってもよい。送信可能コンテンツ情報MBは、サーバ装置200が他クライアント装置100Bに対して送信することが可能なコンテンツデータCを識別するための情報である。その他、ユーザ別登録情報TBは、ユーザ識別情報UBに対応付けられたプレイリストP1を含んでいてもよい。プレイリストP1は、複数のコンテンツ識別情報Iを再生順に並べてなる情報である。
【0035】
ここで、例えば、他クライアント装置100Bを使用するユーザBによる所定の操作により、他クライアント装置100Bがユーザ識別情報UBとコンテンツ識別情報I4とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置200に送信したとする。サーバ装置200は、他クライアント装置100Bからこのコンテンツ送信要求を受信すると、コンテンツ送信要求に含まれるユーザ識別情報UBに対応付けられて登録されている送信可能コンテンツ情報MBを参照する。そして、サーバ装置200は、コンテンツ送信要求に含まれるコンテンツ識別情報I4が送信可能コンテンツ情報MBに登録されているか否かを判断する。
【0036】
図2に示すように、コンテンツ識別情報I4がユーザ別登録情報TBの送信可能コンテンツ情報MBに登録されている場合には、サーバ装置200は、コンテンツ送信要求に対する応答として、コンテンツ識別情報I4により識別されるコンテンツデータC4を他クライアント装置100Bに送信する。コンテンツ識別情報I4がユーザ別登録情報TBの送信可能コンテンツ情報MBに登録されていない場合には、サーバ装置200は、コンテンツ送信要求に対する応答として、コンテンツ識別情報I4により識別されるコンテンツデータC4を他クライアント装置100Bに送信することを原則として禁止することができる。
【0037】
図2を参照して説明したように、ユーザBについてのユーザ別登録情報TBが事前に登録されており、ユーザ別登録情報TBの送信可能コンテンツ情報MBとしてコンテンツ識別情報I4が登録されているとする。かかる場合には、他クライアント装置100Bは、ユーザ識別情報UBとコンテンツ識別情報I4とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置200に送信すると、他クライアント装置100Bは、コンテンツ識別情報I4により識別されるコンテンツデータC4を受信することができる。
【0038】
他方、ユーザ別登録情報TBの送信可能コンテンツ情報MBとしてコンテンツ識別情報I4が登録されていないとする。かかる場合には、他クライアント装置100Bは、ユーザ識別情報UBとコンテンツ識別情報I4とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置200に送信すると、他クライアント装置100Bは、コンテンツ識別情報I4により識別されるコンテンツデータC4を受信することができない。
【0039】
[1−3.第1クライアント装置により保持されている各種情報の一例]
図3は、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1により保持されている各種情報の一例を示す図である。図3を参照しながら、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1により保持されている各種情報の一例について説明する。
【0040】
図3に示すように、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1は、コンテンツデータCとコンテンツデータCを識別するためのコンテンツ識別情報Iとを記憶している。また、第1クライアント装置100A1は、自身を使用するユーザAを識別するためのユーザ識別情報UAを記憶することができる。ユーザ識別情報UAは、ユーザAを識別するための情報であればどのような情報であってもよい。例えば、ユーザ識別情報UAは、ユーザAに一意に割り当てられたIDや、ユーザAの名前などであってもよい。ユーザ識別情報UAは、第1クライアント装置100A1により事前に登録されていることとしてもよいし、必要性が生じた場合にユーザAが第1クライアント装置100A1に入力することとしてもよい。
【0041】
また、第1クライアント装置100A1は、プレイリストPを記憶することが可能である。図3に示した例では、プレイリストPとして、プレイリストP2とプレイリストP3とが第1クライアント装置100A1に事前に登録されている。プレイリストPは、複数のコンテンツ識別情報Iを再生順に並べてなる情報である。
【0042】
[1−4.第1クライアント装置によりコンテンツ識別情報を登録する処理]
図4は、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1によりサーバ装置200にコンテンツ識別情報Iを登録する処理の流れを説明するための図である。図4を参照しながら、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1によりサーバ装置200にコンテンツ識別情報Iを登録する処理の流れについて説明する。
【0043】
例えば、第1クライアント装置100A1を使用するユーザAによる所定の操作により、第1クライアント装置100A1がユーザ識別情報UAとコンテンツ識別情報I1〜I20とを含む登録要求をサーバ装置200に送信したとする。サーバ装置200は、第1クライアント装置100A1からこの登録要求を受信すると、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報I1〜I20がサーバ装置200に登録されているか否かを判断する。すなわち、サーバ装置200は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報I1〜I20とサーバ装置200に登録されているコンテンツ識別情報Iとの間においてマッチングを行う。
【0044】
図2に示したようなコンテンツ識別情報Iがサーバ装置200に登録されているとすると、サーバ装置200は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報I1〜I20のうちで、コンテンツ識別情報I1、I3、I7、I8、I10〜I15、I17、I20がサーバ装置200に登録されていないと判断する。すなわち、サーバ装置200は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報I1〜I20のうちで、コンテンツ識別情報I1、I3、I7、I8、I10〜I15、I17、I20については、サーバ装置200に登録されているコンテンツ識別情報Iと不一致であったと判断する。かかる場合には、サーバ装置200は、コンテンツ識別情報I1、I3、I7、I8、I10〜I15、I17、I20とユーザ識別情報UAとが対応付けられてなるユーザ別登録情報TAをユーザ別登録情報Tに原則として登録しないこととする。
【0045】
他方、図2に示したようなコンテンツ識別情報Iがサーバ装置200に登録されているとすると、サーバ装置200は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報I1〜I20のうちで、コンテンツ識別情報I2、I4、I5、I6、I9、I16がサーバ装置200に登録されていると判断する。すなわち、サーバ装置200は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報I1〜I20のうちで、コンテンツ識別情報I2、I4、I5、I6、I9、I16については、サーバ装置200に登録されているコンテンツ識別情報Iと一致したと判断する。かかる場合には、サーバ装置200は、コンテンツ識別情報I2、I4、I5、I6、I9、I16とユーザ識別情報UAとが対応付けられてなるユーザ別登録情報TAをユーザ別登録情報Tに登録することとする。
【0046】
[1−5.第1クライアント装置によりプレイリストを登録する処理]
図5は、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1によりサーバ装置200にプレイリストを登録する処理の流れを説明するための図である。図5を参照しながら、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1によりサーバ装置200にプレイリストを登録する処理の流れについて説明する。
【0047】
例えば、第1クライアント装置100A1を使用するユーザAによる所定の操作により、第1クライアント装置100A1がユーザ識別情報UAとプレイリストP2、P3とを含む登録要求をサーバ装置200に送信したとする。サーバ装置200は、第1クライアント装置100A1からこの登録要求を受信すると、登録要求に含まれるプレイリストP2に含まれるコンテンツ識別情報I1、I6、I11が、登録要求に含まれるユーザ識別情報UAに対応する送信可能コンテンツ情報MAに登録されているか否かを判断する。すなわち、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP2に含まれるコンテンツ識別情報I1、I6、I11と登録要求に含まれるユーザ識別情報UAに対応する送信可能コンテンツ情報MAとの間においてマッチングを行う。
【0048】
図4に示したような送信可能コンテンツ情報MAがサーバ装置200に登録されているとすると、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP2に含まれるコンテンツ識別情報I1、I6、I11のうちで、コンテンツ識別情報I1、I11が送信可能コンテンツ情報MAに登録されていないと判断する。すなわち、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP2に含まれるコンテンツ識別情報I1、I6、I11のうちで、コンテンツ識別情報I1、I11については、サーバ装置200に登録されている送信可能コンテンツ情報MAと不一致であったと判断する。かかる場合には、サーバ装置200は、コンテンツ識別情報I1、I11をユーザ別登録情報Tに原則として登録しないこととする。
【0049】
他方、図4に示したような送信可能コンテンツ情報MAがサーバ装置200に登録されているとすると、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP2に含まれるコンテンツ識別情報I1、I6、I11のうちで、コンテンツ識別情報I6がサーバ装置200に登録されていると判断する。すなわち、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP2に含まれるコンテンツ識別情報I1、I6、I11のうちで、コンテンツ識別情報I6については、サーバ装置200に登録されている送信可能コンテンツ情報MAと一致したと判断する。かかる場合には、サーバ装置200は、プレイリストP2にコンテンツ識別情報I6を残した(コンテンツ識別情報I1、I11を除外した)プレイリストP2とユーザ識別情報UAとが対応付けられてなるユーザ別登録をユーザ別登録情報Tに登録する。
【0050】
同様に、サーバ装置200は、第1クライアント装置100A1からこの登録要求を受信すると、登録要求に含まれるプレイリストP3に含まれるコンテンツ識別情報I2、I4、I7、I16が、登録要求に含まれるユーザ識別情報UAに対応する送信可能コンテンツ情報MAに登録されているか否かを判断する。すなわち、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP3に含まれるコンテンツ識別情報I2、I4、I7、I16と登録要求に含まれるユーザ識別情報UAに対応する送信可能コンテンツ情報MAとの間においてマッチングを行う。
【0051】
図4に示したような送信可能コンテンツ情報MAがサーバ装置200に登録されているとすると、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP3に含まれるコンテンツ識別情報I2、I4、I7、I16のうちで、コンテンツ識別情報I7が送信可能コンテンツ情報MAに登録されていないと判断する。すなわち、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP3に含まれるコンテンツ識別情報I2、I4、I7、I16のうちで、コンテンツ識別情報I7については、サーバ装置200に登録されている送信可能コンテンツ情報MAと不一致であったと判断する。かかる場合には、サーバ装置200は、コンテンツ識別情報I7をユーザ別登録情報Tに原則として登録しないこととする。
【0052】
他方、図4に示したような送信可能コンテンツ情報MAがサーバ装置200に登録されているとすると、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP3に含まれるコンテンツ識別情報I2、I4、I7、I16のうちで、コンテンツ識別情報I2、I4、I16がサーバ装置200に登録されていると判断する。すなわち、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP3に含まれるコンテンツ識別情報I2、I4、I7、I16のうちで、コンテンツ識別情報I2、I4、I16については、サーバ装置200に登録されている送信可能コンテンツ情報MAと一致したと判断する。かかる場合には、サーバ装置200は、プレイリストP3にコンテンツ識別情報I2、I4、I16を残した(コンテンツ識別情報I7を除外した)プレイリストP3とユーザ識別情報UAとが対応付けられてなるユーザ別登録をユーザ別登録情報Tに登録する。
【0053】
なお、図5に示した例では、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP2、P3と送信可能コンテンツ情報MAとの間においてマッチングを行うこととしたが、マッチングの手法はこれに限定されるものではない。例えば、サーバ装置200は、登録要求に含まれるプレイリストP2、P3とサーバ装置200に登録されているコンテンツ識別情報Iとの間においてマッチングを行うこととしてもよい。また、サーバ装置200は、マッチングを行わずに、登録要求に含まれるユーザ識別情報UAとプレイリストP2、P3とが対応付けられてなる情報を、そのままユーザ別登録情報Tに登録することとしてもよい。
【0054】
[1−6.第2クライアント装置によりコンテンツデータを使用する処理]
図6は、本発明の実施形態に係るサーバ装置200に登録されたプレイリストに従って第2クライアント装置100A2によりコンテンツデータを使用する処理の流れを説明するための図である。図6を参照しながら、本発明の実施形態に係るサーバ装置200に登録されたプレイリストに従って第2クライアント装置100A2によりコンテンツデータを使用する処理の流れについて説明する。
【0055】
図4および図5に示した登録処理が行われた結果、図6に示すように、本発明の実施形態に係るサーバ装置200は、ユーザ識別情報UAと送信可能コンテンツ情報MAとプレイリストP2、P3とが対応付けられてなる情報を記憶している。
【0056】
ここで、例えば、第2クライアント装置100A2を使用するユーザAによる所定の操作により、第2クライアント装置100A2がユーザ識別情報UAとプレイリストP3を識別するための情報とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置200に送信したとする。サーバ装置200は、第2クライアント装置100A2からこのコンテンツ送信要求を受信すると、コンテンツ送信要求に含まれるユーザ識別情報UAに対応付けられて登録されているプレイリストPを参照する。そして、サーバ装置200は、コンテンツ送信要求に含まれるプレイリストP3を識別するための情報により識別されるプレイリストP3からコンテンツ識別情報I2、I4、I16を取得する。
【0057】
続いて、サーバ装置200は、取得したコンテンツ識別情報I2、I4、I16により識別されるコンテンツデータC2、C4、C16をコンテンツデータCから取得し、取得したコンテンツデータC2、C4、C16を順次に第2クライアント装置100A2に送信する。第2クライアント装置100A2は、コンテンツデータC2、C4、C16を順次に受信すると、例えば、受信した順にコンテンツデータC2、C4、C16をストリーム再生することができる。
【0058】
図6を参照しながら、第2クライアント装置100A2が、プレイリストP3に含まれるコンテンツ識別情報I2、I4、I16を順次に受信してストリーム再生を行う例について説明したが、第2クライアント装置100A2は、コンテンツ識別情報Iを直接的にサーバ装置200に送信することとしてもよい。かかる場合には、例えば、第2クライアント装置100A2は、ユーザ識別情報UAとコンテンツ識別情報Iとを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置200に送信する。
【0059】
サーバ装置200は、第2クライアント装置100A2からこのコンテンツ送信要求を受信すると、コンテンツ送信要求に含まれるユーザ識別情報UAに対応付けられて登録されている送信可能コンテンツ情報MAを参照する。そして、サーバ装置200は、コンテンツ送信要求に含まれるコンテンツ識別情報Iにより識別されるコンテンツデータCを取得する。続いて、サーバ装置200は、取得したコンテンツ識別情報Iにより識別されるコンテンツデータCを取得し、取得したコンテンツデータCを第2クライアント装置100A2に送信する。第2クライアント装置100A2は、コンテンツデータCを受信すると、例えば、コンテンツデータCをストリーム再生することができる。
【0060】
なお、ここでは、第2クライアント装置100A2がサーバ装置200から受信したコンテンツデータCをストリーム再生する例について説明したが、第2クライアント装置100A2は、サーバ装置200から受信したコンテンツデータCを必ずしもストリーム再生しなくてもよい。第2クライアント装置100A2は、サーバ装置200から受信したコンテンツデータCを保持し、オフラインにより再生することも可能である。
【0061】
図3〜6を参照して説明したように、ユーザAについてのユーザ別登録情報TAを第1クライアント装置100A1によりサーバ装置200に登録することができる。ユーザ別登録情報TAの送信可能コンテンツ情報MAとしてコンテンツ識別情報I2が登録されているとする。かかる場合には、第2クライアント装置100A2は、ユーザ識別情報UAとコンテンツ識別情報I2とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置200に送信すると、第2クライアント装置100A2は、コンテンツ識別情報I2により識別されるコンテンツデータC2を受信することができる。
【0062】
他方、第1クライアント装置100A1は、ユーザ別登録情報TAの送信可能コンテンツ情報MAとしてコンテンツ識別情報I3を登録しないこととすることができる。かかる場合には、第2クライアント装置100A2は、ユーザ識別情報UAとコンテンツ識別情報I3とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置200に送信すると、第2クライアント装置100A2は、コンテンツ識別情報I3により識別されるコンテンツデータC3を受信することができない。
【0063】
本発明の実施形態によれば、第1クライアント装置100A1により使用することができるコンテンツデータCを識別するためのコンテンツ識別情報Iをサーバ装置200に登録することができる。第1クライアント装置100A1を使用するユーザAが、第2クライアント装置100A2も使用することができる場合、第2クライアント装置100A2は、第1クライアント装置100A1により登録したコンテンツ識別情報Iにより識別されるコンテンツデータCについては、サーバ装置200からダウンロードすることができる。これにより、第2クライアント装置100A2により使用するために、コンテンツデータCを第1クライアント装置100A1からサーバ装置200にアップロードする手間を低減することが可能となる。
【0064】
また、第1クライアント装置100A1と第2クライアント装置100A2との間では、コンテンツデータを使用するに際して使用されるプロトコルが異なる場合などが想定される。かかる場合においては、第1クライアント装置100A1から第2クライアント装置100A2にコンテンツデータを直接的に送信すると、第2クライアント装置100A2は、第1クライアント装置100A1から送信されたコンテンツデータを自身が使用するプロトコルに適したコンテンツデータに変換する必要が生じる。本発明の実施形態によれば、クライアント装置100が使用するプロトコルに従ったコンテンツデータCを事前にサーバ装置200に登録しておくことができるので、例えば、第2クライアント装置100A2が、自身に適した形式にコンテンツデータCを変換しなくて済むという利点もある。
【0065】
[1−7.第1クライアント装置の機能構成]
図7は、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1の機能構成を示す図である。図7を参照しながら、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1の機能構成について説明する。
【0066】
図7に示すように、第1クライアント装置100A1は、少なくとも、記憶部111と、制御部112と、送信部113とを備えるものである。また、第1クライアント装置100A1は、必要に応じて、受信部114、入力部115、出力部116、再生部117などを備えるものである。
【0067】
記憶部111は、コンテンツデータ、プレイリストなどを記憶しておくことが可能であり、記憶部111が記憶しているコンテンツデータは、制御部112により取得され得る。また、記憶部111には、制御部112によりコンテンツデータが登録され得ることとすることもできる。記憶部111へのコンテンツデータの登録は、例えば、入力部115を介してユーザAから入力された操作に基づいて、制御部112により制御される。記憶部111に登録されるコンテンツデータは、受信部114により受信されたものであってもよいし、入力部115を介して入力されたものであってもよい。記憶部111は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などといった記憶装置により構成される。
【0068】
制御部112は、記憶部111により記憶されているコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得する機能を有するものである。記憶部111により記憶されているコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得する手法については、様々なものが想定され、特に限定されるものではない。例えば、コンテンツ識別情報が記憶部111により記憶されているコンテンツデータに付加されている場合には、コンテンツデータに付加されているコンテンツ識別情報を取得することができる。また、例えば、コンテンツデータの一部または全部を解析して得られた解析結果が入力されると、その解析結果に基づいて当該コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を出力する所定のサーバを使用して、コンテンツ識別情報を取得することもできる。
【0069】
制御部112は、その他、第1クライアント装置100A1内の各機能ブロックの動作を制御する機能を有するものである。制御部112は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などにより構成され、CPUが記憶部111によって記憶されているプログラムをRAMに展開して実行することによりその機能が実現されるものである。しかし、このような構成に限らず、制御部112は、専用のハードウェアにより構成されることとしてもよい。
【0070】
送信部113は、自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報と制御部112により取得されたコンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置200に送信する機能を有するものである。そして、送信部113は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをサーバ装置200が保持している場合に、登録要求に含まれるユーザ識別情報およびコンテンツ識別情報が対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報としてサーバ装置200に保持させる機能を有するものである。これにより、第1クライアント装置100A1が保持しているコンテンツデータであり、かつ、サーバ装置200が保持しているコンテンツデータについては、サーバ装置200から第2クライアント装置100A2にダウンロードできることになる。送信部113は、例えば、通信装置により構成されるものである。
【0071】
登録要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをサーバ装置200が保持していない場合も想定される。かかる場合において、送信部113がどのように処理を行うかについても様々なものが想定される。例えば、送信部113は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをサーバ装置200が保持していない場合に、サーバ装置200による上記ユーザ別登録情報の保持を禁止させることとすることができる。これにより、第1クライアント装置100A1が保持しているコンテンツデータであるが、サーバ装置200が保持していないコンテンツデータについては、サーバ装置200から第2クライアント装置100A2にダウンロードできないことになる。
【0072】
また、例えば、送信部113は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをサーバ装置200が保持していない場合に、ユーザ別登録情報をサーバ装置200に保持させることもできる。それとともに、送信部113は、記憶部111により記憶されているコンテンツデータをサーバ装置200に送信し、コンテンツデータをサーバ装置200に保持させることもできる。これにより、第1クライアント装置100A1が保持しているコンテンツデータであるが、サーバ装置200が保持していないコンテンツデータについては、第1クライアント装置100A1からサーバ装置200にアップロードし、第2クライアント装置100A2にダウンロードさせることができるようになる。
【0073】
記憶部111は、プレイリストをさらに記憶しておくこともできる。かかる場合、制御部112は、記憶部111により記憶されているプレイリストを取得し、送信部113は、プレイリストをさらにサーバ装置200に送信することもできる。続いて、送信部113は、プレイリストからユーザ別登録情報に含まれていないコンテンツ識別情報を除外したリストを、登録要求に含まれるユーザ識別情報に対応付けてサーバ装置200に保持させることもできる。プレイリストからユーザ別登録情報に含まれていないコンテンツ識別情報を除外したリストを登録することにより、サーバ装置200からダウンロードできるコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報のみをプレイリストとしてサーバ装置200に登録することができる。
【0074】
しかしながら、必ずしもサーバ装置200からダウンロードできるコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報のみをプレイリストとしてサーバ装置200に登録しなくてはならない訳ではない。例えば、送信部113は、記憶部111により記憶されているプレイリストを無条件にサーバ装置200に保持させることもできる。すなわち、制御部112は、記憶部111により記憶されているプレイリストを取得し、送信部113は、プレイリストをさらにサーバ装置200に送信し、プレイリストをユーザ識別情報に対応付けてサーバ装置200に保持させることもできる。あるいは、送信部113は、サーバ装置200が保持しているコンテンツ識別情報に含まれていないコンテンツ識別情報をプレイリストから除外したリストを、登録要求に含まれるユーザ識別情報に対応付けてサーバ装置200に保持させることもできる。
【0075】
受信部114は、ネットワーク300を介してサーバ装置200から各種情報を受信する機能を有するものである。受信部114は、例えば、入力部115を介して入力された操作に基づいて制御部112により生成された各種要求が、送信部113により送信された場合、各種要求に対する応答をサーバ装置200から受信する機能を有する。また、上記したように、受信部114は、記憶部111に記憶させるためのコンテンツデータを受信することもできる。また、サーバ装置200から受信したコンテンツデータを、制御部112による制御に基づいて、再生部117により再生することもできる。受信部114は、例えば、通信装置により構成されるものである。
【0076】
入力部115は、ユーザからの操作を受け付け、操作信号として制御部112に出力する機能を有するものである。入力部115は、例えば、入力装置により構成されるものである。例えば、入力部115を介して入力された操作に基づいて、制御部112により各種要求が生成され、制御部112により生成された各種要求は、送信部113によりサーバ装置200に送信される。
【0077】
出力部116は、制御部112による制御に基づいて、各種情報や各種要求を出力する機能を有するものである。また、出力部116は、再生部117により再生されたコンテンツデータを出力する機能を有するものである。例えば、コンテンツデータが音声データである場合には、出力部116は、音声出力装置により構成されることとし、その音声出力装置が音声データに基づいて音声を出力することとすればよい。例えば、コンテンツデータが画像データである場合には、出力部116は、表示装置により構成されることとし、その表示装置が画像データに基づいて画像を出力することとすればよい。
【0078】
再生部117は、上記したように、サーバ装置200から受信したコンテンツデータを、制御部112による制御に基づいて再生することができる。例えば、再生部117は、サーバ装置200から受信したコンテンツデータをストリーム再生することができるが、再生部117は、サーバ装置200から受信したコンテンツデータを必ずしもストリーム再生しなくてもよい。再生部117は、受信部114によりサーバ装置200から受信されたコンテンツデータを、オフラインにより再生することも可能である。
【0079】
[1−8.サーバ装置の機能構成]
図8は、本発明の実施形態に係るサーバ装置200の機能構成を示す図である。図8を参照しながら、本発明の実施形態に係るサーバ装置200の機能構成について説明する。
【0080】
図8に示すように、サーバ装置200は、少なくとも、記憶部240と、受信部210と、制御部220とを備えるものである。また、第1クライアント装置100A1は、必要に応じて、送信部230などを備えるものである。
【0081】
記憶部240は、コンテンツデータ、ユーザ別登録情報などを記憶しておくことが可能であり、記憶部240が記憶しているコンテンツデータは、制御部220により取得され得る。また、記憶部240には、制御部220によりコンテンツデータが登録され得ることとすることもできる。記憶部240へのコンテンツデータの登録は、例えば、制御部220により制御される。サーバ装置200は、主に、記憶部240により各種情報を記憶することにより、各種情報を保持することができる。記憶部240に登録されるコンテンツデータは、受信部210により受信されたものであってもよい。記憶部240は、例えば、HDDなどといった記憶装置により構成される。
【0082】
受信部210は、ネットワーク300を介して第1クライアント装置100A1や第2クライアント装置100A2から各種情報や各種要求を受信する機能を有するものである。受信部210は、例えば、ネットワーク300を介して第1クライアント装置100A1や第2クライアント装置100A2から各種要求を受信すると、制御部220に出力し、各種要求に対する応答が制御部220により生成される。また、受信部210は、第1クライアント装置100A1から登録情報を受信する機能を有する。受信部114は、例えば、通信装置により構成されるものである。
【0083】
制御部220は、受信部210により受信された登録要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータが記憶部240により記憶されている場合に、登録要求に含まれるユーザ識別情報およびコンテンツ識別情報が対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報として記憶部240に記憶させる機能を有するものである。制御部220は、例えば、CPU、RAMなどにより構成され、CPUが記憶部240によって記憶されているプログラムをRAMに展開して実行することによりその機能が実現されるものである。しかし、このような構成に限らず、制御部220は、専用のハードウェアにより構成されることとしてもよい。
【0084】
送信部230は、制御部220による制御に基づいて、各種情報や各種応答を第1クライアント装置100A1または第2クライアント装置100A2に対してネットワーク300を介して送信する機能を有するものである。送信部230は、例えば、通信装置により構成されるものである。
【0085】
[1−9.第2クライアント装置の機能構成]
図9は、本発明の実施形態に係る第2クライアント装置100A2の機能構成を示す図である。図9を参照しながら、本発明の実施形態に係る第2クライアント装置100A2の機能構成について説明する。
【0086】
図9に示すように、第2クライアント装置100A2は、少なくとも、制御部122と、送信部123と、受信部124とを備えるものである。また、第2クライアント装置100A2は、必要に応じて、記憶部121、入力部125、出力部126、再生部127などを備えるものである。
【0087】
制御部122は、自装置を使用するユーザにより指定されたコンテンツ識別情報を選択情報として取得する機能を有するものである。制御部122は、例えば、入力部125を介してユーザにより入力された操作により指定されたコンテンツ識別情報を選択情報として取得することができる。制御部122は、その他、第2クライアント装置100A2内の各機能ブロックの動作を制御する機能を有するものである。
【0088】
制御部122は、例えば、CPU、RAMなどにより構成され、CPUが記憶部121によって記憶されているプログラムをRAMに展開して実行することによりその機能が実現されるものである。しかし、このような構成に限らず、制御部122は、専用のハードウェアにより構成されることとしてもよい。
【0089】
送信部123は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報と制御部122により取得された選択情報とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置200に送信する機能を有するものである。また、送信部123は、送信したコンテンツ送信要求に含まれるユーザ識別情報および選択情報が対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報としてサーバ装置200が保持している場合に、コンテンツ送信要求に対する応答として選択情報により識別されるコンテンツデータの送信をサーバ装置200に実行させる機能を有する。
【0090】
これにより、第1クライアント装置100A1が保持しているコンテンツデータであり、かつ、サーバ装置200が保持しているコンテンツデータについては、サーバ装置200から第2クライアント装置100A2にダウンロードできることになる。サーバにより送信されたコンテンツデータは、コンテンツ送信要求を送信した第2クライアント装置100A2の受信部124により受信される。送信部123は、例えば、通信装置により構成されるものである。
【0091】
受信部124は、ネットワーク300を介してサーバ装置200から各種情報を受信する機能を有するものである。受信部124は、例えば、入力部125を介して入力された操作に基づいて制御部122により生成された各種要求が、送信部123により送信された場合、各種要求に対する応答をサーバ装置200から受信する機能を有する。また、上記したように、受信部124は、記憶部121に記憶させるためのコンテンツデータを受信することもできる。また、サーバ装置200から受信したコンテンツデータを、制御部122による制御に基づいて、再生部127により再生することもできる。受信部124は、例えば、通信装置により構成されるものである。
【0092】
コンテンツ送信要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをサーバ装置200が保持していない場合も想定される。かかる場合において、送信部113がどのように処理を行うかについても様々なものが想定される。例えば、送信部123は、コンテンツ送信要求に含まれる選択情報がコンテンツ識別情報としてユーザ識別情報に対応付けられてサーバ装置200により保持されていない場合に、サーバ装置200による選択情報により識別されるコンテンツデータの送信を禁止させることとすることができる。これにより、第1クライアント装置100A1が保持しているコンテンツデータであるが、サーバ装置200が保持していないコンテンツデータについては、サーバ装置200から第2クライアント装置100A2にダウンロードできないことになる。
【0093】
第2クライアント装置100A2は、サーバ装置200に登録要求を送信することによりユーザ別登録情報をサーバ装置200に登録する機能を有していてもよい。かかる場合、第2クライアント装置100A2は、コンテンツデータを記憶している記憶部121をさらに備えればよい。そして、制御部122は、記憶部121により記憶されているコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得し、送信部123は、第2クライアント装置100A2を使用するユーザAを識別するためのユーザ識別情報と制御部122により取得されたコンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置200に送信する。さらに、送信部123は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをサーバ装置200が保持している場合に、登録要求に含まれるユーザ識別情報およびコンテンツ識別情報が対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報としてサーバ装置200に保持させればよい。
【0094】
記憶部121により記憶されているコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得する手法については、様々なものが想定され、特に限定されるものではない。例えば、コンテンツ識別情報が記憶部121により記憶されているコンテンツデータに付加されている場合には、コンテンツデータに付加されているコンテンツ識別情報を取得することができる。また、例えば、コンテンツデータの一部または全部を解析して得られた解析結果が入力されると、その解析結果に基づいて当該コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を出力する所定のサーバを使用して、コンテンツ識別情報を取得することもできる。
【0095】
記憶部121は、コンテンツデータ、プレイリストなどを記憶しておくことが可能であり、記憶部121が記憶しているコンテンツデータは、制御部122により取得され得る。また、記憶部121には、制御部122によりコンテンツデータが登録され得ることとすることもできる。記憶部121へのコンテンツデータの登録は、例えば、入力部125を介してユーザAから入力された操作に基づいて、制御部122により制御される。記憶部121に登録されるコンテンツデータは、受信部124により受信されたものであってもよいし、入力部125を介して入力されたものであってもよい。記憶部121は、例えば、HDDなどといった記憶装置により構成される。
【0096】
第2クライアント装置100A2は、第1クライアント装置100A1と同様にサーバ装置200にユーザ別登録情報を登録することができることとしてもよいが、第2クライアント装置100A2は、第1クライアント装置100A1と異なる手法によりサーバ装置200にユーザ別登録情報を登録することができることとしてもよい。
【0097】
例えば、送信部123は、第2クライアント装置100A2を使用するユーザAを識別するためのユーザ識別情報と制御部122により取得されたコンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置200に送信する。そして、送信部123は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをサーバ装置200が保持している場合に、サーバ装置200により既に保持されているユーザ別登録情報を継続して保持させるとともに登録要求に含まれているユーザ識別情報およびコンテンツ識別情報が対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報に追加させることとしてもよい。
【0098】
このようにユーザ別登録情報を登録することにより、送信部123は、サーバ装置200に既に登録されているユーザ別登録情報を残しつつ、既に登録されているコンテンツ識別情報と登録要求に含まれるコンテンツ識別情報との差分をサーバ装置200に既に登録されているユーザ別登録情報に追加することができる。例えば、ユーザAが、ユーザ別登録情報をサーバ装置200に登録するための主な装置として第1クライアント装置100A1を使用し、第2クライアント装置100A2についてはユーザ別登録情報をサーバ装置200に登録するための付随的な装置として使用する場合などに、このような登録手法を採用すればよい。
【0099】
制御部122は、記憶部121により記憶されているプレイリストを取得し、送信部123は、プレイリストをさらにサーバ装置200に送信することもできる。続いて、送信部123は、プレイリストからユーザ別登録情報に含まれていないコンテンツ識別情報を除外したリストを、登録要求に含まれるユーザ識別情報に対応付けてサーバ装置200に保持させることもできる。プレイリストからユーザ別登録情報に含まれていないコンテンツ識別情報を除外したリストを登録することにより、サーバ装置200からダウンロードできるコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報のみをプレイリストとしてサーバ装置200に登録することができる。
【0100】
しかしながら、必ずしもサーバ装置200からダウンロードできるコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報のみをプレイリストとしてサーバ装置200に登録しなくてはならない訳ではない。例えば、送信部123は、記憶部121により記憶されているプレイリストを無条件にサーバ装置200に保持させることもできる。すなわち、制御部122は、記憶部121により記憶されているプレイリストを取得し、送信部123は、プレイリストをさらにサーバ装置200に送信し、プレイリストをユーザ識別情報に対応付けてサーバ装置200に保持させることもできる。あるいは、送信部123は、サーバ装置200が保持しているコンテンツ識別情報に含まれていないコンテンツ識別情報をプレイリストから除外したリストを、登録要求に含まれるユーザ識別情報に対応付けてサーバ装置200に保持させることもできる。
【0101】
入力部125は、ユーザからの操作を受け付け、操作信号として制御部122に出力する機能を有するものである。入力部125は、例えば、入力装置により構成されるものである。例えば、入力部125を介して入力された操作に基づいて、制御部122により各種要求が生成され、制御部122により生成された各種要求は、送信部123によりサーバ装置200に送信される。
【0102】
出力部126は、制御部122による制御に基づいて、各種情報や各種要求を出力する機能を有するものである。また、出力部126は、再生部127により再生されたコンテンツデータを出力する機能を有するものである。例えば、コンテンツデータが音声データである場合には、出力部126は、音声出力装置により構成されることとし、その音声出力装置が音声データに基づいて音声を出力することとすればよい。例えば、コンテンツデータが画像データである場合には、出力部126は、表示装置により構成されることとし、その表示装置が画像データに基づいて画像を出力することとすればよい。
【0103】
再生部127は、上記したように、サーバ装置200から受信したコンテンツデータを、制御部122による制御に基づいて再生することができる。例えば、再生部127は、サーバ装置200から受信したコンテンツデータをストリーム再生することができるが、再生部127は、サーバ装置200から受信したコンテンツデータを必ずしもストリーム再生しなくてもよい。再生部127は、受信部124によりサーバ装置200から受信されたコンテンツデータを、オフラインにより再生することも可能である。
【0104】
[1−10.コンテンツデータに関連する情報の表示例]
図10は、本発明の実施形態に係るサーバ装置200により保持されているコンテンツデータに関連する情報がクライアント装置100により表示される場合の表示例を示す図である。図10を参照しながら、本発明の実施形態に係るサーバ装置200により保持されているコンテンツデータに関連する情報がクライアント装置100により表示される場合の表示例について説明する。なお、本発明の実施形態に係るクライアント装置100は、第1クライアント装置100A1、第2クライアント装置100A2、他クライアント装置100Bなどを総称したものである。以下では、第1クライアント装置100A1が備える各機能ブロックを主体として処理の流れを記載する。しかしながら、第2クライアント装置100A2、他クライアント装置100Bなどが備える各機能ブロックを主体として処理を行うことも可能であることは言うまでもない。
【0105】
送信部113は、サーバ装置200が保持しているコンテンツデータに関連する情報であるコンテンツ関連情報を取得するための要求である情報送信要求をサーバ装置200に送信する。かかる場合、クライアント装置100は、コンテンツ関連情報を情報送信要求に対する応答としてサーバ装置200から受信する受信部114をさらに備え、制御部112は、受信部114によりサーバ装置200から受信されたコンテンツ関連情報を所定の表示部に表示させることができる。制御部112は、例えば、入力部115を介してユーザから入力された所定の操作に基づいて、情報送信要求をサーバ装置200に送信するように送信部113を制御する。所定の操作は、例えば、Channnelボタン412が選択される操作に相当する。表示部は、出力部116の一例である。
【0106】
図10に示すように、制御部112は、受信部114によりサーバ装置200から受信されたコンテンツ関連情報を、例えば、画像431、432、433として、表示部に表示させることができる。画像431は、現在選択されているコンテンツデータに関する情報の一例としての画像であり、画像432は、前回選択されたコンテンツデータに関連する情報の一例としての画像であり、1または複数の画像433は、今後選択できるコンテンツデータに関する情報の中で、ユーザの嗜好により適したコンテンツデータに関連する情報ほど画像431の近くに並べられたものである。
【0107】
ユーザにより画像431、432、433のいずれかが選択されると、例えば、制御部112により、選択された画像に対応するコンテンツデータが現在選択されたものと認識され、再生ボタンを押下するなどといった所定の操作により、現在選択されているコンテンツデータをサーバ装置200からダウンロードして再生することができるようになる。
【0108】
図10に示した例では、HOMEボタン411、Channnelボタン412、Browseボタン413、My Libraryボタン414のうち、Channnelボタン412が選択されている。したがって、図10に示した1または複数の画像433は、ユーザにより選択されたチャネル内において、ユーザの嗜好により適したコンテンツデータに関連する情報ほど画像431の近くに並べられたものである。チャンネルは、サーバ装置200から取得したチャンネル関連情報451を参照してユーザにより選択されることとしてもよい。チャンネル関連情報451は、カテゴリ441により適宜変更され得るものとしてもよい。
【0109】
ユーザの嗜好により適したコンテンツデータに関連する情報は、例えば、サーバ装置200によりクライアント装置100に送信されてもよい。つまり、サーバ装置200は、記憶部111によりユーザ識別情報に対応付けられた嗜好情報を記憶していてもよい。かかる場合には、サーバ装置200は、嗜好情報を参照しながら、ユーザにより選択されたチャネル内において、ユーザの嗜好により適したコンテンツデータを決定することができる。
【0110】
図10には、この他に、Add toボタン423、Likeボタン421、Dislikeボタン422などが示されている。例えば、ユーザによりAdd toボタン423が選択されると、現在選択されているコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報をユーザ別登録情報に追加することができる。新たなコンテンツ識別情報がユーザ別登録情報に追加されれば、その新たなコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをクライアント装置100にダウンロードして再生できるようになる。
【0111】
また、例えば、ユーザによりLikeボタン421が選択されると、現在選択されているコンテンツデータに関連する情報を、サーバ装置200が保持している嗜好情報に反映させることができる。同様に、例えば、ユーザによりDislikeボタン422が選択されると、現在選択されているコンテンツデータに関連する情報を、サーバ装置200が保持している嗜好情報に反映させることができる。現在選択されているコンテンツデータに関連する情報としては、例えば、現在選択されているコンテンツデータのジャンルなどが想定される。このように、サーバ装置200が保持している嗜好情報を更新することができれば、ユーザの嗜好により適したコンテンツデータをユーザに提案することができる。
【0112】
[1−11.コンテンツデータを購入させるための画面例(その1)]
図11は、本発明の実施形態に係るクライアント装置100により使用できないコンテンツデータを購入させるためのオブジェクトが配置された画面例(その1)を示す図である。図11を参照しながら、本発明の実施形態に係るクライアント装置100により使用できないコンテンツデータを購入させるためのオブジェクトが配置された画面例(その1)について説明する。
【0113】
送信部113は、自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を情報送信要求に含めてサーバ装置200に送信する。かかる場合において、サーバ装置200が保持するユーザ別登録情報において情報送信要求に含まれているユーザ識別情報に対応付けられてコンテンツ識別情報が登録されている場合とそうでない場合とがある。
【0114】
そこで、例えば、受信部114によりサーバ装置200から受信されたコンテンツ関連情報に、情報送信要求に含まれているユーザ識別情報に対応付けられてユーザ別登録情報にコンテンツ識別情報が登録されていない旨を示す情報が含まれている場合を想定する。かかる場合において、制御部112は、コンテンツ関連情報を所定の表示部に表示させるとともに、情報送信要求に含まれているコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをユーザに購入させるための所定のオブジェクトをコンテンツ関連情報に対応させて所定の表示部に表示させてもよい。
【0115】
図11には、この他に、Cartボタン415、Playlistボタン417、コンテンツ関連情報452、画像431に重畳されている購入ボタン461、コンテンツ関連情報452に対応する購入ボタン462、コンボボックス463、選択リスト464などが示されている。画像431に重畳されている購入ボタン461は、情報送信要求に含まれているコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをユーザに購入させるための所定のオブジェクトの一例である。購入ボタン462が選択されると、選択された購入ボタン462に対応するコンテンツデータがカートに入れられることとなる。
【0116】
制御部112は、カートにコンテンツデータが入れられている場合にのみ、Cartボタン415を表示させてもよい。Playlistボタン417が選択された場合には、図10に示すように、サーバ装置200に登録されているPlaylist416が表示されるようにしてもよい。また、例えば、ユーザによりコンボボックス463が選択されると、現在選択されているコンテンツデータをユーザ別登録情報に追加するためのリンクや、現在選択されているコンテンツデータを購入するためのリンク、現在選択されているコンテンツデータを含むアルバムを購入するためのリンクなどを含んだ選択リスト464が表示されることとしてもよい。
【0117】
[1−12.コンテンツデータを購入させるための画面例(その2)]
図12は、本発明の実施形態に係るクライアント装置100により使用できないコンテンツデータを購入させるためのオブジェクトが配置された画面例(その2)を示す図である。図12を参照しながら、本発明の実施形態に係るクライアント装置100により使用できないコンテンツデータを購入させるためのオブジェクトが配置された画面例(その2)について説明する。
【0118】
クライアント装置100は、サーバ装置200に登録されているユーザ別登録情報(my Library)を取得して表示することも可能である。すなわち、送信部113は、自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を含む登録情報取得要求をサーバ装置に送信する。かかる場合において、クライアント装置100は、ユーザ別登録情報において登録情報取得要求に含まれるユーザ識別情報に対応付けられてサーバ装置200により保持されているコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータに関連する情報であるコンテンツ関連情報453を登録情報取得要求に対する応答としてサーバ装置200から受信する受信部114をさらに備えることとする。また、制御部112は、受信部124によりサーバ装置200から受信されたコンテンツ関連情報453を所定の表示部に表示させることとしてもよい。
【0119】
制御部112は、原則的には、ユーザ別登録情報に登録されていないコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータに関連する情報については、所定の表示部に表示させない。しかしながら、制御部112は、ユーザ別登録情報に登録されていないコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータに関連する情報についても所定の表示部に表示させることとしてもよい。
【0120】
すなわち、受信部114は、ユーザ別登録情報においてユーザ識別情報に対応付けられてサーバ装置200により保持されていないコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータに関連する情報であるコンテンツ関連情報を登録情報取得要求に対する応答としてサーバ装置200からさらに受信してもよい。かかる場合には、制御部112は、コンテンツ関連情報を所定の表示部に表示させるとともに、そのコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータをユーザに購入させるための所定のオブジェクトをコンテンツ関連情報に対応させて所定の表示部に表示させることとしてもよい。
【0121】
ユーザ別登録情報においてユーザ識別情報に対応付けられてサーバ装置200により保持されていないコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータを再生する選択がユーザによりなされた場合には、クライアント装置100は、当該コンテンツデータの一部のみをサーバ装置200からダウンロードして再生できることとしてもよい。これにより、当該コンテンツデータに対する購買意欲を促進させることができるなどの効果が得られる。
【0122】
また、ユーザ別登録情報においてユーザ識別情報に対応付けられてサーバ装置200により保持されていないコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータを再生する選択がユーザによりなされた場合には、クライアント装置100は、サーバ装置200から当該コンテンツデータをダウンロードして再生する代わりに、自装置により保持されているコンテンツデータを再生することとしてもよい。
【0123】
[1−13.ユーザにより購入される予定のコンテンツデータの表示例]
図13は、本発明の実施形態に係るクライアント装置100を介してユーザにより購入される予定のコンテンツデータの表示例を示す図である。図13を参照しながら、本発明の実施形態に係るクライアント装置100を介してユーザにより購入される予定のコンテンツデータの表示例について説明する。
【0124】
制御部112は、例えば、入力部115を介してユーザから入力された所定の操作に基づいて、ユーザにより購入される予定のコンテンツデータが入れられたカートの中身を表示するように表示部を制御する。所定の操作は、例えば、Cartボタン415が選択される操作に相当する。表示部は、出力部116の一例である。
【0125】
図13に示すように、コンテンツ関連情報452は、カート内に入れられているコンテンツデータに関連する情報である。また、図13に示すように、チェックマークが入れられているチェック入力欄465に対応するコンテンツデータの購入金額の合計を算出するための会計ボタン466が表示されるようにしてもよい。
【0126】
[1−14.第1クライアント装置により実行される処理]
図14は、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。図14を参照しながら、本発明の実施形態に係る第1クライアント装置100A1により実行される処理の流れについて説明する。
【0127】
図14に示すように、まず、制御部112は、記憶部111により記憶されているコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得する(ステップS101)。制御部112は、例えば、入力部115を介してユーザから入力された所定の操作に基づいて、記憶部111により記憶されているコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得する。制御部112がコンテンツ識別情報を取得する手法については、上記したように特に限定されるものではない。
【0128】
続いて、送信部113は、制御部112により取得されたコンテンツ識別情報と自装置(第1クライアント装置100A1)を使用するユーザAを識別するためのユーザ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置200に送信する(ステップS102)。ここで使用されるユーザ識別情報は、送信部113が、あらかじめ記憶部111に登録されているものを取得して使用することとしてもよいし、サーバ装置200に登録要求を送信する際に、ユーザAから入力されたものを取得して使用することとしてもよい。
【0129】
[1−15.サーバ装置により実行される処理(その1)]
図15は、本発明の実施形態に係るサーバ装置200により実行される処理(その1)の流れを示すフローチャートの一例である。図15を参照しながら、本発明の実施形態に係るサーバ装置200により実行される処理(その1)の流れについて説明する。なお、本発明の実施形態に係るサーバ装置200により実行される処理(その1)は、図14に示した処理の後に実行される処理である。
【0130】
図15に示すように、まず、受信部210は、第1クライアント装置100A1から登録要求を受信する(ステップS201)。続いて、制御部220は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータを記憶部240が記憶しているか否かを判断する(ステップS202)。制御部220は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータを記憶部240が記憶していないと判断した場合には(ステップS203で「No」)、ステップS204に進まずに処理を終了する。
【0131】
制御部220は、登録要求に含まれるコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータを記憶部240が記憶していると判断した場合には(ステップS203で「Yes」)、ステップS204に進む。記憶部240は、登録要求に含まれるユーザ識別情報およびコンテンツ識別情報が対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報として記憶し(ステップS204)、制御部220は、処理を終了する。
【0132】
[1−16.第2クライアント装置により実行される処理]
図16は、本発明の実施形態に係る第2クライアント装置100A2により実行される処理の流れを示すフローチャートの一例である。図16を参照しながら、本発明の実施形態に係る第2クライアント装置100A2により実行される処理の流れについて説明する。
【0133】
図16に示すように、まず、制御部122は、自装置(第2クライアント装置100A2)を使用するユーザAにより指定されたコンテンツ識別情報を選択情報として取得する(ステップS301)。制御部122は、例えば、入力部125を介してユーザから入力された所定の操作に基づいて、自装置を使用するユーザAにより指定されたコンテンツ識別情報を選択情報として取得する。
【0134】
続いて、送信部123は、制御部122により取得された選択情報と自装置(第2クライアント装置100A2)を使用するユーザAを識別するためのユーザ識別情報とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置200に送信する(ステップS302)。ここで使用されるユーザ識別情報は、送信部123が、あらかじめ記憶部121に登録されているものを取得して使用することとしてもよいし、サーバ装置200にコンテンツ送信要求を送信する際に、ユーザAから入力されたものを取得して使用することとしてもよい。
【0135】
続いて、受信部124は、送信部123により送信されたコンテンツ送信要求に対する応答としてコンテンツデータをサーバ装置200から受信する(ステップS303)。受信部124によりコンテンツデータが受信されると、例えば、制御部122の制御に基づいて、再生部127は、受信部124により受信されたコンテンツデータを再生することができる。再生部127は、例えば、受信部124により受信されたコンテンツデータをストリーム再生することができる。
【0136】
[1−17.サーバ装置により実行される処理(その2)]
図17は、本発明の実施形態に係るサーバ装置200により実行される処理(その2)の流れを示すフローチャートの一例である。図17を参照しながら、本発明の実施形態に係るサーバ装置200により実行される処理(その2)の流れについて説明する。なお、本発明の実施形態に係るサーバ装置200により実行される処理(その2)は、図16に示した処理の後に実行される処理である。
【0137】
図17に示すように、まず、受信部210は、第2クライアント装置100A2からコンテンツ送信要求を受信する(ステップS401)。続いて、制御部220は、コンテンツ送信要求に含まれるユーザ識別情報および選択情報が対応付けられてなる情報を記憶部240がユーザ別登録情報として記憶しているか否かを判断する(ステップS402)。制御部220は、コンテンツ送信要求に含まれるユーザ識別情報および選択情報が対応付けられてなる情報を記憶部240がユーザ別登録情報として記憶していないと判断した場合には(ステップS403で「No」)、ステップS404に進まずに処理を終了する。
【0138】
制御部220は、コンテンツ送信要求に含まれるユーザ識別情報および選択情報が対応付けられてなる情報を記憶部240がユーザ別登録情報として記憶していると判断した場合には(ステップS403で「Yes」)、ステップS404に進む。送信部230は、コンテンツ送信要求に対する応答として選択情報により識別されるコンテンツデータを第2クライアント装置100A2に送信し(ステップS404)、制御部220は、処理を終了する。
【0139】
[1−18.クライアント装置により実行されるコンテンツデータ購入処理]
図18は、本発明の実施形態に係るクライアント装置100により実行されるコンテンツデータ購入処理の流れを示すフローチャートの一例である。図18を参照しながら、本発明の実施形態に係るクライアント装置100により実行されるコンテンツデータ購入処理の流れを示すフローチャートの一例について説明する。
【0140】
図18に示すように、まず、制御部112は、入力部115を介して購入対象のコンテンツデータの選択を受け付け(ステップS501)、当該コンテンツデータをカート内に入れる(ステップS502)。購入対象のコンテンツデータの選択を受け付けは、より詳細には、購入ボタン462を選択する旨の操作が入力部115を介して受け付けられた場合に、その購入ボタン462に対応するコンテンツ識別情報を取得することにより実現される。コンテンツデータをカートに入れる処理は、具体的には、選択されたコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を購入予定の情報格納用領域に登録することにより実現される。購入予定の情報格納用領域は、例えば、記憶部111に設けることができる。
【0141】
続いて、制御部112は、カート内のコンテンツデータを購入する操作が行われたと判断した場合には(ステップS503で「Yes」)、カート内のコンテンツデータの購入金額を表示し(ステップS504)、当該購入金額にて購入する操作が行われた場合には(ステップS505で「Yes」)、購入処理を行い(ステップS506)、処理を終了する。カート内のコンテンツデータを購入する操作は、より詳細には、会計ボタン466を選択する旨の操作が入力部115を介して受け付けられた場合に、チェックマークが入れられているチェック入力欄465に対応するコンテンツ識別情報を取得することにより実現される。
【0142】
続いて、制御部112は、カート内のコンテンツデータを購入する操作が行われなかったと判断した場合(ステップS503で「No」)や当該購入金額にて購入する操作が行われなかった場合には(ステップS505で「No」)、例えば、ステップS501に戻ることとすればよい。
【0143】
なお、ステップS503における購入確認や、ステップS505における購入金額確認を省略する旨の設定を行っておくこともできる。かかる場合には、制御部112は、ステップS502〜ステップS505による処理を省略して、ステップS501が行われた後、ステップS506に進むこととしてもよい。
【0144】
[1−19.サーバ装置のハードウェア構成の一例]
図19は、本発明の実施形態に係るサーバ装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。図19を参照しながら、本発明の実施形態に係るサーバ装置200のハードウェア構成の一例について説明する。
【0145】
図19に示すように、サーバ装置200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置910と、ストレージ装置(HDD)911と、ドライブ912と、接続ポート914と、通信装置915とを備える。
【0146】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM902またはHDD911に格納された各種プログラムに従って動作し、サーバ装置200内の各部を制御する。具体的な処理としては、例えば、コンテンツデータの暗号化および復号化処理、コンテンツデータなどの入出力処理制御などを実行する。
【0147】
ROM902は、CPU901が使用するプログラムや、演算パラメータ等を記憶する。また、このROM902は、コンテンツデータなど保存する機能を有することとしてもよい。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス904により相互に接続されている。
【0148】
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス906に接続されている。
【0149】
入力装置908は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバー等の操作部と、入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。サーバ装置200のユーザは、この入力装置908を操作することにより、サーバ装置200に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0150】
出力装置910は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、ランプ等の表示装置と、スピーカ等の音声出力装置などで構成される。この出力装置910は、例えば、再生されたコンテンツデータを出力する。具体的には、表示装置は再生された映像コンテンツをテキストまたはイメージで動画若しくは静止画で表示する。一方、音声出力装置は、再生された音声コンテンツを発音する。
【0151】
HDD911は、本発明の実施形態にかかるサーバ装置200の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。このHDD911は、CPU901が実行するプログラムや各種データをハードディスクに格納する。また、このHDD911には、例えば、コンテンツデータなどの各種データが格納される。
【0152】
ドライブ912は、記憶媒体用リーダ/ライタであり、サーバ装置200に内蔵、或いは外付けされる。このドライブ912は、サーバ装置200にローディングされた磁気ディスク(HD等)、光ディスク(CD、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体40に対して、コンテンツデータなどの各種データを記録/再生する。
【0153】
具体的には、ドライブ912は、リムーバブル記憶媒体40に記録されているデータを読み出して、インタフェース907、外部バス906、ブリッジ905、およびホストバス904を介して接続されているRAM903に供給する。CPU901は、必要に応じて、これらのデータをROM902またはHDD911などに格納する。一方、ドライブ912は、ROM902またはHDD911などに格納されているデータや、新たに生成したデータ、外部装置から取得したデータをCPU901から受け取り、リムーバブル記憶媒体40に書き込む。
【0154】
接続ポート914は、例えば、サーバ装置200と外部周辺機器とを接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続端子を有する。接続ポート914は、インタフェース907、および外部バス906、ブリッジ905、ホストバス904等を介してCPU901等に接続されている。
【0155】
通信装置915は、例えば、ネットワーク300に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。この通信装置915は、クライアント装置100などの外部機器との間で、ネットワーク300を介して、コンテンツデータ、制御信号などの各種データを送受信する。
【0156】
[1−20.クライアント装置のハードウェア構成の一例]
図20は、本発明の実施形態に係るクライアント装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図20を参照しながら、本発明の実施形態に係るクライアント装置100のハードウェア構成の一例について説明する。
【0157】
図20に示すように、クライアント装置100は、例えば、制御装置801と、フラッシュメモリ802と、RAM803と、バス806と、入力装置808と、表示装置810と、HDD811と、ドライブ812と、デコーダ813と、通信装置815と、オーディオ出力回路816と、リモートコントローラ818と、ヘッドフォン819とを備える。
【0158】
制御装置801は、例えば、フラッシュメモリ802またはHDD811に格納された各種プログラムに従って動作し、クライアント装置100の各部を制御する。フラッシュメモリ802は、例えば、制御装置801の動作を規定したプログラムや、各種のデータを記憶する。このフラッシュメモリ802は、コンテンツデータなどを保存する機能を有することとすることができる。また、RAM803は、例えばSDRAM(Synchronous DRAM)で構成され、制御装置801の処理に関する各種データを一時記憶する。
【0159】
バス806は、制御装置801、フラッシュメモリ802、RAM803、入力装置808、表示装置810、HDD811、ドライブ812、デコーダ813、通信装置815およびオーディオ出力回路816などを接続するデータ線である。
【0160】
入力装置808とリモートコントローラ818は、例えば、タッチパネル、ボタンキー、レバー、ダイヤル等の操作部と、ユーザによる操作部に対する操作に応じて入力信号を生成して制御装置801に出力する入力制御回路などから構成されている。クライアント装置100のユーザは、この入力装置808や、後述のリモートコントローラ818を操作することにより、クライアント装置100に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0161】
表示装置810は、例えばLCDパネルおよびLCD制御回路などで構成される。この表示装置810は、制御装置801の制御に応じて、各種情報をテキストまたはイメージで表示する。
【0162】
HDD811は、本発明の実施形態にかかるクライアント装置100の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。このHDD811は、例えば数十GBの記憶容量を有するハードディスクドライブ(HDD)で構成され、コンテンツデータや、制御装置801のプログラム、各種のデータを格納する。かかるHDD811を備えたクライアント装置100は、コンテンツデータを記録および再生可能なコンテンツ記録再生装置として構成される。これによって、リムーバブル記憶媒体40を介して提供されたコンテンツデータのみならず、サーバ装置200などから受信したコンテンツデータを、HDD811に格納して、再生することができるようになる。しかし、かかる例に限定されず、例えば、クライアント装置100は、HDD811を具備せず、コンテンツの再生専用装置として構成されてもよい。この場合には、クライアント装置100は、例えば、リムーバブル記憶媒体40に保存されているコンテンツデータを読み出して再生のみ実行可能(記録は不可能)となる。また、サーバ装置200などから受信したコンテンツデータをHDD811に格納せずに順次に再生していくストリーミング再生を行うこととしてもよい。
【0163】
ドライブ812は、記憶媒体用リーダ/ライタであり、クライアント装置100に内蔵される。このドライブ812は、クライアント装置100にローディングされた上記各種のリムーバブル記憶媒体40に対して、コンテンツデータなどの各種データを、記録/再生する。デコーダ813は、暗号化されているコンテンツデータのデコード処理、サラウンド処理、PCMデータへの変換処理などを行う。
【0164】
通信装置815は、例えば、ネットワーク300を介して接続されたサーバ装置200との間で、コンテンツデータなどの各種データを送受信する。その他、通信装置815は、例えば、ネットワーク300を介してサーバ装置に各種要求を送信するとともに、各種要求に対する応答を、ネットワーク300を介してサーバ装置から受信する機能を有することとしてもよい。
【0165】
オーディオ出力回路816は、デコーダ813によりデコードされ、制御装置801によってDA変換されたアナログ音声データを増幅してリモートコントローラ818に出力する。このアナログ音声データは、リモートコントローラ818からヘッドフォン819に出力され、ヘッドフォン819に内蔵されたスピーカ(図示せず。)から音声出力される。
【0166】
<2.変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0167】
<3.まとめ>
本実施形態によれば、第1クライアント装置により使用することができるコンテンツデータを第2クライアント装置により使用するために、コンテンツデータを第1クライアント装置からサーバ装置にアップロードする手間を低減することが可能である。
【符号の説明】
【0168】
10 情報処理システム
100 クライアント装置
100A1 第1クライアント装置
100A2 第2クライアント装置
100B 他クライアント装置
111 記憶部
112 制御部
113 送信部
114 受信部
115 入力部
116 出力部
117 再生部
121 記憶部
122 制御部
123 送信部
124 受信部
125 入力部
126 出力部
127 再生部
200 サーバ装置
210 受信部
220 制御部
230 送信部
240 記憶部
300 ネットワーク


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータを記憶している記憶部と、
前記記憶部により記憶されている前記コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得する制御部と、
自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報と前記制御部により取得された前記コンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置に送信し、前記コンテンツ識別情報により識別される前記コンテンツデータを前記サーバ装置が保持している場合に、前記ユーザ識別情報と前記コンテンツ識別情報とが対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報として前記サーバ装置に保持させる送信部と、
を備える、クライアント装置。
【請求項2】
前記送信部は、
前記コンテンツ識別情報により識別される前記コンテンツデータを前記サーバ装置が保持していない場合に、前記サーバ装置による前記ユーザ別登録情報の保持を禁止させる、
請求項1に記載のクライアント装置。
【請求項3】
前記送信部は、
前記コンテンツ識別情報により識別される前記コンテンツデータを前記サーバ装置が保持していない場合に、前記ユーザ別登録情報を前記サーバ装置に保持させるとともに、前記記憶部により記憶されている前記コンテンツデータを前記サーバ装置に送信し、前記コンテンツデータを前記サーバ装置に保持させる、
請求項1に記載のクライアント装置。
【請求項4】
前記記憶部は、
複数のコンテンツ識別情報が再生順に並べられてなるプレイリストをさらに記憶しており、
前記制御部は、
前記記憶部により記憶されている前記プレイリストを取得し、
前記送信部は、
前記プレイリストをさらに前記サーバ装置に送信し、前記プレイリストから前記ユーザ別登録情報に含まれていない前記コンテンツ識別情報を除外したリストを前記ユーザ識別情報に対応付けて前記サーバ装置に保持させる、
請求項1に記載のクライアント装置。
【請求項5】
前記記憶部は、
複数のコンテンツ識別情報が再生順に並べられてなるプレイリストをさらに記憶しており、
前記制御部は、
前記記憶部により記憶されている前記プレイリストを取得し、
前記送信部は、
前記プレイリストをさらに前記サーバ装置に送信し、前記プレイリストを前記ユーザ識別情報に対応付けて前記サーバ装置に保持させる、
請求項1に記載のクライアント装置。
【請求項6】
自装置を使用するユーザにより指定されたコンテンツ識別情報を選択情報として取得する制御部と、
前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と前記制御部により取得された前記選択情報とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置に送信し、前記ユーザ識別情報と前記選択情報とが対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報として前記サーバ装置が保持している場合に、前記コンテンツ送信要求に対する応答として前記選択情報により識別されるコンテンツデータの送信を前記サーバ装置に実行させる送信部と、
前記サーバ装置から送信された前記コンテンツデータを受信する受信部と、
を備える、クライアント装置。
【請求項7】
前記送信部は、
前記選択情報が前記コンテンツ識別情報として前記ユーザ識別情報に対応付けられて前記サーバ装置により保持されていない場合に、前記サーバ装置による前記選択情報により識別される前記コンテンツデータの送信を禁止させる、
請求項6に記載のクライアント装置。
【請求項8】
コンテンツデータを記憶している記憶部をさらに備え、
前記制御部は、
前記記憶部により記憶されている前記コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得し、
前記送信部は、
前記ユーザ識別情報と前記制御部により取得された前記コンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置に送信し、前記コンテンツ識別情報により識別される前記コンテンツデータを前記サーバ装置が保持している場合に、前記ユーザ識別情報と前記コンテンツ識別情報とが対応付けられてなる情報を前記ユーザ別登録情報として前記サーバ装置に保持させる、
請求項6に記載のクライアント装置。
【請求項9】
前記送信部は、
前記ユーザ識別情報と前記制御部により取得された前記コンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置に送信し、前記コンテンツ識別情報により識別される前記コンテンツデータを前記サーバ装置が保持している場合に、前記サーバ装置により既に保持されている前記ユーザ別登録情報を継続して保持させるとともに前記ユーザ識別情報と前記コンテンツ識別情報とが対応付けられてなる情報を前記ユーザ別登録情報に追加させる、
請求項8に記載のクライアント装置。
【請求項10】
前記送信部は、
前記サーバ装置が保持しているコンテンツデータに関連する情報であるコンテンツ関連情報を取得するための要求である情報送信要求を前記サーバ装置に送信し、
前記クライアント装置は、
前記コンテンツ関連情報を前記情報送信要求に対する応答として前記サーバ装置から受信する受信部をさらに備え、
前記制御部は、
前記受信部により前記サーバ装置から受信された前記コンテンツ関連情報を所定の表示部に表示させる、
請求項1または請求項6に記載のクライアント装置。
【請求項11】
前記送信部は、
自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を前記情報送信要求に含めて前記サーバ装置に送信し、
前記制御部は、
前記受信部により前記サーバ装置から受信された前記コンテンツ関連情報に、前記情報送信要求に含まれているユーザ識別情報に対応付けられて前記ユーザ別登録情報に前記コンテンツ識別情報が登録されていない旨を示す情報が含まれている場合には、前記コンテンツ関連情報を前記所定の表示部に表示させるとともに、前記コンテンツ識別情報により識別される前記コンテンツデータを前記ユーザに購入させるための所定のオブジェクトを前記コンテンツ関連情報に対応させて前記所定の表示部に表示させる、
請求項10に記載のクライアント装置。
【請求項12】
前記送信部は、
自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報を含む登録情報取得要求を前記サーバ装置に送信し、
前記クライアント装置は、
前記ユーザ別登録情報において前記ユーザ識別情報に対応付けられて前記サーバ装置により保持されている前記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータに関連する情報であるコンテンツ関連情報を前記登録情報取得要求に対する応答として前記サーバ装置から受信する受信部をさらに備え、
前記制御部は、
前記受信部により前記サーバ装置から受信された前記コンテンツ関連情報を所定の表示部に表示させる、
請求項1または請求項6に記載のクライアント装置。
【請求項13】
前記受信部は、
前記ユーザ別登録情報において前記ユーザ識別情報に対応付けられて前記サーバ装置により保持されていない前記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツデータに関連する情報であるコンテンツ関連情報を前記登録情報取得要求に対する応答として前記サーバ装置からさらに受信し、
前記制御部は、
前記コンテンツ関連情報を前記所定の表示部に表示させるとともに、前記コンテンツ識別情報により識別される前記コンテンツデータを前記ユーザに購入させるための所定のオブジェクトを前記コンテンツ関連情報に対応させて前記所定の表示部に表示させる、
請求項12に記載のクライアント装置。
【請求項14】
コンテンツデータを記憶するステップと、
前記コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得するステップと、
自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報と前記コンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置に送信するステップと、
前記コンテンツ識別情報により識別される前記コンテンツデータを前記サーバ装置が保持している場合に、前記ユーザ識別情報と前記コンテンツ識別情報とが対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報として前記サーバ装置に保持させるステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項15】
自装置を使用するユーザにより指定されたコンテンツ識別情報を選択情報として取得するステップと、
前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と前記選択情報とを含むコンテンツ送信要求をサーバ装置に送信するステップと、
前記ユーザ識別情報と前記選択情報とが対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報として前記サーバ装置が保持している場合に、前記コンテンツ送信要求に対する応答として前記選択情報により識別されるコンテンツデータの送信を前記サーバ装置に実行させるステップと、
前記サーバ装置から送信された前記コンテンツデータを受信するステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項16】
コンテンツデータを記憶している記憶部と、
前記記憶部により記憶されている前記コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得する制御部と、
自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報と前記制御部により取得された前記コンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置に送信し、前記コンテンツ識別情報により識別される前記コンテンツデータを前記サーバ装置が保持している場合に、前記ユーザ識別情報と前記コンテンツ識別情報とが対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報として前記サーバ装置に保持させる送信部と、
を備える、第1クライアント装置と、
前記ユーザにより指定されたコンテンツ識別情報を選択情報として取得する制御部と、
前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と前記制御部により取得された前記選択情報とを含むコンテンツ送信要求を前記サーバ装置に送信し、前記ユーザ識別情報と前記選択情報とが対応付けられてなる情報を前記ユーザ別登録情報として前記サーバ装置が保持している場合に、前記コンテンツ送信要求に対する応答として前記選択情報により識別されるコンテンツデータの送信を前記サーバ装置に実行させる送信部と、
前記サーバ装置から送信された前記コンテンツデータを受信する受信部と、
を備える、第2クライアント装置と、
を有する、情報処理システム。
【請求項17】
第1クライアント装置と第2クライアント装置とサーバ装置とを有する情報処理システムであって、
前記第1クライアント装置は、
コンテンツデータを記憶している記憶部と、
前記記憶部により記憶されている前記コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を取得する制御部と、
自装置を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報と前記制御部により取得された前記コンテンツ識別情報とを含む登録要求をサーバ装置に送信する送信部と、を備え、
前記サーバ装置は、
記憶部と、
前記第1クライアント装置から前記登録情報を受信する受信部と、
前記登録要求に含まれる前記コンテンツ識別情報により識別される前記コンテンツデータが前記記憶部により記憶されている場合に、前記登録要求に含まれる前記ユーザ識別情報および前記コンテンツ識別情報が対応付けられてなる情報をユーザ別登録情報として前記記憶部に記憶させる制御部と、を備え、
前記第2クライアント装置は、
前記ユーザにより指定されたコンテンツ識別情報を選択情報として取得する制御部と、
前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と前記制御部により取得された前記選択情報とを含むコンテンツ送信要求を前記サーバ装置に送信する送信部と、を備え、
前記サーバ装置の前記受信部は、
前記第2クライアント装置から前記コンテンツ送信要求を受信し、
前記サーバ装置は、
前記コンテンツ送信要求に含まれる前記ユーザ識別情報および前記選択情報が対応付けられてなる情報が前記ユーザ別登録情報として前記記憶部により記憶されている場合に、前記コンテンツ送信要求に対する応答として前記選択情報により識別されるコンテンツデータを前記第2クライアント装置に送信する送信部、をさらに備え、
前記第2クライアント装置は、
前記サーバ装置から送信された前記コンテンツデータを受信する受信部、をさらに備える、情報処理システム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−113695(P2012−113695A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201529(P2011−201529)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【出願人】(510035129)ソニー コーポレーション オブ アメリカ (2)
【Fターム(参考)】