説明

クライアント装置を設定するために分散ユーザインタフェースを提供するためのシステム及び方法

少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を有するクライアント装置が、ユーザインタフェース装置によって検出される。該ユーザインタフェース装置及び該クライアント装置は互いに電子的に通信している。該クライアント装置のユーザが設定できる設定値を特定する設定値信号は、該ユーザインタフェース装置で受信される。該設定値信号に基づいてユーザインタフェースは、該ユーザインタフェース装置で作成される。該ユーザインタフェースの設定は、該クライアント装置よりむしろ該ユーザインタフェース装置によって制御される。ユーザ入力は、該ユーザインタフェースを考慮して該ユーザインタフェース装置で受け取られてよい。この入力の受け取りに応えて、該クライアント装置の少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を改変するために、制御信号が該クライアント装置に送信される。該ユーザインタフェース装置は、このようにして1台または複数台のクライアント装置のために設定設定値を表示し、改変するために活用されてよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してコンピュータ及びコンピュータ関連技術に関する。さらに詳細には、本発明はクライアント装置のセットアップ及び設定のための分散ユーザインタフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ技術及び通信技術は急速なペースで進展を続けている。実際、コンピュータ技術及び通信技術は、人の一日の多くの状況に関与している。例えば、今日消費者が使用している多くの装置は、該装置の内部に小型コンピュータを有している。これらの小型コンピュータのサイズ及び高度化の程度はさまざまである。これらの小型コンピュータは1台のマイクロコントローラから全機能を備えたコンプリートコンピュータシステムまでのすべてを含む。例えばこれらの小型コンピュータは、マイクロコントローラ等のワンチップコンピュータ、コントローラのようなワンボード型コンピュータ、あるいはIBM−PC互換等の典型的なデスクトップコンピュータであってよい。
【0003】
典型的には、コンピュータは該コンピュータの中心に1台または複数台のプロセッサを有している。該プロセッサ(複数の場合がある)は、通常さまざまな外部入力及び出力と相互接続され、該特定のコンピュータまたは装置を管理するために機能する。例えば、サーモスタット内のプロセッサは、温度設定値を選択するために使用されるボタンに、温度を変更するために炉または空調装置に、及び現在の気温を読み取り、ディスプレイに表示するために温度センサに接続されてよい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多くの器具、装置等は1台または複数台の小型コンピュータを含んでいる。例えば、サーモスタット、炉、空調システム、冷蔵庫、電話、タイプライター、自動車、自動販売機、及び多くの異なる種類の工業設備は、現在、典型的には小型コンピュータ、つまりプロセッサをそれらの内部に有している。コンピュータソフトウェアはこれらのコンピュータのプロセッサを実行し、該プロセッサに特定のタスクを実施する方法を指示する。例えば、サーモスタットで動作しているコンピュータは、ある特定の温度に達すると空調装置に実行を停止させてよい、あるいは必要なときにヒータをオンにさせてよい。
【0005】
装置、器具、ツール等の一部であるこれらのタイプの小型コンピュータは、多くの場合埋め込みシステムと呼ばれる。用語「埋め込みシステム」は、通常、さらに大きなシステムの一部であるコンピュータのハードウェア及びソフトウェアを指す。埋め込みシステムはキーボード、マウス及び/またはモニタのような典型的な入力装置及び出力装置を有さないことがある。通常、各埋め込みシステムの中心にあるのは1台または複数台のプロセッサ(複数の場合がある)である。
【0006】
埋め込みシステムは種々の異なるシナリオで活用されてよい。例えば、照明システムは埋め込み技術を活用してよい。特に、埋め込みシステムは照明システムを監視、制御するために使用されてよい。例えば、埋め込みシステムは照明システム内部の個々の照明または照明のセットの明るさを落とすまたは高めるために使用できるであろう。埋め込みシステムは照明システムの中の個々の照明を作動させることによって特定の照明パターンを生じさせるために使用されてよい。埋め込みシステムは照明システムの中の個々のスイッチに結合されてよい。埋め込みシステムは該スイッチに個々の照明または照明システム全体の電源を入れる、あるいは電源を切るように命令してよい。したがって、それぞれの個々の照明の明るさまたは電力状態は、埋め込みシステムによって制御されてよい。
【0007】
セキュリティシステムは同様に埋め込み技術を活用してよい。埋め込みシステムはセキュリティシステムの中の個々のセキュリティセンサを制御、監視するために使用されてよい。埋め込みシステムは、昼間または夜の特定の時刻にセキュリティセンサのそれぞれの電源を自動的に入れるために制御を提供してよい。埋め込みシステムは、モーションセンサに結合されてよい。埋め込みシステムは個々のモーションセンサの電源を自動的に入れ、運動が検出される場合、ビデオカメラを作動させ、警報を作動させるために制御を提供してよい。埋め込みシステムは、ドアまたは窓を監視するセンサに結合され、活動が検知されると指定された処置を講じてもよい。
【0008】
埋め込みシステムは、携帯電話等の無線製品を制御するために使用されてもよい。埋め込みシステムは携帯電話のディスプレイの電源を入れるための命令を提供してよい。埋め込みシステムはユーザに入信呼の音声通知を提供するために該携帯電話内の音声スピーカを作動させてもよい。
【0009】
レンジ、冷蔵庫または電子レンジ等の家庭用電化製品も埋め込み技術を組み込んでよい。例えば、マッサージリクライニングチェアは、ユーザの好みに従って該椅子の後部を自動的に倒すための命令を提供するために埋め込みシステムを組み込んでよい。埋め込みシステムは、ユーザの好みに従ってチェアの内部の発振構成部品を起動するための命令も提供してよい。
【0010】
通常、家庭に見られる追加の製品が、埋め込みシステムを組み込んでもよい。例えば、埋め込みシステムは、水供給タンクを補充するために使用される水位を制御するためにトイレの中で使用されてよい。埋め込みシステムは、例えば空気の流出を制御するために、ジェット付きバスタブの中で使用されてよい。
【0011】
これらの埋め込み装置の多くは、多くの場合ユーザが設定できる設定値を含むが、それらは該設定値を改変するための容易で直感的に使用できるユーザインタフェースを欠いていることが多い。例えば、高性能の家庭用可聴周波増幅器は、入力信号と出力信号の再設定、スピーカ音響の平衡のための多くのオプションと多様な処理オプションを有してよい。装置のフロントパネルのボタン(またはボタンの組み合わせ)及び遠隔制御装置のボタンを使用するのは該設定値にアクセスする唯一の方法である。フロントパネルの制御機構及び遠隔制御を使用して設定値を改変するのは、多くの場合、扱いにくく、時間がかかり、直感的には使用できない。その結果、これらの装置の多くの有用な機能は平均的な消費者によって活用されていない。
【0012】
さらに多くの埋め込み装置(例えばポータブルミュージックプレーヤ)はさらに小型化し、装置自体の上にじかに、直感的に使いやすいインタフェースを設ける可能性をさらに減じている。これらの装置の機能性も高まりつつあり、これらの装置の中の設定値を改変するための優れた直感的な方法に対するニーズをさらに倍加させている。
【0013】
その結果、利点はクライアント装置を設定するための改善されたシステム及び方法によって実現されてよい。クライアント装置を設定するための分散ユーザインタフェースを提供するためのいくつかの例示的なシステム及び方法が本明細書に説明されている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
クライアント装置の設定のために分散ユーザインタフェースを提供するための方法が開示されている。少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を有するクライアント装置が、ユーザインタフェース装置から検出される。ユーザインタフェース装置では、該クライアント装置のユーザが設定できる設定値及び該設定値の許容パラメータを特定する設定値信号が受信される。ユーザインタフェース装置では、該受信された設定値信号に基づいたユーザインタフェースが作成され(formulated)、ユーザインタフェースの設定は、クライアント装置よりむしろユーザインタフェース装置によって制御される。
【0015】
一実施形態では、設定値信号はユーザインタフェースのある特定の設定を特定する任意のデータを欠いている。設定値信号は、クライアント装置の現在の設定値をさらに特定してよい。
【0016】
一実施形態では、開示されている方法は、クライアント装置からユーザインタフェース装置に通知を送信すること、及び/またはディスプレイ装置に考案されたユーザインタフェースを表示することをさらに備えてよい。
【0017】
開示されている方法は、ユーザが設定できる設定値を改変するためにユーザインタフェース装置でユーザ入力に対応する入力信号を受信することと、該受信された入力信号に基づいて該ユーザインタフェース装置で制御信号を作成する(formulating)ことと、該ユーザインタフェース装置から該クライアント装置に該制御信号を送信することとを含んでもよい。
【0018】
一実施形態では、該方法は、該ユーザインタフェース装置から、少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を有する第2のクライアント装置を検出することと、該ユーザインタフェース装置で、該第2のクライアント装置から設定値信号を受信することとをさらに含んでよい。
【0019】
一実施形態では、該クライアント装置及び/またはユーザインタフェース装置は埋め込み装置である。該設定値信号は、該データ及び/または受信された設定値を説明する
メタデータを含んでよい。
【0020】
前述された該方法を実現するように設定されるコンピュータシステムも開示される。該システムはユーザインタフェース装置と、1台または複数台のクライアント装置を含む。ユーザインタフェース装置は互いに電子的に通信するプロセッサ及びメモリを含む。クライアント装置の少なくとも1台は少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を含む。ユーザインタフェース装置及びクライアント装置(複数の場合がある)は互いに電子通信している。ユーザインタフェース装置のメモリに記憶されている命令は、前述された方法を実現するように設定される。前述された方法を実現するための実行可能な命令を含むコンピュータ読取可能媒体も開示されている。該開示されているシステム及び方法は、1台または任意の数のクライアント装置と活用されてよい。
【0021】
本発明の例示的な実施形態は、添付図面とともに解釈される、以下の説明及び添付請求項からさらに完全に明らかになる。これらの図面が例示的な実施形態だけを描き、したがって本発明の範囲の制限と見なされるべきではないことを理解した上で、本発明の例示的な実施形態は添付図面を使用してさらに具体的に詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の多様な実施形態はここで、類似する参照番号が同一の、または機能的に類似した要素を示す図を参照して説明される。本発明の実施形態は、本明細書の図中で一般的に説明され、図解されるように、種々の異なった構成で配置、設計できるであろう。したがって、図中に表現されるような、本発明の複数の例示的な実施形態の以下のさらに詳細な説明は、請求されている本発明の範囲を制限することを目的としているのではなく、本発明の代表的な実施形態を表わしているにすぎない。
【0023】
単語「例示的」は、ただ「例、事例または例証として役立つ」ことを意味するために本明細書で使用される。本明細書に「例示的」として説明される任意の実施形態は、必ずしも他の実施形態より好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。該実施形態の多様な態様は図中に提示されているが、図は明確に示されていない限り必ずしも原寸に比例して描画されていない。
【0024】
本明細書に開示されている実施形態の多くの特長はコンピュータソフトウェア、電子ハードウェア、または両方の組み合わせとして実現されてよい。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に描くために、多様な構成要素は概してその機能性という点で説明される。このような機能性がハードウェアとして実現されるのか、あるいはソフトウェアとして実現されるのかは、特定の用途及び全体的なシステムに課される設計制約に左右される。当業者は、特定の用途ごとに異なるやり方で該説明された機能性を実現してよいが、このような実現の決定は本発明の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されてはならない。
【0025】
該説明された機能性がコンピュータソフトウェアとして実現される場合、このようなソフトウェアは、記憶装置の中に位置する、及び/またはシステムバスまたはネットワーク上で電子信号として送信される任意の種類のコンピュータ命令またはコンピュータ実行可能コードを含んでよい。本明細書に説明されている構成要素と関連付けられた機能性を実現するソフトウェアは単一の命令または多くの命令を含んでよく、さまざまなプログラムの中で、及び複数の記憶装置全体で複数の異なるコードセグメント上で分散されてよい。
【0026】
本明細書で使用されているように、用語「コンピュータデバイス」は、通常は算術演算または論理演算を実行するプロセッサを有する任意のタイプの電子デバイスを指す。コンピュータデバイスは、メモリ(例えばランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、及び/またはハードディスク記憶装置)を含んでよい。コンピュータデバイスはメモリに記憶されている命令を処理してよい。要すれば、コンピュータデバイスは、他の装置と通信するための通信インタフェース(例えばネットワークカードまたはモデム)、ユーザ入力を受け取るための入力(例えばキーボード、タッチパッドまたはマウス)またはユーザに情報を提供するための出力(例えば音声出力またはディスプレイ画面)等の他の構成要素を含んでよい。さらに、コンピュータデバイスが、デスクトップコンピュータ、サーバ、タブレットPC、ノートパソコン、パーソナルデータアシスタント(PDA)、携帯電話、または埋め込み装置等のさまざまなタイプの装置として実現されてよいことが留意されなければならない。
【0027】
図1は、家108の中に示されている分散ユーザインタフェースシステム100の一実施形態のブロック図である。該描かれている家108は、車130aを収容するガレージ110a、寝室110b、通路110c、家事室110d、ファミリールーム110e及び書斎110fを含む。図1は家108の1階を描いている。簡単にするために2階または他の階は図示されていない。
【0028】
図1に描かれている家108が例示的にすぎないことは言うまでもない。分散ユーザインタフェースシステム100は、オフィスビル、団地、近隣、または都市等の多様な環境で活用されてよい。
【0029】
描かれているシステム100は、ユーザインタフェース装置120と、ユーザインタフェース132と、ネットワーク124と、一連のクライアント装置130a〜130nを含む。ユーザインタフェース装置120は、クライアント装置130の設定及びセットアップのためにユーザインタフェース132を作成するために使用されるコンピュータデバイスである。ユーザインタフェースデバイス120は、多様な入力136(複数の場合がある)及び出力(複数の場合がある)138を含む。該入力136は、例えば、キーパッド、キーボード、マウス、マイク、遠隔制御装置、ボタン、ジョイスティック、トラックボール、タッチパッド、タッチスクリーン、照明ペン等を備えてよい。さまざまな種類の出力装置138の例は、(LCDまたはCRTディスプレイ画面等の)ディスプレイ画面、及び音声スピーカを含む。一実施形態では、入力136及び出力138は、ユーザインタフェース装置120と統合され、代替実施形態では、入力136または出力138はユーザインタフェース装置120とは物理的に別個である。したがって、ユーザインタフェース装置120は、埋め込み装置、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータシステム、携帯電話、パーソナルデータアシスタント(PDA)、壁掛け式または無線タッチスクリーン、タブレットPC、(テレビモニタに統合されている、またはテレビモニタから物理的に別個である)入力及びコンピュータデバイス用に遠隔制御装置及び/または無線キーボードと結合されたテレビモニタ等の多様なやり方で具現化されてよい。これらの装置のそれぞれは、ユーザインタフェース装置120の機能を実行するためにプログラミングコードを含んでよい。
【0030】
ユーザインタフェース装置120により作成されるユーザインタフェース132は多様に具現化されてよい。例えば、ユーザインタフェース132は、ディスプレイ画面(例えば、テレビモニタ)上にグラフィックユーザインタフェースを表示し、キーボード、マウスまたは遠隔制御装置を介して入力を受信するためのプログラミングコードまたは電子信号(デジタル信号またはアナログ信号)を備えてよい。ユーザインタフェース132は、代替実施形態において、マイクを介して、グラフィックユーザインタフェースを用いて、または用いずに音声コマンドを受信し、処理するためのプログラミングコードを備えてよい。
【0031】
ネットワーク124は、例えばユーザインタフェース装置120とクライアント装置130の間でデータ信号が送信されてよい通信チャネルである。ネットワーク124は多様に具現化されてよい。例えば、ネットワーク124はローカルエリアネットワーク(LAN)、ストレージエリアネットワーク(SAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、またはユーザインタフェース装置120とクライアント装置130が物理的に同じ場所に、同じネットワーク124セグメントの中に、あるいは同じネットワーク124の中にさえ備えられることを必要としない(インターネット等の)それらの組み合わせを含んでよい。イーサネット(登録商標)、TCP/IP、UDP/IP、IEEE802.11、IEEE802.16、ブルーツース、非同期転送モード(ATM)、光ファイバ分散データインタフェース(FDDI)、トークンリング、無線ネットワーク(例えば802.11gまたは無線電話/データネットワーク)、独自仕様の方式等、及びその組み合わせを含む種々の異なったネットワーク124の設定及びプロトコルが使用されてよい。言うまでもなく、いくつかの実施形態は、一般的には「ネットワーク」と見なされないことがある、エンタープライズシステムコネクション(ESCON)、小型コンピュータ用周辺機器インタフェース(SCSI)、ファイバチャネル等の従来のポイントツーポイント接続で実践されてもよい。ネットワーク124は、一実施形態において、日本、大阪の松下電工(Matsushita Electric Works, Ltd.)製の埋め込み装置ネットワークを備えてもよい。埋め込み装置ネットワークは、要求側、プロバイダ及びネットワーク故障発生時に通信チャンネルの高速再送を可能にする介在ノードの分散ネットワークを備える。
【0032】
言うまでもなく、ユーザインタフェース装置120及びクライアント装置130は必ずしもネットワーク124を介して通信しない。例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、標準シリアルポート、パラレルポート、または無線ブルーツースコネクションが、ユーザインタフェース装置120とクライアント装置130の間の通信に活用されてよい。
【0033】
クライアント装置130は、種々の異なる設定で具現化されてよい。クライアント装置130は、ユーザが設定できる設定値が設定された任意の装置である。例示的なタイプのクライアント装置130は、車130a、ポータブルミュージックプレーヤ130b、電話システム130c、炉130d、火災警報システム130e、自動スプリンクラーシステム130f、ポータブルパーソナルヘルスモニタ130g、オーディオシステム130h、冷蔵庫130i、オーブン130j、セキュリティシステム130k、ファックス機械130l、照明システム130m及びエアコン130nを含む。
【0034】
描かれている実施形態では、クライアント装置130のユーザが設定できる設定値、及びそれらの設定値のための許容パラメータを特定する設定値信号142は、ネットワーク124を介してユーザインタフェース装置120に送信される。設定値信号142は、一実施形態では、該当するクライアント装置130の現在設定値も特定してよい。設定値信号142は、ユーザインタフェース装置120で受信される。ユーザインタフェース装置120は、次にユーザインタフェース132を作成する。ユーザインタフェース132の設定は、クライアント装置130よりむしろユーザインタフェース装置120によって制御される。一実施形態では、設定値信号142は、ユーザインタフェース132のある特定の設定を特定する任意のデータを欠いている。言うまでもなく、データの名称及び(サイズを含む)タイプは、ユーザインタフェース132のある特定の設定を特定しなくても提供されてよい。
【0035】
ユーザインタフェース132の設定は、多くの異なる方法で具現化されてよい。例えば、一実施形態では、ユーザインタフェース装置120は、音声コマンドを受信するためのプログラミングコード、あるいはクライアント装置130の考えられる設定値を表示するため、及び/または入力136の1つから関連するユーザ入力を受信するためのグラフィックユーザインタフェースを作成してよい。ユーザインタフェース装置120は、ある特定のクライアント装置130の設定値または装置130の集合を制御するための直感的ユーザインタフェースシステムを提供するために、例えばチェックボックス、ドロップダウンメニュー、データ入力ボックス、ポイントアンドクリックボタン、ネスト化されたメニュー、スライドコントローラ、またはダイヤルのグラフィック表現をディスプレイ画面上で作成するかどうかを決定してよい。さらにユーザインタフェース132の設定は、ユーザインタフェース装置120の設定値に従って、英語、フランス語、またはスペイン語等の特定の言語で(例えば、テキストを音声に変換する技術を使用する)視覚的で可聴なユーザインタフェースの提示のためのプログラミングコードを必要とすることがある。
【0036】
その後、ユーザ入力は、提供されるユーザインタフェース132を考慮してユーザが設定できる設定値の1つを改変するために入力136を介して受け取られてよい。その後、制御信号146が、該ユーザが設定できる設定値を改変するために、該当するクライアント装置130に送信される。制御信号146は、例えば電話システム136cのリンガーが可聴モードに設定されるのか、あるいはマナーモードに設定されるのかを決定するために送信できるであろう。電話システム130も、例えば、すべての入信呼をボイスメールにじかに送信するために設定できるであろう。ポータブルヘルスモニタ130gは、一実施形態では、監視されている人物の心拍数が指定されたレベルを超える、または下回ると警告を出すように設定できるであろう。制御信号146は、カーステレオまたは車130a内の燃料噴射システム等の、該車130a内のユーザが設定できる設定値を制御するために活用できるであろう。制御信号は、ポータブルミュージックプレーヤ130bの設定値を修正するために無線ネットワークまたは有線ネットワーク124を介して送信されてよい。
【0037】
一実施形態では、クライアント装置130が、ユーザインタフェース装置120に設定値信号142を送信するための整合性のある言語及び/またはプロトコルを活用してよい。代替実施形態では、ユーザインタフェース装置120は、多様なフォーマット及びプロトコルを活用する設定値信号142を受信し、処理してよい。
【0038】
開示されているシステム100は、従来技術の装置に優る実質的な優位点を提供する。従来の技術の状態では、クライアント装置は多様な、ユーザが設定できる設定値を有し得る。残念なことに、複雑な設定値を処理するのに十分に大きいユーザインタフェースを作成することは製品を市場向きにするには高価すぎ、及び/または装置のサイズを不当に拡大することがある。さらに複数のユーザインタフェースをさまざまな装置に作成することは無駄が多い。例えば、17インチの大型画面付きのポータブルミュージックプレーヤ130bは、コスト及びサイズの制約のために商品にならないであろう。さらに、多くの装置で設定値を調整することの複雑さのために、ユーザは所有する、あるいは毎日使用する装置の機能の多くに気付かないことも多く、あるいはそれらの設定値の調整は時間を要しすぎる、あるいは複雑すぎる。複数の装置130と対話できる、本明細書に開示されるような単独のユーザインタフェース装置120を作成することにより、クライアント装置130は装置の設定のための使いやすさを保持しつつも、さらに小型であるだけではなく、さらに安価になることができる。加えてユーザインタフェース装置120は、ユーザがクライアント装置130と容易に対話し、装置130の完全な機能を活用できるようにする整合性のあるインタフェースを提供し得る。
【0039】
図1に図解される実施形態は単に例証的にすぎない。開示されているユーザインタフェース装置120は、多様に具現化されてよい。さらに、図示されているクライアント装置130は単に例証的にすぎない。ユーザが設定できる設定値を含む任意のタイプの装置は、それがユーザインタフェース装置120と対話できるようにクライアント装置として設計できるであろう。
【0040】
図2Aは、ユーザインタフェース装置220と、クライアント装置230とを含む、分散ユーザインタフェースシステム200の一実施形態を描くブロック図である。図2Aでは、クライアント装置230は、無線ネットワークまたは有線ネットワーク224を活用してユーザインタフェースと通信してよいポータブルミュージックプレーヤである。図2Bは、図2Aに描かれているクライアント装置の設定値を調整するための例証的な画面例250である。
【0041】
上記に示されたように、ユーザインタフェース装置220は、ユーザインタフェース232を生成するために活用され、入力236と出力238とを含んでよい。図2Aに図示されるように、ユーザインタフェース装置は、装置220がネットワーク224を通してまたは電子的な他の通信チャネルを通して1台または複数台のクライアント装置と通信できるようにする通信インタフェースコンポーネント240も含んでよい。
【0042】
図2Aに描かれているクライアント装置230はポータブルミュージックプレーヤである。図1に関連して説明されるように、設定値信号242はクライアント装置からユーザインタフェース装置220に送信される。設定値信号242は、クライアント装置130のユーザが設定できる設定値、及びそれらの設定値の許容パラメータを特定する。描かれている実施形態では、設定値信号242は図2Aに示されている画面例に対応する以下のデータを示す信号を含むことができるであろう。
【0043】
プレイバック設定値:
シャッフル:オフ、アルバム、歌
歌の間の遅延:十分の数秒
音量レベル:0.0から10.0
上記に示されたように、一実施形態では、設定値信号242は、ユーザインタフェース232の設定を説明または指定しなかった。代わりに、ユーザインタフェース232の設定は、ユーザインタフェース装置220により決定される。
【0044】
この図では、設定値信号242に基づき、ユーザインタフェースの視覚的な表現が図2Bの画面例250に示されている。図2Bに描かれているように、プレイバック設定値データは見出しフォーマット252に表示されていた。ドロップダウンメニュー254は、「歌の間の遅延」設定値を表現するために活用された。チェックボックス256は、シャッフル設定値のユーザ制御を可能にするために活用されてきた。スライドコントロール258は、ユーザが音量レベルを制御できるようにする。この実施形態では、ユーザインタフェース装置220はユーザインタフェースの設定、つまりドロップダウンメニュー254、チェックボックス256及びスライドコントロール258を制御する。
【0045】
例えばユーザ入力に応えて、スライドコントロール258を使用して音量レベルを調整して、制御信号246がクライアント装置に送信されてよい。例えば、制御信号246は、以下のようにシャッフル設定値の変化を表現するデータを有して送信されてよい。
【0046】
シャッフル:オフ
それに応えて、クライアント装置230は、ポータブルミュージックプレーヤのシャッフル設定値を「オフ」に変更する。
【0047】
図2に示されている実施形態は例示的にすぎない。上記に示されたように、ある特定のシステム200が、多くの異なるタイプのユーザインタフェース装置220及び/またはクライアント装置230を含んでよい。後述されるように、複数のユーザインタフェース装置220は、単一のクライアント装置230またはクライアント装置230の集合を制御するために活用されてよい。
【0048】
また、設定値信号242は、1つの設定において、潜在的なまたは推奨されるユーザインタフェース設定等の他のタイプの情報を含んでよい。該情報は、要すればメタデータ243、つまりデータ及び/または設定値を説明するデータ含んでよい。メタデータ243は、ユーザインタフェース装置220が設定値を提示する方法をさらにうまく決定できるように提供されるデータを説明してよい。例えば、メタデータ243は、音量調節がダイヤルとして提示されること、あるいはサーモスタット調節がスライダとして提示されることを推奨する情報を含むことができるであろう。推奨される他の潜在的なユーザインタフェースは、ドロップダウンボックス、チェックボックス、文字列入力フィールド、ダイヤル、スライダ、照明、ラジオボタン等を含むことがあるであろう。メタデータ243は、データの範囲及び/または測定単位等のコンテキストも提供できるであろう。
【0049】
図3は、分散ユーザインタフェースシステム300の代替実施形態を描いている。このシステム300は、図2に示されているシステム200に類似している。したがって、ユーザインタフェース装置320、ネットワーク324、及びクライアント装置330がシステム300に含まれる。設定値信号342は、クライアント装置330からユーザインタフェース装置320に送信されてよい。該設定値信号342に基づいて、ユーザインタフェース332が作成される。ユーザ入力に応えて、ユーザインタフェース装置320からクライアント装置330に制御設定値346が送信され、その装置330上でユーザが設定できる設定値を改変してよい。
【0050】
図3のユーザインタフェース装置320は、図2のユーザインタフェース装置220とは違うように設定されている。上記のように、ユーザインタフェース装置320は、通信インタフェース340を含む。しかしながら、図3に示されている実施形態では、入力336及び出力338はユーザインタフェース装置320にとって外部である。ユーザ入力に対応する入力信号348は、1台または複数台の入力装置336からユーザインタフェース装置320に送信される。出力信号349は、ユーザインタフェース装置320から1台または複数台の出力装置338に送信されてよい。
【0051】
描かれている実施形態では、入力336は、物理的にユーザインタフェース装置320から別個である、例えば周辺キーボードとマウスであり得る。出力338は、例えばアナログまたはデジタルのテレビモニタであり得る。このようにして、ユーザインタフェース332は結合されているテレビモニタにアナログテレビ信号またはデジタルテレビ信号を送信するためのプログラミングコードを含み得る。
【0052】
図3に示される実施形態は、開示されているシステム及び方法の範囲内で多くのさまざまなやり方で設定されてよい。一実施形態では、出力338(例えば接続されているスピーカ)がユーザインタフェース装置320にとって外部となる一方、入力336がノートパソコン等のユーザインタフェース装置320と統合されてよい。出力338(例えば、タブレットPC上のディスプレイ画面)が装置320と統合できる一方、入力336(例えば周辺トラックボール)がユーザインタフェース装置320に外部となることができることは言うまでもない。
【0053】
図4は、分散ユーザインタフェースシステム400の代替実施形態である。描かれている実施形態は、第1のユーザインタフェースと第2のユーザインタフェース420a−b、ネットワーク424、及びクライアント装置430を含む。この図に示されているように、複数のユーザインタフェース装置420a〜420bが、単一のクライアント装置430と対話するために使用されてよい。特に、クライアント装置430からの設定値信号442a〜442bが複数のユーザインタフェース装置420a〜420bに送信されてよい。同様に、制御信号446a〜446bが、クライアント装置430のユーザが設定できる設定値を改変するために、ユーザインタフェース装置420a〜420bのそれぞれから送信されてよい。言うまでもなく、さまざまなネットワーク424は、異なるユーザインタフェース装置420a〜420bのそれぞれの間の通信のために活用されてよい。
【0054】
2つの別々のユーザインタフェース装置420a〜420bを活用することにより、開示されているシステム及び方法に重要な機能上の利点が与えられる。例えば、第1のユーザインタフェース装置420aは、大型壁掛け式タッチスクリーンであろう。該大型画面はクライアント装置430の相互作用及び設定値の操作を容易にする。しかしながら、該壁掛け式タッチスクリーンは可搬ではない。したがって、第2のユーザインタフェース装置420bは、例えば、分散ユーザインタフェース機能を実行するためにソフトウェア及び/またはハードウェアを有するノートパソコンとなるであろう。代替実施形態では、第2のユーザインタフェース装置420bは無線電話を備え、クライアント装置430と通信するために無線電話ネットワーク424を活用できるであろう。したがって、ユーザはクライアント装置430のユーザが設定できる設定値を遠隔で改変してよい。例えば、ユーザは、ユーザの家の中の照明が不注意につけられままになっていたかどうかを判断するために(図1に示される)照明システム130mにアクセスできるであろう。1つまたは複数の照明がつけられたままであった場合、ユーザは、すべてユーザのオフィスまたは任意の遠隔場所から、照明をオフにするために制御信号の伝送を開始できるであろう。
【0055】
さらに一実施形態では、ユーザインタフェース装置420は、クライアント装置430から通知460を受け取るために活用されてよい。これらの通知は、例えば、クライアント装置430aでエラーが発生した旨、警報が始動させられた旨、あるいは装置430が保守を必要としている旨の通知を含むことがあるであろう。
【0056】
図4に開示されているシステム400は、多くの異なるやり方で実現されてよい。例えば、3台以上のユーザインタフェース装置420a〜420bが活用できるであろう。さらに、複数のネットワーク424及び図1に図示されているもののような多くの異なるタイプのクライアント装置430が開示されているシステム400の範囲内で活用できるであろう。
【0057】
図5は、分散ユーザインタフェースシステム500の代替実施形態である。図5では、描かれているシステム500は、統合されたユーザインタフェース装置/クライアント装置520/530aと、ネットワーク524と、第2のクライアント装置と第3のクライアント装置430b〜430cを含む。
【0058】
統合ユーザインタフェース装置/クライアント装置520/530aは、多様に具現化されてよい。この種の装置520/530aの一例はドアの外側部分に組み込まれたタッチスクリーン付き冷蔵庫であろう。タッチスクリーンは、冷蔵庫のユーザが設定できる設定値を見て、改変するために活用でき、本実施形態では他のクライアント装置530b〜530cのためのユーザが設定できる設定値の操作及び表示のためにネットワーク524に結合できるであろう。
【0059】
一実施形態では、設定値信号542aはクライアント装置530aから統合ユーザインタフェース装置520/530aに送信される。代替実施形態では、統合クライアント装置530aのための設定信号542aがユーザインタフェース装置520に恒久的に記憶される。言うまでもなく、このような実施形態においても、設定値信号542aはクライアント装置530aの現在の設定値を示すために統合ユーザインタフェース装置520に送信されてよい。ユーザ入力に対応する入力信号の受信に応えて、制御信号546a〜546cは、関連性のあるユーザが設定できる設定値を改変するために該当するクライアント装置530に送信される。
【0060】
図5に示されるように、単一のユーザインタフェース装置520は、複数台のクライアント装置530a〜530cのための設定値を表示し、制御するために使用できる。単一のユーザインタフェース装置520は、複数のクライアント装置530のためのユーザが設定できる設定値の容易な操作及び表示を可能にするために統一された、よく知られているメニュー及び制御(または整合性のある音声コマンド)を提供できる。したがって、ユーザは、ユーザの家またはオフィスの複数の装置のそれぞれに新しいユーザインタフェースを学習する必要なく多くのクライアント装置530とさらに容易に対話できる。
【0061】
図5に示される実施形態は例証的にすぎない。1つの代替実施形態は、例えば複数台のクライアント装置530とともに複数のユーザインタフェース装置520を含んでよい。ユーザインタフェース装置520とクライアント装置530の数及び種類は、開示されているシステム及び方法の範囲内で変えられてよい。
【0062】
図6は、クライアント装置530の分散ユーザインタフェースのセットアップ及び設定のための方法600の一実施形態を描く流れ図である。当初、クライアント装置は、ネットワーク選択(elects)等の電子通信チャネルを介して検出される602。一実施形態では、標準検出プロトコルが、ユーザインタフェース装置と通信するクライアント装置の迅速な認識を可能にするために活用されてよい。1つの設定では、検出は、(例えば無線ネットワークを介して、新しいクライアント装置とユーザインタフェース装置を互いと電子的に通信させること以上に)ユーザの介入が必要とされない自動であってよい。一実施形態では、クライアント装置は、ユーザインタフェース装置が適切なユーザインタフェースをさらに容易に提示できるように自己記述している。
【0063】
設定値信号は、ユーザインタフェース装置で受信される604。設定値信号は、クライアント装置のユーザが制御可能な設定値、及びそれらの設定値の許容できるパラメータを特定する。一実施形態では、設定値信号はさらにクライアント装置530の現在の設定値を含んでよい。
【0064】
ユーザインタフェースは、ユーザインタフェース装置で受信された設定値信号542に基づいて作成される606。ユーザインタフェースの設定はユーザインタフェース装置によって制御される。一実施形態では、設定値信号542は、ユーザが設定できる設定値に対応するユーザインタフェースの特定の設定を特定する任意のデータを欠いている。上記に示されたように、ユーザインタフェース装置は入力及び出力と統合されてよい、あるいは物理的に別個であってよい。ユーザインタフェースは、例えば、グラフィックユーザインタフェースまたは他の視覚的なユーザインタフェースのための、あるいは音声コマンドを受信し、処理するためのプログラミングコードを備えてよい。
【0065】
一実施形態では、ユーザ入力が、例えば入力装置または出力装置336、338を介してユーザインタフェース装置で受け取られる608。制御信号546は、受け取られたユーザ入力に基づき作成される610。該作成された制御信号は、次に、該当するクライアント装置のユーザが設定できる設定値を改変するためにクライアント装置に送信される612。その受信に応えて、ユーザが設定できる設定値がクライアント装置で変更される。
【0066】
上記方法600は、種々の異なる設定と関連して実現されてよい。例えば、図1に描かれているクライアント装置130等の種々のさまざまなクライアント装置が活用されてよい。入力装置と出力装置、及びネットワーク通信装置は、ユーザインタフェース装置と(図2に示されるように)統合されてよい、あるいは(図3に示されるように)それから物理的に別個であってよい。複数のユーザインタフェース装置が、図4に示されるように単一のクライアント装置と対話するために使用されてよい。ユーザインタフェース装置はクライアント装置と統合されてよい、あるいは図5に示されるように複数のクライアント装置と対話するために活用されてよい。一実施形態では、複数のクライアント装置及び複数のユーザインタフェース装置が活用される。
【0067】
開示されているシステム及び方法は、従来のシステム及び方法に優るかなりの優位点を提供する。特に、以下の優位点が、開示されているシステム及び方法を実施することで実現できる。
【0068】
・分散アーキテクチャ(または特殊化の分離):各クライアント装置はその固有の特殊化の領域に重点的に取り組むことができる。ユーザインタフェース装置がユーザとの対話に関与し、クライアント装置は、特定のクライアント装置が、複雑なあるいは大きすぎるユーザインタフェースによって雑然となる、あるいは扱いにくくなることがないように特殊化された機能を実行する。
【0069】
・自己記述設定:一実施形態では、設定パラメータは、ユーザインタフェース装置が該装置にとって適切なユーザインタフェースを動的に選ぶことができるようにクライアント装置によって記述される。これによって設定のさらなる自動化も可能になる。
【0070】
・装置の整合性のあるビュー:1つの設定では、ユーザインタフェース装置は、多数のクライアント装置にとって整合性のあるユーザインタフェースを提示し、クライアント装置との相互作用をさらに一様且つ直感的にすることができる。したがって、新しいクライアント装置または複数のクライアント装置と対話するための学習曲線は大幅に縮小される。
【0071】
・装置のカスタマイズされたビュー:ユーザは提供されている種類のユーザインタフェースをカスタマイズしてよい。例えば、可聴式または触知性の出力、及び独自の入力(例えば音声コマンド)を含むユーザインタフェースは、身体障害者によって活用されてよい。
【0072】
・発見:ユーザインタフェース装置は、設定を必要とする装置を迅速に且つ標準化された方法で発見できる。
【0073】
・さらに大規模なユーザインタフェース:クライアント装置と対話するための大きく直感的なディスプレイ画面が、通常は、小型の扱いにくいまたは存在もしないユーザインタフェースだけを有する装置と活用されてよい。
【0074】
・新しいさらに小さなクライアント装置:開示されているシステム及び方法が、最小のまたは存在しないユーザインタフェースだけを含むさらに小型のクライアント装置の製造を可能にし、このような装置のコストを減少し得る。さらに、ユーザインタフェース装置は精巧なユーザインタフェースを提供できるため、コンパクトなクライアント装置は従来のクライアント装置で活用できなかったであろう特徴及び機能性を含み得る。
【0075】
・複数の装置の設定:ユーザインタフェース装置は、複数の同一のまたは類似したクライアント装置を同時に設定する、またはセットアップするために使用され得る。
【0076】
・既存の製品による実現:ユーザインタフェース装置は、すでにカスタマの家またはオフィスにある既存の製品で実現され得る。例えば、ユーザインタフェース装置は、ユーザインタフェース機能を実行するためにソフトウェア/ハードウェアを有するパーソナルコンピュータを備えることができるであろう。
【0077】
図7は、ユーザインタフェース装置またはクライアント装置等の装置702の実施形態で通常活用される主要なハードウェアコンポーネントを描くブロック図である。装置702は、通常、装置702の多様な構成要素と電子的に通信するプロセッサ704を含む。該プロセッサ704は、装置702の動作を制御し、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)または当分野で公知の他の装置として具現化されてよい。プロセッサ704は、通常メモリ706内に記憶されているプログラム命令に基づいて論理演算及び算術演算を実行する。
【0078】
プロセッサ704は、通信インタフェース708と電子的に通信してもよい。通信インタフェース708は、外部コンピュータデバイス、サーバ、周囲装置、周囲装置コントローラ、記憶装置等との通信のために使用されてよい。したがって、装置702の通信インタフェース708は、他の装置から信号を送信または受信するように設計されてよい。通信インタフェース708は、有線通信技術、無線通信技術または両方に基づいてよい。さまざま種類の通信インタフェース708の例は、シリアルポート、パラレルポート、USB、イーサネット(登録商標)アダプタ、IEEE1394バスインタフェース、小型コンピュータ用周辺機器インタフェース(SCSI)、赤外線(IrDA)通信ポート、ブルーツース無線通信アダプタ等を含む。
【0079】
プロセッサ704は、一実施形態では、プロセッサ704と電子的に通信できる多様な入力710装置及び/または出力712装置に、つまり言い換えると電気信号の形で入力及び/または出力できる装置と動作可能なように接続されてよい。異なる種類の入力装置710の例は、キーパッド、キーボード、マウス、マイク、遠隔制御装置、ボタン、ジョイスティック、トラックボール、タッチパッド、タッチスクリーン、照明ペン等を含む。異なる種類の出力装置710の例は(装置702の選択された機能のステータスを表示するための)LCD画面及び音声スピーカを含む。
【0080】
装置702は、メモリ706も含む。メモリ706は、プロセッサ704と別個のコンポーネントであってよいか、あるいはそれはプロセッサ704と統合された機載メモリ706であってよい。例えば、マイクロコントローラは、多くの場合、特定の量の機載メモリを含む。本明細書で使用されるように、用語「メモリ」706は、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置、プロセッサ704に含まれる機載メモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ等の任意の電子記憶手段として幅広く定義されている。メモリ706は通常、プログラム命令および他の種類のデータを記憶している。プログラム命令は、本明細書に開示されている方法のいくつかまたはすべてを実現するためにプロセッサ04によって実行されてよい。メモリ706は、例えば記憶装置スタイルシートを記憶するために使用されてもよい。
【0081】
一実施形態では、装置702は、埋め込み装置である。埋め込み装置は、読取専用メモリに、全部ではないが、そのプログラミングコードの多くを記憶する。埋め込み装置は汎用コンピュータではないが、一般的にはユーザインタフェース装置に制御信号を送信する等の特殊な目的を実行する。代替実施形態では、ユーザインタフェース装置はデスクトップコンピュータ、サーバ、ノートパソコンまたはラップトップコンピュータ、タブレットPC、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)または他のタイプのコンピュータデバイスを備え、ユーザインタフェース機能を実行するために適切なハードウェア及び/またはソフトウェアを有してよい。
【0082】
本発明のシステム及び方法は複数の状況で使用されてよい。例えば、分散ユーザインタフェースシステム500は、図8〜図10に描かれている多様な制御システムと関連して活用されてよい。分散ユーザインタフェースシステム及び制御システムは同じネットワークとクライアント装置を活用してよい。
【0083】
図8は、照明コントローラシステム808を含む照明システム800の一実施形態を描くブロック図である。図8の照明システム800は、例えば家の中の多様な部屋の中に組み込まれてよい。描かれているように、システム800は、部屋A802、部屋B804、及び部屋C806を含む。このシステム800は、家、居住施設、建物、または他の環境の中の任意の数の種々の部屋の中で実現されてよい。
【0084】
照明コントローラシステム808は、システム800の中の追加の埋め込みシステム及び構成要素を監視、制御してよい。一実施形態では、部屋A802と部屋B804は、それぞれスイッチコンポーネント814、818を含んでもよい。該スイッチコンポーネント814、818は、二次埋め込みシステム816、820を含んでもよい。二次埋め込みシステム816、820は、中央照明コントローラシステム808から命令を受信してよい。二次埋め込みシステム816、820は、次にこれらの命令を実行してよい。該命令は多様な照明コンポーネント810、812、822及び824の電源を入れる、または電源を切ることを含んでよい。該命令は多様な照明コンポーネント810、812、822及び824の明度を調光する、または高めることも含んでよい。該命令は、照明コンポーネント810、812、822及び824の明度を多様なパターンで用意することをさらに含んでよい。二次埋め込みシステム816、820は、中央埋め込みシステム808を通して各照明コンポーネント810、812、822、及び824を監視し、制御することを容易にしてもよい。
【0085】
照明コントローラシステム808は、部屋C806内に二次埋め込みシステム828を含む照明コンポーネント826に直接的に命令を提供する可能性もある。中央埋め込みシステム808は、例えば、二次埋め込みシステム828に、個々の照明コンポーネント826の電源を切る、または電源を入れるように命令してよい。同様に、中央埋め込みシステム808から受け取られる命令は、個々の照明コンポーネント826の明度を調光することまたは高めることを含んでよい。照明コントローラシステム808は、システム800の中の個々の照明コンポーネント830、832を監視し、直接的に命令を出してもよい。
【0086】
図9は、セキュリティシステム900の一実施形態を描くブロック図である。照明システムの場合と同様に、セキュリティシステム900は、描かれている実施形態において、部屋A902、部屋B904、及び部屋C906で実現されている。これらの部屋は家または他の閉鎖環境という制限の中にあってよい。システム900は、部屋A、B、及びC、902、904、906が領域または境界を表わす非閉鎖環境で実現されてもよい。
【0087】
システム900は、セキュリティコントローラシステム908を含む。該セキュリティコントローラシステム908は、システム900内の多様な構成要素を監視し、それらから情報を受信する。例えば、部屋AとB、902、904内のモーションセンサ914、918はそれぞれ二次埋め込みシステム916、920を含んでよい。モーションセンサ914、918は、運動のための領域を監視し、二次埋め込みシステム916、920を介して運動が検出されると二次コントローラシステム908に警告してよい。セキュリティコントローラシステム908は、システム900内の多様な構成要素に命令を出してもよい。例えば、セキュリティコントローラシステム908は、ウィンドウセンサ910、922またはドアセンサ912、924、またはドアロック913、925の電源を入れる、または電源を切るために二次埋め込みシステム916、920に命令を出してよい。一実施形態では、二次埋め込みシステム916、920は、ウィンドウセンサ910、922がウィンドウの移動を検出するとセキュリティコントローラシステム908に通知する。同様に、二次埋め込みシステム916、920は、ドアセンサ912、924が扉の移動を検出するとセキュリティコントローラシステム908に通知する。
【0088】
セキュリティコントローラシステム908は、システム900内の個々の構成要素を監視し、個々の構成要素に直接的に命令を出してもよい。例えば、セキュリティコントローラシステム908は、モーションセンサまたはウィンドウセンサ930、932を監視し、それらの電源を入れる、または電源を切るための命令を出してよい。
【0089】
システム900を構成する各個々の構成要素も、二次埋め込みシステムを含んでよい。例えば、図9は、二次埋め込みシステム928を含むドアセンサ924を描いている。電子ドアロック929も図示されている。セキュリティコントローラシステム908は、同様に前述されたように二次埋め込みシステム928を監視し、それに命令を出してよい。
【0090】
図10は、ホームシステム1000の一実施形態を描くブロック図である。ホームシステム1000は、照明システム800、セキュリティシステム900等の多様なシステムの監視を容易にするホームコントローラシステム1008を含む。該ホームシステム1000により、ユーザは1台または複数台の埋め込み装置を通して多様な構成要素及びシステムを制御できる。一実施形態では、ホームコントローラシステム1008は、図8及び図9に関連して前述されたのと同じように監視し、情報を提供する。描かれている実施形態では、ホームコントローラシステム1008は、二次埋め込みシステム1020を介して加熱コンポーネント1024に命令を出す。加熱コンポーネント1024は、通常は居住場所またはオフィスに見られる炉または他の加熱装置を含んでよい。ホームコントローラシステム1008は、二次埋め込みシステム1020を介して加熱コンポーネント1024の電源を入れる、または電源を切るための命令を出してよい。
【0091】
同様に、ホームコントローラシステム1008は、冷却コンポーネント1030等のホームシステム1000内の構成要素を監視し、直接的に命令を出してよい。冷却コンポーネント1030は、通常は居住場所またはオフィスで見られるエアコンまたは他の冷却装置を含んでよい。ホームコントローラシステム1008は、冷却コンポーネント1030に、ホームコントローラシステム1008によって収集される温度読取値に応じて電源を入れる、または電源を切るように命令してよい。ホームシステム1000は、図8及び図9に関して前述されたのと同様に機能する。
【0092】
一実施形態においては、単一のユーザインタフェース装置(例えば520)が、図8〜図10に図示されている例示的なシステム800、900、1000のすべてと、及び図示されていない他のタイプのシステムと対話するために使用できることは言うまでもない。代わりに、各システム800、900、1000は、1台または複数台の別個のユーザインタフェース装置(例えば520)を含むことができるであろう。
【0093】
情報及び信号は、種々の異なる技術及び技法のどれかを使用して表されてよい。例えば、上記説明を通して参照されてよいデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光粒子、あるいはその任意の組み合わせによって表されてよい。
【0094】
本明細書に開示されている実施形態と関連して説明された多様な例証的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして実現されてよい。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に図解するために、多様な例証的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、その機能性という点で概して前述された。このような機能性がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるかどうかは、全体的なシステムに課される特定のアプリケーションまたは設計制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の用途について変化するやり方で該説明された機能性を実現してよいが、このような実現の決定は、本発明の範囲から逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
【0095】
本明細書に開示されている実施形態と関連して説明される多様な例証的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラマブル論理装置、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、あるいは本明細書に説明される該機能を実行するように設計されたその任意の組み合わせで実現される、あるいは実行されてよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替案では、該プロセッサは従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1台または複数台のマイクロプロセッサ等のコンピュータデバイスの組み合わせ、あるいは他のこのような構成として実現されてもよい。
【0096】
本明細書に開示されている実施形態と関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは該2つの組み合わせで直接的に具現化されてよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当分野で公知の任意の他の形式の記憶媒体に備わっていてよい。例示的な記憶媒体は、該プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替案では、記憶媒体はプロセッサに一体化してよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに備わっていてよい。ASICはユーザ端末に備わっていてよい。代替案では、プロセッサ及び記憶媒体はユーザ端末に離散構成要素として備わっていてよい。
【0097】
本明細書に開示されている方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。該方法ステップ及び/またはアクションは、本発明の範囲から逸脱することなく互いと交換されてよい。言い換えると、ステップまたはアクションの特定の順序が、本実施形態の適切な動作に必要とされない限り、特定のステップ及び/またはアクションの順序及び/または使用は、本発明の範囲から逸脱することなく修正されてよい。
【0098】
本発明の特定の実施形態及び用途が図解され、説明されてきたが、本発明が本明細書に開示されている正確な構成及び構成要素に限定されないことが理解されるべきである。当業者に明らかとなる多様な変型例、変更及び変動は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本明細書に開示されている本発明の方法及びシステムの配置、動作、及び詳細で加えられてよい。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、埋め込みシステムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
本発明の範例的実施例が、以下の説明とそれに付された請求項を添付図面に絡め参酌することで、より十全に明らかとなろう。それらの図面は、範例的実施例のみを図化しており、従って、発明の範囲の限定と捉えるべきではないとの理解の下、本発明の範例的実施例を更に特定し詳述する説明を、次に、添付図面を用いて行うが、その図面中:
【図1】家の実施形態の中に示されている分散ユーザインタフェースシステムの一実施形態のブロック図である。
【図2】図2(a)は、単一のクライアント装置と単一のユーザインタフェース装置を含む分散ユーザインタフェースシステムの一実施形態を描くブロック図であり、図2(b)は、図2(a)で描かれている分散ユーザインタフェースシステムを活用して生成されるユーザインタフェースの一実施形態の画面例である。
【図3】外部入力装置及び外部出力装置とともに示されている分散ユーザインタフェースシステムの代替実施形態のブロック図である。
【図4】複数のユーザインタフェース装置を含む分散ユーザインタフェースシステムの代替実施形態のブロック図である。
【図5】複数のクライアント装置を含む分散ユーザインタフェースシステムの代替実施形態のブロック図である。
【図6】クライアント装置を設定するための分散ユーザインタフェースを提供するための方法の一実施形態を描くブロック図である。
【図7】ユーザインタフェース装置またはクライアント装置の実施形態とともに通常活用される主要なハードウェアコンポーネントを描くブロック図である。
【図8】分散ユーザインタフェースを提供するための開示されているシステム及び方法との関連で活用されてよい照明システムを描くブロック図である。
【図9】分散ユーザインタフェースを提供するための開示されているシステム及び方法と関連して活用されてよいセキュリティシステムを描くブロック図である。
【図10】分散ユーザインタフェースを提供するための開示されているシステム及び方法と関連して活用されてよいホームシステムを描くブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント装置の設定のために分散ユーザインタフェースを提供するための方法であって、
少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を有するクライアント装置を、ユーザインタフェース装置から検出することと、
前記クライアント装置の前記ユーザが設定できる設定値及び前記設定値のための許容パラメータを特定する設定信号を、前記ユーザインタフェース装置で受信することと、
前記受信された設定値信号に基づいて前記ユーザインタフェース装置でユーザインタフェースを作成し、前記ユーザインタフェースの設定が前記クライアント装置よりむしろ前記ユーザインタフェース装置によって制御されることと、
を含む方法。
【請求項2】
前記設定値信号が前記ユーザインタフェースの特定の設定を特定するデータを欠いている請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定値信号が、前記クライアント装置の現在の設定値をさらに特定する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記クライアント装置から前記ユーザインタフェース装置に通知を送信することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記作成されたユーザインタフェースをディスプレイ装置に表示することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記クライアント装置が埋め込み装置である請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザが設定できる設定値を改変するために、前記ユーザインタフェース装置でユーザ入力に対応する入力信号を受信することと、
前記受信された入力信号に基づいて前記ユーザインタフェース装置で制御信号を作成することと、
前記ユーザインタフェースから前記クライアント装置に前記制御信号を送信することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザインタフェース装置から、少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を有する第2のクライアント装置を検出することと、
前記ユーザインタフェース装置で、前記第2のクライアント装置から設定値信号を受信することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザインタフェース装置が埋め込み装置である請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記設定値信号がメタデータをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項11】
クライアント装置の設定のために分散ユーザインタフェースを提供するための方法を実現するように設定されるシステムであって、
互いに電子的に通信している、プロセッサ及びメモリを有するユーザインタフェース装置と、
少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を有し、前記ユーザインタフェース装置と電子的に通信しているクライアント装置と、
前記ユーザインタフェース装置から、前記クライアント装置を検出することと、
前記ユーザインタフェース装置で、前記クライアント装置の前記ユーザが設定できる設定値と、前記設定値のための許容パラメータとを特定する設定値信号を受信することと、
前記ユーザインタフェース装置で、前記受信された設定値信号に基づいてユーザインタフェースを作成し、前記ユーザインタフェースの設定が、前記クライアント装置よりむしろ前記ユーザインタフェース装置によって制御されることと、
を含む方法を実現するために実行可能である、前記メモリに記憶される命令と、
を備えるシステム。
【請求項12】
前記設定値信号が、前記ユーザインタフェースの特定の設定を特定するデータを欠いている請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記設定値信号が、前記クライアント装置の現在の設定値をさらに特定する請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記方法が、前記クライアント装置から前記ユーザインタフェース装置に通知を送信することをさらに含む請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記方法が、
前記ユーザが設定できる設定値を改変するために、前記ユーザインタフェース装置でユーザ入力に対応する入力信号を受信することと、
前記受信された入力信号に基づいて前記ユーザインタフェース装置で制御信号を作成することと、
前記ユーザインタフェース装置から前記クライアント装置に前記制御信号を送信することと、
をさらに含む請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記方法が
前記ユーザインタフェース装置から、少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を有する第2のクライアント装置を検出することと、
前記ユーザインタフェース装置で、前記第2のクライアント装置から設定値信号を受信することと、
をさらに含む請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
クライアント装置の設定のために分散ユーザインタフェースを提供するための方法を実現するための実行可能命令を備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記方法が
ユーザインタフェース装置から、少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を有するクライアント装置を検出することと、
前記ユーザインタフェース装置で、前記クライアント装置の前記ユーザが設定できる設定値及び前記設定値の許容パラメータを特定する設定値信号を受信することと、
前記ユーザインタフェース装置で、前記受信された設定値信号に基づきユーザインタフェースを作成し、前記ユーザインタフェースの設定が、前記クライアント装置よりむしろ前記ユーザインタフェースによって制御されることと、
を含むコンピュータ読取可能媒体。
【請求項18】
前記設定値信号が、前記ユーザインタフェースの特定の設定を特定するデータを欠いている請求項17に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項19】
前記方法は、前記クライアント装置から前記ユーザインタフェース装置に通知を送信することをさらに含む請求項17に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項20】
前記方法が、
前記ユーザが設定できる設定値を改変するために、前記ユーザインタフェース装置でユーザ入力に対応する入力信号を受信することと、
前記受信された入力信号に基づいて前記ユーザインタフェース装置で制御信号を作成することと、
前記ユーザインタフェース装置から前記クライアント装置に前記制御信号を送信することと、
をさらに含む請求項17に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項21】
前記方法が、
前記ユーザインタフェース装置から、少なくとも1つのユーザが設定できる設定値を有する第2のクライアント装置を検出することと、
前記ユーザインタフェース装置で、前記第2のクライアント装置から設定値信号を受信することと、
をさらに含む請求項17に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項22】
前記設定値信号が、前記クライアント装置の現在の設定値をさらに特定する請求項17に記載のコンピュータ読取可能媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2008−522248(P2008−522248A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525088(P2007−525088)
【出願日】平成18年2月3日(2006.2.3)
【国際出願番号】PCT/JP2006/302288
【国際公開番号】WO2007/074537
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】