クラウド基盤のクリップボードに格納された文書をペースト可能なサービスを表示する文書リンクシステム及び方法
【課題】クラウド基盤のクリップボードに格納された文書をペースト可能なサービスを表示する文書リンクシステム及び方法を開示する。
【解決手段】クラウド基盤の文書リンクシステムは、第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対して、クリップボードへのコピーリクエストがある場合、第1文書をクリップボードに格納する格納部と、クリップボードに格納された第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、ペースト可能の有無に応じて第1文書と連係可能な第2サービスを識別する識別部と、第2機器を介してクリップボードへのアクセスリクエストがある場合、識別部で第1文書と連係可能なものとして識別された第2サービスの目録を第2機器に表示する提供部とを備える。
【解決手段】クラウド基盤の文書リンクシステムは、第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対して、クリップボードへのコピーリクエストがある場合、第1文書をクリップボードに格納する格納部と、クリップボードに格納された第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、ペースト可能の有無に応じて第1文書と連係可能な第2サービスを識別する識別部と、第2機器を介してクリップボードへのアクセスリクエストがある場合、識別部で第1文書と連係可能なものとして識別された第2サービスの目録を第2機器に表示する提供部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、サービスとサービスを連係してインターネット上の文書使用をリンクさせる文書リンクシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発達と共にインターネット上には文書を提供する様々な形態のサービスが存在する。文書のライフサイクルは、検索欲求を表現する表現ステップ、検索目録から文書を選択する選択ステップ、最終的に文書を用いる使用ステップから構成される。表現ステップおよび選択ステップは反復的な作業として継続性を要するものではないが、使用ステップは文書の使用が直ちに終了しないという特性がある。すなわち、検索結果に対する利用は1回で終了しない場合が多い。文書の使用が続く類型として、インタフェースが便利なパソコン(personal computer)で文書使用の意志を表し、目的端末で文書を直接に使用する場合(prepare&execute類型)、パソコンで既に文書を使用して続いて目的端末でその使用を延長しようとする場合(keep doing類型)、モバイル端末で文書の手掛かり(clue)やヒント(hint)を収集した後に文書を利用するのに便利なパソコンで文書を直接使用しようとする場合(gather&review類型)などが該当する。
【0003】
文書の継続的な使用に対するニーズを満足するための従来技術として、クラウドコンピュータ基盤で統合ユーザ環境を提供する方法及び装置に関する大韓民国公開特許第10−2010−0107113号(公開日2010年10月5日)が存在する。このような従来技術では、従来のユーザ端末のユーザ環境をクラウドサービスの仮想空間に適用し、他のプラットフォームのユーザ端末でも移転作業を連係して行うことができるように支援する。
【0004】
現存するインターネットサービスは文書の提供において、サービスの差、時間の差、装置の差が存在する。例えば、パソコンで検索した音楽をスマートフォンやTVで再三検索しなければならないため直ちに聴くことができず、スマートフォンで検索した商品をパソコンで再三検索しなければならないため直ちに購入することができない。従来技術では、装置の差を克服するために統合ユーザ環境を提供して、従来の端末ではない他の端末でも同一のユーザ環境を有するクラウドサービスを提供するものの、依然としてインターネットサービスに対してサービスの差、時間の差を克服することができない問題がある。すなわち、従来のクラウドサービスでは、サービスの差、時間の差、装置の差を克服することができないため文書を使用する際の連係にその限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、コピー・アンド・ペースト(copy&paste)のクリップボード概念をクラウド基盤に拡大し、継続的な利用の意志のある文書をクリップボードに格納して、いつどこででも各種の通信機器を介してクリップボードへのアクセスが可能な文書リンクシステム及び方法を提供する。
【0006】
本発明の目的は、クラウド基盤のクリップボードに格納された文書を照会するときに文書と連係可能な様々なサービスを自動的に表示して提供する文書リンクシステム及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対してクリップボードへのコピーリクエストがある場合、第1文書をクリップボードに格納する格納部と、クリップボードに格納された第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、ペースト可能の有無に応じて第1文書と連係可能な第2サービスを識別する識別部と、第2機器を介してクリップボードへのアクセスリクエストがある場合、識別部で第1文書と連係可能なものとして識別された第2サービスの目録を第2機器に表示する提供部とを備えるクラウド基盤の文書リンクシステムが提供される。
【0008】
一実施形態によると、格納部は、第1文書を第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データと共に格納してもよい。
【0009】
他の一実施形態によると、第2機器は、第1機器と同一の通信端末または互いに異なる通信端末であってもよい。
【0010】
他の一実施形態によると、識別部は、クリップボードに対して登録リクエストのある第2サービスを登録するサービス管理モジュールを含み、サービス管理モジュールに登録された第2サービスに第1文書のペースト可能の有無をリクエストしてもよい。
【0011】
他の一実施形態によると、第2サービスは、クリップボードに格納された情報をペーストできるサービスであることを識別部に登録する機能と、第1文書に対するペースト可能の有無を確認し、識別部に確認結果を提供する機能を含むAPIを公開してもよい。
【0012】
他の一実施形態によると、第2サービスは、第2サービス上に第1文書とマッチングされる第2文書が存在すると、第1文書をペースト可能なものとして判断してもよい。
【0013】
他の一実施形態によると、第2サービスは、第2サービス上に第1文書から抽出されたキーワードまたはリンク情報のうち少なくとも1つを含む第2文書が存在すると、第1文書をペースト可能であるものと判断してもよい。
【0014】
他の一実施形態によると、第2サービスは、第1文書をペースト可能なものと判断されると、判断結果と共に第2文書に対するリンク情報を識別部に提供してもよい。
【0015】
他の一実施形態によると、提供部は、第2サービスの目録において各項目を第2サービスを連係するためのハイパーリンクで表示してもよい。ここで、ハイパーリンクは、第2文書に関連するリンク情報に設定されてもよい。
【0016】
他の一実施形態によると、提供部は、クリップボードへのアクセスリクエストに応じてクリップボードに格納された第1文書の目録を表示し、第1文書の目録で各項目に第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データを表示してもよい。ここで、ソースは、第1機器を示すソース、第1サービスを示すソースのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0017】
他の一実施形態によると、提供部は、クリップボードへのアクセスリクエストに応じてクリップボードに格納された第1文書の目録を表示し、第1文書の目録で各項目に第1文書に対するサムネイルを表示してもよい。
【0018】
他の一実施形態によると、第2機器には提供部とのインタフェースを提供するビューアーアプリケーションがインストールされてもよい。ここで、ビューアーアプリケーションは、提供部から提供される第1文書の目録と第1文書ごとの第2サービスの目録及び第2文書を画面出力する機能を含んでもよい。
【0019】
クラウド基盤でサービス間の文書をリンクするシステムの文書リンク方法であって、第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対してクリップボードへのコピーリクエストがある場合、第1文書をクリップボードに格納するステップと、クリップボードに格納された第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、ペースト可能の有無に応じて第1文書と連係可能な第2サービスを識別するステップと、第2機器を介してクリップボードへのアクセスリクエストがある場合、識別部で第1文書と連係可能なものとして識別された第2サービスの目録を第2機器に表示するステップと、第2サービスの目録から第2サービスが選択されると、選択された第2サービスとの連係によって第2サービスに関連する第2文書を表示するステップとを含むクラウド基盤の文書リンク方法が提供される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、通常、1つの機器で実現されるコピー・アンド・ペースト概念をクラウド基盤に拡大し、クラウド上のクリップボードに情報を保持し、いずれの機器を介してもいつどこででもクリップボードに格納された情報の利用を支援することによってサービスの差、時間の差、装置の差を容易に連係することができる。
【0021】
本発明によると、クラウド基盤のクリップボードに格納された文書を照会するとき文書と連係可能な様々なサービスを自動的に表示することによって、インターネット上のサービスとサービスを容易に連係する環境を介してインターネット上の情報に対するユーザの継続的な利用を効率よく支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態におけるクリップボードの概念をクラウド基盤に拡大してサービスとサービスを連係する文書リンクシステムのプロセスを説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるサービスとサービスを連係する文書リンクシステムの内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における1つの機器を介して利用する文書をクリップボードに格納する過程を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施形態における1つの機器を介して利用する文書をクリップボードに格納する過程を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態における1つの機器を介して利用する文書をクリップボードに格納する過程を説明するための図である。
【図6A】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図6B】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図7A】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図7B】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図7C】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図8A】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図8B】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図8C】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるクリップボードに格納した内容を照会できるビューアー画面を説明するための図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるクリップボードの概念をクラウド基盤に拡大してサービスとサービスを連係する文書リンク方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の一実施形態におけるクリップボードの概念をクラウド基盤に拡大してサービスとサービスを連係する文書リンクシステム100のプロセスを説明するための図である。
【0024】
本実施形態ではユーザが必要な情報をインターネットを接続することによって、いつどこででも使用することができ、同時に各種の通信機器を介して情報を共有できるクラウドコンピュータ(cloud computing)環境を提供する。さらに、本実施形態はコンピュータ上のOS(オペレーティングシステム)で実現されるクリップボード(clipboard)の役割のように、コピー・アンド・ペースト概念をクラウド基盤に拡大して実現した。すなわち、本実施形態ではクロスプラットフォーム(cross−platform)またはクロスメディア(cross−media)の間でクリップボードが臨時格納及び記録の用途として用いられてもよい。一実施形態に係る文書リンクシステム100は、内部サービスを用いる用途や外部公開のための用途のAPI(Application Programming Interface)としてクリップボードを活用してもよい。
【0025】
ユーザが1つの通信機器(以下、「第1機器」と称する)110を介してインターネットサービス(以下、「第1サービス」と称する)に接続して第1サービスで提供される文書(以下、「第1文書」と称する)を用いて第1文書に対してクリップボードへのコピーをリクエストする場合、文書リンクシステム100は、第1機器110を介して提供される第1サービス上の第1文書をコピーしてクラウド環境のクリップボード上に格納及び保持する。ここで、文書リンクシステム100は、クリップボードにコピーされるたびにコピーされた第1文書に対して第1文書と連係可能な異なる形態のサービス(以下、「第2サービス」と称する)を識別した後、識別された第2サービスの目録(List)を保持する。その後、ユーザが時間の差ないし空間の差をおいて第2機器120を介してクリップボードにアクセスすると、文書リンクシステム100はユーザがクリップボードに格納しておいた第1文書の目録を提供し、さらに第1文書と連係可能な第2サービスの目録を第2機器120に提供してもよい。
【0026】
本実施形態において、第1機器110及び第2機器120は、パソコン、携帯電話、タブレット、TVなど、インターネット接続の可能な全ての通信端末を意味し、第2機器120は、第1機器110と同様の通信端末または異なる通信端末を意味する。そして、第1サービスと第2サービスは、インターネットに基づいたインターネット上の情報を様々な形態にサービスできる全てのインターネットサービスを意味する。さらに、第2サービスは、クリップボードに格納された第1文書をペーストして第1文書に関連する情報を提供することのできるインターネットサービス(サービス1、...、サービスN)を意味し、第1サービスのような形態はもちろん、第1サービスと異なる形態を有するサービスを意味する。また、文書(第1文書及び第2文書)はいずれかの応用プログラムによって作成された1つの体系的な情報やコンテンツとして、インターネットを媒介としてインターネットサービスを介して通信端末に提供される全ての対象を意味する。例えば、ユーザがパソコンでウェブに接続してニュース記事を見る場合、スマートフォンで特定アプリケーションを実行して音楽を検索する場合、TVでドラマを視聴する場合に、ユーザが各端末を介して利用しているニュース記事、音楽検索結果、ドラマの全てが文書に該当する。
【0027】
一実施形態に係る文書リンクシステム100は、いつどこででも各種の通信機器を介してクリップボードに格納された情報の使用を支援することによって視空間の差を連係すること(異なる通信機器を用いて時間や場所を問わず、いずれの情報にもアクセスして使用できること)はもちろん、第1文書に対して他のサービス形態を有する第2サービスの連係を支援することでサービス間の差を容易に連係することができる。ユーザが用いる情報について、従来は通信機器と通信機器との間のm:nの変換環境を提供したとすると、一実施形態に係る文書リンクシステム100は、クラウド基盤のクリップボードを実現することによって通信機器とクリップボードとの間の1:mの変換環境を提供する。したがって、一実施形態に係る文書リンクシステム100は、クラウド環境でクリップボードを活用することによって非対称インタフェースを提供し、1つのソースで様々な形態の情報の使用が可能な環境(one source multi−use)を提供することができる。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態におけるサービスとサービスを連係する文書リンクシステム200の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、一実施形態に係る文書リンクシステム200は、格納部210、識別部220、提供部230を備えてもよい。
【0029】
格納部210は、コピーリクエストのある文書を臨時格納及び記録する。言い換えれば、格納部210は、第1機器201を介して第1サービスに関連する第1文書に対して、クリップボードへのコピーリクエストがある場合、第1文書をクリップボードに格納してもよい。格納部210は、クリップボードにコピーされた第1文書のうち、1個だけを保持するのではなく、数個を格納及び保持してもよい。一例として、第1機器201には格納部210とのインタフェースを提供するコピーアプリケーションがインストールされてもよい。ここで、コピーアプリケーションはユーザからコピーリクエストが入力されると、第1機器201で第1文書をコピーして格納部210に送信する機能を含んでもよい。例えば、第1機器201にコピーアプリケーションがインストールされた状態で、ユーザが第1機器201を介して第1サービス上の第1文書を利用する間に第1文書のコピーリクエストを入力すると、コピーアプリケーションが駆動されて第1文書をコピーした後、これを格納部210に送信してもよい。すなわち、格納部210は、第1機器201にインストールされたコピーアプリケーションによって第1文書に対してユーザから入力されるクリップボードへのコピーリクエストと共に、ユーザがコピーを所望する第1文書を受信してもよく、受信された第1文書をクリップボード上に格納してもよい。他の例として、コピーアプリケーションではユーザからコピーリクエストが入力されると、第1機器201で第1文書をコピーすることなくユーザのコピーリクエストのみを格納部210に送信してもよい。ここで、格納部210がコピーアプリケーションから受信されたコピーリクエストに応じて第1機器201に提供される第1文書をコピーしてもよい。言い換えれば、格納部210は、第1サービスを管理するサーバあるいはデータベースシステムと連動してコピーリクエストのある時点で第1機器201に提供される第1文書を直接コピーしてもよい。ここで、格納部210は、第1文書をクリップボードに格納するとき、第1サービスから提供される文書形態(例えば、HTMLフォーマット)で格納したり、文書作成用アプリケーションのフォーマット(例えば、notepad、MSword、MSexcelなど)で格納してもよい。さらに、格納部210は第1文書をクリップボードに格納するとき、第1文書のタイプ、ソース、格納時間など付加データを共に格納してもよい。ここで、第1文書の格納時間は第1機器で第1文書がコピーされた時間を意味し、第1文書がクリップボードに格納された時間を意味する。また、第1文書のソースは、第1文書に対してコピーをリクエストした第1機器を示すソース、第1文書を提供する第1サービスを示すソースの少なくとも1つを含んでもよい。
【0030】
図3から図5は、第1文書をクリップボードに格納する形態を説明するための図である。
【0031】
図3に示すように、ユーザがパソコンを介してニュースサイトに接続し、ニュースサイトに提供される記事310に対してコピーをリクエストする場合、格納部210はユーザからコピーリクエストのある記事310をクリップボード320に格納する。ここで、格納部210は、クリップボード320に格納した文書のタイプを「text」と記録し、コピーをリクエストしたパソコン及び/または該当記事310を提供したウェブサイトを文書のソースとして記録してもよい。また、図4に示すように、ユーザが音楽検索サービスを提供するモバイル専用アプリケーションで音楽を検索した後、検索された音楽情報410に対してコピーをリクエストする場合、格納部210は、ユーザからコピーリクエストのある音楽情報410をクリップボード420に格納する。ここで、格納部210は、クリップボード420に格納した文書のタイプを「music」と記録し、コピーをリクエストしたモバイル機器及び/または該当の音楽情報410を提供したアプリケーション情報を文書のソースとして記録してもよい。そして、図5に示すように、ユーザがインターネットTVを介して視聴しているドラマ510に対してコピーをリクエストする場合、格納部210は、ユーザからコピーリクエストのあるドラマ510をクリップボード520に格納する。ここで、格納部210は、クリップボード520に格納した文書のタイプを「tv onair」と記録し、コピーをリクエストしたインターネットTV端末及び/または該当ドラマ510を提供した放送会社を文書のソースとして記録してもよい。
【0032】
識別部220は、クリップボードに格納された第1文書と連係可能な少なくとも1つの第2サービスを識別する役割を行う。識別部220は、クリップボードに格納された第1文書をペーストして処理可能な第2サービスを確認してもよい。そのために、識別部220には、クリップボードに参加するサービスを予め登録して管理するサービス管理モジュールを含んでもよい。すなわち、サービス管理モジュールは、クリップボードに対して登録要請のあるサービスを登録および保持してもよい。ここで、クリップボードに参加するサービスは、クリップボードにペーストされ得るサービスであることを登録する機能と、クリップボードに特定値が格納されたとき、該当の値をペーストできるかを確認して、その確認の結果を文書リンクシステム200に提供する機能などを含むAPIを公開しなければならない。識別部220は、クリップボードにコピーが行われるたびに自動的にクリップボードに格納された内容をペースト可能なサービス(すなわち、クリップボードに登録されているサービス)にリクエストして各サービスで処理できるか否かを確認する。一例として、識別部220は、内部サービスと外部サービスをリンクするサービスリンクサーバ(図示せず)と連動して内部サービス及び/または外部サービスに、クリップボードに格納された第1文書に対して処理できるか否かをリクエストしてもよい。ここで、内部サービスは、クラウド基盤の文書リンクシステム200に関連するサーバが管理する自社のインターネットサービスを意味し、外部サービスはクラウド基盤の文書リンクシステム200に関連するサーバが直接管理しない他社のインターネットサービスを意味する。ここで、クリップボードに参加するサービス、すなわち、第2サービスではクリップボードに格納された第1文書に基づいて第1文書とマッチングされる文書(すなわち、第2文書)が存在すると、第1文書をペーストできるものと判断し、その結果を識別部220に送信してもよい。一例として、第2サービスでは第1文書からキーワードやリンク情報を抽出し、これを含む第2文書が内部的に存在する場合、第1文書のペーストが可能であると判断する。ここで、第2サービスでは第1文書をペーストできるという応答と共に、第1文書とマッチングされる第2文書のリンク情報を識別部220に回答してもよい。ここで、識別部220は、クリップボードに格納された第1文書を処理可能であると応答したサービスを第1文書と連係可能な第2サービスと識別してもよい。そして、格納部210は、クリップボードに格納された第1文書に対して、識別部220で第1文書と連係可能なものと識別された第2サービスの目録及び、第2サービスごとに第1文書とマッチングされる第2文書のリンク情報を格納及び保持してもよい。
【0033】
図6Aから図8Cは、クリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを説明するための図である。
【0034】
識別部220は第1文書が映画関連の文書である場合、映画に関連する詳細情報を提供するサービス、映画またはユーザに関連するコミュニティを提供するサービス、映画を購買または前売りするサービス、映画に関連する音楽情報を提供するサービス、映画に関連する日程を管理するサービス、映画に関連する人物情報を提供するサービスなどを識別してもよい。例えば、クリップボードに格納された文書が図3に示すように特定映画に関連するインターネット記事であるか、該当記事の主要キーワードが特定映画に関連する場合、図6A及び図6Bに示すように、文書610に登場する映画の詳細情報(例えば、題名、ジャンル、監督、上映等級、スタッフ・キャスト、総合平価、関連写真、関連動画など)を提供する映画サービス620、文書610に登場する映画の日程をユーザの日程に登録して管理するスケジュールマネジャーであるカレンダーサービス630、文書610に登場する映画に出演する人物情報を提供する人物検索サービス640、文書610に登場する映画のサウンドトラック(OST)を提供する音楽サービス650などを識別してもよい。また、識別部220は、第1文書が音楽関連の文書である場合、音楽に関連する詳細情報を提供するサービス、音楽を購入するサービス、音楽またはユーザに関連するコミュニティを提供するサービス、音楽に関連する人物情報を提供するサービスなどを識別してもよい。例えば、クリップボードに格納された文書が図4に示すように特定音楽に関連する場合、図7Aから図7Cに示すように、文書710に関連する音楽を購買可能なショッピングサイトを提供したり中継するショッピングサービス720、文書710に関連する音楽の詳細情報(例えば、題名、ジャンル、アーティストなど)を提供する音楽サービス730、文書710に関連する音楽を主題にしてコメントを掲載するコミュニティサービス740などを識別してもよい。また、識別部220は第1文書が放送プログラム関連の文書である場合、放送プログラムに関連する詳細情報を提供するサービス、放送プログラムに関連する編成表を提供するサービス、放送プログラムに関連する音楽情報を提供するサービス、放送プログラムに関連する日程を管理するサービス、放送プログラムに関連する人物情報を提供するサービス、放送プログラムまたはユーザに関連するコミュニティを提供するサービスなどを識別してもよい。例えば、クリップボードに格納された文書が図5に示すように特定の放送プログラムに関連する場合、図8Aから図8Cに示すように、文書810に関連する放送プログラムを主題にしてコメントを掲載するコミュニティサービス820、文書810に関連する放送プログラムの放送情報(例えば、題名、放送時間、視聴率、企画会社、製作スタッフ、スタッフ・キャストなど)を提供する放送サービス830、文書810に関連する放送プログラムの編成情報を提供するTV編成表サービス840などを識別してもよい。そして、識別部220は、第1文書が商品関連の文書である場合、商品に関連する詳細情報を提供するサービス、商品を購入するサービス、商品に関連する日程を管理するサービス、商品またはユーザに関連するコミュニティを提供するサービスなどを識別してもよい。
【0035】
提供部230はユーザから第2機器202を介してクリップボードへのアクセスリクエストがある場合、クリップボードに格納された第1文書に対して第2サービスを提供する役割を行う。ここで、第2機器202は、第1機器201と同一の通信端末または互いに異なる通信端末を意味する。言い換えれば、提供部230は、ユーザが第2機器202を介してクリップボードにアクセスすると、格納部210に格納されたデータに基づいてクリップボードに格納された第1文書の目録と共に、第1文書ごとに第2サービス目録を先に提供してもよい。そして、提供部230はユーザが第2サービス目録からいずれか1つの第2サービスを選択すると、選択された第2サービスに提供する第2文書を第2機器202に提供してもよい。一例として、ユーザは、第2機器202を介して提供部230に直接接続してクリップボードへのアクセスをリクエストしてもよく、ここで、提供部230は第2機器202を対象にしたビューアー環境で第1文書の目録と第2サービス目録及び第2サービスに提供される第2文書を画面出力してもよい。他の一例として、第2機器202には提供部230とのインタフェースを提供するビューアーアプリケーションがインストールされてもよい。ここで、ビューアーアプリケーションは、ユーザからクリップボードへのアクセスリクエストが入力されると、これを提供部230に送信する機能、ユーザとのインタフェースに基づいて提供部230から提供される第1文書の目録と第2サービス目録及び第2サービスから提供される第2文書を画面出力する機能を含んでもよい。
【0036】
図9は、第2機器202に提供されるビューアー画面910を説明するための図である。ユーザが第2機器202によってクリップボードへのアクセスをリクエストする場合、図9に示すように、第2機器202上にビューアー画面910が表示される。ビューアー画面910にはクリップボードに格納された第1文書が項目別に整列して表示されてもよい。本実施形態ではクリップボードに第1文書が数個格納されているため、ビューアー環境で第1文書の目録を表すとき、その順序に様々な方法が適用され得る。一例として、提供部230は、クリップボードに格納された第1文書を、付加データに含まれる格納時間、すなわち、コピーされた時間の順に整列して表してもよい。他の一例として、提供部230は、クリップボードに格納された第1文書をペースト処理可能な第2サービスの個数が多い順に整列して表してもよい。また、他の一例として、提供部230は、他のユーザがコピーした結果に基づいてクリップボードに格納された第1文書をコピーの多い人気の順に整列して表してもよい。他の一例として、提供部230はクリップボードに格納された第1文書をタイプごとに分類したりソースごとに分類して表してもよい。また、ビューアー画面910には各項目に第1文書に関連する付加データであるタイプ911、格納時間912、ソース913を表示してもよい。そして、ビューアー画面910にはユーザが各項目に該当する第1文書を直観的に認識できるように第1文書のサムネイル(thumbnail)915を表示してもよい。さらに、ビューアー画面910には各項目に対して第1文書と連係可能な第2サービス目録914を提供してもよい。ここで、第2サービス目録914には各サービスとの連係のためのハイパーリンクが活性化されて表示されてもよい。第2サービス目録914に表示されたハイパーリンクは、格納部210に第2サービスごとに格納された第1文書とマッチングされる第2文書のリンク情報に設定されてもよい。すなわち、ユーザが第2機器202を通したビューアー画面910でクリップボードに格納された第1文書及び第1文書と連係可能な第2サービスを照会してもよく、第2サービス目録914から特定サービスを選択すると、選択された第2サービスに関連して第2サービスに提供される第2文書を直ちに利用することができるようになる。
【0037】
図10は、本発明の一実施形態におけるクラウド基盤の文書リンク方法を説明するためのフローチャートである。本実施形態に係る文書リンク方法は、図2を参照して説明した文書リンクシステム200によって各ステップが行われる。
【0038】
ステップS1010において、文書リンクシステム200は、第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対して、クリップボードへのコピーリクエストがある場合、第1文書をクリップボードに格納してもよい。ここで、第1機器は、文書リンクシステム200と連動するコピーアプリケーションをインストールしてもよい。一例として、コピーアプリケーションは、ユーザが第1機器を介して利用している第1文書に対してコピーリクエストを入力すると、第1機器で第1文書をコピーして文書リンクシステム200に送信してもよい。他の一例として、コピーアプリケーションは、ユーザからコピーリクエストが入力されると、ユーザのコピーリクエストのみを文書リンクシステム200に送信し、格納部210がコピーリクエストのある時点に第1サービスから第1機器201に提供される第1文書を直接コピーしてもよい。また、文書リンクシステム200は、第1文書をクリップボードに格納するとき、第1文書のタイプ、ソース、格納時間などの付加データを共に格納してもよい。ここで、第1文書のソースは第1文書に対してコピーリクエストを行った第1機器を表すソース、第1文書を提供する第1サービスを表すソースの少なくとも1つを含んでもよい。
【0039】
ステップS1020において、文書リンクシステム200は、クリップボードに格納された第1文書と連係可能な少なくとも1つの第2サービスを識別してもよい。文書リンクシステム200は、クリップボードにコピーが行われるたびに自動的にクリップボードに格納された内容をペースト可能なサービスにリクエストして各サービスから処理可能であるか否かを確認してもよい。言い換えれば、文書リンクシステム200は、クリップボードに参加するサービスが予め登録されてこれを管理し、第1文書をクリップボードに格納するとき、クリップボードに参加するサービスに第1文書のペーストが可能であるか否かをリクエストしてもよい。ここで、クリップボードに参加するサービス(第2サービス)は、クリップボードに格納された第1文書に基づいて第1文書とマッチングされる第2文書が存在すると、第1文書をペーストするものと判断し、その結果を文書リンクシステム200に送信してもよい。第2サービスから送信される結果には第1文書とマッチングされる第2文書のリンク情報が含まれてもよい。
【0040】
ステップS1030において、文書リンクシステム200は、第2機器を介してクリップボードへのアクセスリクエストがある場合、クリップボードに格納された第1文書に対して第2サービスを提供してもよい。文書リンクシステム200は、ユーザが第2機器を介してクリップボードにアクセスすると、クリップボードに格納された第1文書の目録と共に、第1文書ごとに第2サービス目録を先に提供してもよい。ここで、第2機器には文書リンクシステム200と連動するビューアーアプリケーションがインストールされてもよい。ビューアーアプリケーションは、ユーザが第2機器を介してクリップボードへのアクセスをリクエストすると、これを文書リンクシステム200に送信し、アクセスリクエストに応じて文書リンクシステム200で提供される第1文書の目録及び第2サービス目録を画面出力してもよい。文書リンクシステム200は、第1文書の目録から各項目に第1文書のタイプ、格納時間、ソースのような付加データはもちろん、第1文書に対するサムネイルを表示してもよい。そして、文書リンクシステム200は、第1サービスの目録で各項目を第2サービスを連係するためのハイパーリンクで表示してもよく、ここで、ハイパーリンクは第1文書とマッチングされる第2文書リンク情報に設定されてもよい。また、文書リンクシステム200は、クリップボードに格納された第1文書の目録を表すとき様々な基準を適用してもよい。言い換えれば、文書リンクシステム200は、クリップボードに格納された第1文書がクリップボードにコピーされた時間の順に整列したり、ペースト処理可能な第2サービスの数が多い順に整列して表してもよい。また、文書リンクシステム200は、クリップボードに格納された第1文書を他のユーザによってコピーが多く行われた人気の順に整列して表すか、第1文書のタイプまたはソースごとに分類して表してもよい。
【0041】
ステップS1040において、文書リンクシステム200は、ユーザが第2サービス目録から特定サービスを選択すると、ユーザによって選択された第2サービスに関連する第2文書を第2機器に提供してもよい。すなわち、ユーザが第2サービスの目録から特定サービスを選択すると、選択された第2サービスと連係して第2サービス上の第2文書を直ちに提供することができる。第2サービスの目録に表示されたハイパーリンクは、第1文書をペースト処理可能なものとして識別された第2サービスで提供したリンク情報として設定されるものとして、ユーザが該当の目録から第2サービスを選択すると、選択された第2サービスの文書、すなわち、第1文書とマッチングされる第2文書が第2機器に提供されてもよい。
【0042】
このように、本発明の実施形態によると、コピー・アンド・ペーストのクリップボードの概念をクラウド基盤に拡大することによって、情報使用を継続しようとする文書をクリップボードに格納し、いつどこででも各種機器を介してクリップボードに格納された文書を提供することができ、さらに、クリップボードに格納された文書に関連して他の形態のサービスを容易に連係することができる。したがって、クラウド基盤のクリップボードを適用して装置の差及び視空間の差を連係することはもちろん、サービスとサービスを連係し、全ての環境でユーザの情報利用を継続することができる。
【0043】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって行うことができるプログラム命令形態で実現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせたものを含んでもよい。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含んでもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。上述のハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0044】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から様々に修正及び変形が可能である。
【0045】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定して定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
【符号の説明】
【0046】
200 文書リンクシステム
210 格納部
220 識別部
230 提供部
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、サービスとサービスを連係してインターネット上の文書使用をリンクさせる文書リンクシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発達と共にインターネット上には文書を提供する様々な形態のサービスが存在する。文書のライフサイクルは、検索欲求を表現する表現ステップ、検索目録から文書を選択する選択ステップ、最終的に文書を用いる使用ステップから構成される。表現ステップおよび選択ステップは反復的な作業として継続性を要するものではないが、使用ステップは文書の使用が直ちに終了しないという特性がある。すなわち、検索結果に対する利用は1回で終了しない場合が多い。文書の使用が続く類型として、インタフェースが便利なパソコン(personal computer)で文書使用の意志を表し、目的端末で文書を直接に使用する場合(prepare&execute類型)、パソコンで既に文書を使用して続いて目的端末でその使用を延長しようとする場合(keep doing類型)、モバイル端末で文書の手掛かり(clue)やヒント(hint)を収集した後に文書を利用するのに便利なパソコンで文書を直接使用しようとする場合(gather&review類型)などが該当する。
【0003】
文書の継続的な使用に対するニーズを満足するための従来技術として、クラウドコンピュータ基盤で統合ユーザ環境を提供する方法及び装置に関する大韓民国公開特許第10−2010−0107113号(公開日2010年10月5日)が存在する。このような従来技術では、従来のユーザ端末のユーザ環境をクラウドサービスの仮想空間に適用し、他のプラットフォームのユーザ端末でも移転作業を連係して行うことができるように支援する。
【0004】
現存するインターネットサービスは文書の提供において、サービスの差、時間の差、装置の差が存在する。例えば、パソコンで検索した音楽をスマートフォンやTVで再三検索しなければならないため直ちに聴くことができず、スマートフォンで検索した商品をパソコンで再三検索しなければならないため直ちに購入することができない。従来技術では、装置の差を克服するために統合ユーザ環境を提供して、従来の端末ではない他の端末でも同一のユーザ環境を有するクラウドサービスを提供するものの、依然としてインターネットサービスに対してサービスの差、時間の差を克服することができない問題がある。すなわち、従来のクラウドサービスでは、サービスの差、時間の差、装置の差を克服することができないため文書を使用する際の連係にその限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、コピー・アンド・ペースト(copy&paste)のクリップボード概念をクラウド基盤に拡大し、継続的な利用の意志のある文書をクリップボードに格納して、いつどこででも各種の通信機器を介してクリップボードへのアクセスが可能な文書リンクシステム及び方法を提供する。
【0006】
本発明の目的は、クラウド基盤のクリップボードに格納された文書を照会するときに文書と連係可能な様々なサービスを自動的に表示して提供する文書リンクシステム及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対してクリップボードへのコピーリクエストがある場合、第1文書をクリップボードに格納する格納部と、クリップボードに格納された第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、ペースト可能の有無に応じて第1文書と連係可能な第2サービスを識別する識別部と、第2機器を介してクリップボードへのアクセスリクエストがある場合、識別部で第1文書と連係可能なものとして識別された第2サービスの目録を第2機器に表示する提供部とを備えるクラウド基盤の文書リンクシステムが提供される。
【0008】
一実施形態によると、格納部は、第1文書を第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データと共に格納してもよい。
【0009】
他の一実施形態によると、第2機器は、第1機器と同一の通信端末または互いに異なる通信端末であってもよい。
【0010】
他の一実施形態によると、識別部は、クリップボードに対して登録リクエストのある第2サービスを登録するサービス管理モジュールを含み、サービス管理モジュールに登録された第2サービスに第1文書のペースト可能の有無をリクエストしてもよい。
【0011】
他の一実施形態によると、第2サービスは、クリップボードに格納された情報をペーストできるサービスであることを識別部に登録する機能と、第1文書に対するペースト可能の有無を確認し、識別部に確認結果を提供する機能を含むAPIを公開してもよい。
【0012】
他の一実施形態によると、第2サービスは、第2サービス上に第1文書とマッチングされる第2文書が存在すると、第1文書をペースト可能なものとして判断してもよい。
【0013】
他の一実施形態によると、第2サービスは、第2サービス上に第1文書から抽出されたキーワードまたはリンク情報のうち少なくとも1つを含む第2文書が存在すると、第1文書をペースト可能であるものと判断してもよい。
【0014】
他の一実施形態によると、第2サービスは、第1文書をペースト可能なものと判断されると、判断結果と共に第2文書に対するリンク情報を識別部に提供してもよい。
【0015】
他の一実施形態によると、提供部は、第2サービスの目録において各項目を第2サービスを連係するためのハイパーリンクで表示してもよい。ここで、ハイパーリンクは、第2文書に関連するリンク情報に設定されてもよい。
【0016】
他の一実施形態によると、提供部は、クリップボードへのアクセスリクエストに応じてクリップボードに格納された第1文書の目録を表示し、第1文書の目録で各項目に第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データを表示してもよい。ここで、ソースは、第1機器を示すソース、第1サービスを示すソースのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0017】
他の一実施形態によると、提供部は、クリップボードへのアクセスリクエストに応じてクリップボードに格納された第1文書の目録を表示し、第1文書の目録で各項目に第1文書に対するサムネイルを表示してもよい。
【0018】
他の一実施形態によると、第2機器には提供部とのインタフェースを提供するビューアーアプリケーションがインストールされてもよい。ここで、ビューアーアプリケーションは、提供部から提供される第1文書の目録と第1文書ごとの第2サービスの目録及び第2文書を画面出力する機能を含んでもよい。
【0019】
クラウド基盤でサービス間の文書をリンクするシステムの文書リンク方法であって、第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対してクリップボードへのコピーリクエストがある場合、第1文書をクリップボードに格納するステップと、クリップボードに格納された第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、ペースト可能の有無に応じて第1文書と連係可能な第2サービスを識別するステップと、第2機器を介してクリップボードへのアクセスリクエストがある場合、識別部で第1文書と連係可能なものとして識別された第2サービスの目録を第2機器に表示するステップと、第2サービスの目録から第2サービスが選択されると、選択された第2サービスとの連係によって第2サービスに関連する第2文書を表示するステップとを含むクラウド基盤の文書リンク方法が提供される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、通常、1つの機器で実現されるコピー・アンド・ペースト概念をクラウド基盤に拡大し、クラウド上のクリップボードに情報を保持し、いずれの機器を介してもいつどこででもクリップボードに格納された情報の利用を支援することによってサービスの差、時間の差、装置の差を容易に連係することができる。
【0021】
本発明によると、クラウド基盤のクリップボードに格納された文書を照会するとき文書と連係可能な様々なサービスを自動的に表示することによって、インターネット上のサービスとサービスを容易に連係する環境を介してインターネット上の情報に対するユーザの継続的な利用を効率よく支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態におけるクリップボードの概念をクラウド基盤に拡大してサービスとサービスを連係する文書リンクシステムのプロセスを説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるサービスとサービスを連係する文書リンクシステムの内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における1つの機器を介して利用する文書をクリップボードに格納する過程を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施形態における1つの機器を介して利用する文書をクリップボードに格納する過程を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態における1つの機器を介して利用する文書をクリップボードに格納する過程を説明するための図である。
【図6A】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図6B】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図7A】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図7B】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図7C】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図8A】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図8B】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図8C】本発明の一実施形態における他の1つの機器を介してクリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを提供する過程を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるクリップボードに格納した内容を照会できるビューアー画面を説明するための図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるクリップボードの概念をクラウド基盤に拡大してサービスとサービスを連係する文書リンク方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の一実施形態におけるクリップボードの概念をクラウド基盤に拡大してサービスとサービスを連係する文書リンクシステム100のプロセスを説明するための図である。
【0024】
本実施形態ではユーザが必要な情報をインターネットを接続することによって、いつどこででも使用することができ、同時に各種の通信機器を介して情報を共有できるクラウドコンピュータ(cloud computing)環境を提供する。さらに、本実施形態はコンピュータ上のOS(オペレーティングシステム)で実現されるクリップボード(clipboard)の役割のように、コピー・アンド・ペースト概念をクラウド基盤に拡大して実現した。すなわち、本実施形態ではクロスプラットフォーム(cross−platform)またはクロスメディア(cross−media)の間でクリップボードが臨時格納及び記録の用途として用いられてもよい。一実施形態に係る文書リンクシステム100は、内部サービスを用いる用途や外部公開のための用途のAPI(Application Programming Interface)としてクリップボードを活用してもよい。
【0025】
ユーザが1つの通信機器(以下、「第1機器」と称する)110を介してインターネットサービス(以下、「第1サービス」と称する)に接続して第1サービスで提供される文書(以下、「第1文書」と称する)を用いて第1文書に対してクリップボードへのコピーをリクエストする場合、文書リンクシステム100は、第1機器110を介して提供される第1サービス上の第1文書をコピーしてクラウド環境のクリップボード上に格納及び保持する。ここで、文書リンクシステム100は、クリップボードにコピーされるたびにコピーされた第1文書に対して第1文書と連係可能な異なる形態のサービス(以下、「第2サービス」と称する)を識別した後、識別された第2サービスの目録(List)を保持する。その後、ユーザが時間の差ないし空間の差をおいて第2機器120を介してクリップボードにアクセスすると、文書リンクシステム100はユーザがクリップボードに格納しておいた第1文書の目録を提供し、さらに第1文書と連係可能な第2サービスの目録を第2機器120に提供してもよい。
【0026】
本実施形態において、第1機器110及び第2機器120は、パソコン、携帯電話、タブレット、TVなど、インターネット接続の可能な全ての通信端末を意味し、第2機器120は、第1機器110と同様の通信端末または異なる通信端末を意味する。そして、第1サービスと第2サービスは、インターネットに基づいたインターネット上の情報を様々な形態にサービスできる全てのインターネットサービスを意味する。さらに、第2サービスは、クリップボードに格納された第1文書をペーストして第1文書に関連する情報を提供することのできるインターネットサービス(サービス1、...、サービスN)を意味し、第1サービスのような形態はもちろん、第1サービスと異なる形態を有するサービスを意味する。また、文書(第1文書及び第2文書)はいずれかの応用プログラムによって作成された1つの体系的な情報やコンテンツとして、インターネットを媒介としてインターネットサービスを介して通信端末に提供される全ての対象を意味する。例えば、ユーザがパソコンでウェブに接続してニュース記事を見る場合、スマートフォンで特定アプリケーションを実行して音楽を検索する場合、TVでドラマを視聴する場合に、ユーザが各端末を介して利用しているニュース記事、音楽検索結果、ドラマの全てが文書に該当する。
【0027】
一実施形態に係る文書リンクシステム100は、いつどこででも各種の通信機器を介してクリップボードに格納された情報の使用を支援することによって視空間の差を連係すること(異なる通信機器を用いて時間や場所を問わず、いずれの情報にもアクセスして使用できること)はもちろん、第1文書に対して他のサービス形態を有する第2サービスの連係を支援することでサービス間の差を容易に連係することができる。ユーザが用いる情報について、従来は通信機器と通信機器との間のm:nの変換環境を提供したとすると、一実施形態に係る文書リンクシステム100は、クラウド基盤のクリップボードを実現することによって通信機器とクリップボードとの間の1:mの変換環境を提供する。したがって、一実施形態に係る文書リンクシステム100は、クラウド環境でクリップボードを活用することによって非対称インタフェースを提供し、1つのソースで様々な形態の情報の使用が可能な環境(one source multi−use)を提供することができる。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態におけるサービスとサービスを連係する文書リンクシステム200の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、一実施形態に係る文書リンクシステム200は、格納部210、識別部220、提供部230を備えてもよい。
【0029】
格納部210は、コピーリクエストのある文書を臨時格納及び記録する。言い換えれば、格納部210は、第1機器201を介して第1サービスに関連する第1文書に対して、クリップボードへのコピーリクエストがある場合、第1文書をクリップボードに格納してもよい。格納部210は、クリップボードにコピーされた第1文書のうち、1個だけを保持するのではなく、数個を格納及び保持してもよい。一例として、第1機器201には格納部210とのインタフェースを提供するコピーアプリケーションがインストールされてもよい。ここで、コピーアプリケーションはユーザからコピーリクエストが入力されると、第1機器201で第1文書をコピーして格納部210に送信する機能を含んでもよい。例えば、第1機器201にコピーアプリケーションがインストールされた状態で、ユーザが第1機器201を介して第1サービス上の第1文書を利用する間に第1文書のコピーリクエストを入力すると、コピーアプリケーションが駆動されて第1文書をコピーした後、これを格納部210に送信してもよい。すなわち、格納部210は、第1機器201にインストールされたコピーアプリケーションによって第1文書に対してユーザから入力されるクリップボードへのコピーリクエストと共に、ユーザがコピーを所望する第1文書を受信してもよく、受信された第1文書をクリップボード上に格納してもよい。他の例として、コピーアプリケーションではユーザからコピーリクエストが入力されると、第1機器201で第1文書をコピーすることなくユーザのコピーリクエストのみを格納部210に送信してもよい。ここで、格納部210がコピーアプリケーションから受信されたコピーリクエストに応じて第1機器201に提供される第1文書をコピーしてもよい。言い換えれば、格納部210は、第1サービスを管理するサーバあるいはデータベースシステムと連動してコピーリクエストのある時点で第1機器201に提供される第1文書を直接コピーしてもよい。ここで、格納部210は、第1文書をクリップボードに格納するとき、第1サービスから提供される文書形態(例えば、HTMLフォーマット)で格納したり、文書作成用アプリケーションのフォーマット(例えば、notepad、MSword、MSexcelなど)で格納してもよい。さらに、格納部210は第1文書をクリップボードに格納するとき、第1文書のタイプ、ソース、格納時間など付加データを共に格納してもよい。ここで、第1文書の格納時間は第1機器で第1文書がコピーされた時間を意味し、第1文書がクリップボードに格納された時間を意味する。また、第1文書のソースは、第1文書に対してコピーをリクエストした第1機器を示すソース、第1文書を提供する第1サービスを示すソースの少なくとも1つを含んでもよい。
【0030】
図3から図5は、第1文書をクリップボードに格納する形態を説明するための図である。
【0031】
図3に示すように、ユーザがパソコンを介してニュースサイトに接続し、ニュースサイトに提供される記事310に対してコピーをリクエストする場合、格納部210はユーザからコピーリクエストのある記事310をクリップボード320に格納する。ここで、格納部210は、クリップボード320に格納した文書のタイプを「text」と記録し、コピーをリクエストしたパソコン及び/または該当記事310を提供したウェブサイトを文書のソースとして記録してもよい。また、図4に示すように、ユーザが音楽検索サービスを提供するモバイル専用アプリケーションで音楽を検索した後、検索された音楽情報410に対してコピーをリクエストする場合、格納部210は、ユーザからコピーリクエストのある音楽情報410をクリップボード420に格納する。ここで、格納部210は、クリップボード420に格納した文書のタイプを「music」と記録し、コピーをリクエストしたモバイル機器及び/または該当の音楽情報410を提供したアプリケーション情報を文書のソースとして記録してもよい。そして、図5に示すように、ユーザがインターネットTVを介して視聴しているドラマ510に対してコピーをリクエストする場合、格納部210は、ユーザからコピーリクエストのあるドラマ510をクリップボード520に格納する。ここで、格納部210は、クリップボード520に格納した文書のタイプを「tv onair」と記録し、コピーをリクエストしたインターネットTV端末及び/または該当ドラマ510を提供した放送会社を文書のソースとして記録してもよい。
【0032】
識別部220は、クリップボードに格納された第1文書と連係可能な少なくとも1つの第2サービスを識別する役割を行う。識別部220は、クリップボードに格納された第1文書をペーストして処理可能な第2サービスを確認してもよい。そのために、識別部220には、クリップボードに参加するサービスを予め登録して管理するサービス管理モジュールを含んでもよい。すなわち、サービス管理モジュールは、クリップボードに対して登録要請のあるサービスを登録および保持してもよい。ここで、クリップボードに参加するサービスは、クリップボードにペーストされ得るサービスであることを登録する機能と、クリップボードに特定値が格納されたとき、該当の値をペーストできるかを確認して、その確認の結果を文書リンクシステム200に提供する機能などを含むAPIを公開しなければならない。識別部220は、クリップボードにコピーが行われるたびに自動的にクリップボードに格納された内容をペースト可能なサービス(すなわち、クリップボードに登録されているサービス)にリクエストして各サービスで処理できるか否かを確認する。一例として、識別部220は、内部サービスと外部サービスをリンクするサービスリンクサーバ(図示せず)と連動して内部サービス及び/または外部サービスに、クリップボードに格納された第1文書に対して処理できるか否かをリクエストしてもよい。ここで、内部サービスは、クラウド基盤の文書リンクシステム200に関連するサーバが管理する自社のインターネットサービスを意味し、外部サービスはクラウド基盤の文書リンクシステム200に関連するサーバが直接管理しない他社のインターネットサービスを意味する。ここで、クリップボードに参加するサービス、すなわち、第2サービスではクリップボードに格納された第1文書に基づいて第1文書とマッチングされる文書(すなわち、第2文書)が存在すると、第1文書をペーストできるものと判断し、その結果を識別部220に送信してもよい。一例として、第2サービスでは第1文書からキーワードやリンク情報を抽出し、これを含む第2文書が内部的に存在する場合、第1文書のペーストが可能であると判断する。ここで、第2サービスでは第1文書をペーストできるという応答と共に、第1文書とマッチングされる第2文書のリンク情報を識別部220に回答してもよい。ここで、識別部220は、クリップボードに格納された第1文書を処理可能であると応答したサービスを第1文書と連係可能な第2サービスと識別してもよい。そして、格納部210は、クリップボードに格納された第1文書に対して、識別部220で第1文書と連係可能なものと識別された第2サービスの目録及び、第2サービスごとに第1文書とマッチングされる第2文書のリンク情報を格納及び保持してもよい。
【0033】
図6Aから図8Cは、クリップボードに格納された文書と連係可能なサービスを説明するための図である。
【0034】
識別部220は第1文書が映画関連の文書である場合、映画に関連する詳細情報を提供するサービス、映画またはユーザに関連するコミュニティを提供するサービス、映画を購買または前売りするサービス、映画に関連する音楽情報を提供するサービス、映画に関連する日程を管理するサービス、映画に関連する人物情報を提供するサービスなどを識別してもよい。例えば、クリップボードに格納された文書が図3に示すように特定映画に関連するインターネット記事であるか、該当記事の主要キーワードが特定映画に関連する場合、図6A及び図6Bに示すように、文書610に登場する映画の詳細情報(例えば、題名、ジャンル、監督、上映等級、スタッフ・キャスト、総合平価、関連写真、関連動画など)を提供する映画サービス620、文書610に登場する映画の日程をユーザの日程に登録して管理するスケジュールマネジャーであるカレンダーサービス630、文書610に登場する映画に出演する人物情報を提供する人物検索サービス640、文書610に登場する映画のサウンドトラック(OST)を提供する音楽サービス650などを識別してもよい。また、識別部220は、第1文書が音楽関連の文書である場合、音楽に関連する詳細情報を提供するサービス、音楽を購入するサービス、音楽またはユーザに関連するコミュニティを提供するサービス、音楽に関連する人物情報を提供するサービスなどを識別してもよい。例えば、クリップボードに格納された文書が図4に示すように特定音楽に関連する場合、図7Aから図7Cに示すように、文書710に関連する音楽を購買可能なショッピングサイトを提供したり中継するショッピングサービス720、文書710に関連する音楽の詳細情報(例えば、題名、ジャンル、アーティストなど)を提供する音楽サービス730、文書710に関連する音楽を主題にしてコメントを掲載するコミュニティサービス740などを識別してもよい。また、識別部220は第1文書が放送プログラム関連の文書である場合、放送プログラムに関連する詳細情報を提供するサービス、放送プログラムに関連する編成表を提供するサービス、放送プログラムに関連する音楽情報を提供するサービス、放送プログラムに関連する日程を管理するサービス、放送プログラムに関連する人物情報を提供するサービス、放送プログラムまたはユーザに関連するコミュニティを提供するサービスなどを識別してもよい。例えば、クリップボードに格納された文書が図5に示すように特定の放送プログラムに関連する場合、図8Aから図8Cに示すように、文書810に関連する放送プログラムを主題にしてコメントを掲載するコミュニティサービス820、文書810に関連する放送プログラムの放送情報(例えば、題名、放送時間、視聴率、企画会社、製作スタッフ、スタッフ・キャストなど)を提供する放送サービス830、文書810に関連する放送プログラムの編成情報を提供するTV編成表サービス840などを識別してもよい。そして、識別部220は、第1文書が商品関連の文書である場合、商品に関連する詳細情報を提供するサービス、商品を購入するサービス、商品に関連する日程を管理するサービス、商品またはユーザに関連するコミュニティを提供するサービスなどを識別してもよい。
【0035】
提供部230はユーザから第2機器202を介してクリップボードへのアクセスリクエストがある場合、クリップボードに格納された第1文書に対して第2サービスを提供する役割を行う。ここで、第2機器202は、第1機器201と同一の通信端末または互いに異なる通信端末を意味する。言い換えれば、提供部230は、ユーザが第2機器202を介してクリップボードにアクセスすると、格納部210に格納されたデータに基づいてクリップボードに格納された第1文書の目録と共に、第1文書ごとに第2サービス目録を先に提供してもよい。そして、提供部230はユーザが第2サービス目録からいずれか1つの第2サービスを選択すると、選択された第2サービスに提供する第2文書を第2機器202に提供してもよい。一例として、ユーザは、第2機器202を介して提供部230に直接接続してクリップボードへのアクセスをリクエストしてもよく、ここで、提供部230は第2機器202を対象にしたビューアー環境で第1文書の目録と第2サービス目録及び第2サービスに提供される第2文書を画面出力してもよい。他の一例として、第2機器202には提供部230とのインタフェースを提供するビューアーアプリケーションがインストールされてもよい。ここで、ビューアーアプリケーションは、ユーザからクリップボードへのアクセスリクエストが入力されると、これを提供部230に送信する機能、ユーザとのインタフェースに基づいて提供部230から提供される第1文書の目録と第2サービス目録及び第2サービスから提供される第2文書を画面出力する機能を含んでもよい。
【0036】
図9は、第2機器202に提供されるビューアー画面910を説明するための図である。ユーザが第2機器202によってクリップボードへのアクセスをリクエストする場合、図9に示すように、第2機器202上にビューアー画面910が表示される。ビューアー画面910にはクリップボードに格納された第1文書が項目別に整列して表示されてもよい。本実施形態ではクリップボードに第1文書が数個格納されているため、ビューアー環境で第1文書の目録を表すとき、その順序に様々な方法が適用され得る。一例として、提供部230は、クリップボードに格納された第1文書を、付加データに含まれる格納時間、すなわち、コピーされた時間の順に整列して表してもよい。他の一例として、提供部230は、クリップボードに格納された第1文書をペースト処理可能な第2サービスの個数が多い順に整列して表してもよい。また、他の一例として、提供部230は、他のユーザがコピーした結果に基づいてクリップボードに格納された第1文書をコピーの多い人気の順に整列して表してもよい。他の一例として、提供部230はクリップボードに格納された第1文書をタイプごとに分類したりソースごとに分類して表してもよい。また、ビューアー画面910には各項目に第1文書に関連する付加データであるタイプ911、格納時間912、ソース913を表示してもよい。そして、ビューアー画面910にはユーザが各項目に該当する第1文書を直観的に認識できるように第1文書のサムネイル(thumbnail)915を表示してもよい。さらに、ビューアー画面910には各項目に対して第1文書と連係可能な第2サービス目録914を提供してもよい。ここで、第2サービス目録914には各サービスとの連係のためのハイパーリンクが活性化されて表示されてもよい。第2サービス目録914に表示されたハイパーリンクは、格納部210に第2サービスごとに格納された第1文書とマッチングされる第2文書のリンク情報に設定されてもよい。すなわち、ユーザが第2機器202を通したビューアー画面910でクリップボードに格納された第1文書及び第1文書と連係可能な第2サービスを照会してもよく、第2サービス目録914から特定サービスを選択すると、選択された第2サービスに関連して第2サービスに提供される第2文書を直ちに利用することができるようになる。
【0037】
図10は、本発明の一実施形態におけるクラウド基盤の文書リンク方法を説明するためのフローチャートである。本実施形態に係る文書リンク方法は、図2を参照して説明した文書リンクシステム200によって各ステップが行われる。
【0038】
ステップS1010において、文書リンクシステム200は、第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対して、クリップボードへのコピーリクエストがある場合、第1文書をクリップボードに格納してもよい。ここで、第1機器は、文書リンクシステム200と連動するコピーアプリケーションをインストールしてもよい。一例として、コピーアプリケーションは、ユーザが第1機器を介して利用している第1文書に対してコピーリクエストを入力すると、第1機器で第1文書をコピーして文書リンクシステム200に送信してもよい。他の一例として、コピーアプリケーションは、ユーザからコピーリクエストが入力されると、ユーザのコピーリクエストのみを文書リンクシステム200に送信し、格納部210がコピーリクエストのある時点に第1サービスから第1機器201に提供される第1文書を直接コピーしてもよい。また、文書リンクシステム200は、第1文書をクリップボードに格納するとき、第1文書のタイプ、ソース、格納時間などの付加データを共に格納してもよい。ここで、第1文書のソースは第1文書に対してコピーリクエストを行った第1機器を表すソース、第1文書を提供する第1サービスを表すソースの少なくとも1つを含んでもよい。
【0039】
ステップS1020において、文書リンクシステム200は、クリップボードに格納された第1文書と連係可能な少なくとも1つの第2サービスを識別してもよい。文書リンクシステム200は、クリップボードにコピーが行われるたびに自動的にクリップボードに格納された内容をペースト可能なサービスにリクエストして各サービスから処理可能であるか否かを確認してもよい。言い換えれば、文書リンクシステム200は、クリップボードに参加するサービスが予め登録されてこれを管理し、第1文書をクリップボードに格納するとき、クリップボードに参加するサービスに第1文書のペーストが可能であるか否かをリクエストしてもよい。ここで、クリップボードに参加するサービス(第2サービス)は、クリップボードに格納された第1文書に基づいて第1文書とマッチングされる第2文書が存在すると、第1文書をペーストするものと判断し、その結果を文書リンクシステム200に送信してもよい。第2サービスから送信される結果には第1文書とマッチングされる第2文書のリンク情報が含まれてもよい。
【0040】
ステップS1030において、文書リンクシステム200は、第2機器を介してクリップボードへのアクセスリクエストがある場合、クリップボードに格納された第1文書に対して第2サービスを提供してもよい。文書リンクシステム200は、ユーザが第2機器を介してクリップボードにアクセスすると、クリップボードに格納された第1文書の目録と共に、第1文書ごとに第2サービス目録を先に提供してもよい。ここで、第2機器には文書リンクシステム200と連動するビューアーアプリケーションがインストールされてもよい。ビューアーアプリケーションは、ユーザが第2機器を介してクリップボードへのアクセスをリクエストすると、これを文書リンクシステム200に送信し、アクセスリクエストに応じて文書リンクシステム200で提供される第1文書の目録及び第2サービス目録を画面出力してもよい。文書リンクシステム200は、第1文書の目録から各項目に第1文書のタイプ、格納時間、ソースのような付加データはもちろん、第1文書に対するサムネイルを表示してもよい。そして、文書リンクシステム200は、第1サービスの目録で各項目を第2サービスを連係するためのハイパーリンクで表示してもよく、ここで、ハイパーリンクは第1文書とマッチングされる第2文書リンク情報に設定されてもよい。また、文書リンクシステム200は、クリップボードに格納された第1文書の目録を表すとき様々な基準を適用してもよい。言い換えれば、文書リンクシステム200は、クリップボードに格納された第1文書がクリップボードにコピーされた時間の順に整列したり、ペースト処理可能な第2サービスの数が多い順に整列して表してもよい。また、文書リンクシステム200は、クリップボードに格納された第1文書を他のユーザによってコピーが多く行われた人気の順に整列して表すか、第1文書のタイプまたはソースごとに分類して表してもよい。
【0041】
ステップS1040において、文書リンクシステム200は、ユーザが第2サービス目録から特定サービスを選択すると、ユーザによって選択された第2サービスに関連する第2文書を第2機器に提供してもよい。すなわち、ユーザが第2サービスの目録から特定サービスを選択すると、選択された第2サービスと連係して第2サービス上の第2文書を直ちに提供することができる。第2サービスの目録に表示されたハイパーリンクは、第1文書をペースト処理可能なものとして識別された第2サービスで提供したリンク情報として設定されるものとして、ユーザが該当の目録から第2サービスを選択すると、選択された第2サービスの文書、すなわち、第1文書とマッチングされる第2文書が第2機器に提供されてもよい。
【0042】
このように、本発明の実施形態によると、コピー・アンド・ペーストのクリップボードの概念をクラウド基盤に拡大することによって、情報使用を継続しようとする文書をクリップボードに格納し、いつどこででも各種機器を介してクリップボードに格納された文書を提供することができ、さらに、クリップボードに格納された文書に関連して他の形態のサービスを容易に連係することができる。したがって、クラウド基盤のクリップボードを適用して装置の差及び視空間の差を連係することはもちろん、サービスとサービスを連係し、全ての環境でユーザの情報利用を継続することができる。
【0043】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって行うことができるプログラム命令形態で実現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせたものを含んでもよい。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含んでもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。上述のハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0044】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から様々に修正及び変形が可能である。
【0045】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定して定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
【符号の説明】
【0046】
200 文書リンクシステム
210 格納部
220 識別部
230 提供部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対してクリップボードへのコピーリクエストがある場合、前記第1文書を前記クリップボードに格納する格納部と、
前記クリップボードに格納された前記第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、前記ペースト可能の有無に応じて前記第1文書と連係可能な前記第2サービスを識別する識別部と、
第2機器を介して前記クリップボードへのアクセスリクエストがある場合、前記識別部で前記第1文書と連係可能なものとして識別された前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示する提供部と、
を備え、
前記提供部は、前記第2サービスの目録で前記第2サービスが選択されると、前記選択された第2サービスとの連係によって前記第2サービスに関連する第2文書を表示することを特徴とするクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項2】
前記格納部は、前記第1文書を、前記第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データと共に格納することを特徴とする請求項1に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項3】
前記第2機器は、前記第1機器と同一の通信端末または互いに異なる通信端末であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項4】
前記識別部は、前記クリップボードに対して登録リクエストのある前記第2サービスを登録するサービス管理モジュールを含み、
前記サービス管理モジュールに登録された前記第2サービスに、前記第1文書のペースト可能の有無をリクエストすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項5】
前記第2サービスは、前記クリップボードに格納された情報をペーストできるサービスであることを前記識別部に登録する機能と、前記第1文書に対するペースト可能の有無を確認し、前記識別部に確認結果を提供する機能を含むAPIを公開することを特徴とする請求項4に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項6】
前記第2サービスは、前記第2サービス上に前記第1文書とマッチングされる前記第2文書が存在すると、前記第1文書をペースト可能なものとして判断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項7】
前記第2サービスは、前記第2サービス上に前記第1文書から抽出されたキーワードまたはリンク情報のうち少なくとも1つを含む前記第2文書が存在すると、前記第1文書をペースト可能であるものと判断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項8】
前記第2サービスは、前記第1文書をペースト可能なものと判断されると、前記判断結果と共に前記第2文書に対するリンク情報を前記識別部に提供することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項9】
前記提供部は、前記第2サービスの目録において各項目を前記第2サービスを連係するためのハイパーリンクで表示し、
前記ハイパーリンクは、前記第2文書に関連するリンク情報に設定されることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項10】
前記提供部は、前記クリップボードへのアクセスリクエストに応じて前記クリップボードに格納された前記第1文書の目録を表示し、前記第1文書の目録で各項目に前記第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データを表示し、
前記ソースは、前記第1機器を示すソース、前記第1サービスを示すソースのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項11】
前記提供部は、前記クリップボードへのアクセスリクエストに応じて前記クリップボードに格納された前記第1文書の目録を表示し、
前記第1文書の目録には各項目に前記第1文書に対するサムネイルを表示することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項12】
前記第2機器には前記提供部とのインタフェースを提供するビューアーアプリケーションがインストールされ、
前記ビューアーアプリケーションは、前記提供部から提供される前記第1文書の目録と前記第1文書ごとの前記第2サービスの目録及び前記第2文書を画面出力する機能を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項13】
クラウド基盤でサービス間の文書をリンクするシステムの文書リンク方法であって、
第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対してクリップボードへのコピーリクエストがある場合、前記第1文書を前記クリップボードに格納するステップと、
前記クリップボードに格納された前記第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、前記ペースト可能の有無に応じて前記第1文書と連係可能な前記第2サービスを識別するステップと、
第2機器を介して前記クリップボードへのアクセスリクエストがある場合、前記識別部で前記第1文書と連係可能なものとして識別された前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示するステップと、
前記第2サービスの目録から前記第2サービスが選択されると、前記選択された第2サービスとの連係によって前記第2サービスに関連する第2文書を表示するステップと、
を含むことを特徴とするクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項14】
前記第1文書を前記クリップボードに格納するステップは、前記第1文書を前記第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データと共に格納することを特徴とする請求項13に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項15】
前記第2機器は、前記第1機器と同一の通信端末または互いに異なる通信端末であることを特徴とする請求項13または請求項14に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項16】
前記第1文書と連係可能な前記第2サービスを識別するステップは、前記クリップボードに対して登録リクエストのある前記第2サービスを登録し、前記登録された前記第2サービスに前記第1文書に対するペースト可能の有無をリクエストすることを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項17】
前記第2サービスは、前記クリップボードに格納された情報をペーストできるサービスであることを前記識別部に登録する機能と、前記第1文書に対するペースト可能の有無を確認し、前記識別部に確認結果を提供する機能を含むAPIを公開することを特徴とする請求項16に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項18】
前記第2サービスは、前記第2サービス上に前記第1文書とマッチングされる前記第2文書が存在すると、前記第1文書をペースト可能なものと判断することを特徴とする請求項13乃至請求項17のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項19】
前記第2サービスは、前記第2サービス上に前記第1文書から抽出されたキーワードまたはリンク情報のうち少なくとも1つを含む前記第2文書が存在すると、前記第1文書をペースト可能なものとして判断することを特徴とする請求項13乃至請求項17のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項20】
前記第2サービスは、前記第1文書をペースト可能であると判断されると、前記判断結果と共に前記第2文書に対するリンク情報を前記識別部に提供することを特徴とする請求項18または請求項19に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項21】
前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示するステップは、前記第2サービスの目録で各項目を前記第2サービスを連係するためのハイパーリンクで表示するステップを含み、
前記ハイパーリンクは、前記第2文書に関連するリンク情報に設定されることを特徴とする請求項13乃至請求項20のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項22】
前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示するステップは、前記クリップボードへのアクセスリクエストに応じて前記クリップボードに格納された前記第1文書の目録を表示するが、前記第1文書の目録で各項目に前記第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データを表示するステップを含み、
前記ソースは、前記第1機器を示すソース、前記第1サービスを示すソースのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項13乃至請求項21のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項23】
前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示するステップは、前記クリップボードへのアクセスリクエストに応じて前記クリップボードに格納された前記第1文書の目録を表示するが、前記第1文書の目録で各項目に前記第1文書に対するサムネイルを表示することを特徴とする請求項13乃至請求項21のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項24】
前記第2機器には前記システムとのインタフェースを提供するビューアーアプリケーションがインストールされ、
前記ビューアーアプリケーションは、前記システムから提供される前記第1文書の目録と前記第1文書ごとの前記第2サービスの目録及び前記第2文書を画面出力する機能を含むことを特徴とする請求項13乃至請求項23のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項25】
クラウド基盤で文書をリンクさせて制御する命令を含むコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記命令は、
第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対してクリップボードへのコピーリクエストがある場合、前記第1文書を前記クリップボードに格納するステップと、
前記クリップボードに格納された前記第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、前記ペースト可能の有無に応じて前記第1文書と連係可能な前記第2サービスを識別するステップと、
第2機器を介して前記クリップボードへのアクセスリクエストがある場合、前記識別部で前記第1文書と連係可能なものとして識別された前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示するステップと、
前記第2サービスの目録から前記第2サービスが選択されると、前記選択された第2サービスとの連係によって前記第2サービスに関連する第2文書を表示するステップと、
を含む方法によって文書をリンクするように制御することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対してクリップボードへのコピーリクエストがある場合、前記第1文書を前記クリップボードに格納する格納部と、
前記クリップボードに格納された前記第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、前記ペースト可能の有無に応じて前記第1文書と連係可能な前記第2サービスを識別する識別部と、
第2機器を介して前記クリップボードへのアクセスリクエストがある場合、前記識別部で前記第1文書と連係可能なものとして識別された前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示する提供部と、
を備え、
前記提供部は、前記第2サービスの目録で前記第2サービスが選択されると、前記選択された第2サービスとの連係によって前記第2サービスに関連する第2文書を表示することを特徴とするクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項2】
前記格納部は、前記第1文書を、前記第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データと共に格納することを特徴とする請求項1に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項3】
前記第2機器は、前記第1機器と同一の通信端末または互いに異なる通信端末であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項4】
前記識別部は、前記クリップボードに対して登録リクエストのある前記第2サービスを登録するサービス管理モジュールを含み、
前記サービス管理モジュールに登録された前記第2サービスに、前記第1文書のペースト可能の有無をリクエストすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項5】
前記第2サービスは、前記クリップボードに格納された情報をペーストできるサービスであることを前記識別部に登録する機能と、前記第1文書に対するペースト可能の有無を確認し、前記識別部に確認結果を提供する機能を含むAPIを公開することを特徴とする請求項4に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項6】
前記第2サービスは、前記第2サービス上に前記第1文書とマッチングされる前記第2文書が存在すると、前記第1文書をペースト可能なものとして判断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項7】
前記第2サービスは、前記第2サービス上に前記第1文書から抽出されたキーワードまたはリンク情報のうち少なくとも1つを含む前記第2文書が存在すると、前記第1文書をペースト可能であるものと判断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項8】
前記第2サービスは、前記第1文書をペースト可能なものと判断されると、前記判断結果と共に前記第2文書に対するリンク情報を前記識別部に提供することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項9】
前記提供部は、前記第2サービスの目録において各項目を前記第2サービスを連係するためのハイパーリンクで表示し、
前記ハイパーリンクは、前記第2文書に関連するリンク情報に設定されることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項10】
前記提供部は、前記クリップボードへのアクセスリクエストに応じて前記クリップボードに格納された前記第1文書の目録を表示し、前記第1文書の目録で各項目に前記第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データを表示し、
前記ソースは、前記第1機器を示すソース、前記第1サービスを示すソースのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項11】
前記提供部は、前記クリップボードへのアクセスリクエストに応じて前記クリップボードに格納された前記第1文書の目録を表示し、
前記第1文書の目録には各項目に前記第1文書に対するサムネイルを表示することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項12】
前記第2機器には前記提供部とのインタフェースを提供するビューアーアプリケーションがインストールされ、
前記ビューアーアプリケーションは、前記提供部から提供される前記第1文書の目録と前記第1文書ごとの前記第2サービスの目録及び前記第2文書を画面出力する機能を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンクシステム。
【請求項13】
クラウド基盤でサービス間の文書をリンクするシステムの文書リンク方法であって、
第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対してクリップボードへのコピーリクエストがある場合、前記第1文書を前記クリップボードに格納するステップと、
前記クリップボードに格納された前記第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、前記ペースト可能の有無に応じて前記第1文書と連係可能な前記第2サービスを識別するステップと、
第2機器を介して前記クリップボードへのアクセスリクエストがある場合、前記識別部で前記第1文書と連係可能なものとして識別された前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示するステップと、
前記第2サービスの目録から前記第2サービスが選択されると、前記選択された第2サービスとの連係によって前記第2サービスに関連する第2文書を表示するステップと、
を含むことを特徴とするクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項14】
前記第1文書を前記クリップボードに格納するステップは、前記第1文書を前記第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データと共に格納することを特徴とする請求項13に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項15】
前記第2機器は、前記第1機器と同一の通信端末または互いに異なる通信端末であることを特徴とする請求項13または請求項14に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項16】
前記第1文書と連係可能な前記第2サービスを識別するステップは、前記クリップボードに対して登録リクエストのある前記第2サービスを登録し、前記登録された前記第2サービスに前記第1文書に対するペースト可能の有無をリクエストすることを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項17】
前記第2サービスは、前記クリップボードに格納された情報をペーストできるサービスであることを前記識別部に登録する機能と、前記第1文書に対するペースト可能の有無を確認し、前記識別部に確認結果を提供する機能を含むAPIを公開することを特徴とする請求項16に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項18】
前記第2サービスは、前記第2サービス上に前記第1文書とマッチングされる前記第2文書が存在すると、前記第1文書をペースト可能なものと判断することを特徴とする請求項13乃至請求項17のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項19】
前記第2サービスは、前記第2サービス上に前記第1文書から抽出されたキーワードまたはリンク情報のうち少なくとも1つを含む前記第2文書が存在すると、前記第1文書をペースト可能なものとして判断することを特徴とする請求項13乃至請求項17のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項20】
前記第2サービスは、前記第1文書をペースト可能であると判断されると、前記判断結果と共に前記第2文書に対するリンク情報を前記識別部に提供することを特徴とする請求項18または請求項19に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項21】
前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示するステップは、前記第2サービスの目録で各項目を前記第2サービスを連係するためのハイパーリンクで表示するステップを含み、
前記ハイパーリンクは、前記第2文書に関連するリンク情報に設定されることを特徴とする請求項13乃至請求項20のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項22】
前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示するステップは、前記クリップボードへのアクセスリクエストに応じて前記クリップボードに格納された前記第1文書の目録を表示するが、前記第1文書の目録で各項目に前記第1文書のタイプ、ソース、格納時間のうち少なくとも1つの付加データを表示するステップを含み、
前記ソースは、前記第1機器を示すソース、前記第1サービスを示すソースのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項13乃至請求項21のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項23】
前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示するステップは、前記クリップボードへのアクセスリクエストに応じて前記クリップボードに格納された前記第1文書の目録を表示するが、前記第1文書の目録で各項目に前記第1文書に対するサムネイルを表示することを特徴とする請求項13乃至請求項21のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項24】
前記第2機器には前記システムとのインタフェースを提供するビューアーアプリケーションがインストールされ、
前記ビューアーアプリケーションは、前記システムから提供される前記第1文書の目録と前記第1文書ごとの前記第2サービスの目録及び前記第2文書を画面出力する機能を含むことを特徴とする請求項13乃至請求項23のいずれか1項に記載のクラウド基盤の文書リンク方法。
【請求項25】
クラウド基盤で文書をリンクさせて制御する命令を含むコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記命令は、
第1機器を介して提供される第1サービスに関連する第1文書に対してクリップボードへのコピーリクエストがある場合、前記第1文書を前記クリップボードに格納するステップと、
前記クリップボードに格納された前記第1文書をペースト可能であるか否かを少なくとも1つの第2サービスにリクエストし、前記ペースト可能の有無に応じて前記第1文書と連係可能な前記第2サービスを識別するステップと、
第2機器を介して前記クリップボードへのアクセスリクエストがある場合、前記識別部で前記第1文書と連係可能なものとして識別された前記第2サービスの目録を前記第2機器に表示するステップと、
前記第2サービスの目録から前記第2サービスが選択されると、前記選択された第2サービスとの連係によって前記第2サービスに関連する第2文書を表示するステップと、
を含む方法によって文書をリンクするように制御することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−16174(P2013−16174A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−148726(P2012−148726)
【出願日】平成24年7月2日(2012.7.2)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年7月2日(2012.7.2)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]