説明

クラッカー

【課題】火薬体の爆発により巻テープがクラッカー本体から飛び出すだけでなく、クラッカー本体から離れてより遠くへ飛んで行くにもかかわわず、テープ屑の回収が容易に行えるクラッカーを提供する。
【解決手段】クラッカー1は、筒状のクラッカー本体2に火薬体18と共に巻テープ25を仕込み、クラッカー本体2のテープ飛出口3に被せるキャップ体5を設け、キャップ体5に巻テープ25の一端を繋いでおく。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばウェディングパーティーや誕生日パーティーで、その場の雰囲気を盛り上げるために使用されるクラッカーに関し、詳しくは、筒状のクラッカー本体に火薬体と共に巻テープが仕込まれ、火薬体の爆発により巻テープがクラッカー本体から飛び出すクラッカーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のクラッカーには、巻テープの一端がクラッカー本体に繋がれておらず、クラッカー本体から離れて飛んで行く普通タイプ(例えば特許文献1参照)と、巻テープの一端がクラッカー本体に繋がれており、クラッカー本体から離れて飛んで行かず、普通タイプに比べてその場の盛り上げリ感は劣るものの、テープ屑の回収が容易に行える散らからないタイプ(例えば特許文献2参照)の2種類がある。
【0003】
また、両タイプとも、テープ飛出口の口縁に複数のフラップ(蓋片)を折り曲げ自在に一体連設し、各フラップをテープ飛出口の上に折り畳んで相互に係合連結させることにより、テープ飛出口を開口可能に閉塞する蓋一体型のクラッカー本体を使用しているが、火薬体の爆発により与えられる巻テープの推進力の一部をテープ飛出口の開口に消費するから、テープの延び不良や飛距離減退を生じるという問題があった。
【特許文献1】実開平5−90199号公報
【特許文献2】特開平8−136196号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、火薬体の爆発により巻テープがクラッカー本体から飛び出すだけでなく、クラッカー本体から離れてより遠くへ飛んで行くにもかかわわず、テープ屑の回収が容易に行えるクラッカーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、筒状のクラッカー本体に火薬体と共に巻テープが仕込まれるクラッカーにおいて、前記クラッカー本体のテープ飛出口に被せるキャップ体を設け、該キャップ体に前記巻テープの一端が繋がれていることを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明に、キャップ体がキャップ形成用紙を筒状に形成したものの一端側を閉じるよう筒軸周りに捻り固めて構成されており、該キャップ体の閉塞端略中央部に紙の塊である芯部を設ける点を付加したものである。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る発明に、前記巻テープが前記クラッカー本体に複数仕込まれており、前記キャップ体と複数の前記巻テープとで前記クラッカー本体から離れて飛んで行く飛行物を構成する点を付加したものである。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に係る発明に、一部が異なる2種類の第一及び第二イラストを表示する装飾手段を設け、該装飾手段が、前記キャップ体の外側面に前記第一イラストにおける前記第二イラストとは異なる一部を表示する第一表示部と、前記クラッカー本体における前記キャップ体により覆われる外側面に前記第二イラストにおける前記第一イラストとは異なる一部を表示する第二表示部と、前記クラッカー本体における前記キャップ体により覆われない外側面に前記第一イラストと前記第二イラストの共通部を表示する第三表示部とで構成されており、前記火薬体を爆発させるまでは前記第三表示部と前記第一表示部とで前記第一イラストを前記クラッカー本体の外側面に表示し、前記火薬体の爆発後は前記第三表示部と前記キャップ体の飛び去りにより出現する前記第二表示部とで前記第二イラストを前記クラッカー本体の外側面に表示する点を付加したものである。
【0009】
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明に、前記装飾手段が、烏賊又は蛸を模した第一及び第二イラストを表示する点を付加したものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、クラッカー本体のテープ飛出口に被せるキャップ体を設けるので、火薬体の爆発によりキャップ体と巻テープがクラッカー本体から離れて飛んで行き、キャップ体と巻テープをより遠くへ飛ばすことができると共に、キャップ体に巻テープの一端が繋がれているので、テープ屑の回収も容易に行える。従って、巻テープがクラッカー本体から飛び出すだけでなく、離れてより遠くへ飛んで行くにもかかわわず、テープ屑の回収が容易に行えるクラッカーを提供することができる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、キャップ体がキャップ形成用紙を筒状に形成したものの一端側を閉じるよう筒軸周りに捻り固めて構成されており、キャップ体の閉塞端略中央部に紙の塊である芯部を設けるので、クラッカーの組み立て工程の増加や製造コストのアップ等の不具合を招くことがない構造簡単で、軽量、安価なキャップ体でありながら、芯部がキャップ体の飛行姿勢を安定させ、キャップ体と巻テープをより美しくより遠くへ飛ばすことができる。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、巻テープがクラッカー本体に複数仕込まれており、キャップ体と複数のテープとでクラッカー本体から離れて飛んで行く飛行物を構成するので、想定外の飛行物の形態(烏賊や蛸に似た形態)により面白さも加わりその場の雰囲気をより盛り上げることができる。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、装飾手段が、火薬体を爆発させるまでは第一イラストをクラッカー本体の外側面に表示し、火薬体の爆発後は第一イラストとは異なる第二イラストをクラッカー本体の外側面に表示するので、想定外の表示変更により面白さも加わりその場の雰囲気をより盛り上げることができる。
【0014】
請求項5に係る発明によれば、装飾手段が、烏賊又は蛸を模した第一及び第二イラストを表示するので、烏賊や蛸に似た飛行物の形態とマッチし、より面白さが加わりその場の雰囲気をより盛り上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。図1は本発明の一実施の形態に係るクラッカーの断面図、図2は本発明の一実施の形態に係るクラッカーの装飾手段の説明図、図3は本発明の一実施の形態に係るクラッカーのキャップ体と巻テープの繋ぎ構造を示す平面図、図4は本発明の一実施の形態に係るクラッカーの使用状態を示す斜視図である。
【0016】
図1に示すように、クラッカー1は、ボール紙等の厚紙からなるクラッカー本体形成用台紙を円筒状に組み立てたもののの下端開口部の半円部と残り半円部とを、平らにして相対させてホッチキスでとじ合わせ、左側面又は右側面視では図1の実線に示すように下窄まり、正面又は背面視では図1の二点鎖線に示すように下広がりの外形を有する筒状、具体的にはチューブ状のクラッカー本体(以下、単に「本体」という。)2を設け、本体2の上端(先端)に円形のテープ飛出口3を形成すると共に、本体2の外側面に図2に示すような一枚の外装用紙4をセロハンテープや粘着剤で巻装している。
【0017】
また、クラッカー1は、本体2のテープ飛出口3に被せる本体2とは別体の天付き円筒状のキャップ体5を設け、本体2のテープ飛出口3を覆い塞ぐ円形の天部6と、天部6の外側縁から本体2の外側面(外装用紙4の外表面)に沿って垂下され、本体2の上部に外嵌する円筒状の縁部7とを一体に形成している。縁部7の内側面が本体2の外側面に軽く接触する程度で、縁部7が本体2の上部に外嵌される。
【0018】
キャップ体5は、本体2の外装用紙4と同じ紙でなる図2に示すような一枚のキャップ形成用紙5aを円筒状に形成したものの上部開口を閉じるよう、そのものの上半部を筒軸周りに捻り固めて構成されており、キャップ体5の閉塞端である天部6の略中央部に紙の塊である芯部8を設けている。
【0019】
さらに、クラッカー1は、本体2の外側面に一部が異なる2種類の第一及び第二イラスト9及び10を表示する装飾手段11を設け、装飾手段11は、第一,第二,第表示部13,15,17で構成している。
【0020】
第一表示部13は、キャップ体5の外側面に第一イラスト9における第二イラスト10とは異なる一部(以下、単に「第一イラストの一部」という。)12を表示し、第二表示部15は、本体2におけるキャップ体5により覆われる外側面に第二イラスト10における第一イラスト9とは異なる一部(以下、単に「第二イラスト10の一部」という。)14を表示し、第三表示部17は、本体2におけるキャップ体5により覆われない外側面に第一イラスト9と第二イラスト10の共通部16を表示するものである。
【0021】
キャップ体5の外側面は、縁部7で構成され、縁部7を構成するのはキャップ形成用紙5aの下半部であるから、キャップ形成用紙5aの下半部に第一イラスト9の一部12を印刷し、キャップ形成用紙5aの下半部で第一表示部13を構成している。
【0022】
本体2におけるキャップ体5の縁部7により覆われる外側面は、本体2の外側面に巻装された外装用紙4の上部であるから、外装用紙4の上部に第二イラスト10の一部14を印刷し、外装用紙4の上部で第二表示部15を構成している。
【0023】
本体2におけるキャップ体5の縁部7により覆われない外側面は、本体2の外側面に巻装された外装用紙4の第二表示部15とする上部より下側部であるから、外装用紙4の第二表示部15とする上部より下側部に第一イラスト9と第二イラスト10の共通部16を印刷し、外装用紙4の第二表示部15とする上部より下側部で第三表示部17を構成している。
【0024】
また、本体2の外側面は、キャップ体5を被せたときは、キャップ形成用紙5aの下半部(第一表示部13)と、外装用紙4の第二表示部15とする上部より下側部(第三表示部17)とで構成され、キャップ体5を取り去ったときは、それにより出現する外装用紙4の上部(第二表示部15)と、外装用紙4の第二表示部15とする上部より下側部(第三表示部17)とで構成されるから、キャップ体5を被せたとき、キャップ形成用紙5aの下半部(第一表示部13)と、外装用紙4の第二表示部15とする上部より下側部(第三表示部17)とで第一イラスト9を本体2の外側面に表示することができ、キャップ体5を取り去ったとき、それにより出現する外装用紙4の上部(第二表示部15)と、外装用紙4の第二表示部15とする上部より下側部(第三表示部17)とで第二イラスト10を表示することができる。
【0025】
このように、キャップ形成用紙5aの下半部(第一表示部13)と、本体2の外側面に巻装された外装用紙4の上部(第二表示部15)と、本体2の外側面に巻装された外装用紙4の第二表示部15とする上部より下側部(第三表示部17)とで、本体2の外側面に一部が異なる2種類の第一及び第二イラスト9及び10を表示する装飾手段11を構成している。
【0026】
一方、本体2の内部には、火薬体18と、プラスッチク製で漏斗形の受座19とを収納している。
【0027】
火薬体18は、所定量の火薬を帯状の紙等で棒状に巻装して形成されたもので、適宜長の引紐20を直結状に連設し、引紐20を強く引っ張ることによって火薬が爆発するようになっている。
【0028】
受座19は、火薬体18を受け止める円錐部21と、円錐部21の頂点から延びて引紐20を挿通させる細い管部22とを一体に形成すると共に、円錐部21の開いた口側の外径を本体2の円筒状上半部内径と略同径に形成し、円錐部21の開いた口をテープ飛出口3に対向させるよう、管部22を下に向けた状態で円錐部21と管部22とが本体2の上下略中間部に嵌め込まれている。
【0029】
また、円錐部21の開いた口側から本体2の円筒状上半部内側面に沿って本体2の上端部まで延びる円筒部23と、円筒部23の上端より少し手前から外径を上端に向かって漸次拡径するテーパー部24とを一体に形成している。円筒部23の外側面を本体2の円筒状上半部内側面に密着させ、本体2の上半部を円筒状に保形すると共に、クラッカー1の使用時に本体2の円筒状上半部が使用者によって握り潰されるのを防止している。テーパー部24は、円筒部23の上端部外側面を本体2の上端部内側面に強く密着させ、受座19が本体2の内部で軸線方向に移動したり、軸線周りに回転するのを規制している。
【0030】
そして、火薬体18は、引紐20を受座19の管部22に挿通させた状態で、円筒部23の内側下部に仕込まれている。管部22の下端開口から引き出された引紐20は、本体2の下端を閉保持しているホッチキスの針から外れた箇所で外部へ引き出されている。
【0031】
また、本体2の内部には、複数の巻テープ25と、ボール紙等の厚紙からなる円板状の受圧板26とを収納している。
【0032】
巻テープ25は、細い一定幅のテープ(紙テープ、プラスッチクテープ、金属テープ、布テープ及びテープ基材にアルミニウム等の金属を蒸着させた蒸着テープ等)を芯に適当長さ(例えば1〜2m)巻き付けたものである。
【0033】
受圧板26は、円筒部23の内径と略同径に形成すると共に、外側縁の対称な2箇所から折り曲げ自在に延出する矩形板状の脚部27を一体に形成し、脚部27を下向きに折り曲げた状態で、円筒部23の内側下部に仕込まれた火薬体18と円筒部23の上端開口(テープ飛出口3)との間に嵌め込まれ、そこに巻テープ25の載置面を形成している。脚部27は、下端を受座19の円錐部21に当接係止させて受圧板26を下側から支えている。
【0034】
そして、各巻テープ25は、図3に示すように、繋テープ28によって結束すると共に、それぞれの巻き終わり端部を繋テープ28の輪状部29の内側面に接着固定した状態で、円筒部23の内側上部であって、受圧板26と円筒部23の上端開口(本体2のテープ飛出口3)との間に仕込まれている。
【0035】
さらに、各巻テープ25は、それぞれの巻き終わり端部をキャップ体5に繋いだ状態で本体2に仕込まれるもので、例えば、キャップ体5をキャップ形成用紙5aによって形成する際、キャップ体5の天部6を構成するキャップ形成用紙5aの上半部の中でも上部に、繋テープ28をセロハンテープや粘着剤を介して固着して各巻テープ25の巻き終わり端部を固定しておくことにより、キャップ形成用紙5aを筒状に形成したものの上半部を筒軸周りに捻り固めるときに、繋テープ28と共に各巻テープ25の巻き終わり端部が芯部8に巻き込むれるので、各巻テープ25の巻き終わり端部がキャップ体5の天部6の略中心部に繋がれるようになる。
【0036】
上記のように構成されたクラッカー1は、クラッカー1の外装に第一イラスト9が表示されている図1に示す状態で、使用者が本体2におけるキャップ体5の縁部7より下側を片手で把持すると共に、本体2の閉じた下端から引き出されている引紐20を空いている片手で強く引っ張って火薬体18を爆発させると、この火薬体18の爆発により受圧板26と複数の巻テープ25が本体2のテープ飛出口3から飛び出すときにキャップ体5の天部6を内側から押すことにより、図4に示すように、本体2とは別体で、本体2のテープ飛出口3に被せてあるキャップ体5が本体2から離れて空中へ飛んで行くと共に、そのキャップ体5に巻き終わり端部を繋いだ各巻テープ25がキャップ体5から後方へ延びるようにキャップ体5と一緒に本体2から離れて空中へ飛んで行き、これらキャップ体5と各巻テープ25とで本体2から離れて飛んで行く烏賊や蛸に似た形態の飛行物30が構成される。また、手元に残る本体2の外装には第二イラスト10が表示される。
【0037】
上記のようにクラッカー1は、本体2のテープ飛出口3に被せるキャップ体5を設けるので、火薬体18の爆発によりキャップ体5と巻テープ25が本体2から離れて飛んで行き、キャップ体5と巻テープ25をより遠くへ飛ばすことができると共に、キャップ体5に巻テープ25の一端が繋がれているので、テープ屑の回収も容易に行える。従って、巻テープ25が本体2から飛び出すだけでなく、離れてより遠くへ飛んで行くにもかかわわず、テープ屑の回収が容易に行えるクラッカー1を提供することができる。
【0038】
また、キャップ体5がキャップ形成用紙5aを筒状に形成したものの一端側を閉じるよう筒軸周りに捻り固めて構成されており、キャップ体5の閉塞端6の略中央部に紙の塊である芯部8を設けるので、クラッカー1の組み立て工程の増加や製造コストのアップ等の不具合を招くことがない構造簡単で、軽量、安価なキャップ体5でありながら、芯部8がキャップ体5の飛行姿勢を安定させ、キャップ体5と巻テープ25をより美しくより遠くへ飛ばすことができる。また、上記のように巻テープ25の一端をキャップ体5の天部6の略中心部に繋ぐことでもキャップ体5の飛行姿勢を安定させることができる。
【0039】
また、巻テープ25が本体2に複数仕込まれており、キャップ体5と複数のテープ25とで本体2から離れて飛んで行く烏賊や蛸に似た形態の飛行物30を構成するので、想定外の飛行物30の形態により面白さも加わりその場の雰囲気をより盛り上げることができる。
【0040】
また、一部が異なる2種類の第一及び第二イラスト9及び10を表示する装飾手段11を設け、該装飾手段11が、キャップ体5の外側面に第一イラスト9の一部12を表示する第一表示部(キャップ形成用紙5aの下半部)13と、本体2におけるキャップ体5により覆われる外側面に第二イラスト10の一部14を表示する第二表示部15と、本体2におけるキャップ体5により覆われない外側面に第一イラスト9と第二イラスト10の共通部16を表示する第三表示部17とで構成されており、火薬体18を爆発させるまでは第三表示部17と第一表示部13とで第一イラスト9を本体2の外側面に表示し、火薬体18の爆発後は第三表示部17とキャップ体5の飛び去りにより出現する第二表示部15とで第二イラスト10を本体2の外側面に表示するので、想定外の表示変更により面白さも加わりその場の雰囲気をより盛り上げることができる。
【0041】
また、装飾手段11が、烏賊又は蛸を模した第一及び第二イラスト9及び10を表示するので、烏賊や蛸に似た飛行物30の形態とマッチし、より面白さが加わりその場の雰囲気をより盛り上げることができる。図2は烏賊を模した第一及び第二イラスト9及び10を例示している。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施の形態に係るクラッカーの断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るクラッカーの装飾手段の説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るクラッカーのキャップ体と巻テープの繋ぎ構造を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るクラッカーの使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
1 クラッカー
2 クラッカー本体
3 テープ飛出口
4 外装用紙
5 キャップ体
5a キャップ形成用紙
6 天部(閉鎖端)
7 縁部
8 芯部
9 第一イラスト
10 第二イラスト
11 装飾手段
12 第一イラスト9の一部
13 第一表示部
14 第二イラスト10の一部
15 第二表示部
16 第一イラストと第二イラストの共通部
17 第三表示部
18 火薬体
25 巻テープ
30 飛行物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状のクラッカー本体に火薬体と共に巻テープが仕込まれるクラッカーにおいて、前記クラッカー本体のテープ飛出口に被せるキャップ体を設け、該キャップ体に前記巻テープの一端が繋がれていることを特徴とするクラッカー。
【請求項2】
前記キャップ体がキャップ形成用紙を筒状に形成したものの一端側を閉じるよう筒軸周りに捻り固めて構成されており、該キャップ体の閉塞端略中央部に紙の塊である芯部を設ける請求項1に記載のクラッカー。
【請求項3】
前記巻テープが前記クラッカー本体に複数仕込まれており、前記キャップ体と複数の前記巻テープとで前記クラッカー本体から離れて飛んで行く飛行物を構成する請求項1又は請求項2に記載のクラッカー。
【請求項4】
一部が異なる2種類の第一及び第二イラストを表示する装飾手段を設け、該装飾手段が、前記キャップ体の外側面に前記第一イラストにおける前記第二イラストとは異なる一部を表示する第一表示部と、前記クラッカー本体における前記キャップ体により覆われる外側面に前記第二イラストにおける前記第一イラストとは異なる一部を表示する第二表示部と、前記クラッカー本体における前記キャップ体により覆われない外側面に前記第一イラストと前記第二イラストの共通部を表示する第三表示部とで構成されており、前記火薬体を爆発させるまでは前記第三表示部と前記第一表示部とで前記第一イラストを前記クラッカー本体の外側面に表示し、前記火薬体の爆発後は前記第三表示部と前記キャップ体の飛び去りにより出現する前記第二表示部とで前記第二イラストを前記クラッカー本体の外側面に表示する請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のクラッカー。
【請求項5】
前記装飾手段が、烏賊又は蛸を模した第一及び第二イラストを表示する請求項4に記載のクラッカー。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−60238(P2010−60238A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−228116(P2008−228116)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【出願人】(591145863)株式会社カネコ (8)
【Fターム(参考)】