説明

クランプ装置

【課題】、機械の回転可能な構成要素のクランプ装置を提供すること。
【解決手段】機械の回転可能な構成要素をシャフトに結合するクランプ装置であって、カウンターウェイトを閉じ込めるように構成された平衡穴を含む、クランプ装置。クランプ装置は円形板を含む。円形板は、固定具を受けるように構成された少なくとも1つの固定具穴と、少なくとも1つの平衡穴とを含む。固定具は、固定具を締め付けて、上記構成要素をシャフトに結合するように構成される。平衡穴は、カウンターウェイトを受けるように構成されたキャビティを含む。カウンターウェイトは、シャフトが回転する際に少なくとも円形板の回転移動のバランスをとるように構成される。さらに、キャビティは、シャフトが回転する際にカウンターウェイトに対するシャフトの回転の影響により、キャビティの端部にカウンターウェイトを閉じ込めるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、一般に回転可能な構成要素のクランプ装置を有する機械に関し、特に、ハードディスクドライブ(HDD)の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
HDD技術の進歩に伴い、磁気記録ヘッドと磁気記録ディスクとの間隔は、数ナノメートル(nm)のオーダでますます小さくなっている。その結果、ヘッドとディスクとの間隔、すなわち飛行高さに影響し得る空気流の小さな機械的擾乱がますます大きな問題となっている。例えば、回転する磁気記録ディスクに関連する機械的発振は、飛行高さに影響し得るヘッド−ディスク干渉(HDI)事象を生じさせる恐れがあると共に、磁気記録ディスクに記憶されている情報の記録または検索にエラーを生じさせる恐れさえある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、HDDの開発に携わる技術者および科学者は、情報の記録に対して信頼性の高いHDD環境およびHDD設計を低コストで提供することにますます関心を持つようになっている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の特定の実施形態は、機械の回転可能な構成要素をシャフトに結合するクランプ装置であって、カウンターウェイトを閉じ込めるように構成された平衡穴を含む、クランプ装置を含む。このクランプ装置は円形板を含む。円形板は、固定具を受けるように構成された少なくとも1つの固定具穴と、少なくとも1つの平衡穴とを含む。固定具は、クランプ装置を固定して、上記構成要素をシャフトに結合するように構成される。平衡穴は、カウンターウェイトを受けるように構成されたキャビティを含む。カウンターウェイトは、シャフトが回転する際に少なくとも円形板の回転移動のバランスをとるように構成される。さらに、キャビティは、シャフトが回転する際のカウンターウェイトに対するシャフトの回転の影響により、キャビティの端部にカウンターウェイトを閉じ込めるように構成される。さらに、本発明の他の実施形態は、カウンターウェイトを閉じ込めるように構成された平衡穴を含む、磁気記録ディスクをHDDのスピンドルに結合するためのディスククランプ、ならびにディスククランプを含むHDDを含む。
【0005】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付図面は、本発明の実施形態を示し、説明と共に本発明の実施形態を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】機械の回転可能な構成要素をシャフトに結合する本発明の実施形態によるクランプ装置における、平衡穴および固定具穴の配置を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態による、ハードディスクドライブ(HDD)の例示的な環境内の例示的なクランプ装置、ディスククランプの配置を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施形態による、ディスククランプと、図2のHDDのスピンドルに対して磁気記録ディスクを締め付けるハブとの配置を詳細に示す、図2の線3−3に沿った横断立面図である。
【図4】本発明の別の実施形態による、図2のHDDのディスククランプの平衡穴内のカウンターウェイトの配置およびスピンドルが回転する際のカウンターウェイトを平衡穴の端部に閉じ込めるように作用する力の作用を詳細に示す、図2の線3−3に沿った横断立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
この説明において参照される図面は、特記される場合を除き、一定の縮尺で描かれているものと理解すべきではない。
【0008】
これより、本発明の代替の実施形態を詳細に参照する。本発明を代替の実施形態と併せて説明するが、本発明をこれら実施形態に限定する意図がないことが理解されよう。逆に、本発明は、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の主旨および範囲内に含まれ得る代替、変更、および均等物を包含することを意図される。
【0009】
さらに、本発明の実施形態の以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細が記される。しかし、これら特定の詳細なしでも本発明の実施形態を実施し得ることを理解されたい。場合によっては、周知の方法、手順、および構成要素については、本発明の実施形態を不必要に曖昧にしないように、詳細に説明しない。図面全体を通して、同様の構成要素は同様の参照番号で示され、繰り返しの説明は、必要ない場合、説明を明確にするために省略される。
【0010】
ここで図1を参照すると、本発明の実施形態による、例えば、図2に示されるようなハードディスクドライブ(HDD)201のディスククランプ122であるがこれに限定されないクランプ装置の斜視図が示され、クランプ装置は、機械の回転可能な構成要素をシャフトに結合し、例えば、図2に示されるように、HDD201の磁気記録ディスク220をスピンドル226に結合するが、これに限定されない。続けて説明するように、機械は、例えば、HDDであり得るが、クランプ装置を使用し得る他の例示的な環境としては、タービン、モータ、発電機、ファン、コンプレッサ、ポンプ、および回転可能な構成要素を有する他の機械等の機械が挙げられるが、これらに限定されない。図1は、複数の平衡穴132(132a、132b、132c、132d、132e、および132f)と、固定具穴130が一例である固定具穴との配置を示す。限定ではなく例として、クランプ装置の平衡穴132a〜132f、固定具穴130が一例である固定具穴、および縁部は急な角を有するものとして示されるが、本発明の実施形態は、機械の信頼性を損ねる恐れがある粒子が組立体内で発生しないように、面取りされたクランプ装置の平衡穴、固定具穴、および縁部も含む。例えば、機械がHDDを含む環境では、そのような粒子は摩耗ならびに磁気記録プロセスでの読み取りエラーおよび書き込みエラーの原因として知られている。本発明の実施形態によれば、カウンターウェイト432a(図1には示されないが、図4参照のこと)を閉じ込めるように構成された平衡穴132aを含む、機械の回転可能な構成要素をシャフトに結合するクランプ装置、例えば、ディスククランプ122は、円形板を含む。本発明の実施形態によれば、円形板は、固定具を受けるように構成された少なくとも1つの固定具穴130と、少なくとも1つの平衡穴132aとを含む。本発明の実施形態によれば、固定具は、クランプ装置、例えば、ディスククランプ122を締めて、構成要素をシャフトに結合するように構成される。本発明の一実施形態では、固定具はネジであり得るが、これに限定されず、リベット等であるが、これに限定されない他の固定具も本発明の主旨および範囲内である。本発明の実施形態によれば、平衡穴は、カウンターウェイトを受けるように構成されたキャビティを含む。限定ではなく例として、本発明の実施形態によれば、カウンターウェイトは、シャフトが回転する際に、少なくとも円形板、例えば、ディスククランプ122の回転移動のバランスをとるように構成されるが、本発明の実施形態は、ハブ、磁気記録ディスクであってもよく、またはそうでなくてもよい1つまたは複数のディスク、1つまたは複数のプロペラブレード、1つまたは複数のタービンブレード、1つまたは複数のモータ巻線、1つまたは複数の発電機巻線、1つまたは複数のインペラ、1つまたは複数のベーン、ならびにシャフト自体等であるがこれらに限定されない、シャフトに締め付け得る回転可能な他の構成要素の回転移動のバランスをとるように構成されたカウンターウェイトも含む。本発明の実施形態によれば、カウンターウェイトは、回転構成要素の組立体の重心をシャフトの中心に向けて移動させて、シャフトが回転する際にシャフトの軸を中心としたシャフトの「揺れ」を軽減するように選択される。
【0011】
図1をさらに参照すると、本発明の実施形態によれば、キャビティは、シャフトが回転する際にカウンターウェイトに対するシャフトの回転の影響により、カウンターウェイトをキャビティの端部に閉じ込めるように構成される。図4を参照して続けて説明するように、カウンターウェイトに対するシャフトの回転の影響については、カウンターウェイトをクランプ装置の外径(OD)に向けて駆動する、遠心力等の、回転するクランプ装置に固定された基準系内の慣性の力に関して説明することができ、キャビティの形状により、カウンターウェイトはキャビティの端部に向かって移動するため、クランプ装置内で終端するキャビティの端部またはカウンターウェイトが平衡穴から出るのを防ぐ、キャビティの端部を閉塞させるように配置される部分のいずれかにより、カウンターウェイトを閉じ込める、または留めることができる。したがって、本発明の実施形態は、カウンターウェイトが穴から出て機械内に移動することを防ぐ手段を提供し、緩んだカウンターウェイトは、機械の回転する構成要素に対する破損の原因を呈する。例えば、穴からずり上がって出る可能性がある緩んだカウンターウェイトの部分は、クランプ装置およびシャフトの上に配置された他の静止部分を擦ることから、粒子破片を生じさせる恐れがあり、粒子破片はカウンターウェイトならびに1つまたは複数の静止部分に摩耗および破損を生じさせる。さらに、そのような粒子破片は、例えば、機械がHDDを含む環境において、機械の動作を邪魔する恐れがあり、緩んだカウンターウェイトにより生じるそのような粒子破片が磁気記録プロセスにおいて読み取りエラーおよび書き込みエラーの原因となり得ることを本発明者等は認識した。さらに、平衡穴から抜け出る恐れのあるカウンターウェイトは、回転する構成要素に影響するカウンターウェイトの慣性により、機械のシャフトに固定された回転する構成要素にとって大変な障害を呈し、破滅的ではない場合でも、そのような回転する構成要素を含む機械に対してかなりの破損を生じさせる。
【0012】
図1をさらに参照すると、本発明の実施形態によれば、クランプ装置のキャビティは、円形板の第1の側に配置された開口部を含み、キャビティの端部は円形板の第1の側の下に配置され、開口部が円形板の中心から配置されるよりも、キャビティの側部が円形板の中心から離れて配置されるように、開口部をキャビティの端部に接続する。例として、本発明の一実施形態では、第1の側は円形板の上側であり得、この場合、専門用語「上」は、シャフトに取り付けられた回転可能な構成要素から外側に離れるように面する板の側を指す。あるいは、第1の側は円形板の下側であってもよく、この場合、専門用語「下」は、シャフトに取り付けられた回転可能な構成要素に向かって面する板の側を指す。したがって、本発明の実施形態は、シャフトのより近くに配置された開口部が円形板の上、または代替として円形板の下に配置され、それに対応して、シャフトから離れて配置されたキャビティの端部が円形板の下、または代替として円形板の上に配置されるように、キャビティの中心を通って定義される軸がシャフトに向かって斜めになる構成を含む。本発明の実施形態によれば、キャビティの端部が円形板の上に配置される場合、カウンターウェイトがキャビティから抜け出ないように、続けて後述するディスク−クランプ封止330(図3参照)等に限定されない、キャビティの端部を閉塞させる手段が設けられる。したがって、上記説明から、本発明の一実施形態では、キャビティの端部は、円形板の第1の側とは逆の円形板の第2の側に配置された第2の開口部を含み得る。本発明の別の実施形態では、キャビティは略円筒形のチャネルを含む。本明細書において使用される「略円筒形」は、チャネルが、チャネルの機械加工、穿孔、または研削等の製造プロセスの限度内で円筒形を有することを意味する。あるいは、他の形状のチャネルも本発明の実施形態の主旨および範囲内である。本発明の別の実施形態では、円筒形のチャネルは、円形板の第1の側から円形板を通り、円形板の第1の側とは逆の円形板の第2の側に延びる。本発明のさらに別の実施形態では、円形板は、複数のカウンターウェイトを受けるように構成された複数の平衡穴をさらに含む。例として、本発明の別の実施形態では、クランプ装置は、単一のカウンターウェイトに限定されずに、少なくとも1つのカウンターウェイトをさらに含み、したがって、本発明の実施形態は、カウンターウェイトが、シャフトの回転中心の近傍で、回転する1つまたは複数の構成要素の重心を移動させるように配置されるように、2つ以上のカウンターウェイトを含み得る。本発明の別の実施形態では、円形板は、複数の固定具を受けるように構成された複数の固定具穴をさらに含む。本発明の別の実施形態では、カウンターウェイトは、機械内での回転する構成要素の回転の不平衡を相殺するのに十分な密度を有する材料をさらに含み、したがって、特定の容積を有するキャビティ、例えば、特定の半径および長さを有する円筒形キャビティの場合、本発明の実施形態は、回転する1つまたは複数の構成要素の重心をシャフトの回転軸に向けてずらすのに十分な密度を有する材料で構成されるカウンターウェイトを含む。
【0013】
これより図2を参照すると、本発明の実施形態によれば、HDD201の平面図を示す。図2は、上述したクランプ装置の一例であるディスククランプ122を含むHDD201内の構成要素の構成を示す。後述するHDD201およびディスククランプ122において、本発明の実施形態は、HDD201の環境内への組み込みに適した、クランプ装置について上述された本発明の実施形態ならびにディスククランプ122について後述する本発明の実施形態をHDD201の環境内に組み込む。さらに、HDD201は本発明の実施形態に対する代表的な一環境にすぎず、本発明の実施形態は、本発明の主旨および範囲内に、より一般的に、上述したように回転する構成要素を有する他の機械のクランプ装置も包含する。
【0014】
図2をさらに参照すると、本発明の実施形態によれば、HDD201は、磁気記録ヘッド210aと、磁気記録ヘッド210aに取り付けられたリードサスペンション210cと、スライダ210bに取り付けられた負荷ビーム210dとを含む少なくとも1つのヘッド−ジンバル組立体(HGA)210を含み、ヘッド−ジンバル組立体(HGA)210は、磁気記録ヘッド210aをスライダ210bの遠位端部に含み、スライダ210bは、負荷ビーム210dの遠位端部において負荷ビーム210dのジンバル部分に取り付けられる。HDD201は、スピンドル226上に回転可能に取り付けられた少なくとも1つの磁気記録ディスク220と、ディスクエンクロージャ(DE)基部268内に取り付けられると共に、スピンドル226に取り付けられて、磁気記録ディスク220を回転させる駆動モータ(図示せず)とも含む。書き込み要素、いわゆるライタと、読み取り要素、いわゆるリーダとを含む磁気記録ヘッド210aが、HDD201の磁気記録ディスク220に記憶された、専門用語では「データ」と呼ばれる情報の書き込みおよび読み取りのそれぞれを行うために配置される。ディスククランプ122を使用して、1つの磁気記録ディスク220または複数の磁気記録ディスク(図示せず)をスピンドル226に固定することができる。HDD201は、HGA210に取り付けられたアーム234と、キャリッジ236と、キャリッジ236に取り付けられたボイスコイル240を含む電機子238を含むボイスコイルモータ(VCM)と、ボイスコイル磁石(図示せず)を含む固定子244とをさらに含み、VCMの電機子238は、キャリッジ236に取り付けられ、キャリッジ236が、旋回ベアリング組立体252を介在させて旋回シャフト248上に取り付けられた際、アーム234およびHGA210を移動させて、磁気記録ディスク220の部分にアクセスさせるように構成される。HDD201は、磁気記録ディスク220の近傍の磁気記録ヘッド210aが飛行する位置からアーム234が退避した場合、HGA210の遠位端においてHGA210のタング210eに係合するように構成されたHGA210のロード−アンロードランプ290も含む。
【0015】
図2をさらに参照すると、本発明の実施形態によれば、電気信号、例えば、VCMのボイスコイル240への電流、磁気記録ヘッド210aへの書き込み信号、および電磁記録ヘッド210aからの読み取り信号は、フレキシブルケーブル256により提供される。フレキシブルケーブル256と磁気記録ヘッド210aとの相互接続は、アーム−電子回路(AE)モジュール260により提供し得、アーム−電子回路(AE)モジュール260は、読み取り信号のオンボードプリアンプならびに他の読み取りチャネル電子構成要素および書き込みチャネル電子構成要素を有し得る。フレキシブルケーブル256は電気コネクタブロック264に結合され、電気コネクタブロック264は、DE基部268により提供される電気フィードスルー(図示せず)を通して電気通信を提供する。DE基部268は、DE基部268が鋳造されるか否かに応じてキャスティングとも呼ばれ、DEカバー(図1に図示せず)と併せて、封止された保護DEをHDD201の情報記憶構成要素に提供する。
【0016】
図2をさらに参照すると、本発明の実施形態によれば、ディスクコントローラと、デジタル信号プロセッサ(DSP)を含むサーボ電子回路とを含む他の電子構成要素(図示せず)が、電気信号を駆動モータ、VCMのボイスコイル240、およびHGA210の磁気記録ヘッド210aに提供する。駆動モータに提供される電気信号は、駆動モータを回転させて、スピンドル226にトルクを提供できるようにし、このトルクは次に、ディスククランプ122によりスピンドル226に固定された磁気記録ディスク220に伝達され、その結果、磁気記録ディスク220は方向272に回転する。回転する磁気記録ディスク220は、空気ストリームを含む空気流と、スライダ210bが、スライダ210bと情報が記録される磁気記録ディスク220との接触を最小にしながら磁気記録ディスク220の表面の近傍を飛行するように、スライダ210bのエアベアリング面(ABS)が乗る空気ベアリングとして機能する空気クッションとを生み出す。VCMのボイスコイル240に提供される電気信号は、HGA210の磁気記録ヘッド210aが、情報が記録されるトラック276にアクセスできるようにする。したがって、VCMの電機子238は弧280を通してスウィングし、アーム234により電機子238に取り付けられたHGA210が、磁気記録ディスク220上の様々なトラックにアクセスできるようにする。情報は、磁気記録ディスク220において、磁気記録ディスク220上のセクタ、例えば、セクタ284に配置された複数の同心円トラック(図示せず)に記録される。それに対応して、各トラックは、複数のセクタトラック部分、例えば、セクタトラック部分288で構成される。各セクタトラック部分288は、記録されたデータならびにトラック276を識別するサーボバースト信号パターン、例えば、ABCDサーボバースト信号パターン情報およびエラー補正符号情報を含むヘッダで構成される。トラック276にアクセスする際、HGA210の磁気記録ヘッド210aの読み取り要素はサーボバースト信号パターンを読み取り、サーボバースト信号パターンは、VCMのボイスコイル240に提供される電気信号を制御するサーボ電子回路に位置エラー信号(PES)を提供し、磁気記録ヘッド210aがトラック276を辿れるようにする。トラック276を見つけ、特定のセクタトラック部分288を識別すると、磁気記録ヘッド210aは、外部エージェント、例えば、コンピュータシステムのマイクロプロセッサからディスクコントローラが受信する命令に応じて、トラック276からデータを読み取るか、またはトラック276にデータを書き込む。
【0017】
図2をさらに参照すると、本発明の実施形態は、その範囲内に、スピンドル226と、少なくとも1つの磁気記録ディスク220と、磁気記録ディスク220からのデータの読み取りおよび磁気記録ディスク220へのデータの書き込みを行うために配置される少なくとも1つの磁気記録ヘッド210aと、ディスククランプ122とを含むHDD201を包含する。さらに、本発明の実施形態は、その範囲内に、磁気記録ディスク220をHDD201のスピンドル226に結合するディスククランプ122自体も含む。本発明の実施形態によれば、ディスククランプ122は、磁気記録ディスク220をスピンドル226に結合するように構成され、カウンターウェイト432aを閉じ込めるように構成された平衡穴132aを含む。本発明の実施形態によれば、ディスククランプ122は円形板を含み、円形板は、固定具穴130が一例である複数の固定具穴と、複数の平衡穴132a〜132fとを含む。本発明の実施形態によれば、固定具穴130が一例である複数の固定具穴は、固定具がディスククランプ122を締め付けて磁気記録ディスク220をスピンドル226に結合するように構成され、固定具230(Torx(登録商標)ネジの代表的な六角形「星」型で示される)が一例である複数の固定具を受けるように構成される。本発明の実施形態によれば、複数の平衡穴132a〜132fは、カウンターウェイト432aが一例である(図4参照)複数のカウンターウェイトを受けるように構成され、複数の平衡穴132a〜132fのうちの平衡穴132aは、カウンターウェイト、例えば、カウンターウェイト432aを受けるように構成されたキャビティを含み、カウンターウェイト432aは、スピンドル226が回転する際に少なくとも円形板の回転移動のバランスをとるように構成される。さらに、本発明の実施形態によれば、キャビティは、スピンドル226が回転する際に、カウンターウェイト432aに対するスピンドル226の回転の影響により、カウンターウェイト432aをキャビティの端部に閉じ込めるように構成される。本発明の実施形態によれば、HDD201はハブ320をさらに含み、ハブ320については、線3−3に沿った断面図を使用して次に説明する。
【0018】
これより図3を参照して、本発明の実施形態による図2の線3−3に沿った横断立面図を示す。図3は、磁気記録ディスク220を図2のHDD201のスピンドル226に締め付けるディスククランプ122およびハブ320を詳細に示す。本発明の実施形態によれば、HDD201は、スピンドル226に結合されるようなハブ320をさらに含み、ハブ320は、少なくとも1つの磁気記録ディスク220をディスククランプ122とハブ320との間で締め付けて、少なくとも1つの磁気記録ディスク220をスピンドル226に結合する、固定具230が一例である固定具を受けるように構成される。あるいは、本発明の別の実施形態では、ディスククランプを使用して、2つ以上の磁気記録ディスクをハブに対して締め付けることができ、この場合、スペーサリング(図示せず)を磁気記録ディスク間に配置することもできる。本発明の実施形態によれば、ディスククランプ122の平衡穴132aのキャビティは、円形板の第1の側に配置された開口部を含み、キャビティの端部は円形板の第1の側の下に配置され、キャビティの側部は、開口部が円形板の中心から配置されるよりも、キャビティの端部が円形板の中心から離れて配置されるように、開口部をキャビティの端部に接続する。本発明の一実施形態では、キャビティの端部は、円形板の第1の側とは逆の円形板の第2の側に配置された第2の開口部を含み得る。本発明の別の実施形態では、キャビティは略円筒形のチャネルを含む。本発明の別の実施形態では、円筒形チャネルは、円形板の第1の側から円形板を通り、円形板の第1の側とは逆の円形板の第2の側に延びる。HDD201はディスク−クランプ封止330をさらに備え、ディスク−クランプ封止330は、例えば、スピンドルが静止または回転せず、次に説明する力がカウンターウェイト432aを平衡穴132aの端部に閉じ込めるように作用しない場合に、カウンターウェイト432aがキャビティから抜け出すのを防ぐように構成される。
【0019】
これより図4を参照して、本発明の実施形態による図2の線3−3に沿った別の横断立面図を示す。図4は、限定ではなく、スピンドル226が回転する際の図2のHDDのディスククランプ122の平衡穴132a内のカウンターウェイト432aの配置およびカウンターウェイト432aを平衡穴132aの端部に閉じ込めるように作用する力の作用を詳細に示す。粒子、特に、平衡穴から出て隆起し、DEカバーを擦るカウンターウェイトから削られ得る粒子破片は、スライダ210bの安定した飛行に潜在的な問題を呈し、さらには、粒子が磁気記録ディスク220からのデータの読み取りおよび磁気記録ディスク220へのデータの書き込みにエラーを生じさせ得るように、スライダ210bの安定した飛行には影響せずに磁気記録ディスク220を破損する恐れさえある。本発明の実施形態は、HDD201のDE内でのそのような粒子の発生を可動式カウンターウェイトにより防ぐ手段を提供する。したがって、本発明の一実施形態では、ディスククランプ122の円筒形チャネルは、図4では便宜上、軸404に平行に示されるが、平行に限定されないスピンドル226の回転軸402に対して角度408(θ)に配置される。本発明の実施形態によれば、HDD201のディスククランプ122は少なくとも1つのカウンターウェイト432aをさらに含む。スピンドルが、例えば、単位時間当たりのラジアンの単位で付与し得る角速度ωで回転すると、カウンターウェイト432aを回転の中心から離れて外側に向けて移動させるように働く慣性の力420(F)が、回転するディスクの基準系内で生成される。慣性の力420(F)の大きさは、F=mCWωrにより与えられ、式中、rは、慣性の力420(F)が向けられる方向での回転軸402からのカウンターウェイト432aの重心の半径距離であり、mCWはカウンターウェイト432aの質量である。慣性の力420(F)は、2つの成分:軸方向成分の力428および法線成分の力424に分解し得る。例えば、円筒形平衡穴132aの軸406が回転軸402と交わる円筒形平衡穴132aの場合、軸方向成分の力428は、円筒形平衡穴132aの軸406に沿って向けられた慣性の力420(F)の成分により定義され、法線成分の力424は、円筒形平衡穴132aの軸406に対して直角に向けられた慣性の力420(F)の成分により定義される。したがって、本発明の一実施形態では、軸方向成分の力428の大きさはFsinθにより与えられ、法線成分の力424の大きさはFcosθにより与えられる。しかし、本発明の他の実施形態によれば、円筒形平衡穴132aの軸406は回転軸402と交わらなくてもよく、それでもなお、軸方向成分の力428はやはり、円筒形平衡穴132aの軸406に沿って向けられた慣性の力420(F)の成分により定義し得、法線成分の力424もやはり、円筒形平衡穴132aの軸406に対して直角に向けられた慣性の力420(F)により定義し得る。本発明の他の実施形態によれば、円筒形平衡穴132aの軸406が回転軸402と交わらない場合、円筒形平衡穴の軸406がもはや、回転軸402および慣性の力420(F)の方向に一致するディスクの半径方向により定義される平面と同じ平面にない場合があるため、もはや単純にFsinθにより与えることはできない軸方向成分の力428の大きさおよびもはや単純にFcosθにより与えることができない法線成分の力424の大きさを特定するために、軸404をディスククランプ122の表面に対して垂直な軸とし得、このような状況下では、軸方向成分の力428および法線成分の力424に対してより複雑な式を取得し得る。それにも関わらず、本発明の実施形態によれば、軸方向成分の力428は、スピンドルが回転する際に、カウンターウェイトに対するスピンドルの回転の効果によりカウンターウェイトをキャビティの端部に閉じ込めるように働き、法線方向の成分424は、カウンターウェイト432aとディスククランプ122の外径のより近くに配置された円筒形平衡穴132aの壁との摩擦力を増大させるように働き、これにより、円筒形平衡穴132a内のカウンターウェイト432aの移動性をさらに制限し得る。本発明の一実施形態では、スピンドル226の回転軸402に対する角度408(θ)は約15°〜45°である。したがって、本発明の実施形態によれば、スピンドルモータが回転している場合、軸方向成分の力428は、カウンターウェイト432aが平衡穴132a内に留まるか、または平衡穴132a内でさらに下に移動するのを助け得る。さらに、その結果、本発明の実施形態によれば、平衡穴132aに嵌るために隙間を有するカウンターウェイト432aを実施する場合、角度408(θ)は、設置されたカウンターウェイト432aがDEカバーに向かって持ち上がるのを防ぎ得、そのような持ち上がりはDEカバーの干渉および摩耗に繋がる恐れがある。
【0020】
図4をさらに参照すると共に、図2をさらに参照すると、本発明の実施形態によれば、HDD201のディスククランプ122は、例えば、カウンターウェイト432aと同様の複数のカウンターウェイトをさらに含み得、平衡穴132b、132c、132d、132e、および132fが例である複数の他の平衡穴のうちの別の平衡穴が、そのような追加のカウンターウェイトを収容し得る。あるいは、本発明の別の実施形態では、HDD201のディスククランプ122は、少なくとも1つのカウンターウェイト432aをさらに含み得る。本発明の別の実施形態では、HDD201のディスククランプ122のカウンターウェイト432aは、立方センチメートル当たり約1.0グラム(gm/cm)の密度を有する材料をさらに含み得る。本発明の別の実施形態では、HDD201のディスククランプ122のカウンターウェイト432aは、スピンドル226が回転する際に、磁気記録ディスク220、スピンドル226、およびハブ320のうちの少なくとも1つの回転移動のバランスをとるように構成してもよい。本発明のさらに別の実施形態では、HDD201のディスククランプ122のカウンターウェイト432aは、締まりなし(平衡穴と干渉することなし)で平衡穴132a内に嵌るように構成してもよく、任意の形状を有し得る。したがって、本発明の実施形態によれば、角度408(θ)は、複数の平衡穴132a〜132fの各平衡穴内への挿入に複数のサイズのカウンターウェイトを使用できるようにし得、これにより、カウンターウェイトを平衡穴内に保持するためのカウンターウェイトと平衡穴の直径との締まり嵌め(平衡穴との干渉構造)を有する設計制約が軽減する。したがって、本発明の実施形態によれば、任意の単一の平衡穴に使用されるカウンターウェイトの形状およびサイズのオプションでの選択肢がより多いことを理由として、HDD201内の回転する構成要素の不平衡を低減するために、より厳しい設計仕様を達成することができる。
【0021】
開発中、本発明の実施形態の範囲内にない従来の設計のカウンターウェイトが、不適切に設置されたり、または時間の経過に伴って平衡穴から転がり出たりする恐れがあることを本発明者等は観察した。本発明の特定の実施形態は、スピンドル226の回転軸402に対して角度408(θ)をなして配置される平衡穴を利用して、カウンターウェイトが平衡穴から持ち上がって出る傾向性を低減する。さらに、本発明者等は、HDDの回転する構成要素の設計において、本発明の実施形態がカウンターウェイトをその場その場の様式で平衡穴に設置して、個々のHDD内の回転する構成要素の不平衡を低減することにより達成可能なより厳しい平衡使用を提供することを認識した。
【0022】
本発明の特定の実施形態の上記説明は、例示および説明のために提示された。本発明の特定の実施形態の上記説明は、網羅的である、すなわち、本発明を開示される厳密な形態に限定することを意図せず、上記教示に鑑みて多くの変更および変更が可能である。本明細書において説明された実施形態は、本発明の原理および本発明の実際用途を最良に説明し、それにより、当業者が、意図される特定の用途に合うように様々な変更を行って本発明および様々な実施形態を最良に利用できるようにするために選択され説明された。本発明の範囲は、本明細書に添付される特許請求の範囲およびその均等物により定義されることが意図される。
【符号の説明】
【0023】
122 ディスククランプ
130 固定具穴
132a〜132f 平衡穴
132 複数の平衡穴
201 ハードディスクドライブ
210 ヘッド−ジンバル組立体
210a 磁気記録ヘッド
210b スライダ
210c リードサスペンション
210d 負荷ビーム
210e タング
220 磁気記録ディスク
226 スピンドル
230 固定具
234 アーム
236 キャリッジ
238 電機子
240 ボイスコイル
244 固定子
248 旋回シャフト
252 旋回ベアリング組立体
256 フレキシブルケーブル
260 アーム電子回路モジュール
264 電気コネクタブロック
268 ディスクエンクロージャ基部
272 方向
276 トラック
280 弧
284 セクタ
288 セクタトラック部分
290 ロード−アンロードランプ
320 ハブ
330 ディスク−クランプ封止
402、404、406 軸
408 角度θ
420 慣性の力F
424 法線成分の力
428 軸方向成分の力
432a カウンターウェイト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械の回転可能な構成要素をシャフトに結合するクランプ装置であって、カウンターウェイトを閉じ込めるように構成された平衡穴を含み、前記クランプ装置は、
円形板を備え、前記円形板は、
前記クランプ装置を締め付けて、前記構成要素を前記シャフトに結合するように構成された固定具を受けるように構成された少なくとも1つの固定具穴と、
少なくとも1つの平衡穴と、
を備え、前記少なくとも1つの平衡穴は、
カウンターウェイトを受けるように構成されたキャビティを備え、前記カウンターウェイトは、前記シャフトが回転する際に少なくとも前記円形板の回転移動のバランスをとるように構成され、
前記キャビティは、前記シャフトが回転する際に前記カウンターウェイトに対する前記シャフトの回転の影響により、前記カウンターウェイトを前記キャビティの端部に閉じ込めるように構成される、クランプ装置。
【請求項2】
前記キャビティは、
前記円形板の第1の側に配置された開口部を備え、
前記キャビティの前記端部は、前記円形板の前記第1の側の下に配置され、
前記キャビティの両側は前記開口部を前記キャビティの前記端部に接続し、
前記キャビティの前記端部は、前記開口部が前記円形板の中心から配置されるよりも、前記円形板の前記中心から離れて配置される、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項3】
前記キャビティの前記端部は、前記円形板の前記第1の側とは逆の前記円形板の第2の側に配置された第2の開口部を備える、請求項2に記載のクランプ装置。
【請求項4】
前記キャビティは略円筒形のチャネルを備える、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項5】
前記円筒形チャネルは、前記円形板の第1の側から前記円形板を通り、前記円形板の前記第1の側とは逆の前記円形板の第2の側に延びる、請求項4に記載のクランプ装置。
【請求項6】
前記円形板は、複数のカウンターウェイトを受けるように構成された複数の平衡穴をさらに備える、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項7】
前記円形板は、複数の固定具を受けるように構成された複数の固定具穴をさらに備える、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項8】
少なくとも1つの前記カウンターウェイトをさらに備える、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項9】
前記カウンターウェイトは、前記機械内での回転する構成要素の回転の不平衡を相殺するのに十分な密度を有する材料をさらに備える、請求項8に記載のクランプ装置。
【請求項10】
磁気記録ディスクをハードディスクドライブのスピンドルに結合するディスククランプであって、カウンターウェイトを閉じ込めるように構成された平衡穴を含み、前記ディスククランプは、
円形板を備え、前記円形板は、
前記ディスククランプを締め付けて、前記磁気記録ディスクを前記スピンドルに結合するように構成された複数の固定具を受けるように構成された複数の固定具穴と、
複数のカウンターウェイトを受けるように構成された複数の平衡穴と、
を備え、前記複数の平衡穴のうちの1つの平衡穴は、カウンターウェイトを受けるように構成されたキャビティを備え、前記カウンターウェイトは、前記スピンドルが回転する際に少なくとも前記円形板の回転移動のバランスをとるように構成され、
前記キャビティは、前記スピンドルが回転する際に前記カウンターウェイトに対する前記スピンドルの回転の影響により、前記カウンターウェイトを前記キャビティの端部に閉じ込めるように構成される、ディスククランプ。
【請求項11】
前記キャビティは、
前記円形板の第1の側に配置された開口部を備え、
前記キャビティの前記端部は、前記円形板の前記第1の側の下に配置され、
前記キャビティの両側は前記開口部を前記キャビティの前記端部に接続し、
前記キャビティの前記端部は、前記開口部が前記円形板の中心から配置されるよりも、前記円形板の前記中心から離れて配置される、請求項10に記載のディスククランプ。
【請求項12】
前記キャビティの前記端部は、前記円形板の前記第1の側とは逆の前記円形板の第2の側に配置された第2の開口部を備える、請求項11に記載のディスククランプ。
【請求項13】
前記キャビティは略円筒形のチャネルを備える、請求項10に記載のディスククランプ。
【請求項14】
前記円筒形チャネルは、前記スピンドルの回転軸に対して傾斜して配置される、請求項13に記載のディスククランプ。
【請求項15】
前記スピンドルの前記回転軸に対する前記傾斜は約15°〜45°である、請求項14に記載のディスククランプ。
【請求項16】
前記円筒形チャネルは、前記円形板の第1の側から前記円形板を通り、前記円形板の前記第1の側とは逆の前記円形板の第2の側に延びる、請求項13に記載のディスククランプ。
【請求項17】
少なくとも1つの前記カウンターウェイトをさらに備える、請求項10に記載のディスククランプ。
【請求項18】
前記カウンターウェイトは、約1.0gm/cmの密度を有する材料をさらに備える、請求項17に記載のディスククランプ。
【請求項19】
複数のカウンターウェイトをさらに備える、請求項10に記載のディスククランプ。
【請求項20】
ハードディスクドライブであって、
スピンドルと、
少なくとも1つの磁気記録ディスクと、
前記磁気記録ディスクからのデータの読み取りおよび前記磁気記録ディスクへのデータの書き込みを行うために配置される少なくとも1つの磁気記録ヘッドと、
カウンターウェイトを閉じ込めるように構成された平衡穴を含み、前記磁気記録ディスクを前記スピンドルに結合するように構成されたディスククランプと、
を備え、前記ディスククランプは、
円形板を備え、前記円形板は、
前記ディスククランプを締め付けて、前記磁気記録ディスクを前記スピンドルに結合するように構成された複数の固定具を受けるように構成された複数の固定具穴と、
複数のカウンターウェイトを受けるように構成された複数の平衡穴と、
を備え、前記複数の平衡穴のうちの1つの平衡穴は、
カウンターウェイトを受けるように構成されたキャビティを備え、前記カウンターウェイトは、前記スピンドルが回転する際に少なくとも前記円形板の回転移動のバランスをとるように構成され、
前記キャビティは、前記スピンドルが回転する際に前記カウンターウェイトに対する前記スピンドルの回転の影響により、前記カウンターウェイトを前記キャビティの端部に閉じ込めるように構成される、ハードディスクドライブ。
【請求項21】
ハブをさらに備え、前記ハブは、前記スピンドルに結合され、少なくとも1つの前記磁気記録ディスクを前記ディスククランプと前記ハブとの間に締め付けて、少なくとも1つの前記磁気記録ディスクを前記スピンドルに結合するための前記固定具を受けるように構成される、請求項20に記載のハードディスクドライブ。
【請求項22】
少なくとも1つの前記カウンターウェイトをさらに備える、請求項20に記載のハードディスクドライブ。
【請求項23】
前記カウンターウェイトは、前記スピンドルが回転する際に、前記磁気記録ディスク、前記スピンドル、およびハブのうちの少なくとも1つの回転移動のバランスをとるように構成される、請求項22に記載のハードディスクドライブ。
【請求項24】
前記カウンターウェイトが前記キャビティから抜け出るのを防ぐように構成されたディスク−クランプ封止をさらに備える、請求項22に記載のハードディスクドライブ。
【請求項25】
前記カウンターウェイトは、締まりなしで前記平衡穴に嵌るように構成され、任意の形状を有する、請求項22に記載のハードディスクドライブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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