説明

クリヤコート組成物及びクリヤコート組成物の塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させる方法

クリヤコート組成物及び方法は、クリヤコートの塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させる。クリヤコートは樹脂、樹脂と反応性の架橋剤及び水溶性界面活性剤を含んでいる。雨への塗膜の暴露の際に、界面活性剤は塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させ、かつ特定の性質、例えば酸性雨からの腐食に対する耐性が改善される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に、車両用のトップコートとして使用するためのクリヤコート組成物に関する。もっと具体的に言えば、本発明はクリヤコート組成物及びクリヤコート組成物の塗膜上に雨が玉のように付く能力(ability of rain to bead on a film)を低下させる方法に関する。
【0002】
背景技術
クリヤコート組成物は自動車工業において公知である。当業者により理解されるように、クリヤコート組成物はベースコート組成物と組み合わされて使用されて、車両等用の保護及び化粧コーティングを提供する。クリヤコート組成物及びベースコート組成物は一緒に又は独立して硬化又はセットされて、車両上に塗膜を形成する。
【0003】
塗膜の最外部はクリヤコート組成物を含んでいる。結果として、クリヤコート組成物は一貫して特に酸性雨としての環境要素に暴露される。酸性雨は、クリヤコート組成物に酸加水分解反応を及ぼすことにより塗膜の表面上に目視できる腐食欠陥を引き起こす。典型的には、腐食欠陥が起こるためには、酸性雨は、塗膜上の任意の個々の点での酸の濃度が、腐食欠陥を開始及び伝播するのに十分なほど濃くなるように、塗膜上に玉のように付かなければならない、すなわち、雨の離散した小滴を形成しなければならない。他方では、酸性雨が塗膜上に玉のように付かない場合には、酸性雨中の酸は塗膜全体にわたり十分に散り、かつ塗膜上の任意の個々の点での酸の濃度は、腐食欠陥を開始及び伝播するのに十分なほど濃くはない。
【0004】
クリヤコート組成物のための多様な化学は酸性雨からの腐食を特に受けやすい。例えば、ハイソリッドクリヤコート化学と通常呼ばれる1つの化学は、酸性雨からの腐食に十分に耐えることができない、それというのもヒドロキシル官能基を有するアクリル樹脂及びメラミン架橋剤に頼っているからである。この化学において、アクリル樹脂とメラミン架橋剤との間で形成された架橋されたエーテル結合は、分解する酸加水分解反応を受けやすい。前記のように、酸加水分解反応は塗膜を攻撃する酸性雨中に存在する酸の濃度に起因する。酸加水分解反応は一般的に塗膜を弱くし、かつ塗膜上に目視できる腐食欠陥の形で現れる。
【0005】
この酸加水分解反応と戦うことが多様に試みられてきている。結果として、多数のタイプの‘耐腐食性の’クリヤコート組成物は当工業界に公知である。例えば、酸加水分解反応に耐性のある一部の代替的な化学が開発されている。不運なことにこれらの化学はかなり費用がかかり、かつ他の性質、クリヤコート組成物の加工性又は応用範囲を含め、並びに塗膜の全体の外観、すなわち光沢及び画像の明瞭さ(DOI)は、不利な悪影響を受けてきた。そのような代替化学の一例は、シラン化学に基づいているクリヤコート組成物である。
【0006】
酸腐食と戦う他の試みは、塗膜が酸性雨からの腐食により耐性があるように、クリヤコート組成物中の樹脂又は樹脂類のガラス転移温度(T)を上昇させることを含んでいる。Tを上昇させることは腐食に対する耐性を改善するけれども、この取り組み方には欠点が存在する。樹脂のTの上昇は、樹脂の費用を上昇させうるものであり、かつ他の物理的性質、例えばサイクリッククラッキングに関して塗膜性能を低下させうる。さらに工業を通じて公知であるのは、樹脂のTを上昇させた結果として酸腐食耐性に関連して有している二次的な改善が依然として受け入れられると思われないことである。
【0007】
最後に、酸性雨が塗膜の表面上に玉のように付く能力を低下させることにより、酸性雨に対して改善された耐性を有しうる特定のアフターマーケット製品が導入されてきた。これらのアフターマーケット製品、例えばワックス、ポリッシュ等は典型的には車両の所有者により手で塗布されて塗膜にされる。これらの製品は、酸腐食問題に対するそれらの解決手段が永続的ではない点で特に不十分である。すなわちこれらの製品は摩滅するので、酸性雨が塗膜上に玉のように付くのを永久に及び連続的に防止することは不可能である。これらの製品は、塗膜を形成するのに使用されるクリヤコート組成物に‘組み込まれて’いない。
【0008】
前記のものを含んでいる先行技術のクリヤコート組成物における欠如のために、費用のかからない及び直接の取り組み方を取り入れて、特定の性質、例えば酸性雨からの腐食に対する耐性が改善されるように、雨がクリヤコート組成物の塗膜上に玉のように付く能力を低下させる独特なクリヤコート組成物及び独特な方法を提供することが望ましい。
【0009】
発明の要約及び利点
クリヤコート組成物及び方法が開示される。このクリヤコート組成物は、雨がクリヤコート組成物の塗膜上に玉のように付く能力を低下させる。またこの方法は、雨が塗膜上に玉のように付く能力を低下させる。
【0010】
クリヤコート組成物は、官能基を有する樹脂、樹脂の官能基と反応性の架橋剤及び水溶性界面活性剤を含んでいる。本発明の方法は樹脂を提供し、かつ架橋剤を樹脂と混合して中間体組成物を形成する。水溶性界面活性剤は中間体組成物中へ配合されてクリヤコート組成物を形成する。水溶性界面活性剤は、雨が塗膜上に玉のように付く能力を低下させ、かつ腐食に対する耐性は改善される。
【0011】
従って、本発明のクリヤコート組成物及び方法は、クリヤコート組成物の塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させるという費用のかからない及び直接の取り組み方を取り入れる。その結果、特定の性質、例えば酸性雨からの腐食に対する耐性は改善される。
【0012】
発明の詳細な説明
本発明によるクリヤコート組成物は、クリヤコート組成物の塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させる。本発明の方法はまたクリヤコート組成物の塗膜上に雨が玉のように付く能力も低下させる。以下により詳細に記載されているように、クリヤコート組成物が酸性雨からの腐食に対する改善された耐性を示すかどうかは当該適用の範囲に影響を及ぼすものではないけれども、クリヤコート組成物は、雨が塗膜上に玉のように付く能力を低下させるので、クリヤコート組成物は一般的に、酸性雨からの腐食、すなわち酸腐食に対する改善していた耐性を有する。例えば、本発明のクリヤコート組成物が腐食に対する改善された耐性を達成しない場合でさえ、他の性質、例えばシーティング作用及び塗膜清浄度を改善しうる(以下参照)。また、酸腐食に対する改善された耐性が本発明の1つの焦点であるので、雨は以下に酸性雨と呼ばれる。しかしながら、雨が、実質的な、もしあるとすれば、本発明のために適用可能であるべき酸の濃度を含む要件がないことが理解されるべきである。
【0013】
改善された耐性はもしあるとすれば、クリヤコート組成物の塗膜上に酸性雨が玉のように付く能力を低下させた結果である。酸性雨は本発明のクリヤコート組成物の塗膜上に玉のように付くことができないので、塗膜上の酸性雨の濃度は塗膜全体にわたり十分に散り、かつ腐食欠陥は塗膜上に形成しない。すなわち、塗膜上の任意の個々の点での酸の濃度は、腐食欠陥を開始及び伝播するのに十分なほど濃くはない。本発明の方法は、酸性雨が塗膜上に玉のように付く能力を低下させることにより、酸性雨からの腐食に対する塗膜の耐性を改善する。
【0014】
クリヤコート組成物は、官能基を有する樹脂、樹脂の官能基と反応性の架橋剤及び水溶性界面活性剤を含んでいる。以下に付加的に記載されるように、水溶性界面活性剤は、酸性雨が塗膜上に玉のように付く能力を低下させる要因であるクリヤコート組成物の成分である。樹脂、架橋剤及び水溶性界面活性剤はまた以下に記載されている。本発明の方法は樹脂を提供し、架橋剤を樹脂と混合して中間体組成物を形成させ、かつ水溶性界面活性剤を中間体組成物中へ配合してクリヤコート組成物を形成させる。混合又は添加の順序は本発明の新規性にとって重要ではない。結果として、本発明のためには、これら3つの成分を異なる順序で添加すること又はそうでなければ混合することが同等であることが理解されるべきである。例えば、水溶性界面活性剤は最初に樹脂と混合されてよく、ついで架橋剤は水溶性界面活性剤及び樹脂と混合されてよいか、又は水溶性界面活性剤は最初に架橋剤と混合されてよく、ついで樹脂は水溶性界面活性剤及び架橋剤と混合されてよい。
【0015】
本発明のクリヤコート組成物は、溶剤形及び水性のクリヤコート組成物、リフィニッシュ及びOEM型のクリヤコート組成物及び粉末及び粉末スラリークリヤコート組成物であってよいが、必ずしもこれらに限定されない。とにかくクリヤコート組成物は熱硬化性のクリヤコート組成物又は熱可塑性の、すなわち、ラッカータイプのクリヤコート組成物であってよい。クリヤコート組成物が熱硬化性のクリヤコート組成物である場合には、提供される塗膜は、硬化又は架橋された塗膜である。他方では、クリヤコート組成物が熱可塑性のクリヤコート組成物である場合には、提供される塗膜は単純にセットされた塗膜である。
【0016】
重要には、本発明が適用される主要な工業が自動車コーティング又はトップコート工業であるので、クリヤコート組成物が、硬化可能及び架橋可能であって硬化の際に、好ましくは当業者に公知である高められた温度で架橋する塗膜を提供する熱硬化性クリヤコート組成物であることが最も好ましい。従って、説明的な目的のためだけに、本発明は主として、クリヤコート組成物が架橋可能であることに関連して、かつ塗膜が硬化されている塗膜であることに関連して記載される。
【0017】
クリヤコート組成物中に含まれる樹脂は、多種多様な樹脂の任意の1つ又は組合せ物であってよい。好ましくは、樹脂は、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、カルバメート樹脂及びそれらの組合せ物からなる群から選択される。選択的に、低分子量の化学薬品又はオリゴマーは、低分子量の化学薬品又はオリゴマーが当業者により理解されうるような官能基の適切なタイプ及び数を有するという条件で、使用されることもできる。クリヤコート組成物中への配合のために最も好ましい樹脂は、アクリル樹脂である。樹脂は官能基を含んでいる。実際には、樹脂が1個より多い官能基を含んでいることが可能である。適している官能基は、ヒドロキシ、フェノール、イソシアナート、酸、アミン、カルボキシル、エポキシ、アクリレート、ビニル、シラン、無水物、メルカプタン、カルバメート、カーボネート及びアセトアセテート官能基を含んでいるが、これらに限定されない。官能基は、それらがブロックされないようになる、ひいては、好ましい硬化条件、例えば上記で参照される高められた温度下で、架橋のために利用できるようにして、マスク又はブロックされていてよい。最も好ましい官能基はヒドロキシ及びカルバメート官能基であるので、最も好ましい樹脂はヒドロキシ官能性アクリル樹脂及び/又はカルバメート官能性アクリル樹脂である。以下に付加的に記載されるように、水溶性界面活性剤は、樹脂が高いガラス転移温度(T)を有する樹脂ではない場合でさえ酸腐食への耐性に有効である。従って、クリヤコート組成物中に含まれる樹脂又は樹脂類が100℃又はそれ未満のTを有することが好ましい。より好ましくは樹脂又は樹脂類のTは−75℃〜100℃である。どんな場合であっても、樹脂又は樹脂類は好ましくはクリヤコート組成物中に、クリヤコート組成物100質量部に対して、3〜95質量部、より好ましくは40〜80質量部の量で存在する。
【0018】
架橋剤は樹脂と混合されて中間体組成物を形成する。もっと具体的に言えば、クリヤコート組成物中に含まれる架橋剤は樹脂の官能基と反応性であるように選択される。従って架橋剤は好ましくは、アミノプラスト、イソシアナート、ポリカルボン酸、酸無水物、ポリアミン、ポリフェノール、エポキシ樹脂及びそれらの組合せ物からなる群から選択される。アミノプラストは主として尿素−ホルムアルデヒド及びメラミン−ホルムアルデヒド樹脂を含んでおり、かつイソシアナートはブロックされていてよいか又はブロックされていなくてよい。クリヤコート組成物中への配合のために最も好ましい架橋剤は、最も好ましいヒドロキシ官能性アクリル樹脂と架橋するメラミン−ホルムアルデヒド樹脂である。好ましくは、架橋剤はクリヤコート組成物100質量部に対して、3〜50質量部、より好ましくは10〜30質量部の量で存在する。
【0019】
水溶性界面活性剤は、樹脂及び架橋剤により形成される中間体組成物中へ配合されてクリヤコート組成物を形成する。当業者により理解されるように、界面活性剤は両親媒性分子である、すなわち、それらは(1)極性及び親水性の特質及び(2)無極性及び疎水性の特質の双方ともを有する。(2)無極性及び疎水性の特質の結果として、界面活性剤の圧倒的大部分は水中に可溶ではない。しかしながら、当業者に公知である最多数の界面活性剤とは違って、本発明において利用される水溶性界面活性剤は水溶性である。実際には、水溶性界面活性剤が水中へ無限に可溶であることが最も好ましい。このかなりの水溶解度に伴い、水溶性界面活性剤が、酸性雨への暴露の際にクリヤコート組成物の硬化された塗膜から外へ移動する、すなわち放出することができると考えられる。水溶性界面活性剤は硬化された塗膜の最外表面へ沿って移動して、硬化された塗膜の表面上の任意の酸性雨と相互作用する。水溶性界面活性剤は硬化された塗膜から外へ移動するので、硬化された塗膜の表面張力に対して酸性雨の表面張力を低下させる。結果として、硬化された塗膜上に酸性雨が玉のように付く能力は低下される。代わりに、酸性雨は離散した小滴を形成することなく硬化された塗膜を‘濡らす’か又は本質的には覆う。すなわち、酸性雨は本発明のクリヤコート組成物により形成された塗膜上に玉のように付くことができず、かつ前記のように、酸性雨は玉のように付くことができないので、塗膜上の任意の個々の点での酸の濃度は、腐食欠陥を開始及び伝播するのに十分なほど濃くはない。代わりに、腐食欠陥の開始及び伝播の原因でありうる任意の点の応力は散逸され、かつ最終的に腐食に対する耐性が改善される。また、水溶性界面活性剤が塗膜に及び塗膜内部にしっかりと固定されたままであることが可能であり、かつ水溶性界面活性剤は特定の極性の特質を有するので、水溶性界面活性剤は、塗膜上に存在する任意の雨、すなわち水の接触角の変化を引き起こすことが可能であると考えられる。
【0020】
一実施態様において、水溶性界面活性剤は一般式:
【0021】
【化1】

[式中、Rは、炭素、酸素及び水素原子を含んでなる分枝鎖状又は非分枝鎖状の、環式又は非環式の鎖である]で示されるものである。本発明のより特別な他の実施態様において、水溶性界面活性剤は式:
【0022】
【化2】

で示されるものである。
【0023】
さらに別の実施態様において、水溶性界面活性剤はスルホコハク酸塩である。水溶性界面活性剤がスルホコハク酸塩である場合には、スルホコハク酸塩がスルホコハク酸アルキルナトリウムであることが好ましい。スルホコハク酸塩がスルホコハク酸アルキルナトリウムである場合には、スルホコハク酸アルキルナトリウムがスルホコハク酸ジオクチルナトリウム又はスルホコハク酸ビス(2−エチルヘキシル)ナトリウムであることが好ましい。
【0024】
さらに、水溶性界面活性剤が、界面活性剤の親水性の頭部が負に帯電しているアニオン性界面活性剤であり、並びに水溶性界面活性剤が液体界面活性剤であることが好ましい。液体界面活性剤として、水溶性界面活性剤は樹脂及び架橋剤を有する中間体組成物中へ最適に配合されることができる。水溶性界面活性剤が中間体組成物中への最適な配合のために液体界面活性剤であることが好ましいけれども、増大した不揮発性の(NV)レベル(例えば100%)で、特定の水溶性界面活性剤はワックス状固体であることが理解されるべきである。
【0025】
物理的性質に関する限りは、水溶性界面活性剤が少なくとも0.5%の水への溶解度を有することが好ましい。すなわち、水溶性界面活性剤が、25℃で水100ml中に水溶性界面活性剤0.5gの水溶解度を有することが好ましい。水溶性界面活性剤が25℃で1.5〜100%の水への溶解度を有することがより好ましい。100%で水溶性界面活性剤は無限に可溶である。どんな個々の水溶性界面活性剤が中間体組成物中へ配合されても、水溶性界面活性剤は好ましくはクリヤコート組成物100質量部に対して0.01〜5質量部、より好ましくは0.1〜0.5質量部の量で存在する。本発明に関連した範囲内で、界面活性剤が水へ不溶であるか又は25℃で0.5%未満の水への溶解度を有する場合に界面活性剤が不溶であるとみなされることが理解されるべきである。自動車コーティング又はトップコート工業を通じてクリヤコート組成物において歴史的に使用されてきた、ポリアクリレート−及びポリシロキサン−ベースの界面活性剤を含んでいるが、これらに限定されない典型的な界面活性剤は、本発明に関連した範囲内で不溶性であることが理解されるべきである。
【0026】
本発明のクリヤコート組成物中への配合に適している界面活性剤が、スルホコハク酸ジヘキシルナトリウム、スルホコハク酸塩の多様な半エステル、多様なスルホコハク酸モノエステル、多様なスルホコハク酸ジエステル、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(DBS、SDS)、多様なアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、多様なアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、多様なスルホコハク酸ジアルキルナトリウム、スルホコハク酸ビストリデシルナトリウム、スルホコハク酸ジシクロヘキシルナトリウム、スルホコハク酸ジアミルナトリウム、スルホコハク酸ジイソブチルナトリウム、スルホコハク酸のエトキシル化アルコール半エステル二ナトリウム、スルホコハク酸のエトキシル化ノニルフェノール半エステル二ナトリウム、スルホコハク酸イソデシル二ナトリウムを含んでいるが、これらに限定されないことが考慮される。
【0027】
水溶性界面活性剤は単独で、前記のように水中へ無限に可溶であってよいけれども、水溶性界面活性剤が、中間体組成物中への水溶性界面活性剤の配合前に溶剤と組み合わされてさらに界面活性剤の水溶解度を増強することが可能である。この溶剤は中間体組成物中で水溶性界面活性剤を混合する工程を最適化するために機能することもできる。含まれている場合には、溶剤は好ましくは水、グリコール、イソプロピルアルコール、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ミネラルスピリット及びそれらの組合せ物からなる群から選択される。最も好ましくは、水溶性界面活性剤は溶剤として水及びエタノールのブレンドと組み合わされる。
【0028】
多くの異なる水溶性界面活性剤は商業的に入手可能である。例えば、最も好ましい水溶性界面活性剤はWitco、Crompton社の子会社から商業的に入手可能であるEMCOL 4500である。商業的に入手可能である本発明における使用のために他の可能な水溶性界面活性剤は、Tiarco Chemicalから商業的に入手可能であるOctowet湿潤剤及びスルホコハク酸塩、例えばOctowet 70又はOctowet 75、及びCytec Industries, Incから商業的に入手可能であるAerosol(R) (米国薬局方グレード) 界面活性剤、例えばAerosol(R) MA-80-1又はAerosol(R) 501を含んでいるが、これらに限定されない。本発明における使用のためのさらに他の可能な水溶性界面活性剤は、Cytec Industries, Incから商業的に入手可能であるAerosol(R) OT 100% 界面活性剤である。この特定の水溶性界面活性剤は1.5%の水への溶解度を有する。
【0029】
当業者により理解されるように、クリヤコート組成物は、クリヤコート添加剤と通常呼ばれる付加的な成分、例えば紫外線吸収剤、ヒンダードアミン光安定剤、界面活性剤、安定剤、充てん剤、湿潤剤、レオロジー調節剤、分散剤及び接着促進剤を含んでいてよい。クリヤコート組成物におけるこれらの付加的な成分の使用は当工業界に十分公知である一方で、使用される量は、クリヤコート組成物により提供される塗膜の多様な物理的性質に不利な影響を及ぼすことを回避するために、変えられ、かつ調節される。
【0030】
クリヤコート組成物は製造された後に、希釈されて(reduced)空気噴霧塗布法又はロータリーベル塗布法のような方法を通して、基材、例えば車体に塗布される。典型的にはクリヤコート組成物は希釈溶剤を用いて適している塗布粘度に希釈される。典型的には、自動車工業における場合のように、ベースコート組成物が基材に予め塗布され、かつクリヤコート組成物がベースコート組成物に塗布される。本発明の目的には、ベースコート組成物のタイプは直接関係なく、かつ本発明の範囲を変えない。一例としてベースコート組成物は水性ベースコート組成物(WBBC)であってよく、かつ基材上に予備焼き付け又は予備硬化されていてよい(すなわち僅かに高められた温度でフラッシュされるので、水が除去されるが、しかし架橋は殆ど起こらないか又は起こらない)ので、クリヤコート組成物がWBBCの予備焼き付けされた塗膜に塗布される。二番目の例として、ベースコート組成物は溶剤形ベースコート組成物(SBBC)であってよく、かつ基材上で‘ウェット’であってよいので、クリヤコート組成物がウェット・オン・ウェットでSBBCに塗布される。本発明の最も好ましい実施態様におけるように、クリヤコート組成物が硬化性であり、かつ架橋して硬化された塗膜を形成する場合には、個々の硬化条件は当業者に公知である。一例は265〜325°Fで25〜35分間の焼き付けである。
【0031】
酸性雨に対する改善される耐性に加えて特定の他の性質は本発明の結果として改善されることもできる。例えば、塗膜は増大されたシーティング作用を示すことができ、かつダスト及び汚れ粒子等を含まないクリーナー塗膜のための潜在性を示すことができる。水に不溶性の界面活性剤を有するクリヤコート組成物では塗膜のシーティング作用は不十分である、それというのも雨は、水たまりになった水及び雨の小滴のランダムな領域を去る無秩序な様式で塗膜を去るからである。他方では、本発明のクリヤコート組成物では塗膜のシーティング作用は改善される、それというのも雨は、水が合体する傾向を有し、かつ単一の実体として、すなわち1つの素早い運動で塗膜を去るカーテン又はシートのように塗膜を離れる規則正しい様式で塗膜を去るからである。また、本発明の水溶性界面活性剤は親水性塗膜を設けるので、ダスト及び汚れ粒子等を含んでいる疎水性粒子はそれにより塗膜からはね返される傾向にあり、コートされた基材をより清浄に維持する。
【0032】
全ての前述の化学的表示が単に二次元の化学的表示であるに過ぎず、かつこれらの化学的表示の実際の次元構造が示されたようなもの以外であってもよいことが理解されるべきである。
【0033】
本明細書中に表されているように、本発明のクリヤコート組成物の形成及び使用を説明する次の例は本発明を説明するが、限定するものではない。
【0034】
実施例
水溶性界面活性剤を含んでいるクリヤコート組成物の例を、他に示されていない限り質量による、以下の部を添加し、かつ反応させることにより製造した。
【0035】
【表1】

【0036】
R10CG062はカルバメート樹脂及びメラミン−ホルムアルデヒド架橋剤を有するクリヤコート組成物である。R10CG062はBASF社、Southfield、Michiganから入手可能である。
【0037】
水溶性界面活性剤はWitco、Crompton社の子会社からEMCOL 4500として商業的に入手可能であるスルホコハク酸アルキルナトリウムである。
【0038】
E54KW119ベースコートは、BASF社、Southfield、Michiganから商業的に入手可能である黒色水性ベースコート(WBBC)である。
【0039】
界面活性剤0.45%を、クリヤコート組成物の予備−希釈質量%固形分に基づいてクリヤコート組成物に添加した。従って、R10CG062は固形分50.0質量%を有するので、水溶性界面活性剤0.225gを添加した。重要なことには、EMCOL 4500は、水24.0質量%及びエタノール6.0質量%中のスルホコハク酸ビス(2−エチルヘキシル)ナトリウム70.0質量%のみであるので、R10CG062クリヤコート組成物に添加された0.225gの0.1575gのみが実際には水溶性界面活性剤、スルホコハク酸ビス(2−エチルヘキシル)ナトリウムであった。
【0040】
例1(対照1)及び例2のために、E54KW119を4×12″パネル上へ0.7〜0.9ミルにスプレー塗布し、WBBCsについて当業者に公知の条件で予備−焼き付けした。ついで水溶性界面活性剤を含んでいる(例2のみ)、希釈されたクリヤコート組成物をE54KW119上へ1.8〜2.0ミルにスプレー塗布した。パネルを275°Fで30分間硬化させ、ついでプエルトリコの酸腐食暴露場所で暴露した。15週間後、パネルを、0〜10スケールの酸腐食評定を決定するために目視評価し、その際に0の評定が最良であり、10の評定が最悪であり、かつ5又はそれ未満の評定は自動車工業において一般的に受け入れることができる。例1、対照は、受け入れることができない6の酸腐食評定を有し、かつ水溶性界面活性剤を有する例2は、受け入れることができ、かつ対照に対して酸性雨からの腐食に対する耐性の20%の改善である4の酸腐食評定を有していた。
【0041】
例3(対照2)及び例4のために、E54KW119を実際の車両フード上へ0.7〜0.9ミルにスプレー塗布し、WBBCsについて当業者に公知の条件で予備−焼き付けした。ついで、水溶性界面活性剤を含んでいる(例4のみ)、希釈されたクリヤコート組成物をE54KW119上へ1.8〜2.0ミルにスプレー塗布した。フードを275°Fで30分間硬化させ、ついで、フロリダ、ジャクソンビルの酸腐食暴露場所で暴露した。14週間後、フードを、0〜10スケールの酸腐食評定を決定するために目視評価し、その際に0の評定が最良であり、10の評定が最悪であり、かつ5又はそれ未満の評定は自動車工業において一般的に受け入れることができる。例3、対照は、4の酸腐食評定を有していた。他方では、水溶性界面活性剤を有する例4は、対照に対して酸性雨からの腐食に対する耐性の10%の改善である3の酸腐食評定を有していた。
【0042】
本発明は例証として記載されており、かつ使用されてきた専門用語は言葉の本質において説明するものであって限定するものではないことが理解されるべきである。本発明の多くの修正及び変更が可能であることは上記の教示に照らして明らかであり、かつ本発明は明確に記載されたようなもの以外にも実施されることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリヤコート組成物の塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させるクリヤコート組成物であって、その際に前記クリヤコート組成物が、
官能基を有する樹脂;
前記樹脂の前記官能基と反応性の架橋剤;及び
塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させる水溶性界面活性剤を含んでなる、クリヤコート組成物において、
前記の水溶性界面活性剤が、一般式
【化1】

[式中、Rは、炭素、酸素及び水素原子を含んでなる、分枝鎖状又は非分枝鎖状の、環式又は非環式の鎖である]で示されるものであることを特徴とする、クリヤコート組成物。
【請求項2】
前記の水溶性界面活性剤が、式:
【化2】

で示されるものである、請求項1記載のクリヤコート組成物。
【請求項3】
前記の水溶性界面活性剤が、25℃で水100ml中に少なくとも0.5gの水溶解度を有する、請求項1記載のクリヤコート組成物。
【請求項4】
前記の水溶性界面活性剤が前記クリヤコート組成物の塗膜から外へ移動して、塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させるために塗膜の表面張力に対して雨の表面張力を低下させる、請求項1記載のクリヤコート組成物。
【請求項5】
前記の水溶性界面活性剤が水中へ無限に可溶である、請求項1記載のクリヤコート組成物。
【請求項6】
前記クリヤコート組成物の塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させるクリヤコート組成物において、前記クリヤコート組成物が、
官能基を有する樹脂;
前記樹脂の前記官能基と反応性の架橋剤;及び
塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させる水溶性界面活性剤
を含んでなることを特徴とする、クリヤコート組成物。
【請求項7】
前記の水溶性界面活性剤が、一般式:
【化3】

[式中、Rは、炭素、酸素及び水素原子を含んでなる、分枝鎖状又は非分枝鎖状の、環式又は非環式の鎖である]で示されるものである、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項8】
前記の水溶性界面活性剤が、式:
【化4】

で示されるものである、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項9】
前記の水溶性界面活性剤がさらにスルホコハク酸塩として定義されている、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項10】
前記のスルホコハク酸塩がさらにスルホコハク酸アルキルナトリウムとして定義されている、請求項9記載のクリヤコート組成物。
【請求項11】
前記のスルホコハク酸アルキルナトリウムがさらにスルホコハク酸ジオクチルナトリウムとして定義されている、請求項10記載のクリヤコート組成物。
【請求項12】
前記のスルホコハク酸アルキルナトリウムがさらにスルホコハク酸ビス(2−エチルヘキシル)ナトリウムとして定義されている、請求項10記載のクリヤコート組成物。
【請求項13】
前記の水溶性界面活性剤が、25℃で水100ml中に少なくとも0.5gの水溶解度を有する、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項14】
前記の水溶性界面活性剤が水中へ無限に可溶である、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項15】
前記の水溶性界面活性剤がさらにアニオン性界面活性剤として定義されている、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項16】
前記の水溶性界面活性剤がさらに液体界面活性剤として定義されている、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項17】
前記の水溶性界面活性剤が、前記クリヤコート組成物100質量部に対して0.01〜5質量部の量で存在する、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項18】
前記の水溶性界面活性剤が溶剤と組み合わされている、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項19】
前記の溶剤が、水、グリコール、イソプロピルアルコール、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ミネラルスピリット及びそれらの組合せ物からなる群から選択されている、請求項18記載のクリヤコート組成物。
【請求項20】
前記の樹脂が、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、カルバメート樹脂及びそれらの組合せ物からなる群から選択されている、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項21】
前記樹脂が前記クリヤコート組成物100質量部に対して3〜95質量部の量で存在している、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項22】
前記架橋剤が、アミノプラスト、イソシアナート、ポリカルボン酸、酸無水物、ポリアミン、ポリフェノール、エポキシ樹脂及びそれらの組合せ物からなる群から選択されている、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項23】
前記架橋剤が、前記クリヤコート組成物100質量部に対して3〜50質量部の量で存在している、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項24】
5〜25%だけ改善されている雨からの腐食に対する耐性を有している、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項25】
前記クリヤコート組成物が熱硬化性クリヤコート組成物であるので、前記の熱硬化性クリヤコート組成物により提供される塗膜が硬化された塗膜である、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項26】
前記クリヤコート組成物が熱可塑性クリヤコート組成物であるので、前記の熱可塑性クリヤコート組成物により提供される塗膜が熱可塑的にセットされた塗膜である、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項27】
請求項25記載の前記の熱硬化性クリヤコート組成物により形成された硬化された塗膜。
【請求項28】
請求項25記載の前記の熱硬化性クリヤコート組成物により形成された硬化された塗膜を有する基材。
【請求項29】
前記の水溶性界面活性剤が前記クリヤコート組成物の塗膜から外へ移動して、塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させるために塗膜の表面張力に対して雨の表面張力を低下させる、請求項6記載のクリヤコート組成物。
【請求項30】
クリヤコート組成物の塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させる方法であって、クリヤコート組成物が官能基を有する樹脂、樹脂の官能基と反応性の架橋剤及び水溶性界面活性剤を含んでなり、かつ前記の方法が次の工程:
樹脂を準備する工程;
架橋剤を樹脂と混合して中間体組成物を形成させる工程;及び
雨への暴露の際に水溶性界面活性剤が、塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させるように、水溶性界面活性剤を中間体組成物中へ配合してクリヤコート組成物を形成させる工程
を含んでいることを特徴とする、クリヤコート組成物の塗膜上に雨が玉のように付く能力を低下させる方法。
【請求項31】
水溶性界面活性剤を混合する工程がさらに一般式:
【化5】

[式中、Rは、炭素、酸素及び水素原子を含んでなる、分枝鎖状又は非分枝鎖状の、環式又は非環式の鎖である]で示される水溶性界面活性剤を混合することとして定義されている、請求項30記載の方法。
【請求項32】
水溶性界面活性剤を配合する工程がさらに式:
【化6】

で示される水溶性界面活性剤を混合することとして定義されている、請求項30記載の方法。
【請求項33】
水溶性界面活性剤を配合する工程がさらに、スルホコハク酸塩を中間体組成物中へ配合してクリヤコート組成物を形成させることとして定義されている、請求項30記載の方法。
【請求項34】
スルホコハク酸塩を配合する工程がさらに、スルホコハク酸アルキルナトリウムを中間体組成物中へ配合してクリヤコート組成物を形成させることとして定義されている、請求項33記載の方法。
【請求項35】
スルホコハク酸アルキルナトリウムを配合する工程がさらに、スルホコハク酸ジオクチルナトリウムを中間体組成物中へ配合してクリヤコート組成物を形成させることとして定義されている、請求項34記載の方法。
【請求項36】
スルホコハク酸アルキルナトリウムを配合する工程がさらに、スルホコハク酸ビス(2−エチルヘキシル)ナトリウムを中間体組成物中へ配合してクリヤコート組成物を形成させることとして定義されている、請求項34記載の方法。
【請求項37】
水溶性界面活性剤を配合する工程がさらに、クリヤコート組成物100質量部に対して水溶性界面活性剤0.01〜5質量部を混合することとして定義されている、請求項30記載の方法。
【請求項38】
水溶性界面活性剤を中間体組成物中へ配合する前に水溶性界面活性剤を溶剤と組み合わせる工程をさらに含んでいる、請求項30記載の方法。
【請求項39】
水溶性界面活性剤を溶剤と組み合わせる工程がさらに、水溶性界面活性剤を中間体組成物中へ配合する前に水溶性界面活性剤を水、グリコール、イソプロピルアルコール、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ミネラルスピリット及びそれらの組合せ物からなる群から選択される溶剤と組み合わせることとして定義されている、請求項38記載の方法。
【請求項40】
樹脂を準備する工程がさらに、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、カルバメート樹脂及びそれらの組合せ物からなる群から選択される樹脂を準備することとして定義されている、請求項30記載の方法。
【請求項41】
樹脂を準備する工程がさらに、クリヤコート組成物100質量部に対して樹脂3〜95質量部を準備することとして定義されている、請求項30記載の方法。
【請求項42】
架橋剤を樹脂と混合する工程がさらに、アミノプラスト、イソシアナート、ポリカルボン酸、酸無水物、ポリアミン、ポリフェノール、エポキシ樹脂及びそれらの組合せ物からなる群から選択される架橋剤を混合して、中間体組成物を形成させることとして定義されている、請求項30記載の方法。
【請求項43】
架橋剤を樹脂と混合する工程がさらに、クリヤコート組成物100質量部に対して架橋剤3〜50質量部を混合することとして定義されている、請求項30記載の方法。
【請求項44】
水溶性界面活性剤を混合する工程がさらに、25℃で水100ml中に少なくとも0.5gの水溶解度を有する水溶性界面活性剤を中間体組成物中へ配合してクリヤコート組成物を形成させることとして定義されている、請求項30記載の方法。
【請求項45】
水溶性界面活性剤を混合する工程がさらに、水中へ無限に可溶である水溶性界面活性剤を中間体組成物中へ配合してクリヤコート組成物を形成させることとして定義されている、請求項30記載の方法。
【請求項46】
水溶性界面活性剤を混合する工程がさらに、クリヤコート組成物の塗膜から外へ移動する水溶性界面活性剤を中間体組成物中へ配合して、塗膜の表面張力に対して雨の表面張力を低下させることとして定義されている、請求項30記載の方法。

【公表番号】特表2006−507391(P2006−507391A)
【公表日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−555300(P2004−555300)
【出願日】平成15年9月19日(2003.9.19)
【国際出願番号】PCT/US2003/030162
【国際公開番号】WO2004/048485
【国際公開日】平成16年6月10日(2004.6.10)
【出願人】(591020700)ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション (53)
【氏名又は名称原語表記】BASF Corporation
【住所又は居所原語表記】3000 Continental Drive−North,Mount Olive, NJ 07828−1234, U.S.A
【Fターム(参考)】