クリート保護靴カバー
クリート保護靴カバー(30,70,130、及び170)。クリート保護靴カバー(30,70,130、及び170)は、係合部(60と62、80と82、及び118)又は弾性材料(182)のどちらかから形成され且つその頂部に形成された靴開口部(134)を有する上部部分を有する。クリート保護靴カバー(30,70,130、及び170)は、伸縮性であり、またクリートが入りこめる領域(40,42)を設けることにより、クリート靴と係合し、クリートが床面から損傷を受けないよう又は床面を損傷しないようにしている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、フットウェアの分野に関し、また詳細には芝生又は軟弱な地面で使用されないとき、並びに床面がクリートにより損傷を受けないようにするときの、フットウェアのクリート又はスパイクを保護する靴カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
数例を挙げると、陸上競技、ベースボール、フットボール、サッカー、ラグビー、ラクロス及びゴルフなどの様々なスポーツにおいて、靴は、靴の底から下向きに延びているクリート又はスパイクを設けられる。クリート又はスパイクは、以前は金属から作製されたが、現在は硬質プラスチックから作製されるのがより一般的である。これらのクリート又はスパイクは、スポーツのフィールドとトラックでユーザに追加的な牽引力を提供する。しかしながら、クリートは、歩道と車道などのギザギザで硬い表面上を歩行することにより損傷を受けることがある。さらに、クリートは、板張りの床と室内カーペットなどのより傷つきやすい床面を損傷することがある。
【0003】
従って、競技者は通常、クリート付靴を使用しないとき競技者が履くことがあるクリートの無い一対の歩行用靴と一緒に、クリート又はスパイク付きの運動靴を持っていく。しかしながら、競技者はクリートのない又はスパイクのない靴を持っていくことを忘れる、又はフィールドで使用後クリート付靴を脱がない場合があり、それ故、クリートが過度に早く磨耗するか、又は車のカーペット又はビルの床などの面が汚れる又はこすれる。
【発明の開示】
【0004】
従って、クリート靴又はスパイク靴のクリート又はスパイクも保護し且つ床も保護し、また経済的、快適、及び機能的なようにするクリート保護靴カバーを有することは有益であろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
図1は、標準的なクリート靴10の底面右図である。クリート靴は、その下部面に取り付けられた靴底14と共に靴の甲12を有する。靴底14は、ボール(母指球)部分16、アーチ(足の土踏まず)の付近の中央部分18、及びヒール(踵)部分20を有する。クリート22は、ボール部分16の靴底の底面から下向きに延び、またクリート24は、ヒール部分20の底面靴底から下向きに延びる。一般に、クリート22と24は、靴のアーチ領域18へは延びない。クリート22と24は、金属、プラスチック、硬質ゴム、又は他の所望される材料から作製でき、また着脱自在に靴底14に取り付けできる。標準的なクリート靴10は、説明のためのみに示され、また他のクリート靴も使用できる。さらに、用語“クリート”の使用は、優れた安定性とクリート、スパイク及びノブなどのグリップを提供するよう意図される、靴から下向きに延びているいずれかの突出部を網羅することが意図されている。
【0006】
図2は、本発明の代表的なクリート保護靴カバー30の頂部斜視図である。それは、ヒール領域34、アーチ領域36及びボール領域38を備える靴底32を有する。ヒール領域34とボール領域38は、その中の上部部分に形成される凹所40と42をそれぞれ有することがある。エラストマ状クリート適合パッド44と46が置かれ且つ凹所40と42の内部にそれぞれ外れないよう取り付けられることが好ましい。あるいは、エラストマ状クリート適合パッド44と46の材料を靴底の他の部分を用いて成型することによるなど、靴底を、その中に一体に形成されるエラストマ状クリート適合パッド44と46と一緒に形成できる。アーチ領域36は、凹所40と42よりも高く位置する上部表面を保有でき、且つエラストマ状クリート適合パッド44と46よりも堅い材料から形成できることが好ましい。従って、エラストマ状パッド44と46がそれぞれ置かれ且つ好ましくは凹所40と42に取り外せないよう取り付けられるとき、アーチ領域36の頂部とエラストマ状クリート適合パッド44と46の頂部は、ほぼ同じ高さにあって、比較的平坦な面を備えている。前方凹所42の周辺に、エラストマ状クリート適合パッド46よりもより弾性力のある材料から成るリム43、例えば靴底32からの延長部を提供し、エラストマ状クリート適合パッド46を保持できる。ヒール凹所40の周囲に、エラストマ状パッド46よりもより弾性力のある材料から成るリム41、例えば靴底32からの延長部を提供し、エラストマ状材料から成るパッド44を保持できる。あるいは、ヒール領域34とボール領域38は、凹所を含むのをなんら必要とせず、その場合にはエラストマ状パッド44と46を靴底の上部部分に直接置くことができる。ヒール領域34には、ヒール係合構造50が設けられる。二つの別個のパッドを保有する代りに、必要なら上部面のほぼ全体が、アーチ領域36でさえ、パッドを含むことができる。ヒール係合構造50は、靴底部分の後の上向き且つ周囲に延びる材料の部分を具備でき、またその中に置かれた靴のヒールカップの後ろを把持するために活用できる。材料は、プラスチック、革、ビニール、又は幾つかの他の材料など、軟質且つ弾力性があって、靴が適所に置かれるとき、その中に置かれた靴のヒールを把持することが好ましい。優れた嵌合を提供するため、切り離し部分52をヒール係合構造の下方部分に含むことができる。前方凹所38の領域の靴底のボール又は前方領域からの延長は、保持ストラップ60と62などの係合部である。保持ストラップ60と62は、開放され且つ係合されない様式で示されている。保持ストラップ60と62は、各ストラップ上にフック・アンド・ループ用材料64と66(図3に図示)、スナップ(図示せず)、調節バックル(図示せず)及び他の周知構造などの着脱自在の取り付け要素を保持して、使用するとき、二つの保持ストラップ60と62は一緒にでき且つユーザのクリート靴(図示せず)の周囲に固定できる。クリート保護靴カバー30を迅速に着けたり脱いだりする能力が望まれるので、着脱自在の保持ストラップ60と62が有用である。しかしながら、一対の対向ストラップを提供する代りに、靴カバーのボール部分を横断して延び、ユーザがそこへ滑り込みできる単一の弾性保持ストラップを提供できる。ヒール係合構造を含まないそのような実施形態は、図10を参照して図示され且つさらに後述される。
【0007】
図3は、保持ストラップ60と62が互いから係合されず且つ開放状態にあり、フック・アンド・ループ用材料64と66をそれぞれ示している、本発明の代表的なクリート保護靴カバー30の下部右側方図である。ヒール係合構造50と、ヒール領域34、アーチ領域36及びボール領域38を備える靴底32が示されている。
【0008】
図4は、代表的なクリート保護靴カバー30の上方に配置された図1の標準的なクリート靴10の頂部斜視図であり、靴カバーの保持ストラップ60と62は離され、靴10を挿入し且つ取り外すことを可能にしている。この図では、凹所40と42にそれぞれ置かれたエラストマ状パッド44と46が示され、またクリート靴10とクリート保護靴カバー30の他の機構が示されている。
【0009】
図5は、靴の甲12を備えるクリート靴10の前方部分の靴底14からクリート22がどのように延び、クリート保護靴カバー30のエラストマ状クリート形成パッド46を圧縮し且つ適合するか、またどうしてアーチ領域36が軟質のエラストマ状材料から形成される必要がなく、必要ならより硬いプラスチック又はゴムなどの別の材料から形成でき、またクリート靴のアーチ領域18を支持するために活用できるかを、示している部分断面図である。この図では、係合部ストラップは、わかりやすく示すために取り除かれている。凹所42に置かれたエラストマ状パッド46の嵌合が示されている。
【0010】
図6は、クリート保護靴カバー70の別の代表的な実施形態の前方頂部斜視図である。それは、好ましくは軟質且つエラストマ状の上部層72、側方縁74、比較的軟質且つエラストマ状の上部層72の下方の比較的堅い靴底部分76、ヒール係合構造78、及び通常の手段により好ましくは着脱自在に一緒に取り付け可能な保持ストラップ80と82を有する。図2−5の実施形態とは異なり、必要なら、軟質且つエラストマ状の上部層72は、アーチ領域の中断無しに、クリート保護靴カバー70の全上部面を覆って連続して拡張できる。上部層72は、織り目の付いた上部面を有し、靴のクリートを上手く把持できる。同様に、必要なら、上部層72は、特に軟質且つエラストマ状でない材料から作製して、クリートが深くは沈み込まないようにできる。ヒール係合構造78は、靴底部分の後ろの上向き且つ周囲に延びる材料の部分(例えば、ストラップ状様式にある)を具備でき、またその中に置かれた靴のヒールカップの後ろを把持するために活用できる。材料は、プラスチック、革、ビニール、又は幾つかの他の材料など、軟質且つ弾力性があって、靴が適所に置かれるとき、その中に置かれた靴のヒールを把持することが好ましい。保持ストラップ80と82などの係合部は、靴底のボール又は前方領域から延びる。保持ストラップ80と82は、開放され且つ係合されない様式で示されている。保持ストラップ80と82は、各ストラップ上にフック・アンド・ループ用材料、スナップ、調節バックル及び他の周知構造などの着脱自在の取り付け要素を有して、使用するとき、二つの保持ストラップ80と82は一緒にでき且つユーザのクリート靴(図示せず)の周囲に固定できる。クリート保護靴カバー70を迅速に着けたり脱いだりする能力が望まれるので、着脱自在の取り付け可能な保持ストラップ80と82は有用である。しかしながら、一対の対向ストラップを提供する代りに、靴カバーのボール部分を横断して延び、ユーザがそこへ滑り込みできる単一の弾性保持ストラップを提供できる。
【0011】
図7は、図6の代表的なクリート保護靴カバー70の前方底部斜視図である。ヒール係合構造78と保持ストラップ80と82があるように、靴底部分76が示されている。
【0012】
図8と9はそれぞれ、靴底から延びているクリート92と94を備えるクリート靴90と共に使用される図6のクリート保護靴カバー70の側方図と前方図である。図に示すように、ヒール係合構造78は、その中に置かれた靴70のヒール96を把持し、また保持ストラップ80と82は、靴70の前方領域98を把持する。
【0013】
図10は、本発明のクリート保護靴カバー100のさらなる実施形態の頂部前方斜視図である。それは、ヒール領域104、アーチ(靴中央)領域106,及びボール領域108を備える靴底102を有する。ヒール領域104とボール領域108に形成され、その中にエラストマ状クリート適合パッド114と116がある凹所110と112が、それぞれ置かれ且つ凹所110と112の内部に取り外せないように取り付けられることが好ましい。あるいは、エラストマ状クリート適合パッド114と116の材料を靴底102の他の部分と共に成型することによるなど、靴底を、その中に一体形成されたエラストマ状クリート適合パッド114と116と一緒に形成できる。あるいは、靴底の上方部分のヒールとボール領域にだけエラストマ状クリート適合材料を含むよりはむしろ、このエラストマ状材料をアーチ領域にさえも含むことができる。クリート保護靴カバー100は、保持ストラップ118などの係合部を有する。保持ストラップは弾性力のある材料から形成され、ユーザがその中にクリート靴を滑り込ますことを可能にすることが好ましい。単一の保持ストラップが示されるが、図2−4に示されるような、着脱自在に一緒に取り付け可能な二つのストラップを使用できる。
【0014】
図11は、本発明の寸法調節可能なクリート保護靴カバー130のさらなる実施形態の側方斜視図である。それは、可撓性で弾力性のあるエラストマ状材料、ゴム、シリコーン、ネオプレン、伸縮性繊維等を含む、弾性材料から形成された靴の上方部分132を有する。上方部分132は、その中にクリート(又は他の)靴を履いている人の足が挿入できる(図示せず)靴開口部134を有する。ボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138は、上方部分132の下側領域に取り付けられる。ボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138は、必要なら、下部材料142とは異なる品質を有する上部表面材料140を保有できる。例えば、上部表面材料140は、より堅く且つ弾力性があり、穿通を止めることができるが、下部材料はより軟質且つより可撓性にできる。ボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138は、接着剤、超音波接合、縫製、及び/又は他の機械的方法、又はいずれか他の方法により、上部部分132に取り付けできる。あるいは、上部部分132は、ボール領域靴底部分136及び/又はヒール領域靴底部分138と一緒に一体成型できる、又は上部部分132は、ボール領域靴底部分136及び/又はヒール領域靴底部分138と同一の材料から成型される。上部部分132は、靴の前方を保持させる前方部分144と靴の後方部分と係合させる後方部分146を有することが好ましい。前述のように、上部部分132は、可撓性で弾力性のあるエラストマ状材料、ゴム、シリコーン、ネオプレン、伸縮性繊維等を含む、弾性材料から形成され、また幅広い種類の様々な靴の周囲に適合し且つボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138を備える靴に係合するよう設計される。ボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138との間に、他の領域に取り付けられず且つその可撓性のために、寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の延びを単一の靴カバーが幅広い種類の靴の型と寸法に適合できるようにさせる中間領域148がある。従って、クリート保護靴カバーを、具体的な靴の寸法(例えば11D)に一致する別々の寸法に提供することを要求するよりはむしろ、寸法調節可能なクリート靴カバー130の可撓性によって、様々な靴の型と寸法に対し寸法と型を大きく順応させることができる。
【0015】
図12は、図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の上部部分132とボール領域靴底部分136とを示している詳細図である。上部表面材料140とボール領域靴底部分136の下部材料142、並びに他の領域に取り付けられない中間領域148が示されている。上部部分132の下側領域150は、上部表面材料140に取り付けられる。両端矢印の線h、w及びlにより示されるように、寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の高さhと幅wは、靴カバーの全ての地点で調節可能であり、また靴カバーの長さlは、中間領域148で伸縮性である。
【0016】
図13は、図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の底面図であり、また中間領域148の底部と、ボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138の底部を示している。
【0017】
図14は、その中に(仮想的に)挿入されたクリート靴160を備えて示される、図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の側方斜視図である。示されるように、クリート靴の前方部分162は、前方部分144により保持され、またクリート靴160のヒール部分164は、後方部分146に適合する。図11に示されるような、寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の他の部分がある。
【0018】
図15は、さらに別の寸法調節可能なクリート保護靴カバー170の側方斜視図であり、上部可撓性部分172は、ボール領域靴底部分174とヒール領域靴底部分176と一緒に一体形成されている。上部可撓性部分172は、その間に形成された開口部180を保有できる。開口部180は、上部可撓性部分172のより大きな伸縮性を可能にするよう機能できる。ボール領域靴底部分174とヒール領域靴底部分176は、結合部分178よりも厚く、それ故伸縮性をより小さくできる。寸法調節可能なクリート保護靴カバー170は、単一材料から形成できるが、より大きな耐久性用に、ボール領域靴底部分174とヒール領域靴底部分176の少なくとも一部(例えば、それらの底部)をより硬く且つより可撓性の小さい材料から形成することも可能で且つ好ましい。これは、従来の成型法により実行できる。クリート保護靴カバー170の中間部分182は伸縮性であり、様々なクリート靴の寸法と型によく適合できることが好ましく、また開口部184は中間部分の付近に置かれ、伸縮性を補助できることが好ましい。ヒール・プルタブ186を提供し、クリート保護靴カバー170を履き且つ脱ぐのを補助できる。
【0019】
図16は、寸法調節可能なクリート保護靴カバー170の底面図であり、またボール領域靴底部分174とヒール領域靴底部分176とアーチ領域182を示している。外形及び/又は突出部188は、ボール領域靴底部分174の底186から延長でき、また同様に外形及び/又は突出部190は、ヒール領域靴底部分176の底192から延長できる。
【0020】
従って、クリート保護靴カバー30、70、100、130、及び170は、クリート靴ユーザが容易にそれらを履き且つ脱ぐことができる有効且つ使用し易いカバーを提供する。クリート保護靴カバー30、70、100、130、及び170は、寸法調節可能であることが好ましいが、絶対に必要とされるわけではなく、それらをより多くの種類の寸法と形状で作製し、所定の靴の型と寸法に緊密に一致させることができる。同様に、クリート保護靴カバー30、70、100、130、及び170は、クリート靴に特に良く適合するが、室内で靴を履いても床を汚さないようにしたいときなどに、それらはクリート付でない靴とさえ使用できる。
【0021】
このように、本発明の代表的な実施形態が説明されたが、前述の開示は単に代表例であり、様々な他の代替、改作及び改良が本発明の要旨の範囲内で実施できることは当業者により理解されるであろう。現在開示された実施形態は、全ての点で例示的で限定的でないとして考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、標準的なクリート靴の底面右斜視図である。
【図2】図2は、本発明の代表的なクリート保護靴カバーの頂部分解斜視図であり、クリート保護靴カバーは、クリート保護靴カバーのベース部分から取り外されたクリート適合パッドと、互いから引き離された保持ストラップを備えている。
【図3】図3は、互いから引き離された保持ストラップを備え開放状態にある、本発明の保護フットウェアの下部右側面である。
【図4】図4は、図1の標準的なクリート保護靴カバーの上方に置かれた図1の標準的なクリート靴の頂部斜視図である。
【図5】図5は、クリート保護靴カバーのクリート適合パッドと係合するクリート靴の前方部分の靴底からクリートがどのように延びているかを示している部分断面図である。
【図6】図6は、クリート保護靴カバーの別の代表的な実施形態の前方頂部斜視図である。
【図7】図7は、図6の代表的なクリート保護靴カバーの前方底部斜視図である。
【図8】図8は、クリート靴と共に使用される図6のクリート保護靴カバーの側方図である。
【図9】図9は、クリート靴と共に使用される図6のクリート保護靴カバーの前方図である。
【図10】図10は、本発明のクリート保護靴カバーのさらなる実施形態の頂部前方斜視図である。
【図11】図11は、本発明の寸法調節可能なクリート保護靴カバーのさらなる実施形態の側方斜視図である。
【図12】図12は、図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバーのシェルと外側靴底を示している詳細図である。
【図13】図13は、図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバーの底面図である。
【図14】図14は、中に挿入されたクリート靴と共に示される図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバーの側方斜視図である。
【図15】図15は、クリート保護靴カバーの別の実施形態の頂部斜視図である。
【図16】図16は、図15のクリート保護靴カバーの底部平面図である。
【技術分野】
【0001】
この発明は、フットウェアの分野に関し、また詳細には芝生又は軟弱な地面で使用されないとき、並びに床面がクリートにより損傷を受けないようにするときの、フットウェアのクリート又はスパイクを保護する靴カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
数例を挙げると、陸上競技、ベースボール、フットボール、サッカー、ラグビー、ラクロス及びゴルフなどの様々なスポーツにおいて、靴は、靴の底から下向きに延びているクリート又はスパイクを設けられる。クリート又はスパイクは、以前は金属から作製されたが、現在は硬質プラスチックから作製されるのがより一般的である。これらのクリート又はスパイクは、スポーツのフィールドとトラックでユーザに追加的な牽引力を提供する。しかしながら、クリートは、歩道と車道などのギザギザで硬い表面上を歩行することにより損傷を受けることがある。さらに、クリートは、板張りの床と室内カーペットなどのより傷つきやすい床面を損傷することがある。
【0003】
従って、競技者は通常、クリート付靴を使用しないとき競技者が履くことがあるクリートの無い一対の歩行用靴と一緒に、クリート又はスパイク付きの運動靴を持っていく。しかしながら、競技者はクリートのない又はスパイクのない靴を持っていくことを忘れる、又はフィールドで使用後クリート付靴を脱がない場合があり、それ故、クリートが過度に早く磨耗するか、又は車のカーペット又はビルの床などの面が汚れる又はこすれる。
【発明の開示】
【0004】
従って、クリート靴又はスパイク靴のクリート又はスパイクも保護し且つ床も保護し、また経済的、快適、及び機能的なようにするクリート保護靴カバーを有することは有益であろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
図1は、標準的なクリート靴10の底面右図である。クリート靴は、その下部面に取り付けられた靴底14と共に靴の甲12を有する。靴底14は、ボール(母指球)部分16、アーチ(足の土踏まず)の付近の中央部分18、及びヒール(踵)部分20を有する。クリート22は、ボール部分16の靴底の底面から下向きに延び、またクリート24は、ヒール部分20の底面靴底から下向きに延びる。一般に、クリート22と24は、靴のアーチ領域18へは延びない。クリート22と24は、金属、プラスチック、硬質ゴム、又は他の所望される材料から作製でき、また着脱自在に靴底14に取り付けできる。標準的なクリート靴10は、説明のためのみに示され、また他のクリート靴も使用できる。さらに、用語“クリート”の使用は、優れた安定性とクリート、スパイク及びノブなどのグリップを提供するよう意図される、靴から下向きに延びているいずれかの突出部を網羅することが意図されている。
【0006】
図2は、本発明の代表的なクリート保護靴カバー30の頂部斜視図である。それは、ヒール領域34、アーチ領域36及びボール領域38を備える靴底32を有する。ヒール領域34とボール領域38は、その中の上部部分に形成される凹所40と42をそれぞれ有することがある。エラストマ状クリート適合パッド44と46が置かれ且つ凹所40と42の内部にそれぞれ外れないよう取り付けられることが好ましい。あるいは、エラストマ状クリート適合パッド44と46の材料を靴底の他の部分を用いて成型することによるなど、靴底を、その中に一体に形成されるエラストマ状クリート適合パッド44と46と一緒に形成できる。アーチ領域36は、凹所40と42よりも高く位置する上部表面を保有でき、且つエラストマ状クリート適合パッド44と46よりも堅い材料から形成できることが好ましい。従って、エラストマ状パッド44と46がそれぞれ置かれ且つ好ましくは凹所40と42に取り外せないよう取り付けられるとき、アーチ領域36の頂部とエラストマ状クリート適合パッド44と46の頂部は、ほぼ同じ高さにあって、比較的平坦な面を備えている。前方凹所42の周辺に、エラストマ状クリート適合パッド46よりもより弾性力のある材料から成るリム43、例えば靴底32からの延長部を提供し、エラストマ状クリート適合パッド46を保持できる。ヒール凹所40の周囲に、エラストマ状パッド46よりもより弾性力のある材料から成るリム41、例えば靴底32からの延長部を提供し、エラストマ状材料から成るパッド44を保持できる。あるいは、ヒール領域34とボール領域38は、凹所を含むのをなんら必要とせず、その場合にはエラストマ状パッド44と46を靴底の上部部分に直接置くことができる。ヒール領域34には、ヒール係合構造50が設けられる。二つの別個のパッドを保有する代りに、必要なら上部面のほぼ全体が、アーチ領域36でさえ、パッドを含むことができる。ヒール係合構造50は、靴底部分の後の上向き且つ周囲に延びる材料の部分を具備でき、またその中に置かれた靴のヒールカップの後ろを把持するために活用できる。材料は、プラスチック、革、ビニール、又は幾つかの他の材料など、軟質且つ弾力性があって、靴が適所に置かれるとき、その中に置かれた靴のヒールを把持することが好ましい。優れた嵌合を提供するため、切り離し部分52をヒール係合構造の下方部分に含むことができる。前方凹所38の領域の靴底のボール又は前方領域からの延長は、保持ストラップ60と62などの係合部である。保持ストラップ60と62は、開放され且つ係合されない様式で示されている。保持ストラップ60と62は、各ストラップ上にフック・アンド・ループ用材料64と66(図3に図示)、スナップ(図示せず)、調節バックル(図示せず)及び他の周知構造などの着脱自在の取り付け要素を保持して、使用するとき、二つの保持ストラップ60と62は一緒にでき且つユーザのクリート靴(図示せず)の周囲に固定できる。クリート保護靴カバー30を迅速に着けたり脱いだりする能力が望まれるので、着脱自在の保持ストラップ60と62が有用である。しかしながら、一対の対向ストラップを提供する代りに、靴カバーのボール部分を横断して延び、ユーザがそこへ滑り込みできる単一の弾性保持ストラップを提供できる。ヒール係合構造を含まないそのような実施形態は、図10を参照して図示され且つさらに後述される。
【0007】
図3は、保持ストラップ60と62が互いから係合されず且つ開放状態にあり、フック・アンド・ループ用材料64と66をそれぞれ示している、本発明の代表的なクリート保護靴カバー30の下部右側方図である。ヒール係合構造50と、ヒール領域34、アーチ領域36及びボール領域38を備える靴底32が示されている。
【0008】
図4は、代表的なクリート保護靴カバー30の上方に配置された図1の標準的なクリート靴10の頂部斜視図であり、靴カバーの保持ストラップ60と62は離され、靴10を挿入し且つ取り外すことを可能にしている。この図では、凹所40と42にそれぞれ置かれたエラストマ状パッド44と46が示され、またクリート靴10とクリート保護靴カバー30の他の機構が示されている。
【0009】
図5は、靴の甲12を備えるクリート靴10の前方部分の靴底14からクリート22がどのように延び、クリート保護靴カバー30のエラストマ状クリート形成パッド46を圧縮し且つ適合するか、またどうしてアーチ領域36が軟質のエラストマ状材料から形成される必要がなく、必要ならより硬いプラスチック又はゴムなどの別の材料から形成でき、またクリート靴のアーチ領域18を支持するために活用できるかを、示している部分断面図である。この図では、係合部ストラップは、わかりやすく示すために取り除かれている。凹所42に置かれたエラストマ状パッド46の嵌合が示されている。
【0010】
図6は、クリート保護靴カバー70の別の代表的な実施形態の前方頂部斜視図である。それは、好ましくは軟質且つエラストマ状の上部層72、側方縁74、比較的軟質且つエラストマ状の上部層72の下方の比較的堅い靴底部分76、ヒール係合構造78、及び通常の手段により好ましくは着脱自在に一緒に取り付け可能な保持ストラップ80と82を有する。図2−5の実施形態とは異なり、必要なら、軟質且つエラストマ状の上部層72は、アーチ領域の中断無しに、クリート保護靴カバー70の全上部面を覆って連続して拡張できる。上部層72は、織り目の付いた上部面を有し、靴のクリートを上手く把持できる。同様に、必要なら、上部層72は、特に軟質且つエラストマ状でない材料から作製して、クリートが深くは沈み込まないようにできる。ヒール係合構造78は、靴底部分の後ろの上向き且つ周囲に延びる材料の部分(例えば、ストラップ状様式にある)を具備でき、またその中に置かれた靴のヒールカップの後ろを把持するために活用できる。材料は、プラスチック、革、ビニール、又は幾つかの他の材料など、軟質且つ弾力性があって、靴が適所に置かれるとき、その中に置かれた靴のヒールを把持することが好ましい。保持ストラップ80と82などの係合部は、靴底のボール又は前方領域から延びる。保持ストラップ80と82は、開放され且つ係合されない様式で示されている。保持ストラップ80と82は、各ストラップ上にフック・アンド・ループ用材料、スナップ、調節バックル及び他の周知構造などの着脱自在の取り付け要素を有して、使用するとき、二つの保持ストラップ80と82は一緒にでき且つユーザのクリート靴(図示せず)の周囲に固定できる。クリート保護靴カバー70を迅速に着けたり脱いだりする能力が望まれるので、着脱自在の取り付け可能な保持ストラップ80と82は有用である。しかしながら、一対の対向ストラップを提供する代りに、靴カバーのボール部分を横断して延び、ユーザがそこへ滑り込みできる単一の弾性保持ストラップを提供できる。
【0011】
図7は、図6の代表的なクリート保護靴カバー70の前方底部斜視図である。ヒール係合構造78と保持ストラップ80と82があるように、靴底部分76が示されている。
【0012】
図8と9はそれぞれ、靴底から延びているクリート92と94を備えるクリート靴90と共に使用される図6のクリート保護靴カバー70の側方図と前方図である。図に示すように、ヒール係合構造78は、その中に置かれた靴70のヒール96を把持し、また保持ストラップ80と82は、靴70の前方領域98を把持する。
【0013】
図10は、本発明のクリート保護靴カバー100のさらなる実施形態の頂部前方斜視図である。それは、ヒール領域104、アーチ(靴中央)領域106,及びボール領域108を備える靴底102を有する。ヒール領域104とボール領域108に形成され、その中にエラストマ状クリート適合パッド114と116がある凹所110と112が、それぞれ置かれ且つ凹所110と112の内部に取り外せないように取り付けられることが好ましい。あるいは、エラストマ状クリート適合パッド114と116の材料を靴底102の他の部分と共に成型することによるなど、靴底を、その中に一体形成されたエラストマ状クリート適合パッド114と116と一緒に形成できる。あるいは、靴底の上方部分のヒールとボール領域にだけエラストマ状クリート適合材料を含むよりはむしろ、このエラストマ状材料をアーチ領域にさえも含むことができる。クリート保護靴カバー100は、保持ストラップ118などの係合部を有する。保持ストラップは弾性力のある材料から形成され、ユーザがその中にクリート靴を滑り込ますことを可能にすることが好ましい。単一の保持ストラップが示されるが、図2−4に示されるような、着脱自在に一緒に取り付け可能な二つのストラップを使用できる。
【0014】
図11は、本発明の寸法調節可能なクリート保護靴カバー130のさらなる実施形態の側方斜視図である。それは、可撓性で弾力性のあるエラストマ状材料、ゴム、シリコーン、ネオプレン、伸縮性繊維等を含む、弾性材料から形成された靴の上方部分132を有する。上方部分132は、その中にクリート(又は他の)靴を履いている人の足が挿入できる(図示せず)靴開口部134を有する。ボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138は、上方部分132の下側領域に取り付けられる。ボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138は、必要なら、下部材料142とは異なる品質を有する上部表面材料140を保有できる。例えば、上部表面材料140は、より堅く且つ弾力性があり、穿通を止めることができるが、下部材料はより軟質且つより可撓性にできる。ボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138は、接着剤、超音波接合、縫製、及び/又は他の機械的方法、又はいずれか他の方法により、上部部分132に取り付けできる。あるいは、上部部分132は、ボール領域靴底部分136及び/又はヒール領域靴底部分138と一緒に一体成型できる、又は上部部分132は、ボール領域靴底部分136及び/又はヒール領域靴底部分138と同一の材料から成型される。上部部分132は、靴の前方を保持させる前方部分144と靴の後方部分と係合させる後方部分146を有することが好ましい。前述のように、上部部分132は、可撓性で弾力性のあるエラストマ状材料、ゴム、シリコーン、ネオプレン、伸縮性繊維等を含む、弾性材料から形成され、また幅広い種類の様々な靴の周囲に適合し且つボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138を備える靴に係合するよう設計される。ボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138との間に、他の領域に取り付けられず且つその可撓性のために、寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の延びを単一の靴カバーが幅広い種類の靴の型と寸法に適合できるようにさせる中間領域148がある。従って、クリート保護靴カバーを、具体的な靴の寸法(例えば11D)に一致する別々の寸法に提供することを要求するよりはむしろ、寸法調節可能なクリート靴カバー130の可撓性によって、様々な靴の型と寸法に対し寸法と型を大きく順応させることができる。
【0015】
図12は、図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の上部部分132とボール領域靴底部分136とを示している詳細図である。上部表面材料140とボール領域靴底部分136の下部材料142、並びに他の領域に取り付けられない中間領域148が示されている。上部部分132の下側領域150は、上部表面材料140に取り付けられる。両端矢印の線h、w及びlにより示されるように、寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の高さhと幅wは、靴カバーの全ての地点で調節可能であり、また靴カバーの長さlは、中間領域148で伸縮性である。
【0016】
図13は、図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の底面図であり、また中間領域148の底部と、ボール領域靴底部分136とヒール領域靴底部分138の底部を示している。
【0017】
図14は、その中に(仮想的に)挿入されたクリート靴160を備えて示される、図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の側方斜視図である。示されるように、クリート靴の前方部分162は、前方部分144により保持され、またクリート靴160のヒール部分164は、後方部分146に適合する。図11に示されるような、寸法調節可能なクリート保護靴カバー130の他の部分がある。
【0018】
図15は、さらに別の寸法調節可能なクリート保護靴カバー170の側方斜視図であり、上部可撓性部分172は、ボール領域靴底部分174とヒール領域靴底部分176と一緒に一体形成されている。上部可撓性部分172は、その間に形成された開口部180を保有できる。開口部180は、上部可撓性部分172のより大きな伸縮性を可能にするよう機能できる。ボール領域靴底部分174とヒール領域靴底部分176は、結合部分178よりも厚く、それ故伸縮性をより小さくできる。寸法調節可能なクリート保護靴カバー170は、単一材料から形成できるが、より大きな耐久性用に、ボール領域靴底部分174とヒール領域靴底部分176の少なくとも一部(例えば、それらの底部)をより硬く且つより可撓性の小さい材料から形成することも可能で且つ好ましい。これは、従来の成型法により実行できる。クリート保護靴カバー170の中間部分182は伸縮性であり、様々なクリート靴の寸法と型によく適合できることが好ましく、また開口部184は中間部分の付近に置かれ、伸縮性を補助できることが好ましい。ヒール・プルタブ186を提供し、クリート保護靴カバー170を履き且つ脱ぐのを補助できる。
【0019】
図16は、寸法調節可能なクリート保護靴カバー170の底面図であり、またボール領域靴底部分174とヒール領域靴底部分176とアーチ領域182を示している。外形及び/又は突出部188は、ボール領域靴底部分174の底186から延長でき、また同様に外形及び/又は突出部190は、ヒール領域靴底部分176の底192から延長できる。
【0020】
従って、クリート保護靴カバー30、70、100、130、及び170は、クリート靴ユーザが容易にそれらを履き且つ脱ぐことができる有効且つ使用し易いカバーを提供する。クリート保護靴カバー30、70、100、130、及び170は、寸法調節可能であることが好ましいが、絶対に必要とされるわけではなく、それらをより多くの種類の寸法と形状で作製し、所定の靴の型と寸法に緊密に一致させることができる。同様に、クリート保護靴カバー30、70、100、130、及び170は、クリート靴に特に良く適合するが、室内で靴を履いても床を汚さないようにしたいときなどに、それらはクリート付でない靴とさえ使用できる。
【0021】
このように、本発明の代表的な実施形態が説明されたが、前述の開示は単に代表例であり、様々な他の代替、改作及び改良が本発明の要旨の範囲内で実施できることは当業者により理解されるであろう。現在開示された実施形態は、全ての点で例示的で限定的でないとして考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、標準的なクリート靴の底面右斜視図である。
【図2】図2は、本発明の代表的なクリート保護靴カバーの頂部分解斜視図であり、クリート保護靴カバーは、クリート保護靴カバーのベース部分から取り外されたクリート適合パッドと、互いから引き離された保持ストラップを備えている。
【図3】図3は、互いから引き離された保持ストラップを備え開放状態にある、本発明の保護フットウェアの下部右側面である。
【図4】図4は、図1の標準的なクリート保護靴カバーの上方に置かれた図1の標準的なクリート靴の頂部斜視図である。
【図5】図5は、クリート保護靴カバーのクリート適合パッドと係合するクリート靴の前方部分の靴底からクリートがどのように延びているかを示している部分断面図である。
【図6】図6は、クリート保護靴カバーの別の代表的な実施形態の前方頂部斜視図である。
【図7】図7は、図6の代表的なクリート保護靴カバーの前方底部斜視図である。
【図8】図8は、クリート靴と共に使用される図6のクリート保護靴カバーの側方図である。
【図9】図9は、クリート靴と共に使用される図6のクリート保護靴カバーの前方図である。
【図10】図10は、本発明のクリート保護靴カバーのさらなる実施形態の頂部前方斜視図である。
【図11】図11は、本発明の寸法調節可能なクリート保護靴カバーのさらなる実施形態の側方斜視図である。
【図12】図12は、図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバーのシェルと外側靴底を示している詳細図である。
【図13】図13は、図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバーの底面図である。
【図14】図14は、中に挿入されたクリート靴と共に示される図11の寸法調節可能なクリート保護靴カバーの側方斜視図である。
【図15】図15は、クリート保護靴カバーの別の実施形態の頂部斜視図である。
【図16】図16は、図15のクリート保護靴カバーの底部平面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリート保護靴カバーであって、
上部面と下部面を備える靴底部分で、ボール領域、ヒール領域、及び前記ボール領域と前記ヒール領域との間の中間領域を有し、少なくとも前記ボール領域とヒール領域は、クリート靴のクリートが入りこめるような、断面が変形しうる、それらの上部面に設けられた軟質且つ変形可能な材料を有する、靴底部分と;
前記クリート保護靴カバーを、着用者のクリート靴の上方に保持する係合部と;
を具備する、クリート保護靴カバー。
【請求項2】
断面が変形しうる、それらの上部面に設けられた前記軟質且つ変形可能な材料は、前記靴底部分の前記ボール領域とヒール領域に形成された凹所の中に置かれる中敷きを具備する、請求項1に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項3】
前記中敷き以外の領域はより堅く且つより変形し難い材料から形成される、請求項2に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項4】
前記クリート保護靴カバーの前記ヒール領域の付近に置かれる、ヒール・ストラップをさらに具備する、請求項1−3のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項5】
前記係合部は、着脱自在に一緒に取り付けられる一対のストラップを具備する、請求項1−4のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項6】
前記ストラップは、伸縮性材料を具備する、請求項5に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項7】
前記上部面は、クリート靴のクリートと係合するようになっている複数の軟質且つ変形しやすい突出部を具備する、請求項1−6のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項8】
弾性材料を具備し且つその頂部に形成される靴開口部を有する上部部分と;
前記上部弾力性のある部分の下方でその前方部分に置かれるボール領域靴底部分と;
前記上部弾力性のある部分の下方でその後方部分に置かれるヒール領域靴底部分と;
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分との間の中間部分であって、前記上部弾力性のある部分の一部を具備し、長手方向に伸縮性である、中間部分と;
を具備する、クリート保護靴カバー。
【請求項9】
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分は、別個の部分であり且つ前記上部部分の下側から延びる、請求項8に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項10】
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分は、前記上部部分へ取り付けられる、請求項8又は9に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項11】
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分は、前記上部部分と一体に形成される、請求項8−10のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項12】
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分は、弾力性のある上部面を有する、請求項8−11のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項13】
前記上部部分は、それらの間に形成された開口部と接続される部分を具備する、請求項8−12のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項14】
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分は、その中に形成された凹所を有する、請求項8−13のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項1】
クリート保護靴カバーであって、
上部面と下部面を備える靴底部分で、ボール領域、ヒール領域、及び前記ボール領域と前記ヒール領域との間の中間領域を有し、少なくとも前記ボール領域とヒール領域は、クリート靴のクリートが入りこめるような、断面が変形しうる、それらの上部面に設けられた軟質且つ変形可能な材料を有する、靴底部分と;
前記クリート保護靴カバーを、着用者のクリート靴の上方に保持する係合部と;
を具備する、クリート保護靴カバー。
【請求項2】
断面が変形しうる、それらの上部面に設けられた前記軟質且つ変形可能な材料は、前記靴底部分の前記ボール領域とヒール領域に形成された凹所の中に置かれる中敷きを具備する、請求項1に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項3】
前記中敷き以外の領域はより堅く且つより変形し難い材料から形成される、請求項2に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項4】
前記クリート保護靴カバーの前記ヒール領域の付近に置かれる、ヒール・ストラップをさらに具備する、請求項1−3のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項5】
前記係合部は、着脱自在に一緒に取り付けられる一対のストラップを具備する、請求項1−4のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項6】
前記ストラップは、伸縮性材料を具備する、請求項5に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項7】
前記上部面は、クリート靴のクリートと係合するようになっている複数の軟質且つ変形しやすい突出部を具備する、請求項1−6のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項8】
弾性材料を具備し且つその頂部に形成される靴開口部を有する上部部分と;
前記上部弾力性のある部分の下方でその前方部分に置かれるボール領域靴底部分と;
前記上部弾力性のある部分の下方でその後方部分に置かれるヒール領域靴底部分と;
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分との間の中間部分であって、前記上部弾力性のある部分の一部を具備し、長手方向に伸縮性である、中間部分と;
を具備する、クリート保護靴カバー。
【請求項9】
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分は、別個の部分であり且つ前記上部部分の下側から延びる、請求項8に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項10】
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分は、前記上部部分へ取り付けられる、請求項8又は9に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項11】
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分は、前記上部部分と一体に形成される、請求項8−10のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項12】
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分は、弾力性のある上部面を有する、請求項8−11のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項13】
前記上部部分は、それらの間に形成された開口部と接続される部分を具備する、請求項8−12のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【請求項14】
前記ボール領域靴底部分と前記ヒール領域靴底部分は、その中に形成された凹所を有する、請求項8−13のいずれか1項に記載のクリート保護靴カバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2008−543530(P2008−543530A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519570(P2008−519570)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/025404
【国際公開番号】WO2007/002840
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(507422574)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/025404
【国際公開番号】WO2007/002840
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(507422574)
【Fターム(参考)】
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