説明

クリームヘナ染毛剤

【課題】化粧品として広く販売でき、または理美容室業務用として使用でき、髪質にかかわりなくいつも安定した色に仕上がり、簡易で素早い施術ができ、染まり上がりの髪のコンディションが改善されたと実感できる、ヘナ染毛剤の提供。
【解決手段】粉末状ヘナ(ヘナ末)とヘナ抽出液の1種または両方を1〜40重量%含有し、水分、油分、活性剤、トリートメント剤、HC染料、塩基性染料を含有するクリーム状の染毛剤組成物。クリーム状とすることにより、ヘナの色素が毛髪内に浸透しやすくなり、安定した染毛力が得られやすくなる。また、HC染料、塩基性染料を配合することで明度や赤、青、黄等、色調を調整でき希望する色に毛髪を染めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘナ及びヘナ抽出液を主成分として含有するクリーム状染毛剤であり、明暗や色合いを明確に表現でき、染まりムラが起きない染毛力と染まり上がりの毛髪の風合いを改善するトリートメント効果、さらに施術の際の塗布のし易さ、着色時間の短縮を可能にした染毛剤とそれを使用した染毛方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のヘナ主成分の染毛剤は粉末のものがほとんどである(例えば、非特許文献1参照。)。ヘナの染料は赤(オレンジ)味が強く、白髪への染色が弱く、ヘナ単体で他の染料を含有していない染毛剤は時間がかかり、白髪は十分に染まらない又は赤くなりすぎるなどの問題があり、あまり使用されていない。
また、染毛力を補助する目的で、粉末の1剤と色素の浸透を助ける専用薄め液2剤で構成しているものや(例えば、特許文献1参照。)、粉末の1剤に様々な酸化染料、直接染を含有させて、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状などの専用薄め液2剤構成しているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
また、ヘナを水と高分子などの増粘外剤と混合し、加水分解ケラチンなどを添加剤に加えたゲル状に加工して染まりやすくしたものもある(例えば特許文献3)。しかし本来、毛表皮は疎水性の為、毛髪内部に色素を送り込むには、油分を含む乳化物(クリーム)の方がはるかに浸透に優れる。また、防腐性の強いカチオン処方のクリームに比べ、天然素材を多く含む水溶性ゲルは非常に腐敗しやすく、強力な防腐剤を多量に必要とする。
また、ヘナの染毛力を補強し、色調を調整する目的で過酸化水素とジアミン系酸化染料を含有する1剤2剤で構成されるものもある(例えば、特許文献4参照。)。
粉末や顆粒状のヘナ染毛剤を施術時に水ないし2剤で溶かすのは手間がかかり、また十分に溶けていないと塗布しにくく、染まりムラなどの原因にもなる。 更にジアミン系の酸化染料と過酸化水素を含有することで、薬事法では医薬部外品扱いになり、化粧品としての販売はできない。
【非特許文献1】「JAPAN HENNA PofessinalManual Vol.8」有限会社ジャパンヘナ,2007年10月発行P3
【特許文献1】特開2005−187447
【特許文献2】特開2002−226341
【特許文献3】特開2004−131440
【特許文献4】特開2006−290857
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【003】
カラー、パーマなどにより毛髪の損傷を気にする人が増え、ヘナは髪にダメージを与えない植物染料として注目された。しかし、ヘナ染毛剤は白髪などが染まりにくく髪質により染まる程度が一定でない。
しかもオレンジ、赤味が強く、白髪などはオレンジに染まってしまい、希望した色に染毛できない。
また、補助的に酸化染料を使用したものは、化粧品として販売できないし、化粧品として使用できる酸性染料を補助的に使用すると頭皮に色が着くため、地肌から塗布できなくなる。
更に粉末の染料を水や専用の2剤に均一に混合する手間がかかり、使いにくいという問題がある。
加えて、染毛後の髪が染料によりゴワゴワとした手触りになり、風合いが悪くなる傾向がある。
【問題を解決するための手段】
【004】
上記の実情を解決すべく、請求項1,2,3,4記載の染毛剤はクリーム状のヘナ染料を1剤ないし単体の染毛剤として、専用薄め液(2剤)ないし、水で混合して使用する方法で、簡単に混合、塗布の施術が可能になり、更に短時間で安定した染毛力が得られ、毛髪の艶、手触りなど良好な風合いを得るに至った。
【発明の効果】
【005】
すなわち本発明は、染料剤であるヘナをクリーム状にすることで、髪の風合いを改善するトリートメント成分や色の明暗や色味を調整し、地肌に着きにくいHC染料、塩基性染料を均一に混合でき、良好な染毛力やコンディショニング力を短時間で安定して得られ、しかも使用時に簡単に混合、塗布できる為、施術が大幅に簡易化されるという染毛剤組成物を提供するものである。
以下に、本発明についてさらに詳細に説明する。
【発明の実施のための最良の形態】
【006】
本発明で用いられるヘナはシコウカ(指甲花)と呼ばれるミソハギ科の植物で学名はLawsonia inermis。北アフリカからインドに広く分布する低木です。葉を粉末にしたものをヘナまたはヘンナ(Henna)と呼ぶ。ヘナ染料にはキノン系色素ローソン(2−ヒドロキシ−1、4−ナフトキノン)が含まれる。
【007】
本発明では1剤あるいは単体に主原料であるヘナの染毛力の補助、調整を目的としてHC染料、塩基性染料から選ばれる1種又は複数種を配合することを特徴としている。用いられる染料としては、HC青2、HC赤3、HC黄2、HC黄4、HC橙1、塩基性青3、塩基性7、塩基性青9、塩基性青99、塩基性赤2、塩基性赤76、塩基性黄57、塩基性茶16、塩基茶17、塩基紫14等が挙げられる。
【008】
本発明では1剤あるいは単体に染料の溶剤として、また油分としてアルコールを配合することができる。用いられるものとしては、(c12−16)アルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セタノール、エタノール、イソプロパノール、イソセチルアルコール、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、カプリリルグリコール、コレステロール、セテアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、ミリスチルアルコール、ヤシアルコール、ラウリルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
【009】
本発明では1剤または単体に毛髪の風合いを向上させる目的として炭化水素を配合することができる。用いられるものとしては、パラフィン、ミネラルオイル、ワセリン、スクワラン、イソエイコサン、キャンデリラロウ炭化水素、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【010】
本発明では同じく毛髪の風合いの向上、更に染料を毛髪に浸透しやすくする事を目的として1剤または単体にエステル油を配合することができる。用いられるものとしては、PCAオクチルドデシル、PCAメンチル、PCAラウリル、アジピン酸ジPPG−3ミリスチル、アジピン酸PPG−2ミレス−10、アジピン酸ジイソステアリル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸水添ヒマシ油、(イソステアリン酸/コハク酸)ヒマシ油、(イソステアリン酸/ミツロウ/コハク酸)ヒマシ油、イソステアリン酸バチル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸セテアリル、エイコセン酸カプリリル、エチルヘキサン酸セチル、エチルヘキサン酸セテアリル、エチルヘキサン酸ブチルエチルプロパンジオール、オクタン酸アルキル(C14.16.18)、オクタン酸イソステアリル、オクタン酸セチル、オクタン酸セテアリル、オクタン酸ヘキシルデシル、オリーブ脂肪酸エチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸エチル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸デシル、オレイン酸フィトステリル、(カプリル/カプリン酸)グリセリズ、(カプリル/カプリン/ヤシ脂肪酸)グリセリル、(カプリル酸/カプリン酸/コハク酸)トリグリセリル、カプリン酸セチル、コハク酸イソステアリルジグリセリル、コハク酸ジエトキヂエチル、コハク酸ジオクチル、ジイソステアリン酸PG、ジイソステアリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジオレイン酸PEG−18ヒマシ油、ジオレイン酸PG,ジオレイン酸グリコール、ジ(カプリル/カプリン酸)BG、ジ(カプリル/カプリン酸)PG、ジカプリル酸PG、ジカプリル酸イソソルバイド、ジ(カプリル酸/カプリン酸)PG、ジカプリン酸PG、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジステアリン酸PG、ジステアリン酸PPG−20メチルグルコース、ジステアリン酸グリコール、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、ジラウリン酸PG、ジラウリン酸グリコール、ジリノール酸ジイソプロピル、(水添ロジン/ジイソステアリン酸)グリセリル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸エチルヘキシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸コレステリル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸バチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸水添ヒマシ油、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸水添ヒマシ油、リン酸トリオレイル、リン酸トリセチル、リシノレイン酸セチル、リノール酸イソプロピル、リノール酸エチル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸コレステリル、ラウリン酸ヘキシル、ヤシ油脂肪酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチドデシル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソセチル、ホホバエステル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソステアリル、乳酸メチル、乳酸ミリスチル、乳酸ブチル、乳酸セチル、乳酸エチル、乳酸オクチルドデシル、乳酸アルキル(C12−15)、トリベヘニン、トリイソステアリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、トリオクタノイン、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリカプリリン、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル等が挙げられる。
【011】
本発明では上記と同じ目的で1剤あるいは単体に脂肪酸を配合することができる。用いるものとしては、イソステアリン酸、オレイン酸、カプリン酸、脂肪酸(C14−28)、脂肪酸(C20−40)、ステアリン酸、水添ヤシ脂肪酸、パーム核脂肪酸、パルミチン酸、ヒドロキシステアリン酸、分岐脂肪酸(C12−31)、分岐脂肪酸(C14−28)、ベヘン酸、ミリスチン酸、ヤシ脂肪酸、ラノリン脂肪酸、ラウリン酸、リノール酸等が挙げられる。
【012】
本発明では染毛剤の乳化と毛髪の風合の向上、更に染料が毛髪に浸透しやすくする事を目的として1剤または単体カチオン界面活性剤とノニオン活性剤を配合することができる。用いられるカチオン界面活性剤としては、PEG−2オレアンモニウムクロリド、PEG−5ステアリルアンモニウムクロリド、PEG−5ステアリルメチルアンモニウムクロリド、PPG−25ジエチルモニウムクロリド、PPG−40ジエチルモニウムクロリド、アルキル(C12、14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl、アルキル(C16,18)トリモニウムクロリド、イソアルキル(C10−40)アミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、イソステアリルエチルイミダゾリニウムエトサルフェート、カエサルピニアスピノサヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、クオタニウム−33、クオタニウム−91、コカミドプロピルPGジモニウムクロリドリン酸、コカミドプロピルベタインアミドMEAクロリド、ココイルアルギニンエチルPCA、コロハヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ジアルキル(C12−18)ジモニウムクロリド、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジココジモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラルコニウムクロリド、ステアリルトリモニウムサッカリン、ステアルトリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムブロミド、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、セトリモニウムクロリド、セトリモニウムブロミド、セトリモニウムメトサルフェート、ベヘナミドプロピルメチルアミン、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ポロキサミン701、ポロキサミン702、ポロキサミン704、ラウリルトリモニウムクロリド等が挙げられる。
【013】
本発明で用いられるノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキル(12.13)エーテル、ポリオキシエチレンアルキル(12−14)エーテル、ポリオキシエチレンアルキル(12−15)エーテル、ポリオキシエチレンアルキル(20−40)エーテル、ポリオキシエチレンアルキル(30−50)エーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸カリウム液、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリプロピレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン液状ラノリン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(コポリマー系)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(ポロキサマー系)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン−2−デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン還元ラノリン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(オレイル・セチル)エーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸アミド、ポリオキシエチレン(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ポリオキシエチレンカプリル酸グリセリル、ポリオキシエチレングリセリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン/ソルビトール、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン/ソルビトール、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ペンタグルセリル、モノステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン/ソルビトール、ラウリン酸ポリグリセリル、モノラウリン酸ポリグリセリル、モノラウリン酸ポリオキシエチレングリコール、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビトール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、ジオレイン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリグリセリル、自己乳化型モノステアリン酸エチレングリコール、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル、自己乳化型モノステアリン酸プロピレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸ソルビタン、ジステアリン酸ポリオキシエチレントリメチロールプロパン、ジステアリン酸ポリグリセリル、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ステアラミドDEA、ステアラミドMEA、ステアリン酸ポリオキシエチレンステアリルエーテル、 トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸デカグリセリル、トリオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ポリエチレングリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン/ソルビトール、トリステアリン酸ポリオキシエチレントリメチロールプロパン、トリミリスチン酸ポリエチレントリメチロールプロパン、モノミリスチン酸デカグリル、モノミリスチン酸ヘキサグリル、モノミリスチン酸ペンタグリル、モノラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、リシノレイン酸PG、リシノレイン酸グリセリル、ヤシ脂肪酸ソルビタン、ヤシ脂肪酸スクロース、ヤシ脂肪酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸BG、ラウラミドDEA、ラウラミドMEA、ラウラミドMIPA、ラウラミドプロピルアミンオキシド、ペンタオレイン酸ポリグリセリル、ペンタオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール、ペンタオレイン酸デカグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル等が挙げられる。
【014】
本発明では毛髪の風合いの向上を目的として、多価アルコールを配合することができる。用いられるものとしては、BG、DPG、PG、イソペンチルジオール、グリセリン、ジグリセリン、1,10−デカンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、等が挙げられる。
【015】
本製品では毛髪の風合いの向上と施術中の頭皮の保護を目的として、1剤、2剤または単体にたん白、アミノ酸、植物由来物を配合することができる。用いられるものとしては、アスパラギン酸、グルタミン酸、チロシン、プロリン、メチオニン、アデノシン、コラーゲン、イソロイシン、イノシン酸、アラニン、ペプチド、加水分解エラスチン、加水分解ガゼイン、加水分解カラスムギタンパク、加水分解ケラチン、加水分解酵母タンパク、加水分解コムギタンパク、加水分解コメタンパク、加水分解コメヌカタンパク、加水分解コラーゲン、加水分解シルク、加水分解ダイズタンパク、加水分解トウモロコシタンパク、加水分解乳タンパク、加水分解ホホバタンパク、加水分解ヘモグロビン、加水分解ハチミツタンパク、加水分解ウツボグサエキス、加水分解コムギデンプン、加水分解コメヌカエキス、グリシン、グルタミン、コムギグルテン、水溶性コラーゲン、水溶性エラスチン、セリン、セリシン、チロシン、トリペプチド、バリン、フィブロイン、プロリン、ヘキサペプチド、メチオニン、リシン、ロイシン、アーモンドエキス、アカツメクサ葉エキス、アカツメクサ花エキス、アセロラエキス、アマ種子エキス、アニス種子エキス、アルテアエキス、アルニカ花エキス、アロエエキス、アロエベラエキス、イチョウ葉エキス、イランイラン花油、イリス根エキス、ウイキョウエキス、ウーロン茶エキス、ウコンエキス、ウンシュウミカン果皮エキス、エゾウコギエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オランダガラシエキス、オリザノール、カキ葉エキス、カシア樹皮エキス、褐藻エキス、カミツレ花エキス、甘草エキス、キダチアロエエキス、グアーガム、ケイヒエキス、紅藻エキス、コメヌカエキス、コメエキス、コンフリーエキス、スフィンゴ糖脂質、セイヨウオオバコ葉エキス、セイヨウキズタエキス、チョウジエキス、トウガラシエキス、トウキンセンカエキス、ニンニクエキス、ハイビスカス花エキス、ヒノキエキス、ビワ葉エキス、フユボダイジュエキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ホウセンカエキス、ヤグルマギク花エキス、ユーカリエキス、ユッカシジゲラエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑藻エキス、レモンエキス、ローズ水、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ワサビダイコン根エキス、シソ葉エキス、等が挙げられる。
【016】
本発明では1剤2剤または単体に必要な粘度を与えるためや髪の風合いを向上さえることを目的として、合成又は天然の高分子化合物を配合することができる。用いられるものは、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体液、アクリル酸アルキル共重合体エマルション(ステアレス−10アクリルエーテル/アクリレーツ)コポリマー、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマー,(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー、(アクリレーツ/アミノアクリレート/C10−30)ポリクオタニウム−5、6、7、10,11、16、22、24、28、32、33、37、39、43、44、46、47、48、49、51、52、53、55、57、61、64、65、68、カルボマー、水添(スチレン/メチルスチレン/インデン)コポリマー、麻セルロース、アラビアゴム、カラヤガム、カンテン、セルロースガム、キサンタンガム、コーンスターチ、ジェランガム、スクレロチウムガム、等が挙げられる。
【017】
本発明の使用方法としては、染毛前に1剤と2剤ないし単体の場合は水、湯などと混合する。このとき1剤:2剤ないし本剤:水=3:1〜1:3であることが好ましい。混合物を毛髪にト塗布後、乾燥を防ぐ為に、ビニールキャップやラップなどで頭部を覆い、頭髪用加温機で加温10〜30分、又は室温10〜45分放置する。
【018】
次に本発明の実施例について説明するが、実施例は本発明の一部の例であり本発明を限定するものではない。
【実施例】
【表1】

【表2】

【019】
表1に示す組成のクリーム状ヘナ1剤茶▲1▼▲2▼▲3▼の3種と表2の2剤の1種を1剤:2剤=2:1で混合し、白髪が50%以上の人の頭毛に塗布し、ラップして頭髪を毛髪用遠赤外線加温機で20分間加温した後、シャンプーしてあらいながした。ヘアードライヤーで乾燥後、専門パネラーによる官能評価を行い、
●染色力(白髪がしっかり染まっているか。色ムラがないか)
●色合い(指定した通りの明度と色調が明確に表現されているか)
●操作性(混合は素早く簡単にできるか。塗布するクリームは伸びがよく垂れずに塗布し易いか)
●艶(染まり上がりの髪に艶があるか。施術前より艶感が向上しているか。)
●手触り(施術後の髪の感触は施術前と比較して向上しているか)
を下記の基準により評価した。結果が表3に示した通り。
◎・・・非常によい ○・・・良い △・・・やや悪い ×・・・悪い
【表3】

【020】
表3の結果より、本発明の染毛剤によれば、ヘナを主原料として簡易な施術方法で良好な染毛力を得ることができ、毛髪の感触や艶といったコンディションを改善できることがわかる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘナを粉砕した粉末状ヘナ(ヘナ末)を主成分として、1〜40重量%含有し、水分、油分、界面活性剤、トリートメント成分、HC染料、塩基性染料を含有するクリーム状の染毛剤組成物。
【請求項2】
ヘナを粉砕した粉末状ヘナ(ヘナ末)を主成分として、1〜40重量%含有し、水分、油分、界面活性剤、トリートメント成分、HC染料、塩基性染料を混合、乳化したクリーム状の1剤と、アルギニン、ベタイン、リシン、セリンなどアミノ酸を含有するアルカリ性の液体の2剤からなることを特徴とする染毛剤組成物。
【請求項3】
ヘナを粉砕した粉末状ヘナ(ヘナ末)を主成分として、1〜40重量%含有し、水分、油分、界面活性剤、トリートメント成分、HC染料、塩基性染料を、含有するクリーム状の1剤と、アルギニン、ベタイン、リシン、セリンなどアミノ酸とグリセリン、BGなど多価アルコールを含有し、更にポリクオタニウム7、ポリクオタニウム10、ポリクオタニウム11、カーボポール、ポリアクリルアミド、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー、〔アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)〕クロスポリマーなどで増粘したアルカリ性の液体ないしジェル状、クリーム状の2剤からなることを特徴とする染毛剤組成物。
【請求項4】
ヘナを粉砕した粉末状ヘナ(ヘナ末)とヘナ抽出液をどちらか1種ないし2種を主成分として合計で1〜40重量%含有し、水分、油分、界面活性剤をHC染料、塩基性染料を含有するクリーム状の請求項1,2,3記載の染毛剤組成物。

【公開番号】特開2010−1278(P2010−1278A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−186530(P2008−186530)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【出願人】(397022069)株式会社コスメティック・アイーダ (2)
【Fターム(参考)】