説明

クリーム状の化粧料

【課題】温度による硬さの変化が少なく、季節や室温によらず使い勝手の良いクリーム状の化粧料を提供する。
【解決手段】下記の成分(A)及び(B)を含有し、クリーム状であることを特徴とする化粧料。成分(A):一般式(1)で表されるN−アシルアスパラギン酸またはその塩を主成分とするN−アシルアスパラギン酸系界面活性剤。成分(B):スルホン酸系陰イオン性界面活性剤。(R1は炭素数7〜23のアルキル基を示し、M1,M2は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、有機または無機アンモニウム等を示す。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーム状の化粧料、とりわけ身体清浄用に好適な半固形のクリーム状化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧料とりわけ身体清浄用に使用する化粧料には、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、高級脂肪酸塩等が使用されてきた。しかし、人体に対する刺激性の問題から、これらに代えて、皮膚への刺激が少なく優れた洗浄力を有するN−アシルアミノ酸系界面活性剤が使用されるようになってきた。N−アシルアミノ酸系界面活性剤は皮膚刺激性の点で優れる一方、皮脂汚れに対する洗浄力、起泡力、あるいは洗浄時および洗い上がりの使用感などの点で改善が必要であった。
【0003】
これ等の改善を目的に数多くの提案がなされてきた。例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3には高級脂肪酸またはその塩との併用が、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7にはスルホン酸塩あるいは硫酸塩系界面活性剤との併用が、特許文献8、特許文献9では非石鹸タイプのカルボン酸塩系界面活性剤との併用が、特許文献10、特許文献11、特許文献12にはリン酸エステル塩系界面活性剤との併用が提案され、これ等の提案によりかなりの改善がなされてきた。
【0004】
しかし、とりわけ人体用として、起泡力、皮脂汚れ洗浄力、さっぱり感、つっぱり感および刺激性をバランスよく改善する点で充分ではなく、一層の改善が望まれている。これらの要望に応える界面活性剤としてN−アシルアスパラギン酸ナトリウムが知られており、これを用いた組成物が特許文献13、14に、また、N−アシルアスパラギン酸ナトリウムと各種陰イオン性界面活性剤を併用した組成物が特許文献15に開示されている。
【0005】
ところが、N−アシルアスパラギン酸ナトリウムを主たる成分として、使いやすい半固形のクリーム状化粧料とする場合には、温度によって化粧料の硬さが変化しやすいという問題点があった。具体的には冬場のごとき低温下では化粧料が硬くなって使いにくく、一方、夏場のごとき高温下では逆に化粧料が柔らかく崩れやすくなって使いにくいという欠点が指摘されていた。
【特許文献1】特開平6−116133号公報
【特許文献2】特開平6−158089号公報
【特許文献3】特開平8−3585号公報
【特許文献4】特開平1−272697号公報
【特許文献5】特開平4−112816号公報
【特許文献6】特開平5−156281号公報
【特許文献7】特開平6−157292号公報
【特許文献8】特開平6−25695号公報
【特許文献9】特開平9−111287号公報
【特許文献10】特開平4−198125号公報
【特許文献11】特開平6−116133号公報
【特許文献12】特開平10−306293号公報
【特許文献13】特開2005−350645号公報
【特許文献14】特開2005−325063号公報
【特許文献15】特開2005−325188号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、温度による硬さの変化が少なく、季節や室温によらず使い勝手の良いクリーム状の化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は下記の通りである。
1.下記の成分(A)及び(B)を含有し、クリーム状であることを特徴とする化粧料。
・成分(A):下記一般式(1)で表されるN−アシルアスパラギン酸またはその塩を主成分とするN−アシルアスパラギン酸系界面活性剤。
【0008】
【化1】

(R1は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M1,M2は同一であってもよく、異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
・成分(B):スルホン酸系陰イオン性界面活性剤。
2.さらに、小割合成分として下記一般式(2)または(3)で表されるN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩を含有することを特徴とする前記1.記載の化粧料。
【0009】
【化2】

(R2は炭素水7〜23のアルキル基を示す。M3〜M5は同一であってもよく、異なってもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【0010】
【化3】

(R2は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M6〜M8は同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸またはコリンを示す。)
3.小割合成分として、前記一般式(2)で表されるN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩と、前記一般式(3)で表されるN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩との両者を含有することを特徴とする前記2.に記載の化粧料。
4.前記一般式(2)および/または(3)におけるR2が、前記一般式(1)におけるR1と等しいことを特徴とする前記2.または3.に記載の化粧料。
5.さらに、下記成分(C)を含有することを特徴とする前記1.〜4.のいずれかに記載の化粧料。
・成分(C):下記一般式(4)で表される高級脂肪酸またはその塩。
【0011】
【化4】

(R3は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M9は水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、アミン、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
6.前記一般式(4)におけるR3が、前記一般式(1)におけるR1と等しいことを特徴とする前記5.記載の化粧料。
7.前記成分(B)のスルホン酸系陰イオン性界面活性剤が、アルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルカンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アシルメチルタウリン塩、アシルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、イセチオン酸脂肪酸エステル塩から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする前記1.〜6.のいずれかに記載の化粧料。
8.前記成分(B)のスルホン酸系陰イオン性界面活性剤が、アルキルスルホコハク酸塩であることを特徴とする前記1.〜7.のいずれかに記載の化粧料。
9.前記成分(B)のスルホン酸系陰イオン性界面活性剤が、ラウリルスルホコハク酸ジナトリウム塩であることを特徴とする前記1.〜8.のいずれかに記載の化粧料。
10.前記成分(A)を2質量%以上80質量%以下、前記成分(B)を1質量%以上60質量%以下含み、前記成分(A)と前記成分(B)との比率が、1/10〜10/1の範囲であることを特徴とする前記1.〜9.のいずれかに記載の化粧料。
11.前記成分(A)を5質量%以上50質量%以下、前記成分(B)を3質量%以上30質量%以下含み、前記成分(A)と前記成分(B)との比率が、1/10〜10/1の範囲であることを特徴とする前記1.〜10.のいずれかに記載の化粧料。
12.前記成分(A)を10質量%以上40質量%以下、前記成分(B)を5質量%以上20質量%以下含み、前記成分(A)と前記成分(B)との比率が、1/1〜5/1の範囲であることを特徴とする前記1.〜11.のいずれかに記載の化粧料。
【発明の効果】
【0012】
本発明のクリーム状の化粧料は、温度による硬さの変化が少なくて安定しており、使い勝手がよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明のクリーム状の化粧料(以下、単に化粧料と言うことがある)について、以下具体的に説明する。まず、クリーム状とは、白濁もしくは半透明で、通常人間が生活する温度、湿度、重力の条件下で容易に流動しない半固形の状態をなしていることを言い、例えば、練り歯磨き、クレンジングクリーム、バニシングクリーム、ナイトクリーム等として提供されるもののごとき態様をさす。なお、人為的に着色されていてもよい。クリーム状の化粧料は、使い勝手の観点から、使用時に一定の硬さ範囲を保持していることが望まれる。
【0014】
クリーム状の化粧料は、成分(A)として前記一般式(1)で表されるN−アシルアスパラギン酸またはその塩を含むN−アシルアスパラギン酸系界面活性剤を含有し、これを成分(A)の主成分とする。これにより、化粧料の起泡力、皮脂汚れ洗浄力、さっぱり感、つっぱり感および刺激性をバランスよく改善することが可能になる。ここで、主成分とするとは、成分(A)にしめるN−アシルアスパラギン酸またはその塩の割合が40〜100質量%であることを言い、好ましくは85〜100質量%、より好ましくは90〜99.9質量%とすることを言う。成分(A)の残部は、以下に説明するアスパラギン酸オリゴマーのN−アシル化物あるいはその塩である。
【0015】
成分(A)には、小割合成分として前記一般式(2)または(3)で表されるN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩であるN−アシルアスパラギン酸系界面活性剤を含有するのが好ましい。これにより、泡立ち、洗浄力にさらに優れ、さらにさっぱりした感触が得られ、洗浄後の肌のつっぱり感がより低減される。さらに好ましくは、小割合成分として、前記一般式(2)で表されるN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩と、前記一般式(3)で表されるN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩との両者を含有することである。さらには、一般式(2)あるいは(3)におけるR2が一般式(1)におけるR1と等しいN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩を用いることが好ましい。なお、アミノ酸部分の光学活性に関しては、L体、D体、DL体のいずれでも良い。
【0016】
一般式(1)で表されるN−アシルアスパラギン酸またはその塩、あるいは一般式(2)または(3)で表されるN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩としては、例えば、N−オクタノイルアスパラギン酸、N−デカノイルアスパラギン酸、N−ラウロイルアスパラギン酸、N−ミリストイルアスパラギン酸、N−パルミトイルアスパラギン酸、N−ステアロイルアスパラギン酸、N−イソステアロイルアスパラギン酸、N−オレオイルアスパラギン酸、N−リノレオイルアスパラギン酸、N−やし油脂肪酸アシルアスパラギン酸、N−パーム油脂肪酸アシルアスパラギン酸、N−パーム核油脂肪酸アシルアスパラギン酸等のN−アシルアスパラギン酸の単一物あるいは混合物、これらアシル基のジアスパラギン酸の単一物あるいは混合物、そしてそれらの塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の金属塩;アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩等のアンモニウム塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、アミノメチルプロパノール塩等のアミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩、コリン塩等の単一物あるいは混合物が挙げられる。さらにN−アシルアスパラギン酸塩は、塩基成分の当量を適宜調節して得られる部分的な塩であってもよく、また複数の塩基成分の組み合わせであってもよい。これらN−アシルアスパラギン酸とN−アシルアスパラギン酸塩は、それぞれ単独で用いてもまた両者を混合して用いてもよい。塩の配合に代えて、N−アシルアスパラギン酸と塩基をそれぞれに配合して配合処方の中で塩を形成してもよい。
【0017】
クリーム状の化粧料には、成分(B)としてスルホン酸系陰イオン性界面活性剤を含有せしめる。これにより、理由は不明であるが、化粧料の硬さの温度依存性が低下し、使用時の環境温度に変化が生じても、化粧料の硬さを使いやすい範囲に維持することが可能になる。
【0018】
スルホン酸系陰イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリルスルホコハク酸塩、ジラウリルスルホコハク酸塩、ラウリルスルホン酸塩、C12オレフィンスルホン酸塩、ラウロイルメチルタウリン塩、ラウロイルタウリン塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホコハク酸塩、イセチオン酸ラウリン酸エステル塩、ミリスチルスルホコハク酸塩、ジミリスチルスルホコハク酸塩、ミリスチルスルホン酸塩、C14オレフィンスルホン酸塩、ミリストイルメチルタウリン塩、ミリストイルタウリン塩、ポリオキシエチレンミリスチルエーテルスルホコハク酸塩、イセチオン酸ミリスチン酸エステル塩、セチルスルホコハク酸塩、ジセチルスルホコハク酸塩、セチルスルホン酸塩、C16オレフィンスルホン酸塩、パルミトイルメチルタウリン塩、パルミトイルタウリン塩、ポリオキシエチレンセチルエーテルスルホコハク酸塩、イセチオン酸パルミチン酸エステル塩、ステアリルスルホコハク酸塩、ジステアリルスルホコハク酸塩、ステアリルスルホン酸塩、C18オレフィンスルホン酸塩、ステアロイルメチルタウリン塩、ステアロイルタウリン塩、ポリオキシエチレンステアリルエーテルスルホコハク酸塩、イセチオン酸ステアリン酸エステル塩、オレイルスルホコハク酸塩、ジオレイルスルホコハク酸塩、アルカンスルホン酸塩、オレオイルメチルタウリン塩、オレオイルタウリン塩、ポリオキシエチレンオレイルエーテルスルホコハク酸塩、イセチオン酸オレイン酸エステル塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン塩等、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0019】
成分(A)および成分(B)の配合量並びに両者の割合には、特に制限はなく、製品の形態や用途に応じ適宜に選ぶことができるが、好ましくは、成分(A)を2質量%以上80質量%以下、成分(B)を1質量%以上60質量%以下とし、かつ成分(A)と成分(B)との比率を、1/10〜10/1とするのがよい。より好ましくは、成分(A)を5質量%以上50質量%以下、成分(B)を3質量%以上30質量%以下とし、かつ成分(A)と成分(B)との比率を、1/10〜10/1の範囲とする。さらに好ましくは、成分(A)を10質量%以上40質量%以下、成分(B)を5質量%以上20質量%以下含み、かつ成分(A)と成分(B)との比率が、1/1〜5/1とするのがよい。
【0020】
クリーム状の化粧料には、さらに成分(C)として、前記一般式(4)で表される高級脂肪酸またはその塩を配合することが好ましい。これにより、さらに硬さの安定化の効果を高めることができる。なかでも、高級脂肪酸のアルキル基が、N−アシルアスパラギン酸のアシル基のアルキル部分と等しいことは好ましい。高級脂肪酸の種類については特に限定するものではなく、飽和、不飽和の何れであっても良いし、直鎖状、分岐状の何れであっても良いし、水酸基、芳香族基等の置換基を有していても良い。
【0021】
高級脂肪酸またはその塩の具体例としては、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、ひまし油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等の高級脂肪酸の単一物あるいは混合物、そしてそれらの塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の金属塩;アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩等のアンモニウム塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、アミノメチルプロパノール塩等のアミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩、コリン塩等の単一物あるいは混合物が挙げられる。これら高級脂肪酸と高級脂肪酸塩はそれぞれ単独で用いてもまた両者を混合して用いてもよい。塩の配合に代えて、高級脂肪酸と塩基をそれぞれに配合して配合処方の中で塩を形成してもよい。
【0022】
成分(C)の成分(A)に対する配合割合は、特に限定されるものではないが、硬さ安定化の効果をより高めるには、成分(A):成分(C)の比率は1:1000〜300:1の範囲であることが望ましく、中でも1:100〜100:1の範囲であることがより望ましい。さらに望ましくは1:10〜10:1の範囲にあることである。
【0023】
クリーム状の化粧料には、その効果を損なわない範囲において、洗浄剤あるいは化粧料に用いられるその他の各種成分を、その目的に応じて適宜配合することができる。例えば、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、二酸化チタン、二酸化亜鉛等の粉末成分;ホホバ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、月見草油、ミンク油、ナタネ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、トーモロコシ油、カカオ油、ヤシ油、コメヌカ油、オリーブ油、アーモンド油、ごま油、サフラワー油、大豆油、椿油、パーシック油、ヒマシ油、ミンク油、綿実油、モクロウ、パーム油、パーム核油、卵黄油、ラノリン、スクワレン等の天然動植物油脂類;合成トリグリセライド;スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、イソパラフィン等の炭化水素類;
【0024】
カルナバウロウ、パラフィンワックス、鯨ロウ、ミツロウ、キヤンデリラワックス、ラノリン等のワックス類;セタノール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類;コレステリル−オクチルドデシル−ベヘニル等のコレステロールおよびその誘導体;イソプロピルミリスチン酸、イソプロピルパルミチン酸、イソプロピルステアリン酸、2エチルヘキサン酸グリセロール、ブチルステアリン酸、リノール酸エチル等のエステル類;ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンペンタエリトリトールエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル等の極性オイル;
【0025】
その他、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサンエマルション、高重合メチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等、さらにはアミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、メタクリル変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、片末端反応性シリコーン、異種官能基変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルスチリル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、親水性特殊変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸含有シリコーン、フッ素変性シリコーン等の各種誘導体を含むシリコーン類;
【0026】
パラアミノ安息香酸およびその誘導体、ホモメチル−7N−アセチルアラントイラニレート、ブチルメトキシベンゾイルメタン、ジ−パラメトキシケイ皮酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、オクチルシンナメート等のパラメトキシケイ皮酸誘導体、アミルサリシレート等のサリチル酸誘導体、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸エチルヘキシル、酢酸液状ラノリン、コガネバナ根抽出エキス、トリアニリノ−p−カルボエチルヘキシルオキシ−トリアジン等の紫外線吸収剤;アルブチン、コウジ酸、リン酸アスコルビン酸マグネシウムなどのアスコルビン酸およびその誘導体、グルタチオン、甘草エキス、チョウジエキス、茶抽出物、アスタキサンチン、牛胎盤エキス、トコフェロールおよびその誘導体、トラネキサム酸およびその塩、アズレン、γ−ヒドロキシ酪酸等の美白成分;
【0027】
マルチトール、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリコール等の多価アルコール、ピロリドンカルボン酸ソーダ、乳酸ソーダ、クエン酸ソーダなど有機酸およびその塩、ヒアルロン酸ソーダなどヒアルロン酸およびその塩、酵母および酵母抽出液の加水分解物、酵母培養液、乳酸菌培養液など醗酵代謝産物、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、セリシン等の水溶性蛋白、コラーゲン加水分解物、カゼイン加水分解物、シルク加水分解物、ポリアスパラギン酸ナトリウム等のぺプチド類およびその塩、トレハロース、キシロビオース、マルトース、ラフィノース、メリビオース、蔗糖、ブドウ糖、植物性粘質多糖等の糖類、結晶性セルロース、非結晶性セルロース、キシラン、マンナン、ガラクタン、アラビナン、アラビノキシラン等の多糖類およびその誘導体、水溶性キチン、キトサン、ペクチン、コンドロイチン硫酸およびその塩等のグリコサミノグリカンおよびその塩、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、アスパラギン酸、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、グルタミン、プロリン酸等のアミノ酸、アミノカルボニル反応物等の糖アミノ酸化合物、アロエ、マロニエ等の植物抽出液、トリメチルグリシン、尿素、尿酸、アンモニア、レシチン、ラノリン、スクワラン、スクワレン、グルコサミン、クレアチニン、DNA、RNA等の核酸関連物質等の保湿剤;
【0028】
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、メチルセルロース、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、ペクチン、マンナン、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸、ニトロセルロース、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等のポリオキシエチレン脂肪酸エステルメチルグリコシド等の増粘剤;
【0029】
エチレンジアミン四酢酸およびその塩類、ヒドロキシエチレンジアミン3酢酸およびその塩類、リン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸塩類、メタリン酸塩類などの金属イオン封鎖剤;エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレグリコール等の有機溶剤、ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、フィチン酸等の酸化防止剤;クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、アジピン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、マレイン酸等の有機酸;ビタミンA及びその誘導体;ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2及びその誘導体等のビタミンB類;アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル、アスコルビン酸リン酸エステル等のビタミンC類、αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロール等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸等のビタミン類;
【0030】
ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)グリチルレチン酸およびその誘導体、ヒノキチオール、ムシジン、ビサボロール、ユーカリプトール、チモールイノシトール、サポニン類(キラヤサポニン、アズキサポニン、ヘチマサポニン等)トラネキサム酸、パントテルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、セファランジン、プラセンタエキス、センブリエキス、セファランチン、ビタミンEおよびその誘導体、ガンマーオリザノールなどの血行促進剤;
【0031】
トウガラシチンキ、ショオウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステルなどの局所刺激剤、各種ビタミンやアミノ酸などの栄養剤、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、アラントイン、アズレン、アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾンなどの抗炎症剤;酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸などの収斂剤;メントール、カンフルなどの清涼剤;抗ヒスタミン剤;
【0032】
トコフェロール類、BHA、BHT、没食子酸、NDGA、ユビキノンなどの酸化防止剤等の各種薬剤;サッカロマイセスなどの酵母、糸状菌、バクテリア、牛胎盤、人胎盤、人臍帯、酵母、牛コラーゲン、牛乳由来蛋白、小麦、大豆、牛血液、ブタ血液、鶏冠、カミツレ、キュウリ、コメ、シアバター、シラカバ、茶、トマト、ニンニク、ハマメリス、バラ、ヘチマ、ホップ、モモ、アンズ、レモン、キウイ、ドクダミ、トウガラシ、クララ、ギシギシ、コウホネ、セージ、ノコギリ草、ゼニアオイ、センキュウ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、アロエベラ、オウゴン、オウバク、コウカ、ベニバナ、サンシン、シコン、タイソウ、チンピ、ニンジン、ヨクイニン、ハトムギ、クチナシ、サワラ等の動植物・微生物およびその一部から有機溶媒、アルコール、多価アルコール、水、水性アルコール等で抽出または加水分解して得た天然エキス;色素;香料;
【0033】
ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、パルミチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ヤシ油アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、牛脂アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド、ヤシ油アルキルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムメチル硫酸等のモノアルキル第四級アンモニウム塩;ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド等のジアルキル第四級アンモニウム塩;ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムエチル硫酸、ラウロイルアミノエチルメチルジエチルアンモニウムメチル硫酸等のアシルアミノアルキル第四級アンモニウム塩;
【0034】
ジパルミチルポリエテノキシエチルアンモニウムクロライド、ジステアリルポリエテノキシメチルアンモニウムクロライド等のアルキルエテノキシ第四級アンモニウム塩;ラウリルイソキノリニウムクロライド等のアルキルイソキノリニウム塩;ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等のベンザルコニウム塩;ベンジルジメチル{2−[2−(p−1,1,3,3、−テトラメチルブチルフェノオキシ)エトオキシ]エチル}アンモニウムクロライド等のベンゼトニウム塩;セチルピリジニウムクロライド等のピリジニウム塩;イミダゾリニウム塩;N−ココイルアルギニンエチルエステルピロリドンカルボン酸塩、N−ラウロイルリジンエチルエチルエステル塩酸塩等のアシル塩基性アミノ酸アルキルエステル塩;ラウリルアミン塩酸塩等の第一級アミン塩;ジラウリルアミン酢酸塩等の第二級アミン塩;第三級アミン塩;脂肪酸アミドグアニジニウム塩;
【0035】
ラウリルトリエチレングリコールアンモニウムハイドロオキサイド等のアルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤;ラウリルジメチルベタイン、ミリスチルジメチルベタイン、パルミチルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、オレイルジメチルベタイン、ヤシ油アルキルジメチルベタイン、ラウリルメチルエチルベタイン、オクタデシルオキシメチルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ヤシ油アルキルジヒドロキシエチルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイン等のカルボキシベタイン型;
【0036】
RN+2CH2COO-(R:アルキル)で示されるラウリルグリシン、ステアリルグリシン等のグリシン型;RN+2CH2CH2COO-(R:アルキル)で示されるラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニン等のアミノプロピオン酸型;ラウリルジメチルヒドロキシプロピルスルホベタイン、ミリスチルジメチルヒドロキシプロピリルスルホベタイン、ラウリルジメチルプロピルスルホベタイン、ヤシ油アルキルジメチルプロピルスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルスルホベタイン等のスルホベタイン型;RN+2CH2CH2SO3-(R:アルキル)で示されるスルホン酸型;RN+2CH2CH2OSO3-(R:アルキル)で示される硫酸型;
【0037】
ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−ジカルボキシエチル−エチレンジアミン2ナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−カルボキシエチル−エチレンジアミンナトリウム、N−ラウロイル−N´−カルボキシメチル−N´−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ脂肪酸アシル−N´−カルボキシエチル−N´−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−ジカルボキシメチル−エチレンジアミン2ナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−カルボキシメチル−エチレンジアミンナトリウム、N−ヒドロキシドデシル−N−ポリオキシエチレン−N´−カルボキシエチル−N´−ポリオキシエチレンエチレンジアミンナトリウム等のアミノカルボン酸塩型;
【0038】
2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ミリスチル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ステアリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン型;RN+2CH(CH3)P(OH)O2-(R:アルキル)で示されるリン酸型;レシチン等の両性活性剤;
【0039】
非イオン系界面活性剤としては、例えば、POE(ポリオキシエチレン)オクチルエーテル、POEラウリルエーテル、POEミリスチルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオクチル(2−エチル−ヘキシル)エーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;POE・POP(ポリオキシプロピレン)ブチルエーテル、POE・POEラウリルエーテル、POE・POPセチルエーテルPOE・POPグリコール等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール型;POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEクロロフェニルエーテル、ポリオキシエチレンナフトールエーテル等のポリオキシエチレンアリールエーテル;
【0040】
POE硬化ひまし油エーテル、POEひまし油エーテル;その他POEラノリンアルコールエーテル、POEフィトステロール等のエーテル系;モノステアリン酸POEグリセリル、オレイン酸POEグリセリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、トリステアリン酸POEソルビタン、モノイソステアリン酸POEソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ヘキサステアリン酸POEソルビトール、テトラステアリン酸POEソルビトール、テトラオレイン酸POEソルビトール、モノラウリン酸POEソルビトール等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールモノラウリン酸、ポリエチレングリコールモノステアリン酸、ポリエチレングリコールモノオレイン酸、ポリエチレングリコールジステアリン酸、ポリエチレングリコールジオレイン酸、ポリエチレングリコールジイソステアリン酸等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;その他ポリエチレングリコールラノリン脂肪酸エステル等のエーテルエステル系;
【0041】
モノステアリン酸グリセリル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸エチレングリコール等のエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、自己乳化型モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル;
【0042】
モノステアリン酸ペンタエリスリトール、モノオレイン酸ペンタエリスリトール等のペンタエリスリトール脂肪酸エステル;マルチトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル化多糖、アルキル(ポリ)グルコシド、シュガーエステル等の糖誘導体;α−モノイソステアリルグリセリルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル;アセチル−モノグリ、乳酸モノグリセリド、クエン酸モノグリセリド等の有機酸モノグリセリド;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウロイルモノエタノールアミド、ミリストイルモノエタノールアミド、ラウロイルジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウロイルイソプロパノールアミド、ミリストイルイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアミド、POEラウロイルモノエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド;POEラウリルアミン、POEステアリルアミン等のPOEアルキルアミン;ラウリルジメチルアミンオキサイド、ココジメチルアミンオキサイド、ココアミドプロピルジメチルアミンオキサイド等のアミンオキサイド等;ポリグリコールジエステル等の非イオン性界面活性剤;
【0043】
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸およびその塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸およびその塩;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルアリールエーテル硫酸およびその塩;
【0044】
ポリオキシエチレンラウリン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリン酸アミドエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンミリスチン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、オレイン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルアミド硫酸およびその塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等のアシルエステル硫酸およびその塩;
【0045】
ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルリン酸カリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ジポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸およびその塩;アルキルアリ−ルエーテルリン酸およびその塩;ポリオキシエチレンラウリルアミドエーテルリン酸ナトリウム等の脂肪酸アミドエーテルリン酸およびその塩;ラウリルリン酸ナトリウム、ミリスチルリン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸リン酸ナトリウム、ミリスチルリン酸カリウム、ラウリルリン酸トリエタノールアミン、オレイルリン酸ジエタノールアミン等のアルキルリン酸およびその塩;
【0046】
N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸カリウム、N−ミリストイルグルタミン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、N−ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ミリストイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタンールアミン、N−ラウロイルグリシンナトリウム、N−ミリストイルグリシントリエタノールアミン、N−ラウロイル−β−アラニンカリウム、N−ラウロイルスレオニントリエタノールアミン、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニントリエタノールアミン等のN−アシルアミノ酸およびその塩;ラウロイルイミノジ酢酸ナトリウム、ラウロイルイミノジ酢酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アシルイミノジ酢酸ナトリウム、ラウロイルイミノジ酢酸ジナトリウム、パーム核脂肪酸イミノジ酢酸ナトリウム等のアシルイミノジ酢酸およびその塩;
【0047】
ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル酢酸カリウム、ポリオキシエチレンパルミチルエーテル酢酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリグリセリルラウリルエーテル酢酸ナトリウム等のエーテルカルボン酸およびその塩;ヤシ油脂肪酸シルクペプチド等のアシル化ペプチド;ポリオキシエチレンラウリン酸アミドエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチン酸アミドエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテルカルボン酸トリエタノールアミン等のアミドエーテルカルボン酸およびその塩;アシル乳酸塩;アルケニルコハク酸およびその塩等、およびこれらの混合物等の陰イオン性界面活性剤;
【0048】
セラミド、レシチン、コレステロール、サポニン等の天然界面活性剤;アルギン酸ナトリウム、澱粉誘導体、トラガントゴム等の高分子界面活性等を配合することができる。
【0049】
このうち、粉末成分との併用は、物理的な摩擦効果によって洗浄力を高めると共に、粒子表面に汚れを吸着することで有効である。また、油性成分との併用は油性成分の溶剤効果により油性の汚れを可溶化する効果があるために洗浄力の向上に適している。油性成分の中でも、シリコーン類との併用は使用後にさっぱりした感触を与えるために特に有効である。さらに、保湿剤を併用することは過剰な脱脂による皮膚の荒れを防止することが出来、使用感の向上に寄与する。金属イオン封鎖剤、酸化防止剤との併用は長期間または過酷な使用条件下における製品の変化を防止し、良好な使用感を提供しつづける上で有効である。
【0050】
クリーム状の化粧料を製造するには、上記の成分を配合し、これに精製水を10質量%以上40質量%以下、より好ましくは10質量%以上30質量%以下となるように配合して、よく混合・攪拌する。このように配合する精製水量を小さくすることで半固形のクリーム状の化粧料とすることができる。混合・攪拌に際しては、温度を70℃〜90℃の範囲に加熱して行うことが望ましい。これにより、精製水量が少ないにもかかわらず、均一な化粧料を得ることが可能になる。
【実施例1】
【0051】
次に、本発明を実施例・比較例によりさらに詳細に説明する。評価試料の諸物性の測定は、以下の試験法と評価法によって行った。
<クリーム硬さの測定>
【0052】
試料を約30〜40gとり、直径3cm高さ6cmの容器に高さ約4cmとなるように充填し、品温を所定温度として測定を行った。硬さの測定には、サン科学社製レオメータCR−200Dを用い、直径2cmの樹脂製の感圧子を試料中に10cm/分の速度で3cm貫入せしめた時の最大荷重を、感圧子の断面積で割った値をクリームの硬さ(g/mm2)とした。
<クリームの温度安定性の評価>
【0053】
評価試料を、0℃、23℃、40℃の各温度となるように保持した時のクリーム硬さで評価した。適正な硬さの範囲を0℃で0.8〜2.0g/mm2、23℃で0.3〜0.9g/mm2、40℃で0.3〜0.8g/mm2と定義し、3つの温度の全てでこの範囲の硬さが得られたものを◎(優良)、2つの温度でこの範囲の硬さが得られたものを○(良好)、それ以外を×(不可)とした。
[実施例1、2]
【0054】
表1に記載の配合成分を、表1に記載の割合(質量%)で配合し、80℃で攪拌・混合してクリーム状の評価試料を調製した。得られた評価試料の物性を上記の方法にて測定した。結果を表1の評価欄に示す。実施例1、2の評価試料は、いずれも温度安定性に優れた結果を示した。
[比較例1]
【0055】
スルホン酸系陰イオン性界面活性剤(スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム)に代えて、ラウリルリン酸ナトリウムを用いた以外は実施例1と同様にして評価試料を得た。この評価試料を実施例1と同様にして評価し、結果を表1に示した。硬さの温度変化が大きく使い勝手の悪いものであった。
[比較例2]
【0056】
スルホン酸系陰イオン性界面活性剤(スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム)に代えて、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウムを用いた以外は実施例1と同様にして評価試料を得た。この評価試料を実施例1と同様にして評価し、結果を表1に示した。硬さの温度変化が大きく使い勝手の悪いものであった。
【0057】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の成分(A)及び(B)を含有し、クリーム状であることを特徴とする化粧料。
・成分(A):下記一般式(1)で表されるN−アシルアスパラギン酸またはその塩を主成分とするN−アシルアスパラギン酸系界面活性剤。
【化1】

(R1は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M1,M2は同一であってもよく、異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
・成分(B):スルホン酸系陰イオン性界面活性剤。
【請求項2】
さらに、小割合成分として下記一般式(2)または(3)で表されるN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩を含有することを特徴とする請求項1記載の化粧料。
【化2】

(R2は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M3〜M5は同一であってもよく、異なってもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【化3】

(R2は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M6〜M8は同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸またはコリンを示す。)
【請求項3】
小割合成分として、前記一般式(2)で表されるN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩と、前記一般式(3)で表されるN−アシル−ジアスパラギン酸またはその塩との両者を含有することを特徴とする請求項2に記載の化粧料。
【請求項4】
前記一般式(2)および/または(3)におけるR2が、前記一般式(1)におけるR1と等しいことを特徴とする請求項2または3に記載の化粧料。
【請求項5】
さらに、下記成分(C)を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧料。
・成分(C):下記一般式(4)で表される高級脂肪酸またはその塩。
【化4】

(R3は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M9は水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、アミン、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【請求項6】
前記一般式(4)におけるR3が、前記一般式(1)におけるR1と等しいことを特徴とする請求項5記載の化粧料。
【請求項7】
前記成分(B)のスルホン酸系陰イオン性界面活性剤が、アルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルカンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アシルメチルタウリン塩、アシルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、イセチオン酸脂肪酸エステル塩から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧料。
【請求項8】
前記成分(B)のスルホン酸系陰イオン性界面活性剤が、アルキルスルホコハク酸塩であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の化粧料。
【請求項9】
前記成分(B)のスルホン酸系陰イオン性界面活性剤が、ラウリルスルホコハク酸ジナトリウム塩であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の化粧料。
【請求項10】
前記成分(A)を2質量%以上80質量%以下、前記成分(B)を1質量%以上60質量%以下含み、前記成分(A)と前記成分(B)との比率が、1/10〜10/1の範囲であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の化粧料。
【請求項11】
前記成分(A)を5質量%以上50質量%以下、前記成分(B)を3質量%以上30質量%以下含み、前記成分(A)と前記成分(B)との比率が、1/10〜10/1の範囲であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の化粧料。
【請求項12】
前記成分(A)を10質量%以上40質量%以下、前記成分(B)を5質量%以上20質量%以下含み、前記成分(A)と前記成分(B)の比率が、1/1〜5/1の範囲であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の化粧料。

【公開番号】特開2008−63267(P2008−63267A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−241631(P2006−241631)
【出願日】平成18年9月6日(2006.9.6)
【出願人】(303046314)旭化成ケミカルズ株式会社 (2,513)
【Fターム(参考)】