説明

クレンジング組成物の穏やかさを改善する為の方法

本発明は、クレンジング組成物の穏やかさを改善する為の方法であって、乳酸塩とグルコン酸塩との0.1〜15重量%の組み合わせが、4〜55重量%の界面活性剤、及び水を含むクレンジング組成物中に用意され、該乳酸塩が、該乳酸塩と該グルコン酸塩との合計の10〜90重量%を構成し、該乳酸塩が、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、乳酸カルシウム、及び乳酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものであり、且つ、該グルコン酸塩が、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸カルシウム、及びグルコン酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものである、前記方法に関する。本発明は、グレンジング組成物、その製造方法、及び、穏やかさを改善する為に当該規定された塩を使用する方法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレンジング組成物の穏やかさを改善する為の方法に関する。本発明は、クレンジング組成物及びクレンジング組成物を製造する方法にも関する。
【0002】
本明細書の文脈内において、クレンジング組成物は、水との組み合わせで基体をクレンジングするのに適しており且つ、その後、洗い落とされる(rinsed off)液状組成物である。それらは、保湿するクリーム及びローションのようなリーブオン(leave-on)組成物と区別する為に、リンスオフ(rinse-off)組成物とも言われうる。リンスオフクレンジング組成物の例は、ヒト又は動物の髪又は体を洗浄することを目的とした組成物、例えばシャンプー、液状せっけん、コンディショナー、シャワージェル、及びフォームバス(foam bath)など、を含む。クレンジング組成物は、他の基体を洗浄することを目的とする組成物も含むが、それは該洗浄の実行の間にヒトの体と接触する。例は、手による食器を洗浄する組成物、硬表面洗浄用組成物、及び手による洗濯洗剤を包含する。
【0003】
本発明は、ヒトの皮膚の敏感な部分と接触する、高い頻度で、例えば毎日、用いられるクレンジング組成物、例えばシャンプー、液状せっけん、シャワージェル、及びフォームバスにおいて特に有用である。
【背景技術】
【0004】
一般に、クレンジング組成物は、クレンジング及び泡立ち(foaming)をもたらす第一の界面活性剤、及びもし望まれるならば、1又はそれより多い第2の界面活性剤及びさらなる成分、例えば適切な粘度及び安定性を生成する為の増粘剤、着色剤又は光沢剤、保存料及び香料など、を含む。ヘアケア製品の為に、コンディショニング剤、潤滑剤、艶出し剤、及びヘアリコンストラクター(hair reconstructor)の任意の存在が言及されうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
クレンジング組成物は、多くの種々の要件を満たす必要がある。まず第一に、それらは、基体が髪、体、又は物体、例えば食器など、であるにかかわらず、基体の良い洗浄特性を示す必要がある。さらに、それらは、良い泡立ち特性を有すべきである。それらの粘度は、該組成物が濃すぎず且つ薄すぎないものであるようなものである必要があり、且つ、該組成物は、時間にわたって実質的な安定性を有すべきである。用途により、他の特性が重要でありうる。
【0006】
クレンジング組成物、特には実質的な量の界面活性剤を含むクレンジング組成物は、いくらかの人々において、皮膚の刺激、赤み、又は乾燥を引き起こしうる。当技術分野において、クレンジング組成物の穏やかさを改善する為の方法、すなわち皮膚の刺激、赤み、又は乾燥のリスクを減少する為の方法についてのニーズがある。特には、当技術分野において、界面活性剤でない成分を用いてクレンジング組成物の穏やかさを改善する為の方法についてのニーズ、例えば低い合計界面活性剤含有量を有する穏やかなクレンジング組成物を製造するという願望を満たすことができることについてのニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、そのような方法を提供する。本発明は、クレンジング組成物の穏やかさを改善する為の方法に関し、乳酸塩とグルコン酸塩との0.1〜15重量%の組み合わせが、4〜55重量%の界面活性剤、及び水を含むクレンジング組成物中に用意され、該乳酸塩は、該乳酸塩と該グルコン酸塩との合計の10〜90重量%を構成し、該乳酸塩は、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、乳酸カルシウム、及び乳酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものであり、且つ、該グルコン酸塩が、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸カルシウム、及びグルコン酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものである。
【発明の効果】
【0008】
上記で特定されたとおりの乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせの使用が、増加された穏やかさを有するクレンジング組成物をもたらすことが発見された。
【0009】
該増加された穏やかさに加えて、これらの2つの成分の組み合わせが、該クレンジング組成物のさらなる特性も改善しうることが発見された。
【0010】
特に、これらの成分の使用が、該クレンジング組成物の皮膚感も改善しうることが発見された。すなわち、それは、皮膚から洗い落されることが容易であり、許容できる泡サイズ及び高い泡安定性を有する泡を与え、べたつきを示さず、且つ、望ましい皮膚感を示すことにおいて、該製品の使用に伴う感覚を改善しうる。
【0011】
髪に施与されることになる組成物について、穏やかさに加えて、上記で特定されたとおりの乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせの使用が、より良いコーミング特性、飛び跳ねる髪(fly-way hair)の防止、増加したつや及びボリューム、増加した抗静電気特性、及び良い髪感、すなわち、柔らかく且つなめらかな髪、のような改善されたコンディショニング特性をもたらしうる。
【0012】
さらに、いくつかの実施態様において、上記で特定されたとおりの乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせの使用が、粘度を修正する他の添加物についての必要無しに、所望の粘度を与えることが発見された。
【0013】
本発明は、クレンジング組成物の穏やかさを改善することにおける、乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせの使用に関し、該組み合わせの0.1〜15重量%が、4〜55重量%の界面活性剤、及び水を含むクレンジング組成物中に用意され、該乳酸塩は、該乳酸塩と該グルコン酸塩との合計の10〜90重量%を構成し、該乳酸塩は、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、乳酸カルシウム、及び乳酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれたものであり、且つ、該グルコン酸塩は、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸カルシウム、及びグルコン酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれたものである。
【0014】
本発明は、クレンジング組成物にも関する。本発明に従うクレンジング組成物は、4〜55重量%の界面活性剤、乳酸塩とグルコン酸塩との0.1〜15重量%の組み合わせ、及び水を含み、該乳酸塩は、該乳酸塩と該グルコン酸塩との合計の10〜90重量%を構成し、且つ、該乳酸塩は、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、乳酸カルシウム、及び乳酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれたものであり、且つ、該グルコン酸塩は、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸カルシウム、及びグルコン酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれたものである。
【0015】
クレンジング組成物において乳酸塩及びグルコン酸塩を個々に使用することは当技術分野で知られていることが留意される。
【0016】
米国特許第5,380,756号明細書は、乳酸ナトリウムのシャンプー中における保湿剤としての使用を記載する。
【0017】
米国特許出願公開第2004/0234489号明細書は、グルコン酸ナトリウムの、柔軟にするためのヘアコンディショナーにおける使用を記載する。
【0018】
米国特許第5,378,731号明細書は、乳酸をキレート剤として且つ乳酸ナトリウムを保湿剤として含むシャンプーを記載する。
【0019】
米国特許第6,087,320号明細書は、界面活性剤濃厚物における粘度改善剤としてのナトリウムラクチレート及びグルコネートを記載する。
【0020】
国際公開第2007/068399号パンフレットは、ヘアケア組成物における乳酸のナトリウム塩を記載する。
【0021】
しかしながら、上記引用された文献のいずれもが、本発明に従う乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせの0.1〜15重量%の使用を記載していない。
【0022】
該特定された乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせられた使用が、いずれかの化合物の単独での使用と比較されたときに、多くの相乗効果を示すことが発見された。より特には、粘度を見ると、実験は、グルコン酸ナトリウム単独の使用は、低すぎる粘度を有する組成物を結果することを示す。他方、乳酸ナトリウム単独の使用は、非常に高すぎる粘度を有する組成物を結果する。該2つの計算された平均値は、なお高すぎる。しかしながら、驚くべきことに、該2つの成分の組み合わせの使用が、リンスオフクレンジング組成物における使用の為に適切である粘度を結果することが発見された。泡形成及び泡安定性について、乳酸ナトリウム及び乳酸ナトリウムとグルコン酸ナトリウムとの組み合わせは、新鮮な泡について同等のスコアを記録することが分かり、そして、グルコン酸ナトリウム単独の使用よりも良いスコアを記録することが分かった。しかしながら、乳酸ナトリウムとグルコン酸ナトリウムとの組み合わせを含む組成物の泡の安定性は、乳酸ナトリウム単独又はグルコン酸ナトリウム単独のいずれかを含む比較組成物の安定性よりも良い。さらに、該2つの成分のいずれかを含む組成物それだけでは、該2つの成分の組み合わせを含む比較できる組成物よりも、皮膚感試験について実質的により低いスコアを記録した。同じことが、皮膚水和についてもあてはまる。
【0023】
国際公開第2007/141635号パンフレットは、特には洗濯、陶器、又は硬表面の為の、環境に対して低い影響を有する洗剤組成物を記載し、これは封鎖剤としてグルコン酸ナトリウムを含みうる。該組成物は、乳酸ナトリウムも含みうる。この文献は、上記で特定されたとおりの乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせの、クレンジング組成物の穏やかさの改善のための使用を記載していない。
【0024】
米国特許出願公開第2005/0238602号明細書は、2つの抗菌性水溶性亜鉛塩を含む、局所用抗菌性組成物を記載する。この文献は、本発明の為に要求される乳酸塩とグルコン酸塩との使用を言及しない。
【0025】
米国特許第5,785,962号明細書は、乳酸、クエン酸、及びピロリドンカルボン酸の組み合わせを含むシャンプーを記載する。これらの酸の存在は、該組成物の改善された穏やかさをもたらさないであろう。本発明の塩の組み合わせの使用は開示されていない。
【0026】
米国特許出願公開第2004/0234489号明細書は、特定のカルボン酸を用いて、ケラチン性物質、すなわち髪、をコンディショニングする為の方法を記載する。やはり、この文献は、穏やかさを改善する為の本発明の塩組み合わせの使用を開示していない。
【0027】
米国特許第6,231,843号明細書は、界面活性剤、フルーツ酸の混合物、及びパントテノール又はその誘導体を含むヘアクレンジング調製物を記載する。やはり、この文献は、穏やかさを改善する為の本発明の塩組み合わせの使用を開示していない。
【0028】
米国特許出願公開第2005/0239676号明細書は、改善されたクレンジング特性及びデスケーリング(descaling)特性を有する硬表面の為のクレンジング溶液を記載し、これは、一つの処方において、第一の有機酸、第二の有機酸、界面活性剤、溶媒、及び希釈剤を含む。やはり、この文献は、穏やかさを改善する為の本発明の塩組み合わせの使用を開示していない。
【0029】
欧州特許出願公開第1857534号明細書は、良い泡立ち率を有する一方で穏やかさを維持する洗剤組成物を記載し、これはかたいという感覚を与えず、そして乾燥後に湿った感覚を与える。その効果は、N−長鎖アシルアミノ酸又は塩と有機酸の水溶性亜鉛塩とを用いることにより得られる。グルコン酸亜鉛及び乳酸亜鉛が、有機酸として言及されているが(第2頁、第53〜54行)、組み合わせで例示されていない。この文献は、本発明の塩組み合わせの使用を開示していない。
【0030】
米国特許第6,087,320号明細書は、粘度改善剤としての乳酸ナトリウムとグルコン酸ナトリウムとを含みうる界面活性剤濃厚物を記載する。この文献は、穏やかさを改善する為の本発明の塩組み合わせの使用を開示していない。
【0031】
本発明は、以下でより詳細に議論されるであろう。
以下の図面が、本発明の説明する為に役立つであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】比較組成物と比較された、本発明に従う組成物により得られうる粘度を説明する図である。
【図2】泡安定性試験の結果を与える図である。
【図3】泡安定性試験の結果を与える図である。
【図4】皮膚水和試験の結果を与える図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
他に示されない限り、全ての重量%は、活性な成分の乾燥重量として計算される。乳酸塩及びグルコン酸塩について、重量%は、それぞれ、乳酸アニオン及びグルコン酸アニオンとして計算される。
【0034】
本発明において、乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせが使用され、該乳酸塩は、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、乳酸カルシウム、及び乳酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれ、且つ、該グルコン酸塩は、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸カルシウム、及びグルコン酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれる。この種の材料は、本発明に従うクレンジング組成物における使用にとって適している。というのも、それらは、良い特性とともに低コストを兼ね備えているからである。
【0035】
一般に、アンモニウム塩の使用はより好ましくなくありうる。というのも、これらの組成物は、アンモニアの形成を防ぐ為に、注意深い処理を必要とするからである。カルシウム塩は、それらの水和特性について魅力的でありうるが、それらは該界面活性剤の邪魔をしうる。それ故に、該乳酸塩は、その少なくとも50重量%について、特には少なくとも70重量%について、より特には少なくとも90重量%について、さらにより特には少なくとも95%について、乳酸ナトリウム及び/又は乳酸カリウムからなることが好ましい。
【0036】
同じように、該グルコン酸塩は、その少なくとも50重量%について、特には少なくとも70重量%について、より特には少なくとも90重量%について、さらにより特には少なくとも95%について、グルコン酸ナトリウム及び/又はグルコン酸カリウムからなることが好ましい。
【0037】
乳酸ナトリウム及びグルコン酸ナトリウムの使用が特に好ましいと考えられる。それ故に、該乳酸塩が、その少なくとも50重量%について、特には少なくとも70重量%について、より特には少なくとも90%について、さらにより特には少なくとも95%について、乳酸ナトリウムからなることが好ましく、及び/又は、該グルコン酸塩が、その少なくとも50重量%について、特には少なくとも70重量%について、より特には少なくとも90%について、さらにより特には少なくとも95%について、グルコン酸ナトリウムからなることが好ましい。
【0038】
上記で示されたとおり、本発明に従う組成物は、0.1〜15重量%の、乳酸塩とグルコン酸塩との該特定された組み合わせを含む。該組み合わせの量が低すぎる場合、本発明の効果が得られないであろう。乳酸塩とグルコン酸塩との該組み合わせが、少なくとも0.3重量%、特には少なくとも0.5重量%、の量で存在することが好ましい。他方、15重量%超の使用が概して追加の利点を伴わないであろう。該クレンジング組成物が、最大で10重量%、より特には最大で5重量%、さらにより特には多くとも3重量%の量で、乳酸塩とグルコン酸塩との該組み合わせを含むことが好ましい。
【0039】
該クレンジング組成物が、上記で特定されたとおりの乳酸塩及びグルコン酸塩の両方を含むことが、本発明に必須である。該乳酸塩は、乳酸塩及びグルコン酸塩の合計の10〜90重量%を構成する。より特には、該乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせが、20〜80重量%の乳酸塩、より特には30〜70重量%の乳酸塩、さらにより特には40〜60重量%の乳酸塩を含むことが好ましく、残りがグルコン酸塩である。
【0040】
該クレンジング組成物は、4〜55重量%の界面活性剤を含む。
【0041】
クレンジング組成物における使用に適した界面活性剤は当技術分野で知られている。それらは、例えば、サルフェートに基づく界面活性剤及びスルホネートに基づく界面活性剤のような陰イオン性界面活性剤を含む。適した界面活性剤は、アルキルサルフェート、特にはナトリウムアルキルサルフェート、特にはナトリウムラウリルサルフェートを包含する。また、適した界面活性剤は、アルキルエーテルサルフェート、特にはナトリウム又はアンモニウムアルキルエーテルサルフェート、より特にはナトリウム又はアンモニウムラウレスサルフェートを包含する。適した界面活性剤は、さらに、スルホネート、例えばクメンスルホネート、特にはナトリウムクメンスルホネート、キシレンスルホネート、特にはナトリウムキシレンスルホネート、及びアルカンスルホネート、特にはナトリウムアルカンスルホネート、ここでアルカンはC14〜C18アルキルを表す、を包含する。
【0042】
本発明の他の実施態様において、比較的穏やかな界面活性剤、例えばナトリウムココイルイセチオネート、及びサルコシネートが用いられうる。しかしながら、本発明の利点は、サルフェートに基づく界面活性剤又はスルホネートに基づく界面活性剤が用いられた場合に、より顕著であろう。
【0043】
従って、一つの実施態様において、該クレンジング組成物は、少なくとも4重量%のアルキルサルフェート、特にはナトリウムアルキルサルフェート、特にはナトリウムラウリルサルフェートを含む。一つの実施態様において、該組成物は、少なくとも8重量%、特には少なくとも12重量%のこの化合物を含む。この特定された化合物のこの量を含む組成物が好ましく、なぜならそれらが本発明の穏やかさ改善効果から、よく利益を得るからである。
【0044】
本発明の他の実施態様において、該クレンジング組成物は、少なくとも6重量%のアルキルエーテルサルフェート、特にはナトリウム又はアンモニウムアルキルエーテルサルフェート、より特にはナトリウム又はアンモニウムラウレスサルフェートを含む。一つの実施態様において、該組成物は、少なくとも8重量%、特には少なくとも10重量%、より特には少なくとも12重量%のこの化合物を含む。この特定された化合物のこの量を含む組成物が好ましく、なぜならそれらは、本発明の穏やかさ改善効果から利益を得るからである。
【0045】
本発明の一つの実施態様において、界面活性剤濃度は比較的高い。これは例えば、食器洗浄用途又は他の洗浄用途における使用に適した組成物の場合においてである。この実施態様において、界面活性剤濃度は、例えば15〜55重量%の範囲にある。
【0046】
本発明の他の実施態様において、界面活性剤濃度は比較的低く、例えば4〜30重量%の範囲にある。これは、例えば、髪又は体を洗浄する為、及び、より低く濃厚にされた食器洗浄組成物について適した組成物についての場合である。この実施態様について、上記で特定されたとおりのアルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートについての好ましい範囲が当てはまりうる。
【0047】
上記で特定されたとおりの乳酸塩及びグルコン酸塩の組み合わせが、クレンジング組成物において用いる第二の界面活性剤を全部又は部分的に置き換えるのに適していることが分かった。これは結果として、該組成物中の界面活性剤レベルの全体としての減少をもたらす。より特には、本発明に従う乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせが、コカミドプロピルベタイン(CAPB)(これはクレンジング組成物の大きなパーセンテージにおいて第二の界面活性剤として用いられる)を、全体を又は部分的に置換しうることが発見された。これは魅力的である。というのも、当技術分野で知られているとおり、コカミドプロピルベタインのいくつかのグレードにおいて存在しうる不純物が、皮膚を敏感にする特性を有しうるからであり、これはアレルギー反応の引き金を引くのに寄与しうる。
【0048】
従って、一つの実施態様において、本発明に従う組成物は、該組成物の合計に対して計算して、1重量%未満のコカミドプロピルベタイン、特には0.7重量%未満のコカミドプロピルベタイン、より特には0.3重量%未満のコカミドプロピルベタインを含む。もし望まれるならば、該組成物は、コカミドプロピルベタイン不含でありうる。
【0049】
臨床実験において、上記で特定されたとおりの乳酸塩及びグルコン酸塩の組み合わせの使用が、コカミドプロピルベタインを含む比較組成物と同じ穏やかさを与えることが発見された。
【0050】
該組成物は、当技術分野で知られている追加の化合物を含みうる。
【0051】
髪を洗浄する為に用いられることになる組成物について特に、該組成物は、陽イオン性ポリマー、例えばポリクオタニウムポリマー及びカチオン性グアーなど、も含みうる。なぜなら、これらは髪のコーミング特性に対してポジティブな効果を有しうるからである。ところで、本発明に従う組成物が、これらの陽イオン性ポリマーの不在下においても良いヘアケア特性を与えることが発見された。従って、本発明は、1重量%未満、特には0.5重量%未満、さらにより特には0.2重量%未満、さらにより特には0.1重量%未満又は0.05重量%未満さえの陽イオン性ポリマーを含む、髪のクレンジングに適した組成物にも関する。一つの実施態様において、該組成物は、陽イオン性ポリマー不含である。
【0052】
本発明に従う組成物に適切に含まれうる他の成分は、第二の界面活性剤、例えばコカミドプロピルベタイン(この化合物を含まない組成物についての上記言及された好ましさについて言及されたけれども)、二ナトリウムラウレススルホサクシネート、シクロトリアザジスルホンアミド、ココメチルエチルアミド、ココジメチルエチルアミド、PEG-5ラウリルシトレートスルホサクシネート、モノナトリウムココアンフォアセテート、及びジナトリウムココアンフォジアセテートなど、を含む。
【0053】
該組成物は、追加的に、クレンジング組成物についての技術分野において既知の1又はそれより多い追加成分を含みうる。
【0054】
例えば、もし望まれるならば、該組成物は、増粘剤及び/又はレオロジー修正剤、例えばココメチルエチルアミド、ココジメチルエチルアミド、及びアクリレートコポリマーなどを、例えば0.1〜3重量%の量で含みうる。また、もし望まれるならば、該組成物は、pH調整剤を、例えば0.1〜3重量%の量で含みうる。該組成物は、また、保存料及び抗バクテリア剤の群から選ばれる1又はそれより多い化合物を、例えば0.1〜3重量%の量で、芳香性化合物を例えば0.1〜1重量%の量で、及び、着色剤又は真珠光沢剤を例えば0.1〜1重量%の量で含んでもよい。適用可能な場合、該組成物は、コンディショニング剤(conditioning agents)を例えば0.5〜7重量%の量で、加水分解されたタンパク質を髪再構成剤(hair reconstructors)として例えば0.1〜0.5重量%の量で、及び、グリセリンなどのコンディショナー及び軟化剤を例えば2〜7重量%の量で含んでもよい。これらの化合物は、当技術分野で知られており、及び、さらなる説明はここで必要ない。
【0055】
該組成物は一般に、100〜40000 mPa.sの粘度(動的、スピンドルLV3、10 rpm、20℃)を有する。食器洗浄用組成物について、200〜1000 mPa.sの範囲が言及されうる。髪を洗浄する為の組成物について、4000〜10000 mPa.sの範囲が言及されうる。体を洗浄するクレンジング組成物について、20000〜32000 mPa.sの範囲が言及されうる。ハンドウォッシュについて、5000〜15000 mPa.sの範囲が言及されうる。
【0056】
該組成物は一般に、4.5〜7.5の範囲、より特には5〜7の範囲、さらにより特には5.5〜6.5のpHを有する。
【0057】
本発明は、上記で記載されたクレンジング組成物を製造する方法にも関し、該方法は、4〜55重量%の界面活性剤、乳酸塩とグルコン酸塩との0.1〜15重量%の組み合わせ、及び水を一緒にしそしてホモジナイズする工程を含む。該成分は、それらの性質によって、任意の形で用意されてよく、例えば固形の組成物、水又は他の溶媒における分散物又は溶液、ペースト、又は任意の他の形で用意されうる。
【0058】
一つの実施態様において、第一の工程において、均一な溶液まで界面活性剤が水と一緒にされ、次に他の成分が、任意の望ましい形で添加され、次に、pH及び粘度が所望の値へと調整される。一般に、該組成物のpHが最初に調整され、次に、粘度の調整が続く。
【0059】
該乳酸塩及び該グルコン酸塩は、別個の工程において他の成分と一緒にされうる。それらは、一つの工程において他の成分と一緒にされてもよい。一つの実施態様において、第一の工程において該乳酸塩と該グルコン酸塩とを含む混合物が調製され、そして第二の工程において、該混合物が他の成分と一緒にされる。この混合物は例えば、水性溶液の形、例えば少なくとも10重量%の濃度を有する溶液の形にありうる。該濃度の上限は、溶解度を考慮することにより決定されるであろう、そして、一般には38重量%のオーダーのものであろう。該溶液の濃度は、少なくとも20重量%、特には少なくとも30重量%であることが好ましい。というのも、より濃厚な溶液はより効率的な処理に役立つからである。
【0060】
該第一の工程において調製される乳酸塩とグルコン酸塩との該混合物にとって、最終的な組成物の粘度を調整することにおいて役立つ為に、該混合物の合計に対して計算さして、1〜10重量%のNaClを追加的に含むことが魅力的でありうる。また、乳酸塩とグルコン酸塩との混合物は、保存料などの追加成分をさらに含みうる。
【0061】
本発明は、以下の実施例により明らかにされるであろうが、それらに又はそれらにより限定されない。
【実施例1】
【0062】
14重量%のナトリウムラウレスサルフェート、4重量%のコカミドモノエタノールアミン、0.875重量%の活性成分、及び残りの水を含む組成物が調製された。該組成物は、5のpHへと、乳酸を用いてもたらされた。用いられた活性成分は表1に記載されている。
【0063】
【表1】

【0064】
該組成物の粘度が以下の通りに決定された:100mlの処方物が、ビーカーガラス中に置かれた(全て同じサイズの100mlグラス)。粘度が、Brookfield粘度メーター(モデルDV-III Reprogrammable Rheometer)により、番号3のスピンドルで20℃で測定された。10rpmの回転での結果がmPa.sで記録された。
【0065】
結果が図1に示されている。目指された粘度は、ハンドウォッシュ組成物のための5000〜15000 mPa.sである。図から分かるとおり、グルコン酸ナトリウム単独の使用は、低すぎる粘度を有する組成物を結果した。他方、乳酸ナトリウム単独の使用は、はるかに高すぎる粘度を有する組成物を結果した。これらの2つの組成物の計算された平均値がなお高すぎることに留意することが興味深い。しかしながら、驚くべきことに、乳酸ナトリウムとグルコン酸ナトリウムとの組み合わせの使用が、pH調整後に所望の範囲内の粘度を有する組成物を結果することが発見された。
【0066】
それぞれの処方物が、3重量%の濃度に水で希釈された。泡の安定性及び泡形成が、該処方物の3%w/w溶液の70mlを250mlの容量測定フラスコに注ぎ、そして、10回非常に激しく振ることにより決定された。泡の層が、即時に及び5分後にcmにおいて測定された。
【0067】
結果が図2及び3に示されている。図から分かるとおり、乳酸ナトリウム及び乳酸ナトリウムとグルコン酸ナトリウムとの組み合わせが、新鮮な泡について等しいスコアを記録し、そして、グルコン酸ナトリウム単独の使用よりも良いスコアを記録する。しかしながら、乳酸ナトリウムとグルコン酸ナトリウムとの組み合わせを含む組成物の泡の安定性が、乳酸ナトリウム単独又はグルコン酸ナトリウム単独のいずれかを含む比較組成物の安定性よりも良い。
【0068】
処方物は、6の被験者による皮膚感試験にも付された。該組成物は、番号付けされた10mlカップに、ランダムな順序で用意された。被験者は、どの組成物がどのカップ中に入っているか知らなかった。被験者は、該カップの内容物を使って、彼らの手を洗浄した。手はリンスされ、そしてタオルにより乾燥された。彼らは次に、30分間の乾燥することを許された。組成物が、粘度、泡立ち、粘着性、リンスの容易さ、及び乾燥後の皮膚感について評価された。それぞれの被験者が、該組成物を1〜7の数値で採点し、ここで1は最も悪い組成物をいい、及び、7が最も良い組成物をいう。該組成物の合計のランキングが、表2に示されている。
【0069】
【表2】

【0070】
表2から分かるとおり、本発明の従う組成物Eは、比較組成物よりもはるかに良いスコアを記録した。
【実施例2】
【0071】
乳酸ナトリウムとグルコン酸ナトリウムとの組み合わせの保湿効果を評価する為に、7.5重量%のアシルグルタメート、2重量%の、乳酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、又は、乳酸ナトリウムとグルコン酸ナトリウムとの50:50重量%混合物、蒸留水、及び、pHを7にするのに十分な量の水酸化ナトリウムを含む試験組成物が調製された。該組成物は、他の成分によるいずれかの潜在的な攪乱を回避する為にできるだけ簡単に保存されたことが注意される。
【0072】
該組成物は、以下のとおりの臨床的試験に付された:試験対象者は、齢35〜55から選ばれた。
【0073】
試験前の4日において、彼らは、彼らの顔の領域を洗浄する為に、標準化されたせっけんを用いることだけが許された。試験は、皮膚の1cm当たり2mgの製品を施与し、そして、30秒間穏やかにこすること及び暖かい水(41〜43℃)により洗浄することによって実施された。ほほ領域の中央の水分含有量が、Nova Impedance Meterを用いて決定された。試験することに先立ち、試験対象者は、30分間、30〜40RH及び20〜22℃で平衡化された。
【0074】
試験結果が図4に与えられる。図から分かるとおり、乳酸ナトリウムとグルコン酸ナトリウムとの組み合わせを含む組成物及びベースの場合は、開始後1分において等しいDMP値を有する。乳酸ナトリウムだけ又はグルコン酸ナトリウムだけを有する組成物は、より低いDMP値をゆする。すべての組成物のDMP値が、時間にわたって減少する。図から分かるとおり、本発明に従う組成物は、試験された時間枠の全体にわたって、最も高いDMP値を有する。
【実施例3】
【0075】
この実施例において、本発明に従う組成物の種々のシャンプーバリエーションが評価され、そして、本発明に従わない組成物と比較された。
【0076】
種々の組成物の組成が、以下の表3に与えられている。すべての組成物は、ナトリウムラウレスサルフェートを水に溶解すること、それを他の成分と一緒にすること、続いて激しく混合すること、そして、それを乳酸により要求されるpH値へ調整する工程を含む方法により調製された。
【0077】
【表3】

【0078】
全ての組成物は、20人のコーカサス人種の被験者の髪を洗浄することにより試験された。比較組成物が、髪の半分に用いられ、本発明に従う組成物が、髪の他方の半分に用いられた。
【0079】
組成物A(比較)及び組成物B(本発明に従う)の間の比較が以下のことを示す:
両方の組成物が豊富な泡を与える。両方の組成物について、ウェットコーミング(wet combing)が改善されうる。組成物Bは、組成物Aよりも、それが髪をより柔らかにすること及びより光沢のあるものにすることにおいて、髪のより良い扱いやすさを与えることにおいて、なめらかな髪感覚を与えることにおいて、髪により多くのボディ(ボリューム)を与えることにおいて、及び、ウェット及びドライの両方においてコームすることがより容易であることにおいて、良い性能を与える。
【0080】
組成物C(これは、それがポリクオタニウム10(PQ10)も含むことを除き組成物Aと同じである)が、組成物Aと比較したときに、改善されたボリューム及びより容易なウェット及びドライコームを有する。この同じ効果が、本発明に従う組成物D(これはPQ10を含まない)において観察される。さらに、組成物Dは、組成物Cよりもなめらかな髪感覚を与える。
【0081】
組成物E(これは比較のものである)及び組成物F(これは本発明に従う)の間の比較が、両方の処方が豊富な泡を与えること、両方の処方が髪を柔らかにすること、及び両方の処方が良いウェット及びドライコームを与えることを示す。さらに、本発明に従う組成物Fは、より多いボリュームを有する髪、これは軽く感じられる、より弾力のある髪、これはよりなめらかである、を結果する。さらに、本発明に従う組成物は、より少ない静電気蓄積を有する髪、言い換えるとより少ない飛び跳ね髪をもたらす。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレンジング組成物の穏やかさを改善する為の方法であって、乳酸塩とグルコン酸塩との0.1〜15重量%の組み合わせが、4〜55重量%の界面活性剤、及び水を含むクレンジング組成物中に用意され、該乳酸塩が、該乳酸塩と該グルコン酸塩との合計の10〜90重量%を構成し、該乳酸塩が、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、乳酸カルシウム、及び乳酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものであり、且つ、該グルコン酸塩が、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸カルシウム、及びグルコン酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものである、前記方法。
【請求項2】
該乳酸塩が、その少なくとも50重量%について、特には少なくとも70重量%について、より特には少なくとも90重量%について、さらにより特には少なくとも95重量%について、乳酸ナトリウム及び/又は乳酸カリウムからなり、且つ/又は、該グルコン酸塩が、その少なくとも50重量%について、特には少なくとも70重量%について、より特には少なくとも90重量%について、さらにより特には少なくとも95重量%について、グルコン酸ナトリウム及び/又はグルコン酸カリウムからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
該乳酸塩が、その少なくとも50重量%について、特には少なくとも70重量%について、より特には少なくとも90重量%について、さらにより特には少なくとも95重量%について、乳酸ナトリウムからなり、且つ/又は、該グルコン酸塩が、その少なくとも50重量%について、特には少なくとも70重量%について、より特には少なくとも90重量%について、さらにより特には少なくとも95重量%について、グルコン酸ナトリウムからなる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
乳酸塩とグルコン酸塩との該組み合わせが、20〜80重量%の乳酸塩、より特には30〜70重量%の乳酸塩、さらにより特には40〜60重量%の乳酸塩を含み、その残りがグルコン酸塩である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
乳酸塩とグルコン酸塩との該組み合わせが、少なくとも0.3重量%、特には少なくとも0.5重量%の量で存在し、該量が多くとも10重量%、特には多くとも5重量%、さらにより特には多くとも3重量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
該組成物が、該組成物の合計に対して計算して、1重量%未満のコカミドプロピルベタイン、特には0.7重量%未満のコカミドプロピルベタイン、より特には0.3重量%未満のコカミドプロピルベタインを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
クレンジング組成物の穏やかさを改善することにおいて乳酸塩とグルコン酸塩との組み合わせを使用する方法であって、ここで0.1〜15重量%の該組み合わせが、4〜55重量%の界面活性剤、及び水を含むクレンジング組成物中に用意され、該乳酸塩が、該乳酸塩と該グルコン酸塩との合計の10〜90重量%を構成し、該乳酸塩が、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、乳酸カルシウム、及び乳酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものであり、且つ、該グルコン酸塩が、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸カルシウム、及びグルコン酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものである、前記方法。
【請求項8】
4〜55重量%の界面活性剤、乳酸塩とグルコン酸塩との0.1〜15重量%の組み合わせ、及び水を含むクレンジング組成物であって、該乳酸塩が、該乳酸塩と該グルコン酸塩との合計の10〜90重量%を構成し、且つ、該乳酸塩が、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、乳酸カルシウム、及び乳酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものであり、且つ、該グルコン酸塩が、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸カルシウム、及びグルコン酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものである、前記組成物。
【請求項10】
請求項8に記載のクレンジング組成物を製造する方法であって、4〜55重量%の界面活性剤、乳酸塩とグルコン酸塩との0.1〜15重量%の組み合わせ、及び水を一緒にし、そしてホモジナイズする工程を含み、ここで該乳酸塩が、該乳酸塩と該グルコン酸塩との合計の10〜90重量%を構成し、且つ、該乳酸塩が、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、乳酸カルシウム、及び乳酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものであり、且つ、該グルコン酸塩が、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸カルシウム、及びグルコン酸トリエタノールアミンの1又はそれより多くから選ばれるものである、前記方法。
【請求項11】
該乳酸塩と該グルコン酸塩とが、別の工程において他の成分と一緒にされる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第一の工程において、乳酸塩とグルコン酸塩とを含む混合物が調製され、そして、第二の工程において、該混合物が他の成分と一緒にされる、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
乳酸塩とグルコン酸塩とを含む該混合物が、水性溶液の形にあり、特には、少なくとも10重量%、より特には少なくとも20重量%、さらにより特には少なくとも30重量%の濃度を有する溶液の形にある、請求項12に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−528109(P2012−528109A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512350(P2012−512350)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/057224
【国際公開番号】WO2010/136478
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(306003419)ピュラック バイオケム ビー.ブイ. (40)
【Fターム(参考)】