説明

クロスカッター装置

【課題】クロスカッター装置の回転ドラムのさまざまな要因に起因する変動を抑制し、変動量を正確に測定し、ナイフ刃の振れと切り口との相関関係を把握し、クロスカッター装置の最適運転状態を達成する方法を及び装置を提供する。
【解決手段】無負荷時の波形とシート切断時すなわち負荷時の波形との差分を演算する。そしてこの両者の差分から切断時すなわち回転ドラムの負荷時の成分を抽出する。この差分の計算は、制御装置に設けられた、CPU、アンプ、A/Dコンバータ、メモリ等の素子を使用して行う。この結果を表示画面に表示し切断時の変位成分を評価することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転刃を有するクロスカッター装置に関し、特に、回転刃と固定刃との位置調整を行う方法と装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クロスカッター装置におけるナイフの刃合わせは作業者の経験による技術に依存している。ナイフ刃合わせをする場合には、ナイフ間に薄紙を挿入し、回転ドラムを手動回転させながら、この薄紙を切断する。このときの幅方向各部の切り口から刃当たり状況を確認し、判断する。
【0003】
そして、ナイフの幅方法に複数設けられた押し出し量調整機構を微調整して最適状態を実現した上で実際の運転に入るようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、実際の運転に入ると、回転ドラムを支持しているベアリングの動的精度、回転ドラム、固定刃支持部材等の温度膨張および収縮、ベンディング変位等、さまざまな要因が原因となって、カッターの切れ味が大きく変化する。このような状況に鑑み、本件発明は、クロスカッター装置の回転ドラムのさまざまな要因に起因する変動を抑制し、かつ、変動量を正確に測定し、ナイフ刃の振れと切り口との相関関係を把握し、クロスカッター装置の最適運転状態を達成する方法を及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本件発明の上記目的は、上刃と、
該上刃と対峙して設けられる下刃と、
前記上刃を取り付けた回転ドラムと、
前記回転ドラムを回転可能に支持する両端軸受けベアリングと、
前記両端軸受けベアリングに与圧を与える与圧用ベアリングと、
前記与圧用ベアリングに圧力を与える油圧シリンダーと、
シート切断時の負荷に起因する前記回転ドラムの変位を調整するために前記油圧シリンダーを制御する制御装置を備えたことを特徴とするクロスカッター装置によって達成することができる。
【0006】
本件発明の別の特徴によれば、
回転ドラムと、
該回転ドラムに取り付けられた上刃と、
回転ドラムに取付けられた上刃と対峙して設けられる下刃と、
前記回転ドラムを回転可能に支持するベアリングと、
前記両端軸受けベアリングに与圧を与える与圧用ベアリングと、
前記与圧用ベアリングを加圧するための油圧シリンダーと、
前記回転ドラムの回転位相を測定するロータリーエンコーダーと、
前記回転ドラムの回転原点の検出を行うための近接スイッチと、
前記回転ドラムの変位量を測定する変位量センサーと、
前記変位量センサー、近接スイッチ、及びロータリーエンコーダーからの信号に基づき、シート切断時における回転位相に対応した前記回転ドラムの変位量とシート切断による負荷のない状態での前記回転ドラムの変位量との差を求める演算装置と、
該演算装置の出力に基づき前記回転ドラムの変位量を制御する制御装置とを備えたことを特徴とするクロスカッター装置が提供される。
この場合、変位量センサーが磁気センサーであることが好ましい。
【0007】
また、好ましくは、前記演算装置の演算結果を数値的に評価して表示する表示画面を備える。また、好ましい態様では、下刃と一体的に取り付けられた押し出し量調整機構を有する支持台をさらに備える。
【0008】
本件発明の別の特徴では、
回転ドラムと、
該回転ドラムに取り付けられた上刃と、
回転ドラムに取付けられた上刃と対峙して設けられる下刃と、
前記回転ドラムを回転可能に支持するベアリングと、
前記両端軸受けベアリングに与圧を与える与圧用ベアリングと、
前記与圧用ベアリングを加圧するための油圧シリンダーと、
前記回転ドラムの回転位相を測定するロータリーエンコーダーと、
前記回転ドラムの回転原点の検出を行うための近接スイッチと、
前記回転ドラムの変位量を測定する変位量センサーと、とを備えたクロスカッター装置の前記回転ドラムの変位量を調整する方法が提供される。
【0009】
この場合、上記の方法が、
回転ドラムの無負荷時の動作中において、
前記近接スイッチにより、前記回転ドラムの回転原点を検出し、
前記回転原点を基準として前記ロータリーエンコーダーからの出力により回転ドラムの回転位相を検出し、
前記回転位相に対応づけられた回転ドラムの全周にわたり前記変位量センサーから得られた変位量の波形を記憶し、
回転ドラムのシート切断時の動作中において、
前記近接スイッチにより、前記回転ドラムの回転原点を検出し、
前記回転原点を基準として前記ロータリーエンコーダーからの出力により回転ドラムの回転位相を検出し、
前記回転位相に対応づけられた回転ドラムの全周にわたり前記変位量センサーから得られた変位量の波形を記憶し、
無負荷時の波形とシート切断時の波形に基づいて両者の差分を演算し、
両者の差分から切断時の変位量を求め、
該変位量信号に基づいて与圧と変位量との相関関係を定量的に評価し、
該評価に基づいて与圧シリンダーによる与圧圧力を調整する段階を備える。
また、下刃を回転ドラムに支持する構成も可能である。
【0010】
また、変位量センサーを測距式光学センサーとすることもできる。
好ましくは、変位量センサーが回転ドラムの上下方向の変位量を検出する。また、前記変位量センサーが回転ドラムの水平方向の変位量を検出するようにしてもよいし、両者を併用することもできる。
【0011】
さらに、与圧シリンダーが回転ドラムの上下方向の変位量を調整するように与圧ベアリングに圧力を加えるようにすることもできるし、回転ドラムの水平方向の変位量を調整するように与圧ベアリングに圧力を加えるように、あるいは両者を併用するようにしても良い。与圧用油圧シリンダーが電動シリンダーとすることもできる。
【0012】
好ましい態様では、予め記憶した回転ドラムの変位量と与圧ベアリングの圧力との対応関係に基づき、検出された回転ドラムの変位量に対応する与圧ベアリングに圧力を付加するようにすることができる。
【0013】
また、必要に応じて、回転ドラム磁気特性の読み込み補正することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の1実施例にかかるクロスカッター装置の正面図、
【図2】図1のクロスカッター装置の断面図、
【図3】軸受けベアリングの構成図と説明図、
【図4】無負荷時の磁気センサーの出力説明図、
【図5】負荷時の磁気センサー出力説明図、
【図6】無負荷時と負荷時の磁気センサーの出力の差分を示す説明図、
【図7】ベアリングへの圧力と変位量との関係を示すチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下本件発明の1実施例にかかるクロスカッター装置1について説明する。
クロスカッター装置の構成
図1及び図2を参照すると、本件発明の1実施例にかかるクロスカッター装置1は、ナイフすなわち上刃2と下刃3とからなるナイフを備えている。上刃は回転ドラム4に一体に取り付けられている。下刃3は、回転ドラム4に取付けられた上刃2に対峙して設けられる。該下刃3は前記下刃2に一体的に取り付けられた押し出し量調整機構5を備えている。下刃は固定の固定刃支持ビーム6に取り付けられている。
回転ドラム4の回転軸7は両端で両端軸受けベアリング8、8に支持されている。軸受けベアリング8、8はその軸方向の外側において一対のサイドフレーム9、9に支持されている。さらに、本件発明にかかるクロスカッター装置1は、前記両端軸受けベアリング8、8に与圧を与える与圧用ベアリング10、10を該両端軸受けベアリング8、8の回転ドラム側すなわち回転軸の軸方向の内側に備えている。さらに、前記与圧用ベアリング10、10を加圧するための油圧シリンダー11、11が該与圧用ベアリング10、10の半径方向外側に隣接しかつ対峙してそれぞれ配置される。
【0016】
また、回転ドラム4の側部と与圧用ベアリング10、10の間の回転軸7には回転軸7近接して、磁気センサー12が配置される。
【0017】
さらに上記の一方のサイドフレーム9、9の外側には、回転ドラム4の回転原点の検出を行うための回転ドラム原点近接スイッチ13が回転軸7に近接して配置される。そして近接スイッチ13のさらに外側には回転ドラム4を回転駆動させる動力としてのモータ15が配置される。そしてモータ15の外側には、回転ドラム4の回転位相を測定するロータリーエンコーダー16とが配置されている。
【0018】
本件発明では、クロスカッター装置1を制御するための制御装置17を備えており、該制御装置17には磁気センサー12からの信号、ロータリーエンコーダー16からの信号、近接スイッチ13からの信号がそれぞれ入力されるようになっている。制御装置17においては、これらの信号に基づいて、上記の磁気センサー12によって回転ドラム4の回転時の該磁気センサー12の出力から、回転ドラム4の振れすなわち変位量を算定するようになっている。また、回転ドラム4すなわち回転軸7の原点は近接スイッチ13からの信号に基づいて検出される。また、回転ドラム4の位相はロータリーエンコーダー16の信号を演算装置CPU18によって処理することによって把握することができる。制御装置は、さらに表示画面19を備え、必要に応じて信号を処理するため、アンプ20、メモリ21、A/D変換器22、等を備えている。制御装置17においては上記のように磁気センサー12、ロータリーエンコーダー16、近接スイッチ13からの検出信号に基づいてそれぞれ所定の演算を行ない回転ドラム4の各位相における振れを数値的に把握するようになっている。そして、本件発明ではこの結果を、表示画面、たとえば、実施例では、LCD画面19に表示し、かつ与圧用シリンダー11、11のストロークを制御することにより、与圧用ベアリング10、10にかかる圧力を制御し、これによって回転ドラム4の変位量を適正に調整するようになっている。
【0019】
動作
クロスカッター装置1の回転ドラム4の制御の動作について説明する。
回転ドラム駆動モータ15を回転させ、移動刃すなわち上刃と固定刃との間でシートを試行的に切断する。シート切断する前においては、上刃を備えた回転ドラムを支持するベアリングには切断負荷はかかっていない。しかし、シート切断時においてはシート切断に必要な作用力に対する反力としての負荷がベアリングにかかる。すなわち、ベアリングを支持するベアリング支持体の隙間の間隔が微小ながら変化する(図3(a)図3(参照)。しかしながら、この間隔の変化は、シートの切り口の精度に大きな影響を与えることが判明した。すなわち、シート切断時の負荷によるベアリングの変形、すなわちベアリング支持体の変位が大きいと、シートの切り口の滑らかさが阻害されることになる。
【0020】
このシート切断時のベアリング支持体の変位すなわち、シート切断時の回転ドラム4の変位を少なくするために、予め与圧シリンダー11、11において与圧ベアリング10、10を加圧しておき、シート切断時の回転ドラムの変位を抑制するようにしている。
【0021】
この場合において与圧シリンダーによる与圧ベアリング10、10の与圧量は、与圧と変位量との関係を測定する変位量測定装置を用いて測定し、その測定値に基づいて以下のように決定する。
【0022】
(1)無負荷時の磁気センサー12による回転ドラム4の測定
回転ドラムが回転を始めると、回転ドラム原点検出用近接スイッチを基準として回転ドラムに繋がれたロータリーエンコーダー16の位相信号を使用し、回転ドラムの回転方向全周にわたり各位置における磁気センサー12から得られる信号を入力する。この場合、得られる波形を記憶装置に記憶しておく(図4)。
【0023】
そして、磁気センサー出力には回転ドラムの振れ(変位)だけでなく回転ドラム固有の部分的透磁率の違いに応じた信号成分も記録されるようになっている。
【0024】
(2)負荷時の測定
上記の同様の手法で負荷時すなわち、シート切断時の回転ドラムの変位量を測定する。 すなわち、回転ドラムが回転を始めると、回転ドラム原点検出用近接スイッチを基準として回転ドラム4に繋がれたロータリーエンコーダー16の位相信号を使用し、回転ドラムの回転方向全周にわたり各位置における磁気センサーから得られる信号を入力する。この場合、得られる波形を記憶装置に記憶しておく(図5)。
【0025】
そして、磁気センサー出力には回転ドラムの振れ(変位)だけでなく回転ドラム固有の部分的透磁率の違いの応じた信号成分も記録されるようになっている。そして、シート切断時の回転ドラムの変位量を測定し、記録する。
【0026】
(3)負荷時(シート切断時)の変位分のみの計算、表示及び制御
無負荷時の波形とシート切断時すなわち負荷時の波形との差分を演算する(図6)。そしてこの両者の差分から切断時すなわち回転ドラムの負荷時の成分を抽出する。この差分の計算は、制御装置に設けられた、CPU、アンプ、A/Dコンバータ、メモリ等の素子を使用して行う。この結果を表示画面に表示し切断時の変位成分を評価することができる。またこの信号に基づいて与圧圧力を調整して、与圧と変位量との相関関係を定量的に把握することが可能となる(図7)。
【0027】
負荷時の磁気センサー出力にも回転ドラムの部分的透磁率の差による出力変化も生じるがこの要因にかかる変化については無負荷時と負荷時との差がないため、無負荷時と負荷時との差分を評価する測定結果に影響は生じない。
【0028】
(4)他の要因
変位量測定装置の変位量に基づいてこの変位量を一定とするように与圧シリンダーの圧力を調整する。与圧シリンダーとしては従来公知の油圧シリンダー等の圧力シリンダーを用いることができ、そのストローク制御もスイッチの切換等によって従来公知の態様で行うことができる。
【0029】
このときのパラメータとしてシート速度、切断坪量、ローター回転数、シート幅等の物理量を挙げることができる。これらの変数を使用して測定結果を演算し、補正することによって測定結果の把握を容易にすることができる。
【0030】
発明の効果
本件発明の上記の構成によって、適正な与圧ベアリンを制御するための与圧量の管理を適切に行うことができる。また、本件発明によって常時、上刃と下刃との関係を適正に調節することができるため、正確なクロスカッター装置の真の寿命予測の正確に確立することができる。この理由は、クロスカッター装置の切れ味が悪くなるとカッターナイフの負荷が増大する。本件発明ではこの負荷の変化を正確に把握することができかつ適正に両刃の関係を維持するようにしているので正確な寿命予測が可能となるとともに装置の寿命を引き延ばすことが可能となる。これに関連して、ベアリングの寿命予測、ベアリングの回転精度測定、及び無負荷回転振れ特性を測定してその後その振れがどのように推移するかを検証することができる。これによって、ベアリング摩耗の程度を精度良く評価することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 クロスカッター装置
2 上刃
3 下刃
4 回転ドラム
5 押し出し調整機構
6 固定刃支持ビーム
7 回転軸
8 軸受けベアリング
9 サイドフレーム
10 与圧用ベアリング
11 与圧用シリンダー
12 磁気センサー
13 回転ドラム原点近接スイッチ
15 モータ
16 ロータリーエンコーダー
17 制御装置
18 CPU
19 表示画面
20 アンプ
21 メモリ
22 A/D変換器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上刃と、
該上刃と対峙して設けられる下刃と、
前記上刃を取り付けた回転ドラムと、
前記回転ドラムを回転可能に支持する両端軸受けベアリングと、
前記両端軸受けベアリングに与圧を与える与圧用ベアリングと、
前記与圧用ベアリングに圧力を与える油圧シリンダーと、
シート切断時の負荷に起因する前記回転ドラムの変位を調整するために前記油圧シリンダーを制御する制御装置を備えたことを特徴とするクロスカッター装置。
【請求項2】
回転ドラムと、
該回転ドラムに取り付けられた上刃と、
回転ドラムに取付けられた上刃と対峙して設けられる下刃と、
前記回転ドラムを回転可能に支持するベアリングと、
前記両端軸受けベアリングに与圧を与える与圧用ベアリングと、
前記与圧用ベアリングを加圧するための油圧シリンダーと、
前記回転ドラムの回転位相を測定するロータリーエンコーダーと、
前記回転ドラムの回転原点の検出を行うための近接スイッチと、
前記回転ドラムの変位量を測定する変位量センサーと、
前記変位量センサー、近接スイッチ、及びロータリーエンコーダーからの信号に基づき、シート切断時における回転位相に対応した前記回転ドラムの変位量とシート切断による負荷のない状態での前記回転ドラムの変位量との差を求める演算装置と、
該演算装置の出力に基づき前記回転ドラムの変位量を制御する制御装置とを備えたことを特徴とするクロスカッター装置。
【請求項3】
前記変位量センサーが磁気センサーであることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項4】
前記演算装置の演算結果を数値的に評価して表示する表示画面を備えたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項5】
前記下刃と一体的に取り付けられた押し出し量調整機構を有する支持台をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項6】
回転ドラムと、
該回転ドラムに取り付けられた上刃と、
回転ドラムに取付けられた上刃と対峙して設けられる下刃と、
前記回転ドラムを回転可能に支持するベアリングと、
前記両端軸受けベアリングに与圧を与える与圧用ベアリングと、
前記与圧用ベアリングを加圧するための油圧シリンダーと、
前記回転ドラムの回転位相を測定するロータリーエンコーダーと、
前記回転ドラムの回転原点の検出を行うための近接スイッチと、
前記回転ドラムの変位量を測定する変位量センサーと、とを備えたクロスカッター装置の前記回転ドラムの変位量を調整する方法において、
該方法が、
回転ドラムの無負荷時の動作中において、
前記近接スイッチにより、前記回転ドラムの回転原点を検出し、
前記回転原点を基準として前記ロータリーエンコーダーからの出力により回転ドラムの回転位相を検出し、
前記回転位相に対応づけられた回転ドラムの全周にわたり前記変位量センサーから得られた変位量の波形を記憶し、
回転ドラムのシート切断時の動作中において、
前記近接スイッチにより、前記回転ドラムの回転原点を検出し、
前記回転原点を基準として前記ロータリーエンコーダーからの出力により回転ドラムの回転位相を検出し、
前記回転位相に対応づけられた回転ドラムの全周にわたり前記変位量センサーから得られた変位量の波形を記憶し、
無負荷時の波形とシート切断時の波形に基づいて両者の差分を演算し、
両者の差分から切断時の変位量を求め、
該変位量信号に基づいて与圧と変位量との相関関係を定量的に評価し、
該評価に基づいて与圧シリンダーによる与圧圧力を調整する段階を備えたことを特徴とする方法。
【請求項7】
下刃が回転ドラムに支持されている請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項8】
前記変位量センサーが測距式光学センサーで構成される請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項9】
前記変位量センサーが回転ドラムの上下方向の変位量を検出するようになっていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項10】
前記変位量センサーが回転ドラムの水平方向の変位量を検出するようになっていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項11】
前記与圧シリンダーが回転ドラムの上下方向の変位量を調整するように与圧ベアリングに圧力を加えるようになっていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項12】
前記与圧シリンダーが回転ドラムの水平方向の変位量を調整するように与圧ベアリングに圧力を加えるようになっていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項13】
前記与圧用油圧シリンダーが電動シリンダーである請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項14】
予め記憶した回転ドラムの変位量と与圧ベアリングの圧力との対応関係に基づき、検出された回転ドラムの変位量に対応する与圧ベアリングに圧力を付加することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のクロスカッター装置。
【請求項15】
回転ドラム磁気特性の読み込み補正する請求項3に記載のクロスカッター装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−152595(P2011−152595A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−14061(P2010−14061)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【出願人】(391047857)旭マシナリー株式会社 (21)
【出願人】(000244028)明産株式会社 (9)
【Fターム(参考)】