説明

クロストリジウム毒素標的細胞に対する改変された標的能力を有する修飾クロストリジウム毒素

本明細書は、クロストリジウム毒素の酵素ドメイン、クロストリジウム毒素の転座ドメイン及び増大したクロストリジウム毒素の結合ドメインを含む修飾クロストリジウム毒素、かかる修飾クロストリジウム毒素をコードするポリヌクレオチド分子及びかかる修飾クロストリジウム毒素の生産方法を開示している。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a) クロストリジウム毒素の中毒過程の酵素標的修飾段階を行うことができるクロストリジウム毒素の酵素ドメイン、
b) クロストリジウム毒素の中毒過程の転座段階を実行する能力をもつクロストリジウム毒素の転座ドメイン、
c) グルカゴン様ホルモン、神経ホルモン、神経調節サイトカイン、ニューロトロフィン、成長因子、軸索ガイダンスシグナル伝達分子、糖結合タンパク質、ニューレキシンに選択的に結合するリガンド、ニューレキシン−2αのためのリガンド、ニューレキシン−2βのためのリガンド、ニューレキシン−3αのためのリガンド、ニューレキシン−3βのためのリガンド、WNT、Ng−CAM(L1)、NCAM、N−カドヘリン、アグリン−MUSK、基底膜ポリペプチド、及び上述のポリペプチドのいずれかの変異体からなる群から選択されたポリペプチドを含み、クロストリジウム毒素の中毒過程の細胞結合段階を行うことができる、標的ドメイン、
d) プロテアーゼ切断部位、
を含む修飾クロストリジウム毒素であって、
プロテアーゼ切断部位が修飾クロストリジウム毒素の単鎖形態を二重鎖形態へと転換させている、修飾クロストリジウム毒素。
【請求項2】
アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素の酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素の転座ドメイン及び標的ドメインを含む、請求項1に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項3】
アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素の酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位、標的ドメイン及びクロストリジウム毒素の転座ドメインを含む、請求項1に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項4】
アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、標的ドメイン、クロストリジウム毒素の転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位及びクロストリジウム毒素の酵素ドメインを含む、請求項1に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項5】
アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、標的ドメイン、クロストリジウム毒素の酵素ドメイン、プロテアーゼ切断部位及びクロストリジウム毒素の転座ドメインを含む、請求項1に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項6】
アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素の転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、クロストリジウム毒素の酵素ドメイン及び標的ドメインを含む、請求項1に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項7】
アミノからカルボキシルまでの単一ポリペプチドの線形順序で、クロストリジウム毒素の転座ドメイン、プロテアーゼ切断部位、標的ドメイン及びクロストリジウム毒素の酵素ドメインを含む、請求項1に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項8】
クロストリジウム毒素の酵素ドメインが、BoNT/A酵素ドメイン、BoNT/B酵素ドメイン、BoNT/C1酵素ドメイン、BoNT/D酵素ドメイン、BoNT/E酵素ドメイン、BoNT/F酵素ドメイン、BoNT/G酵素ドメイン及びTeNT酵素ドメインからなる群から選択されている、請求項1に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項9】
クロストリジウム毒素の転座ドメインがBoNT/A転座ドメイン、BoNT/B転座ドメイン、BoNT/C1転座ドメイン、BoNT/D転座ドメイン、BoNT/E転座ドメイン、BoNT/F転座ドメイン、BoNT/G転座ドメイン、及びTeNT転座ドメインからなる群から選択されている、請求項1に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項10】
プロテアーゼ切断部位が内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位又は外因性切断部位である、請求項1に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項11】
内因性クロストリジウム毒素の二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位が、BoNT/A二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、BoNT/B二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、BoNT/C1二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、BoNT/D二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、BoNT/E二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、BoNT/F二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位、BoNT/G二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位及びTeNT二重鎖ループのプロテアーゼ切断部位からなる群から選択されている、請求項1に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項12】
外因性プロテアーゼ切断部位が、エンテロキナーゼ切断部位、トロンビン切断部位、Xa因子切断部位、ヒトライノウイルス3Cプロテアーゼ切断部位、タバコエッチウイルスプロテアーゼ切断部位、ジペプチジルアミノペプチダーゼ切断部位、低分子量のユビキチン類似因子(SUMO)/ユビキチン様タンパク質−1(ULP−1)プロテアーゼ切断部位及びクロストリジウム毒素基質切断部位からなる群から選択されている、請求項10に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項13】
クロストリジウム毒素基質切断部位が、BoNT/A基質切断部位、BoNT/B基質切断部位、BoNT/C1基質切断部位、BoNT/D基質切断部位、BoNT/E基質切断部位、BoNT/F基質切断部位、BoNT/G基質切断部位及びTeNT基質切断部位からなる群から選択されている、請求項12に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項14】
標的ドメインが、セクレチン、グルカゴン様ペプチド、下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ペプチド、グリセンチン、グリセンチン関連ポリペプチド、オキシントモジュリン、血管活性腸管ペプチド、胃抑制ポリペプチド、カルシトニン関連ペプチド内臓消化管ペプチド、及び上述のグルカゴン様ホルモンのいずれかの変異体からなる群から選択されたグルカゴン様ホルモンを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項15】
標的ドメインが、コルチコトロピン−放出ホルモン(CCRH)及び副甲状腺ホルモン(PTH)及び上述の神経ホルモンのいずれかの変異体からなる群から選択された神経ホルモンを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項16】
標的ドメインが、毛様体神経栄養因子(CNTF)、グリコホリン−A(GPA)、白血病阻害因子(LIF)、インターロイキン(IL)、オノスタチンM、カルディオトロフィン-1(CT−1)、カルディオトロフィン様サイトカイン(CLC)、ニューロロイキン、VEGF、インシュリン様成長因子(IGF)、上皮成長因子(EGF)及び上述の神経調節サイトカインのいずれかの変異体からなる群から選択された神経調節サイトカインを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項17】
標的ドメインが、神経成長因子(NGF)、脳由来成長因子(BDNF)、ニューロトロフィン−3(NT−3)及びニューロトロフィン−4/5(NT4/5)及び上述のニューロトロフィンのいずれかの変異体からなる群から選択されたニューロトロフィンを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項18】
標的ドメインが、グリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン(neurturin)、パーセフリン、アルテミン、形質転換成長因子ベータ(TGFβ)ポリペプチド、骨形態形成タンパク質(BMP)、成長及び分化因子(GDF)、アクチビン、及び上述の成長因子のいずれかの変異体からなる群から選択された成長因子を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項19】
標的ドメインが、TGFβ1、TGFβ2、TGFβ3、TGFβ4及び上述のTGFβのいずれかの変異体からなる群から選択されたTGFβポリペプチドを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項20】
標的ドメインが、BMP2、BMP3、BMP4、BMP5、BMP6、BMP7、BMP8、BMP10及び上述のBMPのいずれかの変異体からなる群から選択されたBMPを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項21】
標的ドメインが、GDF1、GDF2、GDF3、GDF5、GDF6、GDF7、GDF8、GDF10、GDF11、GDF15及び上述のGDFのいずれかの変異体からなる群から選択されたGDFを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項22】
標的ドメインが、アクチビンA、アクチビンB、アクチビンC、アクチビンE、インヒビンA、及び上述のポリペプチドのいずれかの変異体からなる群から選択されたポリペプチドを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項23】
標的ドメインが、血清アミロイドP、β−グルカナーゼ、シアリダーゼ、レクチン、クライア(cryia)、殺虫性デルタ内毒素、アグルチニン、アブリン、リシン、及び上述の糖結合タンパク質のいずれかの変異体からなる群から選択された糖結合タンパク質を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項24】
標的ドメインが、ニューレキシン−1α、ニューレキシン−1β、ニューレキシン−2α、ニューレキシン−2β、ニューレキシン−3α、ニューレキシン−3β及び上述のニューレキシンのいずれかの変異体からなる群から選択されたポリペプチドを結合するリガンドを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項25】
標的ドメインが、ラミニンβ−2及びその変異体からなる群から選択されたポリペプチドを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の修飾クロストリジウム毒素。
【請求項26】
請求項1〜25のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド分子。
【請求項27】
請求項26に記載のポリヌクレオチドを1つの細胞内で発現させる段階を含む修飾クロストリジウム毒素の生産方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【公表番号】特表2008−535486(P2008−535486A)
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−502114(P2008−502114)
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/009831
【国際公開番号】WO2006/099590
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(591018268)アラーガン、インコーポレイテッド (293)
【氏名又は名称原語表記】ALLERGAN,INCORPORATED
【Fターム(参考)】